JP2022063077A - 液体吐出装置及び廃液タンク - Google Patents

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文恵 亀山
Fumie Kameyama
広弥 岩倉
Hiroya Iwakura
英明 松村
Hideaki Matsumura
徹 濱野
Toru Hamano
宣浩 土岐
Nobuhiro Toki
大樹 武田
Taiki Takeda
皓樹 島田
Koki Shimada
翔太 麻田
Shota Asada
健 武永
Ken Takenaga
佑典 田中
Sukenori Tanaka
裕太 荒木
Yuta Araki
泰司 丸山
Taiji Maruyama
淳志 松山
Atsushi Matsuyama
友輔 楢谷
Yusuke Naratani
耕輔 田中
Kosuke Tanaka
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Abstract

Figure 2022063077000001
【課題】廃液の飛散を抑制しつつ、導入口の周囲に残留した廃液を除去する。
【解決手段】媒体に液体を吐出可能な吐出手段と、前記液体の廃液を収容する廃液タンクが着脱自在に装着される装着部と、前記装着部に装着された前記廃液タンクに、廃液を導入する導入口を有する導入部材と、を備えた液体吐出装置であって、前記廃液タンクは、前記廃液タンクが前記装着部から取り外し方向に移動する過程で、前記導入口の周囲に付着した前記廃液を掻き取る掻き取り部を備え、前記導入部材は、前記導入口の周囲に形成された壁部を備え、前記掻き取り部の端部は、前記廃液の掻き取り時に前記壁部の内側に位置し、前記壁部には、前記廃液タンクの取り外し時に前記掻き取り部が通過する切り欠きが形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は液体吐出装置及び廃液タンクに関する。
インクジェット記録装置等の液体吐出装置として、廃液を収容する廃液タンクを備えた液体吐出装置が知られている。インクジェット記録装置の場合、記録ヘッドの回復動作等で生じた廃インクが廃液タンクに収容される。特許文献1には、廃インクが廃液タンクに流入する際の飛散を抑制するため、廃液の導入口(導入管部の開口)を囲むように環状突起を設けた構造が開示されている。特許文献2には、廃液タンクの交換時に、ポンプチューブに残留した廃インクを強制的に滴下させる構造が開示されている。
特許第5732944号公報 特許第4992372号公報
特許文献1の構造では、導入口の周囲に残留した廃インクを除去する構造が無く、廃液タンクの交換時に、残留した廃インクが垂れ落ちて装置を汚す場合がある。特許文献2の構造では、ポンプチューブの撓みを利用して廃インクを滴下させるため、周囲に廃インクが飛散する場合がある。
本発明は、廃液の飛散を抑制しつつ、導入口の周囲に残留した廃液を除去する構造を提供するものである。
本発明によれば、
媒体に液体を吐出可能な吐出手段と、
前記液体の廃液を収容する廃液タンクが着脱自在に装着される装着部と、
前記装着部に装着された前記廃液タンクに、廃液を導入する導入口を有する導入部材と、
を備えた液体吐出装置であって、
前記廃液タンクは、前記廃液タンクが前記装着部から取り外し方向に移動する過程で、前記導入口の周囲に付着した前記廃液を掻き取る掻き取り部を備え、
前記導入部材は、前記導入口の周囲に形成された壁部を備え、
前記掻き取り部の端部は、前記廃液の掻き取り時に前記壁部の内側に位置し、
前記壁部には、前記廃液タンクの取り外し時に前記掻き取り部が通過する切り欠きが形成されている、
ことを特徴とする液体吐出装置が提供される。
本発明によれば、廃液の飛散を抑制しつつ、導入口の周囲に残留した廃液を除去する構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る液体吐出装置の概略図。 廃液タンクと装着部の斜視図。 (A)は下側から見た導入部材の斜視図、(B)は上側から見た導入部材の斜視図。 (A)は導入部材の底面図、(B)は図4(A)のA-A線断面図。 (A)は廃液タンクの斜視図、(B)は廃液タンクの分解斜視図。 (A)~(C)は装着部に対する廃液タンクの装着動作を示す説明図。 (A)は導入部材が挿入された廃液タンクの平面図、(B)は図7(A)のB-B線断面図、(C)は図7(B)のC-C線断面図。 (A)~(C)は廃液タンクの取り外し動作と廃液の掻き取り動作を示す説明図。 (A)~(C)は別の例の廃液タンクの取り外し動作と廃液の掻き取り動作を示す説明図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第一実施形態>
<液体吐出装置の概要>
図1は本発明の一実施形態に係る液体吐出装置1の概略図である。本実施形態の液体吐出装置1は、液体としてインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であるが、本発明はインクジェット記録装置以外の各種の液体吐出装置にも適用可能である。図中、矢印X及びYは互いに直交する水平方向を示し、矢印Zは上下方向(重力方向)を示している。X方向は液体吐出装置1の幅方向(左右方向)であり、正面視を基準として図示のように、右と左を定める。Y方向は液体吐出装置1の奥行方向である。
なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
液体吐出装置1は、インクを吐出可能な記録ヘッド2A及び2Bを備える。記録ヘッド2A及び2Bは、それぞれ、シートSにインクを吐出し、これによりシートSに画像を記録する。記録ヘッド2A及び2Bは、それぞれ、インクを吐出する複数のノズルが形成されたインク吐出面を有しており、インク吐出面はシートSを支持するプラテン6に対向している。各ノズルには、例えば、電気熱変換素子(ヒータ)が設けられており、電気熱変換素子は通電によって加熱してインクを発泡させ、その発泡エネルギーでインクを吐出させる。記録ヘッド2A及び2Bは、種類の異なるインクを吐出する。例えば、記録ヘッド2Aは顔料インクを吐出し、記録ヘッド2Bは染料インクを吐出する。また、記録ヘッド2Bは複数種類(例えば複数色)のインクを吐出する。記録ヘッド2A及び2Bには不図示のインクタンクからインクが供給される。なお、記録ヘッド2A及び2Bは、ピエゾ素子を用いたものも採用可能である。また、記録ヘッド2A及び2Bは、インクを収容するインクタンクが一体となったヘッドカートリッジであってもよい。さらに、記録ヘッド2A及び2Bは、シートSの幅に相当する領域に吐出口が配置されたラインヘッドであってもよい。
記録ヘッド2A及び2Bはキャリッジ3に搭載されている。キャリッジ3は、駆動ユニット4によってX方向(主走査方向)に往復する。駆動ユニット4はX方向に離間して配置されたプーリ4a、4bと、これらのプーリ4a、4bに巻き回された無端ベルト4cと、プーリ4aを回転させる駆動源であるキャリッジモータ4dとを備える。キャリッジ3は無端ベルト4cに連結されており、無端ベルト4cを走行させることで、X方向に移動する。キャリッジ3の移動の過程で記録ヘッド2A、2BからインクをシートSに吐出することで画像が記録される。この動作を記録走査と呼ぶ。
搬送ユニット5はシートSをY方向(副走査方向)に搬送する機構である。搬送ユニット5は搬送ローラ5aと、搬送ローラ5aに圧接されるピンチローラ5bと、搬送ローラ5aを回転させる駆動源である搬送モータ(不図示)を備える。搬送ローラ5aとピンチローラ5bのニップ部でシートSを挟持しつつ、搬送ローラ7aの回転によってシートSを破線矢印の方向に搬送する。搬送ユニット5は、プラテン8と記録ヘッド2A及び2Bとの間を通過するようにシートSを間欠的に搬送する。搬送ユニット5によるシートSの搬送動作と、記録走査とを交互に繰り返すことでシートSに頁単位の画像を記録することができる。
キャリッジ3の移動範囲の一端には、回復ユニット7が設けられている。回復ユニット7は、記録ヘッド2A、2Bのインク吐出性能の回復動作を行う機構である。回復ユニット7は、記録ヘッド2Aのインク吐出面を覆うキャップ7aと、記録ヘッド2Bのインク吐出面を覆うキャップ7bとを備える。キャップ7a、7bは、対応する記録ヘッド2A、2Bのインク吐出面の乾燥を防ぐことができる。回復ユニット7は、また、吸引ポンプ7cを備える。吸引ポンプ7cは、キャップ7a、7bを介して記録ヘッド2A、2Bからインクを吸引する回復動作を行うことができる。インクの吐出を繰り返すことで発生する熱により、記録ヘッド2A、2B内のインクには吐出不良の原因となる気泡が発生する。回復動作により、こうした気泡を取り除くことや、インク吐出面に存在する増粘インク等を除去することができる。
記録ヘッド2A、2Bから吸引したインクは、その後の記録に使用しない廃液(廃インク)となる。吸引ポンプ7cは、記録ヘッド2A、2Bから吸引したインクを廃液タンク20へ排出する。吸引ポンプ7cからの廃インクは、チューブ7d及び導入部材10を介して、廃液タンク20内へ導入される。
廃液タンク20は、廃インクを収容して保持する容器である。液体吐出装置1は、廃液タンク20が着脱自在に装着される装着部8を有している。図1に加えて図2を参照する。図2は廃液タンク20と装着部8の斜視図である。本実施形態の場合、廃液タンク20はY方向にこれを移動することで、液体吐出装置1に装着及び取り外しが可能であり、矢印Y1は装着方向を、矢印Y2は取り外し方向を示している。
装着部8は廃液タンク20が搭載される板状のベース部8aを備える。ベース部8aにはX方向に離間した一対のレール部8bを備える。レール部8bは、Y方向に延設され、その端部には、廃液タンク20と係合してその装着状態を維持する係合部8cが形成されている。一対のレール部8bによって廃液タンク20のX方向の位置が位置決めされる。装着部8はまた、廃液タンク20と当接してY方向の位置決めを行う位置決め部材8dを備えている。更に装着部8には接続端子9が設けられている。接続端子9は、液体吐出装置1の制御部(不図示)を廃液タンク20と電気的に接続する電気接点を有する。導入部材10は、ベース部8aからZ方向に離間した位置に配置されており、液体吐出装置1のフレーム(不図示)に固定されている。
<導入部材>
図3(A)~図4(B)を参照して導入部材10の構造を説明する。図3(A)は下側から見た導入部材10の斜視図、図3(B)は上側から見た導入部材10の斜視図である。図4(A)は導入部材10の底面図、図4(B)は図4(A)のA-A線断面図である。
導入部材10は、その基部をなす板状の天板部11を備える。天板部11は水平姿勢で支持される。天板部11は、その上面から突出した直方体形状の突起部16を有し、突起部16のY2方向の前端部に接続部14が設けられている。接続部14はY方向に延びる筒体であり、ここにチューブ7dが接続される。
天板部11の底面11aには、接続部14と連通した導入口12が開口している。チューブ7dから供給される廃インクは、接続部14を通って導入口12から廃液タンク20に流入する。導入口12は底面11aから突出することなく形成されており、導入口12の縁は底面11aと面一である。導入口12の開口面積(水平断面積)は、廃インクの導入方向で上流側から下流側へ向かって拡大している。換言すると、導入口12は、底面11aに近い部位で開口面積が広く、接続部14に近い部位で開口面積が狭くなっている。これにより、導入口12内に廃インクが残留せずに廃液タンク20に流入し易くなり、廃インクの増粘や乾燥による導入口12の詰まりを防止できる。
底面11aには、導入口12を囲む環状の溝13が形成されている。本実施形態の場合、溝13は円環状で、かつ、二重円状に二つ形成されている。しかし、溝13は一つでもよく、また、楕円環状や四角環状に形成されてもよい。溝13を形成したことで、導入口12から廃インクが落下せず、底面11aを伝って流れていくのを抑制することができる。すなわち、底面11aを伝う廃インクは溝13で保持され、溝13で保持可能な量を超えた廃インクは滴下されることで、後述する受容部23a(図5参照)における廃インクの回収性能を向上できる。そのため、溝13が形成される領域は、受容部23aの開口面積よりも小さく形成されることが好ましい。
天板部11には、導入口12の周囲に壁部15が形成されている。本実施形態の場合、壁部15は天板部11の周縁から下方へ突出している。壁部15を設けたことにより、導入口12から流出する廃インクが導入部材10の側方に飛散することを抑制できる。また、導入口12の周囲に生じた飛沫インクが底面11aを伝って導入部材10の側方に流出することを抑制できる。
壁部15は、導入口12に対して、Y2方向で後ろ側の壁部15aと、Y2方向で左側、右側の一対の壁部15bとを含み、導入口12を囲むように形成されている。壁部15aはY方向と交差する方向(ここではX方向)に延設され、一対の壁部15bはY方向に沿って延設されている。壁部15aと一対の壁部15bとは、X方向及びY方向の双方に対して傾斜した壁部15cで連結され、一対の壁部15bのY2方向で前側の端部にはX方向及びY方向の双方に対して傾斜した壁部15dが連結されている。壁部15によって、導入口12はY2方向で後側と、左側及び右側の三方向が囲まれ、廃インクの飛散や流出を抑制できる。
壁部15には、切り欠き15eが形成されている。切り欠き15eは、導入口12に対して、Y2方向で前側に形成されている。切り欠き15eは、後述する廃液タンク20の掻き取り部24と壁部15との干渉を避けるために形成されている。本実施形態では、切り欠き15eには壁部が全くない構造とされているが、掻き取り部24と壁部15との干渉を避けることができれば、切り欠き15eにおいて、壁部15a~15dよりも高さの低い壁部が形成されていてもよい。
<廃液タンク>
図5(A)及び図5(B)を参照して廃液タンク20の構造を説明する。図5(A)は廃液タンク20の斜視図であり、図5(B)は廃液タンク20の分解斜視図である。廃液タンク20は、上部が開放した箱型の本体21と、本体21の上部を覆うカバー22と、を備えた中空体であり、その内部に廃インクを吸収する吸収体23が収容されている。吸収体23で流動性のある廃インクを吸収することにより、廃液タンク20や液体吐出装置1が傾けられた場合においても、廃インクが漏れ出ることを防止できる。
本体21には、電気回路25が設けられている。電気回路25は接続端子9と接続される接続端子と、ROM等の記憶デバイスとを含む。液体吐出装置1の制御部(不図示)は、廃液タンク20に排出される廃インク量を演算し、記憶デバイスに書き込み、更新することで、廃液タンク20に保持されている廃インク量を管理することができる。
本体21のY1方向で前側の端部には当接部21bが形成されている。当接部21bは装着部8の位置決め部材8dに当接し、これにより廃液タンク20のY方向の位置決めがなされる。本体21のX方向の両側部には、装着部8のレール部8bと係合する溝21c(片側のみ図示されている)が形成されており、溝21cの奥側にはレール部8bの係合部8cと係合する段部(不図示)が形成されている。また、本体21には、廃液タンク20が装着部8からY2方向に移動する過程で、導入口12の周囲に付着した廃インクを掻き取る掻き取り部24が設けられている。掻き取り部24は、本実施形態の場合、本体21の板状の底部21aに立設された板状の壁部であり、本体21と一体に成形されている。
吸収体23は、その厚み方向に貫通した開口空間である受容部23aを有する。本実施形態の受容部23aは、直方体形状の空間である。受容部23aは、導入部材10の導入口12の真下に位置する。導入口12から流下する廃インクは、まず、受容部23aに流入し、吸収体23に吸収されていく。吸収体23には、また、その厚み方向に貫通する複数のスリット23bが形成されている。スリット23bには本体21の底部21aに立設された板状のリブが挿入され、吸収体23が本体21により確実に保持される。
カバー22は、Y1方向の前側に開口したスロット22aを備える。スロット22aの内部は、下方に開放されており、受容部23aと連通している。スロット22aの天部には、Y1方向の前側に開放され、Y方向に延びる溝22bが形成されている。スロット22aには、導入部材10の天板部11と壁部15が挿入され、溝22bには突起部16が挿入される。
<廃液タンクの着脱動作と廃インクの掻き取り動作>
図6(A)~図6(C)は、装着部8に対する廃液タンク20の装着動作を示している。図6(A)は、廃液タンク20の装着前の状態を示している。この状態から、装着部8のレール部8bに、廃液タンク20の溝21cを合わせつつ、図6(B)に示すように廃液タンク20をY1方向に移動する。そして、廃液タンク20の当接部21bを装着部8の位置決め部8dに当接するまで廃液タンク20をY1方向に移動させると、図6(C)に示すように装着部8に対する廃液タンク20の装着が完了する。スロット22aには、導入部材10の天板部11と壁部15が挿入され、溝22bには突起部16が挿入される。突起部16は、ガタをもって溝22bと係合する。受容部23aは、カバー22と導入部材10とによって覆われ、受容部23aに流入する廃インクが外部に漏れることを防止する。
電気回路25は接続端子9と機械的及び電気的に接続される。上記の通り、液体吐出装置1の制御部(不図示)は、廃液タンク20に排出される廃インク量を演算し、記憶デバイスに書き込み、更新することで、廃液タンク20に保持されている廃インク量を管理する。廃液タンク20に保持されている廃インク量が所定量を超えると、廃液タンク20の交換がユーザに報知される。ユーザは、廃インクで満杯となった廃液タンク20を取り外し、新品の廃液タンク20を装着部8に装着することになる。
図7(A)は、廃液タンク20が装着部8に装着された状態での廃液タンク20と導入部材10の平面図、図7(B)は図7(A)のB-B線断面図、図7(C)は図7(B)のC-C線断面図である。図7(B)及び図7(C)は、壁部15と掻き取り部24との位置関係が図示されている。掻き取り部24は、導入口12に対してY2方向で後側に位置している。鎖線L1は、掻き取り部24の端部24aのZ方向の位置を示しており、端部24aは壁部15の内側に位置している。図示の例では、端部24aは、導入部材10の天板部11から僅かに離間しており、鎖線L1は壁部15のZ方向の中央部よりも上側に位置している。また、鎖線L1は切り欠き15eを通過している。
廃インクが導入口12から受容部23aに流入する際、壁部15により周囲への飛散が抑制される。特に導入口12のY2方向後ろ側には、壁部15aと掻き取り部24とがZ方向にオーバーラップしているため、導入口12のY2方向後ろ側への廃インクの飛散をより効果的に防止できる。
図8(A)~図8(B)は廃液タンク20を装着部8からY2方向に移動して、取り外したときの掻き取り部24による掻き取り動作を示しており、図7(A)のB-B線断面図に相当する。ユーザは廃液タンク20をY2方向に引き出すことにより、その取り外しを行うことができる。
図8(A)は廃液タンク20が装着部8に装着された状態にあって、廃インクで廃液タンク20が満杯となった状態が想定されている。受容部23aは廃インク100で略埋まっている。導入口12の周囲には廃インク101が付着している。廃インク101は、乾燥により増粘して天板部11の底面11aに付着し、又は固着している。
図8(B)は図8(A)の状態から廃液タンク20がY2方向に移動された状態を示す。廃液タンク20の移動に伴って掻き取り部24の端部24aが、導入口12のY2方向後側の廃インク101と当接し、天板部11の底面11aからこれを掻き取っている。掻き取られた廃インク101は、受容部23aに落下する。導入口12の周囲は壁部15により囲まれており、掻き取られた廃インク101が周囲に飛散することが壁部15により抑制される。
図8(C)は図8(B)の状態から廃液タンク20が更にY2方向に移動された状態を示す。廃液タンク20の移動に伴って掻き取り部24の端部24aが導入口12のY2方向前側の廃インク101と当接し、天板部11の底面11aからこれを掻き取っている。掻き取られた廃インク101は、受容部23aに落下する。掻き取り部24は切り欠き15eを通過し、壁部15の内側から外部へ抜け出る。このように本実施形態では、廃インク101の掻き取りの際、壁部15によって廃インク101の飛散を抑制しつつ、導入口12の周囲に残留した廃インク101を掻き取り部24で除去することができる。また、導入部材10を、板状の天板部11に導入口12を開口した形態としたことから、これを薄型に形成することができる。
<第二実施形態>
第一実施形態では、掻き取り部24の端部24aが天板部11から僅かに離間した構成例を例示したが、これに限られない。図9(A)~図9(C)は、掻き取り部24に代わる掻き取り部24’を有する廃液タンク20を装着部8からY2方向に移動して、取り外したときの掻き取り部24による掻き取り動作を示している。掻き取り部24’は、その端部に弾性部24bを有している。弾性部24bは、例えば、エラストマー等の可撓性材料で構成される。掻き取り部24は、その全体が弾性部24bと同じ材料で構成されてもよいし、弾性部24b以外の部分は、本体21と同様の樹脂材料で構成されてもよい。後者の場合、例えば、2色成型等により掻き取り部24’を構成できる。
図9(A)は廃液タンク20が装着部8に装着された状態にあって、廃インクで廃液タンク20が満杯となった状態が想定されている。受容部23aは廃インク100で略埋まっている。導入口12の周囲には廃インク101が付着している。廃インク101は、乾燥により増粘して天板部11の底面11aに付着し、又は固着している。弾性部24bは天板部11の底面11aに接触している。
図9(B)は図9(A)の状態から廃液タンク20がY2方向に移動された状態を示す。廃液タンク20の移動に伴って掻き取り部24’の弾性部24bが、天板部11の底面11aを摺動しつつ導入口12のY2方向後側の廃インク101と当接し、天板部11の底面11aからこれを掻き取っている。掻き取られた廃インク101は、受容部23aに落下する。導入口12の周囲は壁部15により囲まれており、掻き取られた廃インク101が周囲に飛散することが壁部15により抑制される。
図9(C)は図9(B)の状態から廃液タンク20が更にY2方向に移動された状態を示す。廃液タンク20の移動に伴って掻き取り部24’の弾性部24bが導入口12のY2方向前側の廃インク101と当接し、天板部11の底面11aからこれを掻き取っている。掻き取られた廃インク101は、受容部23aに落下する。掻き取り部24’は切り欠き15eを通過し、壁部15の内側から外部へ抜け出る。
本実施形態では、弾性部24bが天板部11の底面11aを摺動しつつ、廃インク101を掻き取るので、廃インク101を天板部11からより確実に除去できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1 液体吐出装置、2A 記録ヘッド、2B 記録ヘッド、8 装着部、10 導入部材、15 壁部、15e 切り欠き、20 廃液タンク、24 掻き取り部

Claims (13)

  1. 媒体に液体を吐出可能な吐出手段と、
    前記液体の廃液を収容する廃液タンクが着脱自在に装着される装着部と、
    前記装着部に装着された前記廃液タンクに、廃液を導入する導入口を有する導入部材と、
    を備えた液体吐出装置であって、
    前記廃液タンクは、前記廃液タンクが前記装着部から取り外し方向に移動する過程で、前記導入口の周囲に付着した前記廃液を掻き取る掻き取り部を備え、
    前記導入部材は、前記導入口の周囲に形成された壁部を備え、
    前記掻き取り部の端部は、前記廃液の掻き取り時に前記壁部の内側に位置し、
    前記壁部には、前記廃液タンクの取り外し時に前記掻き取り部が通過する切り欠きが形成されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記導入部材は、天板部を備え、
    前記導入口は、前記天板部の底面に開口し、
    前記壁部は、前記天板部から下方に突出している、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記壁部は、
    前記導入口に対して、前記取り外し方向で後側と、前記取り外し方向で左側及び右側とに形成され、
    前記切り欠きは、
    前記導入口に対して、前記取り外し方向で前側に形成されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置であって、
    前記壁部のうち、前記取り外し方向で後側の部分は、前記取り外し方向と交差する方向に延設されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の液体吐出装置であって、
    前記壁部のうち、前記取り外し方向で左側及び右側の部分は、前記取り外し方向に沿って延設されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記導入口の開口面積は、前記廃液の導入方向で上流側から下流側へ向かって拡大している、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記廃液タンクには、前記廃液を吸収する吸収体が収容されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記廃液タンクは、
    上部が開放した箱型の本体と、
    前記本体の前記上部を覆うカバーと、を備え、
    前記カバーは、前記天板部及び前記壁部が挿入されるスロットを備える、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項8に記載の液体吐出装置であって、
    前記掻き取り部は、前記本体の底部に立設された壁部である、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記掻き取り部は、前記導入部材に接触する弾性部を有する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  11. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記天板部の前記底面には、前記導入口を囲む環状の溝が形成されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記媒体は、シートであり、
    前記吐出手段は、前記シートにインクを吐出して記録を行う記録手段であり、
    前記液体吐出装置は、前記記録手段の吐出性能の回復動作を行う回復手段を備え、
    前記廃液タンクには、前記回復手段から前記導入部材を介して前記インクの廃液が流入する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  13. 媒体に液体を吐出可能な吐出手段を備えた液体吐出装置の装着部に着脱自在に装着され、前記液体の廃液を収容する廃液タンクであって、
    前記液体吐出装置は、前記廃液タンクに、廃液を導入する導入口を有する導入部材を備え、
    前記導入部材は、前記導入口の周囲に形成された壁部を備え、
    前記廃液タンクは、前記廃液タンクが前記装着部から取り外し方向に移動する過程で、前記導入口の周囲に付着した前記廃液を掻き取る掻き取り部を備え、
    前記掻き取り部の端部は、前記廃液の掻き取り時に前記壁部の内側に位置し、
    前記掻き取り部は、前記廃液タンクの取り外し時に前記壁部に形成された切り欠きを通過する、
    ことを特徴とする廃液タンク。
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