JP2022070335A - プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置 - Google Patents

プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置 Download PDF

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泰之 松岡
Yasuyuki Matsuoka
奎太 中村
Keita Nakamura
絵理子 竹内
Eriko Takeuchi
豪 藤井
Takeshi Fujii
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Abstract

【課題】電子商取引プラットフォームにおいて、出品者が早期に代金を受け取ること。【解決手段】情報処理方法であって、電子商取引サービスを提供する情報処理装置が、出品者による商品の出品依頼を受信することと、商品の購入を受け付けることと、商品の発送通知または受領通知を受け付けることと、出品依頼を受信してから、発送通知又は受領通知を受け付けるまでの間に、商品の代金の少なくとも一部を出品者に対応付けることと、を実行する。【選択図】図7

Description

本開示は、プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
以前から、CtoC(Customer To Customer)マーケットプレイスなどの電子商取引プラットフォームにおいて、個人売買を仲介するシステムが公開されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-167163号公報
従来の電子商取引プラットフォームにおいて、出品者が出品物の代金を受け取るタイミングは、出品者が出品物である商品を購入者に配送し、購入者が受取確認をした後である。そのため、出品者は早期に代金を受け取りたくて出品をしても、実際に代金を受け取るまでに時間がかかってしまっていた。
そこで、本開示は、電子商取引プラットフォームにおいて、出品者が早期に代金を受け取ることを可能にする情報処理方法、プログラム、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、電子商取引サービスを提供する情報処理装置が、出品者による商品の出品依頼を受信することと、前記商品の購入を受け付けることと、前記商品の発送通知または受領通知を受け付けることと、前記出品依頼を受信してから、前記発送通知又は前記受領通知を受け付けるまでの間に、前記商品の代金の少なくとも一部を前記出品者に対応付けることと、を実行する。
実施形態の一態様に係る情報処理システムの構成の一例、開示に係るサーバのハードウェア構成の一例、本開示に係る端末のハードウェア構成の一例、及び実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図の一例を示す図である。 実施形態の一態様に係る情報処理システム1に含まれるサーバ150のハードウェア構成について説明する図である。 第1実施形態に係るサーバ110のメモリに格納されるユーザ情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係るサーバ110のメモリに格納される取引情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係るユーザのサーバ150のメモリに格納されるアカウント情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係る情報処理システム1の処理例を説明するための図である。 第1実施形態に係る情報処理システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。 第2実施形態に係る情報処理システム1の処理例を説明するための図である。 第2実施形態に係る情報処理システム1の処理のシーケンスの一例を示す図である。
<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正をもって実施される。
本開示に係る情報処理方法、プログラム及び情報処理装置を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成を開示する。情報処理システム1では、ネットワーク130を介してサーバ110A、サーバ110Bと、端末120A、端末120B、端末120Cと、電子商取引のアカウントを管理したり、決済を処理したりするサーバ150とが接続される。
サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続されるサーバ110の数は限定されない。
端末120Aと、端末120Bと、端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、端末120Aと端末120Bと端末120Cとは、それぞれ端末120と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続される端末120の数は限定されない。
サーバ110、150は、ネットワーク130を介してユーザが利用する端末120に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、金融サービス、電子商取引サービス、インスタントメッセージングサービスを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲・動画・書籍などのコンテンツ提供サービス等を含む。サーバ110、150は、単独で1以上の所定のサービスを提供してもよいし、複数で1以上の所定のサービスを提供してもよい。サーバ110、150が1以上の端末120に所定のサービスを提供することで、ユーザが端末120を介して所定のサービスを利用することができる。
必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末120Xと表現し、ユーザXまたは端末120Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザに対応付けられた情報をユーザ情報Xと表現する。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報、ユーザに対応付けられた電子バリュー(電子マネー)の残高情報、ユーザに対応付けられたクレジットカード情報(クレジットカード番号など)等を含むことができる。
ネットワーク130は、2以上のサーバ110、150、又は2以上の端末120を接続する。ネットワーク130は、端末120がサーバ110、150に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する。
ネットワーク130の1以上の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク130は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。ネットワーク130は、1つまたは複数のネットワーク130を含むことができる。
サーバ110、150、及び端末120は、本開示に記載される処理、機能又は方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。
サーバ110、150、及び端末120は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホーム等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
<各情報処理装置のハードウェア構成>
(1)サーバのハードウェア構成
図1を用いて、情報処理システム1に含まれるサーバ110のハードウェア構成について説明する。
サーバ110は、プロセッサ111と、メモリ112と、ストレージ113と、入出力インタフェース(入出力I/F)114と、入力装置115と、出力装置116と、送受信部117とを有する。サーバ110のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
サーバ110は、プロセッサ111と、メモリ112と、ストレージ113と、入出力I/F114と、送受信部117との協働により、本開示に記載される処理、機能又は方法を実現する。
プロセッサ111は、ストレージ113に記憶されるプログラムに含まれるコード、または、命令によって実現する処理、機能、または、方法を実行する。プロセッサ111は、限定でなく例として、1又は複数の中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示されるそれぞれの、処理、機能、または、方法を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
メモリ112は、ストレージ113からロードしたプログラム1121を一時的に記憶し、プロセッサ111に対して作業領域を提供する。メモリ112には、プロセッサ111がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ112は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。 ストレージ113は、プログラムや各種データを記憶する。ストレージ113は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
入出力I/F114は、サーバ110に対する各種操作を入力する入力装置115、および、サーバ110で処理された処理結果を出力する出力装置116に接続する。
入力装置115は、ユーザからの入力を受け付けて、入出力I/F114を介し、当該入力に係る情報をプロセッサ111に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
出力装置116は、入出力I/F114を介し、プロセッサ111で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像または動画像として出力する場合、出力装置116は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置116は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンター等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
なお、入力装置115と出力装置116が一体化していてもよいし、入力装置115と出力装置116とは分離していてもよい。
送受信部117は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。送受信部117は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。送受信部117は、各種データをプロセッサ111からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、送受信部117は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ111に伝達する。
(2)端末120のハードウェア構成
図1を用いて、情報処理システム1に含まれる端末120のハードウェア構成について説明する。
端末120は、プロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力I/F124と、入力装置125と、出力装置126と、送受信部127と、読取部128とを有する。端末120のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
端末120は、プロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力I/F124と、入力装置125と、出力装置126と、送受信部127と、読取部128との協働により、本開示に記載される処理、機能又は方法を実現する。
プロセッサ121は、ストレージ123に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する処理、機能、または、方法を実行する。プロセッサ121は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示されるそれぞれの、処理、機能、または、方法を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
メモリ122は、ストレージ123からロードしたプログラム1221を一時的に記憶し、プロセッサ121に対して作業領域を提供する。メモリ122には、プロセッサ121がプログラム1221を実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ122は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
ストレージ123は、プログラムや各種データを記憶する。ストレージ123は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
入出力I/F124は、端末120に対する各種操作を入力する入力装置125、および、端末120で処理された処理結果を出力する出力装置126に接続する。
入力装置125は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ121に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
出力装置126は、プロセッサ121で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像または動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンター等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
なお、入力装置125と出力装置126が一体化していてもよいし、入力装置125と出力装置126とは分離していてもよい。なお、入力装置125と出力装置126とは、サーバ110に必ずしも設けられなくてもよい。
送受信部127は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。送受信部127は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。送受信部127は、各種データをプロセッサ121からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、送受信部127は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ121に伝達する。
(3)サーバ150のハードウェア構成
図2を用いて、情報処理システム1に含まれるサーバ150のハードウェア構成について説明する。
サーバ150は、プロセッサ151と、メモリ152と、ストレージ153と、入出力I/F154と、入力装置155と、出力装置156と、送受信部157と、読取部158とを有する。サーバ150のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
サーバ150は、プロセッサ151と、メモリ152と、ストレージ153と、入出力I/F154と、入力装置155と、出力装置156と、送受信部157と、読取部158との協働により、本開示に記載される処理、機能又は方法を実現する。
プロセッサ151は、ストレージ153に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する処理、機能、または、方法を実行する。プロセッサ151は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示されるそれぞれの、処理、機能、または、方法を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
メモリ152は、ストレージ153からロードしたプログラム1521を一時的に記憶し、プロセッサ151に対して作業領域を提供する。メモリ152には、プロセッサ151がプログラム1521を実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ152は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
ストレージ153は、プログラムや各種データを記憶する。ストレージ153は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
入出力I/F154は、端末120に対する各種操作を入力する入力装置155、および、サーバ150で処理された処理結果を出力する出力装置156に接続する。
入力装置155は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ151に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。
出力装置156は、プロセッサ151で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像または動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンター等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
なお、入力装置155と出力装置156が一体化していてもよいし、入力装置155と出力装置156とは分離していてもよい。なお、入力装置125と出力装置126とは、サーバ150に必ずしも設けられなくてもよい。
送受信部157は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。送受信部157は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。送受信部157は、各種データをプロセッサ151からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、送受信部157は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ151に伝達する。
(4)その他
1以上の情報処理装置で構成されるクラウドコンピューティングが、サーバ110、150または、端末120における処理、機能、または、方法の少なくとも一部を実現してもよい。
他の情報処理装置が、サーバ110、150または端末120における処理、機能、または、方法の少なくとも一部を実現してもよい。この場合、他の情報処理装置のプロセッサが、プロセッサ111またはプロセッサ121により実現される処理のうち少なくとも一部の処理を実現してもよい。
本開示の各実施形態の処理を実行するプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラム等であってよい。
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体等であってよく、これらが組み合わせられてもよい。記憶媒体は、揮発性、不揮発性、または、揮発性と不揮発性の組合せでよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ110、150または、端末120に提供されてもよい。
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、JavaScript(登録商標)、Pythonなどのスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift、Kotlin、Java(登録商標)などを用いて実装されてもよい。
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
本開示は、本開示に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。また、添付の特許請求の範囲は、特許請求の範囲対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態または実施例の1以上の特徴と、本開示における他の実施形態または実施例の1以上の特徴との任意の組合せを包含する。
加えて、特定の処理、機能又は方法を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
本開示は、明示されない限り、いずれの実施形態または実施例を実施するに際して、事前に、または、実施の直前にユーザからの同意を取得してもよい。また、取得する同意は、包括的なものでもよく、都度取得するものでもよい。
<第1実施形態>
第1実施形態は、ファクタリングスキームを利用して、出品物の売買成立後に、出品者の売買代金請求権を、電子商取引プラットフォームを運営する事業者ではない他の事業者に譲渡し、他の事業者から出品者が代金を受け取ることを可能にする実施形態である。
第1実施形態により、ファクタリングスキームを利用して、出品物の受領確認がされる前に、例えば出品物に対して売買が成立した後、速やかに、出品者が代金を受け取ることを可能にし、また、貸金業免許が不要であるという効果が得られる。
<第1実施形態の構成>
図1及び2を用いてサーバ110、端末120、サーバ150の各構成を説明する。
(1)サーバの構成
サーバ110は、プロセッサ111と、メモリ112,ストレージ113と、入出I/F114と、入力装置115と、出力装置116と、送受信部117とを有する。
プロセッサ111により実行されて構成されうる処理、機能又は方法は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)などにより実現されてもよい。
入出力I/F114は、入力装置115または出力装置116から、サーバ110により提供される各種のサービスを運営する事業者からの各種の設定操作等を受け付ける。
送受信部117は、プロセッサ111の指示に従い、端末120等とのデータの送受信を行う。なお、送受信部117は、例えば、端末120等からのログイン要求に含まれるユーザID、及びパスワードにより端末120等のユーザが認証された際、端末120等とのHTTPS等を用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、端末120等の通信用のアドレス、及びユーザID等を記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、端末120等にデータを送信する。
メモリ112は、第1実施形態において、次のプログラム1121、ユーザ情報1122、取引情報1123、取引制御モジュール1124、債権管理モジュール1125及びデータ構造、又はそれらのサブセットを格納する。
プログラム1121は、上述したとおり、ストレージ113からロードされたプログラムであって、第1実施形態における処理に関する命令等が含まれる。
ユーザ情報1122は、電子商取引プラットフォームにおいて登録されたユーザの情報を含む。ユーザ情報1122は、ファクタリングスキームを運営する事業者にも共有されてもよい。
図3は、第1実施形態に係るユーザ情報1122の一例を示す。ユーザ情報には、電子商取引プラットフォームを運営、管理する者により作成された各会員ユーザに関する情報が管理される。「ユーザID」には、サーバ110がユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報(ユーザID:Identifier)が含められる。「メールアドレス」には、ユーザにより登録されたメールアドレスが含められる。「氏名」には、ユーザの氏名が含められる。「信用スコア」には、所定の基準で算出されたユーザの取引における信用度を示すスコアが含められる。「取引評価」は、売買取引の相手により評価された評価値が含められる。「資産額」は、ユーザが保有する、又は電子商取引プラットフォームに登録された物品の価格の総額が含められる。なお、物品の価格は所定のタイミングで、電子商取引プラットフォームでの取引履歴に基づいて算出されてもよい。例えば、N月に取引された物品の価格の代表値が、N-1月に取引された物品の価格の代表値よりも高い場合に、N月に算出される物品の価格は、N-1月に算出される物品の価格より高く算出されてもよい。
図4は、第1実施形態に係る取引情報1123の一例を示す。「出品者ID」には、売り手のユーザのユーザIDが含められる。「商品名」には、「説明」には、商品の説明が含められる。「金額」には、商品の販売価格が含められる。なお、「商品名」、「説明」、「金額」は、商品の出品情報に含められ、出品情報には、その他の情報が含められてもよい。「出品時刻」には、商品が出品された時刻が含められる。「ステータス」には、電子商取引における取引の状態が含められる。ステータスは、現在取引中であることを示す「取引中」、買い手であるユーザとの交渉中であることを示す「交渉中」、販売済を示す「済」などを含む。「購入者ID」には、その商品を購入したユーザのユーザIDが含められる。「FS(Factoring Scheme)同意」は、ファクタリングスキームに同意したか否かを示すデータが含められる。なお、ファクタリングスキームへの同意は、事前同意、又は取引の度に同意させてもよい。
図1に戻り、メモリ112に記憶される取引制御モジュール1124は、プロセッサ1111により実行されることで、電子商取引プラットフォームにおける売買取引を制御する。例えば、取引制御モジュール1124は、電子商取引プラットフォームにおいて、ユーザ登録、出品処理、売買取引処理、評価処理、電子バリューの管理処理などを制御する。
債権管理モジュール1125は、プロセッサ111により実行されることで、ファクタリングスキームが利用される際に、売上代金請求権の債権を管理する。例えば、債権管理モジュール1125は、債権が譲渡された場合に、代金の受取先(支払先)を変更したりする。以下、債権譲渡に関する処理について説明する。
送受信部117は、出品者(例えばユーザA)が利用する端末120Aから送信された、出品者による商品の出品依頼を受信する。受信された出品依頼は、ユーザIDなどと関連付けてメモリ112に記憶される。プロセッサ111により実行される取引制御モジュール1124は、送受信部117又はメモリ112から、この出品依頼を取得する。
送受信部117は、購入者(例えばユーザB)が利用する端末120Bから送信された商品の購入依頼を受信する。受信された購入依頼は、取引情報に関連付けてメモリ112に記憶される。プロセッサ111により実行される取引制御モジュール1124は、送受信部117又はメモリ112から、この購入依頼を受け付ける。
送受信部117は、出品者の端末120Aから商品の発送通知、又は購入者の端末120Bから商品の受領通知を受信する。受信された発送通知又は受領通知を、各ユーザIDなどと関連付けてメモリ112に記憶される。取引制御モジュール1124は、送受信部117又はメモリ112から、この発送通知又は受領通知を受け付ける。
プロセッサ111により実行される債権管理モジュール1125は、出品依頼を受信してから、発送通知又は受領通知を受け付けるまでの間に、商品の代金の少なくとも一部を出品者に対応付ける処理を行う。例えば、ファクタリングスキームが利用されることにより、出品者の売上代金請求権が、電子商取引プラットフォームの運営者(以下、「第1事業者」ともいう。)ではない他の事業者(以下、「第2事業者」ともいう。)に譲渡されると、売上代金の少なくとも一部が第2事業者から出品者に支払われる。この支払を可能にするため、対応付ける処理は、例えば第1事業者側のサーバ110の債権管理モジュール1125から第2事業者側のサーバ150の債権処理モジュール1152に、出品者の情報や代金情報が送信されてもよい。また、商品の代金の少なくとも一部は、代金からファクタリングスキームの手数料や、出品手数料が差し引かれた額以下の金額でもよい。
また、第1事業者と、第2事業者とが連携しており、共通のアカウント情報を保持する場合には、サーバ110とサーバ150とでユーザのアカウント情報を共有することになり、サーバ110により、商品の代金の少なくとも一部が出品者に対応付けられることで、サーバ150により、出品者への支払い(例えば出品者のアカウントの残高に代金の少なくとも1部の金額を加算する処理)を実行することができる。なお、第1事業者と、第2事業者とがユーザのアカウント情報を共有していなくてもよいため、この例については後述する。
この対応付けにより、購入者の受領通知を待たずとも、出品者に商品の代金の少なくとも一部の支払いを可能にし、出品者は、発送通知が行われる前や、受領通知が行われる前に、商品の代金の少なくとも一部を受け取ることができる。
また、債権管理モジュール1125は、代金の受取先を、出品者のアカウントから他の事業者(代金の少なくとも一部を支払う者)のアカウントに変更してもよい。例えば、通常であれば、商品の受領通知後に、出品者のアカウントに代金が支払われることになるが、ファクタリングスキームを利用することで、第2事業者が、出品者に代金の少なくとも一部を先に支払っているため、代金は第2事業者に支払われる。これにより、システム上適切に代金支払い処理を実行することができる。
また、債権管理モジュール1125は、上述した対応付け処理を、出品者のユーザ情報又は取引情報に関するパラメータが所定の条件を満たす場合に実行してもよい。例えば、債権管理モジュール1125は、出品者のユーザ情報に関するパラメータが以下の条件のうち少なくとも1つを満たす場合に、ユーザである出品者にファクタリングスキームの利用を許可し、上述した対応付け処理を実行してもよい。
・信用スコアが所定値以上
・取引の評価(Good/Badを含む評価の内Goodの数または割合)が所定値以上
・持ち物リストの資産額が所定額以上
・アカウント停止(規約違反)の回数が所定値以下
・過去の補填金額が所定額以下(詐欺のリスクを低減するため)
・電子バリューの額が、出品物の価格以上(キャンセル時に回収可能なため)
また、債権管理モジュール1125は、出品者の取引情報に関するパラメータが以下の条件のうち少なくとも1つを満たす場合に、ユーザである出品者にファクタリングスキームの利用を許可し、上述した対応付け処理を実行してもよい。
・完了及び/又はキャンセルを含む取引回数が所定値以上
・完了した取引の総額が所定額以上
・キャンセルした取引の総額が所定額以下
・購入又は出品のキャンセル率が所定値以下
・所定期間内に、ファクタリングスキームを利用した回数(先に代金の少なくとも一部を受け取った回数)が所定以上、または所額以下
・所定期間内に、ファクタリングスキームを利用した金額(先に代金の少なくとも一部を受け取った金額の総額)が所定額以上、または所定額以下
また、債権管理モジュール1125は、ユーザ情報又は取引情報に関する上記のパラメータの値が大きいほど、ファクタリングスキームを適用可能な出品物の価格の上限値、又は所定期間内の適用可能総額を大きくしてもよい。
また、債権管理モジュール1125は、上述した対応付け処理を、出品物の商品が所定のカテゴリである、又は商品の金額が所定条件を満たす場合に実行してもよい。例えば、債権管理モジュール1125は、出品物に関する情報が以下の条件のうち少なくとも1つを満たす場合に、ユーザである出品者にファクタリングスキームの利用を許可し、上述した対応付け処理を実行してもよい。
・出品物が所定のカテゴリの商品
・出品物が所定の金額帯(例えば1万以上10万以下)
・出品物が所定の金額以上(例えば1万円以上)
・出品物が所定の金額以下(例えば10万円以下)
以上の処理により、ファクタリングスキームの適用について、各パラメータを用いて柔軟に対応することが可能になり、適切な出品者又は適切な額の出品物に対する適用を可能にすることができる。
また、債権管理モジュール1125は、上述した対応付け処理を行うと、出品者への対応付けに関する第1手数料、又は商品の出品に関する第2手数料を減額してもよい。例えば、債権管理モジュール1125は、一旦ファクタリングスキームを適用した出品者に対し、次回以降のファクタリング手数料(第1手数料)、又は出品手数料(第2手数料)を減額してもよい。
この処理により、出品者に対して、ファクタリングスキームを利用して出品を行うインセンティブを与えることができ、商品の流通促進に寄与することができるようになる。
また、債権管理モジュール1125は、第1手数料又は第2手数料を減額することについて、対応付け処理の回数に応じて第1手数料又は第2手数料を変更することを含んでもよい。例えば、債権管理モジュール1125は、ファクタリングスキームの適用回数が多いほど、ファクタリング手数料(第1手数料)、又は出品手数料(第2手数料)の減額幅を大きくしたり手数料を安くしたりしてもよい。
この処理により、出品者に対して、ファクタリングスキームを利用して出品を行う回数を増やすことにインセンティブを与えることができ、商品の流通促進に寄与することができるようになる。
また、債権管理モジュール1125は、商品の売買取引がキャンセルされると、キャンセルの原因に応じて、出品物の商品の代金の少なくとも一部を返金する処理を実行するか否かを決定してもよい。例えば、債権管理モジュール1125は、出品者に代金の少なくとも一部が第2事業者から支払われた後で、売買取引にキャンセルが発生した場合、キャンセルの原因が、出品者か購入者かを特定する。
債権管理モジュール1125は、キャンセルの原因が購入者にある場合(例えば商品発送前に購入者から一方的にキャンセルされた場合)、出品者に責任はないため、支払われた代金の少なくとも一部については特に何も処理しない。
また、債権管理モジュール1125は、キャンセルの原因が出品者にある場合(例えば購入者が購入後に、出品者が取引をキャンセルした場合や、出品者が商品を期日までに発送しない場合)、以下のいずれかの処理を実行する。
(出品者が支払った額以上の電子バリューを保持している場合)
例えば、出品者が受け取った額以上の売上金を持っている場合、債権管理モジュール1125は、支払われた代金の少なくとも一部を自動で出品者のアカウントから引き去り、他の事業者のアカウントに戻す処理を実行する。
(出品者が支払った額以上の電子バリューを保持していない場合)
例えば、出品者が受け取った額以上の売上金を持っていない場合、債権管理モジュール1125は、上述した売上金を引き去る処理を実行し、差額(支払った額-売上金)を債権として管理し、又は、支払った額の満額を債務として管理し、出品者に差額又は満額を請求する処理を実行する。例えば、債権管理モジュール1125は、出品者に対して、差額又は満額を請求するための電子メール等を通知する。
この処理により、売買取引がキャンセルされたとしても、先に支払われた代金の一部について適切に処理することが可能になる。
また、債権管理モジュール1125は、商品の購入者から代金が支払われない場合、購入者に督促処理を行うこと、をさらに実行してもよい。例えば、債権管理モジュール1125は、何らかの理由により購入者のアカウントに代金以上の残高がない場合、代金を督促する処理を実行する。例えば、債権管理モジュール1125は、購入者に対して、差額又は満額を請求するための電子メール等を通知する。
この処理により、購入者から代金が支払われない場合でも、先に支払った代金の少なくとも一部について、適切に回収する処理を実行することが可能になる。
また、出品者への対応付けを行ったときの第1価格と、商品の売買が成立したときの第2価格とが異なる場合があり得る。例えば、出品者と購入者とで自由に価格交渉がなされ、合意がされた場合等である。この場合、債権管理モジュール1125は、第1価格と、第2価格とが異なる場合、両価格の差額に関する処理を行うこと、をさらに実行してもよい。また、債権管理モジュール1125は、第1価格と、第2価格とが異なる場合、新たに出品者と第2価格とを対応付けてもよい。
例えば、債権管理モジュール1125は、第2価格が第1価格より高ければ、差額の少なくとも一部を出品者に支払う処理を実行する。また、債権管理モジュール1125は、第2価格が第1価格よりも低ければ、差額の少なくとも一部を出品者への融資として出品者に関連付けて記憶しておいてもよい。このときの融資は、出品者の次回の売買成立時に、売上金から差額を差し引いた金額を出品者のアカウントに対応付ける(出品者のアカウントの残高に加算する)などの調整により回収してもよい。
この処理により、出品された商品の価格が変更されたとしても、変更された価格に応じて、先に支払われた代金の少なくとも一部を回収する処理を適切に行うことが可能になる。
また、債権管理モジュール1125は、売買代金請求権の譲渡処理として、購入者の同意を得ることを条件としてもよく、又は、購入者に売買代金請求権が譲渡されることを通知するようにしてもよい。また、債権管理モジュール1125は、出品者がこのファクタリングスキームを利用する場合は、取引制御モジュール1124と連携し、電子プラットフォームのこの商品を説明する商品ページに、ファクタリングスキームが利用される旨を表示してもよい。
債権管理モジュール1125は、同意について、出品者、第1事業者、第2事業者の3者間での同意を確認する処理を実行してもよい。例えば、債権管理モジュール1125は、3者それぞれに確認ページを表示させ、OKかNGかを選択させてもよい。また、債権管理モジュール1125は、同意については、出品毎に確認するようにしてもよいし、事前に確認し、同意された場合は設定しておくようにしてもよい。債権管理モジュール1125は、取得した同意を同意者と対応付けて記憶してもよいし、ストレージ113に記憶させる指示をしてもよい。
また、債権管理モジュール1125は、出品者に対して最後まで取引を完了させるモチベーションを維持させるため、支払われる代金の少なくとも一部は、商品の代金、又は代金から所定の手数料を差し引いた額の所定割合だけを支払うようにしてもよい。また、債権管理モジュール1125は、ユーザ情報又は取引情報のパラメータが所定条件を満たす場合に、所定割合を大きくするように所定割合を変更する処理を実行してもよい。また、債権管理モジュール1125は、パラメータの値が大きいほど、所定割合を大きくするように所定割合を変更する処理を実行してもよい。
また、債権管理モジュール1125は、出品者の過去の出品から配送までの期間が短いほど、ファクタリングスキームを利用可能な出品物の金額を大きく許可する処理を実行してもよい。さらに、債権管理モジュール1125は、出品者の過去の出品から配送までの期間が短いほど、ファクタリングスキームを利用して受け取る代金の少なくとも一部の金額を大きく許可する処理を実行してもよい。これらの処理により、出品者に対して、売上金を早期に受け取っても、売買取引を完了させるまでのモチベーションの減少を防ぐことができる。
なお、1つ又は複数のプロセッサ111は、メモリ112から、必要に応じて各モジュールを読み出して実行する。例えば、1つ又は複数のプロセッサ111は、取引制御モジュール1124、債権管理モジュール1125を実行することで、取引制御部、債権管理部をそれぞれ構成してもよい。
(2)端末120の構成
端末120は、プロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力I/F124と、入力装置125と、出力装置126と、送受信部127と、読取部128とを有する。
プロセッサ121により実行される処理、機能又は方法は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)などにより実現されてもよい。
入力装置125は、端末120のユーザからの各種の操作等を受け付ける。
送受信部127は、プロセッサ121の指示に従い、サーバ110等とのデータの送受信を行う。なお、送受信部127は、例えば、サーバ110にログインした際、サーバ110とのHTTPS等を用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、サーバ110の通信用のアドレス等を記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、サーバ110にデータを送信する。
プロセッサ121は、サーバ110により提供される所定のサービスを利用する処理を行う。
メモリ122は、ある実施形態において、次のプログラム1221、モジュール及びデータ構造、又はそれらのサブセットを格納する。
プログラム1221は、上述したとおり、ストレージ123からロードされたプログラムであって、各実施形態に関する命令等が含まれる。
取引処理モジュール1222は、電子商取引プラットフォームにおいて商品の売買取引を行う処理を実行する。例えば、取引処理モジュール1222は、電子商取引プラットフォーム上で、商品を出品したり、商品を購入したりする処理を実行する。
表示制御モジュール1223は、電子商取引プラットフォームに関する画面データを、出力装置126に表示するよう制御する。例えば、表示制御モジュール1223は、商品を出品するための画面を表示するよう制御したり、ファクタリングスキームの利用を確認する画面を表示するよう制御したり、商品を購入する画面を表示するよう制御したりする。
なお、1つ又は複数のプロセッサ121は、メモリ122から、必要に応じて各モジュールを読み出して実行する。例えば、1つ又は複数のプロセッサ121は、取引処理モジュール1222、表示制御モジュール1223それぞれを実行することで、取引処理部、表示制御部を構成してもよい。
(3)サーバ150の構成
サーバ150は、プロセッサ151と、メモリ152と、ストレージ153と、入出力I/F154と、入力装置155と、出力装置156と、送受信部157と、読取部158とを有する。
プロセッサ151により実行される処理、機能又は方法は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)などにより実現されてもよい。
入力装置155は、サーバ150のユーザからの各種の操作等を受け付ける。
送受信部157は、プロセッサ151の指示に従い、サーバ110等とのデータの送受信を行う。なお、送受信部157は、例えば、サーバ110にログインした際、サーバ110とのHTTPS等を用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、サーバ110の通信用のアドレス等を記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、サーバ110にデータを送信する。
プロセッサ151は、サーバ110により提供される所定のサービスを利用する処理を行う。
メモリ152は、ある実施形態において、次のプログラム1521、モジュール及びデータ構造、又はそれらのサブセットを格納する。
プログラム1521は、上述したとおり、ストレージ153からロードされたプログラムであって、各実施形態に関する命令等が含まれる。
アカウント情報1522は、ユーザ等のアカウント情報であり、例えば、ユーザID 、パスワード、残高などを含む。アカウント情報1522は、これらの情報のうち、少なくとも1つ、または所定の組み合わせを含む。
図5は、第1実施形態に係るアカウント情報の一例を示す。アカウント情報には、例えば決済事業者(他の事業者)により作成された各ユーザのアカウントに関する情報が管理される。決済事業者は、例えば、電子商取引プラットフォームを運営、管理する者であってもよい。「ユーザID」には、サーバ110がユーザを一意に識別するためのユーザ識別情報(ユーザID:Identifier)が含められる。「パスワード」には、ユーザ認証を行うためのパスワードが含められる。「残高」には、ユーザが保有するアカウントの電子マネー(又は電子バリュー)の残高が含められる。
図5に示す例では、残高には、チャージ金額、売上高(売上金)、ポイント1、ポイント2などが含まれる。この種類は一例であって、これらに限定されるものではない。チャージ金額とは、例えば、ユーザが、自身の銀行口座から、決済事業者により作成されたアカウントの口座へ入金した金額を示す。売上高とは、例えば、ユーザが、電子商取引プラットフォームに商品を出品して販売することで得た収益を示す。ポイント1とは、例えば、ユーザが、売上高を変換して得たポイントであり、電子商取引プラットフォームにおいて利用されるポイントを示す。ポイント2とは、例えば、決済事業者等の他者が付与したポイントであり、電子商取引プラットフォームにおいて利用されるポイントである。
チャージ金額は、ユーザが、決済事業者が提供するアプリケーション内で、自身の銀行口座の情報を入力し、ユーザIDと銀行口座とを対応付け、本人確認が完了した場合に、アカウントの残高に任意の金額をチャージ可能となる。なお、チャージ金額は、銀行口座以外にも、コンビニエンスストアなどでチャージすることも可能である。以下、犯罪による収益の移転防止に関する法律に基づく本人確認が完了していれば、「銀行接続後」と表記し、本人確認が未完了であれば、「銀行接続前」と表記する。
ポイント1は、銀行接続前に、ユーザが電子商取引プラットフォームにおいて取引するために、売上高が変換された有償のポイントであり、ポイント1は、有効期限が設定されてもよい。有効期限は、例えば6か月である。ポイント1は、銀行接続後であれば、売上高からの出金が可能になるため、新規に敢えてポイント1に変換して保有される必要がない。したがって、銀行接続前に保有されたポイント1は、使用により徐々に減少する。
ポイント2は、決済事業者等の他者が、特典として配布、又は付与する無償のポイントであり、ポイント2は、有効期限が設定されてもよい。ポイントの2の有効期限は、ポイント1の有効期限よりも短く設定されてもよい。
図2に戻り、決済処理モジュール1523は、電子決済を処理する。例えば、決済処理モジュール1523は、提携する店舗の端末から送信された決済情報を取得したり、ユーザの端末120により送信された決済情報を取得したりする。決済処理モジュール1523は、決済情報に基づき、支払側のアカウントから所定額を差し引き、受取側のアカウントに対応付けて加算し、支払処理を行う。
また、決済処理モジュール1523は、第1事業者と第2事業者とが提携される場合、電子商取引プラットフォームにおける売上金の管理や代金の支払い処理を、電子決済と共通のアカウントを利用して実行する。例えば、決済処理モジュール1523は、電子商取引プラットフォームにおける代金支払いのため、購入者のアカウントの代金分の電子バリューを凍結するエスクロー処理を実行し、商品の受領確認後に代金の移動処理を行ってもよい。
債権処理モジュール1524は、売買代金請求権の譲渡が行われると、サーバ110の債権管理モジュール1125から代金情報とともに出品者の情報を取得する。債権処理モジュール1524は、出品者の情報(例えばユーザID等)から出品者のアカウントを特定し、代金の少なくとも一部(例えば代金からファクタリング手数料及び出品手数料を差し引いた額以下の額)を出品者のアカウントに対応付けて支払処理を実行する。
また、債権処理モジュール1524は、購入者からの代金の支払いが行われた場合、出品者のアカウントに代金を対応付けるのではなく、他の事業者自身のアカウントに代金を対応付けて代金の回収処理を実行する。
また、債権処理モジュール1524は、代金が購入者から支払われると、出品手数料を第1事業者に支払う処理を実行する。例えば、債権処理モジュール1524は、出品手数料を第1事業者の銀行口座に振り込んだり、電子バリューのアカウントがあれば、そのアカウントに対応付けて支払処理を行ったりする。
なお、1つ又は複数のプロセッサ151は、メモリ152から、必要に応じて各モジュールを読み出して実行する。例えば、1つ又は複数のプロセッサ151は、決済処理モジュール1523、債権処理モジュール1524それぞれを実行することで、決済処理部、債権処理部を構成してもよい。
<第1実施形態の処理例>
図6を参照し、情報処理システム1の具体的な権利譲渡や代金支払に関する処理手順の一例について説明する。図6は、第1実施形態に係る情報処理システム1の処理例を説明するための図である。
(1)売買成立
出品者は、端末120Aを利用して、電子商取引プラットフォームにおいて商品を出品し、購入者は、端末120Bを利用して、電子商取引プラットフォームにおいて商品を購入したとする。このとき、売買取引が成立し、売買代金請求権が出品者に生じ、売買代金の代理受領権が出品者から第1事業者に付与される。
また、出品者、第1事業者、及び第2事業者の間で、事前又はその都度ファクタリングスキームを利用することに同意が得られており、また、購入者にもファクタリングスキームが利用されることが報知されてもよい。
(2)売買代金請求権の譲渡
出品者は、ファクタリングスキームの同意により、売買代金請求権を第2事業者に譲渡する。この場合、売買代金の代理受領権、出品手数料の代理受領権が第1事業者から第2事業者に付与される。
(3)債権譲渡代金の支払い
第2事業者は、売買代金請求権の債権を出品者から譲渡してもらうことに対応して、債権譲渡代金を出品者に支払う。例えば、サーバ150の債権処理モジュール1524は、出品者のアカウントに、代金の少なくとも一部、例えば出品手数料やファクタリング手数料控除後の金額を対応付けて支払処理を実行する。
(4)購入品の受領確認と評価
出品者は、商品を購入者に発送し、端末120Aを利用して、サーバ110を介して購入者に発送通知を行う。購入者は、商品を受領すると、端末120Bを利用してサーバ110を介して受領者に受領確認及び評価を行う。
(5)代理受領者である第2事業者による売買代金の受領
第1事業者のサーバ110の債権管理モジュール1125から受取先の変更処理が行われることにより、売買代金は、第2事業者のアカウントに対応付けられ、支払が行われる。
(6)出品手数料
第2事業者は、出品手数料の代理受領権が付与されたことに伴い、出品手数料を第1事業者に支払う。例えば、サーバ150の債権処理モジュール1524は、出品手数料を第1事業者の銀行口座に振り込んだり、電子バリューのアカウントがあれば、そのアカウントに対応付けて支払処理を行ったりする。
<第1実施形態の動作処理>
図7を参照し、第1実施形態に係る情報処理システム1の処理について説明する。図7は、第1実施形態に係る情報処理システム1の処理のシーケンスの一例を示す。なお、第1実施形態は、第1事業者と第2事業者とが提携しており、第1事業者による電子商取引プラットフォームにおける売上金や支払金の管理、第2事業者による電子決済のチャージや支払金の管理を、第2事業者が管理するアカウントで共通化している例である。
(ステップS102)
出品者の端末120Aの取引処理モジュール1222は、出品者からの指示に基づき、第1事業者のサーバ110に対して商品の出品処理を実行する。なお、商品とは、必ずしも店舗等で販売されるものに限られず、取引の対象となり得る物品等であればよい。
(ステップS104)
購入者の端末120Bの取引処理モジュール1222は、購入者からの購入指示に基づき、第1事業者のサーバ110に対して商品の購入処理を実行し、第2事業者のサーバ150の決済処理モジュール1523に対して代金支払処理を実行する。なお、第1事業者のサーバ110は、第2事業者のサーバ150に、出品者のユーザID、購入者のユーザID、代金情報を含む支払依頼を行うようにしてもよい。
(ステップS106)
サーバ150の決済処理モジュール1523は、代金支払いのため、購入者のアカウントの代金分の電子バリューを凍結するエスクロー処理を実行する。
(ステップS108)
サーバ110の債権管理モジュール1125は、出品者のIDを用いて、ファクタリングスキームの適用可能対象者か否かを判定する。出品者が非適用者であれば、通常の売買取引が実行され、出品者が適用者であれば、ステップS110以降の処理が実行される。
(ステップS110)
サーバ110の債権管理モジュール1125は、債権処理を実行する。債権処理について、債権管理モジュール1125は、代金の少なくとも一部を出品者に対応付ける処理、例えば、代金の受取先を変更する処理を実行する。例えば、債権管理モジュール1125は、サーバ150の債権処理モジュール1524に、出品者の情報と、代金情報とを通知する。債権処理モジュール1524は、代金の受取先を、出品者のアカウントから自身のアカウントに変更する。
(ステップS112)
サーバ150の債権処理モジュール1524は、代金(売上金)の少なくとも一部(手数料減額後の金額の可能性有)を出品者のアカウントに加算して支払処理を実行する。債権処理モジュール1524は、支払処理が完了すると、出品者の端末120Aに、支払完了の報告を行う。
(ステップS114)
出品者は商品の発送を行うと、端末120Aを利用して、商品を発送したことを知らせる発送処理を行う。発送処理は、サーバ110を介して、購入者の端末120Bに発送通知が行われる。
(ステップS116)
購入者は商品を受け取ると、端末120Bを利用してサーバ110に対して商品の受取通知を行う。
(ステップS118)
サーバ110の取引制御モジュール1124は、購入者が商品を受け取ったことをサーバ150の債権処理モジュール1524に通知する。
(ステップS120)
サーバ150の債権処理モジュール1524は、凍結しておいた代金の支払いのため、その代金を自身のアカウントに移動させる処理を実行する。
(ステップS122)
サーバ150の債権処理モジュール1524は、出品手数料を第1事業者に支払う処理を実行し、第1事業者に完了通知を行う。支払い処理は、例えば銀行振り込みや電子バリューのチャージなどである。
<<第1実施例>>
第1実施例は、上述した例とは異なり、第1事業者と第2事業者とが同一の主体と見な
すことが可能であることに伴い、サーバ110とサーバ150とが同一のサーバである実施例である。
<<第1実施例の効果>>
第1実施例によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、第1実施例によれば、サーバ110とサーバ150とが同一サーバであるため、代金の管理処理やデータ通信を効率化することができるという有利な効果が得られる。
<<第1実施例の構成>>
第1実施例に係るシステム構成や、サーバ、端末の構成等は、基本的に第1実施形態に係るシステム構成や、サーバ、端末の構成等と同様である。第1実施例と第1実施形態とで異なる点は、サーバ110とサーバ150とが同一のサーバである点である。例えば、サーバ110の各処理、機能、構成等と、サーバ150の各処理、機能、構成等を統合し、必要なものを残し、重複するものを削除すればよい。
<<第2実施例>>
第2実施例は、第1事業者と第2事業者とは提携をしているが、それぞれ別にユーザの
アカウントを管理する場合であり、第1事業者が、出品者の振込先情報又はアカウント情報、代金情報を第2事業者に通知する実施例である。
<<第2実施例の効果>>
第2実施例によれば、現状のシステムに大きな変更を加えることなく、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、第2実施例によれば、第1事業者と、第2事業者とが提携する際に、それぞれのアカウントをそのまま利用することができるという有利な効果が得られる。
<<第2実施例の構成>>
第2実施例に係るシステム構成や、サーバ、端末の構成等は、基本的に第1実施形態に係るシステム構成や、サーバ、端末の構成等と同様である。第2実施例と第1実施形態とで異なる点は、サーバ110のメモリ112に、電子商取引プラットフォームで利用するアカウント情報が記憶される点である。すわなち、サーバ150のメモリ152に記憶されるアカウント情報1522と、サーバ110のメモリ112に記憶されるアカウント情報とはそれぞれ別のアカウント情報である。
これに伴い、サーバ110の債権管理モジュール1125は、ファクタリングスキームの適用により権利処理が行われる際に、代金の少なくとも一部を出品者に対応付けるため、例えば出品者の振込先情報又はアカウント情報と、代金情報とを第2事業者に通知する。これにより、第2事業者は、出品者に対して代金の少なくとも一部を支払うことが可能になる。
また、債権管理モジュール1125は、代金を第2事業者に支払わせるため、第2事業者の振込先情報又はアカウント情報を購入者に通知してもよい。これにより、購入者は、商品の代金を第2事業者に支払うことが可能になる。
なお、債権管理モジュール1125は、購入者から代金を支払ってもらい、代金から出品手数料を差し引いた額(ファクタリング手数料を含む)を、第2事業者に支払う処理を実行してもよい。これによれば、購入者は、第2事業者の存在を意識せずに、通常の電子商取引プラットフォームにおける支払処理を行うことができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態とは異なり、売買代金請求権の譲渡が、売買成立する前に行われる実施形態である。
第2実施形態により、ファクタリングスキームを利用して、出品物の受領確認がされる前に、例えば出品後、速やかに、出品者が代金を受け取ることを可能にし、また、貸金業免許が不要であるという効果が得られる。
<第2実施形態の構成>
第2実施形態に係るシステム構成や、サーバ、端末の構成等は、基本的に第1実施形態に係るシステム構成や、サーバ、端末の構成等と同様である。第1実施形態と第2実施形態とで異なる点は、売買代金請求権の譲渡のタイミングである。
第2実施形態の場合、売買取引が成立する前に代金の少なくとも一部が出品者に支払われるが、当初の商品の第1価格と、売買成立時の商品の第2価格が異なることがあり得る。この場合に備えて、サーバ150の債権管理モジュール1125は、第1実施形態と同様に、第1価格と、第2価格とが異なる場合、両価格の差額に関する処理を行うこと、をさらに実行してもよい。
例えば、債権管理モジュール1125は、第2価格が第1価格より高ければ、差額の少なくとも一部を出品者に支払う処理を実行する。また、債権管理モジュール1125は、第2価格が第1価格よりも低ければ、差額の少なくとも一部を出品者への融資として出品者に関連付けて記憶しておく。このときの融資は、出品者の次回の売買成立時に、売上金から差額の少なくとも一部を差し引いた金額を出品者のアカウントに対応付けるなどの調整を行う。
この処理により、出品された商品の価格が変更されたとしても、変更された価格に応じて、先に支払われた代金の少なくとも一部を回収する適切に処理することが可能になる。
<第2実施形態の処理例>
図8を参照し、情報処理システム1の具体的な権利譲渡や代金支払に関する処理手順の一例について説明する。図8は、第2実施形態に係る情報処理システム1の処理例を説明するための図である。
(1)売買代金請求権の譲渡
出品者は、端末120Aを利用して、電子商取引プラットフォームにおいて商品を出品し、ファクタリングスキームの同意により、例えば出品と同時に、将来発生する売買代金請求権を第2事業者に譲渡する。また、出品者、第1事業者、及び第2事業者の間で、事前又はその都度ファクタリングスキームを利用することに同意が得られている。
(2)債権譲渡代金の支払い
第2事業者は、売買代金請求権の債権を出品者から譲渡してもらうことに対応して、債権譲渡代金を出品者に支払う。例えば、サーバ150の債権処理モジュール1524は、出品者のアカウントに、代金の少なくとも一部、例えば出品手数料やファクタリング手数料控除後の金額を対応付けて支払処理を実行する。
(3)売買成立
購入者は、端末120Bを利用して、電子商取引プラットフォームにおいて商品を購入したとする。このとき、売買取引が成立し、売買代金請求権が出品者に生じ、売買代金の代理受領権が出品者から第1事業者に付与される。この場合、売買代金の代理受領権、出品手数料の代理受領権が第1事業者から第2事業者に付与される。また、購入者には、ファクタリングスキームが利用されることが報知されてもよい。
(4)購入品の受領確認と評価
出品者は、商品を購入者に発送し、端末120Aを利用して、サーバ110を介して購入者に発送通知を行う。購入者は、商品を受領すると、端末120Bを利用してサーバ110を介して受領者に受領確認及び評価を行う。
(5)代理受領者である第2事業者による売買代金の受領
第1事業者のサーバ110の債権管理モジュール1125から受取先の変更処理が行われることにより、売買代金は、第2事業者のアカウントに対応付けられ、支払が行われる。
(6)出品手数料
第2事業者は、出品手数料の代理受領権が付与されたことに伴い、出品手数料を第1事業者に支払う。例えば、サーバ150の債権処理モジュール1524は、出品手数料を第1事業者の銀行口座に振り込んだり、電子バリューのアカウントがあれば、そのアカウントに対応付けて支払処理を行ったりする。
<第2実施形態の動作処理>
図9を参照し、第2実施形態に係る情報処理システム1の処理について説明する。図9は、第2実施形態に係る情報処理システム1の処理のシーケンスの一例を示す。なお、第2実施形態は、第1実施形態と同様に、第1事業者と第2事業者とが提携しており、第1事業者による電子商取引プラットフォームにおける売上金や支払金の管理、第2事業者による電子決済のチャージや支払金の管理を、第2事業者が管理するアカウントで共通化している例である。
(ステップS202)
出品者の端末120Aの取引処理モジュール1222は、出品者からの指示に基づき、第1事業者のサーバ110に対して商品の出品処理を実行する。なお、商品とは、必ずしも店舗等で販売されるものに限られず、取引の対象となり得る物品等であればよい。
(ステップS204)
サーバ110の債権管理モジュール1125は、出品者のIDを用いて、ファクタリングスキームの適用可能対象者か否かを判定する。出品者が非適用者であれば、通常の売買取引が実行され、出品者が適用者であれば、ステップS206以降の処理が実行される。
(ステップS206)
サーバ110の債権管理モジュール1125は、債権処理を実行する。債権処理について、債権管理モジュール1125は、代金の少なくとも一部を出品者に対応付ける処理、例えば、代金の受取先を変更する処理を実行する。例えば、債権管理モジュール1125は、サーバ150の債権処理モジュール1524に、出品者の情報と、代金情報とを通知する。債権処理モジュール1524は、代金の受取先を、出品者のアカウントから自身のアカウントに変更する。
(ステップS208)
サーバ150の債権処理モジュール1524は、代金(売上金)の少なくとも一部(手数料減額後の金額の可能性有)を出品者のアカウントに加算して支払処理を実行する。債権処理モジュール1524は、支払処理が完了すると、出品者の端末120Aに、支払完了の報告を行う。
(ステップS210)
購入者の端末120Bの取引処理モジュール1222は、購入者からの購入指示に基づき、第1事業者のサーバ110に対して商品の購入処理を実行し、第2事業者のサーバ150の決済処理モジュール1523に対して代金支払処理を実行する。なお、第1事業者のサーバ110は、第2事業者のサーバ150に、出品者のユーザID、購入者のユーザID、代金情報を含む支払依頼を行うようにしてもよい。
(ステップS212)
サーバ150の決済処理モジュール1523は、代金支払いのため、購入者のアカウントの代金分の電子バリューを凍結するエスクロー処理を実行する。
(ステップS214)~(ステップS222)
ステップS214~ステップS222の各処理は、ステップS114~ステップS122の各処理と同様である。
第2実施形態においても、第1実施形態の第1実施例及び第2実施例を適用することが可能である。例えば、第1事業者と第2事業者とが同一の主体であり、サーバ110とサーバ150とが同一のサーバである場合でも、売買代金請求権の譲渡が、売買成立する前に行われてもよい。また、第1事業者のユーザのアカウント情報と、第2事業者のアカウント情報とが別個に管理される場合でも、売買代金請求権の譲渡が、売買成立する前に行われてもよい。
なお、開示技術は、上述した実施形態に限定されるものではなく、開示技術の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
1…情報処理システム、110…サーバ、111…プロセッサ、112…メモリ、113…ストレージ、114…入出力I/F、115…入力装置、116…出力装置、117…
送受信部、120…端末、121…プロセッサ、122…メモリ、123…ストレージ、124…入出力I/F、125…入力装置、126…出力装置、127…送受信部、150…端末、151…プロセッサ、152…メモリ、153…ストレージ、154…入出力I/F、155…入力装置、156…出力装置、157…送受信部、1124…取引制御モジュール、1125…債権管理モジュール、1222…取引処理モジュール、1223…表示制御モジュール、1523…決済処理モジュール、1524…債権処理モジュール

Claims (11)

  1. 電子商取引サービスを提供する情報処理装置が、
    出品者による商品の出品依頼を受信することと、
    前記商品の購入を受け付けることと、
    前記商品の発送通知または受領通知を受け付けることと、
    前記出品依頼を受信してから、前記発送通知又は前記受領通知を受け付けるまでの間に、前記商品の代金の少なくとも一部を前記出品者に対応付けることと、を実行する情報処理方法。
  2. 前記情報処理装置が、
    前記代金の受取先を、前記出品者のアカウントから前記代金の少なくとも一部を支払う者のアカウントに変更すること、をさらに実行する請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記対応付けることは、前記出品者のユーザ情報又は取引情報に関するパラメータが所定の条件を満たす場合に実行される、請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  4. 前記対応付けることは、前記商品が所定のカテゴリである、又は前記商品の金額が所定条件を満たす場合に実行される、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  5. 前記情報処理装置が、
    前記対応付けることが行われると、前記出品者への対応付けに関する第1手数料、又は前記商品の出品に関する第2手数料を減額すること、をさらに実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  6. 前記第1手数料又は前記第2手数料を減額することは、前記対応付けることの回数に応じて前記第1手数料又は前記第2手数料を変更することを含む、請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記情報処理装置は、
    前記商品の売買取引がキャンセルされると、前記キャンセルの原因に応じて、前記商品の代金の少なくとも一部を返金する処理を実行するか否かを決定すること、をさらに実行する、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  8. 前記情報処理装置は、
    前記商品の購入者から前記代金が支払われない場合、前記購入者に督促処理を行うこと、をさらに実行する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  9. 前記情報処理装置は、
    前記出品者への対応付けを行ったときの前記商品の価格と、前記商品の売買が成立したときの前記商品の価格とが異なる場合、両価格の差額に関する処理を行うこと、をさらに実行する、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  10. 電子商取引サービスを提供する情報処理装置に、
    出品者による商品の出品依頼を受信することと、
    前記商品の購入を受け付けることと、
    前記商品の発送通知または受領通知を受け付けることと、
    前記出品依頼を受信してから、前記発送通知又は前記受領通知を受け付けるまでの間に、前記商品の代金の少なくとも一部を前記出品者に対応付けることと、を実行させるプログラム。
  11. 電子商取引サービスを提供する情報処理装置であって、
    前記情報処理装置に含まれる1又は複数のプロセッサが、
    出品者による商品の出品依頼を受信することと、
    前記商品の購入を受け付けることと、
    前記商品の発送通知または受領通知を受け付けることと、
    前記出品依頼を受信してから、前記発送通知又は前記受領通知を受け付けるまでの間に、前記商品の代金の少なくとも一部を前記出品者に対応付けることと、を実行する情報処理装置。
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