JP2022055900A - ころ軸受用保持器およびころ軸受 - Google Patents
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Abstract
Description
圧入性向上のため入口幅を拡げた場合、ころ44の外径面を保持する円弧形状部48dが減少してしまう。最悪の場合、軸受回転時にころがストレート部48d,48d間に挟み込み状態となって離れ難くなる懸念がある。この事象は、軸受輸送時や組立時にも起こり得る。
前記ころ軸受用保持器の前記ポケットの両側の前記柱部の側面のうち、一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状の断面形状であり、もう一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状部と、この円弧形状部から前記ころの前記圧入の入り口側に続く直線形状部とを含む断面形状であり、前記円弧形状部と前記直線形状部とはある点を起点として変化しており、前記直線形状部は、前記起点における前記円弧形状部の円弧に対する接線方向に伸びており、前記ころの前記圧入の入り口側の径が、前記圧入の入り口側とは異なる他方側の径よりも大きくなっている。
前記もう一方の柱側面については前記圧入の入り口側に、ポケット円弧に対する接線形状部部分を有するため、スムーズなころの圧入による組み込みが可能となる。
また、このように柱側面の円弧形状を極力減少させず、ポケット入り口部は前記接線形状部を設けた形状であるため、軸受回転時、輸送時、および軸受組立時にころがポケット入り口部に挟み込み状態となって離れ難くなることが抑制される。
前記もう一方の柱側面の円弧形状部に続く部分は接線形状部であるため、両部分は滑らかに繋がり、エッジ形状とならない。そのため、ころの圧入時にエッジ形状で損傷することが防止される。
前記ポケットの両側の前記柱部の側面のうち、一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状の断面形状であり、もう一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状部と、この円弧形状部から前記ころの前記圧入の入り口側に続く曲線形状部とを含む断面形状であり、前記円弧形状部と前記曲線形状部とはある点を起点として変化しており、前記ころの前記圧入の入り口側の径が、前記圧入の入り口側とは異なる他方側の径よりも大きくなっている。
前記もう一方の柱側面については前記円弧形状部に圧入の入り口側に続く曲線形状部を設けた断面形状であるため、両部分は滑らかに繋がり、エッジ形状とならない。このため、スムーズなころの圧入による組み込みが可能となる。
また、このように柱側面の円弧形状を極力減少させず、ポケット入り口部は片方に前記曲線形状部を設けた断面形状であるため、軸受回転時、輸送時、および軸受組立時にころがポケット入り口部に挟み込み状態となって離れ難くなることが抑制される。
前記なだらかな形状とは、凹凸がなく、且つ、例えば、単一Rの曲線形状またはクラウニング形状のような複合Rの曲線形状を言う。
前記ポケットの両側の前記柱部の側面のうち、一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状の断面形状であり、もう一方の柱側面が、前記ピッチ円上に位置する前記ころの円周上のある点における接線方向に伸びる直線形状である。
この構成の場合、柱側面と周面とのつなぎ目がポケットの内部側に凸となる断面形状の曲線部であるため、ころ圧入時にころが接触する柱側面の形状が滑らかな曲線から構成されていて、ころ圧入時のころの損傷がより生じ難い。
このため、前記ころ用保持器につき説明したと同様に、ポケットにおけるころの外径面を保持する円弧形状を極力減少させずに、ころの圧入による組み込みを可能とし、軸受回転時、輸送時、および軸受組立時にころがポケット入り口部に挟み込み状態となって離れ難くなることが抑制される。
前記ころの前記圧入の入り口側の径が、前記圧入の入り口側とは異なる他方側の径よりも大きくなっているため、ポケットにおけるころの外径面を保持する円弧形状を極力減少させずに、ころの圧入による組み込みを可能とし、軸受回転時、輸送時、および軸受組立時にころがポケット入り口部に挟み込み状態となって離れ難くなることが抑制される。
図3に示すように、このころ軸受1は円筒ころ軸受であって、内外の軌道輪である内輪2と外輪3の軌道面間に複数のころ4が介在している。これら複数のころ4は、円筒ころであり、ころ軸受用保持器である円環状の保持器5の各ポケット6(図4参照)内に保持されている。この実施形態では、内輪2は両鍔付き、外輪3は鍔無しとされているが、鍔の有無に関わらずに適用される。
また、この保持器5は、前記円環部7がポケット6の両側に設けられた梯子形であるが、円環部7が片方だけの櫛形としてもよい。
ポケット6の両側の柱側面8a,8bのうち、一方の柱側面8aは、ころ4の外径面を保持する円弧形状の断面形状である。すなわち、一方の柱側面8aは、ピッチ円PCD上に位置するころ4の外径面と同心で、ころ4の回転を許容する隙間が形成されるように、ころ4の外径面よりも僅かに大径の部分円筒面とされている。
もう一方の柱側面8bは、ころ4の外径面を保持する円弧形状部8baと、この円弧形状部8baからころ4の圧入の入り口側(図示の例では外径側)に続く直線形状部8bbとを含む断面形状である。前記円弧形状部8baは、前記一方の柱側面8aと同様な断面形状である。円弧形状部8baと直線形状部8bbとは滑らかに続いている。
前記もう一方の柱側面8bにおける直線形状部8bbが存在する側が、ポケット6におけるころ4の入口側となる。ころ4の挿入、つまり圧入は、柱部8の外径面と円弧形状の柱側面8aを繋ぐ曲線部11を支点Aとし、図1の二点鎖線で示す様に入口側からポケット6の左斜め下方向へ圧入されるようにすることが望ましい。
前記支点Aと反対側の柱側面8bは円弧形状部8baと直線形状部8bbで構成され、特に、ころ4が通過する部分は直線形状部8bb、つまり直線となっていることから、図9の従来例で生じているエッジ部49は存在せず、ころ4の圧入時の損傷を抑制できる。
前記もう一方の柱側面8bにおける直線形状部8bbの付近(図1に破線Bを施した部分)は、ころ4の公転時には接触しない箇所となるため、ころ4の圧入時に多少の塑性変形が生じても機能的に問題がない。そのため、積極的に柱側面8aを拡げることが可能である。また、支点Aとなる部分の塑性変形を緩和するには、外径面と円弧形状の繋ぎ目の曲線部11の曲率半径を大きくすれば良い。
すなわち、ポケット6の両側の柱側面8a,8cのうち、一方の柱側面8aが、ころ4の外径面を保持する円弧形状の断面形状であり、もう一方の柱側面8cが、前記ピッチ円上に位置する前記ころ4の円周上のある点における接線方向に伸びる直線形状とされている。
2…内輪
3…外輪
4…ころ
5…保持器
6…ポケット
7…円環部
8…柱部
8a,8b…柱側面
8ba…円弧形状部
8bb…直線形状部
8bc…曲線形状部
8c…柱側面
11,12…曲線部
Claims (6)
- 円環部と、この円環部の周方向複数個所から軸方向に延びる複数本の柱部とでなり、隣り合う前記柱部の間が、ころを保持するポケットとなり、前記各ポケット内への前記各ころの組み込みが、前記ころを前記円環部の径方向に圧入することによって成されるころ軸受用保持器であって、
前記ころ軸受用保持器の前記ポケットの両側の前記柱部の側面のうち、一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状の断面形状であり、もう一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状部と、この円弧形状部から前記ころの前記圧入の入り口側に続く直線形状部とを含む断面形状であり、前記円弧形状部と前記直線形状部とはある点を起点として変化しており、前記直線形状部は、前記起点における前記円弧形状部の円弧に対する接線方向に伸びており、
前記ころの前記圧入の入り口側の径が、前記圧入の入り口側とは異なる他方側の径よりも大きくなっている事を特徴としたころ軸受用保持器。 - 円環部と、この円環部の周方向複数個所から軸方向に延びる複数本の柱部とでなり、隣り合う前記柱部の間が、ころを保持するポケットとなり、前記各ポケット内への前記各ころの組み込みが、前記ころを前記円環部の径方向に圧入することによって成されるころ軸受用保持器であって、
前記ポケットの両側の前記柱部の側面のうち、一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状の断面形状であり、もう一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状部と、この円弧形状部から前記ころの前記圧入の入り口側に続く曲線形状部とを含む断面形状であり、
前記円弧形状部と前記曲線形状部とはある点を起点として変化しており、
前記ころの前記圧入の入り口側の径が、前記圧入の入り口側とは異なる他方側の径よりも大きくなっている事を特徴としたころ軸受用保持器。 - 請求項2に記載のころ軸受用保持器であって、前記曲線形状部は、前記円弧形状部の断面のRより大きく、なだらかな形状となる、ころ軸受用保持器。
- 円環部と、この円環部の周方向複数個所から軸方向に延びる複数本の柱部とでなり、隣り合う前記柱部の間が、ころを保持するポケットとなり、前記各ポケット内への前記各ころの組み込みが、前記ころを前記円環部の径方向に圧入することによって成されるころ軸受用保持器であって、
前記ポケットの両側の前記柱部の側面のうち、一方の柱側面が、前記ころの外径面を保持する円弧形状の断面形状であり、もう一方の柱側面が、ピッチ円上に位置する前記ころの円周上のある点における接線方向に伸びる直線形状である、ころ軸受用保持器。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の軸受用保持器であって、前記柱部の前記柱側面とこの柱部の外径側の周面とのつなぎ目、および内径側の周面とをつなぎ目が、前記ポケットの内部側に凸となる断面形状の曲線部であるころ軸受用保持器。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のころ軸受用保持器と、前記ころと、前記ころが転走する軌道輪とを備えるころ軸受。
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