JP2022057973A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1回転電機で発電された電力で第2回転電機を駆動させて車両を走行できるハイブリッド車両において、第2回転電機に異常が発生したときにバッテリに過大な電力が供給されることを回避できる制御装置を提供する。【解決手段】フロント回転電機FrMGで発電された電力を用いてリヤ回転電機RrMGを駆動させる走行状態で走行中に、リヤ回転電機RrMGに異常が発生すると、リヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力によってフロント回転電機FrMGを回転させることで、リヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力をフロント回転電機FrMGで消費することができる。その結果、HVバッテリ28に過大な電力が供給されることを回避することができる。このとき、入力クラッチ36が解放されるため、フロント回転電機FrMGで出力される動力が前輪14に伝達されて意図しない加速が発生することも防止される。【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンと回転電機とを駆動力源とするハイブリッド車両の制御に関する。
特許文献1には、エンジンと回転電機とを備えて構成されるハイブリッド車両において、インバータによる回転電機の駆動を正常に行うことができない場合には、インバータをゲート遮断状態にし、且つ、エンジンを駆動して回転電機に逆起電圧に起因する制動トルクを発生させ、制動トルクの反力として駆動輪に作用するトルクで退避走行を行う技術が開示されている。
ところで、エンジンに動力伝達可能に接続された第1回転電機で発電し、第1回転電機で発電された電力を第2回転電機に供給することにより、第2回転電機の駆動によって走行させることができるハイブリッド車両が知られている。上述した走行状態で走行中において、第2回転電機に異常が発生したとき、第2回転電機で消費されるはずであった電力がバッテリに供給され、バッテリに過大な電力が供給される虞があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジンに動力伝達可能に接続されている第1回転電機で発電された電力で第2回転電機を駆動させて車両を走行させることができるハイブリッド車両において、第2回転電機に異常が発生したときにバッテリに過大な電力が供給されることを回避できる制御装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)エンジンと、第1回転電機と、前記エンジンおよび前記第1回転電機と第1駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられているクラッチと、第2駆動輪に動力伝達可能に接続されている第2回転電機と、を備え、前記エンジンの動力を用いて前記第1回転電機による発電を行い、前記第1回転電機で発電された電力によって前記第2回転電機を駆動させて走行することができる、ハイブリッド車両の制御装置であって、(b)前記第2回転電機の駆動による走行中に、前記第2回転電機又はその第2回転電機を制御する機器に異常が発生した場合には、前記クラッチを解放し、前記第2回転電機で発生した逆起電力で前記第1回転電機を回転させる制御部を備えることを特徴とする。
第1発明のハイブリッド車両の制御装置によれば、第1回転電機で発電された電力を用いて第2回転電機を駆動させて走行しているとき、第2回転電機又はそれを制御する機器に異常が発生すると、第2回転電機で発生した逆起電力で第1回転電機を回転させることで、第2回転電機で発生した逆起電力を第1回転電機で消費することができる。その結果、バッテリに過大な電力が供給されることを回避することができる。このとき、クラッチが解放されるため、第1回転電機で出力される動力が第1駆動輪に伝達されて意図しない加速が発生することも防止される。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されるハイブリッド車両10(以下、車両10)の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、前輪14の駆動力源であるエンジン12及びフロント回転電機FrMGと、後輪16の駆動力源であるリヤ回転電機RrMGと、を備えたハイブリッド車両である。車両10は、エンジン12と前輪14との間の動力伝達経路に設けられたフロントユニット18と、後輪16を駆動させるためのリヤユニット20と、を備えている。なお、前輪14が本発明の第1駆動輪に対応し、後輪16が本発明の第2駆動輪に対応し、フロント回転電機FrMGが本発明の第1回転電機に対応し、リヤ回転電機RrMGが本発明の第2回転電機に対応している。
エンジン12は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の公知の内燃機関である。エンジン12は、後述する電子制御装置100によって、車両10に備えられたスロットルアクチュエータや燃料噴射装置や点火装置等を含むエンジン制御装置22が制御されることによりエンジン12の出力トルクであるエンジントルクTeが制御される。
フロント回転電機FrMGおよびリヤ回転電機RrMGは、電力から機械的な動力を発生させる発動機としての機能及び機械的な動力から電力を発生させる発電機としての機能を有する回転電気機械であって、所謂モータジェネレータである。
フロント回転電機FrMGは、フロントインバータ24(FrPCU)及びシステムメインリレー26(SMR)を介して、HVバッテリ28に接続されている。フロント回転電機FrMGは、後述する電子制御装置100によってフロントインバータ24が制御されることにより、フロント回転電機FrMGの出力トルクであるFrMGトルクTmFrが制御される。FrMGトルクTmFrは、例えばフロント回転電機FrMGの回転方向がエンジン12の運転時と同じ回転方向である正回転の場合、加速側の正トルクは力行トルクであり、減速側となる負トルクでは回生トルクである。
フロント回転電機FrMGは、エンジン12に代えて或いはエンジン12に加えて、フロントインバータ24及びシステムメインリレーSMRを介してHVバッテリ28から供給される電力により走行用の動力を発生する。又、フロント回転電機FrMGは、エンジン12の動力や前輪14側から入力される被駆動力により発電を行う。フロント回転電機FrMGの発電により発生させられた電力は、フロントインバータ24及びシステムメインリレー26を介してHVバッテリ28に蓄電される。もしくは、フロント回転電機FrMGの発電により発生させられた電力がリヤ回転電機RrMGに供給され、リヤ回転電機RrMGが駆動させられる。前記電力は、特に区別しない場合には電気エネルギも同意である。又、前記動力は、特に区別しない場合にはトルクや力も同意である。
リヤ回転電機RrMGは、リヤインバータ30(RrPCU)及びシステムメインリレー26(SMR)を介して、HVバッテリ28に接続されている。リヤ回転電機RrMGは、後述する電子制御装置100によってリヤインバータ30が制御されることにより、リヤ回転電機RrMGの出力トルクであるRrMGトルクTmRrが制御される。RrMGトルクTmRrは、例えばリヤ回転電機RrMGの回転方向が前進走行時と同じ回転方向である正回転の場合、加速側の正トルクは力行トルクであり、減速側となる負トルクでは回生トルクである。
リヤ回転電機RrMGは、リヤインバータ30及びシステムメインリレーSMRを介してHVバッテリ28から供給される電力、又は、フロント回転電機FrMGによって発電された電力、により走行用の動力を発生する。又、リヤ回転電機RrMGは、後輪16側から入力される被駆動力により発電を行う。リヤ回転電機RrMGの発電により発生させられた電力は、リヤインバータ30及びシステムメインリレー26を介してHVバッテリ28に蓄電される。HVバッテリ28は、フロント回転電機FrMG及びリヤ回転電機RrMGに対して電力を授受する蓄電装置である。
フロントユニット18は、車体に取り付けられる非回転部材であるケース32内において、K0クラッチ34(K0)、入力クラッチ36(WSC)、及び自動変速機38等を備えている。K0クラッチ34は、エンジン12と前輪14との間の動力伝達経路におけるエンジン12とフロント回転電機FrMGとの間に設けられたクラッチである。入力クラッチ36は、エンジン12およびフロント回転電機FrMGと前輪14との間の動力伝達経路上におけるK0クラッチ34と自動変速機38との間に設けられたクラッチである。自動変速機38は、入力クラッチ36に接続されており、入力クラッチ36と前輪14との間の動力伝達経路に介在させられている。又、フロントユニット18は、自動変速機38の出力回転部材40に連結されたデファレンシャル装置42(DIFF)、及び、前輪14に連結された左右一対の前輪車軸44等を備えている。又、フロントユニット18は、エンジン12とK0クラッチ34との間を連結するエンジン連結軸46、K0クラッチ34と入力クラッチ36との間を連結する回転電機連結軸48、及び自動変速機38の変速機入力軸50、を備えている。尚、入力クラッチ36が、本発明のクラッチに対応している。
フロント回転電機FrMGは、ケース32内において、回転電機連結軸48に動力伝達可能に連結されている。フロント回転電機FrMGは、エンジン12と前輪14との間の動力伝達経路、特にはK0クラッチ34と入力クラッチ36との間の動力伝達経路に動力伝達可能に連結されている。つまり、フロント回転電機FrMGは、K0クラッチ34を介することなく、入力クラッチ36及び自動変速機38に動力伝達可能に接続されている。見方を変えれば、入力クラッチ36及び自動変速機38は、それぞれフロント回転電機FrMGと前輪14との間の動力伝達経路の一部を構成している。
自動変速機38は、例えば不図示の1組又は複数組の遊星歯車装置と、複数個の係合装置CBと、を備えている、公知の遊星歯車式の自動変速機である。係合装置CBは、例えば油圧アクチュエータにより押圧される多板式或いは単板式のクラッチやブレーキ、油圧アクチュエータによって引き締められるバンドブレーキなどにより構成される、油圧式の摩擦係合装置である。係合装置CBは、各々、油圧制御回路52から供給される調圧されたCB油圧PRcbによりそれぞれのトルク容量であるCBトルクTcbが変化させられることで、係合状態や解放状態などの制御状態が切り替えられる。
自動変速機38は、係合装置CBのうちの何れかの係合装置が係合されることによって、変速比(ギヤ比ともいう)γat(=AT入力回転速度Ni/AT出力回転速度No)が異なる複数の変速段(ギヤ段ともいう)のうちの何れかのギヤ段が形成される有段変速機である。自動変速機38は、後述する電子制御装置100によって、ドライバー(=運転者)のアクセル操作や車速V等に応じて形成されるギヤ段が切り替えられる、すなわち複数のギヤ段が選択的に形成される。AT入力回転速度Niは、変速機入力軸50の回転速度であり、自動変速機38の入力回転速度である。AT出力回転速度Noは、自動変速機38の出力回転部材40の回転速度であり、自動変速機38の出力回転速度である。
K0クラッチ34は、例えば多板式或いは単板式のクラッチにより構成される、湿式又は乾式の摩擦係合装置である。K0クラッチ34は、後述する電子制御装置100により係合状態や解放状態などの制御状態が切り替えられる。K0クラッチ34は、油圧制御回路52から供給されるK0油圧PRk0によりK0クラッチ34のトルク容量であるK0トルクTk0が変化させられることで、制御状態が切り替えられる。
入力クラッチ36は、例えば多板式或いは単板式のクラッチにより構成される、湿式または乾式の摩擦係合装置である。入力クラッチ36は、後述する電子制御装置100により係合状態や解放状態などの制御状態が切り替えられる。入力クラッチ36は、油圧制御回路52から供給されるWSC油圧PRwscにより入力クラッチ36のトルク容量であるWSCトルクTwscが変化させられることで、制御状態が切り替えられる。
K0クラッチ34の係合状態では、エンジン連結軸46及び回転電機連結軸48を介して、エンジン12とフロント回転電機FrMGとが動力伝達可能に接続される。すなわち、K0クラッチ34は、係合されることにより、エンジン12とフロント回転電機FrMGとを動力伝達可能に接続する。一方、K0クラッチ34の解放状態では、エンジン12とフロント回転電機FrMGとの間の動力伝達が遮断される。すなわち、K0クラッチ34は、解放されることにより、エンジン12とフロント回転電機FrMGとの間の連結を切り離す。つまり、K0クラッチ34は、係合されることによってエンジン12とフロント回転電機FrMGとを連結する一方で、解放されることによってエンジン12とフロント回転電機FrMGとの間の連結を切り離す断接用クラッチである。
入力クラッチ36の係合状態では、回転電機連結軸48と変速機入力軸50とが接続される。このとき、フロント回転電機FrMGが、回転電機連結軸48、入力クラッチ36、変速機入力軸50、出力回転部材40、デファレンシャル装置42、及び前輪車軸44を介して前輪14に動力伝達可能に接続される。又、K0クラッチ34および入力クラッチ36の係合状態では、フロント回転電機FrMGに加えて、エンジン12が、回転電機連結軸48、入力クラッチ36、変速機入力軸50、出力回転部材40、デファレンシャル装置42、及び前輪車軸44を介して前輪14に動力伝達可能に接続される。一方で、入力クラッチ36の解放状態では、回転電機連結軸48と変速機入力軸50との間が遮断される。すなわち、入力クラッチ36は、係合されることによりエンジン12およびフロント回転電機FrMGと前輪14との間を接続する一方、解放されることによりエンジン12およびフロント回転電機FrMGと前輪14との間を切り離す断接用クラッチである。
フロントユニット18において、エンジン12から出力される動力は、K0クラッチ34および入力クラッチ36が係合されている場合に、エンジン連結軸46、回転電機連結軸48、変速機入力軸50、自動変速機38、出力回転部材40、デファレンシャル装置42、及び前輪車軸44を順次経由して前輪14に伝達される。又、フロント回転電機FrMGから出力される動力は、入力クラッチ36が係合されている場合に、回転電機連結軸48、変速機入力軸50、自動変速機38、出力回転部材40、デファレンシャル装置42、及び前輪車軸44を順次経由して前輪14に伝達される。
一方、入力クラッチ36が解放されている場合、エンジン12およびフロント回転電機FrMGと前輪14との間の動力伝達経路が遮断され、エンジン12およびフロント回転電機FrMGの動力が前輪14に伝達されなくなる。又、K0クラッチ34が解放される一方で、入力クラッチ36が係合されている場合、フロント回転電機FrMGの動力が自動変速機38等を介して前輪14に伝達される一方で、エンジン12の動力が前輪14に伝達されなくなる。又、K0クラッチ34が係合される一方で、入力クラッチ36が解放されている場合、エンジン12及びフロント回転電機FrMGの動力が前輪14に伝達されないものの、エンジン12とフロント回転電機FrMGとが動力伝達可能に連結される。このとき、エンジン12の動力によってフロント回転電機FrMGで発電することができる。
リヤユニット20は、後述する電子制御装置100によって制御されるリヤインバータ30、リヤ回転電機RrMG、及び左右の後輪16に連結されている左右一対の後輪車軸54等を備えている。リヤ回転電機RrMGは、直接または図示しない減速機等を介して左右一対の後輪車軸54に連結されている。従って、リヤ回転電機RrMGは、後輪車軸54等を介して後輪16に動力伝達可能に接続されることで、リヤ回転電機RrMGから出力される動力が、後輪車軸54等を介して後輪16に伝達される。
車両10は、機械式のオイルポンプであるMOP58、電動式のオイルポンプであるEOP60を備えている。MOP58は、例えば回転電機連結軸48に歯車等を介して動力伝達可能に接続されており、エンジン12及びフロント回転電機FrMGの少なくとも一方により回転駆動させられてフロントユニット18にて用いられる作動油を吐出する。EOP60は、図示しないポンプ用モータにより回転駆動させられて作動油を吐出する。MOP58及びEOP60が吐出した作動油は、油圧制御回路52に供給される。油圧制御回路52は、MOP58及びEOP60が吐出した作動油を元にして、各々調圧したCB油圧PRcb、K0油圧PRk0、WSC油圧PRwscなどを供給する。
車両10は、HVバッテリ28の電力によって駆動されるエアコンユニット62(A/C)を備えている。又、車両10は、HVバッテリ28の高電圧なバッテリ電圧を降圧して低圧バッテリ64に充電するDC/DCコンバータ66を備えている。低圧バッテリ64に充電された電力は、車両10のランプやオーディオなどの補機、後述する電子制御装置100等に供給される。
車両10は、更に、走行制御などに関連する車両10の制御装置を含む電子制御装置100(制御装置)を備えている。電子制御装置100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。電子制御装置100は、必要に応じてエンジン制御用、回転電機制御用、油圧制御用等の各ECUを含んで構成される。
電子制御装置100には、車両10に備えられた各種センサ等(例えばエンジン回転速度センサ70、入力回転速度センサ72、出力回転速度センサ74、FrMG回転速度センサ76、RrMG回転速度センサ78、アクセル開度センサ80、スロットル弁開度センサ82、ブレーキスイッチ84、バッテリセンサ86、油温センサ88など)による検出値に基づく各種信号等(例えばエンジン12の回転速度であるエンジン回転速度Ne、自動変速機38の変速機入力軸50の回転速度であるAT入力回転速度Ni、自動変速機38の出力回転部材40の回転速度であり、車速Vに対応するAT出力回転速度No、フロント回転電機FrMGの回転速度であるFrMG回転速度NmFr、リヤ回転電機RrMGの回転速度であるRrMG回転速度NmRr、運転者の加速操作の大きさを表す運転者のアクセル操作量であるアクセル開度θacc、電子スロットル弁の開度であるスロットル弁開度θth、ホイールブレーキを作動させる為のブレーキペダルが運転者によって操作されている状態を示す信号であるブレーキオン信号Bon、HVバッテリ28のバッテリ温度THbatやバッテリ充放電電流Ibatやバッテリ電圧Vbat、油圧制御回路52内の作動油の温度である作動油温THoilなど)が、それぞれ供給される。
電子制御装置100からは、車両10に備えられた各装置(例えばエンジン制御装置22、フロントインバータ24、リヤインバータ30、油圧制御回路52、システムメインリレー26など)に各種指令信号(例えばエンジン12を制御する為のエンジン制御指令信号Se、フロント回転電機FrMGを制御する為のFrMG制御指令信号SmFr、リヤ回転電機RrMGを制御する為のRrMG制御指令信号SmRr、係合装置CBを制御する為のCB油圧制御指令信号Scb、K0クラッチ34を制御する為のK0油圧制御指令信号Sko、入力クラッチ36を制御する為のWSC油圧制御指令信号Sswc、システムメインリレー26の断接状態を切り替える為のリレー切替指令信号Ssmrなど)が、それぞれ出力される。システムメインリレー26は、車両10の電源スイッチがオン状態に切り替えられるとリレー切替指令信号Ssmrによって接続状態に切り替えられ、HVバッテリ28からの電力供給が可能になる。
電子制御装置100は、車両10における各種走行制御を実現する為に、ハイブリッド制御手段すなわちハイブリッド制御部102、クラッチ制御手段すなわちクラッチ制御部104、及び変速制御手段すなわち変速制御部106を備えている。
ハイブリッド制御部102は、エンジン12の作動を制御するエンジン制御手段すなわちエンジン制御部102aとしての機能と、フロントインバータ24を介してフロント回転電機FrMGの作動を制御するFr回転電機制御手段すなわちFr回転電機制御部102bとしての機能と、リヤインバータ30を介してリヤ回転電機RrMGの作動を制御するRr回転電機制御手段すなわちRr回転電機制御部102cとしての機能と、を含んでおり、それらの制御機能によりエンジン12、フロント回転電機FrMG、及びリヤ回転電機RrMGによるハイブリッド駆動制御等を実行する。
ハイブリッド制御部102は、例えば駆動要求量マップにアクセル開度θacc及び車速Vを適用することで、運転者による車両10に対する駆動要求量を算出する。前記駆動要求量マップは、予め実験的に或いは設計的に求められて記憶された関係すなわち予め定められた関係である。前記駆動要求量は、例えば前輪14及び後輪16における要求駆動トルクTrdemである。要求駆動トルクTrdem[Nm]は、見方を換えればそのときの車速Vにおける要求駆動パワーPrdem[W]である。前記駆動要求量としては、要求駆動力Frdem[N]、自動変速機38の出力回転部材40における要求AT出力トルク等を用いることもできる。前記駆動要求量の算出において、車速Vに替えてAT出力回転速度Noなどを用いても良い。
ハイブリッド制御部102は、伝達損失、補機負荷、自動変速機38の変速比γat、HVバッテリ28の充電可能電力Winや放電可能電力Wout等を考慮して、要求駆動パワーPrdemを実現するように、エンジン12を制御する為のエンジン制御指令信号Seと、フロント回転電機FrMGを制御する為のFrMG制御指令信号SmFrと、リヤ回転電機RrMGを制御する為のRrMG制御指令信号SmRrと、を出力する。エンジン制御指令信号Seは、例えばそのときのエンジン回転速度NeにおけるエンジントルクTeを出力するエンジン12のパワーであるエンジンパワーPeの指令値である。FrMG制御指令信号SmFrは、例えばそのときのFrMG回転速度NmFrにおけるFrMGトルクTmFrを出力するフロント回転電機FrMGの消費電力WmFrの指令値である。又、RrMG制御指令信号SmRrは、例えばそのときのRrMG回転速度NmRrにおけるRrMGトルクTmRrを出力するリヤ回転電機RrMGの消費電力WmRrの指令値である。
HVバッテリ28の充電可能電力Winは、HVバッテリ28の入力電力の制限を規定する入力可能な最大電力であり、HVバッテリ28の入力制限を示している。HVバッテリ28の放電可能電力Woutは、HVバッテリ28の出力電力の制限を規定する出力可能な最大電力であり、HVバッテリ28の出力制限を示している。HVバッテリ28の充電可能電力Winや放電可能電力Woutは、例えばバッテリ温度THbat及びHVバッテリ28の充電状態値SOC[%]に基づいて電子制御装置100により算出される。HVバッテリ28の充電状態値SOCは、HVバッテリ28の充電状態を示す値であり、例えばバッテリ充放電電流Ibat及びバッテリ電圧Vbatなどに基づいて電子制御装置100により算出される。
ハイブリッド制御部102は、フロント回転電機FrMG及びリヤ回転電機RrMGの少なくとも一方の出力のみで要求駆動トルクTrdemを賄える場合には、走行モードをモータ走行(=EV走行)モードとする。ハイブリッド制御部102は、EV走行モードでは、K0クラッチ34の解放状態及び入力クラッチ36の係合状態で、フロント回転電機FrMG及びリヤ回転電機RrMGの少なくとも一方を駆動力源として走行するEV走行を行う。
一方で、ハイブリッド制御部102は、少なくともエンジン12の出力を用いないと要求駆動トルクTrdemを賄えない場合には、走行モードをエンジン走行モードすなわちハイブリッド走行(=HV走行)モードとする。ハイブリッド制御部102は、HV走行モードでは、K0クラッチ34及び入力クラッチ36の係合状態で、少なくともエンジン12を駆動力源として走行するエンジン走行すなわちHV走行を行う。又、ハイブリッド制御部102は、フロント回転電機FrMG及びリヤ回転電機RrMGの少なくとも一方の出力で要求駆動トルクTrdemを賄える場合であっても、HVバッテリ28の充電状態値SOCが予め定められたエンジン始動閾値未満となる場合やエンジン12の暖機が必要な場合などには、HV走行モードを成立させる。前記エンジン始動閾値は、エンジン12を強制的に始動してHVバッテリ28を充電する必要がある充電状態値SOCであることを判断する為の予め定められた閾値である。このように、ハイブリッド制御部102は、要求駆動トルクTrdem等に基づいて、HV走行中にエンジン12を自動停止したり、そのエンジン停止後にエンジン12を再始動したり、EV走行中にエンジン12を始動したりして、EV走行モードとHV走行モードとを切り替える。
又、ハイブリッド制御部102は、車両10の走行状態に応じて、前輪14および後輪16の駆動力を分配し、適切な走行性能が得られるように制御する。ハイブリッド制御部102は、例えば車両発進時、加速時、滑りやすい低μ路の走行時などにおいては、前輪14の駆動に加えて後輪16を駆動させて車両10を走行させる、四輪駆動走行を実行する。このとき、ハイブリッド制御部102は、車両10の走行状態に基づいて適切な前後輪の駆動力配分比を算出し、前後輪の駆動力配分が算出された駆動力配分比となるように、エンジン12、フロント回転電機FrMG、及びリヤ回転電機RrMGの出力を制御する。例えば、HV走行モードで走行中において、エンジン12の動力を駆動力として前輪14に伝達するとともに、エンジン12の動力の一部がフロント回転電機FrMGに伝達されることで、フロント回転電機FrMGによる発電が行われる。さらに、フロント回転電機FrMGで発電された電力がリヤ回転電機RrMGに供給されることで、リヤ回転電機RrMGが駆動されて車両10が走行させられる。
又、ハイブリッド制御部102は、低車速領域や低負荷領域において、K0クラッチ34が係合される一方で入力クラッチ36が解放された状態で、エンジン12の動力を用いてフロント回転電機FrMGによる発電を行い、フロント回転電機FrMGで発電された電力によってリヤ回転電機RrMGを駆動させて走行する、シリーズ走行を実行することができる。このとき、入力クラッチ36が解放されているため、前輪14には駆動力が伝達されない。
また、ハイブリッド制御部102は、減速走行時には、フロント回転電機FrMGおよびリヤ回転電機RrMGの回生でエネルギを回収しつつ走行する、回生走行を実行する。
クラッチ制御部104は、少なくともエンジン12を駆動力源として走行するHV走行中には、K0クラッチ34及び入力クラッチ36を係合させることで、エンジン12の動力を前輪14に動力伝達可能な状態に切り替える。又、クラッチ制御部104は、モータ走行時には、K0クラッチ34を解放する一方で入力クラッチ36を係合させることで、フロント回転電機FrMG及びリヤ回転電機RrMGによる走行を可能な状態に切り替える。又、クラッチ制御部104は、減速走行時には、フロント回転電機FrMGによる回生が可能になるように、入力クラッチ36を係合させてフロント回転電機FrMGと前輪14との間を動力伝達可能な状態に切り替える。
変速制御部106は、例えば予め定められた関係である変速マップを用いて自動変速機38の変速判断を行い、必要に応じて自動変速機38の変速制御を実行する為のCB油圧制御指令信号Scbを油圧制御回路52へ出力する。前記変速マップは、例えば車速V及び要求駆動トルクTrdemを変数とする二次元座標上に、自動変速機38の変速が判断される為の変速線を有する所定の関係である。前記変速マップでは、車速Vに替えてAT出力回転速度Noなどを用いても良いし、又、要求駆動トルクTrdemに替えて要求駆動力Frdemやアクセル開度θaccやスロットル弁開度θthなどを用いても良い。
ところで、エンジン12の動力を用いてフロント回転電機FrMGで発電を行い、フロント回転電機FrMGで発電された電力によってリヤ回転電機RrMGを駆動させて走行する走行中に、リヤ回転電機RrMGの異常またはリヤ回転電機RrMGを制御する機器(リヤインバータ30など)の異常によって、リヤ回転電機RrMGで電力を消費できなくなると、リヤ回転電機RrMGで消費されるはずの電力がHVバッテリ28に供給され、HVバッテリ28に過大な電力が供給される虞がある。さらに、車両10が停止するまでの間、リヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力がHVバッテリ28に供給され続けることでも、HVバッテリ28に過大な電力が供給される虞がある。これに対して、ハイブリッド制御部102は、上述したようなリヤ回転電機RrMGの異常によってHVバッテリ28への電力の供給量が急激に増えたとき、フロント回転電機FrMGによって電力を消費する異常時電力消費手段すなわち異常時電力消費部102dを機能的に備えている。尚、異常時電力消費部102dが、本発明の制御部に対応している。
異常時電力消費部102dは、フロント回転電機FrMGで発電した電力をリヤ回転電機RrMGに供給し、供給された電力によってリヤ回転電機RrMGを駆動させて走行する走行状態において、リヤ回転電機RrMG、又は、リヤ回転電機RrMGを制御する機器に異常が発生したかを判定する。リヤ回転電機RrMGを制御する機器は、リヤインバータ30やリヤインバータ30に指令信号を出力するECUなどが該当する。異常時電力消費部102dは、例えばリヤ回転電機RrMG及びリヤ回転電機RrMGを制御する機器(リヤインバータ30など)の異常を検出する不図示の異常検出回路が異常を検出したとき、リヤ回転電機RrMG、又は、リヤ回転電機RrMGを制御する機器に異常が発生したものと判定する。
異常時電力消費部102dは、リヤ回転電機RrMG又はそれを制御する機器の異常を判定すると、リヤ回転電機RrMGを停止させる。次いで、異常時電力消費部102dは、入力クラッチ36を解放可能であるかを判定する。異常時電力消費部102dは、入力クラッチ36が解放可能である場合、入力クラッチ36を解放し、さらに、リヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力でフロント回転電機FrMGからFrMGトルクTmFrを出力してフロント回転電機FrMGを回転させる。これより、フロント回転電機FrMGが噴き上げられ、リヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力をフロント回転電機FrMGで消費することができる。その結果、HVバッテリ28への電力供給をなくすまたは低減することができる。また、入力クラッチ36が解放されることで、駆動力が前輪14に伝達されることがなくなり、車両10が減速させられる。このとき、K0クラッチ34を係合し、フロント回転電機FrMGでエンジン12をクランキングすることで、フロント回転電機FrMGにおける電力の消費量を増加させる必要がある場合には、K0クラッチ34が係合される。または、K0クラッチ34を係合しなくても、フロント回転電機FrMGの回転で所望の電力が消費される場合には、K0クラッチ34は解放される。
又、異常時電力消費部102dは、フロント回転電機FrMGによる電力の消費中に、車両10の車速Vが所定車速V1以下、又は、フロント回転電機FrMGによる電力消費を開始した時点からの経過時間Tpassが所定時間T1に到達したかを判定する。異常時電力消費部102dは、車両10の車速Vが所定車速V1以下、又は、経過時間Tpassが所定時間T1に到達すると、フロント回転電機FrMGによる電力消費を停止し、通常の走行に復帰させる。尚、所定車速V1及び所定時間T1は、予め実験的または設計的に求められ、リヤ回転電機RrMGで発生する逆起電力が小さくなり、HVバッテリ28に過大な電力が供給される虞がなくなる値に設定されている。
異常時電力消費部102dは、入力クラッチ36が解放できない場合、フロント回転電機FrMGにd軸電流を流すことで電力を消費する。このとき、フロント回転電機FrMGからFrMGトルクTmFrが出力されないため、前輪14にフロント回転電機FrMGからのトルクが伝達されて車両10が加速することが防止される。また、異常時電力消費部102dは、車両10の車速Vが所定車速V1以下、又は、フロント回転電機FrMGによる電力消費を開始した時点からの経過時間Tpassが所定時間T1に到達すると、フロント回転電機FrMGによる電力消費を停止し、通常の走行に復帰させる。
又、異常時電力消費部102dは、フロント回転電機FrMGによる電力消費だけでなく、DC/DCコンバータ66、エアコンユニット62、EOP60など、駆動力に影響しない電気機器を使って、リヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力を消費することもできる。
図2は、電子制御装置100の制御作動の要部、すなわちフロント回転電機FrMGによって発電された電力を用いてリヤ回転電機RrMGを駆動させる走行状態で走行中に、リヤ回転電機RrMG、又は、リヤ回転電機RrMGを制御する機器に異常が生じたとき、HVバッテリ28に過大な電力が供給されることを抑制する制御作動を説明するフローチャートである。このフローチャートは、フロント回転電機FrMGによって発電された電力を用いてリヤ回転電機RrMGを駆動させて走行する制御を実行する毎に実行される。
先ず、ハイブリッド制御部102の制御機能に対応するステップST1(以下、ステップを省略)では、フロント回転電機FrMGで発電し、発電された電力がリヤ回転電機RrMGで消費されて車両10が駆動される走行が実行される。次いで、異常時電力消費部102dの制御機能に対応するST2では、リヤ回転電機RrMG又はリヤ回転電機RrMGを制御する機器に異常が発生したかが判定される。ST2が否定される場合、ST1に戻り、フロント回転電機FrMGで発電された電力によってリヤ回転電機RrMGを駆動させる走行が継続して実行される。ST2が肯定される場合、異常時電力消費部102dの制御機能に対応するST3において、リヤ回転電機RrMGの駆動が停止させられる。
次いで、異常時電力消費部102dの制御機能に対応するST4では、入力クラッチ36が解放可能であるかが判定される。ST4が肯定される場合にST5に進み、ST4が否定される場合にST6に進む。異常時電力消費部102dの制御機能に対応するST5では、入力クラッチ36が解放され、さらに、フロント回転電機FrMGがFrMGトルクTmFrを出力することでフロント回転電機FrMGが噴き上げられる。これより、フロント回転電機FrMGにおいてリヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力が消費され、HVバッテリ28への電力供給が抑制又は低減される。又、入力クラッチ36が解放されることで、前輪14への駆動力の伝達が遮断され、車両10が減速させられる。一方、異常時電力消費部102dの制御機能に対応するST6では、フロント回転電機FrMGにd軸電流を流すことで、電力が消費(放電)される。異常時電力消費部102dの制御機能に対応するST7では、車速Vが所定車速V1以下、又は、フロント回転電機FrMGによる電力消費(放電)が開始された時点からの経過時間Tpassが所定時間T1に到達したかに基づいて、フロント回転電機FrMGによる電力消費(放電)を終了するかが判定される。ST7が否定される場合、ST7が肯定されるまでの間、フロント回転電機FrMGによる電力消費(放電)が繰り返し実行される。一方、ST7が肯定される場合、ハイブリッド制御部102の制御機能に対応するST8において、フロント回転電機FrMGによる電力消費が停止され、通常の走行に復帰させられる。
上述のように、本実施例によれば、フロント回転電機FrMGで発電された電力を用いてリヤ回転電機RrMGを駆動させて車両を走行させる走行状態において、リヤ回転電機RrMG又はリヤ回転電機RrMGを制御する機器に異常が発生すると、リヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力によってフロント回転電機FrMGを回転させることで、リヤ回転電機RrMGで発生した逆起電力をフロント回転電機FrMGで消費することができる。その結果、HVバッテリ28に過大な電力が供給されることを回避することができる。このとき、入力クラッチ36が解放されるため、フロント回転電機FrMGで出力される動力が前輪14に伝達されて意図しない加速が発生することも防止される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、前輪14にエンジン12及びフロント回転電機FrMGの動力が伝達可能に構成され、後輪16にリヤ回転電機RrMGの動力が伝達可能に構成されるものであったが、後輪16にエンジン12及びリヤ回転電機RrMGの動力が伝達可能に構成され、前輪14にフロント回転電機FrMGの動力が伝達可能に構成されるものであっても構わない。言い換えれば、リヤ回転電機RrMGで発電された電力がフロント回転電機FrMGに供給され、フロント回転電機FrMGがその電力によって駆動させられるものであっても構わない。この場合には、リヤ回転電機RrMGが本発明の第1回転電機、フロント回転電機FrMGが本発明の第2回転電機にそれぞれ対応し、後輪16が本発明の第1駆動輪、前輪14が本発明の第2駆動輪にそれぞれ対応する。
また、前述の実施例では、リヤ回転電機RrMGに異常が検出されると、入力クラッチ36が解放されるものであったが、必ずしも入力クラッチ36に限定されない。例えば、自動変速機38の係合装置CBが解放されることで、エンジン12と前輪14との間の動力伝達経路が遮断されても構わない。要は、エンジン12と前輪14との間の動力伝達経路を遮断するクラッチであれば、適宜変更することができる。すなわち、自動変速機38の係合装置CBを解放することで、エンジン12と前輪14との間の動力伝達経路を遮断する場合には、係合装置CBが、本発明のクラッチに対応する。
また、前述の実施例では、エンジン12とフロント回転電機FrMGとの間にK0クラッチ34が介挿されていたが、K0クラッチ34は必ずしも必要ではなく、K0クラッチ34を省略して実施しても構わない。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:ハイブリッド車両
12:エンジン
14:前輪(第1駆動輪)
16:後輪(第2駆動輪)
30:リヤインバータ(第2回転電機を制御する機器)
36:入力クラッチ(クラッチ)
100:電子制御装置(制御装置)
102d:異常時電力消費部(制御部)
FrMG:フロント回転電機(第1回転電機)
RrMG:リヤ回転電機(第2回転電機)
12:エンジン
14:前輪(第1駆動輪)
16:後輪(第2駆動輪)
30:リヤインバータ(第2回転電機を制御する機器)
36:入力クラッチ(クラッチ)
100:電子制御装置(制御装置)
102d:異常時電力消費部(制御部)
FrMG:フロント回転電機(第1回転電機)
RrMG:リヤ回転電機(第2回転電機)
Claims (1)
- エンジンと、第1回転電機と、前記エンジンおよび前記第1回転電機と第1駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられているクラッチと、第2駆動輪に動力伝達可能に接続されている第2回転電機と、を備え、
前記エンジンの動力を用いて前記第1回転電機による発電を行い、前記第1回転電機で発電された電力によって前記第2回転電機を駆動させて走行することができる、ハイブリッド車両の制御装置であって、
前記第2回転電機の駆動による走行中に、前記第2回転電機又は該第2回転電機を制御する機器に異常が発生した場合には、前記クラッチを解放し、前記第2回転電機で発生した逆起電力で前記第1回転電機を回転させる制御部を備える
ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020166508A JP2022057973A (ja) | 2020-09-30 | 2020-09-30 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020166508A JP2022057973A (ja) | 2020-09-30 | 2020-09-30 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022057973A true JP2022057973A (ja) | 2022-04-11 |
Family
ID=81111087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020166508A Pending JP2022057973A (ja) | 2020-09-30 | 2020-09-30 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022057973A (ja) |
-
2020
- 2020-09-30 JP JP2020166508A patent/JP2022057973A/ja active Pending
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