JP2022054123A - シート体験システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数人で1つのことを成し遂げる楽しさを得ることができるシート体験システムを提供することを目的とする。【解決手段】シート体験システム1は、第1シート本体(S0)と、第1シート本体上の第1ユーザの動作を検出するための第1情報を取得する第1センサ(圧力センサPS1~PS6)を有する第1シート(S)と、第2シート本体と、第2シート本体上の第2ユーザの動作を検出するための第2情報を取得する第2センサを有する第2シートと、第1センサから第1情報を取得し、かつ、第2センサから第2情報を取得する制御部(サーバSV)を備える。制御部は、所定期間内に、第1情報が第1条件を満たし、かつ、第2情報が第2条件を満たすという協働条件を満たした場合に、所定の処理を実行し、協働条件を満たさない場合には、所定の処理を実行しない。【選択図】図2
Description
本発明は、センサを有するシートを備えたシート体験システムに関する。
従来、乗員の着座姿勢を検出するために、シート上に複数の圧力センサを配置した車両用シートが知られている(特許文献1)。
しかしながら、従来の車両用シートは、運転者の着座姿勢を評価して提示するだけであるので、あまり有効に利用できないという問題がある。
そこで、本発明は、シートの新たな価値を提案するべく、複数人で1つのことを成し遂げる楽しさを得ることができるシート体験システムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決する本発明に係るシート体験システムは、第1シート本体と、前記第1シート本体上の第1ユーザの動作を検出するための第1情報を取得する第1センサを有する第1シートと、第2シート本体と、前記第2シート本体上の第2ユーザの動作を検出するための第2情報を取得する第2センサを有する第2シートと、前記第1センサから前記第1情報を取得し、かつ、前記第2センサから前記第2情報を取得する制御部と、を備える。
前記制御部は、所定期間内に、前記第1情報が第1条件を満たし、かつ、前記第2情報が第2条件を満たすという協働条件を満たした場合に、所定の処理を実行し、前記協働条件を満たさない場合には、前記所定の処理を実行しない。
前記制御部は、所定期間内に、前記第1情報が第1条件を満たし、かつ、前記第2情報が第2条件を満たすという協働条件を満たした場合に、所定の処理を実行し、前記協働条件を満たさない場合には、前記所定の処理を実行しない。
この構成によれば、協働条件を満たした場合に限り、所定の処理が実行されるので、所定の処理の実行の有無により、各ユーザが他人と協調しているかを知ることができ、複数人で1つのことを成し遂げる楽しさを得ることができる。
また、前記第1センサおよび前記第2センサは、圧力センサであってもよい。
また、前記シート体験システムは、画面を有する端末をさらに備え、前記制御部は、初期形状から最終形状まで段階的に変化する目標画像を前記画面に表示可能であり、前記所定の処理において、前記目標画像を現在の形状から前記最終形状に近づけるように前記目標画像を変化させてもよい。
この構成によれば、協働条件を満たすたびに目標画像が最終形状に近づいていくので、各ユーザが目標画像を見ながら、他人との協力プレイを楽しむことができる。
また、前記制御部は、前記協働条件を満たした場合には、前記目標画像を現状の形状から前記最終形状に近づけるように前記目標画像を変化させ、前記協働条件を満たさない場合には、前記目標画像を変化させないように構成されてもよい。
また、前記制御部は、前記協働条件を満たさない場合には、前記目標画像を現状の形状から前記最終形状に近づけるように前記目標画像を変化させ、前記協働条件を満たした場合には、前記協働条件を満たさない場合よりも、前記目標画像が現状の形状から前記最終形状にさらに近づくように前記目標画像を変化させてもよい。
また、前記シート体験システムは、画面を有する端末をさらに備え、前記制御部は、前記画面に表示された可動体を直進および旋回させることが可能であり、前記所定の処理において、前記可動体を直進させてもよい。
この構成によれば、協働条件を満たすたびに可動体が直進するので、各ユーザが可動体の動きを見ながら、他人との協力プレイを楽しむことができる。
また、前記制御部は、前記協働条件を満たした場合には、前記可動体を直進させ、前記協働条件を満たさない場合には、前記可動体を直進させないように構成されてもよい。
また、前記制御部は、前記協働条件を満たさない場合には、前記可動体を所定量直進させ、前記協働条件を満たした場合には、前記可動体を前記所定量よりも大きく直進させてもよい。
また、前記制御部は、前記第1情報が前記第1条件を満たし、かつ、前記第2情報が前記第2条件を満たさない場合には、前記可動体を左右の一方に旋回させてもよい。
また、前記制御部は、前記第1情報が前記第1条件を満たさず、かつ、前記第2情報が前記第2条件を満たす場合には、前記可動体を左右の他方に旋回させてもよい。
また、前記シート体験システムは、画面を有する端末をさらに備え、前記第1センサは、前記第1シート本体の左に位置する第1左センサと、前記第1シート本体の右に位置する第1右センサと、を有し、前記第2センサは、前記第2シート本体の左に位置する第2左センサと、前記第2シート本体の右に位置する第2右センサと、を有し、前記制御部は、左右に並ぶ左画像および右画像を前記画面に表示可能であり、前記第1左センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、前記第1右センサから取得した圧力値が所定値以上でない場合には、前記第1情報が第1条件を満たしたと判定し、前記第2左センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、前記第2右センサから取得した圧力値が所定値以上でない場合には、前記第2情報が第2条件を満たしたと判定し、前記所定の処理において、前記左画像を選択してもよい。
この構成によれば、協働条件を満たすと、各ユーザが選択した左画像が選択されるので、各ユーザがともに左画像を選んだことを知ることができ、他人との協力プレイを楽しむことができる。
また、前記シート体験システムは、画面を有する端末をさらに備え、前記第1センサは、前記第1シート本体の左に位置する第1左センサと、前記第1シート本体の右に位置する第1右センサと、を有し、前記第2センサは、前記第2シート本体の左に位置する第2左センサと、前記第2シート本体の右に位置する第2右センサと、を有し、前記制御部は、左右に並ぶ左画像および右画像を前記画面に表示可能であり、前記第1右センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、前記第1左センサから取得した圧力値が所定値以上でない場合には、前記第1情報が第1条件を満たしたと判定し、前記第2右センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、前記第2左センサから取得した圧力値が所定値以上でない場合には、前記第2情報が第2条件を満たしたと判定し、前記所定の処理において、前記右画像を選択してもよい。
この構成によれば、協働条件を満たすと、各ユーザが選択した右画像が選択されるので、各ユーザがともに右画像を選んだことを知ることができ、他人との協力プレイを楽しむことができる。
本発明によれば、協働条件を満たした場合に限り、所定の処理が実行されるので、所定の処理の実行の有無により、各ユーザが他人と協調しているかを知ることができ、複数人で1つのことを成し遂げる楽しさを得ることができる。
また、協働条件を満たすたびに目標画像が最終形状に近づくように構成することで、各ユーザが目標画像を見ながら、他人との協力プレイを楽しむことができる。
また、協働条件を満たすたびに画面上の可動体が直進するように構成することで、各ユーザが可動体の動きを見ながら、他人との協力プレイを楽しむことができる。
また、協働条件を満たすと、各ユーザが選択した画像が選択されるように構成することで、各ユーザがともに同じ画像を選んだことを知ることができ、他人との協力プレイを楽しむことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、シート体験システム1は、複数のシート体験装置SMと、制御部の一例としてのサーバSVと、を備えている。シート体験装置SMは、シートSと、端末の一例としてのスマートフォンSPと、を備えている。つまり、シート体験システム1は、複数のシートSと、各シートSから出力される情報に基づいて処理を実行するサーバSVと、サーバSVから送信される画像を表示可能なスマートフォンSPと、を備えている。ここで、シートSの台数は、いくつであってもよいが、例えば10台とすることができる。複数のうち一部のシートSは、「第1シート」に相当し、残りのシートSは、「第2シート」に相当する。
図1に示すように、シート体験システム1は、複数のシート体験装置SMと、制御部の一例としてのサーバSVと、を備えている。シート体験装置SMは、シートSと、端末の一例としてのスマートフォンSPと、を備えている。つまり、シート体験システム1は、複数のシートSと、各シートSから出力される情報に基づいて処理を実行するサーバSVと、サーバSVから送信される画像を表示可能なスマートフォンSPと、を備えている。ここで、シートSの台数は、いくつであってもよいが、例えば10台とすることができる。複数のうち一部のシートSは、「第1シート」に相当し、残りのシートSは、「第2シート」に相当する。
シートSは、例えば、複数のユーザUのそれぞれの家の中で使用されるシートとして構成される。なお、本発明において、前後、左右、上下は、シートSに座るユーザUを基準とする。
図2に示すように、シートSは、シート本体S0と、制御装置100とからなる。シート本体S0は、シートクッションS1、シートバックS2およびヘッドレストS3を有する。シートクッションS1、シートバックS2およびヘッドレストS3は、クッションパッド20と、クッションパッド20を被覆する表皮10とを備えている。クッションパッド20は、ウレタンフォームなどからなり、図示せぬフレームによって支持されている。表皮10は、合成皮革や布地などからなっている。「第1シート」に相当するシートSのシート本体S0は、「第1シート本体」に相当し、「第2シート」に相当するシートSのシート本体S0は、「第2シート本体」に相当する。また、「第1シート本体」に相当するシートS上のユーザUは、「第1ユーザ」に相当し、「第2シート本体」に相当するシートS上のユーザUは、「第2ユーザ」に相当する。
シートクッションS1とシートバックS2には、表皮10の下に複数の圧力センサPS1~PS6が設けられている。圧力センサPS1~PS6は、センサの一例であり、シート本体S0に座っているユーザUの動作を検出するための情報である測定値を取得する。圧力センサPS1~PS6は、シート本体S0に着座するユーザUに対向する座面の状態を検知可能に配置され、シート本体S0に座っているユーザUからの圧力値を取得する。「第1シート」に相当するシートSにある圧力センサPS1~PS6は、第1センサに相当し、第1センサに相当する圧力センサPS1~PS6で取得した情報は、「第1情報」に相当する。「第2シート」に相当するシートSにある圧力センサPS1~PS6は、第2センサに相当し、第2センサに相当する圧力センサPS1~PS6で取得した情報は、「第2情報」に相当する。
各圧力センサPS1~PS6は、シートSの左右の中心に対して左右対称に1対ずつ設けられている。「第1シート」に相当するシートSの左に位置する圧力センサPS1~PS6は、「第1左センサ」に相当し、右に位置する圧力センサPS1~PS6は、「第1右センサ」に相当する。「第2シート」に相当するシートSの左に位置する圧力センサPS1~PS6は、「第2左センサ」に相当し、右に位置する圧力センサPS1~PS6は、「第2右センサ」に相当する。
シートクッションS1には、圧力センサPS1~PS3が設けられている。圧力センサPS1および圧力センサPS2は、シートクッションS1におけるユーザUの臀部に対応する位置に配置されている。圧力センサPS1および圧力センサPS2は、ユーザUの臀部からの圧力を測定する第1クッションセンサSC1を構成している。圧力センサPS2は、圧力センサPS1の少し前に配置されている。なお、第1クッションセンサSC1は、圧力センサPS1および圧力センサPS2のいずれか一方のみを備えていてもよい。
圧力センサPS3は、ユーザUの大腿の下に位置している。圧力センサPS3は、ユーザUの大腿からの圧力値を測定する第2クッションセンサSC2を構成している。圧力センサPS3は、圧力センサPS1および圧力センサPS2から前方に大きく離れて配置されている。
シートバックS2には、圧力センサPS4~PS6が設けられている。圧力センサPS4は、ユーザUの腰の後ろに対応する位置に設けられている。圧力センサPS5は、圧力センサPS4の少し上に配置されている。圧力センサPS4および圧力センサPS5は、いずれも、ユーザUの腰からの圧力を測定する第1バックセンサSB1を構成している。なお、第1バックセンサSB1は、圧力センサPS4および圧力センサPS5のいずれか一方のみを備えていてもよい。
圧力センサPS6は、圧力センサPS4および圧力センサPS5から上方に大きく離れて配置されている。圧力センサPS6は、ユーザUの背中の上部に対応して位置している。圧力センサPS6は、ユーザUの背中の上部からの圧力値を測定する第2バックセンサSB2を構成している。
なお、圧力センサPS1~PS6は、例えば、外部からの圧力によって電気抵抗が変化する素子であり、圧力値が大きい程、検出信号の電圧が高くなる(もしくは低くなる)。
制御装置100は、各圧力センサPS1~PS6から、圧力値を取得可能に圧力センサPS1~PS6と接続されている。制御装置100は、各圧力センサPS1~PS6で検出した情報を、スマートフォンSPに送信可能となっている。
詳しくは、制御装置100には、ブルートゥース(登録商標)またはWi-Fi(登録商標)などの近距離無線通信を可能にする近距離通信機3Aが接続されている。制御装置100は、近距離通信機3Aを介してスマートフォンSPと通信可能となっている。また、スマートフォンSPは、サーバSVとインターネットを介して通信可能となっている。
制御装置100、スマートフォンSPおよびサーバSVは、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、予め記憶されたプログラムを実行する。なお、スマートフォンSPは、画面としてのディスプレイDSPをさらに備えている。
スマートフォンSPは、各圧力センサPS1~PS6から制御装置100を介して圧力値を取得する機能を有している。スマートフォンSPには、シートSから送信されてくる信号(圧力値)に基づいて実行可能なアプリケーション(以下、単に「アプリ」とも称する)であるシート用アプリがインストールされている。
本実施形態に係るシート用アプリは、スポーツの動画を表示している画面に観戦者からの応援メッセージを表示することができるスポーツ観戦アプリとする。図4(b)に示すように、スポーツ観戦アプリでは、スマートフォンSPの画面上に、スポーツの動画を表示するとともに、応援ゲージG1を表示する。応援ゲージG1は、ユーザがシートS上で両脚を交互に上下動させる脚上げ動作を、複数のユーザが同時期に行うことで、一段階上がるゲージである。つまり、同時期において1人でも脚上げ動作を行っていないユーザがいると、応援ゲージG1は上がらない。そして、図5に示すように、応援ゲージG1がMAXになると、画面上に、例えば「がんばれー!」などの応援メッセージが所定方向、例えば左から右に流れていく。なお、本実施形態では、応援ゲージG1が10段階上がったときに、応援ゲージG1がMAXになることとする。
スマートフォンSPは、スポーツ観戦アプリの実行中において、各圧力センサPS1~PS6から取得した圧力値をサーバSVに送信し、サーバSVから送られてくる画像を画面に表示している。
サーバSVは、各シートSの各圧力センサPS1~PS6から制御装置100およびスマートフォンSPを介して圧力値を取得する機能を有している。サーバSVは、インターネットなどからスポーツ動画の画像を取得し、スポーツ動画の画像に応援ゲージG1や応援メッセージを追加した画像をスマートフォンSPに送信可能となっている。サーバSVは、スマートフォンSPからスポーツ観戦アプリが開始されたことを示す信号を受けると、前述した画像の取得・送信を実行し、スマートフォンSPからスポーツ観戦アプリが終了されたことを示す信号を受けると、画像の取得・送信を止める。
スマートフォンSPでのスポーツ観戦アプリの実行中において、サーバSVは、シートSにおける左右の圧力センサPS3の圧力値P3R,P3Lを取得する。そして、そのときに座っているユーザUの平均的な圧力であるノーマル圧力P3nと、圧力値のピーク検出のためのしきい値P3thを決定する。
具体的には、ユーザUが脚を交互に上げた場合、圧力値P3R,P3Lは、例えば図3のように変化する。図3において、圧力が急に小さくなっている部分は、ユーザUが脚を上げたことにより、圧力センサPS3の部分の圧力が小さくなっていることを示す。つまり、圧力が小さくなっていない140付近の圧力値が、脚を上げていないときの平均のノーマル圧力P3nとなる。ノーマル圧力P3nを算出するには、例えば、圧力値P3R,P3Lの前回値と今回値の差(今回値P3(n)から前回値P3(n-1)を引いた値とする。)の絶対値が所定値以下である場合(つまり、値の変化が小さいとき)の今回値を集計して平均すればよい。
また、しきい値P3thは、脚を上げている最中であることを判定するためのしきい値であり、例えば、図3の場合であれば、100~120程度の値を用いればよい。このため、しきい値P3thは、ノーマル圧力P3nに所定値を乗じた値を用いることができる。例えば、ノーマル圧力P3nに0.6~0.9程度の所定値を乗じた値をしきい値P3thとすることができる。
サーバSVは、スマートフォンSPから取得した圧力センサPS3の圧力値P3R,P3Lがしきい値P3th以下になると、ユーザが脚を1回上げたと判定して、脚上げ回数Nをカウントする。サーバSVは、所定期間内において、脚上げ回数Nがしきい値Nth以上になったか否かを、スポーツ観戦アプリを実行中のすべてのユーザUについて判定し、すべてのユーザUについてN≧Nthを満たすという協働条件を満たした場合に、応援ゲージG1を1段階上げるゲージ上昇処理を所定の処理として実行する。ここで、しきい値Nthは、いくつに設定してもよく、例えば10に設定することができる。
また、サーバSVは、協働条件を満たさない場合には、ゲージ上昇処理を実行しない。つまり、サーバSVは、所定期間内に、第1情報が第1条件を満たし、かつ、第2情報が第2条件を満たすという協働条件を満たした場合に、所定の処理を実行し、協働条件を満たさない場合には、所定の処理を実行しない。
ここで、応援ゲージG1は、初期形状から最終形状まで段階的に変化する目標画像の一例である。サーバSVは、ゲージ上昇処理において、目標画像である応援ゲージG1を現在の形状から最終形状に近づけるように応援ゲージG1を変化させる。サーバSVは、ゲージ上昇処理を実行しない場合には、応援ゲージG1を変化させない。
次に、スマートフォンSPおよびサーバSVでの各処理について詳細に説明する。
図6に示すように、スマートフォンSPは、まず、ユーザUがスポーツ観戦アプリを開始したか否かを判定する(S11)。詳しくは、ユーザUがスポーツ観戦アプリを立ち上げると、図4(a)に示すスタート画像がスマートフォンSPの画面に表示される。スタート画像は、スポーツ観戦アプリを開始するための開始ボタンB1と、スポーツ観戦アプリを終了するための終了ボタンB2と、を有する。なお、終了ボタンB2は、図4(b)に示すようなスポーツ動画を流す画面においても表示されている。
図6に示すように、スマートフォンSPは、まず、ユーザUがスポーツ観戦アプリを開始したか否かを判定する(S11)。詳しくは、ユーザUがスポーツ観戦アプリを立ち上げると、図4(a)に示すスタート画像がスマートフォンSPの画面に表示される。スタート画像は、スポーツ観戦アプリを開始するための開始ボタンB1と、スポーツ観戦アプリを終了するための終了ボタンB2と、を有する。なお、終了ボタンB2は、図4(b)に示すようなスポーツ動画を流す画面においても表示されている。
スマートフォンSPは、ユーザUによって開始ボタンB1が押されたか否かを判定することで、ユーザUがスポーツ観戦アプリを開始したか否かを判定する(S11)。ステップS11においてスポーツ観戦アプリが開始されていないと判定した場合には(No)、スマートフォンSPは、本処理を終了する。
ステップS11においてスポーツ観戦アプリが開始されたと判定した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、スポーツ観戦アプリを開始したことを示す開始信号をサーバSVに送信する(S12)。ステップS12の後、スマートフォンSPは、サーバSVから取得した画像を画面に表示する(S13)。
ステップS13の後、スマートフォンSPは、左右の圧力センサPS3から取得した圧力値をサーバSVに送信する(S14)。ステップS14の後、スマートフォンSPは、スポーツ観戦アプリが終了したか否かを判定する(S15)。詳しくは、スマートフォンSPは、ステップS15において、終了ボタンB2が押されたか否かを判定する。
ステップS15において終了ボタンB2が押されていない、つまりスポーツ観戦アプリが終了していないと判定した場合には(No)、スマートフォンSPは、ステップS13の処理に戻る。ステップS15において終了ボタンB2が押された、つまりスポーツ観戦アプリが終了したと判定した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、サーバSVにスポーツ観戦アプリを終了したことを示す終了信号を送信して、本処理を終了する。
図7に示すように、サーバSVは、まず、複数のスマートフォンSPから開始信号を受信したか否かを判定する(S31)。ここで、「複数」とは、少なくとも2つの意味である。ステップS31において複数のスマートフォンSPから開始信号を受信していないと判定した場合には(No)、サーバSVは、本処理を終了する。つまり、1人のユーザUのみがスポーツ観戦アプリを実行しても、サーバSVは、後の処理を実行しない。なお、この場合、サーバSVは、応援ゲージG1がないスポーツ動画のみを1人のユーザUに対して配信してもよい。
ステップS31において複数のスマートフォンSPから開始信号を受信したと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、開始信号を送信した各スマートフォンSP、つまりスポーツ観戦アプリを実行中のすべてのスマートフォンSPに、応援ゲージG1の画像が付加されたスポーツ動画の画像を送信する(S32)。ステップS32の後、サーバSVは、各スマートフォンSPから圧力値を取得する(S33)。
ステップS33の後、サーバSVは、監視期間Tのカウントを行う(S34)。ここで、監視期間Tは、各ユーザUが脚上げ動作を行っているかを監視する期間である。監視期間Tは、後で詳述するように、所定期間Tth以上になるとリセットされる(S44,S45)。これにより、サーバSVは、スポーツ観戦アプリが開始されてから終了されるまでの間、連続した複数の所定期間Tthごとに、各ユーザUが脚上げ動作を行っているかを監視する。
ステップS34の後、サーバSVは、各スマートフォンSPから取得した圧力値に基づいて、各ユーザUについて脚上げ回数Nをカウントする(S35)。ここで、脚上げ回数Nは、後で詳述するように、所定期間Tth以上になるとリセットされる(S44,S45)。これにより、サーバSVは、連続した複数の所定期間Tthのそれぞれの期間中における各ユーザUの脚上げ回数Nをカウントする。
ステップS35の後、サーバSVは、各ユーザUにおいてN≧Nthを満たすか否かを判定する(S36)。ここで、Nは前述したように所定期間Tth以上になるとリセットされるため、サーバSVは、ステップS36においては、実質、所定期間Tth内に、各ユーザUにおいてN≧Nthを満たすかという協働条件が満たされたか否かを判定する。
ステップS36において協働条件(所定期間Tth内に各ユーザUでN≧Nth)が満たされていないと判定した場合には(No)、サーバSVは、監視期間Tが所定期間Tth以上であるか否かを判定する(S44)。ステップS44においてT≧Tthでないと判定した場合には(No)、サーバSVは、ステップS42の処理に進んで、スポーツ観戦アプリが終了したか否かを判定する(S42)。
詳しくは、ステップS42において、サーバSVは、スポーツ観戦アプリを実行中のすべてのスマートフォンSPから終了信号を受信したか否かを判定する。ステップS42においてスポーツ観戦アプリが終了していないと判定した場合には(No)、サーバSVは、ステップS32の処理に戻る。
ステップS36において協働条件(所定期間Tth内に各ユーザUでN≧Nth)が満たされたと判定すると(Yes)、サーバSVは、ゲージカウンタCGをカウントする(S37)。ここで、ゲージカウンタCGは、応援ゲージG1の画像を変更するためのカウンタであり、ゲージカウンタCGの数が多いほど、応援ゲージG1がMAX状態に近づく。
ステップS37の後、サーバSVは、ゲージカウンタCGに基づいて、応援ゲージG1の画像を、現在の画像から一段階上昇した画像に更新する(S38)。ステップS38の後、サーバSVは、ゲージカウンタCGが10になったか否か、つまり応援ゲージG1がMAXになったか否かを判定する(S39)。ステップS39においてCG=10であると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、応援メッセージを画面に表示し、表示した応援メッセージを画面上で移動させる応援メッセージ表示処理の実行を開始する(S40)。
応援メッセージ表示処理では、サーバSVは、ステップS32での画像の送信時に、送信する画像に応援メッセージを付加するとともに、送信を実行するたびに応援メッセージの位置を変更する処理を行う。なお、サーバSVは、応援メッセージが画面の一端から他端まで移動させたときに、応援メッセージの表示を消して、応援メッセージ表示処理を終了する。
ステップS40の後、サーバSVは、監視期間Tおよび脚上げ回数Nをリセットして(S41)、ステップS42の処理に進む。ステップS39においてCG=10でないと判定した場合には(No)、サーバSVは、ゲージカウンタCGが10よりも大きいか否かを判定する(S43)。
ステップS43においてCG>10でない、つまり応援ゲージG1がMAXに満たないと判定した場合には(No)、サーバSVは、ステップS41の処理に進む。ステップS43においてCG>10であると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、ステップS46に進んで、ゲージカウンタCGをリセットする。
ここで、サーバSVは、ゲージカウンタCGを10よりも多くカウントする場合がある。例えば、応援ゲージG1がMAXになった直後の所定期間Tth内に協働条件が満たされた場合などである。この場合、サーバSVは、ステップS43でYesと判定して、ゲージカウンタCGをリセットする。なお、ステップS37でゲージカウンタCGを10よりも多くカウントした後のステップS38の処理では、サーバSVは、例えば、MAX状態の応援ゲージG1の画像を、同じMAX状態の応援ゲージG1の画像に更新する。
ステップS44においてT≧Tthであると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、監視期間Tおよび脚上げ回数Nをリセットするとともに(S45)、ゲージカウンタCGをリセットする(S46)。ステップS46の後、サーバSVは、応援ゲージG1の画像を0の状態の応援ゲージG1の画像に更新する(S47)。ステップS47の後、サーバSVは、ステップS42の処理に進む。ステップS42においてスポーツ観戦アプリが終了したと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、本処理を終了する。
次に、シート体験システム1の具体的な動作の一例を詳細に説明する。
図1に示すように、シート体験システム1を構成する各機器(S,SV,SP)が通信可能な状態において、例えば10人のユーザUは、まず、各自のスマートフォンSPを持った状態で各自のシートSに着座する。次に、各ユーザUは、オンライン電話を利用して、各自が連絡を取り合えるようにする。
図1に示すように、シート体験システム1を構成する各機器(S,SV,SP)が通信可能な状態において、例えば10人のユーザUは、まず、各自のスマートフォンSPを持った状態で各自のシートSに着座する。次に、各ユーザUは、オンライン電話を利用して、各自が連絡を取り合えるようにする。
ここで、オンライン電話は、スポーツ観戦アプリとは別のアプリであってもよいし、スポーツ観戦アプリがオンライン電話の機能を有していてもよい。なお、オンライン電話による相互通信は、スポーツ観戦アプリを効果的に楽しむための方法であるため、必ずしも必要ではない。
続いて、各ユーザUが、各自のスマートフォンSPを操作してスポーツ観戦アプリを立ち上げると、図4(a)に示すスタート画像が、各自のスマートフォンSPの画面上に表示される。各ユーザUが開始ボタンB1を押すと、各スマートフォンSPは、図6のステップS11でYesと判定して、開始信号をサーバSVに送信する(S12)。
図7に示すように、サーバSVは、複数のスマートフォンSPから開始信号を受信すると(S31:Yes)、各スマートフォンSPに応援ゲージG1付きのスポーツ動画の画像を送信する(S32)。各スマートフォンSPは、サーバSVから取得した画像を画面に表示する(S13)。これにより、各スマートフォンSPの画面には、図4(b)に示すような応援ゲージG1付きのスポーツ動画の画像が表示される。
各ユーザUは、スポーツ動画の視聴中において、応援メッセージを画面に表示させたい場合には、両脚を交互に上下動させる。この際、オンライン電話を利用して声を掛け合って各自の脚上げ動作のタイミングを合わせるとよい。
各ユーザUが脚上げ動作を行うと、サーバSVは、ステップS35において各自の脚上げ回数Nをカウントする。そして、各ユーザUの所定期間Tth内の脚上げ回数Nがしきい値Nth以上になると、サーバSVは、協働条件が満たされたと判定して、ゲージカウンタCGを1つ上げ(S37)、このゲージカウンタCGに基づいて応援ゲージG1を一段階上げるゲージ上昇処理を実行する(S38)。
サーバSVは、一段階上がった状態の応援ゲージG1の画像を、ステップS32において各スマートフォンSPに送信する。各スマートフォンSPは、一段階上がった状態の応援ゲージG1の画像を画面に表示する(S13)。
これにより、各ユーザUは、画面上の応援ゲージG1が上昇したことを確認することができるので、全員が協調して脚上げ動作を行っていることを知ることができ、全員で応援している一体感を感じることができる。その後、各ユーザUが継続して脚上げ動作を行っていくと、応援ゲージG1が徐々にMAXに近づいてく。
そして、応援ゲージG1がMAXになると(S39:Yes)、サーバSVは、応援メッセージ表示処理を実行する(S40)。これにより、図5に示すように、例えば「がんばれー!」という応援メッセージが、画面を左から右に移動していく。これにより、各ユーザUは、全員で応援している一体感をより感じることができ、スポーツ動画をより楽しむことができる。
以上のような本実施形態のシート体験システム1において、次の各効果を奏することができる。
協働条件を満たした場合に限り、所定の処理であるゲージ上昇処理が実行されるので、ゲージ上昇処理の実行の有無により、各ユーザUが他人と協調しているかを知ることができ、複数人で1つのことを成し遂げる楽しさを得ることができる。
協働条件を満たした場合に限り、所定の処理であるゲージ上昇処理が実行されるので、ゲージ上昇処理の実行の有無により、各ユーザUが他人と協調しているかを知ることができ、複数人で1つのことを成し遂げる楽しさを得ることができる。
協働条件を満たすたびに目標画像である応援ゲージG1が最終形状(MAX)に近づいていくので、各ユーザUが応援ゲージG1を見ながら、他人との協力プレイを楽しむことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態とは、使用するシート用アプリが異なるだけで、シート体験システム1の構成自体は同様であるため、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。また、スマートフォンSPでの処理は、第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
第2の実施形態に係るシート用アプリは、複数のキャラクタが長縄跳びを行う長縄跳びゲームを実行するアプリである。図8(a)は、長縄跳びゲームのスタート画像を示す。このスタート画像は、第1の実施形態と同様の開始ボタンB1および終了ボタンB2を有する。
図8(b)は、長縄跳びゲームが実行されているときの画面を示す。長縄跳びゲームは、所定速度で回ってくる長縄に対して、複数のキャラクタがタイミングよく跳ぶと、長縄跳びが成功し(図9(a)参照)、複数のキャラクタの跳ぶタイミングがずれると、長縄跳びが失敗する(図9(b)参照)、という内容のゲームである。具体的には、図10に示すように、長縄跳びゲームでは、例えば長縄が1回転する時間を2秒とした場合、1.5~2秒の成否判定期間TC内に各ユーザUが所定の動作を行ったか否かをサーバSVが判定する。つまり、サーバSVは、長縄が1回転する直前の成否判定期間TC内に各ユーザUが所定の動作を行ったか否かを判定する。
サーバSVは、第1の実施形態と同様に、長縄跳びゲーム用の画像を各スマートフォンSPに送信可能となっている。図10において、図の円状に等間隔で示す目盛りは、画像を送信するタイミングを示している。
サーバSVは、成否判定期間TC内に各ユーザUが所定の動作を行ったと判定した場合には、図9(a)に示す成功画像をスマートフォンSPに送信する。また、サーバSVは、成否判定期間TC内に少なくとも1人のユーザUが所定の動作を行っていないと判定した場合には、図9(b)に示す失敗画像をスマートフォンSPに送信する。詳しくは、サーバSVは、図10に示すように、成否判定期間TCが終了した直後のタイミングTMで、成功画像または失敗画像を送信する。なお、その他のタイミングでは、サーバSVは、そのタイミングに適した位置に位置する長縄とキャラクタの画像を送信する。
次に、サーバSVの動作について図11のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、図11の処理において、第1の実施形態でのサーバSVの処理(図7)と略同様の処理については同一符号を付して、説明を省略する。
図11に示すように、サーバSVは、複数のスマートフォンSPから長縄跳びゲームを開始するための開始信号を受信すると(S31:Yes)、各スマートフォンSPに長縄跳びゲーム用の画像を送信するとともに(S32)、各スマートフォンSPから圧力値を取得する(S33)。ステップS33の後、サーバSVは、成否判定期間TC中であるか否かを判定する(S61)。
ステップS61において成否判定期間TC中であると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、各ユーザUが長縄を跳んだ動作をしたか否かを判定する(S62)。ここで、「長縄を跳んだ動作」は、どのような動作であってもよいが、本実施形態では、ユーザUが両脚を同時に上げる動作とする。ユーザUが両脚を同時に上げた場合には、両脚の下にある左右の圧力センサPS3の圧力値が同時に下がるため、この圧力値に基づいてサーバSVが跳んだ動作の判定を行うことができる。
ステップS62において跳んだ動作がなされたと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、成功フラグFを1にする(S63)。ステップS63の後、または、ステップS61,S62でNoと判定した場合には、サーバSVは、成否判定期間TCが終了したか否かを判定する(S64)。
ステップS64において成否判定期間TCが終了したと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、成功フラグFが1であるか否かを判定する(S65)。ステップS65においてF=1であると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、成功画像を生成する(S66)。
ステップS66の後、サーバSVは、成功フラグFをリセットして(S67)、ステップS32の処理に戻る。ステップS64においてNoと判定した場合には、サーバSVは、ステップS32の処理に戻って、タイミングに応じた画像を送信する。ステップSS65においてNoと判定した場合には、サーバSVは、失敗画像を生成して、生成した失敗画像を各スマートフォンSPに送信する(S68)。ステップS68の後、サーバSVは、第1の実施形態と同様のアプリの終了を判定する処理(S42)を実行する。なお、失敗画像を送信した後は長縄跳びゲームが終了するので、S68→S42:No→S32の順で処理が進んだ場合には、サーバSVは、ステップS32において、スタート画像を各スマートフォンSPに送信する。
次に、シート体験システム1の具体的な動作の一例を詳細に説明する。
複数のユーザが長縄跳びゲームのアプリを立ち上げると、図8(a)に示すスタート画像が各スマートフォンSPの画面に表示される。各ユーザUが開始ボタンB1を押すと、各スマートフォンSPからサーバSVに開始信号が送信される(図6のS11)。
複数のユーザが長縄跳びゲームのアプリを立ち上げると、図8(a)に示すスタート画像が各スマートフォンSPの画面に表示される。各ユーザUが開始ボタンB1を押すと、各スマートフォンSPからサーバSVに開始信号が送信される(図6のS11)。
サーバSVは、各スマートフォンSPから開始信号を受信すると、例えば図8(b)に示すようなゲーム用の画像をゲームの進行具合に応じて各スマートフォンSPに送信する(S31:Yes、S32)。具体的には、サーバSVは、長縄が最下点から徐々に回転していき、再び最下点に達するまでのコマ割り画像を順次送信する。各スマートフォンSPは、サーバSVから取得した画像を画面に表示する(S13)。
長縄跳びゲーム中において成否判定期間TCに入ると、サーバSVは、各スマートフォンSPから取得した圧力値に基づいて各ユーザUが長縄を跳んだ動作をしたかを判定する(S62)。成否判定期間TC内において各ユーザUが長縄を跳んだ動作をしたと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、図9(a)の成功画像を各スマートフォンSPに送信した後(S32)、次の画像送信時(S32)においてゲーム用の画像を再び送信して、2回目以降の長縄跳びに挑戦させる。
成否判定期間TC内において少なくとも1人のユーザUが長縄を跳んだ動作をしなかったと判定した場合には(No)、サーバSVは、図9(b)の失敗画像を各スマートフォンSPに送信した後、長縄跳びゲームを終了して、スタート画像を各スマートフォンSPに送信する。
以上、第2の実施形態によれば、複数のユーザUが互いに協力して、長縄跳びゲームを楽しむことができる。
次に、本発明に係る第3、第4の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第3、第4の実施形態は、第1の実施形態におけるゲージ上昇処理と同じ方法を利用したシート用アプリを使用する形態であるため、シート体験システム1の構成およびサーバSV、スマートフォンSPでの処理の説明は適宜省略する。
図12(a)に示すように、第3の実施形態に係るシート用アプリは、複数のユーザUをチームA,Bに分けて、チームA,Bで宝を取り合う宝獲得ゲームを実行するアプリである。チームA,Bは、それぞれ複数のユーザUで構成されている。宝獲得ゲームでは、チームA,Bでの各ユーザUの脚上げ動作に伴って、チームA,Bに対応した目標ゲージG2,G3を上げていき、目標ゲージG2,G3のどちらかがMAXになると、MAXになった方のチームが宝を獲得できる。
この形態では、サーバSVは、図7と略同様の処理を、チームA,Bのそれぞれに対して実行している。また、サーバSVは、基本的には図7と同様の処理を行うが、多少異なる処理も行う。詳しくは、サーバSVは、ステップS38において応援ゲージG1ではなく目標ゲージ(G2またはG3)の画像を更新する。また、サーバSVは、ステップS40の応援メッセージ表示処理の代わりに、図12(b)に示すような宝を獲得したことを示す画像を生成する処理を実行する。
以上、第3の実施形態によれば、複数のユーザUが互いに協力して、宝獲得ゲームを楽しむことができる。なお、ゲームによって獲得するものは、宝に限らず、例えばゲームで使用するレアキャラなどのキャラクタであってもよい。
図13(a)に示すように、第4の実施形態に係るシート用アプリは、地中に埋まった宝を犬が掘り出す穴掘りゲームを実行するアプリである。穴掘りゲームでは、各ユーザUの脚上げ動作に伴って、穴の深さが徐々に大きくなっていき、穴の深さが宝の位置まで到達すると宝を獲得できる。
この形態では、サーバSVは、図7と略同様の処理を実行している。また、サーバSVは、基本的には図7と同様の処理を行うが、多少異なる処理も行う。具体的に、サーバSVは、ステップS38において応援ゲージG1ではなく穴、犬および取り除いた土の画像を更新する。詳しくは、サーバSVは、ステップS38において、ゲージカウンタCGが大きいほど、穴の深さが現在よりも大きくなった画像に更新する。また、サーバSVは、ステップS40の応援メッセージ表示処理の代わりに、宝を獲得したことを示す画像を生成する処理を実行する。
以上、第4の実施形態によれば、複数のユーザUが互いに協力して、穴掘りゲームを楽しむことができる。
次に、本発明に係る第5の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第5の実施形態は、第1の実施形態とは、使用するシート用アプリが異なるだけなので、シート体験システム1の構成およびスマートフォンSPでの処理の説明は適宜省略する。
図14に示すように、第5の実施形態に係るシート用アプリは、所定の制限時間内において、トラックなどの自動車をキャラクタが全壊させる破壊ゲームを実行するアプリである。破壊ゲームでは、各ユーザUの脚上げ動作に伴って、自動車の壊れ度合いが徐々に大きくなっていく。自動車は、目標画像の一例である。自動車は、壊れていない初期形状から、全壊した最終形状まで段階的に変化する。
次に、サーバSVの動作について図15のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、図15の処理において、第1の実施形態でのサーバSVの処理(図7)と略同様の処理については同一符号を付して、説明を省略する。
図15に示すように、サーバSVは、複数のスマートフォンSPから破壊ゲームを開始するための開始信号を受信すると(S31:Yes)、各スマートフォンSPに破壊ゲーム用の画像を送信する(S32)。ステップS32の後、サーバSVは、圧力値の取得、T,Nのカウントを実行する(S33~S35)。
ステップS36においてNoと判定すると、サーバSVは、ステップS44の処理を実行する。ステップS44でNoと判定すると、サーバSVは、ステップS32の処理に戻る。
ステップS36においてYesと判定すると、サーバSVは、自動車の画像を現在よりも壊れた画像に変更する(S81)。ステップS81の後、サーバSVは、T,Nをリセットして(S41)、自動車が最終形状になったか否かを判定する(S82)。
ステップS82において最終形状になっていないと判定した場合には(No)、サーバSVは、ステップS32の処理に戻る。ステップS82において最終形状になったと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、自動車の全壊が成功したことを示す画像を各スマートフォンSPに送信する(S83)。ステップS83の後、サーバSVは、ステップS42の処理に進む。
ステップS45の後、サーバSVは、破壊ゲームの制限時間が終了したか否かを判定する(S84)。ステップS84において制限時間が終了していないと判定した場合には(No)、サーバSVは、ステップS32の処理に戻る。
ステップS84において制限時間が終了したと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、自動車の全壊が失敗したことを示す画像を各スマートフォンSPに送信する(S85)。ステップS85の後、サーバSVは、ステップS42の処理に進む。
以上、第5の実施形態によれば、複数のユーザUが互いに協力して、破壊ゲームを楽しむことができる。
次に、本発明に係る第6の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第6の実施形態は、第1の実施形態とは、使用するシート用アプリが異なるだけなので、シート体験システム1の構成およびスマートフォンSPでの処理の説明は適宜省略する。
図16に示すように、第6の実施形態に係るシート用アプリは、左右に並んだキャラクタがそれぞれ1つのオールを操作することで、可動体の一例としてのボートを進ませるボートゲームを実行するアプリである。ボートゲームでは、各ユーザUがオールを動かすための漕ぎ動作を同時に行うとボートが直進し、左側のキャラクタを操作するユーザUのみが漕ぎ動作を行うとボートが右旋回し、右側のキャラクタを操作するユーザUのみが漕ぎ動作を行うとボートが左旋回する。
漕ぎ動作は、どのような動作であってもよいが、本実施形態では、ユーザUが身体を前後に揺らす動作とする。ユーザUが身体を前後に揺らした場合には、例えばシートバックS2に配置された圧力センサPS4~PS6の少なくとも1つの圧力値が変動するため、圧力センサPS4~PS6の少なくとも1つの圧力値に基づいて、サーバSVは、漕ぎ動作をしたかの判定を行うことができる。
次に、サーバSVの動作について図17のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、図17の処理において、第1の実施形態でのサーバSVの処理(図7)と略同様の処理については同一符号を付して、説明を省略する。
図17に示すように、サーバSVは、2つのスマートフォンSPからボートゲームを開始するための開始信号を受信すると(S31:Yes)、各スマートフォンSPにボートゲーム用の画像を送信し(S32)各スマートフォンSPから圧力値を取得する(S33)。ステップS33の後、サーバSVは、動作判定期間内に各ユーザUが身体を前後に揺らしたという協働条件を満たしたか否かを判定する(S101)。
ここで、動作判定期間は、所定期間の一例である。動作判定期間は、ボートゲームの開始から終了まで連続した複数の期間として設定されている。つまり、n回目の動作判定期間が終わると、n+1回目の動作判定期間が始まるように設定されている。
ステップS101において協働条件を満たしたと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、ボートを現在の位置から前進させた画像を生成した後(S102)、ステップS42:No→ステップS32と処理を進め、ステップS32においてボートを前進させた画像を各スマートフォンSPに送信する。これにより、各スマートフォンSPの画面上でボートが前進(直進)する。
ステップS101において協働条件を満たしていないと判定した場合には(No)、サーバSVは、左のキャラクタを操作するユーザUのみが身体を前後に揺らしたか否かを判定する(S103)。ステップS103において左のキャラクタを操作するユーザUのみが身体を前後に揺らしたと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、ボートを現在の位置から右に旋回させた画像を生成した後(S104)、ステップS42:No→ステップS32と処理を進め、ステップS32においてボートを右旋回させた画像を各スマートフォンSPに送信する。これにより、各スマートフォンSPの画面上でボートが右旋回する。
ステップS103においてNoと判定した場合には、サーバSVは、右のキャラクタを操作するユーザUのみが身体を前後に揺らしたか否かを判定する(S105)。ステップS105において右のキャラクタを操作するユーザUのみが身体を前後に揺らしたと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、ボートを現在の位置から左に旋回させた画像を生成した後(S106)、ステップS42:No→ステップS32と処理を進め、ステップS32においてボートを左旋回させた画像を各スマートフォンSPに送信する。これにより、各スマートフォンSPの画面上でボートが左旋回する。
ここで、「左のキャラクタを操作するユーザUが身体を前後に揺らしたこと」、詳しくは、「第1センサの圧力値が、左のキャラクタを操作するユーザUの身体の前後動に対応して変動したこと」は、第1情報が第1条件を満たすことに相当する。また、「右のキャラクタを操作するユーザUが身体を前後に揺らしたこと」、詳しくは、「第2センサの圧力値が、右のキャラクタを操作するユーザUの身体の前後動に対応して変動したこと」は、第2情報が第2条件を満たすことに相当する。そのため、サーバSVは、第1情報が第1条件を満たし、かつ、第2情報が第2条件を満たさない場合には、ボートを右に旋回させる。また、サーバSVは、第1情報が第1条件を満たさず、かつ、第2情報が第2条件を満たす場合には、ボートを左に旋回させる。
ステップS105においてNoと判定した場合には、サーバSVは、画像を変更せずに、ステップS42の処理に進む。つまり、ステップS101において協働条件を満たしていない場合には(No)、サーバSVは、各スマートフォンSPの画面上において、ボートを直進させずに、右旋回、左旋回または現状の位置に維持させる。
以上、第6の実施形態によれば、2人のユーザUが互いに協力して、ボートゲームを楽しむことができる。なお、可動体は、ボートに限らず、例えば左右に並んだペダルを有する2人乗りの自転車であってもよいし、二人三脚をする2人のキャラクタであってもよい。なお、2人乗りの自転車や二人三脚をする2人のキャラクタを動かすための、各ユーザUの動きは、例えば両脚を交互に上下動させる動きとすることができる。
次に、本発明に係る第7の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第7の実施形態は、第1の実施形態とは、使用するシート用アプリが異なるだけなので、シート体験システム1の構成およびスマートフォンSPでの処理の説明は適宜省略する。
図18に示すように、第7の実施形態に係るシート用アプリは、トロッコの走行中の適宜なタイミングでクイズが出題され、クイズを全問正解するとゴールに到着することができるトロッコゲームを実行するアプリである。トロッコゲームでは、クイズが出題された後、2つの回答を示す回答画像AS1,AS2が左右のレールとともに画面の左右に表示される。ここで、回答画像AS1は、左画像の一例であり、回答画像AS2は、右画像の一例である。各ユーザUは、トロッコに乗った2人のキャラクタをトロッコの左端にともに移動させる左寄せ動作、または、2人のキャラクタをトロッコの右端にともに移動させる右寄せ動作を、同時に行うことで、左右のいずれかの回答を選択することが可能となっている。
左寄せ動作または右寄せ動作は、どのような動作であってもよいが、本実施形態では、ユーザUがシート本体S0の上で左または右に身体を傾ける動作とする。ユーザUが身体を左に傾けた場合には、例えばシートクッションS1に配置された、左側の圧力センサPS1~PS3の少なくとも1つの圧力値が所定値以上になり、右側の圧力センサPS1~PS3の少なくとも1つの圧力値が所定値以上でない状態となるため、左右の圧力センサPS4~PS6の圧力値に基づいて、サーバSVは、左寄せ動作がなされたと判定することができる。また、右寄せ動作の判定は、左寄せ動作時と左右の圧力値の大小関係が逆になるだけであるため、左寄せ動作の判定と左右の圧力値を逆にした方法で行うことができる。
ここで、第1シートにおいて、左側の圧力センサPS1~PS3は、第1左センサの一例であり、右側の圧力センサPS1~PS3は、第1右センサの一例である。また、第2シートにおいて、左側の圧力センサPS1~PS3は、第2左センサの一例であり、右側の圧力センサPS1~PS3は、第2右センサの一例である。
本実施形態において、第1情報は、第1左センサおよび第1右センサから取得される圧力値である。第2情報は、第2左センサおよび第2右センサから取得される圧力値である。また、本実施形態では、第1条件および第2条件は、それぞれ2種類あり、また、協働条件も2種類ある。
1種類目の第1条件は、第1シートでの左寄せ動作を判定するための条件であり、第1左センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、第1右センサから取得した圧力値が所定値以上でないことである。2種類目の第1条件は、第1シートでの右寄せ動作を判定するための条件であり、第1右センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、第1左センサから取得した圧力値が所定値以上でないことである。
1種類目の第2条件は、第2シートでの左寄せ動作を判定するための条件であり、第2左センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、第2右センサから取得した圧力値が所定値以上でないことである。2種類目の第2条件は、第2シートでの右寄せ動作を判定するための条件であり、第2右センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、第2左センサから取得した圧力値が所定値以上でないことである。
サーバSVは、所定期間内に、第1情報が1種類目の第1条件を満たし、かつ、第2情報が1種類目の第2条件を満たした場合に、第1の協働条件が満たされたと判定して、左画像を選択する処理を実行する。また、サーバSVは、所定期間内に、第1情報が2種類目の第1条件を満たし、かつ、第2情報が2種類目の第2条件を満たした場合に、第2の協働条件が満たされたと判定して、右画像を選択する処理を実行する。
次に、サーバSVの動作について図19のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、図19の処理において、第1の実施形態でのサーバSVの処理(図7)と略同様の処理については同一符号を付して、説明を省略する。
図19に示すように、サーバSVは、2つのスマートフォンSPからトロッコゲームを開始するための開始信号を受信すると(S31:Yes)、各スマートフォンSPにトロッコゲーム用の画像を送信し(S32)、各スマートフォンSPから圧力値を取得する(S33)。ステップS33の後、サーバSVは、所定期間内に各ユーザUが身体を左に傾けたか否かを判定する(S121)。ここで、所定期間は、トロッコゲーム中において、例えば回答画像AS1,AS2が画面に表示されたときから所定の時間が経過した期間とすることができる。
ステップS121において所定期間内に各ユーザUが身体を左に傾けたと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、画面の左に表示された回答画像AS1を選択する(S122)。ステップS121においてNoと判定した場合には、サーバSVは、所定期間内に各ユーザUが身体を右に傾けたか否かを判定する(S123)。
ステップS123において所定期間内に各ユーザUが身体を右に傾けたと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、画面の右に表示された回答画像AS2を選択する(S124)。ステップS122またはステップS124の後、サーバSVは、選択した回答画像AS1,AS2に相当する内容の回答が正解か否かを判定する(S125)。
ステップS125において回答が正解であると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、正解したことを示す成功画像を各スマートフォンSPに送信して(S126)、ステップS42の処理に進む。ステップS125において回答が正解でないと判定した場合には(No)、サーバSVは、不正解であること示す失敗画像を各スマートフォンSPに送信して(S127)、ステップS42の処理に進む。また、ステップS123でNoと判定した場合、つまり、各ユーザUの動きが揃っていない場合にも、サーバSVは、不正解であること示す失敗画像を各スマートフォンSPに送信する(S127)。
以上、第7の実施形態によれば、2人のユーザUが互いに協力して、トロッコゲームを楽しむことができる。詳しくは、第1の協働条件を満たすと、各ユーザUが選択した左画像が選択されるので、各ユーザUがともに左画像を選んだことを知ることができ、他人との協力プレイを楽しむことができる。また、第2の協働条件を満たすと、各ユーザUが選択した右画像が選択されるので、各ユーザUがともに右画像を選んだことを知ることができ、他人との協力プレイを楽しむことができる。
次に、本発明に係る第8の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第8の実施形態は、第1の実施形態とは、使用するシート用アプリが異なるだけなので、シート体験システム1の構成およびスマートフォンSPでの処理の説明は適宜省略する。
図20に示すように、第8の実施形態に係るシート用アプリは、森の中を歩いているキャラクタが熊に出会ったときに死んだふりをして熊がいなくなるのを待つ熊回避ゲームを実行するアプリである。熊回避ゲームでは、所定のタイミングで熊が出現し、熊が出現してから所定期間の間、各ユーザUは身体を所定の回避姿勢から動かさずに静止した状態を維持することを同時に行うことで、熊を回避することが可能となっている。
回避姿勢は、どのような姿勢であってもよいが、本実施形態では、ユーザUがシート本体S0上で上半身を前に倒した姿勢とする。ユーザUが上半身を前に倒した姿勢をとる場合には、例えばシートクッションS1に配置された圧力センサPS1~PS3の少なくとも1つの圧力値がある程度狭い所定範囲内に維持され、シートバックS2に配置された圧力センサPS4~PS6の少なくとも1つの圧力値が0となる。そのため、サーバSVは、各圧力センサPS1~PS6の圧力値に基づいて、回避姿勢を判定することができる。
次に、サーバSVの動作について図21のフローチャートを参照して詳細に説明する。なお、図21の処理において、第1の実施形態でのサーバSVの処理(図7)と略同様の処理については同一符号を付して、説明を省略する。
図21に示すように、サーバSVは、複数のスマートフォンSPから熊回避ゲームを開始するための開始信号を受信すると(S31:Yes)、各スマートフォンSPに熊回避ゲーム用の画像を送信し(S32)、各スマートフォンSPから圧力値を取得する(S33)。ステップS33の後、サーバSVは、画面上に熊が出現したか否かを判定する(S141)。
ステップS141において熊が出現したと判定した場合には(Yes)、熊が出現してから所定期間の間、各ユーザUが静止状態となっているか、つまり各ユーザUが回避姿勢を維持しているか否かを判定する(S142)。ステップS142において所定時間の間、各ユーザUが静止状態を維持したと判定した場合には(Yes)、サーバSVは、熊の回避に成功したことを示す成功画像を各スマートフォンSPに送信して(S143)、ステップS42の処理に進む。
ステップS142において所定時間の間においていずれかのユーザUが動いてしまったと判定した場合には(No)、サーバSVは、熊の回避に失敗したことを示す失敗画像を各スマートフォンSPに送信して(S144)、ステップS42の処理に進む。また、ステップS141においてNoと判定した場合には、そのままステップS42の処理に進む。
以上、第8の実施形態によれば、複数のユーザUが互いに協力して、熊回避ゲームを楽しむことができる。
図7に示す第1の実施形態では、協働条件が満たされた場合には(S36:Yes)、ゲージ画像を最終形状に近づけ(S37,S38)、協働条件が満たされない場合には(S36:No)、ゲージ画像を最終形状に近づけないようにしたが(S44~S47)、本発明はこれに限定されない。例えば、サーバSVは、協働条件を満たさない場合には、目標画像を現状の形状から最終形状に近づけるように目標画像を変化させ、協働条件を満たした場合には、協働条件を満たさない場合よりも、目標画像が現状の形状から最終形状にさらに近づくように目標画像を変化させてもよい。
具体的に、サーバSVは、図22に示す処理を実行してもよい。図22の処理は、図7の処理を一部変更したものであるため、図7と略同様の処理については同一符号を付して、説明を省略する。
図22に示す処理では、サーバSVは、ステップS36においてYesと判定すると、ゲージカウンタCGを2つインクリメントして(S161)、ステップS38の処理に進む。ステップS36においてNoと判定した場合には、サーバSVは、いずれかのユーザUにおいてN≧Nthを満たすか否かを判定する(S162)。
ステップS162においてN≧Nthであると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、ゲージカウンタCGを1つインクリメントして(S163)、ステップS38の処理に進む。ステップS162においてNoと判定した場合には、サーバSVは、ステップS44の処理に進む。
以上、この形態によれば、ステップS36において協働条件(所定期間Tth内に各ユーザUでN≧Nth)が満たされた場合には、サーバSVは、ステップS161,S38によりゲージ画像を二段階上げる。また、ステップS36において協働条件(所定期間Tth内に各ユーザUでN≧Nth)が満たれなかったが、ステップS162でYesと判定した場合には、サーバSVは、ステップS163,S38によりゲージ画像を一段階上げる。
なお、協働条件の成否に基づいて目標画像の進み具合を変化させる方法は、図12~図14に示す、宝獲得ゲーム、穴掘りゲームまたは破壊ゲームにも適用することができる。また、図16に示すボートゲームにおいては、協働条件の成否に基づいてボートの直進方向への移動量を変化させてもよい。つまり、サーバSVは、協働条件を満たさない場合には、ボートを所定量直進させ、協働条件を満たした場合には、ボートを所定量よりも大きく直進させてもよい。
具体的に、サーバSVは、図23に示す処理を実行してもよい。図23の処理は、図17の処理を一部変更したものであるため、図17と略同様の処理については同一符号を付して、説明を省略する。
図23に示す処理では、サーバSVは、ステップS101でYesと判定すると、2人のユーザUが身体を前後に揺らしたタイミングのずれΔTがしきい値ΔTth以下であるか否かを判定する(S181)。ステップS181においてΔT≦ΔTthであると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、ボートを、ΔT>ΔTthであるときよりも大きく前進させた画像を生成して(S182)、ステップS42の処理に進む。
ここで、本実施形態における所定期間は、動作判定期間ではなく、ΔTthである。サーバSVは、所定期間としてのΔTthの期間中に、2人のユーザUが略同時に身体を前後に揺らすと、協働条件が満たされたと判定して、協働条件が満たされなかった場合よりもボートを大きく前進させる。
ステップS181においてΔT≦ΔTthであると判定した場合には(Yes)、サーバSVは、ボートを、ΔT≦ΔTthであるときよりも小さく前進させた画像を生成して(S183)、ステップS42の処理に進む。つまり、サーバSVは、所定期間としてのΔTthの期間中に2人のユーザUが略同時に身体を前後に揺らしたという協働条件が満たされなかったと判定すると、協働条件が満たされた場合よりもボートを小さく前進させる。
以上、この形態によれば、協働条件の成否に応じてボートが前進するスピードが変わるため、各ユーザUがボートゲームをより楽しむことができる。
前記した各実施形態では、制御部としてサーバSVを例示したが、本発明はこれに限定されず、制御部は、例えばスマートフォンSPであってもよい。
所定の処理については、画面を使った処理に限らない。例えば、協働条件を満たした場合に、成功したことを示す音楽などをスピーカから流したりしてもよい。
前述した各ゲームの結果は、クラウドにあげてもよい。この場合、クラウドを介して、世界ランキングなどを見ることができる。また、自分の記録をクラウドに蓄積し、後で振り返ることができる。さらに、他人の記録を見ることもできる。また、自分と他人の記録を比較することができる。
前述したシート体験システムは、自動運転車にも適用することができる。この場合、自動運転時であることを条件に、シート体験システムを使用可能な設定にするとよい。また、シート体験システムの使用中においては、自動運転解除前に、シート体験システムの使用を制限するとよい。なお、この場合、突然に使用制限とならないように、事前案内手段を作動させて、音声案内や表示案内によって、所定時間後に使用制限となる旨を通知してもよい。
また、車両の停車時のみに、シート体験システムを使用可能に設定してもよい。なお、停車の判定は、車速が0であるかや、シフトレバーがパーキングレンジに位置するかなどで、判定すればよい。
シート体験システムの制御部は、外部環境やシート体験システム自体の異常を取得可能となっていてもよい。この場合、異常を取得したときに、シート体験システムの使用を制限するとよい。シート体験システム自体の異常としては、例えば、センサの異常、ハーネスの異常(断線)、ECU異常、通信異常(端末の異常を含む)、シートに設けたヒータやファンなどの温度調整装置の異常や、シートの一部または全部を動かすアクチュエータの異常や、シートウェイトセンサや温度センサなどの他のセンサの異常や、シートに用いられる芳香剤の容量が少ないなど、消耗品の残量や使用状況に関する異常や、シート制御部自体の異常等が含まれる。また、外部環境の異常としては、例えば、アプリを実行するのに望ましくない状況であり、他の車が接近しているとか、道路状況が悪い、車速が高い、地震が発生した、目的地が近い、目的地に着いた、目的地に着くまでゲームが終わらないことが予測される、残燃料が少ない、バッテリーの残容量が少ない、車内または車外の温度や湿度が高い、等が含まれる。
使用を制限する方法は、一度の異常で制限する方法や、複数回の異常で制限する方法などが挙げられる。制限の仕方も何段階か設定可能である。例えば、第1段階では、使用を止めたほうが好ましいことを勧めることをメッセージや音声等で報知し、第2段階では、使用の禁止を強く提案することをメッセージや音声等で報知し、第3段階では、システムを強制終了する。
また、所定箇所のセンサの異常を検出したときには、異常が検出されていないセンサを使ったゲームを推奨するように、シート体験システムを構成することもできる。例えば、シートクッションの座面のセンサが異常である場合には、シートクッションの座面の左右両側にある座面から盛り上がった側部のセンサを使ったゲームを推奨する。
前記実施形態では、センサとして圧力センサPS1~PS6を例示したが、本発明はこれに限定されず、センサは、例えば光センサ、静電容量センサ、温度センサ、音の大きさを検出する音センサなどであってもよい。例えば、光センサまたは静電容量センサを利用する場合には、センサのON・OFFの状態に基づいてユーザの動作を判定することができる。また、温度センサでは、測定した温度が所定値以上であるか否かを判定することで、ユーザが温度センサを擦った動作を行っているかを判定することができる。
音の大きさを検出する音センサでは、例えば検出した音の大きさに基づいてユーザの発声動作を判定することができる。なお、音センサを利用する場合には、シートはなくてもよい。例えば、前述したようなスポーツ観戦アプリを実行可能なアプリ体験システムは、音センサを有する複数の端末を備える。そして、複数のユーザが各自の端末の音センサに向けて略同時(所定期間内)に所定の音量以上の声を発することで、協働条件が満たされたと判定して、画面上の応援ゲージを上げるようにしてもよい。
前記実施形態では、第1条件または第2条件を満たすかの判定を、複数の圧力センサの圧力値で行ったが、本発明はこれに限定されず、1つの圧力センサの圧力値で判定を行ってもよい。
また、センサは、シートクッションまたはシートバックの左右の側部(座面から突出した部分)、ヘッドレスト、アームレスト、または、シート周りの部品(インパネ、ドア、フロア)などに設けられていてもよい。
シートは、自動車で使用される車両用シートであってもよいし、その他の乗物用シート、例えば、船舶や航空機などで使用されるシートであってもよい。また、シートは、乗物用シートに限らず、例えば、座椅子、家具やアウトドアの椅子、病院の待合椅子、公園のベンチ、ベッド、マットレスなどであってもよい。
前記実施形態では、端末として、スマートフォンSPを例示したが、本発明はこれに限定されず、端末は、例えばタブレットやPCなどであってもよい。また、端末は、シートに備え付けの端末であり、シートに一体に設けられていてもよい。また、端末は、カーナビゲーションシステムを構成する端末であってもよい。また、端末は、複数のユーザが視聴可能な大画面を有する端末であってもよい。この場合、端末が、協働条件を判定する制御部を有していてもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 シート体験システム
PS1 圧力センサ
PS2 圧力センサ
PS3 圧力センサ
PS4 圧力センサ
PS5 圧力センサ
PS6 圧力センサ
S シート
S0 シート本体
SP スマートフォン
SV サーバ
Tth 所定期間
U ユーザ
PS1 圧力センサ
PS2 圧力センサ
PS3 圧力センサ
PS4 圧力センサ
PS5 圧力センサ
PS6 圧力センサ
S シート
S0 シート本体
SP スマートフォン
SV サーバ
Tth 所定期間
U ユーザ
Claims (12)
- 第1シート本体と、前記第1シート本体上の第1ユーザの動作を検出するための第1情報を取得する第1センサを有する第1シートと、
第2シート本体と、前記第2シート本体上の第2ユーザの動作を検出するための第2情報を取得する第2センサを有する第2シートと、
前記第1センサから前記第1情報を取得し、かつ、前記第2センサから前記第2情報を取得する制御部と、を備えたシート体験システムであって、
前記制御部は、
所定期間内に、前記第1情報が第1条件を満たし、かつ、前記第2情報が第2条件を満たすという協働条件を満たした場合に、所定の処理を実行し、
前記協働条件を満たさない場合には、前記所定の処理を実行しないことを特徴とするシート体験システム。 - 前記第1センサおよび前記第2センサは、圧力センサであることを特徴とする請求項1に記載のシート体験システム。
- 画面を有する端末をさらに備え、
前記制御部は、
初期形状から最終形状まで段階的に変化する目標画像を前記画面に表示可能であり、
前記所定の処理において、前記目標画像を現在の形状から前記最終形状に近づけるように前記目標画像を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート体験システム。 - 前記制御部は、
前記協働条件を満たした場合には、前記目標画像を現状の形状から前記最終形状に近づけるように前記目標画像を変化させ、
前記協働条件を満たさない場合には、前記目標画像を変化させないことを特徴とする請求項3に記載のシート体験システム。 - 前記制御部は、
前記協働条件を満たさない場合には、前記目標画像を現状の形状から前記最終形状に近づけるように前記目標画像を変化させ、
前記協働条件を満たした場合には、前記協働条件を満たさない場合よりも、前記目標画像が現状の形状から前記最終形状にさらに近づくように前記目標画像を変化させることを特徴とする請求項3に記載のシート体験システム。 - 画面を有する端末をさらに備え、
前記制御部は、
前記画面に表示された可動体を直進および旋回させることが可能であり、
前記所定の処理において、前記可動体を直進させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート体験システム。 - 前記制御部は、
前記協働条件を満たした場合には、前記可動体を直進させ、
前記協働条件を満たさない場合には、前記可動体を直進させないことを特徴とする請求項6に記載のシート体験システム。 - 前記制御部は、
前記協働条件を満たさない場合には、前記可動体を所定量直進させ、
前記協働条件を満たした場合には、前記可動体を前記所定量よりも大きく直進させることを特徴とする請求項6に記載のシート体験システム。 - 前記制御部は、
前記第1情報が前記第1条件を満たし、かつ、前記第2情報が前記第2条件を満たさない場合には、前記可動体を左右の一方に旋回させることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のシート体験システム。 - 前記制御部は、
前記第1情報が前記第1条件を満たさず、かつ、前記第2情報が前記第2条件を満たす場合には、前記可動体を左右の他方に旋回させることを特徴とする請求項9に記載のシート体験システム。 - 画面を有する端末をさらに備え、
前記第1センサは、前記第1シート本体の左に位置する第1左センサと、前記第1シート本体の右に位置する第1右センサと、を有し、
前記第2センサは、前記第2シート本体の左に位置する第2左センサと、前記第2シート本体の右に位置する第2右センサと、を有し、
前記制御部は、
左右に並ぶ左画像および右画像を前記画面に表示可能であり、
前記第1左センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、前記第1右センサから取得した圧力値が所定値以上でない場合には、前記第1情報が第1条件を満たしたと判定し、
前記第2左センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、前記第2右センサから取得した圧力値が所定値以上でない場合には、前記第2情報が第2条件を満たしたと判定し、
前記所定の処理において、前記左画像を選択することを特徴とする請求項2に記載のシート体験システム。 - 画面を有する端末をさらに備え、
前記第1センサは、前記第1シート本体の左に位置する第1左センサと、前記第1シート本体の右に位置する第1右センサと、を有し、
前記第2センサは、前記第2シート本体の左に位置する第2左センサと、前記第2シート本体の右に位置する第2右センサと、を有し、
前記制御部は、
左右に並ぶ左画像および右画像を前記画面に表示可能であり、
前記第1右センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、前記第1左センサから取得した圧力値が所定値以上でない場合には、前記第1情報が第1条件を満たしたと判定し、
前記第2右センサから取得した圧力値が所定値以上であり、かつ、前記第2左センサから取得した圧力値が所定値以上でない場合には、前記第2情報が第2条件を満たしたと判定し、
前記所定の処理において、前記右画像を選択することを特徴とする請求項2に記載のシート体験システム。
Priority Applications (2)
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JP2020161137A JP2022054123A (ja) | 2020-09-25 | 2020-09-25 | シート体験システム |
PCT/JP2021/032368 WO2022064996A1 (ja) | 2020-09-25 | 2021-09-02 | シート体験システム |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2020161137A JP2022054123A (ja) | 2020-09-25 | 2020-09-25 | シート体験システム |
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-
2020
- 2020-09-25 JP JP2020161137A patent/JP2022054123A/ja active Pending
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