JP2022072134A - 内燃機関用の点火コイルの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力及び発熱が抑制された点火コイルの制御方法を提供する。【解決手段】内燃機関用の点火コイルの制御方法は、(A)内燃機関の動作条件から、基準通電時間Tを設定するステップ、(B)吸入される燃料を含む気体の量と点火時の前記内燃機関の容積に基づき、点火時の前記内燃機関の内圧Psを求めるステップ、(C)前記基準通電時間Tと前記内圧Psとに基づき、1次電流の通電時間taを求めるステップ及び(D)前記点火コイルに、1次電流を前記通電時間taの間、流すステップを含む。【選択図】図4
Description
本発明は、内燃機関用の点火コイルの制御方法に関する。詳細には、点火コイルの1次電流の通電時間の制御方法に関する。
内燃機関で使用される点火コイルは、1次コイル及び2次コイルを備える。1次コイルに電流を流しこれを遮断することで、2次コイルに高電圧が発生する。この高電圧は、内燃機関に装着された点火プラグに印加される。点火プラグおいて放電が発生し、燃料に点火される。1次コイルに流れる電流は、1次電流と称される。
内燃機関において燃料を効率的に燃焼させ、高い出力を得るには、点火コイルでの1次電流の通電時間や遮断のタイミングを、適切に制御することが重要となる。例えば、車用のエンジンでは、ECU(エンジンコントロールユニット)が、エンジンの回転数等をモニタして、点火コイルの1次電流を制御している。内燃機関用の点火装置の制御方法についての検討が、特開2016-169692公報で報告されている。
内燃機関の燃焼室の内圧は、内燃機関への負荷によって変動する。燃料に点火するために必要とされる点火コイルの出力電圧は、燃焼室内の内圧が大きいほど高くなる。この出力電圧を達成するために、点火コイルの1次電流の通電時間も、内圧が大きいほど長くなる。従来、内燃機関への負荷の変動によらず適正に点火できるように、点火コイルの通電時間は、内圧が最大となっときに要求される通電時間以上に設定されていた。このため、内燃機関のへ負荷が小さいときは、点火コイルの通電時間は、必要とされる時間より長くなっていた。これは、無駄な消費電力及び発熱の要因となりうる。
本発明の目的は、消費電力や発熱が抑制された、点火コイルの制御方法の提供にある。
本発明に係る内燃機関用の点火コイルの制御方法は、
(A)内燃機関の動作条件から、基準通電時間Tを設定するステップ、
(B)吸入される燃料を含む気体の量と点火時の前記内燃機関の容積に基づき、点火時の前記内燃機関の内圧Psを求めるステップ、
(C)前記基準通電時間Tと前記内圧Psとに基づき、1次電流の通電時間taを求めるステップ
及び
(D)前記点火コイルに、1次電流を前記通電時間taの間流すステップ
を含む。
(A)内燃機関の動作条件から、基準通電時間Tを設定するステップ、
(B)吸入される燃料を含む気体の量と点火時の前記内燃機関の容積に基づき、点火時の前記内燃機関の内圧Psを求めるステップ、
(C)前記基準通電時間Tと前記内圧Psとに基づき、1次電流の通電時間taを求めるステップ
及び
(D)前記点火コイルに、1次電流を前記通電時間taの間流すステップ
を含む。
好ましくは、前記(B)のステップでは、前記気体の圧力Pa及び体積Vaと、点火時の前記内燃機関の容積Vsと、前記気体の比熱比kとに基づき、以下の式で前記内圧Psが計算される。
Ps=Pa×(Va/Vs)k
Ps=Pa×(Va/Vs)k
好ましくは、前記(C)のステップでは、前記内燃機関の最大内圧Pmと、前記基準通電時間T及び前記内圧Psとに基づき、以下の式で前記通電時間taが求められる。
ta=T×(Ps/Pm)
ta=T×(Ps/Pm)
好ましくは、前記(A)のステップ、前記(B)のステップ、前記(C)のステップ及び前記(D)のステップが繰り返される。
好ましくは、前記内燃機関がエンジンであり、前記内燃機関の動作条件が前記エンジンの回転数及び前記点火コイルの電源電圧である。
本発明に係る点火コイルの制御方法では、吸入される燃料を含む気体の量と点火時のこの内燃機関の容積とに基づき、点火時の内圧が計算される。この内圧を基に1次電流の通電時間が決められる。この制御方法では、1次電流の通電時間が、点火に必要な通電時間と比べて過大になることが防止されている。この制御方法では、点火コイルでの消費電力や発熱が抑制されている。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る点火コイルの制御方法が適用される、内燃機関とその制御装置の例が示されたブロック図である。この実施形態では、内燃機関は車用のエンジンである。この図には、点火コイル2、エンジン4、点火プラグ5、ECU6(エンジンコントロールユニット)及びバッテリ8が示されている。
点火コイル2は、エンジン4の上方に位置している。図示されないが、点火コイル2は、1次コイル、2次コイル及びスイッチ素子を備える。スイッチ素子は、1次コイルの電流(1次電流)の導通と遮断とを切り替える。点火コイル2では、1次電流を流しこれを遮断することで、2次コイルに高電圧が発生する。この高電圧が、点火コイル2の出力電圧となる。出力電圧は、エンジン4内に装着された点火プラグ5に送られる。図1に示されるように、点火コイル2には、ECU6から制御信号10が送られる。また、バッテリ8からの電源ライン12が、点火コイル2に接続されている。点火コイル2の電源は、バッテリ8から供給されている。
ECU6からの制御信号10は、点火コイル2のスイッチ素子に接続される。ECU6は、制御信号10によって、点火コイル2の1次電流の導通と遮断とを切り替える。図1で示されるように、バッテリ8から点火コイル2へ接続される電源ライン12は、ECU6にも接続されている。これによりECU6は、点火コイル2の電源電圧をモニタすることができる。ECU6には、エンジン4に設けられた各種センサーから信号が送られる。ECU6は、これらをもとにエンジン4の状態をモニタしている。例えばECU6には、エンジン4の回転数、吸入する燃料を含む気体の量、ピストンと連結したクランクシャフトの角度等の情報が送られる。ECU6は、これらの情報をもとに、点火コイル2及びエンジン4の動作を制御する。
図示されないが、この実施形態では、ECU6は、マイクロコントローラ(MCU)、プログラム及びメモリを備える。この実施形態では、本制御方法は、このプログラムがMCUを動作させることで、実現されている。メモリには、このプログラムや、制御に必要なデータが格納される。
エンジン4には、燃料を含む気体が送り込まれ、これがピストン14により押されて圧縮される。この実施形態では、この気体は空気である。ECU6からの制御信号10により、所定のタイミングで点火コイル2の1次電流が流し始められ、その後1次電流は遮断される。このとき2次コイルに発生した高電圧により点火プラグ5から火花が発せられ、燃料に点火される。気体が膨張して、ピストン14が押し戻される。このサイクルを繰り返すことで、ピストン14が上下に連続的に動く。ピストン14の上下運動は、クランクシャフト(図示されず)により、回転運動に変換される。エンジン4の動作中は、点火コイル2の1次電流の通電と遮断とが、繰り返される。
図2は、図1の点火コイル2の、時間の経過による1次電流の変化が示されたグラフである。このグラフでは、1次電流が時刻Sで流れ始め、時刻Eで遮断されたときの1次電流が示されている。時刻Sで流れ始めた1次電流の量は、0から徐々に増加する。1次電流は、流れうる上限値Amが決まっている。このグラフでは、1次電流は時刻Eで上限値Amに到達している。この図では、時刻Eで1次電流は遮断されている。1次電流を流し始めてから上限値Amに到達までの時間(図2の両矢印tr)は、この点火コイル2の立ち上がり時間と称される。1次電流を流し始めてからこれを遮断するまでの時間(図2の両矢印ta)は、1次電流の通電時間と称される。図2では、立ち上がり時間trと通電時間taとは等しくなっている。
図示されないが、1次電流が遮断されたときに2次コイルに発生する電圧は、1次電流量が多いほど大きくなる。1次電流が上限値Amに到達した後でこの1次電流を遮断することで、この点火コイル2の出力電圧は最大となる。
図3は、このエンジン4の点火時の燃焼室の内圧と、燃料に点火するために必要とされる点火コイル2の出力電圧の関係を示すグラフである。図で示されるように、燃焼室の内圧が大きくなると、燃料に点火するために必要とされる点火コイル2の出力電圧も大きくなる。図3で、内圧Pmは、このエンジン4の負荷が変動したときにとりうる、最大内圧である。最大内圧Pmは、エンジン4の仕様により決められている。出力電圧Vmは、最大内圧Pmのときに燃料に点火するのに必要な電圧である。この点火コイル2では、1次電流が上限値Amとなるように通電時間を設定することで、出力電圧が電圧Vm以上とされている。1次電流の通電時間を、図2の時間tr以上とすることで、最大内圧Pmのときにも点火をすることができる。一方で、内圧が最大内圧Pmより小さいときは、時間trより短い通電時間で、点火が可能となる。
図4は、本発明の一実施形態に係る点火コイル2の制御方法が示された、フローチャートである。この制御方法では、点火時の内燃機関の内圧により、1次電流の通電時間が制御されている。この制御方法は、
(A)内燃機関の動作条件から、基準通電時間Tを設定するステップ、
(B)吸入される燃料を含む気体の量と点火時の前記内燃機関の容積とに基づき、点火時でのこの内燃機関の内圧Psを求めるステップ、
(C)1次電流の通電時間taを求めるステップ
及び
(D)1次電流を前記通電時間taの間流すステップ
を含む。
(A)内燃機関の動作条件から、基準通電時間Tを設定するステップ、
(B)吸入される燃料を含む気体の量と点火時の前記内燃機関の容積とに基づき、点火時でのこの内燃機関の内圧Psを求めるステップ、
(C)1次電流の通電時間taを求めるステップ
及び
(D)1次電流を前記通電時間taの間流すステップ
を含む。
図4のフローチャートのステップS1が、上記(A)のステップに該当する。ステップS2からS4までが、上記(B)のステップに該当する。ステップS5が、上記(C)のステップに該当する。ステップS6からS8までが、上記(D)のステップに該当する。この制御方法では、(D)のステップ終了後に上記(A)のステップに戻る。この制御方法では、上記(A)のステップから上記(D)のステップまでが、繰り返される。
ステップS1では、内燃機関の動作条件を基にして、基準通電時間Tが設定される。ここで、「内燃機関の動作条件」とは、内燃機関そのものの動作条件に加え、内燃機関を動作させるための周辺器機の動作条件も含む。この実施形態では、内燃機関の動作条件として、「エンジン4の回転数」及び「点火コイル2の電源電圧」が使用される。これらから、基準通電時間Tが設定される。基準通電時間Tは、この回転数及び点火コイル2の電源電圧における、「エンジン4の回転数から許容できる通電時間の最大値」(許容最大通電時間)を超えない範囲で、この点火コイル2の出力電圧を最大とするために必要な通電時間である。この通電時間は、図2の立ち上がり時間trに相当する。すなわち、基準通電時間Tは、所定の回転数及び点火コイル2の電圧において、内燃機関が最大内圧Pmとなったときにも正しく点火するための通電時間である。
この実施形態では、基準通電時間Tを設定するために、エンジン4の回転数及び点火コイル2の電源電圧と、それに対応する基準通電時間が示された通電マップが用意される。図5には、この通電マップの例が示されている。図5において、Ti(i=1、2、・・)は、対応する回転数及び電源電圧での基準通電時間である。基準通電時間Tiは、例えば事前に点火コイル2の評価を行うことで用意される。表で示された回転数及び電源電圧での基準通電時間Tは、対応するTiの値とされる。表で示された以外の回転数及び電源電圧での基準通電時間Tは、基準通電時間Tiの値から、線形補間により計算される。
ステップS2では、次に点火するときのエンジン4の回転数及び負荷から、吸入する燃料を含む気体の量(圧力Paとそのときの体積Va)が計算される。
ステップS3では、点火時の燃焼室の容積Vsが計算される。エンジン4の燃焼サイクルでは、一つのサイクル内で、点火のタイミングが決められている。この点火のタイミングから、点火時のピストン14の位置が分かる。このピストン14位置から、点火時の燃焼室内の容積Vsが計算される。
なお、ステップS2とステップS3とを実行する順序は、図4の順序に限られない。ステップS3を実行してからステップS2が実行されてもよい。ステップS2とステップS3とが並行して実行されてもよい。
ステップS4では、点火時の内圧Psが、吸入された気体の圧力Pa及び体積Vaと、点火時の燃焼室内の容積Vsと、気体の比熱比kとを用いて、以下の式で計算される。
Ps=Pa×(Va/Vs)k
前述のとおり、この実施形態では気体は空気である。この実施形態では、比熱比kは1.4である。
Ps=Pa×(Va/Vs)k
前述のとおり、この実施形態では気体は空気である。この実施形態では、比熱比kは1.4である。
ステップS5では、通電時間taが、上記エンジン4の最大内圧Pm、点火コイル2の基準通電時間T及び点火時の内圧Psから、以下の式で計算される。
ta=T×(Ps/Pm)
ta=T×(Ps/Pm)
ステップS6では、1次電流の通電が開始される。併せて、通電開始からの経過時間tのカウントが開始される。ステップS7では、通電が開始されてからの経過時間tが、通電時間taに達したか否かが判定される。達していないときは、ステップS7が繰り返され、通電は継続される。達したときは、ステップS8に移り、通電が停止される。1次電流が遮断され、2次コイルに高電圧が発生する。
ステップS8の後は、ステップS1へ戻り、同様の処理が繰り返される。これにより、同様の燃焼サイクルが、繰り返される。
図6は、ステップS5で決められた通電時間taで、ステップS6からS8を実行したときの、1次電流の変化の例が示されたグラフである。この例では、エンジン4の負荷が最大負荷よりも小さく、比(Ps/Pm)が1より小さいため、通電時間taは基準通電時間Tより小さい。通電時間taは、図2の立ち上がり時間trより短くなっている。
エンジン4の燃焼サイクルにおいては、それぞれのサイクルで点火するタイミング(すなわち、サイクル内での1次電流が遮断される時刻E)が決められている。図6で示されるように、通電時間taが燃焼サイクルで変動しても1次電流が遮断されるタイミングが同じとなるように、通電を開始する時間が調整される。
なお、図4のフローチャートには、終了する時点が記載されていない。図4には示されないが、この制御方法では、外部からの停止信号を確認して、この制御を終了される処理が含まれる。この終了処理の位置は、特に指定されない。終了処理は、処理フローの中で必ず通過する位置に置かれればよい。例えば、終了処理が、ステップS8の後に置かれてもよい。終了処理が、複数の位置に置かれていてもよい。
以下、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係る点火コイル2の制御方法では、吸入される燃料を含む気体の量と点火時のこの内燃機関の容積に基づき、点火時の内圧Psが計算さる。この内圧Psを基に点火に必要な1次電流の通電時間taが決められる。この制御方法では、1次電流の通電時間が、点火に必要な通電時間と比べて過大になることが防止されている。この制御方法では、点火コイル2での消費電力や発熱が抑制されている。
エンジン4の回転数や、バッテリ8から供給される点火コイル2の電源電圧は、エンジン4の燃焼サイクルで変動しうる。この制御方法では、点火時の内圧Psに加えて、エンジン4の回転数及び点火コイル2の電源電圧から決まる基準通電時間Tに基づいて、通電時間taが決められる。基準通電時間Tに基づいて通電時間taを決めることで、電源電圧が変動した場合においても、1次電流の通電時間が、点火に必要な通電時間と比べて過大になることが防止されている。さらにこの基準通電時間Tに基づいて通電時間taを決めることで、許容最大通電時間を超えた通電時間が設定されることが防止されている。この制御方法では、点火コイル2での消費電力や発熱が抑制されている。
この制御方法では、点火時の内圧Psを計算するために、吸入する燃料を含む気体の量(圧力Paと体積Va)及び点火時の容積Vsが使用される。これらを用いて、点火時の内圧Psは、以下の式で計算される。
Ps=Pa×(Va/Vs)k
吸入する燃料を含む気体の量は、従来のエンジン4制御においても使用されている。また、点火時の容積Vsは、点火タイミングから計算できる。点火タイミングも、従来からエンジン4制御で使用されている。内圧Psの計算では、新たなセンサーや回路は必要とされない。従来の装置の構成に変更を加えることなく、プログラムの変更で点火時の内圧Psは計算できる。この制御方法の実現は容易である。この制御方法では、容易に消費電力や発熱の抑制が実現されうる。
Ps=Pa×(Va/Vs)k
吸入する燃料を含む気体の量は、従来のエンジン4制御においても使用されている。また、点火時の容積Vsは、点火タイミングから計算できる。点火タイミングも、従来からエンジン4制御で使用されている。内圧Psの計算では、新たなセンサーや回路は必要とされない。従来の装置の構成に変更を加えることなく、プログラムの変更で点火時の内圧Psは計算できる。この制御方法の実現は容易である。この制御方法では、容易に消費電力や発熱の抑制が実現されうる。
この制御方法では、通電時間taは、最大内圧Pm及び基準通電時間Tと、点火時の内圧Psとを基に、以下の式で計算される。
ta=T×(Ps/Pm)
この制御方法では、上記の内圧Ps及びこれを用いた通電時間taを得るのに、複雑な処理は必要ない。この制御方法は、小さなMPUの処理負荷で実現される。
ta=T×(Ps/Pm)
この制御方法では、上記の内圧Ps及びこれを用いた通電時間taを得るのに、複雑な処理は必要ない。この制御方法は、小さなMPUの処理負荷で実現される。
以上説明された実施形態では、基準通電時間は、エンジン4の回転数及び点火コイル2の電源電圧を基にして、決められた。基準通電時間を決める内燃機関の動作条件は、これらに限られない。例えば、内燃機関の基準通電時間が、点火コイル2の電源電圧のみを基にして決められてもよい。
以上説明された実施形態では、内燃機関は車用のエンジン4であった。本制御方法が適用される内燃機関は、車用のエンジン4でなくてもよい、点火コイルを使用して燃料への点火が繰り返されることで、内部の気体の圧縮と膨張とが繰り返される内燃機関であればよい。
以上説明されたように、本点火コイルの制御方法によれば、消費電力や発熱が抑制される。このことから、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された装置は、種々の内燃機関用の点火コイル2の制御に適用されうる。
2・・・点火コイル
4・・・エンジン
5・・・点火プラグ
6・・・ECU
8・・・バッテリ
10・・・制御信号
12・・・電源ライン
14・・・ピストン
4・・・エンジン
5・・・点火プラグ
6・・・ECU
8・・・バッテリ
10・・・制御信号
12・・・電源ライン
14・・・ピストン
Claims (5)
- (A)内燃機関の動作条件から、基準通電時間Tを設定するステップ、
(B)吸入される燃料を含む気体の量と点火時の前記内燃機関の容積に基づき、点火時の前記内燃機関の内圧Psを求めるステップ、
(C)前記基準通電時間Tと前記内圧Psとに基づき、1次電流の通電時間taを求めるステップ
及び
(D)点火コイルに、1次電流を前記通電時間taの間流すステップ
を含む、内燃機関用の点火コイルの制御方法。 - 前記(B)のステップでは、前記気体の圧力Pa及び体積Vaと、点火時の前記内燃機関の容積Vsと、前記気体の比熱比kとに基づき、以下の式で前記内圧Psが計算される、請求項1に記載の点火コイルの制御方法。
Ps=Pa×(Va/Vs)k - 前記(C)のステップでは、前記内燃機関の最大内圧Pmと、前記基準通電時間T及び前記内圧Psとに基づき、以下の式で前記通電時間taが求められる、請求項1又は2に記載の点火コイルの制御方法。
ta=T×(Ps/Pm) - 前記(A)のステップ、前記(B)のステップ、前記(C)のステップ及び前記(D)のステップが繰り返される、請求項1から3のいずれかに記載の点火コイルの制御方法。
- 前記内燃機関がエンジンであり、前記内燃機関の動作条件が前記エンジンの回転数及び前記点火コイルの電源電圧である、請求項1から4のいずれかに記載の点火コイルの制御方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020181423A JP2022072134A (ja) | 2020-10-29 | 2020-10-29 | 内燃機関用の点火コイルの制御方法 |
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