JP2022079918A - 成形用フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】成形箇所によって反射防止性に差異が生じることを抑制することのできる成形用フィルムを提供する。【解決手段】基材11と、基材11の一方の面側に設けられたハードコート層12と、ハードコート層12における基材11とは反対側に設けられた反射防止層13とを備えた成形用フィルム1であって、反射防止層13の厚さが0.15μm以上、1.00μm以下であり、反射防止層13側の面の鉛筆硬度が2H以下である成形用フィルム1。【選択図】図1

Description

本発明は、成形される用途に使用される成形用フィルムに関するものであり、特に、反射防止性を有する成形用フィルムに関するものである。
自動車用ディスプレイ等をはじめとする各種ディスプレイ(表示装置)においては、所望の機能を有するフィルムが使用されるが、ディスプレイの種類や使用される箇所に応じて、当該フィルムは二次元的または三次元的に成形されて使用されることがある。かかる成形の種類としては、例えば、インサート成形などが挙げられる。
一方、各種ディスプレイにおいては、画面に外部から光が入射し、この光が反射して表示画像を見難くすることがあり、特に自動車、鉄道、飛行機などの乗り物内用のディスプレイ等においては、様々な環境下での視認性が必要とされるため、上記問題を解決することが重要な課題となっている。このような問題を解決するために、ディスプレイで使用されるフィルムに対して反射防止機能や防眩機能を付与することが提案されている。
例えば、特許文献1は、熱可塑性透明基材フィルムの一方面に、所定の組成を有する防眩性ハードコート層形成用組成物を硬化させてなる防眩性ハードコート層と、反射防止層とを、上記熱可塑性透明基材フィルム側からこの順で備えたインサート成形用防眩性反射防止フィルムを開示している。
特開2018-176536号公報
しかしながら、特許文献1のインサート成形用防眩性反射防止フィルムにおいては、成形後に、ある部分では反射防止性は良好であるが、ある部分では反射防止性が低下するなど、成形箇所によって反射防止性に差異が生じるという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、成形箇所によって反射防止性に差異が生じることを抑制することのできる成形用フィルムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、基材と、前記基材の一方の面側に設けられたハードコート層と、前記ハードコート層における基材とは反対側に設けられた反射防止層とを備えた成形用フィルムであって、前記反射防止層の厚さが0.15μm以上、1.00μm以下であり、前記反射防止層側の面の鉛筆硬度が2H以下であることを特徴とする成形用フィルムを提供する(発明1)。
上記発明(発明1)においては、反射防止層の厚さが上記範囲にあることにより、当該成形用フィルムが二次元的または三次元的に成形されたときにも、反射防止層は反射防止性を発揮する厚さを維持することができ、したがって、成形箇所によって反射防止性に差異が生じることが抑制される。また、鉛筆硬度が上記範囲にあることにより、当該成形用フィルムは成形性に優れたものとなる。
上記発明(発明1)においては、前記成形用フィルムを130℃にて0.3m/minの速度で2倍の長さになるまで延伸したときに、当該延伸の前後における、下記式で算出されるCIE1976L*a*b*表色系の色差ΔE*abが、1.0以下であることが好ましい(発明2)。
ΔE*ab=[(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)]1/2
ΔL*=|延伸後の明度L*-延伸前の明度L*|
Δa*=|延伸後の色度a*-延伸前の色度a*|
Δb*=|延伸後の色度b*-延伸前の色度b*|
上記発明(発明1,2)においては、前記成形用フィルムにおける前記反射防止層側の面の反射率が、4%以下であることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1~3)においては、前記ハードコート層及び前記反射防止層が、活性エネルギー線硬化性成分を含有する組成物を硬化させた材料からなることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1~4)においては、前記反射防止層が単層からなり、前記反射防止層の屈折率が、前記ハードコート層の屈折率よりも低いことが好ましい(発明5)。
本発明に係る成形用フィルムは、成形後に、成形箇所によって反射防止性に差異が生じることを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る成形用フィルムの断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る成形用フィルム1の断面図である。図1に示されるように、本実施形態に係る成形用フィルム1は、基材11と、基材11の一方の面側に設けられたハードコート層12と、ハードコート層12における基材11とは反対側に設けられた反射防止層13とを備える。
本実施形態に係る成形用フィルム1における反射防止層13の厚さは、0.15μm以上である。これにより、成形用フィルム1が二次元的または三次元的に成形されたときにも、反射防止層13は反射防止性を発揮する厚さを維持することができ、したがって、成形箇所によって反射防止性に差異が生じることが抑制される。例えば、延伸部分における反射防止性と非延伸部分における反射防止性とに差異が生じ難い。これにより、成形箇所によって外観に差異が生じることも抑制される。また、本実施形態に係る成形用フィルム1における反射防止層13の厚さは、1.00μm以下である。これにより、反射防止性が良好に維持される。すなわち、本実施形態に係る成形用フィルム1は、反射防止層13の厚さが上記の範囲内にあることにより、成形後の反射防止性の均一性と反射防止性とのバランスが良好に図られている。
反射防止層13の厚さは、成形後反射防止性の均一性の観点から、0.18μm以上であることが好ましく、特に0.26μm以上であることが好ましく、さらには0.30μm以上であることが好ましく、0.46μm以上であることが最も好ましい。
また、反射防止層13の厚さは、反射防止性の観点から、0.80μm以下であることが好ましく、特に0.60μm以下であることが好ましく、さらには0.54μm以下であることが好ましく、0.43μm以下であることが最も好ましい。
1.各要素
1-1.反射防止層
反射防止層13は、単層からなり、ハードコート層12の屈折率よりも低い屈折率を有することが好ましい。これにより、ハードコート層12との屈折率差によって反射光の干渉が生じて、成形用フィルム1は反射防止性に優れたものとなる。その結果、成形用フィルム1が使用されたディスプレイにおいて、外光の反射を低減し、表示画像の視認性を向上させることができる。ただし、反射防止層13は、それ単独で反射防止性を有するものであってもよい。この場合、例えば、反射防止層13は多層構造であってもよい。
本実施形態の反射防止層13は、通常はバインダー樹脂を含有し、さらに所望により低屈折率粒子、添加剤等を含有する反射防止層用組成物から形成されることが好ましいが、これに限定されるものではない。例えば、低屈折率粒子を含有せず、低屈折率なバインダー樹脂を含有する反射防止層用組成物から形成されてもよい。
(1)各成分
(1-1)バインダー樹脂
バインダー樹脂としては、従来公知の光透過性を有する樹脂等を使用することができる。当該樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチロール系樹脂、ABS系樹脂、塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、ウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
バインダー樹脂としては、硬化性成分を使用することが好ましい。硬化性成分は、活性エネルギー線や熱等のトリガーによって硬化する成分であり、例えば、活性エネルギー線硬化性成分、熱硬化性成分等が挙げられる。本実施形態では、形成される反射防止層13の硬度、そして耐擦傷性の観点から、活性エネルギー線硬化性成分を使用することが好ましい。
具体的な活性エネルギー線硬化性成分としては、多官能(メタ)アクリレート系モノマー、(メタ)アクリレート系プレポリマーの他、活性エネルギー線硬化性のポリマー等が挙げられる。中でも、多官能(メタ)アクリレート系モノマーまたは(メタ)アクリレート系プレポリマーが好ましい。多官能(メタ)アクリレート系モノマーおよび(メタ)アクリレート系プレポリマーは、それぞれ単独で使用してもよいし、両者を併用してもよい。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよびメタクリレートの両方を意味する。他の類似用語も同様である。
多官能(メタ)アクリレート系モノマーとしては、例えば、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、ジ(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、9,9-ビス[4-(2-アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン等の2官能型;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ε-カプロラクトン変性トリス-(2-(メタ)アクリロキシエチル)イソシアヌレート等の3官能型;ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の4官能型;プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等の5官能型;ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の6官能型などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、形成される反射防止層13の硬度等の観点から、3官能以上であることが好ましく、4官能以上であることがより好ましく、特に5官能以上であることが好ましく、さらには6官能以上であることが好ましい。
一方、(メタ)アクリレート系プレポリマーとしては、例えば、ポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリオールアクリレート系等のプレポリマーが挙げられる。中でも、成形性の観点から、ウレタンアクリレート系プレポリマーが好ましい。(メタ)アクリレート系プレポリマーにおいても(特にウレタンアクリレート系プレポリマーにおいて)、形成される反射防止層13の硬度等の観点から、3官能以上であることが好ましく、4官能以上であることがより好ましく、特に5官能以上であることが好ましく、さらには6官能以上であることが好ましい。上限は特に限定されないが、20官能以下であることが好ましく、特に10官能以下であることが好ましく、さらに8官能以下であることが好ましい。
ポリエステルアクリレート系プレポリマーとしては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより、あるいは、多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
エポキシアクリレート系プレポリマーは、例えば、比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環に、(メタ)アクリル酸を反応しエステル化することにより得ることができる。
ウレタンアクリレート系プレポリマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
ポリオールアクリレート系プレポリマーは、例えば、ポリエーテルポリオールの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
(メタ)アクリレート系プレポリマー(好ましくは、ウレタンアクリレート系プレポリマー)の重量平均分子量は、反射防止層13の成形性の観点から、300以上であることが好ましく、1000以上であることがより好ましく、特に2000以上であることが好ましく、さらには3000以上であることが好ましい。また、ウレタンアクリレート系プレポリマーの重量平均分子量は、硬度等の観点から、10万以下であることが好ましく、特に1万以下であることが好ましく、さらには6000以下であることが好ましい。本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した標準ポリスチレン換算の値である。
以上のプレポリマーは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで、バインダー樹脂として、屈折率の低いものを使用すれば、後述する低屈折率粒子を使用する必要がない。低屈折率なバインダー樹脂としては、例えば、活性エネルギー線硬化型フッ素系樹脂が好ましく挙げられる。活性エネルギー線硬化型フッ素系樹脂としては、例えば、含フッ素モノマー由来の構成単位と架橋性モノマー由来の構成単位とを有する含フッ素系樹脂が挙げられる。含フッ素モノマー単位の具体例としては、例えば、フルオロエチレン、ビニリデンフルオライド、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロ-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソール等のフルオロオレフィン類;(メタ)アクリル酸のフッ素化アルキルエステル誘導体類;フッ素化ビニルエーテル類などが挙げられる。架橋性モノマーとしては、(メタ)アクリレートモノマーの他、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、スルホン酸基等を有する(メタ)アクリレートモノマーなどが挙げられる。
(1-2)低屈折率粒子
本実施形態の反射防止層用組成物は、低屈折率粒子を含有することが好ましい。低屈折率粒子を含有することにより、反射防止層13の屈折率を効果的に低下させることができ、反射防止性がより優れたものとなる。
上記低屈折率粒子としては、例えば、中空シリカ微粒子、多孔質シリカ微粒子などを使用することが好ましく、中でも中空シリカ微粒子が好ましい。中空シリカ微粒子は、分散性向上等を目的として、有機物によって修飾されてもよい。また、中空シリカ微粒子は、オルガノゾル(コロイド状)の形態(中空シリカゾル)であることも好ましい。
中空シリカ微粒子は、微粒子内に微細な空隙を、開口した状態または閉口した状態で有するものである。中空シリカ微粒子は、上記空隙内に、気体(空気)が充填されたものとなるため、屈折率が比較的低いものとなっている。そのため、この微粒子を使用することで、反射防止層13の透明性を損なうことなく、反射防止層13の屈折率を効果的に低下させることができる。中空シリカ微粒子は、独立気泡を有するものであってもよく、連続気泡を有するものであってもよく、または、独立気泡および連続気泡の両方を有するものであってもよい。
低屈折率粒子の屈折率は、1.45以下であることが好ましく、1.40以下であることがより好ましく、特に1.35以下であることが好ましく、さらには1.30以下であることが好ましい。これにより、反射防止層13とハードコート層12との屈折率差が大きくなって、反射防止性により優れたものとなる。低屈折率粒子の屈折率の下限値は、特に限定されないが、通常は1.00以上であることが好ましく、特に1.10以上であることが好ましく、さらには1.15以上であることが好ましい。なお、本明細書における低屈折率粒子の屈折率は、最小偏角法によって測定したものとする。
低屈折率粒子の平均粒径は、低屈折率発揮の観点から、5nm以上であることが好ましく、特に10nm以上であることが好ましく、さらには30nm以上であることが好ましく、50nm以上であることが最も好ましい。また、低屈折率粒子の平均粒径は、光の散乱が発生しにくくなり、透明性に優れる観点から、300nm以下であることが好ましく、特に200nm以下であることが好ましく、さらには100nm以下であることが好ましい。なお、本明細書における低屈折率粒子の平均粒径は、遠心沈降光透過法によって測定したものとする。
本実施形態の反射防止層用組成物が低屈折率粒子を含有する場合、当該低屈折率粒子の含有量は、低屈折率発揮の観点から、バインダー樹脂100質量部に対して10質量部以上が好ましく、40質量部以上がより好ましく、特に60質量部以上が好ましい。また、上記低屈折率粒子の含有量は、得られる反射防止層13の硬度を高くする観点から、バインダー樹脂100質量部に対して400質量部以下が好ましく、200質量部以下がより好ましく、特に100質量部以下が好ましい。
(1-3)その他の成分
本実施形態における反射防止層用組成物は、上記の成分以外に、各種添加剤を含有してもよい。各種添加剤としては、例えば、光重合開始剤、表面調整剤、レベリング剤、防汚剤、分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、シランカップリング剤、老化防止剤、熱重合禁止剤、着色剤、屈折率調整剤、界面活性剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、消泡剤、有機系充填材、濡れ性改良剤、塗面改良剤等が挙げられる。
反射防止層用組成物が活性エネルギー線硬化性成分を含有し、活性エネルギー線として紫外線を使用する場合には、反射防止層用組成物は、光重合開始剤を含有することが好ましい。光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン-n-ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、2,2-ジエトキシ-2-フェニルアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルフォリノ-プロパン-1-オン、4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル-2(ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p-フェニルベンゾフェノン、4,4’-ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2-メチルアントラキノン、2-エチルアントラキノン、2-ターシャリ-ブチルアントラキノン、2-アミノアントラキノン、2-メチルチオキサントン、2-エチルチオキサントン、2-クロロチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、p-ジメチルアミノ安息香酸エステル等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
反射防止層用組成物中における光重合開始剤の含有量は、活性エネルギー線硬化性成分100質量部に対して、下限値として0.01質量部以上であることが好ましく、特に0.1質量部以上であることが好ましく、さらには1量部以上であることが好ましい。また、上限値として20質量部以下であることが好ましく、特に15質量部以下であることが好ましく、さらには10質量部以下であることが好ましい。
本実施形態における反射防止層用組成物は、反射防止層13の表面(成形用フィルム1の表面)の動摩擦係数を低くし、耐擦傷性をより優れたものとする観点から、表面調整剤を含有することが好ましい。表面調整剤としては、例えば、シリコーン系表面調整剤、フッ素系表面調整剤、アクリル系表面調整剤等が挙げられる。本実施形態では、成形用フィルム1の表面の動摩擦係数を後述する好ましい範囲にし易い観点から、シリコーン系表面調整剤またはフッ素系表面調整剤を使用することが好ましい。より具体的には、シリコーン系オリゴマー(反応性のものを含む)、シリコーンオイル(変性されたものを含む)、フッ素系オリゴマー(反応性のものを含む)等が挙げられる。中でも、反応性フッ素系オリゴマーまたは反応性シリコーン系オリゴマーを用いることが好ましく、特に活性エネルギー線反応性基である(メタ)アクリロイル基を有するフッ素系オリゴマーまたはシリコーン系オリゴマーを用いることが好ましい。
反射防止層用組成物における表面調整剤の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、1質量部以上であることが好ましく、特に3質量部以上であることが好ましく、さらには5質量部以上であることが好ましい。また、上記表面調整剤の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、30質量部以下であることが好ましく、特に20質量部以下であることが好ましく、さらには10質量部以下であることが好ましい。
(2)反射防止層の物性
反射防止層13の屈折率は、1.48以下であることが好ましく、1.46以下であることがより好ましく、特に1.45以下であることが好ましく、さらには1.44以下であることが好ましい。これにより、反射防止層13の屈折率が、ハードコート層12の屈折率よりも低くなり易く、成形用フィルム1の反射防止性がより優れたものとなる。上記屈折率の下限値は、特に限定されないが、通常は1.30以上であることが好ましく、特に1.35以上であることが好ましい。なお、本明細書における反射防止層の屈折率は、エリプソメトリーによって測定したものとする。
1-2.ハードコート層
成形用フィルム1におけるハードコート層12は、通常はバインダー樹脂を含有し、さらに所望により微粒子、添加剤等を含有するハードコート層用組成物から形成されることが好ましい。
(1)各成分
(1-1)バインダー樹脂
バインダー樹脂としては、反射防止層13を形成するための反射防止層用組成物に含有される成分として前述したものと同様のものを使用することができる。中でも、成形に対する耐性に優れる観点から、(メタ)アクリレート系プレポリマーが好ましく、特にウレタンアクリレート系プレポリマーが好ましい。
多官能(メタ)アクリレート系モノマーまたは(メタ)アクリレート系プレポリマー(特にウレタンアクリレート系プレポリマー)においては、成形によってハードコート層12が破損することを防止する観点から、5官能以下であることが好ましく、特に4官能以下であることが好ましく、さらには3官能以下であることが好ましい。下限は特に限定されないが、2官能以上であることが好ましい。
ウレタンアクリレート系プレポリマーの重量平均分子量は、成形後反射防止性の均一性の観点から、500以上であることが好ましく、1000以上であることがより好ましく、特に3000以上であることが好ましく、さらに4500以上であることが好ましい。また、ウレタンアクリレート系プレポリマーの重量平均分子量は、硬度に優れる観点から、10万以下であることが好ましく、特に1万以下であることが好ましく、さらには7000以下であることが好ましい。
ハードコート層12用のバインダー樹脂の屈折率は、反射防止層13との屈折率差を大きくするとともに、耐擦傷性に優れたハードコート層12を得る観点から、1.46~1.75であることが好ましく、1.48~1.65であることがより好ましく、1.49~1.54であることが特に好ましい。
(1-2)微粒子
本実施形態におけるハードコート層用組成物は、微粒子を含有しなくてもよいし、所望の物性を得るために微粒子を含有してもよい。例えば、ハードコート層12にぎらつき抑制性や防眩性を付与する観点から、光拡散性を有する微粒子(光拡散微粒子)を含有してもよい。
光拡散微粒子としては、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、クレー、タルク、二酸化チタン等の無機系微粒子;ポリメタクリル酸メチル樹脂等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメタクリル酸メチル-ポリスチレン共重合体、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂等の有機系の透光性微粒子;シリコーン樹脂のような、無機と有機の中間的な構造を有するケイ素含有化合物からなる微粒子(例えばモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製のトスパールシリーズ)などが挙げられる。以上の光拡散微粒子は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
光拡散微粒子の形状としては、光拡散が均一な球状、特に真球状であってもよいし、光拡散がランダムな不定形であってもよい。光拡散微粒子のレーザー回折法による平均粒径は、0.5μm以上であることが好ましく、特に1.0μm以上であることが好ましく、さらには1.2μm以上であることが好ましい。また、上記平均粒径は、10μm以下であることが好ましく、5μm以下であることがより好ましく、特に3μm以下であることが好ましく、さらには2μm以下であることが好ましい。平均粒径が上記の範囲内にあることで、所望のヘイズ値発現と反射防止性とを両立し易い。
光拡散微粒子の屈折率は、1.40~1.80であることが好ましく、1.42~1.60であることがより好ましく、1.43~1.48であることが好ましい。これにより反射防止性と防眩性との両立がより容易になる。なお、本明細書における光拡散微粒子の屈折率は、次のように測定して得られた値である。スライドガラス上に測定対象の微粒子を載せ、屈折率標準液を微粒子上に滴下したのち、カバーガラスを被せ、試料を作製する。当該試料をJIS K7142:2014のB法に基づいて顕微鏡で観察し、微粒子の輪郭が最も見づらくなった屈折率標準液の屈折率を、当該微粒子の屈折率とする。
不定形の光拡散微粒子の粒度分布については、ランダムな光拡散の観点から、下記式(1)で示される粒径の変動係数(CV値)が、50%以上であることが好ましく、特に60%以上であることが好ましく、さらには70%以上であることが好ましい。また、上記CV値は、200%以下であることが好ましく、175%以下であることがより好ましく、特に150%以下であることが好ましく、さらには125%以下であることが好ましい。
粒径の変動係数(CV値)=(標準偏差粒径/平均粒径)×100 …(1)
なお、本明細書における光拡散微粒子の平均粒径は、遠心沈降光透過法によって測定したものとする。本明細書における遠心沈降光透過法による平均粒径の測定は、微粒子1.2gとイソプロピルアルコール98.8gとを十分に撹拌したものを測定用試料とし、遠心式自動粒度分布測定装置(堀場製作所社製,CAPA-700)を使用して行ったものである。また、本明細書における光拡散微粒子の粒径の変動係数(CV値)は、動的光散乱法により求めたものである。
ハードコート層用組成物中における光拡散微粒子の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上であることが好ましく、1質量部以上であることがより好ましく、特に5質量部以上であることが好ましく、さらには10質量部以上であることが好ましい。これにより、所望の光拡散性が得られ易い。また、光拡散微粒子の含有量は、ハードコート層12の成形性の観点から、バインダー樹脂100質量部に対して、100質量部以下であることが好ましく、50質量部以下であることがより好ましく、特に20質量部以下であることが好ましい。
(1-3)その他の成分
本実施形態におけるハードコート層用組成物は、上記の成分以外に、各種添加剤を含有してもよい。各種添加剤としては、反射防止層13を形成するための反射防止層用組成物に含有される成分として前述したものを使用することができる。
例えば、ハードコート層用組成物が活性エネルギー線硬化性成分を含有し、活性エネルギー線として紫外線を使用する場合には、ハードコート層用組成物は、光重合開始剤を含有することが好ましい。光重合開始剤の種類や含有量は、反射防止層用組成物と同様である。
(2)ハードコート層の物性
ハードコート層12の屈折率は、反射防止層13の屈折率より高いことが好ましい。具体的に、ハードコート層12の屈折率は、1.46以上であることが好ましく、特に1.48以上であることが好ましく、さらには1.50以上であることが好ましい。これにより、ハードコート層12と反射防止層13との屈折率差を大きくすることができ、成形用フィルム1の反射防止性がより優れたものとなる。ハードコート層12の屈折率の上限値は特に限定されないが、通常は1.75以下であることが好ましく、特に1.65以下であることが好ましく、さらには1.58以下であることが好ましい。なお、本明細書におけるハードコート層12の屈折率の測定方法は、後述する試験例に示す通りである。
ハードコート層12の厚さは、0.5μm以上であることが好ましく、1μm以上であることがより好ましく、特に2μm以上であることが好ましく、さらには3μm以上であることが好ましい。これにより、成形性により優れたものとなる。また、ハードコート層12の厚さは、30μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましく、特に10μm以下であることが好ましい。これにより、硬化収縮によるカールの発生を抑制することができる。
1-3.基材
基材11としては、特に限定されないものの、所望の成形性を有する樹脂フィルムを使用することが好ましい。このような樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン-酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルフォンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリウレタン樹脂フィルム、ノルボルネン系重合体フィルム、環状オレフィン系重合体フィルム、環状共役ジエン系重合体フィルム、ビニル脂環式炭化水素重合体フィルム等の樹脂フィルムまたはそれらの積層フィルムが挙げられる。中でも、成形性および機械的強度の面から、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタン樹脂フィルム等が好ましい。
また、上記基材11においては、その表面に設けられる層との密着性を向上させる目的で、所望により片面または両面に、プライマー処理、酸化法、凹凸化法等により表面処理を施すことができる。酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理等が挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。これらの表面処理法は基材11の種類に応じて適宜選ばれるが、一般には密着性向上の効果および操作性などの面から、コロナ放電処理法が好ましく用いられる。
基材11の厚さは、成形性の観点から、10000μm以下であることが好ましく、1000μm以下であることがより好ましく、特に400μm以下であることが好ましく、さらには200μm以下であることが好ましい。また、基材11の厚さは、機械的強度の観点から、30μm以上であることが好ましく、80μm以上であることがより好ましく、特に120μm以上であることが好ましく、さらには160μm以上であることが好ましい。
1-4.その他の構成
本実施形態に係る成形用フィルム1は、基材11におけるハードコート層12とは反対の面側に粘着剤層を備えてもよい。当該粘着剤層を構成する粘着剤としては特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤など公知の粘着剤を使用することができ、所定の透明性を有する粘着剤を使用することが好ましい。
また、本実施形態に係る成形用フィルム1が上述した粘着剤層を備える場合には、本実施形態に係る成形用フィルム1は、当該粘着剤層における基材11とは反対側の面に剥離フィルムが積層されてもよい。当該剥離フィルムは、その剥離面(粘着剤層と接する面)において所望の剥離性を有するものであれば特に限定されず、樹脂フィルムの片面が剥離剤によって剥離処理されたものなどの公知の剥離フィルムを使用することができる。
2.成形用フィルムの物性等
(1)ヘイズ値
本実施形態に係る成形用フィルム1のヘイズ値の上限値は、特に限定されないが、高精細化の観点からは、40%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましく、特に10%以下であることが好ましく、さらに1%以下であることが好ましい。一方、成形用フィルム1のヘイズ値の下限値は、特に制限されず、0%であってもよく、0.1%以上であればよい。また、成形用フィルム1にぎらつき抑制性や防眩性を付与する場合には、1%以上であることが好ましく、3%以上であることがより好ましく、特に5%以上であることが好ましい。なお、ヘイズ値の測定方法は、後述する試験例に示す通りである。
(2)全光線透過率
本実施形態に係る成形用フィルム1の全光線透過率は、80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましく、特に88%以上であることが好ましく、さらには90%以上であることが好ましい。全光線透過率が80%以上であると、透明性が非常に高く、光学用途(表示体用)として特に好適である。なお、全光線透過率の測定方法は、後述する試験例に示す通りである。
(3)鉛筆硬度
本実施形態に係る成形用フィルム1における反射防止層13のハードコート層12とは反対側の面(成形用フィルム1における反射防止層13側の面;以下「成形用フィルム1の表面」ということがある。)の鉛筆硬度は、2H以下であることが好ましく、H以下であることがより好ましい。これにより、成形用フィルム1は成形性に優れたものとなる。また、上記鉛筆硬度は、AB以上であることが好ましく、特にF以上であることが好ましく、さらにはH以上であることが好ましい。これにより、成形用フィルム1の表面は十分な硬度を有するものとなり、優れた耐擦傷性を発揮することができる。なお、鉛筆硬度の測定方法は、後述する試験例に示す通りである。
(4)反射率
本実施形態に係る成形用フィルム1の表面における反射率は4%以下であることが好ましく、3.5%以下であることがより好ましく、特に3%以下であることが好ましく、さらには2.5%以下であることが好ましい。これにより、当該成形用フィルム1が使用されたディスプレイパネルにおいて、外光の反射を低減させ、画像や映像の視認性を向上させることができる。また、上記反射率の下限値は、特に限定されないが、1.4%程度以上であることが好ましい。なお、本明細書における反射率の測定方法は、後述する試験例に示す通りである。
(5)色差ΔE ab
本実施形態に係る成形用フィルム1を130℃にて0.3m/minの速度で2倍の長さになるまで延伸したときに、当該延伸の前後における、下記式で算出されるCIE1976L*a*b*表色系の色差ΔE*abは、1.0以下であることが好ましく、0.9以下であることがより好ましく、特に0.8以下であることが好ましく、さらには0.7以下であることが好ましい。
ΔE*ab=[(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)]1/2
ΔL*=|延伸後の明度L*-延伸前の明度L*|
Δa*=|延伸後の色度a*-延伸前の色度a*|
Δb*=|延伸後の色度b*-延伸前の色度b*|
これにより、成形用フィルム1は、成形後に、延伸部分における反射防止性と非延伸部分における反射防止性とに差異が生じ難いものということができる。
上記色差ΔE*abの下限値は特に限定されないが、0.1以上であることが好ましく、特に0.2以上であることが好ましく、さらには0.3以上であることが好ましい。なお、本明細書における明度L*、色度a*および色度b*の測定方法は、後述する試験例に示す通りである。
3.成形用フィルムの製造方法
成形用フィルム1の製造方法は特に制限されないものの、例えば、基材11の片面側にハードコート層12を形成した後、ハードコート層12における基材11とは反対側に反射防止層13を形成することが好ましい。例えば、前述したハードコート層用組成物の塗布液を基材11に対して塗布し、硬化させてハードコート層12を形成することができる。基材11上にハードコート層12を形成した後、ハードコート層12における基材11とは反対側の面に対して、例えば、反射防止層用組成物の塗布液を塗布し、硬化させることで、反射防止層13を形成する。上記ハードコート層用組成物及び上記反射防止層用組成物の塗布液は、所望により溶剤を含有してもよい。
ハードコート層用組成物を調製するための溶剤は、塗工性の改良、粘度調整、固形分濃度の調整等のために使用することができ、バインダー樹脂等が溶解するものであれば、特に限定なく使用できる。
溶剤の具体例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、γ-ブチロラクトン等のエステル類;エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソロブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソロブ)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソロブ)、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン等のアミド類などが挙げられる。
ハードコート層用組成物の塗布は、常法によって行えばよく、例えば、バーコート法、ナイフコート法、マイヤーバー法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法によって行えばよい。ハードコート層用組成物を塗布したら、塗膜を40℃以上、120℃以下で30秒以上、5分以下程度乾燥させることが好ましい。
塗膜の硬化は、使用するバインダー樹脂の種類に応じて行うことができ、例えば加熱処理または活性エネルギー線の照射により行うことができる。特に、バインダー樹脂として前述した多官能(メタ)アクリレートモノマーまたは(メタ)アクリレート系プレポリマーを使用する場合、ハードコート層用組成物の硬化は、空気雰囲気下において、ハードコート層用組成物の塗膜に対して紫外線、電子線等の活性エネルギー線を照射することによって行うことが好ましい。空気雰囲気下で硬化させることにより、反射防止層13との密着性を向上させることができる。紫外線照射は、高圧水銀ランプ、フュージョンHランプ、キセノンランプ等によって行うことができ、紫外線の照射量は、照度50mW/cm以上、1000mW/cm以下、光量50mJ/cm以上、1000mJ/cm以下が好ましい。一方、電子線照射は、電子線加速器等によって行うことができ、電子線の照射量は、10krad以上、1000krad以下が好ましい。
反射防止層用組成物を調製するための溶剤は、ハードコート層用組成物を調製するための溶剤として前述したものを使用することができる。また、反射防止層用組成物の塗布方法、および形成した塗膜の硬化方法は、それぞれ、ハードコート層用組成物に係る塗布方法および硬化方法と同様の方法とすることができる。ただし、反射防止層用組成物の硬化は、窒素雰囲気下で行うことが好ましい。これにより、反射防止層13の耐擦傷性をより優れたものとすることができる。
4.成形用フィルムの使用
本実施形態に係る成形用フィルム1は、例えば、自動車、飛行機、鉄道などの計器類のディスプレイやナビゲーションシステムのディスプレイなどの乗り物内用のディスプレイ等において、二次元的または三次元的に成形されるものとして使用することができる。成形方法としては、特に限定されないが、例えば、インサート成形、TOM(Three dimension Overlay Method)成形などが挙げられる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、成形用フィルム1における基材11とハードコート層12との間、あるいはハードコート層12と反射防止層13との間には、他の層が介在してもよく、また、反射防止層13におけるハードコート層12とは反対側の面には、他の層が形成されてもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔調製例1〕ハードコート層用組成物(HC-1)
バインダー樹脂としての3官能ウレタンアクリレートプレポリマー(A;アイカ工業社製,重量平均分子量:5500)100質量部(固形分換算,以下同じ)、および光重合開始剤としての1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(F)5質量部を、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテル(PGM)を使用して混合、希釈し、ハードコート層用組成物(HC-1)の塗布液を得た。
〔調製例2〕ハードコート層用組成物(HC-2)
バインダー樹脂としての3官能ウレタンアクリレートプレポリマー(A;アイカ工業社製,重量平均分子量:5500)100質量部、光拡散微粒子としてのシリカ微粒子(E;材質:シリカ,形状:不定形,屈折率:1.46,平均粒径:1.5μm,粒径の変動係数:83%)15質量部、および光重合開始剤としての1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(F)5質量部を、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテル(PGM)を使用して混合、希釈し、ハードコート層用組成物(HC-2)の塗布液を得た。
〔調製例3〕ハードコート層用組成物(HC-3)
バインダー樹脂としてのペンタエリストリールヘキサアクリレート(C)100質量部、および光重合開始剤としての1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(F)5質量部を、溶剤としてのプロピレングリコールモノエチルエーテル(PGM)を使用して混合、希釈し、ハードコート層用組成物(HC-3)の塗布液を得た。
〔調製例4〕反射防止層用組成物(LR-1)
バインダー樹脂としての6官能ウレタンアクリレートプレポリマー(B;アイカ工業社製,重量平均分子量:4000)100質量部、低屈折率粒子としての中空シリカ微粒子(D;平均粒径:60nm,屈折率1.25)75質量部、光重合開始剤としての2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルホリノプロパン-1-オン(G)5質量部、および表面調整剤としての反応性フッ素系オリゴマー(H;DIC社製,製品名「メガファックRS-75」)8質量部を、メチルイソブチルケトン(MIBK)およびプロピレングリコールモノエチルエーテル(PGM)の1:2(容積比)混合溶剤を使用して混合、希釈し、反射防止層用組成物(LR-1)の塗布液を得た。
調製例1~4の組成を表1に示す。なお、表1に記載の略号等の詳細は以下の通りである。
A:3官能ウレタンアクリレートプレポリマー(アイカ工業社製,重量平均分子量:5500)
B:6官能ウレタンアクリレートプレポリマー(アイカ工業社製,重量平均分子量:4000)
C:ペンタエリストリールヘキサアクリレート
D:中空シリカ微粒子(平均粒径60nm,屈折率:1.25)
E:シリカ微粒子(材質:シリカ,形状:不定形,平均粒径:1.5μm,粒径の変動係数:83%,屈折率:1.46)
F:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
G:2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルホリノプロパン-1-オン
H:反応性フッ素系オリゴマー(DIC社製,製品名「メガファックRS-75」)
〔実施例1〕
基材としての表面硬度改良ポリカーボネートフィルム(S1;三菱ガス化学社製,製品名「ユーピロンDF02U」,厚さ180μm)の片面に、調製例1で得られたハードコート層用組成物(HC-1)の塗布液をマイヤーバーで塗布し、乾燥させた。その後、空気雰囲気下、当該塗膜に対し紫外線を照射し、厚さ10μmのハードコート層を形成した。
次いで、上記ハードコート層の表面に、調製例4で得られた反射防止層用組成物(LR-1)の塗布液をマイヤーバーで塗布し、乾燥させた。その後、窒素雰囲気下、当該塗膜に対し、紫外線を照射し、厚さ0.30μmの反射防止層を形成した。これにより、基材とハードコート層と反射防止層とがこの順に積層されてなる成形用フィルムを得た。
〔実施例2~4,比較例1~3〕
ハードコート層用組成物の種類及び厚さ、ならびに反射防止層用組成物の種類及び厚さを表2に示すように変更する以外、実施例1と同様にして成形用フィルムを作製した。
〔試験例1〕(屈折率の測定)
各調製例において調製したハードコート層用組成物(HC-2)において、HC-2からシリカ微粒子(E)を除いたもの(HC-2’)を調製した。ハードコート層用組成物(HC-1,HC-2’,HC-3)および反射防止層用組成物(LR-1)のそれぞれの塗布液を、片面に易接着層を有するポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡社製,製品名「コスモシャインA4100」,厚さ:50μm)の易接着層とは反対側の面に、実施例1と同様にして塗布し硬化させて、厚さ100nmの層を形成した。易接着層の表面を紙やすりで擦り、その後ペン(ゼブラ社製,製品名「マッキー黒」)で黒色にした。
得られた各層の屈折率を、測定波長589nm、測定温度23℃の条件で、分光エリプソメーター(J.A.WOOLLAM社製,製品名「M-2000」)を用いて測定した。結果を表1に示す。なお、シリカ微粒子(E)の屈折率とそれぞれの配合割合とを加味し、得られるハードコート層の屈折率を計算したところ、小数点以下2桁までの値では、表1の屈折率と同一の値となった。
〔試験例2〕(ヘイズ値の測定)
実施例および比較例で作製した成形用フィルムについて、ヘイズメーター(日本電色工業社製,製品名「NDH5000」)を用いて、JIS K7136:2000に準じてヘイズ値(%)を測定した。結果を表2に示す。
〔試験例3〕(全光線透過率の測定)
実施例および比較例で作製した成形用フィルムについて、ヘイズメーター(日本電色工業製,製品名「NDH5000」)を使用し、JIS K7361-1:1997に準じて全光線透過率(%)を測定した。結果を表2に示す。
〔試験例4〕(鉛筆硬度の測定)
実施例および比較例で作製した成形用フィルムについて、電動鉛筆引っかき硬度試験機(安田精機製作所社製,製品名「No.553-M1」)を使用し、JIS K5600に準じて、成形用フィルムの反射防止層の表面の鉛筆硬度を測定した。結果を表2に示す。
〔試験例5〕(反射率の測定)
実施例および比較例で製造した成形用フィルムにおける基材側の面をアクリル系透明粘着剤(リンテック社製,製品名「OPTERIA MO-3006C」,屈折率1.49,ヘイズ値:<1.0%)を介して黒色のアクリル板(三菱レイヨン社製,製品名「アクリライトL502」)の片面に貼付した。そして、当該成形用フィルムにおける反射防止層の表面について、紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所社製,製品名「UV-3600」)を用いて、可視光領域360~830nmにおける最低反射率を反射率(%)とした。結果を表2に示す。
また、反射防止性能を以下の基準で評価した。結果を表2に示す。
3:反射率2.0%以下で反射防止性能が優れる
2:反射率2.0%超、4.0%以下で反射防止性能が比較的優れる
1:反射率4.0%超で反射防止性能が不良
〔試験例6〕(成形性の評価)
実施例および比較例で製造した成形用フィルムから、10mm幅×75mm長のサンプルを切り出した。当該サンプルを引張試験機(オリエンテック社製,製品名「テンシロン」)にセットし、150℃の環境下にて、引張速度0.3m/minでサンプル長手方向に20%延伸した。その後、サンプルの外観を目視し、以下の基準で成形性を評価した。結果を表2に示す。
2:不具合なく成形することができた
1:クラックや破断などの不具合が生じた
〔試験例7〕(色差ΔE abの測定)
実施例および比較例において、基材を易成形ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡社製,製品名「ソフトシャインA1597」,厚さ25μm)に変更する以外、実施例および比較例と同様にして成形用フィルムを製造した。
得られた成形用フィルムについて、同時測光分光式色度計(日本電色工業社製,製品名「SQ2000」)を使用し、CIE1976L*a*b*表色系により規定される明度L*、色度a*および色度b*を測定した(延伸前の値)。
次いで、実施例および比較例で製造した成形用フィルムから、10mm幅×75mm長のサンプルを切り出した。当該サンプルを引張試験機(オリエンテック社製,製品名「テンシロン」)にセットし、130℃の環境下にて、引張速度0.3m/minでサンプル長手方向に2倍の長さになるまで延伸(100%延伸)した。その状態のサンプルについて、上記と同様にして、明度L*、色度a*および色度b*を測定した(延伸後の値)。
得られた結果から、下記式に基づいて、色差ΔE*abを算出した。結果を表2に示す。
ΔE*ab=[(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)]1/2
ΔL*=|延伸後の明度L*-延伸前の明度L*|
Δa*=|延伸後の色度a*-延伸前の色度a*|
Δb*=|延伸後の色度b*-延伸前の色度b*|
また、延伸前後における反射防止性の均一性を以下の基準で評価した。結果を表2に示す。
2:ΔE*abが1.0以下であり、延伸前後にて外観の差異が小さかった
1:ΔE*abが1.0超であり、延伸前後にて外観の差異が大きかった
Figure 2022079918000002
Figure 2022079918000003
表2から分かるように、実施例で製造した成形用フィルムは、反射防止性に優れ、かつ、成形(延伸)によって反射防止性に差異が生じることが抑制されたものであった。
本発明の成形用フィルムは、例えば、乗り物内用のディスプレイ等において、二次元的または三次元的に成形され、反射防止性を発揮するものとして好適である。
1…成形用フィルム
11…基材
12…ハードコート層
13…反射防止層

Claims (5)

  1. 基材と、前記基材の一方の面側に設けられたハードコート層と、前記ハードコート層における基材とは反対側に設けられた反射防止層とを備えた成形用フィルムであって、
    前記反射防止層の厚さが0.15μm以上、1.00μm以下であり、
    前記反射防止層側の面の鉛筆硬度が2H以下である
    ことを特徴とする成形用フィルム。
  2. 前記成形用フィルムを130℃にて0.3m/minの速度で2倍の長さになるまで延伸したときに、当該延伸の前後における、下記式で算出されるCIE1976L*a*b*表色系の色差ΔE*abが、1.0以下であることを特徴とする請求項1に記載の成形用フィルム。
    ΔE*ab=[(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)]1/2
    ΔL*=|延伸後の明度L*-延伸前の明度L*|
    Δa*=|延伸後の色度a*-延伸前の色度a*|
    Δb*=|延伸後の色度b*-延伸前の色度b*|
  3. 前記成形用フィルムにおける前記反射防止層側の面の反射率が、4%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の成形用フィルム。
  4. 前記ハードコート層及び前記反射防止層が、活性エネルギー線硬化性成分を含有する組成物を硬化させた材料からなることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の成形用フィルム。
  5. 前記反射防止層が単層からなり、前記反射防止層の屈折率が、前記ハードコート層の屈折率よりも低いことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の成形用フィルム。
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