JP2022075169A - フラッシュベッセル内からの残留物の排出方法 - Google Patents

フラッシュベッセル内からの残留物の排出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フラッシュベッセル内の希釈残留物を、マンホールを開放することが可能な液位まで排出することが可能な排出方法を提供する。【解決手段】 オートクレーブ10の後段のフラッシュベッセル20、30内に残留する残留物を運転停止後に排出する排出方法であって、該残留物を洗浄水で置換すると共にフラッシュベッセル20、30の内圧を降下させる工程と、該置換後に洗浄水で希釈された状態でフラッシュベッセル20、30内に残留する希釈残留物をドレン弁24、34を開けてドレン管23、33から排出する工程とからなり、ドレン管23、33から排出されずに残存する希釈残留物の液位がマンホール25、35の下端レベルL1、L2よりも低くなるように、ドレン弁24、34を開ける時のフラッシュベッセル20、30の内圧を調整する。【選択図】 図3

Description

本発明は、フラッシュベッセル内からの残留物の排出方法に関し、特に、鉱石スラリーの高圧酸浸出処理を行なうオートクレーブの後段に位置するフラッシュベッセル内から運転停止時に主として浸出残渣からなる残留物を排出する方法に関する。
近年、鉄を主成分とするニッケル酸化鉱石に対して高温加圧下で硫酸を添加して酸浸出を行なうHPAL(High Pressure Acid Leach)法とも称する高圧酸浸出法による湿式製錬プロセスが注目されている。この高圧酸浸出法は、一貫した湿式工程で処理を行なうことで、ニッケル品位1~2質量%程度の低ニッケル品位のニッケル酸化鉱石からニッケル及びコバルトを回収することができるうえ、従来の一般的なニッケル酸化鉱石の乾式製錬法とは異なり、乾燥工程や焙焼工程等の乾式処理工程を含んでいないのでエネルギー的及びコスト的に有利な処理法である。
上記の高圧酸浸出法によるニッケル製錬方法は、例えばニッケル酸化鉱石に水を加えて鉱石スラリーを調製する鉱石スラリー調製工程と、該鉱石スラリーをオートクレーブと称する加圧浸出反応器内に導入し、高温高圧下で浸出処理を施して該鉱石中のニッケル及びコバルトを浸出する浸出工程と、該浸出工程で得たニッケル及びコバルトを含む浸出液を浸出残渣から固液分離して回収する固液分離工程と、該浸出液をpH3~4で中和処理することで該浸出液に含まれる鉄等の不純物元素を分離除去する中和工程と、該不純物元素が除去された浸出液に硫化水素ガス等の硫化剤を供給してニッケルコバルト混合硫化物を生成する硫化工程とを有している。
上記の浸出工程においては、例えば特許文献1に示すようにオートクレーブに鉱石スラリーを装入し、更に硫酸及び高圧蒸気を導入して温度220~250℃、圧力3,000~4,500kPaGの高温高圧下でニッケルやコバルトの浸出処理を行なう。この浸出工程の次工程の固液分離工程では、一般的にシックナー等を用いて重力沈降法により浸出残渣の分離除去を行なうので、上記のオートクレーブから排出される高温高圧の浸出スラリーは、該シックナーに供給する前に該オートクレーブよりも低圧のフラッシュベッセルに導入してフラッシュさせる。このフラッシュにより発生した蒸気を回収すると共に該蒸気発生時の潜熱により浸出スラリーの温度を降温することが行なわれている。
特開2010-031341号公報
上記のフラッシュベッセルは、前段のオートクレーブから移送される蒸気や硫酸を含んだ浸出スラリーに対する耐腐食性及び耐摩耗性を高めるため、内面にレンガが内張されている。しかしながら、フラッシュベッセル内では、フラッシュにより発生する蒸気量の変動や発生した蒸気の減圧による体積膨張が生じるうえ、頂部から浸出スラリーが勢いよく導入されるため、上記レンガに繰り返しかかる膨張収縮の応力や浸出スラリーとの衝突などによる外部からの強い衝撃によりレンガが脱落することがあった。そのため、定期的に運転を停止してフラッシュベッセルの胴部に設けられているマンホールを開放し、フラッシュベッセル内の状態を点検したりレンガを補修したりすることが必要になる。
上記のように、運転停止後にフラッシュベッセルのマンホールを開放して内部の点検等を行なうには、当該フラッシュベッセル内の圧力を常圧まで降圧すると共に、フラッシュベッセル内に残存している浸出スラリーや浸出残渣などの残留物をフラッシュベッセル外へ排出する必要がある。この残留物の排出法としては、従来、フラッシュベッセル内の圧力がある程度降圧された時点で、フラッシュベッセル内に工業用水などの洗浄水を導入することで、該フラッシュベッセル内に残存している浸出スラリーや浸出残渣などの残留物を希釈して流動性の高い希釈残留物の状態にした後、フラッシュベッセルの底部に設けられているドレン管のドレン弁を開けることでフラッシュベッセル内の残圧を利用して該希釈残留物を排出する方法を採用していた。
しかしながら、上記の希釈残留物には、浸出スラリーや浸出残渣のほか、脱落したレンガやオートクレーブの内壁部から剥離したものと思われるスケールが含まれていることがあり、排出の際にドレン管を閉塞させることがあった。このように希釈残留物のフラッシュベッセルからの排出中にドレン管が閉塞すると、該フラッシュベッセルのマンホールの開口部の下端部よりも低い液位まで希釈残留物を排出することができなくなる。この場合、無理やりマンホールの扉を開けるとマンホールの周囲にスラリーが飛散するため、その清掃等の作業に時間がかかるうえ、フラッシュベッセル内に残留する希釈残留物を手作業で抜き出す必要があるため、作業員に過度の負担がかかっていた。
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、フラッシュベッセルの運転停止後の開放点検に際して、浸出スラリーや浸出残渣などの残留物が工業用水などの洗浄水で希釈された状態でフラッシュベッセル内に残存する希釈残留物を、マンホールを開放することが可能な液位まで排出することが可能な排出方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係るフラッシュベッセル内からの残留物の排出方法は、原料の鉱石スラリーを高温高圧条件で酸浸出処理するオートクレーブの後段に位置するフラッシュベッセルの内部に残留する残留物を運転停止後に排出する排出方法であって、前記残留物を洗浄水で置換すると共に前記フラッシュベッセルの内圧を降下させる工程と、前記置換後に前記洗浄水で希釈された状態で前記フラッシュベッセル内に残留する希釈残留物をドレン弁を開けてドレン管から排出する工程とからなり、前記ドレン管から排出されずに前記フラッシュベッセル内に残存する希釈残留物の液位がマンホールの開口部の下端レベルよりも低くなるように、前記ドレン弁を開ける時の前記フラッシュベッセルの内圧を調整することを特徴としている。
本発明によれば、フラッシュベッセルの運転停止後の開放点検に際して、浸出スラリーや浸出残渣などの残留物が工業用水などの洗浄水で希釈された状態でフラッシュベッセル内に残存する希釈残留物を、マンホールを開放することが可能な液位まで排出することができる。
本発明の実施形態の残留物の排出方法が適用されるフラッシュベッセルを有するHPALプラントを用いて行なわれる湿式製錬プロセスのブロックフロー図である。 本発明の実施形態の残留物の排出方法が適用されるプレヒータータンク、オートクレーブ及びフラッシュベッセルで構成される処理装置の模式的フロー図である。 図2のフラッシュベッセルに対して本発明の実施形態の残留物の排出方法で希釈残留物を排出した後の状態を示す断面図である。
先ず、本発明の実施形態に係る残留物の排出方法が適用されるフラッシュベッセルを有するHPALプラントを用いて行なわれる湿式製錬プロセスについて図1を参照しながら説明する。この図1に示す湿式製錬プロセスは、原料のニッケル酸化鉱石に対して粉砕処理や篩分け等を行なうことでニッケル酸化鉱石を所定の粒度にそろえる前処理工程S1と、上記の前処理されたニッケル酸化鉱石に水を加えて調製した鉱石スラリーに対して硫酸を添加して高温高圧下で酸浸出処理を施すことで有価金属としてのニッケル及びコバルトを浸出させる浸出工程S2と、該酸浸出処理により生成した浸出スラリーを好適には複数段のフラッシュにより降圧降温した後、連続する複数のシックナーに該浸出スラリーと洗浄水とを互いに向流に流すことにより該有価金属を含む浸出液を浸出残渣から分離する向流多段洗浄工程S3と、浸出液に中和剤を添加して該浸出液に含まれる不純物元素を中和澱物として分離除去して中和終液を得る中和工程S4と、該中和終液に硫化水素等の硫化剤を添加することによりニッケル及びコバルトを混合硫化物の形態で回収する硫化工程S5と、上記混合硫化物の回収時に排出されるニッケル貧液に消石灰等の中和剤を添加して無害化処理を行なう最終中和工程S6とから一般的に構成される。
上記の一連の湿式工程のうち、浸出工程S2では図2に示すような円筒形の圧力容器を横向きにした形状のオートクレーブ10が用いられる。このオートクレーブ10は、内部が堰10aによって1列に並ぶ複数の貯留部10b(図2では4つの貯留部10bが例示されている)に区切られており、これら複数の貯留部10bのうちの最も上流側に位置する紙面左端の貯留部10bに鉱石スラリー供給ライン11及び硫酸供給ライン12を介してそれぞれ鉱石スラリー及び硫酸が供給される。なお、鉱石スラリーは、後述するフラッシュベッセルから排出される蒸気を熱源とする好適には2又は3段のプレヒーターで所定の温度まで加熱してからオートクレーブ10に導入される。
上記のオートクレーブ10には、更に蒸気供給ライン13を介して高圧蒸気が導入される。これによりオートクレーブ10内に装入された鉱石スラリーは、各貯留部10bに設けられている図示しない攪拌機によって撹拌されながら堰10aをオーバーフローして順次下流側に隣接する貯留部10bに移送されるうちにスラリー温度200~270℃程度、雰囲気圧力1.8~5.8MPaG程度の高温高圧下で酸浸出処理が施され、有価金属としてのニッケル及びコバルトが浸出される。
このようにして生成された浸出液及び浸出残渣からなる浸出スラリーは、最も下流側に位置する紙面右端の貯留部10bにおいてオートクレーブ10の上部から垂下する浸出スラリー抜出ライン14によって抜き出される。なお、上記の原料のニッケル酸化鉱石には、主としてリモナイト鉱及びサプロライト鉱等のいわゆるラテライト鉱が用いられる。ラテライト鉱は通常はニッケル含有量が0.8~2.5質量%であり、水酸化物又はケイ苦土(ケイ酸マグネシウム)鉱物の形態で含まれている。
浸出スラリー抜出ライン14によって抜き出された浸出スラリーは、次工程の向流多段洗浄工程S3において、連続する複数のシックナーで向流多段洗浄が行なわれる前に、好適には2又は3基の直列に接続されたフラッシュベッセルに導入され、ここでほぼ大気圧まで段階的に降圧される。なお、図2には、第1フラッシュベッセル20及び第2フラッシュベッセル30が直列に2基接続された場合が例示されている。
上記の第1、第2フラッシュベッセル20、30は、いずれも縦型円筒形状の胴部と、その上下に接合される略半球状の頂部及び底部からなる圧力容器であり、該頂部には浸出スラリーの供給用ラインと、フラッシュにより発生する蒸気の回収用ラインとが接続しており、該胴部には発生した蒸気の潜熱で降温した浸出スラリーのオーバーフロー用ラインが接続している。また、これら第1、第2フラッシュベッセル20、30の各々の内壁面には、図3に示すように、耐腐食及び耐摩耗のため、例えばSEMCO社製の‘R’ Acid Brickなどのレンガ20a、30aが好ましくは2~3層の厚みで内張りされている。なお、HPALプラントのフラッシュベッセルは、一般的には直径が4~6m程度であり、最下部から最高部までの高さが10~12m程度である。
より具体的に説明すると、前段の第1フラッシュベッセル20は、その頂部に前述した浸出スラリー抜出ライン14が接続しており、オートクレーブ10の最も下流側の貯留部10bから圧力差により抜き出された浸出スラリーは、この浸出スラリー抜出ライン14によって第1フラッシュベッセル20に移送される。この浸出スラリー抜出ライン14にはレベル制御弁14aが設けられており、浸出スラリーはこのレベル制御弁14aを通過することによって降圧すると共に、この降圧によるフラッシュで発生する蒸気によって蒸発潜熱が奪われて降温する。なお、オートクレーブ10の最も下流側の貯留部10bには液位計が設けられており、この液位計によりレベル制御弁14aの開度が制御される。
上記のレベル制御弁14aの2次側でのフラッシュにより発生した蒸気は、第1フラッシュベッセル20内において浸出スラリーから気液分離して頂部のノズルから排出され、ここに接続する第1蒸気回収ライン21によって好ましくはオートクレーブ10の上流側に設けられているプレヒータータンク1、3に移送され、ここで熱源として利用される。一方、蒸気が分離した後の浸出スラリーは、第1フラッシュベッセル20内の下部に一時的に滞留した後、該第1フラッシュベッセル20の胴部のオーバーフロー用ノズルからオーバーフローにより抜き出される。なお、第1フラッシュベッセル20内の運転条件は、例えば温度180~220℃程度、圧力1.6~2.2MPaG程度である。
上記の第1フラッシュベッセル20のオーバーフロー用ノズルから抜き出された浸出スラリーは、この第1フラッシュベッセル20のオーバーフロー用ノズルと後段の第2フラッシュベッセル30の頂部とを接続する第1スラリー移送ライン22によって第2フラッシュベッセル30に移送される。この第1スラリー移送ライン22にはスラリー排出弁22aが設けられており、浸出スラリーはこのスラリー排出弁22aを通過することによってほぼ大気圧まで降圧すると共に、この降圧によるフラッシュにより発生する蒸気によって蒸発潜熱が奪われて降温する。
上記のスラリー排出弁22aの2次側でのフラッシュにより発生した蒸気は、第2フラッシュベッセル30内において浸出スラリーから気液分離して頂部のノズルから排出され、ここに接続する第2蒸気回収ライン31によって好ましくはオートクレーブ10の上流側に設けられているプレヒータータンク1、3に移送され、ここで熱源として利用される。一方、蒸気が分離した後の浸出スラリーは、第2フラッシュベッセル30内の下部に一時的に滞留した後、該第2フラッシュベッセル30の胴部のオーバーフロー用ノズルからオーバーフローにより抜き出される。
上記第2フラッシュベッセル30のオーバーフロー用ノズルから抜き出された浸出スラリーは、このオーバーフロー用ノズルに接続している第2スラリー移送ライン32を介して図示しないシックナー群に送液される。これらシックナー群は直列に接続されており、浸出スラリーと洗浄液とを互いに向流に流すことによって重力沈降による固液分離を繰り返しながら多段洗浄が行なわれる。これにより、主にヘマタイト(Fe)からなる浸出残渣が最も下流側のシックナーの底部から抜き出されると共に、上澄み液としてのニッケル及びコバルトを含む浸出液が最も上流側のシックナーからオーバーフローにより回収される。なお、各シックナーには固液分離を促進するため必要に応じて凝集剤が添加される。
上記の最も上流側のシックナーから回収された浸出液は、次工程の中和工程S4において、炭酸カルシウム、消石灰、水酸化ナトリウム等の中和剤が添加され、好適にはpH1~4の範囲内に調整される。これにより、浸出液に含まれる鉄やアルミニウム等の不純物元素が中和澱物として除去される。この中和澱物の除去により得られる中和終液は、次工程の硫化工程S5において硫化水素、硫化ナトリウム、水素化硫化ナトリウム等の硫化剤が添加され、該中和終液に含まれるニッケル及びコバルトからニッケルコバルト混合硫化物が生成される。
上記のニッケルコバルト混合硫化物の回収時に排出されるニッケル濃度の低いニッケル貧液は、最終中和工程S6において好ましくは上記の向流多段洗浄工程S3から排出される浸出残渣と共に消石灰などの中和剤で無害化される。なお、上記の中和終液に亜鉛が含まれる場合は、上記硫化工程S5でニッケルコバルト混合硫化物を生成する前に微加圧状態で中和終液に硫化剤を添加することで脱亜鉛処理するのが好ましい。
上記の湿式製錬プロセスの操業が行なわれるHPALプラントの運転停止後の定期点検・修理においては、フラッシュベッセルの胴部に設けられているマンホールを開放して作業する必要がある。そのため、オートクレーブ10の上流側に設けられているプレヒータータンクへの鉱石スラリータンクからの鉱石スラリーの供給を停止すると共に、オートクレーブ10への硫酸の導入を停止することで運転停止した後は、該プレヒータータンク1、3に対して工業用水などの洗浄水の導入を開始すると共に、オートクレーブ10への高圧蒸気の供給量を徐々に減らすことでオートクレーブ10内の温度を所定の速度で降温させる。
上記のプレヒーターが複数段で構成される場合は、上記洗浄水はそれらのうちの最も上流側の段から導入し、順次後段に移送するのが好ましい。例えば図2に示すように、2段のプレヒータータンクで構成される場合は、洗浄水を1段目のプレヒータータンク1に供給することで、この1段目のプレヒータータンク1内に残留する鉱石スラリーを該洗浄水で徐々に置換する。1段目のプレヒータータンク1と2段目のプレヒータータンク3とは鉱石スラリー移送ライン2で接続されており、洗浄水により希釈された鉱石スラリーは、1段目のプレヒータータンク1の底部から排出された後、この鉱石スラリー移送ライン2を介して2段目のプレヒータータンク3に移送される。
2段目のプレヒータータンク3においても、上記の1段目のプレヒータータンク1と同様に、内部に残留する鉱石スラリーを洗浄水で徐々に置換する。該洗浄水で希釈された鉱石スラリーは2段目のプレヒータータンク3の底部から排出された後、この2段目のプレヒータータンク3とオートクレーブ10とを接続する前述した鉱石スラリー供給ライン11を介してオートクレーブ10に移送される。以降は同様にして、オートクレーブ10、第1フラッシュベッセル20、及び第2フラッシュベッセル30において、それらの内部に残留する鉱石スラリーや浸出スラリー等の残留物を洗浄水で徐々に置換する。この洗浄水による系内の残留物の置換をしばらく行ない、第2フラッシュベッセル30から排出される洗浄水にほとんど固形分が含まれなくなるのを確認した後、プレヒータータンク1、3への洗浄水の導入を停止する。
上記の洗浄水による置換により、プレヒータータンク1、3及びオートクレーブ10内の残留物はほぼ排出することができるが、第1、第2フラッシュベッセル20、30においては、胴部のオーバーフロー用ノズルからスラリーが排出されるため、フラッシュベッセル内にもともと残留していた浸出残渣のほか、オートクレーブ10から移送される希釈された残留物に含まれる鉱石や浸出残渣、系内の接液部から剥離したスケール、及び脱落したレンガ片などの固形物が、洗浄水と混じり合った希釈残留物の状態で上記のオーバーフロー用ノズルより下方に残存する。
上記の第1、第2フラッシュベッセル20、30の底部には、ドレン弁24、34を備えたドレン管23、33がそれぞれ設けられており、通常は閉状態にあるこれらドレン弁24、34を開けることで、上記の第1、第2フラッシュベッセル20、30内に残存している希釈残留物を、これらドレン管23、33を介して系外に排出することができる。これにより、第1、第2フラッシュベッセル20、30内の希釈残留物の液位を下げることができるので、希釈残留物を周囲に飛散させることなく胴部のマンホールを開放することが可能になる。
ところで、これらドレン弁24、34の開放による希釈残留物の排出では、前述したオートクレーブ10以降の系内の圧力を降圧する際、第1、第2フラッシュベッセル20、30の内部の圧力(内圧)を大気圧まで降圧させずに加圧状態にしておき、この第1、第2フラッシュベッセル20、30の内圧を駆動力とすることで、希釈残留物を短時間で効率よく系外に排出できると考えられる。しかしながら、上記のドレン弁24、34の開放時に第1、第2フラッシュベッセル20、30の内圧が高すぎると、かえって希釈残留物を第1、第2フラッシュベッセル20、30からスムーズに排出できないことがあった。
その理由は、前述したように第1、第2フラッシュベッセル20、30内に残留している希釈残留物は、様々な種類の固形物を含んでおり、具体的には、浸出スラリーに由来する固形物は、3~4μm程度の微細な粒子から、0.15~1.7mm程度の比較的大きな粒子にまで至る様々な大きさの浸出残渣を含んでいるうえ、スケールやレンガ片などは浸出残渣よりもサイズが大きく、且つフレーク状や破片状等の様々な形状のものを含んでいることに起因していると考えられる。
すなわち、ドレン弁24、34の開放時に第1、第2フラッシュベッセル20、30の内圧が高すぎると、ドレン管23、33内を流れる希釈残留物に過大な差圧がかかるので、第1、第2フラッシュベッセル20、30からドレン管23、33の出口に向って流れる希釈残留物中の様々な固形物が過度に圧密され、結果的に流動性が低下してドレン管23、33を閉塞させてしまうと考えられる。このようにドレン管23、33が閉塞すると、以降は希釈残留物が排出されなくなるので、第1、第2フラッシュベッセル20、30内の希釈残留物の液位を下げることができなくなり、胴部に設けたマンホールをその周囲に希釈残留物を飛散させることなく開放することができなくなる。
そこで、本発明の実施形態の残留物の排出方法においては、第1、第2フラッシュベッセル20、30の胴部のマンホール25、35をその周囲に希釈残留物を飛散させることなく開放できるようにするため、図3に示すマンホール25、35の開口部25a、35aの下端レベルL、Lよりも下方の液位まで該希釈残留物を排出することが可能な圧力に到達するまで第1、第2フラッシュベッセル20、30の内圧をそれぞれ降圧し、その後、ドレン弁24、34を開放することで、上記の第1、第2フラッシュベッセル20、30の内圧を排出の駆動力とする。
これにより、ドレン管23、33内を流れる希釈残留物が過度に圧密されるのを抑制できるので、その流動性を良好なまま維持できる。よって、マンホール25、35の蓋25b、35bの開放の際、第1、第2フラッシュベッセル20、30内の希釈残留物の液位をマンホール25、35の開口部25a、35aの下端レベルL、Lよりも下方にすることができる。その結果、希釈残留物を周囲に飛散させることなくマンホール25、35を開放することができ、第1、第2フラッシュベッセル20、30内の点検、補修等の作業に素早くとりかかることができる。
上記の第1、第2フラッシュベッセル20、30内の希釈残留物を、それぞれマンホール25、35の開口部25a、35aの下端レベルL、Lよりも下方の液位まで排出することが可能なドレン弁24、34の開放時の第1、第2フラッシュベッセル20、30の内圧は、希釈残留物に含まれる固形物の大きさや形状、ドレン管23、33の各内径やその排出口までの距離、第1、第2フラッシュベッセル20、30の各容量、マンホール25、35やオーバーフロー用ノズルの位置などの条件に応じて変わりうるため、実操業プラントの定期修理のタイミングに合わせてドレン弁開放時の第1、第2フラッシュベッセル20、30の内圧を適宜変えることでより好適な内圧を定めてもよいし、実操業前に試験を行なって求めておいてもよい。一般的なHPALプラントで用いる前述した直径4~6m程度、最下部から最高部までの高さ10~12m程度のフラッシュベッセルの場合は、上記のドレン弁開放時の第1、第2フラッシュベッセル20、30の内圧は、大気圧以上100KPaG以下程度が好ましい。
上記の試験の方法としては、例えば、ドレン弁24を閉じた状態で第1フラッシュベッセル20内にそのオーバーフロー用ノズルの位置まで希釈残留物を貯めた後、第1フラッシュベッセル20の内圧を大気圧にしてドレン弁24を開にしてドレン管23から希釈残留物を排出する。その後、第1フラッシュベッセル20の頂部のノズルを開放して希釈残留物の液位を目視などによって測定する。次に、再度ドレン弁24を閉じた状態で第1フラッシュベッセル20内にそのオーバーフロー用ノズルの位置まで希釈残留物を貯めた後、第1フラッシュベッセル20の内圧を例えば50MPaGにしてドレン弁24を開にしてドレン管23から希釈残留物を排出する。その後、第1フラッシュベッセル20の頂部のノズルを開放して希釈残留物の液位を同様に測定する。以降は同様にして、第1フラッシュベッセル20の内圧を徐々に高くしていったときのドレン弁24の開放後の希釈残留物の液位を測定することで、マンホール25の開口部25aの下端レベルLより下方の液位まで排出することが可能な第1フラッシュベッセル20の内圧を求めることができる。
なお、ドレン管23、33内で希釈残留物による閉塞が生じたときは、副ドレン弁27、37を閉じると共に、逆洗用の工業用水供給弁26、36を開にして逆洗することで、閉塞の原因となる固形物を逆洗時の工業用水の水圧によって取り除くのが好ましい。
[実施例1]
図2に示すプレヒータータンク1、3、オートクレーブ10及び第1、第2フラッシュベッセル20、30を有するHPALプラントを用いて、図1に示す湿式製錬プロセスに沿って原料のニッケル酸化鉱石スラリーからニッケルコバルト混合硫化物を生成する操業を行なった後、第1、第2フラッシュベッセル20、30の内部点検のため、HPALプラントを運転停止した。
この運転停止では、先ずオートクレーブ10の前段のプレヒータータンク1、3へのニッケル酸化鉱石のスラリーの供給と、オートクレーブ10への硫酸の導入とを停止した後、プレヒータータンク1から洗浄水として工業用水を導入してプレヒータータンク1、3、オートクレーブ10及び第1、第2フラッシュベッセル20、30の順にそれらの内部に残留している鉱石スラリーや浸出スラリーを該工業用水で置換していった。この工業用水による置換と並行して、オートクレーブ10に導入していた高圧蒸気の流量を徐々に減らしてオートクレーブ10内の温度を20℃/hrの速度で降温させることで、オートクレーブ10及び第1、第2フラッシュベッセル20、30の系内の圧力を降圧させた。
高さ9.6m、内径3.7mの第1、第2フラッシュベッセル20、30内の圧力が大気圧まで降圧しているのを頂部に設けた圧力計28、38で確認した時点で、プレヒータータンク1、3への工業用水の供給を停止し、更に第1、第2フラッシュベッセル20、30の底部に設けられている内径100mmのドレン管23、33のボールバルブからなるドレン弁24、34を開けて第1、第2フラッシュベッセル20、30内に残存していた希釈残留物を該ドレン管23、33から排出した。
上記の排出の後、第1、第2フラッシュベッセル20、30の頂部ノズルを開放し、希釈残留物の液位を目視で調べたところ、希釈残留物の液位は第1、第2フラッシュベッセルの最底部から1.9m高い位置にあるマンホール25、35の開口部25a、35aの下端レベルL、Lよりもいずれも1.0m程度低くなっており、希釈残留物を周囲に飛散させることなくマンホール25、35の蓋25b、35bを開放することができた。これにより第1、第2フラッシュベッセル20、30の内部の清掃、点検、及び補修を短時間で完了させることができた。なお、上記の希釈残留物の固形分濃度は10質量%未満であった。
[実施例2]
第1、第2フラッシュベッセル20、30内の圧力が100KPaGまで降圧した時点でプレヒータータンク1、3への工業用水の供給を停止すると共にドレン弁24、34を開けた以外は上記実施例1と同様にして残留物を排出した。その結果、希釈残留物の液位はマンホール25、35の開口部25a、35aの下端レベルL、Lよりもいずれも0.5m程度低くなっており、希釈残留物を周囲に飛散させることなくマンホール25、35の蓋25b、35bを開放することができた。これにより第1、第2フラッシュベッセル20、30の内部の清掃、点検、及び補修を短時間で完了させることができた。
[比較例]
第1、第2フラッシュベッセル20、30内の圧力が600KPaGまで降圧した時点でプレヒータータンク1、3への工業用水の供給を停止すると共にドレン弁24、34を開けた以外は上記実施例1と同様にして残留物を排出した。その結果、ドレン弁24、34を開けた直後はドレン管23、33から勢いよく希釈残留物を排出させることができたが、排出の初期の段階でドレン管23、33が閉塞し、以降は排出されなくなった。この対策として、副ドレン弁27、37を閉じると共に工業用水供給弁26、36を開けてドレン管23、33の逆洗を試みたが依然として希釈残留物の排出を行なうことができなかった。
そこで、排出作業を中止して第1、第2フラッシュベッセル20、30の頂部ノズルを開放して希釈残留物の液位を目視で調べたところ、いずれも第1、第2フラッシュベッセル20、30の最低部から3m高いレベルを超えており、よって、マンホール25、35の開口部25a、35aの上端レベルを超えるレベルまで希釈残留物が残存しているので、蓋25b、35bを開放することができなかった。この大量の希釈残留物を抜き取るため、第1、第2フラッシュベッセル20、30の頂部からホースを差し込んでバキュームによる希釈残留物の吸出作業を行なう必要が生じ、第1、第2フラッシュベッセル20、30内の清掃、点検、及び補修の作業開始が大幅に遅延した。
1、3 プレヒータータンク
2 鉱石スラリー移送ライン
10 オートクレーブ
10a 堰
10b 貯留部
11 鉱石スラリー供給ライン
12 硫酸供給ライン
13 蒸気供給ライン
14 浸出スラリー抜出ライン
14a レベル制御弁
20、30 第1、第2フラッシュベッセル
20a、30a レンガ
21、31 蒸気回収ライン
22、32 スラリー移送ライン
22a スラリー排出弁
23、33 ドレン管
24、34 ドレン弁
25、35 マンホール
25a、35a 開口部
25b、35b 蓋
26、36 工業用水供給弁
27、37 副ドレン弁
28、38 圧力計
、L 下端レベル
R 希釈残留物

Claims (5)

  1. 原料の鉱石スラリーを高温高圧条件で酸浸出処理するオートクレーブの後段に位置するフラッシュベッセルの内部に残留する残留物を運転停止後に排出する排出方法であって、
    前記残留物を洗浄水で置換すると共に前記フラッシュベッセルの内圧を降下させる工程と、前記置換後に前記洗浄水で希釈された状態で前記フラッシュベッセル内に残留する希釈残留物をドレン弁を開けてドレン管から排出する工程とからなり、前記ドレン管から排出されずに前記フラッシュベッセル内に残存する希釈残留物の液位がマンホールの開口部の下端レベルよりも低くなるように、前記ドレン弁を開ける時の前記フラッシュベッセルの内圧を調整することを特徴とするフラッシュベッセル内の残留物の排出方法。
  2. 前記ドレン弁を開ける時の前記フラッシュベッセルの内圧が大気圧以上100KPaG以下となるように前記内圧の降下を調整することを特徴とする、請求項1に記載のフラッシュベッセル内の残留物の排出方法。
  3. 前記鉱石スラリーが、ニッケル酸化鉱石に水を添加して調製したスラリーであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフラッシュベッセル内の残留物の排出方法。
  4. 前記高温高圧条件が、スラリー温度200~270℃、及び雰囲気圧力1.8~5.8MPaGであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフラッシュベッセル内の残留物の排出方法。
  5. 前記洗浄水は前記オートクレーブの上流側から導入され、前記残留物が浸出残渣、スケール、及びレンガ片を含んでいることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のフラッシュベッセル内の残留物の排出方法。
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