JP2022054755A - 圧力変動吸着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着剤の性能を最大限に引き出すことによって、原料ガスから分離して製造される製品ガスの純度を高めることを可能とした圧力変動吸着装置を提供する。【解決手段】原料ガス導入配管9cから分岐されて、原料ガスG1の一部を外部に排出する原料ガス排出配管31を備え、圧縮機5は、加圧吸着工程において、吸着塔2A,2Bに加圧された状態で導入される原料ガスG1の圧力が予め設定された最大圧力の上限値となったときに、原料ガスG1を加圧する負荷運転から原料ガスG1の加圧を停止する無負荷運転へと切り替わり、最大圧力の下限値となったときに、無負荷運転から負荷運転へと切り替わる運転制御を有し、加圧吸着工程の終了時において、吸着塔2A,2Bに加圧された状態で導入される原料ガスG1の圧力が最大圧力の上限値となるように、原料ガス排出配管31から排出される原料ガスG1の排出量を調整する調整手段32が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力変動吸着装置に関する。
従来より、吸着剤として分子篩炭素(MSC:Molecular Sieving Carbon)を用いた圧力変動吸着(PSA:Pressure Swing Adsorption)法によって、原料ガスとなる空気から製品ガスとなる窒素を含む窒素富化ガスを分離して製造する圧力変動吸着装置(以下、PSA装置という。)がある(例えば、下記特許文献1を参照。)。
PSA装置では、吸着剤が充填された吸着塔に対して圧縮機により加圧された原料ガスである空気を導入し、この原料ガス中に含まれる不要成分である酸素を吸着剤に吸着させ、原料ガスから分離された窒素を含む製品ガスを吸着塔から導出する加圧吸着工程と、吸着塔内の圧力を減圧し、吸着剤から脱離した不要成分を含む排ガスを吸着塔から導出する減圧再生工程とを交互に繰り返す。
なお、窒素富化ガスとは、空気よりも窒素濃度が高く酸素濃度の低いガスのことである。また、窒素富化ガスとして、高純度(99%~99.999%)の窒素ガスを含むものとする。このような窒素富化ガスは、防爆用のパージガスや熱処理炉の雰囲気ガス用など、多くの用途で利用されている。MSCは、活性炭の一種であり、酸素と窒素との吸着速度の差を利用して、空気中から酸素を優先的に吸着し、残りの窒素を高純度で分離するものである。
特公昭62-500655号公報
ところで、上述した加圧吸着工程では、吸着剤の性能を最大限に引き出すように、この加圧吸着工程を行う時間と、吸着塔に加圧された状態で導入される原料ガスの最大圧力とを設定している。
また、加圧吸着工程では、吸着塔に加圧された状態で導入される原料ガスの圧力が予め設定された最大圧力の上限値となったときに、原料ガスを加圧する負荷運転(ロード)から原料ガスの加圧を停止する無負荷運転(アンロード)へと切り替わる圧縮機の運転制御を行っている。
しかしながら、従来のPSA装置では、圧縮機の性能によって、加圧吸着工程が終了する手前で、吸着塔に導入される原料ガスの圧力が最大圧力の上限値に到達してしまうことがある。この場合、加圧吸着工程が終了する前に、圧縮機が負荷運転から無負荷運転へと切り替わるため、吸着塔に導入される原料ガスの最大圧力が一旦低下してしまうなどの圧力変動が発生する。したがって、この場合、吸着剤の性能を最大限に引き出すことが困難となり、窒素富化ガスの純度が低下するなど、製品ガスの純度を一定に保つことが困難となる。
また、加圧吸着工程が終了する前に、吸着塔に導入される原料ガスの圧力が最大圧力の上限値に到達してしまう場合、圧縮機に加わる負荷も大きなものとなる。逆に、圧縮機の性能を下げてしまうと、加圧吸着工程において、加圧吸着工程が終了するまでに吸着塔に導入される原料ガスの圧力が最大圧力とならなくなったり、加圧吸着工程にかかる時間が長くなったりするため、製品ガスの純度が低下することになる。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、吸着剤の性能を最大限に引き出すことによって、原料ガスから分離して製造される製品ガスの純度を高めることを可能とした圧力変動吸着装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 吸着剤が充填された吸着塔と、
前記吸着塔に原料ガスを導入する原料ガス導入配管と、
前記原料ガス導入配管から導入される原料ガスを加圧する圧縮機と、
前記吸着塔に加圧された状態の原料ガスを導入しながら、この原料ガス中に含まれる不要成分を前記吸着剤に吸着させる加圧吸着工程において、前記原料ガスから分離された製品ガスを前記吸着塔から導出する製品ガス導出配管と、
前記吸着塔内の圧力を減圧する減圧再生工程において、前記吸着剤から脱離した不要成分を含む排ガスを前記吸着塔から導出する排ガス導出配管と、
前記原料ガス導入配管から分岐されて、前記原料ガスの一部を外部に排出する原料ガス排出配管と、
前記原料ガス排出配管から排出される原料ガスの排出量を調整する調整手段とを備え、
前記圧縮機は、前記加圧吸着工程において、前記吸着塔に加圧された状態で導入される原料ガスの圧力が予め設定された最大圧力の上限値となったときに、前記原料ガスを加圧する負荷運転から前記原料ガスの加圧を停止する無負荷運転へと切り替わり、前記最大圧力の下限値となったときに、前記無負荷運転から前記負荷運転へと切り替わる運転制御を有し、
前記調整手段は、前記加圧吸着工程の終了時に前記吸着塔に加圧された状態で導入される原料ガスの圧力が前記最大圧力の上限値となるように、前記原料ガス排出配管から排出される原料ガスの排出量を調整することを特徴とする圧力変動吸着装置。
〔2〕 前記調整手段が、前記原料ガス排出配管に設けられた背圧調整弁であることを特徴とする前記〔1〕に記載の圧力変動吸着装置。
〔3〕 前記調整手段が、前記原料ガス排出配管に接続されると共に、前記原料ガス排出配管よりも排出抵抗の高いチューブであることを特徴とする前記〔1〕に記載の圧力変動吸着装置。
以上のように、本発明によれば、吸着剤の性能を最大限に引き出すことによって、原料ガスから分離して製造される製品ガスの純度を高めることを可能とした圧力変動吸着装置を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る圧力変動吸着装置の一構成例を示す系統図である。 図1に示す圧力変動吸着装置において、一方の吸着塔と他方の吸着塔との動作の手順を示す工程図である。 図1に示す圧力変動吸着装置において、一方の吸着塔で加圧吸着工程を行い、他方の吸着塔で減圧再生工程を行う状態を示す系統図である。 図1に示す圧力変動吸着装置において、一方の吸着塔で減圧均圧工程を行い、他方の吸着塔で加圧均圧工程を行う状態を示す系統図である。 図1に示す圧力変動吸着装置において、一方の吸着塔で減圧再生工程を行い、他方の吸着塔で加圧吸着工程を行う状態を示す系統図である。 図1に示す圧力変動吸着装置において、一方の吸着塔で加圧均圧工程を行い、他方の吸着塔で減圧均圧工程を行う状態を示す系統図である。 図1に示す圧力変動吸着装置において、一方の吸着塔と他方の吸着塔とに導入される原料ガスの圧力変化を示すグラフである。 図7中に示すグラフの一部を拡大したグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態として、例えば図1に示す圧力変動吸着装置(以下、PSA装置という。)1について説明する。なお、図1は、PSA装置1の一構成例を示す系統図である。
本実施形態のPSA装置1は、図1に示すように、原料ガスG1となる空気(Air)から製品ガスG2となる窒素(N)を含む窒素富化ガスを分離して製造する窒素富化ガス製造装置に本発明を適用したものである。
なお、ここで言う窒素富化ガスとは、空気よりも窒素濃度が高く酸素濃度の低いガスのことである。また、窒素富化ガスとして、高純度(99%~99.999%)の窒素を含むものとする。また、窒素富化ガスの純度については、製品ガスG2中に含まれる窒素の濃度を示すものとする。
具体的に、このPSA装置1は、吸着剤Sが充填された一対の吸着塔2A,2Bを備えている。一対の吸着塔2A,2Bを構成する一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとは、基本的に同じ構成であり、中空円筒状に形成されて、その下部側に下部側配管3aと、その上部側に上部側配管3bとが各々接続された構成を有している。
本実施形態では、吸着剤Sとして、例えば分子篩炭素(MSC)を用いている。MSCは、活性炭の一種であり、酸素と窒素との吸着速度の差を利用して、原料ガスG1となる空気中から酸素を吸着し、残った窒素を含む製品ガスG2を分離するものである。また、吸着剤Sの再生時には、排ガスG3として吸着剤Sから酸素を脱離する。なお、吸着剤Sには、上述したMSC以外にも、圧力差により酸素を選択的に吸着及び脱離できる物質を用いることができる。
本実施形態のPSA装置1は、吸着塔2A,2Bに原料ガスG1を導入する原料ガス導入部4と、吸着塔2A,2Bに導入される原料ガスG1を加圧する圧縮機5と、吸着塔2A,2Bから製品ガスG2を導出する製品ガス導出部6と、吸着塔2A,2Bから排ガスG3を導出する排ガス導出部7と、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間の圧力を均圧化する圧力均圧部8とを備えている。
原料ガス導入部4は、一方の吸着塔2Aの下部側配管3aと接続された第1の原料ガス導入配管9aと、他方の吸着塔2Bの下部側配管3aと接続された第2の原料ガス導入配管9bと、第1の原料ガス導入配管9a及び第2の原料ガス導入配管9bと接続された第3の原料ガス導入配管9cとを有している。すなわち、一対の吸着塔2A,2Bは、これらの原料ガス導入配管9a~9cを介して互いに共通に接続されている。原料ガス導入部4は、これらの原料ガス導入配管9a~9cを通して各吸着塔2A,2Bの下部側配管3a側から原料ガスG1を導入する。
また、原料ガス導入部4は、第1の原料ガス導入配管9aを開閉する第1の原料ガス導入側開閉弁10aと、第2の原料ガス導入配管9bを開閉する第2の原料ガス導入側開閉弁10bとを有している。原料ガス導入部4は、これらの原料ガス導入側開閉弁10a,10bの開閉を切り替えることによって、各吸着塔2A,2Bに対する原料ガスG1の導入を切り替える。
第3の原料ガス導入配管9cの入側には、圧縮機5が接続されている。圧縮機5については、原料ガスG1中に含まれる酸素を吸着剤Sに吸着させるのに十分な圧力(本実施形態では300~999kPaG)まで、原料ガスG1を加圧できるものであればよく、例えば、スクロール式などの様々な方式のものを用いることが可能である。また、圧縮機5により加圧された原料ガスG1は、ドライヤー(図示せず。)に導入され、この原料空気G1に同伴されるドレンが除去される。
なお、原料ガス導入部4では、圧縮機5の出側に、この圧縮機5により加圧された状態の原料ガスG1を一時的に貯留するレシーバータンク(原料ガス貯留槽)を設けた構成としてもよい。これにより、圧縮機5の出側における急激な圧力上昇を防ぐことが可能である。
製品ガス導出部6は、一方の吸着塔2Aの上部側配管3bと接続された第1の製品ガス導出配管11aと、他方の吸着塔2Bの上部側配管3bと接続された第2の製品ガス導出配管11bと、第1の製品ガス導出配管11a及び第2の製品ガス導出配管11bと接続された第3の製品ガス導出配管11cとを有している。すなわち、一対の吸着塔2A,2Bは、これらの製品ガス導出配管11a~11cを介して互いに共通に接続されている。製品ガス導出部6は、これらの製品ガス導出配管11a~11cを通して各吸着塔2A,2Bの上部側配管3b側から製品ガスG2を導出する。
また、製品ガス導出部6は、第1の製品ガス導出配管11aを開閉する第1の製品ガス導出側開閉弁12aと、第2の製品ガス導出配管11bを開閉する第2の製品ガス導出側開閉弁12bとを有している。製品ガス導出部6は、これらの製品ガス導出側開閉弁12a,12bの開閉を切り替えることによって、各吸着塔2A,2Bから製品ガスG2の導出を切り替える。
なお、製品ガス導出部6では、第3の製品ガス導出配管11cの出側に、吸着塔2A,2Bから導出された製品ガスG2を一時的に貯留するバッファータンク(製品ガス貯留槽)を設けた構成としてもよい。
排ガス導出部7は、一方の吸着塔2Aの下部側配管3aと接続された第1の排ガス導出配管13aと、他方の吸着塔2Bの下部側配管3aと接続された第2の排ガス導出配管13bと、第1の排ガス導出配管13a及び第2の排ガス導出配管13bと接続された第3の排ガス導出配管13cとを有している。すなわち、一対の吸着塔2A,2Bは、これらの排ガス導出配管13a~13cを介して互いに共通に接続されている。排ガス導出部7は、これらの排ガス導出配管13a~13cを通して各吸着塔2A,2Bの下部側配管3a側から排ガスG3を導出する。
また、排ガス導出部7は、第1の排ガス導出配管13aを開閉する第1の排ガス導出側開閉弁14aと、第2の排ガス導出配管13bを開閉する第2の排ガス導出側開閉弁14bとを有している。排ガス導出部7は、これらの排ガス導出側開閉弁14a,14bの開閉を切り替えることによって、各吸着塔2A,2Bからの排ガスG3の導出を切り替える。
また、第3の排ガス導出配管13cの出側には、排ガスG3を大気中に放出(大気開放)する際の騒音を低減するサイレンサー15が設けられている。
圧力均圧部8は、一方の吸着塔2Aの下部側配管3a及び他方の吸着塔2Bの下部側配管3aと接続された第1の均圧配管16aと、一方の吸着塔2Aの上部側配管3b及び他方の吸着塔2Bの上部側配管3bと接続された第2の均圧配管16bと、一方の吸着塔2Aの上部側配管3b及び他方の吸着塔2Bの上部側配管3bと接続された流量調整配管17とを有している。圧力均圧部8は、これらの均圧配管16a,16b及び流量調整配管17を通して一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間の圧力差を解消(均圧化)する。
なお、ここで言う「圧力差を解消(均圧化)する」とは、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間の圧力差を完全に無くすことではない。すなわち、均圧化が完了しても、実際は一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間でガスが流れるために必要な圧力差が存在する。また、製品ガスG2の純度を維持するために、敢えて一定の圧力差を確保する場合もある。
また、圧力均圧部8は、第1の均圧配管15aを開閉する第1の均圧弁18aと、第2の均圧配管15bを開閉する第2の均圧弁18bとを有している。圧力均圧部8は、これらの均圧弁18a,18bの開閉を切り替えることによって、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間の均圧化を行う。
なお、本実施形態のPSA装置1では、上述した流量調整配管17の径及び長さを調整することによって、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間を流れる再生ガスの流量調整が可能な構成となっている。一方、本実施形態のPSA装置1では、このような流量調整配管17を用いる構成以外にも、例えば流量調整弁(ニードル弁)やオリフィスなどの流量調整が可能な構成を採用することが可能である。
また、本実施形態のPSA装置1では、上述した各原料ガス導入配管9a~9c、各製品ガス導出配管11a~11c、各排ガス導出配管13a~13c、各均圧配管16a,16b及び流量調整配管17として、例えばステンレス(SUS304)などの金属が用いられているが、原料ガスG1や製品ガスG2、排ガスG3と反応せず、高圧に耐え得ることができる材質のものであればよく、これに必ずしも限定されるものではない。
また、本実施形態のPSA装置1では、上述した各原料ガス導入側開閉弁10a,10b、各製品ガス導出側開閉弁12a,12b、各排ガス導出側開閉弁14a,14bとして、自動切替式の開閉弁を用いているが、原料ガスG1や製品ガスG2、排ガスG3と反応せず、高圧に耐え得ることができるものであればよい。
以上のような構成を有する本実施形態のPSA装置1では、図2に示す手順に従って、上述した一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間で、加圧均圧工程と、加圧吸着工程と、減圧均圧工程と、減圧再生工程との各工程を順次繰り返す。
これにより、原料ガスG1となる空気中に含まれる窒素を連続的に分離して、製品ガスG2である窒素富化ガスを連続的に製造することが可能である。なお、図2は、PSA装置1において、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの動作の手順を示す工程図である。
本実施形態のPSA装置1では、図2に示すように、一対の吸着塔2A,2Bのうち、一方の吸着塔2Aが加圧吸着工程を行っている間、他方の吸着塔2Bが減圧再生工程を行う。また、一方の吸着塔2Aが減圧均圧工程を行っている間、他方の吸着塔2Bが加圧均圧工程を行う。
逆に、一方の吸着塔2Aが減圧再生工程を行っている間、他方の吸着塔2Bが加圧吸着工程を行う。また、一方の吸着塔2Aが加圧均圧工程を行っている間、他方の吸着塔2Bが減圧均圧工程を行う。
したがって、各吸着塔2A,2Bでは、互いの工程をずらして行う以外は、基本的に同じ手順で、加圧吸着工程と、減圧均圧工程と、減圧再生工程と、加圧均圧工程とを順次繰り返すことになる。
具体的に、上記PSA装置1の具体的な動作について、図3~図6を参照しながら説明する。
なお、図3は、PSA装置1において、一方の吸着塔2Aで加圧吸着工程を行い、他方の吸着塔2Bで減圧再生工程を行う状態を示す系統図である。図4は、PSA装置1において、一方の吸着塔2Aで減圧均圧工程を行い、他方の吸着塔2Bで加圧均圧工程を行う状態を示す系統図である。図5は、PSA装置1において、一方の吸着塔2Aで減圧再生工程を行い、他方の吸着塔2Bで加圧吸着工程を行う状態を示す系統図である。図6は、PSA装置1において、一方の吸着塔2Aで加圧均圧工程を行い、他方の吸着塔2Bで減圧均圧工程を行う状態を示す系統図である。
本実施形態のPSA装置1では、先ず、図3に示すように、一対の吸着塔2A,2Bのうち、一方の吸着塔2Aが加圧吸着工程を行っている間、他方の吸着塔2Bが減圧再生工程を行う。
具体的には、第1の原料ガス導入側開閉弁10aと、第1の製品ガス導出側開閉弁12aと、第2の排ガス導出側開閉弁14bとを開放する。一方、第2の原料ガス導入側開閉弁10bと、第2の製品ガス導出側開閉弁12bと、第1の排ガス導出側開閉弁14aと、第1の均圧弁18a及び第2の均圧弁18bとを閉塞する。
これにより、一方の吸着塔2A側の加圧吸着工程では、第1の原料ガス導入配管9aを通して一方の吸着塔2Aの下部側配管3a側から加圧された状態の原料ガスG1が導入される。
一方の吸着塔2Aでは、内部に充填された吸着剤Sの間を下部側配管3a側から上部側配管3b側に向かって原料ガスG1が通過する間に、この原料ガスG1中に含まれる酸素を吸着剤Sに吸着させ、吸着剤Sを通過した窒素を含む製品ガスG2と分離する。分離された製品ガスG2は、一方の吸着塔2Aの上部側配管3b側から第1の製品ガス導出配管11aを通して導出される。
これに対して、他方の吸着塔2B側の減圧再生工程では、第2の排ガス導出側開閉弁14bを開放することによって、他方の吸着塔2B内の圧力が減圧される。
他方の吸着塔2Bでは、内部圧力が低下するのに伴って、吸着剤Sに吸着された酸素を含む排ガスG3が吸着剤Sから脱離する。脱離した排ガスG3は、他方の吸着塔2Bの下部側配管3a側から第2の排ガス導出配管13bを通して導出される。
また、他方の吸着塔2B側の減圧再生工程では、吸着剤Sを再生するパージガスG4として、一方の吸着塔2A側から導出された製品ガスG2の一部を他方の吸着塔2Bの上部側配管3b側から流量調整配管16を通して導入することが好ましい。吸着剤Sの再生時に、このようなパージガスG4を導入することによって、吸着剤Sに吸着された酸素の脱離を促進することが可能である。
次に、図4に示すように、一方の吸着塔2Aが減圧均圧工程を行っている間、他方の吸着塔2Bが加圧均圧工程を行う。
具体的には、第1の均圧弁17a及び第2の均圧弁17bを開放する。一方、第1の原料ガス導入側開閉弁10a及び第2の原料ガス導入側開閉弁10bと、第1の製品ガス導出側開閉弁12a及び第2の製品ガス導出側開閉弁12bと、第1の排ガス導出側開閉弁14a及び第2の排ガス導出側開閉弁14bとを閉塞する。
これにより、一方の吸着塔2Aの減圧均圧工程では、一方の吸着塔2A内に残留した相対的に高圧な残留ガスG5が一方の吸着塔2Aの下部側配管3a及び上部側配管3b側から第1の均圧配管16a及び第2の均圧配管16bを通して導出される。
これに対して、他方の吸着塔2Bの加圧均圧工程では、第1の均圧配管16a及び第2の均圧配管16bを通して他方の吸着塔2Bの下部側配管3a及び上部側配管3b側から相対的に高圧な残留ガスG5が導入される。
残留ガスG5は、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間の圧力差が解消(均圧化)されるまで、一方の吸着塔2A側から他方の吸着塔2B側へと導入される。
次に、図5に示すように、一対の吸着塔2A,2Bのうち、一方の吸着塔2Aが減圧再生工程を行っている間、他方の吸着塔2Bが加圧吸着工程を行う。
具体的には、第2の原料ガス導入側開閉弁10bと、第2の製品ガス導出側開閉弁12bと、第1の排ガス導出側開閉弁14aとを開放する。一方、第1の原料ガス導入側開閉弁10aと、第1の製品ガス導出側開閉弁12aと、第2の排ガス導出側開閉弁14bと、第1の均圧弁18a及び第2の均圧弁18bとを閉塞する。
これにより、他方の吸着塔2B側の加圧吸着工程では、第2の原料ガス導入配管9bを通して他方の吸着塔2Bの下部側配管3a側から加圧された状態の原料ガスG1が導入される。
他方の吸着塔2Bでは、内部に充填された吸着剤Sの間を下部側配管3a側から上部側配管3b側に向かって原料ガスG1が通過する間に、この原料ガスG1中に含まれる酸素を吸着剤Sに吸着させ、吸着剤Sを通過した窒素を含む製品ガスG2と分離する。分離された製品ガスG2は、他方の吸着塔2Bの上部側配管3b側から第2の製品ガス導出配管11bを通して導出される。
これに対して、一方の吸着塔2A側の減圧再生工程では、第1の排ガス導出側開閉弁14aを開放することによって、一方の吸着塔2A内の圧力が減圧される。
一方の吸着塔2Aでは、内部圧力が低下するのに伴って、吸着剤Sに吸着された酸素を含む排ガスG3が吸着剤Sから脱離する。脱離した排ガスG3は、一方の吸着塔2Aの下部側配管3a側から第1の排ガス導出配管13aを通して導出される。
また、一方の吸着塔2A側の減圧再生工程では、吸着剤Sを再生するパージガスG4として、他方の吸着塔2B側から導出された製品ガスG2の一部を一方の吸着塔2Aの上部側配管3b側から流量調整配管17を通して導入することが好ましい。吸着剤Sの再生時に、このようなパージガスG4を導入することによって、吸着剤Sに吸着された酸素の脱離を促進することが可能である。
次に、図6に示すように、一方の吸着塔2Aが加圧均圧工程を行っている間、他方の吸着塔2Bが減圧均圧工程を行う。
具体的には、第1の均圧弁18a及び第2の均圧弁18bを開放する。一方、第1の原料ガス導入側開閉弁10a及び第2の原料ガス導入側開閉弁10bと、第1の製品ガス導出側開閉弁12a及び第2の製品ガス導出側開閉弁12bと、第1の排ガス導出側開閉弁14a及び第2の排ガス導出側開閉弁14bとを閉塞する。
これにより、他方の吸着塔2Bの減圧均圧工程では、他方の吸着塔2B内に残留した相対的に高圧な残留ガスG5が他方の吸着塔2Bの下部側配管3a及び上部側配管3b側から第1の均圧配管16a及び第2の均圧配管16bを通して導出される。
これに対して、一方の吸着塔2Aの加圧均圧工程では、第1の均圧配管16a及び第2の均圧配管16bを通して一方の吸着塔2Aの下部側配管3a及び上部側配管3b側から相対的に高圧な残留ガスG5が導入される。
残留ガスG5は、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとの間の圧力差が解消(均圧化)されるまで、他方の吸着塔2B側から一方の吸着塔2A側へと導入される。
以上のようにして、本実施形態のPSA装置1では、各吸着塔2A,2Bにおいて、上述した図2に示す各工程を順次繰り返すことによって、原料ガスG1となる空気から製品ガスG2となる窒素富化ガスを分離して製造することが可能である。
ところで、本実施形態のPSA装置1は、図1に示すように、吸着塔2A,2Bに加圧された状態で導入される原料ガスG1の一部を外部に排出する原料ガス排出部30を備えている。
原料ガス排出部30は、第3の原料ガス導入配管9cから分岐された原料ガス排出配管31と、原料ガス排出配管31に設けられた背圧調整弁32とを有している。原料ガス排出部30は、原料ガス排出配管31を通して圧縮機5により加圧された原料ガスG1の一部を大気中に放出(大気開放)する。また、原料ガス排出部30は、背圧調整弁32によって、原料ガス排出配管31から排出される原料ガスG1の排出量を調整する。
ところで、本実施形態のPSA装置1において、圧縮機5は、上述した加圧吸着工程において、吸着塔2A,2Bに加圧された状態で導入される原料ガスG1の圧力が予め設定された最大圧力の上限値となるときに、原料ガスG1を加圧する負荷運転(ロード)から原料ガスG1の加圧を停止する無負荷運転(アンロード)へと切り替わり、この最大圧力の下限値となったときに、無負荷運転から負荷運転へと切り替わる運転制御を行っている。
ここで、上述した図2に示す各工程において、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとに導入される原料ガスG1の圧力変化を図7及び図8に示す。なお、図7は、PSA装置1において、一方の吸着塔2Aと他方の吸着塔2Bとに導入される原料ガスG1の圧力変化を示すグラフである。図8は、図7中に示すグラフの一部を拡大したグラフである。
本実施形態のPSA装置1では、図7に示すように、加圧吸着工程及び減圧再生工程において、圧縮機5の負荷運転により、加圧吸着工程を行う一方の吸着塔2A(又は他方の吸着塔2B)内の圧力は、最大圧力となるまで加圧される。これに対して、減圧再生工程を行う他方の吸着塔2B(又は一方の吸着塔2A)内の圧力は、減圧された状態のまま一定である。
また、本実施形態のPSA装置1では、加圧均圧均圧及び減圧均圧工程(以下、まとめて「均圧工程」という。)において、圧縮機5が負荷運転から無負荷運転へと切り替わる。これにより、減圧均圧工程を行う一方の吸着塔2A(又は他方の吸着塔2B)内の圧力は、最大圧力から他方の吸着塔2B(又は一方の吸着塔2A)との間の圧力差が解消(均圧化)されるまで減圧される。これに対して、加圧均圧工程を行う他方の吸着塔2B(又は一方の吸着塔2A)内の圧力は、一方の吸着塔2A(又は他方の吸着塔2B)との間の圧力差が解消(均圧化)されるまで加圧される。
本実施形態のPSA装置1では、上述した加圧吸着工程の終了時において、図8中の実線で示すように、一方の吸着塔2A又は他方の吸着塔2Bに加圧された状態で導入される原料ガスG1の圧力が最大圧力の上限値(MAX)となるように、原料ガス排出配管18から排出される原料ガスG1の排出量を背圧調整弁32により調整している。
すなわち、原料ガス排出部30では、吸着塔2A,2Bに加圧された状態で導入される原料ガスG1の一部を外部に排出することで、吸着塔2A,2Bに導入される原料ガスG1の圧力が最大圧力の上限値に到達するタイミングを遅らせる方向に調整している。これにより、加圧吸着工程が終了し、均圧工程に切り替わる時点で、圧縮機5を負荷運転から無負荷運転へと切り替えることが可能である。
一方、上述した加圧吸着工程が終了する手前で、一方の吸着塔2A又は他方の吸着塔2Bに導入される原料ガスG1の圧力が最大圧力の上限値に到達した場合を図8中の破線で示す。
この場合、加圧吸着工程が終了する前に、圧縮機5が負荷運転から無負荷運転へと切り替わるため、一方の吸着塔2A又は他方の吸着塔2Bに導入される原料ガスG1の最大圧力が、上限値から下限値(MIN)まで一旦低下した後に、再び圧縮機5が無負荷運転から負荷運転へと切り替わる。これにより、一方の吸着塔2A又は他方の吸着塔2Bに導入される原料ガスG1の圧力が最大圧力の上限値に向かって加圧される。
したがって、この場合、上述した加圧吸着工程内で発生する圧力変動によって、吸着剤Sの性能を最大限に引き出すことが困難となる。また、窒素富化ガスの純度が低下するなど、この製品ガスG2の純度を一定に保つことが困難となる。
これに対して、本実施形態のPSA装置1では、上述した加圧吸着工程内で発生する圧力変動を抑制しながら、吸着剤Sの性能を最大限に引き出すことが可能である。これにより、本実施形態のPSA装置1では、原料ガスG1から分離して製造される製品ガスG2の純度を高めることが可能である。
なお、本実施形態のPSA装置1では、上述した原料ガス排出配管18から排出される原料ガスG1の排出量を背圧調整弁32により調整する構成となっているが、このような背圧調整弁32を用いた構成に限らず、原料ガス排出配管18から排出される原料ガスG1の排出量を調整可能な任意の調整弁を用いることが可能である。
また、本実施形態のPSA装置1では、上述した背圧調整弁32を含む調整弁以外にも、原料ガス排出配管31から排出される原料ガスG1の排出量を調整する任意の調整手段を用いることができる。
例えば、別の調整手段としては、原料ガス排出配管31よりも排出抵抗の高いチューブを用いて、このチューブを原料ガス排出配管31に接続した構成すればよい。この構成の場合、チューブの長さや径などを変更することで、原料ガス排出配管31から排出される原料ガスG1の排出量を任意に調整することが可能である。また、チューブは、切断して長さを変更することで、現場での調整が可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記PSA装置1では、上述した一対の吸着塔2A,2Bを備えた構成を例示しているが、そのような構成に必ずしも限定されるものではなく、4つの吸着塔を備えた構成や、6つ又は8つの吸着塔を備えた構成など、その吸着塔の数について適宜変更することが可能である。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1)
実施例1では、上記PSA装置1を用いて、目標製品窒素ガス純度99.99%、流量60Nm/hの条件で、原料ガスG1となる空気から製品ガスG2となる窒素を含む窒素富化ガスを分離して製造した。
(実施例2)
実施例2では、上記PSA装置1の構成のうち、上記背圧調整弁32の代わりに、原料ガス排出配管31よりも排出抵抗の高いチューブを用いる以外は、実施例1と同じ条件にて、原料ガスG1となる空気から製品ガスG2となる窒素を含む窒素富化ガスを分離して製造した。また、チューブには、直径6mm、長さ1mのナイロンチューブを用いた。
(比較例1)
比較例1では、上記PSA装置1の構成のうち、原料ガス排出部30を省略した以外は、実施例1と同じ条件にて、原料ガスG1となる空気から製品ガスG2となる窒素を含む窒素富化ガスを分離して製造した。
これら実施例1,2及び比較例1について、加圧吸着工程中に圧縮機5が負荷運転から無負荷運転へと切り替わる回数(アンロード回数)[回]を測定した。また、製品ガスG2中に含まれる酸素濃度[ppm]を測定した。なお、加圧吸着工程を行う時間は、790秒である。その測定結果をまとめたものを下記表1に示す。
Figure 2022054755000002
表1に示すように、実施例1,2のPSA装置では、アンロード回数が0回であるのに対して、比較例1のPSA装置では、アンロード回数が1回となった。また、実施例1,2のPSA装置では、比較例1のPSA装置に比べて、製品ガス中の酸素濃度が低下していることがわかる。
したがって、本発明を適用したPSA装置では、吸着剤の性能を最大限に引き出すことによって、原料ガスから分離して製造される製品ガスの純度を高めることが可能である。
1…PSA装置(圧力変動吸着装置) 2A…一方の吸着塔 2B…他方の吸着塔 3a…下部側配管 3b…上部側配管 4…原料ガス導入部 5…圧縮機 6…製品ガス導出部 7…排ガス導出部 8…圧力均圧部 9a…第1の原料ガス導入配管 9b…第2の原料ガス導入配管 9c…第3の原料ガス導入配管 10a…第1の原料ガス導入側開閉弁 10b…第2の原料ガス導入側開閉弁 11a…第1の製品ガス導出配管 11b…第2の製品ガス導出配管 11c…第3の製品ガス導出配管 12a…第1の製品ガス導出側開閉弁 12b…第2の製品ガス導出側開閉弁 13a…第1の排ガス導出配管 13b…第2の排ガス導出配管 13c…第3の排ガス導出配管 14a…第1の排ガス導出側開閉弁 14b…第2の排ガス導出側開閉弁 15…サイレンサー 16a…第1の均圧配管 16b…第2の均圧配管 17…流量調整配管 18a…第1の均圧弁 18b…第2の均圧弁 30…原料ガス排出部 31…原料ガス排出配管 32…背圧調整弁(調整手段) G1…原料ガス(空気) G2…製品ガス(窒素富化ガス) G3…排ガス(酸素) G4…パージガス G5…残留ガス

Claims (3)

  1. 吸着剤が充填された吸着塔と、
    前記吸着塔に原料ガスを導入する原料ガス導入配管と、
    前記原料ガス導入配管から導入される原料ガスを加圧する圧縮機と、
    前記吸着塔に加圧された状態の原料ガスを導入しながら、この原料ガス中に含まれる不要成分を前記吸着剤に吸着させる加圧吸着工程において、前記原料ガスから分離された製品ガスを前記吸着塔から導出する製品ガス導出配管と、
    前記吸着塔内の圧力を減圧する減圧再生工程において、前記吸着剤から脱離した不要成分を含む排ガスを前記吸着塔から導出する排ガス導出配管と、
    前記原料ガス導入配管から分岐されて、前記原料ガスの一部を外部に排出する原料ガス排出配管と、
    前記原料ガス排出配管から排出される原料ガスの排出量を調整する調整手段とを備え、
    前記圧縮機は、前記加圧吸着工程において、前記吸着塔に加圧された状態で導入される原料ガスの圧力が予め設定された最大圧力の上限値となったときに、前記原料ガスを加圧する負荷運転から前記原料ガスの加圧を停止する無負荷運転へと切り替わり、前記最大圧力の下限値となったときに、前記無負荷運転から前記負荷運転へと切り替わる運転制御を有し、
    前記調整手段は、前記加圧吸着工程の終了時に前記吸着塔に加圧された状態で導入される原料ガスの圧力が前記最大圧力の上限値となるように、前記原料ガス排出配管から排出される原料ガスの排出量を調整することを特徴とする圧力変動吸着装置。
  2. 前記調整手段が、前記原料ガス排出配管に設けられた背圧調整弁であることを特徴とする請求項1に記載の圧力変動吸着装置。
  3. 前記調整手段が、前記原料ガス排出配管に接続されると共に、前記原料ガス排出配管よりも排出抵抗の高いチューブであることを特徴とする請求項1に記載の圧力変動吸着装置。
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