JP2022055203A - ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のピストンからブレーキディスク側への圧力の差を抑える。【解決手段】ハウジング11は、ブレーキパッド4aよりも軸方向の上記一側に、シリンダ18,19とオイル充填空間20とスピンドル・ナット配置空間21,22とを有する。シリンダ18,19にはピストン12,13が配置されて摺動自在に支持される。オイル充填空間20には、非圧縮性のオイルが充填される。スピンドル・ナット配置空間21,22には、スピンドル14,15及びナット16,17が配置される。モータ5,6に通電してスピンドル14,15を回転させると、ナット16,17が軸方向の上記他側へ移動してオイル充填空間20のオイルを押圧する。ナット16,17がオイル充填空間20のオイルを押圧すると、圧力がオイルを介してピストン12,13へ伝達され、ピストン12,13が軸方向の上記他側へ移動する。【選択図】図2
Description
本開示は、ブレーキ装置に関する。
特許文献1には、電動ブレーキが記載されている。この電動ブレーキは、車輪と共に回転する円盤状の回転ブレーキディスクと、機体シャフト(車軸)に取り付けられる円盤状の非回転ブレーキディスクと、非回転ブレーキディスクに対峙するピストンと、ピストンを非回転ブレーキディスクに対して進退させるように駆動する電動アクチュエータとを備える。電動アクチュエータの電動モータの回転は、2つのボールスクリュに伝達され、2つのピストンは、ボールスクリュの回転をピストンの直線運動に変換するボールスクリュ・ナット機構によって非回転ブレーキディスクに対して進退する。
特許文献1に記載の電動ブレーキでは、2つのボールスクリュ・ナット機構を介して2つのピストンを作動するので、例えば、ボールスクリュ・ナット機構またはピストン等の部品の製造誤差や組立誤差が存在する場合、ピストンで非回転ブレーキディスクを押圧して回転ブレーキディスク(ブレーキディスク)を制動する際に、2つのピストンからブレーキディスク側への圧力に差が生じてしまう可能性がある。
そこで、本開示は、複数のピストンからブレーキディスク側への圧力の差を抑えることが可能なブレーキ装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車輪と共に回転可能なブレーキディスクに対してモータの動力によってブレーキパッドを所定方向の一側から押し付けて車輪を制動するブレーキ装置であって、ハウジングと第1ピストンと第1スピンドルと第1ナットと第2ピストンと第2スピンドルと第2ナットとを備える。ハウジングは、ブレーキパッドの上記一側に配置されてブレーキパッド側へ開口する第1シリンダ及び第2シリンダと、第1シリンダ及び第2シリンダの上記一側に配置されて第1シリンダ及び第2シリンダの双方に対して連通して内部に非圧縮性流体が充填される流体充填空間とを有する。第1ピストンは、ハウジングの第1シリンダに摺動自在に支持されてブレーキパッドをブレーキディスク側へ押圧可能である。第1スピンドルは、外周面に第1雄ねじ部を有し、第1ピストンよりも上記一側に配置され、モータの動力によって回転する。第1ナットは、第1スピンドルの第1雄ねじ部に螺合する第1雌ねじ部を内周面に有し、第1スピンドルの回転によって第1スピンドルの軸方向に沿って移動可能であり、ブレーキ作動時には軸方向に沿って移動して流体充填空間内の非圧縮性流体を押圧する。第2ピストンは、ハウジングの第2シリンダに摺動自在に支持されてブレーキパッドをブレーキディスク側へ押圧可能である。第2スピンドルは、外周面に第2雄ねじ部を有し、第2ピストンよりも上記一側に配置され、モータの動力によって回転する。第2ナットは、第2スピンドルの第2雄ねじ部に螺合する第2雌ねじ部を内周面に有し、第2スピンドルの回転によって第2スピンドルの軸方向に沿って移動可能であり、ブレーキ作動時には軸方向に沿って移動して流体充填空間内の非圧縮性流体を押圧する。第1ナットまたは第2ナットがハウジングの流体充填空間内の非圧縮性流体を押圧すると、第1ナットまたは第2ナットからの圧力が非圧縮性流体を介して第1ピストン及び第2ピストンに伝達される。
上記構成では、第1ナットまたは第2ナットがハウジングの流体充填空間内の非圧縮性流体を押圧すると、第1ナットまたは第2ナットからの圧力が非圧縮性流体を介して第1ピストン及び第2ピストンの双方に伝達される。このため、例えば、スピンドルまたはナットの製造誤差等(組立誤差を含む。以下同じ。)が存在する場合や、複数のモータを設ける場合など、流体充填空間よりもモータ側で作動のタイミングのズレや非圧縮性流体側への圧力の差が発生する可能性がある場合であっても、上記タイミングのズレや圧力の差を非圧縮流体によって吸収することができる。
また、第1ピストンまたは第2ピストンに製造誤差等が存在し、第1ピストンからブレーキパッドまでの距離と第2ピストンからブレーキパッドまでの距離とが異なる場合であっても、一方のピストンがブレーキパッドに先に当接した際に、一方のピストンからの反力が非圧縮性流体を介して他方のピストンに作用し、他方のピストンがブレーキパッドに当接するので、第1ピストン及び第2ピストンの双方によってブレーキパッドを押圧することができる。
従って、複数のピストンからブレーキディスク側への圧力の差を抑えることができる。
本開示によれば、複数のピストンからブレーキディスク側への圧力の差を抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るブレーキ装置10は、ディスクブレーキ装置を有する車両1の電動パーキングブレーキに適用される。ブレーキ装置10は、車輪2と共に回転可能なブレーキディスク3を、モータ5,6の動力によって1対のブレーキパッド4a,4bで挟むことによって車輪2を制動する。1対のブレーキパッド4a,4bは、ブレーキディスク3の回転軸方向(本実施形態では車幅方向。以下、単に「軸方向」という。)の両側に配置される。なお、本実施形態では、サービスブレーキは、油圧式のサービスブレーキが適用されている。
図2に示すように、ブレーキ装置10は、ハウジング11と、2つのピストン(第1ピストン,第2ピストン)12,13と、2つのスピンドル(第1スピンドル,第2スピンドル)14,15と、2つのナット(第1ナット,第2ナット)16,17とを備える。
ハウジング11は、車体側の懸架装置(図示省略)等に対して固定され、ブレーキパッド4a,4b、モータ5,6、ピストン12,13、スピンドル14,15、及びナット16,17を支持する。ハウジング11は、軸方向の一側(本実施形態では車幅方向の内側)のブレーキパッド4aよりも軸方向の上記一側に、2つのシリンダ(第1シリンダ,第2シリンダ)18,19と、オイル充填空間(流体充填空間)20と、2つのスピンドル・ナット配置空間21,22とを有する。2つのシリンダ18,19は、軸方向に沿って延びる略円柱状の空間であって、互いに略同じ大きさ及び略同じ形状に成形され、互いに平行に並列的に配置される。本実施形態では、2つのシリンダ18,19のうち一方の第1シリンダ18は、ブレーキディスク3の周方向(以下、単に「周方向」という。)の一側(図2の左側)に配置され、他方の第2シリンダ19は、周方向の他側(図2の右側)に配置され、互いに周方向に離間する。2つのシリンダ18,19は、軸方向の他側(本実施形態では車幅方向の外側)が、ブレーキパッド4a側へ開口しており、軸方向の上記一側がオイル充填空間20へ開口している。オイル充填空間20は、非圧縮性のオイル(非圧縮性流体)が充填される空間であって、2つのシリンダ18,19の軸方向の上記一側に配置され、軸方向の上記他側が2つのシリンダ18,19の双方に対して連通している。2つのスピンドル・ナット配置空間21,22は、略円柱状の空間であって、互いに略同じ大きさ及び略同じ形状に成形される。本実施形態では、2つのスピンドル・ナット配置空間21,22のうち一方の第1スピンドル・ナット配置空間21は、第1シリンダ18と対向する位置に配置されて軸方向に沿って延び、他方の第2スピンドル・ナット配置空間22は、第2シリンダ19と対向する位置に配置されて軸方向に沿って延びる。2つのスピンドル・ナット配置空間21,22の軸方向の上記他側は、オイル充填空間20へ開口している。なお、非圧縮性流体は、オイルに限定されるものではなく、外部から圧力を受けた場合や温度が変化した場合でもその体積が変化が少ない液体であればよい。
2つのピストン12,13は、ブレーキパッド4aを軸方向の上記一側(所定方向の一側)からブレーキディスク3側(軸方向の上記他側)へ押圧可能なピストンであって、略円柱状に成形される。2つのピストン12,13の径は、互いに同じ大きさに設定される。2つのピストン12,13のうち一方の第1ピストン12は、第1シリンダ18内に配置されてハウジング11に軸方向に摺動自在に支持され、他方の第2ピストン13は、第2シリンダ19内に配置されてハウジング11に軸方向に摺動自在に支持される。2つのピストン12,13の軸方向の上記一側の端面12a,13aは、オイル充填空間20のオイル内に配置される。2つのピストン12,13とハウジング11との間には、弾性変形可能なピストンシール(図示省略)が設けられる。ピストンシールは、ピストン12,13が軸方向の上記他側へ移動した際に、ピストンシールの復元力によってピストン12,13を軸方向の上記一側へ戻すことが可能である。なお、本実施形態では、2つのピストン12,13は、ハウジング11に設けられるオイル流路23内のオイルの油圧によって作動するサービスブレーキとしても使用される。
2つのスピンドル14,15は、モータ5,6に対して接続されて、モータ5,6の動力を受けて回転する軸であって、その外周面に雄ねじ部24,25を有する。2つのスピンドル14,15のうち一方の第1スピンドル14は、その外周面に第1雄ねじ部24を有し、第1スピンドル・ナット配置空間21に配置されて軸方向に沿って延びる。他方の第2スピンドル15は、その外周面に第2雄ねじ部25を有し、第2スピンドル・ナット配置空間22に配置されて軸方向に沿って延びる。第1スピンドル14の一端側(本実施形態では、軸方向の上記一側)は、一方のモータ5に対して歯車等(図示省略)を介して接続され、第2スピンドル15の一端側は、他方のモータ6に対して歯車等(図示省略)を介して接続される。これにより、2つのスピンドル14,15は、モータ5,6により回転駆動可能である。本実施形態では、2つのスピンドル14,15の中心軸は、2つのピストン12,13の中心軸と同軸である。なお、モータ5,6と2つのスピンドル14,15との間に、歯車式減速機などの減速機構(図示省略)を設けてもよい。
2つのナット16,17は、その内周面に雌ねじ部26,27を有し、スピンドル14,15の雄ねじ部24,25に螺合している。2つのナット16,17のうち一方の第1ナット16は、その内周面に第1雌ねじ部26を有し、第1スピンドル・ナット配置空間21に配置されて、ハウジング11に軸方向に摺動自在に、且つ第1ナット16の周方向に回転不能に支持される。他方の第2ナット17は、その内周面に第2雌ねじ部27を有し、第2スピンドル・ナット配置空間22に配置されて、ハウジング11に軸方向に摺動自在に、且つ第2ナット17の周方向に回転不能に支持される。2つのナット16,17の軸方向の上記他側の端面16a,17aは、2つのピストン12,13の端面12a,13aに対向した状態でオイル充填空間20のオイル内に配置される。ナット16,17は、スピンドル14,15を回転することによって軸方向に移動可能である。すなわち、スピンドル14,15及びナット16,17は、回転運動を直線運動に変換して、軸方向の長さを変化させることが可能であり、作動時には軸方向の上記他側へ軸方向の長さを長くしてオイル充填空間20のオイルを押圧可能である。
ブレーキ装置10によってパーキングブレーキを作動させる際には、モータ5,6に通電してスピンドル14,15を回転させて、ナット16,17をスピンドル14,15に対して軸方向の上記他側へ移動させる。軸方向の上記他側へ移動するナット16,17の端面16a,17aがオイル充填空間20のオイルを押圧すると、ナット16,17からの圧力がオイルを介してピストン12,13の端面12a,13aへ伝達され、ピストン12,13が軸方向の上記他側へ押し出され、ブレーキパッド4aがピストン12,13に押圧されてブレーキディスク3側へ移動する。
一方、パーキングブレーキを解除する際には、モータ5,6によってスピンドル14,15を制動時とは反対方向へ回転させて、ナット16,17をスピンドル14,15に対して軸方向の上記一側へ移動させる。ナット16,17をスピンドル14,15に対して軸方向の上記一側へ移動させると、オイル充填空間20のオイルに作用する負圧やピストンシールの復元力によって、ピストン12,13が軸方向の上記一側へ移動する。これにより、ブレーキパッド4aを軸方向の上記一側へ移動させて、ブレーキパッド4aとブレーキディスク3との間に間隙を確保することができる。
上記のように構成されたブレーキ装置10では、ナット16,17とピストン12,13との間に、オイル充填空間20に充填されたオイルが存在するので、第1ナット16または第2ナット17がハウジング11のオイル充填空間20のオイルを押圧すると、第1ナット16または第2ナット17からの圧力がオイルを介して第1ピストン12及び第2ピストン13の双方に伝達される。このため、例えば、スピンドル14,15またはナット16,17の製造誤差等(組立誤差を含む。以下同じ。)が存在する場合や、本実施形態のように複数のモータ5,6を設ける場合など、オイル充填空間20よりもモータ5,6側で作動のタイミングのズレやオイル側への圧力の差が発生する可能性がある場合であっても、上記タイミングのズレや圧力の差をオイル充填空間20のオイルによって吸収することができる。
また、第1ピストン12または第2ピストン13に製造誤差等が存在し、仮に第1ピストン12からブレーキパッド4aまでの距離と第2ピストン13からブレーキパッド4aまでの距離とが異なる場合であっても、一方のピストンがブレーキパッド4aに先に当接した際に、一方のピストンからの反力がオイル充填空間20のオイルを介して他方のピストンに作用し、他方のピストンがブレーキパッド4aに当接するので、第1ピストン12及び第2ピストン13のタイミングを合わせて、第1ピストン12及び第2ピストン13の双方によってブレーキパッド4aを押圧することができる。
従って、本実施形態によれば、複数のピストン12,13を同期させて、複数のピストン12,13からブレーキディスク3側への圧力の差を抑えることができる。
また、オイル充填空間20よりもモータ側での作動のタイミングのズレやオイル側への圧力の差をオイル充填空間20のオイルによって吸収することができるので、複数のモータ(本実施形態では、モータ5,6)を設けて強い制動力を確保することができる。また、周囲のスペースの制限があるために大きな出力を有する外形の大きい1つのモータを設けることが難しい場合であっても、外形の小さいモータを複数設けて、強い制動力を確保することができる。
なお、本実施形態では、2つのスピンドル・ナット配置空間21,22を、2つのシリンダ18,19と対向する位置に配置し、2つのナット16,17の端面16a,17aを、2つのピストン12,13の端面12a,13aに対向させたが、これに限定されるものではなく、2つのナット16,17の端面16a,17aを、2つのピストン12,13の端面12a,13aに対向させなくてもよい。
また、本実施形態では、ブレーキ装置10を、1枚のブレーキディスク3を有する車両1に適用したが、これに限定されるものではなく、複数枚のブレーキディスク3を有する車両に適用してもよい。
また、本実施形態では、複数(2つ)のモータ5,6を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、出力の大きい1つのモータを設け、係るモータで2つのスピンドル14,15を回転させてもよい。
また、本実施形態では、2つのピストン12,13を設けたが、これに限定されるものではなく、2つのピストン12,13を含む3つ以上のピストンを設けてもよい。
また、本実施形態では、2つのスピンドル14,15及び2つのナット16,17を設けたが、これに限定されるものではなく、2つのスピンドル14,15及び2つのナット16,17を含む3つ以上のスピンドル及びナットを設けてもよい。
また、本実施形態では、ピストン12,13の個数と、スピンドル14,15及びナット16,17の個数とを、互いに同じ個数(本実施形態では、2つ)にしたが、これに限定されるものではなく、互いに異なる個数にしてもよい。
また、本実施形態では、オイル充填空間20を、2つのシリンダ18,19と2つのスピンドル・ナット配置空間21,22との間に広がる大きな空間としたが、これに限定されるものではない。例えば、第1シリンダ18と第1スピンドル・ナット配置空間21との間に設けられる略円柱状の第1領域と、第2シリンダ19と第2スピンドル・ナット配置空間22との間に設けられる略円柱状の第2領域と、上記第1領域と上記2領域とを連通する連通領域とを有するオイル充填空間(流体充填空間)20であってもよい。
また、本実施形態では、サービスブレーキを油圧式のサービスブレーキとしたが、これに限定されるものではなく、空気圧式や空気油圧複合式等の様々なサービスブレーキを適用することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係るブレーキ装置は、ディスクブレーキ有する車両等に広く適用することができる。
1:車両
2:車輪
3:ブレーキディスク
4a:ブレーキパッド
5,6:モータ
10:ブレーキ装置
11:ハウジング
12:第1ピストン
13:第2ピストン
14:第1スピンドル
15:第2スピンドル
16:第1ナット
17:第2ナット
18:第1シリンダ
19:第2シリンダ
20:オイル充填空間(流体充填空間)
24:第1雄ねじ部
25:第2雄ねじ部
26:第1雌ねじ部
27:第2雌ねじ部
2:車輪
3:ブレーキディスク
4a:ブレーキパッド
5,6:モータ
10:ブレーキ装置
11:ハウジング
12:第1ピストン
13:第2ピストン
14:第1スピンドル
15:第2スピンドル
16:第1ナット
17:第2ナット
18:第1シリンダ
19:第2シリンダ
20:オイル充填空間(流体充填空間)
24:第1雄ねじ部
25:第2雄ねじ部
26:第1雌ねじ部
27:第2雌ねじ部
Claims (1)
- 車輪と共に回転可能なブレーキディスクに対してモータの動力によってブレーキパッドを所定方向の一側から押し付けて前記車輪を制動するブレーキ装置であって、
前記ブレーキパッドの前記一側に配置されて前記ブレーキパッド側へ開口する第1シリンダ及び第2シリンダと、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダの前記一側に配置されて前記第1シリンダ及び前記第2シリンダの双方に対して連通して内部に非圧縮性流体が充填される流体充填空間とを有するハウジングと、
前記ハウジングの前記第1シリンダに摺動自在に支持されて前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスク側へ押圧可能な第1ピストンと、
外周面に第1雄ねじ部を有し、前記第1ピストンよりも前記一側に配置され、前記モータの動力によって回転する第1スピンドルと、
前記第1スピンドルの前記第1雄ねじ部に螺合する第1雌ねじ部を内周面に有し、前記第1スピンドルに螺合し、前記第1スピンドルの回転によって前記第1スピンドルの軸方向に沿って移動可能であり、ブレーキ作動時には前記軸方向に沿って移動して前記流体充填空間内の非圧縮性流体を押圧する第1ナットと、
前記ハウジングの前記第2シリンダに摺動自在に支持されて前記ブレーキパッドを前記ブレーキディスク側へ押圧可能な第2ピストンと、
外周面に第2雄ねじ部を有し、前記第2ピストンよりも前記一側に配置され、前記モータの動力によって回転する第2スピンドルと、
前記第2スピンドルの前記第2雄ねじ部に螺合する第2雌ねじ部を内周面に有し、前記第2スピンドルに螺合し、前記第2スピンドルの回転によって前記第2スピンドルの軸方向に沿って移動可能であり、ブレーキ作動時には前記軸方向に沿って移動して前記流体充填空間内の非圧縮性流体を押圧する第2ナットと、を備え、
前記第1ナットまたは前記第2ナットが前記ハウジングの前記流体充填空間内の非圧縮性流体を押圧すると、前記第1ナットまたは前記第2ナットからの圧力が非圧縮性流体を介して前記第1ピストン及び前記第2ピストンに伝達される
ことを特徴とするブレーキ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020162658A JP2022055203A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | ブレーキ装置 |
PCT/JP2021/033254 WO2022065069A1 (ja) | 2020-09-28 | 2021-09-10 | ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020162658A JP2022055203A (ja) | 2020-09-28 | 2020-09-28 | ブレーキ装置 |
Publications (1)
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