JP2022074193A - 乗員検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライブ中に乗員の状態変化が発生した場合であっても、乗員の快適性をできるだけ保ちながら、状態変化に対する適切な処置対応を可能とする乗員検知システムを提供する。【解決手段】車両10の乗員20を検知する乗員検知システムであって、乗員は、運転者および2名以上の同乗者を含む複数の乗員であり、複数の乗員の属性および状態を検出する検出部110と、検出部で、複数の乗員のうち、いずれかの乗員の状態変化を検出すると、他の乗員の属性、状態に基づき、状態変化に対して処置すべき乗員を選出して、処置すべき乗員に対して、処置に関する指示を行う指示制御部160と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、乗員検知システムに関するものである。
特許文献1には、睡眠提案装置が記載されている。睡眠提案装置は、自車両がこれから走行する予定経路上の地点における他車両での乗員の睡眠履歴情報を取得すると共に、睡眠履歴情報に基づいて、予定経路上の地点の環境が睡眠に向いているか否かを示す睡眠適合度を、予定経路上の各地点について算出する。そして、睡眠提案装置は、睡眠適合度に基づいて、自車両が予定経路上を走行する間に、自車両の乗員が就寝できる就寝時間を推定して、推定した就寝時間を乗員に提案する。
睡眠提案装置は、例えば、自動運転モード時に、就寝時間の開始時点で、乗員(運転者)のシートをリクライニングさせ(就寝の促進)、また、就寝時間の終了時に、シートを基に戻すことで乗員を覚醒させる(覚醒支援)。
また、特許文献2には、車両用音入出力装置が記載されている。車両用音入出力装置は、乗員の音声を集音する集音部と、各座席に対して音または映像を出力する出力部と、乗員の覚醒度を検知する覚醒度検知部とを有している。そして、車両用音入出力装置は、集音部で集音された音声に基づいて、車両または車両周辺に関する内容が発話されたと判断した場合に、覚醒度検知部によって検知された覚醒度が所定値よりも高い乗員にのみ、車両または車両周辺に関する情報を出力部から出力する。これにより、寝ている他の乗員の快適性を確保する(睡眠を妨げない)ようになっている。
また、特許文献3には、車両用乗員覚醒装置が記載されている。車両用乗員覚醒装置は、現在位置から目的地までの案内経路を検索する案内経路検索手段と、乗員の生体情報を検出する生体情報検出手段と、生体情報に基づいて乗員の睡眠状態を判定する睡眠状態判定手段と、乗員を覚醒する際の覚醒タイミングを設定する覚醒タイミング設定手段とを備えている。また、車両には、睡眠状態にある乗員を覚醒状態とする覚醒機器が取り付けられている。そして、覚醒機器動作手段は、案内経路上における車両の現在位置、乗員の睡眠状態、および覚醒タイミングに基づいて、覚醒機器を動作制御する。これにより、目的地に到達する前に、あるいは乗員が設定した目覚まし時刻に、乗員を快適かつ確実に目覚めさせることができる。
特開2020-77121号公報 特開2020-72393号公報 特開2010-18055号公報
しかしながら、上記の特許文献1~3は、睡眠の支援および覚醒の支援を行うものに過ぎない。例えば、ドライブ中においては、複数の乗員のうち、いずれかの乗員にトラブル等の状態変化が発生する場合が考えられるが、特許文献1~3では、乗員の快適性をできるだけ保ちながら、状態変化に対する適切な処置を行うことはできない。
本開示の目的は、上記問題に鑑み、ドライブ中に乗員の状態変化が発生した場合であっても、乗員の快適性をできるだけ保ちながら、状態変化に対する適切な処置対応を可能とする乗員検知システムを提供することにある。
本開示は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本開示では、車両(10)の乗員(20)を検知する乗員検知システムであって、
乗員は、運転者および2名以上の同乗者を含む複数の乗員であり、
複数の乗員の属性および状態を検出する検出部(110)と、
検出部で、複数の乗員のうち、いずれかの乗員の状態変化を検出すると、他の乗員の属性、状態に基づき、状態変化に対して処置すべき乗員を選出して、処置すべき乗員に対して、処置に関する指示を行う指示制御部(160)と、を備えることを特徴としている。
この開示によれば、検出部によって複数の乗員の属性および状態が検出される。そして、検出部によって、複数の乗員のうち、いずれかの乗員の状態変化が検出されると、指示制御部は、他の乗員の属性、状態に基づき、状態変化に対して処置すべき乗員(対応適任者)を選出して、対応適任者に対して、処置に関する指示を行う。よって、乗員の状態変化が発生しても、選出した対応適任者のみに指示を行うので、他の乗員の快適性をできるだけ保ちながら、適切な処置を行うことができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
車両における座席、および乗員を示す平面図である。 乗員検知システムの全体構成を示す構成図である。 対応適任者を選出するための第1選出マップである。 対応適任者を選出するための第2選出マップである。 対応適任者を選出するための第3選出マップである。 対応適任者を選出するための第4選出マップである。 指示制御部が実行する制御内容を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の乗員検知システム100について、図1~図7を用いて説明する。乗員検知システム100は、車両10に乗る複数の乗員20を検知して、乗員20に対する睡眠および覚醒の支援を行う。加えて、乗員検知システム100は、ドライブ中で、例えば乗員20の中に状態変化が発生した場合に、複数の乗員20の中から状態変化に対して処置すべき乗員20(対応適任者)を選出して、この処置すべき乗員20に対して処置の指示を行うシステムとなっている。
車両10は、例えば、5人乗りの乗用車であり、運転席11、助手席12、左後席13、および右後席14等を備えている。本開示の乗員検知システム100は、複数の乗員20は、運転者21および2名以上の同乗者を含む条件で使用される。ここでは、図1に示すように、乗員20は、運転者21、助手席者22、左後席者23、および右後席者24の場合を例としている。乗員20の構成(属性)としては、例えば、運転者21、助手席者22、左後席者23が大人であり、右後席者24が子供の場合を想定している。
ドライブ中における乗員20の状態変化というのは、主に、トラブルの発生が想定される。トラブルは、例えば、車酔い、急な腹痛、子供(幼児)のぐずり泣き、あるいは飲み物をこぼした等の内容である。以下、乗員20の状態変化を「トラブル」と表記する。
ここで、車両10には、自動運転装置、およびカーナビゲーション装置が搭載されている。
自動運転装置は、車両10の走行状態、走行環境(走行している道路や、周辺環境)等に基づいて、自動運転レベル1~5の実施が可能である。図2~図6では、自動運転レベルを「AD Lv」と表記している。自動運転レベル1は、自動運転装置が、ステアリング操作、あるいは加減速操作のいずれかをサポートする運転レベルである。自動運転レベル2は、自動運転装置が、ステアリング操作、および加減速操作の両者のサポートをする運転レベルである。自動運転レベル3は、特定の場所で、自動運転装置がすべての操作を行うが、緊急時は、運転者21が操作する運転レベルである。自動運転レベル4は、特定の場所で、運転者21による運転に代えて自動運転装置がすべての操作を行う運転レベルである。尚、特定の場所を過ぎると、運転者21による運転が必要となる。自動運転レベル5は、場所の限定なく、運転者21による運転に代えて自動運転装置がすべての操作を行う運転レベルである。自動運転レベル3~5において、自動運転装置による運転操作が行われている間は、運転者21は、セカンドタスク(睡眠、読書、映画鑑賞等の運転以外の行為)が可能となる。
また、カーナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System)によって、自車位置を把握し、その結果を地図画面上に表示させると共に、希望する目的地までの目的地案内を実施する。
乗員検知システム100は、図1、図2に示すように、検出部110、取得部120、入力部130、覚醒部140、指示部150、および指示制御部160等を備えている。
検出部110は、複数の乗員20の属性、および状態等を検出する部位である。乗員20の属性というのは、例えば、大人か子供か、男性か女性か等を示す項目である。大人か子供かの差は、主に、体格の差から検出される。また、乗員20の状態というのは、例えば、起きているのか寝ているのか、くつろいでいるのか、何か(ゲーム、スマートフォン、車内ディスプレイでの映画等)に集中しているのか、平常なのか異常(トラブル)が発生したのか等を示す項目である。検出部110は、例えば、ドライバモニタ111、乗員モニタ112、および生体センサ113等が使用されている。
ドライバモニタ111は、例えば、ステアリングコラムやメータフードに設けられ、運転者21の主に上半身(顔を含む)の画像を取得する(撮影する)カメラである。ドライバモニタ111は、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ、あるいは赤外線カメラ等が使用されている。ドライバモニタ111は、取得した運転者21の上半身画像のデータを指示制御部160へ出力する。
乗員モニタ112は、例えば、車両10の天井部前方の中央部に設けられ、各乗員20の主に上半身(顔を含む)の画像を取得する(撮影する)カメラである。乗員モニタ112は、ドライバモニタ111と同様に、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ、あるいは赤外線カメラ等が使用されている。乗員モニタ112は、取得した各乗員20の上半身画像のデータを指示制御部160へ出力する。尚、上記のドライバモニタ111は、乗員モニタ112で代用することも可能である。乗員モニタ112(各種カメラ)では大人子供の層別や、個人認識により女性や男性、個人の特定も検出可能である。
生体センサ113は、例えば、各席11~14の背もたれ部の内部に設けられて、各乗員20の心拍数、体温、および姿勢等を計測するセンサである。生体センサ113は、計測した心拍数、体温、および姿勢等のデータを指示制御部160へ出力する。生体センサ113は、主に、乗員20の睡眠の深さを検出するものであるが、上記の乗員モニタ112で代用することも可能である。また、生体センサ113としては、乗員20の体の一部(腕等)に装着されるスマートウオッチ等としてもよい。
取得部120は、車両10の走行シーン(運転状況)に関する情報を取得する部位である。取得部120は、第1情報取得部121、および第2情報取得部122等を有している。
第1情報取得部121は、自動運転装置と接続されており、自動運転に伴う走行シーンの情報を、自動運転装置から取得して、取得した各種データを指示制御部160に出力する。自動運転に伴う走行シーンの情報は、自動運転レベル、セカンドタスクの可否、走行状況(平常走行、高速走行、渋滞走行)、等を示す情報である。
第2情報取得部122は、カーナビゲーション装置と接続されており、ナビゲーション走行に伴う走行シーンの情報を、カーナビゲーション装置から取得して、取得した各種データを指示制御部160に出力する。ナビゲーション走行に伴う走行シーンの情報は、走行道路(一般道路、高速道路)、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)、および目的地等の位置情報である。
入力部130は、複数の乗員20のうち、いずれかの乗員20のトラブルの発生を他の乗員20が察知したときに、他の乗員20うち、誰が処置対応するかを入力する部位である。入力部130は、第1入力部131、および第2入力部132等を有している。第1入力部131、および第2入力部132は、各乗員20による入力操作が可能な位置に設定されている。
第1入力部131は、いずれかの乗員20のトラブルを、他の乗員20が察知した場合に、他の乗員20自ら処置対応する旨を入力する部位となっている。つまり、第1入力部131は、「このトラブルについては、私が処置します」ということを処置者自身が申告する部位である。第1入力部131で入力された処置信号は、指示制御部160に出力される。
第2入力部132は、いずれかの乗員20のトラブルを、他の乗員20が察知した場合に、残りの乗員20のうち、処置可能な乗員20を設定して、処置依頼のための入力を行う部位となっている。つまり、第2入力部132は、「このトラブルについては、AさんがBさんに対して、処置をお願いします」という依頼をする部位である。第2入力部132で入力された依頼信号は、指示制御部160に出力される。
覚醒部140は、各乗員20用に設定されて、各乗員20が寝ているときに、あるいは眠気をもよおしているときに、強制的に覚醒させる部位である。覚醒部140は、例えば、各席11~14における背もたれ部のリクライニング戻し機構、振動部を有するシートベルト、シート空調(冷却)装置、あるいはシートマッサージ装置等とすることができる。覚醒部140は、指示制御部160によって、その作動が制御される。
指示部150は、いずれかの乗員20のトラブルがあったときに、処置対応のために選出された乗員20のみに対して、処置するように指示を与える部位である。指示部150は、例えば、各乗員20の耳元に設けられた音声指示用の指向性スピーカ、あるいは、各乗員20の見やすい位置に設定された表示指示用のディスプレイ等とすることができる。
指示制御部160は、CPU、RAM、および記憶媒体等を有している。指示制御部160は、検出部110からの検出データ、取得部120からの取得データ、および入力部130からの各種信号に応じて、複数の乗員20のうち、いずれかの乗員20のトラブルの発生を検出する。そして、指示制御部160は、他の乗員20の属性、状態に基づき、トラブルに対して処置すべき乗員20を選出して、処置すべき乗員20に対して、覚醒が必要なときは覚醒部140を作動させ、指示部150によって処置に関する指示を行う部位となっている。以下、処置すべき乗員20を「対応適任者」と表記する。
指示制御部160の記憶媒体には、図3~図6に示すように、いずれかの乗員20のトラブルに対して、対応適任者(トラブル対応人)を選出するための選出マップが予め記憶されている。選出マップは、図3~図6に示す実施形態では、乗員20の属性(構成)と、走行シーンと、各乗員20の状態とに応じて、予め定めた優先順位に基づいて、トラブルが発生した場合の対応適任者を、決定するためのマップとなっている。
乗員20の属性として、上記で説明したように、運転者21、助手席者22、左後席者23、右後席者24の場合を例としている。運転者21、助手席者22、左後席者23は大人であり、右後席者24は子供である。また、走行シーンとして、乗車時、一般道路走行、高速道路での自動運転レベル0~2(平常走行、渋滞走行)、高速道路での自動運転レベル3(セカンドタスク中、運転交代前)、サービスエリア/パーキングエリア走行(分岐走行あるいは停車)、更にはドライバに異常が発生した場合を例としている。また、各乗員20の状態として、平常、居眠り、および体調変化を挙げている。そして、乗員20のトラブルに対して、対応適任者を選定する際の優先順位(不等号表示)が設定されている。
優先順位の設定の考え方としては、例えば、
1.大人優先、
2.自動運転でセカンドタスクが許可されている運転者(自動運転レベル4以上)、
3.乗員20の中で眠気の一番浅い人、
等とすることができる。ただし、2で自動運転レベル3のときには、状況によってはドライバを選択してもよい。状況は安定して自動運転を継続できる高速道路が含まれ、突発の運転交代が起こりにくいところでは対応適任者の優先順位にいれてもよい。
尚、図3~図6中の注1では、左後席者23と助手席者22の眠り状態の深さにより、優先順位を変える場合があるとしている。また、注2では、運転者21と助手席者22の眠り状態の深さにより、優先順位を変える場合があるとしている。また、注3では、左後席者23と運転者21の眠り状態の深さにより、優先順位を変える場合があるとしている。また、注4では、左後席者23と運転者21と助手席者22の眠り状態の深さにより、優先順位を変える場合があるとしている。また、注5では、助手席者22も起こす対象であるが、左後席者23にすぐ知らせるとしている。
本実施形態の乗員検知システム100の構成は、以上のようになっており、以下、図7を加えて、作用および作用効果について説明する。
乗員検知システム100では、複数の乗員20の状態を検知して、睡眠の支援および覚醒の支援を行う。乗員検知システム100は、眠気をもよおしている乗員20に対しては、例えば、各席11~14の背もたれ部をリクライニングさせる。また、乗員20を覚醒する必要があるときは、リクライニングを戻す、シートベルトの振動部を作動させる、シート空調装置で冷却する、シートマッサージ装置を作動させる、更には、指向性スピーカやディスプレイ等で乗員20に伝える等により、乗員20を覚醒させる(乗員20の五感を使用して覚醒させる)。
そして、乗員検知システム100は、乗員20のトラブル発生時の処置を行う。以下、図7のフローチャートを用いて、制御の内容を説明する。
まず、ステップS100にて、指示制御部160は、検出部110から得られる検出データより、乗員20の状態として、トラブルの発生有無を監視する。トラブルは、上記で説明したように、車酔い、急な腹痛、子供のぐずり泣き、あるいは、飲み物をこぼした場合等である。指示制御部160は、ドライバモニタ111、および乗員モニタ112から得られる検出データ(画像)から、トラブルの発生有無を判定する。尚、指示制御部160は、ドライバモニタ111、乗員モニタ112、および生体センサ113から得られる検出データ(目の開き具合、顔の向き、姿勢、心拍数、体温等)から、乗員20が起きているか寝ているか、脇見をしているか、くつろいでいるか集中しているか等を把握する。
次に、ステップS110で、指示制御部160は、トラブルの発生有りと判定すると、ステップS120に移行して、取得部120からの取得データに基づいて、走行シーンの把握を行う。
次に、ステップS130で、指示制御部160は、トラブルの発生に対して処置すべき乗員20を選出する際に、運転者21を含めるか否かを判定する。指示制御部160は、取得部120からの取得データに基づいて、自動運転中であって、運転者21にセカンドタスクが許可される状況(自動運転レベル3以上)においては、処置すべき乗員20として運転者21を含める。また、指示制御部160は、セカンドタスクが許可されていない状況(自動運転レベル2以下)では、処置すべき乗員20として運転者21を含めないものとする。
ステップS130で、肯定判定、つまり、処置すべき乗員20として運転者21を含めると判定して場合に、指示制御部160は、ステップS140に移行して、入力部130からの信号があるか否かを判定する。
ステップS140で、否定判定(信号なし)すると、指示制御部160は、ステップS150に移行して、乗員20の属性(主に、大人か子供か)を検知する。指示制御部160は、検出部110(ドライバモニタ111、乗員モニタ112)から得られる検出データ(画像)から、乗員20の属性を検知する。ここでは、運転者21、助手席者22、左後席者23が大人であり、右後席者24が子供であると検知する。
次に、ステップS160で、指示制御部160は、トラブルに対する対応適任者を、図3~図6の選出マップから選出する。例えば、図3に示すように、指示制御部160は、一般道走行において、右後席者24(子供)にトラブルが発生し、運転者21、助手席者22、左後席者23が寝ていない場合であると、左後席者23>助手席者22>運転者21の優先順位で、対応適任者を選出する。
次に、ステップS170で、選出した対応適任者が寝ている場合であると、指示制御部160は、対応適任者(選出者)に対応する覚醒部140を、例えば所定時間、作動させて、対応適任者を覚醒させる。
そして、ステップS180で、対応適任者が覚醒したか否かを判定して、覚醒したと判定すると、ステップS190で、対応適任者に対して(対応適任者のみに)、指示部150を用いて、対応のための指示(右後席者24に対して○○処置してください)を与え、本フローを終了する。
上記ステップS180で、対応適任者が覚醒しなかった場合は、指示制御部160は、ステップS200に移行して、覚醒作動が3回目以上か否かを判定する。
覚醒作動が2回目までであると、指示制御部160は、ステップS170に戻り、ステップS170、ステップS180を繰り返す(覚醒部140の作動を繰り返す)。また、覚醒作動が3回目以上であると、指示制御部160は、ステップS160に戻り、対応適任者の選出からやり直して、ステップS170、ステップS180を実行する。
ここで、上記ステップS140で、肯定判定(信号あり)すると、指示制御部160は、ステップS210に移行して、入力部130からの信号が、第1入力部131からの処置信号か、第2入力部132からの依頼信号かを判定する。
信号が処置信号であると、指示制御部160は、本フローを終了する。つまり、第1入力部131からの処置信号があった場合は、対応適任者は、処置信号を入力した乗員20本人となるため、指示制御部160は、対応適任者の選出(ステップS160)、対応適任者が寝ている場合の覚醒処理(ステップS170)、更には、トラブルに対する処置内容の指示(ステップS190)を行わない。
また、信号が依頼信号であると、指示制御部160は、ステップS170に移行する。つまり、第2入力部132からの依頼信号があった場合は、対応適任者が指名されていることになるため、指示制御部160は、対応適任者の選出(ステップS160)は行わずに、必要に応じて覚醒処理(ステップS170)をして、ステップS190でトラブルに対する処置内容の指示を行う(右後席者24に対して○○処置してください)。
一方、上記ステップS130で、否定判定、つまり、トラブルの発生に対して対応適任者を選出する際に、運転者21を含めないと判定した場合(セカンドタスクを許可しない場合)、指示制御部160は、ステップS220に移行する。
ステップS220では、運転者21は、運転に集中しなければいけないことから、例えば、ドライバモニタ111からの画像データによって、眠気をもよおしていたり、脇見をしているような場合は、運転者21に対する注意喚起や、覚醒処理を行う(DSM覚醒支援)。
そして、ステップS230で、指示制御部160は、対応適任者として運転者21を除いた条件で、上記で説明したステップS140からステップS210と同様の制御を実行する。
以上のように、本実施形態では、検出部110によって複数の乗員20の属性および状態が検出される。そして、検出部110によって、複数の乗員20のうち、いずれかの乗員20のトラブルが検出されると、指示制御部160は、他の乗員20の属性、状態に基づき、トラブルに対して対応適任者を選出して、対応適任者に対して、処置に関する指示を行う。よって、乗員20のトラブルが発生しても、選出した対応適任者のみに指示を行うので、他の乗員20の快適性をできるだけ保ちながら、適切な処置を行うことができる。
また、指示制御部160は、乗員20の属性、状態に加えて、走行シーンに基づき、対応適任者の選出、および処置に関する指示を行うようにしているので、より適切な対応適任者を選出することが可能となる。
また、指示制御部160は、複数の乗員20、走行シーン、および予測されるトラブルに基づいて、対応適任者を選出するための選出マップを予め備え、選出マップから対応適任者の選出を行う。これにより、指示制御部160は、容易に対応適任者を選出することが可能となる。
また、選出マップには、対応適任者の選出のための優先順位が予め定められているので、選出の幅が広がり、選出がより容易となる。
また、他の乗員20がトラブルを察知した場合に、自ら処置対応する旨を入力する第1入力部131を備え、指示制御部160は、第1入力部131への入力があると、対応適任者の選出、および処置に関する指示を禁止する。これにより、乗員20自ら対応の意思を示した場合は、対応適任者の選出、および処置指示にかかる制御を割愛することができる。
また、他の乗員20がトラブルを察知した場合に、対応適任者を設定入力する第2入力部132を備え、指示制御部160は、第2入力部132への入力があると、対応適任者の選出を禁止する。これにより、対応適任者の選出にかかる制御を割愛することができる。
また、指示制御部160は、選出した対応適任者が寝ている場合は、覚醒部140を用いて覚醒処理をした後に、処置に関する指示を行う。これにより、確実な処置対応が可能となる。
また、指示制御部160は、覚醒部140による覚醒処理が予め定めた所定回数を超えると、対応適任者の選出をやり直す。これにより、選出した対応適任者が覚醒処理によって起きない場合は、早々に見切りをつけて、別の対応適任者を選出することができる。
また、指示制御部160は、車両10の自動運転機能が発揮されている場合、対応適任者として、運転者21を含める。これにより、対応適任者を選択するさいの幅を広げることができる。
また、指示制御部160は、車両10の自動運転機能が発揮されていない場合、対応適任者として、運転者21を除外する。これにより、運転者21は、運転に集中することができる。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態に対して、指示制御部160は、同乗者として、助手席者22がいる場合で、トラブル(状態変化)を起こした乗員20が、運転者21である場合に、対応適任者として助手席者22を選出すると共に、他の起きている乗員20にトラブルの発生を知らせるようにするとよい。これにより、運転者21に対しては、隣の助手席者22が素早く処置対応することが可能となり、また、他の起きている乗員20は、緊急事態である旨を認識することができる。
また、指示制御部160は、対応適任者の選出対象が、運転者21のみとなる場合に、車両10の外部への情報提示を行うようにするとよい。これにより、車両10の外部にSOS発信して、援助を受けることが可能となる。
また、指示制御部160は、ドライブ中に目的地、サービスエリア、あるいはパーキングエリア等に到着したときに、運転者21を除く乗員20全員に対して、覚醒部140を作動させて、全員を覚醒させるようにしてもよい。
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、1つの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、更に請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
本開示に記載の制御部およびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つないしは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部およびその手法は、専用ハードウエア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部およびその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウエア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10 車両
20 乗員
100 乗員検知システム
110 検出部
120 取得部
131 第1入力部
132 第2入力部
140 覚醒部
160 指示制御部

Claims (12)

  1. 車両(10)の乗員(20)を検知する乗員検知システムであって、
    前記乗員は、運転者および2名以上の同乗者を含む複数の乗員であり、
    複数の前記乗員の属性および状態を検出する検出部(110)と、
    前記検出部で、複数の前記乗員のうち、いずれかの乗員の状態変化を検出すると、他の乗員の前記属性、状態に基づき、前記状態変化に対して処置すべき乗員を選出して、前記処置すべき乗員に対して、前記処置に関する指示を行う指示制御部(160)と、を備える乗員検知システム。
  2. 前記車両の走行シーンに関する情報を取得する取得部(120)を備え、
    前記指示制御部は、前記他の乗員の前記属性、状態、および前記走行シーンに基づき、前記処置すべき乗員の選出、および前記処置に関する指示を行う請求項1に記載の乗員検知システム。
  3. 前記指示制御部は、複数の前記乗員、前記走行シーン、および予測される前記状態変化に基づいて、前記処置すべき乗員を選出するための選出マップを予め備え、前記選出マップから前記処置すべき乗員の選出を行う請求項2に記載の乗員検知システム。
  4. 前記選出マップには、前記処置すべき乗員の選出のための優先順位が予め定められた請求項3に記載の乗員検知システム。
  5. 前記他の乗員が前記状態変化を察知した場合に、自ら処置対応する旨を入力する第1入力部(131)を備え、
    前記指示制御部は、前記第1入力部への入力があると、前記処置すべき乗員の選出、および前記処置に関する指示を禁止する請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の乗員検知システム。
  6. 前記他の乗員が前記状態変化を察知した場合に、処置可能な乗員を設定入力する第2入力部(132)を備え、
    前記指示制御部は、前記第2入力部への入力があると、前記処置すべき乗員の選出を禁止する請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の乗員検知システム。
  7. 睡眠中の前記乗員を覚醒させる覚醒部(140)を備え、
    前記指示制御部は、選出した前記処置すべき乗員が寝ている場合は、前記覚醒部を用いて覚醒処理をした後に、前記処置に関する指示を行う請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の乗員検知システム。
  8. 前記指示制御部は、前記覚醒処理が予め定めた所定回数を超えると、前記処置すべき乗員の選出をやり直す請求項7に記載の乗員検知システム。
  9. 前記指示制御部は、前記車両の自動運転機能が発揮されている場合、前記処置すべき乗員として、前記運転者を含める請求項1~請求項8のいずれか1つに記載の乗員検知システム。
  10. 前記指示制御部は、前記車両の自動運転機能が発揮されていない場合、前記処置すべき乗員として、前記運転者を除外する請求項1~請求項8のいずれか1つに記載の乗員検知システム。
  11. 前記指示制御部は、前記同乗者として、助手席者がいる場合で、前記状態変化を起こした前記乗員が、前記運転者である場合に、前記処置すべき乗員として前記助手席者を選出すると共に、他の起きている乗員に前記状態変化の発生を知らせる請求項1~請求項10のいずれか1つに記載の乗員検知システム。
  12. 前記指示制御部は、前記処置すべき乗員の選出対象が、前記運転者のみとなる場合に、前記車両の外部への情報提示を行う請求項1~請求項11のいずれか1つに記載の乗員検知システム。
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