JP2021057691A - 画像形成装置、消耗材の消費量を算出する方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、消耗材の消費量を算出する方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成処理に係わる処理効率の向上と、消耗材の消費量の算出精度の向上との両立を図れる画像形成装置、消耗材の消費量を算出する方法、及びプログラムを提供すること。【解決手段】MFP1のCPU12は、受信した蓄積印刷ジョブ61Aから生成した第1画像形成データD1に対してガンマ補正処理及び2値化処理を実行し、第2画像形成データD2を生成する(S17、S21)。一方、CPU12は、ガンマ補正処理前の第1画像形成データD1に基づいてトナーの消費量77を算出する(S19)。CPU12は、トナーの消費量77等をRAM13等に記憶しておき、パスワード65に基づく認証に成功すると(S33:YES)、RAM13等から第2画像形成データD2を読み出し印刷する(S41)。そして、CPU12は、第1画像形成データD1から算出したトナーの消費量77によりトナーの残量を算出する(S39、S45)。【選択図】図8

Description

本願は、画像形成において消費する消耗材の消費量を算出する画像形成装置、消耗材の消費量を算出する方法、及びプログラムに関するものである。
従来、画像形成において消費する消耗材を算出する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1に記載の画像記録装置は、印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブに係る画像データ(ベクターデータ)にラスタライズ処理を施してラスターデータに変換する。画像記録装置は、受信した印刷ジョブがストレージ印刷に係わる印刷ジョブであると判断すると、変換したラスターデータをEEPROMに記憶する。また、画像記録装置は、上記したラスターデータに基づいて、印刷処理で消費するインクの消費量を算出し、算出したインク消費量を、ラスターデータと関連付けてEEPROMに記憶する。そして、画像記録装置は、ストレージ印刷に係る認証が成立すると、EEPROMに記憶したラスターデータに基づく印刷を実行し、予め算出したインク消費量に基づいてインク残量の算出を実行する。
特開2014−198379号公報(図3、図5、図6)
ところで、上記した画像記録装置において、ストレージ印刷に係るラスターデータについて、予め所定の画像処理を施した上で記憶することで、認証成立後の印刷出力の早さの向上又は記憶容量の節約など、印刷処理に係わる処理効率の向上を図ることができる。ここでいう所定の画像処理とは、例えば、画像形成データの濃度を使用環境などに応じて補正するガンマ補正処理や、画像形成データを2値データに変換する二値化処理などである。その一方で、上記した所定の画像処理を施したデータに基づきインク等の消耗材の消費量を算出すると、算出精度が低下する虞がある。
そこで本願は、画像形成処理に係わる処理効率の向上と、消耗材の消費量の算出精度の向上との両立を図れる画像形成装置、消耗材の消費量を算出する方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本願発明に係る画像形成装置は、消耗材を用いて画像を形成する画像形成部と、通信インタフェースと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記通信インタフェースを介して画像形成ジョブを受信すると、前記画像形成ジョブに係わる第1画像形成データを生成する第1画像形成データ生成処理と、前記第1画像形成データ生成処理により生成した前記第1画像形成データに対して画像処理を実行し第2画像形成データを生成する第2画像形成データ生成処理と、前記消耗材の消費量を、前記第1画像形成データに基づいて算出する算出処理と、前記消耗材の消費量及び前記第2画像形成データを、記憶装置へ記憶する記憶処理と、認証情報を受け付けると、前記認証情報に基づく認証が成功するか否かを判断する認証処理と、前記認証処理において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から前記第2画像形成データを読み出し、読み出した前記第2画像形成データに基づいて前記画像形成部により画像を形成する画像形成処理と、前記認証処理において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から前記消耗材の消費量を読み出す読み出し処理と、を実行する。
を実行する。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、上記画像形成装置における消耗材の消費量を算出する方法、上記画像形成装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
本願発明に係る画像形成装置、消耗材の消費量を算出する方法、プログラムによれば、画像形成ジョブから生成した第1画像形成データに対して画像処理を施して第2画像形成データを生成する。画像形成装置等は、生成した第2画像形成データを記憶装置へ記憶しておき、受け付けた認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、記憶装置から読み出した第2画像形成データに基づいて画像形成を実行する。これにより、第1画像形成データに対して画像処理を実行し、画像形成を実行する上でより最適化した第2画像形成データを、予め生成し記憶しておくことができる。その結果、認証に成功してから画像形成が完了するまでの時間を短縮できる。
さらに、画像形成装置等は、消耗材の消費量の算出において、画像処理を実行する前の第1画像形成データを用いる。これにより、消耗材の消費量の算出精度を、画像処理後の第2画像形成データを用いて算出した場合に比べて向上できる。従って、画像形成処理に係わる処理効率の向上と、消耗材の消費量の算出精度の向上との両立を図ることができる。
MFPの電気的構成を示すブロック図である。 蓄積印刷ジョブ蓄積処理の内容を示すフローチャートである。 蓄積印刷ジョブを印刷する際のデータの遷移を示す図である。 一覧データに記憶されるデータの内容を示す図である。 各データの特徴を示す図である。 データの用途を示す図である。 モノクロ印刷の場合における各データの特徴を示す図である。 蓄積印刷ジョブ印刷処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本願発明に係わる画像形成装置を具体化した一実施形態であるMFP1について図1を参照しつつ説明する。図1は、MFP1の電気的構成を示すブロック図である。
(1.MFPの構成)
MFP(MultiFunction Peripheral)1は、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能、FAX機能を備える複合機である。図1に示すように、MFP1は、ROM11、CPU12、RAM13、画像処理回路14、不揮発性メモリ15、印刷部16、画像読取部17、FAXインタフェース18、ユーザインタフェース20、ネットワークインタフェース24、USBIF(インタフェースの略)27などを備えている。これらのCPU12等は、バス10で互いに接続されている。また、MFP1は、商用電源から電力を供給する電源29を備えている。電源29は、電源コードや電源回路(ブリッジダイオード、平滑化回路など)を備え、商用電源から直流電源を生成し、電源線にてMFP1が備える各部へ電力を供給する。
ROM11は、各種のプログラム31を記憶している。プログラム31は、例えば、MFP1の各部を統括的に制御するプログラムである。CPU12は、ROM11からRAM13にロードされたプログラム31を実行し、実行した処理結果をRAM13に一時的に記憶させながら、バス10で接続された各部を制御する。なお、プログラム31を記憶する記憶装置は、ROMに限らず、HDD、NVRAM、フラッシュメモリ、あるいはそれらを組み合わせた記憶装置でも良い。尚、以下の説明では、CPU12でプログラム31を実行するMFP1のことを、単に装置名で記載する場合がある。例えば、「MFP1がタッチパネル21に対する操作入力を受け付ける」という記載は、「MFP1がCPU12でプログラム31を実行しタッチパネル21を制御することで、タッチパネル21に対する操作入力を受け付ける」ということを意味する場合がある。
不揮発性メモリ15は、書き換え可能にデータを記憶保持する不揮発性メモリであって、例えば、EEPROM、NVRAM、フラッシュメモリ、HDDなどが採用できる。不揮発性メモリ15には、後述する第2画像形成データD2や一覧データ76の暗号化や復号化に用いる共通鍵78が記憶される。
画像処理回路14は、印刷ジョブやスキャンジョブなどに係る画像データの加工処理や展開処理等をするための回路である。印刷部16は、シート(紙やOHPなど)に画像データに係わる画像を形成するための印刷エンジンを有する。印刷エンジンは、例えば、露光装置、感光体、トナーカートリッジ等を有し、電子写真方式により印刷を実行する。尚、印刷エンジンは、電子写真方式により印刷する構成に限らず、例えば、インクジェットヘッド等を用いてインクジェット方式で印刷する構成であっても良い。
画像読取部17は、原稿から画像を読み取るための読取センサを有する。読取センサとしては、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)、CIS(Contact Image Sensor)等が採用できる。画像読取部17は、原稿台に載置された原稿に対して読取センサを移動させ、原稿を読み取り、画像データを生成する。FAXインタフェース18は、電話回線を介して、他のファクシミリ装置との間でFAXデータの送受信を行う。
ユーザインタフェース20は、タッチパネル21及びキー22を有する。タッチパネル21は、例えば、液晶パネル、液晶パネルの背面側から光を照射するLED等の光源、液晶パネルの表面に貼り合わされた接触感知膜等を備えている。キー22は、複数の操作ボタンを有する。ユーザインタフェース20は、CPU12の制御に基づいて、例えば各種の設定画面や装置の動作状態等をタッチパネル21に表示する。また、ユーザインタフェース20は、タッチパネル21やキー22に対する操作入力に応じた信号をCPU12へ送信する。なお、本実施形態のMFP1は、表示部と操作部とを兼ねたタッチパネル21を備えているが、特にこれに限らず、表示部とは別に例えばハードウェアキーが操作部として設けられていてもよい。
ネットワークインタフェース24(通信インタフェースの一例)は、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェースであり、LANケーブル(図示略)を介してルータ51に接続されている。本実施形態のルータ51には、例えば、複数のPC(パーソナルコンピュータの略)53が接続されている。ユーザは、PC53を操作することで、PC53からMFP1へ印刷ジョブ61(画像形成ジョブの一例)を送信することができる。MFP1は、PC53から受信した印刷ジョブ61に基づいて印刷処理を実行する。なお、MFP1が処理する印刷ジョブは、PC53から受信する印刷ジョブに限らず、例えば、メールサーバからメール形式で受信する印刷ジョブでも良い。また、本願発明に係わる画像形成ジョブは、印刷を指示する印刷ジョブに限らず、例えば、FAX送信を指示するFAXジョブでも良い。また、MFP1とPC53を接続するネットワークは、有線LANに限らず、例えば、無線LANあるいはWAN(インターネットを含む)でも良い。
また、USBIF27(第2通信インタフェースの一例)は、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠した通信や電力授受を行うインタフェースである。USB規格は、特に限定されないが、USB2.0規格やUSB3.0規格などを採用することができる。また、本願発明に係わる第2通信インタフェースは、USB規格のインタフェースに限らず、IEEE1394規格などの他の規格の通信インタフェースを採用できる。あるいは、本願発明に係わる第2通信インタフェースとしては、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の無線通信インタフェースを採用できる。この場合、携帯端末やHDDなどの可搬性の記憶装置を、無線接続により、MFP1に接続しても良い。
USBIF27は、MFP1に取り付けられたUSBポート46に接続されている。USBポート46は、USB機器と接続可能なコネクタ(レセプタクル)である。USBIF27は、CPU12の制御に基づいてUSBポート46に接続されたUSB機器との間でデータの入出力を実行する。図1に示すように、例えば、USBポート46には、USB機器としてUSBストレージ47が接続されている。USBストレージ47は、例えば、USBメモリなどの可搬性の記憶装置である。USBストレージ47は、USBフラッシュドライブ、USBフラッシュメモリ等とも呼称される。なお、本願発明に係わる可搬性記憶装置は、USBメモリに限らず、USB接続が可能なHDD、USB接続されたカードリーダで通信可能なメモリーカード、HDDを有するPCなどを採用できる。
(2.蓄積印刷機能、特定記憶機能)
本実施形態のMFP1は、蓄積印刷機能、及び特定記憶機能を備えている。MFP1は、蓄積印刷機能の有効化又は無効化の設定を、例えば、ユーザインタフェース20のタッチパネル21で受け付ける。尚、蓄積印刷機能の設定を受け付ける方法は、タッチパネル21を用いる方法に限らず、例えば、EWS(Embedded Web Server)プログラムをCPU12で実行しMFP1をWebサーバとして機能させ、Webページにより設定を受け付けても良い。
MFP1は、蓄積印刷機能を有効化された場合、図1に示すようにジョブ名63及びパスワード65が設定された印刷ジョブ61(以下、蓄積印刷ジョブ61Aという)をPC53から受信すると、受信した蓄積印刷ジョブ61Aから生成した画像データをRAM13へ蓄積する。MFP1は、蓄積印刷ジョブ61Aから後述する第1画像形成データD1(図3参照)を生成する。MFP1は、第1画像形成データD1に対する所定の画像処理を実行して第2画像形成データD2を生成し、生成した第2画像形成データD2をRAM13へ蓄積する。ここでいう所定の画像処理とは、後述するように、ガンマ補正処理及び2値化処理である。
また、MFP1は、蓄積した第2画像形成データD2に係わる情報(後述する消費量77など)を一覧データ76に記憶する(図4参照)。これにより、蓄積された第2画像形成データD2、即ち、蓄積した蓄積印刷ジョブ61Aを、一覧データ76により管理することができる。また、MFP1は、蓄積印刷機能を無効化された状態や、有効化された状態でパスワード65が設定されていない通常の印刷ジョブ61を受信すると、受信した印刷ジョブ61を蓄積せずに印刷する。MFP1は、例えば、蓄積印刷機能の有効又は無効を示すレジスト値を不揮発性メモリ15に記憶して機能のオン/オフを管理する。
また、特定記憶機能は、例えば、上記した蓄積印刷機能を有効化した状態において、第2画像形成データD2の記憶先を変更する機能である。特定記憶機能を有効化した場合、上記した蓄積印刷ジョブ61Aに係わる第2画像形成データD2をRAM13へ蓄積せずに、USBストレージ47へ蓄積する。特定記憶機能は、例えば、初期状態では無効化されており、蓄積印刷機能を有効化した後に有効/無効を変更可能となる。また、特定記憶機能は、例えば、蓄積印刷機能を無効化されると、連動して無効化される。なお、特定記憶機能は、蓄積印刷機能とは独立して有効/無効を切り替え可能な機能でも良い。
MFP1は、特定記憶機能の有効化又は無効化の設定を、例えば、ユーザインタフェース20のタッチパネル21で受け付ける。尚、特定記憶機能の設定を受け付ける方法は、タッチパネル21を用いる方法に限らず、例えば、EWSプログラムをCPU12で実行しMFP1をWebサーバとして機能させ、Webページにより設定を受け付けても良い。
また、MFP1は、特定記憶機能の有効又は無効を示すレジスト値を不揮発性メモリ15に記憶して機能のオン/オフを管理する。MFP1は、特定記憶機能を有効化された場合、ジョブ名63及びパスワード65が設定された蓄積印刷ジョブ61AをPC53から受信すると、受信した蓄積印刷ジョブ61Aから第2画像形成データD2を生成し、生成した第2画像形成データD2をUSBストレージ47へ蓄積する。また、MFP1は、新たな蓄積印刷ジョブ61Aから生成した第2画像形成データD2を蓄積すると、その印刷ジョブ61に係わる情報を記憶した一覧データ76をUSBストレージ47へ記憶する。従って、MFP1は、特定記憶機能が無効である場合は、一覧データ76をRAM13へ記憶し、有効である場合は、USBストレージ47へ記憶する。
(3.蓄積印刷ジョブ蓄積処理)
次に、本実施形態のMFP1の動作について、図2を参照しつつ、説明する。以下の説明では、蓄積印刷機能を有効化した状態で特定記憶機能を有効化又は無効化した場合に蓄積印刷ジョブ61Aを受信して蓄積する蓄積印刷ジョブ蓄積処理について説明する。MFP1は、例えば、蓄積印刷機能を有効化されると、図2に示す蓄積印刷ジョブ蓄積処理を開始する。また、以下の説明では、カラーの印刷を指示する蓄積印刷ジョブ61Aを受信した場合について説明する。また、本明細書のフローチャートは、基本的に、プログラム31に記述された命令に従ったCPU12の処理を示す。すなわち、以下の説明における「受信」、「判断」、「処理」、「記憶」等の処理は、CPU12の処理を表している。CPU12による処理は、ハードウェア制御も含む。
まず、図2のS11において、MFP1のCPU12は、蓄積印刷ジョブ61Aを受信したか否かを判断する。CPU12は、蓄積印刷ジョブ61Aを受信するまでの間、例えば、パスワード65が設定された印刷ジョブ61をPC53から受信するまでの間(S11:NO)、S11の判断処理を繰り返し実行する。CPU12は、蓄積印刷ジョブ61Aを受信すると(S11:YES)、S13を実行する。
S13において、CPU12は、RIP(Raster Image Processor)処理を実行する。図3は、蓄積印刷ジョブ61Aを印刷する際のデータの遷移を示している。蓄積印刷ジョブ61Aには、例えば、プリンタジョブ言語(PJL:Printer Job Language)で記述されたPJLデータと、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたページ記述言語データ(PDLデータ)とが含まれる。PJLデータは、例えば、MFP1に画像形成処理等を実行させるコマンドなどのデータである。PDLデータは、例えば、画像形成に用いる画像のデータや描画指示のデータである。より具体的には、PDLデータは、例えば、PS(Post Script)データ、PCL(Printer Command Language)データ、JPEG(Joint Photographic Experts Group)データ、GDI(Graphic Device Interface)データなどを含む。
CPU12は、画像処理回路14を制御して、蓄積印刷ジョブ61Aに含まれるPDLデータをラスタライズするRIP処理を実行し、ラスタライズした画像データを生成する(S13)。画像処理回路14は、例えば、カラー印刷を指示する多階調の蓄積印刷ジョブ61A(ベクターデータ)をRIP処理して、画像の各ドットの色情報をRGB形式で表したラスターデータを生成する。
CPU12は、S13を実行した後、色変換処理を実行する(S15)。S15において、画像処理回路14は、CPU12の制御に基づいて、RGB形式のラスターデータを色変換処理して、色情報をCMYK形式で表した第1画像形成データD1を生成する。画像処理回路14は、例えば、ルックアップテーブルを用いて色変換処理を実行する。このルックアップテーブルは、例えば、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色の階調と、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色の階調とを対応付けるテーブルである。具体的には、ルックアップテーブルは、例えば、RGBの各色について256階調(8ビット)となるデータを、CMYKの各色について256階調(8ビット)となるデータに変換するテーブルである。CPU12は、生成した第1画像形成データD1を、例えば、RAM13に記憶する。
CPU12は、S15を実行した後、S17及びS19を実行する。CPU12は、例えば、S17とS19とを並列に処理する。尚、CPU12は、S17及びS19を順番(シリアル)に処理しても良い。例えば、CPU12は、S17の処理が完了した後に、S19の処理を開始しても良い。
CPU12は、S17において、色変換処理で生成したCMYK形式の第1画像形成データD1に対してガンマ補正処理を実行する。ここでいうガンマ補正処理とは、例えば、元の画像データの濃度を現時点のMFP1の状態で再現できるように濃度を補正する処理である。具体的には、ガンマ補正処理では、蓄積印刷ジョブ61Aで元々指示されていた濃度を再現できるように、第1画像形成データD1の濃度を補正する。CPU12は、例えば、ガンマ補正処理に必要なガンマ補正データを取得し、RAM13等に記憶しておく。このガンマ補正データは、印刷部16の露光装置による露光濃度と、感光体及びトナーカートリッジにより形成された現像剤像の濃度を対応付けるデータである。露光濃度とは、例えば、露光装置から照射するレーザ光の光の強度や、露光によってレーザ光が照射されるドットの密度である。CPU12は、例えば、温度や湿度などの使用環境が所定以上変化した場合、同一のトナーカートリッジが所定時間以上使用された場合や、トナーカートリッジが交換された場合などに、ガンマ補正データを取得する。ガンマ補正データを取得する方法は、特に限定されない。CPU12は、例えば、露光濃度を段階的に変化させつつ、試験的に生成した現像像の濃度を濃度センサにより検出することで、露光濃度と、現像像の濃度とを対応付けたガンマ補正データを生成する。CPU12は、S17において、予め生成したガンマ補正データを用いて、第1画像形成データD1に対するガンマ補正処理を実行する。
CPU12は、S17を実行した後、ガンマ補正処理後の第1画像形成データD1(図3に示すCMYK/γ)に対して2値化処理及び圧縮処理を実行する(S21)。ここでいう二値化処理とは、例えば、1ドット(画素)ごとに8ビット(256階調)のデータを持つ画像データを、1又は0の1ビット(2階調)の値を持つデータに変換する処理をいう。例えば、ビット値が1のドットは、シート上にドットを形成することを示し、ビット値が0のドットは、シート上にドットを形成しないことを示す。つまり、2値化処理後の画像データは、露光装置(CMYKに対応する露光装置)の露光の有無に対応したデータとなる。
CPU12は、2値化処理したデータを圧縮処理することで、第2画像形成データD2を生成する。ここでいう圧縮処理とは、例えば、第2画像形成データD2のデータ量を、第1画像形成データD1のデータ量よりも減らす処理である。尚、CPU12は、S21において、圧縮処理を実行しなくとも良い。即ち、本願発明の第2画像形成データは、圧縮処理されていないデータでも良い。CPU12は、S21を実行した後、S23を実行する。
一方で、CPU12は、S19において、第1画像形成データD1に基づいて、トナーの消費量77を算出する。CPU12は、例えば、トナーの消費量77を算出するためのテーブルを用いて消費量77を算出する。ここでいうテーブルとは、例えば、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各色について256階調の各階調と、その階調で印刷した場合に1ドット(画素)で消費されるトナーの消費量とを対応付けたテーブルである。CPU12は、例えば、テーブルを用いて第1画像形成データD1の各ドットの濃度値を算出し、算出した濃度値を色ごとに積算することで各色(CMYK)の消費量77を算出する。これにより、第2画像形成データD2の印刷を実行した場合に予想されるトナーの消費量77を算出できる。CPU12は、S19を実行した後、S23を実行する。
尚、CPU12は、消費量77を算出した段階で、第1画像形成データD1をRAM13から削除しても良い。これにより、RAM13の空き容量を拡大できる。また、本願発明の消耗材としてインクを採用した場合、CPU12は、トナーの場合と同様に、インクの濃度に基づいて、インクの消費量77を算出する。即ち、本願発明に係わる技術は、インクジェット方式の画像形成装置に対しても適用できる。また、本実施形態のCPU12は、S15の色変換処理、S17のガンマ補正処理、S21の2値化処理を別々に実行したが、少なくとも2つをまとめて実行しても良い。例えば、図3に破線の矢印71で示すように、CPU12は、例えば、色変換処理及びガンマ補正処理をまとめて実行しても良い。具体的には、CPU12は、例えば、色変換処理で用いるルックアップテーブルにガンマ補正処理の補正値を反映させ、反映させたルックアップテーブルを用いてRGBの画像形成データからCMYK/γの画像形成データを生成しても良い。これにより、2値化処理前の多階調の画像形成データ(CMYK/γのデータ)を生成するのに必要な時間を短縮できる。この場合、CPU12は、トナーの消費量77の算出において、色変換処理及びガンマ補正処理を一括処理して生成したCMYK/γの画像形成データに対して、ガンマ補正処理とは反対の処理(逆ガンマ補正処理)を実行し(図3の破線の矢印73参照)、ガンマ補正処理が反映される前の画像形成データ(第1画像形成データD1に相当するデータ)を生成してその画像形成データから消費量77を算出しても良い。
S23において、CPU12は、S21で生成した第2画像形成データD2及びS19で算出した消費量77の記憶先がUSBストレージ47であるか否かを判断する。CPU12は、上記した特定記憶機能が有効である場合、記憶先がUSBストレージ47であると判断し(S23:YES)、特定記憶機能が無効である場合、記憶先がUSBストレージ47でないと判断する(S23:NO)。CPU12は、特定記憶機能の有効又は無効を示すレジスト値を不揮発性メモリ15から読み出すことで、特定記憶機能の有効又は無効を判断できる。
CPU12は、S23において肯定判断すると(S23:YES)、第2画像形成データD2を暗号化してUSBストレージ47へ記憶する(S25)。ここで、MFP1内に取り付けられたRAM13のデータは、外部からアクセスすることが困難である一方、USBストレージ47内のデータは、USBストレージ47をMFP1から取り外してPC等に接続することで閲覧等することが可能である。そこで、本実施形態のMFP1は、特定記憶機能の有効時にUSBストレージ47へ記憶する第2画像形成データD2及び一覧データ76の暗号化を実行する。
CPU12は、例えば、特定記憶機能の有効化時に、暗号化及び復号化に用いる共通鍵78(図1参照)を、乱数などを用いて生成し不揮発性メモリ15へ記憶する(S25)。CPU12は、特定記憶機能の有効化毎に新たな共通鍵78を生成しても良く、同じ共通鍵78を流用しても良い。CPU12は、図2のS5において、共通鍵78を用いて第2画像形成データD2を暗号化しUSBストレージ47へ記憶する。
また、CPU12は、S25を実行した後、S27を実行する。CPU12は、S19で算出したトナーの消費量77の値を一覧データ76に設定し、設定した一覧データ76を共通鍵78で暗号化してUSBストレージ47へ記憶する(S27)。これにより、USBストレージ47に記憶する第2画像形成データD2及び一覧データ76の解読を困難にすることができる。CPU12は、S27を実行すると、図2に示す処理を終了する。CPU12は、S11からの処理を再度開始し、新たな蓄積印刷ジョブ61Aの受信を受け付ける状態となる。
図4は、一覧データ76に記憶されたデータの一例を示している。図4に示すように、一覧データ76には、例えば、ジョブ名、パスワード、画像データ名、トナー消費量が関連付けられて1つのレコードとして登録されている。CPU12は、例えば、S11において受信した蓄積印刷ジョブ61Aの情報に基づいて、一覧データ76に新たなレコードを追加する(S27)。CPU12は、蓄積印刷ジョブ61Aに設定されたジョブ名63を、新たなレコードのジョブ名の欄に設定する。また、CPU12は、蓄積印刷ジョブ61Aに設定されたパスワード65を、新たなレコードのパスワードの欄に設定する。
また、CPU12は、S21で生成した第2画像形成データD2の名前(ファイル名や識別番号など)を新たなレコードの画像データ名の欄に設定する(S27)。また、CPU12は、S19で算出したトナーの消費量77の値を新たなレコードのトナー消費量の欄に設定する。これにより、新たに受信した蓄積印刷ジョブ61Aの情報を一覧データ76に追加し、各情報を関連付けて管理することができる。CPU12は、各情報を一覧データ76に設定した後、暗号化してUSBストレージ47に記憶する(S27)。
尚、CPU12は、上記したように、特定記憶機能が有効である場合、一覧データ76を暗号化してUSBストレージ47へ記憶する。このため、CPU12は、新たな蓄積印刷ジョブ61Aのレコードを追加する際に、既に一覧データ76がUSBストレージ47に記憶されている場合、USBストレージ47から読み出した一覧データ76を復号化して追加する処理を行なう。
一方、CPU12は、図2のS23において否定判断すると(S23:NO)、第2画像形成データD2を暗号化せずにRAM13へ記憶する(S29)。また、CPU12は、S29を実行した後、一覧データ76を暗号化せずにRAM13へ記憶する(S30)。CPU12は、S27と同様に、ジョブ名や消費量77等を一覧データ76に追加してRAM13へ記憶する(S29)。CPU12は、特定記憶機能が無効である場合に、第2画像形成データD2及び一覧データ76をRAM13内で管理する。CPU12は、S30を実行すると、図2に示す処理を終了する。CPU12は、S11からの処理を再度開始、新たな蓄積印刷ジョブ61Aの受信を受け付ける状態となる。
尚、CPU12は、特定記憶機能の有効化及び無効化に応じて第2画像形成データD2及び一覧データ76の移動や削除を実行しても良い。例えば、CPU12は、特定記憶機能が有効化された際に、印刷が未実行の第2画像形成データD2及びその第2画像形成データD2に係わる一覧データ76がRAM13に記憶されている場合、それらのデータを暗号化してUSBストレージ47へ記憶しても良い。あるいは、CPU12は、特定記憶機能の有効化に合せて、RAM13内の第2画像形成データD2及び一覧データ76を削除しても良い。同様に、CPU12は、特定記憶機能の無効化に合わせて、USBストレージ47内の第2画像形成データD2及び一覧データ76をRAM13へ移動させても良く、データを削除しても良い。
ここで、図5は、図2及び図3に示す各処理段階のデータの特徴を示している。図5の最も左の列は、各処理段階のデータの種類を示している。具体的には、図の上から順番に、蓄積印刷ジョブ61A、第1画像形成データD1(ラスタライズ処理後)、CMYK/γのデータ(ガンマ補正処理後)、第2画像形成データD2(2値化及び圧縮処理後)が図示されている。また、図5の左から2列目は、各データを用いた場合に、そのデータに対する処理を開始してから印刷を開始するまでに要する時間の長さを記載している。上記したように、蓄積印刷ジョブ61Aを受信した段階から、第1画像形成データD1、CMYK/γのデータ、第2画像形成データD2の順に、順番に生成される。そして、CPU12は、後述するように、最終的に第2画像形成データD2を用いて印刷を実行する。このため、印刷を開始するまでに要する時間は、蓄積印刷ジョブ61Aや第1画像形成データD1に比べて、ガンマ補正処理後のCMYK/γのデータや第2画像形成データD2の方が早くなる。
また、図5の左から3列目は、データサイズを示している。蓄積印刷ジョブ61Aのデータサイズは、RIP処理してラスタライズした第1画像形成データD1やCMYK/γのデータのデータサイズに比べて小さい。また、第2画像形成データD2のデータサイズは、圧縮処理により、第1画像形成データD1等のデータサイズに比べて小さくなる。
また、図5の最も右側の列は、各データを用いた場合のトナーの消費量77の算出精度を示している。尚、蓄積印刷ジョブ61Aから直接濃度を算出する処理は、比較対象外とし、空欄にしている。多階調(例えば、8ビットの256階調)の第1画像形成データD1やCMYK/γのデータから消費量77を算出する精度は、2値化した後の第2画像形成データD2から消費量77を算出する精度に比べて高くなる。
ここで、ガンマ補正処理後のCMYK/γのデータから消費量77を算出する精度は、トナーの濃度の増減の影響を受ける場合がある。例えば、有色のドットのデューティ比が50%程度の場合にガンマ補正処理後の濃度が実際の印刷濃度(使用環境に合った濃度)と一致したとしても、デューティ比が10%以下のより低濃度の場合にガンマ補正処理後の濃度が実際の印刷濃度に比べて低くなる場合がある。また、デューティ比が90%以上の高濃度の場合にも、ガンマ補正処理後の濃度が実際の印刷濃度に比べて高くなる場合がある。即ち、ガンマ補正処理後の濃度と実際の印刷濃度との関係が、蓄積印刷ジョブ61Aに設定された設定濃度の増減に応じて、リニアに(線形的に)変化しない場合がある。その結果、設定濃度によっては、ガンマ補正処理後の濃度から算出したトナーの消費量と、実際のトナーの消費量との間に誤差が生じ、算出精度が低下する可能性がある。また、例えば、MFP1に蓄積印刷ジョブ61Aを蓄積してから印刷を開始するまでの蓄積時間が長くなった場合、ガンマ補正処理を実行してから印刷するまでにMFP1の使用環境(温度や湿度)が変化する可能性が高くなる。ガンマ補正時の使用環境と印刷時の使用環境のずれによって、CMYK/γのデータから消費量を算出する精度が低下する。そこで、本実施形態のCPU12は、消費量77の算出に第1画像形成データD1を用いることで、消費量77の算出精度を高めている。
図6は、各データの用途を示している。図6の印刷用データとは、印刷用にRAM13又はUSBストレージ47に蓄積するデータを示している。図6の二重丸で示すように、本実施形態のCPU12は、印刷を開始するまでの時間をより短縮でき、且つデータサイズの小さい第2画像形成データD2を印刷用データとして記憶する。これにより、後述する印刷処理(図8参照)において、印刷を開始する指示を受け付けてから印刷を完了するまでの時間を短できる。
また、図6の算出用データとは、トナーの消費量77の算出に用いるデータを示している。図6の二重丸で示すように、本実施形態のCPU12は、算出用データとして、蓄積印刷ジョブ61Aの設定濃度や使用環境の変化の影響を受けにくく高精度に消費量77を算出できる第1画像形成データD1を用いる。これにより、消費量77をより高精度に算出することができる。
尚、図6の一重の丸の組み合わせで示すように、CPU12は、印刷用データとして第2画像形成データD2を蓄積し、算出用データとしてCMYK/γのデータ(2値化処理前の多値データ)を用いてCMYK/γのデータから消費量77を算出しても良い。これにより、例えば、蓄積印刷ジョブ61Aの設定濃度が50%程度である場合や蓄積から印刷までの時間が短い場合、消費量77を高精度に算出できる。
あるいは、図6の三角のマークの組み合わせで示すように、印刷用データとしてCMYK/γのデータを蓄積し、算出用データとして第1画像形成データD1から消費量77を算出しても良い。この場合にも、ガンマ補正処理前の第1画像形成データD1で消費量77を算出することで、精度良く消費量77を算出できる。
また、上記した説明では、カラー印刷を指示する蓄積印刷ジョブ61Aを蓄積する場合について説明したが、モノクロ印刷を指示する蓄積印刷ジョブ61Aについても同様に処理することができる。図7は、モノクロ印刷の場合における各データの特徴を示している。図7に示すように、CPU12は、モノクロ印刷の蓄積印刷ジョブ61Aを受信した場合、蓄積印刷ジョブ61Aに対してRIP処理(S13)及び色変換処理(S15)を実行し、グレースケール(各ドットが8ビットの256階調)の第1画像形成データD1を生成する。また、CPU12は、第1画像形成データD1に対してガンマ補正処理(S17)、2値化処理(S21)、圧縮処理(S21)を実行し、モノクロ(各ドットが1ビット)の第2画像形成データD2を生成する。CPU12は、多値の第1画像形成データD1からトナーの消費量77を算出することで、2値化した第2画像形成データD2から消費量77を算出する場合に比べて高精度に消費量77を算出できる。また、2値化して圧縮処理した第2画像形成データD2を蓄積することで、蓄積するデータ量の削減と、印刷を開始するまでに必要な処理時間の短縮を図ることができる。
(4.蓄積印刷ジョブ印刷処理)
次に、蓄積印刷機能を有効化した状態で蓄積印刷ジョブ61Aを蓄積した後、蓄積した蓄積印刷ジョブ61Aの印刷を受け付けた場合に実行する蓄積印刷ジョブ印刷処理について、図8を参照しつつ説明する。MFP1は、例えば、蓄積印刷ジョブ61AをRAM13やUSBストレージ47に蓄積した状態で、ユーザインタフェース20(図1参照)のタッチパネル21に対する操作により蓄積した蓄積印刷ジョブ61Aの印刷指示を付け付けると、図8に示す蓄積印刷ジョブ印刷処理を開始する。
まず、CPU12は、図8に示す処理を開始すると、S31において、印刷を実行する蓄積印刷ジョブ61Aのパスワード65を一覧データ76から検索する。CPU12は、例えば、蓄積している蓄積印刷ジョブ61Aのジョブ名の一覧をタッチパネル21に表示し、印刷を実行する蓄積印刷ジョブ61Aの選択を受け付ける。CPU12は、ジョブ名の選択を受け付けると、パスワードの入力欄をタッチパネル21に表示する。CPU12は、選択されたジョブ名に対応するパスワード65を、一覧データ76から検索する(S31)。CPU12は、特定記憶機能が無効である場合には、一覧データ76をRAM13から読み出してパスワード65を検索する。また、CPU12は、特定記憶機能が有効である場合には、一覧データ76をUSBストレージ47から読み出して、読み出した一覧データ76を共通鍵78で復号化した後にパスワード65を検索する。
CPU12は、S31を実行した後、パスワード65による認証に成功したか否かを判断する(S33)。CPU12は、タッチパネル21に表示したパスワードの入力欄に入力されたパスワード65(認証情報の一例)と、S31で検出したパスワード65、即ち、選択された蓄積印刷ジョブ61Aのパスワード65とが一致するか否かを判断する(S33)。これにより、タッチパネル21を操作するユーザが、蓄積印刷ジョブ61Aの印刷を指示したユーザであるか否かの認証を行なう。CPU12は、パスワード65が一致するまでの間(S33:NO)、S33の判断処理を繰り返し実行する。例えば、CPU12は、所定回数だけパスワード65の入力を受け付け、全て一致しなかった場合、エラーを報知する。また、CPU12は、タッチパネル21で受け付けたパスワードと、蓄積印刷ジョブ61Aのパスワード65とが一致した場合(S33:YES)、S35を実行する。
尚、蓄積印刷ジョブ61Aの印刷指示を受け付ける方法は、上記したタッチパネル21を用いた方法に限らない。例えば、CPU12は、MFP1と近距離無線により通信可能な通信端末から蓄積印刷ジョブ61Aの選択やパスワード65の入力を受け付けても良い。また、蓄積印刷ジョブ61Aの認証を行なう方法は、上記し蓄積印刷ジョブ61Aに設定されたパスワード65を用いる方法に限らない。例えば、MFP1は、MFP1に対してログイン可能なユーザ名やログインパスワードを関連付けたデータベースを有しても良い。そして、MFP1は、データベースに基づいてログイン認証の成否を判断し、ログイン認証に成功したことに基づいて、ログインユーザに対応する蓄積印刷ジョブ61A(例えば、ジョブ内にログインユーザのユーザ名が設定されたもの)の印刷を実行しても良い。
S35において、CPU12は、第2画像形成データD2及び消費量77の記憶先がUSBストレージ47であるか否かを判断する。CPU12は、特定記憶機能が有効である場合、記憶先がUSBストレージ47であると判断し(S35:YES)、S37を実行する。また、CPU12は、特定記憶機能が無効である場合、記憶先がUSBストレージ47でないと判断し(S35:NO)、S43を実行する。
S37において、CPU12は、第2画像形成データD2をUSBストレージ47から読み出して、不揮発性メモリ15に記憶された共通鍵78を用いて復号化してRAM13に記憶する。CPU12は、S37を実行した後、S39を実行する。CPU12は、S31で読み出した一覧データ76(特定記憶機能が有効である場合はUSBストレージ47から読み出した一覧データ76)から印刷対象の第2画像形成データD2に対応する消費量77を読み出す。CPU12は、読み出した消費量77に基づいて、トナーの残量を算出する(S39)。これにより、第1画像形成データD1から算出した消費量77を用いることで、トナーの残量を高精度に算出することができる。CPU12は、例えば、トナーの残量が所定の基準量以下となったトナーカートリッジの交換指示を、ユーザインタフェース20のタッチパネル21に表示する。これにより、精度良くトナーカートリッジの交換をユーザに報知できる。
CPU12は、S39を実行した後、S37でUSBストレージ47から読み出して復号化した第2画像形成データD2の圧縮を解凍し、解凍した第2画像形成データD2を用いて印刷部16により印刷を実行する(S41)。これにより、2値化処理まで済ませた第2画像形成データD2で印刷を開始することで、USBストレージ47から第2画像形成データD2を読み出してから実際に印刷部16で印刷を開始するまでの時間をより短縮できる。結果として、タッチパネル21でユーザから印刷指示を受け付けてから印刷を完了するまでの時間を短縮できる。CPU12は、S41で印刷を開始すると、図8に示す処理を終了する。
一方で、特定記憶機能が無効である場合、CPU12は、S35で否定判断し(S35:NO)、第2画像形成データD2をRAM13から読み出す(S43)。CPU12は、S43を実行した後、S45を実行する。CPU12は、S31で読み出した一覧データ76(RAM13から読み出した一覧データ76)から印刷対象の第2画像形成データD2に対応する消費量77を読み出す(S45)。CPU12は、読み出した消費量77に基づいて、トナーの残量を算出する。これにより、トナーの残量を高精度に算出することができる。具体的には、CPU12は、現在の残量から読み出した消費量77を減算した量を新たな残量として算出し更新する。新品のトナーカートリッジが自装置に装着されると、残量は初期残量にリセットされ、印刷を実行するたびに、読み出した消費量77に基づき残量を算出・更新する。
CPU12は、S45を実行した後、RAM13から読み出した第2画像形成データD2の圧縮を解凍し、解凍した第2画像形成データD2を用いて印刷部16により印刷を実行する。この場合にも、2値化処理まで済ませた第2画像形成データD2で印刷を開始することで、印刷時間を短縮できる。このようにして、本実施形態のCPU12は、処理によって使用する画像形成データを使い分けることで、消費量77を精度良く算出し、印刷時間の短縮を図ることができる。
(5.蓄積印刷ジョブ61Aを蓄積後にトナーカートリッジが交換された場合)
本実施形態のMFP1では、蓄積印刷ジョブ61Aの蓄積時に第1画像形成データD1から消費量77を算出している(図2のS19)。そして、図8の印刷処理時に、蓄積時に算出した消費量77によりトナーの残量を算出している(図8のS39、S45)。このため、蓄積印刷ジョブ61Aを蓄積してから印刷の指示を受け付けるまでに長い時間が経過しても、蓄積時に第1画像形成データD1から算出した消費量77を残量の算出に用いる。
例えば、ユーザが、PC53からMFP1へ蓄積印刷ジョブ61Aを送信した後、トナーカートリッジの交換が行なわれた場合、蓄積してから印刷を開始するまでの時間が長くなる。蓄積から印刷開始までの時間が長くなると温度や湿度などの使用環境が変化する。このため、仮に、ガンマ補正処理後の画像形成データ(図5に示すCMYK/γのデータなど)を用いて消費量77を算出した場合、トナーカートリッジの交換で長い時間が経過してから印刷が行なわれため、予め算出した消費量77と、実際の印刷で消費されるトナーの消費量とに誤差が生じる。即ち、消費量77の算出精度が低下する虞がある。
これに対し、本実施形態のCPU12は、仮に、図2のS19で消費量77を算出した後、トナーカートリッジの交換などが行なわれ長い時間が経過してから図8の印刷処理を実行しても、S39やS45の残量の算出処理において、第1画像形成データD1で算出した消費量77を用いる。即ち、蓄積から印刷までに長い時間が経過しても、ガンマ補正処理などの所定の画像処理を実行する前の第1画像形成データD1から算出した消費量77を用いて残量を算出する。これにより、湿度や温度などの使用環境に変化が起きた場合でも、その影響を減らして、算出した消費量77と、実際に消費するトナーの消費量との誤差を減らすことができる。
因みに、MFP1は、画像形成装置の一例である。CPU12は、制御部の一例である。RAM13は、記憶装置及び記憶部の一例である。印刷部16は、画像形成部の一例である。ネットワークインタフェース24は、通信インタフェースの一例である。USBIF27は、第2通信インタフェースの一例である。USBストレージ47は、記憶装置及び可搬性記憶装置の一例である。印刷ジョブ61、蓄積印刷ジョブ61Aは、画像形成ジョブの一例である。パスワード65は、認証情報の一例である。トナーは、消耗材の一例である。
(6.効果)
以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態のMFP1のCPU12は、トナーを用いて画像を印刷する印刷部16と、ネットワークインタフェース24と、CPU12とを備えている。CPU12は、ネットワークインタフェース24を介して蓄積印刷ジョブ61Aを受信すると、蓄積印刷ジョブ61Aに係わる第1画像形成データD1を生成するS15の処理(第1画像形成データ生成処理の一例)と、S15の処理により生成した第1画像形成データD1に対してガンマ補正処理及び2値化処理(画像処理の一例)を実行し第2画像形成データD2を生成するS17、S21の処理(第2画像形成データ生成処理の一例)と、トナーの消費量77を、第1画像形成データD1に基づいて算出するS19の処理(算出処理の一例)と、トナーの消費量77及び第2画像形成データD2を、RAM13又はUSBストレージ47へ記憶するS25、S27、S29、S30の処理(記憶処理の一例)を実行する。また、CPU12は、図8の処理において、パスワード65を受け付けると、パスワード65に基づく認証が成功するか否かを判断するS33の処理(認証処理の一例)と、S33の処理においてパスワード65に基づく認証が成功すると判断すると(S33:YES)、RAM13等から第2画像形成データD2を読み出し、読み出した第2画像形成データD2に基づいて印刷部16により画像を印刷するS41の処理(画像形成処理の一例)と、S33の処理においてパスワード65に基づく認証が成功すると判断すると(S33:YES)、RAM13等からトナーの消費量77を読み出すS39、S45の処理(読み出し処理の一例)と、を実行する。
これによれば、CPU12は、蓄積印刷ジョブ61Aから生成した第1画像形成データD1に対してガンマ補正処理や2値化処理を施して第2画像形成データD2を生成する。CPU12は、生成した第2画像形成データD2をRAM13やUSBストレージ47(特定記憶機能がON時)へ記憶しておく。CPU12は、タッチパネル21で受け付けたパスワード65に基づく認証が成功すると判断すると、蓄積した第2画像形成データD2に基づいて印刷を実行する。これにより、第1画像形成データD1に対してガンマ補正処理等を実行し、画像形成を実行する上でより最適化した第2画像形成データD2を、予め生成し記憶しておくことができる。その結果、認証に成功してから印刷が完了するまでの時間を短縮できる。
さらに、CPU12は、トナーの消費量77の算出において、ガンマ補正処理を実行する前の第1画像形成データD1を用いる。これにより、トナーの消費量77の算出精度を、画像処理後の第2画像形成データD2を用いて算出した場合に比べて向上できる。従って、印刷処理に係わる処理効率の向上と、トナーの消費量77の算出精度の向上との両立を図ることができる。
(2)また、CPU12は、S33の処理においてパスワード65に基づく認証が成功すると判断すると(S33:YES)、RAM13等から読み出したトナーの消費量77に基づいて、トナーの残量を算出するS39、S45の処理(残量算出処理の一例)を実行する。これによれば、画像処理を実行する前の第1画像形成データD1を用いてトナーの消費量77を精度よく算出し、算出した消費量77に基づいて、トナーの残量を精度よく算出できる。トナー不足の通知などを適切なタイミングで実行できる。
(3)また、CPU12は、S27及びS30の処理を実行した後に、トナーの補充(カートリッジの交換)が行なわれた場合、トナーの補充が行なわれた後に実行するS39及びS45の処理において、補充前のS27及びS30の処理で記憶したトナーの消費量77を用いてトナーの残量を算出する。
トナーを補充する作業を行なうと、S19の処理(算出処理の一例)でトナーの消費量77を算出した時点から長い時間が経過した後にS39及びS45(残量算出処理の一例)が実行される可能性がある。仮に、ガンマ補正処理や2値化処理後の第2画像形成データD2をトナーの消費量77の算出に用いた場合、即ち、印刷(画像形成処理)により最適化した第2画像形成データD2を消費量77の算出に用いた場合、算出時と印刷時との時間差(時間経過による使用環境の変化など)によってトナーの消費量77の算出精度が低下する可能性がある。これに対し、所定の画像処理前の第1画像形成データD1でトナーの消費量77を算出しておけば、算出時から長時間経過してS39及びS45の処理が実行された場合でも、使用環境の変化などの影響を抑えてトナーの消費量77を精度良く算出することができる。
(4)また、本実施形態の画像処理は、画像形成処理におけるトナーの濃度を補正するガンマ補正処理を含む。CPU12は、S19の処理において、ガンマ補正処理を実行する前の第1画像形成データD1に基づいて、トナーの消費量77を算出する。これによれば、第1画像形成データD1に対してガンマ補正処理を予め実行しおくことで、印刷に必要な処理時間を短縮できる。また、ガンマ補正処理前の第1画像形成データD1を用いることで、トナーの消費量77を精度良く算出できる。
(5)また、本実施形態の画像処理は、多階調の第1画像形成データD1を、2値化して第2画像形成データD2を生成する2値化処理を含む。CPU12は、S19の処理において、2値化処理を実行する前の第1画像形成データD1に基づいて、トナーの消費量77を算出する。これによれば、第1画像形成データD1に対して2値化処理を予め実行しおくことで、印刷に必要な処理時間の短縮できる。また、第2画像形成データD2のデータ量を第1画像形成データD1のデータ量に比べて減らすことができ、第2画像形成データD2を記憶するのに必要な記憶容量の削減を図れる。また、2値化処理前の第1画像形成データD1を用いてトナーの消費量77を算出することで、消費量77を精度良く算出できる。
(6)また、MFP1は、RAM13(記憶部の一例)と、USBストレージ47を接続可能なUSBIF27(第2通信インタフェースの一例)と、を備える。CPU12は、第2画像形成データD2を、USBストレージ47へ記憶するか否かを判断するS27の処理(判断処理の一例)を実行する。CPU12は、S27の処理の結果、USBストレージ47へ記憶しないと判断した場合(S27:NO)、トナーの消費量77及び第2画像形成データD2をRAM13へ記憶する(S29)。また、CPU12は、USBストレージ47へ記憶すると判断した場合(S27:YES)、トナーの消費量77及び第2画像形成データD2を関連付けた上で暗号化してUSBストレージ47へ記憶する(S25,S27)。
これによれば、USBストレージ47へ記憶する第2画像形成データD2を暗号化することで、仮に、USBストレージ47がMFP1から取り外された後に紛失した場合など、USBストレージ47に記憶された第2画像形成データD2の解読を困難にすることができる。即ち、USBストレージ47に記憶した第2画像形成データD2のセキュリティを高めることができる。また、RAM13に記憶する第2画像形成データD2を暗号化しないことで、RAM13に対する書き込み処理及び読み出し処理の処理負荷を軽減できる。
ここで、第2画像形成データD2を暗号化する一方で、トナーの消費量77を暗号化せずにUSBストレージ47に記憶した場合、第2画像形成データD2と消費量77との関連性を管理する処理が複雑化する。第2画像形成データD2及び消費量77をUSBストレージ47から読み出す処理時間が長くなる。これに対し、第2画像形成データD2及び消費量77を関連付けた上で暗号化しUSBストレージ47に記憶することで、セキュリティを確保しつつ、読み出し処理の短縮を図ることができる。
(7.変形例)
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本願発明における画像処理は、ガンマ補正処理や2値化処理に限らず、印刷速度や印刷精度などの印刷効率を向上できる一方で、画像処理後の画像形成データを用いるとトナーやインクなどの消耗材の消費量の算出精度が低下する虞がある種々の画像処理を採用できる。
また、MFP1は、ガンマ補正処理及び2値化処理の2つの画像処理のうち、一方だけを実行する構成でも良い。
また、本願発明における消耗材は、トナーに限らない。例えば、MFP1が、インクジェット方式の印刷装置であれば、消耗材としてインクを採用しても良い。
また、上記実施形態では、MFP1は、算出したトナーの消費量77(消耗材の消費量)に基づいて、トナーの残量を算出したが、残量の算出の他、現存のトナー残量(消耗剤残量)で印刷(画像形成データに係る画像形成)を完了するのに十分であるか否かの判断に消費量77を用いても良い。即ち、消費量77の用途は、残量の算出に限らない。
また、MFP1は、特定記憶機能を有しなくとも良い。例えば、MFP1は、RAM13にのみ蓄積印刷ジョブ61Aを蓄積する構成でも良い。
本願発明の画像形成ジョブは、印刷ジョブ61(蓄積印刷ジョブ61A)に限らず、スキャン機能の実行を指示するスキャンジョブ、FAX機能の実行を指示するFAXジョブ等でも良い。
本願発明における認証方法は、パスワードを用いた方法に限らない。例えば、認証カードと無線通信による認証方法、指紋などの生体認証の方法でも良い。また、例えば、MFP1は、携帯端末から受信したデータに基づいてログインを許可するか否かを判断しても良い。ユーザは、携帯端末でユーザ名やパスワードを入力してMFP1に送信しログイン操作を行っても良い。
また、本願発明に係わる画像形成部は、印刷部16に限らず、画像読取部17、FAXインタフェース18等の他の画像を形成する装置でも良い。
また、上記実施形態では、本願発明に係わる制御部として、所定のプログラムを実行するCPU12を採用したが、これに限らない。例えば、制御部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用のハードウェアで構成してもよい。また、制御部は、例えばソフトウェアによる処理と、ハードウェアによる処理とを併用して動作する構成でもよい。
また、上記実施形態では、本願発明に係わる画像形成装置として複合機であるMFP1を採用したが、これに限らない。本願発明に係わる画像形成装置は、プリント機能のみを有するプリンタ装置でもよい。
1 MFP(画像形成装置)、12 CPU(制御部)、13 RAM(記憶装置、記憶部)、16 印刷部(画像形成部)、24 ネットワークインタフェース(通信インタフェース)、27 USBIF(第2通信インタフェース)、47 USBストレージ(記憶装置、可搬性記憶装置)、61 印刷ジョブ、61A 蓄積印刷ジョブ、65 パスワード(認証情報)、D1 第1画像形成データ、D2 第2画像形成データ、77 消費量。

Claims (8)

  1. 消耗材を用いて画像を形成する画像形成部と、
    通信インタフェースと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記通信インタフェースを介して画像形成ジョブを受信すると、前記画像形成ジョブに係わる第1画像形成データを生成する第1画像形成データ生成処理と、
    前記第1画像形成データ生成処理により生成した前記第1画像形成データに対して画像処理を実行し第2画像形成データを生成する第2画像形成データ生成処理と、
    前記消耗材の消費量を、前記第1画像形成データに基づいて算出する算出処理と、
    前記消耗材の消費量及び前記第2画像形成データを、記憶装置へ記憶する記憶処理と、
    認証情報を受け付けると、前記認証情報に基づく認証が成功するか否かを判断する認証処理と、
    前記認証処理において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から前記第2画像形成データを読み出し、読み出した前記第2画像形成データに基づいて前記画像形成部により画像を形成する画像形成処理と、
    前記認証処理において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から前記消耗材の消費量を読み出す読み出し処理と、
    を実行する、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記認証処理において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から読み出した前記消耗材の消費量に基づいて、前記消耗材の残量を算出する残量算出処理を実行する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記記憶処理を実行した後に、前記消耗材の補充が行なわれた場合、前記消耗材の補充が行なわれた後に実行する前記残量算出処理において、補充前の前記記憶処理で記憶した前記消耗材の消費量を用いて前記消耗材の残量を算出する、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像処理は、
    前記画像形成処理における前記消耗材の濃度を補正するガンマ補正処理を含み、
    前記制御部は、
    前記算出処理において、前記ガンマ補正処理を実行する前の前記第1画像形成データに基づいて、前記消耗材の消費量を算出する、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像処理は、
    多階調の前記第1画像形成データを、2値化して前記第2画像形成データを生成する2値化処理を含み、
    前記制御部は、
    前記算出処理において、前記2値化処理を実行する前の前記第1画像形成データに基づいて、前記消耗材の消費量を算出する、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 記憶部と、
    可搬性記憶装置を接続可能な第2通信インタフェースと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第2画像形成データを、前記可搬性記憶装置へ記憶するか否かを判断する判断処理を実行し、
    前記記憶処理において、
    前記判断処理の結果、前記可搬性記憶装置へ記憶しないと判断した場合、前記消耗材の消費量及び前記第2画像形成データを前記記憶部へ記憶し、前記可搬性記憶装置へ記憶すると判断した場合、前記消耗材の消費量及び前記第2画像形成データを関連付けた上で暗号化して前記可搬性記憶装置へ記憶する、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 消耗材を用いて画像を形成する画像形成部と、
    通信インタフェースと、
    を備える画像形成装置における消耗材の消費量を算出する方法であって、
    前記通信インタフェースを介して画像形成ジョブを受信すると、前記画像形成ジョブに係わる第1画像形成データを生成する第1画像形成データ生成工程と、
    前記第1画像形成データ生成工程により生成した前記第1画像形成データに対して画像工程を実行し第2画像形成データを生成する第2画像形成データ生成工程と、
    前記消耗材の消費量を、前記第1画像形成データに基づいて算出する算出工程と、
    前記消耗材の消費量及び前記第2画像形成データを、記憶装置へ記憶する記憶工程と、
    認証情報を受け付けると、前記認証情報に基づく認証が成功するか否かを判断する認証工程と、
    前記認証工程において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から前記第2画像形成データを読み出し、読み出した前記第2画像形成データに基づいて前記画像形成部により画像を形成する画像形成工程と、
    前記認証工程において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から前記消耗材の消費量を読み出す読み出し工程と、
    を含む消耗材の消費量を算出する方法。
  8. 消耗材を用いて画像を形成する画像形成部と、
    通信インタフェースと、
    を備える画像形成装置の制御をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記通信インタフェースを介して画像形成ジョブを受信すると、前記画像形成ジョブに係わる第1画像形成データを生成する第1画像形成データ生成処理と、
    前記第1画像形成データ生成処理により生成した前記第1画像形成データに対して画像処理を実行し第2画像形成データを生成する第2画像形成データ生成処理と、
    前記消耗材の消費量を、前記第1画像形成データに基づいて算出する算出処理と、
    前記消耗材の消費量及び前記第2画像形成データを、記憶装置へ記憶する記憶処理と、
    認証情報を受け付けると、前記認証情報に基づく認証が成功するか否かを判断する認証処理と、
    前記認証処理において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から前記第2画像形成データを読み出し、読み出した前記第2画像形成データに基づいて前記画像形成部により画像を形成する画像形成処理と、
    前記認証処理において前記認証情報に基づく認証が成功すると判断すると、前記記憶装置から前記消耗材の消費量を読み出す読み出し処理と、
    を実行させる、プログラム。
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