JP2022075246A - 換気装置 - Google Patents

換気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022075246A
JP2022075246A JP2020185918A JP2020185918A JP2022075246A JP 2022075246 A JP2022075246 A JP 2022075246A JP 2020185918 A JP2020185918 A JP 2020185918A JP 2020185918 A JP2020185918 A JP 2020185918A JP 2022075246 A JP2022075246 A JP 2022075246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
casing
bottom plate
ventilation device
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020185918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7252471B2 (ja
Inventor
建太 小林
Kenta Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2020185918A priority Critical patent/JP7252471B2/ja
Publication of JP2022075246A publication Critical patent/JP2022075246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7252471B2 publication Critical patent/JP7252471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】ケーシングの底板に形成された開口からの水の排出を抑制することができる換気装置を提供する。【解決手段】換気装置10は、空気流を生成するファン42,43と、ファンが収容されるケーシング13と、を備え、ケーシング13は、ファンによって生成された空気流が通過する開口15,16が形成された底板21を有し、ケーシング13が据え付けられた状態で底板21が傾斜している。【選択図】図5

Description

本開示は、換気装置に関する。
特許文献1には、室内と室外との間で空気の入れ替えを行う換気装置が開示されている。この換気装置は、外気吸込口、排気口、給気口、室内吸込口を有するケーシングと、ケーシングの内部に収容された熱交換子及びファンユニットとを有する。ケーシングは、直方体形状に形成されている。外気吸込口及び排気口はケーシングの底板に形成され、室外に連通するダクトに接続されている。
特許文献1記載の換気装置においては、ファンユニットの駆動によって、外気吸込口からケーシング内に流入した室外の空気が、熱交換子を通って給気口から室内へ供給され、室内吸込口からケーシング内に流入した室内の空気が、熱交換子を通って排気口から室外へ排出される。熱交換子では、室外の空気と室内の空気とが熱交換され、室内の空気との温度差が小さくなった状態で室外の空気が室内に供給される。
特開2019-56515号公報
霧が発生している場合など室外の湿度が極めて高い場合、室外の空気がケーシング内に取り込まれると、ケーシング内で結露が発生しやすくなる。結露によって生じた水がケーシングの底板の外気取込口及び排気口から排出されると、ダクト内に水が溜まり、ダクトを劣化させる恐れがある。
本開示は、ケーシングの底板に形成された開口からの水の排出を抑制することができる換気装置を提供することを目的とする。
(1)本開示の換気装置は、
空気流を生成するファンと、
前記ファンが収容されるケーシングと、を備え、
前記ケーシングは、前記ファンによって生成された空気流が通過する開口が形成された底板を有し、
前記ケーシングが据え付けられた状態で前記底板が傾斜している。
以上の構成を有する換気装置によれば、ケーシング内で生じた水の少なくとも一部を底板の最下部に誘導することができ、底板の開口からケーシング外へ水が排出されるのを抑制することができる。
(2) 好ましくは、前記ケーシングが、直方体又は立方体に形成されている。
(3) 好ましくは、換気装置は、前記底板を傾斜させた状態で前記ケーシングを支持し、かつ、前記ケーシングを被据付箇所に取り付ける取付部材をさらに備えている。
この構成によれば、直方体又は立方体のケーシングであっても、底板を傾斜させた状態で被据付箇所に容易に据え付けることができる。
(4) 好ましくは、換気装置は、前記底板の最下部の下方に、落下した水を処理するドレン処理部を備えている。
このような構成によって、底板の最下部から水が漏れたとしても、適切に処理することができる。ここで、「ドレン処理」とは、ケーシングから漏れた水を受け止めること、当該水を貯めること、又は、当該水を所定の場所に排水すること等をいう。
(5) 好ましくは、前記ケーシングが、前記底板の最下部に隣接する側板を有しており、
前記底板及び前記側板の外面に吸水部材が設けられている。
この構成によれば、底板の最下部から水が漏れたとしても、底板及び側板に設けられた吸水部材によって水を吸収し、下方へ水が落下するのを抑制することができる。
(6) 好ましくは、換気装置は、前記ケーシングの内部に配置され、空気を冷却する熱交換器をさらに備えている。
ケーシングの内部に空気を冷却する熱交換器を備えている場合、高湿の空気が熱交換器で冷却されることによって結露し、ケーシング内に水が生じやすくなるので、ケーシングの底板を傾斜させることがより有効となる。
(7) 前記熱交換器の下端は、前記開口の上方からずれた位置に配置されていてもよい。
このような構成によって、熱交換器において発生した水が熱交換器の下端から下方に落下した場合に、当該水が開口に直接的に入り込むのを抑制することができる。
(8) 前記ケーシングは、前記底板と、前記底板と対向して配置された天板と、前記底板と前記天板との間に配置された側板とを有し、
前記底板、前記天板、及び前記側板のうち、前記底板のみが傾斜して配置されていてもよい。
(9) 好ましくは、前記ケーシングは、前記ファンによって生成された空気流が通過する開口が形成された第1板と、前記第1板に隣接する第2板とを有し、
前記ケーシングは、前記第1板を底板にして傾斜させた第1据付態様と、前記第2板を底板にした第2据付態様とのいずれかを選択して据付可能である。
この構成によれば、第1据付態様でケーシングを据え付けた場合に、ケーシング内で生じた水の少なくとも一部を第1板の最下部に誘導し、第1板に形成された開口から水が排出されるのを抑制することができる。
本開示の第1の実施形態に係る換気装置を第1据付態様で据え付けた場合の正面図である。 換気装置の側面図である。 換気装置の分解斜視図である。 換気装置の内部を概略的に示す正面図である。 図4のA-A線断面図である。 図4のB-B線断面図である。 全熱交換器の斜視図である。 換気装置を第2据付態様で据え付けた場合の側面図である。 第2の実施形態に係る換気装置を、図4のA-A線で切断した断面図である。 第3の実施形態に係る換気装置を、図4のA-A線で切断した断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本開示の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る換気装置を第1据付態様で据え付けた場合の正面図である。図2は、換気装置の側面図である。図3は、換気装置の分解斜視図である。図8は、換気装置を第2据付態様で据え付けた場合の側面図である。なお、以下の説明において、上、下、前、後、左、及び右という記載は、図1~図3にこれらの用語とともに示された矢印に従っている。ただし、これらの記載は一例にすぎず、例えば、左右と前後とを入れ替えてもよい。
換気装置10は、室外の空気と室内の空気とを入れ替えることで室内空間の換気を行う。換気装置10は、ダクトDを介して室外空間と室内空間とに接続されている。換気装置10は、室内の壁Wに据え付けられる第1据付態様(図1及び図2参照)と、室内の天井Cに据え付けられる第2据付態様(図8参照)とのいずれかで室内に据え付けられる。図1及び図2には、第1据付態様で据え付けられた換気装置が示されている。第1据付態様では、換気装置10は、取付フレーム(取付部材)11によって室内の壁Wに据え付けられる。第2据付態様では、換気装置10は、棒材28によって天井Cに据え付けられる。
換気装置10は、直方体形状に形成された箱形のケーシング13を有する。ケーシング13内には、後述する全熱交換器41と、給気ファン42と、排気ファン43とが収容されている。ケーシング13には、還気取入口14、排気吹出口15、外気取入口16、及び、給気吹出口17が設けられている。ケーシング13における還気取入口14、排気吹出口15、外気取入口16、及び給気吹出口17が形成された部分には、ダクトDが接続される筒体14a,15a,16a,17aが取り付けられている。
還気取入口14は、室内空間からの空気(還気)RAをケーシング13内に取り入れるために用いられる。排気吹出口15は、ケーシング13内に取り入れられた還気RAを、排気EAとして室外に排出するために用いられる。外気取入口16は、室外からの空気(外気)OAをケーシング13内に取り入れるために用いられる。給気吹出口17は、ケーシング13内に取り入れられた外気OAを、給気SAとして室内に供給するために用いられる。
ケーシング13は、外気取入口16及び排気吹出口15が形成された第1板21と、還気取入口14及び給気吹出口17とが形成された第6板26とを有する。第1板21と第6板26とは、同一形状の長方形の板材であり、上下方向に間隔をあけた状態で互いに対向して平行に配置されている。外気取入口16と排気吹出口15とは、第1板21の長辺に沿った方向に並べて形成されている。還気取入口14と給気吹出口17とは、第6板26の長辺に沿った方向に並べて形成されている。
ケーシング13は、第1板21の4辺と第6板26の4辺とを接続する第2板22、第3板23、第4板24、及び第5板25を有する。第2板22~第5板25は、それぞれ長方形又は正方形に形成されている。第2板22と第3板23は、間隔をあけた状態で互いに平行に配置されている。第4板24と第5板25とは、間隔をあけた状態で互いに平行に配置されている。
第1据付態様では、ケーシング13の第1板21は下側に配置され、第6板26は上側に配置されている。したがって、第1板21は、ケーシング13の底板を構成し、第6板26はケーシング13の天板を構成する。第1据付態様では、ケーシング13の第3板23は、前側に配置され、第2板22は、後側に配置されている。ケーシング13の第4板24は、左側に配置され、第5板25は、右側に配置されている。ケーシング13の第4板24の上部側には、電装品ボックス27が取り付けられている。
図1に示すように、ケーシング13の第4板24の上下方向の両端部と、第5板25の上下方向の両端部とには、取付板24a,25aが設けられている。この取付板24a,25aは、第1据付態様において、取付フレーム11にケーシング13を固定するために用いられ、第2据付態様において(図8参照)、棒材28を介して天井Cにケーシング13を吊り下げるために用いられる。第2据付態様では、第2板22が底板となり、第3板23が天板となる。このとき、第2板22及び第3板23は、水平に配置される。
取付フレーム11は、フレーム本体31と、ドレン処理部37とを有する。フレーム本体31は、図2に示すように、換気装置10を支持した状態で室内の壁Wに取り付けられる。フレーム本体31は、図3に示すように、上下方向に間隔をあけて配置された上側横フレーム32及び下側横フレーム33と、左右方向に間隔をあけて配置された左側縦フレーム34と右側縦フレーム35とを有する。左側縦フレーム34及び右側縦フレーム35は、上側横フレーム32と下側横フレーム33とを連結している。
上側横フレーム32及び下側横フレーム33は、上面視でU字状に形成されている。上側横フレーム32及び下側横フレーム33は、左右方向に延びる第1部材32a,33aと、第1部材32a,33aの両端から前方へ延びる第2部材32b,33bとを有する。下側横フレーム33の第2部材33bは、上側横フレーム32の第2部材32bよりも前後方向に長く形成されている。
図2及び図3に示すように、上側横フレーム32及び下側横フレーム33の第2部材32b,33bの先端部には、固定板32c,33cが設けられている。固定板32c、33cは、ケーシング13の取付板24a,25aを固定するために用いられる。取付板24a,25aは、ボルト、ナット等の締結具によって固定板32c,33cに固定される。
下側横フレーム33の固定板33cは、上側横フレーム32の固定板32cよりも前側に位置している。そのため、各固定板32c,33cに取付板24a,25aを固定すると、ケーシング13は、上部よりも下部が前方に位置するように傾斜した状態で支持される。
図2に示すように、本実施形態では、ケーシング13の鉛直方向に対する傾斜角度θが、約3°とされている。ケーシング13が傾斜することによって、ケーシング13の第1板21、第2板22、第3板23、及び第6板26の外面が水平に対して傾斜して配置される。第4板24及び第5板25の外面は、鉛直方向と平行に配置されるが、外周の辺が水平に対して傾斜して配置される。
図1~図3に示すように、取付フレーム11のドレン処理部37は、ケーシング13から落下した水を受け止めるドレンパンにより構成される。以下、ドレンパンには、ドレン処理部と同じ符号37を付す。ドレンパン37は、左右方向に長い直方体形状の箱であり、上面が開放されている。ドレンパン37の左右方向の両端部は、それぞれ下側横フレーム33における左右の第2部材33bに固定されている。ドレンパン37の左右方向の長さは、ケーシング13の左右方向の長さと同じか、これよりも長い。
図2に示すように、ドレンパン37は、ケーシング13の第1板21の後端部21aの下方に配置されている。第1板21は、水平に対して傾斜しているので、第1板21の後端部21aは、第1板21の最下部に位置する。後述するように、ケーシング13内で生じた結露等による水は、底板21上で最下部21aに向けて流れるので、ケーシング13から漏れたとしてもドレンパン37で受け止められる。
本実施形態のドレンパン37は、水を受け止めて貯留する。ただし、ドレンパン37には、受け止めた水を所定の場所へ排水するための排水ホースが接続されていてもよい。
図1~図3に示すように、フレーム本体31の上部には、電装品ボックス27用のカバー38が設けられている。カバー38は、上側横フレーム32の第2部材32bに取り付けられた板材からなる。カバー38は、フレーム本体31に取り付けられた換気装置10の電装品ボックス27を上から覆い、水等から電装品ボックス27を保護している。
図4は、換気装置の内部を概略的に示す正面図である。図5は、図4のA-A線断面図である。図6は、図4のB-B線断面図である。
ケーシング13の内部には、全熱交換器41、給気ファン42、及び排気ファン43が配置されている。ケーシング13内では、還気取入口14から取り入れられた還気RAが全熱交換器41を通過し、排気EAとして排気吹出口15から室外へ排気される。以下、この空気の流れを「第1の空気流F1」ともいう。外気取入口16から取り入れられた外気OAは全熱交換器41を通過し、給気SAとして給気吹出口17から室内へ供給される。以下、この空気の流れを「第2の空気流F2」ともいう。
図7は、全熱交換器の斜視図である。
本実施形態における全熱交換器41は、第1の空気流F1と、第2の空気流F2とがほぼ直交して通過するように構成された直交型の全熱交換器である。この全熱交換器41は、仕切板41aと、隔壁板41bとを有している。仕切板41aと隔壁板41bとは適宜の接着剤により交互に積層されている。全熱交換器41は、全体としてほぼ四角柱形状に形成されている。
仕切板41aは、伝熱性及び透湿性を有し、平板状に形成されている。仕切板41aは、冷媒を透過する性質をも有している。
隔壁板41bは、ほぼ三角形状の断面が連続して形成された波板状に形成されている。隔壁板41bは、隣り合う2枚の仕切板41aの間に空気の通路を形成する。隔壁板41bは、仕切板41aと隔壁板41bとの積層方向(図5における上下方向)で1枚ごとに90度角度を変えて積層されている。これにより、1枚の仕切板41aを挟んでその両側に、第1の空気流F1を通すための排気側通路41cと第2の空気流F2を通すための給気側通路41dとが互いに直交して形成される。排気側通路41cを流れる空気と、給気側通路41dを流れる空気とは、伝熱性及び透湿性を有する仕切板41aを介して顕熱及び潜熱の交換(全熱交換)が行われるようになっている。
図4~図6に示すように、ケーシング13の内部は、全熱交換器41によって室内側(ケーシング13内の上側)と室外側(ケーシング13内の下側)との2つの領域に区画されている。図4及び図6に示すように、ケーシング13内には、全熱交換器41よりも第1の空気流F1の上流側に上流側排気風路46aが形成され、全熱交換器41よりも第1の空気流F1の下流側に下流側排気風路46bが形成されている。上流側排気風路46aと下流側排気風路46bとによって、室内と室外とを全熱交換器41を経由して連通させる排気風路46が構成される。
図4及び図5に示すように、ケーシング13内には、全熱交換器41よりも第2の空気流F2の上流側に上流側給気風路47aが形成され、全熱交換器41よりも第2の空気流F2の下流側に下流側給気風路47bが形成されている。上流側給気風路47aと下流側給気風路47bとによって、室内と室外とを全熱交換器41を経由して連通させる給気風路47が構成されている。
図4に示すように、上流側排気風路46aと下流側給気風路47bとの間には、区画壁51が設けられている。下流側排気風路46bと上流側給気風路47aとの間には、区画壁52が設けられている。
図4及び図6に示すように、下流側排気風路46bにおいて、排気吹出口15の近傍には排気ファン43が配置されている。この排気ファン43が駆動されることによって第1の空気流F1が生成され、室内からの還気RAが排気風路46を通り排気EAとして室外に排出される。
図4及び図5に示すように、下流側給気風路47bにおいて、給気吹出口17の近傍には給気ファン42が配置されている。この給気ファン42が駆動されることによって第2の空気流F2が生成され、室外の外気OAが給気風路47を通り、給気SAとして室内に供給される。
換気運転は、排気ファン43及び給気ファン42を駆動することによって行われる。これにより、室内からの還気RAが室外に排出されるととともに、室外からの外気OAが室内に供給され、室内の換気が行われる。さらに室内からの還気RAと室外からの外気OAとは全熱交換器41で顕熱及び潜熱の交換が行われ、室内における温度及び湿度の変化が抑制される。
室外の湿度が高い状態、例えば、霧が発生しているような状態では、全熱交換器41において外気取入口16から取り入れた高湿の空気が室内の空気と熱交換することで結露し、ケーシング13内に多くの水が発生することがある。特に、図5に示すように、全熱交換器41における室外空気の入口41f付近で多くの水が発生する。全熱交換器41で発生した水は、全熱交換器41から区画壁52や第2~第5板22~25を伝って下方に流れ、底板(第1板)21上に到る。
本実施形態の換気装置10は、第1据付態様で据え付けられることでケーシング13の底板21が傾斜している。そのため、底板21上に到った水は底板21の傾斜によって底板21の最下部(後端部)21aへ誘導され、最下部21a付近で溜まりやすくなる。したがって、当該水が底板21に形成された外気取入口16や排気吹出口15から排出され難くなる。外気取入口16や排気吹出口15から水が排出されると、外気取入口16及び排気吹出口15に接続されたダクトDの内部で水が溜まり、腐食等の原因になる恐れがあるが、本実施形態では、このような不都合の発生を抑制することができる。
排気吹出口15及び外気取入口16は、いずれも前後方向に関して、底板21の上端部(前端部)側に偏って配置されている。そのため、底板21に到った水は、排気吹出口15及び外気取入口16に流入し難くなり、底板21上で水を溜めるスペースも広く確保することができる。
室外空気が流入する全熱交換器41の入口41fは、最も結露が生じやすい部分となる。本実施形態では、この全熱交換器41における室外空気の入口41f側が、室内空気の出口側より低くなるように換気装置10が傾斜して据え付けられている。したがって、入口41fにおいて発生した水は、第2板(後側板)22を伝って流れ落ちやすくなり、底板21に最下部21aに誘導しやすくなっている。
底板21の最下部21a付近に集まった水がケーシング13から漏れ出た場合、その下方に配置されたドレンパン37で受け止めることができる。そのため、室内の物や人に水がかかってしまうのを抑制することができる。
本実施形態では、図4~図6に示すように、ケーシング13の第1板(底板)21の外面と、これに隣接する第2~第5板22~25の外面とには、吸水部材39が設けられている。この吸水部材39は、水を吸収することができる素材、例えば不織布、ウレタンフォーム等で形成されている。このような吸水部材39を備えることによって、ケーシング13から水が漏れたとしても吸水部材39で水を吸収することができ、下方に水が落下するのを抑制することができる。
なお、第2~第5板22~25に設けられた吸水部材39は、それぞれの下側半分の領域に設けられている。しかしながら、当該吸水部材39は、第2~第5板22~25の全体に設けられていてもよい。吸水部材39は、第6板(天板)26に設けられていてもよい。吸水部材39は、第1板21と、第1板21の最下部21aに隣接する第2板22のみに設けられていてもよい。
[第2実施形態]
図9は、第2の実施形態に係る換気装置を、図4のA-A線で切断した断面図である。
図9に示す実施形態では、換気装置10の傾斜角度θが第1の実施形態よりも大きく、全熱交換器41の下端41eが外気取入口16及び排気吹出口15の上方から外れた位置に配置されている。そのため、全熱交換器41の下端41eから水が下方に落下したとしても外気取入口16及び排気吹出口15に直接入り込みにくくなり、ダクトDへの水の浸入を抑制することができる。
[第3実施形態]
図10は、第3の実施形態に係る換気装置を、図4のA-A線で切断した断面図である。
図10に示す実施形態では、換気装置10のケーシング13を構成する第1~第6板21~26のうち、底板となる第1板21のみが傾斜し、第2~第6板22~26は傾斜していない。本実施形態の場合、ケーシング13全体を傾斜させなくてもいいので、第1実施形態のような取付フレーム11が不要となり、壁Wへの取り付けが容易となる。
[他の実施形態]
換気装置10は、全熱交換器41に代えて他の形式の熱交換器、例えば冷媒などの熱交換媒体が流れる熱交換器を備えていてもよい。
換気装置10は、熱交換器を備えていなくてもよく、例えば、熱交換器に代えてフィルタを備えていてもよい。
上記実施形態では、第1据付態様で、ケーシング13の第2板22が後側、第3板が前側となるように換気装置10が据え付けられていたが、逆であってもよい。第1据付態様では、ケーシング13の第6板26が底板となるように換気装置10が据え付けられてもよい。
[実施形態の作用効果]
(1)上記実施形態の換気装置10は、空気流を生成する給気ファン42及び排気ファン43と、給気ファン42及び排気ファン43が収容されるケーシング13と、を備える。ケーシング13は、給気ファン42及び排気ファン43によって生成された空気流が通過する開口である外気取入口16及び排気吹出口15が形成された底板(第1板)21を有し、ケーシング13が据え付けられた状態で底板21が傾斜している。そのため、ケーシング13内で生じた水の少なくとも一部を底板21の最下部21aに誘導することができ、底板21の外気取入口16及び排気吹出口15からケーシング13外へ水が排出されるのを抑制することができる。
(2)上記第1、第2実施形態では、ケーシング13が、直方体又は立方体に形成されている。換気装置10は、底板21を傾斜させた状態でケーシング13を支持し、かつ、ケーシング13を被据付箇所に取り付ける取付フレーム(取付部材)11をさらに備える。そのため、直方体又は立方体のケーシング13であっても、底板21を傾斜させた状態で被据付箇所に容易に据え付けることができる。従来からある換気装置のケーシングを、そのまま本開示の換気装置10のケーシング13として適用することもできる。
(3)上記各実施形態において、換気装置10は、ケーシング13の底板21の最下部21aの下方に、ドレンパン(ドレン処理部)37を備えている。そのため、ケーシング13の底板21の最下部21aから漏れた水をドレンパン37で受け止め、室内の物や人に水がかかってしまうのを抑制することができる。
(4)上記実施形態において、ケーシング13が、底板21の最下部21aに隣接する側板(第2板)22を有しており、底板21及び側板22の外面に吸水部材39が取り付けられている。そのため、底板21の最下部21aから漏れた水を吸水部材39で吸水し、下方へ落下するのを抑制することができる。
(5)上記各実施形態では、換気装置10は、ケーシング13の内部に配置され、空気を冷却する全熱交換器41をさらに備えている。このようにケーシング13の内部に空気を冷却する全熱交換器41を備えている場合、結露によりケーシング13内に水が生じやすくなるので、ケーシング13の底板21を傾斜させることがより有効である。
(6)第2実施形態では、全熱交換器41の下端41eが、外気取入口16及び排気吹出口15の上方からずれた位置に配置されている。そのため、全熱交換器41において発生した結露による水が下方に落下しても、外気取入口16及び排気吹出口15に直接的に入り込むのを抑制することができる。
(7)第3実施形態では、ケーシング13は、底板21と、底板21と対向して配置された天板(第6板)26と、底板21と天板26との間に配置された側板(第2~第5板)22~25とを有し、底板21、天板26、及び側板22~25のうち、底板21のみが傾斜して配置されている。そのため、第1、第2実施形態のケーシング13と同様に、底板21に到った水を底板21の最下部21aに誘導し、外気取入口16及び排気吹出口15から排出されるのを抑制することができる。
(8)上記第1、第2実施形態では、ケーシング13は、給気ファン42及び排気ファン43によって生成された空気流が通過する外気取入口16及び排気吹出口15が形成された第1板21と、第1板21に隣接する第2板22とを有し、ケーシング13は、図2に示すように、第1板21を底板にして傾斜させた第1据付態様と、図8に示すように、第2板22を底板にした第2据付態様とのいずれかで据付可能である。従来の換気装置は、第2据付態様で据え付けることが一般的であるが、取付部材11を用いることで、従来の換気装置を第2据付態様で据え付け、第1板(底板)21を容易に傾斜させることができる。
なお、本開示は、以上の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 :換気装置
11 :取付フレーム(取付部材)
13 :ケーシング
15 :排気吹出口(開口)
16 :外気取入口(開口)
21 :第1板(底板)
21a :最下部
22 :第2板(側板)
23 :第3板(側板)
24 :第4板(側板)
25 :第5板(側板)
26 :第6板(天板)
37 :ドレンパン(ドレン処理部)
39 :吸水部材
41 :全熱交換器(熱交換器)
41e :下端
42 :給気ファン
43 :排気ファン

Claims (9)

  1. 空気流を生成するファン(42,43)と、
    前記ファンが収容されるケーシング(13)と、を備え、
    前記ケーシング(13)は、前記ファンによって生成された空気流が通過する開口(15,16)が形成された底板(21)を有し、
    前記ケーシング(13)が据え付けられた状態で前記底板(21)が傾斜している、換気装置。
  2. 前記ケーシング(13)が、直方体又は立方体に形成されている、請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記底板(21)を傾斜させた状態で前記ケーシング(13)を支持し、かつ、前記ケーシング(13)を被据付箇所(W)に取り付ける取付部材(11)をさらに備えている、請求項2に記載の換気装置。
  4. 前記底板(21)の最下部(21a)の下方に、落下した水を処理するドレン処理部(37)を備えている、請求項1~3のいずれか1項に記載の換気装置。
  5. 前記ケーシング(13)が、前記底板(21)の最下部に隣接する側板(22)を有しており、
    前記底板(21)及び前記側板(22)の外面に吸水部材(39)が取り付けられている、請求項1~4のいずれか1項に記載の換気装置。
  6. 前記ケーシング(13)の内部に配置され、空気を冷却する熱交換器(41)をさらに備えている、請求項1~5のいずれか1項に記載の換気装置。
  7. 前記熱交換器(41)の下端(41e)が、前記開口(15,16)の上方からずれた位置に配置されている、請求項6に記載の換気装置。
  8. 前記ケーシング(13)は、前記底板(21)と、前記底板(21)と対向して配置された天板(26)と、前記底板(21)と前記天板(26)との間に配置された側板(22,23,24,25)とを有し、
    前記底板(21)、前記天板(26)、及び前記側板(22,23,24,25)のうち、前記底板(21)のみが傾斜して配置されている、請求項1に記載の換気装置。
  9. 前記ケーシング(13)は、前記ファン(42,43)によって生成された空気流が通過する開口(15,16)が形成された第1板(21)と、前記第1板(21)に隣接する第2板(22)とを有し、
    前記ケーシング(13)は、前記第1板(21)を底板にして傾斜させた第1据付態様と、前記第2板(22)を底板にした第2据付態様とのいずれかを選択して据付可能である、請求項1~8のいずれか1項に記載の換気装置。
JP2020185918A 2020-11-06 2020-11-06 換気装置 Active JP7252471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020185918A JP7252471B2 (ja) 2020-11-06 2020-11-06 換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020185918A JP7252471B2 (ja) 2020-11-06 2020-11-06 換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022075246A true JP2022075246A (ja) 2022-05-18
JP7252471B2 JP7252471B2 (ja) 2023-04-05

Family

ID=81606352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020185918A Active JP7252471B2 (ja) 2020-11-06 2020-11-06 換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7252471B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6163635U (ja) * 1984-10-01 1986-04-30
JPH10253114A (ja) * 1997-03-13 1998-09-25 Toshiba Corp 給排ボックス
JP2000171069A (ja) * 1998-12-04 2000-06-23 Emoto Kogyo Kk 熱交換換気装置
WO2019234873A1 (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 三菱電機株式会社 熱交換換気装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6163635U (ja) * 1984-10-01 1986-04-30
JPH10253114A (ja) * 1997-03-13 1998-09-25 Toshiba Corp 給排ボックス
JP2000171069A (ja) * 1998-12-04 2000-06-23 Emoto Kogyo Kk 熱交換換気装置
WO2019234873A1 (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 三菱電機株式会社 熱交換換気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7252471B2 (ja) 2023-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100690142B1 (ko) 전면 흡토출 방식의 공기조화기용 실외기
JP5606419B2 (ja) 空気調和機
JP3042329B2 (ja) 空気調和装置の排水構造
KR20100128815A (ko) 환기장치
CN1930427B (zh) 调湿装置
JP2007139205A (ja) 空気調和機
US20070214810A1 (en) Humidity Control System
JP2015087058A (ja) 全熱交換器式換気扇
KR101117229B1 (ko) 상치형 환기유니트
JPWO2019146116A1 (ja) 熱交換型換気装置
JP7252471B2 (ja) 換気装置
JP2011127894A (ja) 空気調和機
JP6987241B2 (ja) 熱交換換気装置
JP2008196715A (ja) 空気調和装置
KR20230026836A (ko) 환기 장치 및 이를 포함하는 환기 시스템
JP7148818B2 (ja) 換気装置
JP3900004B2 (ja) 空気調和機
JP2022016965A (ja) 換気装置
JP6451752B2 (ja) 空気調和装置の室内側ユニット
WO2019234871A1 (ja) 熱交換換気装置
KR102577118B1 (ko) 냉난방기능이 구비된 전열교환기
WO2024154220A1 (ja) 除湿機
JP7121314B2 (ja) 換気装置
JP2009257702A (ja) 空調装置及びキャビネット
JP5659954B2 (ja) 空気調和装置の室外機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230306

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7252471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151