JP2022056375A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録部に付着した液体を掻取部で掻き取った場合、被案内部にこじりが発生する虞がある。【解決手段】プリンター1は、ラインヘッド40と、ワイパーユニット50と、ガイド部86とを備える。ラインヘッド40は、A方向に沿った吐出面42からインクKを吐出する。ワイパーユニット50は、インクKを掻き取る掻取部75Bと、掻き取られたインクKが収容されるインク収容部66とを有し、Y方向に移動し、掻取部75Bによって吐出面42の清掃を行う。ガイド部86は、Y方向に延び、ワイパーユニット50を案内する。ワイパーユニット50は、ガイド部86に案内される被案内部116を有する。インク収容部66と被案内部116とは、A方向にオーバーラップする。【選択図】図11
Description
本発明は、印刷装置に関する。
特許文献1のインクジェットプリンタは、斜めに配置されたインクジェットヘッドのインクをワイパーによって拭き取っている。
以下、インクジェットヘッドを記録部と称し、ワイパーを掻取部と称する。特許文献1に記載のインクジェットプリンタのように、液体を吐出することで記録を行う記録部が傾斜配置された印刷装置において、記録部から液体を掻き取る掻取部と、掻き取った液体を収容する液体収容部とを備える清掃部を用いて清掃する構成が考えられる。さらに、清掃部に設けられた被案内部を移動方向に案内する案内部を設けて、清掃部を移動させながら記録部を清掃する構成が考えられる。
掻き取られた液体をそのまま液体収容部に収容するためには、液体収容部が掻取部に対して近い位置に配置されることが好ましいが、液体収容部が掻取部に対して近い位置に配置された場合、案内部が掻取部に対して液体収容部よりも離れて配置されることになる。
ここで、記録部に付着した液体を掻取部で掻き取った場合、掻取部に作用する力の作用点に対して案内部が離れて配置されているため、被案内部にこじりが発生する虞がある。
掻き取られた液体をそのまま液体収容部に収容するためには、液体収容部が掻取部に対して近い位置に配置されることが好ましいが、液体収容部が掻取部に対して近い位置に配置された場合、案内部が掻取部に対して液体収容部よりも離れて配置されることになる。
ここで、記録部に付着した液体を掻取部で掻き取った場合、掻取部に作用する力の作用点に対して案内部が離れて配置されているため、被案内部にこじりが発生する虞がある。
上記課題を解決する為の、本発明に係る印刷装置は、鉛直方向に対して交差する交差方向に沿った吐出面から液体を吐出することで媒体に記録する記録部と、前記吐出面の前記液体を掻き取る掻取部と、前記鉛直方向において前記掻取部よりも下方に配置され、該掻取部に掻き取られた前記液体が収容される液体収容部とを有し、前記鉛直方向及び前記交差方向の両方と交差する移動方向に移動し、前記掻取部によって前記吐出面の清掃を行う清掃部と、前記移動方向に延び、前記清掃部を案内する案内部と、を備え、前記清掃部は、前記案内部に案内される被案内部を有し、前記液体収容部と前記被案内部とは、前記交差方向にオーバーラップすることを特徴とする。
以下、本発明について概略的に説明する。
第1の態様に係る印刷装置は、鉛直方向に対して交差する交差方向に沿った吐出面から液体を吐出することで媒体に記録する記録部と、前記吐出面の前記液体を掻き取る掻取部と、前記鉛直方向において前記掻取部よりも下方に配置され、該掻取部に掻き取られた前記液体が収容される液体収容部とを有し、前記鉛直方向及び前記交差方向の両方と交差する移動方向に移動し、前記掻取部によって前記吐出面の清掃を行う清掃部と、前記移動方向に延び、前記清掃部を案内する案内部と、を備え、前記清掃部は、前記案内部に案内される被案内部を有し、前記液体収容部と前記被案内部とは、前記交差方向にオーバーラップすることを特徴とする。
前記清掃部が前記移動方向に移動された場合、前記掻取部が前記吐出面の前記液体を掻き取る。掻き取られた前記液体は、前記液体収容部に収容される。前記掻取部が前記吐出面の前記液体を掻き取るとき、前記掻取部の力の作用点には、前記移動方向とは反対方向の反力が作用する。この反力によって、前記案内部と前記被案内部との接触部位には、モーメント力が生じる。
ここで、本態様によれば、前記被案内部が前記掻取部に対して前記液体収容部よりも遠い位置にある構成や、前記液体収容部と前記被案内部とが前記交差方向にオーバーラップしていない構成に比べて、前記液体収容部と前記被案内部とが前記交差方向にオーバーラップしていることで、前記掻取部から前記案内部と前記被案内部との接触部位までの距離が短くなるので、前記案内部と前記被案内部との接触部位に作用するモーメント力が小さくなる。つまり、前記被案内部にこじりが生じることを抑制できる。
第1の態様に係る印刷装置は、鉛直方向に対して交差する交差方向に沿った吐出面から液体を吐出することで媒体に記録する記録部と、前記吐出面の前記液体を掻き取る掻取部と、前記鉛直方向において前記掻取部よりも下方に配置され、該掻取部に掻き取られた前記液体が収容される液体収容部とを有し、前記鉛直方向及び前記交差方向の両方と交差する移動方向に移動し、前記掻取部によって前記吐出面の清掃を行う清掃部と、前記移動方向に延び、前記清掃部を案内する案内部と、を備え、前記清掃部は、前記案内部に案内される被案内部を有し、前記液体収容部と前記被案内部とは、前記交差方向にオーバーラップすることを特徴とする。
前記清掃部が前記移動方向に移動された場合、前記掻取部が前記吐出面の前記液体を掻き取る。掻き取られた前記液体は、前記液体収容部に収容される。前記掻取部が前記吐出面の前記液体を掻き取るとき、前記掻取部の力の作用点には、前記移動方向とは反対方向の反力が作用する。この反力によって、前記案内部と前記被案内部との接触部位には、モーメント力が生じる。
ここで、本態様によれば、前記被案内部が前記掻取部に対して前記液体収容部よりも遠い位置にある構成や、前記液体収容部と前記被案内部とが前記交差方向にオーバーラップしていない構成に比べて、前記液体収容部と前記被案内部とが前記交差方向にオーバーラップしていることで、前記掻取部から前記案内部と前記被案内部との接触部位までの距離が短くなるので、前記案内部と前記被案内部との接触部位に作用するモーメント力が小さくなる。つまり、前記被案内部にこじりが生じることを抑制できる。
第2の態様に係る印刷装置は、第1の態様において、前記掻取部と前記液体収容部とは、前記鉛直方向に対して直交する装置幅方向にオーバーラップすることを特徴とする。
本態様によれば、前記装置幅方向に前記掻取部と前記液体収容部が並ぶ構成に比べて、前記装置幅方向における前記掻取部及び前記液体収容部の設置スペースが小さくなるので、前記装置幅方向において前記印刷装置を小型化できる。
本態様によれば、前記装置幅方向に前記掻取部と前記液体収容部が並ぶ構成に比べて、前記装置幅方向における前記掻取部及び前記液体収容部の設置スペースが小さくなるので、前記装置幅方向において前記印刷装置を小型化できる。
第3の態様に係る印刷装置は、第2の態様において、前記液体収容部は、前記吐出面と直交する直交方向において前記掻取部とはオーバーラップしないことを特徴とする。
本態様によれば、前記液体収容部が前記直交方向において前記掻取部とはオーバーラップしない配置とされることで、前記液体が前記掻取部から前記液体収容部へ流れる経路の長さを長く設定することが可能となる。換言すると、前記液体収容部から前記掻取部までの経路が長くなるので、前記液体収容部に向けて流れる前記液体が逆流することがあっても、前記液体が、再度、前記掻取部に付着することを抑制できる。
本態様によれば、前記液体収容部が前記直交方向において前記掻取部とはオーバーラップしない配置とされることで、前記液体が前記掻取部から前記液体収容部へ流れる経路の長さを長く設定することが可能となる。換言すると、前記液体収容部から前記掻取部までの経路が長くなるので、前記液体収容部に向けて流れる前記液体が逆流することがあっても、前記液体が、再度、前記掻取部に付着することを抑制できる。
第4の態様に係る印刷装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか1つにおいて、前記清掃部を前記移動方向に駆動する駆動部と、前記案内部に対して前記移動方向に沿って平行となるように配置される補助案内部と、前記補助案内部に案内される補助被案内部と、を備え、前記掻取部は、一方向に長いブレードであり、前記駆動部は、前記清掃部における前記被案内部を有する部位を前記移動方向に駆動し、前記交差方向において、前記被案内部から前記ブレードの前記一方向の中央位置までの第1距離は、前記補助被案内部から前記中央位置までの第2距離よりも短いことを特徴とする。
本態様によれば、前記駆動部からの駆動力が直接作用する前記被案内部が、前記駆動部からの駆動力が直接作用しない前記補助被案内部よりも前記ブレードに近い位置に配置される。つまり、前記駆動部の駆動力が作用する作用点から前記ブレードまでの距離をより短く設定することが可能となるので、前記被案内部のこじりを抑制できる。
本態様によれば、前記駆動部からの駆動力が直接作用する前記被案内部が、前記駆動部からの駆動力が直接作用しない前記補助被案内部よりも前記ブレードに近い位置に配置される。つまり、前記駆動部の駆動力が作用する作用点から前記ブレードまでの距離をより短く設定することが可能となるので、前記被案内部のこじりを抑制できる。
第5の態様に係る印刷装置は、第4の態様において、前記被案内部は、前記鉛直方向において前記補助被案内部よりも下方に位置することを特徴とする。
前記掻取部によって掻き取られた前記液体は、自重によって前記鉛直方向の下方に流れる。ここで、本態様によれば、前記被案内部が前記鉛直方向において前記補助被案内部よりも下方に位置することで、前記液体収容部が前記掻取部に対して前記鉛直方向の下方に配置されることになるので、前記液体を前記液体収容部に案内する部材を設けなくても、前記掻取部が掻き取った前記液体を前記液体収容部に効率的に捕集できる。
前記掻取部によって掻き取られた前記液体は、自重によって前記鉛直方向の下方に流れる。ここで、本態様によれば、前記被案内部が前記鉛直方向において前記補助被案内部よりも下方に位置することで、前記液体収容部が前記掻取部に対して前記鉛直方向の下方に配置されることになるので、前記液体を前記液体収容部に案内する部材を設けなくても、前記掻取部が掻き取った前記液体を前記液体収容部に効率的に捕集できる。
第6の態様に係る印刷装置は、第4の態様又は第5の態様において、前記案内部は、前記交差方向の厚さを有する第1板部と、前記吐出面と直交する直交方向の厚さを有する第2板部とを有し、前記補助案内部は、前記直交方向の厚さを有する第3板部を有し、前記被案内部は、前記第1板部と前記交差方向に接触され、前記被案内部には、前記被案内部と共に前記第2板部を前記直交方向に挟む挟み部が設けられ、前記補助被案内部は、前記第3板部が前記交差方向に挿入される凹部を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記被案内部が前記第1板部と前記交差方向に接触され、且つ前記被案内部と前記挟み部が、前記第2板部を前記直交方向に挟むことで、前記被案内部の前記交差方向及び前記直交方向の移動が制限される。これにより、前記清掃部の位置が、前記案内部の位置に対してずれることを抑制できる。
一方、前記補助被案内部は、前記移動方向だけでなく前記交差方向にも移動の自由度を有する。ここで、前記掻取部に前記移動方向とは反対方向の反力が作用した場合に、前記補助被案内部と前記補助案内部とが接触され難くなるので、前記補助被案内部のこじりを抑制できる。
本態様によれば、前記被案内部が前記第1板部と前記交差方向に接触され、且つ前記被案内部と前記挟み部が、前記第2板部を前記直交方向に挟むことで、前記被案内部の前記交差方向及び前記直交方向の移動が制限される。これにより、前記清掃部の位置が、前記案内部の位置に対してずれることを抑制できる。
一方、前記補助被案内部は、前記移動方向だけでなく前記交差方向にも移動の自由度を有する。ここで、前記掻取部に前記移動方向とは反対方向の反力が作用した場合に、前記補助被案内部と前記補助案内部とが接触され難くなるので、前記補助被案内部のこじりを抑制できる。
第7の態様に係る印刷装置は、第4の態様から第6の態様のいずれか1つにおいて、前記吐出面は、前記移動方向と交差する配列方向に並ぶ複数の吐出口を有し、前記ブレードは、前記一方向が前記配列方向に沿うように配置されることを特徴とする。
本態様によれば、前記掻取部を前記移動方向に移動させた場合、前記ブレードが延びる前記一方向が前記配列方向に沿っていることで、複数の前記吐出口において前記液体が前記掻取部によって一斉に掻き取られ易くなるので、前記掻取部による前記液体の掻取性を向上させることができる。
本態様によれば、前記掻取部を前記移動方向に移動させた場合、前記ブレードが延びる前記一方向が前記配列方向に沿っていることで、複数の前記吐出口において前記液体が前記掻取部によって一斉に掻き取られ易くなるので、前記掻取部による前記液体の掻取性を向上させることができる。
第8の態様に係る印刷装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか1つにおいて、前記清掃部を前記移動方向に駆動する駆動部を備え、前記駆動部は、前記清掃部と係合する環状のベルトと、前記ベルトが巻き掛けられる駆動プーリーと、前記駆動プーリーを回転させる駆動源と、前記ベルトが巻き掛けられ、前記駆動プーリーを回転させることに伴う前記ベルトの移動に従動して回転する従動プーリーと、前記従動プーリーを前記駆動プーリーから離れる方向に付勢する付勢部と、を有し、前記清掃部は、前記移動方向のうちの前記従動プーリー側に移動する際には前記吐出面の清掃を行わず、前記移動方向のうちの前記駆動プーリー側に移動する際には前記吐出面の清掃を行うことを特徴とする。
清掃部と係合する環状のベルトと、ベルトが巻き掛けられる駆動プーリー及び従動プーリーとを備え、従動プーリーを駆動プーリーから離れる方向に付勢する構成の駆動部においては、清掃部が従動プーリー側に移動する際に吐出面と接触することによって負荷がかかった場合、ベルトの歯飛びなど清掃部の移動不良が生じやすい。しかしながら、本態様によれば、清掃部は、従動プーリー側に移動する際には吐出面の清掃を行わず、駆動プーリー側に移動する際にのみ吐出面の清掃を行う。このため、清掃部が従動プーリー側に移動する際に吐出面と接触することによって負荷がかかることを抑制することができ、清掃部の移動不良を抑制することができる。
清掃部と係合する環状のベルトと、ベルトが巻き掛けられる駆動プーリー及び従動プーリーとを備え、従動プーリーを駆動プーリーから離れる方向に付勢する構成の駆動部においては、清掃部が従動プーリー側に移動する際に吐出面と接触することによって負荷がかかった場合、ベルトの歯飛びなど清掃部の移動不良が生じやすい。しかしながら、本態様によれば、清掃部は、従動プーリー側に移動する際には吐出面の清掃を行わず、駆動プーリー側に移動する際にのみ吐出面の清掃を行う。このため、清掃部が従動プーリー側に移動する際に吐出面と接触することによって負荷がかかることを抑制することができ、清掃部の移動不良を抑制することができる。
以下、本発明に係る印刷装置の一例としての実施形態のプリンター1を具体的に説明する。
図1には、プリンター1が表される。プリンター1は、記録用紙に代表される媒体Mに対し、液体の一例であるインクKを吐出することで記録を行うインクジェット方式の装置として構成される。なお、各図において表すX-Y-Z座標系は直交座標系である。
X方向は、プリンター1の操作者から見た装置幅方向であり、水平方向である。X方向のうち左に向かう方向を+X方向、右に向かう方向を-X方向とする。
Y方向は、媒体Mの搬送方向と交差する媒体Mの幅方向且つ装置奥行き方向であり、水平方向である。また、Y方向は、後述するA方向及びB方向の両方と交差する。Y方向の手前に向かう方向を+Y方向、奥に向かう方向を-Y方向とする。さらに、Y方向は、後述するワイパーユニット50の移動方向の一例であり、Z方向及び後述するA方向の両方と交差する。
Z方向は、装置高さ方向であり、一例として、鉛直方向である。Z方向の上に向かう方向を+Z方向、下に向かう方向を-Z方向とする。
図1には、プリンター1が表される。プリンター1は、記録用紙に代表される媒体Mに対し、液体の一例であるインクKを吐出することで記録を行うインクジェット方式の装置として構成される。なお、各図において表すX-Y-Z座標系は直交座標系である。
X方向は、プリンター1の操作者から見た装置幅方向であり、水平方向である。X方向のうち左に向かう方向を+X方向、右に向かう方向を-X方向とする。
Y方向は、媒体Mの搬送方向と交差する媒体Mの幅方向且つ装置奥行き方向であり、水平方向である。また、Y方向は、後述するA方向及びB方向の両方と交差する。Y方向の手前に向かう方向を+Y方向、奥に向かう方向を-Y方向とする。さらに、Y方向は、後述するワイパーユニット50の移動方向の一例であり、Z方向及び後述するA方向の両方と交差する。
Z方向は、装置高さ方向であり、一例として、鉛直方向である。Z方向の上に向かう方向を+Z方向、下に向かう方向を-Z方向とする。
プリンター1において、媒体Mは、破線で表す搬送経路Tを通って搬送される。X-Z面に示されるA-B座標系は、直交座標系である。
A方向は、搬送経路Tのうち後述するラインヘッド40と対向する領域における媒体Mの搬送方向である。A方向の上流に向かう方向を-A方向、下流に向かう方向を+A方向とする。また、A方向は、Z方向に対して交差する交差方向の一例である。本実施形態において、A方向は、搬送経路Tの+A方向の位置が-A方向の位置よりも+Z方向に位置するように傾いた方向である。具体的には、A方向は、Z方向に対して20°~40°の範囲で傾斜し、より具体的には概ね30°傾斜する。換言すると、A方向は、X方向に対して概ね60°傾斜する。
A方向は、搬送経路Tのうち後述するラインヘッド40と対向する領域における媒体Mの搬送方向である。A方向の上流に向かう方向を-A方向、下流に向かう方向を+A方向とする。また、A方向は、Z方向に対して交差する交差方向の一例である。本実施形態において、A方向は、搬送経路Tの+A方向の位置が-A方向の位置よりも+Z方向に位置するように傾いた方向である。具体的には、A方向は、Z方向に対して20°~40°の範囲で傾斜し、より具体的には概ね30°傾斜する。換言すると、A方向は、X方向に対して概ね60°傾斜する。
B方向は、後述する吐出面42と直交する直交方向の一例であり、後述するラインヘッド40が後述する搬送ユニット10に対し進退する方向である。B方向においてラインヘッド40が搬送経路Tに近づく方向を+B方向、搬送経路Tから離れる方向を-B方向とする。B方向は、-B方向の位置が+B方向の位置よりも+Z方向に位置するように傾いた方向である。
図3に示されるように、後述するメインブレード75が延在する一方向をC方向とする。C方向は、Y方向及びA方向の両方と交差する方向であり、後述する複数のノズルNの配列方向の一例である。
図1に示されるように、プリンター1は、装置本体の一例としての筐体2を有する。筐体2のZ方向の中央よりも+Z方向には、記録された媒体Mが排出される空間を含む排出部3が形成される。また、筐体2には、複数の媒体カセット4が設けられる。
複数の媒体カセット4には、媒体Mが収容される。各媒体カセット4に収容された媒体Mは、ピックローラー6及び搬送ローラー対7、8によって搬送経路Tに沿って搬送される。搬送経路Tには、外部装置から媒体Mが搬送される搬送路T1と、筐体2に設けられた手差トレイ9から媒体Mが搬送される搬送路T2とが合流する。
複数の媒体カセット4には、媒体Mが収容される。各媒体カセット4に収容された媒体Mは、ピックローラー6及び搬送ローラー対7、8によって搬送経路Tに沿って搬送される。搬送経路Tには、外部装置から媒体Mが搬送される搬送路T1と、筐体2に設けられた手差トレイ9から媒体Mが搬送される搬送路T2とが合流する。
搬送経路Tには、搬送ユニット10と、媒体Mを搬送する複数の搬送ローラー対11と、媒体Mが搬送される経路を切り替える複数のフラップ12と、媒体MのY方向の幅を検出する媒体幅センサー13とが配置される。
搬送ユニット10は、2つのプーリー14と、2つのプーリー14に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト15と、一方のプーリー14を駆動する不図示のモーターとを有する。媒体Mは、搬送ベルト15のベルト面に吸着されつつ、後述するラインヘッド40と対向する位置を+A方向に搬送される。
搬送経路Tは、媒体幅センサー13から+A方向に延びる。搬送経路Tにおける搬送ユニット10よりも下流には、排出部3に向かう搬送路T3及び搬送路T4と、媒体Mの表裏を反転させるための反転路T5とが設けられる。排出部3の底部には、排出トレイ21が設けられる。排出トレイ21は、媒体Mが載置される載置面21Aを有する。
搬送ユニット10は、2つのプーリー14と、2つのプーリー14に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト15と、一方のプーリー14を駆動する不図示のモーターとを有する。媒体Mは、搬送ベルト15のベルト面に吸着されつつ、後述するラインヘッド40と対向する位置を+A方向に搬送される。
搬送経路Tは、媒体幅センサー13から+A方向に延びる。搬送経路Tにおける搬送ユニット10よりも下流には、排出部3に向かう搬送路T3及び搬送路T4と、媒体Mの表裏を反転させるための反転路T5とが設けられる。排出部3の底部には、排出トレイ21が設けられる。排出トレイ21は、媒体Mが載置される載置面21Aを有する。
また、筐体2内には、インクKを収容するインクタンク23と、インクKの廃液を貯留する廃液貯留部16と、プリンター1の各部の動作を制御する制御部26とが設けられる。インクタンク23は、不図示のチューブを介してラインヘッド40へインクKを供給する。廃液貯留部16は、後述するワイパーユニット50又はキャップユニット60において回収された廃液としてのインクKを貯留する。
制御部26は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only
Memory)、RAM(Random Access Memory)及びストレージを含んで構成され、プリンター1における媒体Mの搬送や、ラインヘッド40及びワイパーユニット50を含む各部の動作を制御する。
制御部26は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only
Memory)、RAM(Random Access Memory)及びストレージを含んで構成され、プリンター1における媒体Mの搬送や、ラインヘッド40及びワイパーユニット50を含む各部の動作を制御する。
図2には、筐体2の内部を-Y方向から+Y方向に見た状態が示される。筐体2の内部には、サイドフレーム32が設けられる。なお、サイドフレーム32は、Y方向に間隔をあけて2つ設けられるが、図2には+Y方向のサイドフレーム32のみが示される。
サイドフレーム32は、一例として、板金で構成され、プリンター1の不図示の底フレームから、A-B面及びX-Z面に沿って直立される。
-Y方向のサイドフレーム32には、不図示の貫通孔が形成される。後述するワイパーユニット50は、該貫通孔をY方向に通過可能である。また、ワイパーユニット50は、-Y方向のサイドフレーム32に対して-Y方向の位置をホーム位置として配置される。
2つのサイドフレーム32は、Y方向に延在する不図示の複数の横フレームによって繋がる。2つのサイドフレーム32の間には、ラインヘッド40が配置される。
サイドフレーム32は、一例として、板金で構成され、プリンター1の不図示の底フレームから、A-B面及びX-Z面に沿って直立される。
-Y方向のサイドフレーム32には、不図示の貫通孔が形成される。後述するワイパーユニット50は、該貫通孔をY方向に通過可能である。また、ワイパーユニット50は、-Y方向のサイドフレーム32に対して-Y方向の位置をホーム位置として配置される。
2つのサイドフレーム32は、Y方向に延在する不図示の複数の横フレームによって繋がる。2つのサイドフレーム32の間には、ラインヘッド40が配置される。
図1に示されるように、プリンター1は、ラインヘッド40と、ワイパーユニット50と、キャップユニット60と、ガイド部86及びワイパーキャリッジ102(図2)とを備える。
ラインヘッド40は、記録部の一例である。また、ラインヘッド40は、不図示の移動機構部によって駆動されることで、搬送ユニット10に対し進退する方向となるB方向に沿って、記録位置と退避位置とに移動される。そして、ラインヘッド40は、記録位置において、媒体MとB方向に対向配置された状態で媒体Mに情報を記録する。退避位置は、記録位置に対して-B方向に位置する。
ラインヘッド40は、記録部の一例である。また、ラインヘッド40は、不図示の移動機構部によって駆動されることで、搬送ユニット10に対し進退する方向となるB方向に沿って、記録位置と退避位置とに移動される。そして、ラインヘッド40は、記録位置において、媒体MとB方向に対向配置された状態で媒体Mに情報を記録する。退避位置は、記録位置に対して-B方向に位置する。
図3に示されるように、ラインヘッド40は、吐出面42を備える。吐出面42は、一例として、A-Y面に沿って配置される。吐出面42には、複数の溝部43がY方向に並んで形成される。
溝部43は、-Z方向から見て、A方向及びY方向の両方と交差するC方向に長い矩形状に形成される。また、溝部43は、吐出面42から-B方向に窪む。溝部43の底部には、インクKが吐出される複数のノズルNが設けられる。換言すると、吐出面42は、複数のノズルNを有する。複数のノズルNは、複数の吐出口の一例であり、C方向に並ぶことで、媒体MのY方向の全域をカバーする。
このように、ラインヘッド40は、吐出面42の複数のノズルNからインクKを吐出することで、媒体Mに記録する。
溝部43は、-Z方向から見て、A方向及びY方向の両方と交差するC方向に長い矩形状に形成される。また、溝部43は、吐出面42から-B方向に窪む。溝部43の底部には、インクKが吐出される複数のノズルNが設けられる。換言すると、吐出面42は、複数のノズルNを有する。複数のノズルNは、複数の吐出口の一例であり、C方向に並ぶことで、媒体MのY方向の全域をカバーする。
このように、ラインヘッド40は、吐出面42の複数のノズルNからインクKを吐出することで、媒体Mに記録する。
図2に示されるように、キャップユニット60は、ラック60A及びピニオン60Bを含む駆動機構によって、A方向の往復移動が可能とされる。キャップユニット60は、ラインヘッド40が記録位置に移動される場合、ラインヘッド40に対して-A方向に退避される。また、キャップユニット60は、ラインヘッド40が退避位置にある場合、複数のノズルNを覆うように+A方向に移動され、複数のノズルNから吐出されたインクKを受ける。
ワイパーユニット50は、清掃部の一例であり、後述する駆動ユニット52によって、Y方向の往復移動が可能とされる。ワイパーユニット50は、ラインヘッド40が記録位置に移動される場合、ラインヘッド40に対して-Y方向に退避される。また、ワイパーユニット50は、ラインヘッド40が退避位置にある状態において、一旦、+Y方向に移動され、+Y方向に移動後に-Y方向に移動されながら、後述する掻取部75Bによって吐出面42の清掃を行う。換言すると、ワイパーユニット50は、吐出面42に付着したインクKを吐出面42から掻き取る。具体的には、ワイパーユニット50は、ブレードユニット62と、ワイパーキャリッジ102とを有する。
図4に示されるように、駆動ユニット52は、駆動部の一例であり、ワイパーユニット50、即ちワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62をY方向に駆動する。具体的には、駆動ユニット52は、1組のプーリー54と、タイミングベルト56と、一方のプーリー54を回転させるモーター部58とを有する。なお、図4では、一方のプーリー54が示されており、他方のプーリー54の図示は省略される。
タイミングベルト56は、2つのプーリー54に巻き掛けられる。タイミングベルト56の一部は、後述する被案内部116の一部に固定される。これにより、モーター部58が一方のプーリー54を正方向に回転させた場合、ワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62が+Y方向に駆動される。また、モーター部58が一方のプーリー54を逆方向に回転させた場合、ワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62が-Y方向に駆動される。このように、駆動ユニット52は、ワイパーユニット50における被案内部116を有する部位をY方向に駆動する。
タイミングベルト56は、2つのプーリー54に巻き掛けられる。タイミングベルト56の一部は、後述する被案内部116の一部に固定される。これにより、モーター部58が一方のプーリー54を正方向に回転させた場合、ワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62が+Y方向に駆動される。また、モーター部58が一方のプーリー54を逆方向に回転させた場合、ワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62が-Y方向に駆動される。このように、駆動ユニット52は、ワイパーユニット50における被案内部116を有する部位をY方向に駆動する。
図5に示されるように、ブレードユニット62は、吐出面42(図3)を清掃する。具体的には、ブレードユニット62は、ユニット本体64と、ベースフレーム71と、取付フレーム72と、ブレード部74と、カバー部材82とを有する。
ユニット本体64は、-B方向に開口する箱状に形成される。また、ユニット本体64は、ブレード取付部65と、インク収容部66と、被挿入部78とを有する。
ユニット本体64は、-B方向に開口する箱状に形成される。また、ユニット本体64は、ブレード取付部65と、インク収容部66と、被挿入部78とを有する。
ブレード取付部65は、側壁65Aに囲まれた部位である。
インク収容部66は、ユニット本体64のA方向の中央部よりも-A方向の室部であり、側壁66Aに囲まれた部位である。また、インク収容部66は、ユニット本体64と後述するカバー部材82とで囲まれた空間部であり、ブレード取付部65の内部と連通される。インク収容部66は、液体収容部の一例であり、Z方向においてブレード部74よりも下方に配置され、ブレード部74に掻き取られたインクK(図1)が収容される。
インク収容部66は、ユニット本体64のA方向の中央部よりも-A方向の室部であり、側壁66Aに囲まれた部位である。また、インク収容部66は、ユニット本体64と後述するカバー部材82とで囲まれた空間部であり、ブレード取付部65の内部と連通される。インク収容部66は、液体収容部の一例であり、Z方向においてブレード部74よりも下方に配置され、ブレード部74に掻き取られたインクK(図1)が収容される。
被挿入部78は、ユニット本体64においてブレード取付部65に対する-A方向の部位に形成される。また、被挿入部78は、ユニット本体64においてインク収容部66に対する+A方向且つ-Y方向の部位に形成される。被挿入部78は、Y方向を軸方向とする円筒状に形成される。被挿入部78の内部は、インク収容部66の内部と連通される。
被挿入部78には、不図示のワイパー針が+Y方向に挿入される。ここで、ワイパー針が吸引動作を行った場合、被挿入部78の内部が負圧状態となり、インク収容部66のインクKが被挿入部78及びワイパー針を通ってユニット本体64の外部に排出される。
なお、本実施形態では、一例として、インク収容部66の+A方向の端が被挿入部78の+A方向の端に位置し、且つインク収容部66の-A方向の端が側壁66Aの-A方向の端に位置するものとして、インク収容部66のA方向の幅を規定する。
被挿入部78には、不図示のワイパー針が+Y方向に挿入される。ここで、ワイパー針が吸引動作を行った場合、被挿入部78の内部が負圧状態となり、インク収容部66のインクKが被挿入部78及びワイパー針を通ってユニット本体64の外部に排出される。
なお、本実施形態では、一例として、インク収容部66の+A方向の端が被挿入部78の+A方向の端に位置し、且つインク収容部66の-A方向の端が側壁66Aの-A方向の端に位置するものとして、インク収容部66のA方向の幅を規定する。
図8Aに示されるように、側壁65Aの+A方向の端部における-Y方向の端部には、第1係合部65Cが形成される。第1係合部65Cは、側壁65Aから+A方向に突出される。また、第1係合部65Cは、B方向に所定の厚さを有する板状に形成される。
側壁66Aの-A方向の端部における-Y方向の端部には、第2係合部66Bが形成される。第2係合部66Bは、側壁66Aから-A方向に突出される。また、第2係合部66Bは、B方向に所定の厚さを有する板状に形成される。
側壁66Aの-A方向の端部における-Y方向の端部には、第2係合部66Bが形成される。第2係合部66Bは、側壁66Aから-A方向に突出される。また、第2係合部66Bは、B方向に所定の厚さを有する板状に形成される。
ブレード部74は、一例として、メインブレード75と、サブブレード76とを有する。
メインブレード75は、ブレードの一例であり、B方向から見て、C方向と直交する方向に所定の厚さを有する板状に形成されたゴムから成る。また、メインブレード75は、C方向に長い。さらに、メインブレード75は、一例として、-Y方向の端部が+Y方向の端部よりも+A方向に位置するように傾斜する。
具体的には、メインブレード75は、B方向において、固定部75A(図11)と掻取部75Bとを有する。固定部75Aは、メインブレード75のB方向の中央よりも+B方向の部位であり、ブレード取付部65に固定される。掻取部75Bは、メインブレード75のB方向の中央よりも-B方向の部位であり、弾性変形が可能な部位である。また、掻取部75Bは、吐出面42(図3)と接触されることで、弾性変形されながらインクKを掻き取る。
メインブレード75は、ブレードの一例であり、B方向から見て、C方向と直交する方向に所定の厚さを有する板状に形成されたゴムから成る。また、メインブレード75は、C方向に長い。さらに、メインブレード75は、一例として、-Y方向の端部が+Y方向の端部よりも+A方向に位置するように傾斜する。
具体的には、メインブレード75は、B方向において、固定部75A(図11)と掻取部75Bとを有する。固定部75Aは、メインブレード75のB方向の中央よりも+B方向の部位であり、ブレード取付部65に固定される。掻取部75Bは、メインブレード75のB方向の中央よりも-B方向の部位であり、弾性変形が可能な部位である。また、掻取部75Bは、吐出面42(図3)と接触されることで、弾性変形されながらインクKを掻き取る。
図3に示されるように、メインブレード75は、複数のノズルNの配列方向に沿うようにC方向に沿って配置される。また、メインブレード75は、複数の溝部43と接触可能に配置される。そして、メインブレード75は、吐出面42のインクKを掻き取る。メインブレード75によって掻き取られたインクKは、メインブレード75が傾斜していること及び自重の作用により、ブレード取付部65内をインク収容部66に向けて流れる。
図8Aに示されるように、サブブレード76は、メインブレード75の+Y方向の端部に対して+Y方向に配置される。また、サブブレード76は、B方向から見て、Y方向に所定の厚さを有する板状に形成されたゴムから成る。さらに、サブブレード76は、A方向に沿って延在される。そして、サブブレード76は、ラインヘッド40(図3)の+Y方向の側面と接触されることで、ラインヘッド40の+Y方向の側面に付着したインクKを掻き取る。
ベースフレーム71は、ブレード取付部65にネジ59を用いて締結される。取付フレーム72は、ベースフレーム71と共にメインブレード75の+B方向の下端部を挟んだ状態で、ベースフレーム71に取り付けられる。これにより、メインブレード75が保持される。同様に、サブブレード76もベースフレーム71に保持される。なお、メインブレード75及びサブブレード76は、ユニット本体64の-B方向の端面よりも-B方向に突出される。
インク収容部66は、一例として、ブレード取付部65に向けて開口する流入部67と、流入部67の-A方向の端部から-Y方向に延びる貯留部68とを有する。
流入部67の+A方向の端は、サブブレード76の-A方向の端に位置する。また、流入部67のA方向の中央よりも+A方向の部位は、貯留部68に向けて徐々に流路面積が狭くなる。流入部67の内部には、整流板69が設けられる。
整流板69は、A方向と交差する方向に傾斜され、インクKを貯留部68に案内する。
流入部67の+A方向の端は、サブブレード76の-A方向の端に位置する。また、流入部67のA方向の中央よりも+A方向の部位は、貯留部68に向けて徐々に流路面積が狭くなる。流入部67の内部には、整流板69が設けられる。
整流板69は、A方向と交差する方向に傾斜され、インクKを貯留部68に案内する。
ブレード取付部65におけるB方向の深さh1〔mm〕とする。インク収容部66におけるB方向の深さh2〔mm〕とする。本実施形態では、一例として、h2<h1である。換言すると、貯留部68の一部を構成する+B方向の面68Aは、ブレード取付部65の一部を構成する+B方向の面65Bよりも-B方向に位置する。
図8Bに示されるように、ブレードユニット62は、カバー部材82を有する。カバー部材82は、一例として、光を透過する透明部材として構成されるが、図8Bでは、カバー部材82の外形を明確に示すために、不透明化されたカバー部材82が示される。
カバー部材82は、一例として、ユニット本体64に熱溶着により取り付けられており、貯留部68(図8A)を-B方向から覆う。具体的には、カバー部材82は、蓋部83とフランジ部84とを有する。蓋部83は、B方向に所定の厚さを有する板状に形成され、貯留部68の-B方向の部位を覆う。フランジ部84は、蓋部83の+A方向の端部から-B方向に突出される。また、フランジ部84は、メインブレード75に対する-A方向に配置されており、メインブレード75から落下したインクKを流入部67(図8A)に案内可能である。
カバー部材82は、一例として、ユニット本体64に熱溶着により取り付けられており、貯留部68(図8A)を-B方向から覆う。具体的には、カバー部材82は、蓋部83とフランジ部84とを有する。蓋部83は、B方向に所定の厚さを有する板状に形成され、貯留部68の-B方向の部位を覆う。フランジ部84は、蓋部83の+A方向の端部から-B方向に突出される。また、フランジ部84は、メインブレード75に対する-A方向に配置されており、メインブレード75から落下したインクKを流入部67(図8A)に案内可能である。
図5に示されるように、ガイド部86は、ブレードユニット62及びワイパーキャリッジ102を案内する案内部の一例であり、Y方向に延びる。具体的には、ガイド部86は、一例として、Y方向に沿って平行となるように配置された第1ガイドレール87及び第2ガイドレール91を有する。
第1ガイドレール87は、案内部の一例であり、ワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62を案内する主軸として機能する。
第2ガイドレール91は、補助案内部の一例であり、ワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62を案内する副軸として機能する。また、第2ガイドレール91は、第1ガイドレール87に対する+A方向且つ+B方向の位置に配置される。さらに、第2ガイドレール91は、第1ガイドレール87に対してY方向に沿って平行となるように配置される。
第1ガイドレール87は、案内部の一例であり、ワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62を案内する主軸として機能する。
第2ガイドレール91は、補助案内部の一例であり、ワイパーキャリッジ102及びブレードユニット62を案内する副軸として機能する。また、第2ガイドレール91は、第1ガイドレール87に対する+A方向且つ+B方向の位置に配置される。さらに、第2ガイドレール91は、第1ガイドレール87に対してY方向に沿って平行となるように配置される。
図6に示されるように、第1ガイドレール87は、A-B面での断面形状がL字形状の板金から成る。具体的には、第1ガイドレール87は、第1板部89と第2板部88とを有する。
第2板部88は、B方向に所定の厚さを有し、A-Y面に沿ってY方向に延びる。第2板部88の-A方向の端部は、既述の横フレームに一体に形成される。
第1板部89は、第2板部88の+A方向の端部から+B方向に延びる。また、第1板部89は、A方向に所定の厚さを有し、B-Y面に沿ってY方向に延びる。第1板部89のB方向の長さは、第2板部88のA方向の長さよりも短い。
第2板部88は、B方向に所定の厚さを有し、A-Y面に沿ってY方向に延びる。第2板部88の-A方向の端部は、既述の横フレームに一体に形成される。
第1板部89は、第2板部88の+A方向の端部から+B方向に延びる。また、第1板部89は、A方向に所定の厚さを有し、B-Y面に沿ってY方向に延びる。第1板部89のB方向の長さは、第2板部88のA方向の長さよりも短い。
第2ガイドレール91は、一例として、A-B面での断面形状がL字形状の板金から成る。具体的には、第2ガイドレール91は、取付部92と、第3板部93とを有する。
取付部92は、A方向に所定の厚さを有し、B-Y面に沿ってY方向に延びる。取付部92の+B方向の端部は、既述の横フレームのうち、他の横フレームの1つに固定される。
第3板部93は、取付部92の-B方向の端部から-A方向に延びる。また、第3板部93は、B方向に所定の厚さを有し、A-Y面に沿ってY方向に延びる。第3板部93のA方向の長さは、取付部92のB方向の長さよりも短い。
取付部92は、A方向に所定の厚さを有し、B-Y面に沿ってY方向に延びる。取付部92の+B方向の端部は、既述の横フレームのうち、他の横フレームの1つに固定される。
第3板部93は、取付部92の-B方向の端部から-A方向に延びる。また、第3板部93は、B方向に所定の厚さを有し、A-Y面に沿ってY方向に延びる。第3板部93のA方向の長さは、取付部92のB方向の長さよりも短い。
ワイパーキャリッジ102は、支持部の一例であり、ブレードユニット62を+B方向から支持する。具体的には、ワイパーキャリッジ102は、第1フレーム部材104と、第2フレーム部材132とを備える。
第1フレーム部材104は、搭載部106と、被案内部116と、アーム部122と、補助被案内部124とを有する。被案内部116は、ガイド部86に案内される。
搭載部106には、ブレードユニット62が搭載される。被案内部116は、搭載部106の-A方向の端部から-B方向に直立する。アーム部122は、搭載部106の+A方向の端部から+A方向に延びる。補助被案内部124は、アーム部122の+A方向の端部に形成される。
第1フレーム部材104は、搭載部106と、被案内部116と、アーム部122と、補助被案内部124とを有する。被案内部116は、ガイド部86に案内される。
搭載部106には、ブレードユニット62が搭載される。被案内部116は、搭載部106の-A方向の端部から-B方向に直立する。アーム部122は、搭載部106の+A方向の端部から+A方向に延びる。補助被案内部124は、アーム部122の+A方向の端部に形成される。
図7に示されるように、搭載部106は、A-Y面に沿った底壁107と、底壁107のA方向の両端部及び+Y方向の端部から-B方向に直立する周壁108とを有する。
周壁108における+A方向且つ-Y方向の位置には、被係合部109が形成される。被係合部109には、第1係合部65C(図6)が係合される。周壁108における-A方向且つ-Y方向の位置には、被係合部111が形成される。被係合部111には、第2係合部66B(図6)が係合される。周壁108における-A方向の端部には、周壁108の-B方向の端部から+A方向に延びる上壁112が形成される。
このように、搭載部106の-A方向の端部には、底壁107、周壁108及び上壁112に囲まれた窪み部113が形成される。窪み部113には、インク収容部66(図8A)が収納される。
周壁108における+A方向且つ-Y方向の位置には、被係合部109が形成される。被係合部109には、第1係合部65C(図6)が係合される。周壁108における-A方向且つ-Y方向の位置には、被係合部111が形成される。被係合部111には、第2係合部66B(図6)が係合される。周壁108における-A方向の端部には、周壁108の-B方向の端部から+A方向に延びる上壁112が形成される。
このように、搭載部106の-A方向の端部には、底壁107、周壁108及び上壁112に囲まれた窪み部113が形成される。窪み部113には、インク収容部66(図8A)が収納される。
被案内部116は、上壁112からB方向に沿って-B方向に延びる部位である。被案内部116の一部は、Y方向から見て-B方向に開口するU字状に形成され、縦壁117及び縦壁118を有する。縦壁117は、B方向に延在される。縦壁118は、縦壁117に対する+A方向に位置し、縦壁117とA方向に対向する。縦壁118のB方向の高さは、縦壁117のB方向の高さよりも低い。縦壁118は、第1板部89とA方向に接触される。また、被案内部116は、Z方向において補助被案内部124よりも下方に位置する。
被案内部116の-A方向の側面116Aには、取付部材119が設けられる。取付部材119は、側面116Aから-A方向に延びる。また、取付部材119には、タイミングベルト56(図4)の一部が固定される。
被案内部116の-A方向の側面116Aには、取付部材119が設けられる。取付部材119は、側面116Aから-A方向に延びる。また、取付部材119には、タイミングベルト56(図4)の一部が固定される。
アーム部122は、周壁108の+A方向の端部で且つ+Y方向の端部となる部位から+A方向に延びる。
補助被案内部124は、アーム部122の+A方向の端部に設けられ、第2ガイドレール91によってY方向に案内される。また、補助被案内部124は、凹部125を有する。凹部125は、Y方向から見て+A方向に開口するU字状に形成され、横壁126及び横壁127を有する。また、凹部125には、第3板部93(図6)が-A方向に挿入される。
横壁126は、アーム部122の+A方向の端部から+A方向に延びる。横壁127は、横壁126に対する-B方向に位置し、横壁126とB方向に対向する。横壁127のA方向の長さは、横壁126のA方向の長さよりも長い。
横壁127には、A方向に沿った不図示の軸の回りに回転可能なコロ128が設けられる。コロ128の一部は、横壁127よりも+B方向に突出する。
補助被案内部124は、アーム部122の+A方向の端部に設けられ、第2ガイドレール91によってY方向に案内される。また、補助被案内部124は、凹部125を有する。凹部125は、Y方向から見て+A方向に開口するU字状に形成され、横壁126及び横壁127を有する。また、凹部125には、第3板部93(図6)が-A方向に挿入される。
横壁126は、アーム部122の+A方向の端部から+A方向に延びる。横壁127は、横壁126に対する-B方向に位置し、横壁126とB方向に対向する。横壁127のA方向の長さは、横壁126のA方向の長さよりも長い。
横壁127には、A方向に沿った不図示の軸の回りに回転可能なコロ128が設けられる。コロ128の一部は、横壁127よりも+B方向に突出する。
図9に示されるように、第2フレーム部材132は、被案内部116に設けられる。また、第2フレーム部材132は、挟み部の一例であり、被案内部116と共に第2板部88をB方向に挟む。具体的には、第2フレーム部材132は、上壁部133と、縦壁部135と、フランジ部136とを有する。
上壁部133は、A-Y面に沿ってY方向に延びる部位である。上壁部133には、+B方向に突出する突出部134が形成される。突出部134は、第1ガイドレール87が無い状態において、縦壁117とB方向に対向する。縦壁部135は、上壁部133の+A方向の端部から+B方向に延びる。フランジ部136は、縦壁部135の+B方向の端部から+A方向に張り出される。
フランジ部136がネジ137によって上壁112に締結されることで、第2フレーム部材132が被案内部116を-B方向から覆う。
上壁部133は、A-Y面に沿ってY方向に延びる部位である。上壁部133には、+B方向に突出する突出部134が形成される。突出部134は、第1ガイドレール87が無い状態において、縦壁117とB方向に対向する。縦壁部135は、上壁部133の+A方向の端部から+B方向に延びる。フランジ部136は、縦壁部135の+B方向の端部から+A方向に張り出される。
フランジ部136がネジ137によって上壁112に締結されることで、第2フレーム部材132が被案内部116を-B方向から覆う。
第1板部89は、縦壁117と縦壁118との間に挿入される。突出部134と縦壁117は、第2板部88をB方向に挟む。縦壁118は、第1フレーム部材104の自重の作用により、第1板部89の+A方向の側面89Aに押し付けられる。これにより、被案内部116は、第1ガイドレール87に案内されてY方向の移動が可能となると共に、-A方向及びB方向の移動が制限される。
図10に示されるように、第3板部93は、横壁126と横壁127との間に挿入される。コロ128の外周面128Aは、自重の作用により、第3板部93の-B方向の面93Aに押し付けられる。これにより、補助被案内部124は、第2ガイドレール91に案内されてY方向の移動が可能となると共に、B方向の移動が制限される。換言すると、補助被案内部124は、被案内部116(図9)よりも移動の自由度が高い。
図11に示されるように、インク収容部66と被案内部116とは、A方向にオーバーラップする。換言すると、インク収容部66と被案内部116とは、A方向に重ね代W1〔mm〕を有する。メインブレード75とインク収容部66とは、X方向にオーバーラップする。換言すると、メインブレード75とインク収容部66とは、X方向に重ね代W2〔mm〕を有する。なお、インク収容部66は、B方向において掻取部75Bとはオーバーラップしない。
図6に示されるように、Y方向から見て、A方向におけるメインブレード75の中央位置を位置PAとする。位置PAは、C方向(図3)におけるメインブレード75の中央位置でもある。A方向において、被案内部116の位置を位置PBとする。本実施形態では、被案内部116の位置を第1板部89の中心位置に置き換える。
A方向において、補助被案内部124の位置を位置PCとする。本実施形態では、補助被案内部124の位置を外周面128Aの中心位置に置き換える。
A方向において、取付部材119に取り付けられたタイミングベルト56のA方向の中央位置を位置PDとする。位置PDは、ワイパーキャリッジ102に駆動力が直接、作用する位置である。
また、A方向において、位置PBから位置PAまでの距離を第1距離L1〔mm〕とし、位置PCから位置PAまでの距離を第2距離L2〔mm〕とし、位置PBから位置PDまでの距離を第3距離L3〔mm〕とする。第1距離L1は第2距離L2よりも短い。第3距離L3は第1距離L1よりも短い。
A方向において、補助被案内部124の位置を位置PCとする。本実施形態では、補助被案内部124の位置を外周面128Aの中心位置に置き換える。
A方向において、取付部材119に取り付けられたタイミングベルト56のA方向の中央位置を位置PDとする。位置PDは、ワイパーキャリッジ102に駆動力が直接、作用する位置である。
また、A方向において、位置PBから位置PAまでの距離を第1距離L1〔mm〕とし、位置PCから位置PAまでの距離を第2距離L2〔mm〕とし、位置PBから位置PDまでの距離を第3距離L3〔mm〕とする。第1距離L1は第2距離L2よりも短い。第3距離L3は第1距離L1よりも短い。
次に、プリンター1の作用について説明する。なお、図1から図11までのいずれかに示された構成については、個別の図番の記載を省略する。
図12には、ワイパーユニット50が-Y方向に駆動され、メインブレード75が吐出面42(図3)のインクKを掻き取るときのワイパーユニット50の各部に作用する力が模式的に示される。
ワイパーユニット50がプリンター1の+Y方向の端部に位置する状態において、ワイパーユニット50の被案内部116に対して、-Y方向に駆動力F1が作用することで、ワイパーユニット50、即ちブレードユニット62及びワイパーキャリッジ102が、-Y方向に移動される。
図12には、ワイパーユニット50が-Y方向に駆動され、メインブレード75が吐出面42(図3)のインクKを掻き取るときのワイパーユニット50の各部に作用する力が模式的に示される。
ワイパーユニット50がプリンター1の+Y方向の端部に位置する状態において、ワイパーユニット50の被案内部116に対して、-Y方向に駆動力F1が作用することで、ワイパーユニット50、即ちブレードユニット62及びワイパーキャリッジ102が、-Y方向に移動される。
ブレードユニット62及びワイパーキャリッジ102が-Y方向に移動された場合、掻取部75Bが吐出面42(図3)のインクKを掻き取る。掻き取られたインクKは、インク収容部66に収容される。
掻取部75Bが吐出面42のインクKを掻き取るとき、掻取部75Bの力の作用点には、-Y方向とは反対方向である+Y方向の反力F2が作用する。この反力F2によって、ガイド部86(図6)と被案内部116との接触部位には、モーメント力が生じる。
具体的には、ワイパーキャリッジ102において、被案内部116に対する-A方向の部位には駆動力F1が作用し、+A方向の部位には反力F2が作用する。これにより、被案内部116と第1板部89(図9)との接触部分には、矢印Rで示す方向のモーメント力が生じる。このモーメント力は、A-Y面内での回転力であり、被案内部116に作用する「こじり力」となる。
掻取部75Bが吐出面42のインクKを掻き取るとき、掻取部75Bの力の作用点には、-Y方向とは反対方向である+Y方向の反力F2が作用する。この反力F2によって、ガイド部86(図6)と被案内部116との接触部位には、モーメント力が生じる。
具体的には、ワイパーキャリッジ102において、被案内部116に対する-A方向の部位には駆動力F1が作用し、+A方向の部位には反力F2が作用する。これにより、被案内部116と第1板部89(図9)との接触部分には、矢印Rで示す方向のモーメント力が生じる。このモーメント力は、A-Y面内での回転力であり、被案内部116に作用する「こじり力」となる。
ここで、プリンター1によれば、被案内部116が掻取部75Bに対してインク収容部66よりも遠い位置にある構成や、インク収容部66と被案内部116とがA方向にオーバーラップしていない構成に比べて、インク収容部66と被案内部116とがA方向にオーバーラップしていることで、掻取部75Bから第1ガイドレール87と被案内部116との接触部位までの第1距離L1が短くなるので、第1ガイドレール87と被案内部116との接触部位に作用するモーメント力が小さくなる。つまり、被案内部116にこじりが生じることを抑制できる。
一方、第2ガイドレール91と補助被案内部124との接触部位では、補助被案内部124のA方向及びY方向の移動に自由度があるため、補助被案内部124に「こじり力」は作用され難い。
一方、第2ガイドレール91と補助被案内部124との接触部位では、補助被案内部124のA方向及びY方向の移動に自由度があるため、補助被案内部124に「こじり力」は作用され難い。
プリンター1によれば、X方向に掻取部75Bとインク収容部66が並ぶ構成に比べて、X方向における掻取部75B及びインク収容部66の設置スペースが小さくなるので、X方向においてプリンター1を小型化できる。
プリンター1によれば、インク収容部66がB方向において掻取部75Bとはオーバーラップしない配置とされることで、インクKが掻取部75Bからインク収容部66へ流れる経路長さを長く設定することが可能となる。換言すると、インク収容部66から掻取部75Bまでの経路が長くなるので、インク収容部66に向けて流れるインクKが逆流することがあっても、インクKが再度、掻取部75Bに付着することを抑制できる。
プリンター1によれば、インク収容部66がB方向において掻取部75Bとはオーバーラップしない配置とされることで、インクKが掻取部75Bからインク収容部66へ流れる経路長さを長く設定することが可能となる。換言すると、インク収容部66から掻取部75Bまでの経路が長くなるので、インク収容部66に向けて流れるインクKが逆流することがあっても、インクKが再度、掻取部75Bに付着することを抑制できる。
プリンター1によれば、駆動ユニット52からの駆動力が直接作用する被案内部116が、駆動ユニット52からの駆動力が直接作用しない補助被案内部124よりもメインブレード75に近い位置に配置される。つまり、駆動ユニット52の駆動力が作用する作用点からメインブレード75までの距離をより短く設定することが可能となるので、被案内部116のこじりを抑制できる。
掻取部75Bによって掻き取られたインクKは、自重によってZ方向の下方に流れる。ここで、プリンター1によれば、被案内部116がZ方向において補助被案内部124よりも下方に位置することで、インク収容部66が掻取部75Bに対してZ方向の下方に配置されることになるので、インクKをインク収容部66に案内する部材を設けなくても、掻取部75Bが掻き取ったインクKをインク収容部66に効率的に捕集できる。
掻取部75Bによって掻き取られたインクKは、自重によってZ方向の下方に流れる。ここで、プリンター1によれば、被案内部116がZ方向において補助被案内部124よりも下方に位置することで、インク収容部66が掻取部75Bに対してZ方向の下方に配置されることになるので、インクKをインク収容部66に案内する部材を設けなくても、掻取部75Bが掻き取ったインクKをインク収容部66に効率的に捕集できる。
プリンター1によれば、被案内部116が第1板部89とA方向に接触され、且つ被案内部116と第2フレーム部材132が、第2板部88をB方向に挟むことで、被案内部116のA方向及びB方向の移動が制限される。これにより、ワイパーユニット50の位置が、ガイド部86の位置に対してずれることを抑制できる。
一方、補助被案内部124は、Y方向だけでなくA方向にも移動の自由度を有する。ここで、掻取部75BにY方向とは反対方向の反力が作用した場合に、補助被案内部124と第2ガイドレール91とが接触され難くなるので、補助被案内部124のこじりを抑制できる。
プリンター1によれば、掻取部75BをY方向に移動させた場合、メインブレード75が延びるC方向が複数のノズルNの配列方向に沿っていることで、複数のノズルNにおいてインクKが掻取部75Bによって一斉に掻き取られ易くなるので、掻取部75BによるインクKの掻取性を向上させることができる。
一方、補助被案内部124は、Y方向だけでなくA方向にも移動の自由度を有する。ここで、掻取部75BにY方向とは反対方向の反力が作用した場合に、補助被案内部124と第2ガイドレール91とが接触され難くなるので、補助被案内部124のこじりを抑制できる。
プリンター1によれば、掻取部75BをY方向に移動させた場合、メインブレード75が延びるC方向が複数のノズルNの配列方向に沿っていることで、複数のノズルNにおいてインクKが掻取部75Bによって一斉に掻き取られ易くなるので、掻取部75BによるインクKの掻取性を向上させることができる。
ここで、図14、図15及び図16を参照して、プリンター1の清掃部としてのワイパーユニット50と、ワイパーユニット50の駆動部としての駆動ユニット52と、についてさらに詳細に説明する。図14で表されるように、プリンター1は、ワイパーユニット50を移動方向であるY方向に駆動する駆動ユニット52を備えている。
ここで、図14で表されるように、駆動ユニット52は、ワイパーユニット50に対して取付部材119を介して係合する環状のベルトであるタイミングベルト56と、タイミングベルト56が巻き掛けられる2つのプーリー54と、タイミングベルト56を移動させるための駆動源であるモーター部58と、を有している。プーリー54は駆動プーリー54aと、従動プーリー54bとを有している。駆動プーリー54aは、モーター部58によって付与される回転力により回転する。また、従動プーリー54bは、駆動プーリー54aを回転させることに伴って回転移動するタイミングベルト56の該回転移動に従動して回転する。また、駆動ユニット52は、従動プーリー54bを駆動プーリー54aから離れる方向である+Y方向に付勢する付勢部としての引張バネ140を有している。
本実施例のタイミングベルト56は、ベルト自体が環状になっているが、上記「環状のベルト」とは、線状のベルトの両端部が取付部材119などで固定されることで環状になっているような構成も含む。そのため、最終形態として環状になっていればベルトそのものの形状に特に限定は無い。ここで、図15及び図16で表されるように本実施例のタイミングベルト56は駆動プーリー54aと係合する側に凹凸が設けられている。そして、該凹凸が駆動プーリー54aに設けられた凸凹と噛み合う構成になっている。なお、タイミングベルト56の凹凸と駆動プーリー54aの凸凹との噛み合いがずれて歯飛びが生じると、ワイパーユニット50の移動動作に不具合が生じる虞がある。
そこで、本実施例のプリンター1においては、ワイパーユニット50は、ワイパーユニット50の移動方向のうちの従動プーリー54b側(+Y方向側)に移動する際には吐出面42の清掃を行わず、ワイパーユニット50の移動方向のうちの駆動プーリー54a側(-Y方向側)に移動する際に吐出面42の清掃を行う構成になっている。本実施例のプリンター1のように、ワイパーユニット50と係合する環状のベルトと、ベルトが巻き掛けられる駆動プーリー54a及び従動プーリー54bとを備え、従動プーリー54bを駆動プーリー54aから離れる方向に付勢する構成の駆動部においては、ワイパーユニット50が従動プーリー54b側に移動する際に吐出面と接触することによって負荷がかかった場合、ベルトの歯飛びなどワイパーユニット50の移動不良が生じやすい。しかしながら、本実施例のプリンター1においては、ワイパーユニット50は、従動プーリー54b側に移動する際には吐出面42の清掃を行わず、駆動プーリー54a側に移動する際にのみ吐出面42の清掃を行う。このため、本実施例のプリンター1は、ワイパーユニット50が吐出面42と接触する際に生じる負荷によってタイミングベルト50が歯飛びすることを抑制することができる。
上記について、図15を参照してさらに詳細に説明する。初めに、従動プーリー54b側にワイパーユニット50を移動させる構成について説明する。ワイパーユニット50を従動プーリー54b側(+Y方向側)に移動させる際、駆動プーリー54aは反時計回り方向(CCW方向)に回転し、取付部材119が設けられるタイミングベルト56の下側は+Y方向側に手繰り寄せられる。言い換えると、取付部材119が設けられていないタイミングベルト56の上側が-Y方向側に手繰り寄せられる。このとき、ワイパーユニット50は、従動プーリー54bを介して駆動プーリー54aにより引っ張られることとなる。この構成において、被案内部116にこじりが生じた場合、ワイパーユニット50自体は+Y方向側に移動できないが、取付部材119が設けられていないタイミングベルト56の上側は、駆動プーリー54aによる駆動力を受ける。従動プーリー54bは引張バネ140によって+Y方向側に付勢されているため、従動プーリー54b自体が-Y方向側に移動する余地を残している。そのため、被案内部116にこじりが生じた状態で取付部材119が設けられていないタイミングベルト56の上側を-Y方向側に手繰り寄せようとした場合、従動プーリー54bが引張バネ140の付勢力に抗して-Y方向側に移動する虞がある。この場合、タイミングベルト56の凹凸と駆動プーリー54aの凸凹との噛み合いがずれ、ベルトの歯飛びが発生する虞がある。
一方で、駆動プーリー54a側(-Y方向側)にワイパーユニット50を移動する際、駆動プーリー54aは時計回り方向(CW方向)に回転し、取付部材119が設けられるタイミングベルト56の下側を-Y方向側に手繰り寄せる。そのため、ワイパーユニット50における被案内部116にこじりが生じた場合において、歯飛びが生じにくい。具体的には、ワイパーユニット50における被案内部116にこじりが生じた状態、つまり、ワイパーユニット50が移動しにくい状態では、タイミングベルト56がそれ以上-Y方向側に手繰り寄せられにくい。これは、ワイパーユニット50の移動方向が駆動プーリー54a側であるためである。このような状態では、従動プーリー54bに駆動プーリー54aの駆動力が大きくかかることはなく、従動プーリー54bが引張バネ140の付勢力に抗して-Y方向側に移動しにくい。そのため、タイミングベルト56の凹凸と駆動プーリー54aの凸凹との噛み合いがずれにくい。このように、ワイパーユニット50が駆動プーリー54aに移動する際にワイピングを行うことで、こじりによる歯飛びを低減することができる。
次に、従動プーリー54bの周辺の構成部材について、図15及び図16を参照してさらに詳細に説明する。上記のように、本実施例の駆動ユニット52は、従動プーリー54bを+Y方向に付勢する引張バネ140を有している。引張バネ140は、図16で表されるように一端140aがサイドフレーム32に係合し、図15で表されるように他端140bが従動プーリー54bの取付板金141に係合している。引張バネ140が従動プーリー54bを+Y方向に付勢することで、タイミングベルト56は所望のテンションで張られた状態となっている。本実施例の付勢部は、従動プーリー54bを介してタイミングベルト56に所望のテンションを付与する引張バネ140であるが、付勢部の構成に特に限定は無く、引張バネ以外の構成としてもよいし、従動プーリー54bを介してタイミングベルト56を付勢する構成のほか、直接タイミングベルト56を付勢する構成としてもよい。
なお、タイミングベルト56にかかるテンションが弱すぎると、被案内部116にこじりが生じた場合などにおいて、タイミングベルト56が弛みやすくなりベルトの歯飛びが生じやすくなる。一方、タイミングベルト56にかかるテンションが強すぎると、ワイパーユニット50を移動する際、すなわち、タイミングベルト56を回転させる際の負荷が大きくなりすぎてしまう。そこで、本実施例においては、取付板金141にグリスを注油し、タイミングベルト56が所望のテンションで張られた状態となるようにしている。なお、図15で表されるように、取付板金141の周辺には、樹脂シート142が設けられている。樹脂シート142は、取付板金141に注油されたグリスが媒体Mの搬送経路に垂れることを抑制する役割をしている。
図16で表されるように、取付板金141は、サイドフレーム32と対向する位置に、度当たり部141aが形成されている。サイドフレーム32と度当たり部141aとの間には隙間Gが形成されている。タイミングベルト56にテンションが強くかかりすぎた場合、度当たり部141aがサイドフレーム32に度当たりする。このような構成としていることで、一定以上の弛みがタイミングベルト56に生じないようになっている。
本発明の実施形態に係るプリンター1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
図13には、プリンター1の変形例として、第1ガイドレール87及び被案内部116がワイパーユニット50における+A方向の部位に配置され、第2ガイドレール91及び補助被案内部124がワイパーユニット50における-A方向の部位に配置された構成が示される。他の構成については、基本的にプリンター1と同様である。
このように、ブレードユニット62に対して、主軸となる第1ガイドレール87及び被案内部116と、副軸となる第2ガイドレール91及び補助被案内部124とを逆に配置しても、第1距離L1を短く設定することで、駆動力が作用する被案内部116における「こじり」の発生を抑制できる。
このように、ブレードユニット62に対して、主軸となる第1ガイドレール87及び被案内部116と、副軸となる第2ガイドレール91及び補助被案内部124とを逆に配置しても、第1距離L1を短く設定することで、駆動力が作用する被案内部116における「こじり」の発生を抑制できる。
プリンター1において、掻取部75Bとインク収容部66とがX方向にオーバーラップしていなくてもよい。また、インク収容部66がB方向において掻取部75Bとオーバーラップしてもよい。さらに、第1距離L1が第2距離L2よりも長い構成とすることも可能である。
プリンター1において、補助被案内部124が第3板部93をB方向に挟んでもよい。メインブレード75は、複数のノズルNの配列方向に沿っていなくてもよい。
プリンター1において、補助被案内部124が第3板部93をB方向に挟んでもよい。メインブレード75は、複数のノズルNの配列方向に沿っていなくてもよい。
ワイパーユニット50をY方向に案内するガイド部86は、第1ガイドレール87のみであってもよい。また、ガイド部86は、第1ガイドレール87及び第2ガイドレール91の他に、他のガイドレールを有してもよい。換言すると、被案内部116は、1つあるいは3つ以上あってもよい。
インク収容部66は、Z方向においてメインブレード75とオーバーラップしてもよい。また、インク収容部66が第1板部89とA方向でオーバーラップしても良い。
ブレード部74は、メインブレード75のみで構成されてもよい。また、メインブレード75のみの構成において、メインブレード75がC方向ではなくA方向に沿って延びる構成であってもよい。
インク収容部66は、Z方向においてメインブレード75とオーバーラップしてもよい。また、インク収容部66が第1板部89とA方向でオーバーラップしても良い。
ブレード部74は、メインブレード75のみで構成されてもよい。また、メインブレード75のみの構成において、メインブレード75がC方向ではなくA方向に沿って延びる構成であってもよい。
図12において駆動力F1が作用する位置、即ち図6に示す位置PDは、位置PBに対し-A方向に位置しているが、位置PDを位置PBに対し+A方向に配置し、位置PDが第1距離L1の範囲に入る様に構成することも好適である。これにより、駆動力F1がワイパーユニット50に作用することで生じるモーメント力が、図12に示すモーメント力Rを打ち消す様に作用し、上述したこじりの問題を抑制することができる。
1…プリンター、2…筐体、3…排出部、4…媒体カセット、6…ピックローラー、
7…搬送ローラー対、8…搬送ローラー対、9…手差トレイ、10…搬送ユニット、
11…搬送ローラー対、12…フラップ、13…媒体幅センサー、14…プーリー、
15…搬送ベルト、16…廃液貯留部、21…排出トレイ、21A…載置面、
23…インクタンク、26…制御部、32…サイドフレーム、40…ラインヘッド、
42…吐出面、43…溝部、50…ワイパーユニット、52…駆動ユニット、
54…プーリー、54a…駆動プーリー、54b…従動プーリー、
56…タイミングベルト、58…モーター部、59…ネジ、
60…キャップユニット、60A…ラック、60B…ピニオン、
62…ブレードユニット、64…ユニット本体、65…ブレード取付部、65A…側壁、
65B…面、65C…第1係合部、66…インク収容部、66A…側壁、
66B…第2係合部、67…流入部、68…貯留部、68A…面、69…整流板、
71…ベースフレーム、72…取付フレーム、74…ブレード部、
75…メインブレード、75A…固定部、75B…掻取部、76…サブブレード、
78…被挿入部、82…カバー部材、83…蓋部、84…フランジ部、86…ガイド部、
87…第1ガイドレール、88…第2板部、89…第1板部、89A…側面、
91…第2ガイドレール、92…取付部、93…第3板部、93A…面、
102…ワイパーキャリッジ、104…第1フレーム部材、106…搭載部、
107…底壁、108…周壁、109…被係合部、111…被係合部、112…上壁、
113…窪み部、116…被案内部、116A…側面、117…縦壁、118…縦壁、
119…取付部材、122…アーム部、124…補助被案内部、125…凹部、
126…横壁、127…横壁、128…コロ、128A…外周面、
132…第2フレーム部材、133…上壁部、134…突出部、135…縦壁部、
136…フランジ部、137…ネジ、140…引張バネ、140a…一端、
140b…他端、141…取付板金、141a…度当たり部、142…樹脂シート、
F1…駆動力、F2…反力、G…隙間、h1…深さ、h2…深さ、K…インク、
L1…第1距離、L2…第2距離、L3…第3距離、T1…搬送路、T2…搬送路、
T3…搬送路、T4…搬送路、T5…反転路、W1…重ね代、W2…重ね代
7…搬送ローラー対、8…搬送ローラー対、9…手差トレイ、10…搬送ユニット、
11…搬送ローラー対、12…フラップ、13…媒体幅センサー、14…プーリー、
15…搬送ベルト、16…廃液貯留部、21…排出トレイ、21A…載置面、
23…インクタンク、26…制御部、32…サイドフレーム、40…ラインヘッド、
42…吐出面、43…溝部、50…ワイパーユニット、52…駆動ユニット、
54…プーリー、54a…駆動プーリー、54b…従動プーリー、
56…タイミングベルト、58…モーター部、59…ネジ、
60…キャップユニット、60A…ラック、60B…ピニオン、
62…ブレードユニット、64…ユニット本体、65…ブレード取付部、65A…側壁、
65B…面、65C…第1係合部、66…インク収容部、66A…側壁、
66B…第2係合部、67…流入部、68…貯留部、68A…面、69…整流板、
71…ベースフレーム、72…取付フレーム、74…ブレード部、
75…メインブレード、75A…固定部、75B…掻取部、76…サブブレード、
78…被挿入部、82…カバー部材、83…蓋部、84…フランジ部、86…ガイド部、
87…第1ガイドレール、88…第2板部、89…第1板部、89A…側面、
91…第2ガイドレール、92…取付部、93…第3板部、93A…面、
102…ワイパーキャリッジ、104…第1フレーム部材、106…搭載部、
107…底壁、108…周壁、109…被係合部、111…被係合部、112…上壁、
113…窪み部、116…被案内部、116A…側面、117…縦壁、118…縦壁、
119…取付部材、122…アーム部、124…補助被案内部、125…凹部、
126…横壁、127…横壁、128…コロ、128A…外周面、
132…第2フレーム部材、133…上壁部、134…突出部、135…縦壁部、
136…フランジ部、137…ネジ、140…引張バネ、140a…一端、
140b…他端、141…取付板金、141a…度当たり部、142…樹脂シート、
F1…駆動力、F2…反力、G…隙間、h1…深さ、h2…深さ、K…インク、
L1…第1距離、L2…第2距離、L3…第3距離、T1…搬送路、T2…搬送路、
T3…搬送路、T4…搬送路、T5…反転路、W1…重ね代、W2…重ね代
Claims (8)
- 鉛直方向に対して交差する交差方向に沿った吐出面から液体を吐出することで媒体に記録する記録部と、
前記吐出面の前記液体を掻き取る掻取部と、前記鉛直方向において前記掻取部よりも下方に配置され、該掻取部に掻き取られた前記液体が収容される液体収容部とを有し、前記鉛直方向及び前記交差方向の両方と交差する移動方向に移動し、前記掻取部によって前記吐出面の清掃を行う清掃部と、
前記移動方向に延び、前記清掃部を案内する案内部と、を備え、
前記清掃部は、前記案内部に案内される被案内部を有し、
前記液体収容部と前記被案内部とは、前記交差方向にオーバーラップする、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記掻取部と前記液体収容部とは、前記鉛直方向に対して直交する装置幅方向にオーバーラップする、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置において、
前記液体収容部は、前記吐出面と直交する直交方向において前記掻取部とはオーバーラップしない、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記清掃部を前記移動方向に駆動する駆動部と、
前記案内部に対して前記移動方向に沿って平行となるように配置される補助案内部と、
前記補助案内部に案内される補助被案内部と、を備え、
前記掻取部は、一方向に長いブレードであり、
前記駆動部は、前記清掃部における前記被案内部を有する部位を前記移動方向に駆動し、
前記交差方向において、前記被案内部から前記ブレードの前記一方向の中央位置までの第1距離は、前記補助被案内部から前記中央位置までの第2距離よりも短い、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項4に記載の印刷装置において、
前記被案内部は、前記鉛直方向において前記補助被案内部よりも下方に位置する、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の印刷装置において、
前記案内部は、前記交差方向の厚さを有する第1板部と、前記吐出面と直交する直交方向の厚さを有する第2板部とを有し、
前記補助案内部は、前記直交方向の厚さを有する第3板部を有し、
前記被案内部は、前記第1板部と前記交差方向に接触され、
前記被案内部には、前記被案内部と共に前記第2板部を前記直交方向に挟む挟み部が設けられ、
前記補助被案内部は、前記第3板部が前記交差方向に挿入される凹部を有する、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記吐出面は、前記移動方向と交差する配列方向に並ぶ複数の吐出口を有し、
前記ブレードは、前記一方向が前記配列方向に沿うように配置される、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記清掃部を前記移動方向に駆動する駆動部を備え、
前記駆動部は、
前記清掃部と係合する環状のベルトと、
前記ベルトが巻き掛けられる駆動プーリーと、
前記駆動プーリーを回転させる駆動源と、
前記ベルトが巻き掛けられ、前記駆動プーリーを回転させることに伴う前記ベルトの移動に従動して回転する従動プーリーと、
前記従動プーリーを前記駆動プーリーから離れる方向に付勢する付勢部と、
を有し、
前記清掃部は、前記移動方向のうちの前記従動プーリー側に移動する際には前記吐出面の清掃を行わず、前記移動方向のうちの前記駆動プーリー側に移動する際には前記吐出面の清掃を行うことを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (2)
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JP2020162931 | 2020-09-29 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021147577A Pending JP2022056375A (ja) | 2020-09-29 | 2021-09-10 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022056375A (ja) |
-
2021
- 2021-09-10 JP JP2021147577A patent/JP2022056375A/ja active Pending
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