JP2022076893A - 画像表示装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線回路基板および光学部材の間の引き回し配線の損傷を抑制できるとともに、ウインドウ部材と透明電極との間の距離を短くできる画像表示装置およびその製造方法を提供すること。【解決手段】画像表示装置1は、基材2と、画像表示部3と、第1粘着層4と、ハードコート層5と、透明電極6と、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9と、ウインドウ部材10とを厚み方向一方側に向かって順に備える。画像表示部3は、ハードコート層5の厚み方向一方面に配置され、透明電極6と電気的に接続される引き回し配線11と、引き回し配線11の厚み方向一方側において、光学部材8と並んで配置されるフレキシブルプリント基板12とをさらに備える。フレキシブルプリント基板12が、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材10と重ならない。基材2は、厚み方向に投影したときに、フレキシブルプリント基板12および光学部材8の間の引き回し配線11に重なる重なり部分15を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像表示装置およびその製造方法に関する。
表示パネルと、タッチパネルと、上部カバーと、FPCとを備える画像表示装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。特許文献1の画像表示装置は、表示パネルと、タッチパネルと、上部カバーとが、前側に向かって順に配置される。タッチパネルの横方向一端部に、FPCが固定される。タッチパネルは、横方向において、表示パネルより長い。
タッチパネルにおけるFPCとの固定部分を後側に折り曲げて、画像表示装置の横方向の長さを短くして使用する場合がある。しかし、特許文献1の画像表示装置では、タッチパネルにおける固定部分に応力が集中し易く、損傷し易い。
また、表示パネルとタッチパネルと間の長さを短くして、画像表示装置を薄型化したい要求がある。
本発明は、配線回路基板および光学部材の間の引き回し配線の損傷を抑制できるとともに、ウインドウ部材と透明電極との間の距離を短くできる画像表示装置およびその製造方法を提供する。
本発明(1)は、基材と、画像表示部と、第1粘着層と、ハードコート層と、透明電極と、第2粘着層と、光学部材と、第3粘着層と、ウインドウ部材とを厚み方向一方側に向かって順に備え、前記ハードコート層の厚み方向一方面に配置され、前記透明電極と電気的に接続される引き回し配線と、前記引き回し配線の厚み方向一方側において、前記光学部材と並んで配置される配線回路基板とをさらに備え、前記配線回路基板が、厚み方向に投影したときに、前記ウインドウ部材と重ならず、前記基材は、厚み方向に投影したときに、前記配線回路基板および前記光学部材の間の前記引き回し配線に重なる重なり部分を有する、画像表示装置を含む。
配線回路基板が画像表示部の厚み方向他方側に移動するように光学部材を折り曲げると、配線回路基板および光学部材の間の引き回し配線に、応力が集中し易く、そのため、引き回し配線が損傷し易い。
しかし、この画像表示装置では、基材が、厚み方向に投影したときに、配線回路基板および光学部材の間の引き回し配線に重なる重なり部分を有する。そのため、重なり部分が、上記した引き回し配線を支持できる。そのため、引き回し配線の上記した損傷を抑制できる。
さらに、この画像表示装置では、配線回路基板が、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材と重ならないので、ウインドウ部材と透明電極との間の距離を短くできる。そのため、画像表示装置を薄型化できる。
本発明(2)は、前記第2粘着層と前記光学部材と前記第3粘着層との合計厚みが、前記配線回路基板の厚みより薄い、(1)に記載の画像表示装置を含む。
この画像表示装置では、第2粘着層と光学部材と第3粘着層との合計厚みが、配線回路基板より薄いので、ウインドウ部材と透明電極との間の距離をより一層確実に短くできる。
本発明(3)は、前記配線回路基板と前記光学部材とに厚み方向一方側から接触する補強部材をさらに備える、(1)または(2)に記載の画像表示装置を含む。
この画像表示装置では、補強部材によって、配線回路基板と光学部材とを補強できる。
本発明(4)は、前記光学部材を屈曲させて、前記配線回路基板が前記画像表示部の厚み方向他方側に移動するように直径1mm以下で折り曲げ可能な部分を含む、(1)から(3)のいずれか一項に記載の画像表示装置を含む。
この画像表示装置では、部分を直径1mm以下で折り曲げることができるので、配線回路基板が画像表示部の厚み方向他方側に配置された画像表示装置の厚みを薄くできる。
本発明(5)は、請求項3に記載の画像表示装置の製造方法であって、剥離層と、前記剥離層の厚み方向一方面に配置される前記ハードコート層と、前記透明電極と、前記引き回し配線とを備える剥離層付きセンサ部材を準備する第1工程と、前記配線回路基板を前記引き回し配線に接続し、前記第2粘着層と、前記光学部材と、前記第3粘着層と、前記ウインドウ部材とを備える光学積層体を前記剥離層付きセンサ部材に貼着する第2工程と、前記補強部材を前記配線回路基板と前記光学部材とに接触させる第3工程と、前記剥離層を前記ハードコート層から剥離する第4工程と、前記基材と、前記画像表示部とを備える表示積層体を、前記第1粘着層を介して前記ハードコート層に貼着する第5工程とを備える、画像表示装置の製造方法を含む。
この製造方法では、第4工程において、剥離層をハードコート層から剥離する際に、光学部材とフレキシブルプリント基板との間のハードコート層にかかる応力を補強部材によって緩和できる。そのため、第4工程におけるハードコート層に対応する引き回し配線の損傷を抑制できる。
さらに、補強部材によって、フレキシブルプリント基板と光学部材とを厚み方向一方側から補強できる。そのため、屈曲時におけるフレキシブルプリント基板と光学部材との間の引き回し配線の損傷を抑制できる。
本発明(6)は、前記第3工程では、前記補強部材の厚み方向一方面と、前記ウインドウ部材の厚み方向一方面とを同じ高さにする、(5)に記載の画像表示装置の製造方法を含む。
この製造方法によれば、補強部材の厚み方向一方面と、ウインドウ部材の厚み方向一方面とが同一高さにあるので、第3工程において、補強部材の厚み方向一方面と、ウインドウ部材の厚み方向一方面とを平坦な台の表面に配置し、平坦部を有する加圧部材で厚み方向他方側から台に向けて加圧することによって、表示積層体をハードコート層に簡便に貼着できる。
本発明の画像表示装置およびその製造方法は、配線回路基板および光学部材の間の引き回し配線の損傷を抑制できるとともに、ウインドウ部材と透明電極との間の距離を短くできる。
<第1実施形態>
本発明の画像表示装置の第1実施形態を図1Aから図2Eに示す。画像表示装置1は、厚み方向に直交する面方向に延びる。面方向は、第1方向を含む。第1方向は、図1Aから図1Bにおける左右方向に相当する。画像表示装置1は、基材2と、画像表示部3と、第1粘着層4と、ハードコート層5と、透明電極6と、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9と、ウインドウ部材10とを厚み方向一方側に向かって順に備える。この画像表示装置1は、引き回し配線11と、配線回路基板の一例としてのフレキシブルプリント基板12とをさらに備える。また、この画像表示装置1は、隠蔽層13をさらに備える。
本発明の画像表示装置の第1実施形態を図1Aから図2Eに示す。画像表示装置1は、厚み方向に直交する面方向に延びる。面方向は、第1方向を含む。第1方向は、図1Aから図1Bにおける左右方向に相当する。画像表示装置1は、基材2と、画像表示部3と、第1粘着層4と、ハードコート層5と、透明電極6と、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9と、ウインドウ部材10とを厚み方向一方側に向かって順に備える。この画像表示装置1は、引き回し配線11と、配線回路基板の一例としてのフレキシブルプリント基板12とをさらに備える。また、この画像表示装置1は、隠蔽層13をさらに備える。
[基材2]
基材2は、画像表示装置1における厚み方向最他方面を形成する。基材2は、面方向に延びるシート形状を有する。基材2は、可撓性を有する。基材2は、第1方向一端部に配置される重なり部分15を有する。重なり部分15は、後述する。基材2の材料としては、樹脂が挙げられる。基材2の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、75μm以下である。なお、基材2は、後述する画像表示部3を厚み方向他方側から支持する画像表示部支持部材である。
基材2は、画像表示装置1における厚み方向最他方面を形成する。基材2は、面方向に延びるシート形状を有する。基材2は、可撓性を有する。基材2は、第1方向一端部に配置される重なり部分15を有する。重なり部分15は、後述する。基材2の材料としては、樹脂が挙げられる。基材2の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、75μm以下である。なお、基材2は、後述する画像表示部3を厚み方向他方側から支持する画像表示部支持部材である。
[画像表示部3]
画像表示部3は、面方向に延びるシート形状を有する。画像表示部3は、例えば、有機EL表示装置(OLED)である。画像表示部3は、基材2の厚み方向一方面に配置されている。具体的には、画像表示部3は、基材2の厚み方向一方面における第1方向中央部から他端部にかけて配置されている。一方、画像表示部3は、基材2の厚み方向一方面における第1方向一端部に配置されていない。画像表示部3の第1方向一端面は、基材2の第1方向一端面に対して第1方向他方側に配置されている。画像表示部3の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、1μm以上であり、また、例えば、15μm以下、好ましくは、10μm以下である。図1および図2Dに示すように、画像表示部3は、基材2とともに、表示積層体53に備えられる。つまり、表示積層体53は、基材2と、画像表示部3とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
画像表示部3は、面方向に延びるシート形状を有する。画像表示部3は、例えば、有機EL表示装置(OLED)である。画像表示部3は、基材2の厚み方向一方面に配置されている。具体的には、画像表示部3は、基材2の厚み方向一方面における第1方向中央部から他端部にかけて配置されている。一方、画像表示部3は、基材2の厚み方向一方面における第1方向一端部に配置されていない。画像表示部3の第1方向一端面は、基材2の第1方向一端面に対して第1方向他方側に配置されている。画像表示部3の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、1μm以上であり、また、例えば、15μm以下、好ましくは、10μm以下である。図1および図2Dに示すように、画像表示部3は、基材2とともに、表示積層体53に備えられる。つまり、表示積層体53は、基材2と、画像表示部3とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
[第1粘着層4]
第1粘着層4は、基材2の厚み方向一方面に配置されている。第1粘着層4は、画像表示部3を覆う。第1粘着層4は、柔軟性を有する。第1粘着層4は、画像表示部3の厚み方向一方面と、基材2の重なり部分15(後述、画像表示部3とずれる部分)の厚み方向一方面との全部に接触している。第1粘着層4は、シート形状を有している。第1粘着層4の材料としては、粘着剤(感圧接着剤)が挙げられる。第1粘着層4の全光線透過率は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上、より好ましくは、90%以上であり、また、例えば、100%以下である。第1粘着層4の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、50μm以下、好ましくは、25μm以下である。
第1粘着層4は、基材2の厚み方向一方面に配置されている。第1粘着層4は、画像表示部3を覆う。第1粘着層4は、柔軟性を有する。第1粘着層4は、画像表示部3の厚み方向一方面と、基材2の重なり部分15(後述、画像表示部3とずれる部分)の厚み方向一方面との全部に接触している。第1粘着層4は、シート形状を有している。第1粘着層4の材料としては、粘着剤(感圧接着剤)が挙げられる。第1粘着層4の全光線透過率は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上、より好ましくは、90%以上であり、また、例えば、100%以下である。第1粘着層4の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、50μm以下、好ましくは、25μm以下である。
[ハードコート層5]
ハードコート層5は、透明電極6および引き回し配線11を裏打ちする裏打ち層である。ハードコート層5は、基材2(表示積層体53)の厚み方向一方面において、第1粘着層4を介して配置されている。ハードコート層5は、面方向に延びるシート形状を有する。ハードコート層5の材料としては、例えば、透明組成物が挙げられる。樹脂組成物は、例えば、特開2018-192710号公報に記載される。ハードコート層5の全光線透過率は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上、より好ましくは、90%以上であり、また、例えば、100%以下である。ハードコート層5の厚みは、例えば、0.5μm以上、好ましくは、2μm以上であり、また、例えば、10μm以下、好ましくは、5μm以下である。ハードコート層5は、硬質である。しかし、ハードコート層5は、上記した上限以下の薄い厚みを有することから、光学部材8の後述する折曲げに追従する。
ハードコート層5は、透明電極6および引き回し配線11を裏打ちする裏打ち層である。ハードコート層5は、基材2(表示積層体53)の厚み方向一方面において、第1粘着層4を介して配置されている。ハードコート層5は、面方向に延びるシート形状を有する。ハードコート層5の材料としては、例えば、透明組成物が挙げられる。樹脂組成物は、例えば、特開2018-192710号公報に記載される。ハードコート層5の全光線透過率は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上、より好ましくは、90%以上であり、また、例えば、100%以下である。ハードコート層5の厚みは、例えば、0.5μm以上、好ましくは、2μm以上であり、また、例えば、10μm以下、好ましくは、5μm以下である。ハードコート層5は、硬質である。しかし、ハードコート層5は、上記した上限以下の薄い厚みを有することから、光学部材8の後述する折曲げに追従する。
[透明電極6]
透明電極6は、ハードコート層5の厚み方向一方面に配置されている。透明電極6は、画像表示部3の厚み方向一方側に配置されている。透明電極6は、導体パターンである。透明電極6の材料としては、例えば、金属酸化物、および、金属ナノワイヤが挙げられる。金属酸化物としては、例えば、In、Sn、Zn、Ga、Sb、Ti、Si、Zr、Mg、Al、Au、Ag、Cu、Pd、Wからなる群より選択される少なくとも1種の金属を含む金属酸化物が挙げられ、好ましくは、インジウム含有酸化物、および、アンチモン含有酸化スズが挙げられる。インジウム含有酸化物としては、例えば、インジウム-スズ複合酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)が挙げられる。金属酸化物には、必要に応じて、さらに上記群に示された金属原子をドープしていてもよい。透明電極6は、金属酸化物または金属で構成される導電性パターンであってもよい。導電性パターンの形状は、特に限定されない。具体的には、導電性パターンの形状としては、例えば、ストライプ状、スクエア状、および、格子状が挙げられる。透明電極6の表面抵抗は、例えば、150Ω/□以下、例えば、1Ω/□以上である。透明電極6の全光線透過率は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上、より好ましくは、90%以上であり、また、例えば、100%以下である。透明電極6の厚みは、例えば、10nm以上であり、また、例えば、200nm以下、好ましくは、100nm以下、より好ましくは、75nm以下である。
透明電極6は、ハードコート層5の厚み方向一方面に配置されている。透明電極6は、画像表示部3の厚み方向一方側に配置されている。透明電極6は、導体パターンである。透明電極6の材料としては、例えば、金属酸化物、および、金属ナノワイヤが挙げられる。金属酸化物としては、例えば、In、Sn、Zn、Ga、Sb、Ti、Si、Zr、Mg、Al、Au、Ag、Cu、Pd、Wからなる群より選択される少なくとも1種の金属を含む金属酸化物が挙げられ、好ましくは、インジウム含有酸化物、および、アンチモン含有酸化スズが挙げられる。インジウム含有酸化物としては、例えば、インジウム-スズ複合酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)が挙げられる。金属酸化物には、必要に応じて、さらに上記群に示された金属原子をドープしていてもよい。透明電極6は、金属酸化物または金属で構成される導電性パターンであってもよい。導電性パターンの形状は、特に限定されない。具体的には、導電性パターンの形状としては、例えば、ストライプ状、スクエア状、および、格子状が挙げられる。透明電極6の表面抵抗は、例えば、150Ω/□以下、例えば、1Ω/□以上である。透明電極6の全光線透過率は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上、より好ましくは、90%以上であり、また、例えば、100%以下である。透明電極6の厚みは、例えば、10nm以上であり、また、例えば、200nm以下、好ましくは、100nm以下、より好ましくは、75nm以下である。
[第2粘着層7]
第2粘着層7は、ハードコート層5の厚み方向一方面に配置されている。第2粘着層7は、透明電極6と、引き回し配線11とを覆う。第2粘着層7は、面方向に延びるシート形状を有する。第2粘着層7の材料としては、粘着剤(感圧接着剤)が挙げられる。第2粘着層7の全光線透過率は、第1粘着層4のそれと同一である。第2粘着層7の厚みT1は、第1粘着層4の厚みと同一である。本願において、第2粘着層7の厚みT1は、透明電極6の厚み方向一方面から第2粘着層7の厚み方向一方面までの厚み方向長さである。
第2粘着層7は、ハードコート層5の厚み方向一方面に配置されている。第2粘着層7は、透明電極6と、引き回し配線11とを覆う。第2粘着層7は、面方向に延びるシート形状を有する。第2粘着層7の材料としては、粘着剤(感圧接着剤)が挙げられる。第2粘着層7の全光線透過率は、第1粘着層4のそれと同一である。第2粘着層7の厚みT1は、第1粘着層4の厚みと同一である。本願において、第2粘着層7の厚みT1は、透明電極6の厚み方向一方面から第2粘着層7の厚み方向一方面までの厚み方向長さである。
[光学部材8]
光学部材8は、第2粘着層7の厚み方向一方面に配置されている。具体的には、光学部材8は、第2粘着層7の厚み方向一方面の全部に接触している。光学部材8は、面方向に延びるシート形状を有する。光学部材8は、例えば、偏光板である。光学部材8は、可撓性を有する。光学部材8の全光線透過率は、例えば、30%以上、好ましくは、35%以上、より好ましくは、40%上であり、また、例えば、50%以下である。光学部材8の厚みT2は、例えば、1μm以上、例えば、100μm以下である。
光学部材8は、第2粘着層7の厚み方向一方面に配置されている。具体的には、光学部材8は、第2粘着層7の厚み方向一方面の全部に接触している。光学部材8は、面方向に延びるシート形状を有する。光学部材8は、例えば、偏光板である。光学部材8は、可撓性を有する。光学部材8の全光線透過率は、例えば、30%以上、好ましくは、35%以上、より好ましくは、40%上であり、また、例えば、50%以下である。光学部材8の厚みT2は、例えば、1μm以上、例えば、100μm以下である。
[第3粘着層9]
第3粘着層9は、光学部材8の厚み方向一方面の一部に配置されている。第3粘着層9は、面方向に延びるシート形状を有する。第3粘着層9の第1方向一端面は、厚み方向に投影したときに、光学部材8の第1方向一端面に対して、第1方向他方側に配置されている。これによって、第3粘着層9は、光学部材8の第1方向一端部(後述する非重複部分81に相当する部分)を厚み方向一方側に向かって露出する。第3粘着層9は、平面視において、画像表示部3と重複する。第3粘着層9の材料としては、粘着剤(感圧接着剤)が挙げられる。第3粘着層9の全光線透過率は、第1粘着層4のそれと同一である。第3粘着層9の厚みT3は、例えば、1μm以上であり、また、例えば、100μm以下である。第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計の厚み(T1+T2+T3)は、例えば、3μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、150μm以下、好ましくは、100μm以下である。
第3粘着層9は、光学部材8の厚み方向一方面の一部に配置されている。第3粘着層9は、面方向に延びるシート形状を有する。第3粘着層9の第1方向一端面は、厚み方向に投影したときに、光学部材8の第1方向一端面に対して、第1方向他方側に配置されている。これによって、第3粘着層9は、光学部材8の第1方向一端部(後述する非重複部分81に相当する部分)を厚み方向一方側に向かって露出する。第3粘着層9は、平面視において、画像表示部3と重複する。第3粘着層9の材料としては、粘着剤(感圧接着剤)が挙げられる。第3粘着層9の全光線透過率は、第1粘着層4のそれと同一である。第3粘着層9の厚みT3は、例えば、1μm以上であり、また、例えば、100μm以下である。第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計の厚み(T1+T2+T3)は、例えば、3μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、150μm以下、好ましくは、100μm以下である。
[ウインドウ部材10]
ウインドウ部材10は、画像表示装置1における厚み方向最一方面を形成する。ウインドウ部材10は、第3粘着層9の厚み方向一方面に配置されている。ウインドウ部材10は、シート形状を有する。ウインドウ部材10の材料としては、例えば、ガラス、および、樹脂が挙げられる。ウインドウ部材10の全光線透過率は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上、より好ましくは、90%以上であり、また、例えば、100%以下である。ウインドウ部材10の厚みは、例えば、10μm以上、例えば、200μm以下である。図1および図2Bに示すように、ウインドウ部材10は、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9とともに、光学積層体52に備えられる。つまり、光学積層体52は、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9と、ウインドウ部材10とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
ウインドウ部材10は、画像表示装置1における厚み方向最一方面を形成する。ウインドウ部材10は、第3粘着層9の厚み方向一方面に配置されている。ウインドウ部材10は、シート形状を有する。ウインドウ部材10の材料としては、例えば、ガラス、および、樹脂が挙げられる。ウインドウ部材10の全光線透過率は、例えば、80%以上、好ましくは、85%以上、より好ましくは、90%以上であり、また、例えば、100%以下である。ウインドウ部材10の厚みは、例えば、10μm以上、例えば、200μm以下である。図1および図2Bに示すように、ウインドウ部材10は、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9とともに、光学積層体52に備えられる。つまり、光学積層体52は、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9と、ウインドウ部材10とを厚み方向一方側に向かって順に備える。
[引き回し配線11]
引き回し配線11は、ハードコート層5の厚み方向一方面に配置されている。引き回し配線11は、透明電極6の周端縁に連続する導体パターンである。これにより、引き回し配線11は、透明電極6と電気的に接続される。なお、図1Aから図2Eにおいて、透明電極6および引き回し配線11の上記した連続の態様は、描画されていない。とりわけ、引き回し配線11は、ハードコート層5の厚み方向一方面において少なくとも第1方向一端部に配置されている。引き回し配線11は、端子14を含む。端子14は、引き回し配線11における第1方向一端部に配置されている。なお、引き回し配線11の厚み方向一方面には、図示しない金属層が設けられていてもよい。引き回し配線11は、透明電極6と同じ厚みを有する。
引き回し配線11は、ハードコート層5の厚み方向一方面に配置されている。引き回し配線11は、透明電極6の周端縁に連続する導体パターンである。これにより、引き回し配線11は、透明電極6と電気的に接続される。なお、図1Aから図2Eにおいて、透明電極6および引き回し配線11の上記した連続の態様は、描画されていない。とりわけ、引き回し配線11は、ハードコート層5の厚み方向一方面において少なくとも第1方向一端部に配置されている。引き回し配線11は、端子14を含む。端子14は、引き回し配線11における第1方向一端部に配置されている。なお、引き回し配線11の厚み方向一方面には、図示しない金属層が設けられていてもよい。引き回し配線11は、透明電極6と同じ厚みを有する。
[フレキシブルプリント基板12]
フレキシブルプリント基板12は、画像表示装置1における第1方向一端部に配置されている。フレキシブルプリント基板12は、第1方向に延びる板形状を有する。また、フレキシブルプリント基板12は、基材2の後述する余長部分15の厚み方向一方側に配置されている。フレキシブルプリント基板12は、基板電極25を含む。基板電極25は、フレキシブルプリント基板12の厚み方向他方面の、第1方向他端部に配置されている。基板電極25は、引き回し配線11の端子14に対して厚み方向に対向配置されている。
フレキシブルプリント基板12は、画像表示装置1における第1方向一端部に配置されている。フレキシブルプリント基板12は、第1方向に延びる板形状を有する。また、フレキシブルプリント基板12は、基材2の後述する余長部分15の厚み方向一方側に配置されている。フレキシブルプリント基板12は、基板電極25を含む。基板電極25は、フレキシブルプリント基板12の厚み方向他方面の、第1方向他端部に配置されている。基板電極25は、引き回し配線11の端子14に対して厚み方向に対向配置されている。
フレキシブルプリント基板12は、第2粘着層7および光学部材8と、第1方向に並んで配置されている。また、フレキシブルプリント基板12は、第2粘着層7および光学部材8と第1方向に間隔が隔てられる。具体的には、フレキシブルプリント基板12の第1方向他端面は、第2粘着層7および光学部材8の第1方向一端面と間隔が隔てられる。間隔の長さは、特に限定されない。具体的には、間隔の長さは、10,000μm以下、好ましくは、2,000μm以下、より好ましくは、1,000μm以下、さらには、500μm以下、400μm以下、250μm以下、200μm以上、100μm以下である。また、間隔の長さは、例えば、0μm超過であり、また、10μm以上である。上記した間隔から、引き回し配線11が露出する。引き回し配線11は、平面視において、上記した間隔を横断する。
フレキシブルプリント基板12は、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材10と重ならない。具体的には、厚み方向に投影したときに、フレキシブルプリント基板12は、ウインドウ部材10の第1方向一方側に間隔が隔てられる。上記の間隔は特に限定されない。
フレキシブルプリント基板12は、第1方向に投影したときに、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9と、ウインドウ部材10とに重複する。具体的には、第1方向に投影したときに、フレキシブルプリント基板12は、第2粘着層7の厚み方向一方側部分と、光学部材8の全部と、第3粘着層9の全部と、ウインドウ部材10の厚み方向他方側部分とに重複する。
第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)を、フレキシブルプリント基板12の厚みT4より薄くできる。つまり、T4>(T1+T2+T3)の関係を満足するので、画像表示装置1を薄くできる。
[重なり部分15]
基材2は、重なり部分15を有する。重なり部分15は、厚み方向に投影したときに、少なくともフレキシブルプリント基板12および光学部材8の間の引き回し配線11と、端子14とに重なる。重なり部分15は、平面視において、基材2において、画像表示部3より厚み方向一方側に配置される部分である。つまり、重なり部分15の厚み方向一方側には、画像表示部3が配置されていない。そのため、重なり部分15は、画像表示部3に対する余長部分15と称呼することができる。他方、重なり部分15は、厚み方向に投影したときに、第1粘着層4と、ハードコート層5と、引き回し配線11とに重なる。また、重なり部分15は、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材10の第1方向一端部にも重なる。重なり部分15の第1方向長さは、特に限定されない。重なり部分15の第1方向長さは、例えば、5mm以上、好ましくは、10mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、30mm以下である。
基材2は、重なり部分15を有する。重なり部分15は、厚み方向に投影したときに、少なくともフレキシブルプリント基板12および光学部材8の間の引き回し配線11と、端子14とに重なる。重なり部分15は、平面視において、基材2において、画像表示部3より厚み方向一方側に配置される部分である。つまり、重なり部分15の厚み方向一方側には、画像表示部3が配置されていない。そのため、重なり部分15は、画像表示部3に対する余長部分15と称呼することができる。他方、重なり部分15は、厚み方向に投影したときに、第1粘着層4と、ハードコート層5と、引き回し配線11とに重なる。また、重なり部分15は、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材10の第1方向一端部にも重なる。重なり部分15の第1方向長さは、特に限定されない。重なり部分15の第1方向長さは、例えば、5mm以上、好ましくは、10mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、30mm以下である。
[隠蔽層13]
隠蔽層13は、図1Bに示すように、光学部材8が屈曲された後の引き回し配線11をユーザが厚み方向一方側から視認することを避ける層である。隠蔽層13は、ウインドウ部材10の厚み方向他方面において、周端部に配置されている。隠蔽層13の材料としては、例えば、黒色成分を含む樹脂組成物が挙げられる。隠蔽層13の全光線透過率は、例えば、10%以下、好ましくは、5%以下であり、また、例えば、0.0001%以上である。隠蔽層13の厚みは、例えば、0.5μm以上、例えば、50μm以下である。
隠蔽層13は、図1Bに示すように、光学部材8が屈曲された後の引き回し配線11をユーザが厚み方向一方側から視認することを避ける層である。隠蔽層13は、ウインドウ部材10の厚み方向他方面において、周端部に配置されている。隠蔽層13の材料としては、例えば、黒色成分を含む樹脂組成物が挙げられる。隠蔽層13の全光線透過率は、例えば、10%以下、好ましくは、5%以下であり、また、例えば、0.0001%以上である。隠蔽層13の厚みは、例えば、0.5μm以上、例えば、50μm以下である。
[画像表示装置1の製造方法]
次に、画像表示装置1の製造方法を、図2Aから図2Eを参照して説明する。この製造方法は、第1工程と、第2工程と、第4工程と、第5工程とを備える。第1工程と、第2工程と、第4工程と、第5工程とは、順に実施される。
次に、画像表示装置1の製造方法を、図2Aから図2Eを参照して説明する。この製造方法は、第1工程と、第2工程と、第4工程と、第5工程とを備える。第1工程と、第2工程と、第4工程と、第5工程とは、順に実施される。
図2Aに示すように、第1工程では、剥離層付きセンサ部材51を準備する。剥離層付きセンサ部材51は、剥離部材60と、剥離部材60の厚み方向一方面に配置されるハードコート層5と、透明電極6と、引き回し配線11とを備える。
[剥離部材60]
剥離部材60は、面方向に延びるシート形状を有する。剥離部材60は、剥離層61と、剥離基材シート62とを厚み方向他方側に向かって順に備える。
剥離部材60は、面方向に延びるシート形状を有する。剥離部材60は、剥離層61と、剥離基材シート62とを厚み方向他方側に向かって順に備える。
[剥離層61]
剥離層61は、剥離部材60の厚み方向最一方面を形成する。剥離層61の材料としては、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、および、オイルが挙げられる。剥離層61の厚みは、例えば、0.01μm以上、好ましくは、0.5μm以上であり、また、例えば、5μm以下、好ましくは、3μm以下である。
剥離層61は、剥離部材60の厚み方向最一方面を形成する。剥離層61の材料としては、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、および、オイルが挙げられる。剥離層61の厚みは、例えば、0.01μm以上、好ましくは、0.5μm以上であり、また、例えば、5μm以下、好ましくは、3μm以下である。
[剥離基材シート62]
剥離基材シート62は、剥離部材60の厚み方向最他方面を形成する。剥離基材シート62は、剥離層61の厚み方向他方面に配置されている。剥離基材シート62の材料としては、例えば、樹脂が挙げられ、好ましくは、ポリエステルが挙げられる。剥離基材シート62の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、75μm以下である。剥離基材シート62に対する剥離層61の剥離力は、ハードコート層5に対する剥離層61の剥離力より高い。
剥離基材シート62は、剥離部材60の厚み方向最他方面を形成する。剥離基材シート62は、剥離層61の厚み方向他方面に配置されている。剥離基材シート62の材料としては、例えば、樹脂が挙げられ、好ましくは、ポリエステルが挙げられる。剥離基材シート62の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、75μm以下である。剥離基材シート62に対する剥離層61の剥離力は、ハードコート層5に対する剥離層61の剥離力より高い。
剥離層付きセンサ部材51を準備するには、まず、剥離部材60を準備する。次いで、透明組成物を剥離層61の厚み方向一方面に塗布して、ハードコート層5を形成する。その後、スパッタリングにより、仮想線で示す透明導電層65をハードコート層5の厚み方向一方面の全部に形成する。続いて、エッチングにより、透明導電層65から、透明電極6と、引き回し配線11とを形成する。
第2工程では、図2Aの矢印および図2Bに示すように、フレキシブルプリント基板12を引き回し配線11に接続し、図2Bの矢印および図2Cに示すように、光学積層体52を剥離層付きセンサ部材51に貼着する。
フレキシブルプリント基板12を引き回し配線11に接続するには、図2Aの矢印および図2Bに示すように、フレキシブルプリント基板12の基板電極25を、剥離層付きセンサ部材51の端子14と接触させる。これにより、フレキシブルプリント基板12と、透明電極6とを電気的に接続させる。具体的には、フレキシブルプリント基板12の基板電極25を、引き回し配線11の端子14に圧着する。なお、基板電極25および端子14の間に導電材料を介在させることもできる。
図2Bに示す光学積層体52は、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9と、隠蔽層13と、ウインドウ部材10とを厚み方向一方側に向かって順に備える。光学積層体52を準備するには、第2粘着層7を、光学部材8の厚み方向他方面の全部に配置する。また、第3粘着層9を、光学部材8の厚み方向一方面の第1方向他端部と、一端部および他端部の間の中間部とに配置する。光学部材8の厚み方向一方面の第1方向一端部は、第3粘着層9から露出する。続いて、隠蔽層13およびウインドウ部材10を、第3粘着層9の厚み方向一方面に配置する。厚み方向に投影したときに、第2粘着層7および光学部材8の第1方向一端部は、ウインドウ部材10と重複しない。これによって、光学積層体52を準備する。
光学積層体52を剥離層付きセンサ部材51に貼着するには、図2Bの矢印および図2Cに示すように、第2粘着層7を、透明電極6と、引き回し配線11と、それらの周囲のハードコート層5とに対して圧着(感圧接着)する。これにより、剥離層付きセンサ部材51と、フレキシブルプリント基板12と、光学積層体52とを備える剥離層付きタッチパネル54を作製する。
第4工程では、図2Cの仮想線で示すように、剥離層61をハードコート層5から剥離する。具体的には、剥離層61を剥離基材シート62とともに、ハードコート層5の厚み方向他方面から剥離する(引き剥がす)。これによって、剥離部材60が剥離層付きタッチパネル54から除去されて、タッチセンサ66が作製される。タッチセンサ66は、ハードコート層5と、透明電極6と、第2粘着層7と、光学部材8と、第3粘着層9と、ウインドウ部材10と、引き回し配線11と、フレキシブルプリント基板12と、隠蔽層13とを備える。タッチセンサ66は、剥離部材60を備えない。
第5工程では、図2Dの矢印および図2Eに示すように、表示積層体53を、第1粘着層4を介して、タッチセンサ66の厚み方向他方面に圧着(感圧接着)する。例えば、図2Dの仮想線で示すように、まず、第1粘着層4を、表示積層体53の厚み方向一方面に配置し、その後、第1粘着層4をハードコート層5の厚み方向他方面に圧着(感圧接着)(貼着)する。または、図2Dの実線で示すように、まず、第1粘着層4をハードコート層5の厚み方向他方面に配置し、その後、表示積層体53を第1粘着層4の厚み方向他方面に圧着(感圧接着)する。第1粘着層4の転着によって、第1粘着層4を表示積層体53の厚み方向一方面、または、第1粘着層4をハードコート層5の厚み方向他方面に配置することもできる。転着では、図示しない剥離シートと、第1粘着層4とを備える積層フィルムを準備する。次いで、積層フィルムにおける第1粘着層4を表示積層体53の厚み方向一方面、または、第1粘着層4をハードコート層5の厚み方向他方面に貼着し、次いで、剥離フィルムを剥離する。これによって、タッチセンサ66と、表示積層体53とを備える画像表示装置1を製造する。
その後、画像表示装置1の用途および目的に応じて、図1Bに示すように、光学部材8の非重複部分81を折り返す。非重複部分81は、光学部材8において第3粘着層9と重複しない部分である。また、非重複部分81は、厚み方向に投影したときに、基材2の重なり部分15に含まれる部分である。非重複部分81の第1方向中央部は、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材10の第1方向一端面と重なる。
光学部材8の非重複部分81と、非重複部分81に対応する基材2(重なり部分15に含まれる部分)、第1粘着層4、ハードコート層5と、引き回し配線11と、第2粘着層7とを、厚み方向他方側に向けて折り曲げる。この際、光学部材8の第1方向両端部が互いに近づく。これによって、非重複部分81と、非重複部分81に対応する基材2と、第1粘着層4と、ハードコート層5と、引き回し配線11と、第2粘着層7とは、折曲げ部82となる。折曲げ後の画像表示装置1において、非重複部分81が、厚み方向に投影したときに、隠蔽層13の厚み方向他方側に配置される折曲げ部82となる。そのため、折曲げ後の折曲げ部82は、ユーザによって視認されない。
折曲げ部82は、第1方向に沿う断面において、半円弧形状を有する。半円弧の直径は、例えば、3mm以下、好ましくは、2mm以下、より好ましくは、1mm以下であり、また、例えば、0.1mm以下である。換言すれば、非重複部分81は、例えば、直径3mm以下で折曲げ可能、好ましくは、直径2mm以下で折曲げ可能、より好ましくは、直径1mm以下で折曲げ可能である。直径が上記した上限以下であれば、折曲げ後の画像表示装置1を薄くできる。
[第1実施形態の作用効果]
光学部材8を折り曲げると、フレキシブルプリント基板12および光学部材8の間の引き回し配線11に、応力が集中し易い。そのため、引き回し配線11が損傷し易い。
光学部材8を折り曲げると、フレキシブルプリント基板12および光学部材8の間の引き回し配線11に、応力が集中し易い。そのため、引き回し配線11が損傷し易い。
しかし、この画像表示装置1では、基材2が、厚み方向に投影したときに、フレキシブルプリント基板12および光学部材8の間の引き回し配線11に重なる重なり部分15を有する。そのため、重なり部分15が、上記した引き回し配線11を支持できる。そのため、引き回し配線11の上記した損傷を抑制できる。
さらに、この画像表示装置1では、フレキシブルプリント基板12が、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材10と重ならず、ウインドウ部材10と透明電極6との間の距離、すなわち、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)を短くできる。そのため、画像表示装置1を薄型化できる。
しかるに、図5に示すように、フレキシブルプリント基板12が、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材10と重なる場合には、ウインドウ部材10の平坦性を確保する観点から、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)をフレキシブルプリント基板12より厚くせざるを得ない。そうすると、ウインドウ部材10と透明電極6との間の距離を短くしにくい。
しかし、第1実施形態の画像表示装置1では、図1Aに示すように、フレキシブルプリント基板12が、厚み方向に投影したときに、ウインドウ部材10と重ならないので、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)を、フレキシブルプリント基板12より薄くできる。そのため、ウインドウ部材10と透明電極6との間の距離をより一層確実に短くできる。その結果、画像表示装置をより一層確実に薄型化できる。
この画像表示装置1では、非重複部分81を直径1mm以下で折り曲げて、折曲げ部82を形成できるので、フレキシブルプリント基板12が画像表示部3の厚み方向他方側に配置された画像表示装置1、つまり、光学部材8が折り曲げられた後の画像表示装置1を薄くできる。
[第2実施形態]
以下の第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第2実施形態は、特記する以外、第1実施形態態と同様の作用効果を奏できる。さらに、第1実施形態および第2実施形態を適宜組み合わせることができる。
以下の第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第2実施形態は、特記する以外、第1実施形態態と同様の作用効果を奏できる。さらに、第1実施形態および第2実施形態を適宜組み合わせることができる。
[補強部材90]
図3Aおよび図3Bに示すように、この画像表示装置1は、補強部材90をさらに備える。補強部材90は、テープ形状を有する。補強部材90は、フレキシブルプリント基板12の第1方向他端部と、光学部材8の第1方向一端部とを厚み方向一方側から接触する。補強部材90としては、具体的には、粘着テープが挙げられる。なお、本願において、テープは、シートおよびフィルムと共通する概念である。テープ、シートおよびフィルムは、峻別されない。補強部材90は、補強基材91と、補強粘着層92とを厚み方向他方側に向かって順に備える。
図3Aおよび図3Bに示すように、この画像表示装置1は、補強部材90をさらに備える。補強部材90は、テープ形状を有する。補強部材90は、フレキシブルプリント基板12の第1方向他端部と、光学部材8の第1方向一端部とを厚み方向一方側から接触する。補強部材90としては、具体的には、粘着テープが挙げられる。なお、本願において、テープは、シートおよびフィルムと共通する概念である。テープ、シートおよびフィルムは、峻別されない。補強部材90は、補強基材91と、補強粘着層92とを厚み方向他方側に向かって順に備える。
補強基材91は、テープ形状を有する。補強部材90の厚み方向一方面は、ウインドウ部材10の厚み方向一方面と同一高さに配置されている。本願において、「同一」とは、完全一致を含み、さらに、完全一致の高さから±10μmの範囲の相違を含む。補強基材91の材料としては、基材2で例示した材料から選択される。補強基材91の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、75μm以下である。
補強粘着層92は、補強基材91の厚み方向他方面に配置されている。補強粘着層92は、補強基材91の厚み方向他方面の全部に接触している。補強粘着層92は、フレキシブルプリント基板12の第1方向他端部と、光学部材8の第1方向一端部とを厚み方向一方側から接触する。補強粘着層92の厚み方向他方面は、断面において、光学部材8の第1方向一端部と、フレキシブルプリント基板12の第1方向他端部と、その間との形状に対応する。つまり、補強粘着層92の第1方向中央部は、光学部材8とフレキシブルプリント基板12との間において、厚み方向他方側に向かって突出する突出部93を有する。補強粘着層92の材料としては、粘着剤(感圧接着剤)が挙げられる。補強粘着層92の厚みおよび硬さは、補強部材90の厚み方向一方面がウインドウ部材10の厚み方向一方面と同一高さとなるように調整される。
補強部材90を備える画像表示装置1の製造方法を、図4Aから図4Eを参照して説明する。この製造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4工程と、第5工程とを備える。第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4工程と、第5工程とは、順に実施される。
図4Aに示すように、第1工程を、第1実施形態の第1工程と同様に実施する。これにより、剥離層付きセンサ部材51を準備する。
図4Aと図4Bとに示すように、第2工程を、第1実施形態の第2工程と同様に実施する。これにより、フレキシブルプリント基板12を引き回し配線11の端子14に接続し、光学積層体52を剥離層付きセンサ部材51に貼着する。
図4Cに示すように、第3工程では、補強部材90をフレキシブルプリント基板12の第1方向他端部と光学部材8の第1方向一端部とに厚み方向一方側から接触させる。具体的には、補強粘着層92の厚み方向他方面を、フレキシブルプリント基板12の第1方向他端部と、光学部材8の第1方向一端部とに接触させる。この際、補強基材91の厚み方向一方面を、ウインドウ部材10の厚み方向一方面と同一高さとなるように調整する。
図4Dに示すように、第4工程では、第1実施形態の第4工程と同様に実施する。これにより、タッチセンサ66を作製する。
図4Eに示すように、第5工程では、第1実施形態の第5工程と同様に実施する。とりわけ、本実施形態では、補強部材90の厚み方向一方面と、ウインドウ部材10の厚み方向一方面とが同一高さにある。そのため、図4Dの仮想線で示すように、2つの一方面を仮想線で示す台95の表面に配置し、次いで、第1粘着層4を介して、表示積層体53をハードコート層5に貼着するときに、余長部分15を含む基材2に対して、例えば、平坦な加圧部材で厚み方向他方側から台95に向けて加圧する。加圧部材としては、例えば、ローラが挙げられる。加圧部材は、第1方向に沿って平坦な加圧面を有する。
これにより、補強部材90を備える画像表示装置1を製造する。
その後、図3Bに示すように、光学部材8を折り返す。これにより、折曲げ部82を形成する。なお、補強部材90は、厚み方向に投影したときに、折曲げ部82と重複していなくてよい。
[第2実施形態の作用効果]
第2実施形態の製造方法では、図4Cに示すように、第4工程において、剥離層61をハードコート層5から剥離する際に、光学部材8とフレキシブルプリント基板12との間のハードコート層5を補強部材90によって支持できる。そのため、第4工程において、光学部材8とフレキシブルプリント基板12との間の引き回し配線11の損傷を抑制できる。
第2実施形態の製造方法では、図4Cに示すように、第4工程において、剥離層61をハードコート層5から剥離する際に、光学部材8とフレキシブルプリント基板12との間のハードコート層5を補強部材90によって支持できる。そのため、第4工程において、光学部材8とフレキシブルプリント基板12との間の引き回し配線11の損傷を抑制できる。
さらに、補強部材90によって、フレキシブルプリント基板12と光学部材8とを厚み方向一方側から補強できる。そのため、図3Bに示すように、折曲げ部82における引き回し配線11の損傷を抑制できる。
さらに、第2実施形態の製造方法によれば、図4Cに示すように、補強部材90の厚み方向一方面と、ウインドウ部材10の厚み方向一方面とが同一高さにあるので、図4Dに示すように、第3工程において、補強部材90の厚み方向一方面と、ウインドウ部材10の厚み方向一方面とを平坦な台95の表面に配置し、平坦な加圧部材で厚み方向他方側から台95に向けて加圧できる。そのため、表示積層体53をハードコート層5に簡便に貼着できる。
以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。また、以下の記載において特に言及がない限り、「部」および「%」は質量基準である。
実施例1
第1実施形態の製造方法に基づいて、図1Aに示す画像表示装置1を製造した。第2粘着層7の厚みT1は、15μmであった。光学部材8の厚みT2は、51μmであった。第3粘着層9の厚みT3は、25μmであった。そのため、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)は、91μmであった。一方、フレキシブルプリント基板12の厚みT4は、100μmであり、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)91μmより厚かった。
第1実施形態の製造方法に基づいて、図1Aに示す画像表示装置1を製造した。第2粘着層7の厚みT1は、15μmであった。光学部材8の厚みT2は、51μmであった。第3粘着層9の厚みT3は、25μmであった。そのため、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)は、91μmであった。一方、フレキシブルプリント基板12の厚みT4は、100μmであり、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)91μmより厚かった。
実施例2
第2実施形態の製造方法に基づいて、図3Aに示され、補強部材90を備える画像表示装置1を製造した。第2粘着層7の厚みT1、光学部材8の厚みT2、第3粘着層9の厚み、透明電極6および引き回し配線11の厚みは、それぞれ、実施例1のそれらと同一であった。
第2実施形態の製造方法に基づいて、図3Aに示され、補強部材90を備える画像表示装置1を製造した。第2粘着層7の厚みT1、光学部材8の厚みT2、第3粘着層9の厚み、透明電極6および引き回し配線11の厚みは、それぞれ、実施例1のそれらと同一であった。
比較例1
図5に示す画像表示装置1を製造した。厚み方向に投影したときに、フレキシブルプリント基板12とウインドウ部材10とは、重なっていた。第2粘着層7の厚みT1は15μmであった。光学部材8の厚みT2は51μmであった。第3粘着層9の厚みT3は50μmであった。そのため、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)は、116μmであった。一方、フレキシブルプリント基板12の厚みT4は、100μmであり、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)116μmより薄かった。
図5に示す画像表示装置1を製造した。厚み方向に投影したときに、フレキシブルプリント基板12とウインドウ部材10とは、重なっていた。第2粘着層7の厚みT1は15μmであった。光学部材8の厚みT2は51μmであった。第3粘着層9の厚みT3は50μmであった。そのため、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)は、116μmであった。一方、フレキシブルプリント基板12の厚みT4は、100μmであり、第2粘着層7と光学部材8と第3粘着層9との合計厚み(T1+T2+T3)116μmより薄かった。
比較例2
実施例1と同様にして、図6に示す画像表示装置1を製造した。但し、基材2に余長部分15を備えなかった。そのため、ハードコート層5において非重複部分81に対応する部分は、基材2から厚み方向他方側に露出していた。
実施例1と同様にして、図6に示す画像表示装置1を製造した。但し、基材2に余長部分15を備えなかった。そのため、ハードコート層5において非重複部分81に対応する部分は、基材2から厚み方向他方側に露出していた。
比較例3
実施例2と同様にして、図7に示す画像表示装置1を製造した。但し、基材2に余長部分15を備えなかった。そのため、ハードコート層5において非重複部分81に対応する部分は、基材2から厚み方向他方側に露出していた。
実施例2と同様にして、図7に示す画像表示装置1を製造した。但し、基材2に余長部分15を備えなかった。そのため、ハードコート層5において非重複部分81に対応する部分は、基材2から厚み方向他方側に露出していた。
[屈曲試験A]
[実施例1、2および比較例3の画像表示装置1の屈曲]
実施例1、2および比較例3のそれぞれの画像表示装置1について、屈曲試験を実施した。まず、各実施例および各比較例において、複数の画像表示装置1を準備した。第1の画像表示装置1の光学部材8における非重複部分81を折り返した。タッチセンサ66が異常なく動作する場合には、引き回し配線11に損傷がないと判断した。
[実施例1、2および比較例3の画像表示装置1の屈曲]
実施例1、2および比較例3のそれぞれの画像表示装置1について、屈曲試験を実施した。まず、各実施例および各比較例において、複数の画像表示装置1を準備した。第1の画像表示装置1の光学部材8における非重複部分81を折り返した。タッチセンサ66が異常なく動作する場合には、引き回し配線11に損傷がないと判断した。
<直径10mm>
その際、半円弧形状の折曲げ部82の直径を10mmとした。第1の画像表示装置1において引き回し配線11に損傷がなかった場合には、第2の画像表示装置1を次の通りに評価する。
その際、半円弧形状の折曲げ部82の直径を10mmとした。第1の画像表示装置1において引き回し配線11に損傷がなかった場合には、第2の画像表示装置1を次の通りに評価する。
<直径5mm>
第2の画像表示装置1の非重複部分81を折り返す。折曲げ部82の直径を5mmとした。第2の画像表示装置1において引き回し配線11に損傷がなかった場合には、第3の画像表示装置1を次の通りに評価する。
第2の画像表示装置1の非重複部分81を折り返す。折曲げ部82の直径を5mmとした。第2の画像表示装置1において引き回し配線11に損傷がなかった場合には、第3の画像表示装置1を次の通りに評価する。
<直径3mm>
第3の画像表示装置1の非重複部分81を折り返す。折曲げ部82の直径を3mmとした。第3の画像表示装置1において引き回し配線11に損傷がなかった場合には、第4の画像表示装置1を次の通りに評価する。
第3の画像表示装置1の非重複部分81を折り返す。折曲げ部82の直径を3mmとした。第3の画像表示装置1において引き回し配線11に損傷がなかった場合には、第4の画像表示装置1を次の通りに評価する。
<直径2mm>
第4の画像表示装置1の非重複部分81を折り返す。折曲げ部82の直径を2mmとした。第4の画像表示装置1において引き回し配線11に損傷がなかった場合には、第5の画像表示装置1を次の通りに評価する。
第4の画像表示装置1の非重複部分81を折り返す。折曲げ部82の直径を2mmとした。第4の画像表示装置1において引き回し配線11に損傷がなかった場合には、第5の画像表示装置1を次の通りに評価する。
<直径1mm>
第5の画像表示装置1の非重複部分81を折り返す。折曲げ部82の直径を1mmとした。
第5の画像表示装置1の非重複部分81を折り返す。折曲げ部82の直径を1mmとした。
その結果を表1に示す。
[屈曲試験B]
[比較例1の画像表示装置1の屈曲]
屈曲試験Aと同様にして、比較例1の画像表示装置1を評価した。但し、光学部材8に代えて、フレキシブルプリント基板12を折り曲げた。その結果を表1に示す。
[比較例1の画像表示装置1の屈曲]
屈曲試験Aと同様にして、比較例1の画像表示装置1を評価した。但し、光学部材8に代えて、フレキシブルプリント基板12を折り曲げた。その結果を表1に示す。
[比較例2の評価]
比較例2の画像表示装置1は、その取扱い(あるいは運搬)時において非重複部分81における引き回し配線11に損傷があった。そのため、比較例2の画像表示装置1は、上記いずれの屈曲試験にも供しなかった。
比較例2の画像表示装置1は、その取扱い(あるいは運搬)時において非重複部分81における引き回し配線11に損傷があった。そのため、比較例2の画像表示装置1は、上記いずれの屈曲試験にも供しなかった。
1 画像表示装置
2 基材
3 画像表示部
4 第1粘着層
5 ハードコート層
6 透明電極
7 第2粘着層
8 光学部材
9 第3粘着層
10 ウインドウ部材
11 引き回し配線
12 フレキシブルプリント基板
15 重なり部分(余長部分)
51 剥離層付きセンサ部材
52 光学積層体
53 表示積層体
61 剥離層
81 非重複部分(部分の一例)
90 補強部材
2 基材
3 画像表示部
4 第1粘着層
5 ハードコート層
6 透明電極
7 第2粘着層
8 光学部材
9 第3粘着層
10 ウインドウ部材
11 引き回し配線
12 フレキシブルプリント基板
15 重なり部分(余長部分)
51 剥離層付きセンサ部材
52 光学積層体
53 表示積層体
61 剥離層
81 非重複部分(部分の一例)
90 補強部材
Claims (6)
- 基材と、画像表示部と、第1粘着層と、ハードコート層と、透明電極と、第2粘着層と、光学部材と、第3粘着層と、ウインドウ部材とを厚み方向一方側に向かって順に備え、
前記ハードコート層の厚み方向一方面に配置され、前記透明電極と電気的に接続される引き回し配線と、
前記引き回し配線の厚み方向一方側において、前記光学部材と並んで配置される配線回路基板とをさらに備え、
前記配線回路基板が、厚み方向に投影したときに、前記ウインドウ部材と重ならず、
前記基材は、厚み方向に投影したときに、前記配線回路基板および前記光学部材の間の前記引き回し配線に重なる重なり部分を有する、画像表示装置。 - 前記第2粘着層と前記光学部材と前記第3粘着層との合計厚みが、前記配線回路基板の厚みより薄い、請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記配線回路基板と前記光学部材とに厚み方向一方側から接触する補強部材をさらに備える、請求項1または2に記載の画像表示装置。
- 前記光学部材を屈曲させて、前記配線回路基板が前記画像表示部の厚み方向他方側に移動するように直径1mm以下で折り曲げ可能な部分を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像表示装置。
- 請求項3に記載の画像表示装置の製造方法であって、
剥離層と、前記剥離層の厚み方向一方面に配置される前記ハードコート層と、前記透明電極と、前記引き回し配線とを備える剥離層付きセンサ部材を準備する第1工程と、
前記配線回路基板を前記引き回し配線に接続し、前記第2粘着層と、前記光学部材と、前記第3粘着層と、前記ウインドウ部材とを備える光学積層体を前記剥離層付きセンサ部材に貼着する第2工程と、
前記補強部材を前記配線回路基板と前記光学部材とに接触させる第3工程と、
前記剥離層を前記ハードコート層から剥離する第4工程と、
前記基材と、前記画像表示部とを備える表示積層体を、前記第1粘着層を介して前記ハードコート層に貼着する第5工程とを備える、画像表示装置の製造方法。 - 前記第3工程では、前記補強部材の厚み方向一方面と、前記ウインドウ部材の厚み方向一方面とを同じ高さにする、請求項5に記載の画像表示装置の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020187543A JP2022076893A (ja) | 2020-11-10 | 2020-11-10 | 画像表示装置およびその製造方法 |
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KR101908501B1 (ko) * | 2011-12-07 | 2018-10-17 | 엘지디스플레이 주식회사 | 터치 스크린 일체형 유기 발광 표시 장치 및 이의 제조 방법 |
US11074025B2 (en) * | 2012-09-03 | 2021-07-27 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device and method for manufacturing the same |
JP2014098825A (ja) * | 2012-11-15 | 2014-05-29 | Japan Display Central Co Ltd | 液晶表示素子 |
JP2016078245A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | 株式会社巴川製紙所 | 透明電極用ハードコートフィルム |
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2020
- 2020-11-10 JP JP2020187543A patent/JP2022076893A/ja active Pending
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2021
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