JP2022052028A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷処理を実行する際に、コントローラの処理負荷の増加に伴う、印刷処理のアウトプットに対する悪影響を抑制する。【解決手段】印刷装置10は、印刷エンジン17と、印刷ジョブからラスタデータを作成し、作成されたラスタデータに基づいて印刷エンジン17に印刷処理を実行させる第1コントローラ11と、を備えている。第1コントローラ11は、印刷ジョブに含まれるジョブ制御コマンドを解析する解析処理を行うプロセッサコアである第1コア20と、PDLコマンドからラスタデータを作成するRIP処理を行うプロセッサコアである第2コア21と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷ジョブに基づいて、画像を印刷する技術に関する。
特許文献1には、印刷エンジンと、印刷エンジンに印刷処理を実行させるコントローラとを備える印刷装置が記載されている。具体的には、コントローラは、印刷ジョブに含まれるPDL(Page Description Languageの略称)コマンドを解析し、ラスタデータを作成する。コントローラは、作成されたラスタデータに基づいて、印刷エンジンにより画像を被印刷媒体に印刷させる。
印刷ジョブには、PDLコマンドに加えて、印刷ジョブを制御するための情報であるジョブ制御コマンドを含んでいる。そのため、コントローラは、印刷処理を実行する際に、ジョブ制御コマンドの解析結果に応じて、PDLコマンドからラスタデータを作成する。
特開2015-123712号公報
近年、印刷装置に対する要求が高くなっており、例えば、端末から印刷処理の実行指示を受けてから印刷処理を完了させるまでに要する時間を短縮することが求められている。一方で、印刷装置に求められる機能は多様化してきており、これら機能を実現するために、印刷ジョブのデータ量が増加している。このため、印刷処理において、コントローラの処理負荷が高くなることが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、印刷処理を実行する際に、コントローラの処理負荷の増加に伴う、印刷処理のアウトプットに対する悪影響を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る印刷装置は、印刷エンジンと、印刷ジョブからラスタデータを作成し、作成されたラスタデータに基づいて印刷エンジンに印刷処理を実行させるコントローラと、を備えている。印刷ジョブは、当該印刷ジョブを制御するためのコマンドであるジョブ制御コマンドと、ラスタデータを作成するためのコマンドであるPDLコマンドとを含むデータである。コントローラは、印刷処理において、印刷ジョブに含まれるジョブ制御コマンドを解析する解析処理を行うプロセッサコアである第1コアと、PDLコマンドからラスタデータを作成するRIP処理を行うプロセッサコアである第2コアと、を有している。
上記構成では、コントローラは印刷処理を実行する際に、第1コアにより、印刷ジョブに含まれるジョブ制御コマンドを解析する解析処理を行い、第2コアにより、PDLコマンドからラスタデータを作成するRIP処理を行う。これにより、印刷処理のうち、ジョブ制御コマンドの解析と、PDLコマンドからラスタデータを作成する処理とを、異なるプロセッサコアにより実行することができるため、各処理を1つのプロセッサコアにより実行する場合と比べて、1つのプロセッサコアの処理負荷を分散させることができる。その結果、コントローラの処理負荷に伴う、印刷処理のアウトプットに対する悪影響を抑制することができる。
本発明によれば、印刷処理を実行する際に、コントローラの処理負荷の増加に伴う印刷処理のアウトプットに対する悪影響を抑制することができる。
印刷システムの構成図。 印刷ジョブを説明する図。 第1コアにより実行される各処理の手順を説明する図。 図3のS11で実行される処理の手順を説明するフローチャート。 第2コアにより実行される処理の手順を説明するフローチャート。 図5のS63での処理の詳細な手順を説明するフローチャート。 第2実施形態に係る図3のS11で実行される処理の手順を説明するフローチャート。 図7のS83で実行される処理の手順を説明するフローチャート。
(第1実施形態)
図1に示す印刷システム100は、印刷装置10と、端末30とを備えている。印刷装置10と、端末30とはネットワーク200に接続されており、ネットワーク200を通じて通信可能である。ネットワーク200は、インターネットであってもよいし、LANであってもよいし、LANとインターネットとの組み合わせであってもよい。また、ネットワーク200は、有線の他、無線でもよいし有線と無線の組み合わせにより構成されていてもよい。具体的には、印刷装置10と端末30とは、ネットワークの一部を構成する不図示のルータとの間で無線により接続されている。
まずは、印刷装置10の構成を説明する。印刷装置10は、第1コントローラ11、第2コントローラ12、第3コントローラ13、メモリ14、通信IF15、ユーザIF16、印刷エンジン17、及びバス19を備えている。IFは、interfaceの略称である。
通信IF15は、所定の通信プロトコルに準拠して、印刷装置10をネットワーク200に接続する。ユーザIF16は、印刷装置10を直接操作するユーザと、印刷装置10との間に介在するインタフェースであり、例えば、タッチパネルや操作キーである。
印刷エンジン17は、シートやディスクなどの被記録媒体に画像を印刷する印刷処理を実行する。本実施形態では、印刷エンジン17の印刷方式としては、インクジェット方式や、電子写真方式などを採用することができる。印刷エンジン17は、記録剤を被記録媒体に印刷する画像形成機構、画像形成機構に対して被記録媒体を搬送する搬送機構を有している。画像形成機構には、記録剤を収容するカートリッジを有している。カートリッジは、ICチップを有しており、このICチップによりカートリッジの認証のための通信や、記録剤の残量の通知を、第3コントローラ13との間で実行することができる。搬送機構は、被記録媒体を給紙する給紙ローラや、給紙された被記録媒体を画像形成機構に向けて搬送する搬送ローラを有している。
第1コントローラ11は、印刷エンジン17に印刷処理を実行させる際、印刷ジョブJDからラスタデータを作成する。第1コントローラ11は、プロセッサコアとして、第1コア20と、第2コア21とを有するマルチコアCPUである。第1コア20と第2コア21とは、MCAPI(MultiCore Communications APIの略称)等の周知の手法によりプロセッサコア間で通信を行うことができる。本実施形態では、第2コア21のクロック周波数は、第1コア20のクロック周波数よりも高く、第2コア21は、第1コア20よりも負荷の高い処理を実行することができる。
第1コントローラ11は、第2コア21を、動作モードとスリープモードとの間で移行させることができる。ここで、スリープモードは、動作モードよりも消費電力が少ないモードである。具体的には、第1コントローラ11は、第2コア21を動作させない場合、第2コアを動作モードからスリープモードに移行させることで、第1コントローラ11の消費電力を低減することができる。
第2,第3コントローラ12,13は、1つのプロセッサコアを有しており、例えば、シングルコアCPUにより構成されている。第2コントローラ12と第3コントローラ13とは、第1コントローラ11が実行する処理以外の処理を実行する。具体的には、第2コントローラ12は、印刷エンジン17に印刷処理を実行させる際に、搬送機構が有するローラの回転駆動を制御することで、送り動作を実行させる。また、第2コントローラ12は、印刷処理の際、画像形成機構の各部の駆動を制御する。第3コントローラ13は、カートリッジが有するICチップとの間の通信や、不図示のLEDの点滅を制御する。
第2,第3コントローラ12,13が実行する処理は、第1コントローラ11が実行する処理よりも処理負荷が低い。言い換えると、第1コントローラ11は、第2,第3コントローラ12,13よりも処理負荷の高い処理を実行可能なコントローラである。
メモリ14は、RAM、ROM、SSD、HDD等が組み合わされて構成されている。各種プログラムの実行時に用いられる、第1~第3コントローラ11~13が備えるバッファも、メモリ14の一部とみなしてよい。なお、メモリ14は、第1~第3コントローラ11~13が読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。第1~第3コントローラ11~13が読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、ネットワーク200上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
本実施形態では、主に、プログラムに記述された命令に従った第1コントローラ11の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、第1コントローラ11の処理を表している。なお「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、第1コントローラ11が要求することなくデータを受信するという処理も、「第1コントローラ11がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コントローラに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
メモリ14は、データ記憶領域を備える。データ記憶領域は、プログラム等の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。印刷実行時において、メモリ14のデータ記憶領域には、端末30から送信された印刷ジョブJDが記憶される。図2に示すように印刷ジョブJDは、先頭から順に、ヘッダ領域H、ボディ領域B、フッタ領域Fにより構成されている。ヘッダ領域H及びフッタ領域Fは、印刷ジョブJDを制御するためのジョブ制御コマンドが記録される領域である。図2に示す印刷ジョブJDでは、ジョブ制御コマンドは、PJL(Printer Job Languageの略称)である。ボディ領域Bは、ページを描画するためのPDLコマンドが記録される領域である。
次に、端末30の構成を説明する。端末30は、不図示のCPU、メモリ、ユーザIF、ディスプレイ、ネットワークIFを備えている。端末30のメモリには、OSや、プリンタドライバが記憶されている。プリンタドライバは、不図示のアプリケーションにより作成された画像データから、ユーザからの操作指示に応じて、印刷ジョブJDを作成する。
次に、印刷処理を行う際の第1コントローラ11の処理の手順について、図面を参照しつつ説明を行う。図3,図4,図5のうち、図3,図4は、第1コア20により実行される処理であり、図3では、第1コア20による機能を、解析部22、ジョブ管理部23、パラメータ構築部24、印刷制御部25として示している。第1コントローラ11は、メモリ14に記憶された不図示のプログラムを実行することで、各部22,23,24,25の機能を実現する。図5は、第2コア21により実行される処理である。
図3のステップ10(以下、S10と記載する)では、解析部22は、端末30から送信された印刷ジョブJDを受信したか否かを判断する。解析部22は、印刷ジョブJDを受信した場合、S11に進み、受信した印刷ジョブJDに含まれるPJLコマンド及びPDLコマンドの解析と、解析結果の第2コア21への通知とを行う。なお、解析部22は、S10で、印刷ジョブJDを受信しない場合、待機する。
図4は、解析部22がS11で実行する処理の手順を詳細に示すフローチャートである。S30では、印刷ジョブJDに含まれるジョブ制御コマンドの種別を判定する。具体的には、印刷ジョブJDにおけるヘッダ領域Hを解析することで、ジョブ制御コマンドの種別を判定する。図2に示す印刷ジョブJDでは、コマンドの先頭に、「@PJL」のタグが記載されているため、解析部22は、ジョブ制御コマンドが、PJLであると判定し、S32に進む。一方、端末30から送信された印刷ジョブJDの先頭に、ヘッダ領域Hが含まれていない場合、解析部22は、ジョブ制御コマンドの種別を判定することができないため、S31を否定判定し、S39に進む。例えば、端末30から送信された印刷ジョブJDがPDLコマンドのみで構成されている場合、印刷ジョブJDの先頭にはヘッダ領域が含まれていない。
S31では、ジョブ制御コマンドが、PJLであれば、S32に進み、印刷ジョブJDの終端のコマンドを検出しているか否かを判断する。S32を最初に実行する場合、印刷ジョブJDの終端のコマンドまで解析が行われていないため、S32を否定判定し、S33に進む。
S33では、印刷ジョブJDにおいて、リードポインタで指定されたコマンドを解析する。リードポインタは、解析対象となるコマンドにおけるメモリ14上でのアドレスを指定する変数である。印刷ジョブJDのヘッダ領域Hを対象とする解析では、リードポインタで指定されたPJLコマンドを解析し、PJLコマンドに含まれるパラメータを、メモリ14に一時記憶する。PJLコマンドには、識別情報、印刷設定情報、及びエミュレーション種別を示すパラメータを含んでいる。本実施形態では、第1コア20がS33で実行する処理が解析処理の一例である。
識別情報は、印刷装置10を識別する情報であるデバイス名称、端末30のユーザを識別する情報であるログインユーザ名を含んでいる。印刷設定情報は、プリンタドライバにより印刷ジョブJDが作成された際に指定される情報であり、印刷ジョブJDの名称、印刷ジョブJDの作成日時、進展印刷の有無、カラー種別(例えば、カラー、モノクロ)、解像度、明るさ、印刷される文字の文字コードの種類、排出トレイの指定を含む。エミュレーション種別は、例えば、PostScript、PCL(Printer Control Languageの略称)、RTIFFがある。図2に示す印刷ジョブJDでは、ヘッダ領域Hに、「@PJL ENTER LANGUAGE = PCLXL」のPJLコマンドが含まれており、このコマンドから、エミュレーション種別「PCLXL」を判断することができる。本実施形態では、エミュレーション種別が、印刷ジョブの種別の一例である。
S34では、リードポインタを、メモリ14上で、現在のコマンドを指定する値から次のコマンドを指定する値に更新する。S35では、S33の解析により、ヘッダ領域Hの終端を示すコマンド「@PJL ENTER LANGUAGE PCLXL」を検出したか否かを判断する。S35を否定判定する場合、S32に戻る。
S35及びS32を否定判定し、S33,S34の処理を順次実行することで、リードポインタで指定されたコマンドが、ヘッダ領域Hの終端のコマンド「@PJL ENTER LANGUAGE PCLXL」に到達する。そのため、S35を肯定判定し、S36に進む。なお、S35を肯定判定した場合、S34での更新後のリードポインタは、ボディ領域Bの先頭のコマンドを示す値となっている。
S36では、第2コア21に対して、S33で解析されたRIPパラメータの通知を行う。RIPパラメータは、ヘッダ領域Hから解析されたパラメータのうち、RIP処理で用いられるパラメータである。具体的には、解析部22は、パラメータ構築部24にRIPパラメータの取得要求を行う。図3で示すように、パラメータ構築部24に、解析部22からRIPパラメータの取得要求を受けると、S20を肯定判定し、S21に進む。また、後述するオートエミュレーションが実行される場合、第2コア21からRIPパラメータの取得要求が行われる(後述する、図5のS60)。パラメータ構築部24は、S20で、RIPパラメータの取得要求を受けていなければ、待機する。
S21では、パラメータ構築部24は、メモリ14に記憶されたパラメータのうち、共通パラメータをメモリ14から読み出す。共通パラメータは、RIPパラメータのうち、エミュレーション種別に関わらず共通となるパラメータである。S22では、メモリ14に記憶されたパラメータのうち、固有パラメータをメモリ14から読み出す。固有パラメータは、RIPパラメータのうち、エミュレーション種別に応じたパラメータである。S23では、S21,S22でメモリ14から読み出された共通パラメータ、及び固有パラメータを第2コア21に通知する。
図4に戻り、S37では、現在のリードポインタの値、即ち、ボディ領域Bの先頭のPDLコマンドを示す値を、第2コア21に通知する。S38では、S33での解析結果に応じて、印刷ジョブJDのエミュレーション種別を第2コア21に通知する。第1コア20が実行するS36,S37,S38の処理が、パラメータ通知処理の一例である。
S41では、第2コア21に対してRIP処理の開始通知を行う。S41での第2コア21への開始通知により、第2コア21は、S37で通知されたリードポインタで指定されたコマンドを先頭とするボディ領域Bに対して、RIP処理を開始する。本実施形態では、印刷ジョブJDをメモリ14上で複製することにより、第2コア21は、複製された印刷ジョブJDに対してRIP処理を行う。複製された印刷ジョブJDは、複製元の印刷ジョブJDと同様、ヘッダ領域H、ボディ領域B、フッタ領域Fにより構成されており、PJLコマンド及びPDLコマンドの配列も複製元の印刷ジョブJDと同じ配列である。そのため、リードポインタが、印刷ジョブJDの先頭を原点とした相対アドレスであり、リードポインタの値が同じであれば、リードポインタにより示されるコマンドは、複製元の印刷ジョブJDと、複製された印刷ジョブJDとで同じコマンドを示している。第1コア20によりS41で実行される処理が、開始通知処理の一例である。
次に、図5を用いて、第2コア21により実行される処理の手順を説明する。S50では、第1コア20からの通知を受けたか否かを判断する。S50において、第1コア20からの通知を受けていない場合、待機する。本実施形態では、第2コア21は、第1コア20からの通知を受けるまでは、スリープモードに移行している。S50を肯定判定すると、S51に進み、現在、スリープモードであれば、動作モードに移行する。なお、既に動作モードに移行している場合は、動作モードを維持する。本実施形態では、S50で、第2コア21がスリープモードからの復帰の有無を判断する。これ以外にも、例えば、第1コア20が、第2コア21におけるスリープモードからの復帰の要否を判断し、第2コア21を復帰させる場合は、S50の通知をする前に、第1コアが、第2コア21を動作モードに移行させる構成としてもよい。
S52に進み、第1コア20からの通知がRIPパラメータの通知であるか否かを判断する。第1コア20により、S36の通知が行われている場合、S52を肯定判定し、S53に進む。S53では、パラメータ構築部24により構築されたRIPパラメータを、RIP処理に用いるパラメータとして設定する。S53の処理を終了すると、S50に戻る。
S52を否定判定すると、S54に進み、第1コア20からの通知がリードポインタの値であるか否かを判断する。第1コア20により、S37の通知が行われている場合、S54を肯定判定し、S55に進む。S55では、第1コア20から通知されたリードポインタの値をボディ領域Bの先頭コマンドを示す値として設定する。S55の処理を終了すると、S50に戻る。
S54を否定判定すると、S56に進み、第1コア20からの通知がエミュレーション種別の通知であるか否かを判断する。第1コア20により、S38の通知が行われている場合、S56を肯定判定し、S57に進む。S57では、第1コア20から通知されたエミュレーション種別を、印刷ジョブJDのエミュレーション種別に設定する。S57の処理を終了すると、S50に戻る。
S56を否定判定すると、S58に進み、第1コア20からの通知がオートエミュレーションの開始通知であるか否かを判断する。オートエミュレーションは、第1コア20によりエミュレーション種別が判定できない場合に、第2コア21により、エミュレーション種別を判定させるための処理である。なお、第1コア20は、後述する図4のS40でオートエミュレーションの開始通知を行う。ここでは、S58を否定判定したものとして、S62に進む。なお、S58を肯定判定した場合の処理については後述する。
S62では、第1コア20からの通知がRIP処理の開始通知であるか否かを判断する。S62を否定判定する場合は、S50に戻る。一方、第1コア20により開始通知が行われた場合、S62を肯定判定し、S63に進み、RIP処理を実行する。本実施形態では、第2コア21が、RIP処理を実行することにより、印刷処理のうち、解析処理と、RIP処理とを2つのプロセッサコアにより分散させて実行することができるため、プロセッサコアの処理負荷を軽減することができる。
図6は、図5のS63での処理を詳細に示している。S70では、複製された印刷ジョブJDにおけるPDLコマンドを解釈して、ラスタデータを作成するための描画を行う。このとき、既に設定されているRIPパラメータを適用して、描画を行う。本実施形態では、ラスタデータは、画素毎にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の値を有するデータである。第2コア21により作成されたラスタデータは、メモリ14のうち印刷データ記憶領域に記録される。S71では、リードポインタを、次のPDLコマンドを示す値に更新する。
S72では、1ページ分のラスタデータが作成されたか否かを判断する。1ページ分のラスタデータが作成されていなければ、S75に進み、印刷ジョブJDにおける全てのページでのラスタデータが作成されたか否かを判断する。S75を否定判定すると、S70に戻る。
S70及びS71の処理を繰返し実行した後、S72で、1ページ分のラスタデータを作成したことを判断した場合、S73に進む。S73では、ジョブ管理部23に、作成された1ページ分のラスタデータを、印刷対象のラスタデータとして登録させる。S74では、第1コア20のジョブ管理部23に対して、1ページ分のラスタデータが完了したことを示す完了通知を行う。
S75で、印刷ジョブJDにおいて、全てのページに対応するラスタデータが作成されたか否かを判断する。S75を否定判定する場合、S70に戻り、残りのページに対応するラスタデータを作成する。S70~S74の処理を繰り返した後、S75で、印刷ジョブJDにおいて、全てのページでのラスタデータが作成されたと判断すると、S76に進み、1つの印刷ジョブJDに対するRIP処理が完了したことを示すジョブ完了通知をジョブ管理部23に通知する。そして、S64に進む。
図5に戻り、S64では、S63でのRIP処理の終了時におけるリードポインタの値、即ち、フッタ領域Fの先頭のコマンドを示す値を、第1コア20に通知する。S65では、RIP処理の完了通知を、第1コア20のジョブ管理部23に通知する。
図4に戻り、本実施形態では、第1コア20の解析部22は、第2コア21による図5に示す処理が実行されている期間において、S42で、印刷ジョブJDにおけるボディ領域Bからページ情報を解析する。ページ情報は、ボディ領域B上での1ページに対応するPDLデータを特定する情報である。具体的には、ボディ領域Bにおいて、先頭の何バイト目から何バイト目までが1ページ分のPDLデータに対応し、何バイト目から何バイト目までが2ページ分のPDLコマンドに対応するか特定する情報である。
解析部22は、S43で、第2コア21から、リードポインタの返信があったか否かを判断する。第2コア21により、リードポインタの返信(即ち、S64の処理)が実行された場合、S43を肯定判定して、S44に進む。なお、S43を否定判定する場合は、待機する。S44では、現在のリードポインタの値を、第2コア21から返信されたリードポインタの値に更新する。
S32に戻り、印刷ジョブJDの終端のコマンドを検出したか否かを判断する。S44を経由して、S32に進む場合、リードポインタは、印刷ジョブJDにおけるフッタ領域Fの先頭のコマンドを示している。S32を否定判定して、S33,S34,S35を繰り返すことで、S33の解析により、フッタ領域Fの終端のコマンド「EC%-12345」を検出する。この場合、S32を肯定判定し、図3のS12に進む。
S12では、解析部22は、S11での解析結果のうちジョブ情報を、ジョブ管理部23に通知する。S13では、解析部22は、ジョブ管理部23に対して、印刷処理の開始を通知する。ジョブ管理部23は、S14で、解析部22からの開始通知を受けると、S15に進み、解析部22から受信したジョブ情報を、印刷制御部25に通知する。また、ジョブ管理部23は、例えば、受信したページ情報を用いて、メモリ14に記憶されたページ毎のラスタデータの管理や、印刷処理の進捗度合いを示すインジケータ画像の作成を行うことができる。なお、ジョブ管理部23は、開始通知を受けない場合、待機する。
ジョブ管理部23は、S16で、第2コア21から1ページ分のラスタデータを作成したことを示すページ完了通知(図6のS74)を受信している場合、S17に進み、印刷制御部25に対して、1ページ分のラスタデータを印刷させる印刷開始通知を行う。印刷制御部25は、ジョブ管理部23から、印刷開始通知を受けると、S24で、印刷データ記憶領域に記憶されている1ページ分のラスタデータを印刷エンジン17が処理可能なデータに変換して、印刷エンジン17に印刷処理を実行させる。具体的には、印刷制御部25は、ラスタデータの各画素が備えるR,G,Bの各色の値を、記録剤に応じた値に色変換処理する。また、印刷制御部25は、色変換処理後のデータを、印刷エンジン17で処理可能な二値化データに変換する。印刷制御部25は、二値化データを用いて、印刷エンジン17に1ページ分の印刷を行わせる。なお、ジョブ管理部23は、第2コア21からページ完了通知を受信する毎に、印刷制御部25に対して印刷開始通知を送信する。
ジョブ管理部23は、S18で、第2コア21からのジョブ完了通知(図6のS76)を受信している場合、S19に進み、印刷制御部25に、ジョブ終了通知を送信する。これにより、印刷制御部25は、S24での処理を終了する。
次に、図4のS31において、解析部22がジョブ制御コマンドの種別を判断できず、エミュレーション種別を判定できない場合の処理を説明する。ジョブ制御コマンドの種別を判断できず、S31を否定判定すると、S39に進み、第2コア21に対して、現在のリードポインタの値を通知する。S40では、第2コア21に対して、オートエミュレーションの開始通知を行う。上述のように、「オートエミュレーション」は、第2コア21により、エミュレーション種別を解析させるための処理である。
第2コア21が、第1コア20によるS40でのオートエミュレーションの開始通知を受付けた場合、図5において、S52,S54,S56を否定判定して、S58に進む。S58を肯定判定し、S59に進み、オートエミュレーションを実行する。これにより、複製された印刷ジョブJDにおけるボディ領域Bの解析結果に応じて、エミュレーション種別が判定される。例えば、図2の例では、第2コア21は、ボディ領域Bに含まれる「PCLXL」のコマンドから、エミュレーション種別を、「PCLXL」と判断する。
S60では、S59のオートエミュレーションにより判断されたエミュレーション種別に応じて、第1コア20に対してRIPパラメータの取得要求を行う。この場合においても、パラメータ構築部24は、図3のS20で、第2コア21からRIPパラメータの取得要求を受けると、オートエミュレーションにより特定されたエミュレーション種別に応じてRIPパラメータを構築し、構築されたRIPパラメータを、第2コア21に通知する(S21-S23)。
第2コア21は、第1コア20により通知されたRIPパラメータを取得することで、S61を肯定判定し、S50に戻る。その後、第1コア20によるRIP処理の開始通知を受けると(図4のS41)、S62を否定判定して、S63に進み、RIP処理を開始する。
以上説明した本実施形態では以下の効果を奏することができる。
第1コントローラ11は、印刷処理の実行の際に、印刷ジョブJDに含まれるジョブ制御コマンドを解析する解析処理を行う第1コア20と、PDLコマンドからラスタデータを作成するRIP処理を行う第2コア21と、を有している。これにより、印刷処理のうち、ジョブ制御コマンドに対する解析と、PDLコマンドからラスタデータを作成する処理とを異なるプロセッサコアにより実行することができるため、2つのプロセッサコアにより処理負荷を分散させて、印刷処理のアウトプットに対する悪影響を抑制することができる。
第1コア20は、第2コア21に対してRIP処理の開始を通知する前に、印刷ジョブJDの解析結果に応じて、各パラメータを第2コア21に通知する。第2コア21は、RIP処理において、各パラメータに応じて、PDLコマンドからラスタデータを作成する。これにより、印刷ジョブJDからRIP処理の実行に用いられるパラメータを解析する構成においても、解析処理とRIP処理とを2つのコアで分散させて実行することができる。
第1コア20は、ジョブ制御コマンドに基づいてエミュレーション種別を特定し、第1コア20は、特定されたエミュレーション種別に応じたパラメータをRIPパラメータとして第2コアに通知する。第2コア21は、RIPパラメータに応じて、PDLコマンドからラスタデータを作成する。これにより、印刷ジョブJDから、RIP処理に用いられるRIPパラメータを解析する場合でも、解析処理とRIP処理とを2つのコアで分散させて実行することができる。
第1コア20は、ジョブ制御コマンドに基づいて印刷ジョブJDのエミュレーション種別を特定しない場合に、第2コア21に、エミュレーション種別を特定させるオートエミュレーションを実行させる。第1コア20は、第2コア21により特定されたエミュレーション種別に応じたRIPパラメータを、第2コア21に通知する。これにより、第1コア20により印刷ジョブJDの描画種別を特定できない場合でも、第2コア21によるRIP処理を継続させることができる。
第1コントローラ11は、印刷ジョブJDを、第1コア20及び第2コア21が参照可能なメモリ14に記憶する。第1コア20は、解析処理の実行後に、リードポインタで指定されたPDLコマンドを第2コア21に通知する。第2コア21は、第1コア20から通知されたリードポインタの値を参照することでRIP処理を開始する。これにより、第1コア20と第2コア21とは、メモリ14に記憶された印刷ジョブJDを参照して、解析処理と、RIP処理とを実行することができる。その結果、別々のメモリ14に印刷ジョブJDを記憶する場合と比べて、メモリのリソースを有効に活用することができる。
第1コア20は、印刷ジョブJDが、複数ページに対応している場合に、印刷ジョブJDに対して複数ページに対する解析を順次行い、解析結果をメモリ14に記憶する。第1コア20は、記憶された複数ページ分のパラメータそれぞれを第2コア21に通知する。これにより、第1コア20による解析処理と、第2コア21によるRIP処理とを並列に実行することができるため、解析処理と、RIP処理とを交互に行う場合と比べて、印刷処理における処理速度を向上させることができる。
第2コア21は、RIP処理のみを実行するプロセッサコアである。これにより、処理負荷が高いRIP処理を専用のプロセッサコアである第2コア21により実行するため、第1コア20で実行される他の処理に対する悪影響を抑制することができる。
第1コントローラ11は、第2コア21によりRIP処理を実行しない場合に、第2コアを動作モードからスリープモードに移行させ、動作モードはRIP処理を実行可能なモードであり、スリープモードは動作モードよりも消費電力が少ないモードである。これにより、第2コア21によるRIP処理が実行されない期間では、第2コア21が動作モードからスリープモードに移行するため、第1コントローラ11の消費電力を低減することができる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態では、第1コントローラ11は、エミュレーション種別を特定できない場合に、第2コア21にエミュレーション種別を特定さるオートエミュレーションを実行させた(図4:S40)。これに代えて、第1コントローラ11は、エミュレーション種別を特定できない場合に、特定のエミュレーション種別に応じたRIPパラメータを、第2コア21に通知してもよい。この場合、図3のS36でRIPパラメータを通知する場合において、エミュレーション種別を特定していない場合、例えば「Post Script」に対応するRIPパラメータを、第2コア21に通知する。同様に、エミュレーション種別を特定していない場合、S38で、「Post Script」をエミュレーション種別として通知する。この場合において、図4のS31,S39,S40の処理、及び図5のS58~S61の処理を抹消し、S56を否定判定した場合に、S62に進む構成とすればよい。
以上説明した本実施形態では、第1コア20は、ジョブ制御コマンドに基づいてエミュレーション種別を特定しない場合に、所定のエミュレーション種別に応じたRIPパラメータを、第2コア21に通知する。これにより、ジョブ制御コマンドによりエミュレーション種別を特定できない場合でも、第2コア21によるRIP処理を継続させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成を主に説明を行う。第2実施形態において第1実施形態と同一の箇所については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施形態では、印刷装置10が複数の印刷ジョブJDを端末30から連続して受信する場合において、第2コア21によるRIP処理の実行中に、第1コア20は次に受信している印刷ジョブに対してPJLコマンドの解析を行う。図7は、本実施形態において、第1コア20の解析部22がS11で実行する処理の手順を示すフローチャートである。
S31では、ジョブ制御コマンドの種別がPJLであれば、S80に進み、先読み処理を実行済みであるか否かを判断する。先読み処理については後述する。ここでは、先読み処理を実行していないとして、S32に進む。S32では、印刷ジョブJDの終端のコマンドを検出していないと判断すると、S33に進む。S81では、リードポインタのうち、第1ポインタを更新する。本実施形態では、リードポインタとして、第1ポインタと、第2ポインタとの2つのポインタを併用する。第1ポインタは、解析部22による解析対象となるコマンドを指定するポインタである。第2ポインタは、先読み処理により解析されたコマンドの先頭を指定するポインタである。S35~S42までの処理は、第1実施形態と同じである。S83では、先読み処理を実行する。先読み処理は、現在、RIP処理が行われている印刷ジョブJDの次に受信した印刷ジョブJDに対して、PJLコマンドを解析する処理である。先読み処理が実行されることにより、第2コア21によるRIP処理の実行と、第1コア20による次に受信している印刷ジョブJDに対するPLJコマンドの解析とが並行して実行される。
図8は、S83の先読み処理の手順を示すフローチャートである。S90では、現在の印刷処理の対象である印刷ジョブJDとは別に、新たな印刷ジョブを受信しているか否かを判断する。S90を否定判定した場合、S83の先読み処理を終了して、S43に進む。一方、S90を肯定判定した場合、S91では、新たに受信している印刷ジョブJDに対して、PJLコマンドを解析する。以下では、新たに受信している印刷ジョブを、次の印刷ジョブJDとも称す。S91を最初に実行する場合、まずは、次の印刷ジョブJDにおけるヘッダ領域Hの先頭のPJLコマンドを解析する。S92では、第2ポインタの値を、ヘッダ領域H上で、次のコマンドを示す値に更新する。
S93では、次の印刷ジョブJDにおいて、ヘッダ領域Hの終端(即ち、@PJL ENTER LANGUAGE =PCLXL)を検出したか否かを判断する。S93を否定判定すると、S91に戻り、第2ポインタにより示されたPJLコマンドの解析を行う。S91,S92の各処理を繰り返した後、ヘッダ領域Hの終端を検出している場合、S93を肯定判定し、S94に進む。S94では、RIPパラメータ及びエミュレーション種別を、S91の解析結果に応じて、次の印刷ジョブJDにおける印刷パラメータ及びエミュレーション種別に更新する。そして、図8のS43に進む。
S43では、第2コア21から、RIP処理の終了に伴い、リードポインタの返信があったか否かを判断する。S43を否定判定した場合、待機する。一方、第2コア21が、リードポインタの返信があった場合、S84に進み、第1ポインタの値を、第2コア21から返信されたリードポインタの値に更新する。そして、S32に戻る。S32は、印刷ジョブJDのデータ終端、即ち、「EC%-12345X」のコマンドを検出していなければ、S33,S34の各処理を実行した後、S35を否定判定し、S32に戻る。その後、S32を肯定判定した場合、図7の処理を終了する。
次に、S83での先読み処理が既に実行された後、新たに受信された印刷ジョブJDに対するS11での処理が実行される場合の手順を説明する。S31を肯定判定した場合、S80に進み、先読み処理を実行済みであるか否かを判断する。先読み処理を実行済みであれば、S80を肯定判定して、S85に進み、第2コア21に対して、第2ポインタの値を通知する。上述のように、第2ポインタの値は、前回行われた先読み処理において、今回の印刷処理の対象となる印刷ジョブJDでのボディ領域Bの先頭のコマンドを示している。
S85の処理を終了すると、S37に進み、RIPパラメータを通知する。S38では、エミュレーション種別を通知する。S37,S38で通知される各パラメータは、前回の処理における先読み処理においてS94により更新されたパラメータである。S41では、第2コア21に対してRIP処理の開始を通知する。これにより、前回の印刷処理において、S83の先読み処理によりPJLコマンドの解析が終了している場合、今回の印刷処理において、印刷処理の対象となる印刷ジョブJDに対するヘッダ領域Hの解析が行われることなく、第2コア21に対してRIP処理を開始させる。
S42を実行した後、S83で、次の印刷ジョブJDに対する先読み処理を実行する。そして、S43,S84を経由した後、S32で、印刷ジョブJDの終端のコマンドを検出している場合、図7の処理を終了する。
以上説明した本実施形態では、第1コントローラ11の第1コア20は、端末30から複数の印刷ジョブJDを取得している場合に、複数の印刷ジョブJDそれぞれに対して解析を逐次行い、解析結果をメモリ14に記憶する。第1コア20は、パラメータ通知処理において、複数の印刷ジョブJDにおけるパラメータそれぞれを第2コア21に通知する。これにより、端末30から複数の印刷ジョブJDを取得する場合に、解析処理と、RIP処理とを交互に行う場合と比べて、印刷処理における処理速度を向上させることができる。
(その他の実施形態)
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。第1コントローラ11は、解析処理を実行するプロセッサコアと、RIP処理を実行するプロセッサコアとを別々に有しいればよく、3つ以上のプロセッサコアを有していてもよい。
印刷ジョブJDが記憶されるメモリは、印刷装置10の内部に備えられたメモリ以外にも、印刷装置10に着脱可能に接続可能な外部メモリであってもよい。例えば、外部メモリとしては、USBやフラッシュメモリを用いてもよい。この場合において、第1コア20と第2コア21とは、外部メモリに記憶された印刷ジョブJDを参照すればよい。
第1コア20がPJLコマンドを解析するために参照する印刷ジョブJDと、第2コア21がPDLコマンドを解析するために参照する印刷ジョブJDとは、別々のメモリに記憶されていてもよい。この場合において、第1コントローラ11は、第1コア20が参照するメモリと、第2コア21が参照するメモリとを別々に備えていればよい。
第2コア21がRIP処理を実行していない期間において、第2コア21をスリープモードに移行させることは一例であり、第2コア21がRIP処理を実行していない期間においてもスリープモードに移行することなく動作モードを維持していていてもよい。
印刷装置10は、第1コア20と第2コア21とを有する第1コントローラ11を備えていればよく、第1~第3コントローラ11~13の機能を備える1つのコントローラを備えていてもよい。
印刷装置は、複合機であってもよい。この場合、複合機は、スキャナ部や、FAX部を備えている。スキャナ部は、原稿に記録されている画像を読み取って画像データを作成するスキャン動作を実行する。FAX部は、FAXプロトコルに準拠した方式で画像データを送受信するFAX動作を実行する。
10…印刷装置、11…第1コントローラ、14…メモリ、20…第1コア、21…第2コア、JD…印刷ジョブ、17…印刷エンジン

Claims (12)

  1. 印刷エンジンと、
    印刷ジョブからラスタデータを作成し、作成された前記ラスタデータに基づいて前記印刷エンジンに印刷処理を実行させるコントローラと、を備え、前記印刷ジョブは、当該印刷ジョブを制御するためのコマンドであるジョブ制御コマンドと、前記ラスタデータを作成するためのコマンドであるPDLコマンドとを含むデータであり、
    前記コントローラは、
    前記印刷処理において、前記印刷ジョブに含まれる前記ジョブ制御コマンドを解析する解析処理を行うプロセッサコアである第1コアと、
    前記PDLコマンドから前記ラスタデータを作成するRIP処理を行うプロセッサコアである第2コアと、を有する印刷装置。
  2. 前記第1コアは、前記印刷ジョブを取得した場合に、前記解析処理として、前記印刷ジョブに含まれる前記ジョブ制御コマンドの解析を行い、
    その後、前記解析処理において、前記印刷ジョブに含まれる前記PDLコマンドを検出すると、前記第2コアに対して、検出された前記PDLコマンドに対する前記RIP処理の開始を通知する開始通知処理を行い、
    前記第2コアは、前記開始通知処理による通知を受けた場合に、前記RIP処理を開始する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1コアは、前記開始通知処理を行う前に、前記解析処理による前記印刷ジョブの解析結果に応じて、パラメータを通知するパラメータ通知処理を行い、前記パラメータは、前記第2コアが前記RIP処理を実行する場合に用いられるパラメータであり、
    前記第2コアは、前記RIP処理において、前記パラメータに応じて、前記PDLコマンドから前記ラスタデータを作成する請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記パラメータには、RIPパラメータが含まれており、
    前記第1コアは、前記解析処理において、前記ジョブ制御コマンドに基づいて前記印刷ジョブの種別を特定し、
    前記第1コアが実行する前記パラメータ通知処理では、特定された前記印刷ジョブの種別に応じた前記RIPパラメータを前記第2コアに通知することを含み、
    前記第2コアは、前記RIP処理において、前記RIPパラメータに応じて、前記PDLコマンドから前記ラスタデータを作成する請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記第1コアは、前記解析処理において、前記ジョブ制御コマンドに基づいて前記印刷ジョブの種別を特定しない場合に、前記第2コアに、前記PDLコマンドに基づいて前記印刷ジョブの種別を特定させ、
    前記第1コアが実行する前記パラメータ通知処理では、前記第2コアにより特定された前記印刷ジョブの種別に応じた前記RIPパラメータを、前記第2コアに通知することを含む請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記第1コアは、前記解析処理において、前記ジョブ制御コマンドに基づいて前記印刷ジョブの種別を特定しない場合に、前記パラメータ通知処理において、所定種別の前記印刷ジョブに応じた前記RIPパラメータを、前記第2コアに通知する請求項4に記載の印刷装置。
  7. 前記コントローラは、前記印刷ジョブを、前記第1コア及び前記第2コアが参照可能なメモリに記憶し、
    前記第1コアが実行する前記パラメータ通知処理では、検出された前記PDLコマンドにおける前記メモリ上の位置を前記第2コアに通知することを含み、
    前記第2コアは、前記RIP処理において、前記パラメータ通知処理により通知された前記メモリ上の位置に記憶された前記PDLコマンドを参照することで前記ラスタデータを作成する請求項3~6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記第1コアは、前記印刷ジョブが、複数ページ分のページ画像に対応している場合に、
    前記解析処理により、前記印刷ジョブに対して複数ページ分の解析を逐次行い、
    前記パラメータ通知処理において、複数ページ分の前記パラメータそれぞれを前記第2コアに通知する請求項3~7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記第1コアは、複数の前記印刷ジョブを取得している場合に、
    前記解析処理において、前記複数の印刷ジョブそれぞれに対して解析を逐次行い、
    前記パラメータ通知処理において、前記複数の印刷ジョブにおける前記パラメータそれぞれを前記第2コアに通知する請求項3~7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 前記コントローラは、第1コントローラと第2コントローラとがあり、
    前記第1コントローラは、前記第1コアと前記第2コアとを有し、
    前記第2コントローラは、前記解析処理及び前記RIP処理以外の処理を実行する請求項1~9のいずれか一項に記載の印刷装置。
  11. 前記第2コアは、前記RIP処理のみを実行するプロセッサコアである請求項1~10のいずれか一項に記載の印刷装置。
  12. 前記コントローラは、前記第2コアにより前記RIP処理を実行しない場合に、前記第2コアを動作モードからスリープモードに移行させ、前記動作モードは前記RIP処理を実行可能なモードであり、前記スリープモードは前記動作モードよりも消費電力が少ないモードである請求項1~11のいずれか一項に記載の印刷装置。
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