JP2022070173A - 包装箱及び包装体 - Google Patents

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良行 浅山
Yoshiyuki Asayama
伸之 佐々島
Nobuyuki Sasajima
季央 吉田
Sueo Yoshida
琢磨 上田
Takuma Ueda
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Abstract

【課題】利便性の高い包装箱を提供する。【解決手段】包装箱3は、物品が出し入れされる開口部4を有する箱体1と、箱体1に内装された緩衝材2とを備える。箱体1は、開口部4と反対側に配置された底面部11と、底面部11から折り曲げられ、厚み方向TDにおいて互いに対面する一対の主面部12,13と、一方の主面部12から折り曲げられ、幅方向WDにおいて互いに対面する一対の側面部14,14とを有する。緩衝材2には、所定方向に沿って延在する複数の切れ込み部が千鳥状に設けられている。緩衝材2は、切れ込み部の延びる所定方向が開口部4と底面部11とを繋ぐ長さ方向LDと交差する姿勢で、各主面部12,13の貼付領域9に貼り付けられて懸架され、長さ方向LDに伸張することでネット状に変形する。【選択図】図1

Description

本件は、物品を包装する包装箱、及び、この包装箱に組み立てられる包装体に関する。
包装資材の一つとして、直線状に延びる複数の切れ込み部が千鳥状に設けられたシート材(クッションペーパーやハニーペーパーとも称される)が知られている。このシート材は、切れ込み部の延びる方向と交差する方向に引っ張られて伸張した場合に、ハニカム状の立体的なセル構造が出現することで、厚み方向の寸法が増大して緩衝代の形成されたネット状に変化する。このようなシート材を内装した包装具も提案されている(特許文献1参照)。
特開2016-34852号公報
上記のようなシート材を緩衝材として箱体に内装した包装箱において、利便性を向上させることが求められている。
本件は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、利便性の高い包装箱を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
本件の包装箱は、物品が出し入れされる開口部を有する箱体と、前記箱体に内装された緩衝材と、を備える。前記箱体は、前記開口部と反対側に配置された底面部と、前記底面部から折り曲げられ、厚み方向において互いに対面する一対の主面部と、一方の前記主面部から折り曲げられ、幅方向において互いに対面する一対の側面部と、を有する。前記緩衝材は、所定方向に沿って延在する複数の切れ込み部が千鳥状に設けられ、前記所定方向が前記開口部と前記底面部とを繋ぐ長さ方向と交差する姿勢で、各々の前記主面部の貼付領域に貼り付けられて懸架され、前記長さ方向に伸張することでネット状に変形する。
本件の包装体は、物品が出し入れされる開口部を有する箱体に緩衝材が内装された包装箱に組み立てられるものであって、前記箱体に組み立てられるシート状の外装材と、所定方向に沿って延在する複数の切れ込み部が千鳥状に設けられ、前記所定方向と交差する方向に伸張することでネット状に変形する前記緩衝材となるシート状の内装材と、を備える。前記外装材は、前記箱体において前記開口部と反対側に配置される底面部と、横方向に延びる一対の横罫線をそれぞれ介して前記底面部と連設され、前記箱体において互いに対面する一対の主面部と、前記横方向と交差する縦方向に延びる第一縦罫線を介して一方の前記主面部と連設され、前記箱体において互いに対面する一対の側面部と、を有する。前記内装材は、前記所定方向が前記縦方向と交差する姿勢で、前記包装箱において懸架される状態となるように各々の前記主面部の貼付領域に貼り付けられている。
本件によれば、利便性の高い包装箱を提供できる。
包装箱の斜視図である。 包装体の平面図である。 展開された外装材の平面図である。 Z字状に折り畳まれる途中の外装材を示す図である。 外装材と内装材とを分解した包装体の平面図である。 伸張した状態の内装材の要部を拡大して示す斜視図である。 展開された一変形例に係る外装材の平面図(図3に対応する図)である。 展開された一変形例に係る外装材の平面図(図3に対応する図)である。 展開された一変形例に係る外装材の平面図(図3に対応する図)である。 一変形例に係る包装箱の斜視図(図1に対応する図)である。
図面を参照して、本件の実施形態を説明する。この実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.包装箱]
図1に示すように、本実施形態に係る包装箱3は、物品(図示略)を包装する立体的な箱である。包装箱3は、物品が出し入れされる開口部4を有する箱体1と、箱体1に内装された緩衝材2とを備えている。箱体1は、シート状の外装材10(図3参照)から組み立てられる。また、緩衝材2は、シート状の内装材20(図2参照)で形成される。
箱体1(外装材10)及び緩衝材2(内装材20)は、クラフト紙、上質紙、中質紙、インクジェット記録紙、クルパック紙、ライナー、白板紙、黄板紙、色板紙、チップボールなどの紙や板紙、段ボール、これらの紙類の少なくとも片面に印刷適性を付与するための顔料塗工層、記録適性を付与するための記録層、ポリエチレン樹脂などの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、スパンボンドやスパンレースなどの不織布、合成紙やフィルムなどのプラスチックシートなどのシート材から形成できる。特に白板紙、色板紙、チップボールは、緩衝材2としての強度とクッション性とを両立できるため好ましい。
箱体1(外装材10)及び緩衝材2(内装材20)に用いられる紙や板紙等は、耐水性を高めるために、その表面や内部に耐水化剤や紙力増強剤などが配合されていてもよいし、表面に撥水剤やサイズ剤などが配合されていてもよい。また、箱体1(外装材10)及び緩衝材2(内装材20)は、紙あるいは樹脂といった同一の材料から形成されることが好ましいが、互いに異なる材料から形成されてもよい。
図1には、開口部4が鉛直上方を向く縦置き状態の包装箱3を例示する。ただし、包装箱3は、いずれの向き(姿勢)で配置されてもよく、例えば、開口部4が水平方向に向く横置き状態とされてもよい。
〈箱体〉
箱体1は、物品を収容可能なトレー状に形成されている。箱体1は、開口部4と反対側に配置された底面部11と、厚み方向TDにおいて互いに対面する一対の主面部12,13と、幅方向WDにおいて互いに対面する一対の側面部14とを有する。これらの面部11~14はいずれも矩形状である。箱体1では、上記の面部11~14が有底四角筒状をなす。
以下、開口部4と底面部11とを繋ぐ方向LDを「長さ方向LD」ともいう。長さ方向LDと厚み方向TDと幅方向WDとは、互いに直交する。縦置き状態の包装箱3では、長さ方向LDが鉛直方向に沿い、厚み方向TD及び幅方向WDがいずれも水平方向に沿う。なお、鉛直方向に沿う長さ方向LDは、「高さ方向」であるともいえる。
ここでは、長さ方向LD及び幅方向WDの各寸法に対して厚み方向TDの寸法が小さく設定された薄型の箱体1を例示する。
一対の主面部12,13は、互いに等しく形成され、互いに平行に配置される。主面部12,13はいずれも、底面部11から開口部4側(図1では上側)へ折り曲げられている。
各主面部12,13には、緩衝材2の貼り付けられる貼付領域9が設けられている。ここでは、各主面部12,13の開口部4側の端縁部(長さ方向LDの一端縁部,図1では上端縁部)に沿って幅方向WDに延びる帯状に設定された貼付領域9を例示する。
以下、一対の主面部12,13のうち、一方(図1では奥側)の主面部12を「第一主面部12」ともいい、他方(図1では手前側)の主面部13を「第二主面部13」ともいう。本実施形態の箱体1では、第一主面部12が「おもて面」をなし、第二主面部13が「うら面」をなす。
一対の側面部14は、互いに等しく形成され、互いに平行に配置される。側面部14はいずれも、第一主面部12から第二主面部13側へ折り曲げられている。側面部14は、一対の主面部12,13における幅方向WDの端縁部どうしを繋ぐように配置される。
一対の主面部12,13及び一対の側面部14における底面部11と反対側の端縁部(長さ方向LDの一端縁部,図1では上端縁部)は、矩形状の開口部4を画成する。
本実施形態の箱体1は、一対の側面部14の内側にそれぞれ重なる一対の折込片15と、第一主面部12から折り曲げられた側面部14を保持するための差込片16とを更に有する。
一対の折込片15は、側面部14と同様に、互いに等しく形成され、互いに平行に配置される。折込片15はいずれも、第二主面部13と連設されており、第二主面部13から第一主面部12側へと折り曲げられている。
スリット5は、第二主面部13と折込片15との境界(角部)の各々に形成される。ここでは、第二主面部13及び折込片15の長さ方向LDの略中央に対応する高さ位置で長さ方向LDに沿う直線状に延びたスリット5を例示する。
差込片16は、スリット5と同一の高さ位置において側面部14から突設される。すなわち、差込片16は、スリット5に差込可能な位置において側面部14と連設されている。差込片16は、各側面部14から幅方向WDの内側へ折り曲げられ、スリット5に差し込まれて第二主面部13の内側に重なる。本実施形態のスリット5及び差込片16は、スリット5に差し込まれた差込片16が引き抜かれようとすると引っ掛かることで抜けが防止される構造(いわゆる嵌め殺し)となっている。
側面部14は、上記のように差込片16がスリット5に差し込まれた状態に維持されることにより、一対の主面部12,13の幅方向WDの端縁部どうしを繋いだ姿勢に保持される。これにより、箱体1が有底四角筒状に保たれる。
上記のように、箱体1では、側面部14に重なる折込片15と第二主面部13に重なる差込片16との各々により、多重構造が形成されている。本実施形態の箱体1は、これらの折込片15及び差込片16により多重構造をなす多重領域に一部が設けられた折曲線6を有する。折曲線6は、包装箱3の製造過程で折り曲げられた後に折り戻された部位であって、箱体1においては折り曲げられた痕(皺)として残存している。折曲線6は、箱体1の幅方向WDの全域に延びている。
ここでは、スリット5と重複する位置であって、折込片15及び差込片16により多重構造となる多重領域に一部が配置された折曲線6を例示する。具体的に言えば、折曲線6は、第二主面部13と一対の折込片15とにわたって延在する。折曲線6は、第二主面部13では幅方向WDに沿う直線状に延び、各折込片15では厚み方向TDに沿う直線状に延びている。
折曲線6は、貼付領域9よりも底面部11側に配置される。言い換えれば、貼付領域9は、折曲線6よりも開口部4側に配置される。
本実施形態の箱体1は、第二主面部13(折曲線6が延びた主面部)に設けられた切離線7と、第一主面部12(切離線7が設けられない主面部)に連設された天面部17と、天面部17から突設された天貼付片18とを更に有する。このように、折曲線6及び切離線7の双方が設けられる第二主面部13では、切離線7が折曲線6よりも開口部4側(図1では上側)に配置される。
切離線7は、貼付領域9の切り離しを補助する。本実施形態の切離線7は、第二主面部13において、貼付領域9よりも底面部11側(図1では下側)で幅方向WDに沿って延びた水平部71と、水平部71の幅方向WDの両端部から開口部4側かつ幅方向WDの外側へ向けて斜めに延びた傾斜部72とを有する。
切離線7は、例えば、断続的な切れ込み(ミシン目)で形成される。ここでは、ジッパー加工が施された帯状の水平部71と、破線状の切れ込みで形成された傾斜部72とを例示する。本実施形態の第二主面部13は、切離線7に沿う破断により、貼付領域9を含む台形状の領域が切り離し可能となっている。
天面部17は、物品が挿入された包装箱3を封緘するときに開口部4を覆う蓋となる。以下、天面部17が開口部4を覆う状態を「封緘状態」ともいう。本実施形態の包装箱3は、封緘状態で直方体となる。
天面部17は、底面部11と等しい形状及び大きさに形成されている。天面部17は、第一主面部12から第二主面部13側へと折り曲げられ、封緘状態で底面部11と平行に配置される。
天貼付片18は、封緘状態の箱体1において天面部17から底面部11側へと折り曲げられ、第二主面部13に貼り付けられる。詳細に言えば、天貼付片18は、第二主面部13の外側に重なり、第二主面部13のうち切離線7よりも底面部11側の領域に貼り付けられる。
ここでは、台形状に形成された天貼付片18を例示する。本実施形態の天貼付片18は、両面テープ8により、第二主面部13における折曲線6と切離線7との間の領域に貼り付けられる。ただし、天貼付片18の形状、貼付位置及び貼付手法は、ここで例示するものに限定されない。
本実施形態の箱体1は、底面部11と側面部14との隙間を埋める底側水かき部31と、封緘状態で側面部14と天面部17との隙間を埋める天側水かき部32とを更に有する。
底側水かき部31は、底面部11の幅方向WDの端縁部と、側面部14及び折込片15の底面部11側の各端縁部とに連設されている。底側水かき部31は、底面部11から箱体1の内側に折り曲げられ、折込片15の内側に重なる。
天側水かき部32は、側面部14における長さ方向LDの一側(開口部4側)の端縁部と、天面部17の幅方向WDの端縁部とに連設されている。天側水かき部32は、封緘状態において、側面部14から箱体1の内側に折り曲げられ、天面部17の内側に重なる。ここでは、三角形状に折り畳まれる底側水かき部31及び天側水かき部32を例示する。
〈緩衝材〉
緩衝材2は、各主面部12,13の貼付領域9に貼り付けられて懸架された状態をなす内装材20で構成される。すなわち、緩衝材2は、内装材20が一対の主面部12,13の貼付領域9間に架け渡されたものである。
緩衝材2(内装材20)は、所定方向に沿って延在する複数の切れ込み部21(図2参照)が千鳥状に設けられたシート材(クッションペーパーやハニーペーパーとも称される)で形成される。緩衝材2のうち、所定方向において隣接する切れ込み部21どうしの間には、切り込まれていない非切れ込み部24が設けられている。
緩衝材2(内装材20)は、切れ込み部21の延びる所定方向と交差する方向(以下、単に「交差方向」ともいう)に引っ張られた場合に、切れ込み部21に対応する目が開くことで交差方向に伸長してネット状に変形する。このようにネット状に変形する緩衝材2は、厚み方向(所定方向及び交差方向の双方に交差する方向)の寸法が増大することから、シート状からマット状に変形するともいえる。
緩衝材2は、上記の所定方向が長さ方向LDと直交(交差)する姿勢で、各主面部12,13の貼付領域9に貼り付けられて懸架される。このように懸架された状態の緩衝材2は、長さ方向LDに伸張することでネット状に変形する。縦置きの包装箱3では、開口部4から挿入された物品の重量により、緩衝材2が長さ方向LDに伸張する。
ここでは、底面部11に向けて凸のU字状をなす緩衝材2を例示する。緩衝材2では、開口部4側の二つの端部が、一対の主面部12,13の貼付領域9にそれぞれ貼り付けられ、これらの二つの端部の間で吊り下げられた本体部が、箱体1のいずれの部位にも貼り付けられずに配置される。なお、貼付領域9に対する緩衝材2の貼付手法は特に限定されず、例えば接着剤や粘着剤が用いられる。
[2.包装体]
図2に示すように、本実施形態に係る包装体30は、箱体1に組み立てられる外装材10と、緩衝材2となる内装材20とを備えている。包装体30では、Z字状に折り畳まれた外装材10に対し、平面状に展開された内装材20が重ねられて貼り付けられている。包装体30は、このように内装材20の貼り付けられた外装材10が箱体1に組み立てられることにより、上記の包装箱3となる。このため、包装体30は、包装箱3の半製品であるともいえる。
ここでは、水平面上に載置された包装体30と、水平面上に展開された外装材10及び内装材20とについて説明する。以下、包装体30が載置された水平面と、展開された外装材10及び内装材20が延在する水平面とのそれぞれにおいて、互いに直交(交差)する二つの方向を横方向D1及び縦方向D2とする。
〈外装材〉
図3に示すように、外装材10は、上記の箱体1に設けられる底面部11,一対の主面部12,13及び一対の側面部14を有する。また、本実施形態の外装材10は、側面部14及び第二主面部13のうち、一方と連設されるとともに箱体1において他方に重なる重合部40を有する。本実施形態の重合部40には、上記の箱体1に設けられる一対の折込片1と一対の差込片16とが含まれている。さらに、本実施形態の外装材10は、上記の箱体1に設けられるスリット5,折曲線6,切離線7,天面部17,天貼付片18,一対の底側水かき部31及び一対の天側水かき部32も有する。
ここでは、横方向D1の中心を基準として対称(図3では左右対称)に形成された外装材10を例示する。外装材10では、対をなす側面部14,折込片15,差込片16,底側水かき部31及び天側水かき部32のそれぞれが、横方向D1の両側に配置される。以下、横方向D1及び縦方向D2の各々について、底面部11から離隔する側を外側とし、底面部11に近接する側を内側とする。
主面部12,13は、横方向D1に延びる一対の横罫線33,34をそれぞれ介して底面部11と連設されている。詳細に言えば、底面部11の縦方向D2の一側(図3では上側)に配置された第一主面部12が第一横罫線33を介して底面部11と連設され、底面部11の縦方向D2の他側(図3では下側)に配置された第二主面部13が第二横罫線34を介して底面部11と連設されている。
各主面部12,13には、内装材20の貼り付けられる貼付領域9が設定されている。本実施形態の外装材10では、各主面部12,13における縦方向D2の外側(図3では、第一主面部12の上側及び第二主面部13の下側)の端縁部に沿って横方向D1に延びる帯状の貼付領域9が設定されている。
側面部14は、縦方向D2に延びる第一縦罫線35を介して第一主面部12(一方の主面部)と連設されている。すなわち、側面部14は、第一主面部12の横方向D1の両側(図3では左右)に配置され、第一縦罫線35をそれぞれ介して第一主面部12と連設されている。
折込片15は、縦方向D2に延びる第二縦罫線36を介して第二主面部13(他方の主面部)と連設されている。すなわち、折込片15は、第二主面部13の横方向D1の両側(図3では左右)に配置され、第二縦罫線36をそれぞれ介して第二主面部13と連設されている。
スリット5は、第二主面部13と折込片15との境界(上記の第二縦罫線36と重なる位置)に形成されている。本実施形態のスリット5は、第二主面部13及び折込片15の縦方向D2の略中央に対応する位置で縦方向D2に沿う直線状に延びている。
差込片16は、各側面部14から横方向D1の外側に突設されている。ここでは、縦方向D2に延びる罫線を介して側面部14と連設された差込片16を例示する。なお、差込片16の縦方向D2の位置は、外装材10が箱体1に組み立てられた場合にスリット5と同一の高さ位置となるように設定される。
折曲線6は、外装材10の横方向D1の全域に延びている。折曲線6は、箱体1において重合部40により多重構造をなす多重領域に一部が設けられる。本実施形態の折曲線6は、上記のとおり、スリット5と重複する位置であって、折込片15及び差込片16により多重構造となる多重領域に一部が配置されている。折曲線6は、第二主面部13と一対の折込片15とにわたって、横方向D1に沿う直線状に延びている。
切離線7は、上記のとおり第二主面部13に設けられている。外装材10において、切離線7の水平部71は、貼付領域9よりも底面部11側(図3では上側)で横方向D1に沿って延びており、切離線7の傾斜部72は、水平部71の横方向D1の両端部から縦方向D2の外側(図3では下側)かつ横方向D1の外側へ向けて斜めに延びている。本実施形態の外装材10では、切離線7が折曲線6よりも縦方向D2の外側に配置されている。
天面部17は、横方向D1に延びる第三横罫線37を介して第一主面部12の縦方向D2の外側に連設されている。
天貼付片18は、天面部17から縦方向D2の外側に突設されている。天面部17と天貼付片18との間には、横方向D1に延びる第四横罫線38が設けられている。
ここで、天貼付片18が天面部17から突出する縦方向D2の寸法da(天貼付片18の縦方向D2の寸法)を「第一寸法da」とする。また、第二主面部13の縦方向D2における外側の端縁部から切離線7が離間する縦方向D2の最大寸法dbを「第二寸法db」とする。さらに、第二主面部13の縦方向D2における外側の端縁部から折曲線6が離間する縦方向D2の寸法dcを「第三寸法dc」とする。
本実施形態の第二寸法dbは、具体的には、第二主面部13の縦方向D2における外側の端縁部と、切離線7の水平部72の縦方向D2における内側の端部との縦方向D2の距離に対応する。また、第三寸法dcは、第二主面部13の縦方向D2における外側の端縁部と、折曲線6との縦方向D2の距離に対応する。
本実施形態の外装材10では、第一寸法daが第二寸法dbよりも大きく設定されている(da>db)。これにより、天貼付片18は、封緘状態の箱体1において第二主面部13の切離線7よりも底面部11側の領域まで到達可能となっている。
また、本実施形態の外装材10では、第一寸法daが第三寸法dcよりも小さく設定されている(da<dc)。これにより、天貼付片18は、封緘状態の箱体1において、第二主面部13の折曲線6よりも天面部17側に配置される。
底側水かき部31は、底面部11の横方向D1の両側(図3では左右)に配置され、縦方向D2に延びる罫線を介して底面部11と連設されている。本実施形態の底側水かき部31は、縦方向D2に並ぶ側面部14及び折込片15の間に介在し、横方向D1に延びる罫線をそれぞれ介して側面部14及び折込片15とも連設されている。
天側水かき部32は、天面部17の横方向D1の両側(図3では左右)であって側面部14の縦方向D2の外側に配置され、縦方向D2に延びる罫線を介して天面部17と連設されているとともに、横方向D1に延びる罫線を介して側面部14とも連設されている。なお、底側水かき部31及び天側水かき部32の各々には、三角形状に折り畳むための罫線が更に設けられている。
第一横罫線33,第二横罫線34,第一縦罫線35及び第二縦罫線36は、外装材10を箱体1に組み立てるために折り曲げられる。また、第三横罫線37及び第四横罫線38は、箱体1を封緘するために折り曲げられる。
一方、折曲線6は、外装材10に内装材20を貼り付けやすくするために折り曲げられる。折曲線6は、箱体1には不要の構成であるものの、包装箱3の製造容易性を確保するために設けられている。
図4に示すように、本実施形態の外装材10は、第一横罫線33及び第二横罫線34の一方と、折曲線6とでZ字状に折り畳まれる。詳細には、外装材10は、第一横罫線33及び第二横罫線34の一方と折曲線6とで互いに反対方向に折り曲げられる(山折り及び谷折りされる)ことにより、横方向D1の外側から見てZ字状となるように折り畳まれる。ここでは、第二横罫線34と折曲線6とでZ字状に折り畳まれる外装材10を例示する。
図5に示すように、Z字状に折り畳まれた外装材10では、折曲線6でV字状に折り曲げられた第二主面部13が第一主面部12の上(横方向D1及び縦方向D2の双方に直交する厚み方向)に重なって配置される。また、Z字状に折り畳まれた外装材10では、縦方向D2に互いに離隔する貼付領域9の間に、折曲線6に対応する折部6′が配置される。なお、各主面部12,13に設定された貼付領域9間の距離は、展開された外装材10(図3参照)よりも、Z字状に折り畳まれた外装材10(図5参照)において短くなる。
〈内装材〉
図6に示すように、内装材20は、交差方向に引っ張られた場合に、切れ込み部21に対応する目が開くことで交差方向に伸張する。このとき、交差方向に伸張した内装材20では、切れ込み部21周辺の片部22が厚み方向(所定方向と交差方向との何れにも直交する方向)に立ち上がることで、ハニカム状の立体的なセル構造23が出現する。内装材20は、このような交差方向への伸張に伴うセル構造23の出現により、厚み方向に緩衝代が形成されたネット状に変形する。
図2及び図5に示すように、本実施形態の内装材20は、外装材10に対し、切れ込み部21の延びる所定方向が横方向D1と一致する(縦方向D2と交差する)姿勢で配置される。そして、内装材20は、縦方向D2の両端縁部が貼付領域9にそれぞれ貼り付けられることで、外装材10に組み付けられる。
〈組立手順〉
図2に示す包装体30を図1に示す包装箱3に組み立てるには、まず、折曲線6で折られた折部6′を平面状に戻す。次いで、第一横罫線33,第二横罫線34,第一縦罫線35及び第二縦罫線36で外装材10を折り曲げて、外装材10を立体状に変形させる。
それから、折込片15の外側に側面部14を重ねて配置し、差込片16をスリット5に差し込む。これにより、差込片16を第二主面部13の内側に配置した状態で係止させる。
上記のスリット5に対する差込片16の差し込みが完了すると、図1に示すように開口部4の開放された容器状の包装箱3が完成する。このように、本実施形態の包装体30は、粘着テープや接着剤等の接着手段を用いなくても、包装箱3に組立可能である。
そして、容器状の包装箱3の開口部4から内部に物品を挿入すると、緩衝材2が物品の重力により長さ方向LDに伸張することでネット状に変形する。これにより、包装箱3に収容された物品は、ネット状の緩衝材2で保護される。
包装箱3への物品の挿入が完了したら、天面部17を第三横罫線37で第一主面部12から第二主面部13側へと折り倒し、天貼付片18を第四横罫線38で天面部17から底面部11側へと折り下げる。それから、天貼付片18を第二主面部13の外側に重ねて貼り付ける。これにより、物品を包装した包装箱3が封緘状態となる。
[3.作用及び効果]
(1)図1に示すように、包装箱3では、切れ込み部21の延びる所定方向が長さ方向LDと交差する姿勢で緩衝材2が懸架されている。また、図2に示すように、包装体30に組み立てられる包装体30では、緩衝材2となる内装材20が、箱体1に組み立てられる外装材10に対し、切れ込み部21の延びる所定方向が縦方向D2と交差する姿勢で、包装箱3において懸架される状態となるように貼り付けられている。
したがって、包装箱3では、開口部4からの物品の挿入に伴って、緩衝材2を長さ方向LDに伸張させてネット状に変形させられる。これにより、物品を包装するのと同時に、ネット状に変形した緩衝材2で物品に対する緩衝性を確保できる。よって、利便性の高い包装箱3を提供できる。
(2)Z字状に折り畳まれた外装材10に内装材20が貼り付けられた包装体30によれば、緩衝材2が懸架された包装箱3の製造(組立)を容易化できる。具体的に言えば、図2及び図5に示すようにZ字状に折り畳まれた外装材10は、図3に示すように展開された状態と比べて、内装材20の貼り付けられる貼付領域9の間の距離が短くなるため、シート状の内装材20を無用に伸張させることなく外装材10に貼り合わせることが可能となる。これにより、外装材10と内装材20とを適切に貼り合わせることが容易となる。また、包装体30では、折曲線6で折り曲げられた折部6′を平面状に戻すだけで、一対の主面部12,13の間に緩衝材2を懸架させた状態に配置できる。このように、外装材10がZ字状に折り畳まれた包装体30によれば、緩衝材2が懸架された包装箱3を容易に製造(組立)できる。
一方で、包装箱3及び包装体30において折曲線6が設けられた部位は、上記のように折曲線6で折り曲げられることにより剛性が低下しうる。これに対し、折曲線6は、箱体1において多重構造をなす多重領域に一部が設けられている。具体的に言えば、本実施形態の折曲線6は、第二主面部13と連設されるとともに箱体1で側面部14と重なる折込片15と、側面部14と連設されるとともに箱体1で第二主面部13と重なる差込片16との各々により箱体1で多重構造をなす多重領域に一部が設けられている。このように、折曲線6の一部が重合領域に設けられていれば、箱体1において、折曲線6が設けられた部位を重合部40による多重構造で補強できる。これにより、折曲線6による包装箱3の剛性低下を抑制できる。
また、箱体1で多重構造をなす重合部40は、第二主面部13と側面部14との連結(例えば貼合)に利用可能であるため、折曲線6が設けられた部位の補強に加えて、外装材10を箱体1に組み立てる際の組立性の向上にも寄与する。
(3)図1及び図3に示すように、第二主面部13と連設されるとともに箱体1で一対の側面部14の内側にそれぞれ重なる一対の折込片15が重合部40に含まれていれば、折曲線6が設けられた部位を折込片15による多重構造で補強できる。このため、折曲線6による包装箱3の剛性低下を抑制できる。
また、第二主面部13と連設された折込片15を側面部14に貼り合わせれば、第二主面部13と側面部14とが連結されるため、仮にスリット5及び差込片16を省略したとしても、外装材10を箱体1に組み立てられる。このように、折込片15によれば、折曲線6が設けられた部位を補強できるうえに、外装体10を箱体1に組み立てるための貼合代を確保できる。
(4)各側面部14から横方向D1の外側に突設されるとともに箱体1でスリット5に差し込まれて第二主面部13の内側に重なる差込片16が重合部40に含まれていれば、折曲線6が設けられた部位を差込片16による多重構造でも補強できる。このため、折曲線6による包装箱3の剛性低下を更に抑制できる。
また、差込片16がスリット5に差し込まれることで、第二主面部13と側面部14とが連結されるため、粘着剤や接着剤等を用いなくても外装材10を箱体1に組み立てられる。このように、差込片16によれば、折曲線6が設けられた部位を補強できるうえに、粘着剤や接着剤等を用いない簡易な組立構造を実現できる。
(5)外装体10において、折曲線6の一部がスリット5と重複する位置であって箱体1で差込片16により多重構造となる多重領域に配置されていれば、折曲線6の一部が差込片16に設けられる場合と比べて、差込片16の剛性低下を抑えられる。これにより、折曲線6が設けられた部位を差込片16でより確実に補強できる。よって、包装箱3の剛性低下をより確実に抑制できる。
(6)貼付領域9の切り離しを補助する切離線7が折曲線6の延びた第二主面部13に設けられていれば、切離線7に沿って箱体1を破断させることで、一方の貼付領域9が箱体1から切り離されるため、緩衝材2を箱体1から舌状に引き出すことが可能となる。したがって、緩衝材2を箱体1の外部へ引き伸ばしてネット状に変形させた後、この緩衝材2に包んだ物品を緩衝材2と一体的に箱体1へ挿入すれば、ネット状の緩衝材2に包まれた物品を包装箱3で包装できる。よって、物品に対する緩衝性を高められる。
また、折曲線6の延びた第二主面部13に切離線7が設けられることで、第一主面部12には折曲線6及び切離線7を設けなくて済むことから、第一主面部12において剛性低下を抑制できるとともに見栄え低下も抑制できる。このように、見栄え低下が抑制された第一主面部12は、箱体1の「おもて面」として好適である。
(7)第一主面部12の縦方向D2の外側に連設されて箱体1の開口部4を覆う天面部17と、天面部17から縦方向D2の外側に突設されて第二主面部13に貼り付けられる天貼付片18とが設けられれば、切離線7に沿う破断で貼付領域9が箱体1から切り離された包装箱3においても、適切な封緘状態を実現できる。より具体的に言えば、天面部17が開口部4を覆う箱体1において、天貼付片18が第二主面部13のうち切離線7よりも底面部11側に貼り付けられることで、開口部4を天面部17で覆いつつ、切離線7に沿う破断により箱体1から切り離された部分を天貼付片18で覆うことができる。よって、包装箱3の封緘性を高められる。
[4.変形例]
包装箱3及び包装体30の各構成は、上記の実施形態で例示したものに限定されない。
図7に示すように、外装体10(及び箱体1)は、スリット5及び差込片16に代えて、各側面部14の横方向D1の外側に連設された一対の側貼付片19を有してもよい。側貼付片19は、箱体1において、第一主面部12から折り曲げられた側面部14を保持するための貼合代であり、第二主面部13に重ねられて第二主面部13に貼り付けられる。ここでは、箱体1において、第二主面部13の外側に重ねられ、両面テープ8により第二主面部13に貼り付けられる側貼付片19を例示する。
本変形例の側貼付片19は、縦方向D2に延びる第三縦罫線39を介して側面部14と連設されている。すなわち、一対の側貼付片19は、一対の側面部14の横方向D1の外側(図7では左右)に配置され、第三縦罫線39をそれぞれ介して一対の側面部14と連設されている。ここでは台形状をなす側貼付片19を例示する。
本変形例の重合部40には、上記の実施形態で説明した折込片15に加えて側貼付片19が含まれている。側貼付片19は、上記の差込片16と同様に、側面部14と連設されるとともに箱体1で第二主面部13に重なる。
本変形例の折曲線6は、重合部40に含まれる折込片15及び側貼付片19により箱体1で多重構造となる多重領域に一部が配置されている。具体的には、折曲線6は、上記の実施形態と同様に、第二主面部13と一対の折込片15とにわたって横方向D1に沿う直線状に延びている。
本変形例のように、各側面部14の横方向D1の外側に連設されるとともに箱体1で第二主面部13に貼り付けられる側貼付片19が重合部40に含まれていれば、折曲線6が設けられた部位を側貼付片19で補強できる。このため、折曲線6による包装箱3の剛性低下を側貼付片19による多重構造で抑制できる。特に、本変形例では、折込片15及び側貼付片19の双方が重合部40に含まれているため、折込片15及び側貼付片19の一方のみが重合部40に含まれる場合と比べて、折曲線6による包装箱3の剛性低下を一層抑制できる。
また、側面部14と連設された側貼付片19を第二主面部13に貼り合わせれば、第二主面部13と側面部14とが連結されるため、スリット5及び差込片16を設けなくても、外装材10を箱体1に組み立てられる。このように、側貼付片19によれば、折曲線6が設けられた部位を補強できるうえに、外装体10を箱体1に組み立てるための貼合代を確保できる。
図8に示すように、側貼付片19が設けられた外装体10(及び箱体1)では、折込片15が省略されてもよい。このような外装体10であっても、重合部40に側貼付片19が含まれることで、折曲線6が設けられた部位を側貼付片19で補強できる。このため、折曲線6による包装箱3の剛性低下を側貼付片19による多重構造で抑制できる。なお、折込片15が省略された箱体1では、側貼付片19が第二主面部13の内側に重ねられてもよい。このような側貼付片19の配置によれば、側貼付片19が箱体1の外部に露出しないため、包装箱3の見栄え向上に寄与する。
底側水かき部31及び天側水かき部32は、上記の実施形態のように三角形状に折り畳まれる構造に限定されず、図7及び図8に示すように、破断を補助するミシン目又は予め切断されたスリットによりフラップ状となるように設けられてもよい。このようにフラップ状となる底側水かき部31及び天側水かき部32では、三角形状に折り畳むための罫線が省略される。
図7に例示する底側水かき部31は、縦方向D2に延びる罫線を介して底面部11と連設されているととともに、横方向D1に延びるミシン目41をそれぞれ介して側面部14及び折込片15と連設されている。このような底側水かき部31は、外装体10が箱体1に組み立てられる際に、ミシン目41に沿う破断によりフラップ状とされたうえで、平面状のまま(三角形状に折り畳まれずに)折込片15の内側に折り込まれる。
また、図7に示す天側水かき部32は、横方向D1に延びる罫線を介して側面部14と連設されているとともに、縦方向D2に延びるスリット42により天面部17と切り離されている。このようなフラップ状の天側水かき部32は、天面部17が開口部4を覆う封緘状態において、平面状のまま(三角形状に折り畳まれずに)天面部17の内側に折り込まれる。なお、天側水かき部32が上記のように天面部17と切り離されたフラップ状であれば、側面部14から切り離されて天面部17と連設されたフラップ状である場合と比べて、天面部17を開口部4に被せる際に天側水かき部32を内側に折り込みやすくなる。よって、箱体1の封緘作業が容易となる。
図8に示す底側水かき部31は、縦方向D2に延びるスリット43を介して底面部11と切り離されているとともに、横方向D1に延びる罫線を介して側面部14と連設されている。このようなフラップ状の底側水かき部31は、外装体10が箱体1に組み立てられる際に、平面状のまま(三角形状に折り畳まれずに)底面部11の内側に折り込まれる。
図7及び図8に示したようなフラップ状の底側水かき部31及び天側水かき部32によれば、底側水かき部31及び天側水かき部32を三角形状に折り畳む作業が不要となることから、箱体1の組立作業及び封緘作業を容易化できる。
なお、ミシン目41はスリットに変更されてもよいし、スリット42,43はミシン目に変更されてもよい。また、図7及び図8に示した底側水かき部31及び天側水かき部32が、スリット5及び差込片16を有する外装体10に適用されてもよい。
図9に示すように、外装体10(及び箱体1)は、上記の天貼付片18に代えて、スリット5及び差込片16と同様の構造により封緘状態を維持するための封緘スリット44及び封緘凸片45を有してもよい。封緘スリット44は、第二主面部13のうち、切離線7よりも縦方向D2の内側(箱体1では切離線7よりも底面部11側)に設けられる。ここでは、第二主面部13の横方向D1の略中央で横方向D1に沿う直線状に延びた封緘スリット44を例示する。
封緘凸片45は、天面部17から縦方向D2の外側に突設される。封緘凸片45は、天面部17の横方向D1の全域と連設された基部46と、基部46の横方向D1の一部から縦方向D2の外側に突設された先端部47とを有する。本変形例では、上記の天貼付片18と同様の台形状に形成された基部46と、基部46の横方向D1の略中央から縦方向D2の外側へ突設された先端部47とを例示する。
基部46は、封緘状態の箱体1において、天面部17から底面部11側へと折り曲げられ、第二主面部13に貼り付けられずに第二主面部13の外側に単に重ねられる。先端部47は、封緘状態の箱体1において、封緘スリット44に外側から差し込まれて第二主面部13の内側に重なる。本変形例の封緘スリット44及び先端部47は、上記のスリット5及び差込片16と同様に、封緘スリット44からの先端部47の抜けが防止される嵌め殺しとなっている。
このような封緘スリット44及び封緘凸片45を有する外装体10から組み立てられた箱体1では、封緘凸片45の先端部47が封緘スリット44に差し込まれることで封緘状態が維持される。また、封緘スリット44が切離線7よりも縦方向D2の内側に配置されるため、切離線7に沿う破断で貼付領域9が箱体1から切り離された包装箱3においても、適切な封緘状態を実現できる。よって、上記の実施形態と同様に、包装箱3の封緘性を高められる。
図10に示すように、箱体1(及び外装材10)では、天貼付片18が折曲線6を覆うことのできる大きさに形成されてもよい。具体的に言えば、外装材10において、上記の第一寸法daが第三寸法dcより大きく設定されてもよい(da>dc)。このような第一寸法daの設定によれば、封緘状態の箱体1において、第二主面部13の折曲線6の外側に天貼付片18を重ねて配置できる。このため、第二主面部13において折曲線6の設けられた部位を天貼付片18でも補強できる。よって、包装箱3の剛性低下を一層抑制できる。
箱体1は、上記のような薄型の形状に限定されず、例えば立方体形状をなしてもよい。また、箱体1及び外装体10では、重合部40(折込片15,差込片16,側貼付片19)が省略されてもよい。さらに、箱体1は、天面部17及び天貼付片18(又は封緘凸片45)が省略されることで、いわゆるC式の箱のように、身とは別体の蓋で開閉される有底筒状に形成されてもよい。具体的には、底面部11と主面部12,13と側面部14とがなすトレー状の本体部とは別体の蓋部が、上記の天面部17及び天貼付片18(又は封緘凸片45)に代えて用いられてもよい。
折曲線6は、外装材10の横方向D1の全域に延びるとともに多重領域に一部が設けられればよく、例えば第一主面部12に設けられてもよい。また、折曲線6は、箱体1及び外装体10から省略されてもよい。換言すれば、包装体30において、外装体10は上記のようなZ字状に折り畳まれなくてもよい。
切離線7は、貼付領域9の切り離しを補助する構造であればよく、例えば、その全体が破線状の切れ込みで形成されてもよいし、全体又は一部が凹部(溝)で形成されてもよい。
内装材20は、切れ込み部21の延びる所定方向が横方向D1と縦方向D2とのいずれにも交差する姿勢で配置されてもよい。また、内装材20が外装材10に貼り付けられる貼付領域9の形状、配置及び個数は、上記の例示に限定されない。
スリット5及び差込片16の形状、配置及び個数も、上記の例示に限定されない。一つの側面部14から複数の差込片16が突設されてもよい。この場合は、差込片16の数に応じて、スリット5も複数設けられればよい。
底側水かき部31及び天側水かき部32は、箱体1及び外装材10から省略されてもよい。
天貼付片18及び側貼付片19の貼付には、上記の両面テープ8に代えて、糊(接着剤)が用いられてもよい。
1 箱体
2 緩衝材
3 包装箱
4 開口部
5 スリット
6 折曲線
6′ 折部
7 切離線
8 両面テープ
9 貼付領域
10 外装材
11 底面部
12 第一主面部(主面部)
13 第二主面部(主面部)
14 側面部
15 折込片
16 差込片
17 天面部
18 天貼付片
19 側貼付片
20 内装材
21 切れ込み部
22 片部
23 セル構造
30 包装体
31 底側水かき部
32 天側水かき部
33 第一横罫線(横罫線)
34 第二横罫線(横罫線)
35 第一縦罫線
36 第二縦罫線
37 第三横罫線
38 第四横罫線
39 第三縦罫線
40 重合部
41 ミシン目
42 スリット
43 スリット
44 封緘スリット
45 封緘凸片
46 基部
47 先端部
71 水平部
72 傾斜部
D1 横方向
D2 縦方向
da 第一寸法
db 第二寸法
dc 第三寸法
LD 長さ方向
TD 厚み方向
WD 幅方向

Claims (9)

  1. 物品が出し入れされる開口部を有する箱体と、前記箱体に内装された緩衝材と、を備えた包装箱であって、
    前記箱体は、
    前記開口部と反対側に配置された底面部と、
    前記底面部から折り曲げられ、厚み方向において互いに対面する一対の主面部と、
    一方の前記主面部から折り曲げられ、幅方向において互いに対面する一対の側面部と、を有し、
    前記緩衝材は、
    所定方向に沿って延在する複数の切れ込み部が千鳥状に設けられ、前記所定方向が前記開口部と前記底面部とを繋ぐ長さ方向と交差する姿勢で、各々の前記主面部の貼付領域に貼り付けられて懸架され、前記長さ方向に伸張することでネット状に変形する
    ことを特徴とする包装箱。
  2. 物品が出し入れされる開口部を有する箱体に緩衝材が内装された包装箱に組み立てられる包装体であって、
    前記箱体に組み立てられるシート状の外装材と、
    所定方向に沿って延在する複数の切れ込み部が千鳥状に設けられ、前記所定方向と交差する方向に伸張することでネット状に変形する前記緩衝材となるシート状の内装材と、を備え、
    前記外装材は、
    前記箱体において前記開口部と反対側に配置される底面部と、
    横方向に延びる一対の横罫線をそれぞれ介して前記底面部と連設され、前記箱体において互いに対面する一対の主面部と、
    前記横方向と交差する縦方向に延びる第一縦罫線を介して一方の前記主面部と連設され、前記箱体において互いに対面する一対の側面部と、を有し、
    前記内装材は、
    前記所定方向が前記縦方向と交差する姿勢で、前記包装箱において懸架される状態となるように各々の前記主面部の貼付領域に貼り付けられた
    ことを特徴とする包装体。
  3. 前記外装材は、
    前記側面部及び他方の前記主面部のうち、一方と連設されるとともに前記箱体において他方に重なる重合部と、
    前記外装材の前記横方向の全域に延び、前記箱体において前記重合部により多重構造をなす多重領域に一部が設けられた折曲線と、を有し、
    前記内装材は、
    一方の前記横罫線と前記折曲線とでZ字状に折り畳まれた前記外装材に対して前記折曲線を跨いで配置された
    ことを特徴とする請求項2に記載の包装体。
  4. 前記重合部は、前記縦方向に延びる第二縦罫線を介して他方の前記主面部と連設されるとともに前記箱体において一対の前記側面部の内側にそれぞれ重なる一対の折込片を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の包装体。
  5. 前記外装材は、
    他方の前記主面部と前記折込片との境界に形成されたスリットを有し、
    前記重合部は、各々の前記側面部から前記横方向の外側に突設されるとともに前記箱体において前記スリットに差し込まれて他方の前記主面部の内側に重なる差込片を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の包装体。
  6. 前記折曲線は、前記スリットと重複する位置であって前記差込片により多重構造となる前記多重領域に一部が配置された
    ことを特徴とする請求項5に記載の包装体。
  7. 前記重合部は、各々の前記側面部の前記横方向における外側に連設されるとともに前記箱体において他方の前記主面部に貼り付けられる一対の側貼付片を含む
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の包装体。
  8. 前記外装材は、
    前記折曲線が延びた前記主面部に設けられ、前記貼付領域の切り離しを補助する切離線を有する
    ことを特徴とする請求項3~7のいずれか一項に記載の包装体。
  9. 前記外装材は、
    前記切離線が設けられない前記主面部の前記縦方向の外側に連設され、前記箱体の前記開口部を覆う天面部と、
    前記天面部から前記縦方向の外側に突設され、前記天面部が前記開口部を覆う前記箱体において、前記切離線が設けられた前記主面部に貼り付けられる天貼付片と、を有する
    ことを特徴とする請求項8に記載の包装体。
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