JP2022070245A - 巻鉄心及び巻鉄心の製造方法 - Google Patents

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修一 中村
Shuichi Nakamura
崇人 水村
Takahito Mizumura
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Abstract

【課題】曲げ加工された鋼板を積層して巻鉄心とする方法により製造した巻鉄心において、屈曲領域を従来以上に局所化した良好な効率である巻鉄心を提供する。【解決手段】方向性電磁鋼板1が板厚方向に積層され、側面視において略矩形状の巻鉄心本体を備える巻鉄心10であって、長手方向に平面部と屈曲部とが交互に連続し、且つ、積層された任意の方向性電磁鋼板1の少なくとも一つの屈曲部の側面視において、屈曲部内側表面を表す曲線について屈曲部の曲率中心からの距離と曲率半径rの差の最大値をHmax、該Hmaxとなる点での方向性電磁鋼板1の板厚をtm、tを方向性電磁鋼板1の板厚としたとき、Hmax/t≧0.10・・・(1)tm/t≦0.98・・・・・(2)を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、巻鉄心及び巻鉄心の製造方法に関する。
方向性電磁鋼板は、Siを7質量%以下含有し、二次再結晶粒が{110}<001>方位(Goss方位)に集積した二次再結晶集合組織を有する鋼板である。方向性電磁鋼板の磁気特性は、{110}<001>方位への集積度に大きく影響される。近年、実用されている方向性電磁鋼板では、結晶の<001>方向と圧延方向との角度が5°程度の範囲内に入るように制御され、例えば、特許文献1~3のような精緻な方位制御技術により主要な磁気特性である高磁束密度と低鉄損が確保される。
方向性電磁鋼板は積層されて変圧器の鉄心などに用いられるが、巻鉄心の製造は従来、例えば特許文献4に記載されているような、鋼板を筒状に巻き取った後、筒状積層体をプレスにより矩形に成形し、焼鈍することにより歪取りと形状保持を行う方法が広く知られている。
一方、巻鉄心の別の製造方法として、巻鉄心のコーナー部となる鋼板の部分を曲率半径が3mm以下の比較的小さな屈曲領域が形成されるように予め曲げ加工し、当該曲げ加工された鋼板を積層して巻鉄心とする、特許文献5~8のような技術が開示されている。当該製造方法によれば、従来のような大掛かりなプレス工程が不要で、鋼板は精緻に折り曲げられて鉄心形状が保持され、加工歪も曲げ部(角部)のみに集中するため上記焼鈍工程による歪除去の省略も可能となり、工業的なメリットは大きく適用が進んでいる。
特開2001-192785号公報 特開2005-240079号公報 特開2012-052229号公報 特開2005-286169号公報 特許第6224468号公報 特開2018-148036号公報 豪州特許出願公開第2012337260号明細書 国際公開2018/131613号
本願発明者らは、鋼板を曲率半径が5mm以下の比較的小さな屈曲領域が形成されるように予め曲げ加工し、当該曲げ加工された鋼板を積層して巻鉄心とする方法により製造した変圧器鉄心のさらなる鉄損の低減ついて検討した。該鉄心は、変形領域が鉄心全体に対して非常に狭い屈曲部に限定されており鉄心形成後(曲げ加工後)の歪取焼鈍を施さなくとも良好な鉄心効率が発揮されることをメリットの一つとしている。しかし、変形領域をどの程度まで局所化すべきかについての検討事例は少ない。
本発明者は変形領域の局所化の限界について検討を行った。その結果、曲げ加工領域にあらかじめ、応力集中可能な部位を形成させることによって、変形領域をさらに局所化でき、曲げ加工による鉄損劣化を抑制できることを知見した。
従来の加工方法では、鋼板の弾性変形(スプリングバック)のため、曲げ半径の小さな金型、例えば曲率半径ゼロの金型を使用したとしても、変形領域が広がってしまう。このため、曲率半径を1mm未満とすることは困難であった。
そこで本発明者らは、加工前の鋼板に変形起点を形成しておくことで変形応力を集中させ、曲げ加工後の変形領域を局所化することを検討した。その結果、鋼板表面に微小な凹部を設け、その部位を曲げることで、曲げ加工による鉄損劣化を軽減し、その原因は変形領域の局所化と考えることが妥当であることを確認した。
この観点で様々な加工条件等について検討し、曲げ加工前に、応力集中の起点となる適切な凹部形状を形成させると曲げ加工による鉄損劣化を軽減し、良好なトランス鉄損が得られることを見出し、適切な凹部形状および曲げ加工後の屈曲部形状の特徴を特定することに成功した。
本発明らは上記課題に鑑みてなされたものであり、鋼板を屈曲領域が形成されるように予め曲げ加工し、当該曲げ加工された鋼板を積層して巻鉄心とする方法により製造した巻鉄心において、従来、屈曲領域全体に均一に分布していた歪を局部的に集中させることによって鉄損の劣化を軽減した巻鉄心及び巻鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の要旨は以下の手段を採用する。
(1)本発明の一実施形態に係る巻鉄心は、方向性電磁鋼板が板厚方向に積層され、側面視において略矩形状である巻鉄心であって、
前記方向性電磁鋼板は長手方向に平面部と屈曲部とが交互に連続し、
前記方向性電磁鋼板が
質量%で、
Si:2.0~7.0%、
を含有し、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有し、
Goss方位に配向する集合組織を有し、且つ
積層された任意の方向性電磁鋼板の少なくとも一つの屈曲部の側面視において、
屈曲部内側表面を表す曲線について屈曲部の曲率中心からの距離と曲率半径rの差の最大値をHmax、該Hmaxとなる点での方向性電磁鋼板の板厚をtm、tを方向性電磁鋼板の板厚としたとき、
Hmax/t≧0.10 ・・・・・(1)
tm/t ≦0.98 ・・・・・(2)
を満足することを特徴とする。
(2)上記(1)において、以下の構成を採用してもよい:
前記曲率中心を点Aとし、前記屈曲部の外側表面における、前記屈曲部を挟む両側の前記平面部と前記屈曲部とのそれぞれの境界から前記外側表面に垂直な直線を延長し、前記内側表面を表す曲線との交点をそれぞれ点E’、点D’とし、前記内側表面を表す曲線上で前記Hmaxとなる点を点Iとし、線分AD’と線分AIとの角度をθ’(°)とし、線分AD’と線分AE’との角度をΦ(°)とし、AR=1/2-|θ’/Φ-1/2|としたとき、ARが0.25超0.50以下である。
(3)上記(2)において、以下の構成を採用してもよい:
前記屈曲部の形状を、前記方向性電磁鋼板の幅方向に沿って等間隔で複数の断面で測定したときに、測定する断面の総数をNtとし、各断面において前記ARが0.25~0.50の範囲にある断面の数をNcとしたとき、Nc/Nt>0.50である。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1項において、以下の構成を採用してもよい:
前記屈曲部の側面視における内面側曲率半径rは5mm以下である。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1項において、以下の構成を採用してもよい:
前記内側表面には、前記曲率中心から離れる方向に窪む凹部があり、
前記Hmaxとなる点は、前記凹部の底であり、
前記曲率半径rは、前記側面視において、前記凹部がないと仮定した場合における前記内側表面の曲率半径である。
(6)本発明の一実施形態に係る巻鉄心の製造方法は、
方向性電磁鋼板を素材とする巻鉄心の製造方法であって、
素材を曲げ加工するに際し、曲げ加工部を特定した後、
曲げ加工予定部の曲げ内側表面に、曲げ加工の曲率半径より小さな幅となる凹部を形成し、
その後、該凹部形成部を含む領域を曲げ加工する
ことを特徴とする上記(1)から(5)のいずれか1項に記載の巻鉄心の製造方法である。
本発明によれば、鋼板を屈曲領域が形成されるように予め曲げ加工し、当該曲げ加工された鋼板を積層して巻鉄心とする方法により製造した巻鉄心において、屈曲領域を従来以上に局所化することにより、良好な鉄心効率を得ることができる。
本発明に係る巻鉄心の一実施形態を模式的に示す斜視図である。 図1の実施形態に示される巻鉄心の側面図である。 本発明に係る巻鉄心の別の一実施形態を模式的に示す側面図である。 本発明に係る巻鉄心を構成する1層の方向性電磁鋼板の一例を模式的に示す側面図である。 本発明に係る巻鉄心を構成する1層の方向性電磁鋼板の別の一例を模式的に示す側面図である。 本発明に係る巻鉄心を構成する方向性電磁鋼板の屈曲部の一例を模式的に示す側面図である。 本発明の係る巻鉄心を説明するためのもので、方向性電磁鋼板を模式的に示す側面図である。 本発明の係る巻鉄心を製造する方法を説明するためのもので、(a)は曲げ加工前の鋼板内面側に凹部を形成した方向性電磁鋼板を模式的に示す側面図、(b)は曲げ加工中の方向性電磁鋼板を模式的に示す側面図、(c)は曲げ加工後の方向性電磁鋼板を模式的に示す側面図である。 特性評価の際に製造した巻鉄心の寸法を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明に係る巻鉄心について順に詳細に説明する。ただし、本発明は本実施形態に開示の構成のみに制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。なお、下記する数値限定範囲には、下限値及び上限値がその範囲に含まれる。「超」または「未満」と示す数値は、その値が数値範囲に含まれない。また、化学組成に関する「%」は、特に断りがない限り「質量%」を意味する。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「垂直」、「同一」、「直角」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
また、本明細書において「方向性電磁鋼板」のことを単に「鋼板」または「電磁鋼板」と記載し、「巻鉄心」のことを単に「鉄心」と記載する場合もある。
(1)本実施形態に係る巻鉄心は、方向性電磁鋼板が板厚方向に積層され、側面視において略矩形状である巻鉄心であって、
前記方向性電磁鋼板は長手方向に平面部と屈曲部とが交互に連続し、前記方向性電磁鋼板が
質量%で、
Si:2.0~7.0%、
を含有し、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有し、
Goss方位に配向する集合組織を有し、且つ
積層された任意の方向性電磁鋼板の少なくとも一つの屈曲部の側面視において、
屈曲部内側表面を表す曲線について屈曲部の曲率中心からの距離と曲率半径rの差の最大値をHmax、該Hmaxとなる点での方向性電磁鋼板の板厚をtm、tを方向性電磁鋼板の板厚としたとき、
Hmax/t≧0.10 ・・・・・(1)
tm/t ≦0.98 ・・・・・(2)
を満足することを特徴とする。
(2)上記(1)において、以下の構成を採用してもよい:
前記曲率中心を点Aとし、前記屈曲部の外側表面における、前記屈曲部を挟む両側の前記平面部と前記屈曲部とのそれぞれの境界から前記外側表面に垂直な直線を延長し、前記内側表面を表す曲線との交点をそれぞれ点E’、点D’とし、前記内側表面を表す曲線上で前記Hmaxとなる点を点Iとし、線分AD’と線分AIとの角度をθ’(°)とし、線分AD’と線分AE’との角度をΦ(°)とし、AR=1/2-|θ’/Φ-1/2|としたとき、ARが0.25超0.50以下である。
(3)上記(2)において、以下の構成を採用してもよい:
前記屈曲部の形状を、前記方向性電磁鋼板の幅方向に沿って等間隔で複数の断面で測定したときに、測定する断面の総数をNtとし、各断面において前記ARが0.25~0.50の範囲にある断面の数をNcとしたとき、Nc/Nt>0.50である。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1項において、以下の構成を採用してもよい:
さらに、前記屈曲部の側面視における内面側曲率半径rは5mm以下である。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1項において、以下の構成を採用してもよい:
前記内側表面には、前記曲率中心から離れる方向に窪む凹部があり、
前記Hmaxとなる点は、前記凹部の底であり、
前記曲率半径rは、前記側面視において、前記凹部がないと仮定した場合における前記内側表面の曲率半径である。
(6)本発明の一実施形態に係る巻鉄心の製造方法は、
方向性電磁鋼板を素材とする巻鉄心の製造方法であって、
素材を曲げ加工するに際し、曲げ加工部を特定した後、
曲げ加工予定部の曲げ内側表面に、曲げ加工の曲率半径より小さな幅となる凹部を形成し、
その後、該凹部形成部を含む領域を曲げ加工する
ことを特徴とする上記(1)から(5)のいずれか1項に記載の巻鉄心の製造方法である。
1.巻鉄心及び方向性電磁鋼板の形状
まず、本実施形態に係る巻鉄心の形状について説明する。ここで説明する巻鉄心および方向性電磁鋼板の形状自体は、特に目新しいものではない。例えば背景技術において特許文献5~8として紹介した公知の巻鉄心および方向性電磁鋼板の形状に準じたものである。
図1は、巻鉄心の一実施形態を模式的に示す斜視図である。図2は、図1の実施形態に示される巻鉄心の側面図である。また、図3は、巻鉄心の別の一実施形態を模式的に示す側面図である。
なお、本実施形態において側面視とは、巻鉄心を構成する方向性電磁鋼板の幅方向(図1におけるY軸方向、以降、「幅方向」と記述することがある)に視ることをいい、側面図とは側面視により視認される形状を表した図(図1のY軸方向の図、即ち、図2に相当する)である。
また、本実施形態では屈曲部の形状を「側面視」において測定し決定するが、この測定および決定における「側面視」は、「巻鉄心の側面に平行な断面」を意味する。そして、本実施形態の規定は、この断面を方向性電磁鋼板の幅方向の複数箇所で測定したデータにより決定される。これは、本実施形態が対象とする巻鉄心を構成する長尺上の方向性電磁鋼板の屈曲部の形状が鋼板の全幅で必ずしも同一でない場合があり、屈曲部の形状を代表する特徴として特定するためである。
本実施形態に係る巻鉄心は、側面視において略矩形状の巻鉄心本体を備える。当該巻鉄心本体は、方向性電磁鋼板が、板厚方向に積み重ねられ、側面視において略矩形状の積層構造を有する。当該巻鉄心本体を、そのまま巻鉄心として使用してもよいし、必要に応じて巻鉄心を固定するために、結束バンド等、公知の締付具等を備えていてもよい。
本実施形態において、巻鉄心本体の鉄心長に特に制限はないが、鉄心において鉄心長が変化しても、屈曲部体積は一定であるため屈曲部で発生する鉄損は一定であり、鉄心長が長いほうが屈曲部の体積率は小さくなるため、鉄損劣化への影響も小さいことから1.5m以上であることが好ましく、1.7m以上であるとより好ましい。なお、本実施形態において、巻鉄心本体の鉄心長とは、側面視による巻鉄心本体の積層方向の中心点における周長をいう。
本実施形態に係る巻鉄心は、従来公知のいずれの用途にも好適に用いることができる。
図1及び図2に示すように、巻鉄心本体10は、長手方向に平面部4とコーナー部3とが交互に連続し、当該各コーナー部3において隣接する2つの平面部4のなす角が90°である方向性電磁鋼板1が、板厚方向に積み重ねられた部分を含み、側面視において略矩形状(略多角形状)の積層構造2を有する。別の見方をすると、巻鉄心本体10は、八角形状の積層構造2を有する。本実施形態では、巻鉄心本体10は、八角形状の積層構造を有するが、本発明はこれに限ることなく、巻鉄心本体10は、側面視において複数の多角形環状の方向性電磁鋼板1が板厚方向に積層され、当該方向性電磁鋼板1が長手方向(周方向)に平面部4と屈曲部5とが交互に連続していればよい。
以下では、巻鉄心本体10が4つのコーナー部3を有する略矩形状のものとして説明する。
各コーナー部3は、方向性電磁鋼板1の側面視において、曲線状の形状を有する屈曲部5を2つ有するとともに、隣り合う屈曲部5,5の間に第2の平面部4aを有しており、且つ、一つのコーナー部3に存在する2つの屈曲部5,5のそれぞれの曲げ角度の合計が90°となっている。
また、図3に示すように、各コーナー部3は、方向性電磁鋼板1の側面視において、曲線状の形状を有する屈曲部5を3つ有するとともに、隣り合う屈曲部5,5の間に第2の平面部4aを有しており、且つ、一つのコーナー部3に存在する3つの屈曲部5,5,5のそれぞれの曲げ角度の合計が90°となっている。
また、各コーナー部3は、4つ以上の屈曲部を有していてもよく、この場合も隣り合う屈曲部5,5の間に第2の平面部4aを有しており、且つ、一つのコーナー部3に存在する4つ以上の屈曲部5のそれぞれの曲げ角度の合計が90°となっている。つまり、各コーナー部3は、直角に配置された隣接する2つの第1の平面部4,4間に配置され、2以上の屈曲部5と1以上の第2の平面部4aとを有している。
また、図2に示す巻鉄心本体10では、第1の平面部4と第2の平面部4aとの間に屈曲部5が配置されているが、図3に示す巻鉄心本体10では、第1の平面部4と第2の平面部4aとの間および2つの第2の平面部4a,4aの間にそれぞれに屈曲部5が配置されている。つまり、第2の平面部4aは、隣り合う2つの第2の平面部4a,4a間に配置される場合もある。
さらに、図2および図3に示す、巻鉄心本体10では、第1の平面部4の方が第2の平面部4aより長手方向(巻鉄心本体10の周方向)の長さが長くなっているが、第1の平面部4と第2の平面部4aとの長さは等しくてもよい。
なお、本明細書において、「第1の平面部」および「第2の平面部」をそれぞれ単に「平面部」と記載する場合もある。
方向性電磁鋼板1の各コーナー部3は、側面視において、曲線状の形状を有する屈曲部5を2つ以上有しており、且つ、一つのコーナー部3に存在する屈曲部5,5それぞれの曲げ角度の合計が90°となっている。コーナー部3は、隣り合う屈曲部5,5の間に第2の平面部4aを有している。したがって、コーナー部3は2以上の屈曲部5と1以上の第2の平面部4aとを備えた構成となっている。
図2の実施形態は1つのコーナー部3中に2つの屈曲部5,5を有する場合である。図3の実施形態は1つのコーナー部3中に3つの屈曲部5,5,5を有する場合である。
これらの例に示されるように、本実施形態では、1つのコーナー部3は2つ以上の屈曲部5により構成できるが、加工時の変形による歪み発生を抑制して鉄損を抑える点からは、屈曲部5の曲げ角度φ(φ1、φ2、φ3)は60°以下であることが好ましく、45°以下であることがより好ましい。
1つのコーナー部3に2つの屈曲部5,5を有する図2の実施形態では、鉄損低減の点から、例えば、φ1=60°且つφ2=30°とすることや、φ1=45°且つφ2=45°等とすることができる。また、1つのコーナー部3に3つの屈曲部5,5,5を有する図3の実施形態では、鉄損低減の点から、例えばφ1=30°、φ2=30°且つφ3=30°等とすることができる。更に、生産効率の点からは折り曲げ角度が等しいことが好ましいため、1つのコーナー部3に2つの屈曲部5,5を有する場合には、φ1=45°且つφ2=45°とすることが好ましく、また、1つのコーナー部3に3つの屈曲部5,5,5を有する図3の実施形態では、鉄損低減の点から、例えばφ1=30°、φ2=30°且つφ3=30°とすることが好ましい。
図4を参照しながら、屈曲部5について更に詳細に説明する。図4は、方向性電磁鋼板の1屈曲部(曲線部分)5の一例を模式的に示す図である。図4は方向性電磁鋼板1の側面視であるが、前述のようにこの図は巻鉄心で外部に露出している「側面」に限らず、この側面に平行な断面(図1のY軸方向に垂直な断面)である場合も含む。以降、屈曲部5の形状に関して、単に「側面視」と説明するが、これは図1のY軸方向に垂直な断面を側面とみなした「鋼板幅方向の特定位置での断面視」を含むものとする。
屈曲部5の曲げ角度とは、方向性電磁鋼板1の屈曲部5において、折り曲げ方向の後方側の直線部と前方側の直線部の間に生じた角度差を意味し、方向性電磁鋼板1の外面において、屈曲部5を挟む両側の平面部4の表面である直線部分を延長して得られる2つの仮想線Lb-elongation1、Lb-elongation2がなす角の補角の角度φとして表される。
この際、延長する直線が鋼板表面から離脱する点が、鋼板外面側の表面における平面部4と屈曲部5の境界であり、図4においては、点Fおよび点Gである。
さらに、点Fおよび点Gのそれぞれから鋼板外表面に垂直な直線を延長し、鋼板内面側の表面との交点をそれぞれ点Eおよび点Dとする。この点Eおよび点Dが鋼板内面側の表面における平面部4と屈曲部5の境界である。
そして本実施形態において屈曲部5とは、方向性電磁鋼板1の側面視において、上記点D、点E、点F、点Gにより囲まれる方向性電磁鋼板1の部位である。図4においては、点Dと点Eを含む鋼板表面、すなわち屈曲部5の内側表面をLa、点Fと点Gを含む鋼板表面、すなわち屈曲部5の外側表面をLbとして示している。
なお、本実施形態において屈曲部5内の極小領域に歪が集中すると、曲げ加工により該極小領域の両側の鋼板の表面が押し付けられて互いに接触する場合も考えられる。すなわち微小凹部を形成した鋼板の表面の一部が、曲げた鋼板が置かれた空間に露出する表面ではなくなる状況が考えられる。このような場合でも、微小凹部を形成した鋼板の表面をたどる線をLaと定義する。以降、この線を「曲線La」と記述することがある。
また、本実施形態では、屈曲部5の側面視において屈曲部5の曲率半径を規定する。図4を例にとって、屈曲部5の曲率半径を決定する方法を具体的に説明する。最初に、屈曲部5を挟む両側の平面部4のそれぞれにおいて、平面部4の表面である直線部分と少なくとも1mm以上に亘って接する直線を確定する。これらをそれぞれ仮想線Lb-elongation1とLb-elongation2とし、この交点を点Bとする。理想的には、線分BFの長さおよび線分BGの長さは同じになるが、現実的には加工状況のばらつきや不可避的な変動などのため、多少の差異を生じることがある。このような場合も本実施形態の効果の妥当な評価が可能となるように、点B、点Fおよび点Gから点F’および点G’を決定する。すなわち、線分BFと線分BGのうち長い方の距離をLL(例えば線分BGが線分BFより長いとする。)とし、仮想線Lb-elongation1上で点Bから点Fに向かって距離LLだけ離れた点を点F’とし、仮想線Lb-elongation2上で点Bから点Gに向かって距離LLだけ離れた点を点G’とする。このとき、点F’か点G’のどちらかは、それぞれ元の点Fまたは点Gと一致することとなる(例えば線分BGが線分BFより長い場合、点G´が元の点Gと一致する。)。
なお、線分BFと線分BGの長さが等しい場合、図4において、点F’は元の点Fと一致し、これにともなって以下で説明する点E’は元の点Eと一致することになる。
そして、点F’および点G’のそれぞれから鋼板外表面に垂直な直線を延長し交点を曲率中心Aとし、線分AF’および線分AG’と曲線Laとの交点をそれぞれ点E’および点D’とする。このとき、点Aを中心として点E’および点D’を通る円が本実施形態における屈曲部5を近似する曲面であり、線分AE’の長さ(これは線分AD’の長さに一致する)が本実施形態における曲率半径である。
本実施形態に係る巻鉄心では、板厚方向に積層された各方向性電磁鋼板1の各屈曲部5における曲率半径は、ある程度の変動を有するものであってもよい。この変動は、成形精度に起因する変動であることもあり、積層時の取り扱いなどで意図せぬ変動が発生することも考えられる。このような意図せぬ誤差は、現在の通常の工業的な製造であれば0.3mm程度以下に抑制することが可能である。このような変動が大きい場合は、十分に多数の鋼板について曲率半径を測定し、平均することで代表的な値を得ることができる。また、何らかの理由で、鉄心内の特定部位の屈曲部5の曲率半径を意図的に変化させることも考えられるが、本実施形態はそのような形態を除外するものではない。
また、本実施形態においては上記のように線分BFと線分BGの長さが異なり、曲げ加工が非対称となることを想定している。このような状況においては、該線分長さが短い側の領域でより局所的に歪が集中していると考えられ、本実施形態の効果は該線分長さが短い側でより効果的に発揮されると思われる。
なお、屈曲部5の形態の測定方法には特に制限はないが、例えば、市販の顕微鏡(Nikon ECLIPSE LV150)を用いて200倍で観察することにより測定することができる。
本実施形態では、下記に説明する屈曲部5の形態を特定範囲に制御することによって、巻鉄心の効率を向上することが可能となった。
図5及び図6は巻鉄心本体10における1層分の方向性電磁鋼板1の一例を模式的に示す図である。図5及び図6の例に示されるように本実施形態に用いられる方向性電磁鋼板1は、折り曲げ加工されたものであって、2つ以上の屈曲部5から構成されるコーナー部3と、平面部4を有し、1つ以上の方向性電磁鋼板1の幅方向端面の接合部6を介して側面視において略矩形の環を形成する。
本実施形態においては、巻鉄心本体10が、全体として側面視が略矩形状の積層構造を有していればよい。図5の例に示されるように、1つの接合部6を介して1枚の方向性電磁鋼板1が巻鉄心本体10の1層分を構成するものであってもよい。また、図6の例に示されるように1枚の方向性電磁鋼板1が巻鉄心10の約半周分を構成し、2つの接合部6を介して2枚の方向性電磁鋼板1が巻鉄心本体10の1層分を構成するものするものであってもよい。
また、変圧器の鉄損は通常、接合部の数が多いほど高くなってしまうが、屈曲部における本発明の効果は存在するため、接合部は3つ以上あっても構わない。
本実施形態において用いられる方向性電磁鋼板1の板厚tは、特に限定されず、用途等に応じて適宜選択すればよいものであるが、通常0.10mm~0.35mmの範囲内であり、好ましくは0.15mm~0.23mmの範囲である。
2.屈曲部の形態
ここで、本実施形態の一つである巻鉄心本体10を構成する方向性電磁鋼板1の屈曲部5の形態の特徴について説明する。
以下の説明では、本実施形態で規定する特性値やその特性値を確定するために必要な特徴ある点、線などを、ひとつの「側面視」について記述する。ただし、本実施形態では、上記測定を、方向性電磁鋼板1の幅方向を21個に等分する各断面(各側面視)、つまり計20カ所の断面(側面視)について実施し、その平均値により本実施形態を規定する。すなわち、説明を単純にするため、測定法については「ひとつの側面視」を用いて説明するが、各側面視から得られる特性値をそのまま本実施形態の規定に用いるのではなく、上記20個のデータの平均値を本実施形態の規定として用いるものとする。これは前述のように、屈曲部5の形状が方向性電磁鋼板1の幅方向の全領域に亘って同一ではない場合を想定した上で本実施形態の効果を評価することを意図しているからである。なお、20個のデータではデータの偏りが懸念され上述の計測方法が全体的な特徴を表現できないと考えられる場合(例えば、21個に等分した各断面以外で本発明を満たすような屈曲部にした場合など)は、懸念される偏りを解消するように測定数を20か所以上に増やしても構わない。
本実施形態においては、上記曲線Laで表される曲線と上記曲率半径となる半径r(mm)の円弧とのずれの大きさを規定する。以降、「曲率半径となる半径rの円弧」を単に「曲率円弧」と記述する。
前述の通り、曲率円弧は中心を点Aとし点D’およびE’を通過する円弧として決定される。そして本実施形態は、点Aと曲線La(方向性電磁鋼板1の内面側表面の位置を表す曲線)上の点の距離から曲率半径を引いた値をH(mm)とし、Hの最大値をHmax(mm)とする。そして、上記20個のHmaxの平均値が以下の式(1)を満足する。tは方向性電磁鋼板1の板厚(mm)である。
Hmax/t ≧ 0.10 ・・・・・(1)
さらに、本実施形態においては、上記Hmaxとなる点Iにおける方向性電磁鋼板1の板厚をtm(mm)とする。そして、上記20個のtmの平均値が以下の式(2)を満足する。
tm/t ≦0.98・・・(2)
ここでHmaxおよびtmは、前記曲率円弧に垂直な方向での距離として決定する。
本実施形態が想定している曲げ加工は、特定の半径を有する金型に押し付けるように実施されるため、一般的には曲線Laの形状は円弧に近似した形状となり、局所的に曲率円弧から大きく外れることはない。これに対し、本実施形態においては、曲線Laの形状は局所的に曲率円弧から大きく外れるとともに、当該領域の鋼板厚さtmが周辺領域よりも薄くなって、鉄心外面側に向かって急峻な凸形状となる。前述のように曲率円弧(曲率半径r)は屈曲部5周辺の平坦部領域を基準として決定されるため、屈曲部5が急峻な凸形状になると、r自体はそれほど変化しないものの、Hmaxは局所的に非常に大きな値となる。本実施形態はHmaxを通常の曲率を有する金型による曲げ加工だけでは実現できないほどの大きな値としている。
本実施形態の効果は、上記Hmaxおよび上記tmのそれぞれと方向性電磁鋼板1の板厚tの比により本実施形態の効果を規定することが可能である。
Hmax/tの値は好ましくは0.20以上、さらに好ましくは0.30以上である。上限は特に設けないが、Hmaxが大きくなると内周部に沿った領域に物質(鋼板)が存在せず空隙が大きくなることにもつながり、鉄心を磁化した際の磁束の透過が妨げられる場合もある。このため、Hmax/tの値は0.50以下に留めることが好ましい。
tm/tの値は好ましくは0.95以下、さらに好ましくは0.90以下である。下限は特に設けないが、tmが過度に小さくなると曲げ加工後の外力の作用により屈曲部5が容易に変形してしまい方向性電磁鋼板1の加工体の形状精度が低下することにもつながり、鉄心の取り扱いに問題を生じる場合もある。このため、tm/tの値は0.50以上に留めることが好ましい。
また、本実施形態の効果自体は「変形を狭い領域に限定する」ことを基本的なメカニズムとしている。このため、変形領域全体が大きく広がっている(屈曲部5全体すなわち曲線Laが長くなっている)状況では、広い変形領域による悪影響が大きくなり、本実施形態がもたらす局所変形のメリットを打ち消すことにもなる。このことから屈曲部5自体を小さくする、すなわち曲率半径を小さくした上で本実施形態を適用することが好ましい形態となる。具体的には曲率半径は5mm以下、さらには3mm以下とすることが好ましい。なお、ここで好ましい条件として規定する際の「曲率半径」は、上記20か所の各側面視で得られる曲率半径rの平均値である。
また前述の通り、本実施形態の屈曲部5の側面視での形状は、非対称であることを想定したものであるが、曲げ加工による歪を狭い領域に集中させるには、屈曲部5の形状が対称である方が都合が良い。すなわち、屈曲部5の形状が非対称の場合、曲げ加工の緩やかな領域、すなわち上記の例であれば線分BGに相当する領域は歪が広い領域に広がってしまっていることになる。この領域の歪をより狭い領域に集中させることは、本実施形態にとって好ましい変化となり、これは屈曲部5の形状を対称にするように作用する。もちろん、図4の例で、屈曲領域が狭い線分BFに相当する領域がさらに狭くなるように加工することでも全体の変形領域を狭くすることにはなるが、既に歪が狭い領域に集中している部位で、歪をさらに集中させる操作は効率的ではない。
本実施形態では屈曲部5の形状の対称性、すなわち歪の集中の程度を、Hmaxを示す点の円弧の中心角上の位置(角度θ(°))により規定する。
図7に示すように、中心を点Aとし、点D’と点E’で形成される円弧において、線分AD’から反時計回りの角度をθ(°)とする。線分AD’上で曲線La上に位置する点D’はθ=0°であり、線分AE’上で曲線La上に位置する点E’はθ=Φ°である。この時、曲線La上で上記Hmaxとなる点Iについての線分AIと線分AD’とが成す角の角度θ’とするとき、AR=1/2-|θ’/Φ-1/2|とする。そして、上記20個のARの平均値が0.25超0.50以下であることが好ましい。さらに好ましくはARが、0.33~0.50、さらに好ましくは0.40~0.50である。AR=0.50は、Hmaxが屈曲部5の中央に存在している状況であり、最も好ましい形態となる。
上述したH、θは、上述のように方向性電磁鋼板1の幅方向の20か所の断面(側面視)において測定される。そして、本実施形態の効果は上記20個のデータの平均値が上記規定を満足すれば発現するものであるが、屈曲部5の延在方向、すなわち長尺状の方向性電磁鋼板1の幅方向について、上記ARに関する条件を満足する領域の割合が多いことが好ましい。この状況を本実施形態では、屈曲部5の形状を測定する断面の総数をNtとし、各断面においてARが0.25~0.50の範囲にある断面の数をNcとしたとき、Nc/Nt>0.50となることが好ましい。これは、単に各断面で得られる特性値の平均値では表現しきれない、良好部位の存在量に関しての好ましい状況を示している。Nc/Ntの値は、好ましくは0.70超、さらに好ましくは0.85超、1.00であることが最も好ましい。
なお、上記の説明はひとつの屈曲部5について説明しているが、本実施形態は複数存在する屈曲部5においてひとつでも上記条件を満足すれば良い。これは、たとえひとつでも屈曲部5が本実施形態条件を満足すれば効果が発現しているためである。ただし、通常の鉄心は屈曲部5毎に加工条件を変化させることはほとんどないため、屈曲部5がひとつでも条件を満足していれば、鉄心内の多くの部位の屈曲部5も条件を満足することになる。
(1)方向性電磁鋼板
上述のように、本実施形態において用いられる方向性電磁鋼板1において母鋼板は、当該母鋼板中の結晶粒の方位が{110}<001>方位に高度に集積された鋼板であり、圧延方向に優れた磁気特性を有するものである。
本実施形態において母鋼板は、公知の方向性電磁鋼板1を用いることができる。以下、好ましい母鋼板の一例について説明する。
母鋼板の化学組成は、質量%で、Si:2.0%~7.0%を含有し、残部がFeからなる。この化学組成は、結晶方位を{110}<001>方位に集積させたGoss集合組織に制御し、良好な磁気特性を確保するためである。その他の元素については、特に限定されるものではなく、Feに置き換えて、公知の元素を公知の範囲で含有することが許容される。代表的な元素の代表的な含有範囲は以下のようである。
C:0~0.0050%、
Mn:0~1.0%、
S:0~0.0150%、
Se:0~0.0150%、
Al:0~0.0650%、
N:0~0.0050%、
Cu:0~0.40%、
Bi:0~0.010%、
B:0~0.080%、
P:0~0.50%、
Ti:0~0.0150%、
Sn:0~0.10%、
Sb:0~0.10%、
Cr:0~0.30%、
Ni:0~1.0%、
Nb:0~0.030%、
V:0~0.030%、
Mo:0~0.030%、
Ta:0~0.030%、
W:0~0.030%、
これらの選択元素は、その目的に応じて含有させればよいので下限値を制限する必要がなく、実質的に含有していなくてもよい。また、これらの選択元素が不純物として含有されても、本実施形態の効果は損なわれない。なお、不純物は意図せず含有される元素を指し、母鋼板を工業的に製造する際に、原料としての鉱石、スクラップ、または製造環境等から混入する元素を意味する。
母鋼板の化学成分は、鋼の一般的な分析方法によって測定すればよい。例えば、母鋼板の化学成分は、ICP-AES(Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectrometry)を用いて測定すればよい。具体的には、例えば、被膜除去後の母鋼板の中央の位置から35mm角の試験片を取得し、島津製作所製ICPS-8100等(測定装置)により、予め作成した検量線に基づいた条件で測定することにより特定できる。なお、CおよびSは燃焼-赤外線吸収法を用い、Nは不活性ガス融解-熱伝導度法を用いて測定すればよい。
なお、上記の化学組成は、方向性電磁鋼板1の成分である。測定試料となる方向性電磁鋼板1が、表面に酸化物等からなる一次被膜(グラス被膜、中間層)、絶縁被膜等を有している場合は、これらを下記の方法で除去してから化学組成を測定する。
(2)方向性電磁鋼板の製造方法
母鋼板の製造方法は、特に限定されず、従来公知の方向性電磁鋼板1の製造方法を適宜選択することができる。製造方法の好ましい具体例としては、例えば、Cを0.04~0.1質量%とし、その他は上記母鋼板の化学組成を有するスラブを1000℃以上に加熱して熱間圧延を行った後、必要に応じて熱延板焼鈍を行い、次いで、1回又は中間焼鈍を挟む2回以上の冷延により冷延鋼板とし、当該冷延鋼板を、例えば湿水素-不活性ガス雰囲気中で700~900℃に加熱して脱炭焼鈍し、必要に応じて更に窒化焼鈍し、焼鈍分離剤を塗布した上で、1000℃程度で仕上焼鈍し、900℃程度で絶縁皮膜を形成する方法が挙げられる。さらにその後、摩擦係数を調整するための塗装などを実施しても良い。
また、一般的に「磁区制御」と呼ばれる処理を鋼板の製造工程において公知の方法で施した鋼板であっても本実施形態の効果を享受できる。
3.巻鉄心の製造方法
本実施形態に係る巻鉄心10の基本的な製造方法は、前記本実施形態に係る巻鉄心10を製造することができれば特に制限はなく、例えば背景技術において特許文献8~10として紹介した公知の巻鉄心10に準じた方法を適用すれば良い。特にAEM UNICORE社のUNICORE(https://www.aemcores.com.au/technology/unicore/)製造装置を使用する方法は最適と言える。
本実施形態に係る巻鉄心10の製造方法は、素材を曲げ加工するに際し、曲げ加工部を特定した後、曲げ加工予定部の曲げ内側表面に、曲げ加工の曲率半径より小さな幅となる凹部を形成し、その後、該凹部形成部を含む領域を曲げ加工する。
本実施形態に係る巻鉄心10の製造方法の好ましい具体例としては、例えば、図8の(a)に示すように、屈曲部5を形成する曲げ予定部位の鋼板表面に微小な凹部7を形成しておくことで、曲げ加工後の屈曲部5の表面形状を適切に制御する。
鋼板表面に微小な凹部7を形成する手段(装置)は特に限定されるものではない。例えばけがきのように鋭利な金型で機械的に鋼板表面に傷を入れる、鋭利な工具で切削を行う、または鋭い凸形状の金型を押し付けることで凹部を形成することが可能である。さらにはレーザなどの高エネルギー線の照射やエッチングのように化学的反応により微小な溝を形成することが考えられる。装置の簡便さやコストを考えると、けがきやレーザ照射が好ましい形態となる。
この微小な凹部7は、曲げ加工による応力が発生する領域であればどこに形成しても良いが、変形の集中という点を考えれば、曲げ加工の中央部と凹部が一致することが好ましい。つまり、図8の(a)に示すように、曲げ加工する前、つまり屈曲部5を形成する前の鋼板(方向性電磁鋼板)1aにおいて、屈曲部5となる部位5bの両端部5a,5aからほぼ等距離の部位(中央部)に微小な凹部7を形成するか、もしくは既に形成してある凹部が曲げ加工の中央部となるように加工することが好ましい。
この場合、曲げ加工前の鋼板外面側および鋼板内面側のうちの少なくとも一方の面側に形成すればよいが、効果、装置の簡便さやコストを考えると鋼板内面側のみに形成する実施形態が好ましい。
そして、屈曲部5を形成する前の鋼板1aの屈曲部となる部位5bのうち、屈曲部内面側または屈曲部外面側に例えば断面V字形の凹部7を形成したうえで、屈曲部5を曲げ加工によって形成する。なお、図8の(a)では、屈曲部内面側に凹部7を形成している。なお、凹部7の形状は断面V字形に限ることなく、例えば断面矩形や円弧形であってもよい。
上記のように形成される凹部7の形状は、曲げ加工において変形の集中を引き起こすものであれば特に限定しないが、凹部7の深さh(μm)は5μm程度以上であることが好ましい。
当然ではあるが、h=tでは鋼板が分断されてしまうため、hはt未満である。また、曲げ加工の主たる変形は凹部7を除く残存板厚部で担うことになるため、変形を集中させるという視点では、残存板厚すなわちt-hをできるだけ小さくすることが好ましい。しかし残存板厚が過度に薄くなると鋼板の取り扱いにおいて意図せぬ変形が生じる懸念があるため、hは好ましくは0.8t以下、さらに好ましくは0.6t以下、好ましくは0.4t以下である。
曲げ加工の内面側に形成された凹部7は、図8の(b)に示すように、曲げ加工に伴い開口幅wが小さくなるように変形される。
凹部7の幅w(μm)は、深さhや曲げ角度を考慮し適宜決定すれば良い。wが小さすぎて曲げ加工に伴い凹部内表面が接触し開口部が閉じて凹部領域が強く押しつぶされる形態で変形が進行することは凹部領域での歪の総量を増大させることにもなるため好ましくない。一方、幅wが広すぎると、曲げ変形が終了しても開口部が閉じず鋼板の磁化方向に沿った材料の不連続を生じ鉄心効率を大きく阻害する原因にもなる。このような影響を考慮し、図8の(c)に示すように、曲げ変形の終了とほぼ同時に凹部7の開口部が閉じるような設計とすることは好ましい形態の一つである。
凹部7の形成において考慮される他の要因としては、方向性電磁鋼板1の幅方向における、凹部7の延在方向と曲げ加工部(屈曲領域)の延在方向の関係がある。本実施形態が対象としている曲げ加工においては、方向性電磁鋼板1は螺旋状に曲げられるのではなく、側面視において鋼板端部は同一高さを維持するように曲げられる。つまり屈曲領域は方向性電磁鋼板1の幅方向に沿って存在(即ち、図1のY軸方向に沿って存在している。そして本明細書では、凹部7の連なる方向は図1のY軸方向と一致している、つまり凹部7も方向性電磁鋼板1の幅方向に沿って存在していることを前提として説明している。基本的にはこの状況を想定しており、最良の形態ではあるが、実用的には鋼板の幅方向における凹部7の存在状態は完全にY軸と一致しない場合があり、多少のずれは許容され、5°以内であれば相当の効果を得ることが可能である。
また、本明細書では、凹部7は連続的に形成されていることを前提として説明しているが、凹部7の延在方向において凹部が円形のドットが連なるように、または破線状に断続的に延在していても効果を得ることが可能である。
さらに、凹部7の形成温度の影響も考えられる。凹部7の形成においては少なからざる歪の蓄積を伴うが、この歪は屈曲部5における歪総量を増大させ鉄心効率の低下要因にもなる。これを避けるには、凹部7の形成を高温で行うことは有効で、作業負荷などを考慮すると400℃程度までの温間での加工は実用的にも適用可能である。
本実施形態では上述の凹部7の形態および形成条件を特に限定するものではないが、曲げ加工後の曲線La形状を考慮しながら、上記の視点で適宜調整することは当業者であればさほど困難なことではない。
さらに公知の方法に準じて、必要に応じて熱処理を実施しても良い。熱処理を実施した鉄心は、本実施形態技術の主たる特徴が「加工歪の局所化」であることを考えると、熱処理により加工歪が除去された後にまで本実施形態の効力が及ぶのは奇異に感じるかも知れないが、現実的には本実施形態により曲げ加工を行った鉄心は、加工のままの状態はもちろん、熱処理で歪が除去された後の状態においても鉄心効率の向上効果を確認できる。この理由は明確ではないが、(残留歪とは無関係に形態としての)屈曲領域が小さくなることで平坦部が拡大し、このため鉄心内の磁束分布が好ましい状態になっているものと考えられる。
また得られた巻鉄心本体10は、そのまま巻鉄心として使用してもよいが、更に必要に応じて結束バンド等、公知の締付具等を用いて固定して巻鉄心としてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、本発明の実施例を挙げながら、本発明の技術的内容について更に説明する。以下に示す実施例での条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した条件例であり、本発明は、この条件例に限定されるものではない。また本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
表1に示す方向性電磁鋼板を用いて、表2に示す鉄心を作成し、鉄心特性を測定した。詳細な製造条件および特性を表3Aから表3Fに示す。
Figure 2022070245000002
Figure 2022070245000003
Figure 2022070245000004
Figure 2022070245000005
Figure 2022070245000006
Figure 2022070245000007
Figure 2022070245000008
Figure 2022070245000009
(方向性電磁鋼板)
方向性電磁鋼板の磁気特性は、JIS C 2556:2015に規定された単板磁気特性試験法(Single Sheet Tester:SST)に基づいて測定した。
磁気特性として、800A/mで励磁したときの鋼板の圧延方向の磁束密度B8(T)、さらに交流周波数:50Hz、励磁磁束密度:1.7Tでの鉄損を測定した。化学組成とともに磁気特性を表1に示す。
(鉄心)
各鋼板を素材として、表2および図9に示す形状を有する鉄心コアNo.a~fを製造した。L1はX軸方向に平行で、側面視における平断面での巻鉄心の最内周にある互いに平行な方向性電磁鋼板1間の距離(内面側平面部間距離)である。L2はZ軸方向に平行で、側面視における縦断面での巻鉄心の最内周にある互いに平行な方向性電磁鋼板1間の距離(内面側平面部間距離)である。L3はX軸方向に平行(もしくはZ軸方向に平行)な巻鉄心の積層厚さ(積層方向の厚さ)である。L4はY軸方向の巻鉄心の積層鋼板幅である。L5は巻鉄心の最内部の互いに隣り合って、かつ、合わせて直角をなすように配置された平面部間距離(屈曲部間の距離)である。言い換えると、L5は、最内周の方向性電磁鋼板の平面部4,4aのうち、最も長さが短い平面部4aの長手方向の長さである。rは巻鉄心の内面側の屈曲部の曲率半径、φは巻鉄心の屈曲部の曲げ角度(°)である。略矩形状の鉄心コアNo.a~fは、内面側平面部距離がL1である平面部が距離L1のほぼ中央で分割されており、「略コの字」の形状を有する2つの鉄心を結合した構造となっている。ここで、コアNo.fの鉄心は、従来から一般的な巻鉄心として利用されている、鋼板を筒状に巻き取った後、筒状積層体のままコーナー部を一定曲率になるようにプレスし、略矩形に形成した後、焼鈍することにより形状保持を行う方法により製造された鉄心である。このため、屈曲部の曲率半径rは鋼板の積層位置により大きく変動する。表3Aから表3Fのr(mm)は最内面でのrである。rは外側となるに従って増加し、最外周部では約85mmとなっている。
(凹部)
レーザー制御、機械式(プレス方式Vノッチ)、機械式(プレス方式Uノッチ)、機械式(歯車式)、機械式(円盤回転式)、機械式(ケガキ)、エッチングにより、h、wを変化させた凹部を形成した。凹部の延在形状、加工温度とともに表3Aから表3Fに示す。
基本的には、凹部は屈曲部の幅中央、前記ARが0.50となる位置に形成した。表3Aから表3Fにおいて、θ:20~25°のものがこれに相当する。ここで幅中央は厳密にはθ=22.5°であり、これを狙った加工を行っているが、加工精度のため、実績はθ:20~25°となっている。また、凹部は鋼板の全幅に亘って形成した。表3Aから表3Fにおいて、「延在形状」が「連続」、Nc/Nt=1.00の試験がこれに相当する。
一部の材料、試験No.6a~6e、6k~6m、29a~29e、29k~29mについては、屈曲部の幅に対する凹部の形成位置を変化させた。具体的には、凹部を屈曲部の幅中央ではなく、θが20°未満または25°超となる位置に形成した。
また一部の材料、試験No.6f~6m、29f~29mについては、「延在形状」を変化させた。具体的には、凹部を連続した線状ではなく、破線状とした。鋼板の幅150mmの長さの中に偏りを回避して凹部を分散させることを考慮して、1つの凹部の鋼板の幅方向の長さを2mmとし、凹部の形成割合に応じて、各凹部の鋼板の幅方向の間隔を変化させた。例えば「間欠 90%」であれば、鋼板の幅方向に、2mmの長さの凹部と0.22mmの未加工部(凹部と凹部の間隔)を配置した。例えば「間欠 70%」であれば、鋼板の幅方向に、2mmの長さの凹部と0.86mmの未加工部(凹部と凹部の間隔)を配置した。
凹部形状を示すNc/Nt以外の特性値については、鋼板の幅方向を21等分した20か所の断面において測定して得た各データを平均した。Nc/Ntは、上記20か所の測定データにより判定した。
(鉄心の効率)
各鋼板を素材とする鉄心について無負荷損失を求め、表1に示す素材鋼板の磁気特性との比を取ることでビルディングファクタ(BF)を求めた。結果を表3Aから表3Fに示す。本実施例においては、BFが1.12以下のものを合格とした。
表3Aから表3Fの結果より、
方向性電磁鋼板が板厚方向に積層され、側面視において略矩形状である巻鉄心であって、前記方向性電磁鋼板は長手方向に平面部と屈曲部とが交互に連続し、前記方向性電磁鋼板が質量%で、Si:2.0~7.0%、を含有し、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有し、Goss方位に配向する集合組織を有し、且つ積層された任意の方向性電磁鋼板の少なくとも一つの屈曲部の側面視において、屈曲部内側表面を表す曲線について屈曲部の曲率中心からの距離と曲率半径rの差の最大値をHmax、該Hmaxとなる点での方向性電磁鋼板の板厚をtm、tを方向性電磁鋼板の板厚としたとき、
Hmax/t≧0.10 ・・・・・(1)
tm/t ≦0.98 ・・・・・(2)
を満足することを特徴とする本実施例の巻鉄心は、低鉄損な特性を備えることが明らかとなった。
また、凹部の形成位置が屈曲部の幅中央近傍(AR≧0.25)であり、屈曲部の幅中央近傍に凹部が形成されている領域の屈曲部延在方向での割合が高い(Nc/Nt>0.50)本実施例の巻鉄心は、低鉄損な特性を備えることが明らかとなった。
1 方向性電磁鋼板
1a 屈曲部を形成する前の方向性電磁鋼板
2 積層構造
3 コーナー部
4 平面部
5 屈曲部
6 接合部
7 凹部
10 巻鉄心本体(巻鉄心)

Claims (6)

  1. 方向性電磁鋼板が板厚方向に積層され、側面視において略矩形状である巻鉄心であって、前記方向性電磁鋼板は長手方向に平面部と屈曲部とが交互に連続し、前記方向性電磁鋼板が質量%で、Si:2.0~7.0%、を含有し、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有し、Goss方位に配向する集合組織を有し、且つ積層された任意の方向性電磁鋼板の少なくとも一つの屈曲部の側面視において、屈曲部内側表面を表す曲線について屈曲部の曲率中心からの距離と曲率半径rの差の最大値をHmax、該Hmaxとなる点での方向性電磁鋼板の板厚をtm、tを方向性電磁鋼板の板厚としたとき、
    Hmax/t≧0.10 ・・・・・(1)
    tm/t ≦0.98 ・・・・・(2)
    を満足することを特徴とする巻鉄心。
  2. 前記曲率中心を点Aとし、前記屈曲部の外側表面における、前記屈曲部を挟む両側の前記平面部と前記屈曲部とのそれぞれの境界から前記外側表面に垂直な直線を延長し、前記内側表面を表す曲線との交点をそれぞれ点E’、点D’とし、前記内側表面を表す曲線上で前記Hmaxとなる点を点Iとし、線分AD’と線分AIとの角度をθ’(°)とし、線分AD’と線分AE’との角度をΦ(°)とし、AR=1/2-|θ’/Φ-1/2|としたとき、ARが0.25超0.50以下であることを特徴とする、請求項1に記載の巻鉄心。
  3. 前記屈曲部の形状を、前記方向性電磁鋼板の幅方向に沿って等間隔で複数の断面で測定したときに、測定する断面の総数をNtとし、各断面において前記ARが0.25~0.50の範囲にある断面の数をNcとしたとき、Nc/Nt>0.50であることを特徴とする、請求項2に記載の巻鉄心。
  4. 前記屈曲部の側面視における内面側曲率半径rが5mm以下であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の巻鉄心。
  5. 前記内側表面には、前記曲率中心から離れる方向に窪む凹部があり、
    前記Hmaxとなる点は、前記凹部の底であり、
    前記曲率半径rは、前記側面視において、前記凹部がないと仮定した場合における前記内側表面の曲率半径である、請求項1から4のいずれか1項に記載の巻鉄心。
  6. 方向性電磁鋼板を素材とする巻鉄心の製造方法であって、
    素材を曲げ加工するに際し、曲げ加工部を特定した後、
    曲げ加工予定部の曲げ内側表面に、曲げ加工の曲率半径より小さな幅となる凹部を形成し、
    その後、該凹部形成部を含む領域を曲げ加工する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の巻鉄心の製造方法。
JP2021174759A 2020-10-26 2021-10-26 巻鉄心及び巻鉄心の製造方法 Pending JP2022070245A (ja)

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