JP2022062839A - 液体吐出装置の制御方法 - Google Patents

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Kenji Tsukada
博 片山
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Abstract

【課題】同じ種類の液体を2個のカートリッジから液体吐出ヘッドに加圧力によって供給して液体を使用する液体吐出装置において、加圧されている液体収容体内の液体が加圧されていない液体収容体内へ逆流して、加圧されている液体収容体内の液体が所定の閾値を下回ったと検知されたときも、ユーザーが使用を続けることができる液体吐出装置を提供する。【解決手段】液体吐出装置11の制御方法は、第1液体収容体14fが加圧されているときに液体吐出ヘッド13aから排出される液体の量に基づいて、第1液体収容体14f内の液体の残量を算出することと、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値を下回ったことを検知部31が検知した際、算出された液体の残量が第2閾値を下回っていなければ、第1液体収容体14fへの加圧を第2液体収容体14sへの加圧に切り替えて、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aに液体を供給することと、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、媒体に液体を吐出する液体吐出装置の制御方法に関する。
特許文献1に記載された液体吐出装置の一例であるインクジェット記録装置は、液体収容体の一例であるインクカートリッジを同一色において2個ずつ収容可能である。2個のインクカートリッジは、混合手段を介して液体吐出ヘッドの一例である記録ヘッドに接続される。インクジェット記録装置は、供給機構の一例であるエアポンプからの加圧空気の加圧力によって、インクカートリッジから混合手段にインクを供給する。
特開2005-53151号公報
特許文献1に記載された液体吐出装置のように、同じ種類の液体を2個のカートリッジから液体吐出ヘッドに、加圧力によって供給して液体を使用する液体吐出装置においては、バルブの不具合等によって、加圧されている液体収容体内の液体が、加圧されていない液体収容体内へ逆流する場合がある。これにより、加圧されている液体収容体がすぐに空になるため、その液体収容体が空であることが検知される。しかし、その液体収容体内の液体残量の算出結果によれば、液体収容体はその内部に液体が残っている状態であるため、液体吐出装置は装置の不具合と判断して液体吐出装置の動作を停止する場合がある。そのため、液体吐出装置が使用できる状態にあるにも関わらず、ユーザーが液体吐出装置を使用できない状況になってしまう虞がある。
上記課題を解決する液体吐出装置の制御方法は、液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、第1液体収容体と第2液体収容体とを接続する接続流路と、前記接続流路と前記液体吐出ヘッドとを接続する合流流路と、前記第1液体収容体と前記第2液体収容体とを選択的に加圧可能な供給機構と、前記接続流路における前記第1液体収容体と前記合流流路との間の部分に設けられ、前記第1液体収容体内の前記液体を供給する際に前記接続流路を開放する第1バルブと、前記接続流路における前記第2液体収容体と前記合流流路との間の部分に設けられ、前記第2液体収容体内の前記液体を供給する際に前記接続流路を開放する第2バルブと、前記液体吐出ヘッドで使用中の液体収容体内の前記液体の残量を検知可能な検知部と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、前記第1液体収容体が加圧されているときに前記液体吐出ヘッドから排出される前記液体の量に基づいて、前記第1液体収容体内の前記液体の残量を算出することと、前記第1液体収容体内の前記液体の残量が第1閾値を下回ったことを前記検知部が検知した際、算出された前記液体の残量が第2閾値を下回っていなければ、前記第1液体収容体への加圧を前記第2液体収容体への加圧に切り替えて、前記第2液体収容体から前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給することと、を含む。
第1~第3実施形態における液体吐出装置を示す斜視図。 図1の液体吐出装置の概略構成を示す模式図。 図2の液体吐出装置においてクリーニングが実行されるときの模式図。 図2の液体吐出装置において加圧ワイピングが実行されるときの模式図。 液圧調整機構および開弁機構の模式図。 図2の液体吐出装置において第1液体収容体から液体を供給するときの模式図。 図6において第2液体収容体に液体が逆流したときの模式図。 図7において加圧される液体収容体を第2液体収容体に切り替えたときの模式図。 図8において第2液体収容体から液体を供給するときの模式図。 図9において第2液体収容体からさらに液体を供給するときの模式図。 第1実施形態における液体吐出装置の制御方法を示すフローチャート。 第1実施形態、および第3実施形態における第1液体収容体が空状態であるときの切り替え動作を示す模式図。 第1実施形態における第1液体収容体が空状態であるときの制御方法を示すフローチャート。 第2実施形態における第1液体収容体が空状態であるときの切り替え動作を示す模式図。 第2実施形態における第1液体収容体が空状態であるときの制御方法を示すフローチャート。 第3実施形態における第1液体収容体が空状態であるときの制御方法を示すフローチャート。
以下、液体吐出装置11および液体吐出装置11の制御方法に係る第1~第3実施形態を、図面を参照して説明する。液体吐出装置11は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを吐出して記録するインクジェット式のプリンターである。
(第1実施形態)
<液体吐出装置の構成について>
図1に示すように、液体吐出装置11は、直方体状をなす本体部102と、その上部に取り付けられる画像読取部103と自動給送部104とを備える。液体吐出装置11は、鉛直方向において下側から順に、本体部102、画像読取部103、自動給送部104が積み重なる構成を有する。
画像読取部103は、原稿に記録されている文字や写真などの画像を読み取り可能に構成される。自動給送部104は、画像読取部103に向けて原稿を給送可能に構成される。画像読取部103は、液体吐出装置11に指示が与えられるときに操作される操作部105を有する。操作部105は、例えばタッチパネル式の液晶画面や操作用のボタンなどを有する。
本体部102は、用紙などの媒体を収容可能な複数の媒体収容部106を有する。本実施形態における本体部102は、計4つの媒体収容部106を有する。媒体収容部106は、本体部102に対して引出可能に構成される。さらに、本体部102は、記録が行われた媒体が載置される載置部107をその上部に有する。載置部107は、媒体が載置される載置面107aを有する。なお、媒体収容部106の数は1つのみでもよい。
媒体収容部106に収容された媒体は、載置部107まで搬送される。不図示の給送ローラーが媒体収容部106に収容された複数の媒体のうち最上位のものと接して回転することにより、その最上位の媒体が媒体収容部106から媒体収容部106の上方へ送り出される。媒体が不図示の液体吐出ヘッドを通過するときに、液体吐出ヘッドは媒体に向かって液体を吐出し、吐出した液体を媒体に付着させて記録する。記録後の媒体は、不図示の排出ローラー対により、載置部107に向けて排出される。
図2に示すように、液体吐出装置11は、液体吐出部13、液体収容部20、貯留部25、供給機構40、圧力調整部50、供給規制部60、液体加圧部70、メンテナンス部80、制御部100を備える。液体収容部20は、液体吐出部13に供給する液体を収容する。貯留部25は、液体収容部20から液体吐出部13に供給する液体を一時貯留する。供給機構40は、液体収容部20と、供給規制部60と、液体加圧部70と、に空気を送出する。圧力調整部50は、液体収容部20から液体吐出部13に供給する液体の圧力を調整する。供給規制部60は、液体収容部20から液体吐出部13への液体の供給を規制可能に構成される。液体加圧部70は、液体吐出部13に供給する液体の圧力を加圧可能に構成される。メンテナンス部80は、液体吐出部13のメンテナンスを行う。制御部100は、各構成要素の制御を行う。
液体吐出装置11は、液体が流通するための第1供給流路91と、第2供給流路92と、第3供給流路93と、第4供給流路94と、第5供給流路95とを備える。第1供給流路91は、液体収容部20と貯留部25とを接続する。第2供給流路92は、貯留部25と圧力調整部50とを接続する。第3供給流路93は、圧力調整部50と供給規制部60とを接続する。第4供給流路94は、供給規制部60と液体加圧部70とを接続する。第5供給流路95は、液体加圧部70と液体吐出部13とを接続する。第1供給流路91と、第2供給流路92と、第3供給流路93と、第4供給流路94と、第5供給流路95とにより、液体収容部20に収容された液体が液体吐出部13に供給される。なお、液体は第1供給流路91側から第5供給流路95側に流通するため、以降の説明では、第1供給流路91側を上流、第5供給流路95側を下流という。
図2に示すように、液体吐出部13は、液体を吐出可能な液体吐出ヘッド13aを有する。液体吐出部13は、本実施形態のように、複数の液体吐出ヘッド13aを有してもよい。それぞれの液体吐出ヘッド13aは、複数のノズル12が形成されたノズル形成面12aを有する。それぞれの液体吐出ヘッド13aには、第5供給流路95が分岐して接続される。
液体吐出ヘッド13aは、複数のノズル12から媒体Mに向かって液体を吐出する。例えば、液体吐出部13は、液体吐出ヘッド13aのノズル12毎に、液体を貯留する液室と、液室の一部を形成する振動板と、その振動板に貼付された圧電素子とを備え、圧電素子の駆動により振動板を振動させることで液室の容積を変化させて、ノズル12から液体を吐出する。媒体Mに液体が吐出されることで、媒体Mに文字や画像が記録される。
図2に示すように、液体収容部20は、外力に応じて圧縮変形する液体収容体14を備える。液体収容体14は、可撓性を有するフィルム部材で形成された袋状をなし、第1供給流路91の上流端と連通する。また、液体収容部20には、液体収容体14を格納する収容容器21によって室が形成される。収容容器21は、第1供給流路91の上流端が接続される密閉系とされ、第1送出流路41を介して気体が流入すると圧力が高くなる。そして、収容容器21への気体の流入に伴って収容容器21内が加圧されて、液体収容体14が圧縮変形することで、液体収容部20は、その液体収容体14に収容された液体を下流側に加圧供給する。なお、液体収容部20から液体吐出部13に供給される液体を一時貯留する貯留部25を含めた液体収容部20周辺の構成の詳細については後述する。
図2に示すように、供給機構40は、送出部44と、第1送出流路41と、第2送出流路42と、第3送出流路43とを備える。送出部44は、圧力によって空気を送出する。第1送出流路41は、供給機構40と液体収容部20とを接続する。第2送出流路42は、第1送出流路41と供給規制部60とを接続する。第3送出流路43は、第2送出流路42と液体加圧部70とを接続する。送出部44は、例えば、圧縮ポンプである。第1送出流路41と、第2送出流路42と、第3送出流路43とは、気体を流通可能な流路である。なお、気体は送出部44側から、液体収容部20側と、供給規制部60側および液体加圧部70側と、に流通するため、以降の説明では、送出部44側を上流といい、液体収容部20側と、供給規制部60側および液体加圧部70側と、を下流という。
供給機構40は、第3送出バルブ45と、第4送出バルブ46と、を備える。第3送出バルブ45は、第2送出流路42を介して、開弁時に送出部44から供給規制部60への気体の流通を許容する一方、閉弁時に送出部44から供給規制部60への気体の流通を規制する。また、第4送出バルブ46は、第3送出流路43を介して、開弁時に送出部44から液体加圧部70への気体の流通を許容する一方、閉弁時に送出部44から液体加圧部70への気体の流通を規制する。供給機構40は、第2送出流路42および第3送出流路43を介して、第3送出バルブ45および第4送出バルブ46の開閉状態に応じて、供給規制部60および液体加圧部70に対して気体を送出する。なお、バルブを開くことを開弁するといい、バルブを閉じることを閉弁するという。
圧力調整部50は、液体吐出ヘッド13aで液体が吐出されることによって、液体吐出ヘッド13aと連通する第3供給流路93内の液体の圧力が大気圧よりも小さな所定圧力未満になると、第2供給流路92と第3供給流路93とを連通させる。一方、圧力調整部50は、第2供給流路92と第3供給流路93とを連通させることによって、第3供給流路93内の液体の圧力が所定圧力以上となると、第2供給流路92と第3供給流路93とを非連通とする。
圧力調整部50は、液体吐出ヘッド13aに供給する液体の圧力が所定圧力以下の圧力となるように調整する。本実施形態では、圧力調整部50よりも上流側における液体の圧力は大気圧以上の圧力であり、圧力調整部50よりも下流側における液体の圧力は大気圧未満の圧力である。例えば、圧力調整部50よりも上流側における液体の圧力は、20Pa程度であり、圧力調整部50よりも下流側における液体の圧力は、-1kPa程度である。
圧力調整部50は、各液体吐出ヘッド13aにおいて、液体の種類毎に設けられる。例えば、4種類の液体がそれぞれの液体吐出ヘッド13aに供給される場合、1つの液体吐出ヘッド13aには液体の種類毎に圧力調整部50が4つ設けられる。
図2に示すように、供給規制部60には、気体を貯留可能な気体室61と、液体を貯留可能な液体室62と、液体室62内において液体室62から気体室61に向かう方向に突出形成された突出部63と、が形成される。供給規制部60は、フィルム部材64と、付勢部材65と、第1開放バルブ66と、を備える。フィルム部材64は、気体室61と液体室62とを区画する。付勢部材65は、液体室62内においてフィルム部材64を液体室62の容積を増大させる方向に付勢する。第1開放バルブ66は、開弁により液体室62を大気開放する。
気体室61は、第2送出流路42の下流端と連通し、液体室62は、第3供給流路93の下流端および第4供給流路94の上流端と連通する。第4供給流路94の上流端は、突出部63の開口67を介して液体室62と連通する。フィルム部材64は、可撓性を有し、気体室61と液体室62との圧力差に応じて、気体室61及び液体室62の容積を増減させる方向に変位する。また、フィルム部材64は、突出部63の開口67を閉塞可能に構成される。第1開放バルブ66は、開弁時に気体室61と大気とを連通する一方、閉弁時に気体室61と大気とを非連通とする。すなわち、フィルム部材64の配置が図2に示す配置のときに、付勢部材65の付勢力によって突出部63の開口67が開放されるため、第3供給流路93から第4供給流路94への液体の供給が許容される。
図2に示すように、液体加圧部70には、気体を貯留可能な気体室71と、液体を貯留可能な液体室72と、が形成される。液体加圧部70は、フィルム部材73と、付勢部材74と、第2開放バルブ75と、を備える。フィルム部材73は、気体室71と液体室72とを区画する。付勢部材74は、液体室72内においてフィルム部材73を液体室72の容積を増大させる方向に付勢する。第2開放バルブ75は、開弁により液体室72を大気開放する。
気体室71は、第3送出流路43の下流端と連通し、液体室72は、第4供給流路94の下流端および第5供給流路95の上流端と連通する。フィルム部材73は、可撓性を有し、気体室71と液体室72との圧力差に応じて、気体室71及び液体室72の容積を増減させる方向に変位する。また、第2開放バルブ75は、開弁時に気体室71と大気とを連通する一方、閉弁時に気体室71と大気とを非連通とする。
図2に示すように、メンテナンス部80は、クリーニング機構81と、ワイピング機構82とを備える。液体吐出ヘッド13aにおいて、ノズル12の目詰まりまたは異物の付着などに起因して生じる吐出不良の予防または解消のために、制御部100の制御により、フラッシング、キャッピング、吸引クリーニング、およびワイピングなどのメンテナンス動作が行なわれる。
クリーニング機構81は、有底箱状をなすキャップ83と、キャップ83を昇降させる不図示の昇降機構と、を備える。キャップ83は、昇降することによって、ノズル12が開口する空間を閉空間として囲み形成するキャッピング位置と、ノズル12が開口する空間を開放空間とする開放位置と、の間で相対移動する。
フラッシングとは、ノズル12から記録とは関係のない液滴が排出されるための吐出動作をいう。フラッシングによって、吐出不良の原因となる増粘した液体、気泡または異物がノズル12から排出されるため、ノズル12の目詰まりを予防することができる。液体吐出ヘッド13aがキャップ83内に向かってノズル12から液滴を吐出することで、フラッシングが行なわれる。
キャッピングとは、液体吐出ヘッド13aが液体の吐出を行わないときに、キャップ83が、キャッピング位置に配置されることにより、ノズル12の開口を囲うように液体吐出ヘッド13aに当接する動作をいう。これにより、液体吐出ヘッド13aのノズル12が開口するノズル形成面12aとの間に閉空間域を囲み形成する。キャッピングによって、ノズル12内の液体の増粘が抑制されるため、吐出不良の発生が予防できる。
クリーニング機構81は、液体を吸引する吸引機構84と、それぞれのキャップ83と吸引機構84とを接続する吸引流路85と、吸引流路85に設けられる吸引用バルブ86と、を備える。複数のキャップ83および複数の吸引用バルブ86は、複数の液体吐出ヘッド13aに対応するように設けられる。それぞれのキャップ83には、吸引流路85が分岐して接続され、吸引流路85の分岐した流路部分には、吸引用バルブ86がそれぞれ設けられる。吸引用バルブ86は、開弁時に吸引流路85における流体の流通を許容する一方、閉弁時に吸引流路85における流体の流通を規制する。
吸引クリーニングとは、液体吐出ヘッド13aのノズル12に吸引力が加えられてノズル12から強制的に液体が排出される動作をいう。キャップ83がキャッピング位置に配置されることにより、キャップ83が、液体吐出ヘッド13aのノズル12が開口する下面側との間に閉空間域を囲み形成する。そして、吸引機構84は、形成した閉空間に負圧を作用させる。そして、その負圧によってノズル12から液体が吸引されて排出されることにより、吸引クリーニングが実行される。
ワイピング機構82は、弾性を有するワイパー88と、ワイパー88を支持するワイパー支持部89と、ワイパー支持部89を液体吐出ヘッド13aの配列方向に移動させる不図示の移動機構と、を備える。
ワイピングとは、ワイパー等によりノズル形成面12aを払拭する動作をいう。ワイピングによって、液体吐出ヘッド13aのノズル形成面12aに付着する液体、および塵埃などの汚れが除去される。
本実施形態においては、吸引クリーニングが行なわれた後に、液体吐出ヘッド13aの内部の液体が加圧され、その後にワイピングが行なわれる。液体吐出ヘッド13aの内部の液体が加圧されるため、このクリーニングを加圧クリーニングという。吸引クリーニングを行わずに加圧クリーニングのみを行うようにしてもよい。加圧クリーニング動作の詳細については後述する。
<液体収容体周辺の構成について>
図2に示すように、液体収容部20において、液体収容体14は、内部に液体吐出ヘッド13aに供給される液体が収容される。液体吐出装置11には、液体収容体14を収容し液体吐出装置11から着脱可能に構成された複数の収容容器21が装着される。
本実施形態の液体吐出装置11においては、1種類の液体に対応する2つの収容容器21が着脱可能に装着される。なお、液体吐出装置11は、他の種類の液体に対応する収容容器21がさらに装着されてもよい。そして、使用される全ての液体において、複数の収容容器21を装着可能な構成にしてもよい。また、収容容器21が液体吐出装置11に対して取り外せないように装着されて、液体収容体14のみが着脱交換されるようにしてもよい。
第1液体収容体14fと第2液体収容体14sとは、同じ種類の液体を収容する。供給機構40は、第1液体収容体14fと第2液体収容体14sとのうちの少なくとも一つに気体を送出して加圧することにより、加圧された液体収容体に収容された液体を第1供給流路91に流出させて、下流の圧力調整部50に向けて液体を供給する。すなわち、供給機構40は、第1液体収容体14fと第2液体収容体14sとを選択的に加圧可能である。加圧されるために選択された液体収容体14を、加圧先の液体収容体14という。なお、2つの液体収容体14のうち、先に使用が開始される液体収容体14を第1液体収容体14fといい、第1液体収容体14fの次に使用が開始される液体収容体14を第2液体収容体14sという。したがって、第1液体収容体14fの液体がなくなって、第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換された場合には、次に使用が開始された第2液体収容体14sが第1液体収容体14fとなり、交換された新しい液体収容体14が第2液体収容体14sとなる。すなわち、第1液体収容体14fが第2液体収容体14sと、第2液体収容体14sが第1液体収容体14fと、読み替えられる。
第1供給流路91は、同じ種類の液体を収容した2つの液体収容体14に個別に接続される2つの導出流路22と、圧力調整部50を通じて2つの導出流路22と液体吐出ヘッド13aとを接続する合流流路23とを含む。2つの導出流路22には、バルブが個別に設けられる。第1液体収容体14fに接続される導出流路22に設けられたバルブを第1バルブ24fといい、液体収容体14を第2液体収容体14sに接続される導出流路22に設けられたバルブを第2バルブ24sという。
第1液体収容体14fに接続される導出流路22と、第2液体収容体14sに接続される導出流路22とは、合流流路23との合流地点において合流する。これにより、2つの導出流路22は、第1液体収容体14fと、第2液体収容体14sとを接続する接続流路26を形成する。すなわち、第1供給流路91は、接続流路26と、接続流路26と液体吐出ヘッド13aとを接続する合流流路23と、を含む。
第1バルブ24fは、接続流路26における第1液体収容体14fと合流流路23との間の部分に設けられ、第1液体収容体14f内の液体を供給する際に接続流路26を開放する。また、第2バルブ24sは、接続流路26における第2液体収容体14sと合流流路23との間の部分に設けられ、また、第2液体収容体14s内の液体を供給する際に接続流路26を開放する。これにより、接続流路26は、第1液体収容体14fと、第2液体収容体14sとを選択的に合流流路23に接続可能に構成される。
図2に示すように、供給機構40は、第1送出流路41を介して液体収容部20に対して気体を送出する。供給機構40は、第1送出流路41と、送出バルブ29と、送出部44と、を備える。第1送出流路41は2つの気体送出路28を有する。第1送出流路41において、2つの気体送出路28は、供給機構40と、2つの収容容器21の内部空間と、を個別に連通する。これにより、送出部44は、それぞれの気体送出路28を通じて、それぞれの収容容器21の内部空間に気体を送出する。送出バルブ29は、それぞれの気体送出路28に設けられる。第1液体収容体14fを収容する収容容器21に連通する気体送出路28に設けられた送出バルブ29を第1送出バルブ29fという。第2液体収容体14sを収容する収容容器21に連通する気体送出路28に設けられた送出バルブ29を第2送出バルブ29sという。
送出部44は、2つの収容容器21に対応して個別に設けられてもよい。また、前述したように、供給機構40は、供給規制部60および液体加圧部70に対しても気体を送出する。供給規制部60および液体加圧部70に対して気体を送出する送出部44とは別に、収容容器21に対して気体を送出する送出部44が設けられてもよい。すなわち、それぞれの送出先に対応して個別の送出部44が設けられてもよい。
第1液体収容体14fに対応する第1送出バルブ29fおよび第1バルブ24fが開弁され、次に使用する第2液体収容体14sに対応する第2送出バルブ29sおよび第2バルブ24sが閉弁される。そして、送出部44の駆動によって気体送出路28を通じて気体が送出されると、その気体が収容容器21内に入って第1液体収容体14fを収容する収容容器21内が加圧される。このようにして、第1液体収容体14f内の液体が、選択的に液体吐出ヘッド13aへ送出される。
本実施形態においては、第1バルブ24fおよび第2バルブ24sはともに、上流側から下流側への液体の流れを許容し、下流側から上流側への液体の流れを制限する一方向弁である。そのため、第1液体収容体14fに対応する第1送出バルブ29fが開弁され、第2液体収容体14sに対応する第2送出バルブ29sが閉弁されて、送出部44が駆動されると、収容容器21内の圧力が上昇した第1液体収容体14f内の液体のみが、液体吐出ヘッド13aへ送出される。なお、第1バルブ24fおよび第2バルブ24sは、制御部100によって開閉される開閉弁であってもよい。
図2に示すように、貯留部25は、検知部31と、可動壁32と、移動体33と、第1付勢部材34と、レバー35と、第2付勢部材36とを有する。移動体33は、可動壁32の変位に伴って移動する。第1付勢部材34は、移動体33を可動壁32に近づく方向に付勢する。レバー35は、移動体33の移動に伴って変位する。第2付勢部材36は、レバー35を移動体33に近づく方向に付勢する。検知部31は、レバー35の変位を検出する。
第1供給流路91における液体の圧力が低下すると、可動壁32が貯留部25の内側に向けて変位するのに伴って、移動体33が第1付勢部材34の付勢力によって可動壁32に近づく方向に移動する。これにより、移動体33に押圧されていたレバー35が、第2付勢部材36の付勢力によって変位するため、検知部31がそのレバー35の変位を検知する。
貯留部25は、貯留部25内に液体を一時的に貯留可能であり、合流流路23に設けられる。液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったときに、第1供給流路91における液体の供給圧力が加圧閾値PLとなって検知部31がレバー35の変位を検出する。そのように、第1閾値QL1の値を設定しておけば、検知部31によって、液体収容体14内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知することができる。すなわち、貯留部25は、検知部31が貯留部25内の液体の量を検知することにより、液体吐出ヘッド13aで使用中の前記液体収容体14内の液体の残量を検知可能な検知部31を備える。また、検知部31は、貯留部25に貯留された液体の量を検知することで、液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量を検知する構成である。より詳しくは、液体吐出ヘッド13aがいずれか一方の液体収容体14の内部にある液体を排出中であるとき、検知部31は、貯留部25に貯留された液体の量を検知することで、その液体収容体14内の液体の残量を検知する。
本実施形態の検知部31は、発光部と受光部とを有する光学式のセンサーである。そのため、検知部31が、受光部が発光部からの光を受光する状態から、受光部が発光部からの光を遮られる状態に変化した状態のときに、液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知する。連続的な変位を検出可能な光学式や磁気式のリニアエンコーダーを用いて、検知部31が、レバー35の変位を連続的に測定できるようにしてもよい。
貯留部25は大気開放孔を有するタンク構造とされてもよい。この場合、検知部31は、貯留部25内の液体の液面を検知することにより、貯留部25内の液体の量を検知する構成としてもよい。また、検知部31は貯留部25以外の場所に設けられてもよい。例えば、それぞれの液体収容体14が、液体収容体14内の液体の残量を検知可能な検知部31を備えてもよい。
<加圧クリーニング動作について>
前述したように、加圧クリーニングにおいては、吸引クリーニングが行なわれた後に、液体吐出ヘッド13aの内部の液体が加圧され、その後にワイピングが行なわれる。この加圧クリーニングにおける供給機構40、供給規制部60、液体加圧部70、およびメンテナンス部80の動作について説明する。
図3に示すように、制御部100は、吸引クリーニングが必要な液体吐出ヘッド13aが1つ以上ある場合、吸引クリーニングが必要な液体吐出ヘッド13aに対応するキャップ83を選択的にキャッピング位置に移動させる。そして、制御部100は、吸引機構84を所定期間駆動させることにより、吸引クリーニングが必要な液体吐出ヘッド13aに対して選択的に吸引クリーニングを実行する。
吸引機構84が、吸引流路85を介して、閉空間CS内の空気を吸引することで閉空間CSが減圧される。閉空間CSに開口するノズル12は、第5供給流路95と、液体加圧部70の液体室72と、第4供給流路94と、供給規制部60の液体室62と、を介して、第3供給流路93と連通する。これにより、第3供給流路93の圧力が所定圧力未満となるため、圧力調整部50が第2供給流路92と第3供給流路93とを連通させる。そして、液体収容部20から液体吐出部13に連続的に液体が供給されるとともに、図3に示すように、吸引クリーニングの対象となっている液体吐出ヘッド13aから液体が排出される。液体吐出ヘッド13aから排出された液体は、吸引流路85を介して吸引機構84に排出される。
制御部100は、全てのキャップ83を開放位置に移動させる。より詳しくは、吸引クリーニングの対象となっていない液体吐出ヘッド13aに対応するキャップ83については既に開放位置にあるため、制御部100は、キャッピング位置にあるキャップ83を開放位置に移動させる。なお、キャップ83の開放位置への移動は、吸引機構84の駆動の停止後に、閉空間CSの圧力が負圧となっている状態で行ってもよいし、閉空間CSの圧力が大気圧と略等しくなった状態で行ってもよい。
制御部100は、第1開放バルブ66を閉弁させた状態で第3送出バルブ45を開弁させる。これにより、第2送出流路42を介して、送出部44から供給規制部60の気体室61に対して図3に示す実線の矢印の方向に気体が流入し、気体室61に対する気体の流入量が大きくなるにつれて、気体室61の圧力が次第に高くなる。
図4に示すように、気体室61の圧力が液体室62の圧力よりも大きくなると、フィルム部材64が、付勢部材65の付勢力に抗して液体室62の容積を減少させて図4に示す実線の位置に変位し、フィルム部材64が液体室62の突出部63の開口67を閉塞する。これにより、第3供給流路93と第4供給流路94とが連通しなくなり、圧力調整部50と液体加圧部70とが連通しなくなる。換言すれば、供給規制部60によって、液体収容部20から液体吐出部13への液体の供給が規制される。
制御部100は、第2開放バルブ75を閉弁させた状態で第4送出バルブ46を開弁させる。これにより、第3送出流路43を介して、送出部44から液体加圧部70の気体室71に対して、図4に示す実線の矢印の方向に気体が流入し、気体室71に対する気体の流入量が大きくなるに連れて、気体室71の圧力が次第に高くなる。
図4に示すように、気体室71の圧力が液体室72の圧力よりも大きくなると、フィルム部材73が、付勢部材74の付勢力に抗して液体室72の容積を減少させる図4に示す実線の位置に変位する。これにより、液体加圧部70の液体室72と、第4供給流路94と、第5供給流路95と、液体吐出ヘッド13aの内部およびノズル12の内部と、における液体が加圧される。
全ての液体吐出ヘッド13aのノズル12において、ノズル12内の液圧が大気圧よりも高くなることで、全ての液体吐出ヘッド13aのノズル12から液体が漏出する。なお、ノズル12から液体が漏出するとは、ノズル12の内部に向かって凹状に形成されたメニスカスが壊れ、ノズル12から溢れ出た液体がノズル形成面12aに広がっている状態をいう。この状態で、制御部100は、不図示の移動機構を駆動して、全ての液体吐出ヘッド13aのノズル形成面12aをワイパー88で払拭するワイピングを実行する。加圧によりノズル12から液体を漏出させた後に、その液体がワイパー88により払拭されるため、この動作を加圧ワイピングともいう。
制御部100は、第3送出バルブ45を閉弁させて、第1開放バルブ66を開弁させる。送出部44から供給規制部60の気体室61に対する気体の流入が規制された状態で、供給規制部60の気体室61が大気開放されることで、気体室61の圧力が大気圧まで低くなる。これにより、フィルム部材64が、付勢部材65の付勢力によって、液体室62の容積を増大させる方向に変位し、フィルム部材64が液体室62の突出部63の開口67を開放する。そして、第3供給流路93と第4供給流路94とが連通し、圧力調整部50と液体加圧部70とが連通する。換言すれば、供給規制部60が規制していた液体収容部20から液体吐出部13への液体の供給が許容される。なお、液体室62の容積の増大に伴って、液体室62に流入する液体は、第3供給流路93から供給される。
制御部100は、第4送出バルブ46を閉弁させて、第2開放バルブ75を開弁させる。送出部44から液体加圧部70の気体室71に対する気体の流入が規制された状態で、液体加圧部70の気体室71が大気開放されることで、気体室71の圧力が大気圧まで低くなる。これにより、フィルム部材73が、付勢部材74の付勢力によって、液体室72の容積を増大させる方向に変位する。そして、液体室72の容積が増大するに伴って、液体室72に流入する液体は、第4供給流路94から供給される。すなわち、第5供給流路95から供給されることが抑制される。そして、制御部100は、加圧クリーニング動作を終了する。
圧力調整部50、供給規制部60、および液体加圧部70は、図5に示す液圧調整機構280および開弁機構290としてもよい。液圧調整機構280および開弁機構290は、貯留部25と液体吐出ヘッド13aとの間に設けられる。
図5に示すように、液圧調整機構280は、貯留部25よりも下流側の位置に、フィルター部220と一体で設けられる。液圧調整機構280は、上流側フィルター室222と、下流側フィルター室223と、液室282と、弁体283と、受圧部材284とを備える。上流側フィルター室222は貯留部25と連通する。下流側フィルター室223は異物を捕集するフィルター221を介して上流側フィルター室222と連通する。液室282は連通孔281を介して下流側フィルター室223と連通するとともに、液体吐出ヘッド13aと連通する。弁体283は連通孔281を開閉可能に構成される。受圧部材284は、基端側が下流側フィルター室223に収容されるとともに、先端側が液室282に収容される。
液室282は、液体を貯留可能に構成される。液室282の壁面の一部は、撓み変位可能な可撓壁285により形成される。弁体283は、例えば、下流側フィルター室223内に位置する受圧部材284の基端部分に取り付けられたゴムまたは樹脂などの弾性体であってもよい。
液圧調整機構280は、下流側フィルター室223に収容される第1押付部材286と、液室282に収容される第2押付部材287と、を備える。第1押付部材286は、受圧部材284を介して、連通孔281を閉塞する方向に弁体283を押し付ける。第2押付部材287は、可撓壁285が液室282の容積を小さくする方向に撓み変位することによって、可撓壁285が受圧部材284を押したときに受圧部材284を押し返す。
液室282の内圧が低下することによって、可撓壁285が受圧部材284を押す力が第1押付部材286および第2押付部材287の押付力を上回った場合に、弁体283は連通孔281を開放する。連通孔281が開放されることにより下流側フィルター室223から液室282に液体が流入すると、液室282の内圧が上昇する。その結果、液室282の内圧が正圧まで上昇する前に、第1押付部材286および第2押付部材287の押付力によって弁体283が連通孔281を閉塞する。このようにして、液室282の内圧は、第1押付部材286及び第2押付部材287の押付力に応じた負圧の範囲に保持される。
液室282の内圧は、液体吐出部13からの液体の排出に伴って低下する。弁体283は、液室282の外圧である大気圧と液室282の内圧との差圧に応じて自律的に連通孔281を開閉する。そのため、液圧調整機構280は差圧弁である。
図5に示すように、開弁機構290は、強制的に連通孔281を開いて液体を図2に示す液体吐出ヘッド13aに供給する。開弁機構290は、加圧袋292と加圧流路293とを備える。加圧袋292は、可撓壁285により液室282と区画された収容室291に収容される。加圧流路293は、図2に示す供給機構40の送出部44から送出された気体を加圧袋292内に流入させる。
開弁機構290は、加圧流路293を通じて流入する気体により加圧袋292が膨張し、可撓壁285を液室282の容積を小さくする方向に撓み変位させることによって、強制的に連通孔281を開放する。液体吐出装置11は、連通孔281が開放された状態で図2に示す液体収容部20から液体吐出ヘッド13aに液体を加圧供給することにより、液体吐出ヘッド13aのノズル12から液体を漏出させる加圧クリーニングを可能に構成される。
<液体の残量の算出方法について>
本実施形態においては、加圧された液体収容体14に収容された液体が液体吐出ヘッド13aに供給される。そのため、制御部100は、第1液体収容体14fが加圧されているときに液体吐出ヘッド13aから排出される液体の量に基づいて、第1液体収容体14f内の液体の残量を算出する。より詳しくは、制御部100は、液体収容体14に収容される液体の量を表す収容量Q1と、その液体収容体14が加圧されているときに液体吐出ヘッド13aから排出される液体の量である総排出量Q2と、に基づいて、その液体収容体14内の液体の残量Q3を算出する。すなわち、液体収容体14内の液体の残量Q3は、液体収容体14毎に算出される。制御部100は、液体収容体14の使用が開始されてから、その液体収容体14内の液体がなくなるまで、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される度に残量Q3の算出を行う。
収容量Q1とは、未使用の液体収容体14における液体の収容量である。液体収容体14を収容した収容容器21または液体収容体14の出荷時において、液体収容体14における液体の収容量が一定値で管理されているときは、その値が収容量Q1である。すなわち、収容量Q1は、未使用の液体収容体14を収容した収容容器21が装着されたときに、その液体収容体14に収容されている液体の量である。
収容容器21が液体吐出装置11に装着されたときに、収容容器21と液体吐出装置11とが電気的に接続されてもよい。このとき、制御部100は、収容容器21のICチップから、その収容容器21に関する各種の情報を読みとってもよい。収容容器21が出荷されるときに、その収容容器21に収容されている液体収容体14に収容された液体の収容量がICチップ内に格納されている場合は、ICチップから、その収容量の値を読みとって、収容量Q1としてもよい。このようなときは、制御部100は、収容量Q1を収容容器21毎の個別の値として管理する。
総排出量Q2は、液体吐出ヘッド13aから吐出される液体の量に基づいて算出されてもよい。例えば、吐出量Q2pとショット回数npとを掛け合わせることにより総排出量Q2が算出される。すなわち、制御部100は、式Q2=Q2p×npにより総排出量Q2を算出する。
吐出量Q2pとは、液体吐出ヘッド13aから吐出される液体の量である。より詳しくは、吐出量Q2pとは、1ショットにおいて1つのノズル12から排出される液体の量である。なお、1つのノズル12から1回の吐出が行われることを1ショットという。制御部100は、吐出量Q2pを液体の種類毎の個別の値として管理する。ショット回数npは、液体吐出装置11に液体収容体14が装着されてから、1つのノズル12からその液体収容体14内の液体が吐出された回数を、全てのノズル12において合算した回数である。すなわち、第1液体収容体14fにおけるショット回数npとは、第1液体収容体14fが加圧されているときに、1つのノズル12からその液体収容体14内の液体が吐出された回数を、全てのノズル12において合算した回数である。ショット回数npには、記録によって媒体Mに対して液体が吐出された回数に加えて、フラッシングによって液体が吐出された回数が含まれる。ショット回数npは、それぞれの液体収容体14毎にカウントされる。すなわち、総排出量Q2は、それぞれの液体収容体14毎に算出される。液体吐出ヘッド13aのアクチュエーターの駆動条件や、温湿度等の環境条件によって、吐出量Q2pが変動するときは、吐出量Q2pは、それらの条件によって変動する値としてもよい。さらに、吐出量Q2pが記録デューティーによって影響を受けるときは、吐出量Q2pは、記録デューティーによって変動する値としてもよい。
総排出量Q2は、吸引クリーニングによって液体吐出ヘッド13aから吸引される液体の量を加算して算出されてもよい。例えば、1回の吸引クリーニングにおける吸引量Q2sと、吸引クリーニング回数nsと、を掛け合わせた値を加算して総排出量Q2が算出されてもよい。すなわち、制御部100は、式Q2=(Q2p×np)+(Q2s×ns)により総排出量Q2を算出してもよい。
第1液体収容体14fにおける吸引量Q2sとは、第1液体収容体14fが加圧されているときに、1回の吸引クリーニングにおいて液体吐出ヘッド13a全体から吸引される第1液体収容体14f内の液体の量である。吸引クリーニング回数nsは、液体吐出装置11にその液体収容体14が装着されてから、液体吐出ヘッド13aに対して、吸引クリーニングが行われた回数である。吸引クリーニングにおいて、液体が吸引される強度が調整されるときは、吸引量Q2sは、液体が吸引される強度によって変動する値としてもよい。
総排出量Q2は、加圧ワイピングによって液体吐出ヘッド13aのノズル12から液体が漏出されて払拭される液体の量を加算して算出されてもよい。例えば、1回の加圧ワイピングにおける漏出量Q2wと、加圧ワイピング回数nwと、を掛け合わせた値を加算して総排出量Q2が算出されてもよい。すなわち、制御部100は、式Q2=(Q2p×np)+(Q2s×ns)+(Q2w×nw)により総排出量Q2を算出してもよい。
第1液体収容体14fにおける漏出量Q2wとは、第1液体収容体14fが加圧されているときに、1回の加圧ワイピングにおいて液体吐出ヘッド13a全体から漏出する第1液体収容体14f内の液体の量である。加圧ワイピング回数nwは、液体吐出装置11にその液体収容体14が装着されてから、液体吐出ヘッド13aに対して、加圧ワイピングが行われた回数である。加圧ワイピングにおいて、液体が漏出される強度が調整されるときは、漏出量Q2wは、液体が漏出される強度によって変動する値としてもよい。
制御部100は、収容量Q1から総排出量Q2を減算して残量Q3を算出する。すなわち、制御部100は、式Q3=Q1-Q2により残量Q3を算出する。そして、制御部100は、それぞれの液体収容体14において、残量Q3を算出する。これにより、制御部100は、検知部31の検出結果を参照しなくても、液体収容体14内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知することができる。換言すれば、制御部100は、液体収容体14内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを、検知部31の検出結果と、残量Q3の算出結果との両方で検知することができる。
<液体収容体の切り替え動作について>
図6に示すように、送出部44から図6に示す破線の矢印の方向に送出される気体によって第1液体収容体14fが加圧されて、第1液体収容体14fが押し潰されると、第1液体収容体14f内の液体が選択的に図6に示す実線の矢印の方向に供給される。これにより、第1液体収容体14fに収容された液体が、導出流路22および合流流路23に流出し、第1供給流路91の液体の圧力が上昇する。そして、第1供給流路91における液体の圧力が加圧閾値PL以上になったことを検知部31が検知すると、制御部100は、液体吐出ヘッド13aに液体の吐出動作を開始させる。前述したように、制御部100は、第1液体収容体14f内の液体がなくなるまで、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される度に残量Q3の算出を行う。
第1液体収容体14f内の液体が送出されるにつれて、第1液体収容体14f内の液体の残量が少なくなる。そして、液体収容体14内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったときに、第1供給流路91における液体の供給圧力が加圧閾値PLとなって検知部31がレバー35の変位を検出する。またこのとき、制御部100によって算出される残量Q3が、第1閾値QL1を下回る。すなわち、前述したように、制御部100は、液体収容体14内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを、検知部31の検出結果と、残量Q3の算出結果との両方で検知する。
残量Q3の算出結果においては、実際の排出量の変動によって液体収容体14内の液体の実際の残量との差分を含むため、検知部31の検出結果による検知と、残量Q3の算出結果による検知とは、実際には同時に起こらない。そのため、制御部100は、液体収容体14内の液体の実際の残量との差分が小さい検知部31の検知結果に基づき、検知部31がレバー35の変位を検出したときに、第2液体収容体14sへの切り替え動作を行う。なお、これ以降の説明においては、残量Q3の算出結果と液体収容体14内の液体の実際の残量との差分を算出誤差という。検知部31がレバー35の変位を検出したときの残量Q3の算出結果は、算出誤差によって総排出量Q2が最も小さく算出されたときの第2閾値QL2よりは小さい値となり、算出誤差によって総排出量Q2が最も大きく算出されたときの第3閾値QL3よりは大きい値となる。すなわち、算出誤差があっても、式QL2>QL1>QL3が成立するように、第2閾値QL2と第3閾値QL3とが設定される。第2閾値QL2は、例えば、第1閾値QL1よりも5%大きい値である。第3閾値QL3は、例えば、第1閾値QL1よりも5%小さい値である。そして、制御部100は、検知部31の検出結果と残量Q3の算出結果との関係が適切な範囲に入っているか否かを確認することにより、液体の供給が正常に行われているかどうかを判断できる。なお、第2閾値QL2と第3閾値QL3とは、第1閾値QL1になるべく近い値に設定されることが望ましい。すなわち、残量Q3の算出結果と液体収容体14内の液体の実際の残量との差分である算出誤差が少なくなるように、精度の高い算出が行われることが望ましい。
図6に示すように、第1液体収容体14f内の液体が液体吐出ヘッド13aへ送出されるときは、第1液体収容体14fに対応する第1送出バルブ29fおよび第1バルブ24fが開弁され、次に使用する第2液体収容体14sに対応する第2送出バルブ29sおよび第2バルブ24sが閉弁される。そして、送出部44の駆動によって気体送出路28を通じて気体が図6に示す破線の矢印の方向に送出されると、その気体が収容容器21内に入って第1液体収容体14fを収容する収容容器21内が加圧されて、接続流路26内に対して、第1液体収容体14fの液体が、図6に示す実線の矢印の方向に供給される。このとき、閉弁されている第2バルブ24sが、下流側から上流側に対して、図6に示す一点鎖線の矢印の方向に液体からの圧力を受ける。
バルブが閉弁されるときは、バルブは、弁体のシール面を受圧面に押し当てることにより、上流側の流路と下流側の流路と繋ぐ開口を閉鎖する。しかし、バルブの組立時におけるシール面の傷や、弁体の成型時に発生したシール面のウエルドや荒れによって、開口を閉鎖するためのシール面の面精度が十分に得られない場合がある。また、流通する液体中の異物がシール面に挟み込まれる場合がある。このようなときは、バルブが閉弁されたにもかかわらず、弁体のシール面と受圧面との隙間から流体が流入する。すなわち、第2バルブ24sに不具合がある場合に、閉弁されている第2バルブ24sにおいて、下流側から上流側に対して液体が流通する。これにより、第1液体収容体14fを収容する収容容器21内が加圧されると、第1液体収容体14f内の液体が図6に示す実線の矢印の方向に送出されて接続流路26内に供給されるとともに、接続流路26内に供給された液体が図6に示す一点鎖線の矢印の方向に流動する。すなわち、液体が下流から上流に逆流する。
図7に示すように、液体収容体14は、収容量Q1以上に液体が収容可能に構成される。収容量Q1を100%の容量とすると、液体収容体14は、例えば、130%の容量の液体までは収容できる。そのため、図7に示す一点鎖線の矢印の方向に逆流した第1液体収容体14f内の液体は、第2液体収容体14s内へ流入する。これにより、制御部100によって算出される残量Q3が第2閾値QL2を下回る前に、第1液体収容体14f内の液体が残り少なくなり、第1供給流路91における液体の供給圧力が加圧閾値PLとなって検知部31がレバー35の変位を検出する。すなわち、第1液体収容体14f内の液体が第2液体収容体14s内へ逆流しているときは、第1供給流路91における液体の供給圧力が加圧閾値PLとなったときに、残量Q3の算出結果が、第2閾値QL2よりも大きな値となる場合がある。
制御部100は、検知部31の検出結果と残量Q3の算出結果との関係が適切な範囲に入っていないため、液体の供給が正常に行われていないと判断して、液体吐出装置11の動作を停止する場合がある。これにより、液体吐出装置11が使用できる状態にあるにも関わらず、ユーザーが液体吐出装置11を使用できない状況になってしまう。第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知した際、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っていない。この状態の間は、本実施形態においては、図8に示すように、制御部100は、第1液体収容体14fへの加圧を第2液体収容体14sへの加圧に切り替えて、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aに、液体を図8に示す実線の矢印の方向に供給する。なお、制御部100は、第1液体収容体14fへの加圧を第2液体収容体14sへの加圧に切り替えて、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aに液体を供給した後、第2液体収容体14sへの加圧を第1液体収容体14fへの加圧に切り替えてもよい。
図9に示すように、制御部100が第2液体収容体14sへの加圧に切り替えた後、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまでの間は、第2液体収容体14sが加圧されて液体吐出ヘッド13aから排出された液体が第1液体収容体14fから供給された液体であるとして、第1液体収容体14f内の液体の残量Q3を算出する。これにより、制御部100は、逆流して第2液体収容体14s内へ流入した第1液体収容体14f内の液体を液体吐出ヘッド13aに図9に示す実線の矢印の方向に供給し、第1液体収容体14f内の液体として使用する。すなわち、制御部100は、このときに第2液体収容体14s内から供給されて液体吐出ヘッド13aから排出された液体が第1液体収容体14f内から供給された液体であるとして、第1液体収容体14f内の液体の残量を算出する。
図10に示すように、制御部100は、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回った場合には、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行う。制御部100は、例えば、図1に示す操作部105の液晶パネルに、第1液体収容体14fの交換を促す内容を表示する。そして、制御部100は、第2液体収容体14sへの加圧により、液体吐出装置11の動作を継続する。これにより、制御部100は、逆流して第2液体収容体14s内へ流入した第1液体収容体14f内の液体を液体吐出ヘッド13aに供給し終わった後も、第2液体収容体14s内の液体を液体吐出ヘッド13aに図10に示す実線の矢印の方向に供給し、第2液体収容体14s内の液体を第2液体収容体14s内の液体として使用する。すなわち、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから排出された液体は、第2液体収容体14s内から供給された液体として、第2液体収容体14s内の液体の残量を算出する。
<液体収容体の切り替え動作の制御方法について>
次に図11に示すフローチャートを参照し、液体吐出装置11における液体収容体14の切り替え動作の制御方法について、各ステップにおける制御部100が実行する制御を順に説明する。なお、液体収容体14の切り替え動作は、記録中に限らず、例えば、液体吐出ヘッド13aのメンテナンスのために液体が供給される場合にも行われる。液体吐出装置11に電源が投入されて初期動作が行われた後に、本フローが開始される。
ステップS301において、制御部100は、以前の電源投入時に加圧先として使用した液体収容体14を、第1液体収容体14fとして使用する。なお、液体吐出装置11に初めて電源が投入されるときは、いずれかの液体収容体14を、第1液体収容体14fとして使用する。
ステップS302において、制御部100は、第1液体収容体14f内の液体の残量Q3の算出を開始または継続する。すなわち、第1液体収容体14fが加圧されているときに液体吐出ヘッド13aから排出される液体の量に基づいて、第1液体収容体14f内の液体の残量を算出する。
ステップS303において、制御部100は、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知したか否かを判定する。検知部31は液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量を検知可能であるため、検知部31は、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知可能な状態である。制御部100は、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知するまでは、加圧先が第1液体収容体14fであり、第1液体収容体14fが加圧されているときに液体吐出ヘッド13aから排出される液体の量に基づいて、第1液体収容体14f内の液体の残量を算出する状態を維持する。第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知すると、ステップS304に移行する。すなわち、液体吐出ヘッド13aに供給する液体がなくなった状態で、ステップS304に移行する。
ステップS304において、制御部100は、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っているか否かを判定する。算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っているときは、ステップS400に移行する。すなわち、検知部31の検出結果と残量Q3の算出結果との関係が適切な範囲に入っているときは、ステップS400に移行する。なお、ステップS400に移行するときは、検知部31の検知結果において第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回っており、残量Q3の算出結果においても第1液体収容体14f内の残量が第2閾値QL2を下回っている。この状態を、第1液体収容体14fが空状態であるという。
ステップS400において、制御部100は、後述するサブルーチンを実行する。すなわち、第1液体収容体14fが空状態であるときに、制御部100は、後述するサブルーチンを実行する。より詳しくは、検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する場合、制御部100は、後述するサブルーチンを実行する。そして、ステップS400が終了すると、ステップS305に移行する。なお、ステップS400において実行される後述するサブルーチンの中で、新しい第1液体収容体14fが液体吐出装置11に装着される。
ステップS305において、制御部100は、ユーザーによって新しく装着された第1液体収容体14fを第2液体収容体14sと、加圧先に切り替えられた第2液体収容体14sを第1液体収容体14fと、読み替える。そして、ステップS302に移行し、制御部100は、読み替えられた第1液体収容体14f内の液体の残量Q3の算出を開始する。
ステップS304において、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っていないときは、ステップS308に移行する。すなわち、検知部31の検出結果と残量Q3の算出結果との関係が適切な範囲に入っておらず、残量Q3の算出結果に対して検知のタイミングが早すぎるときは、ステップS308に移行する。また、ステップS308に移行するときは、残量Q3の算出結果においては第1液体収容体14f内の液体の残量が第2閾値QL2を下回っていないのに、液体吐出ヘッド13aに供給する液体がなくなった状態である。前述したように、検知部31の検出結果と残量Q3の算出結果との関係が適切な範囲に入っておらず、算出結果に対して検知のタイミングが早すぎるときは、第2バルブ24sに不具合がある場合が含まれる。
ステップS308において、制御部100は、加圧先を第2液体収容体14sに切り替える。これにより、液体吐出ヘッド13aへの液体の供給が可能になる。すなわち、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知した際、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っていなければ、第1液体収容体14fへの加圧が第2液体収容体14sへの加圧に切り替えられる。これにより、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aに液体が供給される。検知部31は液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量を検知可能であるため、検知部31は、第2液体収容体14s内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知可能な状態になる。
ステップS309において、制御部100は、第2液体収容体14s内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知したか否かを判定する。すなわち、第1液体収容体14fへの加圧が第2液体収容体14sへの加圧に切り替えられたことにより、液体吐出ヘッド13aへの液体の供給が可能になり、第2液体収容体14sから貯留部25に液体が供給される。これにより、検知部31が検知しなくなるため、ステップS310に移行する。なお、後述するステップS312において算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまで、ステップS308~S309が実行される度に第2液体収容体14sからの液体が貯留部25内に供給される。この間は、制御部100は、貯留部25内に供給された第2液体収容体14sからの液体が第1液体収容体14fから供給された液体であるとして、第1液体収容体14f内の液体の残量を算出する。すなわち、加圧先が第2液体収容体14sへ切り替えられた後、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまでの間は、第2液体収容体14sが加圧されて液体吐出ヘッドから排出された液体が第1液体収容体14fから供給された液体であるとして、第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が算出される。
ステップS310において、制御部100は、加圧先を第1液体収容体14fに切り替える。すなわち、第2液体収容体14sから貯留部25に液体が供給された後に、制御部100は、第2液体収容体14sへの加圧を第1液体収容体14fへの加圧に切り替える。検知部31は液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量を検知可能であるため、加圧先が変更されるまでの間は、検知部31は、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知可能な状態になる。
ステップS311において、制御部100は、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知したか否かを判定する。すでに第1液体収容体14fは液体がなくなった状態であるため、すぐに検知部31が検知する。そして、ステップS312に移行する。すなわち、液体吐出ヘッド13aに供給する液体がなくなった状態で、ステップS312に移行する。
ステップS312において、制御部100は、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っているか否かを判定する。算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っているときは、ステップS313に移行する。換言すれば、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2となって、検知部31の検出結果との差分が算出誤差より小さくなるときに、ステップS313に移行する。また、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っていないときは、ステップS308に移行する。換言すれば、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2となっておらず、検知部31の検出結果との差分が算出誤差より小さくなるときは、ステップS308に移行する。すなわち、制御部100は、残量Q3の算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが早すぎるときは、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2となって、検知部31の検出結果との差分が算出誤差より小さくなるまでの間は、ステップS308~S312を繰り返す。
ステップS313において、制御部100は、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行う。すなわち、制御部100は、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回った場合には、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行う。換言すれば、制御部100は、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2となって、検知部31の検出結果と合致するときに、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行う。そして、ステップS314において、制御部100は、加圧先を第2液体収容体14sに切り替える。これにより、液体吐出ヘッド13aへの液体の供給が可能になる。
ステップS315において、制御部100は、ユーザーによって新しく装着された第1液体収容体14fを第2液体収容体14sと、加圧先に切り替えられた第2液体収容体14sを第1液体収容体14fと、読み替える。そして、ステップS302に移行し、読み替えられた第1液体収容体14f内の液体の残量Q3の算出を開始する。
本フローにおいて、ステップS308が実行された後に、ステップS312に移行するように本フローを変更して、ステップS313において第1液体収容体の交換を促す報知が行なわれるまでの間は、加圧先を第2液体収容体14sとして、第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が算出されてもよい。すなわち、制御部100は、第1液体収容体14fへの加圧を第2液体収容体14sへの加圧に切り替えて、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aに液体を供給し、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回った場合には、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行ってもよい。そして、制御部100は、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまでの間は、第2液体収容体14sが加圧されて液体吐出ヘッド13aから排出された液体が第1液体収容体14fから供給された液体であるとして、第1液体収容体14f内の液体の残量Q3を算出してもよい。
<第1液体収容体が空状態であるときの切り替え動作と制御方法について>
図12に示すように、本実施形態においては、検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する場合、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第2液体収容体14sを加圧する。そして、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は第1液体収容体14fを加圧する。すなわち、第1液体収容体14fが空状態であるとき、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が吐出、吸引、漏出される間は、図12に示す破線の矢印の方向に送出される気体によって第2液体収容体14sを加圧し、図12に示す実線の矢印の方向に液体を供給する。そして、それ以外の場合は第1液体収容体14fを加圧する。より詳しくは、記録、フラッシング、吸引クリーニング、および加圧クリーニング等の液体吐出ヘッド13aから液体が排出される動作が開始されるときは、制御部100は、加圧先を第2液体収容体14sに切り替える。そして、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される動作が終了されると、制御部100は、加圧先を第1液体収容体14fに切り替える。
次に図13に示すサブルーチンのフローチャートを参照し、第1液体収容体14fが空状態であるときの液体吐出装置11の制御方法について、各ステップにおける制御部100が実行する制御を順に説明する。前述したように、第1液体収容体14fが空状態であるときは、制御部100は、図13に示すサブルーチンを実行する。すなわち、検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する場合、本実施形態においては、図13に示すサブルーチンを実行する。
ステップS401において、制御部100は、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行う。そして、ステップS402において、制御部100は、第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたか否かを判定する。第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたときは、空状態である液体収容体14がなくなったため、本フローを終了する。第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されていないときは、ステップS403に移行する。
ステップS403において、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間か否かを判定する。液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間のときは、ステップS404に移行する。液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は、ステップS405に移行する。
ステップS404において、制御部100は、供給機構40に第2液体収容体14sを加圧させる。そして、供給機構40に第2液体収容体14sを加圧させたまま、ステップS402に移行する。
ステップS405において、制御部100は、供給機構40に第1液体収容体14fを加圧させる。そして、供給機構40に第1液体収容体14fを加圧させたまま、ステップS402に移行する。
上述したステップS402~ステップS405での制御部100による制御において、換言すれば、制御部100は、第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたか否かを判定しながら、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第2液体収容体14sを加圧する。そして、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は第1液体収容体14fを加圧する。そして、その制御は、空状態である第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されるまで実行される。
本サブルーチンが実行されている間は、第1液体収容体14fは空状態であるため、本サブルーチンが実行されている間に液体吐出ヘッド13aから排出された液体は、第2液体収容体14sから供給された液体として、第2液体収容体14s内の液体の残量Q3が算出される。
本実施形態の作用について説明する。
液体吐出装置11が設置されて電源が投入され、2つの液体収容体14のうちの少なくとも1つが液体吐出装置11に装着されたことが確認されると、初期化動作が行なわれて、記録ジョブの受付が開始される。ここでは、2つの液体収容体14の両方が液体吐出装置11に装着されて、記録ジョブの受付が開始されたとして説明する。
2つの液体収容体14のうちの一方が第1液体収容体14f、もう一方が第2液体収容体14sとされて、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第1液体収容体14fが加圧されて記録ジョブが実行される。そして、最初に使用される第1液体収容体14f内の液体の残量Q3の算出が開始される。
本実施形態においては、第1バルブ24fおよび第2バルブ24sはともに、上流側から下流側への液体の流れを許容し、下流側から上流側への液体の流れを制限する一方向弁である。そのため、第1液体収容体14fに対応する第1送出バルブ29fが開弁され、第2液体収容体14sに対応する第2送出バルブ29sが閉弁されて、送出部44が駆動されると、収容容器21内の圧力が上昇した第1液体収容体14f内の液体のみが、液体吐出ヘッド13aへ送出される。そのため、加圧される液体収容体14に応じて、第1バルブ24fおよび第2バルブ24sが開閉される必要がない。これにより、第1バルブ24fおよび第2バルブ24sを開閉する動力を不要にすることができる。
記録ジョブが実行される毎に、検知部31の検知状態が確認される。これにより、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったか否かを判定することができる。また、合流流路23にある貯留部25において、液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量が検知されるため、1つの検知部31で、液体吐出装置11に装着されている2つの液体収容体14の残量をそれぞれ検知することができる。
検知部31によって第1液体収容体14fの液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことが検知されたときに、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っているか否かが判定される。これにより、算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが早すぎないか否かを確認することができる。より詳しくは、第2液体収容体14s内に第1液体収容体14f内の液体が流入しているかどうかを確認することができる。
残量Q3の算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが早すぎるときは、加圧先が第2液体収容体14sに切り替えられる。これにより、液体吐出ヘッド13aへ継続的に液体を供給することができる。加圧されている第1液体収容体14f内の液体が加圧されていない第2液体収容体14s内へ逆流したことによって、加圧されている第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったと検知部31が検知したときも、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことをユーザーに報知することなく、第2液体収容体14sから継続的に液体を供給することができる。
検知部31は、液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量Q3を検知可能であるため、検知部31は、第2液体収容体14s内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知可能な状態になる。第2液体収容体14sから貯留部25に液体が供給されることにより、液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量が、検知部31によって検知されなくなる。これにより、再び第1液体収容体14fへの加圧を行って、液体吐出装置11を第1液体収容体14fから液体吐出ヘッド13aに液体を供給する状態にすることができる。
加圧先が第1液体収容体14fに切り替えられて、残量Q3の算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが早すぎないか否かが、再び確認される。算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが早すぎるときは、加圧先が第2液体収容体14sに切り替えられるため、再び、液体吐出ヘッド13aへの液体の供給が可能になる。これにより、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまで、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aへ液体を供給することができる。すなわち、第1液体収容体14fから第2液体収容体14sへ逆流した分に相当する量の液体が使用されるまで、液体吐出ヘッド13aへ液体を供給することができる。
第2液体収容体14sへの加圧に切り替えた後、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまでの間は、第2液体収容体14sが加圧されて液体吐出ヘッド13aから排出された液体が第1液体収容体14fから供給された液体であるとして、第1液体収容体14f内の液体の残量Q3を算出する。加圧されている第1液体収容体14f内の液体が、加圧されていない第2液体収容体14s内へ逆流したときは、液体の残量Q3の算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが早すぎる。このようなときは、加圧が第2液体収容体14sへ切り替えられることにより、第1液体収容体14fの加圧中に逆流して第2液体収容体14sに流入した液体は、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aに供給されて液体吐出ヘッド13aから排出される。
算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまでの間は、液体吐出ヘッド13aから排出される液体の量に基づき、第1液体収容体14fの液体の残量Q3が算出される。これにより、第2液体収容体14s内から第1液体収容体14f内に逆流した分に相当する量の液体が使用されて、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回った時点を第1液体収容体14fが空状態になったとすることができる。
逆流により第2液体収容体14sに流入した分に相当する量の液体を第2液体収容体14sの液体として残量Q3が算出されると、第2液体収容体14sは、その内部に液体がかなり残った状態で、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る。しかし、逆流により第2液体収容体14sに流入した分に相当する量の液体を、第1液体収容体14fの液体の残量Q3の算出に使用するため、第2液体収容体14sの液体の残量を正確に算出することができる。
算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回ると、第1液体収容体14fの交換を促す報知が行なわれる。加圧されている第1液体収容体14f内の液体が、加圧されていない第2液体収容体14s内へ逆流したときも、第1液体収容体14f内に逆流した液体に相当する量の液体が、第2液体収容体14s内からなくなったタイミングで、ユーザーに第1液体収容体14fの交換を促す報知を行うことができる。そして、第1液体収容体14fの交換を促す報知が行われると、ユーザーは、空状態になった第1液体収容体14fを交換することができる。
加圧先が第2液体収容体14sに切り替えられる。これにより、液体吐出ヘッド13aへの液体の供給が可能になる。空状態になった第1液体収容体14fが交換されると、新しく装着された第1液体収容体14fが第2液体収容体14sと、加圧先に切り替えられた第2液体収容体14sが第1液体収容体14fと、読み替えられる。そして、読み替えられた第1液体収容体14f内の液体の残量Q3の算出が開始される。
今まで液体収容体14内に液体が流入していた第2液体収容体14sが、これ以降は、加圧先である第1液体収容体14fとして使用されるため、その第1液体収容体14f内には液体が流入しない。これにより、残量Q3の算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが算出誤差の範囲内に入る。すなわち、検知部31によって第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことが検知されたときに、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3は第2閾値QL2を下回っている。そのため、検知部31によって第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことが検知されたときに、ユーザーに第1液体収容体14fの交換を促す報知を行うことができる。
検知部31によって第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことが検知されたときに、ユーザーに第1液体収容体14fの交換を促す報知を行っても、すぐに交換が行われない場合がある。すなわち、第1液体収容体14fが空状態であり、その液体収容体14が接続されたままの状態で、液体吐出装置11の使用が継続される場合がある。
液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第2液体収容体14sが加圧される。これにより、液体吐出ヘッド13aへの液体の供給が可能になる。そして、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は第1液体収容体14fが加圧される。液体吐出ヘッド13aへの液体が供給されていないときは、空状態である第1液体収容体14fが加圧されているため、第1液体収容体14fに接続される導出流路22を液体が逆流する可能性があった場合でも、第2液体収容体14s内の液体が、液体収容体14内の液体が空状態である第1液体収容体14f内へ逆流することを抑制できる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)制御部100は、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知した際、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っていなければ、第1液体収容体14fへの加圧を第2液体収容体14sへの加圧に切り替えて、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aに液体を供給する。すなわち、残量Q3の算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが早すぎるときは、第1液体収容体14fから第2液体収容体14sへ液体が逆流している可能性があるため、加圧先が第2液体収容体14sに切り替えられて、第1液体収容体14fから第2液体収容体14sへ逆流した液体が、液体吐出ヘッド13aへ供給される。換言すれば、加圧されている第1液体収容体14f内の液体が加圧されていない第2液体収容体14s内へ逆流して、加圧されている第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったと検知部31が検知したときは、その後も、第2液体収容体14sから継続的に液体が供給される。これにより、ユーザーは液体吐出装置11の使用を続けることができる。そして、ユーザーが液体吐出装置11を使用できなくなる時間を減らすことができる。
(2)制御部100は、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知した際、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回っていなければ、第1液体収容体14fへの加圧を第2液体収容体14sへの加圧に切り替える。そして、制御部100は、第2液体収容体14sから貯留部25に液体を供給した後、第2液体収容体14sへの加圧を第1液体収容体14fへの加圧に切り替える。逆流する可能性のない貯留部25に第2液体収容体14sから液体を供給することにより、液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量が、検知部31によって検知されなくなる。そのため、再び第1液体収容体14fへの加圧を行って、液体吐出装置11を第1液体収容体14fから液体吐出ヘッド13aに液体を供給する状態にすることができる。すなわち、逆流によって第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知した後も、第2液体収容体14sから貯留部25へ液体を供給することで、検知部31の検知結果上は第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回っていないものとして、液体吐出装置11の使用を継続することができる。これにより、ユーザーは液体吐出装置11の使用を続けることができる。そして、ユーザーが液体吐出装置11を使用できなくなる時間を減らすことができる。
(3)検知部31は貯留部25内の液体の量を検知する。合流流路23にある貯留部25において、液体吐出ヘッド13aで使用中の液体収容体14内の液体の残量が検知されるため、1つの検知部31で、液体吐出装置11に接続されている2つの液体収容体14の残量をそれぞれ検知することができる。
(4)制御部100は、第2液体収容体14sへの加圧に切り替えた後、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまでの間は、第2液体収容体14sが加圧されて液体吐出ヘッド13aから排出された液体が第1液体収容体14fから供給された液体であるとして、第1液体収容体14f内の液体の残量Q3を算出する。加圧されている第1液体収容体14f内の液体が、加圧されていない第2液体収容体14s内へ逆流したときは、液体の残量Q3の算出結果に対して検知部31の検知のタイミングが早すぎる。このようなときは、加圧が第2液体収容体14sへ切り替えられることにより、第1液体収容体14fの加圧中に逆流して第2液体収容体14sに流入した液体は、第2液体収容体14sから液体吐出ヘッド13aに供給されて液体吐出ヘッド13aから排出される。算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回るまでの間は、液体吐出ヘッド13aから排出される液体の量に基づき、第1液体収容体14fの液体の残量Q3が算出される。これにより、第2液体収容体14s内から第1液体収容体14f内に逆流した分に相当する量の液体が使用されて、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回った時点を第1液体収容体14fが空状態になった時点とすることができる。また、逆流により第2液体収容体14sに流入した分に相当する量の液体を第2液体収容体14sの液体として残量Q3が算出されると、第2液体収容体14sは、その内部に液体がかなり残った状態で、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る。しかし、逆流により第2液体収容体14sに流入した分に相当する量の液体を、第1液体収容体14fの液体の残量Q3の算出に使用するため、第2液体収容体14sの液体の残量を正確に算出することができる。これにより、加圧されている第1液体収容体14f内の液体が加圧されていない第2液体収容体内へ逆流して、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知したときも、第1液体収容体14f内に収容されていた液体の量と、第2液体収容体14s内に収容されていた液体の量と、を正しく算出することができる。
(5)制御部100は、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回った場合には、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行う。加圧されている第1液体収容体14f内の液体が、加圧されていない第2液体収容体14s内へ逆流して、第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知したときも、第2液体収容体14s内に逆流した液体に相当する量の液体が、第2液体収容体14s内からなくなったタイミングで、ユーザーに第1液体収容体14fの交換を促す報知を行うことができる。そして、第1液体収容体14fに収容されていた液体を使い切ることができる。
(6)検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する。その場合、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第2液体収容体14sを加圧する。そして、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は第1液体収容体14fを加圧する。空状態である第1液体収容体14fと、合流流路23と、の間の接続流路26に設けられる第1バルブ24fに不具合があった場合に、第1液体収容体14f側に第2液体収容体14s内の液体が逆流することを抑制できる。より詳しくは、空状態である第1液体収容体14fが存在するときに、第1バルブ24fに不具合があっても、第2液体収容体14s内の液体が、空状態である第1液体収容体14f内へ逆流することを抑制できる。これにより、第1バルブ24fに不具合があっても、ユーザーが、液体収容体14内の液体が残っている状態で、第1液体収容体14fを交換することを抑制できる。
(7)第1バルブ24fおよび第2バルブ24sはともに、上流側から下流側への液体の流れを許容し、下流側から上流側への液体の流れを制限する一方向弁である。これにより、加圧される液体収容体14に応じて、第1バルブ24fおよび第2バルブ24sが開閉される必要がないため、第1バルブ24fおよび第2バルブ24sを開閉する動力を不要にできる。
(第2実施形態)
以下、液体吐出装置11の第2実施形態について図面を参照して説明する。第2実施形態は第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
<第1液体収容体が空状態であるときの切り替え動作と制御方法について>
図14に示すように、本実施形態においては、検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する場合、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧する。なお、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は液体収容体14の加圧を停止してもよいし、第1液体収容体14fを加圧してもよい。すなわち、第1液体収容体14fが空状態であるとき、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が吐出、吸引、漏出される間は、図14に示す破線の矢印の方向に送出される気体によって第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧し、図14に示す実線の矢印の方向に液体を供給する。より詳しくは、記録、フラッシング、吸引クリーニング、および加圧クリーニング等の液体吐出ヘッド13aから液体が排出される動作が開始されるときは、制御部100は、第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧する。また、記録、フラッシング、吸引クリーニング、および加圧クリーニングのいずれかが開始されるときのみに第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧するようにしてもよい。例えば、大量のインクが使用される吸引クリーニングや加圧クリーニングが開始されるときのみに、第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧するようにしてもよい。
次に図15に示すサブルーチンのフローチャートを参照し、第1液体収容体14fが空状態であるときの液体吐出装置11の制御方法について、各ステップにおける制御部100が実行する制御を順に説明する。前述したように、第1液体収容体14fが空状態であるときは、制御部100は、図15に示すサブルーチンを実行する。すなわち、検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する場合、本実施形態においては、図15に示すサブルーチンを実行する。
ステップS411において、制御部100は、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行う。そして、ステップS412において、制御部100は、第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたか否かを判定する。第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたときは、空状態である液体収容体14がなくなったため、本フローを終了する。第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されていないときは、ステップS413に移行する。
ステップS413において、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間か否かを判定する。液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間のときは、ステップS414に移行する。液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は、ステップS415に移行する。
ステップS414において、制御部100は、供給機構40に第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧させる。そして、供給機構40に第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧させたまま、ステップS412に移行する。
ステップS415において、制御部100は、供給機構40に液体収容体14の加圧を停止させる。そして、供給機構40に液体収容体14の加圧を停止させたまま、ステップS412に移行する。
上述したステップS412~ステップS415での制御部100による制御において、換言すれば、制御部100は、第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたか否かを判定しながら、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧する。そして、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は液体収容体14の加圧を停止してもよいし、第1液体収容体14fを加圧してもよい。そして、その制御は、空状態である第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されるまで実行される。
本サブルーチンが実行されている間は、第1液体収容体14fは空状態であるため、本サブルーチンが実行されている間に液体吐出ヘッド13aから排出された液体は、第2液体収容体14sから供給された液体として、第2液体収容体14s内の液体の残量Q3が算出される。
本実施形態の作用について説明する。
第2実施形態の作用においても、第1実施形態の作用と重複した説明は省略する。
検知部31によって第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことが検知されたときに、ユーザーに第1液体収容体14fの交換を促す報知を行っても、すぐに交換が行われない場合がある。すなわち、液体が逆流する可能性がある導出流路22側に接続された第1液体収容体14fが空状態であり、その液体収容体14が接続されたままの状態で、液体吐出装置11の使用が継続される場合がある。
液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sが加圧される。これにより、液体吐出ヘッド13aへの液体の供給が可能になる。また、液体吐出ヘッド13aへの液体が供給されているときは、空状態である第1液体収容体14fが加圧されているため、第2液体収容体14s内の液体が、空状態である第1液体収容体14f内へ逆流することを抑制できる。そして、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は加圧が停止される。液体吐出ヘッド13aへの液体が供給されていないときは、どの液体収容体14も加圧されていないため、第2液体収容体14s内の液体が、空状態である第1液体収容体14f内へ逆流することを抑制できる。
本実施形態においては、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間に検知部31によって第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことが検知されたときに、第1液体収容体14fの加圧が停止されることなく、第2液体収容体14sの加圧が開始されることにより、第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sが加圧される。すなわち、加圧を停止させる動作が行われることなく、すぐに第2液体収容体14sの加圧を開始することができるため、安定して液体吐出ヘッド13aへ液体を供給することができる。液体の排出量が多いとき、例えば、吸引クリーニングの間や加圧クリーニングの間に、検知部31によって第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことが検知されたときも、安定して液体吐出ヘッド13aへ液体を供給することができる。
液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は、第1液体収容体14fが加圧されてもよい。液体吐出ヘッド13aへの液体が供給されていないときは、空状態である第1液体収容体14fが加圧されているため、第2液体収容体14s内の液体が、空状態である第1液体収容体14f内へ逆流することを抑制できる。
本実施形態の効果について説明する。
液体吐出装置11の制御方法においては、第1実施形態における(1)~(5)、および(7)と同じ効果が得られる。
(8)検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する。その場合、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sを加圧してもよい。空状態である第1液体収容体14fと、合流流路23と、の間の接続流路26に設けられる第1バルブ24fに不具合があった場合に、第1液体収容体14f側に第2液体収容体14s内の液体が逆流することを抑制できる。より詳しくは、空状態である第1液体収容体14fが存在するときに、第1バルブ24fに不具合があっても、第2液体収容体14s内の液体が、空状態である第1液体収容体14f内へ逆流することを抑制できる。これにより、第1バルブ24fに不具合があっても、ユーザーが、液体収容体14内の液体が残っている状態で、第1液体収容体14fを交換することを抑制できる。
(第3実施形態)
以下、液体吐出装置11の第3実施形態について図面を参照して説明する。第3実施形態は第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
<第1液体収容体が空状態であるときの切り替え動作と制御方法について>
図12に示すように、本実施形態においては、検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する場合、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第2液体収容体14sを加圧する。そして、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は液体収容体14の加圧を停止する。すなわち、第1液体収容体14fが空状態であるとき、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が吐出、吸引、漏出される間は、図12に示す破線の矢印の方向に送出される気体によって第2液体収容体14sを加圧し、図12に示す実線の矢印の方向に液体を供給する。そして、それ以外の場合は液体収容体14の加圧を停止する。より詳しくは、記録、フラッシング、吸引クリーニング、および加圧クリーニング等の液体吐出ヘッド13aから液体が排出される動作が開始されるときは、制御部100は、加圧先を第2液体収容体14sに切り替える。そして、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される動作が終了されると、制御部100は、液体収容体14の加圧を停止する。
次に図16に示すサブルーチンのフローチャートを参照し、第1液体収容体14fが空状態であるときの液体吐出装置11の制御方法について、各ステップにおける制御部100が実行する制御を順に説明する。前述したように、第1液体収容体14fが空状態であるときは、制御部100は、図16に示すサブルーチンを実行する。すなわち、検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する場合、本実施形態においては、図16に示すサブルーチンを実行する。
ステップS421において、制御部100は、第1液体収容体14fの交換を促す報知を行う。そして、ステップS422において、制御部100は、第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたか否かを判定する。第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたときは、空状態である液体収容体14がなくなったため、本フローを終了する。第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されていないときは、ステップS423に移行する。
ステップS423において、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間か否かを判定する。液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間のときは、ステップS424に移行する。液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は、ステップS425に移行する。
ステップS424において、制御部100は、供給機構40に第2液体収容体14sを加圧させる。そして、供給機構40に第2液体収容体14sを加圧させたまま、ステップS422に移行する。
ステップS425において、制御部100は、供給機構40に液体収容体14の加圧を停止させる。そして、供給機構40に液体収容体14の加圧を停止させたまま、ステップS422に移行する。
上述したステップS422~ステップS425での制御部100による制御において、換言すれば、制御部100は、第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されたか否かを判定しながら、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第2液体収容体14sを加圧する。そして、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外はどの液体収容体14も加圧しない。そして、その制御は、空状態である第1液体収容体14fが新しい液体収容体14に交換されるまで実行される。
本サブルーチンが実行されている間は、第1液体収容体14fは空状態であるため、本サブルーチンが実行されている間に液体吐出ヘッド13aから排出された液体は、第2液体収容体14sから供給された液体として、第2液体収容体14s内の液体の残量Q3が算出される。
本実施形態の作用について説明する。
第3実施形態の作用においても、第1実施形態および第2実施形態の作用と重複した説明は省略する。
検知部31によって第1液体収容体14f内の液体の残量が第1閾値QL1を下回ったことが検知されたときに、ユーザーに第1液体収容体14fの交換を促す報知を行っても、すぐに交換が行われない場合がある。すなわち、液体が逆流する可能性がある導出流路22側に接続された第1液体収容体14fが空状態であり、その液体収容体14が接続されたままの状態で、液体吐出装置11の使用が継続される場合がある。
液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第2液体収容体14sが加圧される。これにより、液体吐出ヘッド13aへの液体の供給が可能になる。そして、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は加圧が停止される。液体吐出ヘッド13aへの液体が供給されていないときは、どの液体収容体14も加圧されていないため、第2液体収容体14s内の液体が、空状態である第1液体収容体14f内へ逆流することを抑制できる。
本実施形態の効果について説明する。
液体吐出装置11の制御方法においては、第1実施形態における(1)~(5)、および(7)と同じ効果が得られる。
(9)検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する。その場合、制御部100は、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間は第2液体収容体14sを加圧し、液体吐出ヘッド13aから液体が排出される間以外は加圧を停止してもよい。空状態である第1液体収容体14fと、合流流路23と、の間の接続流路26に設けられる第1バルブ24fに不具合があった場合に、第1液体収容体14f側に第2液体収容体14s内の液体が逆流することを抑制できる。より詳しくは、空状態である第1液体収容体14fが存在するときに、第1バルブ24fに不具合があっても、第2液体収容体14s内の液体が、空状態である第1液体収容体14f内へ逆流することを抑制できる。これにより、第1バルブ24fに不具合があっても、ユーザーが、液体収容体14内の液体が残っている状態で、第1液体収容体14fを交換することを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図11に示すフローチャートのステップS312において、制御部100は、算出された第1液体収容体14f内の液体の残量Q3が第1閾値QL1を下回っているか否かを判定してもよい。この場合においても、第2液体収容体14s内に逆流した液体に相当する量の液体が、第2液体収容体14s内からなくなって、新品のときから第2液体収容体14s内にある液体が使用される前に、第1液体収容体の交換を促す報知を行うことができる。
・算出された液体の残量Q3が第1閾値QL1を下回るまでの間は、第2液体収容体14sが加圧されて液体吐出ヘッド13aから排出された液体が第1液体収容体14fから供給された液体であるとして、第1液体収容体14f内の液体の残量が算出されてもよい。この場合においても、第2液体収容体14s内に逆流した液体に相当する量の液体が、第2液体収容体14s内からなくなって、新品のときから第2液体収容体14s内にある液体が使用される前に、第2液体収容体14s内の液体の残量の算出を開始することができる。
・第1液体収容体14f内の液体の残量が初めて第1閾値QL1を下回ったことを検知部31が検知したときに算出されていた第1液体収容体14f内の液体の残量Q3の値を、サービスマンが確認できるようにしてもよい。例えば、そのときに算出されていた液体の残量Q3の値が液体吐出装置11内のメモリーに格納されて、サービスマンによる操作部105の操作によって、その値を確認できるようにしてもよい。第2バルブ24sに不具合が発生しているか否かをサービスマンが確認することができる。
・検知部31によって検知された液体の残量が第1閾値QL1を下回るとともに、算出された液体の残量Q3が第2閾値QL2を下回る第1液体収容体14fが存在する場合、吸引クリーニングの間や加圧クリーニングの間は、第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sが加圧されてもよい。そして、記録やフラッシングの間は、第2液体収容体14sが加圧されてもよい。すなわち、液体が排出される動作に応じて、第1液体収容体14fおよび第2液体収容体14sが加圧されるか、第2液体収容体14sが加圧されるかが変更されてもよい。
・液体吐出装置11は記録範囲が媒体Mの幅全体に亘るラインヘッドを有するものに限らず、液体吐出ヘッド13aを保持するキャリッジが媒体Mの幅方向に移動しながら行う液体の吐出と、媒体Mの幅方向と交差する搬送方向への搬送と、を交互に行うシリアルタイプのものであってもよい。そのとき、ワイパー支持部89が固定されて、液体吐出ヘッド13aを保持するキャリッジの移動に伴って、ワイパー88によって、液体吐出ヘッド13aのノズル形成面12aが払拭されてもよい。
・液体吐出装置11は、インク以外の他の液体を吐出する液体吐出装置11であってもよい。液体吐出装置11から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体吐出装置11から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置11の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する装置がある。液体吐出装置11は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体吐出装置11は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する装置であってもよい。液体吐出装置11は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する装置であってもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)液体吐出装置の制御方法は、液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、第1液体収容体と第2液体収容体とを接続する接続流路と、前記接続流路と前記液体吐出ヘッドとを接続する合流流路と、前記第1液体収容体と前記第2液体収容体とを選択的に加圧可能な供給機構と、前記接続流路における前記第1液体収容体と前記合流流路との間の部分に設けられ、前記第1液体収容体内の前記液体を供給する際に前記接続流路を開放する第1バルブと、前記接続流路における前記第2液体収容体と前記合流流路との間の部分に設けられ、前記第2液体収容体内の前記液体を供給する際に前記接続流路を開放する第2バルブと、前記液体吐出ヘッドで使用中の液体収容体内の前記液体の残量を検知可能な検知部と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、前記第1液体収容体が加圧されているときに前記液体吐出ヘッドから排出される前記液体の量に基づいて、前記第1液体収容体内の前記液体の残量を算出することと、前記第1液体収容体内の前記液体の残量が第1閾値を下回ったことを前記検知部が検知した際、算出された前記液体の残量が第2閾値を下回っていなければ、前記第1液体収容体への加圧を前記第2液体収容体への加圧に切り替えて、前記第2液体収容体から前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給することと、を含む。
この方法によれば、液体の残量の算出結果に対して検知部の検知のタイミングが早すぎるときは、第1液体収容体から第2液体収容体へ液体が逆流している可能性があるため、加圧先が第2液体収容体に切り替えられて、第1液体収容体から第2液体収容体へ逆流した液体が、液体吐出ヘッドへ供給される。換言すれば、加圧されている第1液体収容体内の液体が加圧されていない第2液体収容体内へ逆流して、加圧されている第1液体収容体内の液体の残量が第1閾値を下回ったと検知部が検知したときは、第1液体収容体内の液体の残量が第1閾値を下回ったと検知部が検知した後も、第2液体収容体から継続的に液体が供給される。これにより、ユーザーは液体吐出装置の使用を続けることができる。そして、ユーザーが液体吐出装置を使用できなくなる時間を減らすことができる。
(B)上記液体吐出装置の制御方法において、前記液体吐出装置は、前記合流流路に設けられて前記液体を一時的に貯留可能な貯留部を備え、前記第1液体収容体内の前記液体の残量が前記第1閾値を下回ったことを前記検知部が検知した際、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回っていなければ、前記第1液体収容体への加圧を前記第2液体収容体への加圧に切り替えて、前記第2液体収容体から前記貯留部に前記液体を供給した後、前記第2液体収容体への加圧を前記第1液体収容体への加圧に切り替えてもよい。
この方法によれば、逆流する可能性のない貯留部に第2液体収容体から液体を供給することにより、液体吐出ヘッドで使用中の液体収容体内の液体の残量が、検知部によって検知されなくなるため、再び第1液体収容体への加圧を行って、液体吐出装置を第1液体収容体から液体吐出ヘッドに液体を供給する状態にすることができる。すなわち、逆流によって第1液体収容体内の液体の残量が第1閾値を下回ったことを検知部が検知した後も、第2液体収容体から貯留部へ液体を供給することで、検知部の検知結果上は第1液体収容体内の液体の残量が第1閾値を下回っていないものとして、液体吐出装置の使用を継続することができる。これにより、ユーザーは液体吐出装置の使用を続けることができる。そして、ユーザーが液体吐出装置を使用できなくなる時間を減らすことができる。
(C)上記液体吐出装置の制御方法において、前記検知部は、前記貯留部に貯留された前記液体の量を検知することで、前記液体吐出ヘッドで使用中の液体収容体内の前記液体の残量を検知する構成であってもよい。
この方法によれば、合流流路にある貯留部において、液体吐出ヘッドで使用中の液体収容体内の液体の残量が検知されるため、1つの検知部で、液体吐出装置に接続されている2つの液体収容体の残量をそれぞれ検知することができる。
(D)上記液体吐出装置の制御方法において、前記第2液体収容体への加圧に切り替えた後、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回るまでの間は、前記第2液体収容体が加圧されて前記液体吐出ヘッドから排出された前記液体が前記第1液体収容体から供給された前記液体であるとして、前記第1液体収容体内の前記液体の残量を算出してもよい。
この方法によれば、加圧されている第1液体収容体内の液体が、加圧されていない第2液体収容体内へ逆流したときは、液体の残量の算出結果に対して検知部の検知のタイミングが早すぎる。このようなときは、加圧が第2液体収容体へ切り替えられることにより、第1液体収容体の加圧中に逆流して第2液体収容体に流入した液体は、第2液体収容体から液体吐出ヘッドに供給されて液体吐出ヘッドから排出される。算出された液体の残量が第2閾値を下回るまでの間は、液体吐出ヘッドから排出される液体の量に基づき、第1液体収容体の液体の残量が算出される。これにより、第2液体収容体内から第1液体収容体内に流入した分に相当する量の液体が使用されて、算出された液体の残量が第2閾値を下回った時点を第1液体収容体が空状態になった時点とすることができる。また、逆流により第2液体収容体に流入した分に相当する量の液体を第2液体収容体の液体として残量が算出されると、第2液体収容体は、その内部に液体がかなり残った状態で、算出された液体の残量が第2閾値を下回る。しかし、逆流により第2液体収容体に流入した分に相当する量の液体を、第1液体収容体の液体の残量の算出に使用するため、第2液体収容体の液体の残量を正確に算出することができる。これにより、加圧されている第1液体収容体内の液体が加圧されていない第2液体収容体内へ逆流して、第1液体収容体内の液体の残量が第1閾値を下回ったと検知部が検知したときも、第1液体収容体内に収容されていた液体の量と、第2液体収容体内に収容されていた液体の量と、を正しく算出することができる。
(E)上記液体吐出装置の制御方法において、算出された前記第1液体収容体内の前記液体の残量が前記第2閾値を下回った場合には、前記第1液体収容体の交換を促す報知を行ってもよい。
この方法によれば、加圧されている第1液体収容体内の液体が、加圧されていない第2液体収容体内へ逆流して、第1液体収容体内の液体の残量が第1閾値を下回ったことを検知部が検知したときも、第2液体収容体内に逆流した液体に相当する量の液体が、第2液体収容体内からなくなったタイミングで、ユーザーに第1液体収容体の交換を促す報知を行うことができる。そして、第1液体収容体に収容されていた液体を使い切ることができる。
(F)上記液体吐出装置の制御方法において、前記検知部によって検知された前記液体の残量が前記第1閾値を下回るとともに、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回る前記第1液体収容体が存在する場合、前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間は前記第2液体収容体を加圧し、前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間以外は前記第1液体収容体を加圧してもよい。
この方法によれば、空状態である第1液体収容体と合流流路との間の接続流路に設けられる第1バルブに不具合があった場合に、第1液体収容体側に第2液体収容体内の液体が逆流することを抑制できる。より詳しくは、空状態である第1液体収容体が存在するときに、第1バルブに不具合があっても、第2液体収容体内の液体が、空状態である第1液体収容体内へ逆流することを抑制できる。これにより、第1バルブに不具合があっても、ユーザーが、液体収容体内の液体が残っている状態で、第1液体収容体を交換することを抑制できる。
(G)上記液体吐出装置の制御方法において、前記検知部によって検知された前記液体の残量が前記第1閾値を下回るとともに、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回る前記第1液体収容体が存在する場合、前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間は前記第1液体収容体および前記第2液体収容体を加圧してもよい。
この方法によれば、空状態である第1液体収容体と合流流路との間の接続流路に設けられる第1バルブに不具合があった場合に、第1液体収容体側に第2液体収容体内の液体が逆流することを抑制できる。より詳しくは、空状態である第1液体収容体が存在するときに、第1バルブに不具合があっても、第2液体収容体内の液体が、空状態である第1液体収容体内へ逆流することを抑制できる。これにより、第1バルブに不具合があっても、ユーザーが、液体収容体内の液体が残っている状態で、第1液体収容体を交換することを抑制できる。
(H)上記液体吐出装置の制御方法において、前記検知部によって検知された前記液体の残量が前記第1閾値を下回るとともに、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回る前記第1液体収容体が存在する場合、前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間は前記第2液体収容体を加圧し、前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間以外は加圧を停止してもよい。
この方法によれば、空状態である第1液体収容体と合流流路との間の接続流路に設けられる第1バルブに不具合があった場合に、第1液体収容体側に第2液体収容体内の液体が逆流することを抑制できる。より詳しくは、空状態である第1液体収容体が存在するときに、第1バルブに不具合があっても、第2液体収容体内の液体が、空状態である第1液体収容体内へ逆流することを抑制できる。これにより、第1バルブに不具合があっても、ユーザーが、液体収容体内の液体が残っている状態で、第1液体収容体を交換することを抑制できる。
(I)上記液体吐出装置の制御方法において、前記第1バルブおよび前記第2バルブはともに、上流側から下流側への液体の流れを許容し、下流側から上流側への液体の流れを制限する一方向弁であってもよい。
この方法によれば、加圧される液体収容体に応じて、第1バルブおよび第2バルブが開閉される必要がないため、第1バルブおよび第2バルブを開閉する動力を不要にすることができる。
11…液体吐出装置、12…ノズル、12a…ノズル形成面、13…液体吐出部、13a…液体吐出ヘッド、14…液体収容体、14f…第1液体収容体、14s…第2液体収容体、20…液体収容部、21…収容容器、22…導出流路、23…合流流路、24f…第1バルブ、24s…第2バルブ、25…貯留部、26…接続流路、28…気体送出路、29…送出バルブ、29f…第1送出バルブ、29s…第2送出バルブ、31…検知部、32…可動壁、33…移動体、34…第1付勢部材、35…レバー、36…第2付勢部材、40…供給機構、41…第1送出流路、42…第2送出流路、43…第3送出流路、44…送出部、45…第3送出バルブ、46…第4送出バルブ、50…圧力調整部、60…供給規制部、61…気体室、62…液体室、63…突出部、64…フィルム部材、65…付勢部材、66…第1開放バルブ、67…開口、70…液体加圧部、71…気体室、72…液体室、73…フィルム部材、74…付勢部材、75…第2開放バルブ、80…メンテナンス部、81…クリーニング機構、82…ワイピング機構、83…キャップ、84…吸引機構、85…吸引流路、86…吸引バルブ、88…ワイパー、89…ワイパー支持部、91…第1供給流路、92…第2供給流路、93…第3供給流路、94…第4供給流路、95…第5供給流路、100…制御部、102…本体部、103…画像読取部、104…自動給送部、105…操作部、106…媒体収容部、107…載置部、107a…載置面、220…フィルター部、221…フィルター、222…上流側フィルター室、223…下流側フィルター室、280…液圧調整機構、281…連通孔、282…液室、283…、284…受圧部材、285…可撓壁、286…第1押付部材、287…第2押付部材、290…開弁機構、291収容室、…292…加圧袋、293…加圧流路、CS…閉空間、np…ショット回数、ns…吸引クリーニング回数、nw…加圧ワイピング回数、PL…加圧閾値、Q1…収容量、Q2…総排出量、Q2p…吐出量、Q2s…吸引量、Q2w…漏出量、Q3…残量、QL1…第1閾値、QL2…第2閾値、QL3…第3閾値、M…媒体。

Claims (9)

  1. 液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
    第1液体収容体と第2液体収容体とを接続する接続流路と、
    前記接続流路と前記液体吐出ヘッドとを接続する合流流路と、
    前記第1液体収容体と前記第2液体収容体とを選択的に加圧可能な供給機構と、
    前記接続流路における前記第1液体収容体と前記合流流路との間の部分に設けられ、前記第1液体収容体内の前記液体を供給する際に前記接続流路を開放する第1バルブと、
    前記接続流路における前記第2液体収容体と前記合流流路との間の部分に設けられ、前記第2液体収容体内の前記液体を供給する際に前記接続流路を開放する第2バルブと、
    前記液体吐出ヘッドで使用中の液体収容体内の前記液体の残量を検知可能な検知部と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、
    前記第1液体収容体が加圧されているときに前記液体吐出ヘッドから排出される前記液体の量に基づいて、前記第1液体収容体内の前記液体の残量を算出することと、
    前記第1液体収容体内の前記液体の残量が第1閾値を下回ったことを前記検知部が検知した際、算出された前記液体の残量が第2閾値を下回っていなければ、前記第1液体収容体への加圧を前記第2液体収容体への加圧に切り替えて、前記第2液体収容体から前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給することと、を含むことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
  2. 前記液体吐出装置は、前記合流流路に設けられて前記液体を一時的に貯留可能な貯留部を備え、
    前記第1液体収容体内の前記液体の残量が前記第1閾値を下回ったことを前記検知部が検知した際、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回っていなければ、前記第1液体収容体への加圧を前記第2液体収容体への加圧に切り替えて、前記第2液体収容体から前記貯留部に前記液体を供給した後、前記第2液体収容体への加圧を前記第1液体収容体への加圧に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置の制御方法。
  3. 前記検知部は、前記貯留部に貯留された前記液体の量を検知することで、前記液体吐出ヘッドで使用中の液体収容体内の前記液体の残量を検知する構成であることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置の制御方法。
  4. 前記第2液体収容体への加圧に切り替えた後、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回るまでの間は、前記第2液体収容体が加圧されて前記液体吐出ヘッドから排出された前記液体が前記第1液体収容体から供給された前記液体であるとして、前記第1液体収容体内の前記液体の残量を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の液体吐出装置の制御方法。
  5. 算出された前記第1液体収容体内の前記液体の残量が前記第2閾値を下回った場合には、前記第1液体収容体の交換を促す報知を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の液体吐出装置の制御方法。
  6. 前記検知部によって検知された前記液体の残量が前記第1閾値を下回るとともに、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回る前記第1液体収容体が存在する場合、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間は前記第2液体収容体を加圧し、前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間以外は前記第1液体収容体を加圧することを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置の制御方法。
  7. 前記検知部によって検知された前記液体の残量が前記第1閾値を下回るとともに、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回る前記第1液体収容体が存在する場合、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間は前記第1液体収容体および前記第2液体収容体を加圧することを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置の制御方法。
  8. 前記検知部によって検知された前記液体の残量が前記第1閾値を下回るとともに、算出された前記液体の残量が前記第2閾値を下回る前記第1液体収容体が存在する場合、
    前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間は前記第2液体収容体を加圧し、前記液体吐出ヘッドから前記液体が排出される間以外は加圧を停止することを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置の制御方法。
  9. 前記第1バルブおよび前記第2バルブはともに、上流側から下流側への液体の流れを許容し、下流側から上流側への液体の流れを制限する一方向弁であることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載の液体吐出装置の制御方法。
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