JP2022076694A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】実装時にはんだフィレットの形状に基づく接合良否判定が容易なコイル部品を提供する。【解決手段】コイル部品は、コアと、導線と、はんだ部30aと、を備える。コアは、一軸方向に沿って一端から他端まで延びる実装面10b、一軸方向における実装面10bの一端に接続され実装面から凹んでいる凹部13a及び凹部13aに接続されている端面10cを有する。導線は、その一端が凹部13aに配置されている。はんだ部30aは、導線の一端と電気的に接続されるように凹部13aに設けられている。はんだ部30aは、実装面10bから突出するピーク31と、一軸方向においてピークよりも端面から遠位にある内側領域30a2と、一軸方向においてピークよりも端面の近位にあり内側領域よりも大きな体積を有する外側領域30a1と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、コイル部品に関する。
従来から、コアと当該コアに巻き付けられた導線とを備える巻線型のコイル部品が知られている。特開2010-171054号公報(特許文献1)、特開2009-64894号公報(特許文献2)、及び特開2020-057655号公報(特許文献3)に記載されているように、従来の巻線型のコイル部品においては、コアの実装面に凹部が設けられ、この凹部に導線の端部が引出されることがある。この凹部には、導線の端部の覆うようにはんだが充填される。実装時に巻線型コイル部品が加熱されると、凹部に充填されているはんだが溶融して溶融はんだが生成され、この溶融はんだがランドに沿って濡れ広がる。この濡れ広がったはんだが固化することにより、巻線型コイル部品が実装基板のランドに接合される。実装後には、実装された巻線型コイル部品のコアの端面からランドにかけて形成されるはんだフィレットの形状に基づいて巻線型コイル部品がランドに正常に接合されたか否かが検査される。
特開2010-171054号公報 特開2009-64894号公報 特開2020-057655号公報
実装面に形成された凹部に導線の端部が引き出されている巻線型コイル部品においては、溶融したはんだが実装時にコアの端面まで濡れ拡がりにくいため、はんだフィレットの形状に基づく接合良否の判定が行えない場合があるという問題がある。
本発明の目的は、上述した問題の少なくとも一部を解決又は緩和することである。本発明のより具体的な目的の一つは、コアの実装面の凹部に導体の端部が引き出されている巻線型コイル部品を実装基板に実装する際に、コアの端面にはんだが流動しやすくすることである。本発明の前記以外の目的は、明細書全体の記載を通じて明らかにされる。特許請求の範囲に記載される発明は、「発明を解決しようとする課題」から把握される課題以外の課題を解決するものであってもよい。
本発明の一又は複数の実施形態によるコイル部品は、コアと、導線と、はんだ部と、を備える。本発明の一又は複数の実施形態において、コアは、一軸方向に沿って一端から他端まで延びる実装面、前記一軸方向における前記実装面の前記一端に接続され前記実装面から凹んでいる凹部、及び前記凹部に接続されている端面を有する。本発明の一又は複数の実施形態において、導線は、その一端が前記凹部に配置されている。本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部は、導線の一端と電気的に接続されるように前記凹部に設けられている。本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部は、実装面から突出するピークと、一軸方向においてピークよりも端面から遠位にある内側領域と、一軸方向においてピークよりも端面の近位にあり内側領域よりも大きな体積を有する外側領域と、を有する。
本発明の一又は複数の実施形態において、外側領域は、内側領域よりも大きな表面積を有する。
本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部は、前記第1端面から離れている。
本発明の一又は複数の実施形態において、前記はんだ部は、前記第1端面に接している。
本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部は、前記第1端面のうち前記実装面に繋がる接続領域を覆っている。
本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部の前記ピークは、前記一軸方向において前記導線の断面の中心よりも前記他端側にある。
本発明の一又は複数の実施形態において、前記凹部は、前記コアの表面の一部を占める凹部表面により画定される。本発明の一又は複数の実施形態において、凹部表面は、底面と、前記一軸方向において前記底面と前記第1端面との間に配置され前記一軸方向に垂直な方向において前記実装面と前記凹部の底面との間に配置されている接続面と、を含む
本発明の一又は複数の実施形態において、前記凹部表面は、前記一軸方向において前記底面と前記実装面との間に配置され、前記一軸方向に垂直な方向において前記実装面と前記接続面との間に配置された中間面を有する。
本発明の一又は複数の実施形態において、前記導線の直径は、前記実装面と前記底面との間の距離よりも小さい。
本発明の一又は複数の実施形態において、前記実装面及び前記端面に垂直な平面で切断した断面視において、前記外側領域の面積は、前記内側領域の面積よりも大きい。
本明細書に開示されている発明によれば、コアの実装面の凹部に導体の端部が引き出されている巻線型コイル部品を実装基板に実装する際に、コアの端面にはんだが流動しやすくすることができる。
実装基板に実装された本発明の一実施形態によるコイル部品の縦断面図である。 図1に示されているコイル部品の斜視図である。 図2のコイル部品のI-I線断面図である。 図2の断面の一部を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるコイル部品のI-I線断面の一部を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるコイル部品のI-I線断面の一部を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態によるコイル部品のI-I線断面の一部を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態におけるはんだ部の外側領域及び内側領域を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態におけるはんだ部の外側領域及び内側領域を説明するための説明図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1から図4を参照して本発明の一実施形態によるコイル部品1について説明する。図1は、実装基板2aに実装されたコイル部品1の縦断面図、図2は実装基板2aに実装される前のコイル部品1の斜視図、図3は図2のコイル部品1をI-I切断線で切断した断面図、図4は図3に示されている断面の一部を拡大した拡大断面図である。
コイル部品1は、例えば、電子回路においてノイズを除去するために用いられるインダクタである。コイル部品1は、電源ラインに組み込まれるパワーインダクタであってもよいし、信号ラインにおいて用いられるインダクタであってもよい。
図1から図4の各々には、互いに直交するW軸、L軸及びZ軸が示されている。本明細書においては、文脈上別に解される場合を除き、コイル部品1の「長さ」方向、「幅」方向及び「厚さ」方向はそれぞれ、図1の「L軸」方向、「W軸」方向及び「T軸」方向とする。本明細書においては、L軸方向、W軸方向及びZ軸方向を基準としてコイル部品1の構成部材の向きや配置を説明することがある
図1に示されているように、コイル部品1は実装基板2aに実装されている。図1及び図3に示されているようにコイル部品1は、磁性材料から形成されたコア10と、このコア10に設けられた導線25、はんだ部130a、はんだ部130b、及び外装部40と、を備えている。コイル部品1は、はんだ部130a、130bにより実装基板2aのランド3a及びランド3bにそれぞれ接合されている。はんだ部130a、130bはそれぞれ、実装前のコイル部品1におけるはんだ部30a、30bが実装時に溶融して固化することで形成される。はんだ部30a、30bについては後述する。はんだ部130a、130bは、コイル部品1が実装基板2aに安定して接合されるように、適正な量及び形状のフィレットを有することが望ましい。ランド3aとランド3bとの間には、空隙Gが存在する。この空隙Gは、ランド3a及びはんだ部130aのL軸の正方向の端面と、ランド3b及びはんだ部130bのL軸の負方向の端面と、後述するコア10の実装面10bの一部とで画定されている。導線25は、はんだ部130aを介してランド3aと電気的に接続されてもよいし、ランド3aに直接接してもよい。同様に、導線25は、はんだ部130bを介してランド3bと電気的に接続されてもよいし、ランド3bに直接接してもよい。
コア10は、T軸方向に延びる巻芯11と、巻芯11の一方の端部に設けられた直方体形状のフランジ12aと、巻芯11の他方の端部に設けられた直方体形状のフランジ12bとを有する。巻芯11は、フランジ12aとフランジ12bとを連結している。巻芯11は、柱状の形状を有する。巻芯11は、導線25を巻回するために適した任意の形状をとることができる。例えば、巻芯11は、三角柱形状、五角柱形状、六角柱形状等の多角柱形状、円柱形状、楕円柱形状又は截頭円錐形状をとることができる。巻芯11及びフランジ12a、12bの形状は、本明細書で具体的に開示されるものには限定されない。
コア10は、磁性材料又は磁性材料を含む混合材料から作製される。コア10用の磁性材料として例えば、フェライト材料が用いられる。つまり、コア10は、フェライト粉を焼結させたフェライト焼結体であってもよい。コア10用のフェライト材料として、Ni-Zn系又はMn-Zn系のフェライト材料が用いられ得る。コア10は、軟磁性金属材料から成る金属磁性粒子同士を結合させることで形成されてもよい。複数の金属磁性粒子は、その表面に形成される絶縁膜により互いと結合してもよいし、エポキシ樹脂等の絶縁性に優れた熱硬化性樹脂から成る結着材により結合されてもよい。コア10は、常法に従って、様々な材料から様々な製法で作製され得る。
図2に示されているように、コア10は、第1主面10a、第2主面10b、第1端面10c、第2端面10d、第1側面10e及び第2側面10fを有する。図示のように、コイル部品1は、第1主面10aが上側を向くように実装基板2aに実装されるため、第1主面10aを「上面」又は「上面10a」と呼ぶことがある。また、第2主面10bが実装基板2aと対向するように配置されるので、第2主面10bを「実装面」又は「実装面10b」と呼ぶことがある。第1端面10cと第2端面10dとは互いに対向している。コア10の上面10a、実装面10b、第1端面10c、第2端面10d、第1側面10e及び第2側面10fは、以下で説明するように、フランジ12a及びフランジ12bの表面により構成されている。
フランジ12aは、第1端面12a1、この第1端面12a1と対向する第2端面12a2、第1端面12a1と第2端面12a2とを接続し実装時に上方を向く上面12a3、上面12a3と対向する下面12a4、第1端面12a1と第2端面12a2とを接続するとともに上面12a3と下面12a4とを接続する第1側面12a5、及び第1側面12a5と対向する第2側面12a6を有する。フランジ12bは、第1端面12b1、この第1端面12b1と対向する第2端面12b2、実装時に下方を向く下面12a3、下面12b3と対向する上面12b4、第1端面12b1と第2端面12b2とを接続するとともに下面12b3と上面12b4とを接続する第1側面12b5、及び第1側面12b5と対向する第2側面12b6を有する。フランジ12aの上面12a3はコア10の上面10aと一致し、フランジ12bの下面12b3はコア10の実装面10bと一致する。フランジ12aの第1端面12a1及びフランジ12bの第1端面12b1がコア10の第1端面10cを構成し、フランジ12aの第2端面12a2及びフランジ12bの第2端面12b2がコア10の第2端面10dを構成する。フランジ12aの第1側面12a5及びフランジ12bの第1側面12b5がコア10の第1側面10eを構成し、フランジ12aの第2側面12a6及びフランジ12bの第2側面12b6がコア10の第2側面10fを構成する。フランジ12aとフランジ12bは互いと同一形状であってもよく、互いと別の形状であってもよい。フランジ12aとフランジ12bが同一形状でない場合、第1凹部13a及び第2凹部13bを有するフランジ12bの第1端面12b1をコア10の第1端面10cとし、フランジ12bの第2端面12b2をコア10の第2端面10dとし、フランジ12bの第1側面12b5をコア10の第1側面10eとし、フランジ12bの第2側面12b6をコア10の第2側面10fとする。
コア10の実装面10bと第1端面10cとの間には第1凹部13aが設けられ、コア10の実装面10bと第2端面10dとの間には第2凹部13bが設けられている。言い換えると、第1凹部13aは、実装面10bのL軸方向における一端と第1端面10cのT軸方向における下端とを接続しており、第2凹部13bは、実装面10bのL軸方向における他端と第2端面10dのT軸方向における下端とを接続している。このように、実装面10bは、L軸方向に沿って一端から他端まで延伸しており、その一端で第1凹部13aに接続され、その他端で第2凹部13bに接続されている。図2に示されている実施形態では、第1凹部13a及び第2凹部13bはそれぞれ、実装面10bと第1端面10cとの間及び実装面10bと第2端面10dとの間においてW軸方向に沿って延伸している。図示の実施形態では、第1凹部13a及び第2凹部13bはそれぞれ、第1側面10eから第2側面10fまで延びている。実装面10bの一部と第1端面10cの一部とは直接接していてもよく、実装面10bの一部と第2端面10dの一部とは直接接していてもよい。以下では、図4を参照して第1凹部13aについて主に説明する。第1凹部13aに関する説明は、第2凹部13bの説明として援用される。
図4に示されているように、第1凹部13aは、コア10の表面の一部を占める凹部表面によって画定される。この凹部表面は、実装面10bよりもコア10の内側(T軸方向の正側)にある底面13a1と、この底面13a1から第1端面10cに向かってT軸に対して傾斜して延びる第1傾斜面13a2と、底面13a1から第1端面10cとは反対側に向かってT軸に対して傾斜して延びる第2傾斜面13a3と、第1傾斜面13a2の下端と第1端面10cとを接続する接続面13a4と、を含む。底面13a1は実装面10bと平行であってもよく、実装面10bに対して傾いていてもよい。接続面13a4は実装面10bと平行であってもよく、実装面10bに対して傾いていてもよい。接続面13a4は、L軸方向において底面13a1と第1端面10cとの間に配置され、T軸方向において凹部13a1と実装面10bとの底面との間に配置されている。コア10の第1凹部13aの底面13a1と第1凹部13aとの間には隆起部14が形成されている。実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において、隆起部14は、第1傾斜面13a2、接続面13a4、及び第1端面10cの一部によってその外縁が画定される。実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面は、実装面10bに直交し第1端面10cに垂直な平面であってもよい。本明細書全体を通じて、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面は、実装面10bに直交し第1端面10cに垂直な平面と、相互に置き換え可能である。底面13a1、第1傾斜面13a2、第2傾斜面13a3、及び接続面13a4の各々には、不図示の金属膜が設けられてもよい。この金属膜は、銅、銀、パラジウム、又は銀パラジウム合金等の金属材料から成る下地層と、この下地層上に設けられためっき層と、を含んでもよい。めっき層は、ニッケルめっき層と、スズめっき層とを含んでもよい。
巻芯11には導線25が巻回されている。導線25は、例えば、導電性に優れた金属材料から成る金属線の周囲を絶縁被膜で被覆することにより構成される。導線25用の金属材料としては、例えば、Cu、Al、Ni及びAgのうちの1以上の金属又はこれらの金属のいずれかを含む合金が用いられ得る。導線の周囲に設けられる絶縁被膜は、例えばポリエステルイミド、ポリアミド、又はこれら以外の絶縁性に優れた絶縁材料から構成される。導線25の一端25aは第1凹部13a内に引き出されており、導線25の他端25bは第2凹部13b内に引き出されている。導線25は、その一端25aが第1凹部13aの底面13a1に接し、その他端25bが第2凹部13bの底面(符号省略)に接するように設けられてもよい。導線25の一端25aが第1凹部13aの底面13a1から離れている場合や、他端25bが第2凹部13bの底面(符号省略)から離れている場合には、第1凹部13aおよび第2凹部13bのT軸方向の寸法が大きくなってしまう。第1凹部13aおよび第2凹部13bのT軸方向の寸法が大きくなってもフランジ12bの機械的強度を保つためには、フランジ12bのT軸方向の寸法を大きくする必要がある。導線25の一端25aが第1凹部13aの底面13a1に接し他端25bが第2凹部13bの底面(符号省略)に接するように導線25を配置することで、フランジ12bのT軸方向の寸法が大きくなることを避けることができ、これによりコイル部品1のT軸方向の寸法を小さく保つことができる。
図示の実施形態では、導線25の断面形状は円形とされている。導線25の断面形状は、円形には限られず、楕円形、長円形、長方形又は正方形であってもよい。導線25の直径は、実装面10bと凹部13aの底面13a1との間の間隔よりも小さくてもよい。これにより、導線25は、その一端25aが実装面10bから外側に突出しないように第1凹部13a内に配置され、その他端25bが実装面10bから外側に突出しないように第2凹部13b内に配置される。導線25の直径を実装面10bと凹部13aの底面13a1との間の間隔よりも小さくすることにより、ランド3a、3bがコイル部品1を導線25の一端25a及び他端25bではなく平坦な実装面10bで支持することができるので、実装時にコイル部品1が実装基板2aに対して不意に傾くことを防止できる。
第1凹部13a内には、導線25の一端25aと電気的に接続されるようにはんだ部30aが設けられる。はんだ部30aは、第1凹部13a内に充填されたはんだペーストを加熱することで生成される溶融はんだを第1凹部13aに濡れ広がらせ、この濡れ広がった溶融はんだが固化することで作製され得る。本発明の一又は複数の実施形態において、導線25を被覆する絶縁被膜は、第1凹部13aにはんだを充填する前に導線25から除去される。導線25を被覆する絶縁被膜は、実装時にはんだ部30aが溶融して生成される溶解はんだに接触することにより、熱分解され、その結果導線25から除去されてもよい。はんだペーストは、任意のはんだ材料から成る。はんだ材料として、例えば、JIS Z 3282に規定されている鉛フリーの合金材料を用いることができる。はんだペーストは、例えば、孔版印刷法により第1凹部13a内に塗布され得る。はんだ部30aは、コア10をはんだ槽に浸漬することで形成されてもよい。はんだ部30aは、金型を用いてはんだ材料を成型して得られたはんだ材料の成形体を導線25の一端25aをとともに第1凹部13aに嵌め込み、この第1凹部13aに嵌め込まれたはんだ材料の成形体を加熱することで形成されてもよい。はんだ部30aの具体的な形成方法は、本明細書において明示的に開示されたものには限定されない。はんだ部30bは、はんだ部30aと同様にして第2凹部13b内に導線25の他端25bと電気的に接続されるように設けられる。はんだ部30aは、隆起部14によって外側(L軸方向の負側)への移動が規制されているのでコア10から脱落しにくい。はんだ30bも隆起部14と同等の隆起部によって外側への移動が規制されていてもよい。
外装部40は、フランジ12aとフランジ12bとの間に絶縁性の樹脂を充填することにより形成されている。外装部40用の樹脂材料としては、エポキシ樹脂等の絶縁性に優れた樹脂材料が用いられ得る。外装部40は、フランジ12aとフランジ12bとの間の領域の一部又は全部に充填される。外装部40は、フィラーを含有していてもよい。フィラーとしては、磁性材料又は非磁性材料を用いることができる。フィラーとして、フェライト粉、金属磁性粒子、アルミナ粒子又はシリカ粒子を用いることにより、外装部40の線膨張係数を低くし、機械的強度を高くすることができる。
図4に明瞭に示されているように、はんだ部30aは、実装面10bからコア10の外側(つまり、T軸の負側)に向かって突出するピーク31を有している。言い換えると、ピーク31は、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面(図示の実施形態では、LT面)ではんだ部30aを切断した断面において、実装面10bからT軸の負側に向かって突出している。ピーク31は、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面ではんだ部30aを切断した切断面において、はんだ部30aのうち実装面10bを通る平面からの距離が最も大きい部位を示す。はんだ部30aの各部と実装面10bを通る平面との距離は、当該はんだ部30aの各部から実装面10bを通る平面に下ろした垂線の長さを意味する。ピーク31は、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において、導線25の一端25aの中心よりも第2端面10d側(つまり、L軸方向の正側)にあってもよい。
はんだ部30aは、長さ方向(L軸方向)においてピーク31よりも第1端面10cの近位にあるにある外側領域30a1と、長さ方向においてピーク31よりも第1端面10cから遠位にある内側領域30a2とに区分けされる。言い換えると、外側領域30a1は、長さ方向においてピーク31よりも第1端面10c側にあり、内部領域30a2は、長さ方向においてピーク31よりも第1端面10cとは反対側(第2端面10d側)にある。実装面10bに垂直で第1端面10cに垂直な面で切断した断面で断面視してピーク31から実装面10bを通る平面に下ろした垂線Aが外側領域30a1と内側領域30a2との境界となる。本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部30aは、外側領域30a1の体積が内側領域30a2の体積よりも大きくなるように構成される。外側領域30a1の体積と内側領域30a2の体積との大小は、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面における外側領域30a1の面積と内側領域30a2の面積とを比較することで決定できる。具体的には、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において外側領域30a1の面積が内側領域30a2の面積よりも大きい場合に、外側領域30a1の体積が内側領域30a2の体積よりも大きいと判断することができる。実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した切断面におけるピーク31のL軸方向における位置が切断面の幅方向(W軸方向)における位置によって変わる場合には、W軸方向に均等な間隔で分散した複数の点(例えば、3点又は5点)を通るLT面ではんだ部30aを切断し、この複数の切断面における外側領域30a1の面積の合計と内側領域30a2の面積の合計との大小を比較することにより外側領域30a1の体積と内側領域30a2の体積との大小を決めてもよい。
T軸の負側から見た視点で、はんだ部30aの表面は、外側領域30a1の表面32と、内側領域30a2の表面33とに区分される。つまり、はんだ部30aの表面のうちコイル部品1をT軸の負側から見たときに見える領域(すなわち、はんだ部30aの表面のうち実装面10bに接続される領域)がピ-ク31により2つの領域に区分される。ピーク31で区分される一方の領域が外側領域30a1の表面32であり、他方の領域が内側領域30a2の表面33とに区分される。本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部30aは、外側領域30a1の表面32の表面積が内側領域30a2の表面33の表面積よりも大きくなるように構成される。外側領域30a1の表面32の表面積と内側領域30a2の表面33の表面積との大小は、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面における外側領域30a1の表面32の長さと内側領域30a2の表面33の長さとを比較することで決定できる。実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した切断面におけるピーク31のL軸方向における位置が切断面の幅方向(W軸方向)における位置によって変わる場合には、W軸方向に均等な間隔で分散した複数の点(例えば、3点又は5点)を通るLT面ではんだ部30aを切断し、この複数の切断面における外側領域30a1の表面32の長さの合計と内側領域30a2の表面33の長さの合計との大小を比較することにより。外側領域30a1の表面32の表面積と内側領域30a2の表面33の表面積との大小を決めてもよい。
コイル部品1を実装基板2aに実装する際に、はんだ部30aのうちピーク31よりも第1端面10c側にある外側領域30a1が溶融して生成された溶融はんだは、外部領域30a1の表面32に沿って第1端面10cに向かって濡れ拡がりやすく、ピーク31よりも第2端面10d側にある内側領域30a2が溶融して生成された溶融はんだは、内側領域30a2の表面に沿って第2端面10d側(第1端面10cとは反対側)に向かって濡れ拡がりやすい。はんだ部30aは外側領域30a1の体積が内側領域30a2の体積よりも大きくなるように構成されているので、実装時に第1端面10cに向かって十分な量の溶融はんだを濡れ拡がらせることができる。これにより、実装基板2aに実装されたコイル部品1において第1端面10cにフィレットが形成されやすくなる。言い換えると、はんだ部130aの一部として、適切な量及び形状のフィレットが形成されやすくなる。
図4に示されているように、本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部30aは、その全体が第1端面10cよりもコア10の内側に配置されている。言い換えると、ピーク31は、長さ方向において、はんだ部30aの長さ方向における中央よりも第1端面10cの他端側にある。はんだ部30aは、その全体がL軸方向において第1端面10cよりも第2端面10d側に設けられている。はんだ部30aは、第1端面10cから外側に突出していない。はんだ部30aが第1端面10cよりも外側に突出していると、実装後に第1端面10cに付着しているはんだが、実装前から第1端面10cに設けられているはんだ部30aの一部なのか、実装時に溶融はんだが第1端面10cまで濡れ広がることにより形成されたはんだ部130aの一部なのかが識別できない可能性がある。このため、はんだ30aが第1端面10cから外側に突出していると、溶融はんだが第1端面10cまで濡れ広がっていないのに、良好な接合が実現されていると誤判定されるおそれがある。図4に示されている実施形態では、はんだ部30aの全体が第1端面10cよりも第2端面10d側にあり、実装前には第1端面10cにはんだ部30が設けられていないので、実装前から第1端面10cに存在するはんだに起因する接合良否の検査における誤判定を防止することができる。
第1凹部13a及びはんだ部30aは、様々な形状に構成され得る。第1凹部13a及びはんだ部30aの変形例について、図5ないし図7を参照して説明する。図5は、図4に示されている第1凹部13a及びはんだ部30aの変形例の一例を示す拡大断面図である。図5に示されている実施形態は、第1凹部13aの底面13a1が第1端面10cと直接接続されている点で図4に示されている実施形態と異なっている。図5に示されている実施形態においては、第1凹部13aを画定する凹部表面は、底面13a1及び第2傾斜面13a3を含む。はんだ部30aは、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において、実装面10bと第2傾斜面13a3とが接続されている位置から底面13a1と第1端面10cとが接続される位置まで延びている。は図5に示されている実施形態では、はんだ部30aのL軸方向における負側の端は、底面13a1と第1端面10cとの接続位置に配置されている。はんだ部30aのL軸方向における負側の端の位置は、図示されている位置に限られず、外側領域30a1の体積が内側領域30a2の体積よりも大きいという条件を充足する限り、底面13a1の任意の位置に配置され得る。また、はんだ部30aは、第1端面10cの一部を覆っていてもよい。このような実施形態では、底面13a1と第1端面10cとの間にバンプが存在しないため、実装時にはんだ部30aが溶融して生成される溶融はんだが第1端面10cにより濡れ拡がりやすい。特に、はんだ30aが第1端面10cの少なくとも一部を覆っている場合、実装時にはんだ部30aが溶融して生成される溶融はんだを第1端面10cまで確実に濡れ拡がらせることができる。これにより、第1端面10cへのはんだフィレットの形成がさらに容易になる。はんだ部30aが第1端面10cを覆っていない場合、実装前から第1端面10cに存在するはんだに起因する接合良否の検査における誤判定を防止することができる。
図6は、図4に示されている第1凹部13a及びはんだ部30aの別の変形例を示す拡大断面図である。図6に示されている実施形態においては、はんだ部30aは、その一部が第1端面10cの一部を覆うように配置されている。より具体的には、はんだ部30aは、第1端面10cのうち実装面10bに繋がる接続領域10c1を覆っている。第1端面10cのうち接続領域10c1以外ははんだ部30aに覆われていない。図6に示されている実施形態によれば、はんだ部30aの一部が実装前から第1端面10cの接続領域10c1を覆うように設けられているので、実装時にはんだ部30aが溶融して生成される溶融はんだが第1端面10cまでさらに濡れ拡がりやすくなる。これにより、第1端面10cへのはんだフィレットの形成がさらに容易になる。はんだ部30aのうち第1端面10cに設けられる部分のL軸方向における厚さは、接合良否の判定において誤判定が生じない程度に薄いことが望ましい。はんだ部30aが第1端面10cを覆う場合、はんだ部30aは、その第1端面10cを覆う部分が外装部40に接しないように設けられる。はんだ部30aの第1端面10cを覆う部分のT軸方向の正側の端は、T軸方向における接続面13a4と外装部40のT軸方向の負側の端との間のいずれかの位置にある。実装時にはんだ30aが溶融して生成される溶融はんだが外装部40まで濡れ広がると、外装部40が溶融はんだにより加熱されてしまい、外装部40に含まれる樹脂の絶縁特性が劣化したり、外装部40に熱応力が作用して外装部40とコア10との密着性が劣化するおそれがる。はんだ部30aのうち第1端面10cを覆う部分が外装部40に接しないようにすることで、溶融はんだが外装部40に接触することを抑制できる。
図7は、図6に示されている第1凹部13a及びはんだ部30aの別の変形例を示す拡大断面図である。図7に示されている実施形態において、第1凹部13aを画定する凹部表面は、底面13a1、第1傾斜面13a2、第2傾斜面13a3、及び接続面13a4に加えて、第2傾斜面13a3の下端から実装面10bに平行に延びる中間面13a5と、中間面13a5と実装面10bとを接続する第3傾斜面13a6とを含んでいる。中間面13a5と、中間面13a5と実装面10bとを接続する第3傾斜面13a6により、実装時にはんだ部30aが溶融して生成される溶融はんだがコア10の内側(L軸方向の正方向)に濡れ拡がる量を制限することで、溶融はんだにより端子電極間が短絡することを抑制できる。この場合、第1凹部13aと第2凹部13bとの間隔を短くすることができるので、コイル部品1のL軸方向における寸法を小型化することが可能になる。
図4ないし図7に示されている第1凹部13a及びはんだ部30aは例示であり、第1凹部13a及びはんだ部30aの形状及び配置は、本明細書において明示されたものには限られない。例えば、図5に示されている凹部13aは、中間面13a5と実装面10bとを接続する第3傾斜面13a6を有していてもよい。
上述のとおり、はんだ部30aに関する説明は、はんだ部30bの説明に援用される。また、第1凹部13aに関する説明は第2凹部13bの説明に援用される。よって、はんだ部30b及び第2凹部13bも、図5ないし図7に示されているはんだ部30aの形状及び配置に対応する形状及び配置を有していてもよい。
次に、図8及び図9を参照して、外側領域30a1及び内側領域30a2についてさらに説明する。上述したように、本発明の一又は複数の実施形態において、はんだ部30aは、外側領域30a1の体積が内側領域30a2の体積よりも大きくなるように構成される。図4に示されている実施形態においては、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において、ピーク31から実装面10bを通る平面に下ろした垂線Aを境界とし、この垂線Aよりも外側にある領域(垂線Aよりも第1端面10cの近位にある領域)を外側領域30a1、垂線Aよりも内側にある領域(垂線Aよりも第1端面10cから遠位にある領域)を内側領域30a2として説明した。図8及び図9に示されている実施形態では、上記とは別の基準ではんだ部30aのうちの外側領域30a1及び内側領域30a2を定義する。
具体的には、図8には、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において、実装面10bと第1凹部13aとの接続位置と第1傾斜面13a2と接続面13a4との接続位置とを結ぶ仮想線Bが図示されている。図8に示されている実施形態では、はんだ部30aを仮想線Bによって上下に区分けし、はんだ部30aのうち垂線Aよりも外側であって仮想線Bよりも下側の領域が外側領域30a1とされ、はんだ部30aのうち垂線Aよりも内側であって仮想線Bよりも下側の領域が内側領域30a2とされる。本発明の一又は複数の実施形態においては、このように定義された外側領域30a1の体積が内側領域30a2の体積より小さくてもよい。はんだ部30aのうち仮想線Bよりも上側にある部位は、コイル部品1の実装時に第1凹部13aから外には流れ出しにくく第1端面10cに濡れ広がるはんだの量との関連性が小さいので、図8の実施形態では、仮想線Bよりも下側にある外側領域30a1の体積と内側領域30a2の体積とが対比されている。第1傾斜面13a2及び接続面13a4が存在しない場合(例えば、凹部表面が図5に示されている形状を有する場合)には、仮想線Bは、実装面10bと第1凹部13aとの接続位置と底面13a1と第1端面10cとの接続位置とを結ぶ仮想線とすることができる。外側領域30a1の体積と内側領域30a2の体積との大小は、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において、外側領域30a1の面積と内側領域30a2の面積との大小を比較することにより決めることができる。
図9には、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において、導線25の一端25aの下端を通り実装面10bに平行に延びる仮想線Cが示されている。図9に示した例では、はんだ部30aを仮想線Cによって上下に区分けし、はんだ部30aのうち垂線Aよりも外側であって仮想線Cよりも下側の領域が外側領域30a1とされ、はんだ部30aのうち垂線Aよりも内側であって仮想線Cよりも下側の領域が内側領域30a2とされる。本発明の一又は複数の実施形態においては、このように定義された外側領域30a1の体積が内側領域30a2の体積より小さくてもよい。はんだ部30aのうち仮想線Cよりも上側にある部位は、コイル部品1の実装時に第1凹部13aから外には流れ出しにくく第1端面10cに濡れ広がるはんだの量との関連性が小さいので、図9の実施形態では、仮想線Cよりも下側にある外側領域30a1の体積と内側領域30a2の体積とが対比されている。外側領域30a1の体積と内側領域30a2の体積との大小は、実装面10bに直交し長さ方向に平行な平面で切断した断面において、外側領域30a1の面積と内側領域30a2の面積との大小を比較することにより決めることができる。
続いて、本発明の一実施形態によるコイル部品1の別の例示的な製造方法について説明する。まず、コア10を作製する。コア10は、例えば、金属磁性粒子と樹脂とを混合した複合磁性材料を成型金型で圧縮成型することにより作製され得る。成型金型が第1凹部13a及び第2凹部13bに対応する金型コアを有している場合には、圧縮成型工程において第1凹部13a及び第2凹部13bが形成される。圧縮成型工程では第1凹部13a及び第2凹部13bが形成されていない成形体を成型し、この成形体の実装面10bに対応する面に研削加工により第1凹部13a及び第2凹部13bを形成してもよい。第1凹部13a及び第2凹部13bには、金属膜を形成してもよい。この金属膜は、第1凹部13a及び第2凹部13bにスパッタリング法により銅等の下地層を形成し、この下地層の上にニッケルめっき層及びスズめっき層を含むめっき層を形成することで形成されてもよい。
次に、導線25をコア10に設置する。具体的には、導線25をコア10の巻芯11に巻回し、導線25の一端25aを第1凹部13aに引き出し、他端25bを第2凹部13bに引き出す。導線25が金属線の周囲を絶縁被膜で被覆して構成されている場合には、導線25の一端25a及び他端25bにおいて絶縁被膜を剥離し、第1凹部13a及び第2凹部13b内では導線25から金属線を露出させておく。絶縁被膜を剥離する処理は省略されてもよい。この場合、溶解はんだが絶縁被覆と接触することにより、絶縁被覆が熱分解することで金属線が露出する。
次に、導線25の一端25aが配置された第1凹部13a及び導線25の他端25bが配置された第2凹部13bの各々にはんだペーストを塗布し、このはんだペーストを加熱して溶融させることで、はんだペーストが溶融して生成された溶融はんだを第1凹部13a及び第2凹部13b内に濡れ広がらせる。第1凹部13a及び第2凹部13b内に濡れ広がった溶融はんだが固化することではんだ部30a及び第2凹部13bとなる。この加熱処理により、はんだ部30aは導線25の一端25aと電気的に接続され、はんだ部30bは導線25の他端25bと電気的に接続される。また、はんだ部30aは、第1凹部13aを画定する凹部表面と接合され、はんだ部30bは第2凹部13bを画定する凹部表面と接合される。はんだ部30a及びはんだ部30bは、コア10をはんだ槽に浸漬される等、他の方法で形成されてもよい。
次に、コア10のフランジ12aとフランジ12bとの間に樹脂を充填することにより外装部40が形成される。以上のようにしてコイル部品1が得られる。
続いて、コイル部品1の実装基板2aへの実装方法について説明する。まず、ランド3a及びランド3bが設けられた実装基板2aに、はんだ部30aがランド3aと対向しはんだ部30bがランド3bと対向するようにコイル部品1を載置する。次に、コイル部品1が載置された実装基板2aを加熱炉に入れ、加熱炉においてはんだ部30a及びはんだ部30bの溶融温度以上まで実装基板2aを加熱する。この加熱処理により、はんだ部30a及びはんだ部30bが溶融して溶融はんだが生成され、この溶融はんだがランド3a及びランド3bに沿って濡れ広がる。濡れ広がった溶融はんだが固化することによりはんだ部130a及びはんだ部130bとなる。このようにして、コイル部品1は、はんだ部130a及びはんだ部130bにより実装基板2aに接合される。
はんだ部30aが溶融して生成された溶融はんだの一部は、第1端面10cまで濡れ広がる。この第1端面10cまで濡れ広がった溶融はんだが固化することにより、第1端面10cとランド3aとに跨がるはんだフィレットとなる。同様に、はんだ部30bが溶融して生成された溶融はんだの一部は、第2端面10dまで濡れ広がる。この第2端面10dまで濡れ広がった溶融はんだが固化することにより、第2端面10dとランド3bとに跨がるはんだフィレットとなる。フィレットが形成される場合には、コイル部品1の実装基板2aへの接合強度を強めることができる。はんだ部30aが溶融して生成される溶融はんだの一部は、隆起部14を乗り越えて第1端面10cの一部まで濡れ広がり、一部は隆起部14によって移動が規制されて第1凹部13a内に留まる。これにより、はんだ部130aは、導線25の一端25aとの電気的接続を維持しつつ、第1端面10cの一部まで延伸することができる。
以上のようにして実装基板2aにコイル部品1が実装された後、市販されている検査装置(例えば、オムロン株式会社のVT-RNSシリーズ)によりはんだフィレットを観察することで接合良否の判定を行うことができる。フィレットの傾きや量が所定の範囲内であれば、実装基板2aへのコイル部品1の接合は良好と判断される。
次に、上記の実施形態による作用効果について説明する。本発明の一又は複数の実施形態においては、コイル部品1を実装基板2aへ実装する時に、はんだ部30aのうち外側領域30a1が溶融して生成された溶融はんだは外部領域30a1の表面に沿って第1端面10cに向かって濡れ拡がりやすく、内側領域30a2が溶融して生成された溶融はんだは内側領域30a2の表面に沿って第1端面10cとは反対側に向かって濡れ拡がりやすい。本発明の一又は複数の実施形態のはんだ部30aは、外側領域30a1の体積が内側領域30a2の体積よりも大きくなるように構成されているので、実装時に第1端面10cに十分な量の溶融はんだを濡れ拡がらせることができる。これにより、実装基板2aに実装されたコイル部品1において第1端面10cにフィレットが形成されやすくなる。
本発明の一又は複数の実施形態においては、はんだ部30aは、実装面10bよりも突出するピーク31を有している。このため、フィレットを形成するために十分な量の溶融はんだをはんだ部30aから供給することができる。
本発明の一又は複数の実施形態においては、はんだ部30aの全体が第1端面10cよりも内側(L軸方向の正側)にあり実装前には第1端面10cにははんだ部30が接していないので、実装前から第1端面10cに存在するはんだによる接合良否の判定における誤判定を防止することができる。
本発明の一又は複数の実施形態によれば、はんだ部30の一部が実装前から第1端面10cに設けられているので、実装時に溶融したはんだが第1端面10cに向かってさらに濡れ拡がりやすくなる。これにより、第1端面10cへのフィレットの形成がさらに容易になる。
以上説明した作用効果は、はんだ部30bにも当てはまる。すなわち、はんだ部30bにおいても外側領域の体積が内側領域の体積よりも大きいので、実装時に第2端面10dに十分な量の溶融はんだを濡れ拡がらせることができる。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1 コイル部品
2a 実装基板
3a、3b ランド
10 コア
10b 実装面
10c 第1端面
10d 第2端面
13a 第1凹部
13a1 底面
13a2 第1傾斜面
13a3 第2傾斜面
13a4 接続面
13a5 中間面
13a6 第3傾斜面
13b 第2凹部
25 導線
30a、30b はんだ部
30a1 外側領域
30a2 内側領域
31 ピーク

Claims (10)

  1. 一軸方向に沿って一端から他端まで延びる実装面、前記一軸方向における前記実装面の前記一端に接続され前記実装面から凹んでいる凹部、及び前記凹部に接続されている端面を有するコアと、
    一端が前記凹部に配置されるように前記コアに巻かれた導線と、
    前記導線の前記一端と電気的に接続されるように前記凹部に設けられ、前記実装面から突出するピーク、前記一軸方向において前記ピークよりも前記端面から遠位にある内側領域、及び前記一軸方向において前記ピークよりも前記端面の近位にあり前記内側領域よりも大きな体積を有する外側領域を有するはんだ部と、
    を備えるコイル部品。
  2. 前記外側領域は、前記内側領域よりも大きな表面積を有する、
    請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記はんだ部は、前記第1端面から離れている、
    請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記はんだ部は、前記第1端面に接している、
    請求項1又は2に記載のコイル部品。
  5. 前記はんだ部は、前記第1端面のうち前記実装面に繋がる接続領域を覆っている、
    請求項4に記載のコイル部品。
  6. 前記はんだ部の前記ピークは、前記一軸方向において前記導線の断面の中心よりも前記他端側にある、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のコイル部品。
  7. 前記凹部は、前記コアの表面の一部を占める凹部表面により画定され、
    前記凹部表面は、底面と、前記一軸方向において前記底面と前記第1端面との間に配置され前記一軸方向に垂直な方向において前記実装面と前記凹部の底面との間に配置されている接続面と、を含む、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のコイル部品。
  8. 前記凹部表面は、前記一軸方向において前記底面と前記実装面との間に配置され、前記一軸方向に垂直な方向において前記実装面と前記接続面との間に配置された中間面を有する、
    請求項7に記載のコイル部品。
  9. 前記凹部表面は、底面を有し、
    前記導線の直径は、前記実装面と前記底面との間の距離よりも小さい、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のコイル部品。
  10. 一軸方向に沿って一端から他端まで延びる実装面、前記一軸方向における前記実装面の前記一端に接続され前記実装面から凹んでいる凹部、及び前記凹部に接続されている端面を有するコアと、
    一端が前記凹部に配置されるように前記コアに巻かれた導線と、
    前記導線の前記一端と電気的に接続されるように前記凹部に設けられ、前記実装面から突出するピーク、前記一軸方向において前記ピークよりも前記端面から遠位にある内側領域、及び前記一軸方向において前記ピークよりも前記端面の近位にある外側領域を有し、前記実装面及び前記端面に垂直な平面で切断した断面視において、前記外側領域の面積が前記内側領域の面積よりも大きいはんだ部と、を備える、
    コイル部品。
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