JP2022071641A - 磁気センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定方向の磁場を高精度に検出可能であり、低背化が可能な磁気センサ及びその製造方法を提供する。【解決手段】第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する樹脂層と、所定方向の磁場を検出する磁気抵抗効果部とを備える磁気センサであって、磁気抵抗効果部は、第1方向の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部を少なくとも含み、第1方向は、樹脂層の第1面に直交する方向であり、樹脂層の第1面には、第1面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面が形成され、第1磁気抵抗効果部が、傾斜面に設けられている。【選択図】図1A

Description

本発明は、磁気センサ及びその製造方法に関する。
従来、所定の方向の磁場を検出する磁気センサとしては、例えば、磁気抵抗効果素子やホール素子等の磁気検出素子の感磁方向を、検出すべき磁場(被検出磁場)の磁場方向に一致させるように当該磁気検出素子が基板に設けられているものが知られている。各被検出磁場の磁場方向と各磁気検出素子の感磁方向とを一致させることにより、所定の方向の磁場を検出することが可能になる。
特許文献1には、相互に直交する3軸(X軸、Y軸、及びZ軸)方向の磁場を検出する磁気センサとして、フレキシブル基板上にホール素子を少なくとも3つ有し、当該フレキシブル基板を折り曲げることで、それぞれのホール素子がX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の磁場を検出できるような3軸磁気センサが開示されている。また、特許文献2には、半導体基板の主面側にホール素子が形成されたホール素子形成部と、半導体基板の裏面に配置され、半導体基板及びホール素子形成部を保持する台座を有し、当該台座が、半導体基板の保持面に対して斜め方向にある斜面を有し、ホール素子形成部が、斜面に保持されている磁気検出装置が開示されている。
特開2004-165362号公報 特開2005-223221号公報
特許文献1に開示の3軸磁気センサにおいては、フレキシブル基板を折り曲げることで、3つのホール素子が、それぞれ、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の磁場を検出できる。一方で、上記従来の3軸磁気センサにおいては、フレキシブル基板を折り曲げることにより3つのホール素子が所定の方向の磁界を検出することが可能となるが、磁気センサの低背化が要求される中、フレキシブル基板を折り曲げる角度は、各ホール素子が各3方向の磁場を検出することができる角度に一意的に決まってしまうため、折り曲げたフレキシブル基板の大きさにより磁気センサのサイズが一意的に決まってしまい、磁気センサのさらなる低背化を進めるのが困難となる。
特許文献2における磁気検出装置は、台座に斜面を形成し、ホール素子形成部を斜面に保持することにより、ホール素子が配置される斜面の面方位方向にある磁界成分を検出することができる。一方で、半導体基板からなる台座に斜面を形成するには、ウエハプロセスにおいて、斜面を形成することになるが、その後のフォトレジストを塗布する際に、不均一性が増し、歩留まりが悪化するおそれがあり、半導体基板からなる台座に斜面を形成することは困難である。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、所定方向の磁場を高精度に検出可能であり、低背化が可能な磁気センサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明は、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する樹脂層と、所定方向の磁場を検出する磁気抵抗効果部とを備え、前記磁気抵抗効果部は、第1方向の前記磁場を検出する第1磁気抵抗効果部を少なくとも含み、前記第1方向は、前記樹脂層の前記第1面に直交する方向であり、前記樹脂層の前記第1面には、前記第1面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面が形成され、前記第1磁気抵抗効果部が、前記傾斜面に設けられていることを特徴とする磁気センサを提供する。
前記磁気抵抗効果部は、第2方向の前記磁場を検出する第2磁気抵抗効果部をさらに含み、前記第2方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であり、前記樹脂層の前記第1面には、1つの前記傾斜面が形成されており、前記第1磁気抵抗効果部及び前記第2磁気抵抗効果部が、前記1つの傾斜面に設けられていてもよい。前記傾斜面は、傾斜方向が互いに異なる第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、前記第1磁気抵抗効果部及び前記第2磁気抵抗効果部が、前記第1傾斜面又は前記第2傾斜面に設けられていてもよい。前記傾斜面は、傾斜方向が互いに異なる第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、前記第1磁気抵抗効果部は、前記第1傾斜面に設けられ、前記第2磁気抵抗効果部は、前記第2傾斜面に設けられていてもよく、前記第1傾斜面の外周辺のうちの一辺と前記第2傾斜面の外周辺のうちの一辺とが共有されていてもよい。
前記磁気抵抗効果部は、第3方向の前記磁場を検出する第3磁気抵抗効果部をさらに含み、前記第3方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であって、前記第2方向に直交する方向であり、前記傾斜面は、前記第1傾斜面の傾斜方向及び前記第2傾斜面の傾斜方向のいずれとも異なる傾斜方向の第3傾斜面をさらに含み、前記第3磁気抵抗効果部は、前記第3傾斜面に設けられていてもよく、前記第3傾斜面の外周辺のうちの一辺と前記第1傾斜面の外周辺のうちの一辺とが共有され、前記第3傾斜面の外周辺のうちの他の一辺と前記第2傾斜面の外周辺のうちの一辺とが共有されていてもよい。
前記傾斜面は、前記樹脂層の前記第1面から前記第2面に向かって傾斜していてもよく、前記傾斜面は、前記樹脂層の前記第1面から突出する方向に傾斜していてもよく、前記磁気抵抗効果部は、反強磁性材料からなる反強磁性層を少なくとも有する磁気抵抗効果素子を含み、前記樹脂層は、熱可塑性樹脂により構成され、前記熱可塑性樹脂の軟化温度は、前記反強磁性材料のネール温度よりも低くてもよく、前記磁気抵抗効果素子が、GMR素子またはTMR素子であってもよい。
第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基板をさらに備え、前記樹脂層は、前記基板の前記第1面上に設けられており、前記樹脂層の前記第2面は、前記樹脂層の前記第1面よりも前記基板の前記第1面側に位置していてもよく、前記基板は、シリコン基板であってもよく、前記樹脂層及び前記磁気抵抗効果部を一体的に封止する封止部をさらに備えていてもよい。
また、本発明は、磁気センサを製造する方法であって、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する樹脂材料層を形成する工程と、前記樹脂材料層の前記第1面に磁気抵抗効果部を設ける工程と、前記樹脂材料層の前記第1面に、当該第1面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面を形成する工程とを含み、前記磁気抵抗効果部は、第1方向の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部を少なくとも含み、前記第1方向は、前記樹脂材料層の前記第1面に直交する方向であり、前記樹脂材料層の前記第1面に設けられた前記第1磁気抵抗効果部を前記傾斜面に位置させるように、前記傾斜面を形成することを特徴とする磁気センサの製造方法を提供する。
また、本発明は、磁気センサを製造する方法であって、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する樹脂材料層を形成する工程と、前記樹脂材料層の前記第1面に、前記第1面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面を形成する工程と、前記傾斜面に磁気抵抗効果部を設ける工程とを含み、前記磁気抵抗効果部は、第1方向の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部を少なくとも含み、前記第1方向は、前記樹脂層の前記第1面に直交する方向であることを特徴とする磁気センサの製造方法を提供する。
前記磁気抵抗効果部は、第2方向の磁場を検出する第2磁気抵抗効果部をさらに含み、前記第2方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であって、前記傾斜面は、傾斜方向が互いに異なる第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、前記第1傾斜面に前記第1磁気抵抗効果部を設け、前記第2傾斜面に前記第2磁気抵抗効果部を設けていてもよく、前記磁気抵抗効果部は、第3方向の前記磁場を検出する第3磁気抵抗効果部をさらに含み、前記第3方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であって、前記第2方向に直交する方向であり、前記傾斜面は、前記第1傾斜面の傾斜方向及び前記第2傾斜面の傾斜方向のいずれとも異なる傾斜方向の第3傾斜面をさらに含み、前記第3傾斜面に前記第3磁気抵抗効果部を設けていてもよい。
前記樹脂材料層は、熱可塑性樹脂により構成され、前記熱可塑性樹脂を軟化させ、前記傾斜面に対応する傾斜面を含む凹凸構造を有するテンプレートを前記樹脂材料層に押し当てることで、前記傾斜面を形成してもよく、前記磁気抵抗効果部は、反強磁性材料からなる反強磁性層を少なくとも有する磁気抵抗効果素子を含み、前記熱可塑性樹脂の軟化温度は、前記反強磁性材料のネール温度よりも低く、前記熱可塑性樹脂の軟化温度以上、前記反強磁性材料のネール温度未満の温度で加熱することで前記熱可塑性樹脂を軟化させてもよく、前記磁気抵抗効果素子が、GMR素子又はTMR素子であってもよく、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基板を準備する工程をさらに含み、前記基板の前記第1面上に前記樹脂材料層を形成してもよい。
本発明によれば、所定方向の磁場を高精度に検出可能であり、低背化が可能な磁気センサ及びその製造方法を提供することができる。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの概略構成を示す斜視図である。 図1Bは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図1Cは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図1Dは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図1Eは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図1Fは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図1Gは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1Aに示す磁気センサを第3方向に沿って見たときの概略構成を示す部分拡大切断端面図である。 図3Aは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様であり、第3方向に沿って見たときの概略構成を示す部分拡大切断端面図である。 図3Bは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様であり、第3方向に沿って見たときの概略構成を示す部分拡大切断端面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る磁気センサの概略構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る磁気センサが有する回路構成の一態様の概略構成を示す回路図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る磁気抵抗効果素子の概略構成を示す斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態における磁気抵抗効果素子の概略構成を示す断面図である。 図8は、本発明の一実施形態における第1磁気抵抗効果部の第1方向の磁場の検出を説明する部分拡大切断端面図である。 図9Aは、本発明の一実施形態における磁気センサの製造方法の一工程を概略的に示す部分拡大切断端面図である。 図9Bは、本発明の一実施形態における磁気センサの製造方法の一工程であって、図9Aに示す工程に続く工程を概略的に示す部分拡大切断端面図である。 図9Cは、本発明の一実施形態における磁気センサの製造方法の一工程であり、図9Bに示す工程に続く工程を概略的に示す部分拡大切断端面図である。 図10は、本発明の一実施形態における磁気センサの製造方法の他の態様の一工程であって、図9Aに示す工程に続く工程を概略的に示す部分拡大切断端面図である。 図11は、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図12は、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図13は、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す斜視図である。 図14は、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す部分拡大切断端面図である。 図15は、本発明の一実施形態に係る磁気センサの他の態様の概略構成を示す部分拡大切断端面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部材の寸法、部材間の大きさの比等は、必ずしも現実のものと同一とは限らず、また、同じ部材等を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比が異なって表される場合もある。また、本明細書に添付した図面においては、理解を容易にするために、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更したり、誇張したりしている場合がある。
なお、本実施形態において、必要に応じ、「第1方向、第2方向及び第3方向」を規定している。ここで、第1方向は、樹脂層の第1面に直交する方向である。第2方向は、樹脂層の第1面に平行な方向である。第3方向は、第1方向及び第2方向に直交する方向である。本実施形態に係る磁気センサは、第1方向、第2方向、及び第3方向の磁場を検出するものである。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る磁気センサの概略構成を示す斜視図であり、図2は、図1Aに示す磁気センサの傾斜面の概略構成を示す部分拡大切断端面図である。
図1A及び図2に示すように、本実施形態に係る磁気センサ1は、第1面61及び当該第1面61に対向する第2面62を有する基板6と、基板6の第1面61上に設けられている樹脂層2と、所定の方向の磁場を検出する磁気抵抗効果部3とを備える。基板6は、例えば、シリコン基板等の半導体基板;石英ガラス基板等のガラス基板;ポリエチレンテレフタレート基板等の樹脂基板等であればよい。
樹脂層2は、第1面21と当該第1面21に対向する第2面22とを有する。樹脂層2の第2面22が、基板6の第1面61に接面している。樹脂層2の第1面21には、第1面21に対して所定の角度で傾斜する傾斜面4が形成されている。なお、樹脂層2の第2面22と基板6の第1面61との間には、絶縁性ペースト、導電性ペースト等の接着剤等から構成される接着層等が介在していてもよい。
樹脂層2を構成し得る樹脂としては、例えば、ノボラック系樹脂やポリイミド等の熱可塑性樹脂であってもよいし、アクリル系樹脂等の紫外線硬化性樹脂等であってもよい。樹脂層2が上記熱可塑性樹脂により構成されている場合、当該熱可塑性樹脂の軟化温度は、磁気抵抗効果部3に含まれる磁気抵抗効果素子5(図6及び図7参照)が有する反強磁性層524(図7参照)を構成する反強磁性材料のネール温度よりも低くてもよいし、当該ネール温度以上であってもよい。後述するように、本実施形態に係る磁気センサの製造方法において、熱可塑性樹脂により構成される樹脂材料層7を軟化させ、テンプレート10を樹脂材料層7に押し当てることで傾斜面4を有する樹脂層2を形成する(図9C、図10等を参照)。樹脂材料層7上に磁気抵抗効果部3が設けられている状態で当該樹脂材料層7を加熱して軟化させる場合(図9C参照)、熱可塑性樹脂の軟化温度が反強磁性材料のネール温度よりも高いと、熱によるエントロピー増大のために、磁気抵抗効果素子5の反強磁性層524を構成する磁性材料が常磁性に転移してしまい、磁化固定層523(図7参照)の磁化方向を固定することができなくなってしまうおそれがある。なお、本実施形態において、熱可塑性樹脂の軟化温度とは、後述するテンプレート10(図9C参照)を用いて賦形可能(傾斜面4を形成可能)な程度に樹脂材料層7が軟化され得る温度を意味する。当該軟化温度は、例えば、(株)上島製作所製のTM4133(製品名)等を用いて測定され得る。
磁気抵抗効果部3は、第1方向D1の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部31を含む。第1磁気抵抗効果部31を含むことで、第1方向D1の磁場を検出することが可能になる。なお、本実施形態において、磁気抵抗効果部3が第1磁気抵抗効果部31を含むものを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。磁気センサ1の用途等に応じて、例えば、磁気抵抗効果部3は、第1磁気抵抗効果部31と、第2方向D2の磁場を検出する第2磁気抵抗効果部32及び/又は第3方向D3の磁場を検出する第3磁気抵抗効果部33とを含むものであってもよい。
図1Aに示すように、樹脂層2の第1面21には、所定の角度で傾斜する1つの傾斜面4が形成されている。傾斜面4には第1磁気抵抗効果部31が設けられている。第1磁気抵抗効果部31が傾斜面4に設けられていることで、第1方向D1の磁場を高精度に検出することができる。樹脂層2の第1面21に1つの傾斜面4が形成されている態様において、第1傾斜面41以外に樹脂層2の第1面21に形成されている他の面23の角度や形状等は特に限定されるものではない。例えば、当該他の面23は、樹脂層2の第1面21に対して平行に形成された平行面であってもよいし(図2参照)、樹脂層2の第1面21に対して垂直に形成された垂直面であってもよいし(図3A参照)、湾曲して形成された湾曲面であってもよい(図3B参照)。この場合において、1つの傾斜面4に第1磁気抵抗効果部31が設けられている。なお、本実施形態において、傾斜面4に第1磁気抵抗効果部31が設けられていれば、この態様に限定されるものではない。例えば、第2方向の磁場を検出する第2磁気抵抗効果部32及び第3方向の磁場を検出する第3磁気抵抗効果部33をさらに含む場合、第2磁気抵抗効果部32及び第3磁気抵抗効果部33は樹脂層2の第1面21や上記平行面(図2参照)に設けられていてもよいし(図1B参照)、傾斜面4に第1磁気抵抗効果部31と、第2磁気抵抗効果部32及び第3磁気抵抗効果部33のいずれか一方とが設けられ、他方は樹脂層2の第1面21や上記平行面(図2参照)に設けられていてもよいし(図1C参照)、傾斜面4に第1磁気抵抗効果部31、第2磁気抵抗効果部32及び第3磁気抵抗効果部33が設けられていてもよい(図1D参照)。また、樹脂層2の第1面21に2つの傾斜面としての第1傾斜面41及び第2傾斜面42が形成されている場合において、第1傾斜面41に第1磁気抵抗効果部31が設けられ、樹脂層2の第1面21や上記平行面(図2参照)に第2磁気抵抗効果部32及び第3磁気抵抗効果部33が設けられていてもよいし(図1E参照)、第1傾斜面41及び/又は第2傾斜面42に第1磁気抵抗効果部31及び第2磁気抵抗効果部32が設けられ、樹脂層2の第1面21や上記平行面(図2参照)に第3磁気抵抗効果部33が設けられていてもよい(図1F,図1G参照)。さらに、樹脂層2の第1面21に3つの傾斜面としての第1~第3傾斜面41~43が形成されている態様(図11、図12等参照)においても、それらの傾斜面以外に上記垂直面、平行面、湾曲面等の他の面23が樹脂層2の第1面21に形成されていてもよい。
傾斜面4は、互いに傾斜方向の異なる第1傾斜面41、第2傾斜面42、及び第3傾斜面43を含み、第1傾斜面41には第1磁気抵抗効果部31が設けられ、第2傾斜面42には第2磁気抵抗効果部32が設けられ、第3傾斜面43には第3磁気抵抗効果部33が設けられていてもよい(図11参照)。第1~第3磁気抵抗効果部31~33がそれぞれ第1~第3傾斜面41~43に設けられていることで、第1~第3方向D1~D3の磁場を高精度に検出することができる。また、図11に示すように、第1~第3傾斜面41~43は、樹脂層2の第1面21から第2面22に向かって傾斜しているが、これに限定されるものではなく、第1~第3傾斜面41~43は、樹脂層2の第1面21から突出する方向に傾斜していてもよい(図12参照)。なお、本実施形態において、樹脂層2の第1面21に第1~第3傾斜面41~43を含む傾斜面4を形成されているものを例に挙げたが、これに限定されるものではなく、傾斜面4は、例えば、第1傾斜面41及び第2傾斜面42の2つの傾斜面を含むもの等、n個(nは1以上の整数)の傾斜面が形成されているものであってもよい。
傾斜面4の傾斜角度θ(第1傾斜面41の傾斜角度θ1、第2傾斜面42の傾斜角度θ2及び第3傾斜面43の傾斜角度θ3)は、樹脂層2の第1面21に対して10~55°の範囲内であればよく、好ましくは20~40°の範囲内であればよい。樹脂層2に複数の傾斜面(例えば、第1~第3傾斜面41~43)が形成されている場合、各傾斜面(第1~第3傾斜面)の傾斜角度θ(傾斜角度θ1~θ3)は、互いに同一であってもよいし、上記数値範囲内であれば互いに異なっていてもよい。
図11に示すように、第1~第3傾斜面41~43のそれぞれに直交する方向から各傾斜面41~43を見たときに、各傾斜面41~43の形状はそれぞれ略三角形状であるが、これに限定されるものではなく、略方形状等であってもよい。
図11に示すように、第1傾斜面41の外周辺のうちの一辺と第2傾斜面42の外周辺のうちの一辺とが共有され、第3傾斜面43の外周辺のうちの一辺と第1傾斜面41の外周辺のうちの一辺とが共有され、第3傾斜面43の外周辺のうちの一辺と第2傾斜面42の外周辺のうちの一辺とが共有されている。すなわち、第1傾斜面41、第2傾斜面42及び第3傾斜面43は、樹脂層2の第1面21に形成された三角錐状の凹部の各面である。なお、本実施形態において、このような態様に限定されるものではなく、第1傾斜面41第1~第3傾斜面41~43のうちの任意に選択された2つの傾斜面(例えば、第1傾斜面41及び第2傾斜面42)の外周辺のうちの一辺が共有され、他の1つの傾斜面(例えば、第3傾斜面43)は、2つの傾斜面とは外周辺を共有させずに樹脂層2の第1面21に形成されていてもよいし、第1~第3傾斜面41~43は、それぞれ他の傾斜面と外周辺を共有させずに樹脂層2の第1面21に形成されていてもよい。
図4は、本実施形態に係る磁気センサの概略構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係る磁気センサ1(図1A参照)は、磁気抵抗効果部3と信号処理部9とを備える。信号処理部9は、磁気抵抗効果部3から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D(アナログーデジタル)変換部91と、当該A/D変換部91によりデジタル変換されたデジタル信号を演算処理する演算部92とを含む。
図5は、本実施形態に係る磁気センサが有する回路構成の一態様の概略構成を示す回路図であり、図6は、本実施形態に係る磁気抵抗効果素子の概略構成を示す斜視図であり、図7は、本実施形態における磁気抵抗効果素子の概略構成を示す断面図である。
磁気抵抗効果部3は磁気抵抗効果素子5を含んでいてもよい。本実施形態においては、磁気抵抗効果部3の回路構成は、第1抵抗部R1、第2抵抗部R2、第3抵抗部R3、及び第4抵抗部R4の4つの抵抗部をブリッジ接続してなるホイートストンブリッジ回路3Aであればよく、第1~第4抵抗部R1~R4が単一の磁気抵抗効果素子を含んでいてもよいし、複数の磁気抵抗効果素子を含んでいてもよい。
図5に示すように、磁気抵抗効果部3が有するホイートストンブリッジ回路3Aは、電源ポートVと、グランドポートGと、2つの出力ポートE1,E2と、直列に接続された第1及び第2抵抗部R1,R2と、直列に接続された第3及び第4抵抗部R3,R4とを含む。第1及び第3抵抗部R1,R3の各一端は、電源ポートVに接続される。第1抵抗部R1の他端は、第2抵抗部R2の一端と出力ポートE1とに接続される。第3抵抗部R3の他端は、第4抵抗部R4の一端と出力ポートE2とに接続される。第2及び第4抵抗部R2,R4の各他端は、グランドポートGに接続される。電源ポートVには、所定の大きさの電源電圧が印加され、グランドポートGはグランドに接続される。
本実施形態において、ホイートストンブリッジ回路3Aに含まれる第1~第4抵抗部R1~R4は、AMR素子、GMR素子、またはTMR素子等のMR素子により構成されていてもよいし、ホール素子により構成されていてもよい。GMR素子及びTMR素子は、磁化方向が固定された磁化固定層と、印加される磁場の方向に応じて磁化方向が変化する自由層と、磁化固定層及び自由層の間に配置される非磁性層とを含む。AMR素子は、形状異方性を有する磁性層を含む。
図6及び図7に示すように、第1~第4抵抗部R1~R4を構成するGMR素子またはTMR素子等のMR素子は、複数の下部電極51と、複数のMR膜52と、複数の上部電極53とを有していればよい。複数の下部電極51は、基板(図示せず)上に設けられている。各下部電極51は細長い形状を有する。下部電極51の長手方向に隣接する2つの下部電極51の間には、間隙が形成されている。下部電極51の上面における、長手方向の両端近傍にそれぞれMR膜52が設けられている。MR膜52は、平面視略円形状であり、下部電極51側から順に積層された自由層521、非磁性層522、磁化固定層523、及び反強磁性層524を含む。自由層521は、下部電極51に電気的に接続されている。反強磁性層524は、反強磁性材料により構成され、磁化固定層523との間で交換結合を生じさせることで、磁化固定層523の磁化の方向を固定する役割を果たす。複数の上部電極53は、複数のMR膜52上に設けられている。各上部電極53は細長い形状を有し、下部電極51の長手方向に隣接する2つの下部電極51上に配置され、隣接する2つのMR膜52の反強磁性層524どうしを電気的に接続する。なお、MR膜52は、上部電極53側から順に自由層521、非磁性層522、磁化固定層523及び反強磁性層524が積層されてなる積層体を有していてもよい。
樹脂層2を構成する樹脂材料が熱可塑性樹脂である場合において、反強磁性層524を構成する反強磁性材料は、そのネール温度が熱可塑性樹脂の軟化温度よりも高い材料であるのが好ましい。例えば、樹脂層2を構成する熱可塑性樹脂がノボラック系樹脂(軟化温度:170~180℃)である場合、反強磁性層524を構成する反強磁性材料としては、Pt、Ru、Rh、Pd、Ni、Cu、Ir、Cr、及びFeのグループの中から選ばれる少なくとも1種の元素とMnとを含むものであればよい。反強磁性材料におけるMnの含有量は、例えば35~95原子%程度であればよい。
TMR素子においては、非磁性層522はトンネルバリア層である。GMR素子においては、非磁性層522は非磁性導電層である。TMR素子、GMR素子において、自由層521の磁化の方向が磁化固定層523の磁化の方向に対してなす角度に応じて抵抗値が変化し、この角度が0°(互いの磁化方向が平行)のときに抵抗値が最小となり、180°(互いの磁化方向が反平行)のときに抵抗値が最大となる。
第1磁気抵抗効果部31に含まれる磁気抵抗効果素子5の磁化固定層524の磁化方向は、傾斜面4と平行な方向に固定されている。
図8は、本発明の一実施形態における第1磁気抵抗効果部の第1方向の磁場の検出を説明する部分拡大切断端面図である。図8に示すように、第1方向D1の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部31の磁気抵抗効果素子5は、第1方向D1の磁場を示す磁気ベクトルV1が第1傾斜面41に射影された射影ベクトルV1′に応じた抵抗値の変化を示す。
第1方向D1の射影ベクトルV1′(図8参照)に応じた第1~第4抵抗部R1~R4の抵抗値の変化に伴い、出力ポートE1、E2の電位差が変化し、電位差の変化としての信号が出力される。差分検出器8は、出力ポートE1、E2の電位差に対応する信号S1、S2を増幅し、センサ信号Sとして信号処理部9のA/D変換部91に出力する。
A/D変換部91は、磁気抵抗効果部3から出力されるセンサ信号S(検出磁場に関するアナログ信号)をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号が演算部92に入力される。演算部92はA/D変換部91によりアナログ信号から変換されたデジタル信号について演算処理を行う。この演算部92は、例えば、マイクロコンピュータ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により構成される。上述したように、第1磁気抵抗効果部31は、それぞれ磁気ベクトルV1が傾斜面4に射影された射影ベクトルV1′に応じたセンサ信号Sを出力する。しかしながら、磁気センサ1において検出すべき磁場は、第1方向D1の磁場であるため、演算部92が磁気ベクトルV1に応じて出力されるべきセンサ信号を用いて演算処理を行わないと、磁気センサ1による検出結果に誤差が生じてしまう。本実施形態においては、演算部92は、射影ベクトルV1′に応じたセンサ信号S(A/D変換部91により変換されたデジタル信号)を、磁気ベクトルV1に応じた出力されるべきセンサ信号に変換した上で演算処理を行う。これにより、磁気センサ1による検出精度を向上させることができる。
本実施形態に係る磁気センサ1は、基板6、樹脂層2及び磁気抵抗効果部3を一体的に封止する封止部(図示省略)をさらに備えていてもよい。磁気センサ1が有する封止部は、基板6、樹脂層2及び磁気抵抗効果部3を一体的に封止して保護することができるものであればよく、例えば、樹脂やガラス繊維を配合した樹脂等により構成されていてもよい。
上述した磁気センサ1の製造方法について説明する。図9A~Cは、本実施形態における磁気センサの製造方法を概略的に示す部分拡大切断端面図である。
本実施形態に係る磁気センサ1の製造方法は、第1面71及び当該第1面71に対向する第2面72を有する樹脂材料層7を基板6の第1面61上に形成する工程(図9A参照)と、樹脂材料層7の第1面71に第1磁気抵抗効果部31を設ける工程(図9B参照)と、樹脂材料層7の第1面71に、当該第1面71に対して所定の角度で傾斜する傾斜面4を形成する工程(図9C参照)とを含む。
図9Aに示すように、基板6を準備し、ノボラック系樹脂やポリイミド等の熱可塑性樹脂を基板6の第1面61上に供給することで、基板6の第1面61に樹脂材料層7を形成する。基板6としては、例えば、シリコン基板等の半導体基板;石英ガラス基板等のガラス基板;ポリエチレンテレフタレート基板等の樹脂基板等が挙げられる。基板6の第1面61上に樹脂材料を供給する方法としては、従来公知の方法を採用すればよく、例えば、熱可塑性樹脂からなるフィルムを基板6の第1面61上に貼付する方法等であってもよい。上記熱可塑性樹脂は、後述する第1~第3磁気抵抗効果部31~33に含まれる磁気抵抗効果素子5の反強磁性層524を構成する反強磁性材料のネール温度よりも低い軟化温度を有するものであるのが好ましい。当該熱可塑性樹脂の軟化温度は、反強磁性材料のネール温度よりも30℃以上低いのが好ましく、50℃以上低いのがより好ましい。後述する傾斜面4を形成する工程(図9C参照)において、熱可塑性樹脂により構成される樹脂材料層7を加熱して軟化させるが、同時に第1磁気抵抗効果部31も加熱される。熱可塑性樹脂の軟化温度が反強磁性層524を構成する反強磁性材料のネール温度よりも低ければ、当該軟化温度以上、ネール温度未満で樹脂材料層7を加熱することで、理論的には反強磁性層524を構成する反強磁性材料を常磁性に転移させることなく樹脂材料層7を軟化させることができる。上記傾斜面4を形成する工程(図9C参照)は熱インプリント装置等を用いて行われるが、上記軟化温度と上記ネール温度との温度差が相対的に小さいと、上記熱インプリント装置において軟化温度以上ネール温度未満に樹脂材料層7を加熱するのにシビアな制御が必要になる場合がある。そのため、上記工程に用いられる熱インプリント装置によっては、上記温度差が小さい場合に、反強磁性層524を構成する反強磁性材料のネール温度を超えてしまい、磁気センサ1の製造歩留まりを低下させてしまうおそれがある。熱可塑性樹脂の軟化温度が、反強磁性材料のネール温度よりも30℃以上低いことで、熱インプリント装置における加熱温度の制御を容易に、確実に行うことができるため、磁気センサ1の製造歩留まりを向上させ得る。
図9Bに示すように、樹脂材料層7の第1面71における所定の領域に、第1方向D1の磁場を検出するための第1磁気抵抗効果部31を設ける。後述する工程(図9C参照)において、樹脂材料層7の第1面71にテンプレート10を押し当てることで、当該樹脂材料層7の第1面71に傾斜面4が形成される。このテンプレート10を樹脂材料層7の第1面71に押し当てるときに、第1磁気抵抗効果部31も同時に押し込まれる。そのため、第1磁気抵抗効果部31は、テンプレート10を用いて形成される傾斜面4に設けられ得る位置(樹脂材料層7の第1面71上における位置)に適宜設けられればよい。なお、本実施形態において、樹脂材料層7の第1面71に第1磁気抵抗効果部31を設けているが、この態様に限定されるものではなく、例えば、樹脂材料層7の第1面71に第1磁気抵抗効果部31と第2方向D2の磁場を検出するための第2磁気抵抗効果部32及び/又は第3方向D3の磁場を検出するための第3磁気抵抗効果部33とを設けてもよい。
第1磁気抵抗効果部31は、反強磁性材料からなる反強磁性層524を少なくとも有する磁気抵抗効果素子5を含んでいてもよい。反強磁性層524を構成する反強磁性材料は、樹脂材料層7を構成する熱可塑性樹脂の軟化温度よりも高いネール温度を有するものであればよく、例えば、Pt、Ru、Rh、Pd、Ni、Cu、Ir、Cr、及びFeのグループの中から選ばれる少なくとも1種の元素とMnとを含むものであればよく、反強磁性材料におけるMnの含有量は、例えば35~95原子%程度であればよい。後述する工程において、樹脂材料層7を加熱して軟化させた状態でテンプレート10を樹脂材料層7及び第1磁気抵抗効果部31に押し当てることで、傾斜面4を形成するが(図9C参照)、当該反強磁性材料のネール温度が、熱可塑性樹脂の軟化温度以下であると、反強磁性材料が常磁性に転移してしまい、反強磁性層524により磁化固定層523の磁化方向が固定されなくなってしまうおそれがある。
続いて、樹脂材料層7を構成する熱可塑性樹脂の軟化温度以上、反強磁性層524を構成する反強磁性材料のネール温度未満の温度条件下で当該樹脂材料層7を加熱し、所定の傾斜面を含む凹凸構造を有するテンプレート10を樹脂材料層7の第1面71及び第1磁気抵抗効果部31に押し当てる。そして、テンプレート10が押し当てられた状態で樹脂材料層7を硬化させることで、傾斜面4を形成する(図9C参照)。テンプレート10の凹凸構造が有する傾斜面は、本実施形態に係る磁気センサ1の傾斜面4に対応するものである。そのため、樹脂材料層7が硬化した後、テンプレート10を樹脂材料層7から引き離すことで、傾斜面4を有し、傾斜面4に第1磁気抵抗効果部31が設けられた磁気センサ1を製造することができる(図1A参照)。
本実施形態において、樹脂材料層7を構成する熱可塑性樹脂の軟化温度が、反強磁性層524を構成する反強磁性材料のネール温度よりも低く、熱可塑性樹脂の軟化温度以上の温度で加熱することで、熱可塑性樹脂を軟化させる。このとき、第1磁気抵抗効果部31も加熱されるが、反強磁性層524を構成する反強磁性材料のネール温度未満の温度で加熱するため、反強磁性層524の反強磁性材料が常磁性に転移することを防止することができる。そして、軟化した樹脂材料層7にテンプレート10を押し当てることで、傾斜面4を容易に形成することができ、当該傾斜面4のそれぞれに第1磁気抵抗効果部31を設けることができる。第1磁気抵抗効果部31が設けられる樹脂材料層7の第1面71は、所定の平坦性を有する面であるため、第1磁気抵抗効果部31は、従来公知の成膜法(例えばスパッタリング法等)により高精度に作製され得る。そして、樹脂材料層7とともに第1磁気抵抗効果部31もテンプレート10に押し当てられるため、高精度に作製された第1磁気抵抗効果部31を樹脂層2の傾斜面4に設けることができる。よって、本実施形態により製造される磁気センサ1によれば、第1方向D1の磁場を高精度に検出することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態において、樹脂材料層7の第1面71に傾斜面4を形成し、第1磁気抵抗効果部31を設ける態様を例に挙げて説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、傾斜方向が互いに異なる第1~第3傾斜面41~43を形成し、第1傾斜面41に第1磁気抵抗効果部31を設け、第2傾斜面42に第2磁気抵抗効果部32を設け、第3傾斜面43に第3磁気抵抗効果部33を設けてもよいし(図11、図12等参照)、傾斜方向が互いに異なる第1傾斜面41及び第2傾斜面42を形成し、第1傾斜面41に第1磁気抵抗効果部31を設け、第2傾斜面42に第2磁気抵抗効果部32を設け、第1傾斜面41又は第2傾斜面42に第3磁気抵抗効果部33を設けてもよいし、第1傾斜面41又は第2傾斜面42に第1~第3磁気抵抗効果部31~33を設けていてもよい。また、1つの傾斜面4を形成し、当該傾斜面4に第1~第3磁気抵抗効果部31~33を設けてもよい(図1D参照)。
上記実施形態において、樹脂材料層7の第1面71に三角錐状に傾斜方向が互いに異なる第1~第3傾斜面41~43を形成する態様(図11、図12等参照)を例に挙げて説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、実質的に円錐状の凹凸構造を有するテンプレート10を樹脂材料層7の第1面71及び第1~第3磁気抵抗効果部31~33に押し当てることで、樹脂層2の第1面21に傾斜面4としての円錐斜面を形成し、当該円錐斜面4に第1~第3磁気抵抗効果部31~33が設けられていてもよい(図13参照)。また、実質的に半球状の凹凸構造を有するテンプレート10を樹脂材料層7の第1面71及び第1~第3磁気抵抗効果部31~33に押し当てることで、樹脂層2の第1面21に傾斜面4としての半球面を形成し、当該半球面に第1~第3磁気抵抗効果部31~33が設けられていてもよい(図14参照)。当該半球面に第1~第3磁気抵抗効果部31~33が設けられていることで、第1~第3方向D1~D3以外の種々の方向の磁場を高精度に検出可能となる。さらに、先端部が実質的に半球状の凹凸構造を有するテンプレート10を樹脂材料層7の第1面71及び第1~第3磁気抵抗効果部31~33に押し当てることで、樹脂層2の第1面21に傾斜面4としての半球面と半球面の縁部に連続する垂直面24を形成し、当該半球面及び垂直面24に第1~第3磁気抵抗効果部31~33が設けられていてもよい(図15参照)。図15に示す態様によれば、垂直面24に設けられた磁気抵抗効果部(図示例においては第2磁気抵抗効果部32)により第1方向D1の磁場を高精度に検出可能になるとともに、半球面に設けられた磁気抵抗効果部(例えば、第1磁気抵抗効果部31及び第3磁気抵抗効果部33)により、第2方向D2及び第3方向D3を含む平面内の任意の方向の磁場を高精度に検出可能となる。
上記実施形態において、第1方向D1の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部31を設ける態様を例に挙げて説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、第1方向D1の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部31と第2磁気抵抗効果部32及び/又は第3磁気抵抗効果部33を設けるものであってもよい。
上記実施形態において、樹脂材料層7の第1面71に第1磁気抵抗効果部31~33を設け、樹脂材料層7と第1磁気抵抗効果部31~33とにテンプレート10を押し当てているが、この態様に限定されるものではない。例えば、樹脂材料層7を形成した後(図9A参照)、樹脂材料層7の第1面71にテンプレート10を押し当てることで傾斜面4を形成し(図10参照)、傾斜面4に第1磁気抵抗効果部31を設けてもよい。この場合において、第1磁気抵抗効果部31は、樹脂材料層7に形成された傾斜面4に設けられるため、樹脂材料層7を構成する熱可塑性樹脂の軟化温度と、反強磁性層524を構成する反強磁性材料のネール温度との関係を考慮する必要がない。また、樹脂材料層7を構成する樹脂材料として、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等を用いることもできる。すなわち、樹脂材料層7を構成する熱可塑性樹脂の選択の幅を広げることができる。
1…磁気センサ
2…樹脂層
21…第1面
22…第2面
3…磁気抵抗効果部
31…第1磁気抵抗効果部
4…傾斜面

Claims (22)

  1. 第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する樹脂層と、
    所定方向の磁場を検出する磁気抵抗効果部と
    を備え、
    前記磁気抵抗効果部は、第1方向の前記磁場を検出する第1磁気抵抗効果部を少なくとも含み、
    前記第1方向は、前記樹脂層の前記第1面に直交する方向であり、
    前記樹脂層の前記第1面には、前記第1面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面が形成され、
    前記第1磁気抵抗効果部が、前記傾斜面に設けられていることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記磁気抵抗効果部は、第2方向の前記磁場を検出する第2磁気抵抗効果部をさらに含み、
    前記第2方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であり、
    前記樹脂層の前記第1面には、1つの前記傾斜面が形成されており、
    前記第1磁気抵抗効果部及び前記第2磁気抵抗効果部が、前記1つの傾斜面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記磁気抵抗効果部は、第2方向の前記磁場を検出する第2磁気抵抗効果部をさらに含み、
    前記第2方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であり、
    前記傾斜面は、傾斜方向が互いに異なる第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、
    前記第1磁気抵抗効果部及び前記第2磁気抵抗効果部が、前記第1傾斜面又は前記第2傾斜面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  4. 前記磁気抵抗効果部は、第2方向の前記磁場を検出する第2磁気抵抗効果部をさらに含み、
    前記第2方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であり、
    前記傾斜面は、傾斜方向が互いに異なる第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、
    前記第1磁気抵抗効果部は、前記第1傾斜面に設けられ、
    前記第2磁気抵抗効果部は、前記第2傾斜面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  5. 前記第1傾斜面の外周辺のうちの一辺と前記第2傾斜面の外周辺のうちの一辺とが共有されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の磁気センサ。
  6. 前記磁気抵抗効果部は、第3方向の前記磁場を検出する第3磁気抵抗効果部をさらに含み、
    前記第3方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であって、前記第2方向に直交する方向であり、
    前記傾斜面は、前記第1傾斜面の傾斜方向及び前記第2傾斜面の傾斜方向のいずれとも異なる傾斜方向の第3傾斜面をさらに含み、
    前記第3磁気抵抗効果部は、前記第3傾斜面に設けられていることを特徴とする請求項3~5のいずれかに記載の磁気センサ。
  7. 前記第3傾斜面の外周辺のうちの一辺と前記第1傾斜面の外周辺のうちの一辺とが共有され、
    前記第3傾斜面の外周辺のうちの前記第1傾斜面の前記一辺と共有されている一辺以外の一辺と前記第2傾斜面の外周辺のうちの一辺とが共有されていることを特徴とする請求項6に記載の磁気センサ。
  8. 前記傾斜面は、前記樹脂層の前記第1面から前記第2面に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の磁気センサ。
  9. 前記傾斜面は、前記樹脂層の前記第1面から突出する方向に傾斜していることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の磁気センサ。
  10. 前記磁気抵抗効果部は、反強磁性材料からなる反強磁性層を少なくとも有する磁気抵抗効果素子を含み、
    前記樹脂層は、熱可塑性樹脂により構成され、
    前記熱可塑性樹脂の軟化温度は、前記反強磁性材料のネール温度よりも低いことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の磁気センサ。
  11. 前記磁気抵抗効果素子が、GMR素子またはTMR素子であることを特徴とする請求項10に記載の磁気センサ。
  12. 第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基板をさらに備え、
    前記樹脂層は、前記基板の前記第1面上に設けられており、
    前記樹脂層の前記第2面は、前記樹脂層の前記第1面よりも前記基板の前記第1面側に位置することを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載の磁気センサ。
  13. 前記基板は、シリコン基板であることを特徴とする請求項12に記載の磁気センサ。
  14. 前記樹脂層及び前記磁気抵抗効果部を一体的に封止する封止部をさらに備えることを特徴とする請求項1~13のいずれかに記載の磁気センサ。
  15. 磁気センサを製造する方法であって、
    第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する樹脂材料層を形成する工程と、
    前記樹脂材料層の前記第1面に磁気抵抗効果部を設ける工程と、
    前記樹脂材料層の前記第1面に、当該第1面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面を形成する工程と
    を含み、
    前記磁気抵抗効果部は、第1方向の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部を少なくとも含み、
    前記第1方向は、前記樹脂材料層の前記第1面に直交する方向であり、
    前記樹脂材料層の前記第1面に設けられた前記第1磁気抵抗効果部を前記傾斜面に位置させるように、前記傾斜面を形成することを特徴とする磁気センサの製造方法。
  16. 磁気センサを製造する方法であって、
    第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する樹脂材料層を形成する工程と、
    前記樹脂材料層の前記第1面に、前記第1面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面を形成する工程と
    前記傾斜面に磁気抵抗効果部を設ける工程と
    を含み、
    前記磁気抵抗効果部は、第1方向の磁場を検出する第1磁気抵抗効果部を少なくとも含み、
    前記第1方向は、前記樹脂層の前記第1面に直交する方向であることを特徴とする磁気センサの製造方法。
  17. 前記磁気抵抗効果部は、第2方向の磁場を検出する第2磁気抵抗効果部をさらに含み、
    前記第2方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であって、
    前記傾斜面は、傾斜方向が互いに異なる第1傾斜面及び第2傾斜面を含み、
    前記第1傾斜面に前記第1磁気抵抗効果部を設け、前記第2傾斜面に前記第2磁気抵抗効果部を設けることを特徴とする請求項15又は16に記載の磁気センサの製造方法。
  18. 前記磁気抵抗効果部は、第3方向の前記磁場を検出する第3磁気抵抗効果部をさらに含み、
    前記第3方向は、前記樹脂層の前記第1面に平行な方向であって、前記第2方向に直交する方向であり、
    前記傾斜面は、前記第1傾斜面の傾斜方向及び前記第2傾斜面の傾斜方向のいずれとも異なる傾斜方向の第3傾斜面をさらに含み、
    前記第3傾斜面に前記第3磁気抵抗効果部を設けることを特徴とする請求項15~17のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  19. 前記樹脂材料層は、熱可塑性樹脂により構成され、
    前記熱可塑性樹脂を軟化させ、前記傾斜面に対応する傾斜面を含む凹凸構造を有するテンプレートを前記樹脂材料層に押し当てることで、前記傾斜面を形成することを特徴とする請求項15~18のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  20. 前記磁気抵抗効果部は、反強磁性材料からなる反強磁性層を少なくとも有する磁気抵抗効果素子を含み、
    前記熱可塑性樹脂の軟化温度は、前記反強磁性材料のネール温度よりも低く、
    前記熱可塑性樹脂の軟化温度以上、前記反強磁性材料のネール温度未満の温度で加熱することで前記熱可塑性樹脂を軟化させることを特徴とする請求項19に記載の磁気センサの製造方法。
  21. 前記磁気抵抗効果素子が、GMR素子又はTMR素子であることを特徴とする請求項20に記載の磁気センサの製造方法。
  22. 第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基板を準備する工程をさらに含み、
    前記基板の前記第1面上に前記樹脂材料層を形成することを特徴とする請求項15~21のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
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