(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係るネットワーク構成図である。
図1において破線にて示した店内に設置されるシステム(以下、店舗システム1と称する)は、2台のPOS端末20-1、POS端末20-2と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10と、取引状況管理装置40とを備え、夫々はLAN11を介して通信可能に接続(接続は有線でも無線でもよい)されている。
店舗の外部には、1以上のサーバが存在する。図1に示した売上管理サーバ50、顧客管理サーバ60、商品管理サーバ70、非現金決済サーバ90-1、非現金決済サーバ90-2は、何れも店舗の外部のサーバの一例である。
POS端末20-1には決済端末300-1が通信可能に接続されている。同様に、POS端末20-2には決済端末300-2が通信可能に接続されている。以下、POS端末20-1、20-2について特に区別しない場合には、POS端末20と総称する。決済端末300-1、決済端末300-2について特に区別しない場合には、決済端末300と総称する。なお、POS端末20等の台数は、例示であって、1台又は3台以上であってもよい。
ストアコントローラ10は、例えば、外部のサーバ(例えば、商品管理サーバ70)から商品ファイルを受信し、他の装置(POS端末20等)に送信(配信)する。また、ストアコントローラ10は、他の装置から情報を受信し、外部のサーバ(売上管理サーバ50、顧客管理サーバ60等)に送信する。
取引状況管理装置40は、他の装置(当該他の装置の使用者も含む)を管理(監視等)等する。例えば、取引状況管理装置40は、他の装置の管理として、POS端末20の処理の進行状況、POS端末20の使用者の操作(動作)状況、POS端末20が備える釣銭機209の貨幣の数量を監視する。
売上管理サーバ50は、商品毎の売上実績等を管理するサーバである。本実施形態(他の実施形態も同様)では、POS端末20と売上管理サーバ50とはストアコントローラ10を介して通信するが、POS端末20と売上管理サーバ50とが他の装置を介して通信してもよいし、POS端末20と売上管理サーバ50とが直接通信してもよい。
顧客管理サーバ60は、顧客毎の基礎情報(顧客識別情報、連絡先等)、買上実績、ポイント等を管理するサーバである。本実施形態(他の実施形態も同様)では、POS端末20と顧客管理サーバ60とはストアコントローラ10を介して通信するが、POS端末20と顧客管理サーバ60とが他の装置を介して通信してもよいし、POS端末20と顧客管理サーバ60とが直接通信してもよい。
商品管理サーバ70は、商品識別情報、価格等を保持する商品ファイル等を管理するサーバである。本実施形態(他の実施形態も同様)では、POS端末20と商品管理サーバ70とはストアコントローラ10を介して通信するが、POS端末20と商品管理サーバ70とが他の装置を介して通信してもよいし、POS端末20と商品管理サーバ70とが直接通信してもよい。
非現金決済サーバ90-1(非現金決済サーバ90-2)は、非現金による決済(例えば、クレジット決済)を実行するサーバである。具体的には、非現金決済サーバ90-1(非現金決済サーバ90-2)は、決済端末300の要求(決済処理要求)に基づいて非現金決済処理を実行する。以下、非現金決済サーバ90-1、非現金決済サーバ90-2について特に区別しない場合には、非現金決済サーバ90と総称する。なお、非現金決済サーバ90は、非現金決済のブランド(例えばクレジットカードの種類)毎に存在するが、便宜上、図1では、2台の非現金決済サーバ90(非現金決済サーバ90-1、非現金決済サーバ90-2)を図示している。
図2は、POS端末20の設置例を示す図である。図2(A)は、POS端末20等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、POS端末20等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見てPOS端末20の右側にカウンタが置かれている。図3は、POS端末20の構成例を示す図である。なお、図2において、図3と同一部分には同一符号を付している。図4は、決済端末300、読取装置400(後述)の構成例を示す図である。図4(A)は、決済端末300の構成例を示す図である。図4(B)は、読取装置400(後述)の構成例を示す図である。
以下、図2を参照しつつ、図3に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、第1通信部215、第2通信部216とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、ROM202から読み出されたプログラム、取得した情報(例えば、ストアコントローラ10や決済端末300から取得した情報等)や、生成した情報(例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)、買上商品を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、取得した情報や生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を光学的に読み取る。客側スキャナ部206は、上記に加えて、品券類(商品券、クーポン券、優待券等)に印刷されているコードや、購入(購入予約)書類(商品、チケット等の購入控え、購入予約控え等)に印刷されているコードや、各種カードに印刷されているコードや、電子機器(例えば、携帯端末(スマートフォン含む)等)に表示されているコードを読み取ってもよい。
なお、客側スキャナ部206は、客が商品を登録する際に用いられるが、客は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部205に、商品に対応するプリセットボタン(商品登録用のボタン)が表示されている場合、客は、当該プリセットボタンを操作(押下)し、商品を登録してもよい。
釣銭機209(現金決済部)は、客側に向けられており、基本的には顧客が操作する。釣銭機209は、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口、収納庫、各種センサを有し、投入口への投入貨幣を検出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類に印刷されているコードや、購入(購入予約)書類に印刷されているコードや、各種カードに印刷されているコードや、電子機器に表示されているコードを読み取ってもよい。
なお、店員側スキャナ部212は、店員が商品を登録する際に用いられるが、店員は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、キー操作部211に、商品に対応するキー(商品登録用のキー)が配置されている場合、店員は、当該キーを操作(押下)し、商品を登録してもよい。また、店員側表示部210に、商品に対応するプリセットボタンが表示されている場合、店員は、当該プリセットボタンを操作し、商品を登録してもよい。
印刷部213は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。印刷部213は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更可能である。印刷部213の向きは、手動で変更してもよいし、自動で変更してもよい(例えば、後述する動作モードに基づいて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよいし、店員又は顧客の操作に基づいて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい)。なお、印刷部213の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。
第1通信部215は、LAN11側の装置(POS端末20、ストアコントローラ10、取引状況管理装置40)との間において情報を送受信する。
第2通信部216は、決済端末300との間において情報を送受信する。
POS端末20は、更に、撮像部(カメラ)、計時部(時計)等を備えていてもよい。
続いて、図2を参照しつつ、図4(A)に示した決済端末300の構成例を説明する。決済端末300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、媒体読取部307と、表示部305と、操作部311と、第1通信部315、第2通信部316とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU301は、中央演算処理装置であり、ROM302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、決済端末300の動作を制御する。
ROM302は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
RAM303は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM303は、ROM302から読み出されたプログラム、媒体読取部307によって読み取られた情報を記憶する。
媒体読取部307は、各種カードの情報を磁気的又は電気的に読み取る。媒体読取部307によって読み取られた情報は、RAM303に記憶される。なお、媒体読取部307によって読み取られるカードの種類については後述する。
表示部305は、操作者に対し、種々の情報を表示する。
操作部311は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成され、操作者から種々の入力を受け付ける。
第1通信部315は、非現金決済サーバ90との間において情報を送受信する。
第2通信部316は、POS端末20との間において情報を送受信する。
決済端末300は、更に、撮像部、計時部等を備えていてもよい。
なお、第1実施形態では、図1に示したように、決済端末300は、POS端末20の筐体(筐体の支持部)に装着されている。このように両者(POS端末20、決済端末300)の位置関係(距離)が近い場合、両者(POS端末20、決済端末300)は、共に端子部(接続部)を備え、端子部同士を接触させることによって通信してもよいし、共にコネクタ(接続部)を備え、コネクタ同士を繋ぐケーブルによって通信してもよい。なお、図1に示した位置関係は例示であって、運用上問題がない範囲で、両者はもっと離れていてもよい。例えば、決済端末300は、カウンタの上に設置されてもよい。この場合、両者は、有線で通信してもよいし無線(近距離無線通信)で通信してもよい。
(決済端末300(媒体読取部307))が読み取る媒体)
決済端末300の読み取り対象のカードは、例えば、特典カード、非現金決済カード、非現金決済機能付き特典カードである。
特典カードとは、特典処理に用いられるカードであって、特典処理に係る情報(当該特典処理において顧客を識別する顧客識別情報)を記憶したカードである。特典処理とは、顧客に特典を与える処理である。例えば、特典処理の一例は、ポイント処理(ポイント付与、ポイント利用)、優待処理(提示等による値引、還元等の処理)である。つまり、ポイント処理に用いられるポイントカードや、優待処理に用いられる優待カード(例えば、ポイント機能を有しないメンバーズカード、株主に付与される株主優待カード)が、特典カードに該当する。特典カードは、ポイントカード兼優待カードであってもよい(ポイント処理と優待処理の両方に用いられるものであってもよい)。
非現金決済カードとは、非現金決済処理(釣銭機209を用いた現金決済処理以外の決済処理)に用いられるカードであって、非現金決済処理に係る情報(当該非現金決済処理において顧客を識別する顧客識別情報)を記憶したカードである。非現金決済処理の一例は、クレジットカードによるクレジット決済処理、プリペイドカード(電子マネー等)によるプリペイド決済処理、デビットカードによるデビット決済処理である。つまり、クレジットカードやプリペイドカードやデビットカードが、非現金決済カードに該当する。なお、非現金決済カードは、クレジットカード兼プリペイドカードやクレジットカード兼デビットカードのように2以上の機能を有するものであってもよい。
非現金決済機能付き特典カードとは、非現金決済カードの機能を備えた特典カードである。つまり、特典処理に係る情報と非現金決済処理に係る情報とを記憶したカードである。非現金決済機能付き特典カードの一例は、ポイントカード付きのハウスカードであってもよい。ハウスカードは、発行する企業やグループなどが経営する店舗やチェーンストアでしか利用できないクレジットカードである。
なお、以下では、便宜上、ポイントカードを特典カードの一例として説明し、クレジットカードを非現金決済カードの一例として説明し、クレジット機能付きのポイントカードを非現金決済機能付き特典カードの一例として説明する。
(POS端末20の動作モード)
POS端末20は、複数の動作モードを有する。例えば、POS端末20は、キー操作部211に配置された動作モード切替ボタン211a(図2参照)の操作に基づいて動作モードが切り替わる。
(対面型セミセルフモード(通常モード))
対面型セミセルフモード(通常モードとも称する)は、店員が当該POS端末20の一方側(店員側)を用いて商品を登録し、顧客が当該POS端末20の他方側(顧客側)を用いて精算する動作モードである。すなわち、POS端末20の動作モードが対面型セミセルフモードである場合、当該POS端末20を挟んで店員と顧客と対面し、店員が商品を登録し、顧客が精算する。
(フルセルフモード)
フルセルフモードは、顧客が当該POS端末20の一方側(顧客側)を用いて商品を登録し、かつ精算する動作モードである。すなわち、POS端末20の動作モードがフルセルフモードである場合、当該POS端末20の顧客側を用いて(店員側を用いずに)、顧客が商品を登録し、かつ精算する。
(複数台型セミセルフ登録モード(登録専用モード))
複数台型セミセルフ登録モード(登録専用モードとも称する)は、店員が当該POS端末20の一方側(店員側)を用いて商品を登録する動作モードである。すなわち、POS端末20の動作モードが複数台型セミセルフ登録モードである場合、当該POS端末20の店員側を用いて(顧客側を用いずに)、店員が商品を登録する。
(複数台型セミセルフ精算モード(精算専用モード))
複数台型セミセルフ精算モード(精算専用モードとも称する)は、顧客が当該POS端末20の一方側(顧客側)を用いて精算する動作モードである。すなわち、POS端末20の動作モードが複数台型セミセルフ精算モードである場合、当該POS端末20の顧客側を用いて(店員側を用いずに)、顧客が精算する。
複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20は、他のPOS端末20(具体的には、複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20)に登録データを送信(他の装置を介して間接的に送信、又は直接的に送信)することにより、当該POS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が登録した商品について、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20)に精算させる。換言すれば、複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20は、他のPOS端末20(具体的には、複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が送信した登録データを受信(他の装置を介して間接的に受信、又は直接的に受信)することにより、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が登録した商品について精算する。
なお、複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20は、お会計券を発行し、当該POS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が登録した商品について、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20)に精算させてもよい。換言すれば、複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20は、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が発行したお会計券に印刷されているコード読み取ることにより、他のPOS端末20(複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20)が登録した商品について精算してもよい。
なお、上述した各動作モードの動作は一例である。例えば、複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20は、対面型セミセルフモードのPOS端末20やフルセルフモードのPOS端末20に登録データを送信してもよいし、お会計券を発行してもよい。換言すれば、対面型セミセルフモードのPOS端末(フルセルフモードのPOS端末20も同様)は、複数台型セミセルフ登録モードのPOS端末20が登録した商品について精算してもよい。また例えば、対面型セミセルフモードのPOS端末20は、フルセルフモードのPOS端末20や複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20に、登録データを送信してもよいし、お会計券を発行してもよい。換言すれば、フルセルフモードのPOS端末20(複数台型セミセルフ精算モードのPOS端末20も同様)は、対面型セミセルフモードのPOS端末20が登録した商品について精算してもよい。また例えば、対面型セミセルフモードのPOS端末20は、他の対面型セミセルフモードのPOS端末20に、登録データを送信してもよいし、お会計券を発行してもよい。換言すれば、対面型セミセルフモードのPOS端末20は、他の対面型セミセルフモードのPOS端末20が登録した商品について精算してもよい。
上述したように、POS端末20は、複数の動作モードを有するが、以下では、特段の断りがある場合を除き、POS端末20は、通常モード(対面型セミセルフモード)で動作するものとして説明する。
図5~図9は、POS端末20における表示例である。具体的には、クレジット機能付きのポイントカード(本例ではAカード)でクレジット決済する場合(つまりポイントを付与し、かつ、クレジット決済する場合)における、POS端末20の店員側表示部210における表示例である。図5(A)→図5(B)→図6(A)→図6(B)→図7(A)→図7(B)→図8(A)→図8(B)→図9(A)→図9(B)の順に遷移する。
図5(A)は、取引開始前(1品目の商品の登録前かつAカードの読取前等)の場面における登録画面の表示内容を示している。
図5(A)において、画面上部左側のHR01は、顧客情報表示領域である。図5(A)は、取引開始前の場面であるため、顧客情報表示領域HR01は空欄である。顧客情報表示領域HR01の右側のBT03は、顧客情報表示領域HR01における表示を詳しくするための詳細表示ボタンである。図4(A)の場面は、顧客が特定されていない場面であるため、詳細表示ボタンBT03を操作しても何も起こらない。顧客情報表示領域HR01の下方のHR02は、直前(最後)に登録した商品情報(商品名、価格)を表示する直前商品情報表示領域である。図5(A)は、取引開始前の場面であるため、直前商品情報表示領域HR02は空欄(金額はゼロ)である。直前商品情報表示領域HR02の右側のHR03は、登録した商品の合計情報(合計点数、合計金額)を表示する合計情報表示領域である。図5(A)は、取引開始前の場面であるため、合計情報表示領域HR03はゼロである。画面中央左側のHR04は、当該取引における登録情報を表示する登録情報表示領域である。図5(A)の場面は、取引開始前の場面であるため、登録情報表示領域HR04は空欄である。
画面中央右側のHR05は、プリセットボタンを表示するプリセットボタン表示領域である。プリセットボタン表示領域HR05に表示されているPBTXX(XXは、「00」、「01」、「02」、…)は、プリセットボタン群に対応するプリセットボタンタブである。例えば、PBT01は、基本的なプリセットボタンに対応する基本プリセットボタンタブである。PBT02は、果物に関するプリセットボタンに対応する果物プリセットボタンタブである。PBT03は、野菜に関するプリセットボタンに対応する野菜プリセットボタンタブである。PBT04は、鮮魚に関するプリセットボタンに対応する鮮魚プリセットボタンタブである。PBT05は、精肉に関するプリセットボタンに対応する精肉プリセットボタンタブである。PBT06は、酒に関するプリセットボタンに対応する酒プリセットボタンタブである。
図5(A)の場面では、基本プリセットボタンタブPBT01が選択されているため、基本プリセットボタンタブPBT01に対応するプリセットボタン群(基本的なプリセットボタン)として、カード読取ボタン、顧客番号ボタン、カード取消ボタン、指定訂正ボタンが表示されている。
カード読取ボタンは、カードを読み取る前に操作するボタンである。つまり、カード読取ボタンは、カードの読み取りを宣言するボタンである。顧客番号ボタンは、顧客番号を入力する前に操作するボタンである。つまり、顧客番号ボタンは、顧客番号の入力を宣言するボタンである。なお、顧客番号の入力は、例えば、置数入力(キー操作部211に配置された数字キー等の操作)によって行われる。カード取消ボタンは、カードの読み取り結果(取得した顧客情報等)を取り消す(キャンセル)ためのボタンである。指定訂正ボタンは、登録した商品を指定して訂正する前に操作するボタンである。つまり、指定訂正ボタンは、登録した商品の指定取消を宣言するボタンである。
図5(A)の場面では、カード読取ボタン、顧客番号ボタン、カード取消ボタン、指定訂正ボタンのうち、カード読取ボタン及び顧客番号ボタンは操作可能(有効、アクティブ)である旨の表示態様で表示され、カード取消ボタン及び指定訂正ボタンは操作不可能(無効、非アクティブ)である旨の表示態様(図中はボタンに斜線表示)で表示されている。
画面下部左端のGA01は、ステータス画像である。本実施形態では、POS端末20は、登録画面(図5(A)等)の画面下部左端には「売上登録」と表示されたステータス画像GA01を表示し、小計画面(図7(B)等)の画面下部左端には「支払登録」と表示されたステータス画像GA02を表示する。例えば、店員は、トラブルが発生した場合、当該画像を確認し、該トラブルの状況(どの画面において発生したか等)を他の者に説明することができる。
ステータス画像GA01の右側のHR06は、メッセージ表示領域である。図5(A)の場面では、メッセージ表示領域HR06に、会員カード(Aカード等)の読み取りを促すメッセージが表示されている。
画面下部右側のBT01は、登録処理の終了(当該取引における全部の買上商品の登録の終了)を指示するための小計ボタンである。小計ボタンBT01は、商品の登録後に操作可能となるため、図5(A)の場面では、小計ボタンBT01は操作不可能である旨の表示態様で表示されている。
小計ボタンBT01の右側のBT02は、お会計(決済)の開始(預り金額の確定)を指示するための会計ボタンである。会計ボタンBT02は、決済が可能な状態において操作可能となるため、図5(A)の場面では、会計ボタンBT02は操作不可能である旨の表示態様で表示されている。
なお、本例では、カード取消ボタン(指定訂正ボタンも同様)を操作不可能である旨の表示態様で表示しているが、非表示としてもよい。また、本例では、小計ボタンBT01(会計ボタンBT02も同様)を操作不可能である旨の表示態様で表示しているが、非表示としてもよい。他図においても同様である。なお、小計ボタンBT01に代えて又は加えてキー操作部211に配置された小計キーを配置し、会計ボタンBT02に代えて又は加えてキー操作部211に配置された会計キーを配置してもよい。
図5(B)は、図5(A)に続く場面、具体的にはカード読取ボタンの操作後の場面における登録画面の表示内容を示している。つまり、図5(A)の場面から店員がカード読取ボタンを操作した場合、POS端末20は、図5(B)に示したような小画面SG01を表示する。小画面SG01には、カード読取待機中である旨が表示されている。
図6(A)は、図5(B)に続く場面、具体的にはAカードの読取後の場面における登録画面の表示内容を示している。つまり、図5(B)の場面から顧客が自身のAカードを決済端末300に読み取らせた場合、POS端末20は、図6(A)に示したような登録画面を表示する。
図6(A)の場面では、Aカードが読み取られたため、顧客情報表示領域HR01には、顧客情報が表示されている。具体的には、顧客情報表示領域HR01には、顧客情報として、顧客番号(本例では「1234567890/00」)、Aカードの保有(使用可能)ポイント数(本例では「1034P」)が表示されている。また、Aカードが読み取られたため、メッセージ表示領域HR06に表示されていたAカードの読み取りを促すメッセージは消去されている。なお、詳細表示ボタンBT03を操作した場合、POS端末20は、当該顧客のより詳細な顧客情報(顧客名、ランク等)を顧客情報表示領域HR01に表示する。なお、顧客情報表示領域HR01を拡大し、詳細な顧客情報を表示してもよいし、小画面上に詳細な顧客情報を表示してもよい。
また、Aカードが読み取られたため、プリセットボタン表示領域HR05に表示されているプリセットボタンの表示態様が変化している。具体的には、カード読取ボタン及び顧客番号ボタンは操作可能である旨の表示態様から操作不可能である旨の表示態様に変化し、カード取消ボタンは操作不可能である旨の表示態様から操作可能である旨の表示態様に変化している。
図6(B)は、図6(A)に続く場面、具体的には商品(缶ビール、アスパラ、のり弁当)の登録後の場面における登録画面の表示内容を示している。つまり、図6(A)の場面から店員が缶ビールを登録し(店員側スキャナ部212を用いて缶ビールに付されたバーコードを読み取り)、アスパラを登録し(野菜プリセットボタンタブPBT03の操作後にアスパラのプリセットボタンを操作し)、のり弁当を登録した場合(店員側スキャナ部212を用いてのり弁当に付されたバーコードを読み取った場合)、POS端末20は、図6(B)に示したような登録画面を表示する。
図6(B)の場面では、登録情報表示領域HR04には、登録した商品(缶ビール、アスパラ、のり弁当)の登録情報が表示され、直前商品情報表示領域HR02には、直前に登録した商品(のり弁当)の商品情報が表示され、合計情報表示領域HR03には、登録した商品(缶ビール、アスパラ、のり弁当)の合計情報が表示されている。また、図6(B)の場面では、商品が既に登録されているため、小計ボタンBT01は、操作可能である旨の表示態様で表示されている。なお、プリセットボタン表示領域HR05では、直前(最後)に操作された野菜プリセットボタンタブPBT03が選択されたままとなっている。
図7(A)は、図6(B)に続く場面、具体的には小計ボタンBT01の操作後の場面における小計画面の表示内容を示している。つまり、図6(B)の場面から店員が小計ボタンBT01を操作した場合、POS端末20は、図7(A)に示したような小計画面を表示する。
図7(A)の場面では、小計情報表示領域HR10には、小計情報として、買上点数(図中は「商品計」)として「3」、小計金額(図中は「小計」と表記)として「803」、合計金額(図中は「合計」と表記)として「803」が表示されている。
また、図7(A)の場面では、プリセットボタン表示領域HR05には、Aカードクレジットボタン、Aカードポイントボタン、Bカードクレジットボタン、Cカードクレジットボタン、デビットボタン、カード取消ボタンが操作可能である旨の表示態様で表示され、カード読取ボタン及び顧客番号ボタンが操作不可能である旨の表示態様で表示されている。
図7(B)は、図7(A)に続く場面、具体的には全額をAカードでクレジット決済する旨の操作後の場面における精算画面の表示内容を示している。つまり、図7(A)の場面から店員が803と置数入力し、Aカードクレジットボタンを操作した場合、POS端末20は、図7(B)に示したような小画面SG02を表示する。小画面SG02には、Aカードのクレジット決済に関する情報(Aカードでクレジット決済する旨、カード支払金額等)が表示され、Aカードのクレジット決済に関する各種ボタン(一括払いボタン等)が配置されている。
図8(A)は、図7(B)に続く場面、具体的には支払方法に関する操作後の場面における精算画面の表示内容を示している。つまり、図7(B)の場面から店員が一括払いボタンを操作した場合、POS端末20は、図8(A)に示したような小画面SG03を表示する。小画面SG03には、Aカードのクレジット決済に関する情報(Aカードでクレジット決済する旨、カード支払金額、支払方法等)が表示され、Aカードのクレジット決済に関する各種ボタン(実行ボタン等)が配置されている。
図8(B)は、図8(A)に続く場面、具体的にはAカードのクレジット決済に関する確認の操作後の場面における精算画面の表示内容を示している。つまり、図8(A)の場面から店員が実行ボタンを操作した場合、POS端末20は、図8(B)に示したような小画面SG04を表示する。小画面SG04には、問い合わせ中である旨が表示されている。
図9(A)は、図8(B)に続く場面、具体的には問い合わせ完了後の場面おける精算画面の表示内容を示している。
図9(A)の場面では、精算情報表示領域HR20には、精算情報として、「Aカードクレジット 803」、購入(支払)合計(図中は「合計」と表記)として「803」、クレジット合計金額(図中は「クレジット」と表記)として「803」、釣り銭金額(図中は「お釣り」と表記)として「0」が表示されている。
また、図9(A)の場面では、プリセットボタン表示領域HR05には、Aカードクレジットボタン、Aカードポイントボタン、Bカードクレジットボタン、Cカードクレジットボタン、デビットボタン、カード取消ボタン、カード読取ボタン及び顧客番号ボタンが操作不可能である旨の表示態様で表示されている。
図9(B)は、図9(A)に続く場面、具体的にはAカードのクレジット決済の完了後の場面おける精算画面の表示内容を示している。つまり、図9(A)の場面から店員が会計ボタンBT02を操作した場合、POS端末20は、決済端末300にAカードのクレジット決済を指示(要求)し、クレジット決済の完了後に図9(B)に示したような小画面SG05を表示する。小画面SG05には、カードの返却を確認(顧客のカードの取り忘れについて警告)する旨のメッセージが表示され、OKボタンが配置されている。店員は、確認後にOKボタンを操作する。POS端末20は、OKボタンが操作された場合、小画面SG05を消去する。
なお、小画面SG05は、顧客のカードの取り忘れ(顧客がカードを取り忘れること、カードを取り忘れる顧客)について警告する(店員の注意を喚起させる)ものであればよく、小画面SG05に表示するメッセージは、例えば「お客様がカードを取り忘れていないか確認してください」というようなものであってもよい。
なお、図9(B)の場面では、803円の購入によって、顧客情報表示領域HR01に示したAカードの保有ポイント数が1034Pから1042Pに更新されている。後述する図10(B)の場面も同様である。
図10は、POS端末20における表示例である。具体的には、クレジット機能付きのポイントカード(Aカード)で現金決済をする場合(つまり単にポイントを付与する場合)における、POS端末20の店員側表示部210における表示例である。Aカードを利用し現金決済をする場合の表示は、図5~図9に示したAカードでクレジット決済する場合の表示と途中迄は共通するため、共通する部分は説明を省略する。具体的には、図5(A)→図5(B)→図6(A)→図6(B)→図7(A)→図10(A)→図10(B)の順に遷移する。
図10(A)は、図7(A)に続く場面、具体的には全額を現金決済する旨の操作後の場面における精算画面の表示内容を示している。つまり、図7(A)の場面から店員が803と置数入力し、顧客が803円を釣銭機209に投入した場合、POS端末20は、図10(A)に示したような精算画面を表示する。
図10(A)の場面では、精算情報表示領域HR20には、精算情報として、「現金 803」、購入(支払)合計(図中は「合計」と表記)として「803」、預り金額として「803」、釣り銭金額(図中は「お釣り」と表記)として「0」が表示されている。
図10(B)は、図10(A)に続く場面、具体的には現金決済の完了後の場面おける精算画面の表示内容を示している。つまり、図10(A)の場面から店員が会計ボタンBT02を操作した場合、POS端末20は、図10(B)に示したような小画面SG05を表示する。上述したように、小画面SG05は、顧客のカードの取り忘れについて警告するものであればよく、小画面SG05に表示するメッセージは、例えば「お客様がカードを取り忘れていないか確認してください」というようなものであってもよい。
図11は、第1実施形態に係るクレジットカード決済の概要を示すシーケンス図である。具体的には、図11のシーケンス図は、クレジット機能付きのポイントカード(Aカード)を読み取った後、Aカードでクレジット決済する場合のPOS端末20、決済端末300等の処理の流れを示している。
ステップS101:POS端末20は、媒体読取を指示する操作を受け付ける。例えば、POS端末20は、図5(A)に示した登録画面において店員によるカード読取ボタンの操作を受け付ける。
ステップS102:POS端末20は、読取指示を決済端末300に送信(出力)する。なお、読取指示を受信(入力)した決済端末300は、各種カードの情報の読み取りが可能になる。また、POS端末20は、決済端末300がカードの情報を読み取る迄、カード読取待機中である旨を表示する(図5(B)参照)。
ステップS103:決済端末300は、媒体(Aカード)の情報を読み取る。
ステップS104:決済端末300は、読取情報(Aカードの情報)を記憶する。例えば、決済端末300は、Aカードから読み取った全部の情報、すなわち、特典処理に係る情報(ポイント会員番号等)、及び、非現金決済処理に係る情報(クレジットカード番号等)をRAM303に記憶(一時記憶)する。
なお、決済端末300において、媒体(Aカードに限らない)の情報の読取前(又は記憶前)と、読取後(又は記憶後)とが、認識できるようにしてもよい。例えば、決済端末300は、読取情報を記憶していない状態では表示部305を初期表示(例えば背景色のみ)とし、読取情報を記憶している状態では表示部305を情報取得中表示(例えば文言「取得済」を表示)としてもよい。
ステップS105:決済端末300は、読取情報(Aカードの情報)の一部をPOS端末20に送信(出力)する。例えば、決済端末300は、特典処理に係る情報(ポイント会員番号等)については全部を送信するが、非現金決済処理に係る情報(クレジットカード番号等)については一部を送信する。一例として、決済端末300は、クレジットカード番号については特定桁数の数字のみを送信する(特定桁数以外の数字はマスクキングして送信する)。
ステップS106:POS端末20は、読取情報(Aカードの情報)の一部を記憶する。つまり、POS端末20は、決済端末300から受信した情報をRAM203に記憶(一時記憶)する。
ステップS107:POS端末20は、読取情報(Aカードの情報)の一部を表示する。例えば、POS端末20は、特典処理に係る情報である顧客番号や保有ポイント数を表示する(図6(A)参照)。
ステップS108:POS端末20は、店員の操作に基づいて商品の登録処理を実行する。なお、図6(B)は、3品(缶ビール、アスパラ、のり弁当)の登録処理が実行された場面である。
ステップS109:POS端末20は、決済(Aカードのクレジット決済)に関する操作を受け付ける。つまり、POS端末20は、小計ボタンBT01の操作を受け付けた後、Aカードのクレジットの支払い金額の置数入力、Aカードのクレジット決済を指定する操作、Aカードのクレジット決済における支払方法(一括払い、2回払い等)を指定する操作等を受け付ける。なお、図9(A)は、決済(Aカードのクレジット決済)に関する操作の受付後(会計ボタンBT02の操作前)の精算画面である。
ステップS110:POS端末20は、決済処理要求を決済端末300に送信(出力)する。例えば、POS端末20は、図9(A)に示した精算画面において店員が会計ボタンBT02を操作した場合、決済処理要求を決済端末300に送信する。なお、POS端末20が決済端末300に送信する決済処理要求は、例えば、取引番号、支払代金、決済種別(Aカードのクレジット決済)、支払回数等を含む。
ステップS111:決済端末300は、決済処理要求を非現金決済サーバ90に送信する。なお、決済端末300が非現金決済サーバ90に送信する決済処理要求は、例えば、取引番号、支払代金、決済種別(Aカードのクレジット決済)、クレジットカード番号、支払回数等を含む。
ステップS112:非現金決済サーバ90は、Aカードのクレジット決済処理を実行する。
ステップS113:非現金決済サーバ90は、決済完了通知を決済端末300に送信する。
ステップS114:決済端末300は、決済完了通知をPOS端末20に送信する。
ステップS115:決済端末300は、ステップS104において記憶した情報を消去する。
ステップS116:POS端末20は、媒体の取り去りについて報知する。例えば、POS端末20は、カードの取り忘れについて警告する小画面SG05を表示する(図9(B)参照)。なお、店員は報知内容(警告内容)を確認し、例えば、小画面SG05のOKボタンを操作する。POS端末20は、OKボタンが操作された場合、小画面SG05を消去する。図12のステップS216、図14のステップS326、図16のステップS426においても同様である。
ステップS117:POS端末20は、取引情報をストアコントローラ10に送信する。なお、POS端末20がストアコントローラ10に送信する取引情報は、例えば、買上商品、数量、合計金額、ポイント会員番号、付与ポイント数等を含む。
ステップS118:ストアコントローラ10は、取引情報を売上管理サーバ50等に送信する。例えば、ストアコントローラ10は、合計金額等について売上管理サーバ50に送信し、ポイント会員番号、付与ポイント数等について顧客管理サーバ60に送信し、買上商品、数量等について商品管理サーバ70に送信する。なお、送信先のサーバや、各サーバに送信する情報は一例である。例えば、会員毎の購買傾向(嗜好)を分析等する場合には、ストアコントローラ10は、買上商品、数量も顧客管理サーバ60に送信してもよい。なお、ストアコントローラ10は、代表する一のサーバ(売上管理サーバ50、顧客管理サーバ60、商品管理サーバ70のうちの1つ、又は、売上管理サーバ50、顧客管理サーバ60、商品管理サーバ70以外の1つ)に、全情報を纏めて送信し、代表する一のサーバが、夫々のサーバが夫々に必要な情報を供給してもよい。
ステップS119:POS端末20は、ステップS106において記憶した情報を消去する。
ステップS120:POS端末20は、レシートを発行する。
図12は、第1実施形態に係る現金決済の概要を示すシーケンス図である。具体的には、図12のシーケンス図は、クレジット機能付きのポイントカード(Aカード)を読み取った後、現金決済をする場合のPOS端末20、決済端末300等の処理の流れを示している。
なお、図12のステップS201~S208は、図11のステップS101~S108と同様であるため、説明を省略する。また、図12のステップS237~S240は、図11のステップS117~S120と同様であるため、説明を省略する。
ステップS209:POS端末20は、決済(現金決済)に関する操作を受け付ける。つまり、POS端末20は、小計ボタンBT01の操作を受け付けた後、現金決済の支払金額の置数入力、預り金を投入する操作(動作)等を受け付ける。なお、図10(A)は、決済(現金決済)に関する操作の受付後(会計ボタンBT02の操作前)の精算画面である。
ステップS216:POS端末20は、媒体の取り去りについて報知する。例えば、POS端末20は、図10(A)に示した精算画面において店員が会計ボタンBT02を操作した場合、カードの取り忘れについて警告する小画面SG05を表示する(図10(B)参照)。
ステップS217:POS端末20は、決済端末による決済(Aカードのクレジット決済)の中止指示を決済端末300に送信する。
ステップS225:決済端末300は、ステップS204において記憶した情報を消去する。
ステップS232:POS端末20は、現金決済処理を実行する。
なお、図12では、決済方法が現金決済である場合を説明したが、決済方法がプリペイド決済である場合、デビット決済である場合、ポイント決済(保有ポイントを消費した決済。つまりポイント利用)である場合、Aカードとは異なるクレジットカードによるクレジット決済(例えば、Bカードのクレジット決済やCカードのクレジット決済)である場合、あるいは、現金決済、デビット決済、ポイント決済、Aカードとは異なるクレジットカードによるクレジット決済のうちの2以上を併用した決済である場合には、図12に示したような流れとなる。つまり、図12は、決済端末300が読み取ったカード(Aカード)の決済方法とは異なる他の決済方法による決済の流れを示している。具体的には、POS端末20は、現金決済(決済端末300が読み取ったカードの決済方法とは異なる他の決済方法による決済の一例の操作を受け付けた場合(ステップS209)、媒体の取り去りについて報知する(ステップS216)。
(第2実施形態)
図13は、第2実施形態に係るネットワーク構成図である。第2実施形態に係るネットワークは、店舗の外部に非現金決済サーバ80が存在する点が、第1実施形態に係るネットワーク(図1参照)と異なる。
非現金決済サーバ80は、非現金による決済(例えば、クレジット決済)を実行するサーバである。具体的には、非現金決済サーバ80は、POS端末20の要求(決済処理要求)に基づいて非現金決済処理を実行する。本実施形態(第3実施形態も同様)では、POS端末20と非現金決済サーバ80とは、ストアコントローラ10を介さずに直接通信する。なお、POS端末20と非現金決済サーバ80とはストアコントローラ10(あるいは他の装置)を介して通信してもよい。
つまり、第1実施形態では、非現金決済サーバ90と決済端末300とによって実現される非現金決済(以下、「第1方式の決済」と称する)が採用(導入)されているのに対し、第2実施形態では、第1方式の決済に加え、非現金決済サーバ80とPOS端末20とによって実現される非現金決済(以下、「第2方式の決済」と称する)も採用されている。
図14は、第2実施形態に係るクレジットカード決済(第2方式の決済)の概要を示すシーケンス図である。具体的には、図14のシーケンス図は、クレジット機能付きのポイントカード(Aカード)を読み取った後、Aカードでクレジット決済する場合のPOS端末20、決済端末300等の処理の流れを示している。なお、第1実施形態では、決済端末300と通信する非現金決済サーバ90がAカードでクレジット決済するものとして説明したが(図11参照)、第2実施形態では、POS端末20と通信する非現金決済サーバ80がAカードでクレジット決済するものとして説明する。
なお、図14のステップS301~S304は、図11のステップS101~S104と同様であるため、説明を省略する。また、図14のステップS347~S350は、図11のステップS117~S120と同様であるため、説明を省略する。
ステップS315:決済端末300は、読取情報(Aカードの情報)をPOS端末20に送信(出力)する。例えば、決済端末300は、Aカードから読み取った全部の情報、すなわち、特典処理に係る情報(ポイント会員番号等)、及び、非現金決済処理に係る情報(クレジットカード番号等)を送信(出力)する。
なお、決済端末300は、カードの種類に応じて、当該カードから読み取った情報の全部をPOS端末20に送信(出力)するか、一部をPOS端末20に送信するかを決定してもよい。具体的には、決済端末300は、読み取ったカードが第2方式の決済に対応するカードである場合には当該カードから読み取った情報の全部をPOS端末20に送信し、読み取ったカードが第1方式の決済に対応するカードである場合には当該カードから読み取った情報の一部をPOS端末20に送信してもよい。なお、POS端末20は、あるカードを読み取った場合、読み取った情報の特定部分(例えば、クレジットカード番号の上位6桁)を参照し、当該カード(読み取ったカード)が、第2方式の決済に対応するカードであるか、第1方式の決済に対応するカードであるかを判断してもよい。
ステップS316:POS端末20は、読取情報(Aカードの情報)を記憶する。つまり、POS端末20は、決済端末300から受信した情報をRAM203に記憶(一時記憶)する。
ステップS326:POS端末20は、媒体の取り去りについて報知する。例えば、POS端末20は、図10(B)に示したような小画面SG05を表示する。
ステップS327:POS端末20は、決済端末300による決済の中止指示を決済端末300に送信する。
ステップS335:決済端末300は、ステップS304において記憶した情報を消去する。
ステップS337:POS端末20は、読取情報(Aカードの情報)の一部を表示する。例えば、POS端末20は、図6(A)に示したように、特典処理に係る情報である顧客番号や保有ポイント数を表示する。
ステップS338:POS端末20は、店員の操作に基づいて商品の登録処理を実行する。
ステップS339:POS端末20は、決済(Aカードのクレジット決済)に関する操作を受け付ける。
ステップS340:POS端末20は、決済処理要求を非現金決済サーバ80に送信する。なお、POS端末20が非現金決済サーバ80に送信する決済処理要求は、例えば、取引番号、支払代金、決済種別(Aカードのクレジット決済)、クレジットカード番号、支払回数等を含む。
ステップS342:非現金決済サーバ80は、Aカードのクレジット決済処理を実行する。
ステップS344:非現金決済サーバ80は、決済完了通知をPOS端末20に送信する。
なお、第2実施形態における第1方式の決済は、第1実施形態における第1方式の決済(図11)と同様であるため、説明を省略する。また、第2実施形態における現金決済は、第1実施形態における現金決済(図12)と同様であるため、説明を省略する。
(第3実施形態)
図15は、第3実施形態に係るネットワーク構成図である。第3実施形態に係るネットワークは、第1に、非現金決済サーバ90が存在しない点が、第2実施形態に係るネットワーク(図13参照)と異なる。
つまり、第2実施形態では、非現金決済サーバ90と決済端末300とによって実現される非現金決済(第1方式の決済)と、非現金決済サーバ80とPOS端末20とによって実現される非現金決済(第2方式の決済)とが採用(導入)されているのに対し、第3実施形態では、第1方式の決済は採用されておらず、第2方式の決済のみが採用されている。
第3実施形態に係るネットワークは、第2に、POS端末20-1に読取装置400-1が接続され、POS端末20-2に読取装置400-2が接続されている点が、第1実施形態に係るネットワーク(図1参照)や第2実施形態に係るネットワーク(図13参照)と異なる。以下、読取装置400-1、読取装置400-2について特に区別しない場合には、読取装置400と総称する。
つまり、第1実施形態(第2実施形態も同様)では、第1方式の決済に対応すべく、外部のサーバ(具体的には非現金決済サーバ90)との通信機能を有する決済端末300がPOS端末20に接続されているのに対し、第3実施形態では、第1方式の決済が採用されていないため、外部のサーバとの通信機能を有しない読取装置400がPOS端末20に接続されている。
なお、第3実施形態の店舗システムは、読取装置400を含む点が、決済端末300を含む第1実施形態(第2実施形態も同様)の店舗システム1と異なるため、図15に示すように、店舗システム2と称している。
読取装置400は、例えば、図4(B)に示すように、CPU401と、ROM402と、RAM403と、媒体読取部407と、通信部416とを備えるものであってもよい。
CPU401は、中央演算処理装置であり、ROM402に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、読取装置400の動作を制御する。
ROM402は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU401が利用する各種の情報を記憶する。
RAM403は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM303は、ROM402から読み出されたプログラムを記憶する。
通信部416は、POS端末20との間において情報を送受信する。
読取装置400は、更に、表示部、操作部、撮像部、計時部等を備えていてもよい。
図16は、第3実施形態に係るクレジットカード決済の概要を示すシーケンス図である。具体的には、図16のシーケンス図は、クレジット機能付きのポイントカード(Aカード)を読み取った後、Aカードでクレジット決済する場合のPOS端末20等の処理の流れを示している。なお、第3実施形態では、第2実施形態と同様、POS端末20と通信する非現金決済サーバ80がAカードでクレジット決済するものとして説明する。
なお、図16のステップS437~S450は、図14のステップS337~S350と同様であるため、説明を省略する。
ステップS401:POS端末20は、媒体読取を指示する操作を受け付ける。
ステップS402:POS端末20は、読取指示を読取装置400に送信(出力)する。
ステップS403:読取装置400は、媒体(Aカード)の情報を読み取る。
ステップS415:読取装置400は、読取情報(Aカードの情報)をPOS端末20に送信(出力)する。例えば、読取装置400は、Aカードから読み取った全部の情報、すなわち、特典処理に係る情報(ポイント会員番号等)、及び、非現金決済処理に係る情報(クレジットカード番号等)を送信(出力)する。
ステップS416:POS端末20は、読取情報(Aカードの情報)を記憶する。つまり、POS端末20は、読取装置400から受信した情報をRAM203に記憶(一時記憶)する。
ステップS426:POS端末20は、媒体の取り去りについて報知する。例えば、POS端末20は、図10(B)に示したような小画面SG05を表示する。
なお、上述したステップS426迄の処理は、現金決済の場合も同様である。つまり、POS端末20は、読取情報を記憶した場合(ステップS416)、決済方法にかかわらず、媒体の取り去りについて報知する(ステップS426)。
以上、第1実施形態~第3実施形態について説明したが、以下では、夫々の実施形態に関連する、特徴的な場面について補足説明する。
(非現金決済機能付き特典カードにおけるポイント付与の制限)
図17は、POS端末における表示例である。図17(A)は、図7(A)に続く場面、具体的にはAカードとは異なるカード(本例ではBカード)でクレジット決済する旨の操作後の場面における精算画面の表示内容を示している。つまり、図7(A)の場面から店員が803と置数入力し、Bカードクレジットボタンを操作した場合、POS端末20は、図17(A)に示したような小画面SG06を表示する。小画面SG06には、自社カード(Aカード)ではない他社カード(Bカード)の場合はポイントが付与されない旨が表示されている。つまり、POS端末20は、自社カードであるAカードのポイント会員情報を取得した後にAカードでクレジット決済する場合にはポイントが付与されるが(図9(B)参照)、Aカードのポイント会員情報を取得した後に他社カードであるBカードでクレジット決済する場合にはポイントが付与されない旨を事前(Bカードでクレジット決済する前)に報知する。なお、他社カードのボタン(Bカードクレジットボタン等)を操作した場合(又は、他社カード(Bカード等)が読み取られた場合)には、POS端末20は、自社カードから取得済の顧客情報を自動的に(店員の操作を介さずに)クリア(顧客情報表示領域HR01に表示されている顧客情報を消去、RAM203に一時記憶した顧客情報を消去)してもよい。
図17(B)は、図17(A)に続く場面、具体的には他社カード(Bカード)のクレジット決済を進める場面における精算画面の表示内容を示している。つまり、図17(A)の場面から店員が小画面SG06の進行ボタンを操作した場合、POS端末20は、図17(B)に示したような精算画面を表示する。なお、店員は、他社カード(Bカード)でクレジット決済する場合にはポイントが付与されない旨を顧客に確認し、顧客からポイントが付与されない旨の了承を得られた場合、小画面SG06の進行ボタンを操作する。一方、顧客からポイントが付与されない旨の了承を得られなかった場合、店員は小画面SG06の再選択ボタンを操作する。再選択ボタンが操作された場合に、POS端末20は、決済手段を再選択可能な画面(図7(A))に切り替える。
(処理完了前のカードの抜き取り)
図18は、決済端末300、POS端末20における表示例である。図19は、POS端末20における表示例である。
第1実施形態において、決済端末300は、あるカードの情報の記憶(図11のステップS104)後であって決済処理要求の受信(図11のステップS110)前に、当該カードが媒体読取部307から抜き去られた場合、抜き去られたタイミングにおいて、図18(A)に示したように、表示部305においてカードが抜き去られた旨を表示する。また、決済端末300は、カードが抜き去られたタイミングでRAM303に記憶している情報(つまり当該カードの情報)を消去する。第2実施形態における決済端末300についても同様である。なお、表示部305におけるカードが抜き去られた旨の表示は、POS端末20から読取指示があった場合に消去してもよいし、読取指示がなくても所定時間が経過した場合に消去してもよい。
第1実施形態において、POS端末20は、決済端末300においてカードが抜き去られたタイミングでは、カードが抜き去られた旨を表示せずに、決済端末300に対し、決済処理要求を送信(図11のステップS110)した後に、図18(B)に示したように、お取り扱いできない旨(カードが抜き去られ読取情報が消去されているため決済処理ができない旨)を表示する。図18(B)に示した小画面SG07には、お取り扱いできない旨が表示されている。つまり、決済端末300は、カードが抜き去られたタイミングではカードが抜き去られた旨をPOS端末20に通知しないようにし、POS端末20から決済処理要求を受信したタイミングでカードが抜き去られた状態である旨(お取り扱いできない旨)をPOS端末20に通知し、POS端末20は、決済端末300から上記通知を受信したタイミングでお取り扱いできない旨を表示する。第2実施形態(第1方式の決済の場合)におけるPOS端末20についても同様である。
図18(B)の小画面SG07の確認ボタンが操作された場合、POS端末20は、図19に示すような画面を表示する。図19の画面から店員がカード読取ボタンを操作すれば、決済端末300におけるカードの読み取りが有効になる。
図20は、POS端末20が印刷、発行する媒体の一例である。図20(A)は、現金決済においてPOS端末20が印刷、発行する媒体の一例である。例えば、図12のステップS240では「レシートを発行する」と説明したが、POS端末20は、当該ステップS240において、図20(A)に示したような媒体を印刷、発行する。図20(A)の媒体は、明細書兼領収証である。図20(B)は、クレジット決済においてPOS端末20が印刷、発行する媒体の一例である。例えば、POS端末20は、図11のステップS120や図14のステップS350や図16のステップS450において、図20(B)に示したような媒体を印刷、発行する。図20(B)の媒体は、明細書兼領収証兼クレジット売上票(お客様控え)である。
なお、第1実施形態(第2、第3実施形態も同様)では、クレジットカードとしてICカードを用いる例を説明したが、磁気カードを用いた取引の場合には、POS端末20は、図20(C)及び図20(D)に示したような媒体を印刷、発行する。図20(C)の媒体は、明細書兼領収証兼クレジット売上票(お客様控え)である。図20(D)の媒体は、図20(C)の媒体に対応する店舗控えであり、顧客が署名する署名欄が設けられている。
(他の動作モード)
図5~図18については、POS端末20の動作モードが通常モード(対面型セミセルフモード)で動作するものとして説明したが、他の動作モードであるときも同様である。一例として、動作モードがフルセルフモードであるときは、POS端末20は、図5~図10、図17~図19に示したような画面(例えば、顧客操作用にカスタマイズした画面)を客側表示部205に表示してもよい。また、図17にて説明した内容に関連し、顧客が、自社カードの読み取り後に、支払のために他社カードのボタンを操作した場合(又は、他社カードを読み取らせた場合)、POS端末20は、自社カードから取得済の顧客情報を自動的にクリアしてもよい。また、上記の場合、POS端末20は、上記クリアに代えて又は加えて、自社カードのポイントが付与されない旨のメッセージを表示してもよい。
(決済端末300、読取装置400の名称)
決済端末300は、自身による決済機能(第1方式の決済に対応する機能)を有する点が、自身による決済機能を有しない読取装置400と異なるが、決済端末300も読取装置400も共に媒体読取部(媒体読取部307、媒体読取部407)を備える(図4参照)。従って、決済端末300について、読取装置400と同様、読取装置と称してもよい。
以上、第1実施形態(第2実施形態、第3実施形態も同様)によれば、顧客のカードを取り扱う商品販売データ処理をより好適に実現することができる。例えば、読み取ったカードの決済方法とは異なる他の決済方法で決済する場合、当該カードの取り忘れが生じやすいが、そのような場合においてカードの取り忘れを防止することができる。
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(1)上記実施形態では、小画面SG05に配置されたOKボタンが操作された場合、POS端末20は、該小画面SG05を消去する(即ち、処理を進行させる)と説明したが、小画面SG05のOKボタンが操作された時点でカードが取り去れられていない場合、処理を進行させないように制御してもよい。例えば、POS端末20は、小画面SG05のOKボタンが操作された時点でカードが取り去れられていない場合に、当該小画面SG05を消去しない(消去後に再表示する場合も含む)ようにしてもよい。換言すれば、小画面SG05による警告を維持し続けるように制御(警告を解除しないように制御)し、直後の処理(例えば、図11ではステップS117の処理、図12ではステップS217の処理)の実行を保留してもよい。また、POS端末20は、直後の処理の実行を保留するのではなく(つまり直後の処理は進行させるが)、他の画面(次の画面、元の画面)へ遷移しないようにしてもよいし、次客の商品登録を開始できないようにしてもよいし、レシートを印刷、発行しないようにしてもよい。つまり、POS端末20は、小画面SG05のOKボタンが操作された時点でカードが取り去れられていない場合、直後の処理又は以後の何れかの段階における処理を進行させないように制御してもよい。
(2)上記実施形態では、当該POS端末20(顧客がカードを読み取ったPOS端末20)でカードの取り忘れにについて報知(警告)する例を説明したが、他の装置でカードの取り忘れについて報知してもよい。例えば、取引状況管理装置40を使用する店員に、Aカードの取り忘れについて確認させるため、取引状況管理装置40において、小画面SG05(又は小画面SG05に相当する情報を表示する画面)を表示してもよい。例えば、フルセルフモードや精算専用モードのPOS端末20において(店員不在のフルセルフモードや精算専用モードであるときが好適であるが、通常モードであるときにおいても同様)、例えば、Aカードの決済が完了した場合(例えば図11のステップS114に相当する場面)やAカードの読取後に現金決済などが選択された場合(例えば図12のステップS209に相当する場面)に、取引状況管理装置40は、小画面SG05を表示してもよい。この場合、取引状況管理装置40は、複数のPOS端末20のうち何れのPOS端末20に対する報知であるかを特定可能な情報を表示してもよい。例えば、小画面SG05に「2号機でカード取り忘れがないか確認してください」などと表示してもよい。顧客が、POS端末20ではなく、下記(13)の一般的なPOS端末(フルセルフのPOS端末、セミセルフのPOS端末(精算装置))を使用する場合も同様である。
(3)図11では、決済端末300は非現金決済サーバ90から決済完了通知を受信したことに基づいて読取情報を消去する例を説明したが(ステップS115)、決済端末300はPOS端末20からの指示に基づいて読取情報を消去してもよい。例えば、決済端末300から決済完了通知を受信したPOS端末20は消去指示を決済端末300に送信し、決済端末300はPOS端末20からの上記消去指示に基づいて読取情報を消去してもよい。
(4)図12では、POS端末20は現金決済(当該カードの決済方法とは異なる他の決済方法による決済の一例)の操作を受け付けたタイミングで媒体の取り去りについて報知する例を説明したが(ステップS208)、POS端末20は他のタイミングで媒体の取り去りについて報知してもよい。具体的には、POS端末20は、カードの決済方法とは異なる他の決済方法による決済の受付(ステップS208)~レシート発行(ステップS240)の間の一のタイミングで媒体の取り去りについて報知してもよい。
(5)図14では、POS端末20は読取情報を記憶したタイミングで媒体の取り去りについて報知する例を説明したが(ステップS326)、POS端末20は他のタイミングで媒体の取り去りについて報知してもよい。具体的には、POS端末20は、読取情報の記憶(ステップS326)~レシート発行(ステップS350)の間の一のタイミングで媒体の取り去りについて報知してもよい。
(6)図16では、POS端末20は読取情報を記憶したタイミングで媒体の取り去りについて報知する例を説明したが(ステップS416)、POS端末20は他のタイミングで媒体の取り去りについて報知してもよい。具体的には、POS端末20は、読取情報の記憶(ステップS416)~レシート発行(ステップS450)の間の一のタイミングで媒体の取り去りについて報知してもよい。
(7)上記実施形態(第1実施形態、第2実施形態)では、決済端末300とPOS端末20とは外見上異なる筐体として視認される例を説明したが、決済端末300がPOS端末20に内蔵(但し、決済端末300の表示や操作に係る部分は露出)されていてもよいし、POS端末20と決済端末300とが一体的に形成されていてもよい。第3実施形態の読取装置400についても同様である。
(8)上記実施形態では、第1方式の決済の非現金決済サーバ90(図1、図13参照)と、第2方式の決済の非現金決済サーバ80(図13、図15参照)とを異なるサーバである例を説明したが、同一のサーバ(但し、ブランド毎のサーバ)であってもよい。つまり、あるブランドの非現金決済サーバ(非現金決済サーバKとする)が存在した場合、決済端末300は、第1方式の決済として、POS端末20を介さずに非現金決済サーバKと通信し、POS端末20は、第2方式の決済として、同じく非現金決済サーバKと通信してもよい。
(9)上記実施形態(第1実施形態、第2実施形態)では、POS端末20の指示に基づいて決済端末300における各種カードの情報の読み取りが可能になる例を説明したが、POS端末20の指示によらずに決済端末300における各種カードの情報の読み取りが可能であってもよい。なお、上記実施形態では、決済端末300による自由な(制限なしの)カード情報の読み取り(記憶)を抑制するために、POS端末20(店員)の指示を条件としているが、例えば処理効率化や運用面等の観点から指示を条件としてなくてもよい。例えば、店員が介在する動作モード(例えば通常モード)では上記指示を条件として、店員が介在しない動作モード(例えばフルセルフモード)では上記指示を条件としなくてもよい。
(10)上記実施形態では、POS端末20は複数の動作モードを有するが(動作モードを切り替え可能であるが)、POS端末20は複数の動作モードを有しなくてもよい。
(11)上記実施形態では、POS端末20は、客側に決済端末300を設けているが、客側に代えて又は加えて店員側に設けるようにしてもよい。つまり、顧客に代えて又は加えて店員が各種カードの情報を読み取るようにしてもよい。但し、顧客が読み取る場合の方が、カードの取り忘れが生じやすいため、客側に決済端末300を設ける態様に特に有効である。
(12)上記実施形態では、POS端末20は顧客側に釣銭機209を設けているが、顧客側に代えて又は加えて店員側に設けるようにしてもよい。つまり、現金の取り扱いは、顧客が行ってもよいし店員が行ってもよい。
(13)上記(10)~(12)に関連し、店員が使用する一般的なPOS端末(店員側に釣銭機が設けられ、店員が登録し、精算するPOS端末)であってもよい。また、顧客が使用する一般的なPOS端末(当該装置で顧客が登録し、精算するフルセルフのPOS端末、又は、他装置で店員が登録し、当該装置で顧客が精算するセミセルフのPOS端末(精算装置))であってもよい。
(14)上記実施形態では、決済端末300(読取装置400)の読み取り対象はカード(特典カード、非現金決済カード、非現金決済機能付き特典カード)であると説明したが、読み取り対象はカードに限定されない。例えば、決済端末300(読取装置400)の読み取り対象は、カードと同様の情報を記憶した電子機器(例えば、スマートフォン等)であってもよい。つまり、決済端末300は、情報媒体(カード、電子機器)に記憶されている情報を読み取り可能である。
また、上記において説明した夫々の装置(POS端末20、取引状況管理装置40、ストアコントローラ10)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の全部又は一部は、上記において説明した主体とは異なる主体(他の装置)が有していてもよい。また、POS端末20が、各種の表示(例えば、図5~図10の画面等)の表示情報(画面情報)を生成してもよいし、ストアコントローラ10やクラウドサーバ(非図示)が生成してもよい。端的な例でいえば、POS端末20は、操作者や各部材への出力や操作者や各部材からの入力(画面表示、釣銭機の制御、音声出力、画面操作の受付、スキャナ部による認識等)のみを担当し、判断、記憶、生成等は、ストアコントローラ10やクラウドサーバ(非図示)等が実行してもよい。
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、商品販売データ処理装置に関する。
[背景技術]
カード等の媒体からデータを読み取る読取端末を接続したPOS端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2017-146816号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上述したような顧客の媒体を取り扱う商品販売データ処理には改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、顧客の媒体を取り扱う商品販売データ処理をより好適に実現する防止する技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、複数の決済方法に対応し、情報媒体から情報を読み取る決済端末と通信可能な商品販売データ処理装置であって、操作者が視認する画面に情報を表示させる表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記決済端末によって顧客の会員情報が格納された非現金決済機能付き情報媒体から会員情報が読み取られ、当該情報媒体の非現金決済機能による決済方法とは異なる他の決済方法によって決済する場合、情報媒体の前記決済端末からの取り去りに関する注意情報を前記画面に表示(例えば、図12のステップS216)させることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
上記(1)の商品販売データ処理装置によれば、顧客の情報媒体を取り扱う商品販売データ処理をより好適に実現することができる。例えば、読み取った情報媒体の決済方法とは異なる他の決済方法で決済する場合、当該情報媒体の取り忘れが生じやすいが、そのような場合において情報媒体の取り忘れを防止することができる。
(2)決済方法を指定する操作を受け付ける決済方法指定受付手段を備え、前記表示制御手段は、前記決済方法指定受付手段によって前記他の決済方法を指定する操作を受け付け後の一のタイミングにおいて、前記注意情報を前記画面に表示させることを特徴とする(1)に記載の商品販売データ処理装置である。
上記(2)の商品販売データ処理装置によれば、好適に情報媒体の取り忘れを防止することができる。
(3)購入する商品の登録処理を店員の操作により行う登録手段と、店員に情報を表示する店員用表示器とを備え、前記表示制御手段は、前記注意情報を前記店員用表示器に表示させることを特徴とする(1)又は(2)に記載の商品販売データ処理装置である。
上記(3)の商品販売データ処理装置によれば、店員が登録処理を実行する態様において、情報媒体の取り忘れを防止することができる。
(4)購入する商品の精算処理を顧客自身の操作により行う精算手段と、顧客に情報を表示する顧客用表示器とを備え、前記表示制御手段は、前記注意情報を前記顧客用表示器に表示させることを特徴とする(1)~(3)に記載の商品販売データ処理装置。
上記(4)の商品販売データ処理装置によれば、顧客自身が精算処理を実行する態様において、情報媒体の取り忘れを防止することができる。
(5)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である商品販売データ処理システムは、決済端末(例えば、決済端末300)と、前記決済端末と通信可能な商品販売データ処理装置(例えば、POS端末20)と、を含む商品販売データ処理システムであって、前記決済端末は、情報媒体を読み取る読取手段(例えば、媒体読取部307)と、端末側通信手段(例えば、第1通信部315、第2通信部316)と、第1決済処理(例えば、第1方式の決済)を実行する第1決済処理実行手段(例えば、CPU301。CPU301による決済処理要求の送信に係る制御部分)と、を備え、前記商品販売データ処理装置は、操作による入力を受け付ける操作入力受付手段(例えば、店員側表示部210、キー操作部211)と、装置側通信手段(例えば、第1通信部215、第2通信部216)と、第2決済処理(例えば、第2方式の決済)を実行する第2決済処理実行手段(例えば、CPU201。CPU201による決済処理要求の送信に係る制御部分)とを備え、前記第1決済処理実行手段は、前記読取手段による読取情報と、前記操作入力受付手段による入力情報であって前記装置側通信手段により送信され前記端末側通信手段により受信された入力情報とを、前記端末側通信手段が決済サーバに送信することによって前記第1決済処理を実行し、前記第2決済処理実行手段は、前記読取手段による読取情報であって前記端末側通信手段により送信され前記装置側通信手段により受信された読取情報と、前記操作入力受付手段による入力情報とを、前記装置側通信手段が決済サーバに送信することによって前記第2決済処理を実行することを特徴とする商品販売データ処理システムである。
上記(5)の商品販売データ処理システムによれば、第1決済処理も第2決済処理も好適に実行することができる。
(6)前記商品販売データ処理装置は、表示部の表示を制御する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記読取手段が読み取った情報媒体による決済方法とは異なる他の決済方法によって決済する場合、情報媒体の前記読取手段からの取り去りに関する注意情報を前記表示部に表示(例えば、図12のステップS216)させることを特徴とする(5)に記載の商品販売データ処理システムである。
上記(6)の商品販売データ処理システムによれば、好適に、取り去りに関する注意情報を表示することができる。
(7)前記商品販売データ処理装置は、表示部の表示を制御する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記操作入力受付手段が前記第2決済処理に係る操作を受け付けたときに、情報媒体の前記読取手段からの取り去りに関する注意情報を前記表示部に表示(例えば、図14のステップS326)させることを特徴とする(5)に記載の商品販売データ処理システムである。
上記(7)の商品販売データ処理システムによれば、好適に、取り去りに関する注意情報を表示することができる。
以上に説明したPOS端末20、ストアコントローラ10、取引状況管理装置40、決済端末300、読取装置400等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。