JP2022077606A - フォロア軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作音の抑制および他の部材への攻撃性の抑制を図ると共に、密封性能および生産性の向上を図ることができるフォロア軸受を提供する。【解決手段】フォロア軸受1Aは、内方部材30と、外輪60Aと、複数の転動体70と、第1環状部81Aを有し、軸方向の一方側に配置され、内方部材30と外輪60Aとの間の空間を密封する第1密封部材80Aと、第2環状部81Aを有し、軸方向の他方側に配置され、内方部材30と外輪60Aとの間の空間を密封する第2密封部材80Bと、を備える。外輪60Aは、鋼からなり、円環状の第1部材40Aと、樹脂からなり、第1部材40Aの外周面を覆う円環状の第2部材50Aと、を含む。第2部材50Aの軸方向の一方側の端部には、軸方向に開口を有する円環状の第1装着溝31Aが形成されている。第1環状部81Aの少なくとも一部は、第1装着溝31Aに挿入されている。【選択図】図2
Description
本開示は、フォロア軸受に関するものである。
外輪と、スタッドと、ころと、シール部材と、を備えるフォロア軸受が知られている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1によると、外輪に環状のシール溝が設けられており、このシール溝にシール部材が圧入されている。
フォロア軸受においては、動作音の抑制、さらには、外輪と接触する他の部材への攻撃性の抑制が求められる場合がある。特許文献1の構成では、このような要求に対応することが困難である。また、フォロア軸受については、軸受の密封性の向上を図りつつ、生産性の向上も望まれる。そこで、動作音の抑制および他の部材への攻撃性の抑制を図ると共に、軸受の密封性および生産性の向上を図ることができるフォロア軸受を提供することを目的の1つとする。
本開示に従ったフォロア軸受は、円環状の第1軌道面を外周面に有する内方部材と、第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する外輪と、第1軌道面および第2軌道面に沿う円環状の軌道上に第1軌道面および第2軌道面に接触するように配置される複数の転動体と、第1環状部を有し、軸方向の一方側に配置され、内方部材と外輪との間の空間を密封する第1密封部材と、第2環状部を有し、軸方向の他方側に配置され、内方部材と外輪との間の空間を密封する第2密封部材と、を備える。外輪は、鋼からなり、円環状の第1部材と、樹脂からなり、第1部材の外周面を覆う円環状の第2部材と、を含む。第2部材の軸方向の一方側の端部には、軸方向に開口を有する円環状の第1装着溝が形成されている。第1環状部の少なくとも一部は、第1装着溝に挿入されている。
上記フォロア軸受によれば、動作音の抑制および他の部材への攻撃性の抑制を図ると共に、軸受の密封性および生産性の向上を図ることができる。
[実施形態の概要]
本開示のフォロア軸受は、円環状の第1軌道面を外周面に有する内方部材と、第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する外輪と、第1軌道面および第2軌道面に沿う円環状の軌道上に第1軌道面および第2軌道面に接触するように配置される複数の転動体と、第1環状部を有し、軸方向の一方側に配置され、内方部材と外輪との間の空間を密封する第1密封部材と、第2環状部を有し、軸方向の他方側に配置され、内方部材と外輪との間の空間を密封する第2密封部材と、を備える。外輪は、鋼からなり、円環状の第1部材と、樹脂からなり、第1部材の外周面を覆う円環状の第2部材と、を含む。第2部材の軸方向の一方側の端部には、軸方向に開口を有する円環状の第1装着溝が形成されている。第1環状部の少なくとも一部は、第1装着溝に挿入されている。
本開示のフォロア軸受は、円環状の第1軌道面を外周面に有する内方部材と、第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する外輪と、第1軌道面および第2軌道面に沿う円環状の軌道上に第1軌道面および第2軌道面に接触するように配置される複数の転動体と、第1環状部を有し、軸方向の一方側に配置され、内方部材と外輪との間の空間を密封する第1密封部材と、第2環状部を有し、軸方向の他方側に配置され、内方部材と外輪との間の空間を密封する第2密封部材と、を備える。外輪は、鋼からなり、円環状の第1部材と、樹脂からなり、第1部材の外周面を覆う円環状の第2部材と、を含む。第2部材の軸方向の一方側の端部には、軸方向に開口を有する円環状の第1装着溝が形成されている。第1環状部の少なくとも一部は、第1装着溝に挿入されている。
本開示のフォロア軸受において、外輪は、樹脂からなる第2部材を含んでいる。これにより、外輪と接触する他の部材への攻撃性の抑制や、動作音の抑制が達成される。また、上記フォロア軸受は、軸方向の一方側に配置される第1密封部材と、軸方向の他方側に配置される第2密封部材と、を含む。よって、軸受の密封性の向上を図ることができる。したがって、軸受内部からのグリース等の潤滑剤の漏出や外部から軸受内部への異物の侵入を効率的に抑制することができる。
本開示のフォロア軸受においては、第1環状部の少なくとも一部が第1装着溝に挿入されることにより、第1密封部材が外輪に装着される。樹脂からなる第2部材に形成される第1装着溝は、軸方向に開口を有する形状である。よって、たとえば射出成型により第2部材を含む外輪を製造する場合、金型を軸方向に移動させて外輪を金型から離型させる際に第1装着溝を形成しやすい。よって、このような外輪を含むフォロア軸受の生産性の向上を図ることができる。このように、上記フォロア軸受によれば、動作音の抑制および他の部材への攻撃性の抑制を図ると共に、軸受の密封性および生産性の向上を図ることができる。なお、本開示において、「樹脂」はゴムを含む。すなわち、第2部材はゴムからなっていてもよい。また、本開示において、「樹脂からなる第2部材」は繊維強化樹脂からなる第2部材を含む。すなわち、第2部材を構成する樹脂は強化繊維を含んでいてもよい。強化繊維としては、たとえばガラス繊維、炭素繊維などを採用することができる。
上記フォロア軸受において、第1装着溝は、環状の第1内壁面と、環状であり、第1内壁面よりも外径側に位置する第1外壁面と、第1内壁面および第1外壁面に連なる第1底壁面と、を含んでもよい。このようにすることにより、第1内壁面および第1外壁面を利用して、第1環状部を第1装着溝に挿入しやすくすることができる。
上記フォロア軸受において、第2部材は、第1内壁面に設けられ、外径側に向けて突出する突出部を含んでもよい。軸方向において、突出部が設けられる領域における第1装着溝の径方向の間隔は、突出部が設けられない領域における第1装着溝の径方向の間隔よりも小さくてもよい。このようにすることにより、第1装着溝に装着された第1環状部が第1装着溝から離脱しようとしても、第1環状部が突出部に引っ掛かり、第1環状部が第1装着溝から離脱するおそれを低減することができる。したがって、より確実に密封性の向上を図ることができる。
上記フォロア軸受において、第1環状部は、第1装着溝にスナップフィットまたは凹凸嵌合で装着されていてもよい。このようにすることにより、第1環状部の第1装着溝からの離脱をより抑制することができる。ここで、スナップフィットとは、取り付け時に部材を弾性変形させて嵌め込むことをいう。
上記フォロア軸受において、第1密封部材は、第1環状部の一方側の開口を覆う蓋部をさらに含んでもよい。このようにすることにより、蓋部により、第1環状部の内径側の領域を外部から遮断することができるため、より確実に密封性の向上を図ることができる。
上記フォロア軸受において、第1環状部の外周面には、周方向に連なって延びる凹部が形成されていてもよい。このようにすることにより、第1環状部を第1装着溝に挿入する際に、凹部による弾性変形を利用して第1装着溝に挿入することができる。よって、生産性の向上をより図ることができる。
上記フォロア軸受において、凹部は、軸方向に間隔をあけて複数形成されていてもよい。このようにすることにより、凹部による弾性変形をより利用しやすくなる。よって、生産性の向上をさらに図ることができる。
上記フォロア軸受において、第2部材の軸方向の他方側の端部には、軸方向に開口を有する円環状の第2装着溝が形成されていてもよい。第2環状部の少なくとも一部は、第2装着溝に挿入されていてもよい。このようにすることにより、より生産性の向上を図ることができる。
上記フォロア軸受において、上記転動体は、ころであってもよい。このようにすることにより、フォロア軸受の断面高さを抑制しつつ、十分な耐荷重を達成することが容易となる。
[実施形態の具体例]
次に、本開示のフォロア軸受の具体的な実施の形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
次に、本開示のフォロア軸受の具体的な実施の形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の一実施の形態である実施の形態1におけるフォロア軸受の構造を示す概略斜視図である。図2は、実施の形態1におけるフォロア軸受の構造を示す概略断面図である。図2は、フォロア軸受の回転軸を含む平面で切断した場合の断面図である。図3は、図2の領域IIIを拡大して示す概略断面図である。図4は、実施の形態1におけるフォロア軸受に含まれる外輪の一部を示す概略断面図である。図5は、実施の形態1におけるフォロア軸受に含まれる外輪の一部を示す概略斜視図である。
図1は、本開示の一実施の形態である実施の形態1におけるフォロア軸受の構造を示す概略斜視図である。図2は、実施の形態1におけるフォロア軸受の構造を示す概略断面図である。図2は、フォロア軸受の回転軸を含む平面で切断した場合の断面図である。図3は、図2の領域IIIを拡大して示す概略断面図である。図4は、実施の形態1におけるフォロア軸受に含まれる外輪の一部を示す概略断面図である。図5は、実施の形態1におけるフォロア軸受に含まれる外輪の一部を示す概略斜視図である。
図1~図5を参照して、本実施の形態におけるフォロア軸受1Aは、内方部材としての軸部材30と、外輪60Aと、転動体としての複数のころ70と、ころ70を保持する保持器73と、第1密封部材80Aと、第2密封部材80Bと、を備えている。なお、図2において、軸部材30の中心軸である回転軸30Aは、一点鎖線で図示されている。
軸部材30は、棒状(中実円筒状)の本体部10と、本体部10の一方の端部に形成され、本体部10よりも径の大きい鍔部12と、本体部10の外周面の一部を周方向に取り囲むように本体部10に同軸に設置されたリングである側板20と、を含んでいる。本体部10は、軸方向において一方の端部である第1端面13と、第1端面13とは反対側の他方の端部である第2端面15とを有している。第1端面13および第2端面15は、いずれも円形の平面形状を有している。なお、図示はしないが、フォロア軸受1Aは、軸部材30の内部側から内方部材、この場合は本体部10と外輪60Aとの間の空間に給脂する構成を採用している。
第1端面13の、軸部材30の中心軸である回転軸30Aと交差する領域を含む領域には、正六角柱状の形状を有する六角穴13Aが形成されている。本体部10の、第2端面15側の端部(他方の端部)を含む領域には、らせん状のねじ溝が形成されたねじ部14が配置されている。このような構造を有することにより、フォロア軸受1Aの設置に際しては、たとえばフォロア軸受1Aを保持する保持部材に形成されたねじ穴(図示しない)にねじ部14をねじ込むとともに、六角穴13Aに六角レンチの一部を挿入して締め付ける、またはハウジング穴に軸部材30を通してねじ部14にナットを螺合することにより、保持部材に対してフォロア軸受1Aを固定することができる。
本体部10は、ねじ部14を含む中実円筒状の軸部17と、軸方向において軸部17と鍔部12が位置する領域との間に配置され、軸部17よりも径が大きい大径部16とを含む。大径部16の径は、鍔部12の径よりも小さい。大径部16の外周面には、円筒面状の形状を有する第1軌道面11が形成されている。すなわち、軸部材30は、円環状の第1軌道面11を外周面に有している。鍔部12が位置する領域における本体部10の外周は、図2および図3において破線で図示されている。
円環状の側板20は、一方の端面である第1端面23と、他方の端面である第2端面24と、外周面21と、内周面22とを有する。第1端面23と第2端面24とは平行である。外周面21と内周面22とは、同心の円筒面である。軸方向における大径部16の軸部17側の端面(段差部)である段差面16A(図2参照)に第1端面23において接触するように、側板20が配置されている。側板20は、軸部17の外径に対応する内径(内周面22の直径)を有している。側板20は、軸部17に圧入されて、軸部17に対して固定されている。軸部材30は、機械構造用炭素鋼、機械構造用合金鋼、軸受鋼などの鋼からなる。軸部材30のうち、本体部10の少なくとも第1軌道面11を含む領域は、焼入硬化されていてもよい。また、側板20の一部または全体が焼入硬化されていてもよい。
外輪60Aは、第1軌道面11に対向する円環状の第2軌道面41を内周面に有している。外輪60Aは、第1部材40Aと、第2部材50Aと、を含む。第1部材40Aは、中空円筒状の形状を有し、第2軌道面41を含む筒状部42と、筒状部42から径方向外側に延びる突部43と、を含む。第1部材40Aは、鋼からなっている。第1部材40Aを構成する鋼としては、たとえば軟鋼、機械構造用炭素鋼、機械構造用合金鋼などを採用することができる。また、第1部材40Aは焼入硬化されていてもよい。第1部材40Aは、たとえば軟鋼からなる鋼板を利用して、プレス加工や絞り加工により成形したものであってもよい。
筒状部42は、内周面である第2軌道面41と、外周面44Aと、軸方向の一方の端面である第1端面45Aと、軸方向の他方の端部46と、を有している。第1部材40Aは、第2軌道面41を含む。第1部材40Aの第1端面45Aと鍔部12とは向かい合っている。すなわち、鍔部12と第1部材40Aとは軸方向において向かい合っている。
突部43は、筒状部42の軸方向の他方の端部46に接続されている。よって、このような構成の突部43を有する第1部材40Aは、プレス加工や絞り加工等を利用して、容易に製造することができる。突部43は、板状である。突部43は、第1部材40Aの周方向の全域にわたって連続する円環状の形状を有する。このような構成の第1部材40Aを含むフォロア軸受1Aは、第1部材40Aと第2部材50Aとが軸方向に分離するおそれをより低減することができる。突部43は、軸方向の他方の端面である第2端面45Bと、外周面44Bと、第2端面45Bと軸方向の反対側に位置する側面45Cと、を有している。第2端面45Bと側板20の第1端面23とは向かい合っている。すなわち、側板20と第1部材40Aとは軸方向において向かい合っている。なお、突部43には、径方向内側に凹む切り欠き(図示せず)が形成されていてもよい。このようにすることにより、第2部材50Aを切り欠きの内部に進入させて、第2部材50Aに対する第1部材40Aの相対的な回転を規制することができる。切り欠きは、周方向に間隔をおいて複数形成されていてもよい。このようにすることにより、第2部材50Aに対する第1部材40Aの相対的な回転をより規制することができる。切り欠きは、板状の突部43の厚み方向に貫通するように形成されていてもよい。このようにすることにより、第2部材50Aに対する第1部材40Aの相対的な回転をより確実に規制することができる。なお、突部43の形状は上記実施の形態に限定されず、たとえば径方向外側に折り曲げられた後に筒状部42の外周面44A側に向けて突部43を折り返した形状等を適宜選択できる。なお、突部43は、筒状部42の軸方向の両端部に形成されていてもよい。
第2部材50Aは、円環状の形状を有する。第2部材50Aは、樹脂からなっている。第2部材50Aを構成する樹脂は、たとえばポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリウレタンの群から選択される少なくとも1つの樹脂であってもよい。第2部材50Aは、第1部材40Aと同軸に配置されている。第2部材50Aは、第1部材40Aの外周面44A,44Bを全域にわたって覆っている。第2部材50Aは、第1部材40Aの第1端面45A、第2端面45Bおよび側面45Cをも覆っている。すなわち、軸方向において突部43の両側は、第2部材50Aによって充填されている。よって、第1部材40Aと第2部材50Aとが軸方向に分離するおそれを低減することができる。
なお、外輪60Aについては、金型内に予め成形した第1部材40Aを配置させた状態で射出成型により金型の空間内に樹脂を注入して第2部材50Aを成形することにより形成される。外輪60Aの製造方法については、後に詳述する。
第2部材50Aは、内周面51と、外周面52と、第1端面53Aと、第2端面53Bと、を有している。なお、第2部材50Aは、外周面52の軸方向の中央領域が外周面52の軸方向の両端領域よりもやや外径側に位置するように設けられている。すなわち、第2部材50Aの外周面52は、軸方向の中央領域における径が軸方向の両端領域における径よりもやや大きく形成されている。第1軌道面11と中心軸が一致する円環状の形状を有し、鍔部12と第1部材40Aとの間に進入する第1部分54Aを、第2部材50Aは含んでいる。第1部分54Aは、内周面51の全周にわたって形成されている。第2部材50Aは、軸方向において鍔部12と向かい合う第1対向面58Aを含む。このようにすることにより、鍔部12と第1部材40Aとが軸方向において接触することを回避することができる。また、第1軌道面11と中心軸が一致する円環状の形状を有し、側板20と第1部材40Aとの間に進入する第2部分54Bを、第2部材50Aは含んでいる。第2部分54Bは、内周面51の全周にわたって形成されている。第2部材50Aは、軸方向において側板20と向かい合う第2対向面58Bを含む。このようにすることにより、側板20と第1部材40Aとが軸方向において接触することを回避することができる。
第2部材50Aには、それぞれ軸方向に開口を有する第1装着溝31Aおよび第2装着溝61Aが形成されている。第1装着溝31Aは、第2部材50Aの軸方向において、鍔部12側に設けられている。第1装着溝31Aは、第1端面53Aの一部を凹ませるようにして形成されている。第2装着溝61Aは、第2部材50Aの軸方向において、側板20側に設けられている。第2装着溝61Aは、第2端面53Bの一部を凹ませるようにして形成されている。
第1装着溝31Aは、環状の第1内壁面32Aと、環状であり、第1内壁面32Aよりも外径側に位置する第1外壁面33Aと、第1内壁面32Aおよび第1外壁面33Aに連なる第1底壁面34Aと、を含む。第1内壁面32Aは、径方向において第1外壁面33Aの一部と対向するように設けられる。第1外壁面33Aは、回転軸30Aを中心とする円筒面である。第1底壁面34Aは、円形の平面形状を有している。第1底壁面34Aは、第1端面45と平行に配置される。
第2部材50Aは、第1内壁面32Aに設けられ、外径側に向けて突出する第1突出部35Aを含む。第1突出部35Aは、第1内壁面32Aの一部を外径側に突出するようにして設けられている。第1内壁面32Aは、開口側に位置する第1領域36Aと、第1領域36Aの軸方向の一方端部から軸方向に対して傾斜して延びる第2領域37Aと、第2領域37Aの軸方向の一方端部から第1底壁面34Aに連なる第3領域38Aと、を含む。第1領域36Aおよび第3領域38Aは、同心の円筒面である。第1突出部35Aは、第1領域36Aおよび第2領域37Aによって構成されている。第1領域36Aの径は、第3領域38Aの径よりも大きい。具体的には、軸方向において、第1突出部35Aが設けられる領域(第1領域36Aおよび第2領域37A)における第1装着溝31Aの径方向の間隔は、第1突出部35Aが設けられない領域(第3領域38A)における第1装着溝31Aの径方向の間隔よりも小さく構成されている。すなわち、第1装着溝31Aは、開口側の径方向の間隔が狭く、内部側の径方向の間隔が広く構成されている。第1突出部35Aは環状に連なっておらず、周方向に間隔をあけて複数形成されている(特に図5参照)。このようにすることにより、たとえば後述する射出成型によって外輪60Aを製造する際に、金型から離脱させる際の離型抵抗を小さくすることができ、生産性の向上を図ることができる。複数の第1突出部35Aはそれぞれ、周方向に連なって延びる形状である。
第2装着溝61Aは、環状の第2内壁面62Aと、環状であり、第2内壁面62Aよりも外径側に位置する第2外壁面63Aと、第2内壁面62Aおよび第2外壁面63Aに連なる第2底壁面64Aと、を含む。第2内壁面62Aは、径方向において第2外壁面63Aの一部と対向するように設けられる。第2外壁面63Aは、回転軸30Aを中心とする円筒面である。第1外壁面33Aの径と、第2外壁面63Aの径は同じである。第2底壁面64Aは、円形の平面形状を有している。第2底壁面64Aは、第1端面45と平行に配置される。
第2部材50Aは、第2内壁面62Aに設けられ、外径側に向けて突出する第2突出部65Aを含む。第2突出部65Aは、第2内壁面62Aの一部を径方向に突出するようにして設けられている。第2内壁面62Aは、開口側に位置する第1領域66Aと、第1領域66Aの軸方向の一方端部から軸方向に対して傾斜して延びる第2領域67Aと、第2領域67Aの軸方向の一方端部から第1底壁面34Aに連なる第3領域68Aと、を含む(特に図4参照)。第1領域66Aおよび第3領域68Aは、同心の円筒面である。第2突出部65Aは、第1領域66Aおよび第2領域67Aによって構成されている。第1領域66Aの径は、第3領域68Aの径よりも大きい。具体的には、軸方向において、第2突出部65Aが設けられる領域(第1領域66Aおよび第2領域67A)における第2装着溝61Aの径方向の間隔は、第2突出部65Aが設けられない領域(第3領域68A)における第2装着溝61Aの径方向の間隔よりも小さく構成されている。すなわち、第2装着溝61Aは、開口側の径方向の間隔が狭く、内部側の径方向の間隔が広く構成されている。第2突出部65Aについても、第1突出部35Aと同様に環状に連なっておらず、周方向に間隔をあけて複数形成されている。複数の第2突出部65Aはそれぞれ、周方向に連なって延びる形状である。
なお、第1内壁面32Aにおける第1領域36Aの径と、第2内壁面62Aにおける第1領域66Aの径は同じである。第1内壁面32Aにおける第3領域38Aの径と、第2内壁面62Aにおける第3領域68Aの径は同じである。また、第2内壁面62Aにおける第2領域67Aの傾斜の角度は、第1内壁面32Aにおける第2領域37Aの傾斜の角度よりも小さい。すなわち、第2内壁面62Aにおける第2領域67Aの軸方向の長さは、第1内壁面32Aにおける第2領域37Aの軸方向の長さよりも長い。
保持器73は、円環状の形状を有する。本実施の形態において、保持器73は鋼からなるが、樹脂製の保持器を採用することもできる。保持器73は、軸部材30と外輪60Aとに挟まれる空間に、軸部材30および外輪60Aと同心に配置されている。保持器73には、周方向において等間隔に複数のポケット74が配置されている。複数のポケット74の各々には、ころ70が1つずつ配置されている。このように保持器73によって保持されることにより、複数のころ70は、第1軌道面11および第2軌道面41に沿う円環状の軌道上に第1軌道面11および第2軌道面41に接触するように配置されている。ころ70は、中実円筒状の形状を有している。ころ70は、円筒面状の外周面71と、球面状の一対の端面72とを有している。ころ70の端面72は、平坦状でもよい。ころ70は、外周面71において第1軌道面11および第2軌道面41に接触している。ころ70は、たとえば軸受鋼などの鋼からなっている。ころ70は、焼入硬化されていてもよい。
次に、第1密封部材80Aの構成について説明する。図6は、実施の形態1におけるフォロア軸受1Aに含まれる第1密封部材80Aの構造を示す概略斜視図である。図7は、実施の形態1におけるフォロア軸受1Aに含まれる第1密封部材80Aの一部を示す概略断面図である。
図6および図7を併せて参照して、第1密封部材80Aは、第1環状部81Aを含む。本実施形態においては、第1密封部材80Aは、第1環状部81Aである。第1密封部材80Aは、円板状の金属製の芯金82Aと、芯金82Aに取り付けられる樹脂製の弾性部83Aとから構成されている。具体的には、第1密封部材80Aは、円板状の芯金82Aに弾性部83Aが環状に取り付けられて形成されている。芯金82Aの内径は、第1装着溝31Aの第1内壁面32Aの第3領域38Aの径よりもやや大きく、かつ、第1装着溝31Aの第1内壁面32Aの第1領域36Aの径よりもやや小さく構成されている。弾性部83Aは、芯金82Aの軸方向の一方側、芯金82Aの内径側および外径側を覆うように配置される。弾性部83Aを構成する樹脂は、たとえばニトリルゴム、フッ素ゴム、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびポリアミドの群から選択される少なくとも1つの樹脂であってもよい。第1密封部材80Aに含まれる第1環状部81Aは、弾性を有する弾性部83Aを含み、弾性部83Aを構成する樹脂は、ニトリルゴム、フッ素ゴム、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびポリアミドの群から選択される少なくとも1つの樹脂を含む。ここで、弾性部83Aの材質については、第2部材50Aの材質よりも、弾性率が小さいものを選択することができる。すなわち、弾性部83Aを構成する樹脂の弾性率は、第2部材50Aを構成する樹脂の弾性率よりも小さいものとすることができる。このようにすることにより、第2部材50Aよりも弾性部83Aを弾性変形しやすくすることができる。弾性部83Aは、軸方向において芯金82Aが配置されていない側と反対側に位置する先端部84Aに向かうにしたがい、径が小さくなるリップ部85Aを含む。なお、図6および図7は、第1装着溝31Aに挿入される前の状態を示しており、第1装着溝31Aに挿入された際に、リップ部85Aは数度程度、角度が変わる。
第1密封部材80Aは、第1環状部81Aの一部が第1装着溝31Aに挿入されることにより、外輪60Aに装着される。具体的には、第1密封部材80Aのうちの芯金82Aおよび弾性部83Aの一部が、第1装着溝31Aに嵌め込まれるようにして挿入され、外輪60Aに装着される。ここで、第1密封部材80Aの第1装着溝31Aへの挿入については、弾性部83Aや第1突出部35Aの弾性変形を利用して嵌め込まれる。この場合、第1密封部材80Aは、スナップフィットにより第1装着溝31Aに装着される。第1密封部材80Aは、リップ部85Aのうち、先端部84Aを含む径の小さくなった領域と、この領域に対向する内方部材である鍔部12の外周面12Aとの間隔をなくす、または小さくすることで、軸部材30と外輪60Aとの間の空間を密封する。本実施形態においては、リップ部85Aと鍔部12の外周面12Aとが接触した状態を図示している。なお、第1密封部材80Aは、先端部84Aにおいて内方部材である鍔部12の外周面12Aと接触してもよいし、僅かな隙間を挟んで第1密封部材80Aの先端部84Aと内方部材である鍔部12の外周面12Aとが向かい合ってもよい。つまり、第1密封部材80Aは、外部から軸受内部への異物の侵入および軸受内部からのグリース等の漏出を抑制する機能を果たす限り、上記内方部材と接触していてもよいし、わずかに離れていてもよい。
第2密封部材80Bの構成については、第1密封部材80Aの構成と同様である。すなわち、第2密封部材80Bは、第2環状部81Bを含む。本実施形態においては、第2密封部材80Bは、第2環状部81Bである。第2密封部材80Bは、円板状の金属製の芯金82Bと、芯金82Bに取り付けられる樹脂製の弾性部83Bとから構成されている。弾性部83Bは、軸方向において芯金82Bが配置されていない側と反対側に位置する先端部84Bに向かうにしたがい、径が小さくなるリップ部85Bを含む。
第2密封部材80Bは、第2環状部81Bの一部が第2装着溝61Aに挿入されることにより、外輪60Aに装着される。具体的には、第2密封部材80Bのうちの芯金82Bおよび弾性部83Bの一部が、第2装着溝61Aに嵌め込まれるようにして挿入され、外輪60Aに装着される。ここで、第2密封部材80Bの第2装着溝61Aへの挿入については、弾性部83Bや第2突出部65Aの弾性変形を利用して嵌め込まれる。この場合、第2密封部材80Bは、スナップフィットにより第2装着溝61Aに装着される。第2密封部材80Bは、リップ部85Bのうち、先端部84Bを含む径の小さくなった領域と、この領域に対向する内方部材である側板20の外周面21との間隔をなくす、または小さくすることで、軸部材30と外輪60Aとの間の空間を密封する。本実施形態においては、リップ部85Bと側板20の外周面21とが接触した状態を図示している。なお、図2においては、第1密封部材80Aと、第2密封部材80Bとは、左右対称で表れることとなる。また、第2密封部材80Bは、先端部84Bにおいて内方部材である側板20の外周面21と接触してもよいし、僅かな隙間を挟んで第2密封部材80Bの先端部84Bと内方部材である側板20の外周面21とが向かい合ってもよい。つまり、第2密封部材80Bについても第1密封部材80Aと同様に、外部から軸受内部への異物の侵入および軸受内部からのグリース等の漏出を抑制する機能を果たす限り、上記内方部材と接触していてもよいし、わずかに離れていてもよい。
上記実施の形態1のフォロア軸受1Aは、軸部材30、外輪60A、保持器73および複数のころ70が上記のように配置されることにより、軸部材30に対して外輪60Aが相対的に周方向に回転可能となっている。そして、第1密封部材80Aおよび第2密封部材80Bによりフォロア軸受1Aが密封される。
次に、上記した構成の外輪60Aの製造方法の一例について説明する。外輪60Aは、たとえば以下のようにして製造することができる。まず、上記形状となるよう成形した第1部材40Aを準備する。そして、可動側(コア側)の金型に第1部材40Aを取り付けて配置し、固定側(キャビティ側)の金型と可動側の金型とを組み合わせる。そして、固定側の金型と可動側の金型の間の空間に、射出成型により樹脂を注入する。その後、可動側の金型を軸方向に移動させる。
図8は、固定側の金型から外輪60Aを取り外す際の外輪60Aの一部を示す概略断面図である。図8および図4を参照して、樹脂を注入した後、可動側の金型19を矢印19Aで示す軸方向に移動させる。ここで、第2突出部65Aが形成される領域については、樹脂製の第2部材50Aの弾性変形を利用して、固定側の金型(図示せず)から取り外される。つまり、固定側の金型からの取り外し時においては、第2部材50Aのうちの第2突出部65Aが形成される領域は、径方向に変形させられる。ここで、固定側の金型が配置される第2突出部65Aの第2領域67Aの傾斜角が可動側の金型19が配置される第1突出部35Aの第2領域37Aの傾斜角よりも小さいので、固定側の金型の離型抵抗が、可動側の金型19の離型抵抗よりも小さい。よって、軸方向に可動側の金型19を移動させた際に、第2突出部65A側が固定側の金型から取り外される。そして、外輪60Aは、可動側の金型19に取り残されることになる。その後、可動側の金型19に取り残された外輪60Aを、軸方向に押し出す。そうすると、第1突出部35Aが形成された領域が径方向に変形させられ、可動側の金型19から取り外される。このようにして、樹脂成型品である外輪60Aを得る。このように、離型抵抗に差を設けることにより、いずれか一方側の金型に外輪60Aを残すことができる。本実施形態においては、可動側の金型19に外輪60Aを残すことができる。よって、いずれか一方の金型に成型品である外輪60Aが取り残されることを確実にすることができ、効率的な生産を図ることができる。本実施形態においては、可動側の金型19に外輪60Aを残すことができるため、より効率的な生産を図ることができる。その後、得られた外輪60Aと内方部材である軸部材30等とを用いて組み立て、フォロア軸受1Aを得る。
実施の形態1のフォロア軸受1Aにおいては、外輪60Aが、樹脂からなる第2部材50Aを含んでいる。これにより、外輪の外周面が鋼で構成されているフォロア軸受を用いる場合と比較して、外輪60Aの外周面52と接触する他の部材への攻撃性の抑制や、動作音の抑制が達成される。また、外輪60Aの外周面52と上記他の部材との間への潤滑剤の供給頻度を低減し、または潤滑剤の供給を廃止することができる。これにより、メンテナンスの軽減またはメンテナンスフリーを達成することができる。
なお、このような観点からは、第2部材50Aを構成する樹脂として、自己潤滑性を有する樹脂、たとえばポリアセタールを採用することが好ましい。潤滑剤の供給を廃止することにより、油の飛散の防止が望まれる用途、たとえば食品の製造、加工を行う装置、医療機械、半導体製造装置などへの適用が容易となる。
また、外輪60Aが、樹脂からなる第2部材50Aを含むことにより、上記他の部材との接触部における錆の発生を抑制することができる。その結果、第2部材50Aには錆が発生しないことから、第2部材50Aに接触する相手部材に錆が発生することを防止することができる。また、錆の飛散による発塵が抑制され、発塵の抑制が望まれる用途、たとえば半導体製造装置、電子部品製造装置などへの適用が容易となる。また、外輪60Aが、樹脂からなる第2部材50Aを含むことにより、上記他の部材との接触部における耐薬品性の向上を図ることもできる。
実施の形態1のフォロア軸受1Aは、第1密封部材80Aと、第2密封部材80Bと、を含む。よって、フォロア軸受1Aの密封性の向上を図ることができる。したがって、軸受内部からのグリース等の潤滑剤の漏出や外部から軸受内部への異物の侵入を効率的に抑制することができる。また、フォロア軸受1Aの防塵効果の向上を図ることもできる。なお、実施の形態1のフォロア軸受1Aでは、密封性を有する部分である第1密封部材80Aおよび第2密封部材80Bを外輪60Aの第2部材50Aに装着することとしている。すなわち、密封性を有する部分と外輪60Aとを一体化しておらず、第1密封部材80Aおよび第2密封部材80Bを外輪60Aと別部材としている。よって、各パーツ、すなわち、第1密封部材80Aおよび第2密封部材80Bを精度よく製造することができる。そうすると、たとえば第1密封部材80Aおよび第2密封部材80Bの締め代の精度を向上することができ、軸受の回転抵抗が大きくなることを抑制することができる。
実施の形態1のフォロア軸受1Aにおいては、第1環状部81Aの少なくとも一部が第1装着溝31Aに挿入されることにより、第1密封部材80Aが外輪60Aに装着される。樹脂からなる第2部材50Aに形成される第1装着溝31Aは、軸方向に開口を有する形状である。よって、たとえば射出成型により第2部材50Aを含む外輪60Aを製造する場合、金型を軸方向に移動させて外輪60Aを金型から離型させる際に第1装着溝31Aを形成しやすい。よって、このような外輪60Aを含むフォロア軸受の生産性の向上を図ることができる。このように、上記フォロア軸受1Aによれば、動作音の抑制および他の部材への攻撃性の抑制を図ると共に、軸受の密封性および生産性の向上を図ることができる。
実施の形態1のフォロア軸受1Aにおいて、第1装着溝31Aは、環状の第1内壁面32Aと、環状であり、第1内壁面32Aよりも外径側に位置する第1外壁面33Aと、第1内壁面32Aおよび第1外壁面33Aに連なる第1底壁面34Aと、を含む。よって、実施の形態1のフォロア軸受1Aは、第1内壁面32Aおよび第1外壁面33Aを利用して、第1環状部81Aを第1装着溝31Aに挿入しやすくすることができるフォロア軸受となっている。
実施の形態1のフォロア軸受1Aにおいて、第2部材50Aは、第1内壁面32Aに設けられ、外径側に向けて突出する第1突出部35Aを含む。軸方向において、第1突出部35Aが設けられる領域における第1装着溝31Aの径方向の間隔は、第1突出部35Aが設けられない領域における第1装着溝31Aの径方向の間隔よりも小さい。よって、第1装着溝31Aに装着された第1環状部81Aが第1装着溝31Aから離脱しようとしても、第1環状部81Aが第1突出部35Aに引っ掛かり、第1環状部81Aが第1装着溝31Aから離脱するおそれを低減することができる。したがって、実施の形態1のフォロア軸受1Aは、より確実に密封性の向上を図ることができるフォロア軸受となっている。
上記実施の形態のフォロア軸受1Aにおいて、第1環状部81Aは、第1装着溝31Aにスナップフィットで装着されている。よって、実施の形態1のフォロア軸受1Aは、第1環状部81Aの第1装着溝31Aからの離脱をより抑制することができるフォロア軸受となっている。ここで、第1密封部材80Aは、スナップフィットにより第1装着溝31Aに装着されているため、軸受回転時における回転抵抗を比較的軽くすることができる。また、このような装着によれば、第1密封部材80Aに対して常に応力がかかり続けることを抑制することができる。したがって、クリープにより第1密封部材80Aが第1装着溝31Aから離脱するおそれを低減することができる。
実施の形態1のフォロア軸受1Aにおいて、第2部材50Aの軸方向の他方側の端部である第2端面53Bには、軸方向に開口を有する円環状の第2装着溝61Aが形成されている。そして、第2環状部81Bの少なくとも一部は、第2装着溝61Aに挿入されている。よって、実施の形態1のフォロア軸受1Aは、より生産性の向上を図ることができる
フォロア軸受となっている。また、第2部材50Aは、第2内壁面62Aに設けられ、外径側に向けて突出する第2突出部65Aを含む。軸方向において、第2突出部65Aが設けられる領域における第2装着溝61Aの径方向の間隔は、第2突出部65Aが設けられない領域における第2装着溝61Aの径方向の間隔よりも小さい。よって、実施の形態1のフォロア軸受1Aは、より確実に密封性の向上を図ることができるフォロア軸受となっている。また、第2環状部81Bは、第2装着溝61Aにスナップフィットで装着されている。よって、実施の形態1のフォロア軸受1Aは、第2環状部81Bの第2装着溝61Aからの離脱をより抑制することができるフォロア軸受となっている。
フォロア軸受となっている。また、第2部材50Aは、第2内壁面62Aに設けられ、外径側に向けて突出する第2突出部65Aを含む。軸方向において、第2突出部65Aが設けられる領域における第2装着溝61Aの径方向の間隔は、第2突出部65Aが設けられない領域における第2装着溝61Aの径方向の間隔よりも小さい。よって、実施の形態1のフォロア軸受1Aは、より確実に密封性の向上を図ることができるフォロア軸受となっている。また、第2環状部81Bは、第2装着溝61Aにスナップフィットで装着されている。よって、実施の形態1のフォロア軸受1Aは、第2環状部81Bの第2装着溝61Aからの離脱をより抑制することができるフォロア軸受となっている。
(実施の形態2)
次に、他の実施の形態である実施の形態2について説明する。図9は、実施の形態2におけるフォロア軸受の一部を示す概略断面図である。実施の形態2のフォロア軸受は、第1装着溝の形状が実施の形態1の場合と異なっている。
次に、他の実施の形態である実施の形態2について説明する。図9は、実施の形態2におけるフォロア軸受の一部を示す概略断面図である。実施の形態2のフォロア軸受は、第1装着溝の形状が実施の形態1の場合と異なっている。
図9を参照して、実施の形態2におけるフォロア軸受1Bに含まれる外輪60Bは、第1部材40Aと、第2部材50Bと、を含む。第2部材50Bには、第1装着溝31Bおよび第2装着溝(図示せず)が形成されている。
第1装着溝31Bは、環状の第1内壁面32Bと、環状であり、第1内壁面32Bよりも外径側に位置する第1外壁面33Aと、第1内壁面32Bおよび第1外壁面33Aに連なる第1底壁面34Aと、を含む。第1内壁面32Bは、径方向において第1外壁面33Aの一部と対向するように設けられる。
第1内壁面32Bは、軸方向に対して全体が傾斜している形状である。具体的には、第1内壁面32Bは、円錐面の一部であり、開口側が狭くなるように構成されている。開口が狭くなる部分が、第1突出部35Bを構成している。
第1装着溝31Bには、第1密封部材80Aである第1環状部81Aの一部が挿入される。具体的には、第1密封部材80Aである第1環状部81Aの一部が、第1装着溝31Bに嵌め込まれる。この場合、第1突出部35Bが凸形状となり、第1密封部材80Aの弾性部83Aの一部が凹形状となる凹凸嵌合により、第1装着溝31Bに第1密封部材80Aが挿入される。
このような構成によっても、フォロア軸受1Bの密封性の維持を図りながら、生産性の向上を図ることができる。
(実施の形態3)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。図10は、実施の形態3におけるフォロア軸受の一部を示す概略断面図である。実施の形態3のフォロア軸受は、第1装着溝の構成が実施の形態1および実施の形態2の場合と異なっている。
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。図10は、実施の形態3におけるフォロア軸受の一部を示す概略断面図である。実施の形態3のフォロア軸受は、第1装着溝の構成が実施の形態1および実施の形態2の場合と異なっている。
図10を参照して、実施の形態3におけるフォロア軸受1Cに含まれる外輪60Cは、第1部材40Aと、第2部材50Cと、を含む。第2部材50Cには、第1装着溝31Cおよび第2装着溝(図示せず)が形成されている。
第1装着溝31Cは、環状の第1内壁面32Cと、環状であり、第1内壁面32Cよりも外径側に位置する第1外壁面33Aと、第1内壁面32Cおよび第1外壁面33Aに連なる第1底壁面34Aと、を含む。第1内壁面32Cは、径方向において第1外壁面33Aの一部と対向するように設けられる。第1内壁面32Cは、第1外壁面33Aと同心の円筒面を形成している。すなわち、第1内壁面32Cには、実施の形態1および実施の形態2の場合と異なり、第1突出部は形成されていない。第1密封部材80Aの第1環状部81Aは、第1装着溝31Cの径方向の幅よりも大きい部分の弾性変形を利用して、第1装着溝31Cに圧入され、挿入されている。
このような構成の外輪60Cにおいては、射出成型時にスムースに離型させることができる。すなわち、第1突出部による離型抵抗がないため、軸方向に容易に離型させることができる。したがって、さらなる生産性の向上を図ることができる。
(実施の形態4)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。図11は、実施の形態4におけるフォロア軸受の一部を示す概略断面図である。実施の形態4のフォロア軸受は、第2密封部材の形状が実施の形態1の場合と異なっている。
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態4について説明する。図11は、実施の形態4におけるフォロア軸受の一部を示す概略断面図である。実施の形態4のフォロア軸受は、第2密封部材の形状が実施の形態1の場合と異なっている。
図11を参照して、実施の形態4におけるフォロア軸受1Dに含まれる外輪60Aは、実施の形態1の場合と同様に、第1部材40Aと、第2部材50Aと、を含む。第2部材50Aには、第1装着溝(図示せず)および第2装着溝61Aが形成されている。なお、本実施形態において、フォロア軸受1Dは、軸部17の外径側に配置されるリング状の取り付け部材18の端面18Aと、側板20の第2端面24とが接触するように取り付けられる。
フォロア軸受1Dは、第2密封部材80Dを含む。第2密封部材80Dは、第2環状部81Dを含む。本実施形態においては、第2密封部材80Dは、第2環状部81Dである。第2密封部材80Dは、金属製の芯金82Dと、芯金82Dに取り付けられる樹脂製の弾性部83Dとから構成されている。具体的には、第1密封部材80Aは、軸方向に延びる部分と径方向に延びる部分とを有する芯金82Dに弾性部83Dが環状に取り付けられて形成されている。芯金82Dの内径は、第2装着溝61Aの第2内壁面62Aの第1領域66Aの径よりもやや大きく構成されている。弾性部83Dは、芯金82Dの軸方向の一方側、芯金82Dの内径側および外径側を覆うように配置される。弾性部83Dの材質としては、上記した実施の形態1における第1密封部材80Aの弾性部83Aの材質と同様である。第2密封部材80Dは、第2環状部81Dの一部が第2装着溝61Aに挿入されることにより、外輪60Aに取り付けられる。第2密封部材80Dは、スナップフィットにより第2装着溝61Aに装着される。
ここで、弾性部83Dは、軸方向における芯金82Dが位置する領域と反対側の領域において、径方向内側に延びる第1リップ部86Dと、軸方向および径方向外側に延びる第2リップ部87Dと、を含む。すなわち、第2密封部材80Dの先端が、二つに分岐した形状となっている。第2密封部材80Dは、第1リップ部86Dと側板20の外周面21との間隔をなくす、または小さくすることで、フォロア軸受1Dを密封する。また、第2密封部材80Dは、第2リップ部87Dと取り付け部材18の端面18Aとの間隔をなくす、または小さくすることで、フォロア軸受1Dを密封する。
このような構成の第2密封部材80Dを含むフォロア軸受1Dにおいては、密封性のさらなる向上を図ることができる。
(実施の形態5)
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態5について説明する。図12は、実施の形態5におけるフォロア軸受の構造を示す概略斜視図である。図13は、実施の形態5におけるフォロア軸受の構造を示す概略断面図である。図14は、図13の領域XIVを拡大して示す概略断面図である。図15は、実施の形態5におけるフォロア軸受に含まれる第1密封部材の構造を示す概略斜視図である。実施の形態5のフォロア軸受は、第1密封部材および第2密封部材の構成が実施の形態1の場合と異なっている。
次に、さらに他の実施の形態である実施の形態5について説明する。図12は、実施の形態5におけるフォロア軸受の構造を示す概略斜視図である。図13は、実施の形態5におけるフォロア軸受の構造を示す概略断面図である。図14は、図13の領域XIVを拡大して示す概略断面図である。図15は、実施の形態5におけるフォロア軸受に含まれる第1密封部材の構造を示す概略斜視図である。実施の形態5のフォロア軸受は、第1密封部材および第2密封部材の構成が実施の形態1の場合と異なっている。
図12~図15を参照して、実施の形態5におけるフォロア軸受1Eに含まれる第1密封部材80Eは、軸部材30と、外輪60Aと、複数のころ70と、ころ70を保持する保持器73と、第1密封部材80Eと、実施の形態4に示す第2密封部材80Dと、を備えている。
第1密封部材80Eは、第1環状部81Eと、第1環状部81Eの一方側の開口を覆う蓋部88Eと、を有する。蓋部88Eを含む第1密封部材80Eは、樹脂製である。第1環状部81Eの外周面には、周方向に連なって延びる凹部89Eが形成されている。凹部89Eは、第1環状部81Eの外周面に設けられ、第1環状部81Eの肉厚を減ずるように構成されている。凹部89Eは、円環状である。凹部89Eは、軸方向に間隔をあけて複数形成されている。本実施形態においては、凹部89Eは、軸方向に間隔をあけて3つ設けられている。
第1密封部材80Eは、第1装着溝31Aに挿入されている。具体的には、第1密封部材80Eの第1環状部81Eが、第1装着溝31Aに圧入され、挿入されている。ここで、第1環状部81Eの第1装着溝31Aへの圧入時には、凹部89Eが複数形成されているため、第1環状部81Eの弾性変形を容易にして圧入することができる。第1密封部材80Eの取り付け時においては、蓋部88Eは、軸部材30の一方側の端面側、具体的には、第1端面13および六角穴13Aを全て覆うように構成される。
このようなフォロア軸受1Eは、蓋部88Eにより、第1環状部81Eの内径側の領域を外部から遮断することができるため、より確実に密封性の向上を図ることができるフォロア軸受となっている。また、第1環状部81Eを第1装着溝31Aに挿入する際に、凹部89Eによる弾性変形を利用して第1装着溝31Eに挿入することができる。よって、第1密封部材80Eの取り付け時における損傷を抑制して、生産性の向上をより図ることができるフォロア軸受となっている。なお、第1密封部材80Eの製造時において、第1環状部81Eの外周面においてバリ等の突出する部分が生じたとしても、凹部89Eを利用した弾性変形により、相手部材となる第2部材の損傷を抑制することができる。また、凹部89Eは、複数設けられているため、凹部89Eによる弾性変形をより利用しやすくなる。よって、生産性の向上をさらに図ることができるフォロア軸受となっている。なお、凹部89Eの構成については、上記に限らず、単数、すなわち、一つであってもよいし、環状に連なっておらず、周方向に延びる形状であってもよい。また、必要に応じて、凹部を設けない構成としてもよい。
(他の実施の形態)
なお、上記の実施の形態においては、第1装着溝は、上記構成の第1内壁面と、第1外壁面と、第1底壁面と、を含むこととしたが、これに限らず、たとえば第1装着溝は、開口側が広くなるよう傾斜した第1内壁面を有してもよいし、開口側が広くなるよう傾斜した第1外壁面を有していてもよい。また、第1装着溝は、第1底壁面を含まず、第1内壁面と第1外壁面とから構成されていてもよく、図10に示す断面において、たとえば第1装着溝を構成する壁面がV字状であってもよい。さらに、第1底壁面が曲面、たとえば円弧面の形状であってもよい。また、第1装着溝を構成する壁面が、図10に示す断面において、たとえばU字状であってもよい。第2装着溝についても同様である。
なお、上記の実施の形態においては、第1装着溝は、上記構成の第1内壁面と、第1外壁面と、第1底壁面と、を含むこととしたが、これに限らず、たとえば第1装着溝は、開口側が広くなるよう傾斜した第1内壁面を有してもよいし、開口側が広くなるよう傾斜した第1外壁面を有していてもよい。また、第1装着溝は、第1底壁面を含まず、第1内壁面と第1外壁面とから構成されていてもよく、図10に示す断面において、たとえば第1装着溝を構成する壁面がV字状であってもよい。さらに、第1底壁面が曲面、たとえば円弧面の形状であってもよい。また、第1装着溝を構成する壁面が、図10に示す断面において、たとえばU字状であってもよい。第2装着溝についても同様である。
上記フォロア軸受において、第2部材を構成する樹脂は、特に限定されるものではなく、用途に応じて適切な耐摩耗性、硬度等を有する樹脂を採用することができる。具体的には、たとえばポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリウレタンからなる群から選択される少なくとも1つの樹脂であってもよい。ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリウレタンは、第2部材を構成する樹脂として好適である。また、第2部材を構成する樹脂としてゴム(天然ゴムおよび合成ゴムを含む)が採用されてもよい。さらに、第2部材を構成する樹脂は強化繊維を含んでいてもよい。強化繊維としては、たとえばガラス繊維、炭素繊維などを採用することができる。
なお、上記実施の形態においては、フォロア軸受の転動体としてころが採用される場合について説明したが、転動体として玉が採用されてもよい。また、上記実施の形態においては、転動体が単列に配置される場合について説明したが、複列に配置されてもよい。また、上記実施の形態においては、内方部材として中実の軸部材が採用される場合について説明したが、内方部材として、たとえば軌道輪(内輪)が採用されてもよい。さらに第2部材は、中空円筒状に形成されるものや、外周面が球面状に形成されるもの等、適宜選択できる。
なお、上記の実施の形態において、離型抵抗の差を設けるために、第1突出部を構成する第2領域の傾斜角と第2突出部を構成する第2領域の傾斜角とを異ならせる、具体的には、第2突出部を構成する第2領域の傾斜角が第1突出部を構成する第2領域の傾斜角よりも小さくなるようにしたが、これに限らず、離型抵抗の差を設ける手段として、たとえば、第1突出部の数と第2突出部の数とを異ならせることにしてもよいし、それぞれの金型と接触する面積に差を設けるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態において、第2装着溝は、軸方向に開口を有しない形状であってもよい。また、第1装着溝を側板側に設けることとしてもよい。
本開示において、フォロア軸受とは、軸部材が固定された状態で外輪が他の部材と接触しつつ周方向に軸部材に対して相対的に回転する軸受をいう。上記他の部材は、特に限定されるものではなく、たとえばカムであってもよいし、レールであってもよいし、ベルトであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A,1B,1C,1D,1E フォロア軸受、10 本体部、11 第1軌道面、12 鍔部、12A 外周面、13,45A 第1端面、13A 六角穴、14 ねじ部、15 第2端面、16 大径部、16A 段差面、17 軸部、18 取り付け部材、18A 端面、19 金型、19A 矢印、20 側板、21 外周面、22 内周面、23 第1端面、24 第2端面、30 軸部材(内方部材)、30A 回転軸、31A,31B,31C 第1装着溝、32A,32B,32C 第1内壁面、33A 第1外壁面、34A 第1底壁面、35A,35B 第1突出部、36A,66A 第1領域、37A,67A 第2領域、38A,68A 第3領域、40A 第1部材、41 第2軌道面、42 筒状部、43 突部、44A,44B 外周面、45A 第1端面、45B 第2端面、45C 側面、46 端部、50A,50B,50C 第2部材、51 内周面、52 外周面、53A 第1端面、53B 第2端面、54A 第1部分、54B 第2部分、57 壁面、58A 第1対向面、58B 第2対向面、60A 外輪、61A 第2装着溝、62A 第2内壁面、63A 第2外壁面、64A 第3底壁面、65A 第2突出部、70 ころ、71 外周面、72 端面、73 保持器、74 ポケット、80A,80E 第1密封部材、80B,80D 第2密封部材、81A,81E 第1環状部、81B 第2環状部、82A,82B,82D 芯金、83A,83B,83D 弾性部、84A,84B 先端部、85A,85B リップ部、86D 第1リップ部、87D 第2リップ部、88E 蓋部、89E 凹部。
Claims (9)
- 円環状の第1軌道面を外周面に有する内方部材と、
前記第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する外輪と、
前記第1軌道面および前記第2軌道面に沿う円環状の軌道上に前記第1軌道面および前記第2軌道面に接触するように配置される複数の転動体と、
第1環状部を有し、軸方向の一方側に配置され、前記内方部材と前記外輪との間の空間を密封する第1密封部材と、
第2環状部を有し、軸方向の他方側に配置され、前記内方部材と前記外輪との間の空間を密封する第2密封部材と、を備え、
前記外輪は、
鋼からなり、円環状の第1部材と、
樹脂からなり、前記第1部材の外周面を覆う円環状の第2部材と、を含み、
前記第2部材の軸方向の一方側の端部には、軸方向に開口を有する円環状の第1装着溝が形成されており、
前記第1環状部の少なくとも一部は、前記第1装着溝に挿入されている、フォロア軸受。 - 前記第1装着溝は、
環状の第1内壁面と、
環状であり、前記第1内壁面よりも外径側に位置する第1外壁面と、
前記第1内壁面および前記第1外壁面に連なる第1底壁面と、を含む、請求項1に記載のフォロア軸受。 - 前記第2部材は、前記第1内壁面に設けられ、外径側に向けて突出する突出部を含み、
軸方向において、前記突出部が設けられる領域における前記第1装着溝の径方向の間隔は、前記突出部が設けられない領域における前記第1装着溝の径方向の間隔よりも小さい、請求項2に記載のフォロア軸受。 - 前記第1環状部は、前記第1装着溝にスナップフィットまたは凹凸嵌合で装着されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフォロア軸受。
- 前記第1密封部材は、前記第1環状部の一方側の開口を覆う蓋部をさらに含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフォロア軸受。
- 前記第1環状部の外周面には、周方向に連なって延びる円環状の凹部が形成されている、請求項5に記載のフォロア軸受。
- 前記凹部は、軸方向に間隔をあけて複数形成されている、請求項6に記載のフォロア軸受。
- 前記第2部材の軸方向の他方側の端部には、軸方向に開口を有する円環状の第2装着溝が形成されており、
前記第2環状部の少なくとも一部は、前記第2装着溝に挿入されている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフォロア軸受。 - 前記転動体は、ころである、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のフォロア軸受。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020188476A JP2022077606A (ja) | 2020-11-12 | 2020-11-12 | フォロア軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022077606A true JP2022077606A (ja) | 2022-05-24 |
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ID=81706623
Family Applications (1)
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JP2020188476A Pending JP2022077606A (ja) | 2020-11-12 | 2020-11-12 | フォロア軸受 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022077606A (ja) |
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2020
- 2020-11-12 JP JP2020188476A patent/JP2022077606A/ja active Pending
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