JP2022063225A - 基板処理装置 - Google Patents

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宏紀 櫻井
Hiroki Sakurai
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貴広 古賀
Takahiro Koga
寛太 森
Kanta Mori
佑介 橋本
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Abstract

【課題】液処理において除去対象物の除去効率を向上させることができる技術を提供する。【解決手段】本開示による基板処理装置は、流体供給部と処理液供給部とノズルとを備える。流体供給部は、加圧された純水の蒸気またはミストを含む流体を供給する。処理液供給部は、少なくとも硫酸を含む処理液を供給する。ノズルは、第1吐出口と、第2吐出口と、導出路とを備える。第1吐出口は、流体供給部から供給された流体を吐出する。第2吐出口は、処理液供給部から供給された処理液を吐出する。導出路は、第1吐出口および第2吐出口に連通し、第1吐出口から吐出された流体と第2吐出口から吐出された処理液との混合流体を導出する。また、導出路の断面積は、第1吐出口の断面積よりも大きい。【選択図】図3

Description

本開示は、基板処理装置に関する。
半導体デバイスの製造工程では、半導体ウエハ等の基板に処理液を供給することによって、たとえばレジスト膜等の除去対象物を基板から除去する技術が知られている。
特開2014-027245号公報
本開示は、液処理において除去対象物の除去効率を向上させることができる技術を提供する。
本開示の一態様による基板処理装置は、基板保持部と、流体供給部と、処理液供給部と、ノズルとを備える。基板保持部は、基板を回転可能に保持する。流体供給部は、加圧された純水の蒸気またはミストを含む流体を供給する。処理液供給部は、少なくとも硫酸を含む処理液を供給する。ノズルは、流体供給部および処理液供給部に接続され、流体と処理液とを混合して基板に吐出する。また、ノズルは、第1吐出口と、第2吐出口と、導出路とを備える。第1吐出口は、流体供給部から供給された流体を吐出する。第2吐出口は、処理液供給部から供給された処理液を吐出する。導出路は、第1吐出口および第2吐出口に連通し、第1吐出口から吐出された流体と第2吐出口から吐出された処理液との混合流体を導出する。また、導出路の断面積は、第1吐出口の断面積よりも大きい。
本開示によれば、液処理において除去対象物の除去効率を向上させることができる。
図1は、第1実施形態に係る基板処理装置の概略平面図である。 図2は、第1実施形態に係る基板処理装置の概略側面図である。 図3は、第1実施形態に係るノズルを長手方向と直交する面で切断した断面図である。 図4は、図3に示すIV-IV線矢視における断面図である。 図5は、図3に示すV-V線矢視における断面図である。 図6は、第1実施形態に係るノズルを下方から見た図である。 図7は、第1実施形態に係るノズル洗浄機構を長手方向と直交する面で切断した断面図である。 図8は、第1実施形態に係るノズル洗浄処理の動作説明図である。 図9は、第1実施形態に係るノズル洗浄処理の動作説明図である。 図10は、第1実施形態に係るノズル洗浄処理の動作説明図である。 図11は、第1実施形態に係る基板処理装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、第2実施形態に係るノズルを長手方向と直交する面で切断した断面図である。 図13は、図12に示すXIII-XIII線矢視における断面図である。 図14は、図12に示すXIV-XIV線矢視における断面図である。 図15は、第1実施形態における第1変形例に係るノズルを長手方向と直交する面で切断した断面図である。 図16は、第1実施形態における第2変形例に係るノズルを長手方向と直交する面で切断した断面図である。
以下に、本開示による基板処理装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
また、以下に示す実施形態では、「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」といった表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密に「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」であることを要しない。すなわち、上記した各表現は、例えば製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
また、以下参照する各図面では、説明を分かりやすくするために、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする直交座標系を示す場合がある。また、鉛直軸を回転中心とする回転方向をθ方向と呼ぶ場合がある。
半導体デバイスの製造工程では、半導体ウエハ等の基板に形成された処理対象膜の上に所定のパターンでレジスト膜が形成され、このレジスト膜をマスクとして処理対象膜に対するエッチングやイオン注入等の処理が施される。処理後、不要となったレジスト膜は、ウエハ上から除去される。
レジスト膜の除去方法として、SPM処理が用いられる。SPM処理は、硫酸と過酸化水素水とを混合して得た高温のSPM(Sulfuric Acid Hydrogen Peroxide Mixture)液をレジスト膜に供給することにより行われる。
以下に示す実施形態では、SPM処理において除去対象物の除去効率を向上させることができる基板処理装置について説明する。
なお、本開示による基板処理装置は、SPM処理以外の液処理にも適用することができる。具体的には、本開示による基板処理装置は、少なくとも硫酸を含む処理液を用いた液処理に適用することができる。
SPM液以外の「少なくとも硫酸を含む処理液」としては、たとえば、硫酸と混合すると反応(昇温若しくはエッチャントが増加)する処理液、具体的には、希硫酸(硫酸と水との混合液)、硫酸とオゾン水との混合液等が挙げられる。また、「少なくとも硫酸を含む処理液」は硫酸であってもよい。
(第1実施形態)
<基板処理装置の構成>
まず、第1実施形態に係る基板処理装置の構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る基板処理装置の概略平面図である。また、図2は、第1実施形態に係る基板処理装置の概略側面図である。なお、図2では、第2供給機構105およびノズル洗浄機構106を省略して示している。
図1および図2に示すように、基板処理装置1は、チャンバ101と、基板保持部102と、カップ部103と、第1供給機構104と、第2供給機構105と、ノズル洗浄機構106とを備える。また、基板処理装置1は、ベーパー供給部201と、SPM供給部202と、リンス液供給部203と、置換液供給部204とを備える。かかる基板処理装置1は、半導体ウエハ等の基板(以下、「ウエハW」と記載する)の表面に形成されたレジスト膜を除去する。
従来、レジスト膜の除去方法として、SPM処理が知られている。SPM処理は、硫酸と過酸化水素水とを混合して得た高温のSPM(Sulfuric Acid Hydrogen Peroxide Mixture)液をレジスト膜に供給することにより行われる。
レジスト膜の除去効率は、SPM液の温度を高めることにより向上させることができる。SPM液の温度を高めるための方法として、たとえば、硫酸の温度を高めることが考えられる。しかしながら、硫酸の温度を高めるには、硫酸を流通させる配管の耐熱性や耐圧性を向上させる必要があり、ハード面での負荷が大きい。また、硫酸と過酸化水素水の混合比率を変更して、過酸化水素水の割合を多くすることが考えられる。しかしながら、過酸化水素水の割合を多くすると、ヒュームや突沸が発生し易くなる。また、赤外線ヒータなどでウエハW上のSPM液を加熱することも考えられるが、たとえば温度安定性の面で課題がある。
そこで、基板処理装置1では、加圧された純水(脱イオン水)の蒸気(以下、「ベーパー」と記載する)をSPM液と混合させることとした。これにより、SPM液の温度を好適に上昇させることができる。
チャンバ101は、基板保持部102、カップ部103、第1供給機構104および第2供給機構105を収容する。チャンバ101の天井部には、チャンバ101内にダウンフローを形成するFFU(Fun Filter Unit)111が設けられる(図2参照)。
基板保持部102は、ウエハWよりも大径の本体部121と、本体部121の上面に設けられた複数の把持部122と、本体部121を支持する支柱部材123と、支柱部材123を回転させる駆動部124とを備える。なお、把持部122の数は、図示のものに限定されない。
かかる基板保持部102は、複数の把持部122を用いてウエハWの周縁部を把持することによってウエハWを保持する。これにより、ウエハWは、本体部121の上面からわずかに離間した状態で水平に保持される。上述したように、ウエハWの表面(上面)には、レジスト膜が形成されている。
なお、ここでは、複数の把持部122を用いてウエハWの周縁部を把持する基板保持部102を例に挙げたが、基板処理装置1は、基板保持部102に代えて、ウエハWの裏面を吸着保持するバキュームチャックを備える構成であってもよい。
カップ部103は、基板保持部102を取り囲むように配置される。カップ部103の底部には、ウエハWに供給された処理液をチャンバ101の外部へ排出するための排液口131と、チャンバ101内の雰囲気を排気するための排気口132とが形成される。
第1供給機構104は、ノズル141と、水平方向に延在し、ノズル141を上方から支持する第1アーム142と、第1アーム142を旋回および昇降させる第1旋回昇降機構143とを備える。第1旋回昇降機構143により、第1アーム142は、ウエハWの上方における処理位置とウエハWの外方における待機位置との間でノズル141を移動させることができる。
ノズル141は、水平方向に沿って直線状に延在するバーノズルである。ノズル141は、ウエハWの半径と同程度の長さを有する。処理位置に配置された状態において、ノズル141の長手方向先端部は、ウエハWの中央部における上方に配置され、ノズル141の長手方向基端部は、ウエハWの周縁部における上方に配置される。
ノズル141は、ベーパー供給路211を介してベーパー供給部201に接続される。また、ノズル141は、SPM供給路221を介してSPM供給部202に接続される。ベーパー供給部201は、加圧された純水(脱イオン水)の蒸気であるベーパーをベーパー供給路211を介してノズル141に供給する。SPM供給部202は、硫酸および過酸化水素水の混合液であるSPM液をSPM供給路221を介してノズル141に供給する。ベーパー供給部201およびSPM供給部202の構成としては、如何なる公知技術を用いて構わない。たとえば、SPM供給部202は、硫酸を供給する硫酸供給源、過酸化水素水を供給する過酸化水素水供給源および硫酸と過酸化水素水とを混合する混合部を備える。
ノズル141は、ベーパー供給部201から供給されるベーパーとSPM供給部202から供給されるSPM液とを混合してウエハWに吐出する。ノズル141の具体的な構成については後述する。
第2供給機構105は、補助ノズル151と、水平方向に延在し、補助ノズル151を上方から支持する第2アーム152と、第2アーム152を旋回および昇降させる第2旋回昇降機構153とを備える。第2旋回昇降機構153により、第2アーム152は、ウエハWの上方における処理位置とウエハWの外方における待機位置との間で補助ノズル151を移動させることができる。
補助ノズル151は、ベーパー供給路212を介してベーパー供給部201に接続される。ベーパー供給部201は、ベーパー供給路212を介して補助ノズル151にベーパーを供給する。また、補助ノズル151は、リンス液供給路231を介してリンス液供給部203に接続され、置換液供給路241を介して置換液供給部204に接続される。リンス液供給部203は、リンス液、ここでは一例として純水(脱イオン水)をリンス液供給路231を介して補助ノズル151に供給する。置換液供給部204は、置換液、ここでは一例としてIPA(イソプロピルアルコール)を置換液供給路241を介して補助ノズル151に供給する。リンス液供給部203および置換液供給部204の構成としては、如何なる公知技術を用いて構わない。
補助ノズル151は、ベーパー供給部201からベーパー供給路212を介して供給されるベーパーをウエハWに吐出する。また、補助ノズル151は、リンス液供給部203からリンス液供給路231を介して供給されるリンス液をウエハWに吐出する。また、補助ノズル151は、置換液供給部204から置換液供給路241を介して供給される置換液をウエハWに吐出する。
ノズル洗浄機構106は、ノズル141の待機位置に配置される。ノズル洗浄機構106は、ノズル141を洗浄する。ノズル洗浄機構106の構成については後述する。
また、基板処理装置1は、制御装置300を備える。制御装置300は、たとえばコンピュータであり、制御部301と記憶部302とを備える。記憶部302には、基板処理装置1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部301は、記憶部302に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理装置1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置300の記憶部302にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
<ノズルの構成>
次に、ノズル141の構成について図3~図6を参照して説明する。図3は、第1実施形態に係るノズル141を長手方向と直交する面で切断した断面図である。また、図4は、図3に示すIV-IV線矢視における断面図である。また、図5は、図3に示すV-V線矢視における断面図である。また、図6は、第1実施形態に係るノズル141を下方から見た図である。
図3に示すように、ノズル141は、ノズル本体41と、2つの第1分配路42と、1つの第2分配路43と、導出路44とを備える。また、ノズル141は、複数の第1吐出口45および複数の第1吐出路46(図4参照)と、複数の第2吐出口47および複数の第2吐出路48(図5参照)とを備える。
第1分配路42および第2分配路43は、ノズル本体41の内部に形成される。図4および図5に示すように、第1分配路42および第2分配路43は、ノズル本体41の長手方向に沿って延在する。第1分配路42は、ベーパー供給路211を介してベーパー供給部201に接続される。また、第2分配路43は、SPM供給路221を介してSPM供給部202に接続される。
図3に示すように、第2分配路43は、ノズル本体41の断面視における正中線(ノズル本体41を左右に二等分する線)上に配置される。また、2つの第1分配路42は、第2分配路43の左右側方に1つずつ配置される。
導出路44は、第1分配路42および第2分配路43よりも下方に位置する。図3~図5に示すように、導出路44は、ノズル本体41の下部に設けられたスリット状の流路であり、ノズル本体41の長手方向に沿って延在するとともに、鉛直下方にも延在する。導出路44の長手方向(ノズル本体41の長手方向と同一方向)両端および下端は開放されている。
複数の第1吐出口45および複数の第2吐出口47は、導出路44の上端面に開口する。図4および図5に示すように、複数の第1吐出口45および複数の第2吐出口47は、ノズル本体41の長手方向に沿って配列される。複数の第1吐出口45および複数の第2吐出口47は、導出路44の長手方向の一端から他端の略全域に配置される。
複数の第1吐出口45は、複数の第1吐出路46を介して第1分配路42に接続される。また、複数の第2吐出口47は、複数の第2吐出路48を介して第2分配路43に接続される。
ベーパー供給部201から第1分配路42に供給されたベーパーは、第1分配路42から複数の第1吐出路46に分配されて、複数の第1吐出口45から導出路44に吐出される。また、SPM供給部202から第2分配路43に供給されたSPM液は、第2分配路43から複数の第2吐出路48に分配されて、複数の第2吐出口47から導出路44に吐出される。
第1吐出口45から吐出されたベーパーと、第2吐出口47から吐出されたSPM液とは、導出路44の入口である上端付近で混合されて、導出路44の出口である下端からウエハWに向けて吐出される。
仮にノズル141が導出路44を有しない場合、ノズル141から吐出されたSPM液の液滴が拡散してしまい、SPM液とベーパーとが適切に混合されないおそれがある。また、拡散したSPM液がチャンバ101の内壁に付着することで、チャンバ101やチャンバ101内のウエハWを汚染させてしまうおそれがある。
これに対し、第1実施形態に係るノズル141は、導出路44を備えることで、第1吐出口45から吐出されたベーパーとSPM液とが互いに接触することなく拡散してしまうことを抑制することができる。このため、ノズル141は、ベーパーとSPM液とを効率よく混合することができる。したがって、実施形態に係るノズル141によれば、たとえば導出路44を備えないノズルと比べて、SPM液をより高い温度にまで上昇させることができる。また、SPM液の拡散によるチャンバ101内の汚染を抑制することができる。
また、図6に示すように、導出路44の断面積は、第1吐出口45の断面積よりも大きい。たとえば、導出路44の断面積は、導出路44の下端の開口面積と同義であり、導出路44の幅をD0、長さをL0としたとき、D0×L0で表すことができる。また、第1吐出口45の断面積は、第1吐出口45の開口面積と同義であり、第1吐出口45の径をD1としたときに、(D1/2)×πで表すことができる。ここでいう第1吐出口45の断面積とは、ノズル141が備える複数の第1吐出口45の断面積の合計のことであってもよい。なお、導出路44の断面積は、複数の第1吐出口45の断面積と、複数の第2吐出口47の断面積との合計よりも大きい。
導出路44の断面積が大きすぎると、導出路44を通過するSPM液の液滴の速度が遅くなるため、導出路44の内壁に沿って移動するSPM液の液滴同士が集まって大粒になりやすい。一方、導出路44の断面積が小さすぎると、導出路44内のベーパーの流量が少なく制限されるため、導出路44の入口付近におけるSPM液の液滴の形成が好適に行われず、形成される液滴が望ましい粒径よりも大粒になるおそれがある。したがって、導出路44の断面積を適切な大きさに形成し、SPM液の液滴を十分に微粒化された状態でウエハWに吐出できるようにすることが望ましい。
このため、第1実施形態に係るノズル141では、上述したように、導出路44の断面積が第1吐出口45の断面積よりも大きく形成される。このように形成することで、SPM液の液滴を適切に微粒化させることができる。
<ノズル洗浄機構の構成>
次に、ノズル洗浄機構106の構成について図7を参照して説明する。図7は、第1実施形態に係るノズル洗浄機構106を長手方向と直交する面で切断した断面図である。
図7に示すように、ノズル洗浄機構106は、洗浄槽161と、2つの洗浄液供給路162と、複数の洗浄液吐出口163と、排出口164とを備える。また、ノズル洗浄機構106は、露取部材165を備える。
洗浄槽161は、ノズル本体41の外形に合わせて長尺状に形成される。洗浄槽161は、ノズル141を収容可能である。洗浄液供給路162は、ノズル洗浄機構106の内部に形成され、洗浄槽161の長手方向(Y軸方向)に沿って延在する。洗浄液供給路162は、図示しない洗浄液供給源に接続されており、かかる洗浄液供給源から供給される洗浄液を流通させる。洗浄液は、たとえば純水(脱イオン水)である。2つの洗浄液供給路162は、洗浄槽161の左右側方に1つずつ配置される。
複数の洗浄液吐出口163は、洗浄槽161の内壁面に開口する。複数の洗浄液吐出口163は、洗浄槽161の長手方向に沿って配列される。複数の洗浄液吐出口163は、洗浄液供給路162に連通しており、洗浄液供給路162を流れる洗浄液を洗浄槽161の内部に吐出する。排出口164は、洗浄槽161の底部に設けられ、洗浄液を洗浄槽161から排出する。
露取部材165は、洗浄槽161の内部に配置される。露取部材165は、洗浄槽161の長手方向に沿って延在する長尺状の部材である。露取部材165は、ノズル141のノズル本体41よりも親水性が高い部材で形成される。たとえば、ノズル本体41が樹脂で形成されるのに対し、露取部材165は、石英で形成される。図示の例では、露取部材165の断面形状が円形であるが、露取部材165の断面形状は、必ずしも円形であることを要さしない。
なお、ノズル洗浄機構106は、洗浄槽161に一定量の洗浄液が貯留された場合に、一定量を超える洗浄液を洗浄槽161から排出するためのオーバーフローライン(図示せず)を備える。オーバーフローラインは、たとえば、複数の洗浄液吐出口163よりも下方に設けられる。
つづいて、かかるノズル洗浄機構106を用いたノズル141の洗浄処理について図8~図10を参照して説明する。図8~図10は、第1実施形態に係るノズル洗浄処理の動作説明図である。図8~図10に示すノズル洗浄処理は、制御部301(図1参照)による制御に従って実行される。
図8に示すように、制御部301は、まず、ノズル141を洗浄槽161の内部に移動させる。これにより、ノズル141は、ノズル洗浄機構106の洗浄槽161に配置される。このとき、ノズル141は、露取部材165と接触しない程度に近接した位置に配置される。
つづいて、制御部301は、複数の洗浄液吐出口163から洗浄液を吐出させる。洗浄液は、洗浄槽161に配置されたノズル本体41の側面に吐出された後、ノズル本体41の側面と洗浄槽161の内面との隙間に沿って下方に流れ落ちる。
洗浄液の供給を続けることにより、図9に示すように、洗浄槽161に洗浄液が貯留される。これにより、ノズル本体41の下部を含む少なくとも一部が洗浄液に浸漬される。なお、一定量を超えた洗浄液は、図示しないオーバーフローラインから排出される。
このように、ノズル洗浄機構106は、複数の洗浄液吐出口163からノズル本体41の側面に向けて洗浄液を吐出することにより、また、洗浄槽161に貯留された洗浄液にノズル141を浸漬させることにより、ノズル141を洗浄することができる。具体的には、ノズル141に付着したSPM液を除去することができる。
つづいて、制御部301は、ノズル141を上昇させる。このとき、ノズル141に付着した洗浄液は、重力によりノズル141の下方に集まる。そして、ノズル141に付着した洗浄液は、ノズル141よりも親水性の高い露取部材165に移動する。これにより、ノズル141から洗浄液が除去されてノズル141が乾燥する。
第1実施形態に係るノズル141は、導出路44を備えるため、導出路44を備えないノズルと比較して構造が複雑である。このため、N(窒素)ガス等の気体を用いてノズル141を乾燥させる場合、気体の吐出流量を増加させることが好ましい。しかしながら、気体の吐出流量を増加させると、チャンバ101の内圧が変化してウエハWの処理に影響が出るおそれがある。これに対し、第1実施形態に係るノズル洗浄機構106は、ノズル141よりも親水性の高い露取部材165を備えることで、気体を用いることなくノズル141を乾燥させることができる。すなわち、露取部材165は、ノズル141と露取部材165との間に介在し、ノズル141および露取部材165の両方に接する洗浄液の液滴をノズル141から露取部材165に移動させる。
したがって、第1実施形態に係るノズル洗浄機構106によれば、ウエハWの処理に影響を生じさせることなくノズル141を乾燥させることができる。
<基板処理装置の具体的動作>
次に、基板処理装置1の具体的動作について図11を参照して説明する。図11は、第1実施形態に係る基板処理装置1が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図11に示す一連の処理は、制御部301による制御に従って実行される。
まず、基板処理装置1では、ウエハWの搬入処理が行われる(ステップS101)。具体的には、基板処理装置1の外部に配置された基板搬送装置によって基板処理装置1のチャンバ101(図1参照)内にウエハWが搬入されて基板保持部102に保持される。その後、基板処理装置1は、基板保持部102を所定の回転速度で回転させる。
つづいて、基板処理装置1では、SPM処理が行われる(ステップS102)。まず、第1旋回昇降機構143がノズル141を待機位置からウエハW上の処理位置まで移動させる。その後、ノズル141からベーパーとSPM液との混合流体がウエハWの表面に吐出される。これにより、ウエハWの表面に形成されたレジスト膜が除去される。
なお、基板処理装置1では、SPM処理において補助ノズル151を用いてもよい。補助ノズル151を用いる場合、第2旋回昇降機構153が補助ノズル151をウエハWの上方に位置させる。具体的には、補助ノズル151は、ノズル141のみではベーパーの供給が不足するおそれがある場所、たとえばウエハWの外周部に配置される。その後、補助ノズル151からウエハWの表面にベーパーが吐出される。
このように、補助ノズル151を用いることで、ウエハWの全面により均等にベーパーを供給することができる。したがって、SPM液の温度をウエハWの全面に亘ってより均等に上昇させることができる。
ステップS102のSPM処理を終えると、基板処理装置1では、リンス処理が行われる(ステップS103)。かかるリンス処理では、補助ノズル151からウエハWの表面へリンス液(純水)が供給される。ウエハWに供給されたリンス液は、ウエハWの回転に伴う遠心力によってウエハWの表面に塗り広げられる。これにより、ウエハWに残存するSPM液がリンス液によって洗い流される。
つづいて、基板処理装置1では、置換処理が行われる(ステップS104)。置換処理では、補助ノズル151からウエハWの表面へ置換液(IPA)が供給される。ウエハWに供給された置換液は、ウエハWの回転に伴う遠心力によってウエハWの表面に塗り広げられる。これにより、ウエハWに残存するリンス液が置換液に置換される。
つづいて、基板処理装置1では、乾燥処理が行われる(ステップS105)。かかる乾燥処理では、ウエハWの回転数を増加させる。これにより、ウエハWに残存する置換液が振り切られて、ウエハWが乾燥する。その後、ウエハWの回転が停止する。
つづいて、基板処理装置1では、搬出処理が行われる(ステップS106)。搬出処理では、基板保持部102に保持されたウエハWが外部の基板搬送装置へ渡される。かかる搬出処理が完了すると、1枚のウエハWについての基板処理が完了する。
なお、上述したノズル洗浄処理は、あるウエハWに対するSPM処理が終了した後に実行され、次のウエハWに対するSPM処理が開始されるまでの間に完了されればよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るノズルの構成について図12~図14を参照して説明する。図12は、第2実施形態に係るノズルを長手方向と直交する面で切断した断面図である。また、図13は、図12に示すXIII-XIII線矢視における断面図である。図14は、図12に示すXIV-XIV線矢視における断面図である。
図12に示すように、第2実施形態に係るノズル141Aは、所謂内部混合型の2流体ノズルである。ノズル141Aは、長尺状のノズル本体41Aと、複数の第1供給路42A(図13参照)と、複数の第2供給路43A(図14参照)と、複数の導出路44A(図14参照)とを備える。また、ノズル141Aは、複数の第1吐出口45A(図13参照)と、複数の第2吐出口47A(図14参照)とを備える。
第2供給路43Aは、ノズル本体41Aの内部にSPM液を供給する。第2供給路43Aおよび導出路44Aは、鉛直方向に延在しており同軸上に配置される。第2供給路43Aは、導入部431と絞り部432とを備える。導入部431は、第2供給路43Aにおける上流側の流路に相当し、絞り部432は、第2供給路43Aにおける下流側の流路に相当する。また、絞り部432は、導入部431よりも断面積(径)が小さくなるように形成されている。
絞り部432の出口は、導出路44Aの入口に近接させて配置されている。なお、絞り部432の断面積は入口から出口まで一定であることが好ましく、絞り部432の断面形状は例えば円形又は楕円形等であることが好ましい。図示のように、絞り部432の断面積が入口から出口まで一定である場合は、第2供給路43Aの出口である第2吐出口47Aの断面積(径)は、絞り部432の断面積(径)に等しい。
第2供給路43Aの周囲には、絞り部432を囲むように環状に形成された導入空間49が形成されている。
第1供給路42Aは、ノズル本体41Aの内部にベーパーを供給する。具体的には、第1供給路42Aの出口である第1吐出口45Aは、導入空間49に接続されており、導入空間49に対してベーパーを供給するようになっている。
第2供給路43Aは、導入空間49の内側を通過するように配置されている。この導入空間49は、環状の断面形状を有する筒状に形成されている。導入空間49には、環状部491と、下方に向かうに従って縮径するテーパ部492とが形成されている。テーパ部492は、環状部491の下流側に形成されており、テーパ部492の出口は、第2供給路43Aの絞り部432の出口と導出路44Aの入口の間に、環状に開口している。従って、導入空間49に導入されたベーパーは、導出路44Aの入口付近において、第2供給路43Aの絞り部432から供給されたSPM液と混合され、これによりSPM液の混合流体(SPM液の液滴)が形成される。
第1供給路42Aの出口である第1吐出口45Aは、導入空間49における環状部491の内壁面に開口する。第1供給路42Aは、導入部421と絞り部422とを備える。導入部421は、第1供給路42Aにおける上流側の流路に相当し、絞り部422は、第1供給路42Aにおける下流側の流路に相当する。また、絞り部422は、導入部431よりも断面積(径)が小さくなるように形成されている。絞り部422の出口が第1吐出口45Aに相当し、環状部491の内面に開口している。絞り部422の断面積は入口から出口まで一定であることが好ましく、絞り部422の断面形状は例えば円形又は楕円形等であることが好ましい。図示のように、絞り部422の断面積が入口から出口まで一定である場合は、第2供給路43Aの出口である第1吐出口45Aの断面積(径)は、絞り部422の断面積(径)に等しい。
導出路44Aは、前述のように第2供給路43Aと同軸上に配置され、第2供給路43Aと導入空間49に連通している。導出路44Aは直線状に形成され、かつ、導出路44Aの断面積(径)は入口から出口まで一定であることが好ましく、導出路44Aの断面形状は例えば円形又は楕円形等であることが好ましい。
第1供給路42Aから導入空間49を介して導入されたベーパーと、第2供給路43Aから導入されたSPM液とは、導出路44Aの入口付近において混合される。これにより、SPM液の液滴が無数に形成され、形成された液滴がベーパーと共に導出路44Aを経て外部に導出されるようになっている。
導出路44Aの先端には複数の噴射口442が設けられている。噴射口442は、導出路44Aよりも断面積が小さいオリフィス状に形成されている。このように導出路44Aよりも断面積が小さいオリフィス状の噴射口442がない場合は、導出路44A内壁に沿って成長した液滴がそのまま吐出されてしまう。噴射口442の断面積は入口から出口まで一定であることが好ましく、噴射口442の断面形状は例えば円形又は楕円形等であることが好ましい。導出路44A内を通過した液滴は、噴射口442内を通過する間に再び微粒化されて噴射される。従って、液滴が導出路44Aの内壁に沿って移動する間に大きく成長してしまった場合でも、噴射口442を通過させることで液滴を十分に小さな粒径に微粒化して噴射することができるようになっている。
図13に示すように、複数の第1供給路42Aは、ノズル本体41Aの長手方向に沿って配列される。第1供給路42Aは、ベーパー供給路211を介してベーパー供給部201に接続される。また、図14に示すように、複数の第2供給路43Aも同様に、ノズル本体41Aの長手方向に沿って配列される。第2供給路43Aは、SPM供給路221を介してSPM供給部202に接続される。
図12~図14に示すように、第2実施形態に係るノズル141Aは、複数の第1吐出口45Aおよび複数の第2吐出口47Aを備えるとともに、1つの第1吐出口45Aおよび1つの第2吐出口47Aに連通する導出路44Aを複数備える。
<変形例>
図15は、第1実施形態における第1変形例に係るノズルを長手方向と直交する面で切断した断面図である。
図15に示すように、第1変形例に係るノズル141Bのノズル本体41Bは、導出路44Bを備える。上述した第1実施形態に係るノズル141の導出路44は、長手方向両端および下端が開放されているが、第1変形例に係る導出路44Bは、長手方向両端および下端が封鎖されており、導出路44Bの下端には、噴射口442Bが形成されている。噴射口442Bは、導出路44Bの下端に対し、ノズル141Bの長手方向に沿って複数設けられる。
このように、ノズル141Bの導出路44Bは複数の噴射口442Bを有していてもよい。
図16は、第1実施形態における第2変形例に係るノズルを長手方向と直交する面で切断した断面図である。
図16に示すように、第2変形例に係るノズル141Cは、ノズル本体41Cを備える。ノズル本体41Cは、ノズル本体41Cの下端、言い換えれば、導出路44の下端からノズル本体41Cの水平方向外方に広がる鍔部411を備える。このように、鍔部411を設けることで、導出路44から吐出されたベーパーをウエハWの表面の近傍に留めておくことができることから、ベーパーとSPM液との混合をさらに促進させることができる。なお、かかる鍔部411は、第2実施形態に係るノズル141Aに設けられてもよい。
<その他の変形例>
上述した各実施形態および変形例では、ベーパーとSPM液とを混合する場合の例について説明したが、ベーパーに代えてミストが用いられてもよい。すなわち、ベーパー供給部201に代えて、加圧された純水のミストを供給するミスト供給部が設けられてもよい。
上述した各実施形態および変形例では、基板の表面に形成されたレジスト膜を除去する基板処理装置を例に挙げて説明した。すなわち、SPM処理における除去対象物がレジスト膜である場合の例について説明した。しかし、SPM処理における除去対象物は、レジスト膜に限定されない。たとえば、SPM処理における除去対象物は、アッシング後の残渣(有機物)であってもよい。また、SPM処理における除去対象物は、CMP(化学機械研磨)後の研磨剤に含まれる不要物であってもよい。
上述した第1実施形態において、第1吐出口45の位置と、第2吐出口47の位置とは、逆であってもよい。すなわち、図3に示す第2吐出口47の位置からベーパーまたはミストを吐出させ、第1吐出口45の位置からSPM液を吐出させてもよい。また、第2実施形態も同様に、第1吐出口45Aの位置と、第2吐出口47Aの位置とは、逆であってもよい。すなわち、図12に示す第2吐出口47Aの位置からベーパーまたはミストを吐出させ、第1吐出口45Aの位置からSPM液を吐出させてもよい。
上述してきたように、実施形態に係る基板処理装置(一例として、基板処理装置1)は、基板保持部(一例として、基板保持部102)と、流体供給部(一例として、ベーパー供給部201)と、処理液供給部(一例として、SPM供給部202)と、ノズル(一例として、ノズル141,141A~141C)とを備える。基板保持部は、基板(一例として、ウエハW)を回転可能に保持する。流体供給部は、加圧された純水の蒸気またはミストを含む流体(一例として、ベーパー、または、ミスト)を供給する。処理液供給部は、少なくとも硫酸を含む処理液(一例として、SPM液)を供給する。ノズルは、流体供給部および処理液供給部に接続され、流体と処理液とを混合して基板に吐出する。また、ノズルは、第1吐出口(一例として、第1吐出口45,45A)と、第2吐出口(一例として、第2吐出口47,47A)と、導出路(一例として、導出路44,44A,44B)とを備える。第1吐出口は、流体供給部から供給された流体を吐出する。第2吐出口は、処理液供給部から供給された処理液を吐出する。導出路は、第1吐出口および第2吐出口に連通し、第1吐出口から吐出された流体と第2吐出口から吐出された処理液との混合流体を導出する。また、導出路の断面積は、第1吐出口の断面積よりも大きい。
実施形態に係る基板処理装置によれば、第1吐出口から吐出された流体の拡散を導出路によって抑制することができる。これにより、流体とSPM液とを効率よく混合させることができ、SPM液の温度を効率よく高めることができる。したがって、実施形態に係る基板処理装置によれば、SPM処理において除去対象物の除去効率を向上させることができる。
ノズル(一例として、ノズル141,141B,141C)は、複数の第1吐出口(一例として、第1吐出口45)および複数の第2吐出口(一例として、第2吐出口47)を備えていてもよい。また、ノズルは、複数の第1吐出口および複数の第2吐出口に連通する1つの導出路(一例として、導出路44)を備えていてもよい。
ノズル(一例として、ノズル141A)は、複数の第1吐出口(一例として、第1吐出口45A)および複数の第2吐出口(一例として、第2吐出口47A)を備えていてもよい。また、ノズルは、1つの第1吐出口および1つの第2吐出口に連通する導出路(一例として、導出路44A)を複数備えていてもよい。
導出路(一例として、導出路44A,44B)は、下端に複数の噴射口(一例として、噴射口442,442B)を備えていてもよい。この場合、噴射口の断面積は、導出路の断面積よりも小さくてもよい。これにより、SPM液の液滴が導出路の内壁に沿って移動する間に大きく成長してしまった場合でも、噴射口を通過させることで液滴を十分に小さな粒径に微粒化して噴射することができる。
実施形態に係る基板処理装置は、ノズルと別体に設けられ、流体を基板に吐出する補助ノズル(一例として、補助ノズル151)を備えていてもよい。補助ノズルを用いることで、基板の全面により均等にベーパーを供給することができる。したがって、SPM液の温度を基板の全面に亘ってより均等に上昇させることができる。
実施形態に係る基板処理装置は、ノズルを基板保持部の上方における処理位置と、基板保持部の外方における待機位置との間で移動させるノズル移動部(一例として、第1アーム142)を備えていてもよい。また、基板処理装置は、待機位置に配置され、ノズルを洗浄する洗浄機構(一例として、ノズル洗浄機構106)を備えていてもよい。ノズル洗浄機構を備えることで、ノズル141に付着したSPM液を除去することができる。
洗浄機構は、ノズルを収容する洗浄槽(一例として、洗浄槽161)と、洗浄槽の内部に洗浄液を吐出する洗浄液吐出部(一例として、洗浄液吐出口163)と、洗浄槽の内部に配置された露取部材(一例として、露取部材165)とを備えていてもよい。露取部材は、ノズルと露取部材との間に介在してノズルおよび露取部材の両方に接する洗浄液の液滴をノズルから露取部材に移動させる。これにより、たとえばN等の気体を用いることなく、ノズルを乾燥させることができる。
露取部材は、ノズルよりも親水性が高い。これにより、ノズルに付着した洗浄液を適切に露取部材へ移動させることができる。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の請求の範囲およびその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 :基板処理装置
41 :ノズル本体
42 :第1分配路
43 :第2分配路
44 :導出路
45 :第1吐出口
46 :第1吐出路
47 :第2吐出口
48 :第2吐出路
102 :基板保持部
106 :ノズル洗浄機構
141 :ノズル
142 :第1アーム
143 :第1旋回昇降機構
151 :補助ノズル
152 :第2アーム
153 :第2旋回昇降機構
161 :洗浄槽
162 :洗浄液供給路
163 :洗浄液吐出口
164 :排出口
165 :露取部材
201 :ベーパー供給部
211 :ベーパー供給路
221 :SPM供給路
W :ウエハ

Claims (9)

  1. 基板を回転可能に保持する基板保持部と、
    加圧された純水の蒸気またはミストを含む流体を供給する流体供給部と、
    少なくとも硫酸を含む処理液を供給する処理液供給部と、
    前記流体供給部および前記処理液供給部に接続され、前記流体と前記処理液とを混合して前記基板に吐出するノズルと
    を備え、
    前記ノズルは、
    前記流体供給部から供給された前記流体を吐出する第1吐出口と、
    前記処理液供給部から供給された前記処理液を吐出する第2吐出口と、
    前記第1吐出口および前記第2吐出口に連通し、前記第1吐出口から吐出された前記流体と前記第2吐出口から吐出された前記処理液との混合流体を導出する導出路と
    を備え、
    前記導出路の断面積は、前記第1吐出口の断面積よりも大きい、基板処理装置。
  2. 前記ノズルは、
    複数の前記第1吐出口および複数の前記第2吐出口を備えるとともに、複数の前記第1吐出口および複数の前記第2吐出口に連通する1つの前記導出路を備える、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記ノズルは、
    複数の前記第1吐出口および複数の前記第2吐出口を備えるとともに、1つの前記第1吐出口および1つの前記第2吐出口に連通する前記導出路を複数備える、請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記導出路は、下端に複数の噴射口を備え、
    前記噴射口の断面積は、前記導出路の断面積よりも小さい、請求項1~3のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  5. 前記ノズルと別体に設けられ、前記流体を前記基板に吐出する補助ノズル
    を備える、請求項1~4のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  6. 前記ノズルを前記基板保持部の上方における処理位置と、前記基板保持部の外方における待機位置との間で移動させるノズル移動部と、
    前記待機位置に配置され、前記ノズルを洗浄する洗浄機構と
    を備える、請求項1~5のいずれか一つに記載の基板処理装置。
  7. 前記洗浄機構は、
    前記ノズルを収容する洗浄槽と、
    前記洗浄槽の内部に洗浄液を吐出する洗浄液吐出部と、
    前記洗浄槽の内部に配置された露取部材と
    を備え、
    前記露取部材は、前記ノズルと前記露取部材との間に介在して前記ノズルおよび前記露取部材の両方に接する前記洗浄液の液滴を前記ノズルから前記露取部材に移動させる、請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記露取部材は、前記ノズルよりも親水性が高い、請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記処理液は、硫酸および過酸化水素水の混合液であるSPM液である、請求項1~8のいずれか一つに記載の基板処理装置。
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