JP6314501B2 - 画像形成装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び画像処理方法に関し、特に色材等の色材消費量を通常より節約して画像を出力する動作モードで画像形成された画像を読み取る技術に関する。
画像形成装置において、高画質な画像を出力する通常モードの他に色材消費量を通常より節約して画像を出力する動作モード(以下、「色材セーブモード」という)がある。この色材セーブモードに関する技術として、特許文献1が公知である。特許文献1には、色材セーブモードで印刷されたことを示す情報を出力用紙に印刷する画像処理装置が開示されている。これにより、通常モードにて出力されたものと比較して1回の印刷で消費される色材量を削減するともに、色材セーブモードで印刷したことの確認が容易にできるようにしている。
色材セーブモードで印刷すると通常モードと比較して1回の色材消費量を少なくできるが、画像濃度が低くなる。したがって、色材セーブモードで印刷された出力画像を再びスキャンすると元の画像に対して著しく画質の低下を引き起こすという課題がある。この点につき、特許文献1では解消されていない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、色材セーブモードで出力した原稿を再スキャンした際の画質の低下を抑制する画像形成装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、画像形成出力の対象となる出力画像データに対する色材消費量を制限する色材セーブ処理を実行する色材セーブ処理部と、前記色材セーブ処理において実行された処理内容を示す色材セーブ情報を前記出力画像データに付与する色材セーブ情報付与部と、画像形成出力後の記録媒体である原稿を読み取って元画像データを生成する画像読取部と、前記画像読取部において読み取られた前記原稿が前記色材セーブ処理により画像形成出力をなされたものであることを示す色材セーブ情報を検出する色材セーブ情報検出部と、前記色材セーブ情報検出部において前記色材セーブ情報が検出された場合に、前記元画像データの画像濃度を濃くする補正処理を実行する濃度補正部と、前記色材セーブ処理において画像濃度値に対して乗算される重み係数からなる色材セーブ値に基づいて、前記補正処理に用いられる補正パラメータを演算する補正パラメータ演算部と、を備え、前記色材セーブ情報付与部は、前記色材セーブ処理に使用する前記補正パラメータが少なく、前記補正パラメータ演算部が前記色材セーブ値を元に前記補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間未満の場合には前記補正パラメータを含む前記色材セーブ情報を前記出力画像データに付与し、前記色材セーブ処理に使用する前記補正パラメータが多く、前記補正パラメータ演算部が前記色材セーブ値を元に前記補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間以上の場合には前記補正パラメータを一意に特定する補正パラメータ識別情報を含む前記色材セーブ情報を前記出力画像データに付与する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、画像形成出力の対象となる出力画像データに対する色材消費量を制限する色材セーブ処理を実行するステップと、前記色材セーブ処理において実行された処理内容を示す色材セーブ情報を前記出力画像データに付与するステップと、画像形成出力後の記録媒体である原稿を読み取って元画像データを生成するステップと、前記読み取られた前記原稿が前記色材セーブ処理により画像形成出力をなされたものであることを示す色材セーブ情報を検出するステップと、前記色材セーブ情報が検出された場合に、前記元画像データの画像濃度を濃くする補正処理を実行するステップと、前記色材セーブ処理において画像濃度値に対して乗算される重み係数からなる色材セーブ値に基づいて、前記補正処理に用いられる補正パラメータを演算するステップと、を有し、前記色材セーブ情報を付与するステップにおいて、前記色材セーブ処理に使用する前記補正パラメータが少なく、前記色材セーブ値を元に前記補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間未満の場合には前記補正パラメータを含む前記色材セーブ情報を前記出力画像データに付与し、前記色材セーブ処理に使用する前記補正パラメータが多く、前記色材セーブ値を元に前記補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間以上の場合には前記補正パラメータを一意に特定する補正パラメータ識別情報を含む前記色材セーブ情報を前記出力画像データに付与する、ことを特徴とする。
本発明によれば、色材セーブモードで出力した原稿を再スキャンした際の画質の低下を抑制する画像形成装置及び画像処理方法を提供することができる。
本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図 本実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図 色材セーブモードに関する処理を行うASICの機能構成を示すブロック図 書込画像処理部の機能構成を示すブロック図 色材セーブ情報の付与態様を示す図であって、(a)は、出力用紙に直接補正パラメータを印刷した例を示し、(b)は補正パラメータ識別情報を印刷した例を示す。 読取画像処理部の機能構成を示すブロック図 色セーブ値及び補正パラメータを示す図であって、(a)は色材セーブ値、(b)は補正パラメータを示す。 色材セーブモードで出力した原稿の読み取り結果について示す図であって、(a)は色材セーブモードで出力された原稿を示し、(b)は色材セーブモードの情報を読み取り、色材セーブ値に対応した補正パラメータを用いて画像濃度補正処理を行った場合の画像を示し、(c)は予備補正パラメータを用いて画像濃度補正処理を行った場合の画像を示す。 色材セーブモードにより画像形成出力を行う際の処理の流れを示すフローチャート 色材セーブモードで出力された原稿の元画像データに対する濃度補正処理の流れを示すフローチャート
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)としての画像形成装置を例として説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式による画像形成装置であり、画像形成出力機構としてインクジェット記録装置(液体吐出装置)を備える。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)13及びI/F14がバス18を介して接続されている。また、I/F14にはLCD(Liquid Crystal Display)15、操作部16、及び専用デバイス17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。
HDD13は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F14は、バス18と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD15は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインターフェースである。操作部16は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインターフェースである。専用デバイス17には、スキャナ(画像読取部)、プロッター(画像出力部)を駆動・制御するエンジン機構の他、本発明に係る色材セーブモードによる画像形成出力後の記憶媒体(以下「原稿」という)を再スキャンした際の画質低下を抑制するための処理を行うASIC(Application Specific Integrated Circuit)が含まれる。
このようなハードウェア構成において、ROM12やHDD13若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM11に読み出され、CPU10の制御に従って動作することにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ20、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)21、スキャナユニット22、排紙トレイ23、ディスプレイパネル24、給紙トレイ25、プリントエンジン26、排紙トレイ27及びネットワークI/F28を有する。ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)21、スキャナユニット22を総称して画像読取部という。また、プリントエンジン26が画像出力部に相当する。
また、コントローラ20は、主制御部30、エンジン制御部31、入出力制御部32、画像処理部33及び操作表示制御部34を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット22、プリントエンジン26を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル24は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F28は、画像形成装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ20は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM12や不揮発性メモリ並びにHDD13や光学ディスク等の不揮発性記録媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM11等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10の制御に従って構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ20が構成される。コントローラ20は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部30は、コントローラ20に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ20の各部に命令を与える。エンジン制御部31は、プリントエンジン26やスキャナユニット22等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。
入出力制御部32は、ネットワークI/F28を介して入力される信号や命令を主制御部30に入力する。また、主制御部30は、入出力制御部32を制御し、ネットワークI/F28を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン26が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって画像形成装置1が認識可能な形式に変換された画像情報である。操作表示制御部34は、ディスプレイパネル24に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル24を介して入力された情報を主制御部30に通知する。
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部32がネットワークI/F28を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部32は、受信した印刷ジョブを主制御部30に転送する。主制御部30は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部33を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部33によって描画情報が生成されると、エンジン制御部31は、生成された描画情報に基づき、給紙トレイ25から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。即ち、プリントエンジン26が画像形成部として機能する。プリントエンジン26によって画像形成が施された文書は排紙トレイ27に排紙される。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル24の操作若しくはネットワークI/F28を介して外部のPC等から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部34若しくは入出力制御部32が主制御部30にスキャン実行信号を転送する。主制御部30は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部31を制御する。
エンジン制御部31は、ADF21を駆動し、ADF21にセットされた原稿をスキャナユニット22に搬送する。また、エンジン制御部31は、スキャナユニット22を駆動し、ADF21から搬送される原稿を撮像する。また、ADF21に原稿がセットされておらず、スキャナユニット22に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット22は、エンジン制御部31の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット22が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット22に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部31は、スキャナユニット22が生成した撮像情報を画像処理部33に転送する。画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、エンジン制御部31から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。
画像処理部33によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD13等に格納され若しくは入出力制御部32及びネットワークI/F28を介して外部の装置に送信される。
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部31がスキャナユニット22から受信した撮像情報若しくは画像処理部33が生成した画像情報に基づき、画像処理部33が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部31がプリントエンジン26を駆動する。本実施形態では、プリントエンジン26としてインクジェット記録装置を用いる。
次に、図3を参照して、色材セーブモードに関する処理を行うASIC(Application Specific Integrated Circuit)の機能構成について説明する。図3は、色材セーブモードに関する処理を行うASICの機能構成を示すブロック図である。このASICは、色材セーブモードを用いて画像形成出力を行う処理と、色材セーブモードによる画像形成出力後の記録媒体(原稿)を再スキャンした元画像データに対し、画像濃度を濃くする補正(以下「濃度補正処理」という)と、を実行する。以下、図3は、本実施形態に係る画像形成装置1に備えられるASICの機能構成図である。
図3に示すように、ASIC100は、画像読取部200、画像出力部300、CPU400、メモリ500、600と電気的に接続される。CPU400、メモリ500、600は、図1のCPU10、RAM11を用いてもよいし、これとは異なるCPU、RAMをASICの処理用に備えてもよい。
ASIC100は、入出力I/F110、色材セーブ情報検出部120、読取画像処理部130、補正パラメータ演算部140、書込画像処理部150、色材セーブ情報付与部160及びDMAC(DirectMemoryAccessContoller)170を含む。上記構成の内、色材セーブ情報検出部120、読取画像処理部130、及び補正パラメータ演算部140は濃度補正処理に関係し、書込画像処理部150及び色材セーブ情報付与部160は、色材セーブモードによる画像形成出力処理に関係する。
画像読取部200は、図2のスキャナユニット22に相当し、光学読取系等イメージセンサを利用して原稿読取を実施し、ASIC100に対して画像データ(元画像データ)を転送する。
画像出力部300は、画像データをASIC100から受け取り、記録媒体(出力用紙)に画像イメージを転写して出力する。
CPU400は、ASIC100に対して補正パラメータ設定の実施やASIC100からの割り込み検出などを実行する。
メモリ500は、両面同時読取など、転送帯域が多い場合に読み取った画像データを一時保存しておく。
メモリ600は、読み取った画像データや、実施した色材セーブモードのパラメータなどを蓄積しておく。
ASIC100に備えられる入出力I/F110は、画像読取部200及び画像出力部300とASIC100とを接続する。入出力I/F110は、画像読取部200から様々なフォーマットで転送される画像データの順序を適正な順序に修正したり、内部クロックに画像データを同期させたりする処理を実行する。
色材セーブ情報検出部120は、画像読取部200が読み取った原稿の画像データに含まれる色材セーブモードで出力された画像であることを示す情報(以下「色材セーブ情報」という)を検出する。色材セーブ情報検出部120が色材セーブ情報を検出した場合には、CPU400に割り込み処理等を用いて通知する。また、濃度補正処理に用いる補正パラメータが含まれている場合には、この補正パラメータも検出して、読取画像処理部130に設定する。
読取画像処理部130は、画像読取部200が読み取った画像データに対して、濃度補正処理を実行する。この詳細は後述する。
補正パラメータ演算部140は、濃度補正処理に用いる補正パラメータの算出を行う。
書込画像処理部150は、画像形成出力の対象となる出力画像データに対し、画像出力部300の特性に合わせた画像処理を実施する。また、色材セーブモード処理の実行が選択された場合には、色材セーブ処理を実行する。
色材セーブ情報付与部160は、出力する画像データに色材セーブ情報を付与する。このとき、色材セーブ情報付与部160は色材セーブ情報の容量に応じて、補正パラメータを直接記録媒体に付与するか、メモリ600に蓄積しておき、これを一意に特性する補正パラメータ識別情報を記録媒体に付与するかを選択する。
DMAC170は、CPU400を介することなく、メモリ600に蓄積された補正パラメータ群を各モジュールに設定する。
本実施形態に係る画像形成装置1では、色材セーブモードによる画像形成出力と、色材セーブモードで画像形成出力された原稿の読取動作と、を行う。色材セーブモードによる画像形成出力処理では、通常モードの色材消費量に比較して色材消費量を制限(少なく)する。そのため、原稿の画像濃度(印刷濃度)が低く抑えられており、通常モードで出力された画像と比較すると画質が低下してしまう。そこで、画質をできる限り保ちつつ色材消費量を抑えるためには出力画像種類(写真や文字)によって適切な画像処理を選択する必要があり、その画像処理方法は多岐にわたる。
以下、図4乃至図5を参照して色材セーブモードにより画像形成出力を行う書込画像処理部150の機能構成について説明する。図4は、書込画像処理部の機能構成を示すブロック図である。図4において、実線は画像データ、破線はパラメータの流れを表す。図5は、色材セーブ情報の付与態様を示す図であって、(a)は、出力用紙に直接補正パラメータを印刷した例を示し、(b)は補正パラメータ識別情報を印刷した例を示す。
図4に示すように書込画像処理部150には、メモリ600から画像データが入力される。この画像データは、画像読取部200や画像形成装置1に接続された外部情報機器(PC、携帯端末装置など)から画像形成装置1に対して転送され、メモリ600において蓄積した画像データである。そして、メモリ600から書込画像処理部150、色材セーブ情報付与部160、及び入出力I/F110の順に画像データが受け渡され、画像出力部300に出力される。
書込画像処理部150は、色変換部151、黒生成/下色除去部152、色材セーブ処理部153、ガンマ補正部154、ビットマップ変換部155、及び中間調処理部156を含む。
色変換部151は、メモリ600から転送されてくる画像データがRGB(レッド・グリーン・ブルー)色空間である場合、プリンタ出力に適したCMY(シアン・マゼンダ・イエロー)色空間に変換する。
黒生成/下色除去部152は、色変換部151にて変換されたCMY色にK(ブラック)色を追加しCMYK色空間に変換する
色材セーブ処理部153は、画像形成出力の対象となる画像データ(出力画像データに相当)に対し、色材セーブ処理を実行する。具体的には、色材セーブモードが選択されている場合、入力された画像濃度(入力値)に重み係数からなる色材セーブ値t(1未満の係数)を乗算することで出力される画像濃度(出力値)を下げる。色材セーブモードが選択されていない場合は、1を乗算(実質変化なし)する。色材セーブ処理部153は、色材セーブ値tを補正パラメータ演算部140に出力し、補正パラメータ演算部140が色材セーブ値tを基に濃度補正処理に用いる補正パラメータを演算する。
色材セーブ処理部153では、色材セーブ値tを画像データの画像濃度値に対して乗算することで、画像濃度を落としている。そこで、補正パラメータ演算部140では、落とした画像濃度を濃くする補正をするために用いる補正パラメータを演算する。画像濃度を補正するためには、色材セーブ値tの逆数を乗算すればよい。そこで、補正パラメータ演算部140は、色材セーブ値tの逆数を補正パラメータとして算出する。例えば、色材セーブ処理部153で使用した色材セーブ値tが0.6である場合、元の画像濃度に近づくように補正するためには色材セーブ値tの逆数を乗算すればよいため、補正パラメータは1.67となる。演算された補正パラメータは、色材セーブ情報付与部160に出力される。また、算出されたパラメータ情報の容量が大きい場合はメモリ600に補正パラメータを転送し、メモリ600に蓄積する。なお、メモリ600に蓄積された補正パラメータが複数ある場合には、これらを総称して補正パラメータ群という。
ガンマ補正部154は、ガンマ変換テーブルを用いて、画像出力部300のガンマ特性に合うようにガンマ補正を行う。
ビットマップ変換部155は、ガンマ補正後の画像データをビットマップ画像に展開してビットマップ画像を生成する。
中間調処理部156は、ビットマップ画像からなる画像データのビット数を落とし複数ドットを使用して面積諧調で濃度を表現する中間調処理を実施する。例としてCMYK8ビットの画像データをCMYK2ビットの画像に変換するディザ処理などが挙げられる。
書込画像処理部150において中間調処理が施された画像データは、色材セーブ情報付与部160に出力される。色材セーブ情報付与部160は、書込画像処理部150において色材セーブ処理の内容を示す情報(以下「色材セーブ情報」という)を生成し、例えば画像データのヘッダ部分に色材セーブ情報を付与する。
色材セーブ情報の内容の具体例として、例えば色材セーブ処理により画像形成出力したことを示す情報と、色材セーブ値、色材セーブ値tに対応する補正パラメータ、又はこの補正パラメータを一意に特定する補正パラメータ識別情報と、を含んでもよい。
色材セーブ情報付与部160は色材セーブ情報の内容の決定に際して、色材セーブ処理に使用したパラメータが少なく出力画像に与える影響が小さい場合は、図5の(a)に示すように、色材セーブ処理を実行したこと及び補正パラメータの値を含む色材セーブ情報(符号700)を記録媒体に直接印刷すると決定してもよい。
一方、色材セーブ情報が出力画像に影響を及ぼすほどの容量である場合は、メモリ600に補正パラメータとこれを一意に特定する補正パラメータ識別情報とを関連付けて記憶しておく。そして、色材セーブ情報付与部160は、図5の(b)に示すように、色材セーブ処理を実行したこと及び補正パラメータ識別情報を含む色材セーブ情報(符号710)を記録媒体に直接印刷すると決定してもよい。本実施形態では、補正パラメータ識別情報としてシリアル番号を用いる。
上記図5の(a)、(b)では、色材セーブ情報は文字を用いて印刷されたが、色材セーブ情報は文字に限らず、バーコード、2次元コードなどでもよい。更に、色材セーブ情報付与部160は、色材セーブ情報を暗号化してもよい。この場合、色材セーブ情報検出部120は、色材セーブ情報を復号化する処理も行う。
また、色材セーブ情報付与部160は、色材セーブ情報の内容を決定するに際し、補正パラメータ演算部140が色材セーブ値を基に補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間以上の場合には補正パラメータを含む色材セーブ情報を生成して付与し、演算時間が所定の閾値時間未満であれば色材セーブ値を含む色材セーブ情報を生成して付与してもよい。
色材セーブ情報付与部160において、色材セーブ情報が付与された画像データは、入出力I/F110に出力される。入出力I/F110では、転送されてきた画像データを画像出力部300の出力の形式にあわせた形に変換する。入出力I/F110は、変換後の画像データを画像出力部300に転送する。
書込画像処理部150において、色材消費量を制限しない、所謂通常モードでの画像処理を行う際には、黒生成/下色除去部152による処理後の画像データを、色材セーブ処理部153において色材セーブ値t=1を乗算してガンマ補正部154に出力する。
次に色材セーブ処理が施された原稿を読み取る動作例について説明する。なお、本実施形態では、画像読取部200とは異なるハードウェアであるASIC100に読取画像処理部130を搭載し、ここで濃度補正処理を実行するが、画像読取部200(スキャナユニット22)側に搭載されるデバイスに、読取画像処理部130の機能を実行する構成を搭載してもよい。以下、図6を参照して読取画像処理部130の機能構成について説明する。図6は、読取画像処理部の機能構成を示すブロック図である。図6において、実線は画像データ、破線はパラメータの流れを表す。
図6に示すように、ASIC100の入出力I/F110には、画像読取部200が原稿を読み取って生成した画像データが入力される。この画像データは、画像読取部200から画像形成装置1に対して転送された画像である。入出力I/F110では、必要に応じて転送データの並び替えやビット数変換などを実行する。
色材セーブ情報検出部120では、原稿に付与された色材セーブ情報を検出する。具体的には、色材セーブ情報検出部120は文字認識処理、バーコード又は2次元コード解読処理により予め色材セーブ情報として登録された画像データが入出力I/F110から入力された原稿の画像データに含まれているかを判定する。色材セーブ情報検出部120が色材セーブ情報が含まれていることを検出すると、色材セーブ情報から色材セーブ処理に使用した画像処理の内容を示す補正パラメータ情報を読み出す。
読取画像処理部130は、濃度補正部131、スキャナガンマ補正部132、フィルタ補正部133、及びコピー用色変換部134を含む。
濃度補正部131は、色材セーブ情報検出部120で読み取った濃度補正処理を実施する。濃度補正部131は、色材セーブ情報に補正パラメータが直接含まれている場合には、その補正パラメータを使用する。色材セーブ情報内に補正パラメータ識別情報が含まれている場合には、DMAC170を経由してメモリ600からその補正パラメータ識別情報に対応する補正パラメータを読み取って濃度補正部131が使用する。濃度補正部131に対する補正パラメータの設定は、色材セーブ情報検出部120が行ってもよいし、濃度補正部131が自ら行ってもよい。DMAC170から補正パラメータの読込・設定を行う場合、CPUを介することなく補正パラメータの設定が行えるため、補正パラメータの設定効率を向上させることができる。
色材セーブ情報検出部120が色材セーブ情報から補正パラメータ情報を検出できない場合、又は検出した補正パラメータ情報に基づく補正パラメータが補正処理に適用できない場合、濃度補正部131は、予め定めた予備補正パラメータを用いて補正処理を実行してもよい。例えば、色材セーブ情報検出部120が読み取った補正パラメータ識別情報に該当する補正パラメータが、メモリ600に記憶されていない場合、予め定められた予備補正用パラメータを用いて色材セーブ補正を行う。ここでいう予備補正パラメータとは、補正パラメータ識別情報に該当する補正パラメータがない場合に、色材セーブ値に関らず適用される補正パラメータであり、ユーザが決定することも可能であるし、今まで実施してきた色材セーブ処理において用いられた色材セーブ値のフィードバック値を使用しても良い。例えば色材セーブ処理において最も頻回に用いられる色材セーブ値の逆数や、色材セーブ値の標準設定値の逆数を用いてもよい。
スキャナガンマ補正部132は、画像読取部200のガンマ特性を補正するものでガンマ変換テーブルを用いて変換が行われる。
フィルタ補正部133は、画像読取部200のMTF(Modulation Transfer Function)特性を補正し文字を鮮鋭にする強調フィルタ処理や、網点原稿と中間調処理部156が実行する擬似中間調処理とが干渉して発生するモアレを抑制するための平滑化フィルタ処理を行う。
コピー用色変換部134は、画像読取部200の入力特性に依存したRGB色空間から色材に対応したCMYK色空間に変換する。CMYK色空間に変換された画像データはメモリ600に蓄積する。
読取画像処理部130において、色材セーブ処理による画像濃度低下を補正する処理をしない、所謂通常モードでの画像処理を行う際には、色材セーブ情報検出部120からの画像データは、濃度補正部131による処理をスキップしてスキャナガンマ補正部132に出力するか、濃度補正部131において補正パラメータの値を1に設定して濃度補正処理を行う。
次に図7を参照して、色セーブ値について説明する。図7は色セーブ値及び補正パラメータを示す図であって、(a)は色材セーブ値、(b)は補正パラメータを示す。
入力画像の濃度値、出力画像の濃度値、及び色材セーブ値の間には、下式(1)の関係が成立する。
出力画像の濃度値=色材セーブ値t×入力画像の濃度値・・・(1)
これを図示すると、図7の(a)に示すように、色材セーブ値tが1の場合は、入力画像と出力画像の濃度値は等しくなる。一方、色材セーブ値tが0.6の場合は、出力画像の濃度値は入力画像の濃度値よりも低く抑えられる。色材セーブ値tが0.6の場合、色材の消費量は通常出力のおよそ6割程度となる。その結果、色材消費量は、色材セーブ値tが1の場合よりも少なくすることができるが、濃度値が低くなることによる画質の低下が生じる。
そこで、色材セーブモードで画像形成出力がされた原稿の濃度値を、元原稿の濃度値に近づけるように補正する。この処理で用いる補正パラメータと色材セーブ値tとの間には下式(2)に示す関係が成立する。
Figure 0006314501
これを図示すると、図7の(b)に示すように、色材セーブ値tが増加するにつれて色材セーブ補正パラメータが減少する反比例のグラフが図示できる。
次に図8を参照して色材セーブモードで出力した原稿の読み取り結果、及びこれに対する濃度補正処理について示す。図8は、色材セーブ処理で出力した原稿の読み取り結果について示す図であって、(a)は色材セーブ処理で出力された原稿を示し、(b)は色材セーブモードの情報を読み取り、色材セーブ値に対応した補正パラメータを用いて画像濃度補正処理を行った場合の画像を示し、(c)は予備補正パラメータを用いて画像濃度補正処理を行った場合の画像を示す。
図8の(a)の画像は、色材セーブ値が0.6であり、通常モードの画像濃度を基準とするとその0.6倍の画像濃度で出力されている。この図8の(a)の画像を通常モードの画像濃度に補正するための補正パラメータは式(2)より2.5である。図8の(b)の読取画像では補正パラメータ2.5を用いているため、色材セーブ処理前の原稿の画像濃度に補正できている。それに対し、図8の(c)の画像は、該当する補正パラメータがメモリ600内に存在しないため、予め補正用に設定された予備補正パラメータ(例えば値を2とする)を用いて濃度補正処理を行った画像である。この場合補正が十分でなく、色材セーブ処理前の原稿の画像濃度を完全に補正することはできていないが、図8の(a)の読取画像と比較すると画像濃度が濃くなり画質が向上している。
次に図9を参照して、色材セーブモードにより画像形成出力を行う処理の流れについて説明する。図9は、色材セーブモードにより画像形成出力を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザが操作部16(図1参照)を介して、画像形成出力の動作モードとして色材セーブモードを選択すると(S901/Yes)、書込画像処理部150はメモリ600に蓄積された画像データを読み出して、色材セーブモードによる書込画像処理を実行する(S902)。色材セーブモードが選択されない場合(S901/No)、画像形成装置1は色材セーブモードが選択されるまで待機する。
色材セーブモードによる画像形成出力処理(書込画像処理)では、色変換部151による画像データのRGB色空間からCMY色空間への変換、黒生成/下色除去部152によるCMY色空間に変換された画像データへのK色追加処理、色材セーブ処理部153による色材セーブ値tに基づく出力濃度低下処理、ガンマ補正部154によるガンマ補正処理、ビットマップ変換部155による画像データのビットマップ形式への変換処理、中間調処理部156によるビットマップデータに対する疑似中間調処理が順次実行される。
色材セーブ補正情報を付与する場合(S903/Yes)、例えば、ユーザがGUIから色セーブ情報を付与することを設定した場合にはステップS904へ、付与しない場合(S903/No)はステップS910へ進む。
補正パラメータを色材セーブ情報として付与する場合(S904/Yes)、ステップS905へ進み、色材セーブ値を付与する場合(S904/No)、ステップS908へ進む。
補正パラメータ演算部140は、DMAC170を経由してメモリ600から色材セーブ値tを取得し、補正パラメータを算出する(S905)。
色材セーブ情報付与部160は、補正パラメータを直接出力する場合(S906/Yes)、ステップS908へ進む。補正パラメータを直接出力しない場合(S906/No)、色材セーブ情報付与部160は補正パラメータを補正パラメータ識別情報と関連付けてメモリ600に蓄積する(S907)。
色材セーブ情報付与部160は、ステップS904で色材セーブ値を付与すると決定した場合には色材セーブ値を含む色材セーブ情報を生成し、ステップS906で補正パラメータを直接出力すると決定した場合には補正パラメータを含む色材セーブ情報を生成し、ステップS907で補正パラメータ識別情報とともに補正パラメータを格納した場合には、補正パラメータ識別情報を含む色材セーブ情報を生成する(S908)。
色材セーブ情報付与部160は、画像データのヘッダに色材セーブ情報を付与し(S909)、入出力I/F110へ出力する。その後、入出力I/F110から画像出力部300に画像データが送信されて、出力用紙に対し、ヘッダに色材セーブ情報を含む色材セーブ処理により画像濃度が低下した画像が記憶媒体に出力される(S910)。
次に図10を参照して、セーブモード出力処理に関する構成及び処理内容について説明する。図10は、色材セーブモードで出力された原稿の元画像データに対する濃度補正処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザが操作部16(図1参照)を介して、原稿のスキャン動作の開始指示を行い(S1001/Yes)、濃度補正処理を選択すると(S1002/Yes)、色材セーブ情報検出部120が、画像読取部200から転送された画像データに色材セーブ情報があるか否かを判定する。ユーザはユーザインターフェースを介して濃度補正処理の実行要否の選択を入力し、色材セーブ情報検出部120は、ユーザインターフェースからの選択入力の有無に基づいて濃度補正処理の実行の要否を判定する。ユーザが原稿のスキャン動作の開始指示を行わない場合は(S1001/No)、画像形成装置1は動作開始指示を待機する。
色材セーブ情報検出部120は画像データに色材セーブ情報が付与されているかを判断する。
色材セーブ情報検出部120が画像データから色材セーブ情報を検出した場合(S1003/Yes)、色材セーブ情報検出部120は付与されている色材セーブ情報に補正パラメータがあるかを判定する。補正パラメータがあれば(S1004/Yes)、読取画像処理部130にその補正パラメータを設定する(S1005)。そして、設定された補正パラメータ群を用いて濃度補正処理を行う(S1006)。具体的には、濃度補正部131による色材セーブ値tを画像濃度に乗算する色材セーブ処理、スキャナガンマ補正部132によるガンマ補正処理、フィルタ補正部133によるフィルタ処理、コピー用色変換部134によるRGB色空間から色材に対応したCMYK色空間への変換処理が行われる。その後、色材セーブモード処理が行われた画像データをメモリ600に蓄積する(S1011)。
付与されている色材セーブ情報に補正パラメータの情報がなく(S1004/No)、補正パラメータ識別情報があり、かつ補正パラメータ識別情報に対応する補正パラメータがメモリ600に格納されている場合(S1007/Yes)色材セーブ情報検出部120が、補正パラメータ識別情報に対応する補正パラメータをメモリ600から読み出して読取画像処理部130に設定する(S1008)。その後、濃度補正部131による濃度補正処理を行う(S1006)。
補正パラメータ識別情報に対応する補正パラメータがメモリ600に格納されていない場合(S1007/No)、色材セーブ情報検出部120は、濃度補正部131に予めメモリ600に蓄積された予備補正パラメータを設定する(S1009)。その後、濃度補正部131による濃度補正処理を行う(S1006)。
濃度補正処理が選択されない場合(S1002/No)、また濃度補正処理が選択されていても(S1002/Yes)色材セーブ情報が付与されていない場合(S1003/No)、読取画像処理部130は、通常モードの読取画像処理、すなわち、色材セーブモードではなく、原稿を読み取って得られた画像データの出力濃度に忠実な画像データを生成する(S1010)。具体的には、スキャナガンマ補正部132によるガンマ補正処理、フィルタ補正部133によるフィルタ処理、コピー用色変換部134によるRGB色空間から色材に対応したCMYK色空間への変換処理が行われる。
濃度補正処理後の画像データ(S1006)、又は通常モード処理がされた画像データ(S1010)は、メモリ600に蓄積される(S1011)。
本実施形態によれば、色材セーブ処理により通常処理と比較して画像濃度が低下した原稿を読み取った画像データに対し、画像濃度を濃くする補正を行うことで画質の向上を図ることができる。
上記実施形態において、操作部16(図1参照)に濃度補正処理の実行の要否の選択を受け付ける濃度補正選択部を備え、ユーザから濃度補正処理に実行の要否の選択を受け付けるように構成してもよい。この場合、色材セーブ情報検出部による検出結果と濃度補正選択部による選択結果とが相反する場合、例えば、濃度補正選択部では濃度補正の実行が不要と選択されているのに対し、色材セーブ情報検出部120は色材セーブ情報を検出している場合には、濃度補正選択部の選択結果を優先するように構成してもよい。また、これとは逆に、色材セーブ情報検出部120の検出結果を優先するように構成してもよい。
また、操作部16(図1参照)に色材セーブ情報を付与するか否かの選択を受け付ける色材セーブ情報付与選択部を備え、ユーザから色材セーブ情報を付与の要否の選択を受け付けるように構成してもよい。
また、濃度補正部131が、濃度補正処理の実行の要否を、原稿を読み出して生成した画像データの画像特徴量を基に判定して実行するように構成してもよい。画像特徴量の一例として、例えば、画像濃度値のヒストグラムの最頻値、中央値、平均値がある。この場合、濃度補正部131が画像データの画像特徴量を算出し、この算出値が画像濃度値により定義される閾値未満である場合には濃度補正を実行するように構成してもよい。
1:画像形成装置
10:CPU
11:RAM
12:ROM
13:HDD
14:IF
15:LCD
16:操作部
17:専用デバイス
18:バス
20:コントローラ
21:ADF
22:スキャナユニット
23:排紙トレイ
24:ディスプレイパネル
25:給紙トレイ
26:プリントエンジン
30:主制御部
31:エンジン制御部
32:入出力制御部
33:画像処理部
34:操作表示制御部
100:ASIC
120:色材セーブ情報検出部
130:読取画像処理部
131:濃度補正部
132:スキャナγ補正部
133:フィルタ補正部
134:コピー用色変換部
140:補正パラメータ演算部
150:書込み画像処理部
151:色変換部
152:黒生成/下色除去部
153:色材セーブ処理
154:ガンマ補正部
155:ビットマップ変換部
156:中間調処理部
160:色材セーブ情報付与部
170:DMAC
200:画像読取部
300:画像出力部
400:CPU
500、600:メモリ
特開2009−234237号公報

Claims (7)

  1. 画像形成出力の対象となる出力画像データに対する色材消費量を制限する色材セーブ処理を実行する色材セーブ処理部と、
    前記色材セーブ処理において実行された処理内容を示す色材セーブ情報を前記出力画像データに付与する色材セーブ情報付与部と、
    画像形成出力後の記録媒体である原稿を読み取って元画像データを生成する画像読取部と、
    前記画像読取部において読み取られた前記原稿が前記色材セーブ処理により画像形成出力をなされたものであることを示す色材セーブ情報を検出する色材セーブ情報検出部と、
    前記色材セーブ情報検出部において前記色材セーブ情報が検出された場合に、前記元画像データの画像濃度を濃くする補正処理を実行する濃度補正部と、
    前記色材セーブ処理において画像濃度値に対して乗算される重み係数からなる色材セーブ値に基づいて、前記補正処理に用いられる補正パラメータを演算する補正パラメータ演算部と、
    を備え、
    前記色材セーブ情報付与部は、
    前記色材セーブ処理に使用する前記補正パラメータが少なく、前記補正パラメータ演算部が前記色材セーブ値を元に前記補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間未満の場合には前記補正パラメータを含む前記色材セーブ情報を前記出力画像データに付与し、
    前記色材セーブ処理に使用する前記補正パラメータが多く、前記補正パラメータ演算部が前記色材セーブ値を元に前記補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間以上の場合には前記補正パラメータを一意に特定する補正パラメータ識別情報を含む前記色材セーブ情報を前記出力画像データに付与する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正処理の実行の要否の選択を受け付ける濃度補正選択部を更に備え、
    前記濃度補正選択部における実行の要否の選択に従って、前記濃度補正部は前記補正処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記色材セーブ情報には、前記補正処理に用いる補正パラメータ情報が含まれ、
    前記色材セーブ情報検出部は、前記色材セーブ情報から前記補正パラメータ情報を検出し、前記濃度補正部は、前記補正パラメータ情報を基づく補正パラメータを用いて、前記元画像データに対して前記補正処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正パラメータ情報は、前記色材セーブ処理において画像濃度値に対して乗算される重み係数からなる色材セーブ値、当該色材セーブ値の逆数からなる補正パラメータ、又は前記補正パラメータを一意に特定する補正パラメータ識別情報である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正パラメータを記憶する補正パラメータ記憶部を更に備え、
    前記補正パラメータ記憶部から前記補正パラメータ識別情報に対応する前記補正パラメータの読み出しができない場合、前記濃度補正部は、予め定めた予備補正パラメータを用いて前記補正処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記色材セーブ情報を付与するか否かの選択を受け付ける色材セーブ情報付与選択部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成出力の対象となる出力画像データに対する色材消費量を制限する色材セーブ処理を実行するステップと、
    前記色材セーブ処理において実行された処理内容を示す色材セーブ情報を前記出力画像データに付与するステップと、
    画像形成出力後の記録媒体である原稿を読み取って元画像データを生成するステップと、
    前記読み取られた前記原稿が前記色材セーブ処理により画像形成出力をなされたものであることを示す色材セーブ情報を検出するステップと、
    前記色材セーブ情報が検出された場合に、前記元画像データの画像濃度を濃くする補正処理を実行するステップと、
    前記色材セーブ処理において画像濃度値に対して乗算される重み係数からなる色材セーブ値に基づいて、前記補正処理に用いられる補正パラメータを演算するステップと、
    を有し、
    前記色材セーブ情報を付与するステップにおいて、
    前記色材セーブ処理に使用する前記補正パラメータが少なく、前記色材セーブ値を元に前記補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間未満の場合には前記補正パラメータを含む前記色材セーブ情報を前記出力画像データに付与し、
    前記色材セーブ処理に使用する前記補正パラメータが多く、前記色材セーブ値を元に前記補正パラメータを算出するための演算時間が所定の閾値時間以上の場合には前記補正パラメータを一意に特定する補正パラメータ識別情報を含む前記色材セーブ情報を前記出力画像データに付与する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
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