JP2022074930A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022074930000001
【課題】レーザ加工ヘッドの光学系にスパッタやヒュームが付着するのを抑える。
【解決手段】筒状の第1吹出ノズル15と、第2吹出ノズル50と、ワイヤ21を加工点Pに案内するチップ25と、シールドガスを加工点Pに供給するシールドガスノズル36と、支持部材40とを備える。第1吹出ノズル15は、レーザ加工ヘッド10の出射端からレーザ光Lの出射方向に延び、吹出口16からエアを吹き出す。第2吹出ノズル50は、レーザ光Lの出射方向と交差する方向にエアを吹き出す。支持部材40は、第1吹出ノズル15に取り付けられる。支持部材40は、少なくともチップ25を支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工装置に関するものである。
特許文献1には、溶接ワイヤ送給部からワイヤガイド部を経て送給される溶接ワイヤの先端部に熱加工用ビームを照射して、ワーク(被溶接材)の溶接を行う溶接装置が開示されている。
特開平02-127989号公報
ところで、従来の発明では、レーザ加工ヘッド(溶接トーチ)の先端をワークに近づけた状態でレーザ加工を行っているため、レーザ加工時に発生したスパッタやヒュームが保護ガラス等の光学系に付着しやすくなる。
ここで、保護ガラスに汚れが付着した状態では、レーザ出力が低下してしまい、ワークの加工品質が悪化するおそれがある。そのため、保護ガラスの洗浄や交換など、定期的なメンテナンス作業が必要となり、手間がかかってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レーザ加工ヘッドの光学系にスパッタやヒュームが付着するのを抑えることにある。
第1の発明は、ワークの加工点にレーザ光を出射するレーザ加工ヘッドと、溶接用のワイヤを該加工点に向かって送給するワイヤ送給ユニットとを備えたレーザ加工装置であって、前記レーザ加工ヘッドの出射端から前記レーザ光の出射方向に延びる筒状の部材で形成され、該出射方向の下流側に開口する吹出口からエアを吹き出す第1吹出ノズルと、前記第1吹出ノズルの吹出口よりも下流側で、前記レーザ光の出射方向と交差する方向にエアを吹き出す第2吹出ノズルと、前記ワイヤ送給ユニットで送給された前記ワイヤを前記加工点に案内するチップと、前記加工点にシールドガスを供給するシールドガスノズルと、前記第1吹出ノズルに取り付けられ、少なくとも前記チップを支持する支持部材とを備えたことを特徴とする。
第1の発明では、筒状の第1吹出ノズルと、第2吹出ノズルと、ワイヤを加工点に案内するチップと、シールドガスを加工点に供給するシールドガスノズルと、支持部材とを備える。第1吹出ノズルは、レーザ加工ヘッドの出射端からレーザ光の出射方向に延び、吹出口からエアを吹き出す。第2吹出ノズルは、レーザ光の出射方向と交差する方向にエアを吹き出す。支持部材は、第1吹出ノズルに取り付けられる。支持部材は、少なくともチップを支持する。
これにより、レーザ光の出射方向において、第1吹出ノズルの長さ分、ワークの加工点から離れた位置にレーザ加工ヘッドを配置して、レーザ加工ヘッドの光学系にスパッタやヒュームが付着するのを抑えることができる。
また、剛性の高い第1吹出ノズルに、支持部材を介してチップを支持することで、チップの振動を抑え、加工点側の近くで、ワイヤの位置決めを精度良く行うことができる。
また、第1吹出ノズルから吹き出したエアに、第2吹出ノズルから吹き出したエアを衝突させ、第1吹出ノズルから吹き出したエアを加工点から偏心させている。これにより、加工点の溶融部に悪影響を及ぼすことなく、スパッタやヒュームを吹き飛ばすとともに、溶融部から吹き上がるプルームを除去することができる。
これにより、溶融部から吹き上がるプルームが、第1吹出ノズルから加工点に向かうレーザ光の光路から除去され、この光路内でのレーザ光の屈折や乱反射を抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2吹出ノズルから吹き出すエアの吹き出し角度を調整する調整機構を備えたことを特徴とする。
第2の発明では、レーザ加工ヘッドの姿勢に応じて第2吹出ノズルの姿勢を調整して、溶接ビードを避ける方向にエアを吹き出すことができる。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記第1吹出ノズルは、該第1吹出ノズルの吹出口に着脱可能に取り付けられた筒状のキャップ部を有することを特徴とする。
第3の発明では、キャップ部にスパッタやヒュームが付着して汚れたり、キャップ部が劣化した場合に、キャップ部のみを取り外して交換やクリーニングをすれば良いので、メンテナンス性が向上する。
第4の発明は、第1乃至3の発明のうち何れか1つにおいて、前記第1吹出ノズルの吹出口は、エアの流通方向の下流側に向かって通路面積が徐々に小さくなっていることを特徴とする。
第4の発明では、第1吹出ノズルの吹出口をエアが通過する際に、エアの流速を上げることができるので、第1吹出ノズルの内部にスパッタが入り込むのを抑えることができる。
第5の発明は、第1乃至4の発明のうち何れか1つにおいて、前記第1吹出ノズルを周方向に回転させる回転機構を備えたことを特徴とする。
第5の発明では、第1吹出ノズルとともにチップを周方向に回転させることで、レーザ加工ヘッドの移動方向に対するワイヤの送給方向を変更することができる。
本発明によれば、レーザ加工ヘッドの光学系にスパッタやヒュームが付着するのを抑えることができる。
本実施形態1に係るレーザ加工装置の構成を示す側面図である。 第1吹出ノズルの吹出口の構成を示す側面断面図である。 第2吹出ノズルの構成を示す斜視図である。 第2吹出ノズルの水平方向及び上下方向の位置を調整した状態を示す側面図である。 第2吹出ノズルの吹き出し角度を調整した状態を示す側面図である。 レーザ加工ヘッドの姿勢に応じて第2吹出ノズルの吹き出し角度を調整した状態を示す側面図である。 本実施形態2に係るレーザ加工装置の構成を示す側面図である。 チップを周方向に回転させた状態を下方から見た図である。 溶接開始位置(0°)における加工点とチップとの位置関係を示す斜視図である。 レーザ加工ヘッドを溶接開始位置から時計回り方向に90°移動させたときの、加工点とチップとの位置関係を示す斜視図である。 レーザ加工ヘッドを溶接開始位置から時計回り方向に180°移動させたときの、加工点とチップとの位置関係を示す斜視図である。 レーザ加工ヘッドを溶接開始位置から時計回り方向に270°移動させたときの、加工点とチップとの位置関係を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
図1に示すように、レーザ加工装置1は、レーザ加工ヘッド10と、ワイヤ送給ユニット20と、エア供給部30と、シールドガス供給部35とを備える。
レーザ加工ヘッド10は、ワークWの加工点Pにレーザ光Lを出射する。レーザ加工ヘッド10は、コリメータレンズ11と、フォーカスレンズ12と、保護ガラス13とを有する。
コリメータレンズ11は、図示しないファイバで伝送されたレーザ光Lを平行化する。フォーカスレンズ12は、コリメータレンズ11で平行化されたレーザ光Lを集光する。保護ガラス13は、レーザ加工ヘッド10内部に異物が侵入するのを抑える。
ワイヤ送給ユニット20は、一対の送給ローラ22と、ワイヤ管23とを有する。送給ローラ22は、図示しない送給モータによって回転する。送給ローラ22は、溶接用のワイヤ21を加工点Pに向かって送給する。ワイヤ21の先端部は、チップ25に挿通される。チップ25は、ワイヤ送給ユニット20で送給されたワイヤ21を加工点Pに案内する。
シールドガスノズル36には、シールドガス管37が接続される。シールドガス管37には、シールドガス供給部35が接続される。シールドガスノズル36は、シールドガス供給部35から供給されたシールドガスを加工点Pに供給する。シールドガスにより、ワークWの酸化を抑える。
レーザ加工ヘッド10には、第1吹出ノズル15が取り付けられる。第1吹出ノズル15は、レーザ加工ヘッド10の出射端からレーザ光Lの出射方向に延びる筒状の部材で形成される。第1吹出ノズル15は、出射方向の下流側に吹出口16が開口している。
図2にも示すように、第1吹出ノズル15は、筒状のキャップ部17を有する。キャップ部17は、第1吹出ノズル15の吹出口16に着脱可能に取り付けられる。これにより、キャップ部17にスパッタやヒュームが付着して汚れたり、キャップ部17が劣化した場合に、キャップ部17のみを取り外して交換やクリーニングをすれば良いので、メンテナンス性が向上する。
第1吹出ノズル15の吹出口16(キャップ部17の吹出口)は、エアの流通方向の下流側に向かって通路面積が徐々に小さくなっている。これにより、第1吹出ノズル15の吹出口16をエアが通過する際に、エアの流速を上げることができるので、第1吹出ノズル15の内部にスパッタが入り込むのを抑えることができる。なお、キャップ部17を有しない構成では、第1吹出ノズル15の吹出口16の通路面積を下流側に向かって徐々に小さくした形状とすればよい。
図1に示すように、レーザ加工ヘッド10の出射端の側面には、第1継手14が接続される。第1継手14には、第1エア供給管31が接続される。第1エア供給管31には、エア供給部30が接続される。エア供給部30から供給されたエアは、第1継手14を介して、レーザ加工ヘッド10の内部を通って第1吹出ノズル15に供給される。第1吹出ノズル15は、吹出口16からワークWの加工点Pに向かってエアを吹き出す。
第1吹出ノズル15からレーザ光Lの出射方向に吹き出されたエアは、第1吹出ノズル15内に侵入しようとする、加工点Pで発生するスパッタやヒュームを、レーザ光Lの光軸上から吹き飛ばして除去する。これにより、スパッタやヒュームによるレーザ光Lの屈折又は焦点位置の変動を抑える。
第1吹出ノズル15の上流端には、保護板18が設けられる。保護板18は、径方向に張り出す円盤状に形成される。保護板18は、レーザ加工時に発生したスパッタやヒュームがレーザ加工ヘッド10に付着するのを抑える。
第1吹出ノズル15には、支持部材40が取り付けられる。支持部材40は、加工点P側の、第1吹出ノズル15の下部寄りの位置に配置される。支持部材40は、取付部41と、保持部42とを有する。
取付部41は、第1吹出ノズル15の外周面を把持する。取付部41は、第1吹出ノズル15に沿って移動させることで、ワークWとの距離を変更可能となっている。取付部41には、保持部42が取り付けられる。
保持部42は、第2吹出ノズル50と、チップ25と、シールドガスノズル36とを保持する。第2吹出ノズル50は、第1吹出ノズル15の吹出口16よりも下流側に配置される。第2吹出ノズル50は、レーザ光Lの出射方向と交差する方向にエアを吹き出す。
図3にも示すように、第2吹出ノズル50は、複数の吹出孔51と、複数の吸込孔52とを有する。複数の吹出孔51は、複数の第1吹出孔51aと、複数の第2吹出孔51bとを有する。複数の第1吹出孔51aは、第2エア供給管32を介してエア供給部30に連通し、レーザ光Lの光路に向かって開口する。複数の第2吹出孔51bは、レーザ光Lの光路に向かって開口する。
ここで、レーザ光Lの光路とは、第1吹出ノズル15を介してレーザ光Lの出射方向にレーザ光Lが出射され、第1吹出ノズル15の吹出口16と加工点Pとの間に形成される光路である。
第1吹出孔51aは、第2吹出孔51bよりもエアを吹き出す吹出口の径が小さく、複数の第2吹出孔51bの近傍にそれぞれ配置される。複数の吸込孔52は、第2吹出ノズル50の側壁に開口するとともに、複数の第2吹出孔51bにそれぞれ連通する。
第2吹出ノズル50には、第2継手53が接続される。第2継手53には、第2エア供給管32が接続される。第2エア供給管32には、エア供給部30が接続される。エア供給部30から供給されたエアは、第2継手53を介して、第2吹出ノズル50の内部を通って複数の第1吹出孔51aから吹き出される。
このとき、エア供給部30から供給されるエアが第1吹出孔51aから吹き出されることにより、第1吹出孔51aからレーザ光Lの光路に向かって吹き出されるエアの流れによって、第2吹出孔51bに連通する吸込孔52に負圧が発生する。これにより、第2吹出ノズル50の周辺のエアが吸込孔52から吸い込まれ、第2吹出孔51bから吹き出される。
言い換えると、エア供給部30から複数の第1吹出孔51aに供給されるエアの流量に、複数の吸込孔52の周辺から吸い込まれて複数の第2吹出孔51bからそれぞれ吹き出されるエアの流量がそれぞれ加算されるように、エアがレーザ光Lの光路側に向かって、光路に交差するように吹き出される。
図4に示すように、支持部材40は、調整機構45を有する。支持部材40は、調整機構45を介して第2吹出ノズル50を支持する。調整機構45は、水平位置調整部46と、上下位置調整部47と、角度調整部55とを有する。
水平位置調整部46は、支持部材40の保持部42に対して水平方向に移動可能に取り付けられる。水平位置調整部46は、水平位置が調整された後で締結ボルト59により固定される。
上下位置調整部47は、保持部42に対して上下方向に移動可能に取り付けられる。上下位置調整部47は、上下位置が調整された後で締結ボルト59により固定される。
水平位置調整部46及び上下位置調整部47の位置を調整することで、第2吹出ノズル50から吹き出されるエアの吹き出し位置を変更することができる。
図5に示すように、角度調整部55は、保持部42に取り付けられた基台部56と、基台部56に対して第2吹出ノズル50を締結する締結ボルト57とを有する。第2吹出ノズル50は、締結ボルト57を緩めた状態で、締結ボルト57を中心に上下方向又は左右方向に回動させることで、エアの吹き出し角度を調整可能となっている。
第2吹出ノズル50には、ストッパボルト58が設けられる。ストッパボルト58は、上下方向に間隔をあけて配置される。ストッパボルト58の先端部は、上下位置調整部47のストッパ面48に当接する。ストッパボルト58の突出量を調整し、ストッパボルト58をストッパ面48に当接させることで、第2吹出ノズル50の姿勢(エアの吹き出し角度)を位置決めすることができる。第2吹出ノズル50は、締結ボルト57を締め付けることで、所定の姿勢で保持される。
これにより、レーザ加工ヘッド10の姿勢に応じて第2吹出ノズル50の姿勢(エアの吹き出し角度)を調整することで、第2吹出ノズル50からワークW側に向かうエアの流れを抑制し、ワークWの溶融部を避ける方向(ワークWの溶融部と平行な方向)にエアを吹き出すことができる。
具体的に、ワークWの真上からレーザ光Lを出射するのではなく、図6に示すように、ワークWに対して傾斜した方向からレーザ光Lを出射するために、レーザ加工ヘッド10を角度θだけ傾けた姿勢とした場合について検討する。
ここで、第2吹出ノズル50の姿勢を調整しない場合には、図6に仮想線で示すように、レーザ加工ヘッド10を傾けたことに伴い、第2吹出ノズル50が斜め下方を向いた姿勢となる。この状態では、第2吹出ノズル50からワークWに向かって斜め下方にエアが吹き出され、ワークWの溶融部に悪影響を与えるおそれがある。
これに対し、図6に実線で示す例では、第2吹出ノズル50から水平方向(ワークWに対して平行な方向)にエアが吹き出されるように、レーザ加工ヘッド10の姿勢に応じて第2吹出ノズル50の姿勢を調整している。これにより、第2吹出ノズル50からワークW側に向かうエアの流れを抑制し、ワークWの溶融部を避ける方向にエアを吹き出すことができる。
-本実施形態1の効果-
本実施形態に係るレーザ加工装置1によれば、レーザ光Lの出射方向において、第1吹出ノズル15の長さ分、ワークWの加工点Pから離れた位置にレーザ加工ヘッド10を配置して、レーザ加工ヘッド10の保護ガラス13にスパッタやヒュームが付着するのを抑えることができる。
また、剛性の高い第1吹出ノズル15に、支持部材40を介してチップ25を支持することで、チップ25の振動を抑え、加工点P側の近くで、ワイヤ21の位置決めを精度良く行うことができる。
また、第1吹出ノズル15から吹き出したエアに、第2吹出ノズル50から吹き出したエアを衝突させ、第1吹出ノズル15から吹き出したエアを加工点Pから偏心させている。これにより、加工点Pの溶融部に悪影響を及ぼすことなく、スパッタやヒュームを吹き飛ばすとともに、溶融部から吹き上がるプルームを除去することができる。
これにより、溶融部から吹き上がるプルームが、第1吹出ノズル15から加工点Pに向かうレーザ光Lの光路から除去され、この光路内でのレーザ光Lの屈折や乱反射を抑制できる。
《実施形態2》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7及び図8に示すように、レーザ加工ヘッド10は、回転機構60を有する。回転機構60は、モータブラケット61と、モータ62と、プーリ63と、伝達ベルト64とを有する。
モータブラケット61は、レーザ加工ヘッド10の下部寄りの位置に取り付けられる。モータブラケット61には、モータ62が取り付けられる。
モータ62の回転軸には、プーリ63が取り付けられる。プーリ63には、伝達ベルト64が巻き掛けられる。伝達ベルト64は、第1吹出ノズル15のプーリ部19の外周面にも巻き掛けられる。プーリ部19は、第1吹出ノズル15の上端部に設けられる。プーリ部19の外径は、第1吹出ノズル15の外径よりも大きい。
第1吹出ノズル15は、レーザ加工ヘッド10に対して周方向に回転可能に取り付けられる。モータ62の回転駆動力は、プーリ63及び伝達ベルト64を介して第1吹出ノズル15のプーリ部19に伝達される。第1吹出ノズル15は、モータ62の回転に伴って周方向に回転する。
第1吹出ノズル15には、支持部材40が取り付けられる。支持部材40の保持部42には、ワイヤ21を加工点Pに案内するチップ25が保持される。そのため、第1吹出ノズル15を周方向に回転させると、第1吹出ノズル15とともにワイヤ21を加工点Pに案内するチップ25が周方向に回転する。
このように、第1吹出ノズル15とともにチップ25を周方向に回転させることで、レーザ加工ヘッド10の移動方向に対するワイヤ21の送給方向を変更することができる。
具体的に、図9に示すように、ワークWは、第1部材W1と、第2部材W2とを有する。第1部材W1は、板状の部材で形成される。第2部材W2は、円筒状の部材で形成される。第2部材W2は、第1部材W1の上面に立設される。
レーザ加工ヘッド10は、第2部材W2の外周面と第1部材W1の上面との隅部に沿ってレーザ溶接を行うことで、第1部材W1と第2部材W2とを溶接する。
図9では、溶接開始位置(0°)から時計回り方向に沿ってレーザ溶接を行うものとする。溶接開始位置では、チップ25によるワイヤ21の供給位置が、ワークWの加工点Pに対して溶接方向の前方(図9では左方)となるように、第1吹出ノズル15を回転させる。その後、レーザ加工ヘッド10を、溶接開始位置から時計回り方向に移動させながらレーザ溶接を行う。
図10に示すように、溶接開始位置から時計回り方向に90°移動させた位置では、チップ25によるワイヤ21の供給位置が、ワークWの加工点Pに対して溶接方向の前方(図10で上方)となるように、第1吹出ノズル15を回転させる。なお、レーザ加工装置1は、レーザ加工ヘッド10を0°から90°まで移動させている間、チップ25によるワイヤ21の供給位置が、溶接方向の前方に位置するように、第1吹出ノズル15を周方向に適宜回転させながらレーザ溶接を行い、溶接ビード5を形成する。
図11に示すように、溶接開始位置から時計回り方向に180°移動させた位置では、チップ25によるワイヤ21の供給位置が、ワークWの加工点Pに対して溶接方向の前方(図11で右方)となるように、第1吹出ノズル15を回転させる。
図12に示すように、溶接開始位置から時計回り方向に270°移動させた位置では、チップ25によるワイヤ21の供給位置が、ワークWの加工点Pに対して溶接方向の前方(図12で下方)となるように、第1吹出ノズル15を回転させる。
なお、図示は省略するが、レーザ加工装置1は、レーザ加工ヘッド10を270°から0°まで移動させ、チップ25によるワイヤ21の供給位置を調整しながらレーザ溶接を行い、溶接ビード5を形成する。
このように、第1吹出ノズル15を回転させ、ワークWの加工点Pに対して溶接方向の前方にワイヤ21を供給しながら溶接することができるので、ワークWの溶接品質を高めることができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、第2吹出ノズル50、チップ25、シールドガスノズル36を、支持部材40を介して第1吹出ノズル15に支持する構成について説明したが、この形態に限定するものではない。例えば、第2吹出ノズル50を、第1吹出ノズル15とは別の部材に支持するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、レーザ加工ヘッドの光学系にスパッタやヒュームが付着するのを抑えることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 レーザ加工装置
10 レーザ加工ヘッド
15 第1吹出ノズル
16 吹出口
17 キャップ部
20 ワイヤ送給ユニット
21 ワイヤ
25 チップ
36 シールドガスノズル
40 支持部材
50 第2吹出ノズル
51 吹出孔
51a 第1吹出孔
51b 第2吹出孔
52 吸込孔
55 角度調整部(調整機構)
60 回転機構
L レーザ光
P 加工点
W ワーク

Claims (5)

  1. ワークの加工点にレーザ光を出射するレーザ加工ヘッドと、溶接用のワイヤを該加工点に向かって送給するワイヤ送給ユニットとを備えたレーザ加工装置であって、
    前記レーザ加工ヘッドの出射端から前記レーザ光の出射方向に延びる筒状の部材で形成され、該出射方向の下流側に開口する吹出口からエアを吹き出す第1吹出ノズルと、
    前記第1吹出ノズルの吹出口よりも下流側で、前記レーザ光の出射方向と交差する方向にエアを吹き出す第2吹出ノズルと、
    前記ワイヤ送給ユニットで送給された前記ワイヤを前記加工点に案内するチップと、
    前記加工点にシールドガスを供給するシールドガスノズルと、
    前記第1吹出ノズルに取り付けられ、少なくとも前記チップを支持する支持部材とを備えた
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2吹出ノズルから吹き出すエアの吹き出し角度を調整する調整機構を備えた
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1吹出ノズルは、該第1吹出ノズルの吹出口に着脱可能に取り付けられた筒状のキャップ部を有する
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1つにおいて、
    前記第1吹出ノズルの吹出口は、エアの流通方向の下流側に向かって通路面積が徐々に小さくなっている
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか1つにおいて、
    前記第1吹出ノズルを周方向に回転させる回転機構を備えた
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
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