JP2022068996A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転子の位置ずれを防止することが可能な回転電機を提供する。【解決手段】回転電機10は、軸受37が設けられた閉塞端と他機器に接続可能な開放した開口端とを有する筐体12と、開口端の近傍に位置する他端部32bに設けられたフランジ部40を有し中心軸線の回りで回転自在な回転シャフト32と、回転シャフトに固定された回転子30と、固定子20と、を備えている。フランジ部は、回転シャフトの径方向に間隔を置いて筐体の開口端の側の端部に対向する外周面41aを有している。筐体は、中心軸線の回りで周方向に互いに離間して開口端の側の端部に形成された複数の設置部60a、60bを有し、設置部の各々は、端部に形成されフランジ部の周面に対し径方向に所定距離だけ離間して位置する座面61と、座面を貫通して端部に形成されフランジ部の周面に向かって開口した透孔と、透孔の近傍で座面に設けられたねじ孔と、を有している。【選択図】図2
Description
この発明の実施形態は、回転電機に関する。
鉄道車両に使用される回転電機としては、誘導電動機、巻線型発電機、および永久磁石式回転電機が採用されている。
鉄道車両に搭載される主電動機あるいは発電機として、回転子の回転軸(シャフト)の非駆動側端部のみ軸受けにより支持し、他機器に連結される駆動側端部の軸受け支持を無くした片持ち支持構造の回転電機が提案されている。
このような片持ち支持構造の回転電機は、他機器と直結されるまでは回転子は片持ち状態となる。また、回転電機のメンテナンス時に他機器と回転電機の接続部を切り離す必要があるため、メンテナンス時にも回転子は片持ち状態となる。回転子は片持ち状態だと、回転子が移動し固定子との接触が懸念されることから、直結作業時およびメンテナンス時には、回転子の移動を拘束する支持構造が必要とされる。このような支持構造として、回転軸の駆動側端を下側から支持する支持部材を設ける構造が検討されている。
鉄道車両に搭載される主電動機あるいは発電機として、回転子の回転軸(シャフト)の非駆動側端部のみ軸受けにより支持し、他機器に連結される駆動側端部の軸受け支持を無くした片持ち支持構造の回転電機が提案されている。
このような片持ち支持構造の回転電機は、他機器と直結されるまでは回転子は片持ち状態となる。また、回転電機のメンテナンス時に他機器と回転電機の接続部を切り離す必要があるため、メンテナンス時にも回転子は片持ち状態となる。回転子は片持ち状態だと、回転子が移動し固定子との接触が懸念されることから、直結作業時およびメンテナンス時には、回転子の移動を拘束する支持構造が必要とされる。このような支持構造として、回転軸の駆動側端を下側から支持する支持部材を設ける構造が検討されている。
このような支持構造は、回転子の回転軸を下側から支えているだけのため、回転子の上下方向の移動は完全に拘束されていない。例えば、永久磁石型の回転電機の場合、常に回転子には磁束が存在し、回転子と固定子間に磁気吸引力が発生している。このため、上記支持構造では回転子の固定が不十分であるため、磁気吸引力による回転子の移動、及び固定子との接触が懸念される。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その課題は、他機器との直結作業時およびメンテナンス時に、回転子の位置ずれを防止することが可能な回転電機を提供するこにある。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その課題は、他機器との直結作業時およびメンテナンス時に、回転子の位置ずれを防止することが可能な回転電機を提供するこにある。
実施形態によれば、回転電機は、軸受が設けられた端板により閉塞され軸方向の一端に位置する閉塞端と前記軸方向の他端に位置し他機器に接続可能な開放した開口端と、を有する筒状の筐体と、前記軸受に支持された一端部と前記開口端の近傍に位置する他端部と前記他端部に設けられ前記他機器に接続可能なフランジ部とを有し、中心軸線の回りで回転自在に支持された回転シャフトと、前記回転シャフトに固定された回転子鉄心と、を具備する回転子と、前記筐体に固定され前記回転子鉄心の周囲に隙間を置いて配置された固定子と、を備えている。前記フランジ部は、前記回転シャフトの径方向に間隔を置いて前記筐体の開口端の側の端部に対向する周面を有し、前記筐体は、前記中心軸線の回りで周方向に互いに離間して前記開口端の側の端部に形成された複数の設置部を有し、前記設置部の各々は、前記端部に形成され前記フランジ部の前記周面に対し前記径方向に所定距離だけ離間して位置する座面と、前記座面を貫通して前記端部に形成され前記フランジ部の前記周面に向かって開口した透孔と、前記透孔の近傍で前記座面に設けられたねじ孔と、を有している。
以下に、図面を参照しながら、この発明の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る回転電機の外観を示す斜視図、図2は、前記回転電機の概略的な縦断面図、図3は、前記回転電機の開放端側を示す側面図である。
図1および図2に示すように、回転電機10は、軸方向の一端が端板13により閉塞された閉塞端と、軸方向の他端に位置し開放した開口端とを有する筒状の筐体(ケース)12を備えている。筐体12の開放側の端部は、他の機器に連結可能な接続端部14を構成している。
回転電機10は、筐体12内に収納された固定子20と、筐体12の中心軸線Cの回りで回転自在に支持された回転子30とを備えている。固定子20は、環状の固定子鉄心22と、固定子鉄心22に巻装された固定子コイル24とを有している。固定子鉄心22は、筐体12の内面に固定され、筐体12の中心軸線Cと同軸的に配置されている。固定子鉄心22は、磁性材、例えば、珪素鋼板からなる環状の金属板を多数枚積層して構成されている。固定子鉄心22の内周部に、それぞれ軸方向に延びた複数のスロットが形成されている。固定子コイル24はこれらのスロットに埋め込まれた状態で固定子鉄心22に取付けられている。固定子コイル24のコイルエンドは固定子鉄心22の両端面から軸方向に張り出している。
図1は、第1実施形態に係る回転電機の外観を示す斜視図、図2は、前記回転電機の概略的な縦断面図、図3は、前記回転電機の開放端側を示す側面図である。
図1および図2に示すように、回転電機10は、軸方向の一端が端板13により閉塞された閉塞端と、軸方向の他端に位置し開放した開口端とを有する筒状の筐体(ケース)12を備えている。筐体12の開放側の端部は、他の機器に連結可能な接続端部14を構成している。
回転電機10は、筐体12内に収納された固定子20と、筐体12の中心軸線Cの回りで回転自在に支持された回転子30とを備えている。固定子20は、環状の固定子鉄心22と、固定子鉄心22に巻装された固定子コイル24とを有している。固定子鉄心22は、筐体12の内面に固定され、筐体12の中心軸線Cと同軸的に配置されている。固定子鉄心22は、磁性材、例えば、珪素鋼板からなる環状の金属板を多数枚積層して構成されている。固定子鉄心22の内周部に、それぞれ軸方向に延びた複数のスロットが形成されている。固定子コイル24はこれらのスロットに埋め込まれた状態で固定子鉄心22に取付けられている。固定子コイル24のコイルエンドは固定子鉄心22の両端面から軸方向に張り出している。
回転子30は、回転シャフト(回転軸)32と、回転シャフト32に取り付けられたほぼ円柱形状の回転子鉄心34と、回転子鉄心34内に埋め込まれた複数本の永久磁石36と、を備えている。回転シャフト32は、中心軸線Cと同軸的に筐体12内に配置され、軸方向の一端部(非出力側端)32aは、端板13に設けられた軸受37により回転自在に支持されている。回転シャフト32の軸方向の他端部(出力側端)32bは、軸受に支持されておらず、回転シャフト32は片持ち支持となっている。
回転子鉄心34は、磁性材、例えば、珪素鋼板からなる環状の金属板を多数枚積層して構成され、ほぼ円筒形状に形成されている。回転子鉄心34は、回転シャフト32の軸方向のほぼ中央部に固定され、固定子鉄心22の内側に、中心軸線Cと同軸的に配置されている。回転子鉄心34の外周面は、隙間(エアギャップ)を置いて、固定子鉄心22の内周面に対向している。回転子鉄心34の軸方向長さは、固定子鉄心22の軸方向長さとほぼ等しく形成され、回転子鉄心34は全長に亘って固定子鉄心22に対向している。
回転子鉄心34は、磁性材、例えば、珪素鋼板からなる環状の金属板を多数枚積層して構成され、ほぼ円筒形状に形成されている。回転子鉄心34は、回転シャフト32の軸方向のほぼ中央部に固定され、固定子鉄心22の内側に、中心軸線Cと同軸的に配置されている。回転子鉄心34の外周面は、隙間(エアギャップ)を置いて、固定子鉄心22の内周面に対向している。回転子鉄心34の軸方向長さは、固定子鉄心22の軸方向長さとほぼ等しく形成され、回転子鉄心34は全長に亘って固定子鉄心22に対向している。
回転シャフト32の出力側端32bには、回転シャフト32を他機器(エンジン、駆動装置、カップリングなど)に連結し回転力を伝達するための円盤状のフランジ部が設けられている。本実施形態では、円盤状の連結部材40を回転シャフト32に取り付けてフランジ部を構成している。連結部材40は、中心軸線Cと同軸的に位置する外周面41a、および、外周面41aと直交する環状の接合面41bを有している。
一例では、連結部材40は、回転子鉄心34の径と同等かやや小さい径に形成されている。連結部材40の外周面41aは、筐体12の接続端部14の内面に間隔を置いて対向している。また、連結部材40の接合面41bは、接続端部14の端面よりも筐体12の内側に僅かにずれた位置に配置されている。
一例では、連結部材40は、回転子鉄心34の径と同等かやや小さい径に形成されている。連結部材40の外周面41aは、筐体12の接続端部14の内面に間隔を置いて対向している。また、連結部材40の接合面41bは、接続端部14の端面よりも筐体12の内側に僅かにずれた位置に配置されている。
連結部材40が他機器に連結されていない場合、回転シャフト32は一端32aが軸受37に支持されているだけの片持ち状態となり、回転シャフト32および回転子鉄心34を含む回転子30は位置が定まらない。そのため、輸送保護装置の取り付け前や車体からの艤装解除の際、連結部材40を支持および位置決めするための複数の支持部材、例えば、2つの支持部材50a、50bが筐体12に取り付けられる。
図4は、支持部材の一例を示す斜視図である。支持部材50a、50bは共通の構成を有しているため、支持部材50aを代表して、その構成を説明する。図4に示すように、支持部材50aは、矩形板状のベース板(ベース部)52と、ベース板52の上にほぼ垂直に立設された支持脚(脚部)54と、支持脚54の延出端に設けられたほぼ矩形板状の当接部材(当接部)56と、を有し、例えば、金属材料により一体に成形され、あるいは、複数部材を溶接により互いに接合して構成されている。ベース板52は、ボルトを通すための複数、例えば、2つの透孔53を有し、これらの透孔53は、支持脚54の両側に1つずつ配置されている。当接部材56は、連結部材40の外周面41aに当接可能な第1当接面55aと、この第1当接面55aに対して垂直に延出し連結部材40の接合面41bに当接可能な第2当接面55bを有するフランジ57と、を有している。第1当接面55aは、外周面41aと同様の曲率で湾曲した円弧状の当接面に形成されている。
図1、図2、図3に示すように、筐体12の接続端部14に、支持部材50a、50bを設置するための設置部60a、60bが形成されている。接続端部14の外面の2箇所、すなわち、連結部材40に対して鉛直方向の下方に位置する1箇所と、鉛直方向の上方に位置する1箇所とにそれぞれ設置部60a、60bが形成されている。各設置部60a、60bは、接続端部14の外面に形成された平坦な設置面(座面)61と、座面61の中央部を貫通して接続端部14に形成され連結部材40の外周面41aに向かって開口した、例えば、矩形状の透孔62と、透孔62の両側で座面61に設けられた複数、例えば、2つのねじ孔63と、を有している。座面61は、筐体12の径方向と直交している。すなわち、座面61は、中心軸線Cを中心とする円の接線方向に延在している。
中心軸線Cを中心とする周方向に見た場合、設置部60bと設置部60aとは角度θだけ離間して設けられている。角度θは、設置部の設置数に応じて、90~180°程度に設定可能である。本実施形態において、設置部は2つ設けられ、角度θは180°に設定されている。設置部60aは、中心軸線Cおよび連結部材40に対して、鉛直方向の下方に設けられ、設置部60bは、鉛直方向の上方に設けられ、中心軸線Cに対して、設置部60aと正反対の位置に設けられている。設置部60a、60bにそれぞれ設けられた透孔62は、中心軸線Cに向かって開口し、その中心軸が中心軸線Cと直交する向きに形成されている。
中心軸線Cを中心とする周方向に見た場合、設置部60bと設置部60aとは角度θだけ離間して設けられている。角度θは、設置部の設置数に応じて、90~180°程度に設定可能である。本実施形態において、設置部は2つ設けられ、角度θは180°に設定されている。設置部60aは、中心軸線Cおよび連結部材40に対して、鉛直方向の下方に設けられ、設置部60bは、鉛直方向の上方に設けられ、中心軸線Cに対して、設置部60aと正反対の位置に設けられている。設置部60a、60bにそれぞれ設けられた透孔62は、中心軸線Cに向かって開口し、その中心軸が中心軸線Cと直交する向きに形成されている。
支持部材50aは、鉛直方向において、中心軸線Cの下側に、かつ、連結部材40の下方に配置され、支持部材50bは、中心軸線Cの上側に、かつ、連結部材40の上方に配置される。
下部の支持部材50aは、筐体12の下方から下側の設置部60aの透孔62に挿通され、ベース板52は、座面61に当接した状態で2本のボルトBにより筐体12にボルト止めされている。当接部材56の第1当接面55aは連結部材40の外周面41aに当接し、連結部材40を下から支持している。第2当接面55bは、連結部材40の接合面41bに当接し、連結部材40の軸方向の位置を位置決めしている。
下部の支持部材50aは、筐体12の下方から下側の設置部60aの透孔62に挿通され、ベース板52は、座面61に当接した状態で2本のボルトBにより筐体12にボルト止めされている。当接部材56の第1当接面55aは連結部材40の外周面41aに当接し、連結部材40を下から支持している。第2当接面55bは、連結部材40の接合面41bに当接し、連結部材40の軸方向の位置を位置決めしている。
下部の支持部材50aは、連結部材40に対する軸方向の相対位置を管理する必要がある。そのため、設置部60aは、座面61に対して垂直に立ち上がる係止面65を有し、ベース板51の一側縁を係止面65に当接させることにより、ベース板51および支持部材50aの軸方向位置を位置決めしている。この際、ベース板51の位置を調整可能とするため、ボルトBを通すベース板51の透孔53は、ボルトBの径よりもやや大きい径とするか、あるいは、軸方向に細長い長孔に形成される。
上部の支持部材50bは、筐体12の上方から上側の設置部60bの透孔62に挿通され、ベース板52は、座面61に隙間を置いて対向した状態で2本のボルトBにより筐体12にボルト止めされている。当接部材56の第1当接面55aは連結部材40の外周面41aに当接し、連結部材40を上から押圧している。第2当接面55bは、連結部材40の接合面41bに当接し、連結部材40の軸方向の位置を位置決めしている。
なお、上側の設置部60bの座面61から連結部材40の外周面41aまでの距離(所定距離)L2は、下側の設置部60aの座面61から連結部材40の外周面41aまでの距離(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)形成されている。一方、支持部材50a、50bにおいて、ベース板52から第1当接面55aまでの長さ(最短距離)は、共通の長さ、例えば、L1、に設定されている。そのため、上記のように、上部の支持部材50bは、第1当接面55aが連結部材40の外周面41aに当接した状態において、ベース板52と座面61との間に隙間(例えば、数ミリ程度)が生じる。この状態で、ボルトBを締め込むことにより、上部の支持部材50bの当接部材56は連結部材40を押圧し下部の支持部材50bの当接部材56に押し当てる。これにより、連結部材40の径方向位置は、下側の支持部材50aを基準とする正確な位置に位置決めされる。
なお、上側の設置部60bの座面61から連結部材40の外周面41aまでの距離(所定距離)L2は、下側の設置部60aの座面61から連結部材40の外周面41aまでの距離(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)形成されている。一方、支持部材50a、50bにおいて、ベース板52から第1当接面55aまでの長さ(最短距離)は、共通の長さ、例えば、L1、に設定されている。そのため、上記のように、上部の支持部材50bは、第1当接面55aが連結部材40の外周面41aに当接した状態において、ベース板52と座面61との間に隙間(例えば、数ミリ程度)が生じる。この状態で、ボルトBを締め込むことにより、上部の支持部材50bの当接部材56は連結部材40を押圧し下部の支持部材50bの当接部材56に押し当てる。これにより、連結部材40の径方向位置は、下側の支持部材50aを基準とする正確な位置に位置決めされる。
上記構成の支持構造においては、始めに、下部の支持部材50aを筐体12に設置およびねじ止めし、当接部材56の第1当接面55aおよび第2当接面55bを連結部材40に面接触させることで連結部材40を下側から支持する。支持部材50aの第1当接面55aにより、連結部材40の高さ方向(径方向)の正位置を定め、第2当接面55bにより連結部材40の軸方向の正位置を定める。その後、上部の支持部材50bを筐体12に設置し、ボルトBによって筐体12に連結する。この時、ボルトBをねじ込むことによって、支持部材50bから連結部材40に軸力が作用し、当接部材56の第1当接面55aにより連結部材40を支持部材50aに押し付けることで連結部材40の上下方向(径方向)の固定が行われる。
以上のように構成された第1実施形態に係る回転電機10によれば、片持ち支持された回転子30の回転シャフト32の出力側端32bおよび連結部材40を支持部材50a、50bにより支持し、連結部材40の径方向位置および軸方向位置を正位置に固定することが可能となる。連結部材40と他機器との連結を解除した場合でも、回転シャフト32および回転子30の位置は変位せず、すなわち、位置ずれすることが無く、回転電機単体での輸送等が可能となる。これにより、他機器との直結作業時、メンテナンス時、および輸送時などに、回転子を安定して保持し回転子の位置ずれを防止することが可能な回転電機を得ることができる。
なお、支持部材50a、50bは、ボルトBにより筐体12に対して着脱自在に取り付けられている。そのため、連結部材40および筐体12を他機器に連結した後は、ボルトBを緩めて筐体12の外側から支持部材50a、50bを引き抜くことにより、支持部材50a、50bを容易に取り外すことができる。
なお、支持部材50a、50bは、ボルトBにより筐体12に対して着脱自在に取り付けられている。そのため、連結部材40および筐体12を他機器に連結した後は、ボルトBを緩めて筐体12の外側から支持部材50a、50bを引き抜くことにより、支持部材50a、50bを容易に取り外すことができる。
次に、この発明の他の実施形態に係る回転電機ついて説明する。以下に述べる他の実施形態において、前述した第1実施形態と同一の部分および同一の構成部材には、第1実施形態と同一の参照符号を付してその説明を省略あるいは簡略化し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る回転電機の概略的な縦断面図、図6は、第2実施形態に係る回転電機の開放端側を示す側面図である。
図示のように、第2実施形態によれば、連結部材40の外周面41aに、例えば、断面がV字形状の係合溝68が形成されている。係合溝68は、外周面41aの全周に亘って延び、中心軸線Cと同軸の環状に形成されている。
支持部材50a、50bの当接部材56は、それぞれ、係合溝68に係合可能なくさび形状に形成されている。すなわち、当接部材56は、支持脚54側から中心軸線Cに向かって先細となるくさび形状の先端部を有している。各当接部材56の先端縁(くさびの頂部)は、係合溝68と同様の曲率で湾曲した円弧状の先端縁55cを形成している。
図5は、第2実施形態に係る回転電機の概略的な縦断面図、図6は、第2実施形態に係る回転電機の開放端側を示す側面図である。
図示のように、第2実施形態によれば、連結部材40の外周面41aに、例えば、断面がV字形状の係合溝68が形成されている。係合溝68は、外周面41aの全周に亘って延び、中心軸線Cと同軸の環状に形成されている。
支持部材50a、50bの当接部材56は、それぞれ、係合溝68に係合可能なくさび形状に形成されている。すなわち、当接部材56は、支持脚54側から中心軸線Cに向かって先細となるくさび形状の先端部を有している。各当接部材56の先端縁(くさびの頂部)は、係合溝68と同様の曲率で湾曲した円弧状の先端縁55cを形成している。
下部の支持部材50aは、筐体12の下方から下側の設置部60aの透孔62に挿通され、ベース板52は、座面61に当接した状態で2本のボルトBにより筐体12にボルト止めされている。当接部材56のくさび状の先端部は、連結部材40の係合溝68に嵌合し、係合溝68のV字状の底面に当接し、更に、円弧状の先端縁55cは、係合溝68の底縁に当接する。これにより、支持部材50aは、連結部材40を下から支持している。係合溝68と下部の支持部材50aの高さ方向の管理とにより、連結部材40の高さ方向(径方向)の正位置を定めている。
上部の支持部材50bは、筐体12の上方から上側の設置部60bの透孔62に挿通され、ベース板52は、座面61に隙間を置いて対向した状態で2本のボルトBにより筐体12にボルト止めされている。当接部材56のくさび状の先端部は、連結部材40の係合溝68に係合し、係合溝68の両底面を中心軸線Cの側に押圧している。更に、当接部材56の円弧状の先端縁55cは、係合溝68の底縁に当接している。このように、上下の支持部材50a、50bのくさび状の当接部材56を断面がV字形状の係合溝68に嵌合することにより、連結部材40の軸方向の位置が正位置に位置決めされる。
なお、上側の設置部60bの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L2は、下側の設置部60aの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)形成されている。一方、支持部材50a、50bにおいて、ベース板52から先端縁55cまでの長さは、共通の長さ、例えば、L1に設定されている。そのため、上部の支持部材50bを筐体12に設置する際、ボルトBをねじ込むことによって、支持部材50bから連結部材40に軸力が作用し、連結部材40を第1支持部材50aに押し付けることで連結部材40の上下方向(径方向)の位置が固定される。
第2実施形態において、回転電機10の他の構成は、前述した第1実施形態に係る回転電機と同一である。
なお、上側の設置部60bの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L2は、下側の設置部60aの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)形成されている。一方、支持部材50a、50bにおいて、ベース板52から先端縁55cまでの長さは、共通の長さ、例えば、L1に設定されている。そのため、上部の支持部材50bを筐体12に設置する際、ボルトBをねじ込むことによって、支持部材50bから連結部材40に軸力が作用し、連結部材40を第1支持部材50aに押し付けることで連結部材40の上下方向(径方向)の位置が固定される。
第2実施形態において、回転電機10の他の構成は、前述した第1実施形態に係る回転電機と同一である。
上記のように構成された第2実施形態に係る回転電機10によれば、軸方向位置を定めるためのフランジ等を当接部材に設けることができない場合でも、支持部材50a、50bのくさび状の当接部材56と係合溝68とを用いることにより、連結部材40の上下方向(径方向)の位置および軸方向の位置を厳格に位置きめすることができる。他機器との連結を解除しても回転軸の位置は変位せず、電動機単体での輸送等が可能となる。
以上のことから、第2実施形態によれば、連結部材40と他機器との連結を解除した場合でも、回転シャフト32および回転子30の位置は変位せず、すなわち、位置ずれすることが無く、回転電機単体での輸送等が可能となる。これにより、他機器との直結作業時、メンテナンス時、および輸送時などに、回転子を安定して保持し回転子の位置ずれを防止することが可能な回転電機が得られる。
以上のことから、第2実施形態によれば、連結部材40と他機器との連結を解除した場合でも、回転シャフト32および回転子30の位置は変位せず、すなわち、位置ずれすることが無く、回転電機単体での輸送等が可能となる。これにより、他機器との直結作業時、メンテナンス時、および輸送時などに、回転子を安定して保持し回転子の位置ずれを防止することが可能な回転電機が得られる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係る回転電機の開放端側を示す側面図である。
図示のように、第3実施形態によれば、回転電機10は、3つの支持部材50a、50b、50cを備えている。接続端部14の外周面の3箇所に、設置部60a、60b、60cが設けられている。設置部60bは、鉛直方向の上部に設けられ、設置部60a、60cは、それぞれ設置部60bから角度θ(約120°)、円周方向に離間した位置に設けられている。支持部材50a、50b、50cは、それぞれ設置部60a、60b、60cに設置され、互いに円周方向に等間隔(約120度)をおいて配置されている。
図7は、第3実施形態に係る回転電機の開放端側を示す側面図である。
図示のように、第3実施形態によれば、回転電機10は、3つの支持部材50a、50b、50cを備えている。接続端部14の外周面の3箇所に、設置部60a、60b、60cが設けられている。設置部60bは、鉛直方向の上部に設けられ、設置部60a、60cは、それぞれ設置部60bから角度θ(約120°)、円周方向に離間した位置に設けられている。支持部材50a、50b、50cは、それぞれ設置部60a、60b、60cに設置され、互いに円周方向に等間隔(約120度)をおいて配置されている。
第2実施形態と同様に、連結部材40の外周面41aに断面がV字形状の係合溝68が形成されている。支持部材50a、50b、50cの当接部材56は、くさび状に形成され、すなわち、当接部材56は、支持脚54側から中心軸線Cに向かって先細となるくさび形状に形成され、それぞれ係合溝68に嵌合している。第3実施形態において、各当接部材56の先端縁(くさびの頂部)は、円弧状ではなく直線状の先端縁55cを形成している。各先端縁55cは、係合溝68の底縁に対して接線方向に延びている。
上側の設置部60bの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L2は、下側の設置部60a、60cの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)形成されている。一方、支持部材50a、50b、50cにおいて、ベース板52から先端縁55cまでの長さは、共通の長さ、例えば、L1、に設定されている。
上側の設置部60bの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L2は、下側の設置部60a、60cの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)形成されている。一方、支持部材50a、50b、50cにおいて、ベース板52から先端縁55cまでの長さは、共通の長さ、例えば、L1、に設定されている。
上記の支持構造において、例えば、回転電機10の輸送保護装置の取り付け前や車体からの艤装解除の際、始めに、下部の2つの支持部材50a、50cを筐体12に設置し、当接部材56を係合溝68に嵌合する。2つの支持部材50a、50cにより連結部材40を下から支持することにより、更に、支持部材50a、50cの高さ方向および軸方向の位置決めを管理することにより、連結部材40の高さ方向(径方向)の位置を定める。次いで、上部の支持部材50bを筐体12に設置し、支持部材50bの当接部材56を係合溝68に嵌合する。上下3つの当接部材56と係合溝68との嵌合により、連結部材40の軸方向の位置が正位置に位置決めされる。
また、上側の設置部60bの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L2は、下側の2つの設置部60a、60cの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)設定されていることから、下部の支持部材50a、50cを取り付けた後に、上部の支持部材50bを取り付けることで、連結部材40に支持部材50bから軸力が作用し、連結部材40の上下方向(径方向)の位置が固定される。
また、上側の設置部60bの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L2は、下側の2つの設置部60a、60cの座面61から連結部材40の係合溝68の底までの最短長さ(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)設定されていることから、下部の支持部材50a、50cを取り付けた後に、上部の支持部材50bを取り付けることで、連結部材40に支持部材50bから軸力が作用し、連結部材40の上下方向(径方向)の位置が固定される。
以上のように構成された第3実施形態によれば、連結部材40を3点で固定することで、連結部材40の軸方向の位置決めを確実に行うことができ、かつ、強固に回転子を固定、支持することが可能になる。これにより、他機器との直結作業時、メンテナンス時、および輸送時などに、回転子を安定して保持し回転子の位置ずれを防止することが可能な回転電機が得られる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係る回転電機の概略的な縦断面図、図9は、第4実施形態に係る回転電機の閉塞端側を示す側面図である。
図示のように、第4実施形態によれば、回転電機10は、回転子30の非駆動側に設けられた任意の押圧部材70を備えている。本実施形態では、押圧部材70として、回転シャフト32の非駆動側の端部32aに固定された円盤状の支持板を用いている。押圧部材70は、回転シャフト32と同軸的に設けられ、筐体12の端板13に隙間を置いて対向している。また、端板13には、複数、例えば、4つのねじ孔72が形成されている。これらのねじ孔72は、円周方向に等間隔を置いて設けられているとともに、それぞれ押圧部材70に対向している。端板13の外側からねじ孔72にボルトB2がねじ込まれ、ボルトB2の先端が押圧部材70に押し当られる。
第4実施形態において、回転電機10の他の構成は、前述した第1実施形態に係る回転電機10と同一である。
図8は、第4実施形態に係る回転電機の概略的な縦断面図、図9は、第4実施形態に係る回転電機の閉塞端側を示す側面図である。
図示のように、第4実施形態によれば、回転電機10は、回転子30の非駆動側に設けられた任意の押圧部材70を備えている。本実施形態では、押圧部材70として、回転シャフト32の非駆動側の端部32aに固定された円盤状の支持板を用いている。押圧部材70は、回転シャフト32と同軸的に設けられ、筐体12の端板13に隙間を置いて対向している。また、端板13には、複数、例えば、4つのねじ孔72が形成されている。これらのねじ孔72は、円周方向に等間隔を置いて設けられているとともに、それぞれ押圧部材70に対向している。端板13の外側からねじ孔72にボルトB2がねじ込まれ、ボルトB2の先端が押圧部材70に押し当られる。
第4実施形態において、回転電機10の他の構成は、前述した第1実施形態に係る回転電機10と同一である。
上記構成の第4実施形態によれば、ボルトB2を押圧部材70に押し当てることで、回転子30を軸方向に加圧し、駆動端側に移動させ、連結部材40の接合面(端面)41bを支持部材50a、50bの第2当接面55bに押し当てることができる。これにより、連結部材40および回転子30の軸方向に対する位置決めを一層、確実に行え、かつ、回転子30を強固に支持、固定することが可能になる。
なお、押圧部材70は独立した支持板に限らず、回転シャフトに取り付けられる冷却ファン、あるいは、回転子鉄心34自身を支持部材として用いることが可能である。
なお、押圧部材70は独立した支持板に限らず、回転シャフトに取り付けられる冷却ファン、あるいは、回転子鉄心34自身を支持部材として用いることが可能である。
(第5実施形態)
図10は、第5実施形態に係る回転電機の概略的な縦断面図、図11は、第5実施形態に係る回転電機の開放端側を示す側面図である。
図示のように、第5実施形態によれば、前述した第4実施形態と同様に、回転電機10は、回転子30の非駆動側に設けられた押圧部材70と、筐体12の端板13にねじ込まれ押圧部材70に押し当てられた複数本のボルト(締結部材)B2と、を備えている。
更に、第5実施形態では、連結部材40の外周面41aは、非駆動側から駆動側に向かって先細となるように傾斜したテーパ面41cを形成している。支持部材50a、50bの当接部材56は、それぞれテーパ面41cに対応する曲率および傾斜のテーパ状に形成された当接面55aを有している。第2当接面は省略される。
第5実施形態において、回転電機10の他の構成は、前述した第1実施形態に係る回転電機10と同一である。
図10は、第5実施形態に係る回転電機の概略的な縦断面図、図11は、第5実施形態に係る回転電機の開放端側を示す側面図である。
図示のように、第5実施形態によれば、前述した第4実施形態と同様に、回転電機10は、回転子30の非駆動側に設けられた押圧部材70と、筐体12の端板13にねじ込まれ押圧部材70に押し当てられた複数本のボルト(締結部材)B2と、を備えている。
更に、第5実施形態では、連結部材40の外周面41aは、非駆動側から駆動側に向かって先細となるように傾斜したテーパ面41cを形成している。支持部材50a、50bの当接部材56は、それぞれテーパ面41cに対応する曲率および傾斜のテーパ状に形成された当接面55aを有している。第2当接面は省略される。
第5実施形態において、回転電機10の他の構成は、前述した第1実施形態に係る回転電機10と同一である。
上記構成の第5実施形態によれば、連結部材40の外周面41aおよび当接部材56お当接面55aをテーパ形状に形成されていることから、これらを互いに当接させることにより、連結部材40の上方方向(径方向)の位置および軸方向の位置を同時に位置決めすることが可能となる。各当接部材56における第2当接面を省略することができ、支持部材50a、50bの構成の簡略化を図ることができる。
更に、ボルトB2を押圧部材70に押し当てることで、回転子30を軸方向に加圧し、駆動端側に移動させ、連結部材40のテーパ面41cを支持部材50a、50bの当接面55aに押し当てることができる。これにより、連結部材40および回転子30の軸方向および径方向の位置決めを一層、確実に行え、かつ、回転子30を強固に支持、固定することが可能になる。
なお、第5実施形態においても、押圧部材70は独立した支持板に限らず、回転シャフトに取り付けられる冷却ファン、あるいは、回転子鉄心34自身を支持部材として用いることが可能である。
更に、ボルトB2を押圧部材70に押し当てることで、回転子30を軸方向に加圧し、駆動端側に移動させ、連結部材40のテーパ面41cを支持部材50a、50bの当接面55aに押し当てることができる。これにより、連結部材40および回転子30の軸方向および径方向の位置決めを一層、確実に行え、かつ、回転子30を強固に支持、固定することが可能になる。
なお、第5実施形態においても、押圧部材70は独立した支持板に限らず、回転シャフトに取り付けられる冷却ファン、あるいは、回転子鉄心34自身を支持部材として用いることが可能である。
(第6実施形態)
図12は、第6実施形態に係る回転電機の開放端側を示す側面図である。
前述した種々の実施形態では、上側の設置部60bの座面61から連結部材40の外周面41a(あるいは係合溝の底)までの最短長さ(所定距離)L2は、下側の設置部60aの座面61から連結部材40の外周面41a(あるいは係合溝の底、あるいはテーパ面41c)までの最短長さ(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)形成され、支持部材50a、50bは共通の長さ、例えば、L1、に設定されている。これに対して、第6実施形態によれば、設置部60a、60bにおいて、座面61から連結部材40の外周面41a(あるいは係合溝の底、あるいはテーパ面41c)までの最短長さ(所定距離)は、共通の長さL1に設定されている。代わりに、上部の支持部材50bの長さL3を下部の支持部材50aの長さL1よりも長く(L3>L1)形成されている。詳細には、上部の支持部材50bのベース板52から第1当接面55aまでの長さL3は、下部の支持部材50aのベース板52から第1当接面55aまでの長さL1よりも数ミリ程度、長く設定されている。
そのため、上部の支持部材50bは、第1当接面55aが連結部材40の外周面41a(テーパ面41c)に当接した状態において、ベース板52と座面61との間に隙間(例えば、数ミリ程度)が生じる。この状態で、ボルトBを締め込むことにより、上部の支持部材50bの当接部材56は連結部材40を押圧し下部の支持部材50bの当接部材56に押し当てる。これにより、連結部材40の径方向位置は、下側の支持部材50aを基準とする正確な位置に位置決めされる。
図12は、第6実施形態に係る回転電機の開放端側を示す側面図である。
前述した種々の実施形態では、上側の設置部60bの座面61から連結部材40の外周面41a(あるいは係合溝の底)までの最短長さ(所定距離)L2は、下側の設置部60aの座面61から連結部材40の外周面41a(あるいは係合溝の底、あるいはテーパ面41c)までの最短長さ(所定距離)L1よりも短く(L2<L1)形成され、支持部材50a、50bは共通の長さ、例えば、L1、に設定されている。これに対して、第6実施形態によれば、設置部60a、60bにおいて、座面61から連結部材40の外周面41a(あるいは係合溝の底、あるいはテーパ面41c)までの最短長さ(所定距離)は、共通の長さL1に設定されている。代わりに、上部の支持部材50bの長さL3を下部の支持部材50aの長さL1よりも長く(L3>L1)形成されている。詳細には、上部の支持部材50bのベース板52から第1当接面55aまでの長さL3は、下部の支持部材50aのベース板52から第1当接面55aまでの長さL1よりも数ミリ程度、長く設定されている。
そのため、上部の支持部材50bは、第1当接面55aが連結部材40の外周面41a(テーパ面41c)に当接した状態において、ベース板52と座面61との間に隙間(例えば、数ミリ程度)が生じる。この状態で、ボルトBを締め込むことにより、上部の支持部材50bの当接部材56は連結部材40を押圧し下部の支持部材50bの当接部材56に押し当てる。これにより、連結部材40の径方向位置は、下側の支持部材50aを基準とする正確な位置に位置決めされる。
第6実施形態において、回転電機の他の構成は、前述した第5実施形態に係る回転電機と同一である。上記のように構成された第6実施形態においても、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。更に、第6実施形態によれば、各設置部の座面の高さ位置を共通とすることにより、筐体12の設計、加工を容易化することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。支持部材の設置数は、2つ、あるいは、3つに限定されることなく、必要に応じて、4つ以上設けてもよい。
10…回転電機、12…筐体、13…端板、20…固定子、22…固定子鉄心、
24…固定子コイル、30…回転子、32…回転シャフト(回転軸)、
34…回転子鉄心、40…連結部材、41a…外周面、
50a、50b、50c…支持部材、52…ベース板、54…脚部、56…当接部材、
55a…当接面、60a、60b、60c…設置部、63…ねじ孔、65…透孔、
70…押圧部材、B、B2…ボルト
24…固定子コイル、30…回転子、32…回転シャフト(回転軸)、
34…回転子鉄心、40…連結部材、41a…外周面、
50a、50b、50c…支持部材、52…ベース板、54…脚部、56…当接部材、
55a…当接面、60a、60b、60c…設置部、63…ねじ孔、65…透孔、
70…押圧部材、B、B2…ボルト
Claims (10)
- 軸受が設けられた端板により閉塞され軸方向の一端に位置する閉塞端と前記軸方向の他端に位置し他機器に接続可能な開放した開口端と、を有する筒状の筐体と、
前記軸受に支持された一端部と前記開口端の近傍に位置する他端部と前記他端部に設けられ前記他機器に接続可能なフランジ部とを有し、中心軸線の回りで回転自在に支持された回転シャフトと、前記回転シャフトに固定された回転子鉄心と、を具備する回転子と、
前記筐体に固定され前記回転子鉄心の周囲に隙間を置いて配置された固定子と、を備え、
前記フランジ部は、前記回転シャフトの径方向に間隔を置いて前記筐体の開口端の側の端部に対向する周面を有し、
前記筐体は、前記中心軸線の回りで周方向に互いに離間して前記開口端の側の端部に形成された複数の設置部を有し、前記設置部の各々は、前記端部に形成され前記フランジ部の前記周面に対し前記径方向に所定距離だけ離間して位置する座面と、前記座面を貫通して前記端部に形成され前記フランジ部の前記周面に向かって開口した透孔と、前記透孔の近傍で前記座面に設けられたねじ孔と、を有している
回転電機。 - 複数の前記設置部は、前記周方向において、90°~180°互いに離間して設けられている請求項1に記載の回転電機。
- 前記筐体は、前記周方向に180°離間して設けられている2つの前記設置部を有している請求項2に記載の回転電機。
- 前記筐体は、前記周方向に互いに120°離間して設けられた3つの前記設置部を有している請求項2に記載の回転電機。
- それぞれ前記設置部に設置され前記フランジ部を介して前記回転シャフトを支持する複数の支持部材を更に備え、
前記支持部材の各々は、前記設置部の座面に対向して配置され前記ねじ孔にねじ込まれたボルトにより前記座面にねじ止めされるベース部と、前記ベース部から前記中心軸線に向かって延出し、前記設置部の透孔に挿通される脚部と、前記脚部の延出端に設けられ前記フランジ部の少なくとも前記周面に当接可能な当接部と、を有している請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機。 - 少なくとも1つの前記設置部の座面と前記フランジ部の周面との間の所定距離は、他の前記設置部の座面と前記フランジ部の周面との間の所定距離よりも短く形成され、
複数の前記支持部材において、前記ベース部から前記当接部までの長さは、前記他の設置部の座面と前記フランジ部の周面との間の所定距離と共通に形成されている請求項5に記載の回転電機。 - 複数の前記設置部において、前記座面と前記フランジ部の周面との間の所定距離は、共通に設定され、
少なくとも1つの前記支持部材の前記ベース部から前記当接部までの長さは、前記所定距離よりも長く形成され、他の支持部材の前記ベース部から前記当接部までの長さは、前記所定距離と共通に形成されている請求項5に記載の回転電機。 - 前記支持部材の当接部は、前記フランジ部の周面に当接する円弧状に湾曲した第1当接面と、前記第1当接面に直交して位置し前記フランジ部の軸方向の位置を規制する第2当接面と、を有している請求項5に記載の回転電機。
- 前記フランジ部は、前記周面に形成された環状の係合溝を有し、
前記支持部材の当接部は、前記係合溝に嵌合したくさび状の先端部と、前記係合溝の底に当接する円弧状の先端縁と、を有している請求項5に記載の回転電機。 - 前記フランジ部の周面は、傾斜したテーパ面を形成し、
前記支持部材の前記当接部は、前記テーパ面に対応する曲率および傾斜のテーパ状に形成され前記テーパ面に当接する当接面を有している請求項5に記載の回転電機。
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