JP2022059701A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】適切にエネルギーマネージメントを行いながら走行支援制御を実行できるハイブリッド車両の制御装置を提供することを課題とする。【解決手段】エンジンと、モータと、バッテリとを備え、現在地から目的地までの走行予定経路の各走行区間にCDモードとCSモードを含む走行モードのいずれかを割り当てた走行計画を策定し、前記策定された走行計画に沿って走行する走行支援制御を実行するハイブリッド車両の制御装置であって、前記CDモードで走行中に前記エンジンが稼働した場合には、前記走行計画によらずに前記エンジンが停止するまで前記CDモードを継続し、前記エンジン停止後に新たに走行計画を策定し直す、ハイブリッド車両の制御装置。【選択図】図3
Description
本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
現在地から目的地までの走行予定経路の各走行区間にEV走行モードとハイブリッド走行モードとのいずれかを割り当てた走行計画に沿って走行する走行支援制御を実行する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
EV走行中においても、例えばエンジンの暖機目的や、バッテリの低温時、又はデフロスタ作動時等に、エンジンを稼働させる場合がある。EV走行中にエンジンが稼働することにより、モータに加えエンジンの動力も車両の走行に寄与するため、モータによるバッテリの消費電力はエンジンが停止中の場合と比較して抑制される場合がある。これにより、目的地到達時にはバッテリの蓄電割合が予測したものよりも大きくなってしまい、適切なエネルギーマネージメントができない可能性がある。
そこで本発明は、適切にエネルギーマネージメントを行いながら走行支援制御を実行できるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的は、エンジンと、モータと、バッテリとを備え、現在地から目的地までの走行予定経路の各走行区間にCDモードとCSモードを含む走行モードのいずれかを割り当てた走行計画を策定し、前記策定された走行計画に沿って走行する走行支援制御を実行するハイブリッド車両の制御装置であって、前記CDモードで走行中に前記エンジンが稼働した場合には、前記走行計画によらずに前記エンジンが停止するまで前記CDモードを継続し、前記エンジン停止後に新たに走行計画を策定し直す、ハイブリッド車両の制御装置によって達成できる。
本発明によれば、適切にエネルギーマネージメントを行いながら走行支援制御を実行できるハイブリッド車両の制御装置を提供できる。
[ハイブリッド車両の概略構成]
図1は、ハイブリッド車両20の構成の一例を電子制御ユニット(以下、ECUという。)50を中心にブロックとして示すブロック図である。図示するように、実施例のハイブリッド車両20は、動力源としてエンジンEGとモータMGとを備える。実施例のハイブリッド車両20は、走行モードとして、バッテリ40の蓄電割合SOCを減少させるように電動走行を優先させるCDモード(Charge Depletingモード)と、バッテリ40の蓄電割合SOCを目標割合に維持するように電動走行とハイブリッド走行とを併用するCSモード(Charge Sustainingモード)と、を切り替えて走行する。電動走行は、エンジンEGの運転を停止した状態でモータMGからの動力だけで走行するモードであり、ハイブリッド走行は、エンジンEGを運転してエンジンEGからの動力とモータMGからの動力とにより走行するモードである。
図1は、ハイブリッド車両20の構成の一例を電子制御ユニット(以下、ECUという。)50を中心にブロックとして示すブロック図である。図示するように、実施例のハイブリッド車両20は、動力源としてエンジンEGとモータMGとを備える。実施例のハイブリッド車両20は、走行モードとして、バッテリ40の蓄電割合SOCを減少させるように電動走行を優先させるCDモード(Charge Depletingモード)と、バッテリ40の蓄電割合SOCを目標割合に維持するように電動走行とハイブリッド走行とを併用するCSモード(Charge Sustainingモード)と、を切り替えて走行する。電動走行は、エンジンEGの運転を停止した状態でモータMGからの動力だけで走行するモードであり、ハイブリッド走行は、エンジンEGを運転してエンジンEGからの動力とモータMGからの動力とにより走行するモードである。
CDモードでは、バッテリ40の蓄電割合SOCの維持よりも、蓄電割合SOCを消費してのEV走行を優先するようにハイブリッド車両20の走行制御が行われる。そのため、CDモードでは、ハイブリッド車両20の走行距離の増加と共に蓄電割合SOCは次第に低下するようになる。これに対してCSモードでは、EV走行よりも、蓄電割合SOCの維持を優先するようにハイブリッド車両20の走行制御が行われる。
実施例のハイブリッド車両20は、動力源の他に、ECU50、イグニッションスイッチ21、GPS(Global Positioning System, Global Positioning Satellite)22、車載カメラ24、ミリ波レーザー26、加速度センサ28、速度センサ30、アクセルセンサ32、ブレーキセンサ34、モード切替スイッチ36、電池アクチュエータ38、バッテリ40、ハイブリッド用電子制御装置(以下、ハイブリッドECUという。)52、アクセルアクチュエータ60、ブレーキアクチュエータ62、ブレーキ装置64、表示装置66、メーター68、通信装置70、ナビゲーションシステム80などを備える。
ECU50は、図示しないがCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他にROMやRAM、フラッシュメモリ、入力ポート、出力ポート、通信ポートなどを備える。ECU50は、機能ブロックとしての走行支援部51を備える。走行支援部51は、ナビゲーションシステム80により現在地から目的地までの経路が設定されたときに走行支援制御の実行が可能なときには、経路の各区間の走行モードにCDモードとCSモードとのうちのいずれかを割り当てて走行する走行支援を行なう。
エンジンEGは、例えば内燃機関として構成されている。モータMGは、例えば同期発動電動機などの発電機としても機能する電動機として構成されている。モータMGは、図示しないがインバータを介してバッテリ40に接続されており、バッテリ40から供給される電力を用いて駆動力を出力したり、発電した電力によりバッテリ40を充電したりすることができる。
GPS22は、複数のGPS衛星から送信される信号に基づいて車両の位置を検出する装置である。車載カメラ24は、車両の周囲を撮像するカメラであり、例えば、車両前方を撮像する前方用カメラや車両後方を撮像する後方用カメラなどが該当する。ミリ波レーダー26は、自車両と前方の車両との車間距離や相対速度を検知したり、自車両と後方の車両との車間距離や相対速度を検知する。
加速度センサ28は、例えば、車両の前後方向の加速度を検出したり、車両の左右方向(横方向)の加速度を検出するセンサである。速度センサ30は、車輪速などに基づいて車両の車速を検出する。アクセルセンサ32は、運転者のアクセルペダルの踏み込み量に応じたアクセル開度などを検出する。ブレーキセンサ34は、運転者のブレーキペダルの踏み込み量としてのブレーキポジションなどを検出する。モード切替スイッチ36は、運転席のハンドル近傍に配置されて、CDモードとCSモードとを切り替えるためのスイッチである。
電池アクチュエータ38は、バッテリ40の状態、例えば端子間電圧、充放電電流、バッテリ温度に基づいてバッテリ40を管理する。電池アクチュエータ38は、充放電電流に基づいて全蓄電容量に対する残存蓄電容量の割合としての蓄電割合SOCを演算したり、蓄電割合SOCやバッテリ温度などに基づいてバッテリ40から出力してもよい許容最大出力電力(出力制限)やバッテリ40に入力してもよい許容最大入力電力(入力制限)を演算する。バッテリ40は、充放電可能な二次電池として構成されており、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池、鉛蓄電池などを用いることができる。
ハイブリッドECU52は、図示しないがCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他にROMやRAM、フラッシュメモリ、入力ポート、出力ポート、通信ポートなどを備える。ハイブリッドECU52は、走行モードを設定したり、設定した走行モードや、アクセルセンサ32からのアクセル開度、ブレーキセンサ34からのブレーキポジション、電池アクチュエータ38からの出力制限および入力制限に基づいてエンジンEGの目標運転ポイント(目標回転数や目標トルク)やモータMGのトルク指令を設定する。
ハイブリッドECU52は、電動走行するときには、アクセルセンサ32からのアクセル開度や速度センサ30からの車速に基づいて要求駆動力や要求パワーを設定し、車両に要求駆動力や要求パワーを出力するようにモータMGのトルク指令を設定し、設定したトルク指令をアクセルアクチュエータ60に送信する。ハイブリッドECU52は、ハイブリッド走行するときには、車両に要求駆動力や要求パワーを出力するようにエンジンEGの目標運転ポイントとモータMGのトルク指令とを設定し、目標運転ポイントとトルク指令とをアクセルアクチュエータ60に送信する。また、ハイブリッドECU52は、ブレーキペダルが踏み込まれたときには、ブレーキセンサ34からのブレーキポジションや速度センサ30からの車速に基づいて要求制動力を設定し、要求制動力や車速に基づいてモータMGを回生制御するための回生用のトルク指令を設定すると共に、ブレーキ装置による目標制動力を設定し、トルク指令についてはアクセルアクチュエータ60に送信し、目標制動力についてはブレーキアクチュエータ62に送信する。
アクセルアクチュエータ60は、ハイブリッドECU52により設定された目標運転ポイントやトルク指令によりエンジンEGやモータMGを駆動制御する。アクセルアクチュエータ60は、エンジンEGが目標運転ポイント(目標回転数や目標トルク)で運転されるように、吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御、吸気バルブ開閉タイミング制御などを行なう。また、アクセルアクチュエータ60は、モータMGからトルク指令に相当するトルクが出力されるようにモータMGを駆動するためのインバータが有するスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ブレーキアクチュエータ62は、ハイブリッドECU52により設定された目標制動力がブレーキ装置64により車両に作用するようにブレーキ装置64を制御する。ブレーキ装置64は、例えば油圧駆動の摩擦ブレーキとして構成されている。
表示装置66は、例えば運転席前方のインストールパネルに組み込まれており、各種情報を表示する。メーター68は、例えば運転席前方のインストールパネルに組み込まれている。
通信装置70は、自車両の情報を交通情報管理センター100に送信したり、交通情報管理センター100からの道路交通情報を受信したりする。自車両の情報としては、例えば、自車両の位置や、車速、走行パワー、走行モードなどを挙げることができる。道路交通情報としては、例えば、現在や将来の渋滞に関する情報や、走行経路状の区間における現在の平均車速や将来の平均車速の予測値に関する情報、交通規制に関する情報、天候に関する情報、路面状態に関する情報などを挙げることができる。通信装置70は、交通情報管理センター100と所定間隔毎(例えば、30秒毎や1分毎、2分毎など)に通信している。
ナビゲーションシステム80は、自車両を所定の目的地に誘導するシステムであり、表示部82と地図情報データベース84とを備える。ナビゲーションシステム80は、交通情報管理センター100と通信可能であり、交通情報管理センター100との協調によるナビゲーションを実行する。この場合、目的地が設定されると、目的地の情報とGPS22により取得した現在地(現在の自車両の位置)の情報とを交通情報管理センター100に送信し、この送信に対して交通情報管理センター100により設定された経路を受信する。そして、ナビゲーションシステム80は、設定された経路に基づいて所定時間毎(例えば、3分毎や5分毎など)に交通情報管理センター100と通信して経路案内を行なう。また、ナビゲーションシステム80は、交通情報管理センター100との協調を行なうことなく経路設定を行ない経路案内を行なう。この場合、目的地が設定されると、目的地の情報と現在地の情報と地図情報データベース84に記憶されている情報とに基づいて経路を設定する。
[走行支援制御]
こうして構成されたハイブリッド車両20の動作、特に走行支援制御を実行するときの動作について説明する。図2及び図3は、走行支援部51により実行される走行支援制御の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、目的地が設定されたときなどに実行される。
こうして構成されたハイブリッド車両20の動作、特に走行支援制御を実行するときの動作について説明する。図2及び図3は、走行支援部51により実行される走行支援制御の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、目的地が設定されたときなどに実行される。
走行支援制御を実行するための支援条件が成立したか否かを判定する(ステップS100)。走行支援制御は、上述したように、ナビゲーションシステム80により現在地から目的地までの経路が設定されたときに経路の各区間の走行モードにCDモードとCSモードとのうちのいずれかを割り当てて走行する制御である。このため、支援条件には目的地が設定されていることが含まれる。また、ナビゲーションシステム80に異常が生じているときやGPS22に異常が生じているときは経路案内を良好に行なうことができないため、このような異常がないことも支援条件に含まれる。また、バッテリ40の蓄電割合SOCが十分ではない場合には、各区間の走行モードにCDモードを割り当てることができないため、バッテリ40の蓄電割合SOCが十分にあることも支援条件に含まれる。また、ハイブリッド車両20はナビゲーションシステム80が案内する探索経路上にない場合、即ちオンルートではない場合には、適切に走行支援を行うことができないため、ハイブリッド車両20がオンルートであることも支援条件に含まれる。尚、上記の支援条件は一例でありこれに限定されない。支援制御条件が不成立の場合には(ステップS100でNo)、支援条件が成立するまで待機する。
支援条件が成立した場合には(ステップS100でYes)、エンジンEGが非稼働であるか否かが判定される(ステップS110)。本実施例では、エンジンEGが稼働している場合には(ステップS110でNo)、再度支援条件の成立の有無が判定され、即ち、走行支援制御は開始されない。
エンジンEGが非稼働の場合には(ステップS110でYes)、交通情報管理センター100からの先読み情報(道路交通情報)の更新がなされたか否かを判定する(ステップS120)。先読み情報が更新されていない場合には(ステップS120でNo)、再度支援条件の成立の有無が判定され、即ち、走行支援制御は開始されない。
先読み情報が更新されている場合には(ステップS120でYes)、現在地から目的地までの経路の各区間の消費エネルギEnとその総和としての総エネルギEsumを計算する(ステップS130)。区間は、その区間が市街地であるか郊外であるか山間部であるかなどの基準により定めることができる。そして、総エネルギEsumがバッテリ40の残量にマージンMrgを加えたものより大きいか否かを判定する(ステップS140)。バッテリ40の残量は、バッテリ40の全容量に蓄電割合SOCを乗じることにより計算することができる。
総エネルギEsumがバッテリ40の残量にマージンMrgを加えたもの以下である場合には(ステップS140でNo)、全区間にCDモードを割り当てる(ステップS150)。総エネルギEsumがバッテリ40の残量にマージンMrgを加えたものより大きい場合には(ステップS140でYes)、CD優先区間をCDモードに割り当て(ステップS160)、CD優先区間以外の各区間を走行負荷(消費エネルギEn)が低い順に並び替え(ステップS170)、走行負荷が低い順に、割り当てた区間の消費エネルギEnの総和がバッテリ40の残量を超えるまでCDモードに割り当て、残余の区間はCSモードに割り当てる(ステップS180)。即ち、総エネルギEsumがバッテリ40の残量にマージンMrgを加えたものより大きいときを条件として走行経路にCDモードとCSモードを割り当てるのである。そして、割り当てたモードの走行計画に沿って走行モードを制御する(ステップS190)。
次に、図3に示すように、CDモードでエンジンEGが稼働しているか否かを判定する(ステップS200)。CDモードでエンジンEGが非稼働の場合やCSモードの場合には(ステップS200でNo)、本制御を終了する。即ち、走行計画に沿って走行モードが制御される(ステップS190)。
CDモードでエンジンEGが稼働している場合には(ステップS200でYes)、タイマーをセットして時間の計測を開始する(ステップS210)。次にCDモードからCSモードへの切り替えタイミングであるか否かを判定する(ステップS220)。切り替えタイミングである場合には(ステップS220でYes)、CSモードへ切り替えることなくCDモードを継続する(ステップS230)。切り替えタイミングではない場合には(ステップS220でNo)、現在の走行モードが継続される。
次に、タイマーがセット済みの場合には一定時間経過したか否かを判定する(ステップS240)。一定時間経過した場合には(ステップS240でYes)、走行モードの切替を禁止する(ステップS250)。即ち、この場合、CDモードからCSモードへの切り替えは実行されない。
タイマーがセット済みであるが一定時間経過していない場合(ステップS240でNo)、又は走行モードの切替が禁止された場合には、エンジンEGが非稼働であるか否かを判定する(ステップS260)。エンジンEGが稼働中である場合には(ステップS260でNo)、再度ステップS220以降の処理が実行される。
エンジンEGが非稼働中である場合には(ステップS260でYes)、タイマーを初期化し、切替禁止を解除し、ステップS130~S180により既に策定された走行計画を初期化する(ステップS270)。
次に、走行支援制御の終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS280)。走行支援制御の終了条件が不成立の場合には(ステップS280でNo)、再度ステップS120以降の処理が実行される。即ち、新たに走行計画が策定される。走行支援制御の終了条件が成立した場合には(ステップS280でYes)、本制御は終了する。走行支援制御の終了条件としては、目的地が変更されたときや、目的地に到達したとき、充電などによりバッテリ40の残量が変更したとき、運転者などにより走行支援制御を終了する操作が行なわれたときなどを挙げることができる。
尚、上記のステップS270での走行計画の初期化は、ステップS250で走行モードの切替が禁止された際に行ってもよい。
次に、本実施例での走行支援制御に関して比較例を参照しつつ説明する。図4~図7は、比較例及び本実施例の走行支援制御の一例を示したタイミングチャートである。図4~図7には、比較例及び本実施例でのエンジン稼働フラグの状態と走行モードの状態と、本実施例での走行モードの切替禁止フラグの状態とを示している。尚、図4~図7でのそれぞれの比較例及び本実施例とでは、同じ内容の走行支援制御が策定されている場合を想定している。
図4に示した比較例での走行支援制御では、CDモードでエンジン稼働フラグがONに切り替えられ(時刻t1)、その後にエンジン稼働フラグがOFFに切り替えられた場合でも(時刻t3)、CDモードが継続される。CDモードでエンジンEGが稼働することにより、目的地到達時にはバッテリ40の蓄電割合SOCが予測したものよりも大きくなってしまい、適切なエネルギーマネージメントができない恐れがある。
図4に示した本実施例での走行支援制御では、CDモードでエンジン稼働フラグがONに切り替えられると(時刻t1、ステップS200でYes)、CDモードが継続され(ステップS230)、エンジン稼働フラグがONとなってから一定時間経過後に走行モードの切替禁止フラグがONに切り替えられる(時刻t2、ステップS250)。その後にエンジン稼働フラグがOFFに切替られ(時刻t3、ステップS260でYes)、それまでの走行計画が初期化されて走行モードの切替禁止フラグがOFFに切り替えられ(時刻t4、ステップS270)、新たに策定された走行計画に従って走行支援が行われる(ステップS280でNo、ステップS120~S190)。このように新たな走行計画に従って走行支援が行われるため、適切にエネルギーマネージメントを行いながら走行支援制御を実行することができる。
図5に示した比較例での走行支援制御では、CSモードからCDモードに切り替えられた後(時刻t1)においてもエンジン稼働フラグのONが継続され、その後に再びCSモードへ切り替えられる(時刻t3)。このように、CSモードからCDモード、その後にCSモードに切り替えられる場合にエンジンEGが稼働中である場合には、CDモードでのエンジンEGの稼働に起因して適切なエネルギーマネージメントができない恐れがある。
図5に示した本実施例での走行支援制御では、CSモードからCDモードに切り替えられた後(時刻t1)においてもエンジン稼働フラグのONが継続され(ステップS200でYes)、エンジンEGが稼働状態でCDモードに切り替えられてから一定時間経過後に走行モードの切替が禁止される(時刻t2、ステップS250)。その後にエンジン稼働フラグがOFFに切替られ(時刻t4、ステップS260でYes)、それまでの走行計画が初期化されて走行モードの切替禁止フラグがOFFに切り替えられ新たに策定された走行計画に従って走行支援が行われる(時刻t5、ステップS270、ステップS280でNo、ステップS120~S190)。尚、図5での本実施例での走行支援制御では、前回の走行計画が初期化された後の走行計画で、CSモードから開始される場合を例に示している。
図6に示した比較例での走行支援制御では、CDモードでエンジン稼働フラグがONに切り替えられ(時刻t1)、エンジン稼働フラグがONの状態のままその後にCSモードに切替られる(時刻t2)。この場合も、CDモードでエンジンEGが稼働することにより、適切なエネルギーマネージメントができない恐れがある。
図6に示した本実施例での走行支援制御では、CDモードでエンジン稼働フラグがONに切り替えられ(時刻t1)、CSモードへの切替タイミングであってもCDモードが継続される(時刻t2、ステップS220でYes、ステップS230)。これにより、CSモードへの移行によってエンジンEGが稼働したものと誤解されることを抑制でき、また、エンジンEGの稼働中にCSモードへ切り替えると、一定の時間以上リセットする必要が生じるためである。その後に、CDモードでエンジンEGが稼働してから一定時間経過後に走行モードの切替が禁止される(時刻t3、ステップS250)。その後にエンジン稼働フラグがOFFに切替られ(時刻t4、ステップS260でYes)、それまでの走行計画が初期化されて走行モードの切替禁止フラグがOFFに切り替えられ新たに策定された走行計画に従って走行支援が行われる(時刻t5、ステップS270、ステップS280でNo、ステップS120~S190)。
図7に示した比較例での走行支援制御では、CSモードからCDモードへ切り替えられ(時刻t1)、次にCSモードに切り替えられ(時刻t2)、次にエンジン稼働フラグがONの状態でCDモードに切り替えられる(時刻t3)。次に、CSモードに切り替えられ(時刻t4)、その後にエンジン稼働フラグがONの状態でCDモードに切り替えられる(時刻t6)。次に、CSモードに切り替えられる(時刻t7)。この場合も、CDモードでエンジンEGが稼働することにより、適切なエネルギーマネージメントができない恐れがある。
図7に示した本実施例での走行支援制御では、CSモードからCDモードへ切り替えられ(時刻t1)、次にCSモードに切り替えられ(時刻t2)、次にエンジン稼働フラグがONの状態でCDモードに切り替えられる(時刻t3)。次に、CSモードへの切替タイミングであってもCDモードが継続され(時刻t4、ステップS220でYes、ステップS230)、エンジンEGが稼働状態でCDモードに切り替えられてから一定時間経過後に走行モードの切替が禁止される(時刻t5、ステップS250)。走行モードの切替が禁止されているため、CDモードが継続される(時刻t6、t7)。その後にエンジン稼働フラグがOFFに切替られ(時刻t8、ステップS260でYes)、それまでの走行計画が初期化されて走行モードの切替禁止フラグがOFFに切り替えられ新たに策定された走行計画に従って走行支援が行われる(時刻t9、ステップS270、ステップS280でNo、ステップS120~S190)。
その他、本実施例での走行支援制御によれば、エンジンEGが稼働状態では走行支援制御は開始されない(ステップS110でNo)。エンジンEGの稼働状態で走行支援制御を開始することによって、走行計画によりCDモードが割り当てられた区間でエンジンEGが稼働し、適切なエネルギーマネージメントができない恐れがあるからである。また、エンジンEGの稼働状態で走行支援制御を開始することによって、エンジンEGが稼働しているため、走行計画によりCDモードに割り当てられた区間であるにも関わらずに、CSモードが割り当てられた区間であると誤解される恐れがあるからである。
また、本実施例での走行支援制御では、走行支援制御の開始後に走行計画に従ってCSモードで走行している最中には、上述のような走行モードの切替禁止等の処理は実行されない(ステップS200でNo)。
実施例のハイブリッド車両20では、ナビゲーションシステム80は、交通情報管理センター100と通信可能であり、交通情報管理センター100との協調によるナビゲーションを実行することができるものとした。しかし、ナビゲーションシステム80は、交通情報管理センター100とは通信せず、目的地の情報と現在地の情報と地図情報データベース84に記憶されている情報とに基づいて経路を設定し、設定した経路に基づいて経路案内を行なうものとしてもよい。
実施例のハイブリッド車両20では、通信装置70を備え、交通情報管理センター100と通信するものとしたが、通信装置70を備えず、交通情報管理センター100とは通信しないものとしても構わない。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
20 ハイブリッド自動車、21 イグニッションスイッチ、22 GPS、24 車載カメラ、26 ミリ波レーダー、28 加速度センサ、30 速度センサ、32 アクセルセンサ、34 ブレーキセンサ、36 モード切替スイッチ、38 電池アクチュエータ、40 バッテリ、50 電子制御ユニット(ECU)、51 走行支援部、52 ハイブリッド用電子制御装置(ハイブリッドECU)、60 アクセルアクチュエータ、62 ブレーキアクチュエータ、64 ブレーキ装置、66 表示装置、68 メーター、70 通信装置、80 ナビゲーションシステム、82 表示部、84 地図情報データベース、100 交通情報管理センター、EG エンジン、MG モータ
Claims (1)
- エンジンと、モータと、バッテリとを備え、現在地から目的地までの走行予定経路の各走行区間にCDモードとCSモードを含む走行モードのいずれかを割り当てた走行計画を策定し、前記策定された走行計画に沿って走行する走行支援制御を実行するハイブリッド車両の制御装置であって、
前記CDモードで走行中に前記エンジンが稼働した場合には、前記走行計画によらずに前記エンジンが停止するまで前記CDモードを継続し、前記エンジン停止後に新たに走行計画を策定し直す、ハイブリッド車両の制御装置。
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