JP2022065508A - 通電状態診断回路および電力供給装置 - Google Patents

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茂 松川
Shigeru Matsukawa
秀則 谷口
Hidenori Taniguchi
光司 吉村
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Abstract

Figure 2022065508000001
【課題】ノイズの影響を受けにくく、新たな絶縁電源を必要としない通電状態診断回路を提供する。
【解決手段】通電状態変更手段RLの通電状態を診断するための通電状態診断回路10であって、一次側コイルL1および通電状態変更手段RLに接続される二次側コイルL2を有する絶縁トランス11と、一次側コイルL1に交流電圧を印加する交流信号源12と、二次側コイルL2と通電状態変更手段RLとの間に設けられ、二次側コイルL2に二次側負荷電流を流すための負荷14と、二次側負荷電流に応じて一次側コイルL1に流れる一次側負荷電流を検出する検出回路13と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、通電状態診断回路および当該通電状態診断回路を備える電力供給装置に関する。
従来から、リレー、ヒューズ、スイッチ等の通電状態変更手段が使用されている。例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド車等の電動車に搭載されたバッテリを充電するための電力供給装置では、電力変換部とコネクタ部とを接続する一対の電力ラインに一対のリレーが介装されている(例えば、特許文献1参照)。
リレーが介装された電力供給装置では、リレーが正しく機能しているかどうかを確認するために、通電状態診断回路を用いてリレーの溶着有無の状態診断を行う必要がある。図7(A)および(B)に、従来のリレー溶着診断方法を示す。
図7(A)に示すように、電力変換部2(例えば、AC/DCコンバータ)とコネクタ部3とを接続する一対の電力ラインP,Nには、第1リレーRL1および第2リレーRL2が介装されている。コネクタ部3は、電動車100のコネクタ部101に接続される。電力変換部2から出力された直流電力は、第1リレーRL1および第2リレーRL2を介して電動車100のバッテリ102に供給される。
図7(A)に示す診断方法では、電力変換部2から直流電力を出力させた状態で第1リレーRL1および第2リレーRL2の接点をオン/オフ(閉成/開放)させて、第1リレーRL1および第2リレーRL2の接点直後の電圧を、電圧検出手段40を含む通電状態診断回路で測定して溶着診断を行う。
しかしながら、図7(A)に示す診断方法では、電力変換部2をスイッチング動作させた状態で溶着診断を行うので、電圧検出手段40がスイッチングノイズの影響を受ける可能性がある。例えば、第1リレーRL1の接点をオン、第2リレーRL2の接点をオフさせた状態にして溶着診断を行うと、電力変換部2のスイッチングノイズが浮遊容量C1,C2を通して電圧検出手段40に回り込み、電圧検出手段40がノイズ電圧を検出してしまう。その結果、溶着していない第2リレーRL2を、溶着していると診断(誤診)してしまう場合がある。
さらに、図7(A)に示す診断方法では、電圧検出手段40を動作させるための電源が必要になるが、電圧検出手段40の電源は、高電圧で動作する電力変換部2に接続された電力ラインNとはグランドを分離させる必要がある。すなわち、電圧検出手段40の電源として、新たな絶縁電源が必要となり、コストアップにつながるという問題が生じる。
図7(B)に示す診断方法では、フォトカプラ51および絶縁電源52を含む通電状態診断回路50を用いて溶着診断を行う。通電状態診断回路50により、第1リレーRL1を含む閉回路を形成し、当該閉回路に流れる電流をフォトカプラ51で検出することで、第1リレーRL1の溶着診断を行うことができる。
しかしながら、図7(B)に示す診断方法では、図7(A)に示す診断方法と同様に、絶縁電源52がコストアップにつながるという問題が生じる。さらに、図7(B)に示す診断方法では、第1リレーRL1および第2リレーRL2の溶着診断を行うために、2つの通電状態診断回路50が必要になる。
特開2017-11955号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、ノイズの影響を受けにくく、新たな絶縁電源を必要としない通電状態診断回路および電力供給装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る通電状態診断回路は、
第1状態のときに電流を通過させ、第2状態のときに電流を遮断する通電状態変更手段の通電状態を診断するための通電状態診断回路であって、
一次側コイルおよび前記通電状態変更手段に接続される二次側コイルを有する絶縁トランスと、
前記一次側コイルに交流電圧を印加する交流信号源と、
前記二次側コイルと前記通電状態変更手段との間に設けられ、前記通電状態変更手段が前記第1状態のときに前記二次側コイルに二次側負荷電流を流すための負荷と、
前記二次側負荷電流に応じて前記一次側コイルに流れる一次側負荷電流を検出する検出回路と、
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、二次側コイルを通電状態変更手段に接続し、交流信号源により一次側コイルに交流電圧を印加して、検出回路により一次側コイルに流れる一次側負荷電流を検出するので、通電状態を診断する際にノイズの影響を受けにくく、新たな絶縁電源を必要としない。
上記通電状態診断回路において、
前記通電状態変更手段は、複数のリレーを含み、
前記二次側コイルは、前記複数のリレーの各々に接続されるコイルを含み、
前記交流信号源は、デジタル信号系統の電源の電圧をスイッチングして交流のパルス電圧を生成し、前記パルス電圧を前記一次側コイルに印加するスイッチング素子を含むよう構成できる。
上記通電状態診断回路において、
前記リレーが前記第2状態のときに、前記リレーの一端から前記コイルを介して前記リレーの他端に電流が流れるのを阻止するダイオードをさらに備えることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力供給装置は、
所定の電力供給先に直流電力を供給する電力供給装置であって、
スイッチング動作により前記直流電力を生成する電力変換部と、
デジタル信号系統の電源と、
前記電力変換部と前記電力供給先とを接続する電力ラインと、
前記電力ラインに設けられ、第1状態のときに電流を通過させ、第2状態のときに電流を遮断する通電状態変更手段と、
前記通電状態変更手段の通電状態を診断するための通電状態診断回路と、を備え、
前記通電状態診断回路は、
一次側コイルおよび前記通電状態変更手段に接続される二次側コイルを有する絶縁トランスと、
前記電源の電圧に基づいて交流電圧を生成し、前記交流電圧を前記一次側コイルに印加する交流信号源と、
前記二次側コイルと前記通電状態変更手段との間に設けられ、前記通電状態変更手段が前記第1状態のときに前記二次側コイルに二次側負荷電流を流すための負荷と、
前記二次側負荷電流に応じて前記一次側コイルに流れる一次側負荷電流を検出し、前記一次側負荷電流の電流値に応じた検出信号を出力する検出回路と、
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、通電状態変更手段の通電状態を診断する際に電力変換部からの出力を必要としないので、通電状態診断回路は、電力変換部のスイッチングノイズの影響を受けない。また、この構成によれば、通電状態診断回路がデジタル信号系統の電源の電圧で動作するので、新たな絶縁電源を必要としない。
上記電力供給装置において、
前記電力ラインは、第1電力ラインおよび第2電力ラインを含み、
前記通電状態変更手段は、前記第1電力ラインに介装された第1リレーと、前記第2電力ラインに介装された第2リレーとを含み、
前記二次側コイルは、前記第1リレーに接続される第1コイルと、前記第2リレーに接続される第2コイルとを含み、
前記交流信号源は、交流のパルス電圧を生成するスイッチング素子を含み、
前記負荷は、前記第1コイルに第1の二次側負荷電流を流すための第1負荷と、前記第2コイルに第2の二次側負荷電流を流すための第2負荷と、前記第1リレーが開放状態のときに前記電力変換部から前記第1コイルに電流が流れるのを阻止する第1ダイオードと、前記第2リレーが開放状態のときに前記電力変換部から前記第2コイルに電流が流れるのを阻止する第2ダイオードとを含むよう構成できる。
上記電力供給装置では、
前記電力変換部の制御と、前記第1リレーおよび前記第2リレーのオン/オフ制御と、前記スイッチング素子のスイッチング制御とを行う制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記電力変換部の動作を停止させた状態で前記オン/オフ制御および前記スイッチング制御を行い、前記検出信号の信号値と所定の第1閾値および第2閾値とを比較して、前記第1リレーおよび前記第2リレーの溶着診断を行うよう構成できる。
本発明によれば、ノイズの影響を受けにくく、新たな絶縁電源を必要としない通電状態診断回路および電力供給装置を提供することができる。
第1実施形態に係る通電状態診断回路を示す図である。 第1実施形態に係る通電状態診断回路を用いた溶着診断方法を説明するための図である。 第2実施形態に係る通電状態診断回路および電力供給装置を示す図である。 第2実施形態に係る通電状態診断回路を用いた溶着診断方法を説明するための図である。 第2実施形態に係る溶着診断方法のフローチャートである。 第3実施形態に係る通電状態診断回路および電力供給装置を示す図である。 従来の通電状態診断回路を用いた溶着診断方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る通電状態診断回路および電力供給装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態に係る通電状態診断回路10を示す。通電状態診断回路10は、本発明の「通電状態変更手段」に相当するリレーRLの通電状態を診断するためのもので、絶縁トランス11と、交流信号源12と、検出回路13と、負荷14とを備える。
リレーRLは、本発明の「第1状態」に相当するオン状態(閉成状態)のときに電流を通過させる一方、本発明の「第2状態」に相当するオフ状態(開放状態)のときに電流を遮断する。
絶縁トランス11は、一次側コイルL1および二次側コイルL2を有する。一次側コイルL1は、一端が交流信号源12の一端に接続され、他端が検出回路13を介して交流信号源12の他端に接続される。二次側コイルL2は、一端が負荷14を介してリレーRLの一端に接続され、他端がリレーRLの他端に接続される。
交流信号源12は、一次側コイルL1に交流電圧を印加するよう構成される。交流信号源12は、例えば、5[V]以下または3.3[V]以下のデジタル信号系統の電源の直流電圧を交流電圧に変換する手段によって構成される。
検出回路13は、一次側コイルL1に流れる電流を検出するよう構成される。検出回路13は、例えば、抵抗器と、抵抗器の両端電圧を測定する測定手段とによって構成される。測定手段は、抵抗器を流れる電流の電流値に応じて変化する両端電圧の電圧値を測定し、当該電圧値に関する検出信号を出力する。
負荷14は、二次側コイルL2に電流(本発明の「二次側負荷電流」に相当)を流すためのものである。負荷14は、例えば、少なくとも1つの抵抗器によって構成される。
次に、図2を参照して、通電状態診断回路10を用いた溶着診断方法について説明する。
図2(A)に、交流信号源12から出力される交流電圧(交流信号)の波形を示す。通電状態診断回路10では、一次側コイルL1に交流信号源12から出力された交流電圧が印加される。なお、図2(A)では、交流信号を正弦波としたが、交流信号には任意の波形(例えば、矩形波)を用いることができる。
図2(B)に、リレーRLの駆動信号(RL駆動信号)を示す。RL駆動信号がローレベルのときはリレーRLの接点がオフ状態になり、RL駆動信号がハイレベルのときはリレーRLの接点がオン状態になる。
図2(C)に、検出回路13の検出信号(例えば、電圧信号)を示す。リレーRLの接点がオフ状態の場合、一次側コイルL1には交流信号源12の交流電圧による微小の励磁電流しか流れないため、検出回路13の検出信号は、ほぼゼロになる。時刻t1においてリレーRLの接点をオン状態にすると、二次側コイルL2に二次側負荷電流が流れ、一次側コイルL1に二次側負荷電流に応じた電流(本発明の「一次側負荷電流」に相当)が流れる。すなわち、検出回路13の検出信号は、一次側負荷電流の電流値に対応した信号値をもつ信号となる。
本実施形態では、検出信号の信号値(例えば、電圧信号の振幅)と所定の閾値とを比較することで、リレーRLの通電状態を診断することができる。具体的には、RL駆動信号がローレベルのときに、検出信号の信号値が所定の閾値を超えた場合、すなわち検出回路13が一次側負荷電流を検出した場合は、リレーRLの接点が溶着していると診断することができる。なお、この溶着診断は、検出回路13にマイコン等で構成された診断部を設け、当該診断部で行ってもよいし、リレーRLのオン/オフを制御する制御部(図示略)で行ってもよい。
本実施形態に係る通電状態診断回路10によれば、二次側コイルL2をリレーRLに接続し、交流信号源12により一次側コイルL1に交流電圧を印加して、検出回路13により一次側コイルL1に流れる電流を検出するので、溶着診断の際にノイズの影響を受けにくく、新たな絶縁電源を必要としない。
[第2実施形態]
図3に、本発明の第2実施形態に係る通電状態診断回路20、および通電状態診断回路20を備える電力供給装置1Aを示す。
電力供給装置1Aは、電力変換部2と、コネクタ部3と、制御部4と、電源5と、第1電力ラインPおよび第2電力ラインNと、第1リレーRL1および第2リレーRL2と、通電状態診断回路20とを備える。
電力変換部2は、スイッチング動作により、交流電源から供給された交流電力に基づいて直流電力を生成し、生成した直流電力を出力する。出力された直流電力は、第1電力ラインPおよび第2電力ラインNを介して、電力供給先である電気自動車やプラグインハイブリッド車等の電動車100に搭載されたバッテリ102に供給される。本実施形態における電力変換部2は、スイッチング素子を含むAC/DCコンバータと、制御部4の制御下で上記スイッチング素子をオン/オフさせる駆動回路とで構成される。
コネクタ部3は、第1電力ラインPおよび第2電力ラインNを介して、電力変換部2に接続される。また、コネクタ部3は、電動車100のコネクタ部101に接続可能に構成される。コネクタ部3が電動車100のコネクタ部101に接続されると、第1電力ラインPおよび第2電力ラインNが電動車100の一対の電力ラインに電気的に接続され、電力変換部2からバッテリ102への電力供給が可能となる。
制御部4は、例えば、マイコンで構成される。制御部4は、電力変換部2の制御(本実施形態では、AC/DCコンバータのスイッチング素子の制御)と、第1リレーRL1および第2リレーRL2のオン/オフ制御と、通電状態診断回路20のスイッチング素子22のスイッチング制御とを行う。さらに、制御部4は、第1リレーRL1および第2リレーRL2の溶着診断を行う。溶着診断については、後述する。
電源5は、5[V]以下または3.3[V]以下のデジタル信号系統の電源である。電源5は、制御部4に直流の電源電圧を供給するともに、通電状態診断回路20にも電源電圧(電圧VCC)を供給する。通電状態診断回路20は、電源5の電圧VCCを利用することで、新たな絶縁電源が不要となる。
第1リレーRL1および第2リレーRL2は、第1実施形態のリレーRLと同様に、本発明の「通電状態変更手段」に相当する。第1リレーRL1は、第1電力ラインPに介装されている。第2リレーRL2は、第2電力ラインNに介装されている。
通電状態診断回路20は、絶縁トランス21と、スイッチング素子22と、検出回路23と、第1負荷回路24aおよび第2負荷回路24bとを備える。本実施形態の通電状態診断回路20は、フライバックコンバータで構成されているが、フォワードコンバータ、ハーフブリッジコンバータ、またはフルブリッジコンバータで構成されていてもよい。
絶縁トランス21は、一次側コイルL11と、第1コイルL21および第2コイルL22からなる二次側コイルとを有する。一次側コイルL1の一端(黒丸側)は、電圧VCCが供給される電源端子に接続され、一次側コイルL1の他端は、スイッチング素子22および検出回路23を介してグランドに接続される。第1コイルL21は、一端(黒丸側)が第1リレーRL1の他端に接続され、他端が第1負荷回路24aを介して第1リレーRL1の一端に接続される。一方、第2コイルL22は、一端(黒丸側)が第2リレーRL2の一端に接続され、他端が第2負荷回路24bを介して第2リレーRL2の他端に接続される。絶縁トランス21では、フライバックコンバータを実現するために、コイルの巻き方向が一次側と二次側で逆になっている。また、磁気飽和を防ぐためトランスコアにはギャップが設けられている。
スイッチング素子22は、電源端子に供給される電源5の電圧VCCをスイッチングして交流のパルス電圧を生成し、生成したパルス電圧を一次側コイルL11に印加する。スイッチング素子22は、制御部4から出力されるパルス信号に応じて、スイッチング動作を行う。スイッチング素子22としては、例えば、MOSFET等のトランジスタを用いることができる。
検出回路23は、一次側コイルL11に流れる電流を検出するよう構成される。本実施形態の検出回路23は、一次側コイルL11およびスイッチング素子22の電流路に直列接続されたシャント抵抗と、シャント抵抗の両端電圧のピーク値を検出するフィルタ回路(例えば、ローパスフィルタ)とで構成される。シャント抵抗とフィルタ回路との間にはオペアンプ等の増幅回路が設けられていてもよい。フィルタ回路は、ピーク値に関する検出信号を制御部4に出力する。
第1負荷回路24aは、本発明の「第1負荷」に相当する第1抵抗R21と第1ダイオードD21との直列回路である。第1抵抗R21は、第1リレーRL1の接点がオン状態のときに、第1コイルL21に電流(本発明の「第1の二次側負荷電流」に相当)を流すための機能を有する。第1ダイオードD21は、アノードが第1コイルL21の他端に接続され、カソードが第1抵抗R21を介して第1リレーRL1の一端に接続される。第1ダイオードD21は、通電状態診断回路20をフライバックコンバータとして動作させる(すなわち、一次側コイルL11の通電時に第1コイルL21に電流が流れないようにする)ための機能と、第1リレーRL1の接点がオフ状態のときに電力変換部2から出力された直流電流が第1コイルL21に流れないようにするための機能とを有する。
第2負荷回路24bは、本発明の「第2負荷」に相当する第2抵抗R22と第2ダイオードD22との直列回路である。第2抵抗R22は、第2リレーRL2の接点がオン状態のときに、第2コイルL22に電流(本発明の「第2の二次側負荷電流」に相当)を流すための機能を有する。第2ダイオードD22は、アノードが第2コイルL22の他端に接続され、カソードが第2抵抗R22を介して第2リレーRL2の他端に接続される。第2ダイオードD22は、通電状態診断回路20をフライバックコンバータとして動作させる(すなわち、一次側コイルL11の通電時に第2コイルL22に電流が流れないようにする)ための機能と、第2リレーRL2の接点がオフ状態のときに電力変換部2から出力された直流電流が第2コイルL22に流れないようにするための機能とを有する。
次に、図4および図5を参照して、通電状態診断回路20を用いた溶着診断方法について説明する。
図4(A)に、第1リレーRL1の駆動信号(RL1駆動信号)を示す。RL1駆動信号がローレベルのときは第1リレーRL1の接点がオフ状態になり、RL1駆動信号がハイレベルのときは第1リレーRL1の接点がオン状態になる。
図4(B)に、第2リレーRL2の駆動信号(RL2駆動信号)を示す。RL2駆動信号がローレベルのときは第2リレーRL2の接点がオフ状態になり、RL2駆動信号がハイレベルのときは第2リレーRL2の接点がオン状態になる。
図4(C)に、検出回路23の検出信号(例えば、電圧信号)を示す。第1リレーRL1および第2リレーRL2の接点がオフ状態の場合、一次側コイルL11にはスイッチング素子22で生成されたパルス電圧による微小の励磁電流しか流れないため、検出回路23の検出信号は、ほぼゼロになる。
時刻t11において第2リレーRL2の接点をオン状態にすると、第2コイルL22に第2の二次側負荷電流が流れ、一次側コイルL1に第2の二次側負荷電流に応じた電流(本発明の「一次側負荷電流」に相当)が流れる。その結果、検出回路23の検出信号は、一次側負荷電流の電流値に対応した信号値をもつ信号となる。このときの検出信号のピーク値は、第1閾値V1以上、第2閾値V2以下の値となる。
時刻t12において第1リレーRL1の接点をオン状態にすると、第1コイルL21に第1の二次側負荷電流が流れ、一次側コイルL1に第1の二次側負荷電流および第2の二次側負荷電流に応じた一次側負荷電流が流れる。その結果、検出回路23の検出信号のピーク値は、第2閾値V2を超える値となる。
言い換えれば、第2リレーRL2の接点のみがオン状態のときは、検出信号のピーク値が第1閾値V1と第2閾値V2との間に収まり、第1リレーRL1および第2リレーRL2の双方の接点がオン状態のときは、検出信号のピーク値が第2閾値V2を超えるように、第1閾値V1および第2閾値V2が設定される。例えば、第1閾値V1が0.5[V]に設定され、第2閾値V2が1.5[V]に設定される。
図5に、制御部4による溶着診断の制御フローを示す。
溶着診断を開始した制御部4は、電力変換部2の動作(本実施形態では、AC/DCコンバータのスイッチング動作)を停止させた状態で、RL1駆動信号およびRL2駆動信号をローレベルにして、第1リレーRL1および第2リレーRL2の接点をオフ状態にする(S1)。
制御部4は、スイッチング素子22にパルス信号を出力してスイッチング素子22のスイッチング制御を行うとともに、検出回路23から入力された検出信号の信号値(本実施形態では、ピーク値)が所定の第1閾値V1以下か否かの判定を行う(S2)。
検出信号の信号値が第1閾値V1以下の場合(S2でYES)、制御部4は、第1リレーRL1および第2リレーRL2は正常である、すなわち、第1リレーRL1および第2リレーRL2の接点は溶着していない、と診断する(S3)。
検出信号の信号値が第1閾値V1を超えている場合(S2でNO)、制御部4は、検出信号の信号値が所定の第2閾値V2以下か否かの判定を行う(S4)。
検出信号の信号値が第2閾値V2を超えている場合(S4でNO)、制御部4は、第1リレーRL1および第2リレーRL2の双方の接点が溶着している、と診断する(S5)。
検出信号の信号値が第2閾値V2以下の場合(S4でYES)、制御部4は、RL2駆動信号をローレベルからハイレベルに切り替えて、第2リレーRL2の接点をオン状態にする(S6)。このとき、第1リレーRL1の接点はオフ状態のままである。
第2リレーRL2の接点をオン状態にした制御部4は、再び、検出信号の信号値が第2閾値V2以下か否かの判定を行う(S7)。
検出信号の信号値が第2閾値V2を超えている場合(S7でNO)、制御部4は、第1リレーRL1の接点のみが溶着している、と診断する(S8)。一方、検出信号の信号値が第2閾値V2以下の場合(S7でYES)、制御部4は、第2リレーRL2の接点のみが溶着している、と診断する(S9)。
本実施形態では、第1リレーRL1および第2リレーRL2の通電状態を診断する際に電力変換部2からの出力を必要としないので、通電状態診断回路20は、電力変換部2のスイッチングノイズの影響を受けない。また、本実施形態では、通電状態診断回路20がデジタル信号系統の電源5の電圧VCCで動作するので、新たな絶縁電源を必要としない。
さらに、本実施形態では、1つの通電状態診断回路20で2つのリレー(第1リレーRL1および第2リレーRL2)の溶着診断を行うことができる。溶着診断の対象となるリレーの数が増えた場合であっても、絶縁トランス21の二次側の回路数を増やすことで、比較的容易に対応することができる。すなわち、本実施形態の通電状態診断回路20は、容易に測定対象を拡張することができる。
[第3実施形態]
図6に、本発明の第3実施形態に係る通電状態診断回路30、および通電状態診断回路30を備える電力供給装置1Bを示す。
電力供給装置1Bは、第1電力ラインPと第2電力ラインNとの間にバリスタVA1およびヒューズF1を直列接続した保護回路を備えること、通電状態診断回路30を備えること以外、第2実施形態と共通する。
通電状態診断回路30は、本発明の「通電状態変更手段」に相当するヒューズF1の通電状態を診断するため回路である。通電状態診断回路30は、絶縁トランス31と、スイッチング素子32と、検出回路33と、負荷回路34とを備える。スイッチング素子32、検出回路33、および負荷回路34は、第2実施形態と同じ構成である。
絶縁トランス31は、一次側コイルL11および二次側コイルL21を有する。一次側コイルL1は、第2実施形態と同じ構成である。二次側コイルL21は、一端(黒丸側)がヒューズF1と第2電力ラインNとの接続点に接続され、他端が負荷回路34を介してバリスタVA1とヒューズF1との接続点に接続される。
制御部4は、検出回路33の検出信号の信号値(本実施形態では、ピーク値)と所定の閾値とを比較することで、ヒューズF1の通電状態を診断することができる。具体的には、検出回路33の検出信号の信号値が所定の閾値以下の場合、ヒューズF1が溶断していると診断することができる。
[変形例]
以上、本発明に係る通電状態診断回路および電力供給装置の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る通電状態診断回路は、一次側コイルおよび通電状態変更手段に接続される二次側コイルを有する絶縁トランスと、一次側コイルに交流電圧を印加する交流信号源と、二次側コイルと通電状態変更手段との間に設けられ、二次側コイルに二次側負荷電流を流すための負荷と、二次側負荷電流に応じて一次側コイルに流れる一次側負荷電流を検出する検出回路と、を備えるのであれば、適宜構成を変更できる。
また、本発明に係る電力供給装置は、直流電力を出力する電力変換部と、デジタル信号系統の電源と、電力変換部と電力供給先とを接続する電力ラインと、電力ラインに設けられる通電状態変更手段と、上記本発明に係る通電状態診断回路と、を備えるのであれば、適宜構成を変更できる。
例えば、本発明に係る電力供給装置が、電力変換部の制御と第1リレーおよび第2リレーのオン/オフ制御と通電状態診断回路のスイッチング素子のスイッチング制御とを行う制御部をさらに備える場合、制御部は、電力変換部の動作を停止させた状態で上記オン/オフ制御および上記スイッチング制御を行い、通電状態診断回路の検出信号の信号値と所定の第1閾値および第2閾値とを比較して、第1リレーおよび第2リレーの溶着診断を行うよう構成できる。
なお、電力供給先としては、バッテリに限定されず、家庭用負荷等であってもよい。電力供給先が家庭用負荷である場合、電力変換部はバッテリ、発電装置および/または商用電力系統からの電力に基づいて直流電力を出力する。
本発明に係る通電状態診断回路は、リレー、ヒューズ、スイッチ等の通電状態変更手段の通電状態を診断するために用いることができる。
1A、1B 電力供給装置
2 電力変換部
3 コネクタ部
4 制御部
5 電源
10,20,30 通電状態診断回路
11,21,31 絶縁トランス
12 交流信号源
13,23,33 検出回路
14 負荷
22,32 スイッチング素子
24a 第1負荷回路
24b 第2負荷回路
34 負荷回路
100 電動車
101 コネクタ部
102 バッテリ

Claims (6)

  1. 第1状態のときに電流を通過させ、第2状態のときに電流を遮断する通電状態変更手段の通電状態を診断するための通電状態診断回路であって、
    一次側コイルおよび前記通電状態変更手段に接続される二次側コイルを有する絶縁トランスと、
    前記一次側コイルに交流電圧を印加する交流信号源と、
    前記二次側コイルと前記通電状態変更手段との間に設けられ、前記通電状態変更手段が前記第1状態のときに前記二次側コイルに二次側負荷電流を流すための負荷と、
    前記二次側負荷電流に応じて前記一次側コイルに流れる一次側負荷電流を検出する検出回路と、
    を備えることを特徴とする通電状態診断回路。
  2. 前記通電状態変更手段は、複数のリレーを含み、
    前記二次側コイルは、前記複数のリレーの各々に接続されるコイルを含み、
    前記交流信号源は、デジタル信号系統の電源の電圧をスイッチングして交流のパルス電圧を生成し、前記パルス電圧を前記一次側コイルに印加するスイッチング素子を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通電状態診断回路。
  3. 前記リレーが前記第2状態のときに、前記リレーの一端から前記コイルを介して前記リレーの他端に電流が流れるのを阻止するダイオードをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の通電状態診断回路。
  4. 所定の電力供給先に直流電力を供給する電力供給装置であって、
    スイッチング動作により前記直流電力を生成する電力変換部と、
    デジタル信号系統の電源と、
    前記電力変換部と前記電力供給先とを接続する電力ラインと、
    前記電力ラインに設けられ、第1状態のときに電流を通過させ、第2状態のときに電流を遮断する通電状態変更手段と、
    前記通電状態変更手段の通電状態を診断するための通電状態診断回路と、を備え、
    前記通電状態診断回路は、
    一次側コイルおよび前記通電状態変更手段に接続される二次側コイルを有する絶縁トランスと、
    前記電源の電圧に基づいて交流電圧を生成し、前記交流電圧を前記一次側コイルに印加する交流信号源と、
    前記二次側コイルと前記通電状態変更手段との間に設けられ、前記通電状態変更手段が前記第1状態のときに前記二次側コイルに二次側負荷電流を流すための負荷と、
    前記二次側負荷電流に応じて前記一次側コイルに流れる一次側負荷電流を検出し、前記一次側負荷電流の電流値に応じた検出信号を出力する検出回路と、
    を備えることを特徴とする電力供給装置。
  5. 前記電力ラインは、第1電力ラインおよび第2電力ラインを含み、
    前記通電状態変更手段は、前記第1電力ラインに介装された第1リレーと、前記第2電力ラインに介装された第2リレーとを含み、
    前記二次側コイルは、前記第1リレーに接続される第1コイルと、前記第2リレーに接続される第2コイルとを含み、
    前記交流信号源は、交流のパルス電圧を生成するスイッチング素子を含み、
    前記負荷は、前記第1コイルに第1の二次側負荷電流を流すための第1負荷と、前記第2コイルに第2の二次側負荷電流を流すための第2負荷と、前記第1リレーが開放状態のときに前記電力変換部から前記第1コイルに電流が流れるのを阻止する第1ダイオードと、前記第2リレーが開放状態のときに前記電力変換部から前記第2コイルに電流が流れるのを阻止する第2ダイオードとを含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力供給装置。
  6. 前記電力変換部の制御と、前記第1リレーおよび前記第2リレーのオン/オフ制御と、前記スイッチング素子のスイッチング制御とを行う制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記電力変換部の動作を停止させた状態で前記オン/オフ制御および前記スイッチング制御を行い、前記検出信号の信号値と所定の第1閾値および第2閾値とを比較して、前記第1リレーおよび前記第2リレーの溶着診断を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力供給装置。
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