JP2022070639A - ネットワークシステムおよび制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イベントの対応に関与するべきユーザを招集した電子会議を開催する。【解決手段】サーバ装置は、電子会議において、ネットワークを介して接続されている端末装置300および制御装置100の少なくとも一方から画像および音声の少なくとも一方を含むデータを受信し、当該受信したデータを当該データの送信元とは異なる装置に配信する。制御装置が、イベントを検出すると、ネットワークシステム1では、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザ宛に、ネットワークを介して、当該イベントに対応するための電子会議への招集通知を送信する。【選択図】図1

Description

本開示は、制御対象を制御する制御装置を含むネットワークシステムに関する。
従来から、遠隔地で稼働している装置の情報にネットワークを介してアクセスするシステムが知られている。このようなシステムは、装置の異常動作や故障が発生した場合に、遠隔地からその要因を特定し、復旧を支援する目的においても用いられる。
例えば、特開2019-101964号公報(特許文献1)は、遠隔地からの保守のシーンにおいて、インタラクティブな保守活動を可能するために電子会議システムを開示する。
特開2019-101964号公報
工場などの生産フィールドでは、制御対象の機械などに異常やイベントが発生した場合に、当該異常やイベントの対応に関与するべきユーザを参加させた電子会議の開催が要求されている。特開2019-101964号公報(特許文献1)に開示される電子会議システムに参加するユーザは発生したイベントに応じて選択的に決定される構成をとらないので、電子会議が開催されるとしても異常やインベントに対応できるというわけではなかった。
そのため、制御の対象に関連して生じた事象を示すイベントの対応に関与するべきユーザが参加して当該イベントに対応するための電子会議を開催する環境の提供が要望されている。
本開示のネットワークシステムは、ネットワークに接続された複数のコンピュータによってデータを送受信して、複数のユーザが対話する電子会議のためのネットワークシステムである。複数のコンピュータは、少なくとも1つの端末装置と、対象を制御する制御装置と、電子会議において、ネットワークを介して接続されている端末装置および制御装置の少なくとも一方から画像および音声の少なくとも一方を含むデータを受信し、当該受信したデータを当該データの送信元とは異なる装置に配信するサーバ装置と、を含む。
制御装置は、制御演算を実行する手段と、制御に従う前記対象の動作状態から、当該対象に関連して生じた事象を示すイベントを検出する検出手段を備える。ネットワークシステムは、検出手段によってイベントが検出されたとき、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザ宛に、ネットワークを介して、当該イベントに対応するための電子会議への招集通知を送信する手段を備える。
上述の開示によれば、ネットワークシステムは、制御装置がイベントを検出したとき、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザ宛に、当該イベントに対応するための電子会議への招集通知を送信する。したがって、制御装置によってイベントが検出されたことに応じて、当該イベント対応のための電子会議に、当該対応に関与するべきユーザを招集することができる。
上述の開示において、制御装置は、当該制御装置が保持するデータにアクセス可能なユーザを定義する設定情報を格納する記憶部を備え、制御装置は、設定情報に従って、イベントの対応に関与するべき1以上のユーザを決定する。
上述の開示によれば、電子会議に招集されるユーザを、制御装置が保持するデータにアクセス可能なユーザに制限することができる、または電子会議に招集されるユーザに、当該アクセス可能なユーザを含めることができる。
上述の開示において、制御装置は、イベントを検出すると、自ら発呼しサーバ装置に対するネットワーク接続を開始する。
上述の開示によれば、制御装置は、イベント検出時にネットワーク接続を開始するから、言い換えるとイベント検出以外のシーンでは制御装置はネットワーク接続しないから、ネットワークを介した制御装置への攻撃(例えば、セキュリティ上の攻撃)の可能性を抑制できる。
上述の開示において、電子会議への招集通知を送信する手段は、制御装置に備えられる。
上述の開示によれば、制御装置において、イベントを検出から招集通知の送信までを実施できる。
上述の開示において、複数のコンピュータは、さらに、対象を制御するときの制御装置に関する稼働状態を画面でモニタするサポート装置を含み、電子会議において、ネットワークを介して接続されている端末装置は、当該ネットワークを介して接続されているサポート装置から受信する画面の情報に基づく画面を、当該端末装置のディスプレイに出力する。
上述の開示によれば、電子会議において、ユーザは、端末装置がサポート装置から受信する画面情報に基づく画面から、対象を制御するときの制御装置に関する稼働状態をモニタできる。
上述の開示において、電子会議において、ネットワークを介して接続されている端末装置は、当該端末装置のユーザから受付けた操作情報を、当該ネットワークを介して接続されているサポート装置に転送し、サポート装置は、端末装置からの操作情報に応じた画面の情報を、端末装置に転送する。
上述の開示によれば、電子会議において、ユーザは、端末装置を介してサポート装置を遠隔から操作して、端末装置の操作に応答したサポート装置の画面を端末装置でモニタできる。
上述の開示において、稼働状態は、制御演算によって算出される指令に従って動作する対象の動作状態を含む。
上述の開示によれば、電子会議において、ユーザは、端末装置を介してサポート装置を遠隔から操作して、操作に応答した画面で制御装置に関する稼働状態として、制御演算によって算出される指令に従って動作する対象の動作状態をモニタできる。
上述の開示において、ネットワークシステムは、対応が実施されたイベントの種類毎に、当該対応の実績の履歴を示す履歴情報を格納する手段を有する。
上述の開示によれば、電子会議において対応が実施されたイベントの種類毎に、当該対応の実績の履歴を蓄積して保存できる。
上述の開示において、履歴情報は、対応が実施されたイベントの種類毎に関連付けて、イベントの対応に関与したユーザを識別するユーザ情報を有し、招集通知を送信する手段は、検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された履歴情報におけるユーザ情報で示されるユーザ宛に、招集通知を送信する手段を含む。
上述の開示によれば、イベントが検出されたとき送信される招集通知の宛先に、制御装置おいて検出されたイベントと同一種類のイベントへの対応を過去に経験したユーザを含めることできる。
上述の開示において、イベントの対応は、当該イベントが示す事象の1つ以上の要因を判定することを含み、履歴情報は、対応が実施された前記イベントの種類毎に関連付けて、当該イベントの対応において判定された1つ以上の要因を示す要因情報を有し、招集通知を送信する手段は、検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された履歴情報における要因情報を、送信されるべき招集通知に含める。
上述の開示によれば、イベントが検出されたとき送信される招集通知に、当該イベントと同一種類のイベントの事象について、過去の電子会議で判定された要因の情報を含めることができる。したがって、ユーザは、招集通知が有する過去の電子会議で判定された要因の情報から、今回検出されたイベントに対応の事象が発生した要因の候補情報を得ることができる。
上述の開示において、履歴情報は、対応が実施されたイベントの種類毎に関連付けて、当該イベントに対応するための電子会議において、端末装置に配信されたデータを参照するリファレンス情報を有し、招集通知を送信する手段は、検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された履歴情報におけるリファレンス情報を、送信されるべき招集通知に含める。
上述の開示によれば、イベントが検出されたとき送信される招集通知に、当該イベントと同一種類のイベントに対応するために過去に参照されたデータのリファレンス情報を含めることができる。したがって、ユーザは、招集通知が有するリファレンス情報から、今回検出されたイベントに対応するために参照するデータの候補を取得できる。
本開示において、対象を制御する制御装置は、サーバ装置および少なくとも1つの端末装置とネットワーク接続可能な通信手段と、制御演算を実行する手段と、制御に従う対象の動作状態から、当該対象に関連して生じた事象を示すイベントを検出する検出手段と、を備え、サーバ装置は、電子会議において、ネットワークを介して接続されている端末装置および制御装置の少なくとも一方から画像および音声の少なくとも一方を含むデータを受信し、当該受信したデータを当該データの送信元とは異なる装置に配信し、端末装置は、ユーザが操作可能な端末装置を含み、制御装置は、さらに、イベントが検出されたとき、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザが招集された電子会議の開催要求を、ネットワークを介して、サーバ装置に送信する手段を備える。
上述の開示によれば、制御装置はイベントが検出されたとき、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザ宛に、当該イベントに対応するための電子会議への招集通知を送信する。したがって、制御装置はイベントを検出したことに応じて、当該イベントの対応のための電子会議に、当該対応に関与するべきユーザを招集することができる。
上述の開示において、制御装置は、当該制御装置が保持するデータにアクセス可能なユーザを定義する設定情報を格納する記憶部を備え、制御装置は、設定情報に従って、イベントの対応に関与するべき1以上のユーザを決定する。
上述の開示によれば、電子会議に招集されるユーザを、制御装置が保持するデータにアクセス可能なユーザに制限することができる、または電子会議に招集されるユーザに、当該アクセス可能なユーザを含めることができる。
本開示によれば、制御の対象に関連して生じた事象を示すイベントの対応に関与するべきユーザが参加して当該イベントに対応するための電子会議を開催する環境を提供できる。
本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成例を示す模式図である。 本実施の形態の制御装置100の構成例を示す模式図である。 本実施の形態のイベントコード情報152の内容例を示す図である。 本実施の形態の装置ユーザ管理情報154の内容例を示す図である。 本実施の形態の装置関連情報156の内容例を示す図である。 本実施の形態の会議用サーバ200の構成例を示す模式図である。 本実施の形態の対応履歴情報231の一例を示す図である。 本実施の形態の端末装置300の構成例を示す模式図である。 本実施の形態の制御装置100が有するモジュールの構成を示す模式図である。 本実施の形態の会議用サーバ200が有するモジュールの構成を示す模式図である。 本実施の形態の電子会議システムの全体構成の模式図である。 本実施の形態に係る電子会議システムを運用するための処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態のVPN接続のシーケンスの一例を示す模式図である。 本実施の形態の招集通知11の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態のログインのための画面例を示す模式図である。 本実施の形態の会議中に表示される画面の表示例を示す図である。 本実施の形態の会議中に表示される画面の表示例を示す図である。 本実施の形態の会議中に表示される画面の表示例を示す図である。 本実施の形態の会議中に表示される画面の表示例を示す図である。 本実施の形態の事象の要因判定のための表示画面例を示す図である。 本実施の形態の事象の要因判定のための表示画面例を示す図である。
本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<A.適用例>
まず、図1を参照して、本発明が適用される場面の一例について説明する。
図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成例を示す模式図である。本開示において、ネットワークシステム1の主たる使用形態として、対象設備2を遠隔から保守する「遠隔保守システム」を意図しているが、本願発明の技術的範囲はこの用語の範囲に限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて、合理的に解釈されるべきである。
ネットワークシステム1は、対象設備2における各種情報を共有するとともに、必要に応じて、対象設備2に対して指令を与えるためのプラットフォームを提供する。
図1に示す例において、対象設備2は、1または複数の制御装置100-1,100-2,・・・(以下、「制御装置100」とも称する。)を含む。制御装置100は、フィールドネットワーク4に接続されていてもよい。フィールドネットワーク4としては、EtherCAT(登録商標)やEtherNet/IP(登録商標)などの産業用ネットワークが用いられてもよい。
制御装置100は、例えば、PLC(プログラマブルコントローラ)と称される産業用のコントローラに相当し、図示しない各種の製造設備や機械を制御する。制御装置100による制御においては、フィールドネットワーク5を介してセンサを含むフィールド機器90などを用いてフィールド機器の状態を示す情報(状態値)を収集し、制御装置100で実行されるプログラムに従って、それらの収集された情報を用いて予め定められた制御演算を実行することで、制御指令を算出しアクチュエータなどのフィールド機器90に出力する。制御装置100においては、制御指令は、シーケンスプログラムやモーションプログラムなどの制御演算が実行されることにより算出される。
フィールド機器90は、フィールドネットワーク5を介して制御装置100と通信することによって、制御装置100が制御する対象の一例である。ネットワーク5を介して、制御装置100とフィールド機器90との間で遣り取りされるデータは、数100μsecオーダ~数10msecオーダのごく短い周期で更新されることになる。なお、このような遣り取りされるデータの更新処理は、入出力リフレッシュとも称される。
フィールドネットワーク4には、1または複数の表示器を備えるサポート装置400が接続される。ネットワーク4に接続される機器には、さらに、図示しないが、製造実行システム(MES:Manufacturing Execution System)などの操業用サーバ装置が接続されていてもよい。サポート装置400は、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)機能を提供する装置、または、制御装置100が制御対象を制御するために必要な準備を支援する装置である。このような支援機能としは、制御プログラムの編集、制御プログラムのシミュレーションなどを含むが、これらに限定されない。
典型的には、対象設備2は、工場内でクローズされており、外部からのアクセスはできないようになっている。
ネットワークシステム1は、対象設備2に加えて、各種のデジタル情報(マルチメディア情報)をリアルタイムで共有することが可能なWeb上に電子会議システムを有している。電子会議システムは、会議用サーバ200によって提供されて運営される。
会議用サーバ200は、ネットワークを介して接続されている端末装置300、サポート装置400および制御装置100の少なくとも一方から画像および音声の少なくとも一方を含むデータを受信し、当該データの送信元とは異なる装置に配信する。これにより、各装置のユーザ間で双方向の対話型(インタラクティブ)の通信環境が提供される。データの配信は、任意の方法を用いて実現できる。すなわち、ネットワーク接続されているすべての装置に対して、会議用サーバ200がマルチキャストまたはブロードキャストする方法を採用してもよいし、会議用サーバ200が装置から受信したデータを恒久的または一時的に保持するとしてもよく、または、ネットワーク接続されている各装置が共有可能な態様でアクセス可能に保持してもよい。なお、電子会議システムが有効化されている間は、会議用サーバ200がデータを保持し、セキュリティの観点から、電子会議システムが無効化(終了)すると、その共有されているデータの一部または全部は自動的に削除することが好ましい。
電子会議システムの一例として、WebサーバおよびWebブラウザを組み合わせてクラウドベースで実現される会議システムを例示するが、制御装置100、1または複数の端末装置300-1、300-2、300-3・・・(以下、「端末装置300」とも称する。)、サポート装置400および会議用サーバ200との間で、デジタル情報を共有できる構成であれば、どのような態様または名称のネットワークシステムを採用してもよい。例えば、「テレビ会議システム」と称されるネットワークシステムを採用してもよいし、将来的に新たなネットワークシステムが実用化された場合には、そのようなネットワークシステムを採用してもよい。また、電子会議システムは、特定のユーザのみがアクセス可能なプライベートネットワーク上で提供されてもよいし、インターネットなどのパブリックネットワーク上で提供されてもよい。いずれの場合にも、当該パブリックネットワークには、少なくとも電子会議中は、セキュリティが保証された通信プロトコルなどの仕組みが適用される。また、パスワードなどを用いて、ユーザに対するアクセス制限をすることが好ましい。
さらに、複数のネットワークシステムを組み合わせて利用してもよい。例えば、いずれかのユーザが投稿したメッセージに応答して、必要な処理を実行するようにしてもよく、インタラクティブな挙動を実現できる。そのため、例えば、チャットシステムやMMS(Multimedia Messaging Service)などのシステムを利用することもできる。
ネットワークシステム1において、制御装置100、端末装置300およびサポート装置400は、それぞれ、いわばユーザのように、電子会議システムに参加することが可能である。すなわち、会議用サーバ200は、制御装置100、端末装置300およびサポート装置400の1つ装置からのアクセスを受付け、電子会議システムに参加している端末装置300のユーザから見れば、他の装置(制御装置100、サポート装置400または会議用サーバ200)は、別の端末装置300のユーザと同様に、1人のユーザのように見える。なお、仮想化技術を用いることで、制御装置100が複数のユーザのように振る舞うこともできる。
端末装置300の各ユーザは、他の端末装置300のユーザとの間で電子データを遣り取り(共有)できるように、制御装置100、会議用サーバ200およびサポート装置400の各装置との間でも電子データを遣り取りすることができる。より具体的には、制御装置100は、有する各種情報を電子会議システムへ送信するとともに、電子会議システムに接続しているいずれかの端末装置300からの情報(操作指令)などを受信する。典型的な実装形態としては、会議用サーバ200が、電子会議システムに参加しているそれぞれの装置(制御装置100、端末装置300およびサポート装置400の少なくとも1つの装置)からの情報を収集するとともに、それらの装置からの要求に応じて、収集済の情報を送信または配信する。
また、制御装置100は、電子会議システムに対して適切な設定を行なうための設定情報150を保持する。より具体的には、制御装置100は、設定情報150の一例として、イベントの種類毎にイベントコードを含むイベントコード情報152と、制御装置100の管理者/所有者などの識別子を管理する装置ユーザ管理情報154と、制御装置100の稼働に関連してリアルタイムに収集される情報、制御装置100を管理するための情報およびフィールド機器90の稼働に関連する情報などの装置関連情報156とを保持している。これらの設定情報150の内容の一部または全部は、典型的には、制御装置100の管理者/所有者などが、状況に応じて予め決定する。
図1には、制御装置100が設定情報150のすべてを保持する構成例を示すが、これらの設定情報150の一部または全部を他の装置が保持するようにしてもよい。例えば、会議用サーバ200またはいずれかの端末装置300が設定情報150の一部または全部を保持するようにしてもよい。以下では、典型例として、制御装置100が設定情報150を保持する形態を主体として説明する。
制御装置100は、フィールド機器90から収集する状態情報に基づいて、事象の発生の有無を判断する。すなわち、制御装置100は、収集される状態情報に基づいて事象の発生を検知する。この事象の発生の検知は、典型的には、状態情報の種類毎に予め設定された基準(しきい値など)と状態情報の現在値とを比較して、当該現在値が基準に到達すると、対応する事象(例えば、フィールド機器90を含む設備の故障または異常など)が発生したと判断することができる。あるいは、各工程に配置される固有装置の状態から特定のフラグが発生すると、そのフラグに基づいて、故障または異常であると判断するようにしてもよい。なお、事象は、フィールド機器90に関連して生じ得る事象であれば、フィールド機器90の故障または異常に限定されず、例えば、フィールド機器90が関連する生産工程で用いる材料(充填剤、塗料、シール材など)の不足、当該生産工程で製造されるワークの不良(キズ、欠けなど)なども含む。フィールド機器90に関連して発生し得る事象は、1または複数の要因から生じる事象も含み得る。
そして、制御装置100は、事象が発生したと判断すると、その判断結果が示す事象の種類に対応するイベントのイベントコードをイベントコード情報152から取得し、電子会議の開催を要求するための開催要求通知を送信する。制御装置100は、開催要求通知にイベントコードを設定するとともに、装置ユーザ管理情報154を設定する。
会議用サーバ200は、制御装置100からの開催要求通知に応じて、当該イベントに対応するべきユーザ宛に、会議への招集通知を配信し、対話のための会議室を仮想空間に設定する。会議室は、クラウド上でURL(uniform resource locator)で指定可能な仮想空間を含んで構成される。会議用サーバ200は、当該イベントに対応するべきユーザを、開催要求通知に設定されていた装置ユーザ管理情報154を用いて指定する。招集通知を受信したユーザは、端末装置300を操作して、電子会議において他のユーザと対話することにより、制御装置100から通知されたイベントコードの事象に応じて、当該事象を生じさせた可能性のある要因を分析し、その分析結果を出力する。分析結果の出力は、制御装置100に対する事象を解消するための操作指令のコマンドを含み得る。制御装置100は、端末装置300からの操作指令のコマンドを実行し、実行の結果を電子会議の他の装置に転送し、結果を受信した端末装置300は当該結果を出力する。端末装置300のユーザは制御装置100からの結果をモニタする。これにより、ネットワークシステム1においては、会議用サーバ200、端末装置300およびサポート装置400との間で、インタラクティブな保守活動が可能になる。
以下、本発明のより具体的な応用例として、本実施の形態に係るネットワークシステム1のより詳細な構成および処理について説明する。
<B.制御装置100の構成>
図2は、本実施の形態の制御装置100の構成例を示す模式図である。図2を参照して、制御装置100は、予めインストールされたプログラムをプロセッサが実行することで、制御対象に対する制御を実現するコンピュータに相当する。より具体的には、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)などのプロセッサ102と、チップセット104と、メインメモリ106と、フラッシュメモリ108と、ネットワークコントローラ116と、メモリカードインターフェイス118と、内部バスコントローラ122と、フィールドバスコントローラ124とを含む。
プロセッサ102は、フラッシュメモリ108に格納されたシステムプログラム110、ユーザプログラム112およびIoTゲートウェイプログラム160を読み出して、メインメモリ106に展開して実行する。システムプログラム110のもとでユーザプログラム112が実行されると、制御対象に対する制御を実現する。すなわち、プロセッサ102は、メインメモリ106およびフラッシュメモリ108と連係することで、入出力リフレッシュおよび制御演算を実行する制御部を実現する。
システムプログラム110は、データの入出力処理や実行タイミング制御などの、制御装置100の基本的な機能を提供するための命令コードを含む。ユーザプログラム112は、制御対象に応じて任意に設計され、シーケンス制御を実行するためのシーケンスプログラム112Aと、モーション制御を実行するためのモーションプログラム112Bと、図示しないが入出力リフレッシュプログラムを含む。
チップセット104は、各コンポーネントを制御することで、制御装置100全体としての処理を実現する。内部バスコントローラ122は、制御装置100と内部バスを通じて連結されるI/Oユニット126とデータを遣り取りするインターフェイスである。フィールドバスコントローラ124は、制御装置100とフィールドバスを通じて連結されるI/Oユニット128とデータを遣り取りするインターフェイスである。内部バスコントローラ122およびフィールドバスコントローラ124は、対応のI/Oユニット126および128にそれぞれ入力される状態値を取得するとともに、プロセッサ102での演算結果を対応のI/Oユニット126および128から制御指令としてそれぞれ出力する。
メモリカードインターフェイス118は、メモリカード120を着脱可能に構成されており、メモリカード120に対してデータを書込み、メモリカード120からデータを読出すことが可能になっている。
ネットワークコントローラ116は、各種の有線/無線ネットワークを通じたデータの遣り取りを制御する。本実施の形態のネットワークシステム1においては、ネットワークコントローラ116を通じて、電子会議システムの他の装置との間でデータが遣り取りされる。すなわち、ネットワークコントローラ116は、会議用サーバ200および少なくとも1つの端末装置300とネットワーク接続可能な通信部に相当する。
フラッシュメモリ108は、本実施の形態のネットワークシステム1を実現するための、設定情報150およびIoTゲートウェイプログラム160をさらに保持している。設定情報150については、図1を参照して説明したように、イベントコード情報152、装置ユーザ管理情報154、および装置関連情報156などを含む。
IoTゲートウェイプログラム160は、実行されることにより、制御装置100を電子会議に参加させるための電子会議プログラムの一実施例である。IoTゲートウェイプログラム160は、実行されると、電子会議の参加に関連する処理と、制御装置100と電子会議システムの他の装置との間のデータの遣り取りを実施するための処理を実現する。より具体的には、IoTゲートウェイプログラム160は、制御に従うフィールド機器90が出力する状態値から、当該フィールド機器90に関連して生じた事象を示すイベントを検出するイベント検出プログラム161、情報収集プログラム162、Bot通信プログラム167およびVPN(Virtual Private Network)エージェントプログラム168を含む。
情報収集プログラム162は、実行されると、制御装置100が入出力リフレッシュによりフィールド機器90と遣り取りする状態値および制御指令をリアルタイムに収集する状態情報収集163および制御指令収集164と、装置関連情報156の収集165とを実施する。
なお、制御装置100がプログラムを実行することで提供される機能の一部または全部を専用のハードウェア回路として実装してもよい。
(b1.設定情報150の具体例)
図3、図4および図5は、それぞれ、本実施の形態のイベントコード情報152、装置ユーザ管理情報154、および装置関連情報156の内容例を示す図である。図3のイベントコード情報152は、事象のそれぞれに関連付けて、事象種類152Aとイベントコード152Bを含む。図4の装置ユーザ管理情報154は、制御装置100を管理するユーザそれぞれの識別子を含む装置関係者ID154Aを含む。より具体的には、装置関係者ID154Aは、制御装置100が保持する装置関連情報156または会議用サーバ200が保持する対応履歴情報231のデータにアクセス可能な(アクセスすることが許可される)ユーザの識別子を定義する。装置関係者ID154Aで指定されるユーザは、制御装置100の生産ラインを有する工場を保守する企業の現場作業者や管理者などを含む。
図5を参照して、装置関連情報156は、AIコントローラ特徴量グラフ、近接スイッチの使用実績、および設計図面などを参照するためのリファレンス情報であるリンク156Aを含む。リンク156Aは、例えば参照先URL(Uniform Resource Locator)を含む。参照先URLは、対応の情報が格納されるセキュアな記憶領域を示す。AIコントローラ特徴量グラフは、制御装置100が機械学習を用いて制御指令を導出する場合に参照する時系列の状態値の特徴量(統計量など)を表す。近接スイッチ(センサ)の使用実績は、例えば使用時間などを含む。設計図面は、制御装置100または対象設備2の構成を表す。本実施の形態では、装置関連情報156はリンク156Aに替えて、またはリンク156Aとともにデータの実体そのものが設定されてもよい。
<C.会議用サーバ200および端末装置300の構成>
図6は、本実施の形態の会議用サーバ200の構成例を示す模式図である。図6を参照して、会議用サーバ200は、汎用的なアーキテクチャを有するコンピュータである。会議用サーバ200は、予めインストールされたプログラムをプロセッサが実行することで、後述するような各種処理を実現する。
会議用サーバ200は、CPUやMPUなどのプロセッサ202と、メインメモリ204と、ハードディスク(HDD)206と、ユーザへ情報を提示するためのディスプレイ208と、キーボードやマウスなどの入力部210と、他の装置との間でデータを遣り取りするためのネットワークコントローラ212とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス214を介して互いにデータ通信可能に接続されている。ハードディスク206は、会議用サーバ200での基本的なプログラムの実行環境を提供するためのOS(Operating System)220と、OSのもとで実行されるサーバプログラム222とを含む。これらのプログラムがメインメモリ204に読み出されて、プロセッサ202で実行される。
サーバプログラム222は、プログラムとデータ(情報)を含む。より具体的には、電子会議に関連する予め定められたサービスを実現するBotサービスプログラム223と、電子会議システムを提供するための会議運営プログラム224と、サポート装置400を電子会議に参加させるためのサポートツールプログラム225と、VPNエージェントプログラム228と、電子会議よって決定または実施されたイベントへの対応の実績を履歴として示すに対応履歴情報231と、装置情報232とを含む。装置情報232は、制御装置100から電子会議の開催要求とともに受信した設定情報150に相当する。
会議運営プログラム224は、会議用サーバ200が電子会議に参加する制御装置100、端末装置300、サポート装置400および会議用サーバ200が相互に通信するアクセス処理を実現するためのアクセス処理プログラム22aを含む。サポートツールプログラム225は、サポート装置400を電子会議に参加させる、または招集するためのツールとして、リモートデスクトップに従う通信を実現するRDPプログラム227を含む。リモートデスクトップに従う通信においては、会議用サーバ200は、サポート装置400の画面を電子会議システムが提供するネットワークを介して電子会議に参加する端末装置300に転送して表示させ、表示された画面を介してサポート装置400に対する操作を端末装置300から受け付ける。VPN(Virtual Private Network)エージェントプログラム228は、会議用サーバ200を、VPNサーバ600を介してVPNネットワーク700に接続するためのプログラムである。
図7は、本実施の形態の対応履歴情報231の一例を示す図である。対応履歴情報231は、電子会議よって対応が決定または実施されたイベントの種類毎に、当該対応の実績を履歴として示している。より具体的には、対応履歴情報231は、イベントの種類毎に、当該イベントのイベントコード152Bと、当該対応が決定または実施された日時などの日時231Aと、当該電子会議に参加していた(より特定的にはイベントの対応に関与した)ユーザを識別する関係者ID231Bと、イベントについて判定された事象の1以上の要因231Cと、要因231Cを判定するために端末装置300に配信されたデータ(関連情報)の参照先URLなどのリファレンスを示すリンク231Dを含む。関係者ID231Bは、電子会議に参加したユーザ、すなわち制御装置100の関係者、端末装置300のユーザなどの識別子を含む。
図8は、本実施の形態の端末装置300の構成例を示す模式図である。端末装置300は、汎用的なアーキテクチャを有するコンピュータである。端末装置300は、予めインストールされたプログラムをプロセッサが実行することで、各種処理を実現する。
端末装置300は、CPUやMPUなどのプロセッサ302と、メインメモリ304と、ハードディスク(HDD)306と、ユーザへ情報を提示するためのディスプレイ308と、キーボードやマウスなどの入力部310と、他の装置との間でデータを遣り取りするためのネットワークコントローラ312とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス314を介して互いにデータ通信可能に接続されている。ハードディスク306は、端末装置300での基本的なプログラムの実行環境を提供するためのOS320と、OSのもとで実行されるユーザプログラムの一例である電子会議に参加し対話するための会議参加ツールプログラム322とを含む。会議参加ツールプログラム322は、端末装置300が電子会議に参加する他の装置(制御装置100、会議用サーバ200およびサポート装置400)と通信するためのブラウザアプリケーション等のアクセス処理プログラム323を含む。HDD306のこれらのプログラムがメインメモリ304に読み出されて、プロセッサ302で実行される。
また、端末装置300については、汎用的なパーソナルコンピュータであってもよいし、可搬型のデバイス(スマートフォンやタブレットなど)であってもよい。
なお、会議用サーバ200および端末装置300がプログラムを実行することで提供される機能の一部または全部を専用のハードウェア回路として実装してもよい。
<D.モジュール構成>
図9は、本実施の形態の制御装置100が有するモジュールの構成を示す模式図である。制御装置100は、フラッシュメモリ108(図2)にインストールされているプログラムなどを展開してプロセッサ102が実行することで、図9に示すような、ソフトウエア上の構成が実現される。図10は、本実施の形態の会議用サーバ200が有するモジュールの構成を示す模式図である。会議用サーバ200は、HDD206(図6)にインストールされているプログラムなどを展開してプロセッサ202が実行することで、図10に示すような、ソフトウエア上の構成が実現される。
図9を参照して、制御装置100は、Bot通信プログラム167が実行されることにより実現されるBot通信部185と、VPNエージェントプログラム168が実行されることで実現されるNPNエージェント169と、主にIoTゲートウェイプログラム160が実行されることで実現される電子会議ツール180とを有する。電子会議ツール180は、イベント検出プログラム161が実行されることにより実現されるイベント検出部181と、電子会議の開催要求の通知を作成するための開催要求部182と、アクセス処理を実施するためのアクセス処理部184とを有する。開催要求部182は、イベント検出部181によって検出されたイベントの事象に対応するべきユーザを決定する参加ユーザ決定部183を含む。本実施の形態では、参加ユーザ決定部183は、装置ユーザ管理情報154が示すIDを、イベントの対応に関与するべき1以上のユーザのIDとして決定する。また、参加ユーザ決定部183は、イベントコード(事象の種類)に応じて、装置ユーザ管理情報154から選択的にユーザIDを決定してもよい。
図10を参照して、会議用サーバ200は、Botサービスプログラム223が実行されることにより実現されるBotサービス部245と、VPNエージェントプログラム228が実行されることで実現されるVPN通信部246と、会議運営プログラム224が実行されることで実現される電子会議運営ツール240とを有する。電子会議運営ツール240は、制御装置100からの電子会議の開催要求通知を処理して招集通知を作成する通知処理部241、電子会議に参加するべきユーザを追加決定する追加ユーザ決定部242と、アクセス処理を実施するアクセス処理部243とを含む。
図9と図10に示すコンポーネントは、それぞれ、プログラムを実行することにより実現されるが、これら各コンポーネントの一部または全てがASIC(application specific integrated circuit)またはFPGA(field-programmable gate array)などのハードウェア回路を含んで構成されてもよい。
<E.電子会議システムの全体構成と参加ユーザの追加とRDPツール>
図11は、本実施の形態の電子会議システムの全体構成の模式図である。本実施の形態では、会議用サーバ200は、電子会議運営ツール240によって、クラウドベースで電子会議システムを提供する。電子会議システムでは、クラウド環境側において会議用サーバ200およびVPNサーバ600が設けられる。会議用サーバ200が運営する電子会議に参加するユーザの装置は、1または複数の端末装置300と、1または複数の制御装置100と、サポート装置400を含む。端末装置300は、制御装置100が備えられる生産フィールドのPC(パーソナルコンピュータの略)と生産フィールドから遠隔のPCとを含み得る。PCは、端末装置300とサポート装置400とを含み得る。
電子会議に参加する端末装置300とフィールドの制御装置100およびサポート装置400などとの間の通信は、セキュリティが担保された通信、例えばVPN通信が適用される。より具体的には、VPNサーバ600およびVPNエージェント169は電子会議において、フィールド側の装置(制御装置100とサポート装置400)と端末装置300または会議用サーバ200との間で、トンネリングのVPN接続を確立、維持および遮断するよう動作する。本実施の形態では、VPNエージェント169は、制御装置100の専用通信ポートとVPNエージェントプログラム168により実現されるとしているが、VPNエージェント169に替えて、またはVPNエージェント169と協働して、制御装置100とは独立のVPNルータを設けることもできる。また、サポート装置400も、制御装置100と同様にVPNエージェントを備える。
電子会議ではVPN通信が実施されることで、フィールド側の装置が外部と遣り取りするデータに関しセキュリティを担保できて、フィールド側の装置を外部の脅威から保護することができる。
また、電子会議では、VPNを介さない通信として、会議用サーバ200のBotサービス部245と制御装置100のBot通信部185との間の通信がある。より具体的には、Botサービス部245とBot通信部185は、電子会議を構成する装置、例えば制御装置100、会議用サーバ200および端末装置300と連携して、これら装置間のデータの遣り取りを、これら装置の代理となって実施する。より具体的には、Botサービス部245は、制御装置100のBot通信部185から電子会議の開催要求の通知を受信する。Botサービス部245は、開催要求の通知を受信したことに応じて、制御装置100に代わって、開催要求の通知に、会議室のURLを追加して設定することにより会議招集の通知を作成し、作成した会議招集の通知を宛先に配信する。
(e1.参加ユーザの追加)
本実施の形態では、会議の招集通知が作成されるとき、イベントの対応に関与するべきユーザが追加されるように当該通知は処理される。より具体的には、会議用サーバ200は、Botサービス部245が開催要求の通知を受信したことを検出すると、通知処理部241と追加ユーザ決定部242とを起動する。起動された追加ユーザ決定部242は、開催要求通知10が有するイベントコードに基づき対応履歴情報231を検索する。検索の結果、当該イベントコードに一致するイベントコード152Bに関連付けられた関係者ID231Bを検出する。通知処理部241は、追加ユーザ決定部242が検出した関係者ID231Bを、イベントの対応に関与するべき追加ユーザの識別子としてBotサービス部245に出力する。Botサービス部245は、通知処理部241が出力する追加ユーザの関係者ID231Bを招集通知の宛先に追加して設定する。これにより、過去に同じイベントの対応に関与して経験のあるユーザにも、会議の招集通知を配信し、会議に参加させることが可能となる。
また、本実施の形態では、制御装置100またはフィールド機器90のメーカまたはベンダなども、イベントの対応に関与するべきユーザとして招集することができる。追加ユーザ決定部242は、メーカまたはベンダの担当者を追加ユーザとして決定することができる。より具体的には、開催要求通知10のイベントコードに一致するイベントコード152Bに関連付けされた関連情報のリンク231Dは所定種類の情報の参照先URLを示すと判定したとき、すなわちメーカまたはベンダがアクセス可能な(アクセスすることが許可される)種類の情報のURLを示すと判定したとき、追加ユーザ決定部242は、メーカまたはベンダの担当者を追加ユーザとして決定する。その場合、通知処理部241は、追加ユーザ決定部242が決定したメーカまたはベンダの担当者のIDを、イベントの対応に関与するべき追加ユーザの識別子としてBotサービス部245に出力する。このように、本実施の形態では、電子会議においてユーザ間で共有され得る情報の種類、例えば情報の機密の程度に応じて、会議に招集するユーザを選択的に切替えて決定する。
各参加者は、通信端末を介して会議招集の通知を受信すると、端末装置300を操作して会議室へログイン(入室)し、会議終了後はログアウト操作で退室する。
また、Botサービス部245は、電子会議におけるユーザの発話に基づく音声データを端末装置300から受信し、受信した音声データを対応する操作指令のコマンドに変換し、変換後のコマンドを制御装置100に送信することもできる。このような変換には、例えば、音声データと指令の複数の組を登録したデータベースの検索を利用できる。制御装置100は、Botサービス部245から受信するコマンドを実行し、実行結果を転送する。コマンドと実行結果は、典型的には、VPN通信を介して転送される。
(e2.RDPツール)
会議用サーバ200は、電子会議において、RDPプログラム227を実行することによってRDPツールを提供する。RDPツールによって、端末装置300は、フィールドのサポート装置400から転送される画面情報をディスプレイ310に表示することができ、また、入力部310のキーボードまたはマウスなどのユーザによる操作情報をサポート装置400に転送することができる。サポート装置400は、端末装置300からの操作情報に応じた画面情報を転送する。つまり、サポート装置400は、端末装置300からの操作情報に従って動作し(例えば、操作情報に従う指令に基づき各種プログラムを実行し)、動作結果を表す画面情報を端末装置300に転送する。このように、RDPツールは、端末装置300に対し、フィールドのサポート装置400を遠隔から操作可能にする環境を提供する。
より具体的には、RDPツールによって、サポート装置400から端末装置300に転送される画面情報は、サポート装置400が制御装置100に関する稼働状態を画面でモニタするための当該画面の情報を含む。例えば、画面情報は、サポート装置400がリアルタイムに収集するフィールド機器90の状態値または制御指令などを監視するためのモニタ画面、サポート装置400が制御装置100の制御プログラムを表示し編集操作を受付けるためのプログラム編集画面、サポート装置400が実行するシミュレーションの結果を表示するシミュレーション画面を含む。モニタ画面の情報は、例えば、制御装置100制御演算によって算出される制御指令に従って動作するフィールド機器90の動作状態、または制御指令と対応の動作状態などを表す画面の情報を含む。
サポート装置400は、シミュレーションでは、制御装置100が制御するフィールド機器90の挙動を推定するためのプログラムであって、フィールド機器90に対応の制御プログラムが有する複数命令を含むシミュレーションプログラムを実行する。サポート装置400は、シミュレーション実行によって推定されるフィールド機器90の挙動を3次元仮想空間に描画する描画データを生成するとともに、フィールド機器90の制御プログラムの上記の複数命令の表示と、描画データに従うフィールド機器90の挙動を表す描画とを同一の画面において提示可能な画面情報を生成する。なお、画面情報の種類は、これらに限定されない。
端末装置300からサポート装置400に転送される操作情報は、監視対象のフィールド機器90の状態情報または制御指令をモニタするためのモニタ操作、制御プログラムを編集するための編集操作、およびシミュレーションを起動/終了/一時停止するためのシミュレーション操作などの情報を含む。なお、操作情報の種類は、これらに限定されない。
<F.フローチャート>
本実施の形態の電子会議システムの典型的な運用例について説明する。図12は、本実施の形態に係る電子会議システムを運用するための処理の一例を示すフローチャートである。制御装置100は、稼働時に状態情報収集163および制御指令収集164によって情報を収集する(ステップS1)。制御装置100は、これら収集された状態値または制御指令などの動作状態を示す情報から、イベント検出部181によって、フィールド機器90に関連して生じた事象を示すイベントを検出する(ステップS2、ステップS4a)。より具体的には、制御装置100は、収集された動作状態情報を解析し、解析結果に基づき所定の事象が発生しているかを判定する(ステップS2)。制御装置100は、所定事象が発生していないと判定すると(ステップS2でNO)、ステップS2の処理を繰り返す。所定事象が発生していると判定されると(ステップS2でYES)、制御装置100は、判定された所定事象の種類に基づき、イベントコード情報152を検索する(ステップS4a)。検索の結果、制御装置100は、イベントコード情報152から、当該所定事象の種類に一致する1つ以上の事象種類152Aに関連付けられた1つ以上のイベントコード152Bを取得する。
制御装置100は、装置ユーザ管理情報154から装置関係者ID154Aを取得し(ステップS4b)、装置関連情報156から装置情報へのリンク156Aを取得する(ステップS4c)。
制御装置100は、所定の事象が発生(すなわちイベントを検出)したとき、電子会議の開催を要求する開催要求通知10を会議用サーバ200に送信する(ステップS4d、ステップS4e)。より具体的には、制御装置100は、Bot通信部185によってBot通信の接続要求を会議用サーバ200に送信し、Botサービス部245は制御装置100からの接続要求に応じて、制御装置100と会議用サーバ200との間のBot通信を確立する(ステップS4d、ステップS10)。制御装置100は、ステップS4a~S4cで取得された情報を用いて開催要求通知10を作成し、作成された開催要求通知10を、Bot通信を介し会議用サーバ200に送信する(ステップS4e)。
制御装置100は、ステップS4aで取得した事象種類152Aおよびイベントコード152Bと、ステップS4bで取得した装置関係者ID154Aと、ステップS4cで取得した装置情報へのリンク156Aが設定された、開催要求通知10を作成する。
制御装置100は、VPNエージェント169を起動し、VPNエージェント169にVPN通信を確立させる(ステップS5)。より具体的には、VPNエージェント169はVPN接続要求(発呼)をVPNサーバ600に送信し、VPNサーバ600は、当該発呼を受信すると、VPNエージェント169と通信可能なように、制御装置100と会議用サーバ200との間にトンネリングによるVPN通信を確立する(ステップS5,ステップS19a)。以降、VPN通信はVPN通信が遮断(終了)するまで維持される。
制御装置100は、アクセス処理を実施する(ステップS6)。アクセス処理は、コマンド実行処理(ステップS7)を含む。コマンド実行処理では、制御装置100は、会議に参加する装置から受信する操作指令のコマンド12を受信し、受信したコマンド12を実行し、実行の結果を示す結果情報13をコマンド12の送信元の装置に送信する。制御装置100は、会議用サーバ200から会議終了の通知を受信するかを判定し(ステップS8)、会議終了通知を受信しないと判定すると(ステップS8でNO)、ステップS6のアクセス処理を繰り返す。一方、制御装置100は、会議終了通知を受信したと判定すると(ステップS8でYES)、会議中は維持されていたBot通信およびVPN通信を遮断する。これら通信の遮断は、Bot通信部185およびVPNエージェント169を用いて実施される(ステップS9a、ステップS9b、ステップS19b)。
会議用サーバ200は、Bot通信の確立処理を実施し(ステップS10)、Botサービス部245を介して制御装置100から開催要求通知10を受信するかを判定する(ステップS11)。開催要求通知10を受信しないと判定すると(ステップS11でNO)、ステップS11を繰り返すが、開催要求通知10を受信したと判定すると(ステップS11でYES)、会議用サーバ200は、受信した開催要求通知10に基づき招集通知11を作成し送信するよう、通知処理部241を制御する(ステップS12~ステップS15)。
より具体的には、会議用サーバ200は、受信した開催要求通知10に設定されたイベントコード152Bに基づき対応履歴情報231を検索し、検索結果から、当該イベントコード152Bに関連付けられた関係者ID231Bを取得する(ステップS12、ステップS13)。これにより、会議用サーバ200は、開催要求通知10に設定されたイベントコード152Bが示す過去のイベントであって、当該過去のイベントに対応に関与していたユーザを、ステップS4aで検出されているイベントの対応に関与するべきユーザとして追加決定できる。通知処理部241は、開催要求通知10に設定されていた装置関係者ID154AとステップS13で決定された追加ユーザの関係者ID231Bを、それぞれ、宛先に設定した招集通知11を作成する(ステップS14)。会議用サーバ200は、受信していた開催要求通知10が有するイベントコード152Bと装置情報へのリンク156Aを、招集通知11に設定する。また、会議用サーバ200は、ステップS12における対応履歴情報231の検索結果から、当該イベントコード152Bに関連付けられた要因231Cまたはリンク231Dを招集通知11に設定することもできる。なお、リンク231Dがより多くの情報を示す場合は、リンク156Aに代替してリンク231Dを招集通知11に設定する。本実施の形態では、招集通知11にリンク231Dが設定されるとする。会議用サーバ200は、作成された招集通知11を宛先に送信する(ステップS15)。これにより、招集通知11の宛先に設定されたユーザは、招集通知11を受信し会議への参加が促される。なお、招集通知11の通信方式は、招集通知11の宛先に設定された全てのユーザ宛てのマルチキャスト通信、またはユーザ毎のユニキャスト通信を含み得る。ここでは、説明を簡単にするために、ユーザは招集通知11を端末装置300で受信する。
会議用サーバ200は、仮想の会議室を設定するように電子会議運営ツール240を制御する(ステップS17)。ステップS17では、招集通知11の通信後に仮想会議室を設定したが、仮想会議室は、例えば予約された会議開催に間に合う時期に設定されればよい。
会議用サーバ200は、会議を実施中は、アクセス処理部243によってアクセス処理を実施する(ステップS18)。このアクセス処理では、会議の参加者の端末装置300からのコマンド12を制御装置100に送信し、また、制御装置100から結果情報13を受信し、端末装置300に送信する。コマンド12および結果情報13は、VPN通信によって転送される。
会議用サーバ200は、仮想の会議室に1以上のユーザが入室してから全てのユーザが退室するまでの期間は、少なくとも会議室を維持する。会議用サーバ200は、電子会議運営ツール240によって、全てのユーザから会議室から退室する要求を受信したことを検出したか否か、すなわち会議を終了するか否かを判定する(ステップS18a)。会議終了と判定されないときは(ステップS18aでNO)、ステップS18の処理が繰り返されるが、会議終了と判定されると(ステップS18aでYES)、会議用サーバ200は、制御装置100に会議終了を通知する(ステップS18b)。
端末装置300では、プロセッサ302は、招集通知11を受信したかを判定する(ステップS20)。招集通知11を受信しないときは(ステップS20でNO)、ステップS20を繰り返すが、招集通知11を受信したことを判定すると(ステップS20でYES)、プロセッサ302は、会議への参加処理を実施する(ステップS21)。より具体的には、プロセッサ302は、入力部310からユーザ操作(ログイン操作)を受け付けると、会議用サーバ200は、端末装置300からのログイン要求に応じて、端末装置300のユーザを会議に参加させる。これにより、会議中、端末装置300は他の装置(会議用サーバ200、別の端末装置300、サポート装置400、制御装置100)と相互に通信するアクセス処理を実施する(ステップS22)。
端末装置300は、入力部310からユーザ操作(ログアウト操作)を受け付けると、ログアウト処理において、端末装置300は会議室からの退室要求を会議用サーバ200に送信する(ステップS23)。
<G.VPN接続のシーケンス>
図13は、本実施の形態のVPN接続のシーケンスの一例を示す模式図である。図13は、例えば、図12のステップS5、ステップS19aおよびステップS19bにおけるVPN通信の接続と遮断のシーケンスに適用され得る。
本実施の形態では、VPN接続の開始は、フィールド側の制御装置100の自らの発呼に応じて実施され、制御装置100とクラウド上のVPNサーバ600との間でVPN通信が確立される。また、VPN通信は、フィールド側に設けられたルータデバイス(VPNルータなど)を介して確立される。
会議中のアクセス処理では、端末装置300から送信されたコマンド12は、VPN通信のトンネリングを介して、制御装置100のVPNエージェント169で受信され、受信されたコマンド12は制御装置100のプログラム実行環境(ランタイムともいう)において実行され、結果情報13はVPNエージェント169によって、VPN通信のトンネリングおよびVPNサーバ600を介して、端末装置300に送信される。また、会議中のアクセス処理において、RDPツールを用いて、端末装置300とフィールド側のサポート装置400と通信する場合、当該通信もVPN通信のトンネリングを介して実施される。なお、VPN通信は、例えば、トンネルを透過的に転送するデータを、特定通信ポート間で遣り取りするデータのみに制限する。
制御装置100は、会議終了通知を受信すると、すなわちアクセス処理が必要なくなると、VPNエージェント169を介して、VPN通信を遮断する(図12のステップS9b)。これにより、外部のクラウド側からフィールド側へのアクセスを遮断することができる。
本実施の形態は、会議中にのみ、より特定的にはフィールドの装置(制御装置100またはサポート装置400)のユーザが会議に参加する場合に限定して、フィールドの装置とクラウド側の装置(端末装置300と会議用サーバ200)はVPN通信により互いにデータを遣り取りする。また、VPN通信は制御装置100からの発呼に応じて開始(通信確立)されて、会議終了時に制御装置100が遮断する。このようなこの構成を採用することで、工場のフィールド装置(制御装置100、サポート装置400およびフィールド機器90)が工場外の装置と通信するとしても、フィールド装置に対する、外部からのセキュリティ上の攻撃を防止できる。なお、制御装置100は、会議中であっても、セキュリティ上のリスクの脅威を検出したときは、VPN通信およびBot通信を遮断するよう構成されてもよい。
<H.会議への招集通知の例示>
本実施の形態では、会議への招集通知11は、例えば図14に示すような電子メールの形式を取るが、通知の形式は電子メールに限定されない。図14は、本実施の形態の招集通知11の一例を模式的に示す図である。図15は、本実施の形態のログインのための画面例を示す模式図である。
図14では、端末装置300のディスプレイ308に表示された招集通知11が示される。会議用サーバ200は、招集通知11に、宛先としてイベントの対応に関与するべきユーザの識別子(装置関係者ID154Aと関係者ID231B)を設定するとともに、RDP設定ファイル152Eを添付する。RDP設定ファイル152Eは、リモートデスクトップ接続するための接続先の情報が記述されたファイルである。入力部310を介してRDP設定ファイル152Eがクリック操作などされると、端末装置300は、RDP設定ファイル152Eの記述内容に基づき、RDPに従いサポート装置400との通信を開始する。会議用サーバ200は、招集通知11のメール本文に、イベントコード152Bを含んだ会議の目的、イベントコード152Bに関連した過去の事象についての、例えば要因231Cおよび関連情報のリンク231Dを設定する。また、会議用サーバ200は、招集通知11に、会議室への入室(会議参加)のために操作されるボタン152Dを設定する。
本実施の形態では、会議用サーバ200は、招集通知11に、RDP設定ファイル152Eを添付することにより、サポート装置400もイベントの対応に関与するべきユーザとして扱うことができる。端末装置300のユーザは、図14のRDP設定ファイル152Eを操作することによって、会議中は、サポート装置400とRDP通信できる。
また、端末装置300のユーザが図14のボタン152Dを操作すると、ディスプレイ308には、図15のログイン用の画面が表示される。図15の画面では、マーク152Cが所定態様で表示(例えば、赤色表示)されて、ユーザにイベント発生を通知する。表示態様は、イベントの種類毎に変更されてもよい。
<I.事象の要因判定のための表示画面の例示>
図16、図17、図18および図19は、本実施の形態の会議中に表示される画面の表示例を示す図である。会議では、制御装置100のフィールド機器90に関連し生じた事象の要因を判定するために、1つ以上の事象の要因候補のうちから、招集通知11が示すイベントコード152Bに該当する事象の要因を決定する。ディスプレイ308には、1つ以上の要因の候補として、招集通知11に示された過去に判定された1以上の要因231C(図14)が表示される。
ユーザが入力部310を操作して、招集通知11の候補の要因231Cのうち第1候補の“エアシリンダ劣化”を指定する。会議用サーバ200の電子会議運営ツール240は、第1候補の事象“エアシリンダ劣化”に関連付される関連情報のリンク231Dに基づき、過去に“エアシリンダ劣化”の要因特定に用いた関連情報の種類を特定する。ここでは、例えば“AIコントローラ特徴量グラフ”が特定される。
会議用サーバ200は、特定された“AIコントローラ特徴量グラフ”を、招集通知11に設定されたリンク231Dに基づき取得する。リンク231Dが、制御装置100内のフラッシュメモリ108の所定領域を示す場合、会議用サーバ200(または端末装置300)は、リンク231Dを用いた操作指令のコマンド12を制御装置100へ転送する。制御装置100は、典型的には電子会議ツール180は、コマンド12を受信して実行し、実行の結果情報13として、フラッシュメモリ108の所定領域から“AIコントローラ特徴量グラフ”の情報を取得し、会議用サーバ200(または端末装置300)に転送する。端末装置300のディスプレイ308には、制御装置100から受信した結果情報13に基づき、例えば図17の画面151のように“AIコントローラ特徴量グラフ”を表示する。端末装置300のユーザは、他のユーザにメッセージ141を送信し、画面151を共有して欲しい旨を通知する。
画面151を共有したユーザは、画面151の“AIコントローラ特徴量グラフ”を分析し、イベントコード152Bの事象の要因は、第1候補“エアシリンダ劣化”に該当するか否かを判断する。より具体的には、ユーザは、制御装置100から受信した“AIコントローラ特徴量グラフ”の値が異常値を示す場合は、イベントコード152Bの事象の要因を、第1候補の“エアシリンダ劣化”と判定できる。この場合、事象の要因判定に成功した旨のメッセージ142をユーザ間で共有する。
通知されているイベントコード152Bの事象の要因は、第1候補の“エアシリンダ劣化”に該当しないと判定される場合、第2候補の要因が指定される。より具体的には、端末装置300のユーザは、図18に示すように、候補の要因231Cのうち第2候補の“関連装置の経年変化”を指定する。会議用サーバ200の電子会議運営ツール240は、指定された第2候補の“関連装置の経年変化”に関連付される関連情報のリンク231Dに基づき、“近接スイッチの使用実績”および“設計図面”160を制御装置100から取得し、取得した情報をユーザの各端末装置300のディスプレイ308に表示する。
例えば、図19には、“近接スイッチの使用実績”のグラフを表すための画面171が例示される。画面171を共有したユーザは、設計図で示される近接スイッチの設計情報と画面171の“近接スイッチの使用実績”を比較することで、“近接スイッチの使用実績”が当初の設計範囲からどの程度乖離しているかを判断する。乖離の程度が大きい場合、ユーザは、通知されているイベントコード152Bの事象の要因を、第2候補の“関連装置の経年変化”と判定できる。この場合、端末装置300のユーザは、イベントコード152Bの事象の要因判定に成功した旨のメッセージ162aとメッセージ162bをユーザ間で共有する。
上記に述べた“AIコントローラ特徴量グラフ”または“近接スイッチの使用実績”の情報は、端末装置300のユーザが、RDP設定ファイル152Eのアイコンを操作しRDPツールを起動することにより取得してもよい。より具体的には、端末装置300のユーザは、“AIコントローラ特徴量グラフ”または“近接スイッチの使用実績”のモニタの操作情報をサポート装置400に転送し、サポート装置400から、当該操作情報に対応した画面情報である画面151または画面171の画面情報を取得する。
<J.事象の要因判定のための表示画面の他の例示>
図20と図21は、本実施の形態の事象の要因判定のための表示画面例を示す図である。ユーザは、招集通知11のRDP設定ファイル152Eのアイコンを操作しRDPツールを起動する。RDPツールを用いて、端末装置300は、モニタ操作の操作情報をサポート装置400に転送し、サポート装置400から、例えば近接スイッチの入出力信号のタイミングチャートのモニタ画面の画面情報を受信する。端末装置300は、サポート装置400から受信した画面情報をディスプレイ308の領域E2に表示する。また、端末装置300は、招集通知11の装置関連情報のリンク231Dを用いて、制御装置100から“設計図”が示す近接スイッチの入出力信号のタイミングチャートの情報を受信し、タイミングチャートをディスプレイ308の領域E1に表示する。図20のディスプレイ308は、両方のタイミングチャートを同一画面の領域E1と領域E2に並列に表示する。端末装置300のユーザは、図20の画面において両タイミングチャートを比較することで、フィールドで現在稼働中の近接スイッチの動作状態が、設計当初の動作状態からどの程度乖離しているかを判定できる。乖離の程度が大きい場合、ユーザは、例えば、事象の要因を近接スイッチの寿命がつきたと判定できる。
本実施の形態では、端末装置300のユーザは、フィールド機器90の制御プログラムのシミュレーション結果から、招集通知11のイベントコード152Bに対応する事象の要因を判定することもできる。より具体的には、端末装置300のユーザは、RDPツールによって、サポート装置400にシミュレーションを実行させる操作情報を送信し、サポート装置400からシミュレーション結果を示す画面情報を受信し、受信した画面情報をディスプレイ308に表示する。
図21は、シミュレーション結果の画面情報に基づく画面例を示す。図21のディスプレイ308の左側にはシミュレーション対象の制御プログラムのコード列が示されて、右側にはシミュレーション実行によって推定されるフィールド機器90の挙動を3次元仮想空間に描画する描画データに基づく画像が示される。
本実施の形態は、図21の画像において、制御プログラムの複数コードのうち、シミュレータで実行中のコードの表示態様を、他のコードとは異ならせることができる。したがって、ユーザは、図21の画面情報から、シミュレーション実行中のフィールド機器90のオブジェクトOB1とOB2の挙動が異常であることを検出すると、この検出時に実行されていた、制御プログラムのコードを、設計図が示す当初の制御プログラムのコードと比較する。比較の結果に基づき、事象の要因はプログラムコードの変更であるか否かを判定できる。
<K.会議室からフィールドへ転送するコマンド>
本実施の形態では、操作指令のコマンド12は、会議中のユーザの発話による音声に基づくものであってもよい。より具体的には、Botサービス部245は、会議中のユーザの発話の音声データを端末装置300から受信し、受信した音声データをコマンド12に変換する。制御装置100では、Botサービス部245から受信するコマンド12が実行されて、実行結果である結果情報13をBotサービス部245に転送し、端末装置300により出力する。例えば、イベントコード152Bの事象の要因として“近接スイッチの寿命がつきた”と判定されたとき、端末装置300のユーザは、“近接スイッチを交換する”との発話をすることにより、制御装置100のオペレータ(ユーザ)に“近接スイッチ交換”の操作指令のコマンド12を転送できる。制御装置100のオペレータは、コマンド12に従い近接スイッチを交換し、発話により、交換した旨の結果情報13を端末装置300に転送する。
なお、近接スイッチの交換に際しては、端末装置300のユーザは、フィールド側のオペレータを、拡張現実の仕組みを用いてサポートすることもできる。より具体的には、オペレータは、ヘッドマウントディスプレイ型の表示装置を装着する。表示装置は、端末装置300からの映像を、当該表示装置の透過型のハーフミラー上に投射することで、オペレータに立体映像として視認させる。端末装置300のユーザは、映像として近接スイッチ交換のための手作業の画像を含めた映像を操作指令のコマンド12として制御装置100に転送する。これにより、電子会議システムは、現場のオペレータが事象の要因を解消するための作業をサポートするための環境を、拡張現実の仕組みを利用して提供できる。
<L.変形例>
本実施の形態では、電子会議運営ツール240は、会議において、招集通知11のイベントコード152Bの事象の要因が特定された場合、または特定された要因が解消された場合、対応履歴情報231を更新する。より具体的には、会議用サーバ200は、招集通知11のイベントコード152Bと、会議が開催された日時、会議に招集された各ユーザの識別子、特定された事象の要因、および当該要因を特定するために利用した装置関連情報の参照先URLが、それぞれ、イベントコード152B、日時231A、対応した関係者ID231B、事象の要因231C、および関連情報のリンク231Dとして関連付けされて対応履歴情報231に追加される。
本実施の形態では、電子会議を開催するために、開催要求通知10および招集通知11の2種類の通知を送信したが、開催要求通知10を省略してもよい。より具体的には、Botサービス部245は制御装置100に設けられることで、電子会議への招集通知11を制御装置100から配信できる。これにより、制御装置100が会議用サーバ200との間でBot通信を確立するための処理(図12のステップS4e、ステップS10)を省略できる。
また、本実施の形態では、対応履歴情報231は、イベントコード152Bに関連付けて、関係者ID231B、要因231Cおよびリンク231Dを有するよう構成されるが、対応履歴情報231は、イベントコード152Bに関連付けて、関係者ID231B、要因231Cおよびリンク231Dの少なくとも1つを有するよう構成されてもよい。その場合、通知処理部241は、対応履歴情報231が有する関係者ID231B、要因231Cおよびリンク231Dの少なくとも1つが設定されるように招集通知11を作成する。
<M.付記>
上述したような本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
ネットワークに接続された複数のコンピュータによってデータを送受信して、複数のユーザが対話する電子会議のためのネットワークシステムであって、
前記複数のコンピュータは、
少なくとも1つの端末装置(300)と、
対象(90)を制御する制御装置(100)と、
前記電子会議において、前記ネットワークを介して接続されている前記端末装置および前記制御装置の少なくとも一方から画像および音声の少なくとも一方を含むデータを受信し、当該受信したデータを当該データの送信元とは異なる装置に配信するサーバ装置(200)と、を含み、
前記制御装置は、
制御演算を実行する手段(102)と、
制御に従う前記対象の動作状態から、当該対象に関連して生じた事象を示すイベントを検出する検出手段(181)を備え、
前記ネットワークシステムは、
前記検出手段によってイベントが検出されたとき、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザ宛に、前記ネットワークを介して、当該イベントに対応するための電子会議への招集通知(11)を送信する手段を備える、ネットワークシステム。
[構成2]
前記制御装置は、当該制御装置が保持するデータにアクセス可能なユーザを定義する設定情報(154)を格納する記憶部(108)を備え、
前記制御装置は、前記設定情報に従って、前記イベントの対応に関与するべき1以上のユーザを決定する、構成1に記載のネットワークシステム。
[構成3]
前記制御装置は、前記イベントを検出すると、自ら発呼し前記サーバ装置に対するネットワーク接続を開始する、構成1または2に記載のネットワークシステム。
[構成4]
前記電子会議への招集通知(11)を送信する手段は、前記制御装置に備えられる、構成1から3のいずれか1に記載のネットワークシステム。
[構成5]
前記複数のコンピュータは、さらに、
前記対象を制御するときの前記制御装置に関する稼働状態を画面でモニタするサポート装置(400)を含み、
前記電子会議において、前記ネットワークを介して接続されている前記端末装置は、当該ネットワークを介して接続されている前記サポート装置から受信する前記画面の情報に基づく画面を、当該端末装置のディスプレイ(3089に出力する、構成1から4のいずれか1に記載のネットワークシステム。
[構成6]
前記電子会議において、前記ネットワークを介して接続されている前記端末装置は、当該端末装置のユーザから受付けた操作情報を、当該ネットワークを介して接続されている前記サポート装置に転送し、
前記サポート装置は、前記端末装置からの前記操作情報に応じた前記画面の情報を、前記端末装置に転送する、構成5に記載のネットワークシステム。
[構成7]
前記稼働状態は、前記制御演算によって算出される指令に従って動作する前記対象の動作状態を含む、構成5または6に記載のネットワークシステム。
[構成8]
前記ネットワークシステムは、
前記対応が実施された前記イベントの種類毎に、当該対応の実績の履歴を示す履歴情報(231)を格納する手段を有する、構成1から7のいずれか1に記載にネットワークシステム。
[構成9]
前記履歴情報は、前記対応が実施された前記イベントの種類(152B)毎に関連付けて、イベントの対応に関与したユーザを識別するユーザ情報(231B)を有し、
前記招集通知を送信する手段は、
前記検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された前記履歴情報における前記ユーザ情報で示されるユーザ宛に、前記招集通知を送信する手段を含む、構成8に記載のネットワークシステム。
[構成10]
前記イベントの対応は、当該イベントが示す事象の1つ以上の要因を判定することを含み、
前記履歴情報は、前記対応が実施された前記イベントの種類(152B)毎に関連付けて、当該イベントの対応において判定された前記1つ以上の要因を示す要因情報(231C)を有し、
前記招集通知を送信する手段は、
前記検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された前記履歴情報における前記要因情報を、送信されるべき前記招集通知に含める、構成8または9に記載のネットワークシステム。
[構成11]
前記履歴情報は、前記対応が実施された前記イベントの種類(152B)毎に関連付けて、当該イベントに対応するための電子会議において、前記端末装置に配信されたデータを参照するリファレンス情報(231D)を有し、
前記招集通知を送信する手段は、
前記検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された前記履歴情報における前記リファレンス情報を、送信されるべき前記招集通知に含める、構成8から10のいずれか1に記載のネットワークシステム。
[構成12]
対象(90)を制御する制御装置(100)であって、
サーバ装置(200)および少なくとも1つの端末装置(300)とネットワーク接続可能な通信手段(116)と、
制御演算を実行する手段(102)と、
制御に従う前記対象の動作状態から、当該対象に関連して生じた事象を示すイベントを検出する検出手段(181)と、を備え、
前記サーバ装置は、電子会議において、ネットワークを介して接続されている端末装置および前記制御装置の少なくとも一方から画像および音声の少なくとも一方を含むデータを受信し、当該受信したデータを当該データの送信元とは異なる装置に配信し、
前記端末装置は、ユーザが操作可能な端末装置を含み、
前記制御装置は、さらに、
前記イベントが検出されたとき、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザが招集された電子会議の開催要求(10)を、前記ネットワークを介して、前記サーバ装置に送信する手段を備える、制御装置。
[構成13]
前記制御装置は、当該制御装置が保持するデータにアクセス可能なユーザを定義する設定情報(154)を格納する記憶部(108)を備え、
前記制御装置は、前記設定情報に従って、前記イベントの対応に関与するべき1以上のユーザを決定する、構成12に記載の制御装置。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 ネットワークシステム、2 対象設備、4,5,700 ネットワーク、10 開催要求通知、11 招集通知、12 コマンド、13 結果情報、22a,323 アクセス処理プログラム、90 フィールド機器、100 制御装置、150 設定情報、151,171 画面、152 イベントコード情報、152A 事象種類、152B イベントコード、152E 設定ファイル、154 装置ユーザ管理情報、156 装置関連情報、156A,231D リンク、160 IoTゲートウェイプログラム、161 イベント検出プログラム、162 情報収集プログラム、163 状態情報収集、164 制御指令収集、165 装置関連情報収集、168,228 VPNエージェントプログラム、169 エージェント、180 電子会議ツール、181 イベント検出部、182 開催要求部、183 参加ユーザ決定部、184,243 アクセス処理部、200 会議用サーバ、222 サーバプログラム、223 Botサービスプログラム、224 会議運営プログラム、225 サポートツールプログラム、227 RDPプログラム、231 対応履歴情報、231A 日時、231C 要因、232 装置情報、240 電子会議運営ツール、241 通知処理部、242 追加ユーザ決定部
245 Botサービス部、300 端末装置、322 会議参加ツールプログラム、400 サポート装置、600 VPNサーバ、154A 装置関係者ID、231B 関係者ID。

Claims (13)

  1. ネットワークに接続された複数のコンピュータによってデータを送受信して、複数のユーザが対話する電子会議のためのネットワークシステムであって、
    前記複数のコンピュータは、
    少なくとも1つの端末装置と、
    対象を制御する制御装置と、
    前記電子会議において、前記ネットワークを介して接続されている前記端末装置および前記制御装置の少なくとも一方から画像および音声の少なくとも一方を含むデータを受信し、当該受信したデータを当該データの送信元とは異なる装置に配信するサーバ装置と、を含み、
    前記制御装置は、
    制御演算を実行する手段と、
    制御に従う前記対象の動作状態から、当該対象に関連して生じた事象を示すイベントを検出する検出手段を備え、
    前記ネットワークシステムは、
    前記検出手段によってイベントが検出されたとき、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザ宛に、前記ネットワークを介して、当該イベントに対応するための電子会議への招集通知を送信する手段を備える、ネットワークシステム。
  2. 前記制御装置は、当該制御装置が保持するデータにアクセス可能なユーザを定義する設定情報を格納する記憶部を備え、
    前記制御装置は、前記設定情報に従って、前記イベントの対応に関与するべき1以上のユーザを決定する、請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 前記制御装置は、前記イベントを検出すると、自ら発呼し前記サーバ装置に対するネットワーク接続を開始する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
  4. 前記電子会議への招集通知を送信する手段は、前記制御装置に備えられる、請求項1から3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  5. 前記複数のコンピュータは、さらに、
    前記対象を制御するときの前記制御装置に関する稼働状態を画面でモニタするサポート装置を含み、
    前記電子会議において、前記ネットワークを介して接続されている前記端末装置は、当該ネットワークを介して接続されている前記サポート装置から受信する前記画面の情報に基づく画面を、当該端末装置のディスプレイに出力する、請求項1から4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  6. 前記電子会議において、前記ネットワークを介して接続されている前記端末装置は、当該端末装置のユーザから受付けた操作情報を、当該ネットワークを介して接続されている前記サポート装置に転送し、
    前記サポート装置は、前記端末装置からの前記操作情報に応じた前記画面の情報を、前記端末装置に転送する、請求項5に記載のネットワークシステム。
  7. 前記稼働状態は、前記制御演算によって算出される指令に従って動作する前記対象の動作状態を含む、請求項5または6に記載のネットワークシステム。
  8. 前記ネットワークシステムは、
    前記対応が実施された前記イベントの種類毎に、当該対応の実績の履歴を示す履歴情報を格納する手段を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  9. 前記履歴情報は、前記対応が実施された前記イベントの種類毎に関連付けて、イベントの対応に関与したユーザを識別するユーザ情報を有し、
    前記招集通知を送信する手段は、
    前記検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された前記履歴情報における前記ユーザ情報で示されるユーザ宛に、前記招集通知を送信する手段を含む、請求項8に記載のネットワークシステム。
  10. 前記イベントの対応は、当該イベントが示す事象の1つ以上の要因を判定することを含み、
    前記履歴情報は、前記対応が実施された前記イベントの種類毎に関連付けて、当該イベントの対応において判定された前記1つ以上の要因を示す要因情報を有し、
    前記招集通知を送信する手段は、
    前記検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された前記履歴情報における前記要因情報を、送信されるべき前記招集通知に含める、請求項8または9に記載のネットワークシステム。
  11. 前記履歴情報は、前記対応が実施された前記イベントの種類毎に関連付けて、当該イベントに対応するための電子会議において、前記端末装置に配信されたデータを参照するリファレンス情報を有し、
    前記招集通知を送信する手段は、
    前記検出手段によって検出されたイベントと同一種類のイベントに関連付された前記履歴情報における前記リファレンス情報を、送信されるべき前記招集通知に含める、請求項8から10のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  12. 対象を制御する制御装置であって、
    サーバ装置および少なくとも1つの端末装置とネットワーク接続可能な通信手段と、
    制御演算を実行する手段と、
    制御に従う前記対象の動作状態から、当該対象に関連して生じた事象を示すイベントを検出する検出手段と、を備え、
    前記サーバ装置は、電子会議において、ネットワークを介して接続されている端末装置および前記制御装置の少なくとも一方から画像および音声の少なくとも一方を含むデータを受信し、当該受信したデータを当該データの送信元とは異なる装置に配信し、
    前記端末装置は、ユーザが操作可能な端末装置を含み、
    前記制御装置は、さらに、
    前記イベントが検出されたとき、当該イベントの対応に関与するべき1以上のユーザが招集された電子会議の開催要求を、前記ネットワークを介して、前記サーバ装置に送信する手段を備える、制御装置。
  13. 前記制御装置は、当該制御装置が保持するデータにアクセス可能なユーザを定義する設定情報を格納する記憶部を備え、
    前記制御装置は、前記設定情報に従って、前記イベントの対応に関与するべき1以上のユーザを決定する、請求項12に記載の制御装置。
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