JP2022069789A - 吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現状以上にウィルスや給水給湯由来の病原性微生物の影響を受けずにより高い性能で水を吐出することができる吐出装置を提供する。【解決手段】吐出装置1は、紫外光照射部14により紫外光が照射される前の流水をろ過するためのフィルター部2と、吐出装置1上流側から流入する流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部14と、紫外光照射部14が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部18と、を有する。このようなものであれば、流水に対し有効に紫外光を照射することができる。これにより、より有効な流水の殺菌を行うことができる。その結果、使用者にとって安全な水を供給することができる吐出装置が提供できる。【選択図】図3

Description

この発明は、洗面用等に好適に供される吐出装置に関する。
従来、洗面所や浴室、キッチン等において好適に供される吐出装置が種々提案されている。そして近年では、吐出装置は、単に水を所要の量を吐出する機能のみならず、通過する水を殺菌する機能を備えたものが提案されている。斯かる機能としては、例えば、特許文献1記載の方法のように、水中に希薄に含まれるウィルスをも分解解毒する方法をもちいたり、特許文献2に記載されているようなフィルムを用いたりすることも考えられる。
加えて、医療機関の施設において配管内の内部のバイオフィルムに内包されたレジオネラ菌等の菌属が、人の免疫力が低下した際、呼吸器系の疾患につながるとの報告がされている(第1回 Hospital Water Hygiene 学術会 学術集会参照)。
特開2004-130196号公報 特開2003-270412号公報
また現在では、配管や水の中に存在する微増のウィルスを除去することが特に重要であるという要望は高まっている。すなわち、過去のものよりさらに、ウィルスを除去する、あるいは分解死滅させることが要求されている。具体的に説明すると、医療機関の給水給湯系統に潜在する病原微生物問題が生じている。また、病原微生物に加え、現在では、新たに出現したウィルスにも問題をも懸念されている。こうした中で、主として病院や高齢施設における免疫力が低下した疾患者を対象とした給水給湯由来の病原性微生物の対策が求められている。すなわち、その一環とした、洗面器に使用する流水を衛生的に保持することができる水栓(混合栓)が求められている。
したがって、本発明では、現状以上にウィルスや給水給湯由来の病原性微生物の影響をより高い性能で水を吐出することができる吐出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る吐出装置は、上流側から流入する流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部と、紫外光照射部が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部と、を有することを特徴とする。
このようなものであれば、流水に対し有効に紫外光を照射することができる。これにより、より有効な流水の殺菌を行うことができる。その結果、使用者にとって安全な水を供給することができる吐出装置が提供できる。
より具体的に説明すれば、医療機関の施設において老朽化などの事情を持つ施設給水給湯の水道配管内における衛生的に懸念のある病原微生物菌属や、ウィルスを配管の端末にある水栓により抑制することを目的としている。
紫外光による殺菌をより有効に発揮させるためには、紫外光照射部により紫外光が照射される前の流水をろ過するためのフィルター部をさらに有するようにすることが望ましい。
また本発明に係る吐出装置は、上流側から流入する流水をろ過するためのフィルター部と、流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部と、紫外光照射部から照射された紫外光を流水へ向けて反射する紫外光反射部と、を有することを特徴とする。
このようなものであっても、上記と同様に流水に対し有効に紫外光を照射することができる。これにより、より有効な流水の殺菌を行うことができる。その結果、使用者にとって安全な水を供給することができる吐出装置が提供できる。
紫外光照射部が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部を更に有するものとすることは好ましい。
フィルター部の好適な態様としては、フィルター部が、活性炭ユニットである態様を挙げることができる。
フィルター部の好適な他の態様としては、フィルター部が、膜ユニットである態様を挙げることができる。
流水拡散部の好適な態様としては、流水拡散部が、フィルター部よりも下流側に設けられている態様を挙げることができる。
特に、紫外光の流水への照射をより有効なものとするためには、流水拡散部と、紫外光反射部とが、一体に設けられている構成とすることが望ましい。
他方、より簡素な構成とするためには、流水拡散部と、紫外光反射部とが、別体に設けられていることが望ましい。
流水拡散部の具体的な構成としては、流水拡散部が、回転可能に軸着される拡散部本体と、この拡散部本体に螺旋状に設けられた拡散羽根とを有しているものを挙げることができる。
また、流水拡散部の具体的な構成として、拡散部本体が、該拡散部本体の中心において筒状に形成された拡散筒を有し、拡散筒の内面には、紫外光照射部からの紫外光を拡散筒の内部で乱反射させるための拡散部材が配置されるものを挙げることができる。
また紫外光照射部の好適な配置としては、紫外光照射部が、流水を外部に吐出する吐出口よりも長手方向先端側に設けられているようにすることが好ましい。
そして、本発明に係る吐出装置は、加熱されていない水と加熱された水とを任意の比率で混合し得る混合部を更に有することにより混合栓を構成することを特徴としている。すなわち、本発明は一般に適用されている既存のものに対して広範に適用することができる。
そして、既存のものに対しても容易且つ好適に本発明を適応するためには外形を形成する筒状をなす本体と、紫外光照射部を有するものであり、紫外光照射部が一体に且つ本体に対し着脱可能に構成されたカートリッジ状をなすものであることが好ましい。
この発明によれば、流水に対し有効に紫外光を照射することができる。これにより、より有効な流水の殺菌を行うことができる。その結果、使用者にとって安全な水を供給することができる吐出装置が提供できることができる。
この発明の上記の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の実施の形態に係る外観図である。 同実施の形態に係る斜視図である。 本実施の形態の変形例に係る中央側断面図である。 同実施の形態に係る平面図である。 同実施の形態に係る要部の構成説明図であり、(a)は拡散部本体の正面図であり、(b)は拡散部本体の側面図、(c)は、拡散本体部の中央側断面図である。 同実施の形態に係る分解した断面図である。 同実施の形態の変形例に係る図2に対応した中央側断面図である。
以下、この発明の一例としての吐出装置について本実施の形態にて、図1~図6を参照して説明する。
本実施の形態に係る吐出装置1は、例えば住宅用、店舗用として設置される洗面、手洗い用の衛生設備である洗面手洗い用設備Sにおいて、いわゆる蛇口と称されるものとして、好適に供される。図1に示す洗面手洗い用設備Sは、その一例として、店舗や家庭内の限られたスペースにおいて設置される、いわゆる省スペース化に好適に対応したものを図示している。図1に示す洗面手洗い用設備Sは、主として衛生性が遡及される生活弱者、疾患所有者を対象とした施設、建築物に使用することを目的としている。
洗面手洗い用設備Sは、シンクとも称される水槽4と、この水槽4に上水を本実施の形態に係る冷水や温水を吐出する吐出装置1と、この吐出装置1から吐出された水を排出するための排出装置6とを有する。また洗面手洗い用設備Sは、更に吐出装置1に上水を供給するための図示しない給水装置をさらに有する。
吐出装置1は、図1に示されるように、水槽4または水槽4の近傍に設置される。吐出装置1は、上水を吐出する本体10と、この本体10への上水の供給の有無、または有無及び強度を操作するためのハンドル50とを主に有している。本実施の形態では、ハンドル50の回転動作や上下動により上水の吐出の有無及び強度を操作したり、さらに上水において加温された上水と加温されていない上水とを使用者が所望の割合で混合したり、所望の温度の上水を吐出し得るように操作したりし得るものを例示している。斯かる場合、上記の給水装置に上水を加温、混合し得る格別の装置が設けられていることはいうまでもない。
すなわち、本実施の形態に係る吐出装置1は、加熱されていない水と加熱された水とを任意の比率で混合し得る混合部を更に有することにより混合栓を構成するものである。
そして本実施の形態では、吐出装置1は、水槽4の奥方側の上面に取り付けられる基部と、この基部の上端に上下動且つ旋回可能に設けられたハンドル50と、基部の中間部分から水平あるいは斜め上方向に延びる概略円筒形状をなす本体10とを有する。
なお、吐出装置1の態様は図示の態様に限られず、吐出装置1は、一例として、例えば使用者の手指等の吐出装置1の本体10への近接を検知する図示しないセンサを有するものであってもよい。すなわち当該センサの検知により、使用者が吐出装置1に触れることなく上水が吐出される態様であってもよい。
そして、本実施の形態に係る吐出装置1は、具体的に説明すると、図に示すように、上述した概略円筒形状をなす本体10と、本体10内に収容されるカートリッジCとを主たる構成要素としている。
ここで、図1~図6を用いて、吐出装置1の具体的な態様について説明する。この吐出装置1は、図1に示すように、例えば一般家庭の洗面所や台所に好適に配置されるためのものである。吐出装置1は、上流側から流入する流水である上水に対し紫外光を照射する紫外光照射部14と、紫外光照射部14が流水である上水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部18と、を有することを特徴とする。以下、吐出装置1の具体的な構成について説明する。
具体的に説明すると、本実施の形態に係る吐出装置1は、紫外光照射部14により紫外光が照射される前の流水をろ過するためのフィルター部2と、吐出装置1上流側から流入する流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部14と、紫外光照射部14が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部18と、を有する。
フィルター部2は、上流側から流入する流水をろ過するためのものであって、微小な粒子を吸着するための活性炭ユニット22と、活性炭ユニット22の下流側に配置される浄水内に溶解している微量なイオンを捕獲する膜ユニット24とを有している。また、下流側に配置される膜ユニット2は、活性炭ユニット22によって除去できない菌類を捕捉する。
活性炭ユニット22は、例えば、主に植物材料を炭化させ、場合によっては、賦活処理を行うことにより表面をより多孔質化させたものであることが望ましい。この活性炭ユニット22を上水が通過することで上水の中に微量に含まれている分子が除去される。例えば、臭気の除去には活性炭22a、ウィルスの除去には抑制活性炭が有効であるといわれている。
膜ユニット24は、一例として、イオン交換膜24aと称されるものを主体としており、上水の中に微量に含まれるイオンを吸着することができる。この膜ユニット24は、細菌類の除去に適しているといわれている。
このようなフィルター部2を通過した上水は、蒸留、加熱処理こそ行っていないものの、略蒸留水に近い品質を有する水を吐出することができる。
しかしながら、現状、本体10に設けられた吐出口30からの細菌侵入するウィルスをはじめとした異物の侵入の可能性は完全に除去することはできない。
而して、本実施の形態に係る吐出装置1は、流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部14と、紫外光照射部14から照射された紫外光を流水へ向けて反射する紫外光反射部16と、紫外光照射部14が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部18とを有する。これにより、吐出口30から侵入する吐出口30からの細菌侵入するウィルスをはじめとした異物の侵入の混入による可能性は略完全に除去することができる。
すなわち、これら紫外光反射部16と、流水拡散部18とは、上述したフィルター部2よりも下流側に設けられている。具体的には、フィルター部2よりも本体10の先端側に設けられている。
ここで、本体10について説明する。本体10は、概略円筒形状をなす筒状をなすものであり、紫外光を反射し得るように構成された内面10aと、本体10の先端から近傍において下方に向けて略真円形状に開口する上述した吐出口30と、本体10の先端に設けた雌ねじ部10bとを有している。この本体10にカートリッジCが装着される。
さらに、本実施の形態では、本体10内に、紫外光照射部14への給電を行うためのコード10cを内蔵している。なお、紫外光照射部14への給電は、コード10cを採用する構造に特定されるわけではない。例えば、本体10の外部からの給電であったり、別体の交換式の電池による給電であったりしてもよい。
そして、カートリッジCは、図1~図4に示すように、先端側に取付部12を有し、この取付部12は雌ねじ部12bを主体としている。このカートリッジCは、本体10の雌ねじ部と螺合させて装着することにより、紫外光照射部14と、紫外光反射部16と、流水拡散部18と、フィルター部2とを正確に位置決めさせることができる。
そして、本実施の形態では、図6に示すように、紫外光反射部16と、流水拡散部18とが、フィルター部2よりも下流側に設けられている。具体的には、これら紫外光照射部14と、紫外光反射部16と、流水拡散部18と、フィルター部2とは、一体に構成された装置本体10を形成する。そして、装置本体10が一体に且つ本体10に対し着脱可能に構成されたカートリッジCをなすものであることを特徴とする。
紫外光照射部14は、図3及び図6に示すように、フィルター部2を経て吐出口30近傍まで流出した上水に紫外光を隈なく照射するためのものである。また、この紫外光照射部14は、紫外光を発光することができる発光ダイオード、換言すれば、例えば、UV-LED14aを主体としたものである。そして、本実施の形態では、吐出装置1の本体10側から供給される電力に応じて発光するものであるが、別体の電池を備えることにより、カートリッジC単位で電力を供給する構成をなすことも可能である。
さらに、紫外光照射部14は、UV-LED14aから発光される紫外光を、紫外光反射部16と流水拡散部18に対して照射するように反射させるための紫外光照射面14bを有する。紫外光照射面14bは、紫外光照射部14から紫外光反射部16および流水拡散部18に向かうにしたがって内径が広くなる紡錘状をなしている。
つまり、紫外光照射部14が、流水を外部に吐出する吐出口30よりも長手方向先端側に設けられている紫外光反射部16と、流水拡散部18に対して、吐出口30に臨む位置に配されている。
流水拡散部18は、特に図5に示すように、回転可能に軸着される拡散部本体18aと、この円筒状に形成された拡散部本体18aの外面において螺旋状に設けられた拡散羽根18bと、拡散部本体18aの中心において空洞として筒状に設けられた拡散筒18cとを有している。更に流水拡散部18は、拡散部本体18aを基端側から支持する基端側支持部18dと、拡散部本体18aを先端側から支持する先端側支持部18eと、この先端側支持部18eに接して拡散部本体18aを位置決めするCリング18fとを備えている。基端側支持部18dは、フィルター部2を通ってきた上水が通過できるような空間を設けている。また、先端側支持部18eは、紫外光照射部14から流水拡散部18に向かって紫外光を照射できるような空間を設けている。
また、拡散部本体18aの軸心に沿って、軸部材18a1が配置される。軸部材18a1は、拡散部本体18aの基端側の位置および先端側の位置において、複数の軸支持部材18a2によって支持される。そして、拡散部本体18aは、軸部材18a1の基端側において基端側支持部18dにより回転可能に支持され、軸部材18aの先端側において先端側支持部18eにより回転可能に支持される。また、拡散部本体18aの側面には、吐出用孔18a3が複数設けられている。
さらに、拡散筒18cの内面には、拡散部材18c1が配置される。拡散部材18c1は、例えば、概略四角錐状に加工された突起が多数設けられている。そして、その突起の表面は鏡面状(反射鏡)に設けられている。この拡散部材18c1に対して、紫外光照射部14からの紫外光が照射されることにより、紫外光を拡散筒18cの内部で乱反射させることができる構造となっている。
また、この拡散部本体18aの外面に設けられた拡散羽根18bに対して、流水の水圧を作用させることにより、拡散部本体18aを回転させることができるように構成されている。
そして更に、流水拡散部18は、表面が鏡面状に加工されることにより、紫外光照射部14からの紫外光を反射することができる回転反射面16aとなっている。すなわち、本実施の形態では、流水拡散部18と、紫外光反射部16とが、一体に設けられている。具体的には、上述した本体10の内面10aと回転反射面16aとで、本発明に係る紫外光反射部16を構成している。
なお、本実施の形態では、上述の通り、本体10には配線10cを配しているが、Cリング18fの開口部分を利用して、紫外光照射部14への配線10cによる給電を可能としている。
また、流水拡散部18は、上述した拡散羽根18bが、軸心周りに複数螺旋状に設けられていることで拡散本体部18aが回転し、フィルター部2を通過して拡散本体部18aの内面および外面に位置する水が、適度に攪拌された状態で、紫外光が照射されることとなる。これにより、吐出口30から流入するかもしれない雑菌やウィルスを有効に滅菌することができる。なお、フィルター部2の作用により吐出口30から吐出される水は、極めて上質なものとなっている。
ここで、具体的に説明すると、例えば、臭気には活性炭22a、ウィルスには抑制活性炭、細菌類は膜・UVすなわち紫外光が有効であるとされている。すなわち本願発明は、活性炭22a、抑制活性炭、膜ユニット24、UVすなわち紫外光照射部14を有効に組み合わせることにより、いわゆる「UV回転拡散装置を備えた、複合ろ材フィルター内蔵型水栓」を提供することを実現している。換言すれば、本実施の形態によって病原性微生物の制御を可能とする衛生分野の考案を目的とし、そしてそれが実現されている。なお、病原性微生物やウィルスの抑制のための本実施の形態では、複合ろ材フィルターを経由した拡散鏡を備えたUV装置を内蔵する水栓(混合栓)により行われることを、一例として挙げている。
ここで、吐出装置1内の上水の流れについて順を追って説明する。まず本体10内に案内された上水は、フィルター部2の活性炭ユニット22に案内される。この活性炭ユニット22において上水は、活性炭22a、抑制活性炭を通過した後、膜ユニット24へ案内される。この膜ユニット24は繊維状をなすものであり、案内された上水は膜ユニット24内に隈なく浸透しつつ、先端側へ、主に本体10の内面10a近傍へおよび拡散筒18c内へ上水を案内する。そして膜ユニット24から案内された上水は流水拡散部18の拡散羽根18bに当接することにより流水拡散部18を回転させながら吐出口30へ向かって移動する。この際、流水拡散部18の表面はいわゆる鏡面加工が施された紫外光反射部16が設けられているとともに本体10の内面10aも紫外光を反射し得る内面が形成されている。すなわち、本体10の先端から照射された紫外光は、流水拡散部18と本体10の内面との間で、概略螺旋状に吐出口30まで案内される上水に対し内面10aと紫外光反射部16の回転反射面16aとの間で乱反射しながら隈なく照射されることとなる。また、拡散筒18c内に案内される上水は、拡散筒18cの内面に形成され、鏡面状に加工された四角錐状の突起である拡散部材18c1により乱反射された紫外光が照射される。そして、拡散筒18c内に案内され、紫外光が照射された上水は、拡散部本体18aに形成された吐出用孔18a3から吐出される。その結果、吐出口30近傍の水は紫外光の照射によって、有効に滅菌された状態で、吐出口30から吐出されることとなる。
このようにして、本実施の形態では、当該吐出装置1により、水道配管内を通じて端末の水栓から流出する水を、複合的な、ろ材を備えたユニットに加えてUV装置によりそれぞれのろ材、UV装置たる紫外光照射部14が対象とするウィルスや病原微生物菌属を抑制することを可能としている。なお、単体のろ材、紫外光照射装置ユニット毎では、細菌及びウィルスの抑制に限定的であるが、本実施の形態によれば、それぞれの抑制効果を互いに有効に発揮することにより、上質な水の吐出を実現している。言い換えれば、病原性微生物の抑制にはろ材、UV装置たる紫外光照射部14の組み合わせが効果的である。さらに、本実施の形態では、こうした、ろ材であるフィルター部2、紫外光照射部14をユニット化して組み合わせたカートリッジCとする構造とし、本体10に内蔵することができるようにして既存の装置に対しても、容易且つ有効に適用することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、上流側から流入する流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部14と、紫外光照射部14が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部18と、を有することを特徴とするものであるので、流水に対し有効に紫外光を照射することができる。これにより、より有効な流水の殺菌を行うことができるものとなっている。その結果、使用者にとって安全な水を供給することができる吐出装置1が実現できている。
紫外光による殺菌をより有効に発揮させるために本実施の形態では、紫外光照射部14により紫外光が照射される前の流水をろ過するためのフィルター部2をさらに有するようにする構成を適用している。
また本実施の形態に係る吐出装置1は、上流側から流入する流水をろ過するためのフィルター部2と、流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部14と、紫外光照射部14から照射された紫外光を流水へ向けて反射する紫外光反射部16と、を有する。すなわち、このようなものであっても、上記と同様に流水に対し有効に紫外光を照射することができる。これにより、フィルター部2、特に、膜ユニット24を通過することにより一旦菌の除去された上水に対して、菌の発生を抑制しうるので、より有効な流水の殺菌を行うことができる。その結果、使用者にとって安全な水を供給することができる吐出装置1が実現されている。
また、本実施の形態では、紫外光照射部14が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部18を更に有するものとし、紫外光をより有効に水に照射し得るものとしている。
フィルター部2の好適な態様として本実施の形態では、フィルター部2が、活性炭ユニット22である態様を適用している。
フィルター部2は更に、膜ユニット24を有しているので、水道水中に微量に含まれる細菌や分子を好適に除去できるものとなっている。
流水拡散部18の好適な態様として本実施の形態では、流水拡散部18が、フィルター部2よりも下流側に設けられている態様を適用している。
特に、紫外光の流水への照射をより有効なものとするために本実施の形態では、流水拡散部18と、紫外光反射部16とが、一体に設けられている構成を適用している。
他方、より簡素な構成とするために本実施の形態では、流水拡散部18と、紫外光反射部16とが、別体に設けられている構成を適用している。
流水拡散部18の具体的な構成として本実施の形態では、流水拡散部18が、回転可能に軸着される拡散部本体18aと、この拡散部本体18aに螺旋状に設けられた拡散羽根18bとを有している構成を採用している。
また、流水拡散部の好適な態様として本実施の形態では、拡散部本体が、該拡散部本体の中心において筒状に形成された拡散筒を有し、拡散筒の内面には、紫外光照射部からの紫外光を拡散筒の内部で乱反射させるための拡散部材が配置される態様を適用しいている。
また紫外光照射部14の好適な配置として本実施の形態では、紫外光照射部14が、流水を外部に吐出する吐出口30よりも長手方向先端側に設けられている。
そして、本発明に係る吐出装置1は、加熱されていない水と加熱された水とを任意の比率で混合し得る混合部を更に有することにより混合栓を構成することを特徴としている。すなわち、本発明は、一般に広く適用されている既存の吐出装置1に対して広範に適用することができ、一般の水道環境に対する殺菌やウィルスなどの被害を有効に除去することができる。
そして、既存のものに対しても容易且つ好適に本発明を適応するためには外形を形成する筒状をなす本体10と、紫外光照射部14とを有するものであり、紫外光照射部14が一体に且つ本体10に対し着脱可能に構成されたカートリッジCとした態様をなすものであることを特徴とする。
<変形例>
以下、本実施の形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例において、本実施の形態の構成要素に相当するものについては、同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略する。
上述した実施の形態では。紫外光反射部16が、流水拡散部18に直接紫外光を照射する態様を開示したが、この変形例では流水拡散部18と、紫外光反射部16とが、吐出口30を隔てて離間した位置に配されている態様を開示している。以下、この変形例について詳細に説明する。
本変形例では、流水拡散部18に直接紫外光を照射するものではない。流水拡散部18を通過した、吐出口30から吐出される寸前の上水に対して直接紫外光を照射するものである。
具体的に説明すると、吐出口30に臨む位置には、流水拡散部18が配置されていない。しかしながら、流水拡散部18を通過した水は本体10の内面10aに沿って概略螺旋状に回転しながら吐出口30へと案内される。すなわち、上述した実施の形態同様、吐出口30から混入する細菌やウィルスを、好適に滅菌することができる。
以上のように、本発明の実施の形態は、上記した記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態並びに各変形例では、流水拡散部と紫外光反射部とが一体に設けられている態様を開示した、本発明に係る吐出装置は、実装する対象に応じて、また、求める性能に応じて種々の変更を行い得る。また本発明は、上記実施の形態及び変形例の構成の全部又は一部を適宜組み合わせたものも含まれる。
また、上記実施の形態においては、拡散筒18cの内面には、概略四角錐状に加工された突起とした拡散部材18c1が多数配置されているが、これに限るものではなく、拡散筒18cの内面に配置される拡散部材18c1は、拡散筒18c内に送り込まれる上水に対して紫外光が照射されるような反射可能な部材であれば、どのような形状のものでもよい。
さらに、上記実施の形態においては、吐出装置1は、本体10と、本体10に収容されるカートリッジCとを主たる構成要素としているが、これに限るものではなく、本体10の内部に、フィルター部2と、紫外光照射部14と、流水拡散部18とが取り外し不可能な状態として固定されていてもよい。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態及び各変形例に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
S 洗面手洗用設備
1 吐出装置
10 本体
10a 内面
10b 雄ねじ部
10c コード
12 取付部
12b雌ねじ部
14 紫外光照射部
14a UV―LED
14b 紫外光照射面
16 紫外光反射部
16a 回転反射面
18 流水拡散部
18a 拡散部本体
18a1 軸部材
18a2 軸支持部材
18a3 吐出用孔
18b 拡散羽根
18c 拡散筒
18c1 拡散部材
18d 基端側支持部
18e 先端側支持部
18f Cリング
2 フィルター部
22 活性炭ユニット
22a 活性炭
24 膜ユニット
24a イオン交換膜
30 吐出口
C カートリッジ
4 水槽
50 ハンドル
6 排出装置

Claims (14)

  1. 上流側から流入する流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部と、
    前記紫外光照射部が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部と、
    を有する
    吐出装置。
  2. 紫外光照射部により紫外光が照射される前の流水をろ過するためのフィルター部をさらに有する
    請求項1に記載の吐出装置。
  3. 上流側から流入する流水をろ過するためのフィルター部と、
    流水に対し紫外光を照射する紫外光照射部と、
    前記紫外光照射部から照射された紫外光を流水へ向けて反射する紫外光反射部と、を有する
    吐出装置。
  4. 前記紫外光照射部が流水に対し紫外光を照射する箇所で水を拡散する流水拡散部を、更に有する
    請求項3に記載の吐出装置。
  5. 前記フィルター部が、活性炭ユニットである
    請求項2~4の何れかに記載の吐出装置。
  6. 前記フィルター部が、膜ユニットである
    請求項2~5の何れかに記載の吐出装置。
  7. 前記流水拡散部が、前記フィルター部よりも下流側に設けられている
    請求項5または6に記載の吐出装置。
  8. 前記流水拡散部と、前記紫外光反射部とが、一体に設けられている
    請求項5~7の何れかに記載の吐出装置。
  9. 前記流水拡散部と、前記紫外光反射部とが、別体に設けられている
    請求項5~7の何れかに記載の吐出装置。
  10. 前記流水拡散部が、回転可能に軸着される拡散部本体と、この拡散部本体に螺旋状に設けられた拡散羽根とを有している
    請求項5~9の何れかに記載の吐出装置。
  11. 前記拡散部本体の中心において筒状に形成された拡散筒を有し、前記拡散筒の内面には、前記紫外光照射部からの紫外光を前記拡散筒の内部で乱反射させるための拡散部材が配置される
    請求項1~10のいずれかに記載の吐出装置。
  12. 前記紫外光照射部が、流水を外部に吐出する吐出口よりも長手方向先端側に設けられている
    請求項1~11の何れかに記載の吐出装置。
  13. 加熱されていない水と加熱された水とを任意の比率で混合し得る混合部を更に有することにより混合栓を構成するものである
    請求項1~12の何れかに記載の吐出装置。
  14. 外形を形成する筒状をなす本体と、
    前記紫外光照射部を有するものであり、
    前記装置本体が一体に且つ前記本体に対し着脱可能に構成されたカートリッジ状をなすものである
    請求項1~13の何れかに記載の吐出装置。

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