JP2022068537A - 連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合うソファ同士の間の隙間間隔を一定に保持する。【解決手段】本発明の連結構造は、背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合う二台のソファ10を、互いの相対位置の変位を拘束する拘束部材26,31によって連結する。背支持体14の背支持体上部21に取り付けた第一拘束部材26は、背もたれ本体17の背本体張出し部22によって覆われている。第二拘束部材31は、両ソファ10の脚部材30同士を連結する。【選択図】図7

Description

本発明は、背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合う二台のソファ又はソファと他の什器とを連結する連結構造に関するものである。
近年、オフィス等でも、ファミリーレストランやファストフード店等のように対面式でソファを配置するミーティングブースが増えている(例えば特許文献1の使用状態を示す参考図参照)。また、昨今、オフィスの中で、少人数・他人数の打ち合わせスペースを構築したり、セミナーを開催したり、と用途に応じてレイアウトを変更して多目的に利用するスペースを設けることも増えてきている。
意匠登録第1626094号公報
さて、特許文献1のようなソファ同士を背中合わせ状に配置したり横並び状に配置したりすると、両ソファの間には隙間が空くことになるが、両ソファは単に隣り合わせて並べるだけであるため、両ソファ間の隙間間隔の設定調節は手動でしなければならず、当該隙間間隔を一定にして体裁よくするのが難しいという問題があった。また、例えば上側が広く下側が狭いクサビ状の目立つ隙間ができたり、上側が狭く下側が広い末広がり状の目立つ隙間ができたりする場合もあった。
しかも、この種の問題は、ソファとプラントボックス等の什器とを背中合わせ状に配置したり横並び状に配置したりする場合にも言えるものであった。
本発明は、上記のような現状を検討して改善を施した連結構造を提供することを技術的課題としている。
本発明の連結構造は、背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合う二台のソファ、又はソファと他の什器とが、互いの相対位置の変位を拘束する拘束部材によって連結されているというものである。
本発明の連結構造によれば、背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合う二台のソファ又はソファと他の什器とが、互いの相対位置の変位を拘束する拘束部材によって連結されるから、両ソファ間、又はソファと他の什器との間の隙間間隔の設定調節を拘束部材によって簡単に行え、当該隙間間隔を一定に保持できる。これにより、隣り合う両ソファ又はソファと他の什器とを体裁よく揃えて配置でき、配置状態の美感が向上する。
本発明の連結構造において、前記ソファの背もたれは、背支持体と、前記背支持体に着脱可能に取り付けられる背もたれ本体とを備えており、前記背支持体に取り付けた拘束部材の少なくとも一部が前記背もたれ本体によって覆われるようにしてもよい。
このような態様によれば、隣り合うソファ同士の隙間又はソファと他の什器との隙間を上下方向で一定にしながら、拘束部材をも人目に触れないようにして、意匠性に優れた連結構造を提供できる。
本発明の連結構造において、前記拘束部材は、前記両ソファ、又は前記ソファと前記他の什器とを、少なくとも高さ方向の二箇所において拘束するようにしてもよい。
このような態様によれば、ソファ同士の隙間又はソファと他の什器との隙間をより確実に上下方向で一定にできるとともに、隣り合うソファ同士又はソファと他の什器とをずれなく強固に連結できる。
本発明の連結構造において、前記拘束部材は、第一拘束部材と、前記第一拘束部材よりも低い位置にある第二拘束部材とを備えており、前記第一拘束部材は、前記両ソファにおける背もたれの上部同士、又は前記ソファにおける背もたれの上部と前記他の什器との相対位置の変位を拘束するようにしてもよい。
また、本発明の連結構造において、前記拘束部材は、第一拘束部材と、前記第一拘束部材よりも低い位置にある第二拘束部材とを備えており、前記第二拘束部材は、前記両ソファの脚部材同士、又は前記ソファの脚部材と前記他の什器の脚部材との相対位置の変位を拘束するようにしてもよい。
これらの態様によれば、第一及び第二拘の束部材によって上下二箇所でソファ同士又はソファと他の什器とを連結することで、それらの隙間をより確実に上下方向で一定にできるとともに、ソファ同士又はソファと他の什器とを強固に連結できる。さらに、第一拘束部材又は第二拘束部材をソファの背もたれ上部又は脚部材に設けることで、上下方向に延びる上記隙間をその上部又は下部もしくはその両方で調節でき、上記隙間を上下方向中央部付近で調節する構成に比べて、上記隙間を上下方向で一定にしやすくなる。
また、第一拘束部材を背もたれ上部に設ける態様は、例えば、背枠体の前面部に設けた背クッションが背枠体の左右側面部よりも左右外側へ張り出している構成や、背枠体の背面部よりも後ろ側へ張り出している構成において、背クッションを押し潰しながらソファ同士又はソファと他の什器との間の隙間を一定にできるので、特に有効である。
また、第二拘束部材を脚部材に設ける態様は、第二拘束部材を目立たない箇所に設けることができ、ソファ及び他の什器の意匠性を損なうことなくソファ同士又はソファと他の什器とを連結できる。
本発明の連結構造において、前記第一拘束部材、前記第二拘束部材、若しくは前記拘束部材として前記第一拘束部材と前記第二拘束部材との中途の高さ位置にある第三拘束部材は、前記両ソファにおいて座体を支持するベース体同士、又は前記ベース体と前記他の什器との相対位置の変位を拘束するようにしてもよい。
このような態様によれば、第一、第二及び第三の拘束部材によって上下三箇所でソファ同士又はソファと他の什器とを連結することで、それらの隙間をより確実に上下方向で一定にできるとともに、ソファ同士又はソファと他の什器とを強固に連結できる。また、このような態様は、例えば、座体に設けた座クッション体がベース体の左右側面部よりも左右外側へ張り出している構成において、座クッション体を押し潰しながらソファ同士又はソファと他の什器との間の隙間を一定にできるので、特に有効である。
本発明の連結構造は、背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合う二台のソファ又はソファと他の什器との間の隙間間隔を一定に保持できる。
ソファ及びテーブルの組を並設したレイアウト例の斜視図である。 ソファを横並び状に配置したレイアウト例の斜視図である。 背中合わせ状に配置した二台のソファの斜視図である。 横並び状に配置した二台のソファの斜視図である。 ソファ単体を示し、(A)は前側、(B)は後ろ側から見斜視図である。 同ソファを示し、(A)は背面図、(B)は斜め下から見た斜視図である。 (A)は座体を分離させた状態の斜視図、(B)は座体を示す斜視図である。 ベース体及び背もたれを示し、(A)は背もたれ本体を分離させた状態の斜視図、(B)は背支持体の拡大斜視図である。 背もたれ本体の背インナー体を前側から見た斜視図である。 同背インナー体を後ろ側から見た斜視図である。 ベース体と背支持体とを分離させた状態の斜視図である。 (A)は背支持体上部と背もたれ本体上部との連結箇所を示す縦断面図、(B)はベース体13と背支持体との連結を示す縦断面図である。 背支持体下部と背もたれ本体下部との連結箇所を示し、(A)は正面図、(B)は縦断面図である。 (A)は座体の前後方向縦断面図、(B)は(A)のXIVB-XIVB位置に沿った断面図である。 横並び状のソファの背支持体同士の上部連結箇所を示す平面図である。 (A)横並び状のソファの脚部材同士の連結箇所を示す斜視図、(B),(C)は第二拘束部材の斜視図である。 横並び状のソファの連結箇所を示す左右方向縦断面図であり、(A)は図15のXVIIA-XVII位置での上部連結箇所、(B)は下部連結箇所を示す。 背合せ状のソファの背支持体同士の上部連結箇所を示す平面図である。 (A)背合せ状のソファの脚部材同士の連結箇所を示す斜視図である。 背合せ状のソファの連結箇所を示す前後方向縦断面図であり、(A)は上部連結箇所、(B)は下部連結箇所を示す。 (A)凹所にスペーサ部材を有する背インナー体の斜視図、(B)は(A)の一点鎖線円で囲んだ箇所の拡大図である。 背支持体及び背もたれ本体の上角部を示し、(A)は左右方向縦断面図、(B)は(A)のXXIIB-XXIIB位置に沿った前後方向縦断面図である。 一人掛け用ソファを示し、(A)は前側から見た斜視図、(B)は後側から見た斜視図である。 同ソファのベース体及び背支持体を示す斜視図である。 同ソファの背インナー体を前側から見た斜視図である。 同背インナー体を後ろ側から見た斜視図である。 複数人掛け用ソファと一人掛け用ソファとを示す斜視図である。 図27に示す両ソファの下部連結箇所を示す下側から見た斜視図である。 (A)は図27に示す両ソファのベース体及び背支持体の連結箇所を示す斜視図、(B)は背支持体上部の連結箇所の拡大斜視図、(B)はベース体の連結箇所の拡大斜視図である。 (A)はソファと置き棚のレイアウト例を示す斜視図、(B)はソファ上部及び置き棚上部の連結箇所を示す斜視図である。 図30(A)に示すソファと置き棚の底面図である。 (A)は図31の一点鎖線円で囲まれた下部連結箇所を示す底面図、(B)は(A)のXXXIIB-XXXIIB位置に沿った縦断面図である。 ソファ同士の連結構造の他の例を示し、(A)は背合せ状のソファの斜視図、(B)は横並び状のソファを背面側から見た斜視図、(C)は同ソファを前側から見た斜視図である。
次に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づき説明する。以下の説明では、方向を特定するために前後・左右等の文言を使用するが、この前後・左右の文言は、ソファに普通に着座した(腰掛けた)人の向きを基準にしている。正面視は、着座した人と相対向した方向から見た状態である。
本実施形態のソファ10は、様々な態様で相互に組み合わせてレイアウトすることが可能になっている。図1は、例えばオフィス、病院、学校施設や店舗などでよく見られるミーティングスペース等のレイアウト例を示している。図1のレイアウト例では、テーブル8を挟んで二台のソファ10を向かい合わせ状に配置し、これら二台のソファ10及びテーブル8の組が並設されている。背中合わせ状に隣り合わせた二台のソファ10同士は、後述する拘束部材を介して連結されている。図1において一番手前のソファ10の背面側と一番奥のソファ10の背面側とには、植物等を配置したりできる置き棚9が各ソファ10の背面に重ね合わせて立設配置されている。図3には、背中合わせ状に配置したソファ10同士を抜き出して示している。
図2は、図1のレイアウト例から配置換えした別のレイアウト例を示している。図2のレイアウト例では、四台のソファ10が横並び状に配置されている。この場合も、隣り合わせたソファ10同士は、後述する拘束部材を介して連結されている。図2において一番手前のソファ10の左右外側と一番奥のソファ10の左右外側とには、植物等を配置したりできる置き棚9が、各ソファ10の左右外側の側面に重ね合わせて立設配置されている。図4には、横並び状に配置したソファ10同士を抜き出して示している。
<ソファの基本構造>
図5及び図6に示すように、本実施形態のソファ10は、複数人(二~三人)掛け用に構成されたものであり、人が腰掛ける座体11と、人の背や腰を支える背もたれ12と、座体11及び/又は背もたれ12を支持するベース体13とを備えている。本実施形態では、ベース体13は、座体11と背もたれ12との両方を支持する構成になっている。ベース体13は平面視矩形枠状に構成されている。ベース体13の後部上面には、箱枠状の背支持体14が背支持体として立設されている。ベース体13の下面の四隅部には脚部材30がそれぞれ設けられている。
図7に示すように、座体11は、箱枠状の座フレーム15の上面側に座クッション16を配設した基本構造になっていて、ベース体13上に着脱可能に載置されている(図1~図3参照)。図14等に示すように、座クッション16は、座クッション材16aと、それを覆う座表皮材16bとを備え、座表皮材16bは座フレーム15の下面に巻き回されている。
図8に示すように、背もたれ12は、背支持体14と、背支持体14に着脱可能に取り付けられる背もたれ本体17とを備えている。背もたれ本体17は、箱枠状の背インナー体18の前面側に背クッション19を配設した基本構造になっている。
本実施形態では、背支持体14の前面側に、背インナー体18を嵌める前向き開口状の凹所20が形成されている。背もたれ本体17は、背支持体14の背支持体上部21を覆うようにして、背支持体14の前面側に重ねて取り付けられている。すなわち、背もたれ本体17は、背支持体14の凹所20に背インナー体18を嵌め込んで背支持体14の前面側及び上面側に背クッション19を露出させた状態で配置されている。
背もたれ本体17は、上部側が後方に向けて張り出していて、側面視逆L字の形態になっている。背もたれ本体17上部の背本体張出し部22は、背インナー体18を背支持体14の凹所20に嵌め込んだ状態で、背支持体上部21まで覆うように後ろ向きに突出している。図5及び図6に示すように、背支持体14の凹所20に背インナー体18を嵌め込んだ状態では、背支持体上部21が背本体張出し部22で覆われている。
図12等に示すように、背クッション19は、背クッション材19aと、それを覆う背表皮材19bを備えており、背インナー体18の前面及び上面を覆っている。背表皮材19bの縁部は、背インナー体18の前面及び上面の周縁部に表面側から背面側へ巻き回して設けられている。
背クッション19の左右縁部は、背インナー体18の側面部よりも左右外側に張り出して設けられている。背もたれ本体17を背支持体14に組み付けた状態で、図6(A)に示すように、背クッション19の左右縁部が背支持体14の側面部よりも左右外側に若干はみ出している。
また、図12(A)に示すように、背クッション19の上部のクッション後縁部23は、背インナー体18の上部の後縁部に巻き回して設けられている。そして、背もたれ本体17が背支持体14に取り付けられた状態では、クッション後縁部23は、背支持体14の背面部よりも後ろ側に若干張り出して設けられる。
ソファ10の背面側(ベース体13や背支持体14の背面)は、ベース体13及び背支持体14において人目に触れる箇所、すなわち、ベース体13の前後面及び左右側面や、背支持体14の後面及び左右側面が、意匠性に優れると共に美感を奏する仕上がりになっている。特に、ベース体13や背支持体14の背面は、突起物のない鉛直平面であるため、ソファ10は、図3に示すように他のソファ10と背面同士を向かい合わせて配置(他のソファ10と背中合わせ状に配置)したり、図4に示すように左右側面を向かい合わせて配置(他のソファ10と横並び状に配置)したりし易くなっている。
<隣り合うソファの連結構造の概要>
図15~図20に示すように、本実施形態の連結構造は、背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合う二台のソファ10を上側の第一拘束部材26と下側の第二拘束部材とを使用して、上側の一箇所と下側の二箇所で連結して、隣り合うソファ10同士の相対位置の変位を拘束する。
図8に示すように、背支持体上部21の左右縁部寄り部位のそれぞれに、左右一対の拘束部材取付穴24,25が設けられている。拘束部材取付穴24,25は背支持体上部21に埋め込まれたねじ穴部材で構成されている。背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合う二台のソファ10の上部同士は、拘束部材取付穴24,25に固着される第一拘束部材26にて連結される。
<横並び状ソファの連結構造>
図15及び図17(A)に示すように、拘束部材取付穴24,25のうち、左右外側の外側拘束部材取付穴24は、横並び状に配設した左右のソファ10(図4も参照)の背支持体上部21同士を第一拘束部材26によって連結する際に使用される。第一拘束部材26は、樹脂製又は金属製の平面視略長方形の板状部材で構成され、その長手方向の両縁部寄り部位に設けた一対のねじ挿通孔27を有する。
二台のソファ10を近接して左右横並び状に配設し、背もたれ本体17を取り外した状態で、一方のソファ10の外側拘束部材取付穴24に第一拘束部材26の一方のねじ挿通孔27に上方から挿通するねじ28をねじ込み、他方のソファ10の外側拘束部材取付穴24に、他方のねじ挿通孔27に上方から挿通するねじ28をねじ込むことで、左右のソファ10の背支持体上部21に第一拘束部材26を固着する。これにより、左右の背支持体上部21の相対位置の変位を拘束できるとともに、左右の背支持体14の隙間間隔を一定に保持できる。
そして、第一拘束部材26を取り付けた背支持体14に背もたれ本体17を取り付けると、第一拘束部材26は背もたれ本体17の背本体張出し部22によって覆われるので、第一拘束部材26が人目に触れないようにして、意匠性に優れた連結構造を提供できる。
図16に示すように、二台のソファ10を左右横並び状に配設すると、ソファ10同士の隣接箇所においてベース体13の下面の前寄り角部位と後寄り角部位それぞれで、左右のソファ10の脚部材30同士が左右横並び状に近接配置される。本実施形態では、脚部材30は、略円柱形の接地部から上向きに突出したねじ部を備えており、高さ調節機能を有するアジャスタ式のものである。
本実施形態の連結構造では、左右のソファ10が互いに隣接する箇所で互いに近接する一方のソファ10の脚部材30と他方のソファ10の脚部材30は、メガネ状の第二拘束部材31によって拘束される。すなわち、左右のソファ10の下部を2つの第二拘束部材31によって前後二箇所で相対位置の変位を拘束する。なお、図4では第二拘束部材31の図示を省略している。
図16(B),(C)に示すように、第二拘束部材31は、樹脂製又は金属製であり、平面視で丸長方形状の形態を有し、長手方向両端部寄り部位それぞれに、円形の脚部材保持穴32を備えている。脚部材保持穴32は、第二拘束部材31の上面側がテーパ状に形成される一方、下面側がソファ10の脚部材30よりも僅かに大きい内径の円筒形に形成されている。
図16(A)及び図17(B)に示すように、二台のソファ10を横並び状に配設した状態で互いに近接する左右の脚部材30は、それぞれ脚部材保持穴32に上方から嵌め込まれる。これにより、左右の脚部材30の相対位置の変位を拘束できるとともに、左右の脚部材30同士の隙間間隔を一定に保持できる。すなわち、左右の脚部材30を第二拘束部材31によって連結することで、横並び状に配設したソファ10の下部同士、本実施形態では左右のベース体13同士の隙間間隔を一定に保持できる。
図17に示すように、本実施形態の連結構造は、横並び状に隣り合う二台のソファ10に対して、それらの上部を第一拘束部材26によって連結し、下部を第二拘束部材31によって連結して、隣り合うソファ10のベース体13同士及び背支持体14同士の隙間間隔を上下方向に均一にする。これにより、横並び状のソファ10を特に背面側から見たときの見栄えを向上できるとともに、隣り合うソファ10同士をずれなく強固に連結できる。
<背合せ状ソファの連結構造>
図18及び図20(A)に示すように、背支持体上部21の左右縁部位それぞれに設けた左右の拘束部材取付穴24,25のうち、内側拘束部材取付穴25は、背合せ状に配設した前後のソファ10(図3参照)の背支持体上部21同士を第一拘束部材26によって連結する際に使用される。第一拘束部材26は、横並び状に配設したソファ10の連結に使用するものと同じである。
二台のソファ10を近接して背合せ状に配設し、背もたれ本体17を取り外した状態で、一方のソファ10の内側拘束部材取付穴25と他方のソファ10の内側拘束部材取付穴25に、第一拘束部材26のねじ挿通孔27を挿通してねじ28をねじ込んで、前後のソファ10の背支持体上部21に第一拘束部材26を固着する。二台のソファ10を背合せ状に配設した構成では、互いに近接する前後の背支持体上部21の左右縁部位それぞれの箇所で両ソファ10の内側拘束部材取付穴25同士が前後に並ぶので、それぞれに第一拘束部材26を取り付けて、左右二箇所でソファ10の上部を連結する。これにより、前後の背支持体上部21の相対位置の変位を拘束できるとともに、前後の背支持体14の隙間間隔を背支持体14の左右側部の両方で一定に保持できる。
そして、左右縁部位それぞれに第一拘束部材26を取り付けた背支持体14に背もたれ本体17を取り付けると、第一拘束部材26は背もたれ本体17の背本体張出し部22によって覆われるので、第一拘束部材26が人目に触れないようにして、意匠性に優れた連結構造を提供できる。
図19及び図20(B)に示すように、二台のソファ10を背合せ状に配設すると、ソファ10の背合せ箇所の左右縁部において、両ソファ10の脚部材30同士が前後に近接配置される。左右縁部それぞれの箇所で前後に並ぶ脚部材30は、第二拘束部材31によって拘束される。すなわち、前後のソファ10の下部を2つの第二拘束部材31によって左右二箇所で相対位置の変位を拘束する。なお、第二拘束部材31は、横並び状に配設したソファ10の連結に使用するものと同じである。また、図3では第二拘束部材31の図示を省略している。
図19に示すように、二台のソファ10の背合せ箇所で互いに前後に近接する脚部材30は、それぞれ脚部材保持穴32に上方から嵌め込まれる。これにより、前後の脚部材30の相対位置の変位を拘束できるとともに、前後の脚部材30同士の隙間間隔を一定に保持できる。すなわち、一方のソファ10の脚部材30と他方のソファ10の脚部材30とを第二拘束部材31によって連結することで、背合せ状に配設したソファ10の下部同士、本実施形態では前後のベース体13同士の隙間間隔を一定に保持できる。
図20に示すように、本実施形態の連結構造は、背合せ状に隣り合う二台のソファ10に対して、それらの上部を第一拘束部材26によって左右二箇所で連結し、下部を第二拘束部材31によって左右二箇所で連結して、隣り合うソファ10のベース体13同士及び背支持体14同士の隙間間隔を上下方向に均一にする。これにより、背合せ状の二台のソファ10の側部を横から見たときの見栄えを向上できるとともに、ソファ10同士をずれなく強固に連結できる。
<ソファのベース体の構成>
次に、本実施形態の連結構造を適用する什器の一例であるソファ10の構造について説明する。ソファ10は木製である。
図11等に示すように、箱枠状のベース体13は、四角枠状のベース枠体33の底部がベース底板34で塞がれた箱状の形態を有する。ベース体13の内部には、当該内部を左右に二分する前後長手の内部補強板35が取り付けられている。ベース体13内は、内部補強板35によって左右の二区画に分けられている。ベース体13の上部開口の後ろ寄り箇所は、左右方向に延びるベース蓋板36で塞がれている。
図7及び図14にも示すように、ベース体13の上部開口の前寄り箇所には、座体11が着脱可能に被さっている。すなわち、ベース体13の内部空間は、座体11の取り外しによって上向きに開放可能な収納空間になっていて、座体11は、ベース体13の内部空間に対する蓋として機能している。ベース体13の内部空間には、例えば、飲料水や非常食、ヘルメット等の防災備蓄品を収納・保管しておくことが可能である。
図6(B)にも示すように、ベース体13のベース枠体33の前面には、左右二カ所にコンセント37が取り付けられている。ベース底板34には、コンセント37から延びる配線は、ベース底板34に設けた配線引出し穴38からベース体13の下方へ引き出し可能に構成されている。
ベース体13の下部には、ベース底板34の下方に前後長手の複数のベース底補強板39が左右方向に間隔を空けて設けられている。ベース体13の左右縁部に位置するベース底補強板39の前後両端部それぞれに、高さ調節が可能な脚部材30が設けられている。すなわち、ベース体13の下面の四隅部それぞれに脚部材30が設けられている。
<背支持体の構成>
図8(A)、図11及び図12に示すように、ベース枠体33の後縁部及びベース蓋板36の上に背支持体14が載置される。背支持体14は、鉛直姿勢に立設した左右一対の支持体側板41の後縁部を、左右方向に延設した水平姿勢の支持体天板42と上下4本の鉛直姿勢の支持体第1横桟43及び上下2本の水平姿勢の支持体第二横桟46で連結するとともに、左右の支持体側板41の下部を支持体底板44で連結し、背面開口を背板47で塞いだ構成を有する。
背支持体上部21を形成する支持体天板42の左右縁部寄り部位に上述の拘束部材取付穴24,25が設けられている。支持体側板41は、側面視で直角三角形の上部を切り欠いた略台形の形態を有しており、左右の支持体側板41の間の空間は、背もたれ本体17の背インナー体18が嵌め込まれる凹所20を構成する。
図11及び図12(B)に示すように、背支持体14が載置されるベース蓋板36の左右縁部寄り部位及び中央部の三箇所にダボ40が突設され、それらのダボ40に対応して背支持体14の支持体底板44に3つのダボ穴45が形成されている。ダボ40をダボ穴45に挿通してベース体13と背支持体14とを位置合わせし、ベース蓋板36と支持体底板44とをボルト48とねじ穴部材49とで左右三箇所ずつ連結することで、ベース体13の後部に背支持体14が強固に連結される。
図11等に示すように、支持体底板44は、左右中央部の前縁部が切り欠かれた前向き開口の凹部を有する平面視コ字形の形態を有する。支持体底板44の左右縁部の前方に、支持体側板41の下部前縁部位に沿って左右の座ストッパ板50が傾斜姿勢で立設されている。支持体底板44の前縁部には、前向き凹部に沿って平面視コ字形の下部補強体51が立設されている。
下部補強体51の左右縁部それぞれの後方に、支持体底板44上に前後方向に延びる左右一対の台板52が立設され、左右の台板52の上端部は板状の背もたれ載置台53で連結されている。左右の台板52の前後端は下部補強体51及び一番下の支持体第1横桟43に連結しており、背もたれ載置台53の前縁部は下部補強体51の上端部にも連結していることで、背もたれ載置台53を含む構造体は箱型の頑丈な構造になっている。下部補強体51の前面の左右縁部位に、後述する左右一対のスナップ錠80の錠本体81が固着している。
<背もたれ本体の構成>
図8~図10に示すように、背もたれ本体17は、背インナー体18と背クッション19とを備えている。背インナー体18は、鉛直姿勢に立設した左右一対の背インナー側板61と複数の背インナー柱板62とを、左右方向に延設した背インナー上板63、背インナー底板64、前横桟65、後ろ横桟66などで連結し、その構造体の前面開口を前板67で塞いだ構成を有する。
左右の背インナー側板61の間に4枚の背インナー柱板62が等間隔に配設されており、背インナー側板61及び背インナー柱板62は、側面視で直角三角形の上部を切り欠いた略台形の形態を有している。背インナー側板61及び背インナー柱板62の上端に連結した水平姿勢の背インナー上板63の上面に、背本体張出し部22の内部構造を形成する下側天板68と上側天板69が固着している。
下側天板68及び上側天板69は、左右方向に延びる水平姿勢の板材で構成され、左右縁部及び後縁部が平面視で背インナー側板61の左右外側及び後方に張り出して設けられて、背クッション19で覆われている。
図15、図17、図18及び図20にも示すように、下側天板68の左右後ろ角部に切り欠かれた凹所70が形成されている。凹所70は、拘束部材取付穴24,25に取り付けた第一拘束部材26と平面視で重なる位置に形成されている。背支持体上部21に拘束部材取付穴24,25を取り付けた状態で背支持体14に背もたれ本体17を装着したときに、第一拘束部材26を凹所70内部に位置させて、背支持体上部21と背本体張出し部22との間に隙間が形成されないように構成している。
図21及び図22に示すように、凹所70を覆う箇所の背クッション19(背表皮材19b)を袋状に形成し、凹所70にスペーサ部材91,92を設けてもよい。スペーサ部材91は外側拘束部材取付穴24に対応する位置で凹所70を塞ぎ、スペーサ部材92は内側拘束部材取付穴25に対応する位置で凹所70を塞いでいる。スペーサ部材91,92は、ねじなどの止め具(図示省略)によって着脱可能に構成される。
背支持体14の背支持体上部21に第一拘束部材26を取り付けない状態(ソファ10同士を連結しない状態)では、スペーサ部材91,92はともに凹所70に取り付けられている。これにより、背本体張出し部22の左右両縁部において、背クッション19が凹所70内に入り込んで背クッション19の表面に段差が形成されるのを防止でき、良好な背クッション19の外観が得られる。
一方、ソファ10を横並び状に連結するために、背支持体上部21の外側拘束部材取付穴24に第一拘束部材26が取り付くときには、スペーサ部材91を取り外し、第一拘束部材26を収容するスペースを背インナー体18の背本体張出し部22に確保する。また、ソファ10を背合せ状に連結するために、背支持体上部21の内側拘束部材取付穴25に第一拘束部材26が取り付くときには、スペーサ部材92を取り外し、第一拘束部材26を収容するスペースを背本体張出し部22に確保する。これにより、背支持体上部21に第一拘束部材26が取り付いているときに、第一拘束部材26の存在に起因して背支持体上部21と背本体張出し部22との間に隙間が形成されないようにできる。
このように、凹所70内にスペーサ部材91,92を着脱可能に設けることで、良好な背クッション19の外観を確保しながら、第一拘束部材26に起因するソファ10の外観の劣化を防止できる。なお、凹所70を、内側拘束部材取付穴24に対応する箇所と、外側拘束部材取付穴25に対応する箇所とに、二つに分画してもよい。
また、図10及び図12(A)に示すように、下側天板68の左右縁部と左右中央部には、後縁部寄り部位にダボ71が下向きに突設しており、それらのダボ71に対応して背支持体14の支持体天板42ダボ穴72が形成されている。ダボ71をダボ穴72に挿通しつつ背もたれ本体17の背インナー体18を背支持体14の凹所20に嵌め込み、背本体張出し部22を背支持体上部21上に載置するとともに、背インナー底板64の左右縁部寄り部位を左右の背もたれ載置台53上に載置する。
図9及び図13に示すように、背インナー底板64の前縁部の左右縁部寄り部位に設けた左右の切欠き凹部64aの後ろ辺部に、左右方向に延びる鉛直姿勢の金具取付板74を固着している。左右の金具取付板74それぞれの前面にスナップ錠80の係止金具82が固設している。左右のスナップ錠80に対して、錠本体81上部の係合金具を上向き開口の略J字形の係止金具82にひっかけた上で錠本体81のレバーを下向き回動することで、背インナー体18下部(金具取付板74)と背支持体14下部(背もたれ載置台53)とが左右二箇所で強固かつ着脱可能に連結される。
図9、図12(B)及び図13(B)等に示すように、背インナー体18の前板67の前面の下縁部位に左右方向に延びる板状の前補強材75が固着している。前板67及び前補強材75の左右縁部の下縁部位には、スナップ錠80の係止金具82の前方に形成された下向き開口の凹部が形成されている。当該凹部は背クッション19にて覆われているが、作業者がスナップ錠80のレバーを操作したり、錠本体81の係合金具を係止金具82に着脱したりする際に、作業者の腕が背クッション19に接触したときに前板67及び前補強材75の凹部に背クッション19が上向きに食い込むことで、スナップ錠80に対する操作をし易くなっている。
<座体の構成>
図7及び図14等に示すように、座体11は、箱枠状の座フレーム15の上面及び側面を座クッション16で包んだ構成になっている。座フレーム15は、枠状の座枠体76の上部開口を座天板77で塞ぎ、座枠体76の下端に枠状の座底板78を固着した構成を有する。座枠体76の内部には、前後方向に延びる鉛直姿勢の座補強板79が設けられている。
座枠体76の前面部76aの下縁部は側面部及び後面部よりも下方へ突出して設けられており、座体11は、前面部76aがベース枠体33の前方に位置するようにしてベース体13に取り付けられる。座枠体76の左右幅寸法はベース枠体33の左右幅寸法と同じになっており、座体11をベース体13に取り付けたときに、座枠体76の左右側面部を覆う座クッション16の左右側面部がベース枠体33の左右側面部よりも左右外側に位置するように構成している。
座体11の下面の四隅部それぞれに、ベース枠体33の内周面上部に近接する座規制部材85がボルト締結されている。座規制部材85は側面視で中央部が下向きに突出した略逆三角形の形態を有し、下面前寄り部位に設けた後低前高姿勢の傾斜面部85aと、前端部位に設けた鉛直姿勢の前端面部85bとを有する。一方、ベース枠体33の前面部の左右縁部位それぞれには、座体11下面の左右前側角部に固着した左右の座規制部材85に対応して、ベース枠体33の上端部に嵌る下向き略コ字形の前部金具86が取り付けられている。また、ベース枠体33の左右側面部の前後中途部位には、ベース蓋板36の近傍でベース枠体33の上端面と内側面に固着する逆L字形の後部金具87が設けられている。
座体11をベース体13に取り付ける際には、背支持体14に取り付けた背もたれ本体17の下方に座体11の後部を押し込み、座体11の後部の左右縁部位を左右の座ストッパ板50に接触させる。さらに、座体11の前部を後ろ斜め下向きに押し込むと、座ストッパ板50に対向する座体11後部の背クッション19部分を圧縮変形する。
このとき、座体11の下面の後ろ側角部に固着する左右の座規制部材85が左右の後部金具87に近接又は摺接して左右方向への変位を規制されながら後方へ移動する。一方、座体11の下面の前側角部に固着する左右の座規制部材85は、傾斜面部85aが前部金具86に摺接しながら後方へ移動し、傾斜面部85aの前縁部が前部金具86を越えると、座規制部材85がベース枠体33内に嵌り込んで、前端面部85bが前部金具86の後面に対峙して係合し、座体11がベース体13に取り付く。
座体11をベース体13から取り外すときには、座体11の前部を上向きに持ち上げることで、前側の座規制部材85と前部金具86との係合が解除され、座体11を前側へ引き抜いて容易に取り外せる。本実施形態のソファ10では、背支持体14に対する背もたれ本体17の着脱作業は、スナップ錠80を操作する必要があることから、座体11を取り外した状態で行われる。換言すれば、ベース体13に座体11が取り付いた使用状態ではスナップ錠80を操作できず、さらに、スナップ錠80は背もたれ本体17下部の奥まった位置に設けられているので、意図せずにスナップ錠80が開錠して背もたれ本体17が外れる不具合を防止できる。
<コーナーソファの構成>
次に、図23~図26を参照しながら、本発明の連結構造を適用する什器の他の例であるソファ100について説明する。図23~26では、ソファ100の各部分において、上述のソファ10の部分と同様の作用を有する部分には同じ符号を付している。
ソファ100は、一人掛け用のものであり、平面視で略正方形の形態を有し、例えば上述のソファ10の側部に配置するエンド用やコーナー用のソファ100として使用可能なように、背もたれ12と背支持体14とが平面視L字状の形態に構成されている。
図23(B)及び図24に示すように、ソファ100のベース体13は、平面視で正方形の1つの角部93を直線状に切り欠いた略五角形に設けられている。ベース体13の下面において、角部93の近傍に2つの脚部材30が設けられ、残りの3つの脚部材30それぞれに1つずつ脚部材30が設けられている。
ソファ100のベース枠体33において、角部93から他の角部へ向かって延びる側面部の長さは、ソファ10のベース枠体33の左右側面部の長さと概ね同じ寸法に設けられている。また、ベース体13の上部には、角部93を除く3つの角部を塞ぐようにしてベース蓋板36が設けられている。
図24に示すように、ソファ100の背支持体14は、おおまかにはソファ10の背支持体14を平面視でL字状に屈曲させた構成を有する。ソファ100の背支持体14では、背支持体上部21を構成するL字形の支持体天板42の両端部には、外側拘束部材取付穴24が設けられる一方、内側拘束部材取付穴25(図8及び図11等参照)は設けられていない。また、L字形の支持体底板44の両端部には、ソファ10の背支持体14と同様に背もたれ載置台53が設けられるとともに、支持体底板44の角部(ベース体13の角部93に対向する角部)の上には、L字形に組まれた一対の台板52と、その上端に連結した背もたれ載置台53とが設けられている。
図23、図25及び図26に示すように、ソファ100の背もたれ本体17は、おおまかにはソファ10の背もたれ本体17を平面視でL字状に屈曲させた構成を有する。すなわち、背インナー体18及び背クッション19は平面視でL字形に屈曲している。
背本体張出し部22の内部構造を形成する背インナー体18の下側天板68、上側天板69はL字形に設けられ、下側天板68の両端部には外向きに開口する凹所70が形成されている。
<複数人掛けソファとコーナーソファとの連結構造>
次に、図27~図29を参照しながら、ソファ10とソファ100との連結構造について説明する。図27に示すように、ソファ100はソファ10の側部に連結可能に構成されている。
図29(A)に示すように、ソファ10とソファ100を近接して横並び状に配設し、それぞれ背もたれ本体17を取り外した状態にする。図29(B)に示すように、ソファ10の背支持体14(図29(A)の左側の背支持体14)の背支持体上部21に設けた拘束部材取付穴24,25(図8等参照)のうち外側拘束部材取付穴24にねじ28を使用して第一拘束部材26の一端側を締結する。また、ソファ100の外側拘束部材取付穴24にねじ28を使用して第一拘束部材26の他端側を締結する。なお、第一拘束部材26は、横並び状又は背合せ状に配設したソファ10の連結に使用するものと同じである。
これにより、ソファ10の背支持体上部21とソファ100の背支持体上部21との相対位置の変位を拘束できるとともに、それらの背支持体14の隙間間隔を一定に保持できる。 また、図5及び図23から分かるように、ソファ10とソファ100それぞれの背支持体14に背もたれ本体17を取り付けると、第一拘束部材26は背もたれ本体17の背本体張出し部22によって覆われるので、第一拘束部材26が人目に触れないようにして、意匠性に優れた連結構造を提供できる。
図28に示すように、ソファ100のベース体13において、角部93から他の角部へ向かって延びる側面部の両端部それぞれの下方に設けた2つの脚部材30の間隔は、ソファ10のベース枠体33における左右側面部の両端部の下方に設けた前後2つの脚部材30の間隔と同じ長さになっている。ソファ10の側部に、ソファ100のベース枠体33の角部93がソファ10の前側になるようにしてソファ100を横並び状に配設すると、ソファ10と100との隣接箇所において、ベース体13の前寄り箇所と後寄り箇所との前後二箇所それぞれで、脚部材30同士が左右方向で近接配置される。
本実施形態の連結構造では、ソファ10とソファ100とが隣接する箇所で互いに近接する脚部材30同士は、メガネ状の第二拘束部材31によって拘束される。すなわち、ソファ10とソファ100の下部同士を2つの第二拘束部材31によって前後二箇所で相対位置の変位を拘束する。なお、第二拘束部材31は、隣り合うソファ10の下部同士(脚部材30同士)の連結に使用するものと同じである。また、図29(A)では第二拘束部材31の図示を省略している。
ソファ10の脚部材30とソファ100の脚部材30とを第二拘束部材31によって連結することで、それらの脚部材30の相対位置の変位を拘束できるとともに、それらの脚部材30同士の隙間間隔を一定に保持できる。すなわち、横並び状に配設したソファ10とソファ100との下部同士、本実施形態ではベース体13同士の隙間間隔を一定に保持できる。
図28及び図29に示すように、本実施形態の連結構造は、隣り合うソファ10と100とに対して、それらの上部を第一拘束部材26によって連結し、下部を第二拘束部材31によって連結して、ソファ10と100とのベース体13同士及び背支持体14同士の隙間間隔を上下方向に均一にする。これにより、横並び状のソファ10,100を特に背面側から見たときの見栄えを向上できるとともに、ソファ10,100同士をずれなく強固に連結できる。
図29(A),(C)に示すように、本実施形態の連結構造では、隣り合うソファ10と100とに対して、第一拘束部材26及び第二拘束部材31を使用した連結に加えて、第三拘束部材88を使用してベース体13同士を連結する。図29(C)に示すように、ソファ10,100それぞれのベース体13において、ベース枠体33の側面部内壁面の上端側にねじ穴を有する固定用部材89を固着し、それらの固定用部材89に対して左右一対のねじ28を使用して左右横長の第三拘束部材88を上方から締結して、左右のベース体13同士を第三拘束部材88によって連結する。なお、第三拘束部材88は第一拘束部材26と同じものを使用できる。
本実施形態では、第一、第二及び第三の拘束部材26,31,88によって上下三箇所でソファ10,100同士を連結することで、ソファ10,100の間の隙間をより確実に上下方向で一定にできるとともに、ソファ10,100同士を強固に連結できる。
また、図27に示すように、ベース体13上に座体11を取り付けると、第三拘束部材88及び固定用部材89は座体11によって覆われるので、第三拘束部材88及び固定用部材89が人目に触れないようにして、意匠性に優れた連結構造を提供できる。
なお、第三拘束部材88として、コ字形金具を使用し、互いに近接する左右のベース枠体33の側面部を跨ぐようにしてコ字形金具を上方から嵌め込こんで、左右のベース体13を連結してもよい。また、ベース枠体33の側面部の上端面にねじ穴を設け、そのねじ穴を使用して第三拘束部材88をベース枠体33に取り付けるようにしてもよい。
また、第三拘束部材88を使用してソファ10とソファ100とのベース体13同士を連結する構成は、横並び状の二台のソファ10や隣り合う二台のソファ100に対するベース体13同士の連結にも適用可能である。
<連結構造の他の実施形態>
次に、図30~図32を参照して、連結構造の他の実施形態について説明する。図30(A)に示すように、本実施形態では、背合せ状に配設した前後一対のソファ10と、そのうちの一方のソファ10に横並び状に配設したソファ10と、そのソファ10に背合せ状に配設した置き棚9と、背合せ状に配設した前後一対のソファ10の側部に配設した置き棚9とをレイアウトしている。置き棚9はソファ10又はソファ100と連結される他の什器の一例である。
置き棚9は、略直方体箱型の形態を有し、枠状の棚枠体111と、棚枠体111の底部を塞ぐ棚底板113とを備えている。棚枠体111の上部は開口しており、棚枠体111の内部上寄り箇所に設けた中底板(図示省略)上に植木鉢などの載置物を載置可能に設けられている。
置き棚9の棚枠体111は、長手方向の対向一対の棚長手側面部114の長さがソファ10のベース体13及び背支持体14の左右幅と同じ長さに設けられ、ソファ10の背面にぴったりと収まるようになっている。一方、棚長手側面部114に直交する対向一対の棚端部側面部115の長さは、ソファ10のベース体13の前後幅の半分程度の長さに設けられている。
置き棚9の底面の四隅部には、ソファ10の脚部材30と同一の脚部材112が設けられている。また、棚枠体111の長手方向に沿った側面部の下方には、四隅部の脚部材112の間に、さらに2つの脚部材112が設けられている。置き棚9において、棚枠体111の長手方向に沿った側面部の下方に並ぶ4つの脚部材112は等間隔に設けられるとともに、隣り合う脚部材112の間隔は、ソファ10のベース体13下面の前後の角部に設けた前後の脚部材30の間隔と同じ長さに設けられている。
図30(B)は、(A)の一点鎖線で囲まれた連結箇所を背もたれ本体17の図示を省略して示す拡大斜視図である。背合せ状に配設された前後の背支持体14の背支持体上部21同士は内側拘束部材取付穴25(図8等参照)及び第一拘束部材26を使用して互いに連結されている(図18及び図20(A)も参照)。また、横並び状に配設された左右の背支持体14の背支持体上部21同士は、外側拘束部材取付穴24(図8等参照)及び第一拘束部材26を使用して互いに連結されている(図15及び図18(A)も参照)。
図30に示すように、置き棚9の棚枠体111の内周面上部には、第一拘束部材の他の例であるL字形の棚用拘束部材116の一端を取り付けるためのねじ穴(図示省略)が設けられている。ソファ10の背面に沿って置き棚9を配設するときには、ソファ10の背面に近接する棚長手側面部114の内壁上部の両端部位を、左右一対の棚用拘束部材116及びソファ10の背支持体上部21の左右両縁部の内側拘束部材取付穴25を使用して背支持体上部21に連結し、ソファ10と置き棚9との互いの相対位置の変位を左右二箇所で拘束する。また、ソファ10の側面部に置き棚9の棚端部側面部115を近接配置するときには、1つの棚用拘束部材116及びソファ10の一方の外側拘束部材取付穴24を使用して背支持体上部21に連結し、ソファ10と置き棚9との互いの相対位置の変位を拘束する。
すなわち、背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合うソファ10と置き棚9を、互いの相対位置の変位を拘束する棚用拘束部材116によって連結するから、ソファ10と置き棚9との間の隙間間隔の設定調節を拘束部材によって簡単に行え、当該隙間間隔を一定に保持できる。
なお、置き棚9の内部には、植木鉢等の載置物が載置されるので、棚用拘束部材116が置き棚9内に露出していても、美感はさほど劣化しない。また、棚枠体111の上端面にねじ穴を設けたり、棚枠体111の内周壁上部に上向きねじ穴を有する固定用部材(図29の固定用部材89参照)を設けたりすることで、第一拘束部材26のような直線状の拘束部材にてソファ10と置き棚9とを連結することも可能である。
図31及び図32に示すように、図30に示したレイアウトでソファ10及び置き棚9を配置したときに、それらの什器の隣接箇所で互いに隣り合う脚部材30同士、及び脚部材30と脚部材112は、第二拘束部材31によって連結される。図32に示すように、ソファ10及び置き棚9の各角部が集まる箇所では、1つの脚部材30又は脚部材112に対して、2つの第二拘束部材31の脚部材保持穴32を積層して嵌め込むことで、それらの脚部材30及び脚部材112を前後方向及び左右方向の両方向で、コンパクトかつ強固に連結できる。なお、ソファ10に替えて、コーナー用のソファ100(図23~図29参照)を配設して、置き棚9と連結することも可能である。
なお、図29に示したように、第三拘束部材88と同等の金具を使用して、ソファ10のベース体13と、置き棚9の棚枠体111の上下方向中途部位とを連結してもよい。この場合、第三拘束部材88として、例えば、ベース枠体33に取り付く固定用部材89又はベース枠体33上端面に設けたねじ穴と、置き棚9の棚枠体111側面に設けたねじ穴とを連結するL字形の金具を使用できる。
<連結構造のさらに他の実施形態>
図33(A)に示すように、背合せ状に配設した前後一対のソファ10に対して、背支持体14の支持体側板41の外面同士を直線状の拘束部材117で連結しても構わない。また、図33(B),(C)に示すように、横並び状に配設した一対のソファ10に対して、背支持体14の背面同士を拘束部材117で連結したり、ベース体13の前面同士又は背面同士を拘束部材117で連結したりしても構わない。もちろん、図33に示したソファ10同士を第一、第二、第三拘束部材26,31,88によって連結しても構わない。
上記実施形態では、第一拘束部材26を背支持体上部21に、第二拘束部材31を脚部材30に、第三拘束部材88をベース体13に適用したが、隣り合うソファの少なくとも高さ方向の二箇所において拘束部材によって連結する構成において、第三拘束部材88は、第一拘束部材26を使用しない場合には上側の拘束部材になるし、第二拘束部材31を使用しない場合には下側の拘束部材になる。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
9 置き棚
10,100 ソファ
11 座体
12 背もたれ
13 ベース体
14 背支持体
16 座クッション
17 背もたれ本体
18 背インナー体
19 背クッション
21 背支持体上部
22 背本体張出し部
24 外側拘束部材取付穴
25 内側拘束部材取付穴
26 第一拘束部材
30 脚部材
31 第二拘束部材
88 第三拘束部材
117 拘束部材

Claims (6)

  1. 背中合わせ状若しくは横並び状に隣り合う二台のソファ、又はソファと他の什器とが、互いの相対位置の変位を拘束する拘束部材によって連結されている、
    連結構造。
  2. 前記ソファの背もたれは、背支持体と、前記背支持体に着脱可能に取り付けられる背もたれ本体とを備えており、
    前記背支持体に取り付けた拘束部材の少なくとも一部が前記背もたれ本体によって覆われている、
    請求項1に記載した連結構造。
  3. 前記拘束部材は、前記両ソファ、又は前記ソファと前記他の什器とを、少なくとも高さ方向の二箇所において拘束している、
    請求項1又は2に記載した連結構造。
  4. 前記拘束部材は、第一拘束部材と、前記第一拘束部材よりも低い位置にある第二拘束部材とを備えており、
    前記第一拘束部材は、前記両ソファにおける背もたれの上部同士、又は前記ソファにおける背もたれの上部と前記他の什器との相対位置の変位を拘束している、
    請求項1~3のうちいずれかに記載した連結構造。
  5. 前記拘束部材は、第一拘束部材と、前記第一拘束部材よりも低い位置にある第二拘束部材とを備えており、
    前記第二拘束部材は、前記両ソファの脚部材同士、又は前記ソファの脚部材と前記他の什器の脚部材との相対位置の変位を拘束している、
    請求項1~4のうちいずれかに記載した連結構造。
  6. 前記第一拘束部材、前記第二拘束部材、若しくは前記拘束部材として前記第一拘束部材と前記第二拘束部材との中途の高さ位置にある第三拘束部材は、前記両ソファにおいて座体を支持するベース体同士、又は前記ベース体と前記他の什器との相対位置の変位を拘束している、
    請求項4又は5に記載した連結構造。
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