JP2022075246A - 換気装置 - Google Patents
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Abstract
Description
空気流を生成するファンと、
前記ファンが収容されるケーシングと、を備え、
前記ケーシングは、前記ファンによって生成された空気流が通過する開口が形成された底板を有し、
前記ケーシングが据え付けられた状態で前記底板が傾斜している。
この構成によれば、直方体又は立方体のケーシングであっても、底板を傾斜させた状態で被据付箇所に容易に据え付けることができる。
このような構成によって、底板の最下部から水が漏れたとしても、適切に処理することができる。ここで、「ドレン処理」とは、ケーシングから漏れた水を受け止めること、当該水を貯めること、又は、当該水を所定の場所に排水すること等をいう。
前記底板及び前記側板の外面に吸水部材が設けられている。
この構成によれば、底板の最下部から水が漏れたとしても、底板及び側板に設けられた吸水部材によって水を吸収し、下方へ水が落下するのを抑制することができる。
ケーシングの内部に空気を冷却する熱交換器を備えている場合、高湿の空気が熱交換器で冷却されることによって結露し、ケーシング内に水が生じやすくなるので、ケーシングの底板を傾斜させることがより有効となる。
このような構成によって、熱交換器において発生した水が熱交換器の下端から下方に落下した場合に、当該水が開口に直接的に入り込むのを抑制することができる。
前記底板、前記天板、及び前記側板のうち、前記底板のみが傾斜して配置されていてもよい。
前記ケーシングは、前記第1板を底板にして傾斜させた第1据付態様と、前記第2板を底板にした第2据付態様とのいずれかを選択して据付可能である。
この構成によれば、第1据付態様でケーシングを据え付けた場合に、ケーシング内で生じた水の少なくとも一部を第1板の最下部に誘導し、第1板に形成された開口から水が排出されるのを抑制することができる。
[第1の実施形態]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る換気装置を第1据付態様で据え付けた場合の正面図である。図2は、換気装置の側面図である。図3は、換気装置の分解斜視図である。図8は、換気装置を第2据付態様で据え付けた場合の側面図である。なお、以下の説明において、上、下、前、後、左、及び右という記載は、図1~図3にこれらの用語とともに示された矢印に従っている。ただし、これらの記載は一例にすぎず、例えば、左右と前後とを入れ替えてもよい。
ケーシング13の内部には、全熱交換器41、給気ファン42、及び排気ファン43が配置されている。ケーシング13内では、還気取入口14から取り入れられた還気RAが全熱交換器41を通過し、排気EAとして排気吹出口15から室外へ排気される。以下、この空気の流れを「第1の空気流F1」ともいう。外気取入口16から取り入れられた外気OAは全熱交換器41を通過し、給気SAとして給気吹出口17から室内へ供給される。以下、この空気の流れを「第2の空気流F2」ともいう。
本実施形態における全熱交換器41は、第1の空気流F1と、第2の空気流F2とがほぼ直交して通過するように構成された直交型の全熱交換器である。この全熱交換器41は、仕切板41aと、隔壁板41bとを有している。仕切板41aと隔壁板41bとは適宜の接着剤により交互に積層されている。全熱交換器41は、全体としてほぼ四角柱形状に形成されている。
隔壁板41bは、ほぼ三角形状の断面が連続して形成された波板状に形成されている。隔壁板41bは、隣り合う2枚の仕切板41aの間に空気の通路を形成する。隔壁板41bは、仕切板41aと隔壁板41bとの積層方向(図5における上下方向)で1枚ごとに90度角度を変えて積層されている。これにより、1枚の仕切板41aを挟んでその両側に、第1の空気流F1を通すための排気側通路41cと第2の空気流F2を通すための給気側通路41dとが互いに直交して形成される。排気側通路41cを流れる空気と、給気側通路41dを流れる空気とは、伝熱性及び透湿性を有する仕切板41aを介して顕熱及び潜熱の交換(全熱交換)が行われるようになっている。
図9は、第2の実施形態に係る換気装置を、図4のA-A線で切断した断面図である。
図9に示す実施形態では、換気装置10の傾斜角度θが第1の実施形態よりも大きく、全熱交換器41の下端41eが外気取入口16及び排気吹出口15の上方から外れた位置に配置されている。そのため、全熱交換器41の下端41eから水が下方に落下したとしても外気取入口16及び排気吹出口15に直接入り込みにくくなり、ダクトDへの水の浸入を抑制することができる。
図10は、第3の実施形態に係る換気装置を、図4のA-A線で切断した断面図である。
図10に示す実施形態では、換気装置10のケーシング13を構成する第1~第6板21~26のうち、底板となる第1板21のみが傾斜し、第2~第6板22~26は傾斜していない。本実施形態の場合、ケーシング13全体を傾斜させなくてもいいので、第1実施形態のような取付フレーム11が不要となり、壁Wへの取り付けが容易となる。
換気装置10は、全熱交換器41に代えて他の形式の熱交換器、例えば冷媒などの熱交換媒体が流れる熱交換器を備えていてもよい。
換気装置10は、熱交換器を備えていなくてもよく、例えば、熱交換器に代えてフィルタを備えていてもよい。
(1)上記実施形態の換気装置10は、空気流を生成する給気ファン42及び排気ファン43と、給気ファン42及び排気ファン43が収容されるケーシング13と、を備える。ケーシング13は、給気ファン42及び排気ファン43によって生成された空気流が通過する開口である外気取入口16及び排気吹出口15が形成された底板(第1板)21を有し、ケーシング13が据え付けられた状態で底板21が傾斜している。そのため、ケーシング13内で生じた水の少なくとも一部を底板21の最下部21aに誘導することができ、底板21の外気取入口16及び排気吹出口15からケーシング13外へ水が排出されるのを抑制することができる。
11 :取付フレーム(取付部材)
13 :ケーシング
15 :排気吹出口(開口)
16 :外気取入口(開口)
21 :第1板(底板)
21a :最下部
22 :第2板(側板)
23 :第3板(側板)
24 :第4板(側板)
25 :第5板(側板)
26 :第6板(天板)
37 :ドレンパン(ドレン処理部)
39 :吸水部材
41 :全熱交換器(熱交換器)
41e :下端
42 :給気ファン
43 :排気ファン
Claims (9)
- 空気流を生成するファン(42,43)と、
前記ファンが収容されるケーシング(13)と、を備え、
前記ケーシング(13)は、前記ファンによって生成された空気流が通過する開口(15,16)が形成された底板(21)を有し、
前記ケーシング(13)が据え付けられた状態で前記底板(21)が傾斜している、換気装置。 - 前記ケーシング(13)が、直方体又は立方体に形成されている、請求項1に記載の換気装置。
- 前記底板(21)を傾斜させた状態で前記ケーシング(13)を支持し、かつ、前記ケーシング(13)を被据付箇所(W)に取り付ける取付部材(11)をさらに備えている、請求項2に記載の換気装置。
- 前記底板(21)の最下部(21a)の下方に、落下した水を処理するドレン処理部(37)を備えている、請求項1~3のいずれか1項に記載の換気装置。
- 前記ケーシング(13)が、前記底板(21)の最下部に隣接する側板(22)を有しており、
前記底板(21)及び前記側板(22)の外面に吸水部材(39)が取り付けられている、請求項1~4のいずれか1項に記載の換気装置。 - 前記ケーシング(13)の内部に配置され、空気を冷却する熱交換器(41)をさらに備えている、請求項1~5のいずれか1項に記載の換気装置。
- 前記熱交換器(41)の下端(41e)が、前記開口(15,16)の上方からずれた位置に配置されている、請求項6に記載の換気装置。
- 前記ケーシング(13)は、前記底板(21)と、前記底板(21)と対向して配置された天板(26)と、前記底板(21)と前記天板(26)との間に配置された側板(22,23,24,25)とを有し、
前記底板(21)、前記天板(26)、及び前記側板(22,23,24,25)のうち、前記底板(21)のみが傾斜して配置されている、請求項1に記載の換気装置。 - 前記ケーシング(13)は、前記ファン(42,43)によって生成された空気流が通過する開口(15,16)が形成された第1板(21)と、前記第1板(21)に隣接する第2板(22)とを有し、
前記ケーシング(13)は、前記第1板(21)を底板にして傾斜させた第1据付態様と、前記第2板(22)を底板にした第2据付態様とのいずれかを選択して据付可能である、請求項1~8のいずれか1項に記載の換気装置。
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JP2000171069A (ja) * | 1998-12-04 | 2000-06-23 | Emoto Kogyo Kk | 熱交換換気装置 |
WO2019234873A1 (ja) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | 三菱電機株式会社 | 熱交換換気装置 |
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