JP2022058127A - 基材のパターン形成装置、パターン形成方法、基材、および収容器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022058127000001
【課題】視認性のよいパターンが形成された基材を提供すること。
【解決手段】本発明に係る基材1aの製造装置500は、凸形状部または凹形状部が形成された基材1aを保持する保持部28と、基材1aにパターン11を形成するパターン形成部の一例としてのレーザ照射部20と、を含み、パターン11は、凸形状部、凹形状部、凸形状部の周囲または凹形状部の周囲、及び凸形状部又は前記凹形状部にそった部分、のうち少なくとも1つ以上に形成される。パターン11は、ドット部110の集合体により構成されており、レーザ照射部20は、レーザ照射により、ドット部110を形成する。
【選択図】図16

Description

本発明は、基材のパターン形成装置、パターン形成方法、基材、および収容器に関する。
特許文献1(特開2011‐011819)には、表記事項をボトル2に直接熱加工による刻印印字または金型成型により刻印印字することによる表示で、ラベルを用いず、ペットボトルの構成をキャップとボトルとにすることが記載されている。
本発明は、視認性または意匠性のよい基材を提供することを目的とする。
本発明に係る基材のパターン形成装置は、凸形状部または凹形状部が形成された基材を保持する保持部と、基材にパターンを形成するパターン形成部と、を含み、パターンは、凸形状部、凹形状部、凹形状部又は凸形状部の周囲、及び凸形状部又は前記凹形状部にそった部分、のうち少なくとも1つ以上に形成される。
本発明によれば、視認性または意匠性のよい基材を提供できる。
本発明の実施形態に係る所定の形状の一例を示す図である。 本実施形態に係るドット部の構成例を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のC-C矢視断面図である。 本実施形態に係るドット部の走査型電子顕微鏡写真であり、(a)は上面方向から視た斜視図、(b)は(a)のD-D矢視断面方向から視た斜視図である。 本実施形態に係る収容器の具体例を示す図である。 本実施形態に係る製造装置を示す図である。 本実施形態に係るレーザ光の焦点について説明する図である。 本実施形態に係るレーザ光のスポット径について説明する図である。 本実施形態に係るレーザ光のスポット径の特性について説明する図である。 本実施形態に係るレーザ光の焦点、パワーの設定について説明する図である。 本実施形態に係るビームエキスパンダについて説明する図である。 本実施形態に係る製造装置の変形例について説明する図である。 図11に示した変形例における第1、第2の実装部について説明する図である。 図11に示した変形例におけるレーザ照射方向について説明する図である。 本実施形態に係る収容器の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第2の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第3の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第4の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第5の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第6の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第7の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第8の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第9の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第10の変形例を示す図である。 本実施形態に係る収容器の第11の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。また以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置を例示するものであって、本発明を以下に示す実施形態に限定するものではない。以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。
本発明の実施形態に係る基材は、パターンを構成する所定の形状が、少なくとも一部の領域に形成された基材である。基材は物体の素材部分を意味する。物体には、例えば収容器が挙げられる。また収容器には、PET等の樹脂を含んで構成され、飲料を収容するPETボトル等が挙げられる。但し、物体に特段の制限はなく、如何なる物であってもよい。収容器も、形状及び材質に制限はなく、如何なる形状の如何なる材質の収容器であってもよい。
基材における「少なくとも一部の領域」には、基材の表面の領域が含まれる。基材の表面は、素材における外部の空気等に触れる面を意味する。実施形態では、基材の内部と対称になる用語として基材の表面という用語を用いるため、例えば板状の基材の場合には、基材の表側の面と裏側の面は何れも基材の表面に該当する。また筒状の基材の場合には、基材の外側の面と内側の面は何れも基材の表面に該当する。
パターンは、情報表示部の一例であり、文字や、バーコード等のコード、図形、画像等を含み、例えば、収容器、又は収容器に収容される飲料等の被収容物の、名称や識別番号、製造業者、製造日時等の被収容物に関する情報を表示する。
PETボトル等の収容器では、これらの情報が記録された記録媒体を収容器の表面に貼り付けることで、これらの情報を表示する場合があるが、実施形態では、収容器を構成する基材の表面に、これらの情報を示すパターンを形成することで、記録媒体を用いずにこれらの情報を表示する。
図1は、本実施形態に係る基材に形成された所定の形状の一例を説明する図である。図1は、パターン11が表面に形成された収容器1を構成する基材1aの一部を示している。収容器1と被収容物は、収容体を構成する。収容器1は、一例として可視光に対して透過性を有するPET樹脂を素材とする基材1aにより構成されている。なお、可視光は、下界の波長が約360nmから約400nmで、上界の波長が約760nmから約16000nmの光である。
パターン11は、一例として「ラベルレス」という文字列を構成している。領域Aは、パターン11における文字「ス」の中の一部の領域である。斜視図Bは、パターン11の構成の詳細を説明するために、領域Aを拡大して模式的に示した図である。
斜視図Bに示すように、領域Aには複数のドット部110が含まれている。このドット部110は、基材の少なくとも一部の領域に形成され、パターンを構成する所定の形状の一例である。なお、所定の形状には、基材の表面に形成された形状と、基材の表面に形成された形状の表面下にある空隙部等の内部形状とが含まれる。
ドット部110は、視覚的な一例として白濁部であり、凹部111と、凸部112とを含んでいる。凹部111は、収容器1を構成する基材1aの表面に対して窪んだ部分であり、所定の凹部の一例である。凸部112は、収容器1を構成する基材1aの表面に対して突起した部分であり、所定の凸部の一例である。凸部112は、凹部111の囲むように凹部111の周囲に形成されている。
複数のドット部110は、収容器1を構成する基材1aに集合体として形成されることで、パターン11における「ラベルレス」という文字列を構成している。ここで、集合体とは、個々のものが集合してでき上がったものをいい、パターン11は、複数のドット部110の集合体により構成されている。
基材1aにおいて、複数のドット部110によりパターン11が形成されたパターン領域13は、第1の領域に対応する。また基材1aにおける第1の領域以外の非パターン領域12は、第2の領域に対応する。
パターン領域13には複数のドット部110が形成されているため、収容器1に入射する光の反射方向や光拡散性が非パターン領域12とは異なる。これにより、パターン領域13と非パターン領域12では、収容器1に入射する光に対する光透過率、又は光反射率の少なくとも一方が異なっている。光透過率、又は光反射率の少なくとも一方が異なることで、収容器1を視る者は、収容器1に形成されたパターン11を視認することが可能になる。
また、複数のドット部110のそれぞれの全体幅(ドット幅)、及び複数のドット部110同士の間隔(ドット間隔)は、パターン11に対して小さい。これにより、収容器1を視る者は、ドット部110そのものについては視認せずに、パターン11の「ラベルレス」という文字を視認可能になる。
ドット部110そのものが視認されないためのドットとドットの隙間は、収容器1を視る者の視力や、目と収容器1との間の距離等によって異なるが、100μm以下であることが好ましい。また、ドット幅に関しても小さいほど良いが、ドット部自体の形を判別ができなくなるサイズとして、100um程度より小さいことが好ましい。この点について、さらに詳しく説明する。
視力1.5程度の者(人)が、収容器1を30cm程度離して視た際には、一般に50μmの白黒の点(ドット)を識別可能である。白黒のコントラストが低いとこの限界値も大きくなるが、大方50μm程度である。但し、ドットの存在だけであれば30μmのドットでも視認でき、またコントラストが高いドットであれば10μmのドットでも視認できる場合もある。
またドット部110が隣接して2つある場合には、2つのドット部110が視認できるかは人の目の分解能等によって決まる。なお、分解能とは、2点を分離した2点として認識できる最小距離をいう。
人の目の分解能は、視力にもよるが、一般に30cm離れたところで100μmである。30cmとは、飲料水等を収容したPETボトルを手に取って、PETボトルに表示されるラベル等の情報を視認する際の距離に対応する。つまり、軽くひじを曲げた状態でPETボトルを手に取ると、人の目とペットボトルの間隔は30cm程度となる。人の体格を考慮すると、この距離は30cm乃至50cm程度の範囲で変化する。分解能は、30cm離れたところで100μm、50cm離れたところで160μm程度である。
また、別の指標では、解像度の境界として200dpi(dot per inch)を保証する場合には、隣接するドット間の隙間が130μm以下であれば、ドットが一つ一つ分解されずにひと固まりに視認される。
以上より、ドットとドットの隙間は、好ましくは160μm以下、より好ましくは100μm以下にすることで、ドット部110が一つ一つ分かれていると視認されずに連続体として視認され、パターン11の「ラベルレス」という文字等のパターンを視認可能になる。また、ドットの大きさも100μmより大きくなると、ドット自体の形状変化が視認される場合も生じてくる。そのため、ドットも好ましくは160μm以下、より好ましくは100μm以下にすることで、ドット内の形状変化があったとしても均一な模様としてドットを知覚可能になり、その集合体である文字等のパターンを粒状感のない均一なパターンとして視認可能になる。
ドット部110を形成するためには、レーザ加工、放電加工、エッチング加工、切削加工、又は金型を用いた成形加工等の様々な加工方法を適用できる。但し、これらのうちのレーザ加工法は、基材に対して非接触で加工でき、またレーザ光の走査や、光源のアレイ化、またパターン露光等により高速加工ができるため、好適である。
レーザ加工では、照射するレーザ光(レーザビーム)の光エネルギー、レーザビームのサイズ、照射時間等を調整することで、ドット部110の大きさ、形、深さ等を変化させることができる。また、レーザビームの断面強度分布は一般にガウシアン分布であるが、アレイ光源のレーザビームを組み合わせて強度分布を調整したり、照射光学系の設計により中央の強度分布が平らなトップハット状の強度分布を生成したりすることもできる。
ドット部110における凹部111は、レーザ光の照射位置で基材1aの一部が溶融、焼失、気化又は変形することで形成される。凸部112は、凹部111から離散した基材1aの一部が焼失又は気化せずに凹部111の周囲に付着して固化することで形成される。主に熱エネルギーを利用した加工であるため、基材1aの素材には熱伝導率が比較的低い樹脂等が好適であるが、ガラス等の他の素材にも適用可能である。
また、熱伝導率を制御することで、ドット部110等の様々な所定の形状を形成することもできる。熱伝導率の制御には、例えば、基材1aそのものを熱伝導性の高いものにしたり、或いは熱伝導性の高い他の部材を基材1aに密着させて、レーザ光の照射による基材1aの発熱を急激に逃がしたりすること等が考えられる。熱伝導性の高い他の部材は、冷却液や金属等が挙げられる。
また、レーザ加工における溶融、蒸発、結晶化又は発泡等の現象は、照射領域内で不規則に発生するため、パターン領域13の表面が荒れて非パターン領域12と比較して表面粗さが大きくなりやすい。表面粗さが大きいことで、パターン領域13では、収容器1に入射する光に対する光拡散性が非パターン領域12に対して高くなる。その結果、パターン11のコントラストが上がり、視認性がより向上する。この点においてもレーザ加工の適用がより好適である。
また、本実施形態では、凹部111と、凸部112の少なくとも一方を含む複数のドット部110の集合体でパターンを構成しているため、凹部111と凸部112の形状に沿って表面積が大きくなることで、塊としての溝や窪みでパターンを構成する場合と比較して、表面粗さが大きい領域がさらに大きくなる。また複数のドット部110の集合体でパターンを構成するため、複数のドット部110の形状にそって表面積がさらに大きくなる。これにより、光拡散性がさらに高くなり、コントラストが上がることで、視認性がさらに向上する。
なお、斜視図Bで示した例では、ドット部110は正方格子状に規則的に配列して形成されているが、これに限定されるものではない。三角格子状やハニカム状に配列して形成されてもよいし、規則的に配列せずに配置間隔が相互に異なるようにして不規則に形成されてもよい。
また「ラベルレス」という文字列を含むパターン11を例示したが、これに限定されるものではない。任意の文字列や、図形又は写真、バーコード又はQRコード等の記号又はコード、並びにこれらの組み合わせによってパターン11を構成することもできる。パターン11は、換言すると画像であり、ドット部110等の所定の形状により、画像を形成することができる。
<ドット部110の構成例>
図2は、本実施形態に係るドット部110の構成の一例を説明する図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のC-C矢視断面図である。図3は、本実施形態に係るドット部110の走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Electron Microscope)写真であり、(a)は上面方向から視た斜視図、(b)は(a)のD-D矢視断面方向から視た斜視図である。図3は、パターン領域13内の一部を拡大観察したSEM写真である。図3(a)では、複数のドット部110のうちの2つの全体が観察され、またY軸正方向側に2つのドット部110の一部が僅かに観察され、Y軸負方向側に2つのドット部110の一部が僅かに観察されている。また、ドット幅は約100um程度で形成されている。
図2及び図3に示すように、ドット部110は、凹部111と、凸部112とを含んで構成されている。凹部111は、第1の傾斜面1111(斜線ハッチング部分)と、底部1112(黒塗り潰し部分)とを含み、椀状の形状に形成されている。凹部幅Dcは凹部111の幅を表し、深さdpは、非パターン領域12の表面に対する底部1112の高さ(Z軸方向の長さ)を表している。
また、凸部112は、頂部1121(縦線ハッチング部分)と、第2の傾斜面1122(梨地ハッチング部分)とを含み、円環面状に形成されている。なお、円環面とは円周を回転して得られる回転面をいう。円環幅Drは、凸部112の円環面部分の半径方向の幅を表し、高さhは、非パターン領域12の表面に対する頂部1121の高さ(Z軸方向の長さ)を表している。
ドット幅Wは、ドット部110全体の幅を表している。第1の傾斜面1111と第2の傾斜面1122は連続した面である。連続した面は、同じ材質で段差がなく繋がった面を意味する。
また、図3に示すように、凹部111及び凸部112のそれぞれを構成する面には、微小な凹凸部113が形成され、表面が荒れている。この凹凸部113は、所定の形状より小さい凹部及び凸部からなる凹凸部の一例である。凹凸部113はドット部110のドット幅Wより小さい幅の凹部と凸部からなり、典型的には1μm乃至10μm程度の幅の凹部と凸部からなる。
また図3(a)に示すように、各ドット部110間の領域にも、ドット部110を加工した際の加工片が飛散しており、これらによっても面が荒れている。パターン領域13では、凹凸部113や加工片による表面の荒れにより、非パターン領域と比較して表面粗さが大きくなる。
ドット部110は、例えば、基材1aに対してレーザ光を照射し、基材1aの表面を変性させることで形成できる。1つのドット部110は、レーザ光を基材1a上の1点に集光させることで形成される。また、このレーザ光を2次元走査することで、複数のドット部110が形成される。或いは、アレイ化した複数のレーザ光源のそれぞれから射出された複数のレーザ光によっても形成できる。さらに各ドット部110の位置に対応した複数の光透過開口を有するマスク部材に、拡大したレーザ光を照射し、マスク部材の各光透過開口を透過した複数の透過レーザ光群のそれぞれにより、複数のドット部110を1回の露光で並行して形成することもできる。
レーザ光を照射するレーザ光源としては、各種のレーザ光源を使用可能である。ピコ秒からナノ秒等のパルス発振可能なものが好ましい。固体レーザとしては、YAGレーザ、チタンサファイアレーザ等がある。気体レーザとしては、アルゴンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、炭酸ガスレーザ等がある。半導体レーザも小型で好ましい。また、増幅媒質に光ファイバーを使った固体レーザの一種であるファイバーレーザは、そのピークエネルギーの高さと小型化可能な面で最も適した光源である。
図4は、本実施形態に係る収容器の具体例を示す図である。近年PETボトル等は、プラゴミ削減の流れでプラ使用量削減のためにより薄くする方向にシフトしてきている。薄くしていくと、ボトルの強度が不足するから、剛性を高めるために、横方向へ凸凹をつけてリブを形成することが既に知られている。そのほか、遮光性向上やデザイン性向上のため、さまざまな形のリブを設けることがある。
図4に示す収容器1の基材1aには、凹凸形状のリブが形成されている。具体的には、収容器1は、凸形状の頂部1Aと、凹形状の底部1Bと、凹形状の側部1Cを備える。凹形状の側部1Cは、凹形状の底部1Bを基準面とする場合は、凸形状の側部1Cである。
収容器1は、複数の頂部1Aを備え、複数の頂部1Aのうちの1つの頂部1Aは、パターン11が形成されたパターン領域13であり、他の頂部1Aは、パターン11が形成されない非パターン領域12である。
収容器1は、複数の底部1Bを備え、複数の底部1Bのうちの1つの底部1Bは、パターン11が形成されたパターン領域13であり、他の底部1Bは、パターン11が形成されない非パターン領域12である。
収容器1は、複数の側部1Cを備え、複数の側部1Cのうちの1つの側部1Cは、パターン11が形成されたパターン領域13であり、他の側部1Cは、パターン11が形成されない非パターン領域12である。
図4では、基材1aに形成される凹凸形状のリブは、横方向に形成されていたが、縦方向や斜め方向や、これらの方向の組み合わせにより形成されていてもよい。
図5は、本実施形態に係る製造装置を示す図である。基材1aを含む収容器1の製造装置500は、パターン11を形成するパターン形成部の一例としてのレーザ照射部20と、基材1aを含む収容器1を保持する保持部28a、28bと、保持部28a、28bを保持する保持板29を備える。製造装置100は、パターン形成装置、情報形成装置、およびレーザ加工装置の一例である。製造装置100は、工場内において収容器1または収容体の製造装置の中に組み込まれており、収容器1または収容体の製造ラインの流れ順に取り決められた一工程に含まれる。
レーザ照射部20は、レーザ光源21と、ビームエキスパンダ23と、鏡などで光を走査する走査部24と、走査レンズ25と、ステレオカメラ26a、26bと、を備える。
ビームエキスパンダ23は、レーザ光源21から出射されるレーザ光22を入射し、基材1aに照射されるレーザ光27の焦点位置を変化させる。
ステレオカメラ26a、26bは、基材1aの凸形状部または凹形状部の位置を検知する位置検出部の一例であり、基材1aの凸形状部または凹形状部への距離を検知する距離検知部の一例でもある。レーザ照射部20は、ステレオカメラ26a、26bにより検知された基材1aの凸形状部または凹形状部への距離計測データに基づき、レーザ光27のエネルギー、ビーム径、または焦点位置を制御する。レーザ照射部20は、頂部1A、底部1B、および側部1Cの連続する幅(大きさ)も考慮し、レーザ光27の照射領域内での隣合う頂部1A、底部1B、および側部1Cの幅の大きい部分に従って、レーザ光27のエネルギー、ビーム径、または焦点位置を制御してもよい。また、レーザ照射部20は、頂部1A、底部1B、および側部1Cのうち2つ以上に跨ってレーザ照射する場合、レーザ照射を開始する部分、またはレーザ照射を終了する部分の距離計測データに基づき、レーザ光27のエネルギー、ビーム径、または焦点位置を制御してもよい。
図6は、本実施形態に係るレーザ光の焦点について説明する図である。図6(a)は、基材1aに照射されるレーザ光27の焦点位置30が、頂部1A付近にある状態を示す。
図6(b)は、基材1aに照射されるレーザ光27の焦点位置30が、頂部1Aと底部1Bの中間、すなわち側部1C付近にある状態を示す。
図6(c)は、基材1aに照射されるレーザ光27の焦点位置30が、底部1B付近にある状態を示す。
図7は、本実施形態に係るレーザ光のスポット径について説明する図である。図7(a)は、図6(a)に示した状態におけるスポット径を示しており、底部1B付近のスポット径31は、焦点位置30から離れているため、大きくなっている。
図7(b)は、図6(b)に示した状態におけるスポット径を示しており、底部1B付近のスポット径31は、図7(a)の状態に比べて小さくなっている。
図7(c)は、図6(c)に示した状態におけるスポット径を示しており、頂部1A付近のスポット径32は、焦点位置30から離れているため、図7(b)の状態よりも大きくなっている。
図8は、本実施形態に係るレーザ光のスポット径の特性について説明する図である。図8(a)はスポット径と単位面積のエネルギーの関係を示したものであり、焦点位置から離れるとスポット径が大きくなり、単位面積当たりのエネルギーが小さくなる関係を示している。
図8(b)は、本実施形態におけるスポット径とレーザパワーの関係を示した図である。本実施形態では、焦点位置ずれによりスポット径が大きくなるにつれ、レーザパワーを大きくするようにレーザ光源21を制御する。NDフィルタの濃度を可変したり、レーザ光源21の点灯時間のデューティ比を変えることで、レーザパワーを大きくしてもよい。
図8(c)は、本実施形態におけるスポット径と単位面積のエネルギー×レーザパワーの関係について説明する図である。焦点位置から離れるとスポット径が大きくなり、単位面積当たりのエネルギーが小さくなるが、本実施形態では、レーザパワーを大きくすることで、単位面積当たりのエネルギーを一定とするものである。
図9は、本実施形態に係るレーザ光の焦点、パワーの設定について説明する図である。(1)は、頂部1Aのみにパターン11を形成する場合であり、図6(a)に示したように、レーザ光27の焦点位置30が、頂部1A付近にあるようにビームエキスパンダ23を設定する。この場合、側部1Cおよび底部1Bにはパターン11を形成しないため、レーザパワーは一定のままで問題ない。この場合、頂部1Aに形成されたパターン11は、どの方向からも見えるから視認性が良い。
(2)は、側部1Cのみにパターン11を形成する場合であり、図6(b)に示したように、レーザ光27の焦点30が、側部1C付近にあるようにビームエキスパンダ23を設定する。この場合、頂部1Aおよび底部1Bにはパターン11を形成しないため、レーザパワーは一定のままで問題ない。この場合、側部1Cに形成されたパターン11は、容器上方からの視認性がよく、製造時や輸送時表面がこすれて消えてしまうことがない。
(3)は、底部1Bのみにパターン11を形成する場合であり、図6(c)に示したように、レーザ光27の焦点30が、底部1B付近にあるようにビームエキスパンダ23を設定する。この場合、頂部1Aおよび側部1Cにはパターン11を形成しないため、レーザパワーは一定のままで問題ない。この場合、底部1Bに形成されたパターン11は、製造時や輸送時表面がこすれて消えてしまうことがない。
(4)は、頂部1Aには細いパターン11を形成し、底部1Bには太いパターン11を形成する場合であり、図6(a)に示したように、レーザ光27の焦点30が、頂部1A付近にあるようにビームエキスパンダ23を設定する。この場合、図7(a)に示したように、底部1B付近のスポット径31が大きくなるため、底部1Bにレーザ照射する際には、頂部1Aにレーザ照射する場合に比べてレーザパワーが大きくなるようにレーザ光源21を制御する。
(5)は、頂部1Aには太いパターン11を形成し、底部1Bには細いパターン11を形成する場合であり、図6(c)に示したように、レーザ光27の焦点30が、底部1B付近にあるようにビームエキスパンダ23を設定する。この場合、図7(c)に示したように、頂部1A付近のスポット径32が大きくなるため、頂部1Aにレーザ照射する際には、底部1Bにレーザ照射する場合に比べてレーザパワーが大きくなるようにレーザ光源21を制御する。
(6)は、頂部1A、側部1Cおよび底部1Bにパターン11を形成する場合であり、図6(b)に示したように、レーザ光27の焦点30が、側部1C付近にあるようにビームエキスパンダ23を設定する。この場合、図7(b)に示したように、頂部1A付近のスポット径32や底部1B付近のスポット径31が大きくなるが、図7(a)や図7(c)の場合に比べれば小さいため、レーザパワーは一定のままとする。
図10は、本実施形態に係るビームエキスパンダについて説明する図である。図10(a)に示すビームエキスパンダ23は、負のパワーを有する凹レンズ60と、正のパワーを有する凸レンズ61を備える。これにより、ビーム幅が大きくなり、走査レンズで絞り込まれるビーム径をより小さくすることが可能である。
ここで、凹レンズ60を光軸方向の右方向へ移動させれば凸レンズ61から出射される光は発散光となり、収容器1近傍では、頂部1Aから底部1B方向へ焦点30が変化する。なお、凸レンズ61を光軸方向に移動させても同様の効果がある。
本実施形態では、ステレオカメラ26a、26bの出力に基づき、基材1aの凸形状部または凹形状部の位置や、基材1aの凸形状部または凹形状部への距離を検知し、検知結果に基づき、凹レンズ60または凸レンズ61を光軸方向に移動するように制御することができる。
図10(b)に示すビームエキスパンダ23は、図10(a)示した構成に加えて、凹レンズ60と凸レンズ61の間に平行平板62を挿抜可能に備える。
平行平板62を挿入すれば正のレンズ61から出射される光は収束光となり、収容器1近傍では、底部1Bから頂部1A方向へ焦点30が変化する。平行平板62を複数備えることでさまざまな焦点30に対応させることができる。また、平行平板62は、収束または発散光の部分に挿入すればよく、ビームエキスパンダ23の内部でなくても同じ効果が得られる。
本実施形態では、ステレオカメラ26a、26bの出力に基づき、基材1aの凸形状部または凹形状部の位置や、基材1aの凸形状部または凹形状部への距離を検知し、検知結果に基づき、平行平板62の挿抜を制御することができる。
図10(c)に示すビームエキスパンダ23は、凹レンズ63と凸レンズ64を備え、凸レンズ64から出射する光線が発散光となるように調整している。図10(a)に示すビームエキスパンダ23を図10(c)に示すビームエキスパンダ23に差し替えれば、収容器1近傍では、頂部1Aから底部1B方向へ焦点30が変化する。さまざまな焦点位置に対応させたビームエキスパンダ23を備えてもよい。
本実施形態では、ステレオカメラ26a、26bの出力に基づき、基材1aの凸形状部または凹形状部の位置や、基材1aの凸形状部または凹形状部への距離を検知し、検知結果に基づき、ビームエキスパンダ23の差し替えを制御することができる。
図11は、本実施形態に係る製造装置の変形例について説明する図である。図11に示す製造装置500は、右から左に動くラインとなっており、このライン上でレーザ照射部を実装する第1の実装部300と、ステレオカメラ26a、26bを実装する第2の実装部400を備えている。このように、ステレオカメラ26a、26bとレーザ照射部20を別々に実装することにより、パターン11が形成された基材1aを高速に量産することができる。
この場合、ステレオカメラ26a、26bが検知する基準位置を基材1aの中央や、保持板29等に予め決めておき、これとレーザ照射の基準を合わせることで、レーザ照射位置を高精度に決めることができる。
図12は、図11に示した変形例における第1、第2の実装部について説明する図である。図12(a)に示す第1の実装部300は、柱310,320の上に保持部330を備え、レーザ照射部20aを実装している。図5に示したレーザ照射部20は、ステレオカメラ26a、26bを含んでいるが、図12(a)に示すレーザ照射部20aは、レーザ照射部20からステレオカメラ26a、26bを除いて構成される。
図12(b)に示す第2の実装部400は柱310,320の上に保持部330を備え、ステレオカメラ41を実装している。ステレオカメラ41は、図5に示したステレオカメラ26a、26bと同様に構成される。
図13は、図11に示した変形例におけるレーザ照射方向について説明する図である。側部1Cは、レーザ照射部20aに対して凸形状部の影になる場合、レーザ照射されずにパターン11が形成されない。そこで、図13(a)および(b)に示すように、レーザ照射部20aを保持板29に対してラインの流れに直交する方向(図中左右方向)へ移動させることで、全ての側部1Cに対してレーザ照射してパターン11が形成可能である。
同様に、図13(c)に示すように、レーザ照射部20aを保持板29に対してラインの流れに直交する方向(図中左右方向)へ移動させることで、全ての底部1Bに対してレーザ照射してパターン11が形成可能である。
なお、図13(a)~(c)に代えて、保持板29をレーザ照射部20aに対して、ラインの流れに直交する方向へ移動させてもよい。
なお、ここまでの説明では、収容器1は保持部28で固定されているとして説明したが、回転方向の基準を決めて保持部28に対して回転させて、収容器1の回転方向一周分の凸形状部と凹形状部をステレオカメラ26により検知し、検知した凸形状部と凹形状部の中間にレーザ光の焦点30を設定してもよい。この場合、回転させながらレーザ照射するので、収容器1の全周にレーザ照射してパターン11が形成可能となる。
図14は、本実施形態に係る収容器の変形例を示す図である。図14(a)に示す収容器1は、複数の底部1Bを備え、複数の底部1Bの全てが、パターン11が形成されたパターン領域13である。一方、収容器1は、複数の頂部1Aおよび複数の側部1Cを備えるが、複数の頂部1Aおよび複数の側部1Cの全ては、パターン11が形成されない非パターン領域12である。この場合、図9(3)の設定でレーザ照射することが好ましい。
図14(b)に示す収容器1は、複数の側部1Cを備え、複数の側部1Cの全てが、パターン11が形成されたパターン領域13である。一方、収容器1は、複数の頂部1Aおよび複数の底部1Bを備えるが、複数の頂部1Aおよび複数の底部1Bの全ては、パターン11が形成されない非パターン領域12である。この場合、図9(2)の設定でレーザ照射することが好ましい。
図14(c)に示す収容器1は、複数の頂部1Aを備え、複数の頂部1Aの全てが、パターン11が形成されたパターン領域13である。一方、収容器1は、複数の頂部1Aおよび複数の底部1Bを備えるが、複数の頂部1Aおよび複数の底部1Bの全ては、パターン11が形成されない非パターン領域12である。この場合、図9(1)の設定でレーザ照射することが好ましい。
図14(d)に示す収容器1は、複数の頂部1A、複数の底部1Bおよび複数の側部1Cを備え、隣り合う2つの頂部1Aとこれらの間の底部1Bが、パターン11が形成されたパターン領域13である。その他の頂部1Aと底部1B、および全ての複数の側部1Cは、パターン11が形成されない非パターン領域12である。図14(d)では、2つの頂部1Aおよび1つの底部1Bに跨ってパターン11が形成されているが、頂部1A、底部1Bおよび側部1Cのうち、2つ以上に跨ってパターン11を形成してもよい。この場合、図9(6)の設定でレーザ照射することが好ましい。
図15は、本実施形態に係る収容器の第2の変形例を示す図である。図15(a)に示す収容器1は、複数の凸形状の頂部1Aを備え、複数の頂部1Aのうちの1つの頂部1Aは、エンボス加工により形成された凹形状部51を備える。
図15(b)に示す収容器1は、複数の凸形状の頂部1Aを備え、複数の頂部1Aのうちの1つの頂部1Aは、エンボス加工により形成された凸形状部52を備える。
図15(a)に示した凹形状部51および図15(b)に示した凸形状部52は、図15(c)および図15(d)にそれぞれ示すように、文字と文字の周辺を囲む線を含むパターン11が形成されたパターン領域13を含む。凹形状部51および凸形状部52は長方形であるが、形状は特に限定されず、円形状、多角形など適宜適用される。
図15(d)に示したパターン11は、図15(c)に示したパターン11に対して、文字の周辺を囲む線の右と下を太線にしている。これにより、パターン11に含まれる文字が、立体的に見えるようになる。
図16は、本実施形態に係る収容器の第3の変形例を示す図である。図16(a)(b)に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工により形成されたエンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。前述したように、収容器1と被収容物1bは、収容体を構成する。エンボス加工部1Eは、基準面1Dから突出する凸形状部、または基準面1Dから凹む凹形状部により構成される。図16(a)では角丸四角形の凸形状部または凹形状部、図16(b)では星形の凸形状部または凹形状部を示しているが、形状は特に限定されず、円形状、多角形など適宜適用される。
エンボス加工部1Eは、図形形状に形成され、エンボス加工部1Eの内側にパターン11が形成されたパターン領域13を含む。一方、基準面1Dは、パターン11が形成されない非パターン領域12である。
図17は、本実施形態に係る収容器の第4の変形例を示す図である。図17に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。図17のエンボス加工部1Eは凸形状部または凹形状部となっている。エンボス加工部1Eは、文字形状に形成され、エンボス加工部1Eの内側にパターン11がエンボス加工部の形状1Eにそって形成されたパターン領域13である。パターン11は、エンボス加工部1Eが形成される文字形状に相似形状で形成される。一方、基準面1Dは、パターン11が形成されない非パターン領域12である。つまり、凸形状部または凹形状部にそった部分に、パターンが形成される。図17は、エンボス加工部1Eの内側にパターン11が形成されることにより、エンボス加工部またはパターンのみのどちらか1つの時と比べ、より文字が見えやすくなる。
図18は、本実施形態に係る収容器の第5の変形例を示す図である。図18に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。図18のエンボス加工部1Eは凸形状部となっている。エンボス加工部1Eは、文字形状に形成され、エンボス加工部1Eの外側にパターン11が形成されたパターン領域13である。図18は図17と異なり、エンボス加工部1Eの外側にパターン領域が形成されるので、外側に影ができ立体的に表現される。パターン11は、エンボス加工部1Eが形成される文字形状に相似形状で、エンボス加工部1Eが形成される文字形状の周囲に影を表すように形成される。一方、基準面1Dは、パターン11が形成されない非パターン領域12である。凸形状部の周囲にパターン11が形成される。
図19は、本実施形態に係る収容器の第6の変形例を示す図である。図19(a)~(d)に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。図19のエンボス加工部1Eは凸形状部または凹形状部となっている。エンボス加工部1Eは、文字形状に形成され、エンボス加工部1Eの内側にパターン11がエンボス加工部の形状1Eにそって形成されたパターン領域13である。一方、基準面1Dは、パターン11が形成されない非パターン領域12である。つまり、凸形状部または凹形状部にそった部分に、パターンが形成される。
パターン11は、エンボス加工部1Eが形成される文字形状を塗りつぶすように形成される。図19(a)はベタ塗りのパターン11、図19(b)はチェック模様のパターン11、図19(c)は斜線のパターン11、図19(d)は水玉模様のパターン11をそれぞれ示す。
図20は、本実施形態に係る収容器の第7の変形例を示す図である。図20に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。図20のエンボス加工部1Eは凹形状部となっている。エンボス加工部1Eは、文字形状に形成され、パターン11が形成されない非パターン領域12である。一方、基準面1Dは、エンボス加工部1Eの周囲にパターン11が形成されたパターン領域13である。パターン11は、エンボス加工部1Eが形成される文字形状に相似形状で、エンボス加工部1Eが形成される文字形状の外周を縁取りして囲むように形成される。凹形状部の周囲にパターン11が形成される。
図21は、本実施形態に係る収容器の第8の変形例を示す図である。図21に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。図21のエンボス加工部1Eは凸形状部または凹形状部となっている。エンボス加工部1Eは、図形形状に形成され、パターン11が形成されない非パターン領域12である。一方、基準面1Dは、エンボス加工部1Eの周囲にパターン11が形成されたパターン領域13である。パターン11は、エンボス加工部1Eが形成される図形形状に相似形状で、エンボス加工部1Eが形成される図形形状の外周を囲むように形成される。つまり、凸形状部または凹形状部にそった部分に、パターンが形成される。図21では星形の凸形状部または凹形状部を示しているが、形状は特に限定されず、円形状、多角形など適宜適用される。
図22は、本実施形態に係る収容器の第9の変形例を示す図である。図22に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。図22のエンボス加工部1Eは凸形状部または凹形状部となっている。エンボス加工部1Eは、文字形状に形成され、エンボス加工部1Eの内側にパターン11が形成されたパターン領域13である。基準面1Dも、エンボス加工部1Eの周囲にパターン11が形成されたパターン領域13である。
エンボス加工部1Eにおけるパターン11は、エンボス加工部1Eが形成される文字形状を塗りつぶすようにチェック模様で形成される。基準面1Dにおけるパターン11は、エンボス加工部1Eが形成される文字形状に相似形状で、エンボス加工部1Eが形成される文字形状の外周を縁取りして囲むように形成される。つまり、凸形状部または凹形状部にそった部分に、パターンが形成される。
図23は、本実施形態に係る収容器の第10の変形例を示す図である。図23に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。図23のエンボス加工部1Eは凸形状部または凹形状部となっている。エンボス加工部1Eは、図形形状に形成され、エンボス加工部1Eの内側にパターン11が形成されたパターン領域13である。基準面1Dも、エンボス加工部1Eの周囲にパターン11が形成されたパターン領域13である。
エンボス加工部1Eにおけるパターン11は、エンボス加工部1Eが形成される図形形状を塗りつぶすようにベタ塗りで形成される。基準面1Dにおけるパターン11は、エンボス加工部1Eが形成される図形形状に相似形状で、エンボス加工部1Eが形成される図形形状の外周を囲んでベタ塗りで形成される。つまり、凸形状部または凹形状部にそった部分に、パターンが形成される。
図24は、本実施形態に係る収容器の第11の変形例を示す図である。図24に示す収容器1は、基準面1Dと、エンボス加工部1Eを備え、被収容物1bを収容する。図24のエンボス加工部1Eは凸形状部または凹形状部となっている。エンボス加工部1Eは、図形形状に形成され、内側にパターン11が形成されたパターン領域13である。基準面1Dも、エンボス加工部1Eと重なるパターン11が形成されたパターン領域13である。
エンボス加工部1Eにおけるパターン11は、エンボス加工部1Eが形成される図形形状を塗りつぶすようにベタ塗りで形成される。基準面1Dにおけるパターン11は、エンボス加工部1Eが形成される図形形状に相似形状で、エンボス加工部1Eが形成される図形形状と重なるように形成される。少なくとも凸形状部の周囲、または凹形状部の周囲に跨ってパターン11が形成される。
また、実施形態では、収容器が円筒状である例を示したが、収容器はこれに限定されるものではなく、箱状の収容器や錐体状の収容器等であってもよい。
また、収容器1に収容されている被収容物についても、可視光に対して透過性を有する収容器に収容された被収容物の色に対して、パターンのコントラストを上げることで、良好な視認性で情報量が多いパターンが形成されたものを提供できる。例えば被収容物が黒色の場合は、収容器に白濁化されたパターンを形成すると、パターンを視認しやすくなり、被収容物が白色の場合は、収容器に黒色化されたパターンを形成すると、パターンを視認しやすくなる。
また、収容器の形状は、肩部及び傾斜部の無い円柱状、四角柱等の如何なる物でもよい。また収容器の内容物は、任意の色であってよいし、また冷たいもの又はあたたかいもの、炭酸、コロイド(ヨーグルトなど)状のもの等、収容器に入るものであれば何でもよい。内容物は、例えばコーヒー、お茶、ビール、水、ジュース、炭酸、ミルク等であるが、これに限定されず、収容器に入るものであれば如何なる物でもよい。
また、収容器の内容物に応じて、加工状態を変えることもできる。例えば収容器の内容物に応じて、白色化・白濁化をレーザの強度等を調整して加工状態を変更し、濃淡を制御することができる。
またペットボトルのエンボス加工の形状に合わせて、ドット部を形成してもよい。さらに上述した傾斜加工も併用して、凹凸の輪郭や内部、外周を加工するようにしてもよい。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る基材1aのパターン形成装置の一例である製造装置500は、凸形状部または凹形状部が形成された基材1aを保持する保持部28と、基材1aにパターン11を形成するパターン形成部の一例としてのレーザ照射部20と、を含み、パターン11は、凸形状部、凹形状部、凸形状部の周囲または凹形状部の周囲、及び凸形状部又は前記凹形状部にそった部分、のうち少なくとも1つ以上に形成される。
これにより、凸形状部または凹形状部と、パターン11をセットで視認させることができるため、一様な平面上にパターンを形成する場合に比べて、パターン11の視認性が向上する、あるいはパターンを形成しない場合に比べて、凸形状部または凹形状部が強調されて意匠性が向上する。凸形状部の周囲または凹形状部の周囲にパターン11を形成する場合、パターン11は、凸形状部または凹形状部の周囲に対して隣接して配置または所定の幅をおいて近傍に配置され、凸形状部または凹形状部の周回を囲んで形成される。これにより、凸形状部または凹形状部が強調される。パターン11が、凸形状部または凹形状部の周囲に対して所定の幅をおいて近傍に配置される場合、所定の幅は、凸形状部または凹形状部よりも十分小さいことが好ましい。
レーザ照射部20は、凸形状部の頂部1A、凸形状部の側部1C、凹形状部の底部1B、凹形状部の側部1C、凸形状部の周囲、または凹形状部の周囲にパターン11を形成する。レーザ照射部20は、凸形状部の頂部1A、凸形状部の側部1C、凹形状部の底部1B、凹形状部の側部1C、凸形状部の周囲、および凹形状部の周囲のうち、2つ以上に跨ってパターン11を形成してもよい。
これにより、さまざまなバリエーションの形状と、パターン11をセットで視認させることができるため、パターン11の視認性または凸形状部や凹形状部の意匠性が向上する。
レーザ照射部20は、レーザ照射により、パターン11を形成することにより、容易にパターン11を形成することができる。
パターン11は、ドット部110の集合体により構成されており、レーザ照射部20は、レーザ照射により、ドット部110を形成する。これにより、視認性のよいまたは凸形状部または凹形状部を強調するパターン11を容易に形成することができる。
レーザ照射部20は、ビームエキスパンダ23によりレーザ焦点30を変化させる。これにより、凸形状部、凹形状部、凸形状部の周囲、または凹形状部の周囲の何れの場合であっても、パターン11が形成される位置でのレーザビーム径(スポット径)の変動を低減することが可能になり、パターン11の品質のばらつきが低減される。
レーザ照射部20は、レーザ光量を変化させる。これにより、レーザ焦点位置がずれたことによりレーザビーム径(スポット径)が大きくなった場合でも、レーザ光量を大きくすることにより、単位面積あたりのレーザ照射エネルギーの変動を低減し、パターンの品質のばらつきが低減される。
レーザ照射部20は、レーザを照射する方向を変化させる。これにより、凸形状部、凹形状部、凸形状部の周囲、または凹形状部の周囲の何れの場合であっても、確実にパターンを形成することができる。
製造装置500は、凸形状部または凹形状部の位置を検知する位置検出部の一例であるステレオカメラ26を備える。これにより、凸形状部、凹形状部、凸形状部の周囲、または凹形状部の周囲に、確実にパターン11を形成することができる。
製造装置500は、凸形状部または凹形状部への距離を検知する距離検知部の一例であるステレオカメラ26を備える。これにより、凸形状部、凹形状部、凸形状部の周囲、または凹形状部の周囲の何れの場合であっても、レーザ光路長のばらつきに起因するパターン11の品質のばらつきが低減される。
本発明の一実施形態に係る基材のパターン形成方法は、凸形状部または凹形状部が形成された基材を準備する準備ステップと、凸形状部、凹形状部、凸形状部の周囲または凹形状部の周囲、及び凸形状部又は凹形状部にそった部分、のうち少なくとも1つ以上に、パターン11を形成するパターン形成ステップと、を備える。
本発明の一実施形態に係る収容器1の基材1aは、凸形状部または凹形状部が形成された基材1aであって、凸形状部、凹形状部、凸形状部の周囲または凹形状部の周囲、及び凸形状部又は凹形状部にそった部分、のうち少なくとも1つ以上に、パターン11が形成される。パターン11は、凸形状部の頂部、凸形状部の側部、凹形状部の底部、凹形状部の側部、凸形状部の周囲、および凹形状部の周囲のうち、2つ以上に跨って形成される。凸形状部、凹形状部は、エンボス加工により形成されたものである。
1 収容器
1a 基材
1b 被収容物
1A 頂部(凸形状部の一部)
1B 底部(凹形状部の一部)
1C 側部(凸形状部または凹形状部の一部)
1D 基準面
1E エンボス加工部(凸形状部または凹形状部)
2 キャップ
11 パターン
110 ドット部(所定の形状、ドットの一例)
111 凹部(所定の凹部の一例)
1111 第1の傾斜面
1112 底部
112 凸部(所定の凸部の一例)
1121 頂部
1122 第2の傾斜面
113 凹凸部
12 非パターン領域(第2の領域の一例)
13 パターン領域(第1の領域の一例)
20 レーザ照射部(パターン形成部)
21 レーザ光源
22 レーザ光
23 ビームエキスパンダ
24 走査部
25 走査レンズ
26 ステレオカメラ(位置検出部、距離検出部の一例)
27 レーザ光
28 保持部
29 保持板
30 焦点
31、32 スポット径
300 第1の実装部
400 第2の実装部
500 製造装置
A 領域
B 斜視図
dp 深さ
Dc 凹部幅
Dr 円環幅
h 高さ
W ドット幅
特開2011-011819号公報

Claims (15)

  1. 凸形状部または凹形状部が形成された基材を保持する保持部と、
    前記基材にパターンを形成するパターン形成部と、を含み、
    前記パターンは、
    前記凸形状部、前記凹形状部、前記凹形状部又は凸形状部の周囲、及び前記凸形状部又は前記凹形状部にそった部分、のうち少なくとも1つ以上に形成される基材のパターン形成装置。
  2. 前記パターン形成部は、前記凸形状部の頂部、前記凸形状部の側部、前記凹形状部の底部、前記凹形状部の側部、前記凸形状部の周囲、または前記凹形状部の周囲のうち、2つ以上に跨って前記パターンを形成する請求項1記載の基材のパターン形成装置。
  3. 前記パターン形成部は、レーザ照射により、前記パターンを形成する請求項1または2記載の基材のパターン形成装置。
  4. 前記パターンは、ドットの集合体により構成されており、前記パターン形成部は、レーザ照射により、前記ドットを形成する請求項2記載の基材のパターン形成装置。
  5. 前記パターン形成部は、レーザ焦点位置を変化させる請求項3または4記載の基材のパターン形成装置。
  6. 前記パターン形成部は、レーザ光量を変化させる請求項5記載の基材のパターン形成装置。
  7. 前記パターン形成部は、レーザを照射する方向を変化させる請求項3~6の何れか記載の基材のパターン形成装置。
  8. 前記凸形状部または前記凹形状部の位置を検知する位置検出部を備える請求項3~7の何れか記載の基材のパターン形成装置。
  9. 前記凸形状部または前記凹形状部への距離を検知する距離検知部を備える請求項8記載のパターン形成装置。
  10. 凸形状部または凹形状部が形成された基材を準備する準備ステップと、
    前記凸形状部、前記凹形状部、前記凸形状部の周囲または前記凹形状部の周囲、及び前記凸形状部又は前記凹形状部にそった部分、のうち少なくとも1つ以上に、パターンを形成するパターン形成ステップと、
    を備えた基材のパターン形成方法。
  11. 凸形状部または凹形状部が形成された基材であって、
    前記凸形状部、前記凹形状部、前記凸形状部の周囲または前記凹形状部の周囲、及び前記凸形状部又は前記凹形状部にそった部分、のうち少なくとも1つ以上に、パターンが形成された基材。
  12. 前記パターンは、前記凸形状部の頂部、前記凸形状部の側部、前記凹形状部の底部、前記凹形状部の側部、 前記凸形状部の周囲、または前記凹形状部の周囲に形成される請求項11記載の基材。
  13. 前記パターンは、前記凸形状部の頂部、前記凸形状部の側部、前記凹形状部の底部、前記凹形状部の側部、 前記凸形状部の周囲、および前記凹形状部の周囲のうち、2つ以上に跨って形成される請求項12記載の基材。
  14. 前記凸形状部、前記凹形状部は、エンボス加工により形成されたものである請求項11~13の何れか記載の基材。
  15. 請求項11~14の何れか記載の基材を含む収容器。
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