JP2022052280A - オプチカルタイムドメインリフレクトメータ及び光パルスを用いる光ファイバの試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】分布帰還型レーザ(DFB-LD)を用いてもノイズを低減させ、精度よく被測定光ファイバの距離に対する損失分布を得ることができるオプチカルタイムドメインリフレクトメータ及び光パルスを用いる光ファイバの試験方法を提供する。
【解決手段】DFB-LD101が、被測定光ファイバ2に入射させる光パルスを出射する。受光部106が、被測定光ファイバ2から戻ってくる光パルスの戻り光を受光する。信号処理部108が、受光部106から出力される電気信号に基づいて被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布を求める。メディアンフィルタ処理部109が、被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布にメディアンフィルタ処理を行う。
【選択図】図1
【解決手段】DFB-LD101が、被測定光ファイバ2に入射させる光パルスを出射する。受光部106が、被測定光ファイバ2から戻ってくる光パルスの戻り光を受光する。信号処理部108が、受光部106から出力される電気信号に基づいて被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布を求める。メディアンフィルタ処理部109が、被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布にメディアンフィルタ処理を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、オプチカルタイムドメインリフレクトメータ及び光パルスを用いる光ファイバの試験方法、に関する。
上述したオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(以下、OTDR)は、被測定光ファイバへ光パルスを入射し、この光ファイバから戻ってくる後方散乱光等の戻り光の分布波形を、被測定光ファイバの距離に対する損失分布として求める装置である。上記戻り光は、受光器により受光されて電気信号(出力信号)に変換される。
また、受光器によって変換された電気信号に、ノイズを低減させるために平均化フィルタ処理を行い、平均化フィルタ処理が行われた電気信号に基づいて戻り光の分布波形を求める技術が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、光パルスを入射するための光源として、DFB-LD(Distributed feedback laser diode;分布帰還型レーザ)を用いると、上述したように平均化フィルタ処理を行っても、十分にノイズを低減することができず、正確に戻り光の分布波形を求めることができない、という問題があった。これは、波長が長くなるほど戻り光の受光レベルが低下する、もしくはDFB-LDの干渉性ノイズの影響により、S/N比が悪化するためである。
そこで、光パルスの幅を広げて、戻り光の受光レベルを高めることが考えられる。しかしながら、光パルスの幅を広げると、ダイナミックレンジは拡大するが、デッドゾーンが広くなる、という問題があった。また、平均化フィルタ処理の平均時間を増やすことで、ダイナミックレンジを拡大することも考えられる。しかしながら、上記OTDRでは、デッドゾーンを解消するためにダミーファイバが内蔵されることがある。そして、測定前に、ダミーファイバと、被測定ファイバと、損失差に基づいて、両ファイバの接続の良否を判定するコネクションチェックが行われている。このコネクションチェックでは接続の良否をリアルタイムに表示しているため、上述したように平均時間を増やすと、更新頻度が低下するため、ユーザビリティが低下する、という問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、分布帰還型レーザを用いてもノイズを低減させ、精度よく被測定光ファイバの距離に対する損失分布を得ることができるオプチカルタイムドメインリフレクトメータ及び光パルスを用いる光ファイバの試験方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るオプチカルタイムドメインリフレクトメータ及び光パルスを用いる光ファイバの試験方法は、下記[1]~[5]を特徴としている。
[1]
被測定光ファイバ(2)に入射させる光パルスを出射する分布帰還型レーザ(101)と、
前記被測定光ファイバ(2)から戻ってくる前記光パルスの戻り光を受光する受光部(106)と、
前記受光部(106)から出力される電気信号に基づいて前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求める信号処理部(108)と、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布にメディアンフィルタ処理を行うメディアンフィルタ処理部(109)と、を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)であること。
[2]
[1]に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記分布帰還型レーザ(101)の波長は、1650nm以上である、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)であること。
[3]
[1]に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布に平均化フィルタ処理を行う平均化フィルタ処理部(112)と、
前記メディアンフィルタ処理部(109)及び前記平均化フィルタ処理部(112)の何れか一方を選択して、選択した一方に処理を実行させる切替部(113)と、を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)であること。
[4]
[1]~[3]何れか1項に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記分布帰還型レーザ(101)と前記被測定光ファイバ(2)との間にダミーファイバ(104)が接続され、
前記信号処理部(108)は、前記受光部(106)から出力される電気信号に基づいて前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求め、
前記メディアンフィルタ処理が行われた前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布から前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の損失差を求め、求めた損失差に基づいて前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の接続の良否を判定する判定部(110)を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)であること。
[5]
被測定光ファイバ(2)に分布帰還型レーザ(101)からの光パルスを入射させるステップと、
前記被測定光ファイバ(2)から戻ってくる前記光パルスの戻り光を受光部(106)により受光するステップと、
前記受光部(106)から出力される電気信号から前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求めるステップと、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布にメディアンフィルタ処理を行うステップと、を備えた、
光パルスを用いる光ファイバの試験方法であること。
[1]
被測定光ファイバ(2)に入射させる光パルスを出射する分布帰還型レーザ(101)と、
前記被測定光ファイバ(2)から戻ってくる前記光パルスの戻り光を受光する受光部(106)と、
前記受光部(106)から出力される電気信号に基づいて前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求める信号処理部(108)と、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布にメディアンフィルタ処理を行うメディアンフィルタ処理部(109)と、を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)であること。
[2]
[1]に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記分布帰還型レーザ(101)の波長は、1650nm以上である、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)であること。
[3]
[1]に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布に平均化フィルタ処理を行う平均化フィルタ処理部(112)と、
前記メディアンフィルタ処理部(109)及び前記平均化フィルタ処理部(112)の何れか一方を選択して、選択した一方に処理を実行させる切替部(113)と、を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)であること。
[4]
[1]~[3]何れか1項に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記分布帰還型レーザ(101)と前記被測定光ファイバ(2)との間にダミーファイバ(104)が接続され、
前記信号処理部(108)は、前記受光部(106)から出力される電気信号に基づいて前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求め、
前記メディアンフィルタ処理が行われた前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布から前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の損失差を求め、求めた損失差に基づいて前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の接続の良否を判定する判定部(110)を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)であること。
[5]
被測定光ファイバ(2)に分布帰還型レーザ(101)からの光パルスを入射させるステップと、
前記被測定光ファイバ(2)から戻ってくる前記光パルスの戻り光を受光部(106)により受光するステップと、
前記受光部(106)から出力される電気信号から前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求めるステップと、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布にメディアンフィルタ処理を行うステップと、を備えた、
光パルスを用いる光ファイバの試験方法であること。
上記[1]及び[5]の構成のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ及び光パルスを用いる光ファイバの試験方法によれば、ノイズを低減するためにメディアンフィルタ処理を行う。これにより、分布帰還型レーザを用いてもノイズを十分に低減させ、精度よく被測定光ファイバの距離に対する損失分布を得ることができる。
上記[2]の構成のオプチカルタイムドメインリフレクトメータによれば、1650nm以上の分布帰還型レーザを用いてもノイズを十分に低減させ、精度よく被測定光ファイバの距離に対する損失分布を得ることができる。
上記[3]の構成のオプチカルタイムドメインリフレクトメータによれば、メディアンフィルタ処理及び平均化フィルタ処理の何れか一方を選択することができる。これにより、分布帰還型レーザの波長が短く、ノイズが大きくない場合は処理時間の短い平均化フィルタ処理を用い、分布帰還型レーザの波長が長く、ノイズが大きい場合はメディアンフィルタ処理を用いることができる。
上記[4]の構成のオプチカルタイムドメインリフレクトメータによれば、精度よく接続の良否を判定することができる。
本発明によれば、分布帰還型レーザを用いてもノイズを十分に低減させ、精度よく被測定光ファイバの距離に対する損失分布を得ることができるオプチカルタイムドメインリフレクトメータ及び光パルスを用いる光ファイバの試験方法を提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
まず、図1に示すように、本実施形態のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(OTDR)1は、DFB-LD(分布帰還型レーザ)101と、タイミング発生部102と、駆動回路103と、ダミーファイバ104と、光方向性結合部105と、受光部106と、増幅部107と、信号処理部108と、メディアンフィルタ処理部109と、判定部110と、表示部111と、を備えている。
DFB-LD101は、被測定光ファイバ2に入射させる光パルスを出射する。本実施形態では、被測定光ファイバ2は150mより長く設けられている。また、DFB-LD101は、回折格子を設けた半導体レーザであり、単一波長の光パルスを出射する。本実施形態のDFB-LD101は、1650nm以上の波長で発光する。タイミング発生部102は、タイミング信号を出力する。駆動回路103は、タイミング信号に従ってDFB-LD101を駆動し、DFB-LD101から光パルスを出射させる。
ダミーファイバ104は、DFB-LD101と、被測定光ファイバ2と、の間に設けられている。本実施形態では、ダミーファイバ104の長さは20mである。ダミーファイバ104は、OTDR1に内蔵され、一端が光方向性結合部105を介してDFB-LD101に接続され、他端が外付けのダミーファイバ3を介して被測定光ファイバ2に接続されている。なお、本実施形態では、外付けのダミーファイバ3の長さは20mである。
光方向性結合部105は、DFB-LD101と、ダミーファイバ104と、の間に設けられている。光方向性結合部105は、DFB-LD101からダミーファイバ104や被測定光ファイバ2に向かう光パルスと、ダミーファイバ104や被測定光ファイバ2から戻ってくる光パルスの後方散乱光や反射光などの戻り光と、を分離する。分離された戻り光は、受光部106へ送られる。
受光部106は、ダミーファイバ104や被測定光ファイバ2から戻ってくる戻り光を受光して、電気信号に変換する。増幅部107は、受光部106から出力される電気信号を増幅する。
信号処理部108は、受光部106から出力される電気信号に基づいて戻り光の強度の時間変化を、ダミーファイバ104、3及び被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布として求める。信号処理部108は、アナログ/デジタル(A/D)変換部108Aと、平均化処理部108Bと、対数変換部108Cと、を有している。
A/D変換部108Aは、増幅部107で増幅されたアナログの電気信号をA/D変換する。信号処理部108は、タイミング発生部102から発生するタイミング信号に同期して、一定周期で電気信号をサンプリングすることにより、戻り光の強度の時間変化を求める。平均化処理部108Bは、この光パルス入射・電気信号のサンプリングを所定回数繰り返し、収集した所定回数分の電気信号のサンプリングデータを平均化する。
対数変換部108Cは、平均化処理された戻り光の強度の時間変化、即ちダミーファイバ104及び被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布を対数変換し、ダミーファイバ104及び被測定光ファイバの距離に対する損失分布のログ波形を取得する。メディアンフィルタ処理部109は、このログ波形にメディアンフィルタ処理を行う。メディアンフィルタ処理は、フィルタ窓内の中央値を出力する処理である。
判定部110は、上記メディアンフィルタ処理が行われた損失分布のログ波形に基づいて、ダミーファイバ104及び被測定光ファイバ2の損失差を求め、求めた損失差に基づいてダミーファイバ104及び被測定光ファイバ2の接続の良否を判定するコネクションチェックを行う。表示部111は、メディアンフィルタ処理が行われたログ波形を表示すると共に、コネクションチェックの結果を表示する。
上述した実施形態によれば、ノイズを低減するためにメディアンフィルタ処理を行う。これにより、DFB-LD101を用いてもノイズを十分に低減させ、精度よく被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布を得ることができる。
上述した実施形態によれば、1650nm以上のDFB-LD101を用いてもノイズを十分に低減させ、精度よくかつ迅速に被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布を得ることができる。
上述した実施形態によれば、判定部110が、メディアンフィルタ処理が行われたダミーファイバ104及び被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布に基づいて、ダミーファイバ104及び被測定光ファイバ2との接続の良否を判定する。これにより、精度よく接続の良否を判定することができる。
次に、本発明者らは、本実施形態の効果を確認すべく、後述する従来品A~C、本発明品D、Eを作成し、作成した従来品A~C、本発明品D、Eを用いてダミーファイバ104及び被測定光ファイバ2の距離に対する損失分布を測定した。結果を図2~図4に示す。
上記従来品Aは、図1に示す本発明品D、Eからメディアンフィルタ処理部109を取り除いたOTDRであり、メディアンフィルタ処理を行わない。また、従来品B、Cは、図1に示す本発明品D、Eのメディアンフィルタ処理部109に代えて平均化フィルタ処理を行う平均化フィルタ処理部を設けたOTDRである。従来品Bは、信号処理部108から出力された損失分布のログ波形のまま平均化フィルタ処理を行う。従来品Cは、信号処理部108から出力された損失分布のログ波形をリニア波形に変換し、変換したリニア波形に平均化フィルタ処理を行った後、ログ波形に戻している。本発明品Dは、上述したように信号処理部108が出力するログ波形に対してメディアンフィルタ処理を行う。本発明品Eは、他の実施形態であり、信号処理部108が出力するログ波形をリニア波形に変換し、変換したリニア波形にメディアンフィルタ処理を行った後、ログ波形に戻す。
図2に示すように、フィルタ処理を行わない従来品Aでは干渉性ノイズの影響が大きく、精度よく損失分布を求めることができない。また、図3に示すように、ログ波形に平均化フィルタ処理を行う従来品Bは、従来品Aよりも干渉波ノイズの影響は小さくできるが、干渉波ノイズの影響を十分に抑えているとは言えず、精度よく損失分布を求めることができない。
また、図4に示すように、ログ波形をリニア波形に変換して平均化フィルタ処理を行った後、ログ波形に戻す従来品Cは、従来品A、Bよりも干渉波ノイズの影響を小さくすることができ、精度よく損失分布を求めることができる。しかしながら、従来品Cは、ログ波形をリニア波形に変換し、再びログ波形に戻す必要があり、処理時間が長くなる。
また、図4に示すように、リニア波形にメディアンフィルタ処理を行う本発明品D及びログ波形にメディアンフィルタ処理を行う本発明品Eは、従来品Cと同等の精度の損失分布を求めることができることが分かる。特に、本発明品Dは、リニア波形にメディアンフィルタ処理を行っているため、ログ波形からリニア波形への変換、リニア波形からログ波形への変換を行わないで済み、迅速に損失分布を求めることができる。これにより、判定部110が行うコネクションチェックの更新時間を短くすることができユーザビリティを向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態によれば、メディアンフィルタ処理のみを行っていたが、これに限ったものではない。例えば、DFB-LD101の波長を切り替えることができる場合、図5に示すようにOTDR1を構成してもよい。DFB-LD101は、例えば、波長が850nm、1300nm、1310nm、1490nm、1550nm、1625nm、1650nmの複数種類設けられている。同図に示すように、OTDR1は、信号処理部108から出力されるログ波形に平均化フィルタ処理を行う平均化フィルタ処理部112と、メディアンフィルタ処理部109及び平均化フィルタ処理部112の何れか一方を選択して、選択した一方に処理を実行させる切替部113と、を備えてもよい。
切替部113は、DFB-LD101の波長が短い場合(1650nm以外(850、1300、1310、1490、1550、1625nm)に切り替えられている場合)、平均化フィルタ処理部112を選択する。上記メディアンフィルタ処理と平均化フィルタ処理とを比較すると、平均化フィルタ処理の方が、メディアンフィルタ処理よりも処理時間を短くできる。DFB-LD101の波長が短い場合、ノイズが大きくないため、平均化フィルタ処理でも十分にノイズの影響を低減できる。
切替部113は、DFB-LD101の波長が長い場合(1650nmに切り替えられている場合)、メディアンフィルタ処理部109を選択する。これにより、DFB-LD101の波長が長く、ノイズが大きい場合はメディアンフィルタ処理を用いることができる。
1 OTDR(オプチカルタイムドメインリフレクトメータ)
2 被測定光ファイバ
101 DFB-LD(分布帰還型レーザ)
106 受光部
108 信号処理部
109 メディアンフィルタ処理部
104 ダミーファイバ
110 判定部
112 平均化フィルタ処理部
113 切替部
2 被測定光ファイバ
101 DFB-LD(分布帰還型レーザ)
106 受光部
108 信号処理部
109 メディアンフィルタ処理部
104 ダミーファイバ
110 判定部
112 平均化フィルタ処理部
113 切替部
Claims (5)
- 被測定光ファイバ(2)に入射させる光パルスを出射する分布帰還型レーザ(101)と、
前記被測定光ファイバ(2)から戻ってくる前記光パルスの戻り光を受光する受光部(106)と、
前記受光部(106)から出力される電気信号に基づいて前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求める信号処理部(108)と、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布にメディアンフィルタ処理を行うメディアンフィルタ処理部(109)と、を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)。 - 請求項1に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記分布帰還型レーザ(101)の波長は、1650nm以上である、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)。 - 請求項1に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布に平均化フィルタ処理を行う平均化フィルタ処理部(112)と、
前記メディアンフィルタ処理部(109)及び前記平均化フィルタ処理部(112)の何れか一方を選択して、選択した一方に処理を実行させる切替部(113)と、を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)。 - 請求項1~3何れか1項に記載のオプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)において、
前記分布帰還型レーザ(101)と前記被測定光ファイバ(2)との間にダミーファイバ(104)が接続され、
前記信号処理部(108)は、前記受光部(106)から出力される電気信号に基づいて前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求め、
前記メディアンフィルタ処理が行われた前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布から前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の損失差を求め、求めた損失差に基づいて前記ダミーファイバ(104)及び前記被測定光ファイバ(2)の接続の良否を判定する判定部(110)を備えた、
オプチカルタイムドメインリフレクトメータ(1)。 - 被測定光ファイバ(2)に分布帰還型レーザ(101)からの光パルスを入射させるステップと、
前記被測定光ファイバ(2)から戻ってくる前記光パルスの戻り光を受光部(106)により受光するステップと、
前記受光部(106)から出力される電気信号から前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布を求めるステップと、
前記被測定光ファイバ(2)の距離に対する損失分布にメディアンフィルタ処理を行うステップと、を備えた、
光パルスを用いる光ファイバの試験方法。
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