JP2022072213A - 放電対象領域を有する帯電装置 - Google Patents
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Abstract
Description
印刷媒体に画像を形成する画像形成装置が知られている。画像形成装置は、静電潜像が形成される感光体と、感光体を帯電する帯電装置と、感光体の静電潜像にトナーを塗布して現像する現像装置とを備える。帯電装置は、感光体から離間した位置に配置されることがあり、この場合、帯電装置は、感光体に対して非接触帯電を行う。感光体と帯電装置との間に形成される隙間の間隔は、一定ではなく、帯電装置による帯電バイアスは、当該間隔の最大値に基づいて設定される。
以下では、図面を参照しながら帯電装置及び画像形成装置の種々の例について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。図は、例を一層明瞭に示すために、簡略化又は誇張して描いている場合がある。まず、例示的な画像形成装置について説明する。
例示的な画像形成装置は、複数のステーションを備える。ステーションは、トナー像を形成するための静電潜像が形成される像担持体と、像担持体にトナーを供給する現像装置と、像担持体を帯電する帯電装置とを備える。像担持体とは、トナー像を担持する部品を示しており、例えば、感光体である。帯電装置は、放電によって像担持体を帯電させる帯電部材を備える。例示的な帯電部材では、像担持体の表面における放電の対象領域が制限されている。帯電部材による放電の対象領域が制限されることによって、放電電流を低減し、像担持体の摩耗を抑制することが可能となる。
図1は、例示的な画像形成装置1を示す。画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色を用いてカラー画像を形成する。画像形成装置1は、印刷媒体搬送装置10と、転写装置30と、定着装置50と、第1~第4のステーション2A,2B,2C,2Dとを備える。
ステーション2A、ステーション2B、ステーション2C及びステーション2Dは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナーを供給する。ステーション2Aは現像装置20Y及び像担持体40Yを備え、ステーション2Bは現像装置20M及び像担持体40Mを備える。ステーション2Cは現像装置20C及び像担持体40Cを備え、ステーション2Dは現像装置20K及び像担持体40Kを備える。像担持体40Y、像担持体40M、像担持体40C及び像担持体40Kは、例えば、感光体(一例として感光体ドラム)である。
印刷媒体搬送装置10は、一例として、画像が形成される印刷媒体Pを搬送経路R1に沿って搬送する給紙ローラ11を備える。印刷媒体PはカセットCに積層されて収容されており、給紙ローラ11によってピックアップされて搬送される。印刷媒体搬送装置10は、転写されるトナー像が二次転写領域R2に到達するタイミングで印刷媒体Pを搬送経路R1を介して二次転写領域R2に到達させる。
転写装置30は、例えば、ステーション2A~2Dのそれぞれからトナーを受けてトナー像(積層トナー像)を形成する。転写装置30は、一例として、転写ベルト31と、懸架ローラ32a,32b,32c,32dと、一次転写ローラ33a,33b,33c,33dと、二次転写ローラ34とを備える。二次転写ローラ34は、懸架ローラ32dと共に転写ベルト31を挟持する。二次転写領域R2は二次転写ローラ34及び懸架ローラ32dを含んでおり、二次転写領域R2において転写ベルト31から印刷媒体Pに二次転写が行われる。
定着装置50は、転写ベルト31から印刷媒体Pに二次転写されたトナー像を印刷媒体Pに定着させる。定着装置50は、一例として、印刷媒体Pを加熱すると共に印刷媒体Pにトナー像を定着する加熱ベルト51と、加熱ベルト51を加圧する加圧ローラ52とを備える。
加熱ベルト51と加圧ローラ52の間には、印刷媒体Pの定着領域であるニップ部が設けられる。画像形成装置1は、印刷媒体Pの搬送経路における定着装置50の下流側に、トナー像が定着された印刷媒体Pを画像形成装置1の外部に排出する排出ローラ55,56を備えてもよい。
例えば、ステーション2A、ステーション2B、ステーション2C及びステーション2Dのそれぞれは、現像装置20Y,20M,20C,20K、像担持体40Y,40M,40C,40K、及び帯電装置41Y,41M,41C,41Kを一体として含むプロセスカートリッジ2である。
一例として、画像形成装置1は、ステーション2A,2B,2C,2Dのそれぞれが装着される筐体3を備える。ステーション2A,2B,2C,2Dのそれぞれは、例えば、筐体3の扉を開けて筐体3に対して挿抜されることにより、筐体3に対して着脱自在とされている。
ステーション2A,2B,2C,2Dのそれぞれにおいて、像担持体40Y,40M,40C,40Kは静電潜像を形成し、現像装置20Y,20M,20C,20Kは像担持体40Y,40M,40C,40Kに形成された静電潜像を現像する。像担持体40Y,40M,40C,40Kのそれぞれの外周面には、帯電装置41Y,41M,41C,41K及び露光ユニット42が対向している。
露光ユニット42は、帯電装置41Y,41M,41C,41Kによって帯電された像担持体40Y,40M,40C,40Kの外周面を、印刷媒体Pに形成する画像に応じて露光する。像担持体40Y,40M,40C,40Kの外周面のうち露光ユニット42に露光された部分の電位が変化し、像担持体40Y,40M,40C,40Kの外周面に静電潜像が形成される。
ステーション2A,2B,2C,2Dのそれぞれには、例えば、トナータンク25Y,25M,25C,25Kが対向するように配置される。現像装置20Y,20M,20C,20Kには、トナータンク25Y,25M,25C,25Kからトナーが供給される。現像装置20Y,20M,20C,20Kは、供給されたトナーによって像担持体40Y,40M,40C,40Kの外周面の静電潜像を現像してトナー像を形成する。像担持体40Y,40M,40C,40Kの外周面に形成されたトナー像は、転写ベルト31に一次転写される。
例えば、画像形成装置1に被記録画像の画像信号が入力されると、給紙ローラ11が回転して印刷媒体Pがピックアップされて印刷媒体Pが搬送経路R1に沿って搬送される。一方、帯電装置41Y,41M,41C,41Kは、像担持体40Y,40M,40C,40Kの外周面を所定の電位に均一に帯電する。そして、画像信号に基づいて露光ユニット42が像担持体40Y,40M,40C,40Kの外周面にレーザ光を照射して像担持体40Y,40M,40C,40Kの外周面に静電潜像を形成する。
そして、現像装置20Y,20M,20C,20Kが現像を行い、例えば、像担持体40Y,40M,40C,40Kのそれぞれと転写ベルト31とが対向する領域で一次転写が行われる。転写ベルト31には積層トナー像が形成され、積層トナー像は、二次転写領域R2において印刷媒体搬送装置10から搬送された印刷媒体Pに二次転写される。二次転写された印刷媒体Pは、二次転写領域R2から定着装置50に搬送され、積層トナー像が溶融定着される。積層トナー像が溶融定着された印刷媒体Pは、例えば、排出ローラ55,56から画像形成装置1の外部に排出される。
次に、帯電装置41Y,41M,41C,41Kの詳細の例について説明する。以下では、識別する必要がないときには、帯電装置41Y,41M,41C,41Kをまとめて帯電装置41とし、像担持体40Y,40M,40C,40Kをまとめて像担持体40として説明する。
帯電装置41は、像担持体40の外周面を所定の電位に均一に帯電させる。図2に示されるように、例示的な画像形成装置1は、非接触式の帯電装置41を有する。帯電装置41は、像担持体40に対して非接触に配置されている。画像形成装置1では、例えば、直流電圧成分に交流電圧成分を重畳した電圧を帯電装置41に印加することにより、像担持体40の表面40bを一様に帯電させる。帯電装置41は、例えば、静電荷によって静電潜像を形成する像担持体40の表面40bに当該静電荷を付与するための放電を発生させる。
画像形成装置1は、例えば、電源71と、制御装置72とを更に備える。制御装置72は、例えば、画像形成装置1の動作を制御する制御部であってもよい。像担持体40の表面40bは、回転方向D1に沿って回転可能とされている。像担持体40は、例えば、回転可能な有機感光体(OPC:Organic Photo Conductor)である。一例として、像担持体40は、基体と、基体の外側において表面40bを構成する感光層とを備え、感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層とが基体側から順に積層されていてもよい。
一例として、像担持体40の電荷輸送層は、フィラー粒子を含んでいてもよい。例えば、有機化合物よりも放電の影響を受けにくい材料からなるフィラー粒子が電荷輸送層に含まれることにより、像担持体40と帯電装置41との間に生じる放電による像担持体40の摩耗を抑制することが可能となる。一例として、フィラー粒子の平均粒子径が50[nm]以上且つ500[nm]以下とされていてもよい。この場合、像担持体40の摩耗を効果的に抑制することが可能となる。
例示的な帯電装置41は、像担持体40の表面40bを均一に帯電して表面40bに帯電面を形成し、この帯電面に露光ユニット42が光を照射することによって表面40bに静電潜像が形成される。像担持体40は、その軸線方向(図2の紙面に直交する方向)の両端部が支持部材を介して回転可能に支持されており、モータ等の駆動源が像担持体40を回転駆動する。像担持体40は、例えば、画像形成装置1のプロセス速度に応じた回転速度で回転する。一例として、画像形成装置1のプロセス速度は、像担持体40の表面40bの接線速度(線速)に一致する。
例示的な帯電装置41は、帯電部材45及び放電領域規制部材46とを備える。帯電部材45は、像担持体40に対して離間して設けられている。一例として、帯電部材45は、円柱状を呈する。例示的な帯電部材45は、導電性支持体45bと、導電性支持体45bの外周面上に積層された導電性弾性体層45cとを含む。例えば、導電性支持体45bの外周面にはメッキ処理が施されていてもよい。この場合、導電性支持体45bの防錆性能及び耐傷性能を高めることが可能となる。導電性弾性体層45cは、例えば、導電材料を含有する樹脂によって構成されている。
例えば、帯電部材45は、像担持体40の軸線方向に平行に延びる軸線を中心として回転方向D2に沿って回転する帯電ローラである。帯電ローラである帯電部材45の回転速度に対する像担持体40の回転速度の比(線速比)は、例えば、0.5以上且つ1.0以下である。帯電部材45の抵抗は、例えば、105[Ω]以上且つ108[Ω]以下である。
ローラタイプの帯電部材45の抵抗測定の方法は、一例として、直径が30mmであるアルミローラを帯電部材45に当接荷重1.67[N](170[gF])で軸線方向(長手方向)の全域にわたって当接させ当該アルミローラを30[rpm](0.5[rps])で回転させる。そして、電源71から帯電部材45に-400Vの直流電圧を印加し、アース側に100[kΩ]の抵抗を配置し、帯電部材45の軸線方向の両端における電圧の測定、及び電流の算出を行って帯電部材45の抵抗を測定する。一例として、帯電部材45の軸線方向の長さは320[mm]である。
帯電装置41と像担持体40との間には、間隙Gが形成されている。帯電装置41には、電源71が電気的に接続されている。電源71は、例えば、像担持体40を帯電するための電圧を帯電部材45の導電性支持体45bに印加する。電源71から導電性支持体45bに印加される電圧は、例えば、直流電圧(DC電圧)と交流電圧(AC電圧)とが重畳された電圧である。
帯電部材45に電圧が印加されると、帯電部材45と像担持体40との間に放電が生じる。この放電によって帯電部材45から像担持体40に交流電流が流れ、像担持体40の表面40bのうち帯電部材45に対向する部分が帯電される。像担持体40が回転することによって、例えば、像担持体40の表面40bが全周にわたって均一に帯電される。
ところで、像担持体40に対する帯電部材45の間隔L(距離)は、像担持体40の回転方向D1の位置に応じて異なっており、例えば、制御装置72は電源71が帯電部材45に供給するバイアスを間隔Lの最大値(最大ギャップ)に合わせて設定する。しかしながら、間隔Lの最大値に合わせてバイアスが設定される場合、間隔Lが小さい部分には過剰な放電電流が流れて像担持体40の摩耗が進行することが想定される。
具体的には、例えば図2及び図3に示されるように、設定される交流電圧(AC電圧)が大きいほど、電流(AC電流)が大きくなる。そして、交流電圧が一定値(一例として2000[Vpp])を超えると、像担持体40に対する放電電流が生じ、この放電電流によって像担持体40の摩耗が生じうる。よって、例示的な画像形成装置1は、像担持体40の表面40bにおける放電の対象領域を制限する放電領域規制部材46を備える。
放電領域規制部材46は、像担持体40と帯電部材45との間に配置されている。放電領域規制部材46は、例えば、シート状を呈する。放電領域規制部材46の厚さTは、例えば、30[μm]以上且つ100[μm]以下である。放電領域規制部材46は、例えば、像担持体40の軸線方向(図2の紙面に直交する方向)に延在するスリット47を有する。帯電部材45は、例えば、放電領域規制部材46のスリット47を介して像担持体40の表面40bに静電荷を付与する。
一例として、帯電部材45と像担持体40との間隔Lが8[μm]以上であってもよい。間隔Lの上限は、例えば、100[μm]であってもよい。帯電装置41は、スリット47付きの放電領域規制部材46を備えることにより、例えば、像担持体40の表面40bに放電を受ける対象領域Aを形成する。対象領域Aは、帯電部材45と像担持体40との最近接部P(最も距離が短い部分)を含む。
例えば、像担持体40の表面40bの回転方向D1における対象領域Aの幅をW[mm]、帯電部材45が発生する放電電圧の周波数をF[Hz]、像担持体40の表面40bの接線速度(表面40bの回転方向D1の速度)をPS[mm/sec]、とすると、対象領域Aの表面40bの幅Wは、
4×(PS/F)≦W≦20×(PS/F)
を満たす。対象領域Aの幅であるWの値は、例えば、0.475[mm]以上であってもよい。また、像担持体40の表面40bの接線速度をPS[mm/sec]、帯電部材45が発生する放電電圧の周波数をF[Hz]、としたときに、
(PS/F)≦0.125[mm]
を満たしてもよい。この場合、帯電部材45による帯電均一性を高めて画像形成装置1による画像を高画質にすることができる。
4×(PS/F)≦W≦20×(PS/F)
を満たす。対象領域Aの幅であるWの値は、例えば、0.475[mm]以上であってもよい。また、像担持体40の表面40bの接線速度をPS[mm/sec]、帯電部材45が発生する放電電圧の周波数をF[Hz]、としたときに、
(PS/F)≦0.125[mm]
を満たしてもよい。この場合、帯電部材45による帯電均一性を高めて画像形成装置1による画像を高画質にすることができる。
放電領域規制部材46は、樹脂製のフィルムによって構成されていてもよい。具体例として、放電領域規制部材46は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)及びウレタンの少なくともいずれかを含んでいてもよい。放電領域規制部材46は、例えば、絶縁体を含んでいる。放電領域規制部材46の抵抗は、例えば、1010[Ω・cm]以上である。
以上、例示的な画像形成装置1及び帯電装置41は、像担持体40と帯電部材45との間に配置され、像担持体40の表面40bにおける放電の対象領域Aを制限する放電領域規制部材46を備える。帯電部材45による放電の対象領域Aが制限されることによって、放電電流を低減し、像担持体40の摩耗を抑制することができる。
図4は、前述したAC電圧[Vpp]と放電電流[mA]との関係の例を示すグラフである。例えば、AC電圧が2500[Vpp]であって間隔Lが50μm~100μmである場合、放電領域規制部材46を有しない比較例では、放電電流が0.44[mA]となる。一方、放電領域規制部材46を備える実施例では、放電電流を0.23[mA]とすることが可能となる。なお、実施例では、対象領域Aの幅Wを0.475[mm]とした。
図5は、放電電流[mA]と像担持体40の摩耗率[nm/kc]との関係を模式的に示すグラフである。前述したように、放電領域規制部材46を有しない比較例において放電電流が0.44[mA]である場合には、像担持体40の摩耗率は23[nm/kc]程度であった。これに対し、放電領域規制部材46を備える実施例において放電電流が0.23[mA]である場合には、OPC摩耗率は12[nm/kc]程度であった。このように、放電領域規制部材46を備えて放電の対象領域Aを制限する実施例では、比較例よりもOPC摩耗率を48%程度低減できることが分かった。
像担持体40は、回転可能な表面40bを有し、回転可能な表面40bは、放電を受ける対象領域Aを形成し、対象領域Aの幅Wは、前述したように、
4×(PS/F)≦W≦20×(PS/F)
を満たしてもよい。上記の数値「4」と「20」は、例えば、交番回数を示しており、幅Wが20×(PS/4)以下であることにより、放電電流を抑制する効果をより確実に発揮することができる。また、幅Wが4×(PS/F)の値以上であることにより、交番回数が4以上となって像担持体40の表面40bへの帯電ムラを抑制して帯電均一性を向上させることができる。
4×(PS/F)≦W≦20×(PS/F)
を満たしてもよい。上記の数値「4」と「20」は、例えば、交番回数を示しており、幅Wが20×(PS/4)以下であることにより、放電電流を抑制する効果をより確実に発揮することができる。また、幅Wが4×(PS/F)の値以上であることにより、交番回数が4以上となって像担持体40の表面40bへの帯電ムラを抑制して帯電均一性を向上させることができる。
幅Wが0.475[mm]以上であってもよい。すなわち、像担持体40の接線速度PSを285[mm/sec]、放電電圧の周波数を2400[Hz]としたときに、幅Wが、
W≧4×(PS/F)=4×(285/2400)=0.475
を満たしてもよい。この場合、前述と同様、帯電均一性を向上させることができる。
W≧4×(PS/F)=4×(285/2400)=0.475
を満たしてもよい。この場合、前述と同様、帯電均一性を向上させることができる。
図6は、スリット幅である幅Wと像担持体40の表面40bの電位(表面電位)との関係を模式的に示すグラフである。図7は、交番回数と表面電位との関係を模式的に示すグラフである。図6に示されるように、幅Wが0.475[mm]以上である場合、表面40bの電位を安定させることができる。そして、図7に示されるように、交番回数が4以上である場合、表面40bの電位を安定させることができる。
図8は、スリット幅である幅Wと像担持体40の表面40bにおける表面電位偏差との関係を模式的に示すグラフである。図8に示されるように、幅Wが0.475[mm]以上である場合には、表面40bにおける表面電位偏差を抑えることができる。なお、図9は、交番回数と幅Wとの関係を模式的に示すグラフである。図9に示されるように、交番回数と幅Wとは比例関係にあることが分かる。従って、図10のグラフに示されるように、交番回数が4以上である場合には、表面40bにおける表面電位偏差を抑えることができる。
また、幅Wが、
W≦20×(PS/F)=20×(285/2400)=2.375
を満たしてもよい。すなわち、幅Wが2.375[mm]以下であってもよい。この場合、放電電流が過剰となることを抑制することができる。
W≦20×(PS/F)=20×(285/2400)=2.375
を満たしてもよい。すなわち、幅Wが2.375[mm]以下であってもよい。この場合、放電電流が過剰となることを抑制することができる。
図2に例示されるように、放電領域規制部材46は、スリット47を有し、帯電部材45は、放電領域規制部材46のスリット47を介して像担持体40の表面40bに静電荷を付与してもよい。この場合、放電の対象領域Aを制限する放電領域規制部材46の形状を簡易にすることができる。また、帯電部材45と像担持体40との間隔Lが8[μm]以上であってもよい。この場合、間隔Lを十分に確保することができる。
像担持体40の表面40bの接線速度をPS[mm/sec]、帯電部材45が発生する放電電圧の周波数をF[Hz]、としたときに、
(PS/F)≦0.125[mm]
を満たしてもよい。この場合、帯電部材45による帯電均一性を高めて画像形成装置1による画像を高画質にすることができる。帯電部材45の抵抗が105[Ω]以上且つ108[Ω]以下であってもよい。この場合、帯電部材45の抵抗を適切な値とすることができる。
(PS/F)≦0.125[mm]
を満たしてもよい。この場合、帯電部材45による帯電均一性を高めて画像形成装置1による画像を高画質にすることができる。帯電部材45の抵抗が105[Ω]以上且つ108[Ω]以下であってもよい。この場合、帯電部材45の抵抗を適切な値とすることができる。
放電領域規制部材46の厚さTが30[μm]以上且つ100[μm]以下であってもよい。また、放電領域規制部材46が樹脂製のフィルムによって構成されていてもよく、放電領域規制部材46がポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)及びウレタンの少なくともいずれかを含んでもよい。この場合、放電領域規制部材46の厚さT又は材料をより適切にすることができる。また、放電領域規制部材46の抵抗が1010[Ω・cm]以上であってもよい。この場合、放電領域規制部材46の抵抗を適切な値とすることができる。
また、帯電部材45は、回転する帯電ローラであってもよく、当該帯電ローラの周速に対する像担持体40の周速の比が0.5以上且つ1.0以下であってもよい。この場合、像担持体40及び帯電部材45の周速を適切にして帯電部材45による像担持体40への帯電均一性をより高めることができる。
次に、変形例に係る帯電部材85を備えた帯電装置81について図11を参照しながら説明する。帯電装置81は、非回転とされた狭域固定式(すなわち固定タイプ)の帯電部材85を備える点で帯電装置41と異なる。帯電装置81の一部の構成は、前述した帯電装置41の一部の構成と同一であるため、帯電装置41の構成と重複する部分の説明を省略する。
帯電装置81は、非回転とされた狭域固定式の帯電部材85を備える。例えば、「非回転とされた狭域固定式」とは、狭域において回転せず固定された状態として用いられることを示している。帯電装置81は、放電領域規制部材46を有しない。帯電部材85は、例えば、像担持体40と共に像担持体40の軸線方向(図11の紙面に直交する方向)に平行に延びる長尺状を呈する。
帯電部材85の抵抗は、例えば、105[Ω]以上且つ108[Ω]以下である。固定タイプの帯電部材85の抵抗測定の方法は、一例として、直径が30mmであるアルミローラを帯電部材85に当接荷重1.67[N](170[gF])で軸線方向(長手方向)の全域にわたって当接させ、電源71から帯電部材85に電圧を印加してから3秒後にアース側の抵抗の両端の電圧を測定し、測定した電圧から電流を算出して帯電部材85の抵抗を測定する。一例として、帯電部材85の軸線方向の長さは320[mm」である。例えば、帯電部材85と像担持体40との間隔Lは、50[μm]以上且つ100[μm]以下である。
帯電装置81では、帯電部材85が非回転とされた狭域固定式の帯電部材である。よって、狭域固定式の帯電部材85によって像担持体40の表面40bにおける放電の対象領域Aが制限されるため、前述した帯電装置41と同様、放電電流を低減して像担持体40の摩耗を抑制することができる。
以上、変形例に係る帯電装置81について説明した。このように、帯電装置の構成、及び帯電部材の形状については特に限定されない。例えば、帯電装置は、前述した帯電部材45と同様のローラ状の帯電部材であってもよく、像担持体の直径(外径)と帯電部材の直径とを調整して前述と同様の効果を得ることも可能である。
図12は、前述した交番回数が4である場合における像担持体の外径と帯電部材の外径との関係を模式的に示すグラフである。図10に示されるように、例えば、像担持体の外径が30[mm]であって且つ帯電部材の外径が1.4[mm]である場合、及び、像担持体の外径が10[mm]であって且つ帯電部材の外径が1.4[mm]である場合、には前述と同様の効果が得られる。
以上、本明細書において、帯電装置及び画像形成装置の種々の例について説明した。しかしながら、本明細書に記載の全ての側面、利点及び特徴は、必ずしも、いずれか一つの特定の例、実施形態若しくは実施例により達成される又は含まれるわけではないと理解されるべきである。実際、本明細書において様々な例を記載し示したが、他の例についても配置及び詳細を変更できることは明らかである。ここに請求される保護主題の精神及び範囲に包含される全ての変更及び変形が請求される。
Claims (15)
- 静電荷によって静電潜像を形成する像担持体の表面に前記静電荷を付与するための放電を発生させる帯電部材と、
前記像担持体と前記帯電部材との間に配置され、前記像担持体の表面における前記放電の対象領域を制限する放電領域規制部材と、
を備える帯電装置。 - 前記像担持体は、回転可能な表面を有し、
前記回転可能な表面は、前記放電を受ける対象領域を形成し、
前記対象領域の前記表面の回転方向の幅が、
4×(PS/F)≦W≦20×(PS/F)
を満たす、
但し、Wは、前記像担持体の前記表面の回転方向における前記対象領域の幅[mm]であり、
Fは、前記帯電部材が発生する放電電圧の周波数[Hz]であり、
PSは、前記像担持体の前記表面の接線速度[mm/sec]である、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記Wが0.475[mm]以上である、
請求項2に記載の帯電装置。 - 前記放電領域規制部材は、スリットを有し、
前記帯電部材は、前記放電領域規制部材の前記スリットを介して前記像担持体の表面に前記静電荷を付与する、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記帯電部材と前記像担持体との間隔が8[μm]以上である、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記像担持体の前記表面の接線速度をPS[mm/sec]、前記帯電部材が発生する放電電圧の周波数をF[Hz]、としたときに、
(PS/F)≦0.125[mm]
を満たす、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記帯電部材の抵抗が105[Ω]以上且つ108[Ω]以下である、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記放電領域規制部材の厚さが30[μm]以上且つ100[μm]以下である、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記放電領域規制部材が樹脂製のフィルムによって構成されている、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記放電領域規制部材がポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)及びウレタンの少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記放電領域規制部材の抵抗が1010[Ω・cm]以上である、
請求項1に記載の帯電装置。 - 前記帯電部材は、回転する帯電ローラであり、
前記帯電ローラの周速に対する前記像担持体の周速の比が0.5以上且つ1.0以下である、
請求項1に記載の帯電装置。 - 静電潜像を形成する回転可能な表面を有する像担持体に対して放電を発生させる帯電部材を備え、
前記回転可能な表面は、前記放電を受ける対象領域を形成し、
前記対象領域の前記表面の回転方向の幅が、
4×(PS/F)≦W≦20×(PS/F)
を満たす、
但し、Wは、前記像担持体の前記表面の回転方向における前記対象領域の幅[mm]であり、
Fは、前記帯電部材が発生する放電電圧の周波数[Hz]であり、
PSは、前記像担持体の前記表面の接線速度[mm/sec]である、
帯電装置。 - 前記帯電部材が非回転とされた狭域固定式の帯電部材である、
請求項13に記載の帯電装置。 - 請求項1に記載の帯電装置を備える画像形成装置。
Priority Applications (2)
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JP2020181542A JP2022072213A (ja) | 2020-10-29 | 2020-10-29 | 放電対象領域を有する帯電装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020181542A JP2022072213A (ja) | 2020-10-29 | 2020-10-29 | 放電対象領域を有する帯電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022072213A true JP2022072213A (ja) | 2022-05-17 |
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Family Applications (1)
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JP2020181542A Pending JP2022072213A (ja) | 2020-10-29 | 2020-10-29 | 放電対象領域を有する帯電装置 |
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JP4752710B2 (ja) * | 2006-10-06 | 2011-08-17 | セイコーエプソン株式会社 | 画像形成装置および該装置の異常判定方法 |
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-
2020
- 2020-10-29 JP JP2020181542A patent/JP2022072213A/ja active Pending
-
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- 2021-08-20 WO PCT/US2021/046828 patent/WO2022093369A1/en active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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