JP2022057921A - 発光装置 - Google Patents

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大直 奥
Hironao Oku
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【課題】耐湿性に優れる発光装置を提供すること。【解決手段】発光装置は、第1リード本体部12Aと第1リード本体部から第1方向に延びる第1延伸部14Aとを含む第1リード11Aと、第1リードと離れて位置する第2リード16Aと、第1リード及び第2リードを保持し外側面から第1延伸部が露出する樹脂部20Aと、を備え、第1リード及び第2リードの上面が露出される底面により規定される樹脂凹部20A1を有するパッケージ50Aと、樹脂凹部内に位置する発光素子40と、を備え、第1リードは、第1方向において少なくとも一部が第1延伸部と重なる第1溝31Aと、第1溝よりも溝の深さが深い第2溝32Aと、を有し、第1延伸部から第1溝までの最短距離D1が、第1延伸部から第2溝までの最短距離D2よりも短く、第1溝及び第2溝が樹脂部に覆われるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。
発光素子を用いた発光装置は、高い発光効率を容易に得られるため、ディスプレー等のバックライト及び照明用灯具を含む多くの機器で用いられている。例えば、特許文献1には、一対のリード及びこの一対のリードを支持する樹脂部を有するパッケージと、パッケージに載置された発光素子と、を備える発光装置が開示されている。このような発光装置において、耐湿性の更なる向上が求められている。
特開2018-157087号公報
本開示は、耐湿性に優れる発光装置を提供することを課題とする。
実施形態に開示される発光装置は、第1リード本体部と前記第1リード本体部から第1方向に延びる第1延伸部とを含む第1リードと、前記第1リードと離れて位置する第2リードと、前記第1リード及び前記第2リードを保持し外側面から前記第1延伸部が露出する樹脂部と、を備え、前記第1リード及び前記第2リードの上面が位置する底面により規定される凹部を有するパッケージと、前記凹部内に位置する発光素子と、を備え、前記第1リードは、前記第1方向において少なくとも一部が前記第1延伸部と重なる第1溝と、前記第1溝よりも溝の深さが深い第2溝と、を有し、前記第1延伸部から前記第1溝までの最短距離が、前記第1延伸部から前記第2溝までの最短距離よりも短く、前記第1溝及び前記第2溝が前記樹脂部に覆われる。
本開示の実施形態によれば、耐湿性に優れる発光装置を提供することができる。
第1実施形態に係る発光装置を模式的に示す上面斜視図である。 第1実施形態に係る発光装置を模式的に示す下面斜視図である。 第1実施形態に係る発光装置を模式的に示す上面図である。 図3のIV-IV線における断面図である。 第1実施形態に係る発光装置を模式的に示す下面図である。 第1実施形態に係る発光装置のリードを模式的に示す上面図である。 図6で示すリードを模式的に示す上面斜視図である。 図6で示すリードを模式的に示す下面斜視図である。 図7で示すリードの第1溝周辺を部分的に拡大して示す斜視図である。 図9のX-X線における断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程の一例を示す概略断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程の一例を示す概略断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程の一例を示す概略断面図である。 第2実施形態に係る発光装置を模式的に示す上面図である。 図12のXIII-XIII線における断面図である。 第2実施形態に係る発光装置を模式的に示す下面斜視図である。 図12の第1延伸部及び第1溝周辺を部分的に拡大して示す斜視図である。 図12のXVI-XVI線における断面図である。 第3実施形態に係る発光装置を模式的に示す上面図である。 図17のXVIII-XVIII線における断面図である。 第3実施形態の応用例を示す上面図である。 図19のXX-XX線における断面図である。 第1延伸部の第1変形例を模式的に示す断面図である。 第1延伸部の第2変形例を模式的に示す断面図である。
以下、図面に基づいて詳細に説明する。複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
また、各図は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、一つの実施形態において説明する内容は、他の実施形態にも適用可能である。さらに、構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、理解を容易にする等のために誇張している場合がある。図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の要素の図示を省略することがある。例えば、図1、図3、図12、図17、図19では、封止部材60を省略して図示する。
[発光装置]
本発明の第1実施形態に係る発光装置100Aを図1乃至図10を参照して説明する。
発光装置100Aは、第1リード本体部12Aと第1リード本体部12Aから第1方向に延びる第1延伸部14Aとを含む第1リード11Aと、第1リード11Aと離れて位置する第2リード16Aと、第1リード11A及び第2リード16Aを保持し外側面から第1延伸部14Aが露出する樹脂部20Aと、を備え、第1リード11A及び第2リード16Aの上面が位置する底面により規定される樹脂凹部20A1を有するパッケージ50Aと、樹脂凹部20A1内に位置する発光素子40と、を備えている。さらに、発光装置100Aは、第1リード11Aが、第1方向において少なくとも一部が第1延伸部14Aと重なる第1溝31Aと、第1溝31Aよりも溝の深さが深い第2溝32Aと、を有している。そして、発光装置100Aは、第1延伸部14Aから第1溝31Aまでの第1最短距離D1が、第1延伸部14Aから第2溝32Aまでの第2最短距離D2よりも短く、第1溝31A及び第2溝32Aが樹脂部20Aに覆われている。図3において、第1方向とはX方向(横方向)のことである。また、第1方向は、+X方向(右方向)および-X方向(左方向)の双方を含む。
発光装置100Aは、パッケージ50Aの樹脂凹部20A1内に封止部材60を設けてもよい。
本実施形態においては、第1延伸部14Aの近傍に第1溝31Aが位置することにより、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分(湿気)が発光素子40に付着するまでの経路を長くすることができる。これにより、発光素子40に水分が付着することを抑制できるので発光装置100Aの耐湿性が向上する。また、第1延伸部14Aの近傍に位置する第1溝31Aは、第2溝32Aよりも溝の深さが浅いので、第1延伸部14Aの近傍に第2溝32Aが位置する場合よりも第1延伸部14Aの強度を向上させることができる。これにより、第1延伸部14Aに外力が加わっても第1延伸部14Aが変形することを抑制できるので、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの間に隙間が生じにくくなる。このため、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から水分(湿気)が侵入することを抑制できるので発光装置100Aの耐湿性が向上する。
以下、発光装置100Aの各構成について説明する。
[パッケージ]
パッケージ50Aは、第1リード11A及び第2リード16Aを含むリード部10Aと、リード部10Aと一体に形成された樹脂部20Aと、を備えている。第1リード11Aは、第1リード本体部12Aと、第1リード本体部12Aから第1方向に延びる第1延伸部14Aと、第1リード本体部12Aから第1方向と直交する第2方向に延びる第2延伸部15Aと、を有している。また、第2リード16Aは、第2リード本体部17Aと、第2リード本体部17Aから第2方向に延びる第3延伸部18Aと、を有している。図3において、第2方向とは、Y方向(縦方向)のことである。また、第2方向は、+Y方向(上方向)および-Y方向(下方向)の双方を含む。
パッケージ50Aは、樹脂部20A及びリード部10Aを備えている筐体である。パッケージ50Aは、樹脂凹部20A1を有している。樹脂凹部20A1の底面には第1リード11Aの上面の一部および第2リード16Aの上面の一部が位置する。樹脂凹部20A1内には、発光素子40が載置される。パッケージ50Aは、樹脂凹部20A1の枠状の上面と、その上面と反対側に位置しリード部10Aの一部を露出する下面と、を有している。また、パッケージ50Aは、上面視において略四角形の外形形状を有している。図3に示すように、パッケージ50Aは、半時計周りに第1側壁21A、第2側壁22A、第3側壁23A、及び第4側壁24Aの4つの側壁を有している。
第1側壁21Aと第3側壁23Aとは対向し、且つ、平行に延びている。第2側壁22Aと第4側壁24Aとは対向し、且つ、平行に延びている。第1リード11Aは、第1リード本体部12Aから第1方向に延びる2つの第1延伸部14Aを有する。第1側壁21Aの外側面から一方の第1延伸部14Aの先端面14A3が露出し、第3側壁23Aの外側面から他方の第1延伸部14Aの先端面14A3が露出する。第2側壁22Aの外側面から2つの第2延伸部15Aの先端面15A3が露出する。第4側壁24Aの外側面から第3延伸部18Aの先端面18A3が露出する。
第1側壁21Aの外側面と一方の第1延伸部14Aの先端面14A3とは、同一平面に位置する。第3側壁23Aの外側面と他方の第1延伸部14Aの先端面14A3とは、同一平面に位置する。また、第2側壁22Aの外側面と第2延伸部15Aの先端面15A3とは、同一平面に位置する。さらに、第4側壁24Aの外側面と第3延伸部の先端面18A3とは、同一平面に位置する。なお、本明細書において、同一平面とは、各面の差が、±15μm以内の変動は許容されるものとする。
第1リード本体部12Aの上面と反対側の面となる第1リード本体部下面13Aは、樹脂部20Aから露出する第1リード露出下面13A11を有している。第2リード本体部17Aの上面と反対側の面となる第2リード本体部下面19Aは、樹脂部20Aから露出する第2リード露出下面19A11を有している。第1リード露出下面13A11と第2リード露出下面19A11とは同一平面となるように配置されている。第1リード露出下面13A11が樹脂部20Aから露出しているので、発光素子40から発生する熱をリード部10Aから下方に向けて効率よく放熱することができる。
図6に示すように、リード部10Aは、第1リード11Aと、第2リード16Aと、を備えている。第1リード11Aは、第1リード本体部12Aと、第1延伸部14Aと、第2延伸部15Aと、を有する。また、第2リード16Aは、第2リード本体部17Aと、第3延伸部18Aを有する。さらに、第1リード11Aの上面の一部と、第2リード16Aの上面の一部とは、同一平面となるように配置されている。
上面視における第1リード11Aの面積は特に限定されないが、本実施形態においては、第2リード16Aの面積よりも大きい。第1リード11Aの上面には発光素子40が載置されているので、第1リード11Aの面積が大きくなることにより発光装置の放熱性が向上する。第1リード本体部12Aの上面は、発光素子40が載置される第1上面12A1を備えている。本実施形態においては、第1リード本体部12Aは、第1上面12A1よりも上方に位置する第2上面12A2を備えている。また、第2上面12A2は、第1延伸部14Aに連続していてもよい。このようにすることで、第1延伸部14Aの上面を第1上面12A1よりも上方に位置させることができる。これにより、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの接触面積を大きくしやすくなるので、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの密着性が向上する。なお、第1リード本体部12Aは第2上面12A2を備えていなくてもよい。
本実施形態においては、第1リード本体部12Aは、2つの発光素子40を載置することができる大きさの第1上面12A1を備えている。第1リード11Aは、略矩形の第1リード本体部12Aと、第1延伸部14Aと、第2延伸部15Aと、を有している。第1延伸部14A及び第2延伸部15Aは、略矩形の第1リード本体部12Aの外縁から延びている。略矩形である第1リード本体部12Aの4辺のそれぞれを第1辺A11、第2辺A12、第3辺A13、第4辺A14とする。図6に示すように、第2リード16Aに隣り合って対向する位置の辺を第1辺A11とし、その第1辺A11から半時計周りに第2辺A12、第3辺A13、第4辺A14とする。
第1リード本体部12Aは、第1上面12A1において、第2辺A12、第3辺A13、第4辺A14に沿う溝を有している。溝は、第1溝31Aと、第2溝32Aと、を備えている。また、第1リード本体部12Aは、第1上面の周縁近傍に第1上面よりも上方に位置する第2上面12A2を有する。第2上面12A2は、湾曲凸部12A20の上面の少なくとも一部である。湾曲凸部12A20は、図10で示すように、第1リード本体部12Aの外周端から第1溝31Aまでの範囲に位置する。第1リード11Aは、上面視において第2辺A12及び第4辺A14からそれぞれ延びる第1延伸部14Aと、第3辺A13から延びる第2延伸部15Aと、を備えている。湾曲凸部12A20は、第1上面12A1から上方に湾曲して第1延伸部14Aに連続している。なお、第2上面12A2は、曲面であることや平面であることや、曲面及び平面の両方を備える面であってもよい。第2上面12A2が曲面であることにより、第2上面12A2の傾斜角度がなだらかに変化するので第2上面12A2の覆う樹脂部20Aにクラックが発生することを抑制できる。
第1リード11Aは、2つの第1溝31Aを有している。一方の第1溝31Aは、第1方向において一方の第1溝31Aの近傍に位置する第1延伸部14Aと重なり第2辺A12に沿っている。他方の第1溝31Aは、第1方向において他方の第1溝31Aの近傍に位置する第1延伸部14Aと重なり第4辺A14に沿っている。第1方向において、第1溝31Aと第1延伸部14Aとが重なることにより、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分(湿気)が発光素子40に付着するまでの経路を長くすることができる。これにより、発光素子40に水分が付着することを抑制できるので発光装置100Aの耐湿性が向上する。
第2溝32Aは、一方の第1溝31の一端に繋がる第2A溝部32A1と、一方の第1溝31の他端に繋がる第2B溝部32A2と、他方の第1溝31の一端に繋がる第2C溝部32A3の3つを有している。一方の第1溝31Aと、第2A溝部32A1と第2B溝部32A2の少なくとも一部は、第1側壁21Aに覆われている。他方の第1溝31Aと、第2C溝部32A3の少なくとも一部は、第3側壁23Aに覆われている。
一方の第1溝31Aは、第2辺A12に沿って第2方向(Y方向)に延びている。また、他方の第1溝31Aは、第4辺A14に沿って第2方向(Y方向)に延びている。第1延伸部14Aは、第1リード本体部12Aの第2上面12A2と連続している。本実施形態においては、第1溝31Aの一方の縁部(溝側面)と、第2上面12A2の立上部12A21とが連続している。つまり、第2上面12A2は、第1延伸部14A及び第1溝31Aと連続している。第2上面12A2が第1第1溝31Aと連続していることにより、第2上面12A2と第1第1溝31Aとが離れている場合よりも発光装置を小型化することができる。
第1延伸部14Aから第1溝31Aまでの第1最短距離D1は、第1延伸部14Aからの第2溝32Aまでの第2最短距離D2よりも短い。第1溝31Aの第2方向における最大長さは、第1溝31Aの近傍に位置する第1延伸部14Aの第2方向における最大長さと同等あるいは、それ以上となる長さであることが好ましい。このようにすることで、第1溝31Aの長さが長くなるので、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分を第1溝31Aで堰き止めやすくなる。また、一方の第1溝31Aの一端は第2A溝部32A1と繋がり、一方の第1溝31Aの他端は第2B溝部32A2と繋がっている。このように、第1溝31Aが第2A溝部32A1及び第2B溝部32A2と繋がることが好ましい。これにより、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分を第1溝31A、第2A溝部32A1、及び/又は、第2B溝部32A2で堰き止めやすくなる。
さらに、他方の第1溝31Aは、第1辺A11側の一端が第2C溝部32A3と繋がり、第3辺A13側の他端が、第2B溝部32A2と離れている。このように、第1溝31Aと第2C溝部32A3とが繋がることが好ましい。これにより、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分を第1溝31A及び/又は第2C溝部32A3で堰き止めやすくなる。
本実施形態において、第1溝31Aは、第2溝32Aよりも溝が浅い。また、第1溝31Aの幅は、第2溝32Aの幅よりも短い。これにより、第1延伸部14Aの近傍に第2溝32Aが位置する場合よりも第1延伸部14Aの強度を向上させることができる。このため、第1延伸部14Aに外力が加わっても第1延伸部14Aが変形することを抑制できるので、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの間に隙間が生じにくくなる。なお、本明細書において溝の幅とは、上面視において溝の長さが最大になる方向と直交する方向における溝の長さの最大値を意味する。例えば、第1溝31Aの幅とは、第2方向において第1溝31Aの長さが最大になる場合は、第1方向における第1溝31Aの長さの最大の値のことである。
第2溝32Aは、第2辺A12に沿って第2方向に延びる第2A溝部32A1と、第4辺A14に沿って第2方向に延びる第2C溝部32A3と、第3辺A13に沿って第1方向に延びる第2B溝部32A2と、を備えている。
第2A溝部32A1の一端は、第1リード本体部12Aの第1辺A11に繋がる。つまり、第2A溝部32A1は、第1リード11Aの外縁にまで延びている。これにより、第1リード11Aと樹脂部20Aの接触面積を大きくすることができるので、第1リード11Aと樹脂部20Aの密着性が向上する。また、金型を用いたトランスファモールド法、射出成形法、圧縮成形法などにより樹脂部20Aを形成する場合には、第2A溝部32A1が第1リード11Aの外縁まで位置することにより樹脂部20Aが未充填になることを抑制することができる。
第2B溝部32A2は、第3辺A13に沿って延びている。第2B溝部32A2は、第3辺A13に沿って延びる部分は、第2辺A12から第4辺A14に近づくにつれて第1方向における第3辺A13までの距離が長くなっている。また、第2B溝部32A2は、第2辺A12側から第3辺A13側に湾曲する部分を有している。
第2溝32Aは、第1方向において第1延伸部14Aと重ならないことが好ましい。このようにすることで、第1延伸部14Aの強度が低下することを抑制することができる。第1リードが複数の第1延伸部14A及び複数の第2溝32Aを有する場合には、1つの第1延伸部14Aとその第1延伸部14Aに最も近い位置にある第2溝32Aとが第1方向において重ならないことが好ましい。
第1リード本体部下面13Aは、樹脂部20Aから露出する第1リード露出下面13A11と、第1リード露出下面13A11の周囲において、樹脂部20Aに覆われる第1周縁段差面13A12と、を有している。第1周縁段差面13A12は、第1リード本体部12Aの第1辺A11、第2辺A12及び第4辺A14の周縁に沿って位置し、第3辺A13の周縁の一部には位置していない。なお、第1周縁段差面13A12において、第1リード本体部12Aの第2上面12A2に対向する位置では、第1周縁段差面はさらに段差を有している。この段差があることで第1延伸部14Aと樹脂部20Aとの密着性を高めることができる。
第1延伸部14Aは、上面視において第1リード本体部12Aの第2辺A12及び第4辺A14から第1方向に延びている。本実施形態においては、第1延伸部14Aは、湾曲凸部12A20と繋がって連続している。第1リード本体部12Aの第2上面12A2は、立上部12A21から立ち上がる湾曲部分を含んでいる。第1延伸部14Aの上面、側面及び下面は樹脂部20Aにより覆われている。第1延伸部14Aは、第1リード本体部の上面の少なくとも一部よりも上方に位置する。このようにすることで、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの接触面積を大きくすることができるので、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの密着性が向上する。
上面視において、第2延伸部15Aは、第1リード本体部12Aの第3辺A13から第2方向に延びている。第2延伸部15Aから第1溝31Aまでの最短距離は、第2延伸部15Aから第2溝32Aまでの最短距離よりも短い。第2延伸部15Aの近傍に第2溝32Aが位置することにより、第2延伸部15Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分(湿気)が発光素子に付着するまでの経路を長くすることができる。これにより、発光素子に水分が付着することを抑制できるので発光装置の耐湿性が向上する。上面視において、第2延伸部15Aの幅W2は、第1延伸部14Aの幅W1よりも小さいことが好ましい。これにより、第2延伸部15Aと樹脂部20Aの間は、第1延伸部14Aと樹脂部20Aのよりも隙間が生じにくくなる。これにより、第2延伸部15Aと樹脂部20Aの間から水分(湿気)が侵入することを抑制できる。なお、第1延伸部14Aの近傍には溝の深さが浅い第1溝31Aが位置することで、第2溝32Aが近傍に位置するよりも第1延伸部14Aの強度を向上させることができる。これにより、第1延伸部14Aに外力が加わっても第1延伸部14Aが変形することを抑制できるので、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの間に隙間が生じることを抑制できる。
第2リード16Aは、略矩形の第2リード本体部17Aと、第2リード本体部17Aから第2方向に延びる第3延伸部18Aを備えている。第2リード本体部17Aの4辺のそれぞれを第1辺A21、第2辺A22、第3辺A23、第4辺A24とする。図6に示すように、第1リード11Aに隣り合って対向する位置の辺を第1辺A21とし、その第1辺A21から半時計周りに第2辺A22、第3辺A23、第4辺A24とする。第2リード16Aは、上面視において第1辺A21に対向する第3辺A23から第2方向に延びる第3延伸部18Aを、本実施形態では2つ有している。
第2リード本体部17Aは、その下面となる第2リード本体部下面19Aの一部を樹脂部20Aから露出させて他方の接続端子としている。第2リード本体部下面19Aは、樹脂部20Aから露出する第2リード露出下面19A11と、この第2リード露出下面19A11の周囲において、樹脂部20Aに覆われる第2周縁段差面19A12と、を有している。第2周縁段差面19A12は、第2リード本体部17Aの第1辺A21、第2辺A22及び第4辺A24の下面周縁に沿って位置し、第3辺A23の下面周縁の一部には位置していない。
第3延伸部18Aの位置や形状や数は特に限定されない。例えば、第2方向において第2延伸部15Aと重なる位置に第2延伸部15Aと同じ形状で同じ数の第3延伸部18Aが位置していてもよい。上面視において、第3延伸部18Aの幅W3は、第1延伸部14Aの幅W1よりも小さいことが好ましい。このようにすることで、第3延伸部18Aと樹脂部20Aとの間に隙間が生じにくくなり発光装置の耐湿性が向上する。第2リード本体部は上面に溝を有していてもよく、有していなくてもよい。第2リード本体部が上面に溝を有していない場合には第2リード上に発光素子を配置しないことが好ましい。このようにすることで、第3延伸部18Aと樹脂部20Aとの間から、仮に、水分が侵入したとしても発光素子に付着するまでの経路を長くすることができる。これにより、発光素子に水分が付着することを抑制できるので発光装置の耐湿性が向上する。また、第2リード本体部が上面に溝を有していないことにより第3延伸部18Aの強度を向上させることができる。これにより、第3延伸部18Aに外力が加わっても第3延伸部18Aが変形することを抑制できるので、第3延伸部18Aと樹脂部20Aの間に隙間が生じにくくなる。
リード部10Aは、銅等の基材と、基材を被覆する金属層とを有していることが好ましい。基材は、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、鉄、ニッケル、又はこれらの合金、燐青銅、鉄入り銅などの金属を含む。これらは単層であってもよいし、積層構造(例えば、クラッド材)であってもよい。特に、基材には安価で放熱性が高い銅を用いることが好ましい。金属層は、例えば、銀、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、ロジウム、金、銅、又はこれらの合金などを単層又は複数層とすることができる。
なお、リード部10Aは、金属層が設けられていない領域があってもよい。また、リード部10Aにおいて、上面に位置する金属層と、下面に位置する金属層とは異なっていてもよい。例えば、上面に位置する金属層はニッケルの金属層を含む複数層からなる金属層であり、下面に位置する金属層はニッケルの金属層を含まない金属層とすることができる。
リード部10Aの上面に位置する金属層の厚みは、下面に位置する金属層の厚みよりも厚いほうが好ましい。これにより、発光素子40から出射される光を上面側の金属層で効率よく反射させることができるとともに、下面側の金属層はコストを抑制するために薄くできる。上面の金属層の厚みと、下面の金属層の厚みとを異なる厚みとする場合は、それぞれの金属層の層数は同じで、そのうちの一部又は全ての層の厚みを異ならせることで、全体の厚みを変えてもよい。あるいは、上面の金属層と下面の金属層の層数を異なるようにすることで、全体の厚みを変えてもよい。
また、リード部10Aの最表面に銀または銀合金のめっき層が位置する場合は、銀または銀合金のめっき層の表面に酸化ケイ素等の保護層が設けられることが好ましい。これにより、大気中の硫黄成分等により銀または銀合金のめっき層が変色することを抑制できる。保護層の成膜方法は、例えばスパッタ、原子層堆積法等の真空プロセスによって成膜することができ、その他の既知の方法を用いてもよい。
[樹脂部]
樹脂部20Aは、パッケージ50Aを構成する一部材であり、リード部10Aと一体的に形成される。樹脂部20Aは、パッケージ50Aの樹脂凹部20A1を規定する第1側壁21A、第2側壁22A、第3側壁23A及び第4側壁24Aを有している。また、樹脂部20Aの一部は、樹脂凹部20A1の底面を規定している。例えば、樹脂凹部20A1内において、第1リード11Aと第2リード16Aの間に位置する樹脂部20Aの一部が、樹脂凹部20A1の底面を規定している。
第1側壁21A及び/又は第3側壁23Aは、第1溝31Aの少なくとも一部を覆っている。例えば、第1側壁21A及び第3側壁23Aは、第1溝31Aの全部を覆っていてもよい。第1側壁21A及び/又は第3側壁23Aは、第2溝32Aの少なくとも一部を覆っている。例えば、第2A溝部32A1の一部は第1側壁21Aに覆われ、第2A溝部32A1の他の一部は第1側壁21Aから露出していてもよい。各側壁は、内側面が発光素子40から出射される光を上方に反射させ、効率よく取り出させることができるように傾斜角度を備えている。
樹脂部20Aは、図3で示すように、樹脂凹部20A1の4つの角部分の1つ(図3では、第3側壁23Aと第4側壁24Aとの角部)において、内側角部の形状を他の内側角部の形状と異ならせている。これにより、発光装置の極性が容易に分かる。
樹脂部20Aは、母材となる樹脂材料として、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の公知の材料を用いることができる。熱可塑性樹脂の場合には、例えば、ポリフタルアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、不飽和ポリエステル等を用いることができる。熱硬化性樹脂の場合には、例えば、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂等を用いることができる。特に、樹脂材料として、耐熱性及び耐光性に優れたエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
樹脂部20Aは、光反射性物質をさらに含むことが好ましい。光反射性物質としては、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライトなどを挙げることができる。樹脂部20Aは、光反射性物質を含むことにより、発光素子40から出射される光を効率よく反射させることができる。例えば、酸化チタンを用いる場合は、樹脂部20Aの全重量に対して、20重量%以上60重量%以下の割合で酸化チタンを含むことが好ましく、25重量%以上55重量%以下の割合で酸化チタンを含むことがより好ましい。樹脂部20Aは、発光素子40からの光に対し、60%以上の反射率を有することが好ましく、より好ましくは90%以上の反射率を有する。
また、樹脂部20Aは、発光装置のコントラストを向上させるために、発光装置の外光(多くの場合、太陽光)に対して光反射率が低いものを用いてもよい。この場合、通常は黒色ないしそれに近似した色であることが好ましい。この時の充填剤としてはアセチレンブラック、活性炭、黒鉛などのカーボンや、酸化鉄、二酸化マンガン、酸化コバルト、酸化モリブデンなどの遷移金属酸化物、もしくは有色有機顔料などを目的に応じて利用することができる。
[発光素子]
パッケージ50Aの樹脂凹部20A1の底面には、発光素子40が載置される。発光素子40には、発光ダイオード素子などの半導体発光素子を用いることができる。発光素子40は、特に、紫外領域から可視領域までの発光が可能な窒化物半導体(InAlGa1-x-yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を含むことが好ましい。また、1つの凹部に載置される発光素子40は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい(本実施形態では2つの例を示している)。1つの樹脂凹部20A1に載置される発光素子40が2つである場合は、例えば、それぞれ青色光および緑色光を出射する発光素子40であってよい。また、1つの樹脂凹部20A1に載置される発光素子40が3つである場合は、それぞれ、青色光、緑色光、赤色光を出射する発光素子40であってよい。発光素子40が2つ以上ある場合は、各発光素子40は直列、並列または直列と並列の組み合わせで電気的に接続される。また、発光素子40は、電極形成面を上側にして載置(フェイスアップ実装)する、または、電極形成面を下側にして載置(フリップチップ実装)する、のいずれであってもよい。
発光素子40は、リード部10Aの第1リード本体部12Aの上に、接合部材を介して載置される。接合部材としては、例えば、樹脂部20Aで例示した樹脂材料を含む樹脂、錫-ビスマス系、錫-銅系、錫-銀系、金-錫系などの半田、銀、金、パラジウムなどの導電性ペースト、バンプ、異方性導電材、低融点金属などのろう材等を用いることができる。
[保護素子]
パッケージ50Aの樹脂凹部20A1の底面には、保護素子43が設けられてもよい。保護素子43は、静電気や高電圧サージから発光素子40を保護するための素子である。具体的には、保護素子43としてツェナーダイオードが挙げられる。発光素子40からの光を保護素子43が吸収することを抑えるために、保護素子43は、白色樹脂などの光反射部材により被覆されていてもよい。保護素子43と発光素子40とは並列で電気的に接続される。
なお、発光素子40の電気的な接続は、本実施形態では、一例としてワイヤ42を介して行っている。また、保護素子43の電気的な接続は、ワイヤ44を介して行っている。ここで使用されるワイヤ42,44は、おなじ太さで同じ材質のものを使用してもよい。
[封止部材]
発光素子40等が載置された後、パッケージ50Aの樹脂凹部20A1内には、封止部材60が配置されてもよい。封止部材60は、樹脂凹部20A1の底面に位置する発光素子40等を被覆し、発光素子40等を外力や埃、水分などから保護することができる。
封止部材60は、発光素子40から出射される光の60%以上を透過するもの、さらに90%以上を透過するものが好ましい。封止部材60の材料としては、樹脂部20Aで用いられる樹脂材料を用いることができ、母体となる樹脂として熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができ、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂またはこれらを1つ以上含む樹脂を用いることができる。封止部材60は単一層であってもよく、複数層であってもよい。また、封止部材60には、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムなどの光散乱粒子を分散させてもよい。
封止部材60は、発光素子40からの光の波長を変換する材料(蛍光体等)を含んでいてもよい。このようにすることで、発光装置の色調整が容易になる。封止部材60に含まれる蛍光体は1種類でもよく複数種類でもよい。封止部材60に含まれる蛍光体は分散していてもよく、偏在していてもよい。蛍光体には、公知の材料を適用することができる。蛍光体の例としては、KSF系蛍光体等のフッ化物系蛍光体、CASN等の窒化物系蛍光体、YAG系蛍光体、βサイアロン蛍光体等である。KSF系蛍光体およびCASNは、青色光を赤色光に変換する蛍光体の例である。YAG系蛍光体は、青色光を黄色光に変換する蛍光体の例である。βサイアロン蛍光体は、青色光を緑色光に変換する蛍光体の例である。蛍光体は、量子ドット蛍光体であってもよい。
[発光装置の製造方法]
本開示の発光装置の製造方法の一実施形態を図11A乃至図11Cを参照して説明する。なお、図11A乃至図11Cでは、リードフレームにおいて複数形成されるうちの1つの第1延伸部、又は、1つの延伸部及と樹脂部との部分について模式的に断面状態として示している。
まず、図11Aで示すように、リード部10Aとなるリードフレームを準備する。リードフレームは、予め加工されており、リード部10Aの第1リード11Aとなる部分と、第2リード16Aとなる部分と、を有する複数のユニットと、複数の連結部と、を有する。複数のユニットは、行列状に配列される。また、複数の連結部のそれぞれは、複数のユニットのうち一のユニットと、一のユニットと隣接する他のユニットとを連結する。
第1リード11Aの上面から下側に押圧するプレス加工を施すことにより第2溝32Aを形成する。次に、図11Bに示すように、各ユニットにおいて、第1延伸部14A、第2上面12A2を有する湾曲凸部12A20、及び、第1溝31Aの形状をプレス工具T11及びプレス工具T12を用いたプレス加工により形成する。具体的には、第1延伸部14A及び湾曲凸部12A20に対応する部分は、プレス加工によってリードフレームの下面側から上面側に押し上げられ、押し上げられた部分の下方には窪み部が形成される。第1溝31Aは、既に形成されている第2溝32Aに繋がるように形成してもよい。なお、第1溝31A及び第2溝32Aは、同時にプレス加工により形成してもよく、別々のプレス加工によって形成してもよい。また、第1溝31Aの後に第2溝32Aを形成してもよい。同様に、第1延伸部14A、第2延伸部15A及び第3延伸部18Aは、同時にプレス加工により形成してもよく、別々のプレス加工によって形成してもよい。
図11Cに示すように、プレス加工が施されたリードフレームに樹脂部20Aを一体成型した集合基板を作成する。集合基板は、リードフレームと樹脂部20Aとを含み、個片化前のパッケージが集合したものである。樹脂部20Aは、各延伸部及び湾曲凸部12A20を覆い、各延伸部の下面側の窪み部内にその一部が配置するように設けられる。
集合基板は、上側に複数の樹脂凹部20A1を備えており、各樹脂凹部20A1の底面には、第1リード11A及び第2リード16Aが位置する。そして、樹脂凹部20A1内には発光素子40、保護素子43や封止部材60が配置される。
次に、集合基板を個片化し、複数の発光装置100Aを得る。集合基板を個片化する際は、樹脂部20Aとリードフレームとを同時に切断する。これにより、各発光装置100の外側面において、各連結部の一部である各延伸部の先端面が外側面と同一平面になるように形成される。集合基板を個片化する方法としては、リードカット金型、ダイシングソーによる切断またはレーザー光による切断等の種々の方法を用いることができる。なお、溝の形成工程及び/又は樹脂部20Aの形成工程等は、自らが行ってもよく、市販品を購入して溝が形成されたリードフレーム等を準備してもよい。
第2実施形態に係る発光装置100Bを図12乃至図16を参照して説明する。
なお、第1実施形態と異なる構成は、第1延伸部14B及び第2上面12B2であり、この第1延伸部14B及び第2上面12B2の構成を中心に説明する。なお、その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、数字にAを付した記号として説明した部分を、数字にBを付した記号として必要に応じて説明し、同じ説明を繰り返さないために適宜説明を省略する。
発光装置100Bは、第1リード本体部12Bと第1リード本体部12Bから第1方向に延びる第1延伸部14Bとを含む第1リード11Bと、第1リード11Bと離れて位置する第2リード16Bと、第1リード11B及び第2リード16Bを保持し外側面から第1延伸部14Bが露出する樹脂部20Bと、を備え、第1リード11B及び第2リード16Bの上面が位置する底面により規定される樹脂凹部20B1を有するパッケージ50Bと、樹脂凹部20B1内に位置する発光素子40と、を備えている。さらに、発光装置100Bは、第1リード11Bが、第1方向において少なくとも一部が第1延伸部14Bと重なる第1溝31Bと、第1溝31Bよりも溝の深さが深い第2溝32Bと、を有している。そして、発光装置100Bは、第1延伸部14Bから第1溝31Bまでの第1最短距離D1が、第1延伸部14Bから第2溝32Bまでの第2最短距離D2よりも短く、第1溝31B及び第2溝32Bが樹脂部20Bに覆われている。
図12に示すように、第1リード11Bは、第1リード本体部12Bと、第1リード本体部12Bから第1方向に延びる第1延伸部14Bと、第1リード本体部12Bから第2方向に延びる第2延伸部15Bと、を備えている。第1リード本体部12Bの第1上面12B1には、第1溝31B及び第2溝32Bが位置している。また、第2リード16Bは、第2リード本体部17Bから第2方向に延びる2つの第3延伸部18Bを備えている。
第1延伸部14Bは、発光素子40が載置される第1上面よりも上方に位置する。本実施形態では、第1延伸部14Bと第1溝31Bの間において、第1リード11Bの上面は平坦な面を有する。第1延伸部14Bと第1溝31Bの間に位置する第1リード11Bの上面は第1上面と同一平面である。第1リード11Bの上面が第1延伸部14Bと第1溝31Bの間において平坦な面を有することで、第1延伸部14Bと樹脂部20Bの隙間から侵入した水分(湿気)が発光素子に付着するまでの経路を長くすることができる。
第1リード本体部12Bの下面は樹脂部20Bから露出する第1リード露出下面13B11を有する。第1リード露出下面13B11は、第1リード露出本体面と、第1リード延伸露出面13B13と、を有する。下面視において、第1リード露出本体面の面積は第1リード延伸露出面13B13の面積よりも大きい。1リード延伸露出面13B13は、第1リード露出本体面から第1延伸部14B側に延びる。上面視において、第1リード延伸露出面13B13は、第1延伸部14Bと第1リード露出本体面の間に位置する。これにより、第1延伸部14Bの近傍に位置する第1リード本体部12Bの厚みを増やすことができるので第1延伸部14Bの強度が向上する。これにより、第1延伸部14Bに外力が加わっても第1延伸部14Bが変形することを抑制できる。
第2延伸部15B、第1溝31B、第2溝32B、及びその他の第1リード11Bの構成、第3延伸部18Bを備える第2リード16Bの構成、第1側壁21B、第2側壁22B、第3側壁23B、第4側壁24Bを樹脂凹部20B1の側壁として有する樹脂部20Bの構成、発光素子40、保護素子43等のその他の構成は既に説明したものと同等であるため説明を省略する。また、発光装置の製造方法についても、第1延伸部14B及び第1露出部の構成が異なことに対応する工具を用いるのみで、ほぼ同じ工程により製造することが可能である。
本開示の第3実施形態係る発光装置100Cについて、図17及び図18を参照して説明する。
発光装置100Cは、第1実施形態の発光装置100Aにおいて、第1リード本体部12Aの上面に発光素子40の周囲を囲む第3溝33Cを更に備えている。
第3溝33Cは、第1溝31A及び第2溝32Aから離れた位置で、上面視において発光素子40の外縁に沿って位置する。上面視において、第3溝33Cは、矩形環状である。この第3溝33Cは、第1溝31Aの溝の深さより深く、第2溝32Aの溝の深さより浅い。第3溝33Cが、第1溝31Aの溝の深さより深いことで第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分(湿気)が発光素子に付着するまでの経路を長くすることができる。第3溝33Cが、第2溝32Aの溝の深さより浅いことで第1リードの体積を大きくすることができる。これにより、発光素子40からの熱が第1リードに伝わりやすくなる。更に、第3溝33Cは、溝幅を、第1溝31Aの溝幅と同等あるいは同等以上とし、第2溝32Aの溝幅よりも小さい。
発光装置100Cは、発光素子40の周縁を囲むように第1リード本体部12Aの上面に第3溝33Cを有しているので、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分(湿気)が発光素子に付着するまでの経路を長くすることができる。これにより、発光素子に水分が付着することを抑制できるので発光装置の耐湿性が更に向上する。同様に、第2実施形態の発光装置100Bが、第1リード本体部12Aの上面に発光素子40の周囲を囲む第3溝33Cを備えていてもよい。
図19及び図20に示すように、樹脂凹部20A1(第3実施形態を代表して例示する)内に反射性部材130を設ける構成としてもよい。反射性部材130は樹脂凹部20A1の底面の一部と、樹脂凹部20A1の側面の少なくとも一部を覆う。反射性部材130は、発光素子40から離れて位置することが好ましい。このようにすることで、発光素子40からの光が反射性部材130に遮られることを抑制することができる。第1リード本体部12Aの上面が発光素子40の周囲を囲む第3溝33Cを有する場合には、反射性部材130は、第3溝33Cの外周縁の位置まで設けられていてもよい。例えば、反射性部材130が、樹脂部材と光反射性物質とを含む場合には、硬化前の反射性部材130を第3溝33Cによって堰き止めることができる。これにより、反射性部材130と発光素子40が接することを抑制することができる。
反射性部材130で使用される樹脂部材としては、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂の1種以上を含む樹脂又はハイブリッド樹脂等からなる樹脂部材を用いることができる。反射性部材130で使用される光反射性物質としては、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライトなどが挙げられる。
なお、発光装置100Dが第3溝33Cを有していなくても、発光素子40の周縁までの範囲に反射性部材130を配置してもよい。
反射性部材130は、封止部材60により覆われてもよい。発光装置100Dでは、反射性部材130を有することで、発光素子40から照射された光の取出し効率を向上させることができる。
また、各実施形態において、第1延伸部の上面は、凸部又は凹部を有していてもよい。なお、第1実施形態から第3実施形態で説明した第1延伸部を共通の符号14として代表して説明する。図21に示すように、第1延伸部14の上面は、凸部141aを有していてもよい。このようにすることで、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分(湿気)が発光素子に付着するまでの経路を長くすることができる。凸部141aの反対側に位置する第1延伸部14の下面は凹部141bを有していてもよい。第1延伸部14の下面に凹部141bが形成されることで第1延伸部14と樹脂部20Aとの密着性が向上する。
さらに、図22に示すように、第1延伸部14の上面は、凹部142aを有していてもよい。このようにすることで、第1延伸部14Aと樹脂部20Aの隙間から侵入した水分(湿気)が発光素子に付着するまでの経路を長くすることができる。凹部142aの反対側に位置する第1延伸部14の下面は凸部142bを有していてもよい。第1延伸部14の下面に凸部142bが形成されることで第1延伸部14と樹脂部20Aとの密着性が向上する。
また、パッケージ50A、50Bでは、第1側壁21A及び第3側壁23Aの外側面において、第1延伸部14A、14Bの先端面14A3、14B3が複数露出するように第2辺A12、B12及び第4辺A14、B14に複数の第1延伸部14A、14Bを設けてもよい。1つの外側面において複数の第1延伸部14A、14Bを設けることで、樹脂部20A、20Bとリード部10A、10Bの密着性が向上する。また、1つの幅広な第1延伸部14A、14Bを設けるよりも、複数の幅狭な第1延伸部14A、14Bを設けたほうが、個片化工程の切断時において、第1延伸部14A、14Bの近傍に発生する応力を小さくすることができる。
第1延伸部14Aの上面視における外側面に沿った方向の幅W1は、第2延伸部15Aの上面視において外側面に沿う方向の幅W2、及び、第3延伸部18Aの上面視において外側面に沿う方向の幅W3と同じ幅であってもよい。また、幅W1、W2、W3は、それぞれ異なっていてもよい。
第1溝31A、31B、第2溝32A、32B、第3溝33Cは、その断面形状は特に限定されるものではなく、矩形でもよく、半円形でもよい。また、第2溝32A、32Bは、一端を第1溝31A、31Bから離れるように配置した例として説明したが、第1溝31A、31Bの一端側と繋がって連続してもよい。
さらに、第3溝33Cは、上面視において、矩形環状として説明したが、発光素子40を囲み、第1溝31A、31B及び第2溝32A、32Bから離れていれば、その形状は限定されるものではない。第3溝33Cの形状は、例えば、小判型環状、円環状等であってもよい。
なお、パッケージ50A、50Bの上面視における外形形状は、図3又は図12に示すような四角形とするほか、他の形状を有していてもよい。また、パッケージ50A,50Bの凹部の開口形状は、四角形、円形、楕円形等の公知の形状とすることができる。更に、凹部の開口形状は、図3又は図12に示すように上面視において、四角形の凹部の開口の1つの角部を面取りするなど、前述の開口形状の一部を変形させることができる。これにより、開口の一部をアノードマークまたはカソードマークなど発光装置の極性を示す目印として機能させることができる。
100A、100B、100C、100D 発光装置
10A、10B リード部
11A、11B 第1リード
12A、12B 第1リード本体部
12A1、12B1 第1上面
12A2、12B2 第2上面
12A20、12B20 湾曲凸部
A11、B11 第1辺(第1リード本体部の)
A12、B12 第2辺(第1リード本体部の)
A13、B13 第3辺(第1リード本体部の)
A14、B14 第4辺(第1リード本体部の)
13A、13B 第1リード本体部下面
13A11、13B11 第1リード露出下面
13A12、13B12 第1周縁段差面
13B13 第1リード延伸露出面
14A、14B 第1延伸部
15A、15B 第2延伸部
16A、16B 第2リード
17A、17B 第2リード本体部
A21、B21 第1辺(第2リード本体部の)
A22、B22 第2辺(第2リード本体部の)
A23、B23 第3辺(第2リード本体部の)
A24、B24 第4辺(第2リード本体部の)
18A、18B 第3延伸部(第2リードの)
19A、19B 第2リード本体部下面
19A11、19B11 第2リード露出下面
19A12、19B12 第2周縁段差面
20A、20B 樹脂部
20A1、20B1 樹脂凹部
21A、21B 第1側壁
22A、22B 第2側壁
23A、23B 第3側壁
24A、24B 第4側壁
31A、31B 第1溝
32A、32B 第2溝
33C 第3溝
40 発光素子
42、44 ワイヤ
43 保護素子(ツェナーダイオード)
50A、50B パッケージ
60 封止部材
D1 第1最短距離(最短距離)
D2 第2最短距離(最短距離)

Claims (16)

  1. 第1リード本体部と前記第1リード本体部から第1方向に延びる第1延伸部とを含む第1リードと、前記第1リードと離れて位置する第2リードと、前記第1リード及び前記第2リードを保持し外側面から前記第1延伸部が露出する樹脂部と、を備え、前記第1リード及び前記第2リードの上面が位置する底面により規定される樹脂凹部を有するパッケージと、
    前記樹脂凹部内に位置する発光素子と、を備え、
    前記第1リードは、前記第1方向において少なくとも一部が前記第1延伸部と重なる第1溝と、前記第1溝よりも溝の深さが深い第2溝と、を有し、
    前記第1延伸部から前記第1溝までの最短距離が、前記第1延伸部から前記第2溝までの最短距離よりも短く、
    前記第1溝及び前記第2溝が前記樹脂部に覆われる発光装置。
  2. 前記第1溝と前記第2溝が繋がる請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第1方向において、前記第1延伸部と前記第2溝とが重ならない請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記第1溝及び前記第2溝が前記第1方向と直交する第2方向に延びる請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記第2溝は、第2A溝部と第2B溝部とを有し、
    前記第2方向において、前記第1溝の一方の端部は前記第2A溝部と繋がり、前記第1溝の他方の端部は前記第2B溝部と繋がる請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記第1溝の幅は、前記第2溝の幅よりも短い請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記第2溝が前記第1リードの外縁にまで延びる請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記第1リードは、前記第1溝までの最短距離よりも前記第2溝までの最短距離が短い第2延伸部を有し、
    前記第2延伸部の幅が前記第1延伸部の幅よりも小さい請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記第1延伸部は、前記第1リード本体部の上面の少なくとも一部よりも上方に位置する請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 前記第1リード本体部の上面は、前記発光素子が載置される第1上面と前記第1上面より上方に位置する第2上面を有し、
    前記第2上面は、前記第1延伸部の上面と連続する請求項9に記載の発光装置。
  11. 前記第2上面と前記第1溝の側面とが連続する請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記第1延伸部は凹部又は凸部を有する請求項9乃至請求項11のいずれか一項に記載の発光装置。
  13. 前記第1リード本体部の下面は前記樹脂部から露出する第1リード露出下面を有し、
    前記第1リード露出下面は、第1リード露出本体面と、前記第1リード露出本体面から前記第1延伸部側に延びる第1リード延伸露出面と、を有する請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の発光装置。
  14. 前記発光素子は前記第1リード上に位置し、
    前記第1リードは、上面視において前記発光素子を囲む第3溝を備える請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の発光装置。
  15. 前記第3溝は、前記第1溝及び前記第2溝から離れて位置する請求項14に記載の発光装置。
  16. 前記第3溝は、前記第1溝よりも溝の深さが深く、前記第2溝よりも溝の深さが浅い請求項14又は請求項15に記載の発光装置。
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