JP2022059568A - 空調機器制御方法及び空調機器制御プログラム - Google Patents

空調機器制御方法及び空調機器制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電池の容量劣化を簡易に抑制できる空調機器制御方法及び空調機器制御プログラムを得る。【解決手段】蓄電池の放電開始時刻に基づいて設定された空調開始時刻に、蓄電池が設置された環境を蓄電池の容量劣化を抑制する温度範囲とするよう空調機器による空調を開始する。【選択図】図5

Description

本願の開示する技術は、空調機器制御方法及び空調機器制御プログラムに関する。
蓄電池の充放電を制御する各種の技術がある。たとえば特許文献1には、電力系統からの電力調整要求に基づき配下の複数の蓄電池に対して充放電制御を行う蓄電池制御システムが記載されている。具体的には、蓄電池の蓄電池情報に基づき該蓄電池の現在の蓄電容量を算出する蓄電容量算出手段と、蓄電池の運転を停止する際の目標蓄電容量を設定する目標蓄電容量設定手段と、予め設定された容量劣化速度相関情報に現在蓄電容量及び目標蓄電容量を適用して、各蓄電容量に対する現在容量劣化速度及び目標容量劣化速度を算出する容量劣化速度算出手段と、運転開始時からの経過時間をt、容量劣化速度が蓄電容量に応じて変動する場合の当該容量劣化速度の時間積分値を容量劣化量DSOC変動(t)、容量劣化速度が蓄電容量にかかわらず一定とした場合の当該容量劣化速度の時間積分値を容量劣化量DSOC一定(t)とした際に、容量劣化量DSOC変動(t)≦容量劣化量DSOC一定(t)の容量劣化量抑制条件を満たすように複数の蓄電池に電力を配分する電力配分手段と、を備えている。
特許文献2には、複数の蓄電池が並列に接続されて、蓄電池の電力を負荷に供給する電力変換システムが記載されている。この電力変換システムは、複数の蓄電池の各々の劣化情報を取得する劣化情報取得装置と、前記蓄電池の温度情報を検出する温度情報取得装置と、前記劣化情報取得装置による前記蓄電池の劣化情報と前記温度情報取得装置による前記蓄電池の温度情報に基づいて前記蓄電池用電力変換器を制御する制御装置とを備え、複数の前記蓄電池の劣化の状態を一致し得るようにしている。
特許文献3には、蓄電池の劣化状態を予測する蓄電池の劣化予測方法が記載されている。この劣化予測方法は、蓄電池の容量の時間経過に伴う劣化状況を、複数の温度域における蓄電池温度Tの在時間をパラメータとして表す演算式を求めておき、蓄電池の、時間経過に伴う予想温度変化から上記各温度域における蓄電池温度Tの在時間を把握し、その各温度域における蓄電池温度Tの在時間を演算式に当てはめることにより、蓄電池の劣化状況を予測する。
特許文献4には、蓄電池の充放電を制御する蓄電池制御装置及び充放電制御方法が記載されている。具体的には、蓄電池の温度を予測する温度予測モデルを学習する温度予測モデル学習手段と、蓄電池における充放電と蓄電池の劣化との関係を表す劣化予測モデルを学習する劣化予測モデル学習手段と、温度予測モデル及び劣化予測モデルを基に蓄電池における充放電計画の最適化に用いられる目的関数を生成する目的関数生成手段と、所定の制約条件の下で目的関数を最適化する蓄電池における充放電計画を作成する計画作成手段とを含んでいる。
特許文献5には、充放電配分制御装置、充放電配分制御システム、および充放電配分制御方法が記載されている。この技術では、電力系統に電力変換器を介して連系接続される蓄電池を含む複数の蓄電ユニットに、充放電要求量を受けて、充放電指令を送信する充放電配分制御装置は、劣化速度導出部と配分率決定部と充放電量算出部と充放電指令部とを備える。劣化速度導出部は、各蓄電池の内部温度と各蓄電池の劣化速度特性に基づいて各蓄電池の劣化速度を求める。配分率決定部は、劣化速度導出部の出力信号を受け、劣化速度がより小さい蓄電池に対してより大きい配分率を設定する。充放電量算出部は、配分率決定部の出力信号を受け、充放電要求量に対し各蓄電池の配分率を乗算して得た各値を各蓄電池の最大充放電量と比較して、各蓄電池の充放電指令値を算出する。充放電指令部は、充放電量算出部の出力信号を受け、複数の蓄電ユニットの各々に充放電指令値による充放電指令を送信する。
国際公開2016/114147号 国際公開2016/132586号 特開2003-161768号公報 国際公開2018/147194号 特開2013-191500号公報
特許文献1~5に記載される従来技術は、いずれも、蓄電池の充放電を制御することで、蓄電池の容量劣化の均一化を図ったり、容量劣化を予測したりするものである。
しかしながら、特許文献1では、現在容量劣化速度及び目標容量劣化速度を算出すると共に容量劣化速度の時間積分値を計算する等、劣化速度の算出が煩雑で、制御も複雑である。
引用文献2に記載される技術においても、複数の蓄電池の劣化情報と、蓄電池の温度情報と、に基づいて蓄電池用電力変換器を制御しており、劣化情報の取得が煩雑であり、制御も複雑である。
引用文献3では、蓄電池の所定の温度域での在時間を計測する必要があり、さらに、パラメータとして表される演算式を求めておく必要もあるため、予測の制御が複雑である。
引用文献4では、蓄電池の温度を予測する温度予測モデルや、蓄電池における充放電と劣化との関係を表す劣化予測モデルから、充放電計画の最適化に用いられる目的関数を生成しており、制御が複雑である。
引用文献5では、各蓄電池の劣化速度を求め、劣化速度が小さい蓄電池に対して大きい配分率を設定し、さらに、各蓄電池の配分率を乗算して得た各値を各蓄電池の最大充放電量と比較して各蓄電池の充放電指令値を算出しており、制御が複雑である。
また、特許文献1、2、5では、複数の蓄電池を前提としており、個別の蓄電池への対応はできなかった。
実際の蓄電池の劣化の進行程度は、蓄電池の放電時において、蓄電池が設置された環境の温度に依存することがある。
本発明は上記事実を考慮し、蓄電池の容量劣化を簡易に抑制できる空調機器制御方法及び空調機器制御プログラムを得ることを目的とする。
本発明の他の目的は、単独の蓄電池に対しても、容量劣化を簡易に抑制できるようにすることである。
蓄電池の容量を低下させる原因としては、蓄電池が設置された環境の温度がある。すなわち、たとえば蓄電池の運転時に、蓄電池の周囲が所定の温度範囲であれば、容量の劣化を抑制できる。
第一態様の空調機器制御方法では、蓄電池の放電開始時刻に基づいて設定された空調開始時刻に、前記蓄電池が設置された環境を前記蓄電池の容量劣化を抑制する温度範囲とするよう空調機器による空調を開始する。
すなわち、蓄電池の放電開始時刻に基づいて設定された空調開始時刻に、空調機器による空調が開始され、蓄電池が設置された環境を、蓄電池の容量劣化を抑制する温度範囲とするよう空調する。したがって、空調機器による空調を行わない場合と比較して、放電時における蓄電池の容量劣化を抑制できる。蓄電池の温度等の内部情報を取得する必要がないので、この点においても、蓄電池の内部情報を取得する構成と比較して、放電劣化を簡易に抑制できる。
また、複数の蓄電池のデータ等を比較しないので、単独の蓄電池に対し、容量劣化を簡易に抑制できる。
第二態様では、前記空調開始時刻は、前記放電開始時刻よりも前の時刻に設定される。
すなわち、放電開始よりも前に、空調機器による空調が開始される。これにより、蓄電池の放電開始時には、蓄電池が設置された環境を、蓄電池の劣化を抑制する温度の範囲内に収まるようにできる。
第三態様では、前記蓄電池の運転を制御する制御部に前記放電開始時刻を含む運転スケジュールが格納され、前記空調開始時刻は、前記運転スケジュールを用いて設定される。
制御部に格納された運転スケジュールから空調開始時刻が設定されるので、空調開始時刻をあらためて入力する操作が不要である。
第四態様では、前記蓄電池の放電終了時刻に基づいて設定された空調終了時刻に、前記空調機器による前記空調を終了する。
これにより、空調機器による空調が過度に長時間となることを抑制できる。
第五態様では、前記空調終了時刻は、前記放電終了時刻よりも前の時刻に設定される。
すなわち、放電終了よりも前に、空調機器による空調を終了する。空調機器による空調が終了しても、蓄電池が設置された環境は劣化を抑制する温度範囲となっていることが多い。このように、蓄電池の放電終了時に劣化を抑制する温度範囲に維持しつつ、空調機器による空調を行う時間を短くすることができる。
本願では、蓄電池の容量劣化を簡易に抑制できる。また、単独の蓄電池に対しても、容量劣化を簡易に抑制できる。
図1は第一実施形態の空調機器制御方法に係る蓄電池を備えた蓄電池を示す構成図である。 図2は第一実施形態の空調機器制御方法に係る蓄電池を放電状態で示す図である。 図3は第一実施形態の空調機器制御方法に係る蓄電池を充電状態で示す図である。 図4は第一実施形態の空調機器制御方法を行う制御部のハードウエア構成を示す構成図である。 図5は第一実施形態の空調機器制御方法の制御を示すフローチャートである。 図6は蓄電池のサイクル数と容量維持率の関係の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1には、第一実施形態の蓄電池16を備えた蓄電システム12と、この蓄電システム12が配置された室を空調する空調機器38の構成が示されている。また、図2及び図3には、蓄電池16の構成が概念的に示されている。
蓄電システム12は、複数の蓄電池16を備えた蓄電池ユニット14を有している。この蓄電池ユニット14のそれぞれの蓄電池16に対し、制御部18が、運転状態(充電及び放電のサイクルを行う動作)、及び、運転以外も含めた各種の制御を行う。
図2及び図3に示すように、蓄電池16は、容器20、正極22、負極24、電解質26及びセパレータ28を有している。正極22、負極24、電解質26及びセパレータ28は、容器20内に収容されている。本実施形態では、電解質26は液状の電解液であるが、液体ではない電解質を用いた蓄電池(いわゆる全固体電池)であってもよい。
正極22は正極活物質(本実施形態では、一例としてリチウムイオンを含有する金属酸化物)を、負極24は負極活物質(本実施形態では一例としてカーボン)を含有している。
放電時には、図2に示すように蓄電池16に負荷30が接続された状態となる。この状態で、負極活物質から稼働イオン(本実施形態ではリチウムイオン)34が離脱し、酸化反応が生じる。稼働イオン34は、電解質26を正極22側に移動して正極活物質に吸蔵される。負極では電子36が放出されるので、この電子36が負荷30を経て正極22に移動する。この電子36は、正極22において正極活物質に吸蔵され、還元反応が生じる。
これに対し、充電時には、図2に示すように蓄電池16に外部電源32が接続された状態となる。負極24に外部電源32から電子36が流れると共に、負極24では稼働イオン34が吸蔵される。正極22では、電子36が離脱して外部電源32へ流れると共に、稼働イオン34が放出され、電解質26を経て負極24に流れる。
蓄電池16では、このような放電と充電とを1つのサイクルとして運転され、このサイクルを繰り返し行うことが可能である。
図4には、空調機器38の動作を制御する制御部18のハードウエア構成がブロック図として示されている。
制御部18は、コンピュータ40を有する。コンピュータ40は、プロセッサ42、メモリ44、ストレージ46、入力装置48、出力装置50、記憶媒体読取装置52及び通信I/F(Interface)54を有する。これらの各要素は、バス56を介して相互に通信可能に接続されている。
ストレージ46には、後述する空調機器制御処理を実行するための空調機器制御プログラム58が格納されている。プロセッサ42は、各種のプログラムを実行したり、各要素を制御したりすることが可能である。具体的には、プロセッサ42は、ストレージ46からプログラムを読み出し、メモリ44を作業領域としてプログラムを実行する。すなわち、プロセッサ42は、ストレージ46に格納されているプログラムに従って、各要素の制御及び各種の演算処理を行う。
メモリ44には、作業領域として、一時的にプログラム及び各種のデータを記憶可能である。
ストレージ46は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、及びSDD(Solid State Drive)等であり、各種プログラム及び各種データが格納される。このプログラムには、上記した空調機器制御プログラム等のアプリケーションプログラムだけでなく、オペレーティングシステムも含まれる。
入力装置48は、コンピュータ40に対し各種の入力を行うための装置である。入力装置48としては、操作スイッチや操作ボタン等が含まれる他、パーソナルコンピュータ等に使用されるキーボードやマウス等のポインティングデバイス等を含んでいてもよい。
出力装置50は、コンピュータ40からの各種の情報を出力するための装置であり、たとえば、ディスプレイや表示ランプ、スピーカー等が含まれる。出力装置50としてタッチパネルディスプレイを用いることも可能であり、この場合には、タッチパネルディスプレイが入力装置48としても機能する。
記憶媒体読取装置52は、各種の記憶媒体に記憶されたデータの読み込み、及び、記憶媒体に対するデータの書き込みを行う装置である。記憶媒体としては、たとえば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、ブルーレイディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等を挙げることができる。
通信I/F54は、他の機器と通信するためのインターフェースである。通信のためには、たとえば、イーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber Distributed Dsta Interface)等の規格が用いられる。
本実施形態では、通信I/F54は、空調機器38との通信を担う。コンピュータ40が空調機器38と別体の構成では、空調機器38に対する通信I/F54から通信は、無線であってもよいし、有線であってもよい。
さらに、ストレージ46には、蓄電池16の運転スケジュールが格納されている。この運転スケジュールは、たとえば一日のうちで蓄電池16の放電及び充電を行う時間帯を含む運転計画である。運転スケジュールは、たとえば、日ごとに異なっていてもよいし、月ごとに、あるいは季節に応じて運転スケジュールが組まれていてもよい。運転スケジュールは、入力装置48から入力されてもよいし、たとえば、外部サーバ等からの運転スケジュールのデータを通信I/Fで受信するようになっていてもよい。
本願の開示の技術において、空調機器38の種類は、蓄電池16の周囲の気温を調整可能であれば特に限定されない。たとえば、蓄電池16が設置されている室の全体を空調する機器(エアーコンディショナー)であってもよい。本実施形態では、空調機器38として、このように室全体を空調可能で、且つ冷房及び暖房が可能なエアーコンディショナーを用いている。
空調機器38としては、このようなエアーコンディショナーに代えて、後述するように、蓄電池16の周囲を局所的に空調する機器、たとえばファンやヒータを用いることも可能である。特に、調整する温度範囲によっては、冷房又は冷却のみ可能な空調機器(たとえば前述のファン)や、暖房又は加熱のみ可能な空調機器(たとえば前述のヒータ)であってもよい。
次に、第一実施形態の空調機器38を制御する空調機器制御方法について説明する。空調機器制御方法では、図5に示すフローに従って、空調機器制御処理が実行される。
制御部18は、ステップS102において、蓄電池16の放電スケジュールを取得する。具体的には、たとえば一日の運転における、放電開始時刻、放電終了時刻である。ストレージ46には蓄電池16の運転スケジュールが格納されており、この運転スケジュールは、蓄電池16の放電開始時刻、放電終了時刻を含むので、容易に放電スケジュールを取得できる。
次に、制御部18は、ステップS104において、空調開始時刻を決定する。この空調開始時刻とは、空調機器38において、空調運転を開始する時刻である。空調開始時刻は、蓄電池16の放電開始時刻と同じであってもよいが、本実施形態では、放電開始時刻の所定時間(たとえば30分)前に設定されている。
このように空調機器38が空調を開始することで、蓄電池16が設置された環境の温度が、所定温度に近づく。この所定温度は、蓄電池16が放電状態にある場合に、放電による容量劣化を抑制することが可能な温度である。
次に、制御部18は、ステップS106において、空調終了時刻を決定する。この空調終了時刻とは、空調機器38の空調運転を終了する時刻である。空調終了時刻は、蓄電池16の放電終了時刻と同じであってもよいが、本実施形態では、放電終了時刻の所定時間(たとえば30分)前に設定されている。
そして、制御部18は、ステップS108において、現在時刻が空調開始時刻になったか否かを判断する。空調開始時刻になっていないと判断した場合はステップS108に戻ってこの判断を繰り返すが、空調開始時刻になっていると判断した場合は、ステップS110に移行する。ステップS110では、制御部18は、空調機器38による空調を開始する。
次に、制御部18は、ステップS112において、現在時刻が空調終了時刻になったか否かを判断する。空調終了時刻になっていないと判断した場合はステップS112に戻ってこの判断を繰り返すが、空調終了時刻になっていると判断した場合は、ステップS114に移行する。ステップS114では、制御部18は、空調機器38による空調を停止する。
そして、制御部18は、ステップS116において、空調機器制御処理の終了条件を満足しているか否かを判断する。終了条件とは、たとえば、蓄電池16の電源がオフにされた場合や、蓄電池16の使用者によって、空調機器制御処理を終了する操作がなされた場合等である。この判断が肯定された場合は、空調機器制御処理を終了し、否定された場合は、ステップS102に戻る。
以上の説明から分かるように、本実施形態では、蓄電池16の放電開始時刻に基づいて、空調機器38による空調を開始する空調開始時刻が設定される。そして、空調開始時刻に空調機器38による空調を開始する。この空調は、蓄電池16が設置された環境を、蓄電池16の容量劣化を抑制する温度範囲とするように温度設定されている。したがって、このような空調機器38の運転を行わない場合と比較して、蓄電池16の放電時における容量劣化を抑制することが可能である。
図6には、蓄電池16の周囲の環境温度が35℃、55℃及び0℃の場合について、蓄電池16のサイクル数と、容量維持率との関係が示されている。図6の3つの曲線はそれぞれ、蓄電池16のSOC(State Of Charge)が0%~100%の範囲で充放電を繰り返した場合を示す。図6における縦軸の容量維持率は、未使用状態(サイクル数がゼロ)の蓄電池16の容量を100%とした場合の容量の割合(百分率)である。
このグラフでは、蓄電池16の周囲の環境温度が0℃の場合は、サイクル数の増加に伴い容量維持率が急激に低下していることが分かる。また、蓄電池16の周囲の環境温度が55℃の場合は、0℃の場合と比較してサイクル数が増加しても容量維持率が高く推移していることがわかる。さらに、蓄電池16の周囲の環境温度が35℃の場合は、55℃の場合よりもさらに容量維持が高く推移していることが分かる。
実際の例では、たとえば、蓄電池16の周囲の環境温度が25℃程度であれば、蓄電池16の温度も25℃に近い状態となり、容量維持率の低下を抑制する効果が高いことが多い。したがって、たとえば冬場等の気温が低い状態であれば、空調機器38による暖房運転を行って蓄電池16の周囲の環境温度の低下を抑制することで、蓄電池16の容量劣化を抑制できる。また、夏場等の気温が高い状態であれば、空調機器38による冷房運転を行って蓄電池16の周囲の環境温度の上昇を抑制することで、蓄電池16の容量劣化を抑制できる。
空調機器38の空調開始時刻は、蓄電池16の放電開始時刻と同時刻であってもよいが、本実施形態では、蓄電池16の放電開始時刻よりも所定時間前としている。ここで所定時間前とは空調起動時の蓄電池16の周囲の環境の温度が放電開始時刻に容量劣化を抑制するための所定範囲内、あるいは所定範囲に近い状態になることが可能な時間とする。これにより、蓄電池16の放電開始時刻には、蓄電池16の周囲の環境温度が、蓄電池16の容量劣化を抑制するための所定範囲内、あるいは所定範囲に近い状態を実現できる。
また、空調機器38の空調終了時刻は、蓄電池16の放電終了時刻と同時刻であってもよいが、本実施形態では、蓄電池16の放電終了時刻よりも所定時間前としている。ここで所定時間前とは放電終了時刻まで蓄電池16の周囲の環境の温度が放電開始時刻に容量劣化を抑制するための所定範囲内、あるいは所定範囲に近い状態になることが可能な時間とする。そして、空調機器38による空調を蓄電池16の放電終了よりも前に終了することで、たとえば蓄電池16の放電終了と同時に終了する場合と比較して、空調機器38の運転時間を短くできる。
なお、空調機器38の空調終了時刻は、蓄電池16の放電終了時刻とは異なる基準で設定されてもよい。たとえば、空調開始時刻から所定時間経過した時点を放電終了時刻としてもよいし、あらかじめ設定された特定の時刻としてもよい。
蓄電池16の放電開始時刻及び放電終了時刻は、蓄電池16の運転スケジュールから一意に特定でき、この運転スケジュールは、制御部18に格納されている。すなわち、制御部18に格納されている運転スケジュールを用いて空調機器38による空調開始時刻及び空調終了時刻が設定される。空調機器38による空調開始時刻及び空調終了時刻を、たとえば入力装置48等からあらためて手動で入力する必要がない。
以上説明したように、本実施形態では、蓄電池16の容量劣化を、蓄電池16の放電のスクジュールに連動して空調機器38を運転することで抑制できる。蓄電池16の容量劣化を抑制するために複雑な制御等は不要であり、蓄電池16の容量劣化を簡易に抑制できる
また、本実施形態では、空調機器38による空調で蓄電池16の容量劣化を抑制しており、蓄電池16の運転パターンの変更等は伴わない。すなわち、蓄電池16の放電や充電に影響することなく、容量劣化を抑制できる。
本実施形態では、図1に例示したように、複数の蓄電池16によって蓄電池ユニット14が構成されている。この場合、複数の蓄電池16はラック等の収納部材に収納され、収納部材の内部を冷却するためのファンを有する構造とされることがある。このようなファンを備えた構成では、ファンの運転によって蓄電池16の周囲の環境温度を低下させることができるので、ファンが本願の開示の技術の空調機器として機能する。
また、ファンに代えて、あるいはファンと併用して、収納部材の内部を加熱するためのヒータを有する構造とされることもあり得る。この場合は、ヒータの運転によって蓄電池16の周囲の環境温度を上昇させることができるので、ヒータが本願の開示の技術の空調機器として機能する。
空調機器として、ファン及びヒータのいずれか一方を用いるか、もしくは両方を用いるかは、蓄電池16が設置された場所の気候によって決定してもよい。たとえば、蓄電池16が温暖な地域に設置されている場合は、蓄電池16の容量劣化を抑制するために周囲の気温を低下させれば充分であれば、ヒータは不要である。これに対し、蓄電池16が寒冷な地域に設置されている場合は、蓄電池16の容量劣化を抑制するために周囲の気温を低下させれば充分であれば、ヒータは不要である。
なお、空調機器としてファン及びヒータを用いる場合と比較して、エアーコンディショナーを用いる方が、蓄電池16の周囲の気温を調整する効果が高い場合が多い。
また、上記では、空調機器による空調のタイミングを、ストレージ46に格納された蓄電池16の運転スケジュールを用いて設定する例を挙げたが、このような運転スケジュールを用いない方法も可能である。たとえば、蓄電池16の充放電を手動で操作する場合に、手動による蓄電池16の運転開始により、まず空調機器を運転開始し、蓄電池16が設置された環境が所定の温度条件となった段階で、蓄電池16の充放電を開始するようにしてもよい。
本願の開示の技術において、空調機器38を運転するための電力は、蓄電池16の外部からの供給を受けてもよいし、蓄電池16からの電力を使用してもよい。
本実施形態では、上記したように、複数の蓄電池16を備えた蓄電池ユニット14を例に挙げているが、複数の蓄電池16の間で各種パラメータ等を比較しないので、単独の蓄電池16に対し本願の開示の技術である空調機制御方法を適用可能である。
12 蓄電システム
14 蓄電池ユニット
16 蓄電池
18 制御部
38 空調機器
40 コンピュータ
58 空調機器制御プログラム

Claims (6)

  1. 蓄電池の放電開始時刻に基づいて設定された空調開始時刻に、前記蓄電池が設置された環境を前記蓄電池の容量劣化を抑制する温度範囲とするよう空調機器による空調を開始する、
    空調機器制御方法。
  2. 前記空調開始時刻は、前記放電開始時刻よりも前の時刻に設定される請求項1に記載の空調機器制御方法。
  3. 前記蓄電池の運転を制御する制御部に前記放電開始時刻を含む運転スケジュールが格納され、
    前記空調開始時刻は、前記運転スケジュールを用いて設定される請求項1又は請求項2に記載の空調機器制御方法。
  4. 前記蓄電池の放電終了時刻に基づいて設定された空調終了時刻に、前記空調機器による前記空調を終了する、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の空調機器制御方法。
  5. 前記空調終了時刻は、前記放電終了時刻よりも前の時刻に設定される請求項4に記載の空調機器制御方法。
  6. コンピュータに、
    蓄電池の放電開始時刻に基づいて設定された空調開始時刻に、前記蓄電池が設置された環境を前記蓄電池の容量劣化を抑制する温度範囲とするよう空調機器による空調を開始する処理を実行させるための空調機器制御プログラム。
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