本発明は、圃場に栽培されているねぎを畝から掘り起こして搬送して収穫するねぎ収穫機において、搬送中のねぎに付着している土を落とすための土落としの構成を工夫することにより、土を落とすための構成の大型化を招くことなく、良好な掻き落とし性能を得ようとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。図1および図2に示すように、本実施形態に係るねぎ収穫機1は、圃場に栽培されているねぎ2を畝3から掘り起こして収穫するものである。ねぎ収穫機1は、自走式の走行機体4を有し、機体を前進させながらねぎ2を畝3から掘り起こして収穫する。ねぎ収穫機1は、走行機体4に、ねぎ2を収穫するための収穫部5を備える。本実施形態において、ねぎ収穫機1の収穫の対象となるねぎ2は、白ねぎや根深ねぎ等の長ねぎであり、根茎部2aと葉部2bとを有する(図1参照)。
走行機体4は、左右一対のクローラ部7,7を有するクローラ式の走行装置として構成された走行部6を備える。クローラ部7は、駆動輪7aを含む複数の車輪と、これらの車輪に巻回された履帯7bとを有する。クローラ部7は、ねぎ収穫機1が備えるエンジン9により駆動する。走行機体4は、左右のクローラ部7,7間に、立体枠状に枠組み構成された機体フレーム枠体8を有する。機体フレーム枠体8は、左右のクローラ部7,7間に架設されている。
エンジン9は、機体フレーム枠体8の右側後部であって、右側のクローラ部7の後上方の位置に搭載されている。機体フレーム枠体8の下部であって、左右のクローラ部7間の位置には、エンジン9からの入力を受けるトランスミッション10が設けられている。
機体フレーム枠体8の右側上部には、左右のクローラ部7,7の操向・変速操作および収穫部5の各作業部についての操作を行うための操作部11が設けられている。操作部11には、主変速レバー12、副変速レバー13、作業部上下レバー14、走行クラッチ・作業クラッチ操作用の主クラッチレバー15、エンジンストップスイッチ16、左サイドクラッチレバー17、右サイドクラッチレバー18、アクセルレバー19等の各種操作具が設けられている。また、操作部11の後側には、平面視で略「U」字型をなすハンドル20が設けられている。アクセルレバー19は、ハンドル20上に設けられている。
機体フレーム枠体8の後端部には、作業者30が搭乗する搭乗部として、略水平板状の搭乗用ステップ22が設けられている。搭乗用ステップ22は、収穫部5の各作業部の後方の位置に、後方へ向けて張り出した態様で設けられている。搭乗用ステップ22の高さ位置は、ねぎ2の掘起こし後にねぎ2の付着土等が堆積した状態の畝3と干渉しない程度の高さ位置に設定されている。
ねぎ収穫機1は、収穫部5において、掘起こし部25と、搬送部26と、掻き落とし部27と、姿勢変更・整列部28と、収集部29とを備える。
掘起こし部25は、畝3からねぎ2を掘り起こすための作業部である。掘起こし部25は、機体の前下部の左右中央部に設けられている。掘起こし部25は、矩形枠状の支持枠体31に支持された掘起こしコンベア32と、掘起こし部25の先端において刃部を構成する掘起こし刃33とを有する。
支持枠体31は、平面視で前後方向を長手方向とする矩形状をなすように設けられている。支持枠体31は、その基端部(後端部)を、機体フレーム枠体8に対して枢軸34により支持させている。枢軸34は、左右方向を軸方向として、支持枠体31を機体フレーム枠体8に対して回動可能に支持している。
掘起こしコンベア32は、複数のバーを左右方向に架設したいわゆるバーコンベアであり、支持枠体31の前部に支持された状態で、後上がりの(前低後高の)傾斜状に設けられている。掘起こし刃33は、掘起こしコンベア32の始端側(前端側)において、掘起こしコンベア32に取り付けられ、前方に突出するように設けられている。
掘起こし部25は、機体フレーム枠体8に対して、枢軸34による支持部を回動中心とし、昇降回動可能に設けられている。つまり、掘起こし部25は、枢軸34を中心に回動することで、前側を昇降させる。掘起こし部25の回動動作は、略前後方向を伸縮方向として設けられた昇降シリンダ(図示略)の伸縮動作により行われる。掘起こし部25の昇降操作は、作業部上下レバー14の操作により行われる。
搬送部26は、掘起こし部25により掘り起こしたねぎ2を後方へ搬送するための作業部である。搬送部26は、掘起こし部25の直上方において、掘起こし部25の掘起こしコンベア32の傾斜に沿って、後上がりの傾斜状に設けられている。搬送部26は、掘起こし部25により掘り起こした起立姿勢のねぎ2を、その中途部を左右側方から挟持した状態で後上方へ向けて搬送するように構成されている。
搬送部26は、搬送方向を後上がりの傾斜方向とし、後上がりの傾斜平面に沿って設けられた左右一対のベルト搬送機構部41,41を有する。各ベルト搬送機構部41は、その後端部に設けられた駆動プーリ42と、ベルト搬送機構部41の前端部に設けられた従動プーリ43と、これらのプーリに巻回された無端状の搬送ベルト44とを有する。駆動プーリ42および従動プーリ43は、ねぎ収穫機1の機体側面視において搬送ベルト44の傾斜に直交する方向を回転軸方向とするように、ベルト搬送機構部41を構成する搬送部フレーム47により支持されている。
左右のベルト搬送機構部41,41は、それぞれの搬送ベルト44を互いに対向させ、対向する側が後方に移動する方向に搬送ベルト44を回動させる。左右の搬送ベルト44は、相手側の搬送ベルト44に対向させた側を、後側に移動する往路部分とし、その往路部分同士を対面状態で面接触させている。左右の搬送ベルト44は、互いの接触部分においてねぎ2の葉部2bを挟持した状態で、ねぎ2を後上方へ搬送する。
搬送ベルト44の往路部分の内周側には、複数の転圧ローラ35が設けられている。各転圧ローラ35は、搬送部フレーム47を構成する角パイプ状の縦支持フレーム36上に回動可能に設けられた支持アーム37の先端部に回転可能に支持されている。縦支持フレーム36は、ベルト搬送機構部41の後上がりの傾斜方向に沿って直線状に設けられており、側面視において搬送ベルト44の直下に位置している。
支持アーム37は、その回動動作において、引張りバネ38により、転圧ローラ35が搬送ベルト44の内側に圧接する方向に付勢されている。引張りバネ38は、一端側を支持アーム37に係止させるとともに、他端側を隣の支持アーム37あるいは別途設けられた係止部に係止させた状態で設けられている。
このように、複数の転圧ローラ35により、搬送ベルト44が内側からねぎ2の挟持方向について押圧され、左右の搬送ベルト44は互いの接触部分において挟持力が付与される。引張りバネ38のバネ圧により、左右の搬送ベルト44による挟持力が調整される。
以上のように、搬送部26は、平面視で前後方向に延伸した左右一対の搬送体として、左右一対のベルト搬送機構部41,41を有し、左右一対のベルト搬送機構部41,41間にねぎを挟持した状態で搬送するものとして構成されている。
掻き落とし部27は、搬送部26により搬送されるねぎ2の根茎部2aに付着している土塊X1を掻き落とすための作業部である。掻き落とし部27は、搬送部26により後方に搬送されるねぎ2の根茎部2aに作用する土落とし回転体45を有する。土落とし回転体45は、左右方向を軸方向とする回転軸46により回転する回転体であり、掘起こし部25の支持枠体31の上側であって、搬送部26の後部の下方の位置に設けられている。回転軸46は、土落とし回転体45から右方に延出し、図示せぬチェンケース内のチェン伝動機構を介して回転動力の伝達を受ける。
図4および図5に示すように、土落とし回転体45は、中心軸部に回転軸46を位置させた円筒状のドラム部56と、ドラム部56の外周面部に設けられた多数の突起部57とを有する。多数の突起部57は、土落とし回転体45の軸方向視で放射状に突出するように、ドラム部56の軸方向および周方向に所定の間隔を隔てて設けられている。突起部57は、略「V」字形状に屈曲形成された線状の部材の両端部をドラム部56の外周面部に固定することにより設けられている。なお、図5は、図4における矢印A1方向の矢視図に相当する。ただし、図4においては、右側のベルト搬送機構部41を示しており、土落とし回転体45については左右方向の略中央部での断面図を示している。
また、土落とし回転体45においては、突起部57のうち、ドラム部56の回転軸方向の両端部に位置する突起部57aに、ドラム部56の回転軸方向を板厚方向とする複数の土落とし板58が設けられている。土落とし板58は、ドラム部56に対して、長手方向をドラム部56の径方向に沿わせた矩形板状の突片部をなすように設けられている。土落とし板58は、突起部57aに対してボルト等の固定具59等によって固定されており、ドラム部56の径方向について突起部57aよりも外側に延出している。本実施形態では、複数の土落とし板58として、ドラム部56の回転軸方向の両側のそれぞれにおいて、ドラム部56の周方向について略等間隔に8枚の突片部が設けられている。
土落とし回転体45は、ねぎ2の根茎部2aに付着した土塊X1に突起部57を衝突させる方向を、搬送部26によるねぎ2の搬送方向にならう方向とする。つまり、土落とし回転体45は、ねぎ収穫機1の左側面視にて時計方向に回転するように設けられている。土落とし回転体45の回転速度は、搬送部26の搬送速度よりも十分に速く設定されている。例えば、土落とし回転体45の回転速度(周速度)は、1[m/s]であり、搬送部26の搬送速度(周速度)は、0.05[m/s]である。
このような構成の掻き落とし部27によれば、掘り起こしコンベア32と搬送部26とが協働して搬送してきたねぎ2の根茎部2aに付着している土塊X1の大部分が、土落とし回転体45の多数の突起部57により掻き落とされる。土落とし回転体45は、その回転動作により、根茎部2aに付着している土塊X1に対して多数の突起部57を連続的に衝突させ、根茎部2aに付着している土塊X1を可及的に小さくする。
姿勢変更・整列部28は、搬送部26の直後方の位置に設けられている。姿勢変更・整列部28は、搬送部26により起立姿勢で搬送されたねぎ2を搬送部26の終端部から受け継ぎ、受け継いだねぎ2の中途部を挟持して搬送する。姿勢変更・整列部28は、挟持したねぎ2を起立姿勢から外側方へ前傾状に傾斜した傾倒姿勢に姿勢変更するとともに、姿勢変更したねぎ2を搬送方向に沿って整列させながら、左右一側後上方(本実施形態では左側後上方)へ向けて搬送する。
姿勢変更・整列部28は、搬送方向を左斜め後上がりの傾斜方向とし、搬送部26の後端部から左斜め後上方に延設された左右一対のベルト移送機構部51,51を有する。各ベルト移送機構部51は、その前端部に設けられた駆動プーリ52と、ベルト移送機構部51の後端部に設けられた従動プーリ53と、これらのプーリに巻回された無端状の搬送ベルト54とを有する。
ベルト移送機構部51は、前端部から後端部にかけて、徐々に左外側を向くようにねじれ状に構成されている。具体的には、前側の駆動プーリ52は、ねぎ収穫機1の機体側面視において搬送ベルト54の傾斜に略直交する方向を回転軸方向とし、後側の従動プーリ53は、その回転軸方向を、駆動プーリ52の回転軸方向に対して、前側かつ左側に傾倒させた方向とする。ねぎ収穫機1の機体正面視における従動プーリ53の傾倒角度は、例えば約45°である。
左右のベルト移送機構部51,51は、それぞれの搬送ベルト54を互いに対向させ、対向する側が後方に移動する方向に搬送ベルト54を回動させる。左右の搬送ベルト54は、相手側の搬送ベルト54に対向させた側を、後側に移動する往路部分とし、その往路部分同士を対面状態で面接触させている。ベルト移送機構部51のねじれ状の構成により、搬送ベルト54の往路部分同士の接触部分は、挟持面を前側から後側にかけて徐々に前面視で右回転方向に傾けるように、ねじれ状に延伸している。左右の搬送ベルト54は、互いの接触部分においてねぎ2の葉部2bを挟持した状態で、ベルト移送機構部51のねじれ状の構成によって、ねぎ2を左側に倒しながら左斜め後上方へ搬送する。なお、搬送ベルト54の内周側には、複数のテンションローラが設けられている。また、左右のベルト移送機構部51,51は、左右のベルト搬送機構部41,41によるねぎ2の挟持部分よりも下側(根茎部2a側)の部分を挟持してねぎ2を受け継ぐ。
以上のような姿勢変更・整列部28により、起立姿勢から傾到姿勢(前傾姿勢)に姿勢変更しながら搬送方向に沿って整列して左斜め後上方へ搬送されたねぎ2は、順次、収集部29に収集・貯留される。
収集部29は、姿勢変更・整列部28の後下方の位置に設けられている。収集部29は、姿勢変更・整列部28により搬送されてくるねぎ2を順次収集するための略矩形状の外形をなす収集台61を有する。収集部29は、収集台61の前端縁部を、姿勢変更・整列部28の終端部の下方に位置させ、姿勢変更・整列部28の終端部から落下したねぎ2を受け、ねぎ2を収集・貯留する。
収集台61は、収集部29において載置台部を構成するものであり、機体フレーム枠体8の後側から後方に向けて延出されたパイプ状の支持アーム62上に支持された状態で設けられている。支持アーム62の基端部は、機体フレーム枠体8の後部に設けられた円筒状の支持筒部63に上側から挿嵌された状態で回動可能に支持されている。このような構成により、収集台61は、上下方向に沿う支持筒部63の筒軸方向を中心として、回動可能に設けられている。
また、収集台61は、略前後方向に沿う支持アーム62のパイプ状の部分の中心軸を回転軸として回動可能に支持されている。収集台61は、その大部分を支持アーム62から左側に張り出させた態様で支持されている。
このような収集台61の支持構成により、収集台61は、使用時においては、図1および図2に示すように、略前後方向に沿う軸回りの回動に関して横臥状態となり、上下方向に沿う軸回りの回動に関して機体フレーム枠体8の左後側に位置する。一方、収集台61は、不使用時においては、略前後方向に沿う軸回りの回動に関して垂下状態となり、上下方向に沿う軸回りの回動に関して機体フレーム枠体8の直後方に位置する収納状態となる。また、収集台61の収納状態としては、垂下状態の収集台61を上下方向に沿う軸回りの回動に関して前側に回動させ、収集台61を前後方向に沿う状態で左側のクローラ部7の左方に位置させた状態とすることもできる。これにより、機体の全長を短くすることができる。
また、収集部29は、搭乗用ステップ22の左側に設けられており、これに対し、搭乗用ステップ22の右側には、操作部11が設けられている。このような構成により、搭乗用ステップ22上に乗って操作部11を操作している作業者30の左方において、収穫したねぎ2が収集部29上に横臥姿勢で山積みされて収集されるので、操作部11の操作性とねぎ2の収集作業性の両立が図られる。
また、収穫部5の前方には、左右一対のゲージ輪71,71が設けられている。左右のゲージ輪71,71は、収穫部5の前端部の対地高さを決める接地ホイールであり、畝3の左右側方に接触した状態で、走行機体4を畝3に沿って走行させる。
ゲージ輪71,71は、機体フレーム枠体8の前方に設けられたゲージ輪支持機枠73に支持されている。ゲージ輪支持機枠73は、機体フレーム枠体8の前方に設けられて搬送部26を支持する搬送部支持フレーム部72に取り付けられている。ゲージ輪支持機枠73は、左右の支持アーム部75,75と、正面視門状のガイドフレーム部76と、各支持アーム部75の前端部から延設されたゲージ輪支持アーム部77とを有する。
支持アーム部75は、パイプ状の部材により構成されており、搬送部支持フレーム部72の前端部から上前方に延設されている。ガイドフレーム部76は、パイプ状の部材により構成されており、その両端部を左右の支持アーム部75の前後中途部に支持固定させ、左右の支持アーム部75間に架設されている。
ゲージ輪支持アーム部77は、側面視で各支持アーム部75の前端部から前下方に向けて傾斜状に設けられた略棒状の部分である縦アーム部77aと、縦アーム部77aの下端部から左右外方向に向けて延出した横アーム部77bと、横アーム部77bから下側に延出されゲージ輪71を両持ち状に軸支する左右の略板状の部分を含むフォーク部77cとを有する。各ゲージ輪支持アーム部77の下端部、つまりフォーク部77cの先端部にゲージ輪71が回転自在に支持されている。ゲージ輪71は、ゲージ輪支持アーム部77において、左右位置調整可能かつ高さ調整可能に設けられている。
収穫部5において、掘起こし部25の前方には、左右一対の畝崩し装置80が設けられている。畝崩し装置80は、ゲージ輪71の後方に位置している。畝崩し装置80は、掘起こし部25によるねぎ2の掘起こしに際して畝3に作用して畝3の両側の肩部を崩す畝崩しロータ81を有する。
畝崩し装置80は、畝崩しロータ81によって畝3の両肩部を崩すことで、掘起こし部25の掘起こし刃33の畝3に対する進入抵抗を低減させ、掘起こし部25による掘起こし作業を円滑にする。このため、左右の畝崩し装置80は、畝崩しロータ81を、畝3の両肩部に位置させるように、左右対称に設けられている。
畝崩しロータ81は、円板状の爪取付板82と、爪取付板82に取り付けられた複数の爪83とを有する。畝崩しロータ81は、爪取付板82の板面に垂直な方向を回転軸方向とし、回転軸を、円板状の爪取付板82の中心に位置させる。
左右の畝崩しロータ81は、機体正面視で逆「ハ」字状をなすように傾斜状に設けられている。畝崩しロータ81は、その下側を前方に移動させるように、つまりアップカットするように回転する。回転する左右の畝崩しロータ81により、畝3の両側の肩部が切り崩される。
畝崩しロータ81を回転させるロータ回転軸は、爪取付板82の中心部から左右外側に延出しており、筒状の駆動ケース86内に収納されている。ロータ回転軸は、第1パイプ状ケース87内に収納された第1ロータ駆動軸の回転駆動力を受けて回転する。第1パイプ状ケース87は、機体下部の左右両外側において前下がりの傾斜状に配され、前端部を駆動ケース86の後側に連結させている。駆動ケース86には、第1ロータ駆動軸とロータ回転軸のギア連結部分が収納されている。
第1パイプ状ケース87の後端部は、第1ロータ駆動軸と第2ロータ駆動軸とのギア連結部分を収納したギアケース88を介して、第2ロータ駆動軸を収納する第2パイプ状ケース89に連結されている。左右の第2ロータ駆動軸は、機体フレーム枠体8の前側に横架された横架軸ケース91内に収納された作業部入力軸の回転駆動力を受けて回転する。横架軸ケース91の左右両端部には、第2ロータ駆動軸と作業部入力軸のギア連結部分を収納するギアケース92が設けられており、このギアケース92の上側に、第2パイプ状ケース89の下端部が連結されている。
また、畝崩し装置80は、畝崩しロータ81を覆うロータカバー94を有する。ロータカバー94は、畝崩しロータ81による畝崩しにより生じた土の飛散を防止するための土飛散防止用のカバーである。ロータカバー94は、第1パイプ状ケース87から前方に延出されたカバーステー95に支持された状態で設けられている。
また、各畝崩し装置80の左右内側には、左右に広がったねぎ2の枯葉等が畝崩しロータ81に干渉しないよう、ねぎ2の枯葉等をガイドするガイド部材96が設けられている。ガイド部材96は、所定の形状を有する棒状の部材により構成されており、ロータカバー94に対して設けられている。
続いて、ねぎ収穫機1が備える各作業部の支持構造等について説明する。掘起こし部25を構成する掘起こしコンベア32と、搬送部26の前後中間部との間には、上下間隔調整機構部97が設けられている。上下間隔調整機構部97は、搬送部支持フレーム部72から下方に向けて延設されたアーム状の上支持体と、掘起こしコンベア32の左右外側の側面部から上方に向けて延設されたアーム状の下支持体とを互いにスライド可能に重ねた構成を備える。
上下間隔調整機構部97において、上下の支持体には、ボルト等の固定具を貫通させる固定孔が、互いのスライド方向に間隔をあけて複数設けられている。固定孔の選択により、上下の支持体の相対的な固定位置、つまり上下間隔調整機構部97の長さが段階的に調節され、搬送部26と掘起こしコンベア32との上下方向の相対位置が調節される。
そして、上下間隔調整機構部97による掘起こし部25と搬送部26との連結構造により、搬送部26は、昇降シリンダの伸縮動作に連動して掘起こし部25とともに一体的に昇降する。また、掘起こし部25、搬送部26、および掻き落とし部27は、走行機体4の左右中央部において前後方向に沿って一列に配設されている。これらの作業部の後方に、搭乗用ステップ22が設けられている。
また、畝崩し装置80から後方に延設された第1パイプ状ケース87と、搬送部26の前端部との間には、上下間隔調節部材98が設けられている。上下間隔調節部材98は、第1パイプ状ケース87の前部において下側に突出するように、第1パイプ状ケース87の外周面に溶接等により固設されている。
上下間隔調節部材98は、搬送部支持フレーム部72の前端部に設けられた支持体に対し、略上下方向を長手方向とする長孔を貫通するボルト等の固定具により、前後2箇所で固定されている。このような構成により、支持体に対する上下間隔調節部材98の固定位置が、長孔によって調整され、搬送部26と畝崩し装置80との上下方向の相対位置が調整される。
次に、ねぎ収穫機1における動力伝達構成について説明する。ねぎ収穫機1においては、エンジン9の動力が、所定の変速機構を介して、クローラ部7を駆動させる走行駆動系と、各作業部を駆動させる作業駆動系とに二分される。
走行駆動系においては、エンジン9の出力軸の回転駆動力が、所定の伝動機構によりトランスミッション10の入力軸に伝達され、トランスミッション10が有する伝動機構によってトランスミッション10の出力軸に伝達される。トランスミッション10の出力軸の両端部には、クローラ部7の駆動輪7aが取り付けられている。
作業駆動系については、エンジン9の出力軸の回転駆動力が、所定の伝動機構により、横架軸ケース91内に収納された作業部入力軸に伝達される。作業部入力軸の回転駆動力は、所定の伝動機構により、掘起こしコンベア32の駆動軸に伝達され、これにより、掘起こしコンベア32が駆動する。また、作業部入力軸の回転駆動力は、所定の伝動機構により、左右のベルト搬送機構部41の駆動プーリ42、および左右のベルト移送機構部51の駆動プーリ52に伝達される。
また、作業部入力軸の回転駆動力は、チェンケース内のチェン伝動機構を含む所定の伝動機構により土落とし回転体45の回転軸46に伝達され、これにより、土落とし回転体45が回転駆動する。また、作業部入力軸の回転駆動力は、左右両側において、第2パイプ状ケース89内の第2ロータ駆動軸、および第1パイプ状ケース87内の第1ロータ駆動軸を介して、駆動ケース86内のロータ回転軸に伝達され、これにより、畝崩しロータ81が回転駆動する。
以上のような構成を備えたねぎ収穫機1は、機体を前進させながら、掘起こし部25の先端に設けられた刃部を、畝3に植えられているねぎ2の根茎部2aの下方に進入させることで、ねぎ2を掘り起こし、掘り起こしたねぎ2の葉部2bを挟持しながら掘り取って搬送する。具体的には、次のようにしてねぎ2の収穫が行われる。
ねぎ収穫機1は、左右のゲージ輪71,71により畝3の裾部にならいながら、畝3の伸延方向に沿って走行機体4を走行させる。また、走行機体4は、左右のクローラ部7,7を畝3の横の溝3aに位置させ、左右のクローラ部7,7の間に畝3を位置させて走行する。作業者30は、操作部11の操作により、収穫部5によって収穫作業を行いながら走行機体4の走行操作を行う。
掘起こし部25によるねぎ2の掘起こしにおいては、まず、掘起こし刃33が、畝3のねぎ2の根茎部2aの下方まで進入させられる。ここで、ねぎ2の掘起こしに際して、左右の畝崩し装置80,80の畝崩しロータ81により、畝3の両側の肩部が切り崩される。畝3の切崩しにより、掘起こし部25が土中に進入する抵抗、つまり畝3に対する掘起こし刃33の進入抵抗が低減し、掘起こし部25による掘り起こし作業が容易となる。また、畝崩し装置80においては、ロータカバー94により、アップカットするように回転する畝崩しロータ81により土が掻き上げられて飛散することが防止される。
その後、掘起こしコンベア32によりねぎ2が縦姿勢の状態で搬送され、搬送部26に引き継がれ、左右のベルト搬送機構部41,41によって挟持されながら後方に搬送される。搬送部26の搬送途中において、掻き落とし部27の土落とし回転体45により、ねぎ2の根茎部2aの土落としが行われる。この土落としにより、ねぎ2の収穫後の洗浄等が容易となる。
その後、ねぎ2は、搬送部26から姿勢変更・整列部28に引き継がれ、左右のベルト移送機構部51によって移送される。これにより、ねぎ2は、起立姿勢から傾到姿勢(前傾姿勢)に姿勢変更しながら搬送方向に沿って整列して左斜め後上方へ搬送され、順次、収集部29に収集・貯留される。
以上のような本実施形態に係るねぎ収穫機1は、搬送部26による搬送中のねぎ2に付着している土を落とすための土落としの構成として、土落とし装置100を備えている。土落とし装置100は、左右のベルト搬送機構部41のそれぞれの下側に設けられており、搬送部26によるねぎ2の搬送経路に対して左右両側に設けられている。左右の土落とし装置100は、左右対称に構成されている(図5参照)。
土落とし装置100は、掻き落とし部27に対して、搬送部26によるねぎ2の搬送方向の上手側に設けられている。具体的には、図4に示すように、土落とし装置100は、掻き落とし部27の土落とし回転体45に対して、搬送部26による前下側から後上側への後斜め上方向の搬送方向について上流側に設けられている。また、ねぎ収穫機1の機体の前後方向(図4における左右方向)について、土落とし装置100は、土落とし回転体45に対して略前方に位置している。
土落とし装置100は、搬送部26により搬送されるねぎ2に付着している土塊X1の幅を制限するための装置である。土落とし装置100は、ねぎ2に付着している土塊X1の側部に作用することで、土塊X1の幅を制限する。土落とし装置100は、搬送部26を構成するベルト搬送機構部41から垂下状に突出するように設けられており、搬送部26による搬送中のねぎ2の根茎部2aに付着している所定の幅以上の土塊X1に対し、土塊X1の左右の両側部をこそぎ落とすように作用する。土落とし装置100は、搬送部26に対して固定状態で設けられており、搬送部26による搬送中のねぎ2に付着した状態で移動する土塊X1に対して相対的に近接し、土塊X1の左右両側部に衝突することで作用する。
土落とし装置100について、図4から図8を用いて説明する。土落とし装置100は、ベルト搬送機構部41を構成する搬送フレームである縦支持フレーム36に設けられている。土落とし装置100は、土塊X1に作用する本体部材である土落としスクレーパ101と、土落としスクレーパ101を縦支持フレーム36に支持する支持部102とを有する。
土落としスクレーパ101は、幅狭で細長い矩形板状の部材、つまり短冊形の板状部材である。土落としスクレーパ101は、その長手方向を、側面視において搬送部26の搬送方向に直交する方向とする向きで、縦支持フレーム36に対して垂下状に設けられている。
土落としスクレーパ101は、その下端部を、側面視において、土落とし回転体45の前上側に位置する土落とし板58の先端部に重ねる長さを有する。つまり、土落としスクレーパ101は、その下端部を、所定の位置で回転する土落とし回転体45の回転軌跡の範囲内に位置させている。ただし、土落としスクレーパ101の長さや土落とし回転体45との位置関係は本実施形態に限定されるものではない。例えば、土落としスクレーパ101は、側面視で土落とし回転体45の回転の範囲に重ならないように設けられてもよい。
土落としスクレーパ101は、幅方向の両側の縁部に、傾斜面101aを有し(図8参照)、横断面形状を、扁平な略台形状としている。土落としスクレーパ101は、傾斜面101aにより、一方の板面である外側面101bに対して、他方の板面である内側面101cの幅をわずかに狭くしている。つまり、傾斜面101aは、外側面101b側から内側面101c側にかけて、土落としスクレーパ101の幅方向の外側から内側に向かうように傾斜している。
土落としスクレーパ101は、左右方向について、土落とし回転体45のドラム部56の両端部に位置するように設けられている(図5参照)。つまり、土落としスクレーパ101は、左右方向について、ドラム部56の両端部に設けられた土落とし板58の近傍に位置するように設けられる。本実施形態では、土落としスクレーパ101は、左右方向について土落とし板58の内側に位置するように設けられている。ただし、土落としスクレーパ101は、左右方向について土落とし板58と同じ位置や土落とし板58の外側の位置に設けられてもよい。土落としスクレーパ101が左右方向について土落とし板58と同じ位置に設けられる場合は、土落としスクレーパ101は、側面視において土落とし回転体45の回転の範囲に重ならないように設けられる。
支持部102は、縦支持フレーム36に対して、土落としスクレーパ101を固定状態で支持する。本実施形態では、支持部102は、縦支持フレーム36の延伸方向の中間部に位置し、土落としスクレーパ101が土落とし回転体45の直前方に位置するように、土落としスクレーパ101を支持している。
支持部102は、縦支持フレーム36に固定される支持基部110と、支持基部110に対して左右方向に移動可能に設けられた可動支持部材120とを含む。可動支持部材120は、支持部102において、土落としスクレーパ101の取付けを受ける部分である。なお、支持部102の説明において、縦支持フレーム36の延伸方向に沿う方向を前後方向とし、側面視で縦支持フレーム36の延伸方向に直交する方向を上下方向とする。
支持基部110は、縦支持フレーム36を下側から支持するフレーム支持板111と、フレーム支持板111とともに縦支持フレーム36を挟み込んだ状態でフレーム支持板111に固定される前後2つのジョイント金具112とを有する。支持基部110は、フレーム支持板111および2つのジョイント金具112によって縦支持フレーム36を抱き込んだ態様で上下に挟持することで、縦支持フレーム36に対して固定状態で設けられている。
フレーム支持板111は、板状基部113と、板状基部113の下側に設けられた突条部114とを有する。板状基部113および突条部114は、一体の金属製の部材であるフレーム支持板111を構成している。
板状基部113は、矩形板状の部分であり、上側の板面をフレーム支持板111の上面をなす上支持面113aとし、下側の板面を突条部114を突出させる下面113bとしている。板状基部113は、左右方向について、縦支持フレーム36よりも長い寸法を有する。本実施形態では、板状基部113は、左右方向について縦支持フレーム36の幅寸法の略3倍の長さを有する。
板状基部113は、その左右方向の中央部に、縦支持フレーム36を位置させる。つまり、上支持面113aの左右方向の中央部の所定の幅部分が、角パイプ状の縦支持フレーム36の下面36aに対する接触面部となる。
突条部114は、板状基部113の下面113bの左右方向の中央部に、板状基部113に対して前後方向の全体にわたって所定の幅で形成されている。突条部114は、縦支持フレーム36の幅と略同じ幅を有する。
突条部114は、左右の側面部114aおよび底面部114bにより、略「U」字状の横断面形状をなす部分である。突条部114は、板状基部113の左右方向の中間部とともに、前後方向の両側を開放させたトンネル状の空間部114cを形成している。
ジョイント金具112は、いわゆるハット型の固定金具であり、上面部112aおよび左右の側面部112bからなり縦支持フレーム36の外形に沿う略「U」字状の抱持部と、抱持部の両端側に形成された固定面部112cとを有する。ジョイント金具112は、上面部112aを縦支持フレーム36の上面36bに沿わせるとともに、左右の側面部112bを縦支持フレーム36の左右の側面36cに沿わせている。固定面部112cは、左右の側面部112bの下端から左右外側に向けて側面部112bに対して直角状に屈曲形成されている。
ジョイント金具112は、フレーム支持板111の板状基部113のうち、縦支持フレーム36からの左右の張出し部分に対して、左右の固定面部112cを上側から重ねた状態で、固定ボルト115によってフレーム支持板111に固定されている。各固定面部112cの上面側には、固定ボルト115を螺挿させるナット部112eが設けられている。固定ボルト115は、下側から板状基部113のボルト孔および固定面部112cを貫通してナット部112eに螺挿されている。
支持基部110は、固定ボルト115による締結力により、縦支持フレーム36を挟持した状態で縦支持フレーム36に固定されている。本実施形態では、各ジョイント金具112は、左右の固定面部112cにおいて1箇所ずつ計2箇所でフレーム支持板111に固定されている。前後2つのジョイント金具112の固定ボルト115による固定部は、板状基部113の四隅近傍に位置している。
このように、支持基部110は、フレーム支持板111とジョイント金具112とにより、縦支持フレーム36の外形に沿う矩形状の貫通孔部を形成しており、この貫通孔部に縦支持フレーム36を貫通させた態様で、固定ボルト115によって固定されている。
以上のような縦支持フレーム36に対する支持基部110の取付構造によれば、固定ボルト115を緩めた状態で、縦支持フレーム36上における支持基部110の位置の変更が可能となる。つまり、支持基部110は、固定ボルト115の締結を解除することで、フレーム支持板111とジョイント金具112による貫通孔部に縦支持フレーム36を貫通させた状態のまま、縦支持フレーム36に沿って前後方向に移動することが可能となる(図6、矢印B1参照)。そして、任意の位置で、固定ボルト115を締結することにより、支持基部110が縦支持フレーム36に固定される。
このように、支持基部110は、縦支持フレーム36に対して、縦支持フレーム36の延伸方向に沿って移動可能に設けられている。これにより、支持基部110に可動支持部材120を取り付けた構成の支持部102は、縦支持フレーム36に対して、縦支持フレーム36の延伸方向に沿って移動可能に設けられている。支持基部110を縦支持フレーム36に対して移動させることで、支持基部110に可動支持部材120を介して支持された土落としスクレーパ101も支持基部110と一体的に前後方向について移動することになる。つまり、土落とし装置100は、縦支持フレーム36に対して、縦支持フレーム36の延伸方向に沿って移動可能に設けられている。
支持部102の位置の調整、つまり土落とし装置100の位置の調整は、縦支持フレーム36の延設範囲で自由に行うことができる。支持部102の位置の調整は、例えば、掘起こしコンベア32の前後方向の中間部の位置から、土落とし回転体45の直前の位置までの範囲で行われる。
なお、本実施形態では、フレーム支持板111の板状基部113の左右両側において、前後方向の中央部に、予備のボルト孔113cが形成されている。ボルト孔113cは、固定ボルト115によるジョイント金具112の固定に用いることができる。前後中央部のボルト孔113cを用いて、前後のジョイント金具112の間に3個目のジョイント金具112を設けてもよく、前後のいずれかのジョイント金具112を、前後中央部のボルト孔113cを用いて固定してもよい。
可動支持部材120は、略「L」字状に屈曲した板状の部材であり、上下方向を板厚方向とする固定面部121と、左右方向を板厚方向とする支持面部122とを有する。固定面部121および支持面部122は、いずれも略矩形状の板状部分である。
可動支持部材120は、フレーム支持板111の突条部114の底面部114bに対して、固定面部121を下側から重ねた状態で、固定ボルト125によってフレーム支持板111に固定されている。空間部114cの内部において、底面部114bの上面側には、固定ボルト125を螺挿させるナット部114dが設けられている。固定ボルト125は、下側から固定面部121および底面部114bのボルト孔を貫通してナット部114dに螺挿されている。
本実施形態では、可動支持部材120は、固定面部121において前後2箇所で固定ボルト125によりフレーム支持板111の突条部114に固定されている。固定ボルト125による固定部は、固定面部121の前後両縁部の近傍に位置するとともに、突条部114の幅方向の中央部に位置している。
固定面部121において、各固定ボルト125を貫通させる孔部は、左右方向を長手方向とする直線状の長孔121aとなっている。つまり、固定面部121においては、前後に2本の長孔121aが左右方向に沿って平行に形成されている。
このようなフレーム支持板111に対する可動支持部材120の取付構造によれば、固定ボルト125を緩めた状態で、フレーム支持板111に対する可動支持部材120の左右方向の位置の変更が可能となる。つまり、可動支持部材120は、固定ボルト125の締結を解除することで、長孔121aの長手方向に沿って左右方向に移動することが可能となる(図8、矢印C1参照)。そして、任意の位置で、固定ボルト125を締結することにより、可動支持部材120がフレーム支持板111に固定される。
このように、可動支持部材120は、支持基部110のフレーム支持板111に対して左右方向に移動可能に設けられている。可動支持部材120を支持基部110に対して移動させることで、可動支持部材120に支持された土落としスクレーパ101が可動支持部材120と一体的に左右方向について移動することになる。土落としスクレーパ101の左右方向の位置が変化することで、左右の土落としスクレーパ101間の間隔D1が変化する。
なお、本実施形態では、突条部114において、底面部114bの後部に、予備のボルト孔114eおよびそれに連通するナット部114dが設けられている。すなわち、ボルト孔114eおよびナット部114dによる固定部は、前後方向に所定の間隔を隔てて3箇所に設けられており、可動支持部材120は、前側の2箇所の固定部または後側の2箇所の固定部が選択的に用いられてフレーム支持板111に固定される。これにより、フレーム支持板111に対する可動支持部材120の固定位置について、前後方向についての位置調節が可能となる。
支持面部122は、可動支持部材120において、土落としスクレーパ101の取付けを受ける部分である。支持面部122は、土落としスクレーパ101を固定状態で支持する。
土落としスクレーパ101は、その上部を、支持面部122の前側の部分に対して内側面122a側から重ねた状態で、上下2箇所で固定ネジ126,127によって支持面部122に固定されている。固定ネジ126,127は、左右内側から土落としスクレーパ101に形成された円形状のネジ孔および支持面部122を貫通してナット128により締結固定されている。固定ネジ126,127による固定部のうち、上側の固定ネジ126による固定部は、支持面部122の上部に設けられており、下側の固定ネジ127による固定部は、支持面部122の下部に設けられている。
土落としスクレーパ101の取付構造に関し、土落としスクレーパ101は、支持部102を構成する支持面部122に対して、機体左右方向を回動軸方向として回動可能に設けられている。すなわち、土落としスクレーパ101は、縦支持フレーム36に固定された支持部102に対して回動可能に設けられることで、縦支持フレーム36に対して、支持部102を介して、左右方向を回動軸方向として回動可能に設けられている。
土落としスクレーパ101は、支持面部122に対する上側の固定ネジ126による固定部を支点として、下側の固定ネジ127による固定部の位置を変位させることで回動する。このため、支持面部122において、下側の固定ネジ127を貫通させる孔部は、円弧状の長孔122bとなっている。すなわち、長孔122bは、側面視において、上側の固定ネジ126を貫通させる円形のネジ孔の中心の位置O1を中心とした円弧に沿う湾曲形状を有する。
このような支持面部122に対する土落としスクレーパ101の取付構造によれば、上下の固定ネジ126,127の締結を解除した状態で、支持面部122に対する土落としスクレーパ101の側面視での角度の変更が可能となる。つまり、土落としスクレーパ101は、固定ネジ126,127の締結を解除することで、上側の固定ネジ126による固定部を中心とした回動が可能となる(図6、矢印E1参照)。そして、任意の位置で、固定ネジ126,127を締結することにより、土落としスクレーパ101が支持面部122に固定される。
本実施形態では、土落としスクレーパ101は、図6等に示すように前後方向に直交する方向に長手方向を沿わせる位置を前側の回動端の位置とし、この前側の回動端の位置から、後側に所定の角度範囲α1で回動可能に設けられている。角度範囲α1は、例えば約50°である。また、本実施形態では、前側の回動端の位置にある土落としスクレーパ101の、鉛直方向O2に対する傾斜角度α2は、約35°である。なお、本実施形態に係る土落としスクレーパ101の回動範囲や傾斜角度の数値はあくまでも一例であり、土落としスクレーパ101の回動範囲および傾斜角度は特に限定されるものではない。
また、可動支持部材120においては、支持面部122の後端縁部に、支持面部122の本体部分に対して左右外側に屈曲した傾斜面部122cが形成されている。左右の支持面部122は、傾斜面部122cにより、互いの間隔を前側から後側にかけて徐々に広げている。
支持面部122が傾斜面部122cを有することで、ねぎ2に付着した土塊X1が土落としスクレーパ101によりそぎ落とされるときに、支持面部122の左右外側を通過するそぎ落とされた土が支持面部122の左右内側、つまり搬送中のねぎ2側に入らないように、傾斜面部122cにより土を外側へ導く作用が得られる。また、支持面部122における傾斜面部122cの外側への屈曲形態により、土落としスクレーパ101および支持面部122の左右内側を通過するねぎ2が、支持面部122の後側の端部を通過するときに、支持面部122の後端のエッジでねぎ2が傷付くことが防止される。
以上のような構成を備えた本実施形態に係るねぎ収穫機1によれば、搬送中のねぎ2に付着している土を落とすための装置構成の大型化を招くことなく、機体の小型・軽量化を図ることができるとともに、良好な掻き落とし性能を得ることができる。
本実施形態に係るねぎ収穫機1は、土を落とすための装置構成として、土落とし回転体45と、その前側に設けられた土落としスクレーパ101を含む土落とし装置100とを備える。このため、土を落とすための装置構成として土落とし回転体45のみを備えた構成と比べて、土落とし性能を向上することができる。
具体的には、ねぎ2に付着した土塊X1が、土落とし回転体45に達する前に、左右の土落としスクレーパ101によって削られて幅の制限を受ける。つまり、左右の土落としスクレーパ101により、土落とし回転体45による土落としの前段階で、土落とし回転体45の幅よりも外側にある土を除去することができる。これにより、土落とし回転体45による土落としを効果的に行うことが可能となる。なお、土塊X1の大きさやねぎ2に対する付着位置によっては、土落としスクレーパ101の取付けを受ける可動支持部材120の支持面部122も土塊X1に作用する部分となる。
土落とし性能が向上することにより、ねぎ2に付着した土が搬送部26へと過度に持ち込まれることに起因して生じるねぎ2の搬送不良や搬送ベルト44のベルト外れ等の不具合を抑制することができる。また、土落とし性能が向上することにより、搬送部26からねぎ2を受け継ぐ左右のベルト移送機構部51,51における土の噛み込みを抑制することができるので、ねぎ2に傷が付いたりベルト移送機構部51に不具合が生じたりすることを抑制することができる。また、土落とし性能が向上することにより、ねぎ2の葉部2bの分岐部分に土が入り込むことを抑制することができる。これにより、ねぎ2の収穫後の調製等の後処理における作業者の手間を減らすことができ、負担を軽減することができ、作業能率を向上することができる。
また、土落とし装置100は、土落とし回転体45の前方に、土塊X1に作用する土落としスクレーパ101を支持した構成であるため、土落とし回転体45の左右幅を広くすることなく、土落とし性能を向上させることができる。また、土落とし装置100は、搬送部26によるねぎ2の搬送動作を利用したものであり、土落とし装置100自体は土塊に作用するための動力を要するものではない。このため、動力を伝達するための構成や駆動源等が不要であり、簡単な構成により土落としの機能部を構成することができる。これらのことから、装置の大型化・重量化を招くことなく、効率的な土落としを行うことができる。つまり、土落としの構成について省スペース化を図ることができ、機体の小型・軽量化と土落とし性能の向上を両立させることができる。
本実施形態に係る土落とし装置100において、土落としスクレーパ101は、前後方向に回動可能に設けられており、傾斜角度の調整が可能となっている。このような構成によれば、ねぎ2に付着する土塊X1の大きさに影響する圃場の土質や土の状態等に応じて、土塊X1に対する土落とし装置100の作用の態様を調整することが可能となる。
具体的には、例えば、土落としスクレーパ101が前側の回動端に位置し、搬送部26の搬送方向に対して直角な姿勢の場合、土落としスクレーパ101の長手方向の全体に対して同時的に土塊X1が衝突することになる。このため、土塊X1が比較的崩れにくいものである場合、土落としスクレーパ101に土塊X1が衝突することによる抵抗が大きくなり、搬送部26によるねぎ2の搬送が妨げられることがある。そこで、土落としスクレーパ101を後方に回動させて逃げ角を設けることで、土落としスクレーパ101に土塊X1が衝突するタイミングを、土落としスクレーパ101の長手方向の位置によってずらすことが可能となる。これにより、土落としスクレーパ101に土塊X1が衝突することによる抵抗を分散させて低減することができるので、搬送部26によるねぎ2の搬送が妨げられることを抑制することができる。
一方で、土塊X1が比較的崩れやすいものである場合、土落としスクレーパ101に土塊X1が衝突することによる搬送部26への影響が比較的少ない。そこで、例えば、土落としスクレーパ101を前側の回動端に位置させることで、土落としスクレーパ101の長手方向の全体に対して同時的に土塊X1が衝突し、その衝撃によって土塊X1を落としやすくすることができる。このように、土落としスクレーパ101の傾斜角度の調整構造により、良好な搬送性を得ながら、土落とし性能を向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る土落とし装置100において、支持部102は、縦支持フレーム36に固定される支持基部110と、支持基部110に対して左右方向に移動可能に設けられ土落としスクレーパ101を支持する可動支持部材120とを含む。このような構成によれば、圃場の土質や土の状態等によって変化する土塊X1の大きさや、土落とし回転体45の幅や、畝3におけるねぎ2の栽培形態等に応じて、土落としスクレーパ101の左右の位置調整を調整することが可能となる。これにより、搬送部26によるねぎ2の搬送経路を確保しつつ、良好な土落とし性能を得ることができる。
また、本実施形態に係る土落とし装置100は、縦支持フレーム36に対して前後方向に移動可能に設けられている。このような構成によれば、前後方向について、土落としスクレーパ101の位置を調整することができるので、例えば、土落とし回転体45との位置関係において、土落としスクレーパ101を土塊X1に作用させるタイミングを調整することができる。これにより、圃場の土質や土の状態等に応じて効率的な土落としを行うことが可能となる。
また、本実施形態において、土落としスクレーパ101は、幅方向の両側の縁部に傾斜面101aを有し、横断面形状を扁平な略台形状としている。このような構成によれば、土落としスクレーパ101を土塊X1に対してブレード状の部分として作用させることができ、効率良く土を削り落とすことが可能となる。また、土落としスクレーパ101が傾斜面101aを幅方向の両側の縁部に有することで、左右の土落としスクレーパ101を部品として共用することが可能となる。これにより、例えば部品の取付け間違いを抑制することができるといった効果を得ることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、図9から図13を用いて説明する。なお、第1実施形態と共通する構成等については同一の符号を付する等して説明を適宜省略し、主に第1実施形態と異なる点について説明する。また、図11は、図10における矢印F1方向の矢視図に相当する。本実施形態に係る土落とし装置100は、本体部材としての土落としスクレーパ201およびその支持構成の点で、第1実施形態と異なる。
本実施形態に係る左右の土落とし装置100は、第1実施形態と同様に、左右対称に構成されている。本実施形態に係る土落とし装置100は、土塊X1に作用する本体部材である土落としスクレーパ201と、土落としスクレーパ201を縦支持フレーム36に支持する支持部102とを有する。
土落としスクレーパ201は、略矩形板状の部材である。土落としスクレーパ201は、その長手方向を、側面視において搬送部26の搬送方向に直交する方向とする向きで、縦支持フレーム36に対して垂下状に設けられている。
土落としスクレーパ201は、その下端部を、側面視において、土落とし回転体45の前上側に位置する土落とし板58の先端部に重ねない程度の長さを有する。つまり、土落としスクレーパ201は、その下端部を、所定の位置で回転する土落とし回転体45の回転軌跡の範囲外に位置させている。ただし、土落としスクレーパ201の長さや土落とし回転体45との位置関係は本実施形態に限定されるものではない。例えば、土落としスクレーパ201は、側面視で土落とし回転体45の回転の範囲に重なるように設けられてもよい。
土落としスクレーパ201は、前下側の角部に、面取部201aを有する。面取部201aは、土落としスクレーパ201の長手方向について約1/4の範囲、短手方向について約1/3の範囲にわたるように形成されている。可動支持部材120の支持面部122の前下側の角部には、側面視で土落としスクレーパ201の面取部201aに重なるように面取部122dが形成されている。
土落としスクレーパ201は、左右方向について、土落とし回転体45のドラム部56の両端部に位置するように設けられている(図11参照)。つまり、土落としスクレーパ201は、左右方向について、ドラム部56の両端部に設けられた土落とし板58の近傍に位置するように設けられる。本実施形態では、土落としスクレーパ201は、左右方向について土落とし板58の内側に位置するように設けられている。ただし、土落としスクレーパ201は、左右方向について土落とし板58と同じ位置や土落とし板58の外側の位置に設けられてもよい。土落としスクレーパ201が左右方向について土落とし板58と同じ位置に設けられる場合は、土落としスクレーパ201は、側面視において土落とし回転体45の回転の範囲に重ならないように設けられる。
支持部102は、縦支持フレーム36に対して、土落としスクレーパ201を固定状態で支持する。本実施形態では、支持部102は、縦支持フレーム36の延伸方向の中間部に位置し、土落としスクレーパ201が土落とし回転体45の直前方に位置するように、土落としスクレーパ201を支持している。
支持部102を構成する可動支持部材120において、支持面部122は、土落としスクレーパ201の取付けを受ける部分である。支持面部122は、土落としスクレーパ201を固定状態で支持する。
土落としスクレーパ201は、支持面部122に対して内側面122a側から重なった状態で、上下2箇所で固定ネジ226によって支持面部122に固定されている。土落としスクレーパ201は、前後方向について、支持面部122と略同じ幅を有し、前側の縁端を支持面部122の前側の縁端に一致させている。土落としスクレーパ201は、上下方向について、支持面部122よりも長い寸法を有し、下部を支持面部122の下端から下側にはみ出させている。
2箇所の固定ネジ226による固定部は、上下方向について所定の間隔を隔てて、支持面部122の前後方向(幅方向)の中間部に設けられている。固定ネジ226は、左右内側から土落としスクレーパ201に形成された円形状のネジ孔および支持面部122を貫通してナット228により締結固定されている。
土落としスクレーパ201の取付構造に関し、土落としスクレーパ201は、支持部102を構成する支持面部122に対して、上下方向に移動可能に設けられている。すなわち、土落としスクレーパ201は、縦支持フレーム36に固定された支持部102に対して上下方向に移動可能に設けられることで、縦支持フレーム36に対して、支持部102を介して、高さ調整可能に設けられている。
土落としスクレーパ201の位置調整のための移動方向は、側面視において、搬送部26の搬送方向(縦支持フレーム36の延伸方向)に対して直交する方向である。本実施形態では、土落としスクレーパ201の移動方向は、鉛直方向に対して約35°傾斜した方向であるが、その傾斜角度は限定されるものではない。
土落としスクレーパ201は、支持面部122に対する2箇所の固定ネジ226による固定部の位置を上下方向に変位させることで支持面部122に対して相対移動する。このため、支持面部122において、2本の固定ネジ226を貫通させる孔部は、長孔122eとなっている。すなわち、長孔122eは、側面視において、上下方向に沿う直線形状を有する。
このような支持面部122に対する土落としスクレーパ201の取付構造によれば、上下の固定ネジ226の締結を解除した状態で、支持面部122に対する土落としスクレーパ201の上下位置の変更が可能となる(図12、矢印G1参照)。そして、任意の位置で、固定ネジ226を締結することにより、土落としスクレーパ201が支持面部122に固定される。
本実施形態では、土落としスクレーパ201は、図12に示すように、下側の約1/6の部分を支持面部122から下側にはみ出させた状態を上昇端の位置とし、下側の約1/2の部分を支持面部122から下側にはみ出させた状態(二点鎖線で示した状態)を下降端の位置として、上下方向に移動可能に設けられている。なお、本実施形態に係る土落としスクレーパ201の移動範囲はあくまでも一例であり、土落としスクレーパ201の移動範囲は特に限定されるものではない。
また、土落としスクレーパ201は、後端縁部に、土落としスクレーパ201の本体部分に対して左右外側に屈曲したガイド面部201cを有する。ガイド面部201cは、支持面部122の傾斜面部122cと略同じ傾斜角度となるように形成されており、土落としスクレーパ201は、ガイド面部201cを、支持面部122の傾斜面部122cに対して左右方向の内側かつ後側から重ねている。このような構成によれば、傾斜面部122cとガイド面部201cの重なり部分が、支持面部122に対する土落としスクレーパ201の上下方向の移動についてガイドとして機能する。
また、土落としスクレーパ201がガイド面部201cを有し、後縁部を支持面部122の傾斜面部122cによる屈曲形状に沿わせた構造によれば、次のような作用効果が得られる。すなわち、土落としスクレーパ201によりそぎ落とされて支持面部122の左右外側を通過する土が支持面部122および土落としスクレーパ201の左右内側に入らないように土を外側へ導く作用が得られる。また、支持面部122および土落としスクレーパ201の後縁部の屈曲形態により、土落としスクレーパ201および支持面部122の左右内側を通過するねぎ2が、支持面部122および土落としスクレーパ201の後側の端部を通過するときに、支持面部122および土落としスクレーパ201の後端のエッジでねぎ2が傷付くことが防止される。
以上のような構成を備えた本実施形態に係るねぎ収穫機1によれば、第1実施形態の場合と同様に、搬送中のねぎ2に付着している土を落とすための装置構成の大型化を招くことなく、機体の小型・軽量化を図ることができるとともに、良好な掻き落とし性能を得ることができる。
本実施形態に係る土落とし装置100において、土落としスクレーパ201は、高さ調整可能に設けられている。このような構成によれば、ねぎ2に付着する土塊X1の大きさに影響する圃場の土質や土の状態等に応じて、土塊X1に対する土落とし装置100の作用の態様を調整することが可能となる。
本実施形態に係る土落としスクレーパ201によれば、土落とし装置100において、左右のベルト搬送機構部41によるねぎ2の被挟持部分の近傍となる比較的上側の部分に付着している土を主に落とすことが可能となる。これにより、ねぎ2の葉部2bの分岐部分に土が入り込むことを効果的に抑制することができ、ねぎ2の収穫後の調製等の後処理における作業者の手間を減らすことができる。また、ねぎ2における比較的上側の部分に付着している土が落とされることにより、左右のベルト搬送機構部41,41によるねぎ2の挟持部分よりも下側の部分を挟持する左右のベルト移送機構部51,51における土の噛み込みを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係る土落としスクレーパ201は、左右のベルト搬送機構部41,41によるねぎ2の被挟持部分の近傍となる比較的上側の部分に付着した土に作用する。このため、土落としスクレーパ201が土塊X1に衝突すること起因して生じるねぎ2の折れ曲がりを抑制することができ、ねぎ2の品質を保持することができる。また、土落としスクレーパ201がねぎ2の比較的上側の部分のみに作用することにより、土落としスクレーパ201に対する土塊X1の衝突抵抗によって搬送部26によるねぎ2の搬送が妨げられることを抑制することができる。
また、土落とし装置100においては、第1実施形態に係る土落としスクレーパ101と第2実施形態に係る土落としスクレーパ201を、土質等の圃場の条件に応じて付け替えて用いることができる。また、圃場の条件によっては、土落としスクレーパ101,201を可動支持部材120から取り外した状態で土落とし装置100,200を用いてもよい。土落としスクレーパ101,201を取り外した場合、可動支持部材120が土落とし部として作用する。ここで、土落としスクレーパ101,201は、可動支持部材120に対して固定ネジ126,127,226により固定支持されたものであるため、着脱を容易に行うことができる。これらのことから、土落としの構造について、簡単な操作により、圃場の条件に対するねぎ収穫機1の適用範囲を広げることができる。
上述した実施形態の説明は本発明の一例であり、本発明に係るねぎ収穫機は上述の実施形態に限定されることはない。このため、上述した実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、上述した各実施形態の構成は適宜組み合せることができる。
上述した実施形態では、土落とし装置100は、搬送部26によるねぎ2の搬送経路に対して左右両側に設けられているが、左右片側に設けられてもよい。また、上述した実施形態では、左右の土落とし装置100は、左右対称に構成されているが、左右対称な構成に限定されるものではない。