JP2022052805A - 圧縮機、及び圧縮機の製造方法 - Google Patents

圧縮機、及び圧縮機の製造方法 Download PDF

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Shinya Chiba
剛 熊谷
Takeshi Kumagai
さつき 村岡
Satsuki Muraoka
文人 佐藤
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Abstract

【課題】部品点数や作業工数を削減しつつ、ハウジングに対して固定スクロールを良好に位置決めすることができる圧縮機、及び圧縮機の製造方法を提供する。【解決手段】圧縮機10は、ハウジング16と、固定スクロール12と、ハウジング16内で圧縮した流体と潤滑油とを分離する分離機構50と、潤滑油を圧縮前の空間16aに戻す潤滑油戻し機構70とを備える。潤滑油戻し機構70は、連通孔72と、連通孔72に挿入される流路形成ピン74とを有する。ハウジング16の底壁36は、連通孔72の対向位置に位置決め穴80を有する。圧縮機10の製造方法は、連通孔72に流路形成ピン74を挿入する挿入工程と、連通孔72から突出している流路形成ピン74の頭部78を位置決め穴80に挿入することで、ハウジング16に対して固定スクロール12を位置決めする位置決め工程とを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、ハウジング内に固定スクロールを収容して構成される圧縮機、及び圧縮機の製造方法に関する。
空調装置に適用される圧縮機として、スクロール型圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示のスクロール型圧縮機は、固定スクロールに対して可動スクロールを相対的に旋回させることで、ハウジング内で冷媒を圧縮し、ハウジングの外部に圧縮冷媒を送出する。この種の圧縮機は、製造時に、凹状のハウジングの底壁に対して、筒状の固定スクロールの底部を固定する組付作業が実施される。
組付作業では、ハウジングの周方向の位相と固定スクロールの周方向の位相とを合わせる位置決めを先に行った後、締結ボルトによりハウジングと固定スクロールを固定する。ハウジングと固定スクロールの位置決めは、ハウジングに形成した位置決め用穴部に対して専用の位置決めピンの一端を挿入し、その後に固定スクロールの位置決め用穴部に対して位置決めピンの他端を挿入する位置決め構造により実現していた。
特許第5409037号公報
上記のような位置決め構造を採用した圧縮機では、部品点数や作業工数が多いという課題がある。
本発明は、上記の圧縮機の技術に関連するものであり、改良された位置決め機構を採用することにより、部品点数や作業工数を削減しつつ、ハウジングに対して固定スクロールを良好に位置決めすることができる圧縮機、及び圧縮機の製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、ハウジングと、前記ハウジング内に固定される固定スクロールと、前記ハウジングの前記固定スクロールが挿入される際の挿入方向奥側の壁部に設けられ、当該ハウジング内で圧縮した流体と潤滑油とを分離する分離機構と、前記分離機構により分離した前記潤滑油を圧縮前の空間に戻す潤滑油戻し機構と、を備え、前記潤滑油戻し機構は、前記固定スクロールに形成され前記圧縮前の空間に連通する連通孔と、前記連通孔に挿入され、前記分離機構により分離した前記潤滑油が流入する貯油室と前記圧縮前の空間とを連通する流路形成ピンと、を有し、前記ハウジングの前記壁部は、前記連通孔の対向位置に位置決め穴を有し、前記流路形成ピンの一端が前記位置決め穴に挿入されており、前記流路形成ピン、前記連通孔及び前記位置決め穴により、前記固定スクロールを前記ハウジングに対して位置決めする位置決め機構が構成されている。
また前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様は、ハウジングと、前記ハウジング内に固定される固定スクロールと、前記ハウジングの前記固定スクロールが挿入される際の挿入方向奥側の壁部に設けられ、当該ハウジング内で圧縮した流体と潤滑油とを分離する分離機構と、前記分離機構により分離した前記潤滑油を圧縮前の空間に戻す潤滑油戻し機構と、を備える圧縮機の製造方法であって、前記潤滑油戻し機構は、前記固定スクロールに形成され前記圧縮前の空間に連通する連通孔と、前記連通孔に挿入され、前記分離機構により分離した前記潤滑油が流入する貯油室と前記圧縮前の空間とを連通する流路形成ピンと、を有し、前記ハウジングの前記壁部は、前記連通孔の対向位置に位置決め穴を有し、前記製造方法は、前記連通孔に前記流路形成ピンを挿入する挿入工程と、前記連通孔から突出している前記流路形成ピンの一端を、前記ハウジングの前記位置決め穴に挿入することで、前記ハウジングに対して前記固定スクロールを位置決めする位置決め工程と、を含む。
上記の圧縮機、及び圧縮機の製造方法は、部品点数や作業工数を削減しつつ、ハウジングに対して固定スクロールを良好に位置決めすることができる。
本発明の一実施形態に係る圧縮機の全体構成を示す側面断面図である。 圧縮機のリアハウジングを矢印A1側から矢印A2側に向かって見た平面図である。 固定スクロール及びリアハウジングを示す図2のIII-III線断面図である。 図4Aは、圧縮機の製造方法において挿入工程を示す第1説明図である。図4Bは、圧縮機の製造方法において位置決め工程を示す第2説明図である。
以下、本発明について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る圧縮機10は、図1に示すように、固定スクロール12と、可動スクロール14とを備えるスクロール型圧縮機である。また圧縮機10は、固定スクロール12及び可動スクロール14を収容するハウジング16を有する。固定スクロール12は、ハウジング16に固定される。可動スクロール14は、固定スクロール12及びハウジング16に対し相対的に旋回可能に設けられる。圧縮機10は、冷媒等のガス(流体)をハウジング16内に導入して、可動スクロール14の旋回下にハウジング16内でガスを圧縮し、この圧縮ガスをハウジング16の外部に導出する。
圧縮機10のハウジング16は、凹状のフロントハウジング18と、凹状のリアハウジング20と、を備える。ハウジング16は、フロントハウジング18の開口部及びリアハウジング20の開口部同士を互いに重ね合わせて、相互の外周部をネジ止め等により締結することで、一体化される。このハウジング16は、気密に閉塞した空間16aを内部に有する。
フロントハウジング18は、開口部と反対側(矢印A1側)の円筒状底部において、駆動部22を回転自在に支持している。駆動部22は、矢印A方向に延在する回転シャフト24と、回転シャフト24の矢印A2側の端部に連結されたブッシュ26と、を有する。また駆動部22は、回転シャフト24を回転自在に支持する第1軸受28及び第2軸受30と、ブッシュ26を回転自在に支持する旋回軸受32とを備える。
回転シャフト24は、フロントハウジング18内を延在する主軸24aを有する。回転シャフト24の矢印A1側の端部は、フロントハウジング18から露出され、図示しないプーリが装着される。プーリは、図示しないベルトを介してエンジン等の回転駆動源(不図示)に接続されており、回転駆動源の回転力を回転シャフト24に伝達する。回転シャフト24の矢印A2側の端部には、主軸24aに対して拡径した支持体24bと、支持体24bの端面から突出するクランクピン24cと、が設けられている。クランクピン24cは、主軸24aの軸心及び支持体24bの中心に対して偏心している。このクランクピン24cは、ブッシュ26の偏心孔26aに挿入される。
ブッシュ26の偏心孔26aは、ブッシュ26の中心から偏心している。ブッシュ26は、クランクピン24cが挿入されることで回転シャフト24によってスイング運動するように旋回する。クランクピン24cによるブッシュ26の旋回は、旋回軸受32を介して可動スクロール14に伝達される。これにより、可動スクロール14は、旋回半径を可変しながら旋回する。
リアハウジング20は、固定スクロール12全体を収容すると共に、上記の駆動部22により旋回する可動スクロール14の矢印A2側の大部分を収容する。リアハウジング20は、円筒状の側壁34と、側壁34の矢印A2側を塞ぐ底壁36と、からなる有底筒状に形成されている。リアハウジング20は、側壁34と底壁36の内側に、空間16aの一部分を構成するリア側空間20aを有する。
側壁34には、ガスを空間16aへ導入する吸入ポート38が設けられる。底壁36には、ハウジング16内で圧縮した圧縮ガスを導出する吐出ポート40が設けられる。また底壁36には、固定スクロール12とリアハウジング20を固定するための複数(3つ:図2参照)の締結孔36aが設けられている(図1中では代表的に1つの締結孔36aを図示)。
可動スクロール14は、可動側基板部14aと、この可動側基板部14aから固定スクロール12側(矢印A2側)に突出し渦巻状に形成された可動側渦巻壁14bと、を有する。
可動側基板部14aは、円盤状に形成され、矢印A1側の面の中央部には矢印A1側に突出した円形突部14a1が形成されている。円形突部14a1は、内側に円形凹部を有し、この円形凹部には旋回軸受32を介してブッシュ26が挿入される。また、可動側基板部14aの円形突部14a1の径方向外側には、可動スクロール14を径方向に往復させる係合凹部14a2が形成されている。係合凹部14a2には、可動スクロール14の自転を規制する一方で、可動スクロール14の旋回を許容するオルダムリング42が摺動可能に係合される。
可動側渦巻壁14bは、可動側基板部14aの中心部から径方向外側に向かって徐々に拡径する渦巻状に形成されている。可動側渦巻壁14bの突出端には、固定スクロール12に対して摺接することで後述するガス圧縮室44の気密を保持するチップシール14b1がそれぞれ装着されている。
一方、固定スクロール12は、固定側基板部12aと、固定側基板部12aから可動スクロール14側(矢印A1側)に突出し渦巻状に形成される固定側渦巻壁12bと、を有する。
固定側基板部12aは、可動側基板部14aよりも厚みを有する円盤状に形成されており、円筒状の固定スクロール12の底部を構成している。固定側基板部12aの略中心部には、後述する分離機構50に圧縮ガスを導出する導出孔12a1が貫通形成されている。
また、固定側基板部12aの矢印A2側の面には、リアハウジング20の複数の締結孔36aに対向する複数の雌ネジ部12a2が設けられている(図1中では代表的に1つの雌ネジ部12a2を図示している)。固定スクロール12とリアハウジング20は、各締結孔36aを通して各雌ネジ部12a2に締結ボルト46を螺合することで、強固に固定される。
固定側基板部12aの矢印A2側の面の中央には、矢印A1側に窪んだ凹部12a3が形成され、導出孔12a1はこの凹部12a3に連通するように形成される。凹部12a3内の導出孔12a1の対向箇所には、圧縮ガスが所定圧よりも低い場合に閉塞する一方で、所定圧以上となった際に開放して圧縮ガスを導出する吐出弁(不図示)が設けられてもよい。
固定側渦巻壁12bは、固定側基板部12aの中心部から径方向外側に向かって徐々に拡径する渦巻状に形成されている。固定側渦巻壁12bの突出端には、可動側基板部14aに摺接することでガス圧縮室44の気密を保持するチップシール12b1がそれぞれ装着されている。
ガス圧縮室44は、リアハウジング20内において、固定スクロール12の固定側基板部12a及び固定側渦巻壁12bと、可動スクロール14の可動側基板部14a及び可動側渦巻壁14bとによって形成される。ガス圧縮室44は、可動側渦巻壁14bが固定側渦巻壁12bに対して接触しながら旋回することで、その間のガスを圧縮し、さらにこのガスを中心部側に向かって移動させる。また圧縮機10は、固定スクロール12に対する可動スクロール14の旋回を円滑化するために、空間16aからガス圧縮室44に潤滑油(流体)を流入させる。この潤滑油も、可動スクロール14の旋回時に、ガスと共に中心部に向かって移動する。
ガス圧縮室44において中心部に移動した圧縮ガス及び潤滑油は、導出孔12a1を通して凹部12a3に導かれる。そして、凹部12a3に導かれた圧縮ガスは、リアハウジング20の底壁36に設けられた分離機構50に誘導される。
分離機構50は、圧縮ガスと潤滑油とを遠心分離する機能を有している。本実施形態に係る分離機構50は、底壁36自体の形状によって流体に遠心力をかける構成としている。具体的には、底壁36は、当該底壁36内を一方向(矢印B方向)に延在する円柱空間状の分離室52を有する。また分離機構50は、底壁36の矢印A1側の壁から低く突出する突部54を有する。この突部54には、固定スクロール12の凹部12a3と分離室52との間を連通する2つの導入孔54aが設けられている。
突部54及び2つの導入孔54aは、分離室52が延在する軸線に対してずれた位置に設けられる(図2も参照)。このため2つの導入孔54aは、分離室52の内周面に沿うように流体(圧縮ガス、潤滑油)を導入する。これにより、分離室52に導入された流体は、分離室52の内周面に沿って螺旋状に流動し、この螺旋状の流動に伴って圧縮ガスと潤滑油の遠心分離がなされる。
分離室52は、底壁36の上部側(矢印B1側)に設けられた吐出ポート40に連通している。これにより圧縮機10は、ハウジング16の吐出ポート40から潤滑油が分離された圧縮ガスを吐出する。また底壁36には、分離室52よりも下部側(矢印B2側)に遠心分離された潤滑油を貯める貯油室56が設けられている。分離室52と貯油室56の間には、相互の空間を隔てる分離機構用隔壁55が形成されている。この分離機構用隔壁55は、分離室52から貯油室56に潤滑油を移動可能な潤滑油排出孔55aを有している。
図1及び図2に示すように、貯油室56は、リアハウジング20の分離機構50と、固定スクロール12に設けた後記の潤滑油戻し機構70との間に設けられる。貯油室56は、遠心分離された潤滑油を貯留すると共に、潤滑油戻し機構70に潤滑油を導くように構成される。本実施形態において、貯油室56は、リアハウジング20の底壁36の矢印A1側に開口する凹形状と、固定スクロール12の底部(固定側基板部12a)の矢印A2側に開口する凹形状とによって構成される。
また、貯油室56は、リアハウジング20を矢印A1側から矢印A2側に向かって見た平面視で、2つの空間に区画されている。以下、2つの空間について、分離室52から潤滑油戻し機構70に潤滑油が流通する順に、第1貯油室58、第2貯油室60という。第2貯油室60は、第1貯油室58よりも大きな容積に形成されている。
第1貯油室58と第2貯油室60の間には、相互空間を隔てる貯油室用隔壁62が設けられている。図1及び図3に示すように、貯油室用隔壁62は、リアハウジング20の底壁36からなるハウジング壁62aと、固定スクロール12の底部からなる固定スクロール壁62bと、により構成される。
そして、貯油室用隔壁62は、第1貯油室58から第2貯油室60に潤滑油が移動する際に、当該潤滑油をろ過するフィルタ64を備える。フィルタ64は、図1に示すように、円盤状のメッシュ部64aを内側に有すると共に、メッシュ部64aの外周において当該メッシュ部64aを支持するリング状の枠体64bを有する。メッシュ部64aは、第1貯油室58に流入した金属粉や固体潤滑剤等の異物を捕捉し、第2貯油室60への異物の流入を防止する。
図3に示すように、枠体64bは、貯油室用隔壁62に設けられた固定用孔66に対して固定可能に構成される。例えば、枠体64bは、固定用孔66を構成する貯油室用隔壁62の縁部に嵌め込み可能な一対のフランジ64b1を有し、一対のフランジ64b1同士の間隔が貯油室用隔壁62の厚みと同一に形成される。
また、フィルタ64の枠体64bを固定する固定用孔66は、リアハウジング20に対する固定スクロール12の位置決めによって形成される。すなわち、ハウジング壁62aには、固定用孔66の一部を構成するハウジング側円弧部66aが設けられる。製造時には、このハウジング側円弧部66aに枠体64bが先に装着される。一方、固定スクロール壁62bには、固定用孔66の他部を構成する固定スクロール側円弧部66bが設けられる。リアハウジング20に対する固定スクロール12の位置決めに基づき、ハウジング側円弧部66aと固定スクロール側円弧部66bとが合わせられて環状の固定用孔66が形成される。固定用孔66は、枠体64bを離脱不能に固定する。
リアハウジング20の第2貯油室60は、フィルタ64を介して第1貯油室58から流入した潤滑油を一時的に貯留すると共に、固定スクロール12に設けられた潤滑油戻し機構70に潤滑油を移動させる。潤滑油戻し機構70は、圧縮前の空間16aに連通する連通孔72と、連通孔72に挿入されることで貯油室56と圧縮前の空間16aとを連通する流路形成ピン74と、を含んで構成される。
連通孔72は、固定スクロール12の固定側渦巻壁12bの外周部に連設される膨出壁12c内において、矢印A方向に延在するように設けられる。すなわち連通孔72は、固定スクロール12の外周部において当該固定スクロール12の軸線に対して平行な軸線を有するように形成される。この連通孔72は、矢印A1側から矢印A2側に向かって順に、小孔72a、中孔72b、大孔72cを有する。
小孔72aは、矢印A1側の端部がハウジング16の空間16aに連通する一方で、矢印A2側の端部が中孔72bに連通している。小孔72aは、潤滑油戻し機構70において空間16aに潤滑油を供給する部分を構成する。小孔72aの軸心は、中孔72bの軸心に対して径方向に若干ずれている。
中孔72bは、小孔72aよりも大径に形成され、矢印A方向に沿って長く延在している。中孔72bの矢印A1側の端部は、テーパ状に形成され、このテーパ面に小孔72aが連通している。中孔72bの矢印A2側の端部は大孔72cに連通している。中孔72bは、流路形成ピン74が挿入されることで、中孔72bの内周面と流路形成ピン74の外周面との間に潤滑油の流路を形成する。
大孔72cは、中孔72bよりも大径に形成されている。大孔72cの軸心と中孔72bの軸心は互いに一致している。大孔72cの矢印A1側の端部は、中孔72bに向かって小径となるテーパ状に形成されている。大孔72cの矢印A2側の端部は、固定スクロール12の固定側基板部12aの背面側(矢印A2側)に開放している。
以上の連通孔72に挿入される流路形成ピン74は、矢印A1側から矢印A2側に向かって順に、胴部76及び頭部78を有する。胴部76と頭部78は、同じ材料により一体成形されている。
胴部76は、連通孔72の中孔72bと同じ円形状(直径)の外周面を有し、矢印A1側にテーパ状端部77を有する。胴部76の外周面には、連通孔72との間に潤滑油の流路を形成するための胴部側溝76aが設けられている。例えば、胴部側溝76aは、胴部76の軸心(矢印A方向)に沿って螺旋状に延在している。胴部側溝76aの矢印A1側の端部は、流路形成ピン74のテーパ状端部77に達している。なお、胴部側溝76aの形状は、特に限定されず、胴部76の軸心に対して平行な直線に形成されてもよい。
頭部78は、胴部76よりも大径に形成され、連通孔72の大孔72cと同じ円形状(直径)の外周面を有する。この頭部78の外周面は、頭部78の軸方向(矢印A方向)に沿って一定の直径で延在している。頭部78の矢印A1側の端部には、胴部76に向かって小径となる傾斜段差が形成されている。また、頭部78の外周面には、胴部側溝76aに連通する頭部側溝78aが設けられている。例えば、頭部側溝78aは、頭部78の外周面を周方向に延在する横溝78a1と、この横溝78a1に連通すると共に頭部78の軸心に対して平行に延在する縦溝78a2とを有する。
頭部78の矢印A2側の端面は、頭部78の軸心に直交する平坦状に形成されている。また、頭部78の軸心に沿った長さ(軸方向長さ)は、大孔72cの軸方向長さよりも長く設定されている。これにより、流路形成ピン74の頭部78は、固定スクロール12とリアハウジング20に亘って配置可能に構成される。
そのため、固定スクロール12の固定側基板部12aに対向するリアハウジング20の底壁36は、流路形成ピン74の頭部78(一端)が挿入される位置決め穴80を有する。すなわち、位置決め穴80と、連通孔72と、流路形成ピン74とは、リアハウジング20に対して固定スクロール12を位置決めする際の位置決め機構81を構成する。
位置決め穴80は、リアハウジング20の底壁36の外周部において当該リアハウジング20の軸線に対して平行な軸線を有し、また頭部78と同じ円形状(直径)の内周面を有する。換言すれば、位置決め穴80の断面形状は、連通孔72の大孔72cの断面形状に一致している。固定スクロール12とリアハウジング20の組立状態において、大孔72cと位置決め穴80とは互いに対向して連通し合う。そして、流路形成ピン74の頭部78が、大孔72cと位置決め穴80に亘って挿入される。なお、位置決め穴80は、流路形成ピン74の頭部78を挿入(圧入)し易くするために、大孔72cの直径よりも1.01~1.1倍程度大きい直径に形成されてもよい。
位置決め穴80を構成する底壁36の周壁は、流路形成ピン74の頭部78の挿入に伴って頭部78と嵌合する。位置決め穴80の底面は、位置決め穴80の軸心に直交する平坦面に形成されている。さらに、底壁36の矢印A1側の面からの位置決め穴80の深さ(軸方向長さ)は、例えば、頭部78の軸方向長さの1/4~3/4程度の範囲に設定されるとよく、本実施形態では頭部78の軸方向長さの1/2程度としている。
リアハウジング20の底壁36は、第2貯油室60と位置決め穴80との間に潤滑油戻し機構用隔壁82を備える。この潤滑油戻し機構用隔壁82は、第2貯油室60から位置決め穴80に潤滑油が移動可能な潤滑油通路82aを有する。潤滑油通路82aは、底壁36の矢印A1側の面を切り欠くことによって形成される。
ここで、流路形成ピン74の頭部78は、位置決め穴80に挿入及び嵌合された状態で、その横溝78a1が潤滑油通路82aに連通するように形成される。従って、第2貯油室60から潤滑油通路82aを通過した潤滑油は、横溝78a1を介して縦溝78a2に流れ、さらに縦溝78a2から胴部側溝76aに流通することができる。
本実施形態に係る圧縮機10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下その製造方法及び使用時の潤滑油の動作について説明する。
圧縮機10の製造方法では、射出成形、鋳造、鍛造、組立等の適宜の方法によって、圧縮機10の各部品(固定スクロール12、可動スクロール14、フロントハウジング18、リアハウジング20、流路形成ピン74等)が成形される。そして圧縮機10の製造方法では、各部品の用意後に、固定スクロール12をリアハウジング20に位置決めするために、図4Aに示すように、先に固定スクロール12に対して流路形成ピン74を挿入する挿入工程を行う。
この挿入工程において、作業者は、固定スクロール12の連通孔72に流路形成ピン74を挿入していく。流路形成ピン74の挿入は、頭部78が大孔72cに入り込むまで行う。これにより、固定スクロール12に対して頭部78が仮嵌合する。ただし、この挿入工程では、流路形成ピン74を連通孔72の奥まで挿入しなくてよく、固定スクロール12の矢印A2側に頭部78が大きく突出している状態でよい。流路形成ピン74の頭部78は、固定側基板部12aの矢印A2側から固定スクロール12の軸心に対して平行に突出する。
また圧縮機10の製造方法では、フィルタ64を仮固定するフィルタ装着工程を行う。このフィルタ装着工程において、作業者は、図4Bに示すように、リアハウジング20の底壁36に設けられたハウジング側円弧部66a(固定用孔66の一部)にフィルタ64を挿入して、リアハウジング20にフィルタ64を仮固定する。
そして圧縮機10の製造方法では、挿入工程及びフィルタ装着工程後に、リアハウジング20に対して固定スクロール12を位置決めする位置決め工程を行う。位置決め工程において、作業者は、リアハウジング20に対し固定スクロール12を周方向に相対回転させて、突出している流路形成ピン74の頭部78と、底壁36の位置決め穴80とが同じ周方向位置(位相)となるように位置合わせをする。周方向の相対回転時に、作業者は、位置決め穴80への頭部78の入り込みを視覚的又は触覚的に認識することができる。この流路形成ピン74と位置決め穴80の位置合わせによって、固定スクロール側円弧部66bもハウジング側円弧部66aの対向位置に配置される。
位置合わせ後に、作業者は、リアハウジング20のリア側空間20aに固定スクロール12を挿入していくことで、流路形成ピン74の頭部78を位置決め穴80に差し込む。この際、固定スクロール12に仮嵌合された頭部78は、位置決め穴80の底部に達するまで圧入される。これにより、リアハウジング20と頭部78とが強固に嵌合する。位置決め穴80の底面に頭部78の端面が接触した段階では、流路形成ピン74の頭部側溝78aとリアハウジング20の潤滑油通路82aが対向し合う。
また、頭部78の端面が位置決め穴80の底部に当たった後は、頭部78が固定された流路形成ピン74が連通孔72の奥側に向かって押し込まれる。そして、リアハウジング20の底壁36に達するまで固定スクロール12を挿入することで、固定スクロール12とリアハウジング20の位置決めがなされる。この位置決め状態において、ハウジング側円弧部66aと固定スクロール側円弧部66bが固定用孔66を形成してフィルタ64を固定する。
位置決め工程後、圧縮機10の製造方法では、固定スクロール12とリアハウジング20を固定する固定工程を行う。この固定工程において、作業者は、リアハウジング20の矢印A2側から複数の締結孔36aを通して複数の雌ネジ部12a2の各々に、締結ボルト46を螺合することで、固定スクロール12とリアハウジング20を連結する(図1参照)。
そして、固定工程後は、別工程において可動スクロール14を組み付けたフロントハウジング18と、固定スクロール12を固定したリアハウジング20を連結するハウジング形成工程を行う。以上の各工程を経ることで、圧縮機10が完成する。
以上のように組み立てられた圧縮機10は、図1に示すように、回転駆動源の回転力に基づき回転シャフト24が回転すると、クランクピン24cを介してブッシュ26が回転する。ブッシュ26はオルダムリング42により自転が規制されており、ブッシュ26に連結された可動スクロール14は、自転せずに固定スクロール12に対して旋回する。吸入ポート38から供給されたガス(冷媒)は、ハウジング16内において潤滑油と共にガス圧縮室44に導入される。そして、可動スクロール14の可動側基板部14aが固定側渦巻壁12bに対して接触しながら旋回することで、ガス圧縮室44内のガスを圧縮する。
ガス圧縮室44の圧縮ガスは、導出孔12a1から凹部12a3に導出され、さらに導入孔54aを介して分離機構50の分離室52に移動する。そして分離室52において、圧縮ガスと潤滑油の分離がなされる。潤滑油が分離した圧縮ガスは吐出ポート40から吐出される一方で、潤滑油は、分離室52から第1貯油室58に移動する。
図3に示すように、第1貯油室58に移動した潤滑油は、さらにフィルタ64を通って第2貯油室60に移動する。フィルタ64の通過時に潤滑油から異物が除去される。第2貯油室60に移動した潤滑油は、潤滑油通路82aを通って位置決め穴80に流入する。そして、潤滑油は、位置決め穴80の流路形成ピン74に形成された溝(頭部側溝78a、胴部側溝76a)に沿って流動し、最終的に連通孔72の小孔72aを介してハウジング16内の空間16aに供給される。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、発明の要旨に沿って種々の改変が可能である。一例として、連通孔72と流路形成ピン74とで構成される潤滑油の流路は、任意に設計してよく、例えば流路形成ピン74の内部を通して潤滑油を導く構成でもよい。或いは潤滑油戻し機構70は、流路形成ピン74の外周面を平滑面とする一方で、連通孔72の内周面に溝を形成した構成でもよい。
また、圧縮機10の製造方法は、挿入工程における流路形成ピン74の挿入対象がリアハウジング20であってもよい。すなわち圧縮機10の製造方法は、先にリアハウジング20の位置決め穴80に流路形成ピン74を挿入及び固定し、その後に底壁36から突出している流路形成ピン74を固定スクロール12の連通孔72に差し込むことで位置決めを行ってもよい。
上記の実施形態から把握し得る技術的思想及び効果について以下に記載する。
本発明の第1の態様に係る圧縮機10は、ハウジング16と、ハウジング16内に固定される固定スクロール12と、ハウジング16の固定スクロール12が挿入される際の挿入方向奥側の壁部(底壁36)に設けられ、当該ハウジング16内で圧縮した流体と潤滑油とを分離する分離機構50と、分離機構50により分離した潤滑油を圧縮前の空間16aに戻す潤滑油戻し機構70と、を備え、潤滑油戻し機構70は、固定スクロール12に形成され圧縮前の空間16aに連通する連通孔72と、連通孔72に挿入され、分離機構50により分離した潤滑油が流入する貯油室56と圧縮前の空間16aとを連通する流路形成ピン74と、を有し、ハウジング16の壁部は、連通孔72の対向位置に位置決め穴80を有し、流路形成ピン74の一端が位置決め穴80に挿入されており、流路形成ピン74、連通孔72及び位置決め穴80により、固定スクロール12をハウジング16に対して位置決めする位置決め機構81が構成されている。
上記の圧縮機10は、位置決め機構81(流路形成ピン74、連通孔72、位置決め穴80)によって、ハウジング16に対して固定スクロール12を良好に位置決めすることができる。特に、連通孔72及び流路形成ピン74は、潤滑油戻し機構70を構成するために設けられるものであるため、位置決め専用のピン及び穴を別に用意する必要がなくなる。従って、圧縮機10は、部品点数や作業工数を削減することができ、結果的に、製造コストを大幅に低減することが可能となる。
また、分離機構50と潤滑油戻し機構70との間には、貯油室56として分離機構50に連通する第1貯油室58と、潤滑油戻し機構70に連通する第2貯油室60と、が設けられ、第1貯油室58と第2貯油室60は、貯油室用隔壁62を介して隔てられており、貯油室用隔壁62は、第1貯油室58から第2貯油室60に潤滑油が移動する際に当該潤滑油をろ過するフィルタ64を備える。これにより、圧縮機10は、潤滑油戻し機構70内にフィルタ64を設ける必要がなくなり、フィルタ64を容易に設置することができる。さらに、フィルタ64は、潤滑油戻し機構70の構造に制限を受けないので、形状やサイズ等の設計自由度が向上する。
また、ハウジング16の一部と固定スクロール12の一部とにより、貯油室用隔壁62にフィルタ64を固定する固定用孔66が形成されている。これにより、圧縮機10は、固定スクロール12とハウジング16の位置決め及び固定に伴って、フィルタ64を固定用孔66に簡単に固定することができる。しかも貯油室用隔壁62への孔開け加工が不要となるので、製造時の作業工数も一層削減される。
また、ハウジング16は、貯油室56と位置決め穴80の間に潤滑油戻し機構用隔壁82を備え、潤滑油戻し機構用隔壁82は、貯油室56から位置決め穴80に潤滑油が移動可能な潤滑油通路82aを有する。これにより、圧縮機10は、潤滑油通路82aを介して、位置決め穴80に挿入された流路形成ピン74に潤滑油を良好に移動させることができる。
また、位置決め穴80は、ハウジング16の壁部(底壁36)の外周部において当該ハウジング16の軸線に対し平行な軸線を有するように形成され、連通孔72は、固定スクロール12の外周部において当該固定スクロール12の軸線に対して平行な軸線を有するように形成され、流路形成ピン74は、流路形成ピン74の一端を有する頭部78を備え、頭部78は、位置決め穴80と連通孔72に亘って挿入される。このように位置決め穴80と連通孔72に亘って挿入される流路形成ピン74により、位置決め機構81は、固定スクロール12とハウジング16の相対位置を精度よくガイドすることができる。
また、本発明の第2の態様は、ハウジング16と、ハウジング16内に固定される固定スクロール12と、ハウジング16の固定スクロール12が挿入される際の挿入方向奥側の壁部(底壁36)に設けられ、当該ハウジング16内で圧縮した流体と潤滑油とを分離する分離機構50と、分離機構50により分離した潤滑油を圧縮前の空間16aに戻す潤滑油戻し機構70と、を備える圧縮機10の製造方法であって、潤滑油戻し機構70は、固定スクロール12に形成され圧縮前の空間16aに連通する連通孔72と、連通孔72に挿入され、分離機構50により分離した潤滑油が流入する貯油室56と圧縮前の空間16aとを連通する流路形成ピン74と、を有し、ハウジング16の壁部は、連通孔72の対向位置に位置決め穴80を有し、製造方法は、連通孔72に流路形成ピン74を挿入する挿入工程と、連通孔72から突出している流路形成ピン74の一端を、ハウジング16の位置決め穴80に挿入することで、ハウジング16に対して固定スクロール12を位置決めする位置決め工程と、を含む。これにより、圧縮機10の製造方法は、部品点数や作業工数を削減しつつ、ハウジング16に対して固定スクロール12を良好に位置決めすることができる。
10…圧縮機 12…固定スクロール
16…ハウジング 16a…空間
20…リアハウジング 36…底壁
50…分離機構 56…貯油室
58…第1貯油室 60…第2貯油室
62…貯油室用隔壁 64…フィルタ
70…潤滑油戻し機構 72…連通孔
74…流路形成ピン 78…頭部
80…位置決め穴 81…位置決め機構
82…潤滑油戻し機構用隔壁 82a…潤滑油通路

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に固定される固定スクロールと、
    前記ハウジングの前記固定スクロールが挿入される際の挿入方向奥側の壁部に設けられ、当該ハウジング内で圧縮した流体と潤滑油とを分離する分離機構と、
    前記分離機構により分離した前記潤滑油を圧縮前の空間に戻す潤滑油戻し機構と、を備え、
    前記潤滑油戻し機構は、前記固定スクロールに形成され前記圧縮前の空間に連通する連通孔と、前記連通孔に挿入され、前記分離機構により分離した前記潤滑油が流入する貯油室と前記圧縮前の空間とを連通する流路形成ピンと、を有し、
    前記ハウジングの前記壁部は、前記連通孔の対向位置に位置決め穴を有し、
    前記流路形成ピンの一端が前記位置決め穴に挿入されており、
    前記流路形成ピン、前記連通孔及び前記位置決め穴により、前記固定スクロールを前記ハウジングに対して位置決めする位置決め機構が構成されている
    圧縮機。
  2. 請求項1記載の圧縮機において、
    前記分離機構と前記潤滑油戻し機構との間には、前記貯油室として前記分離機構に連通する第1貯油室と、前記潤滑油戻し機構に連通する第2貯油室と、が設けられ、
    前記第1貯油室と前記第2貯油室は、貯油室用隔壁を介して隔てられており、
    前記貯油室用隔壁は、前記第1貯油室から前記第2貯油室に前記潤滑油が移動する際に当該潤滑油をろ過するフィルタを備える
    圧縮機。
  3. 請求項2記載の圧縮機において、
    前記ハウジングの一部と前記固定スクロールの一部とにより、前記貯油室用隔壁に前記フィルタを固定する固定用孔が形成されている
    圧縮機。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の圧縮機において、
    前記ハウジングは、前記貯油室と前記位置決め穴の間に潤滑油戻し機構用隔壁を備え、
    前記潤滑油戻し機構用隔壁は、前記貯油室から前記位置決め穴に前記潤滑油が移動可能な潤滑油通路を有する
    圧縮機。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の圧縮機において、
    前記位置決め穴は、前記ハウジングの前記壁部の外周部において当該ハウジングの軸線に対し平行な軸線を有するように形成され、
    前記連通孔は、前記固定スクロールの外周部において当該固定スクロールの軸線に対して平行な軸線を有するように形成され、
    前記流路形成ピンは、前記流路形成ピンの前記一端を有する頭部を備え、
    前記頭部は、前記位置決め穴と前記連通孔に亘って挿入される
    圧縮機。
  6. ハウジングと、
    前記ハウジング内に固定される固定スクロールと、
    前記ハウジングの前記固定スクロールが挿入される際の挿入方向奥側の壁部に設けられ、当該ハウジング内で圧縮した流体と潤滑油とを分離する分離機構と、
    前記分離機構により分離した前記潤滑油を圧縮前の空間に戻す潤滑油戻し機構と、を備える圧縮機の製造方法であって、
    前記潤滑油戻し機構は、前記固定スクロールに形成され前記圧縮前の空間に連通する連通孔と、前記連通孔に挿入され、前記分離機構により分離した前記潤滑油が流入する貯油室と前記圧縮前の空間とを連通する流路形成ピンと、を有し、
    前記ハウジングの前記壁部は、前記連通孔の対向位置に位置決め穴を有し、
    前記製造方法は、
    前記連通孔に前記流路形成ピンを挿入する挿入工程と、
    前記連通孔から突出している前記流路形成ピンの一端を、前記ハウジングの前記位置決め穴に挿入することで、前記ハウジングに対して前記固定スクロールを位置決めする位置決め工程と、を含む
    圧縮機の製造方法。
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