JP2022066048A - 速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法 - Google Patents

速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022066048A
JP2022066048A JP2020174952A JP2020174952A JP2022066048A JP 2022066048 A JP2022066048 A JP 2022066048A JP 2020174952 A JP2020174952 A JP 2020174952A JP 2020174952 A JP2020174952 A JP 2020174952A JP 2022066048 A JP2022066048 A JP 2022066048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
speed
laying
waterproof sheet
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020174952A
Other languages
English (en)
Inventor
浩和 池田
Hirokazu Ikeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SB Sheet Waterproof Systems Co Ltd
Original Assignee
SB Sheet Waterproof Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SB Sheet Waterproof Systems Co Ltd filed Critical SB Sheet Waterproof Systems Co Ltd
Priority to JP2020174952A priority Critical patent/JP2022066048A/ja
Publication of JP2022066048A publication Critical patent/JP2022066048A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】シート敷設装置が走行する走行速度を知り得る数値を、優れた視認性をもって作業者が視認することができる速度表示装置、かかる速度表示装置を備えるシート敷設装置、および、かかるシート敷設装置を用いたシート敷設方法を提供すること。【解決手段】本発明のシート敷設装置が適用された防水シート接合装置1は、躯体としての床面に防水シート100(シート)を接合(敷設)する際に用いられ、回転可能に支持された車輪92B(ローラ)を有し、この車輪92Bの回転により前進方向に沿って走行する走行系9を備える。そして、防水シート接合装置1は、本発明の速度表示装置を、速度系60として備えており、速度系60は、接合装置1の前進方向に沿った走行により生じる車輪92Bの回転力が伝達されるダイナモ62と、伝達された前記回転力に基づくダイナモ62で生成した電流の電圧値に基づく数値を表示する表示部61とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法に関する。
近年、建築物の高耐久化が求められるに伴って、多くの建築物の屋上やベランダ等の床部において、防水シートを敷設施工したシート防水構造が採用されている。
このシート防水構造では、躯体としての床部に対する防水シートの敷設において、例えば、2枚の防水シートの縁部同士を上下に重ね合わせて、その重なり部を接着剤によって接合した構成をなすものが知られている。
防水シート同士の重なり部を接着剤により接合する際に、供給装置を用いて前記重なり部に接着剤を供給することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の供給装置は、接着剤を貯留するタンクと、タンクに接続され、接着剤が通過するチューブと、チューブの前記タンクと反対側に位置する先端部に接続され、接着剤を前記重なり部に排出するノズルとを有している。
この供給装置では、タンクに貯留された接着剤を、チューブを介して、ノズルの先端から、防水シート同士の重なり部に供給し、その後、上側に位置する防水シートを表側から、供給装置が備えるローラで転圧することで、防水シート同士の重なり部において、防水シート同士が接合される。
しかしながら、かかる構成の供給装置では、防水シート同士の重なり部に対する接着剤の供給の後に、この重なり部をローラで転圧することで、防水シート同士が接合される。そのため、ローラによる重なり部に対する転圧を、適切なタイミングで実施する必要がある。すなわち、供給装置を、適切な走行速度を維持して押し出す必要がある。
また、このような問題は、特許文献1に記載の供給装置を用いて、タンクに貯留された接着剤を、防水シート同士の重なり部に供給する場合に限らず、接着剤に代えて溶剤を液状材料としてタンクに貯留し、この溶剤を防水シート同士の重なり部に供給して、溶剤により防水シート同士を溶着する場合にも、同様に生じている。
さらには、床部に対して複数の四角形状をなす断熱パネルを、格子状に敷設することで形成された、直線状をなす境界部に対応して、帯状をなすアルミシートを貼付する際に、このアルミシートに破断等が発生することなく、優れた精度で貼付する必要がある。したがって、前記問題は、アルミシート貼付装置を用いて境界部に対してアルミシートを貼付する場合においても、同様に生じている。
実公平05-012027号公報
かかる問題点を解決することを目的に、供給装置を、速度表示装置を備えるものとし、作業者が供給装置の走行速度を視認し得る構成のものとすることで、供給装置を前進させる走行速度を、適切な範囲に維持させることが考えられる。
ところが、この供給装置は、建築物の屋上やベランダ等の屋外において使用される。そのため、速度表示装置を、その表示部として、液晶表示装置を備えるものとすると、晴天時には作業者による視認性が低下したり、日光により液晶が早期に焼き付くと言う新たな問題が生じてしまう。
そこで、本発明の目的は、シート敷設装置が走行する走行速度を知り得る数値を、優れた視認性をもって作業者が視認することができる速度表示装置、かかる速度表示装置を備えるシート敷設装置、および、かかるシート敷設装置を用いたシート敷設方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)~(8)に記載の本発明により達成される。
(1) 躯体としての床面にシートを敷設する際に用いられ、
回転可能に支持されたローラを有し、該ローラの回転により前進方向に沿って走行する走行系を備えるシート敷設装置が有する速度表示装置であって、
前記シート敷設装置の前記前進方向に沿った走行により生じる前記ローラの回転力が伝達されるダイナモと、
伝達された前記回転力に基づく前記ダイナモで生成した電流の電圧値に基づく数値を表示する表示部とを有することを特徴とする速度表示装置。
(2) 前記表示部は、前記電圧値を走行速度に変換して表示する上記(1)に記載の速度表示装置。
(3) 前記表示部は、前記電圧値をアナログ表示する上記(1)または(2)に記載の速度表示装置。
(4) 前記表示部は、指針式アナログ表示により前記電圧値を表示し、
前記電圧値を示す複数の目盛りを有し、
前記目盛りにより、推奨される前記シート敷設装置の速度範囲を示す推奨領域と、推奨されない前記シート敷設装置の速度範囲を示す非推奨領域とに区分されている上記(3)に記載の速度表示装置。
(5) 前記推奨領域と、前記非推奨領域とは、色分けして表示されている上記(4)に記載の速度表示装置。
(6) 前記ダイナモは、前記ローラが備える車軸から、前記ローラの前記回転力を拾うよう構成されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の速度表示装置。
(7) 躯体としての床面にシートを敷設する際に用いられ、
上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の速度表示装置と、
回転可能に支持された前記ローラを有し、該ローラの回転により前記速度表示装置ごと前進方向に沿って走行する前記走行系とを備えることを特徴とするシート敷設装置。
(8) 上記(7)に記載のシート敷設装置を用いて、前記シートを敷設する敷設工程を有することを特徴とするシート敷設方法。
本発明によれば、シート敷設装置を用いて床面に対してシートを敷設する際に、このシート敷設装置が有する速度表示装置により、シート敷設装置が走行する走行速度を知り得る数値を、優れた視認性をもって作業者が視認することができる。そのため、作業者は、シート敷設装置を用いて、シートを床面に対して優れた精度で敷設することができる。
本発明のシート敷設装置が適用された防水シート接合装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1中の矢印A方向から見た側面図である。 図1中の矢印B方向から見た平面図である。 図1中の矢印C方向から見た平面図である。 図1に示す防水シート接合装置が前進している際の防水シート接合装置が有する速度表示装置の状態を示す垂直部分断面図である。 図1に示す防水シート接合装置が有する速度表示装置が備える表示部を示す平面図である。 図1に示す防水シート接合装置が有する速度表示装置が備える表示部の他の構成例を示す平面図である。 本発明のシート敷設装置が適用された防水シート接合装置の第2実施形態を示す斜視図である。 防水シートの施工状態の一例を示す分解斜視図である。 防水シートの施工状態の一例を示す分解斜視図である。 図9に示す防水シートの施工状態の他の構成例を示す分解斜視図である。
以下、本発明の速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の速度表示装置は、躯体としての床面にシートを敷設する際に用いられ、回転可能に支持されたローラを有し、該ローラの回転により前進方向に沿って走行する走行系を備えるシート敷設装置が有するものであり、前記シート敷設装置の前記前進方向に沿った走行により生じる前記ローラの回転力が伝達されるダイナモと、伝達された前記回転力に基づく前記ダイナモで生成した電流の電圧値に基づく数値を表示する表示部とを有することを特徴とする。
シート敷設装置が有する速度表示装置を、かかる構成をなすものとすることで、シート敷設装置を用いて床面に対してシートを敷設する際に、速度表示装置により、前記ダイナモで生成した電流の電圧値に基づく数値、すなわち、シート敷設装置が走行する走行速度を知り得る数値を、優れた視認性をもって作業者が視認することができる。そのため、作業者は、シート敷設装置を用いて、シートを床面に対して優れた精度で敷設することができる。
以下、この速度表示装置を有する防水シート敷設装置が適用された防水シート接合装置について詳述する。
<<防水シート接合装置>>
<第1実施形態>
図1は、本発明のシート敷設装置が適用された防水シート接合装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1中の矢印A方向から見た側面図、図3は、図1中の矢印B方向から見た平面図、図4は、図1中の矢印C方向から見た平面図、図5は、図1に示す防水シート接合装置が前進している際の防水シート接合装置が有する速度表示装置の状態を示す垂直部分断面図、図6は、図1に示す防水シート接合装置が有する速度表示装置が備える表示部を示す平面図、図7は、図1に示す防水シート接合装置が有する速度表示装置が備える表示部の他の構成例を示す平面図、図9は、防水シートの施工状態の一例を示す分解斜視図、図10は、防水シートの施工状態の一例を示す分解斜視図、図11は、図9に示す防水シートの施工状態の他の構成例を示す分解斜視図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1、図2、図5および図8~図11中の上側を「上(または上方)」または「表側」、下側を「下(または下方)」または「裏側」と言う。また、図1および図8~図11中の斜め左下側、図2および図5中の左側、図3および図4中の下側、図6中の上側を「前(または前方)」と言う。また、図1および図8~図11中の斜め右上側、図2および図5中の右側、図3および図4中の上側、図6中の下側を「後(または後方)」と言う。また、図1~図8に示すように、互いに直交する3軸をx軸、y軸およびz軸とする。また、x軸とy軸を含むxy平面が水平となっており、z軸が鉛直となっている。
図1に示す防水シート接合装置1(以下、単に「接合装置」と言うこともある)は、防水性を有する防水シート100を、液状材料としての溶剤Q(可溶性溶剤)または接着剤を用いて、防水シート100の重なり部101において、接合する際に用いられる装置であるが、本実施形態では、溶剤Qを用いて溶着により接合する場合について説明する。
また、防水シート100は、躯体に対して敷設(施工)されるが、この躯体としては、特に限定されず、例えば、屋上やベランダ等が挙げられ、この躯体が備える床面(床部)に対して、接合装置1を用いて防水シート100が敷設(施工)される。
ところで、接合装置1を用いて、防水シート100同士が縁部において重なる重なり部101で接合して、躯体の床面に敷設される防水シート100の敷設態様としては、特に限定されず、例えば、図9や図10に示す態様がある。
図9に示す態様では、帯状の防水シート100(以下「防水シート100A」と言うこともある)と、防水シート100Aよりも幅が大きい2枚の防水シート100(以下「防水シート100B」と言うこともある)とを備えている。防水シート100B同士が間を開けて隣り合って、躯体の床面に、敷設されている。防水シート100Aは、防水シート100B同士の間を埋めるように、上側から敷設されている。そして、防水シート100Aと各防水シート100Bとは、縁部が重なることで重なり部101を形成しており、この重なり部101が接合しろとなって、接合装置1を用いて接合されることで、防水シート100が床面に敷設される。すなわち、躯体が備える床面(床部)が防水シート100で被覆され、これにより、躯体の床面に防水が施される。
なお、図9に示す態様では、防水シート100Bを、断熱パネル150B、すなわち、いわゆる「塩ビ鋼板」等に代えることもできる。具体的には、図11に示すように、断熱パネル150Bは、隣り合う2つのものが、これら同士の間を開けることなく、縁部同士を突き合わせるようにして配置され、この状態で、母屋160に固定されている。そして、2つの断熱パネル150Bの縁部同士を突き合わせることで形成された境界部151を覆うように、耐火シート155が接合され、さらに、境界部151の耐火シート155が接合された領域を包含するように、防水シート100Aが接合されている。この断熱パネル150B同士の境界部151に対する、耐火シート155を介した防水シート100Aの接合に接合装置1が用いられ、この防水シート100Aの接合により、母屋160に断熱パネル150Bを敷設することで形成された床面に防水が施される。
ここで、断熱パネル150Bは、内層がガルバリウム鋼板(登録商標)やステンレス鋼板等の各種鋼板(金属板)や断熱層からなる基板で構成され、最外層が防水シート100Bと同様に防水性を有するシート(防水シート)で構成された防水層(塩ビ層)からなるものである。すなわち、本発明では、基板上に形成された防水層をも、防水シート100B(第2防水シート)と言うこととする。すなわち、図11に示す態様では、基板上に形成された防水層と、防水シート100Aとの接合に、接合装置1が用いられる。
なお、図11に示す、2つの断熱パネル150Bのうちのいずれか一方は、母屋160等の構成によっては、防水シート100Bで構成することもできる。
また、図9に示す態様では、2つの防水シート100B同士の間を開けて、2つの防水シート100B同士を隣り合うように配置したが、これに限定されず、図11に示すように、2つの断熱パネル150B(換言すれば防水シート100B)は、これら同士の間を開けることなく、2つの断熱パネル150Bの縁部同士を突き合わせるようにして配置させることもできる。
図10に示す態様では、躯体の床面に平行となるように敷設された、防水シート100B同士(以下、上側に位置するものを「防水シート100BA」、下側に位置するものを「防水シート100BB」と言うこともある)が縁部で重なり合うことで重なり部101(重ね合わせ部)を形成している。そして、この重なり部101が接合しろとなって、接合装置1を用いて接合されることで、防水シート100が床面に敷設される。すなわち、躯体が備える床面(床部)が防水シート100で被覆され、これにより、躯体の床面に防水が施される。
なお、図10に示す態様では、2つの防水シート100Bのうちの下側の防水シート100BBを、前述した断熱パネルに代えてもよい。
また、本実施形態では、一例として、図10に示す態様の接合に接合装置1を用いる場合について説明する。
なお、床面に敷設される防水シート100の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニルのような塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、ポリ塩化ビニルであるのが好ましい。ポリ塩化ビニルは、溶剤溶着性に優れる。そのため、接合装置1から供給される溶剤Qを溶着により防水シート100同士を接合することで、防水シート100同士の密着性を向上させることができる。
上記のような、躯体が備える床面に対する防水シート100の敷設に、接合装置1が用いられ、この接合装置1は、図1に示すように、溶剤Qを防水シート100に供給する供給系10と、供給系10ごと走行する走行系9と、走行系9とともに走行し走行系9の走行速度を知り得る数値を表示する速度系60とを備えている。以下、接合装置1が備える各部の構成について説明する。
走行系9は、第1車体91Aと、第2車体91Bと、2つの車体91A、91Bを連結する2つの連結板95と、第2車体91Bの上部に支持、固定されたハンドル93とを有している。
第2車体91Bは、フレーム94Bと、第2車体91Bの下部に回転可能に支持された4つの車輪92Bとを備えている。
フレーム94Bは、天板941Bを有しており、この天板941B単独で、平板状をなすフレーム94Bを構成している。
フレーム94Bには、図1に示すように、天板941Bの4角に、2対の車輪92Bが対をなすもの同士が対向するように配置されている。各車輪92Bは、回転可能に天板941Bに支持されている。そして、各車輪92Bが回転することにより、接合装置1は、供給系10ごと走行することができる。すなわち、各車輪92Bを+x軸方向に回転させることで、接合装置1は、+x軸方向に前進し、各車輪92Bを-x軸方向に回転させることで、接合装置1は、-x軸方向に後退する。
第1車体91Aは、フレーム94Aと、第1車体91Aの下部に回転可能に支持された複数(本実施形態では、9つ)のローラ92Aとを備えている。
フレーム94Aは、天板941Aと、天板941Aの裏側に固定された2枚の側板942とを有している。2枚の側板942は、y軸方向に並べられ、間隙を介して互いに対向して配置されている。
フレーム94Aには、図2に示すように、2枚の側板942の間に、複数のローラ92Aが配置されている。各ローラ92Aは、回転可能に2つの側板942に支持されている。そして、各ローラ92Aが回転することにより、接合装置1は、供給系10ごと走行することができる。すなわち、各車輪92Bを+x軸方向に回転させることで、各ローラ92Aも同様に+x軸方向に回転して、接合装置1を+x軸方向に前進させることができ、各車輪92Bを-x軸方向に回転させることで、各ローラ92Aも同様に-x軸方向に回転して、接合装置1を-x軸方向に後退させることができる。このように、各ローラ92Aと各車輪92Bとは、ともに、接合装置1において、接合装置1を、+x軸方向に沿って前進、または、-x軸方向に沿って後退させるためのローラとしての機能を発揮する。
なお、フレーム94Aに配置されるローラ92Aの配置数は、図2に示す構成では9つであるが、これに限定されない。
これら第1車体91Aと第2車体91Bとは、y軸方向に並べられ、間隙を介して互いに対向して配置され、この配置位置で、車体91A、91B同士が、2つの連結板95により連結されている。この連結板95は、図示しない付勢部材を備えており、第1車体91Aと第2車体91Bとは、連結板95において、この付勢部材を介して、互いに連結されていることが好ましい。これにより、第1車体91Aが備えるローラ92Aで防水シート100BAを、その表側から転圧する際の荷重の大きさを所望の大きさに設定することができる。
なお、走行系9は、複数のローラ92Aまたは車輪92Bのうちのいずれかが起動輪、転輪、遊動輪(誘導輪)として機能し、これらを囲むように設置された無限軌道をさらに有する構成となっていてもよい。この構成の場合、接合装置1は、起動輪によって無限軌道を駆動させて、走行することができる。
ハンドル93は、第2車体91Bにおけるフレーム94Bの上方に向かって突出したポール96に支持、固定されている。防水シート100の接合作業を行なう作業者は、ハンドル93を把持して、そのまま接合装置1を+x軸方向に押して前進させたり、または、接合装置1を-x軸方向に引いて後退させたりする操作を行うことができる。
供給系10は、防水シート100、より具体的には防水シート100B同士が重なる重なり部101に溶剤Qを供給する構造体である。
図1に示すように、供給系10は、溶剤Qを貯留する貯留部2と、貯留部2に連通し、貯留部2からの溶剤Qが通過する流路3と、流路3を通過する溶剤Qの流量を調整する流量調整部4と、流路3に連通し、流路3を通過した溶剤Qを防水シート100B同士が重なる重なり部101に供給(吐出)するノズル5と、流路3内の溶剤Qをノズル5側に向かって送り出すポンプ6と、動力をポンプ6に伝達する力伝達部7とを有している。
かかる構成をなす供給系10において、本実施形態では、供給系10を構成する各部が、すなわち、貯留部2と、流路3と、流量調整部4と、ノズル5と、ポンプ6と、力伝達部7とが、第1車体91Aおよび第2車体91Bのうち、第2車体91B上に配置されている。以下、この供給系10を構成する各部について説明する。
貯留部2は、本実施形態では、図1に示すように、円筒状をなすタンクで構成されている。なお、タンクには、外部と連通する通気孔があるのが好ましい。
また、貯留部2は、フレーム94Bの天板941Bの上方に向かって突出して設けられた支柱943に固定されており、これにより、第2車体91B上に配置されている。
この貯留部2には、重なり部101に供給されることで、重なり部101で防水シート100B同士(防水シート100BAと防水シート100BBと)を溶着させるために用いられる、溶剤Qが貯留されている。この溶剤Qとしては、特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、ニトロベンゼン、四塩化炭素、ピリジン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン(MEK)等のケトン類、トルエン、メチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、中でも、テトラヒドロフランであることが好ましい。テトラヒドロフランは、揮発性に優れ、各種樹脂材料が溶解性を示す。そのため、防水シート100B同士を溶着させるために用いる溶剤として好ましい。
流路3は、貯留部2の底部21に、液密的に接続されており、これにより、第2車体91B上に配置されている。
この流路3は、貯留部2に連通し、溶剤Qが通過する金属製または樹脂製のパイプで一部または全部を構成することができる。
なお、流路3は、複数本のパイプが継手を介して接続されたものであってもよいし、1本のパイプで構成されていてもよい。また、パイプは、その長手方向の途中が1箇所または複数箇所で屈曲または湾曲していてもよい。
ノズル5は、流路3の貯留部2と反対側の先端部に、液密的に接続されており、これにより、第2車体91B上に配置されている。
このノズル5は、本実施形態では、偏平形状をなす金属製の中空体で構成され、その基端側において、流路3に連通し、また、図4に示すように、その先端側において、後方、すなわち、-x軸方向側に向かって開口し、流路3を通過した溶剤Qを、防水シート100B同士の重なり部101に吐出する吐出口51を有している。そして、吐出口51から吐出された溶剤Qは、防水シート100B同士、すなわち防水シート100BAと防水シート100BBとの接合に供される。吐出口51の形状は、図4に示す構成ではy軸方向に沿ったスリット状となっているが、防水シート100B同士の重なり部101に供給し得るものであれば、これに限定されない。なお、ノズル5は、xy平面と平行に+y軸方向側に向かって突出している。
なお、ノズル5には、当該ノズル5を補強する補強材が設けられていてもよい。
そして、図4に示すように、ノズル5は、溶剤Qを吐出する際には、防水シート100Bの幅方向の一方側、すなわち、-y軸方向側から、上側の防水シート100BAの裏側(防水シート100BAと防水シート100BBとの間)に挿入される。
供給系10は、このようなノズル5を有し、このノズル5から溶剤Qを吐出することで、防水シート100B同士の重なり部101に溶剤Qが供給される。
なお、供給系10が有するノズル5の設置数は、本実施形態では、1つであるが、これに限定されず、例えば、2つ以上であってもよい。
接合装置1(本発明の防水シート敷設装置)を、+x軸方向に押して前進させると、車体91Aの進行方向において、ノズル5は、各ローラ92Aよりも前方に位置している。そのため、供給系10によりノズル5を介して溶剤Qが供給された後に、防水シート100B同士を、重なり部101において、走行系9が備えるローラ92Aにより、その表側から転圧することができる(図1、図3参照)。この転圧により、溶剤Qの供給により溶融した防水シート100B同士が、重なり部101において、接合されることとなる。その結果、重なり部101における、防水シート100BAと防水シート100BBとの間の防水性が確保されることとなる。以上のような接合装置1を用いた、ノズル5を介した重なり部101への溶剤Qの供給と、この溶剤Qの供給の後のローラ92Aによる防水シート100Bの転圧とにより、接合装置1を用いた防水シート100を接合する接合工程(防水シートの敷設工程)が構成される。
ここで、上記のような接合装置1を用いた重なり部101における防水シート100B同士の接合では、図1、図3に示すように、走行系9において、第1車体91Aが備えるローラ92Aは、重なり部101上に沿って、防水シート100BA(第1防水シート)の表側が転圧される走行ラインLを走行し、供給系10において、第2車体91Bが搭載する貯留部2は、走行ラインLとは異なる、走行ラインLと平行をなす供給ラインLを走行する。
そして、異なるラインL、Lを走行する第1車体91Aと第2車体91Bとが、付勢部材を備える連結板95を介して接合されている。これにより、第1車体91Aが備えるローラ92Aで防水シート100BAを、その表側から転圧する際の荷重の大きさを所望の大きさに設定することができる。したがって、第1車体91Aが有するローラ92Aを備える走行系9により防水シート100Bにかかる荷重をA[N]とし、第2車体91Bが搭載する貯留部2を備える供給系10により防水シート100Bにかかる荷重をB[N]としたとき、A<Bなる関係を満足し得るように構成されている。
そのため、重なり部101において、防水シート100BAの表側からローラ92Aで転圧する際に、例えば、貯留部2に満量の溶剤Qが貯留されていたとしても、重なり部101に大きな荷重が付与されること、すなわち、第1車体91Aの自重が大きくなり過ぎるのを、防止することができる。よって、重なり部101における防水シート100B同士の接合の際に、重なり部101に位置する防水シート100Bにシワが生じるのを的確に抑制または防止することができる。
また、本実施形態では、第1車体91Aは、走行ラインL上に位置する重なり部101を走行し、第2車体91Bは、供給ラインL上を走行しているが、供給ラインLは、防水シート100BB(第2防水シート)側に位置している。すなわち、第2車体91Bは、下側に位置する防水シート100BB上を走行している。第2車体91Bは、上側に位置する防水シート100BA上および下側に位置する防水シート100BB上のうち、いずれを走行してもよいが、上記のように、下側に位置する防水シート100BB上を走行する構成とすることにより、重なり部101において、上側に位置する防水シート100BAに、シワが生じるのをより的確に抑制または防止することができる。
また、図3に示すように、流路3(供給系10)は、ノズル5をz軸、すなわち、鉛直軸回りに矢印β方向と矢印β’方向とに回動可能に支持する回動支持部31を有している。これにより、ノズル5を上側に位置する防水シート100Bの裏側に挿入する際には、ノズル5を矢印β方向に回動させて、その挿入操作を容易に行うことができる。また、ノズル5を防水シート100Bの裏側から抜去する際には、ノズル5を矢印β’方向に回動させて、その抜去操作を行うことができる。このようにノズル5の挿入、抜去操作を迅速かつ円滑に行うことができる。
回動支持部31の構成としては、特に限定されず、例えば、流路3を構成する金属製のパイプを、z軸回りに相対的に回転する外パイプと内パイプとし、この相対的な回転により、ノズル5をz軸回りに回動させるよう構成されたものとすることができる。
流量調整部4は、流路3の途中に配置されており、これにより、第2車体91B上に配置されている。
この流量調整部4は、例えば、可変絞り弁で構成される。これにより、流量調整部4は、絞り開度を変えることによって、流路3を通過する溶剤Qの流量を無段階に調整することができる。このような流量調整部4により、ノズル5から溶剤Qが過不足なく適量で供給されることとなる。
なお、流量調整部4は、手動操作により溶剤Qの流量調整を行うよう構成されていてもよいし、または、例えば溶剤Qの粘度等の諸条件に基づいて自動的に溶剤Qの流量調整を行うよう構成されていてもよい。
ポンプ6は、流路3の途中において、流量調整部4よりも上流側に配置されており、これにより、第2車体91B上に配置されている。
このポンプ6は、流路3内の溶剤Qをノズル5側に向かって送り出すものである。本実施形態では、ポンプ6は、歯車ポンプで構成されている。歯車ポンプとしては、外接歯車ポンプや内接歯車ポンプ等を用いることができるが、外接歯車ポンプを用いるのが好ましい。
ポンプ6が備える歯車は、力伝達部7を介して、車輪92Bの回転力が伝達され、この回転力により、流路3内の溶剤Qが貯留部2側からノズル5側に向かって送り出されることとなる。
なお、ポンプ6としては、歯車ポンプの他、例えば、チューブポンプやダイヤフラムポンプ等の各種ポンプも用いることができる。
力伝達部7は、ポンプ6と車輪92BAとの間に位置しており、これにより、第2車体91B上に配置されており、車輪92BAの回転力を、ポンプ6が備える歯車に伝達する。そして、ポンプ6は、この回転力を用いて、流路3内の溶剤Qを貯留部2側からノズル5側に向かって送り出す。その結果、ノズル5から溶剤Qが吐出されて、重なり部101において防水シート100Bを溶融状態とすることができる。
また、前述したように、溶剤Qの吐出後には、重なり部101において防水シート100B同士が各ローラ92Aで転圧される(図1、図3参照)。これにより、重なり部101において防水シート100B同士が接合される。
この接合作業終了後、ノズル5が防水シート100B同士の間から抜去される。
以上のように、接合装置1は、ポンプ6を電力供給で作動させるのではなく、力伝達部7が、走行時の車輪92BAの回転力を、ポンプ6を作動させる動力として、ポンプ6に伝達するよう構成されている。したがって、接合装置1の前進時に、この回転力を用いて、ノズル5から溶剤Qを吐出することができる。
また、前進時の車輪92BAの回転力が一定であれば、ポンプ6の作動状態も一定に安定する。これにより、貯留部2内の溶剤Qの貯留量によらず、ノズル5から排出される溶剤Qの排出量を一定にすることができる。これにより、防水シート100Bの長手方向に沿って、重なり部101における接合強度を均一な大きさに設定することができ、よって、施工品質が安定する。
なお、貯留部2に貯留された溶剤Qを、サイフォンの原理により、ノズル5を介して、防水シート100B同士の重なり部101に供給し得る場合には、供給系10は、ポンプ6と、力伝達部7とが省略されたものであってもよい。
速度系60は、走行系9とともに走行し、走行系9(接合装置1)が走行する走行速度を知り得る数値を表示するものであり、この速度系60が本発明の速度表示装置で構成される。
速度系60は、接合装置1の前進方向に沿った走行により生じる車輪92BAの回転力が伝達されるダイナモ62と、車輪92BAの回転力をダイナモ62に伝達する力伝達部65と、伝達された前記回転力に基づくダイナモ62で生成した電流の電圧値に基づく数値を表示する表示部61とを有している。
力伝達部65は、車輪92BAの回転軸(車軸)と同心的に連結、固定されたプーリ67と、ダイナモ62の回転軸と同心的に連結、固定されたプーリ66と、プーリ67とに掛け回されたタイミングベルト68とを有している。
このように、車輪92BAと、ダイナモ62の回転軸とは、2つのプーリと1つのタイミングベルトとを介して、連結された状態となっている。
なお、力伝達部65が有するプーリおよびタイミングベルトの設置数は、本実施形態での設置数に限定されない。
そして、防水シート100同士の重なり部101にノズル5を挿入した状態で、図5に示すように、接合装置1(走行系9)が前進方向である+x軸方向に前進したときには、プーリ67が車輪92BAとともに、車輪92BAの回転方向(矢印β92)と同方向の矢印β67方向に回転する。プーリ67の回転力は、タイミングベルト68を介して、プーリ66に伝達される。これにより、プーリ66は、矢印β66方向に回転する(正転する)ことで、ダイナモ62の回転軸をも、矢印β66方向に回転させることができる。
ダイナモ62は、力伝達部65による、プーリ66の矢印β66方向への回転により、ダイナモ62の回転軸が回転するように構成され、この回転軸の回転により、接合装置1の前進方向に沿った走行により生じる車輪92BAの回転力が伝達されるものである。すなわち、力伝達部65の作用により、車輪92BAの回転軸から、車輪92BAの回転力を拾うように構成されているものである。そして、伝達された車輪92BAの回転力を、電流に変換する。すなわち、ダイナモ62において、車輪92BAの回転力に基づいて電流が生成する。
このダイナモ62で生成した電流は、その電圧値が車輪92BAの回転力、すなわち、車輪92BAの回転速度(接合装置1の走行速度)に対して比例して大きくなる。
そして、このダイナモ62で生成した電流が、配線63を介して、表示部61を流れることとなる。
表示部61は、伝達された車輪92BAの回転力に基づく、ダイナモ62で生成した電流の電圧値に基づく数値を表示するものである。
ダイナモ62で生成した電流は、前述の通り、その電圧値が車輪92BAの回転力、すなわち、車輪92BAの回転速度(接合装置1の走行速度)に対して比例して大きくなる。
そこで、表示部61を、例えば、電圧計で構成することで、ダイナモ62で生成した電流の電圧値を、作業者が視認し得ることとなる。そのため、この電圧値に基づいて、車輪92BAの回転速度すなわち接合装置1の走行速度を、間接的に知ることができる(図6参照)。換言すれば、表示部61を電圧計で構成し、表示部61において、ダイナモ62で生成した電流の電圧値[V]を表示することで、この電圧値が、接合装置1が走行する走行速度を知り得る数値を構成する。
この表示部61は、前記電圧値をアナログ表示することが好ましく、図6に示すように、指針式アナログ表示することが特に好ましい。これにより、晴天時においても、その視認性の低下を的確に抑制または防止することができる。また、表示部61を、例えば、液晶によりデジタル表示した場合のように、日光により液晶が早期に焼き付くのを、的確に防止することができる。したがって、作業者は、前記電圧値を、優れた視認性をもって視認することができる。
また、表示部61を、指針式アナログ表示する場合、表示部61は、図6に示す構成では、前記電圧値を示す複数の目盛りを有し、これら目盛りにより、推奨される接合装置1の速度範囲を示す推奨領域611と、推奨されない接合装置1の速度範囲を示す非推奨領域612とに区分している。これにより、作業者は、接合装置1を前進させる際に、表示部61が備える針613が推奨領域611を指し示すように、接合装置1を押し進めると言う単純な作業で、接合装置1の走行速度を適切な範囲に設定することができる。そのため、ノズル5からの溶剤Qの吐出量と、ローラ92Aで防水シート100BAを、その表側から転圧するタイミングとが適切に設定されて、重なり部101における防水シート100B同士の接合を優れた精度で実施することができる。
特に、本実施形態では、前述の通り、ノズル5からの溶剤Qの吐出量が、力伝達部7によりポンプ6に伝達された車輪92BAの回転力に基づいて制御されている。そして、速度系60における接合装置1の走行速度も、車輪92BAの回転力に基づいて算出している。そのため、ノズル5からの溶剤Qの吐出量の制御を、より優れた精度で実施することができる。
また、表示部61における、前記電圧値を示す複数の目盛りのうち、推奨領域611は、図6に示す通り、その中央領域に位置しているか、高電圧値領域側に位置するように設定されていることが好ましい。これにより、作業者による、推奨領域611の視認性の向上を図ることができる。
さらに、表示部61において、推奨領域611と、非推奨領域612とは、色分けされてなくてもよいが、図6のように、色分けされていることが好ましい。この色分けによっても、作業者による、推奨領域611の視認性の向上を図ることができる。
なお、ダイナモ62と、表示部61と、配線63とにより、これらを含む回路が形成されるが、表示部61を、前述の通り、電圧計で構成する場合、この回路は、全波整流回路と倍率機とをさらに含むものであってもよい。さらに、回路を、負荷抵抗と分流器とをさらに含むものとした際には、表示部61を、電圧計に代えて、電流計で構成することもできる。回路を、上記のようなものを含む構成とすることで、表示部61に表示された複数の目盛りにおいて、推奨領域611を、所望の位置に配置させることができる。
さらに、表示部61は、図6に示すように、ダイナモ62で生成した電流の電圧値をアナログ表示するものであってもよいが、図7に示すように、前記電圧値に基づいて算出し得る接合装置1の走行速度をアナログ表示するものであってもよい。すなわち、表示部61は、前記電圧値を走行速度[m/min]に変換して表示してもよい。表示部61において、接合装置1の走行速度を表示することで、作業者は、接合装置1の走行速度を実数値として、直接、知ることができる。
また、本実施形態では、接合装置1が前進方向に沿って走行する際の回転力を、車輪92BAの回転により得る場合について説明したが、これに限定されず、この回転力は、ローラ92Aの回転により得ることもできる。
さらに、速度系60は、力伝達部65が省略されて、車輪92BAの回転軸が、ダイナモ62の回転軸に直接連結された構成をなすものであってもよい。
<第2実施形態>
図8は、本発明のシート敷設装置が適用された防水シート接合装置の第2実施形態を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、走行系の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図8に示すように、本実施形態では、走行系9は、防水シート100Aに撚れや蛇行(曲り)が生じた場合、その撚れや蛇行を矯正する矯正機構8をさらに備えている。
矯正機構8は、2本のアーム82と、2本のアーム82同士を連結する連結部83と、連結部83に支持されたガイド部84とを有している。
2本のアーム82同士は、長尺状をなし、y軸方向に離間して配置されている。各アーム82は、前方、すなわち、+x軸方向側に向かって突出しており、フレーム94Aに片持ち支持されている。
なお、各アーム82は-x軸方向と平行な矢印β82に沿って移動可能に支持されているのが好ましい。これにより、各アーム82をフレーム94Aに対して出没させることができ、よって、防水シート100Bの状態等の諸条件に応じて、ガイド部84(矯正機構8)のx軸方向の位置調整を行うことができる。
連結部83は、2本のアーム82同士を複数箇所で連結する連結棒831で構成されている。各連結棒831は、アーム82の長手方向に沿って、間隔を置いて配置されている。なお、連結棒831の設置数は、本実施形態では3本であるが、これに限定されず、例えば、1本、2本または4本以上であってもよい。
3本の連結棒831のうちの前方に位置する2本の連結棒831には、ガイド部84が支持されている。ガイド部84は、2本の連結棒831の間に架設された支持体841と、支持体841に回転可能に支持されたガイドローラ842とを有している。
そして、防水シート100Aに撚れや蛇行(曲り)等の変形が生じている場合、接合装置1は、前進しつつ、ガイドローラ842によって、その変形を矯正することができる。これにより、一方の防水シート100Bが他方の防水シート100Bと接合される前に、一方の防水シート100Bの変形を解消することができる。よって、一方の防水シート100Bは、変形が解消された状態で、他方の防水シート100Bと正確に接合されることとなる。
なお、ガイド部84は、y軸方向と平行な矢印β84に沿って移動可能に支持されているのが好ましい。これにより、防水シート100Aの幅に応じて、ガイドローラ842のy軸方向の位置調整を行うことができる。
以上、本発明の速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、本発明のシート敷設装置が適用された防水シート接合装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、図9に示す態様の接合に接合装置1を用いる場合には、接合装置1として、第1車体91Aと第2車体91Bとの位置関係がx軸方向において逆となり、また、ノズル5が-y軸方向側に向かって突出しているものをさらに1台を用意し、前記実施形態で説明した接合装置1と、さらに用意した接合装置1との2台を並行に使用することで、1回の操作により、図9に示す態様の接合を実施することができる。
さらに、前記実施形態では、供給系10を構成する各部、すなわち、貯留部2と、流路3と、流量調整部4と、ノズル5と、ポンプ6と、力伝達部7とが第2車体91B上に配置される場合について説明したが、貯留部2を除く各部、すなわち、ノズル5、流路3、流量調整部4、ポンプ6および力伝達部7のうちの少なくとも1つは、第1車体91A上に配置されるものであってもよい。換言すれば、少なくとも貯留部2が、第2車体91B上に配置された構成であればよい。
また、接合装置1は、液状材料として溶剤Qを貯留部2に貯留し、これにより、ノズル5から防水シート100B同士の間に溶剤Qを供給することとしたが、溶剤Qに代えて液状材料として接着剤を、防水シート100B同士の間に供給して、防水シート100B同士を接合するようにすることもできる。
さらに、本発明の速度表示装置は、前記実施形態で説明した、防水シート接合装置1に適用した場合に限らず、例えば、床部に対して複数の四角形状をなす断熱パネルを、格子状に敷設することで形成された、直線状をなす境界部に対応して、帯状をなすアルミシートを貼付するアルミシート貼付装置にも適用することができる。
1 防水シート接合装置(接合装置)
2 貯留部
3 流路
4 流量調整部
5 ノズル
6 ポンプ
7 力伝達部
8 矯正機構
9 走行系
10 供給系
21 底部
31 回動支持部
51 吐出口
60 速度系
61 表示部
62 ダイナモ
63 配線
65 力伝達部
66 プーリ
67 プーリ
68 タイミングベルト
82 アーム
83 連結部
84 ガイド部
91A 第1車体
91B 第2車体
92A ローラ
92B 車輪
92BA 車輪
93 ハンドル
94A フレーム
94B フレーム
95 連結板
96 ポール
100 防水シート
100A 防水シート
100B 防水シート
100BA 防水シート
100BB 防水シート
101 部
150B 断熱パネル
151 境界部
155 耐火シート
160 母屋
611 推奨領域
612 非推奨領域
613 針
831 連結棒
841 支持体
842 ガイドローラ
941A 天板
941B 天板
942 側板
943 支柱
供給ライン
走行ライン
Q 溶剤
β 矢印
β5’ 矢印
β66 矢印
β67 矢印
β82 矢印
β84 矢印
β92 矢印

Claims (8)

  1. 躯体としての床面にシートを敷設する際に用いられ、
    回転可能に支持されたローラを有し、該ローラの回転により前進方向に沿って走行する走行系を備えるシート敷設装置が有する速度表示装置であって、
    前記シート敷設装置の前記前進方向に沿った走行により生じる前記ローラの回転力が伝達されるダイナモと、
    伝達された前記回転力に基づく前記ダイナモで生成した電流の電圧値に基づく数値を表示する表示部とを有することを特徴とする速度表示装置。
  2. 前記表示部は、前記電圧値を走行速度に変換して表示する請求項1に記載の速度表示装置。
  3. 前記表示部は、前記電圧値をアナログ表示する請求項1または2に記載の速度表示装置。
  4. 前記表示部は、指針式アナログ表示により前記電圧値を表示し、
    前記電圧値を示す複数の目盛りを有し、
    前記目盛りにより、推奨される前記シート敷設装置の速度範囲を示す推奨領域と、推奨されない前記シート敷設装置の速度範囲を示す非推奨領域とに区分されている請求項3に記載の速度表示装置。
  5. 前記推奨領域と、前記非推奨領域とは、色分けして表示されている請求項4に記載の速度表示装置。
  6. 前記ダイナモは、前記ローラが備える車軸から、前記ローラの前記回転力を拾うよう構成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の速度表示装置。
  7. 躯体としての床面にシートを敷設する際に用いられ、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の速度表示装置と、
    回転可能に支持された前記ローラを有し、該ローラの回転により前記速度表示装置ごと前進方向に沿って走行する前記走行系とを備えることを特徴とするシート敷設装置。
  8. 請求項7に記載のシート敷設装置を用いて、前記シートを敷設する敷設工程を有することを特徴とするシート敷設方法。
JP2020174952A 2020-10-16 2020-10-16 速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法 Pending JP2022066048A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020174952A JP2022066048A (ja) 2020-10-16 2020-10-16 速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020174952A JP2022066048A (ja) 2020-10-16 2020-10-16 速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022066048A true JP2022066048A (ja) 2022-04-28

Family

ID=81387805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020174952A Pending JP2022066048A (ja) 2020-10-16 2020-10-16 速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022066048A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023021361A1 (en) 2021-08-20 2023-02-23 Ricoh Company, Ltd. Head driving device, liquid discharge device, liquid discharge apparatus, and method for discharging liquid

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023021361A1 (en) 2021-08-20 2023-02-23 Ricoh Company, Ltd. Head driving device, liquid discharge device, liquid discharge apparatus, and method for discharging liquid

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104439740B (zh) 一种用于高炉炉顶法兰的焊接方法
CN202176099U (zh) 一种新型的自动粉墙机
JP2022066048A (ja) 速度表示装置、シート敷設装置およびシート敷設方法
CN107999934A (zh) 马鞍形接管坡口窄间隙埋弧焊接方法及设备
CN107246151A (zh) 一种建筑物的建造方法及建筑物的建造装置
JP7095830B2 (ja) 防水シート接合装置および防水シート接合方法
JP2021127589A (ja) 防水シート接合装置および防水シート接合方法
CN206898659U (zh) 一种型材自动电焊装置
CN210887953U (zh) 一种室内墙面喷漆机
JP4434066B2 (ja) 裏当て支持装置およびアーク溶接装置
US5552014A (en) Roofing torch
JP2022014517A (ja) 防水シート接合装置および防水シート接合方法
CN217107062U (zh) 一种台车用管片梁调姿机构
CN109807853A (zh) 一种公路工程墩柱钢筋焊接机器人
CN206689650U (zh) 一种楼层盖板焊接装置
JP2023000421A (ja) 防水シート接合装置および防水シート接合方法
CN210798233U (zh) 用于建筑的模板材料支撑立柱机构
CN112761678B (zh) 使用台车装置铺设防水板和安装二衬钢筋的施工方法
JP2022048043A (ja) 未接合領域形成用配置部材および防水シート接合方法
US20170036287A1 (en) Horizontal butt joint high deposition welding apparatus and method therefor
CN217915293U (zh) 一种电缆托架的自动划线设备
CN110067707A (zh) 安装装置、塔筒门洞加强板安装方法及风力发电机组塔筒
CN206668289U (zh) 一种基于测斜的超长水平管幕顶进施工控制装置
CN218644300U (zh) 一种用于隧道防水板铺挂的激光定向装置
CN207071754U (zh) 一种h型宽翼缘板的焊接装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20230908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240515