JP2022057512A - インク補給容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器内のインクを上下に強く振る等した場合にも、インクが漏れることを抑制するインク補給容器を提供する。【解決手段】インク補給容器100は、容器本体110と、容器本体110に接続されるスパウト120と、ノズル128を覆うキャップ150と、を備えたインク補給容器100であって、キャップ150は、装着状態においてノズル128の先端開口部113と対向する側に位置するキャップ天板151と、キャップ天板151周縁から後端側に向けて伸びるキャップ側壁154と、を有し、キャップ天板151は、キャップ天板151の内面に、装着状態においてノズル128に挿入されノズル128の先端側の内周面133に密接する筒状のインナーリング152を有し、ノズル128は、内周面のうちインナーリング152が密接する面より後端側寄りの領域を、インナーリング152の内径D3以下の径(内径D2)となるように形成した。【選択図】図2D
Description
本発明は、インク補給容器に関する。
従来、インクジェットプリンターは、記録ヘッドに供給するためのインクを貯留するインクタンクを備えたものが知られている。そして、そのインクタンクにインクを補給するには、インク補給容器が用いられている。特許文献1では、インク補給容器(ボトル)のノズル(流出部)をキャップ(栓部)で覆う構成を有し、ボトル内のインクをインクタンクに注入した際、インクがボトル内に余った場合等には、栓部でインクの流出口を塞ぐことが開示されている。
顔料インク等の比重の違いで沈降し易いインクを収容するインク補給容器では、容器内のインクを撹拌するために上下に強く振る等した場合、インクが漏れる可能性があった。
インク補給容器は、インクを収容可能に構成された容器本体と、先端側に前記インクを流出するノズルを有し、後端側は前記容器本体に接続されるスパウトと、前記スパウトに着脱可能に装着され、前記スパウトに装着された装着状態で前記ノズルを覆うキャップと、を備えたインク補給容器であって、前記キャップは、前記装着状態において前記ノズルの先端開口と対向する側に位置するキャップ天板と、前記キャップ天板の周縁から前記後端側に向けて伸びるキャップ側壁と、を有し、前記キャップ天板は、該キャップ天板の内面に、前記装着状態において前記ノズルに挿入されて前記ノズルの前記先端側の内周面に密接する筒状のインナーリングを有し、前記ノズルは、前記内周面のうち前記インナーリングが密接する面より前記後端側寄りの部分を、前記インナーリングの内径以下の径となるように形成する。
図1に示すように、インクジェットプリンター1は、搬送方向に搬送される記録媒体Pに対して、記録ヘッド2を搬送方向とは直交する方向に往復移動させながら、インクを記録媒体Pに吐出して記録を行う装置である。インクジェットプリンター1は、インクを記録ヘッド2に供給するために、インクを貯留するインクタンク600を備えている。そして、インク補給容器100は、インクタンク600のインク注入部650を介して、インクタンク600にインクを補給する。
以下、第1実施形態から第4実施形態に係るインク補給容器の構成について説明する。なお、各実施形態におけるインクは、水系インクまたは溶剤系インクを適用することができる。着色材は、染料であってもよいし顔料であってもよい。
図1では、第1実施形態でのインク補給容器100として示している。また、第2実施形態から第4実施形態でのインク補給容器も、図1に示すインク補給容器100と同様に、インクタンク600のインク注入部650を介してインクを補給する。第2実施形態から第4実施形態では、それぞれのインク補給容器の符号を、200,300,400として説明する。
1.第1実施形態
図2A、図2Bに示すように、本実施形態のインク補給容器100は、容器本体110とスパウト120とキャップ150とを備えて構成される。容器本体110は、内部にインクを収容可能に構成される。スパウト120は、先端側にインクを流出するノズル128を有し、後端側は容器本体110に接続される。キャップ150は、スパウト120に着脱可能に装着され、スパウト120に装着された装着状態で後述する第2結合部125とノズル128とを覆う形態となる。
図2A、図2Bに示すように、本実施形態のインク補給容器100は、容器本体110とスパウト120とキャップ150とを備えて構成される。容器本体110は、内部にインクを収容可能に構成される。スパウト120は、先端側にインクを流出するノズル128を有し、後端側は容器本体110に接続される。キャップ150は、スパウト120に着脱可能に装着され、スパウト120に装着された装着状態で後述する第2結合部125とノズル128とを覆う形態となる。
以降では、説明の便宜上、図2Aに示すように、インク補給容器100の容器本体110の底部を下にして机などの水平面の上に置いた状態を基準として、各部材において上方向を「先端側」、下方向を「後端側」と適宜呼称する。
図2Bは、容器本体110とスパウト120とを、図2A中のA-A線で切断した断面図である。図2Bに示すように、容器本体110は、筒状の胴部111と、胴部111の先端側で胴部111の外径よりも縮径された筒状の結合部112と、を有している。結合部112の先端側は、開口された先端開口部113を形成している。結合部112の側壁114の外面には、外ネジ115(外側に突出するネジ)が形成されている。容器本体110は、弾性を有する材料で構成されている。容器本体110の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの樹脂を採用することができる。
スパウト120は、図2Bに示すように、円筒状の第1結合部121と、第1結合部121の先端側で第1結合部121の外形よりも縮径された円筒状の第2結合部125と、第2結合部125の先端側で、管状で先端側に進むにつれて縮径されるノズル128と、を有している。スパウト120の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの樹脂を採用することができる。
第1結合部121は、筒状の側壁122を有してその内面には、内ネジ123(内側に突出するネジ)が形成されている。容器本体110とスパウト120とは、容器本体110の外ネジ115と、スパウト120の内ネジ123とを螺合させることにより、互いに結合可能に、また、着脱可能に構成されている。第2結合部125は、筒状の側壁126を有してその外面には、外ネジ127が形成されている。スパウト120(第2結合部125)の外ネジ127は、後述するキャップ150の内ネジ155と係合する。
ノズル128の内面には、導出流路129が形成されている。ノズル128の先端側となる導出流路129の先端側の開口部(以降、先端開口部131)には、所定の内径D1の内周面133を有して形成される流出口132が形成されている。なお、ノズル128(導出流路129)において、流出口132の後端側寄りの領域には、流出口132の内径D1(図2D)より縮径された内径D2(図2D)の内周面135を有して、流出口132の内部に突出する凸状部134が形成されている。詳細には、ノズル128は、インナーリング152が密接する内周面133より後端側寄りの領域を、インナーリング152の内径D3(図2D)以下の径(内径D2)となるように形成している。
容器本体110に収容されたインクは、ノズル128の導出流路129を経て流出口132から外部に流出可能である。容器本体110内部のインクは、先端開口部131から導出流路129を経て流出口132から容器本体110の外部に流出する。使用者がインク補給容器100のインクをインクタンク600に注入する場合、キャップ150をスパウト120から外し、その後、ノズル128をインクタンク600のインク注入部650内に挿入する。この状態で、使用者は、容器本体110内のインクをインク注入部650からインクタンク600内に注入してインクを補給する。
図2Cは、キャップ150を図2A中のA-A線で切断した断面図となっている。図2C、図2Dに示すように、キャップ150は、キャップ150がスパウト120に装着された装着状態において、ノズル128の先端開口部131と対向する側に位置するキャップ天板151と、キャップ天板151の周縁から後端側に向けて伸びる筒状のキャップ側壁154と、を有している。キャップ150は、弾性を有する材料で構成されている。キャップ150の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの樹脂を採用することができる。
キャップ側壁154の後端側の内面には、内ネジ155が形成されている。キャップ150とスパウト120とは、キャップ150の内ネジ155と、スパウト120の外ネジ127とを螺合させることにより、互いに結合可能に、また、着脱可能に構成されている。なお、キャップ150がスパウト120に装着された装着状態(キャップ150とスパウト120とが結合した状態)においては、スパウト120の第2結合部125とノズル128とを覆う形態となる。
図2Cに示すように、キャップ150は、キャップ天板151の内面側の中央部から垂下した筒状のインナーリング152を有している。キャップ150が装着状態の場合には、図2Dに示すように、インナーリング152は、ノズル128の流出口132の内周面133に当接した状態で挿嵌されている。
ここで、流出口132において、インナーリング152が内接する内周面133は、インナーリング152の厚み相当分、大きな内径D1としている。そして、インナーリング152が内接する内周面133の後端側寄りの領域をインナーリング152の内径D3よりも大きくない径とし、インナーリング152の最内面153が、ノズル128の凸状部134の内周面135(内径D2)より内側に突出せずに、略一致する位置となるようにしている。
これにより、インクが入ったインク補給容器100を、上下に強く振って攪拌した場合、キャップ150内面に強く当接するインクが、ノズル128の凸状部134の内周面135に沿って流れ、インナーリング152の後端側の端部(先端)に強い圧力(流動圧力)が掛るように流動することが無くなる。従って、インナーリング152と内周面133との隙間に、圧力が掛からないため、インクがこの隙間を越えて、外側に漏れ出すことが無い。
さらに、図2Dに示すように、キャップ天板151において、インナーリング152の内側領域の肉厚T1は、インナーリング152の外側領域の肉厚T2に対して、厚くして、インナーリング152の内側領域のキャップ天板151の剛性を高くしている。すなわち、キャップ天板151が薄く剛性が低い場合、インク補給容器100をシェイクしてインクがキャップ天板151に衝突した時に、衝撃圧力がキャップ天板151の内側領域に掛かり、キャップ天板151が外側に反ってしまう。その為、インナーリング152が、ノズル128(流出口132)から浮き上がって、インクがその隙間から洩れる問題が発生しやすい。しかし、本実施形態によれば、このような変形による洩れを防ぐことが出来る。
なお、容器本体110とスパウト120とを結合する際、容器本体110の先端開口部113とスパウト120の第1結合部121の内面側先端部124との間に、シール部材118を介在させている。シール部材118には、開口部119が形成されている。容器本体110内のインクは、シール部材118の開口部119を介して導出流路129を流動する。この構成によれば、容器本体110の先端開口部113と、スパウト120の内面側先端部124との間にシール部材118が挟持されるので、容器本体110とスパウト120との間からインクが漏れることを抑えることができる。なお、シール部材118の材料としては、例えば、ポリエチレンの発泡材や、ゴムやエラストマーなどの弾性材等、種々の材料を採用することができる。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のインク補給容器100は、ノズル128(流出口132)の内周面133のうちインナーリング152が密接する内周面133より後端側寄りの領域の内周面(凸状部134の内周面135(内径D2))を、インナーリング152の内径D3以下の径となるように形成している。これにより、インナーリング152が密接する内周面133より後端側寄りの領域の内周面135が、インナーリングの152の内径D3より大きい径とする場合と比較して、ノズル128とインナーリング152との密接部の隙間に上下振動時のインクの下から上への流動圧力を受けにくくなり、隙間を超えて外側にインクが漏れ出す可能性が低減する。
2.第2実施形態
本実施形態のインク補給容器200は、第1実施形態のインク補給容器100と略同様に構成されている。以降では、第1実施形態と異なる部分に関して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付記し、説明が必要な場合は簡略化する。
本実施形態のインク補給容器200は、第1実施形態のインク補給容器100と略同様に構成されている。以降では、第1実施形態と異なる部分に関して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付記し、説明が必要な場合は簡略化する。
本実施形態のインク補給容器200は、図3Aに示すように、容器本体110とスパウト220とキャップ250とを備えて構成される。なお、スパウト220とキャップ250との間には、インク補給容器200が未使用状態において、リング210が挟み込まれている。
容器本体110は、第1実施形態と同様に、内部にインクを収容可能に構成される。スパウト220は、図3A、図3Bに示すように、先端側にインクを流出するノズル221を有し、後端側は容器本体110に接続される。キャップ250は、スパウト220に着脱可能に装着され、スパウト220に装着された装着状態で第2結合部125とノズル221とを覆う形態となる。
図3Cに示すように、インク補給容器200の未使用状態において、リング210がキャップ250のキャップ側壁154の下端部156とスパウト220の肩部136の間に配置されており、キャップ250の下降を制限して、ボス251が封止膜222を突き刺すことを防止している。この状態において、第2結合部125の外ネジ127と、キャップ250の内ネジ155とが螺合して、リング210を肩部136に挟み込んでいる。
ノズル221は、先端側に封止膜222でシールされた流出口223を有する流出口先端部224が形成されている。
キャップ250は、キャップ天板151とキャップ側壁154を有している。キャップ250は、キャップ天板151の内面側の中央部に後端側に垂下して、後端部が鋭角に形成される円柱状のボス251を有している。そして、キャップ250は、キャップ天板151の内面側のボス251の周囲で、垂下した筒状のアウターリング252を有している。
リング210を取り除いて使用する場合や、使用後にキャップ250を装着した場合、ボス251は、ノズル221の流出口223に進入し、封止膜222を突き刺して開封し、流出口223に密着する機能を有する。アウターリング252は、ノズル221の流出口先端部224の外面に密着する形状に成形されている。アウターリング252、ボス251、アウターリング252の天面とノズル221の流出口先端部224の外面によって、密着した封鎖状態を形成して、混合動作などで激しく振ってもインクが漏れ出ないように構成している。
また、未使用状態でキャップ250のキャップ側壁154の下端部156は、リング210に当接して、ボス251が封止膜222を突き破らないように下降が制限されており、インク補給容器200のバージン状態を担保している。
図3Dを参照して、開封後の状態のインク補給容器200の要部を説明する。
使用開始時には、キャップ250を一旦取り外し、リング210を取り除いて再度キャップ250を締め直すことによって、上述したように、ボス251が封止膜222を突き刺すことで封止膜222を切り開いて流出口223が開封する。この場合、アウターリング252と流出口先端部224との間は密着するように設定されている。なお、図3Dに示す状態では、インクは、封止膜222とボス251との隙間からは漏れ出さない。
使用開始時には、キャップ250を一旦取り外し、リング210を取り除いて再度キャップ250を締め直すことによって、上述したように、ボス251が封止膜222を突き刺すことで封止膜222を切り開いて流出口223が開封する。この場合、アウターリング252と流出口先端部224との間は密着するように設定されている。なお、図3Dに示す状態では、インクは、封止膜222とボス251との隙間からは漏れ出さない。
そして、再びキャップ250を取り外すことで、インクは、流出口223から封止膜222を経て外に流出する。なお、インクタンク600にインクを補給して、容器本体110にインクが残る場合には、キャップ250をスパウト220に螺合させて、図3Dに図示するような状態とすることにより、ボス251が封止膜222に刺さり、封止膜222を密閉し、アウターリング252と流出口先端部224とが密着することにより、残ったインクの漏出を防止する。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のインク補給容器200は、使用開始時にキャップ250をスパウト220から外すと、リング210も共回りしてインク補給容器200から外れ、リング210をスパウト220から分離させる。次に、キャップ250をスパウト220に再装着すると、ボス251が封止膜222を切り開いて流出口223を開封することとなる。その状態で、インク補給容器200を振ってインクを混合し、キャップ250を取り外してインクを補給することができる。
これにより、インク補給容器200内のインクを撹拌するために上下に強く振る等した場合、インクが漏れることを抑制することができる。
これにより、インク補給容器200内のインクを撹拌するために上下に強く振る等した場合、インクが漏れることを抑制することができる。
3.第3実施形態
図4Aは、第3実施形態に係るインク補給容器300を示す分解斜視図である。インク補給容器300は、インクを収容可能な容器本体310と、インク出口部332を形成するスパウト320と、スパウト用弁360と、スパウト320の先端側に装着可能なキャップ350とを有している。
図4Aは、第3実施形態に係るインク補給容器300を示す分解斜視図である。インク補給容器300は、インクを収容可能な容器本体310と、インク出口部332を形成するスパウト320と、スパウト用弁360と、スパウト320の先端側に装着可能なキャップ350とを有している。
容器本体310は、先端側に開口を有する中空円筒状の容器である。容器本体310の先端側となる小径部分には、スパウト320を装着するための外ネジ312が形成されている。スパウト320の先端には、インク出口部332が形成されている。スパウト用弁360は、スパウト320の後端側から挿入されて、インク出口部332の直下に設置される。すなわち、スパウト用弁360は、インク出口部332の開口よりも後端側(容器本体310側)においてインク出口部332に装着される。従って、スパウト用弁360は、スパウト320の一部を構成する部材とみなすことも可能である。インクタンク600へのインクの補給時には、インクタンク600のインク注入部650(図1)がインク出口部332に挿入される。詳細には、インク注入部650のインク注入管660(図5C)がインク出口部332に挿入される。
インク出口部332の周囲には、インクタンク600のインク注入部650のスロット部682(図5C)に嵌合する嵌合部331が形成されている。なお、本実施形態では、嵌合部331は、インク出口部332を挟んだ両側に形成されている。これらの2つの嵌合部331は、インク補給容器300の中心軸Cを中心として180度の回転対称の構造を有する。インクタンク600のインク注入部650のスロット部682も同様に、180度の回転対称の構造を有する。
インクの補給時には、インク補給容器300の嵌合部331をインクタンク600のインク注入部650のスロット部682に嵌合させることにより、インク補給容器300の向きが180度の回転対称である2つの向きに限定される。この結果、インク補給時には、インク補給容器300を安定した姿勢に維持することが可能である。但し、嵌合部331は省略可能である。
図4Bは、インク補給容器300の正置状態における側面図である。「正置状態」とは、容器本体310の底部を下にして机などの水平面の上に置いた状態を意味する。図4Cは、インク補給容器300の断面図であり、図4Dは、図4CのD部の拡大図である。なお、本実施形態において、インク補給容器300の中心軸Cから外側に向かう方向を「径方向」と呼称する。
図4Aでも説明したように、スパウト320の2つの嵌合部331の間には、インク出口部332が形成されている。インク出口部332は、図4Dに示すように、中心軸Cに平行に伸びる中空円筒部321と、中空円筒部321の先端側に形成された筒状の出口リング部323とを有する。インク出口部332の中央には、インクが通過する開口が形成されている。
インク出口部332の内部には、スパウト用弁360が設置されている。スパウト用弁360は、スパウト320の後端側から挿入されて、インク出口部332の内部に設置される。スパウト用弁360は、弁本体366と、弁本体366を保持する保持リング361とを有する。
スパウト用弁360の保持リング361は、第1筒状部362と、第1筒状部362の先端側に形成された第2筒状部364とを有する。第2筒状部364は、第1筒状部362よりも内径が大きい。第1筒状部362と第2筒状部364との境界部分には、後端側に窪んだ凹部363が形成されている。弁本体366は、スリット弁367と、スリット弁367の周囲に形成された中空円筒状の支持部369とを有する。支持部369の後端は、保持リング361の凹部363に支持される。
保持リング361の第2筒状部364の外面には、外側に突出する凸部365が形成されている。インク出口部332の中空円筒部321の内面には、凹部322が形成されている。保持リング361の第2筒状部364の外面の凸部365は、インク出口部332の中空円筒部321の内面の凹部322に入り込んで嵌合しており、これによって保持リング361が、インク出口部332の内部に保持されている。
スリット弁367の中央付近には、複数のスリット368が形成されている。これらのスリット368は、インク補給容器300の内圧が大気圧より高いとき外方に開放され、内圧が大気圧とほぼ等しいときに弾力作用により閉塞される機能を有する。
スリット弁367は、シリコーンゴムや、ゴム弾性を有する部材であるエラストマーで形成されていることが好ましい。また、スリット弁367以外のインク補給容器300は、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン等のような熱可塑性樹脂で形成することが可能である。
キャップ350の内面には、第1突起351と第2突起352とが形成されている。本実施形態では、第1突起351と第2突起352は、それぞれ中心軸Cと平行に後端側に向けて延びる中空円筒状の部分である。すなわち、第1突起351と第2突起352は、インク補給容器300の中心軸Cを中心にした同心円で環状の形状を有する。第2突起352は、第1突起351の径方向内側(インク補給容器300の中心軸Cにより近い側)に位置する。また、インク出口部332の内周面は、インク出口部332の外周面の内側に位置する。
第1出口シール部S333と第2出口シール部S334の間に、出口リング部323が配置される。第1突起351は、インク出口部332の外周面と接して第1出口シール部S333を構成する。また、第2突起352は、インク出口部332の内周面と接して第2出口シール部S334を構成する。
本実施形態では、第1突起351と第2突起352との後端部分の向かい合う側がそれぞれ面取りされている。また、インク出口部332の外周面と内周面とのそれぞれの先端部も面取りされている。これによって、第1出口シール部S333と第2出口シール部S334との長さが調整されている。
本実施形態では、キャップ350の熱膨張率が、スパウト320の熱膨張率より大きくなるように設定されている。言い換えると、第1突起351や第2突起352の熱膨張率が、インク出口部332の熱膨張率より大きい。なお、キャップ350の材料としては、例えばポリエチレンであり、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等である。また、スパウト320(インク出口部332)の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等である。
従って、常温を基準として温度が上昇した場合、第1突起351や第2突起352の熱膨張率が、インク出口部332の熱膨張率より大きいと、相対的に、第2出口シール部S334の密接力が第1出口シール部S333の密接力より強くなる。また、常温を基準として温度が下降した場合、第1突起351や第2突起352の熱膨張率が、インク出口部332の熱膨張率より大きいと、相対的に、第1出口シール部S333の密接力が第2出口シール部S334の密接力より強くなる。いずれにおいても、温度の上昇、下降による温度変化に対して、良好な密接力を維持させることができる。従って、インク出口部332から外部にインクが漏れることを抑制することができる。
インク出口部332の先端にある出口リング部323の内周側には、後端側に向けて突出する第3突起325が形成されている。本実施形態では、第3突起325は、略筒状の形状を有する。この第3突起325は、中心軸Cを中心にした縦方向の断面が略三角形形状を有しており、その1つの角が、第3突起325の後端を形成している。第3突起325の後端は、スパウト用弁360の弁本体366の上面に形成された凹部に接して第3出口シール部S335を形成する。第3出口シール部S335は、弁本体366の支持部369とスリット弁367の境界部分に形成されている。
第3出口シール部S335は、インク出口部332の内周面とキャップ350の第2突起352との間に形成される第2出口シール部S334よりも、径方向外側に存在する。換言すれば、第2出口シール部S334は、インク補給容器300の中心軸Cを軸心とした半径方向において、第3出口シール部S335よりもインク補給容器300の中心軸Cに近い位置に形成される。以上のように、本実施形態のインク補給容器300は、複数の箇所でシール部が形成されるので、複数の箇所においてインクや空気を封止できるという利点がある。
図4Eは、図4CのE部の拡大図である。容器本体310の先端部分には、ネジ形成部311が形成されており、ネジ形成部311の更に先端側に先端係合部315が形成されている。ネジ形成部311と先端係合部315とは、いずれも中空円筒状の形状を有している。また、先端係合部315の外径は、ネジ形成部311の外径よりも小さく設定されている。
先端係合部315とネジ形成部311との間には縮径部313が形成されている。ネジ形成部311の外周面には、外ネジ312(図4A)が形成されている。容器本体310のネジ形成部311の先端側には、肩部314が形成されている。この肩部314は、縮径部313の外側の斜面に相当する。
スパウト320の後端付近には、ネジ形成部326が形成されている。ネジ形成部326の内周面には内ネジ327が形成されており、外周面には突起328が形成されている。ネジ形成部326の外周面の突起328は、キャップ350の内面との間のギャップを狭めており、キャップ350の内部から外部にインクが漏れ出す現象を防止する機能を有する。
ネジ形成部326の内ネジ327は、容器本体310の外ネジ312と係合する。これらの内ネジ327と外ネジ312を用いて、容器本体310にスパウト320が螺合される。また、スパウト320の内面には、容器本体310の先端係合部315と係合する筒状の係合突起335が形成されている。係合突起335は、その外周側に、容器本体310の先端係合部315が挿入される係合凹部336を形成している。
スパウト320の内部には、容器本体310のネジ形成部311の先端側にある肩部314に当接する当接部329が形成されている。すなわち、容器本体310にスパウト320を螺合してゆくと、容器本体310の縮径部313の肩部314が、スパウト320の当接部329に当接して、螺合が完了する。
螺合が完了した状態では、容器本体310の先端係合部315が、スパウト320の係合凹部336と係合した状態になり、先端係合部315と係合凹部336の内面との接触によって、2つの本体シール部S316,S317が形成される。第1本体シール部S316は先端係合部315の外周側のシール部であり、第2本体シール部S317は先端係合部315の内周側のシール部である。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のインク補給容器300において、第1突起351は、インク出口部332の外周面と接して第1出口シール部S333を構成する。また、第2突起352は、インク出口部332の内周面と接して第2出口シール部S334を構成する。そして、第1突起351と第2突起352との後端部分の向かい合う側がそれぞれ面取りされている。また、インク出口部332の外周面と内周面とのそれぞれの先端部も面取りされている。これによって、第1出口シール部S333と第2出口シール部S334との長さが調整されている。そして、キャップ350の熱膨張率が、スパウト320の熱膨張率より大きくなるように設定されている。
これにより、第1出口シール部S333や第2出口シール部S334は、温度の上昇や下降による温度変化に対して、良好な密接力を維持させることができる。そのため、インク出口部332から外部にインクが漏れ出ることを抑制することができる。従って、インク補給容器300内のインクを撹拌するために上下に強く振る等した場合、インクが漏れることを抑制することができる。
これにより、第1出口シール部S333や第2出口シール部S334は、温度の上昇や下降による温度変化に対して、良好な密接力を維持させることができる。そのため、インク出口部332から外部にインクが漏れ出ることを抑制することができる。従って、インク補給容器300内のインクを撹拌するために上下に強く振る等した場合、インクが漏れることを抑制することができる。
4.第4実施形態
図5Aは、第4実施形態におけるインク補給容器400の分解斜視図である。本実施形態のインク補給容器400は、インクを収容可能な容器本体310と、スパウト420と、スパウト420の先端側に装着可能なキャップ450とを有している。なお、本実施形態のインク補給容器400は、第3実施形態のインク補給容器300と略同様に構成されている。異なる構成は、スパウト420においてはインクの出口部分の構成であり、キャップ450においてはインクの出口部分に対応する部分の構成である。その他は、第3実施形態のインク補給容器300と同様に構成されている。そのため、同様に構成される部分は同様の符号を付記し、説明は必要な範囲で説明する。
図5Aは、第4実施形態におけるインク補給容器400の分解斜視図である。本実施形態のインク補給容器400は、インクを収容可能な容器本体310と、スパウト420と、スパウト420の先端側に装着可能なキャップ450とを有している。なお、本実施形態のインク補給容器400は、第3実施形態のインク補給容器300と略同様に構成されている。異なる構成は、スパウト420においてはインクの出口部分の構成であり、キャップ450においてはインクの出口部分に対応する部分の構成である。その他は、第3実施形態のインク補給容器300と同様に構成されている。そのため、同様に構成される部分は同様の符号を付記し、説明は必要な範囲で説明する。
本実施形態では、第3実施形態のスパウト用弁360は用いずに、弁の機能を有する新たなスリット弁424を、スパウト420に一体で構成していることが特徴となる。スパウト420の先端には、インク出口部421が形成されている。
図5Bは、詳細には、スパウト420のインク出口部421とキャップ450のインク出口部421に相対するキャップ450との断面図である。また、図5Bは、第3実施形態の図4CにおけるD部に対応している。また、図4Dに対応させた断面図である。
図5Bに示すように、インク出口部421は、中心軸Cに平行に伸びる中空円筒部422と、中空円筒部422の先端から中心軸C方向に延出する内周リブ423を有している。そして、中空円筒部422の内面には、導出流路430が形成されている。また、インク出口部421には、内周リブ423の中央にインクが通過する開口が形成されている。
インク出口部421の開口を封止する位置には、スリット弁424が形成されている。インク出口部421は、スリット弁424を含めて一体に構成されている。本実施形態では、スリット弁424を含めてスパウト420が一体に構成されている。スリット弁424は、厚さ方向を貫通するスリット425を有している。スリット425は、先端側から見た場合、例えば、放射状(本実施形態では十文字状)に形成されている。
キャップ450の内面には、突起451が形成されている。突起451は、中心軸Cと平行に後端側に向けて延びる中空円筒状の部分であり、中心軸Cを中心にした同心円で環状の形状を有する。突起451は、インク出口部421の外周面と接して出口シール部S427を構成する。
スパウト420の材料として、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンや、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィンの共重合体、シリコーンゴム等のエラストマー等を採用することができ、更に、これらの熱可塑性樹脂が混合されたものであってもよい。
ここで、インクタンク600及びインクタンク600周辺の構成について説明する。
図5Cは、インクジェットプリンター1に収容されるアダプター680とインクタンク600を示す斜視図である。本実施形態では、図5Cに示すように、複数のインクタンク600がアダプター680によって束ねられている。図5Cでは、インクタンク600の構成を理解しやすくするために、複数のインクタンク600のうちの1つのインクタンク600をアダプター680から外した状態で示している。
図5Cは、インクジェットプリンター1に収容されるアダプター680とインクタンク600を示す斜視図である。本実施形態では、図5Cに示すように、複数のインクタンク600がアダプター680によって束ねられている。図5Cでは、インクタンク600の構成を理解しやすくするために、複数のインクタンク600のうちの1つのインクタンク600をアダプター680から外した状態で示している。
複数のインクタンク600は、相互に同一の構造及び形状を有している。ただし、複数のインクタンク600には、収容可能なインクの容量が異なるものが含まれることがある。本実施形態では、複数のインクタンク600のそれぞれに、相互に異なる種類のインクを収容する構成や、相互に同じ種類のインクを収容する構成のいずれも採用することができる。インクの色種類としては、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンなどである。インクタンク600は、本実施形態では、図5Cに対して右方向から見た場合、概L字形状となる箱形状に構成されている。
インクタンク600において、上方向の段差部となる上面610には、上方向に突出するインク注入管660が形成されている。インク注入管660は、インク注入部650を構成している。インク注入管660は、中空の管状に形成されている。インク注入管660の先端部664(図5E)には、インク注入口662が開口されている。インク注入管660は、インクタンク600内に連通している。インクタンク600内に注入や補給されるインクは、インク注入口662からインク注入管660を介して注入/補給される。
インク注入管660の内部は、2つの流路663A及び流路663B(図5E)に区画されている。このため、インク注入口662も、インク注入口662Aとインク注入口662B(図5E)との2つに区画されている。インク注入口662Aが流路663Aの開口であり、インク注入口662Bが流路663Bの開口である。2つの流路663A及び流路663Bは、それぞれインクタンク600内に連通している。
アダプター680は、図5Cに示すように、左右方向に沿って並ぶ複数のインクタンク600をまたぐ寸法を有している。アダプター680は、インクタンク600の上面610の上方向に位置する。アダプター680には、複数のスロット部682がそれぞれのインクタンク600に対応して形成されている。
スロット部682は、アダプター680の上面から下方向に向かって凹形状に形成されている。スロット部682の凹形状の底部には、インクタンク600のインク注入管660を下方から挿通する貫通孔684(図5E)が形成されている。
また、アダプター680がインクタンク600に装着されると、インクタンク600のインク注入管660がアダプター680の貫通孔684を介してスロット部682の内部に挿入される。なお、アダプター680のスロット部682及びスロット部682内の構成(インク注入管660を含む)を総称してインク注入部650と呼称する。
スロット部682は、内部に凹凸部(図示省略)を有すると共に、インク注入管660を中心として180度の回転対称の構造を有している。そして、アダプター680に形成された複数のスロット部682は、凹凸部の構成が相互に異なっている。
これにより、本実施形態のインク補給容器400には、アダプター680に形成された複数のスロット部682の種類に応じて、スロット部682の凹凸部に適合可能な凹凸部(詳細には嵌合部331)が形成されている。そのため、アダプター680に形成された複数のスロット部682の種類に応じて、適合可能なインク補給容器400の種類を規定している。従って、図5Dに示すように、スロット部682の凹凸部に適合した嵌合部331を有するインク補給容器400のみが、スロット部682に挿入することが可能となり、インク注入管660を介してインクタンク600内にインクを注入/補給することができる。
図5Dに示すように、スロット部682の凹凸部に適合した嵌合部331を有するインク補給容器400をスロット部682に挿入した場合、スパウト420の導出流路430内に、インクタンク600のインク注入管660が挿入される。この場合、図5Eに示すように、スパウト420の嵌合部331が、スロット部682の底部に突き当たった状態で、スリット弁424が、インク注入管660によって開かれる。この時、インク注入管660の先端部664は、インク出口部421から導出流路430内に進入する。
これにより、導出流路430とインクタンク600の内部とが、インク注入管660の流路663A及び流路663Bを介して互いに連通する。このため、インク補給容器400内のインクが、インク注入管660を介してインクタンク600内に注入される。
なお、上述したように、インク注入管660の内部が2つの流路663A及び流路663Bに区画されている。従って、流路663A及び流路663Bのいずれか一方からは、インク補給容器400内のインクが、インクタンク600内に流入可能となる。また、流路663A及び流路663Bのいずれか他方からは、インクタンク600内の大気が、インク補給容器400内に流入可能となる。
つまり、2つの流路663A及び流路663Bに区画されたインク注入管660を介して、インク補給容器400内のインクと、インクタンク600内の大気との交換(気液交換という)が速やかに促進される。この結果、インク補給容器400からインクタンク600へのインクの注入/補給が速やかに行われる。
なお、スリット弁424にインク注入管660が挿入された場合、図5Eに示すように、スリット425の基端付近を支点としてインク注入管660の先端部664に向かって湾曲するように弾性変形する。そして、スリット弁424は、インク注入管660の外周面に密接することで、インクの漏れを防止している。また、インク注入管660への挿入を解除した場合、スリット弁424は、変形状態が解除された状態である元の形(図5B)に戻るため、スリット425が閉じられてインクの漏れを止めることができる。
本実施形態でのスリット弁424のスリット425は、先端側から見た場合、例えば、放射状(本実施形態では十文字状)に形成されている。しかし、これには限られず、スリット425は、先端側から見た場合、略4分の3円(C字形状)に形成されていてもよい。この場合、C字形状の直径をインク注入口662の先端部664の直径よりも小さく形成することで、スリット弁424にインク注入管660が挿入された場合、スリット弁424は、インク注入管660の外周面に密接することで、インクの漏れを防止して、インクタンク600内へインクを注入/補給することができる。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のインク補給容器400において、インク出口部421は、スリット弁424を含めて一体に構成されている。言い換えると、スリット弁424がスパウト420に一体で構成されている。また、スリット弁424にはスリット425が形成されている。
これにより、スリット弁424にインク注入管660が挿入された場合、スリット425の基端付近を支点としてインク注入管660の先端部664に向かって湾曲するように弾性変形する。そして、スリット弁424は、インク注入管660の外周面に密接することで、インクの漏れを防止して、インクをインクタンク600内に注入/補給することができる。また、インク注入管660への挿入を解除した場合、スリット弁424は、変形状態が解除された状態である元の形に戻るため、スリット425が閉じられてインクの漏れを止めることができる。また、キャップ450が装着されたインク補給容器400では、一体に形成されるスリット弁424やキャップ450の突起451(出口シール部S427)により、インク補給容器400内のインクを撹拌するために上下に振る等した場合、インクが漏れることを抑制することができる。
これにより、スリット弁424にインク注入管660が挿入された場合、スリット425の基端付近を支点としてインク注入管660の先端部664に向かって湾曲するように弾性変形する。そして、スリット弁424は、インク注入管660の外周面に密接することで、インクの漏れを防止して、インクをインクタンク600内に注入/補給することができる。また、インク注入管660への挿入を解除した場合、スリット弁424は、変形状態が解除された状態である元の形に戻るため、スリット425が閉じられてインクの漏れを止めることができる。また、キャップ450が装着されたインク補給容器400では、一体に形成されるスリット弁424やキャップ450の突起451(出口シール部S427)により、インク補給容器400内のインクを撹拌するために上下に振る等した場合、インクが漏れることを抑制することができる。
1…インクジェットプリンター、100…インク補給容器、110…容器本体、113…先端開口部、120…スパウト、128…ノズル、133…内周面、150…キャップ、151…キャップ天板、152…インナーリング、154…キャップ側壁、D2,D3…内径。
Claims (1)
- インクを収容可能に構成された容器本体と、
先端側に前記インクを流出するノズルを有し、後端側は前記容器本体に接続されるスパウトと、
前記スパウトに着脱可能に装着され、前記スパウトに装着された装着状態で前記ノズルを覆うキャップと、を備えたインク補給容器であって、
前記キャップは、前記装着状態において前記ノズルの先端開口部と対向する側に位置するキャップ天板と、前記キャップ天板の周縁から前記後端側に向けて伸びるキャップ側壁と、を有し、
前記キャップ天板は、該キャップ天板の内面に、前記装着状態において前記ノズルに挿入されて前記ノズルの前記先端側の内周面に密接する筒状のインナーリングを有し、
前記ノズルは、前記内周面のうち前記インナーリングが密接する面より前記後端側寄りの領域を、前記インナーリングの内径以下の径となるように形成したことを特徴とするインク補給容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020165809A JP2022057512A (ja) | 2020-09-30 | 2020-09-30 | インク補給容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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-
2020
- 2020-09-30 JP JP2020165809A patent/JP2022057512A/ja active Pending
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