JP2022072125A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの蓄電割合の積極的な調整制御と劣化制御との干渉を回避する。【解決手段】エンジンと、モータと、バッテリと、現在地から目的地までの走行経路に対して経路案内を行なうナビゲーションシステムと、を備えるハイブリッド自動車の制御装置は、走行経路にバッテリの充放電が比較的大きい走行が予測される所定走行区間が存在するときには、所定走行区間に至るまでに所定走行区間の走行による消費電力または回生電力のより多くがバッテリの充放電で賄うことができるようにバッテリの蓄電割合を調整するようエンジンとモータとを制御する蓄電割合調整制御を実行するが、バッテリの劣化がある程度以上のときには蓄電割合調整制御を行なわない。【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、走行経路に下り坂の区間があるときには、下り坂区間の前でバッテリの蓄電割合SOCを低下させておくように下り坂制御を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、下り坂での回生電力を効率よくバッテリに充電している。
特開2011-6047号公報
しかしながら、上述のハイブリッド自動車では、バッテリの状態によっては下り坂区間の前でバッテリの蓄電割合SOCを低下させておくように下り坂制御を実行すると他の制御と干渉する場合が生じる。バッテリの劣化がある程度以上のときには、バッテリの蓄電割合SOCが通常より低下しないように劣化制御が行なわれるが、下り坂制御はこの劣化制御と干渉する。
本発明のハイブリッド自動車は、バッテリの蓄電割合の積極的な調整制御と劣化制御との干渉を回避することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
エンジンと、モータと、バッテリと、現在地から目的地までの走行経路に対して経路案内を行なうナビゲーションシステムと、前記走行経路に前記バッテリの充放電が比較的大きい走行が予測される所定走行区間が存在するときには、前記所定走行区間に至るまでに前記所定走行区間の走行による消費電力または回生電力のより多くが前記バッテリの充放電で賄うことができるように前記バッテリの蓄電割合を調整するよう前記エンジンと前記モータとを制御する蓄電割合調整制御を実行する制御装置と、を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御装置は、前記バッテリの劣化がある程度以上のときには前記蓄電割合調整制御を行なわない、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、走行経路にバッテリの充放電が比較的大きい走行が予測される所定走行区間が存在するときには、所定走行区間に至るまでに所定走行区間の走行による消費電力または回生電力のより多くがバッテリの充放電で賄うことができるようにバッテリの蓄電割合を調整するようエンジンとモータとを制御する蓄電割合調整制御を実行する。例えば、所定走行区間として下り坂区間が存在するときには、多くの回生電力がバッテリに充電されるように下り坂区間の前でバッテリの蓄電割合を低くするようにエンジンとモータとを制御する。また、所定走行区間として渋滞区間が存在するときには、渋滞区間での電動走行をより多く行なうために渋滞区間の前でバッテリの蓄電割合を高くするようにエンジンとモータとを制御する。また、本発明のハイブリッド自動車では、バッテリの劣化がある程度以上のときには蓄電割合調整制御を行なわない。即ち、バッテリの正極劣化がある程度以上であると判定されたときや、バッテリの劣化判定値Dの積算値ΣDがある程度以上であると判定されたときには、バッテリの蓄電割合が一定以上となるように保つ制御(正極劣化制御やΣD制御など)が実行されるため、これとの干渉を回避するために、蓄電割合調整制御を行なわないようにするのである。これにより、バッテリの蓄電割合の積極的な調整制御(蓄電割合調整制御)と劣化制御との干渉を回避することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の一例をハイブリッドECU50を中心にブロックとして示すブロック図である。 ハイブリッドECU50により実行される走行計画制御の一例を示すフローチャートである。 下り坂前調整制御を実施したときと実施しなかったときのバッテリ40の状態の一例を示す説明図である。 変形例の走行計画制御の一例を示すフローチャートである。 渋滞前調整制御を実施したときと実施しなかったときのバッテリ40の状態の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の一例をハイブリッド電子制御ユニット(以下、ハイブリッドECUという。)50を中心にブロックとして示すブロック図である。図示するように、実施例のハイブリッド自動車20は、動力源としてエンジンEGとモータMGとを備える。実施例のハイブリッド自動車20は、走行モードとして、エンジンEGの運転を停止した状態でモータMGからの動力により走行する電動走行(EV走行)モードと、エンジンEGの運転とバッテリ40の充放電を伴って走行するハイブリッド走行(HV走行)モードと、を切り替えて走行する。
実施例のハイブリッド自動車20は、動力源の他に、イグニッションスイッチ21、GPS(Global Positioning System, Global Positioning Satellite)22、車載カメラ24、ミリ波レーダー26、加速度センサ28、車速センサ30、アクセルセンサ32、ブレーキセンサ34、モード切替スイッチ36、電池アクチュエータ38、バッテリ40、エアコン用電子制御ユニット(以下、エアコンECUという。)42、エアコン用コンプレッサ44、ハイブリッドECU50、アクセルアクチュエータ60、ブレーキアクチュエータ62、ブレーキ装置64、表示装置66、走行状態インジケータ67、メーター68、DCM(Data Communication Module)70、ナビゲーションシステム80などを備える。
GPS22は、複数のGPS衛星から送信される信号に基づいて車両の位置を検出する装置である。車載カメラ24は、車両の周囲を撮像するカメラであり、例えば、車両前方を撮像する前方用カメラや車両後方を撮像する後方用カメラなどが該当する。ミリ波レーダー26は、自車両と前方の車両との車間距離や相対速度を検知したり、自車両と後方の車両との車間距離や相対速度を検知する。
加速度センサ28は、例えば、車両の前後方向の加速度を検出したり、車両の左右方向(横方向)の加速度を検出するセンサである。車速センサ30は、車輪速などに基づいて車両の車速を検出する。アクセルセンサ32は、運転者のアクセルペダルの踏み込み量に応じたアクセル開度などを検出する。ブレーキセンサ34は、運転者のブレーキペダルの踏み込み量としてのブレーキポジションなどを検出する。モード切替スイッチ36は、運転席のハンドル近傍に配置されて、CDモードとCSモードとを切り替えるためのスイッチである。
電池アクチュエータ38は、バッテリ40の状態、例えば端子間電圧、充放電電流、バッテリ温度を検出しており、これらに基づいてバッテリ40を管理する。電池アクチュエータ38は、充放電電流に基づいて全蓄電容量に対する残存蓄電容量の割合としての蓄電割合SOCを演算したり、蓄電割合SOCやバッテリ温度などに基づいてバッテリ40から出力してもよい許容最大出力電力(出力制限Wout)やバッテリ40に入力してもよい許容最大入力電力(入力制限Win)を演算する。バッテリ40は、充放電可能な二次電池として構成されており、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池、鉛蓄電池などを用いることができる。
エアコンECU42は、図示しないがCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他にROMやRAM、フラッシュメモリ、入力ポート、出力ポート、通信ポートなどを備える。エアコンECU42は、乗員室を空気調和する空調装置に組み込まれており、乗員室の温度が設定された温度となるように空調装置におけるエアコン用コンプレッサ44を駆動制御する。
エンジンEGは、例えば内燃機関として構成されている。モータMGは、例えば同期発動電動機などの発電機としても機能する電動機として構成されている。モータMGは、図示しないがインバータを介してバッテリ40に接続されており、バッテリ40から供給される電力を用いて駆動力を出力したり、発電した電力によりバッテリ40を充電したりすることができる。
ハイブリッドECU50は、図示しないがCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他にROMやRAM、フラッシュメモリ、入力ポート、出力ポート、通信ポートなどを備える。ハイブリッドECU50は、走行モードを設定したり、設定した走行モードや、アクセルセンサ32からのアクセル開度、ブレーキセンサ34からのブレーキポジション、電池アクチュエータ38からの出力制限および入力制限に基づいてエンジンEGの目標運転ポイント(目標回転数や目標トルク)やモータMGのトルク指令を設定する。なお、ハイブリッドECU50は、アクセサリーオンでは起動せず、レディオンで起動する。
ハイブリッドECU50は、電動走行するときには、アクセルセンサ32からのアクセル開度や車速センサ30からの車速に基づいて要求駆動力や要求パワーを設定し、車両に要求駆動力や要求パワーを出力するようにモータMGのトルク指令を設定し、設定したトルク指令をアクセルアクチュエータ60に送信する。ハイブリッドECU50は、ハイブリッド走行するときには、車両に要求駆動力や要求パワーを出力するようにエンジンEGの目標運転ポイントとモータMGのトルク指令とを設定し、目標運転ポイントとトルク指令とをアクセルアクチュエータ60に送信する。また、ハイブリッドECU50は、ブレーキペダルが踏み込まれたときには、ブレーキセンサ34からのブレーキポジションや車速センサ30からの車速に基づいて要求制動力を設定し、要求制動力や車速に基づいてモータMGを回生制御するための回生用のトルク指令を設定すると共に、ブレーキ装置による目標制動力を設定し、トルク指令についてはアクセルアクチュエータ60に送信し、目標制動力についてはブレーキアクチュエータ62に送信する。
アクセルアクチュエータ60は、ハイブリッドECU50により設定された目標運転ポイントやトルク指令によりエンジンEGやモータMGを駆動制御する。アクセルアクチュエータ60は、エンジンEGが目標運転ポイント(目標回転数や目標トルク)で運転されるように、吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御、吸気バルブ開閉タイミング制御などを行なう。また、アクセルアクチュエータ60は、モータMGからトルク指令に相当するトルクが出力されるようにモータMGを駆動するためのインバータが有するスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ブレーキアクチュエータ62は、ハイブリッドECU50により設定された目標制動力がブレーキ装置64により車両に作用するようにブレーキ装置64を制御する。ブレーキ制御装置64は、例えば油圧駆動の摩擦ブレーキとして構成されている。
表示装置66は、例えば運転席前方のインストールパネルに組み込まれており、各種情報を表示する。走行状態インジケータ67は、図示しないがEVインジケータとHVインジケータとを有し、モータ走行しているときには、EVインジケータを点灯すると共にHVインジケータを消灯し、ハイブリッド走行しているときには、EVインジケータを消灯すると共にHVインジケータを点灯する。メーター68は、例えば運転席前方のインストールパネルに組み込まれている。
DCM(Data Communication Module)70は、自車両の情報を交通情報管理センター100に送信したり、交通情報管理センター100からの道路交通情報を受信したりする。自車両の情報としては、例えば、自車両の位置や、車速、走行パワー、走行モードなどを挙げることができる。道路交通情報としては、例えば、現在や将来の渋滞に関する情報や、走行経路上の区間における現在の平均車速や将来の平均車速の予測値に関する情報、交通規制に関する情報、天候に関する情報、路面状態に関する情報、地図に関する情報などを挙げることができる。DCM70は、交通情報管理センター100と所定間隔毎(例えば、30秒毎や1分毎、2分毎など)に通信している。
ナビゲーションシステム80は、自車両を設定した目的地に誘導するシステムであり、表示部82と地図情報データベース84とを備える。ナビゲーションシステム80は、交通情報管理センター100とDCM(Data Communication Module)70を介して通信している。ナビゲーションシステム80は、目的地が設定されると、目的地の情報とGPS22により取得した現在地(現在の自車両の位置)の情報と地図情報データベース84に記憶されている情報とに基づいて経路を設定する。そして、ナビゲーションシステム80は、所定時間毎(例えば、3分毎や5分毎など)に交通情報管理センター100と通信して道路交通情報を取得し、道路交通情報に基づいて経路案内を行なう。
ナビゲーションシステム80は、経路案内を行なう際、交通情報管理センター100から道路交通情報を取得する毎(或いは所定時間毎)に、交通情報管理センター100から取得した道路交通情報のうちの走行経路内の各走行区間の情報や走行負荷に関する情報、自車両の車速、自車両の走行パワー、自車両の走行モードなどに基づいて各走行区間を走行するのに必要な負荷情報などを先読み情報として生成し、ハイブリッドECU50に送信する。
こうして構成されたハイブリッド自動車20の動作、特に走行計画を立案して走行する走行計画制御を実行しているときの動作について説明する。図2は、ハイブリッドECU50により実行される走行計画制御の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、目的地が設定されて走行経路が設定されたときなどに実行される。
走行計画制御が実行されると、ハイブリッドECU50は、まず、正極劣化制御を実行しているか否かを判定する(ステップS100)。正極劣化制御は、実施例では、バッテリ40の正極に生じる劣化がある程度以上に至ったときにバッテリ40の蓄電割合SOCが通常の下限閾値より高い劣化時閾値以上となるようにエンジンEGやモータMGを制御するものが該当する。
ステップS100で正極劣化制御を実行していないと判定したときには、走行制御計画の再計画が必要か否かを判定する(ステップS110)。走行制御計画の再計画は、目的地が変更されたときや、走行制御計画が立案されてから所定時間(例えば数分など)が経過したときなどに必要と判断される。走行制御計画の再計画が必要と判定されたときには、先読み情報を更新し(ステップS120)、走行経路中の下り坂を探索する(ステップS130)。そして、下り坂前調整制御が必要な対象となる下り坂が探索されたか否かを判定する(ステップS140)。下り坂前調整制御は、実施例では、下り坂が開始する地点までにバッテリ40の蓄電割合SOCを下限Sdwn近くまでバッテリ40から電力を放電するようにエンジンEGとモータMGとを制御するものを意図している。したがって、対象となる下り坂は、バッテリ40の蓄電割合SOCを制御中心としておくと下り坂の走行による回生電力によりバッテリ40が満充電を超過すると予測される下り坂が該当する。走行経路にこうした対象となる下り坂区間があるときには走行制御計画を立案する(ステップS150)。ここで、走行制御計画としては、対象となる下り坂区間を設定し、対象となる下り坂区間の開始地点までにバッテリ40の蓄電割合SOCを下限Sdwn近傍まで下げることができる程度の距離(調整距離)を計算することが含まれる。
走行制御計画が立案されると、対象となる下り坂区間の開始地点より調整距離だけ前の地点に到達するのを待って(ステップS160)、下り坂前調整制御を開始する(ステップS170)。そして、対象となる下り坂区間の開始地点を通過したときに(ステップS180)、下り坂前調整制御を終了する(ステップS190)。そして、システムが終了しているか否かを判定し(ステップS200)、システムが終了していると判定したときには走行計画制御を終了し、システムが終了していないと判定したときにはステップS100の正極劣化制御中であるか否かの判定処理に戻る。
図3は、下り坂前調整制御を実施したときと実施しなかったときのバッテリ40の状態の一例を示す説明図である。図中、実線は下り坂前調整制御を実施したときを示し、破線は下り坂前調整制御を実施しなかったときを示す。ハイブリッド自動車20が対象となる下り坂区間の開始地点P12より調整距離だけ前の地点P11に到達すると、下り坂前調整制御が開始され、バッテリ40の蓄電割合SOCは下限Sdwnに向けて低くなるようにエンジンEGとモータMGとが制御される。具体的には、制御周期当たりのバッテリ40から放電する放電エネルギを設定し、走行に必要な走行エネルギから放電エネルギを減じたエネルギがエンジンEGから出力されるようにエンジンEGを運転制御すると共に車両が走行エネルギで走行するようにモータMGを制御することにより行なわれる。制御周期当たりのバッテリ40から放電する放電エネルギは、地点P12に至ったときにバッテリ40の蓄電割合SOCが下限Sdwnとなるように定めることができる。ハイブリッド自動車20が対象となる下り坂区間の開始地点P12に到達すると、バッテリ40の蓄電割合SOCは下限Sdwn近傍となり、下り坂前調整制御が終了される。そして、ハイブリッド自動車20が下り坂区間が終了する地点P14に至るまで回生電力がバッテリ40に蓄えられることにより蓄電割合SOCが増加し、地点P14以降で蓄電割合SOCが制御中心となるように通常制御が行なわれる。なお、下り坂前調整制御を実施しない場合、破線に示すように、下り坂区間内の地点13でバッテリ40の蓄電割合SOCが上限Supに至り、その後の回生電力をバッテリ40に蓄えることができなくなり、制動エネルギは油圧ブレーキなどの機械式ブレーキにより熱として放出されることになる。
ステップS140で走行経路に対象となる下り坂区間がないと判定したときには、走行制御計画を立案することなくステップS100の正極劣化制御中であるか否かの判定処理に戻る。
ステップS110で走行制御計画の再計画は必要ないと判定されたときには、走行制御計画の立案を行なうことなく、ステップS160の対象となる下り坂区間の開始地点より調整距離だけ前の地点に到達するのを待つ処理に進む。
ステップS100で正極劣化制御を実行していると判定したときには、走行制御計画を立案することなく、ステップS200のシステムが終了しているか否かの判定処理に進む。したがって、正極劣化制御を実行しているときには、システムが終了するまで走行制御計画については立案しない。この場合、下り坂区間の途中でバッテリ40の蓄電割合SOCは上限Supに至り、その後の制動エネルギは油圧ブレーキなどの機械式ブレーキにより熱として放出される。しかし、下り坂前調整制御が実行されないことにより、バッテリ40の蓄電割合SOCが正極劣化制御による値未満に下がることはない。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、正極劣化制御を実行していないときには、先読み情報に基づいて対象となる下り坂区間を探索し、対象となる下り坂区間を探索したときには、対象となる下り坂区間の開始地点より調整距離だけ前の地点に到達したときに下り坂前調整制御を開始し、バッテリ40の蓄電割合SOCを下げておく。これにより、下り坂区間の走行による回生電力のより多くをバッテリ40に蓄えることができる。そして、正極劣化制御を実行しているときには、こうした下り坂前調整制御の実行を伴う走行制御計画の立案を行なわない。即ち下り坂前調整制御を実行しない。これにより、正極劣化制御と下り坂前調整制御との干渉、即ち、バッテリ40の蓄電割合SOCを制御中心より高い値に保持する制御(正極劣化制御)とバッテリ40の蓄電割合SOCをできる限り下限Sdwn近くにする制御(下り坂前調整制御)との干渉を回避することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ40を積極的に充放電する蓄電割合調整制御として下り坂前調整制御を行なうものとしたが、渋滞前調整制御を行なうものとしてもよい。この場合、図2の走行計画制御に代えて図4の走行計画制御を実行すればよい。
図4の走行計画制御では、正極劣化制御を実行しているか否かを判定し(ステップS100)、正極劣化制御を実行していないと判定したときには、走行制御計画の再計画が必要か否かを判定する(ステップS110)。走行制御計画の再計画が必要と判定されたときには、先読み情報を更新し(ステップS120)、走行経路中の渋滞を探索する(ステップS130B)。そして、渋滞前調整制御が必要な対象となる渋滞区間が探索されたか否かを判定する(ステップS140B)。渋滞前調整制御は、実施例では、渋滞区間が開始する地点までにバッテリ40の蓄電割合SOCを上限Sup近くまでバッテリ40に電力を充電するようにエンジンEGとモータMGとを制御するものを意図している。したがって、対象となる渋滞は、バッテリ40の蓄電割合SOCを制御中心としておくと渋滞の走行による消費電力によりバッテリ40が下限Sdwnを下回ると予測される渋滞が該当する。走行経路にこうした対象となる渋滞区間があるときには走行制御計画を立案する(ステップS150B)。ここで、走行制御計画としては、対象となる渋滞区間を設定し、対象となる渋滞区間の開始地点までにバッテリ40の蓄電割合SOCを上限Sup近傍まで上げることができる程度の距離(調整距離)を計算することが含まれる。
走行制御計画が立案されると、対象となる渋滞区間の開始地点より調整距離だけ前の地点に到達するのを待って(ステップS160B)、渋滞前調整制御を開始する(ステップS170B)。そして、対象となる渋滞区間の開始地点を通過したときに(ステップS180B)、渋滞前調整制御を終了する(ステップS190B)。そして、システムが終了しているか否かを判定し(ステップS200)、システムが終了していると判定したときには走行計画制御を終了し、システムが終了していないと判定したときにはステップS100の正極劣化制御中であるか否かの判定処理に戻る。
図5は、渋滞前調整制御を実施したときと実施しなかったときのバッテリ40の状態の一例を示す説明図である。図中、実線は渋滞前調整制御を実施したときを示し、破線は渋滞前調整制御を実施しなかったときを示す。ハイブリッド自動車20が対象となる渋滞区間の開始地点P12より調整距離だけ前の地点P21に到達すると、渋滞前調整制御が開始され、バッテリ40の蓄電割合SOCは上限Supに向けて高くなるようにエンジンEGとモータMGとが制御される。具体的には、制御周期当たりのバッテリ40を充電する充電エネルギを設定し、走行に必要な走行エネルギに充電エネルギを加えたエネルギがエンジンEGから出力されるようにエンジンEGを運転制御すると共に車両が走行エネルギで走行するようにモータMGを制御することにより行なわれる。制御周期当たりのバッテリ40を充電する充電エネルギは、地点P22に至ったときにバッテリ40の蓄電割合SOCが上限Supとなるように定めることができる。ハイブリッド自動車20が対象となる渋滞区間の開始地点P22に到達すると、バッテリ40の蓄電割合SOCは上限Sup近傍となり、渋滞前調整制御が終了される。そして、ハイブリッド自動車20が渋滞区間が終了する地点P24に至るまでモータMGの消費電力がバッテリ40から放電されることにより蓄電割合SOCが減少し、地点P24以降で蓄電割合SOCが制御中心となるように通常制御が行なわれる。なお、渋滞前調整制御を実施しない場合、破線に示すように、渋滞区間内の地点23でバッテリ40の蓄電割合SOCが下限Sdwnに至り、バッテリ40の蓄電割合SOCを上げるためにバッテリ40を強制充電する処理が実行される
なお、ステップS140Bで走行経路に対象となる渋滞区間がないと判定したときには、走行制御計画を立案することなくステップS100の正極劣化制御中であるか否かの判定処理に戻る。また、ステップS110で走行制御計画の再計画は必要ないと判定されたときには、走行制御計画の立案を行なうことなく、ステップS160Bの対象となる渋滞区間の開始地点より調整距離だけ前の地点に到達するのを待つ処理に進む。
ステップS100で正極劣化制御を実行していると判定したときには、走行制御計画を立案することなく、ステップS200のシステムが終了しているか否かの判定処理に進む。したがって、正極劣化制御を実行しているときには、システムが終了するまで走行制御計画については立案しない。この場合、渋滞区間を走行している最中でも正極劣化制御が実行されているから、バッテリ40の蓄電割合SOCは制御中心より高い値に保持される。
こうした図4の走行計画制御を実行する変形例のハイブリッド自動車20では、正極劣化制御を実行していないときには、先読み情報に基づいて対象となる渋滞区間を探索し、対象となる渋滞区間を探索したときには、対象となる渋滞区間の開始地点より調整距離だけ前の地点に到達したときに渋滞前調整制御を開始し、バッテリ40の蓄電割合SOCを上げておく。これにより、渋滞区間の走行による消費電力の多くをバッテリ40で賄うことができる。そして、正極劣化制御を実行しているときには、こうした渋滞前調整制御の実行を伴う走行制御計画の立案を行なわない。即ち渋滞前調整制御を実行しない。これにより、正極劣化制御と渋滞前調整制御との干渉を回避することができる。
実施例や変形例のハイブリッド自動車20では、正極劣化制御を実行していないときに下り坂前調整制御や渋滞前調整制御を実行し、正極劣化制御を実行しているときには下り坂前調整制御や渋滞前調整制御を実行しないものとした。しかし、正極劣化制御に代えてΣD制御を実行していないときに下り坂前調整制御や渋滞前調整制御を実行し、ΣD制御を実行しているときには下り坂前調整制御や渋滞前調整制御を実行しないものとしてもよい。ΣD制御は、バッテリ40の劣化判定値Dの積算値ΣDがある程度以上であると判定されたときにバッテリ40の蓄電割合SOCを制御中心より高い一定値以上となるように保つ制御である。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジンEGが「エンジン」に相当し、モータMGが「モータ」に相当し、バッテリ40が「バッテリ」に相当し、ナビゲーションシステム80が「ナビゲーションシステム」に相当し、ハイブリッドECU50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、21 イグニッションスイッチ、22 GPS、24 車載カメラ、26 ミリ波レーダー、28 加速度センサ、30 車速センサ、32 アクセルセンサ、34 ブレーキセンサ、36 モード切替スイッチ、38 電池アクチュエータ、40 バッテリ、42 エアコン用電子制御ユニット(エアコンECU)、44 エアコン用コンプレッサ、50 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、60 アクセルアクチュエータ、62 ブレーキアクチュエータ、64 ブレーキ装置、66 表示装置、67 走行状態インジケータ、68 メーター、70 DCM、80 ナビゲーションシステム、82 表示部、84 地図情報データベース、100 交通情報管理センター、EG エンジン、MG モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、モータと、バッテリと、現在地から目的地までの走行経路に対して経路案内を行なうナビゲーションシステムと、前記走行経路に前記バッテリの充放電が比較的大きい走行が予測される所定走行区間が存在するときには、前記所定走行区間に至るまでに前記所定走行区間の走行による消費電力または回生電力のより多くが前記バッテリの充放電で賄うことができるように前記バッテリの蓄電割合を調整するよう前記エンジンと前記モータとを制御する蓄電割合調整制御を実行する制御装置と、を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、前記バッテリの劣化がある程度以上のときには前記蓄電割合調整制御を行なわない、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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