JP2012245734A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷データ全体の印刷出力時間を短縮することを目的とする。
【解決手段】処理区間内の複数のページのうちの一のページのRIP処理の時間が一定時間経過し、一のページのRIP処理が未完で、かつ、一のページより前のページがRIP処理済みの場合、一のページより前のRIP処理済みのページのみを含む、所定のページ数よりページ数が少ない処理区間を設定する設定手段と、物理ページの1ページ内の領域に設定手段で設定された処理区間内のRIP処理済みの複数のページを配置するよう串刺し面付けの再設定を処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け再設定手段と、再設定手段で再設定された串刺し面付けに基づいて、処理区間内の複数のページを印刷出力する出力手段と、を有することによって課題を解決する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、印刷カウントの節約及び印刷生産性の向上を目的に、本来所望するサイズの数倍の用紙の同一面に、数画面を並べて面付け(集約面付け)して印刷する画像形成装置が提案されている。印刷カウントの節約においては、一般に枚数あたりのコピー単価は全てのサイズで同じである場合が多く、例えばA3の用紙にA4の画像を2つとれば印刷料金を節減できる。したがって、このような印刷ジョブは、印刷後に用紙を後工程で1画面単位に裁断することで、印刷カウントを節約し、かつ、所望の成果物を得ることができる。
また、生産性に関して言えば、A4長辺を先頭に用紙送りする場合とA5短辺を先頭に用紙送りする場合とで印刷速度に差違がない場合が多い。更には、A5長辺を先頭に用紙送りする場合でもA4長辺を先頭に用紙送りする場合と同等の速度で制御される場合もある。したがって、A5のコピーが欲しい場合等は、1枚の用紙に2面取りしても生産性の低下はない。逆に1枚の用紙で断裁後は2倍量となるため、生産性としては向上することもある。
断裁することを前提とした集約面付け方法として、断裁後に分割された複数の紙片を重ね合わせる作業を行えば各紙片のページ順が揃った状態になるようにする面付け方法も提案されている(特許文献1)。本明細書では、上記断裁を考慮した面付け方法を「串刺し面付け」と表すことにする。
串刺し面付けは、例えば、顧客一人ひとりに対応した出力結果を印刷するバリアブル印刷の領域で活用されている。バリアブル印刷(VDP : Variable Data Print)は、1つのジョブに対して、登録されている顧客データに応じて、各レコード単位で部分的に異なる出力結果を印刷するものである。レコードとは、VDPの一連の処理単位であり、例えば顧客単位で印刷を行う場合には、1顧客分の印刷データにより1レコードが構成される。
VDPジョブでは、各レコードによって変わるバリアブルオブジェクトが関連付けられ、レコードの共通背景となるマスターオブジェクトと合成されて印刷される。このようなVDPは複数のレコードが含まれていてもジョブ単位で管理されており、これをVDPジョブと呼ぶ。また、ジョブ内で複数回使用されるオブジェクトはリユーザブルオブジェクトと呼ばれる。リユーザブルオブジェクトは、一度画像展開したビットマップ画像や中間データを保持し、二度目以降の使用時には再利用することで処理時間の高速化が図られている。
バリアブル印刷が広く用いられるようになるに従い、VDPジョブに並列化技術を適用することで、VDPジョブの更なる高速化が図られてきている。
並列化技術では、印刷データのPDL(Page Description Language)を解析してジョブをページ、若しくはオブジェクト単位で分割した印刷データを作成する。その後、複数のRIP(Raster Image Processor)による印刷画像生成の並列処理を行うことで高速化が図られている(特許文献2)。
特開2003−305915号公報 特開平8−297560号公報
ところで、この串刺し面付けの面付け方法は、通常の集約面付けとは違い、集約数と断裁のページ枚数とに応じて1ページ目の右下に後段のページが配置される。ある程度のページ枚数のRIP処理が済んでいても、特定のページの処理で時間がかかる場合、物理ページに論理配置されたページのRIPが全て済んでいない場合は、その物理ページ以降のページは出力することが出来なくなってしまう。串刺し面付けVDPジョブを並列処理する場合、特定のページで処理に時間がかかってしまった場合、処理を先回りすることができる。しかし、先回りしてRIP処理を行った場合であっても、こちらも串刺し面付けの場合は特定のページの処理に時間かかかっている場合、その物理ページに配置された論理ページ全てのRIP処理が終わらなければ、その物理ページ以降を出力することは出来ない。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、印刷データ全体の印刷出力時間を短縮することを目的とする。
そこで、本発明の画像処理装置は、印刷データを断裁の単位である所定のページ数の処理区間に分割する分割手段と、物理ページの1ページ内の領域に前記処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け設定手段と、前記串刺し面付け設定手段で串刺し面付けされた前記処理区間内の複数のページにRIP処理を行うRIP処理手段と、前記処理区間内の複数のページのうちの一のページのRIP処理の時間が一定時間経過し、前記一のページのRIP処理が未完で、かつ、前記一のページより前のページがRIP処理済みの場合、前記一のページより前のRIP処理済みのページのみを含む、前記所定のページ数よりページ数が少ない処理区間を設定する設定手段と、物理ページの1ページ内の領域に前記設定手段で設定された前記処理区間内のRIP処理済みの複数のページを配置するよう串刺し面付けの再設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け再設定手段と、前記再設定手段で再設定された串刺し面付けに基づいて、前記処理区間内の複数のページを印刷出力する出力手段と、を有する。
本発明によれば、印刷データ全体の印刷出力時間を短縮することができる。
串刺し面付けの配置を示した図である。 串刺し面付けされた出力物に対して断裁と重ねあわせとを繰り返して冊子を作る場合の作業手順の説明図である。 画像処理装置(コンピュータ)の一例である画象形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 画像形成装置のソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。 PDLインタプリタをより詳細に記したソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。 串刺し面付け処理を実現させるJDFデータの一例を示す図である。 実施形態1のRIP処理の一例を示すフローチャートである。 串刺し面付け設定処理の一例を示すフローチャートである。 集約印刷に必要な記録紙の枚数が25ページであり、印刷データを1枚の記録紙1項当たりに4ページ分、集約印刷するときのページ配置を説明するための図である。 100ページの印刷データを4ページ分集約して串刺し面付けするときの各ページ配置の一例を示す図である。 串刺し面付け再設定処理の一例を示すフローチャートである。 上述したフローチャートの処理を説明するための図である。 実施形態2のRIP処理の一例を示すフローチャートである。 串刺し面付け再設定処理の一例を示すフローチャートである。 串刺し面付け設定処理の一例を示すフローチャートである。 集約印刷に必要な記録紙の枚数が25ページであり、ページデータを1枚の記録紙1項当たりに4ページを集約し、FaceUpで再配置した場合のページ配置の説明図である。 100ページの印刷データ(101〜200ページ)を4ページ分集約して最終ページページから串刺し面付けするときの各ページ配置の一例を示す図である。 図13のS1315〜S1017の処理を説明するための図である。 コア割当処理の一例を示すフローチャートである。 先行コア割当処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態2のページ状態管理テーブルの一例を示す図である。 実施形態3のRIP処理の一例を示すフローチャートである。 断裁区間分割処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態3のページ状態管理テーブルの一例を示す図である。 図22のS2005の処理を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は、串刺し面付けの配置を示した図である。
図2は、串刺し面付けされた出力物に対して断裁と重ねあわせとを繰り返して冊子を作る場合の作業手順の説明図である。
本実施形態では、基本アイディアである、串刺し面付けの再設定処理を行う場合について説明する。
図3は、画像処理装置(コンピュータ)の一例である画象形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
なお、本実施形態では画象形成装置単体の構成を用いて説明するが、この画象形成装置にはパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置が接続される。串刺し面付けされた印刷ジョブは主にこの情報処理装置からネットワークやUSBに代表されるインターフェースを経由して画象形成装置に転送される。
コントローラユニット200は、画像信号やデバイス情報の入出力を制御する。実施形態の処理内容に係るプログラムが、ROM3(Read Only Memory)或いはHDD4(Hard Disk Drive)に保存され、画像形成装置にインストールされる。CPU1は、ROM3或いはHDD4に記憶されたプログラムをRAM2に読み出し、実行する。CPU1、プログラムを実行することによって、後述するソフトウェアモジュール(ソフトウェア)が機能する。更に、システムバス5に接続される各デバイスをCPU1が統括的に制御する。
RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークメモリとして機能する。
ROM3には電源ON時に実行されるブートプログラムが格納される。
HDD4にはオペレーティングシステムと本装置の制御プログラム本体が格納される。また、HDD4は、大容量データを一時的或いは長期的に保持する目的でも使用される。
Network6は、ローカルエリアネットワーク11に接続し、プリンタ外部とのプリントデータやデバイス情報の入出力を担う。例えば、Network6は、入力されたプログラムをROM3或いはHDD4に保存し、前記プログラムを画像形成装置にインストールすることもできる。
操作部I/F7(Interface)は、操作部12とのインターフェース部で、操作部12に表示する画像データを操作部12に対して出力する。また、操作部I/F7は、操作部12から本装置の使用者が入力した情報を、CPU1に伝える役割をする。
操作部12は、出力器として液晶パネルと音源を備え、入力器としてタッチパネルとハードキー、マイクを備えるものである。
コントローラユニット200は、デバイスI/F8を介して、プリンタエンジン13に接続される。
デバイスI/F8は、CPU1の指示に基づき、画像信号の送出、デバイス動作指示、デバイス情報の受信を行う。
プリンタエンジン13は、コントローラユニット200からの画像信号を媒体上に出力する出力機であり、電子写真方式、インクジェット方式の何れでもよい。
RIP9は、中間プリントデータをラスタイメージに展開する専用ハードウェアである。RIP9は、CPU1によりRAM2上に生成された中間プリントデータを高速、かつ、CPU1の実行と並列に処理するものである。
プリンタ画像処理部10は、プリント出力画像データに対して、画像補正、ハーフトーニング等を行う。
画像圧伸部14は、画像データの圧縮・伸張処理を行う。
画像形成装置におけるプリンタエンジン13以外の部分はRIP9のように、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路として構成してもよい。逆にハードウェア回路の一部又は全部をソフトウェアで実現してもよい。
また、システムバス5に対し、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬型ディスク記録媒体に対するディスクドライブが接続されてもよい。同様に、システムバス5に対し、フラッシュメモリ等の可搬型の不揮発性記録媒体に対するメモリリーダライタ等が接続されてもよい。また、実施形態に係るプログラムが前記可搬型記憶媒体を経由して、ROM3或いはHDD4に保存され、画像形成装置にインストールされてもよい。
図4は、画像形成装置のソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。図4に記載した各ソフトウェアモジュールは、プログラムとしてHDD4に格納され、RAM2にロードされCPU1により実行されるものである。
データ受信部201は、ホストから送信されたプリントデータを受信する。受信されたデータはジョブ制御部202を介してジョブデータ管理部207で保持される。
ジョブ制御部202は、データ受信から印刷までのジョブ制御の全般を司る。
PDL(Page Description Language)インタプリタ203は、プリントデータを解釈して、中間データであるディスプレイリストを生成する。生成されたディスプレイリストは、ジョブ制御部202を介してジョブデータ管理部207で保持される。
レンダラ204は、ディスプレイリストからビットマップイメージを生成するモジュールであり、多くの処理は専用ハードウェアのRIP9により実行される。生成されたビットマップイメージは、ジョブ制御部202を介してジョブデータ管理部207で保持される。
プリンタドライバ205は、デバイスI/F8を介してプリンタエンジンへの印刷指示とビットマップイメージの送出とを行う。
ユーザインターフェース206は、操作部I/F7を介して、操作部12を制御するモジュールである。ユーザインターフェース206は、主に操作部12の液晶パネルに表示するデータを生成し、タッチパネルからの入力に従い液晶パネルの表示を更新する。また、ユーザインターフェース206は、タッチパネルからの入力が何らかのジョブ実行指示であった場合は、ジョブ制御部202に指示を伝達する。
ジョブデータ管理部207は、プリントデータ、ディスプレイリスト、ビットマップイメージのそれぞれを一時的若しくは長期的に保持管理するデータベースである。
図5は、図1のPDLインタプリタ203をより詳細に記したソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では印刷データに含まれるページ記述言語(PDL)は、PPML(Personalized Print Markup Language)であるとして説明する。しかしながら、PDF/VT(Portable Document Format / Variable Transactional)等他のVDP言語のインタプリタを備える構成としてもよい。
また、本明細書ではPPMLデータのコンテンツPDLとしてPostScript(登録商標。以後、PSと略記する)、PDF(Portable Document Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)の4種類であるとして説明する。しかしながら、コンテンツPDLの組み合わせはこれ以外を用いてもよい。
PPMLインタプリタ208は、PPMLデータの解釈を行う。
PS/PDFインタプリタ209は、PSデータ及びPDFデータの解釈を行う。
JPEG/TIFFインタプリタ210は、JPEGデータ及びTIFFデータの解釈を行う。また、PS/PDFインタプリタ209とJPEG/TIFFインタプリタ210とはDLビルダ212により中間データであるディスプレイリストを出力する。
キャッシュ制御部211は、描画オブジェクトをビットマップイメージ、若しくはディスプレイリストの形式でキャッシュする。PPMLデータで描画オブジェクトの再利用が指示された場合は、PPMLインタプリタ208は、キャッシュ制御部211と連動して描画オブジェクトの再利用を行う。
図6は、串刺し面付け処理を実現させるJDF(Job Definition Format)データの一例を示す図である。JDFは、CIP4が定めているジョブチケットの標準規格であり、印刷設定等を含める事ができる。JDFの詳細はここでは省略する。図6の例では「FileSpec Mime Type」で印刷データ種としてVDPデータ(PPML)を指定している。「LayoutPreparationParams」において、「Sides」にて片面印刷を指定している。「PresentationDirection」にて串刺し面付けの配置順序を指定している。「StackDepth」にて100部ずつの処理区間で処理を行うことを指定している。
次に、本実施形態におけるRIP処理の概要を図7のフローチャートを用いて説明する。図7は、実施形態1のRIP処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理で、Nは集約印刷に必要な記録紙の枚数である。Lは集約数である。Pは断裁のページ枚数である。Sは処理区間の最初のページ番号である。Eは処理区間の最終ページ番号である。eは印刷データの最終ページ番号である。
ここで、処理区間とは、例えば、全部で400ページの印刷データとすると、図2に示す1〜100や、101〜200、201〜300、301〜400等の同時に断裁する断裁の単位である。
まず始めに、S1001において、データ受信部201は、情報処理装置よりNetwork6を介して送信された印刷データを受信し、ジョブ制御部202に対してジョブ投入通知を行う。ジョブ制御部202は、受信した印刷データをジョブデータ管理部207にスプールする。
次にS1002において、ジョブ制御部202は、印刷データを串刺し面付けを行うかどうか判定する。S1002において、串刺し面付けを行わないと判定した場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1003に進める。S1002において、串刺し面付けを行うと判定した場合は、ジョブ制御部202は、ページのRIP状態等の情報を保持するページ情報テーブルを作成する。その後、ジョブ制御部202は、処理をS1004に進める。
S1003において、ジョブ制御部202は、串刺し面付けを行わなくてよいので、通常の処理を行う。
S1004において、ジョブ制御部202は、印刷データを断裁の単位に分割し、処理区間とする。ジョブ制御部202は、処理区間の最初のページを、ジョブの最初のページ(1ページ目)にする。ジョブ制御部202は、処理区間の最後のページを、処理区間の最初のページに集約数と断裁のページ枚数とをかけ合せたものを加えたものに、1引いたページ番号までとする。
次にS1005において、ジョブ制御部202は、処理区間に含まれるページを串刺し面付けする。ジョブ制御部202は、物理ページの1ページ内の領域に処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施す。S1005の処理の詳細は、後述する図8等を用いて説明する。
次にS1006において、ジョブ制御部202は、RIP処理を開始する。
次にS1007において、ジョブ制御部202は、処理区間に含まれるページが全てRIP済み(RIP処理済み)であるかどうかを判定する。S1007において、全てRIP済みである場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1010に進める。S1007において、全てRIP済みでない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1008に進める。
次にS1008において、ジョブ制御部202は、RIP中のページに対し、RIP処理時間が一定時間(例えば10秒)より経過しているか判定する。ジョブ制御部202は、後述するページ状態管理テーブルのRIP開始時刻の情報を用いて現在までのRIP処理時間を算出する。S1010において、RIP処理時間が一定時間以下である場合は、ジョブ制御部202は、S1006に処理を戻す。S1008において、RIP処理時間が一定時間より経過している場合は、ジョブ制御部202は、S1009に処理を進める。
S1009において、ジョブ制御部202は、串刺し面付け再設定処理を行う。S1009の処理の詳細は、後述する図11を用いて説明する。串刺し面付け再設定処理の後は、ジョブ制御部202は、処理をS1010に進める。
S1010において、ジョブ制御部202は、S1009において設定された串刺し面付け設定に従い印刷出力を行う。こうして出力された出力物をオペレータが不図示の断裁機で断裁し、所定の順番で重ねることにより、オペレータは目的の成果物を得ることができる。本ステップの処理が終了すると、ジョブ制御部202は、処理をS1011に進める。
次にS1011において、ジョブ制御部202は、現在担当している処理区間の最終ページ番号が、印刷データの最終ページ番号であるかどうか判定する。S1011において、印刷データ最終ページ番号である場合は、ジョブ制御部202は、全ページデータの処理が完了したことになるので、図7に示す処理を終了させる。S1011において、ジョブの最終ページ番号でない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1012に進める。
S1012において、ジョブ制御部202は、処理区間を更新する。ジョブ制御部202は、処理区間の最初のページを処理済みのページ番号の次のページ番号にする。ジョブ制御部202は、処理区間の最後のページ番号を集約数と断裁のページ枚数とをかけ合せたものに処理区間の最初のページ番号を加え、1引いたページ番号とする。
次にS1013において、ジョブ制御部202は、S1012において更新された処理区間の最終ページ番号が印刷データの最終ページ番号より小さい番号かどうか判定する。S1013において、処理区間の最終ページ番号が印刷データの最終ページ番号より小さい場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1005に戻し、上述した処理を繰り返す。S1013において、処理区間の最終ページ番号が印刷データの最終ページ番号以上である場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1014に進める。
S1014において、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号と断裁のページ枚数とを更新する。処理区間の最終ページ番号は、印刷データの最終ページ番号となる。断裁のページ枚数は、処理区間の最初のページから最終ページまでを集約数で割ったものに1加えた枚数となる。S1014において、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページとページ枚数との更新が終わると、S1005に処理を戻し、上述した処理を繰り返す。
以上の処理を印刷データの最終ページまで繰り返すことで、串刺し面付けの再配置を含む集約印刷が実現できる。
続いて、図7におけるS1005にあたる、串刺し面付け設定処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。図8は、串刺し面付け設定処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理で、Nは集約印刷に必要な記録紙の枚数である。mはページデータを集約配置する対象の記録紙の枚数番号である。nはページデータを集約配置する対象の記録紙の表面ページ上の集約数分の領域にそれぞれ割り当てた論理ページ番号である。mXnは記録紙m枚数目の表面ページ上のnページに配置したページデータのページ番号である。Lは集約数である。Sは処理区間の最初のページ番号である。Eは処理区間の最後のページ番号である。
まず、S1101において、ジョブ制御部202は、(処理区間に含まれる論理ページ数/集約数)の値を求め、その小数点以下を切り上げた整数値Nを求める。この整数値Nが集約印刷に必要な記録紙の枚数である。
次にS1102において、ジョブ制御部202は、初期設定を行う。ジョブ制御部202は、印刷データを面付け(配置)する記録紙の枚数番号をm=1枚目とする。ジョブ制御部202は、記録紙の表面ページ上の集約数で分割した各領域のページ番号をn=1ページ目とする。また、ジョブ制御部202は、1枚目の記録紙の表面ページ内の1ページ目の領域にページデータの1ページ目を配置してmXn=1とする。
次にS1103において、ジョブ制御部202は、n=2として、集約印刷領域に割り当てた論理ページ番号を2ページ目に移す。
次にS1104において、ジョブ制御部202は、記録紙mページ目の論理ページ2ページ目に配置するページ番号を設定する。ジョブ制御部202は、S1101において求めたNを論理ページ1ページ目に加算した値を論理ページ2ページ目に設定する。
次にS1105において、ジョブ制御部202は、論理ページmXnに設定したページ番号が処理区間の最終ページ番号より大きいかどうかを判定する。S1105において、処理区間の最終ページ番号よりmXnが大きい場合は、処理区間外のページ番号を配置しようとしていることになるので、ジョブ制御部202は、処理をS1106に進める。S1105において、mXnが処理区間の最終ページ番号以下である場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1107に進める。
S1106において、ジョブ制御部202は、mXnを破棄した後、処理をS1109に進める。
S1107では、ジョブ制御部202は、論理ページ番号に1を加算し、対象のページを次へ進め、処理をS1108へ進める。
次にS1108において、ジョブ制御部202は、S1107において1ページ分進めた論理ページ番号nが、集約数Lを超えていないか判定する。S1108において、論理ページ番号nが、集約数Lを超えていない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1104へ戻し、上述した処理を繰り返す。S1108において、論理ページ番号nが、集約数Lを超えている場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1109に進める。
S1109において、ジョブ制御部202は、集約配置する対象の記録紙の枚数番号m(物理ページ)に1を加算する。
次にS1110において、ジョブ制御部は、S1109おいて加算したmが集約印刷に必要な記録紙の枚数Nを超えていないか判断する。S1110において、mがNを超えている場合は、全てのページの面付け設定処理が完了したことになるので、ジョブ制御部202は、図8に示す処理を終了する。S1110において、mがNを超えていない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1111に進める。
S1111において、ジョブ制御部202は、mXn=m−1Xn+1とし、S1103に処理を戻し、次の物理ページの処理に移る。
以上の処理により物理ページそれぞれの論理ページに対して、串刺し面付け設定を行うことができる。
次に上述の処理について、一例として、処理区間に含まれるページ数が100ページである印刷データの場合の串刺し面付け設定処理についてより具体的に順を追って説明していく。図9は、集約印刷に必要な記録紙の枚数が25ページであり、印刷データを1枚の記録紙1項当たりに4ページ分、集約印刷するときのページ配置を説明するための図である。
まず、集約印刷するページデータの頁数が100、集約数が4に指定された場合、集約印刷に必要な記録紙の枚数は((100 − 1 + 1) ÷4 )) = 25であるため、N=25となる。
次に、記録紙25枚に出力し、重ねて断裁した結果が正しい項数となるような面付けをするには、記録紙を1/4にするために断裁が2回必要となる。ここでは、記録紙を垂直方向から断裁し、重ねた後に水平方向に断裁してまた重ねるという場合について説明する(図2参照)。
つまり、記録紙の1ページ上に4つのページデータを集約印刷するので、ページ上に4つの領域が設定され、1枚目の記録紙の左上領域を論理ページの1ページ目に、右上領域を2ページ目に、左下領域を3ページ目に、右下領域を4ページ目に設定される。このように、各記録紙の物理ページ毎の4つの領域にそれぞれ論理ページが割り当てられる。
そして、上述の処理により、図10の10aに示すように、1枚目の記録紙の表面ページの左上領域(論理ページの1ページ目)に対して、初期設定としてページデータの1ページ目が配置され、1X1=1頁となる。
次に右上領域(論理ページの2ページ目)に対して、上記処理によって、1X2=1X1+N=1+25=26が求められ、ページデータの26ページ目が配置され、1X2=26項となる。
また、左下領域(論理ページの3ページ目)に対して、上記処理によって、1X3=1X2+N=26+25=51が求められ、ページデータの51ページ目が配置され、1X3=51項となる。
更に、右下領域(論理ページの4ページ目)に対して、上記処理によって、1X4=1X3+N=51+25=76が求められ、ページデータの76ページ目が配置され、1X4=76項となる。
次に、図10の10bに示すように、2枚目の記録紙の左上領域(論理ページの5ページ目)に対して、上記処理によって、2X1=1X1+1=1+1=2が求められ、ページデータの2ページ目が配置され、2X1=2項となる。
また、右上領域(論理ページの6ページ目)に対して、上記処理によって、2X2=2X1+N=2+25=27が求められ、ページデータの27ページ目が配置され、2X2=27項となる。
更に、左下領域(論理ページの7ページ目)に対して、上記処理によって、2X3=2X2+N=27+25=52が求められ、ページデータの52ページ目が配置され、2X3=52項となる。
次に、右下領域(論理ページの8ページ目)に対して、上記処理によって、2X4=2X3+N=52+25=77が求められ、ページデータの77ページ目が配置され、2X4=77項となる。
次に、図10の10cに示すように、3枚目の記録紙の左上領域(論理ページの9ページ目)に対して、上記処理によって、3X1=2X1+1=2+1=3が求められ、ページデータの3ページ目が配置され、3X1=3項となる。
また、右上領域(論理ページの10ページ目)に対して、上記処理によって、3X2=3X1+N=3+25=28が求められ、ページデータの27ページ目が配置され、3X2=28項となる。
更に、左下領域(論理ページの11ページ目)に対して、上記処理によって、3X3=3X2+N=28+25=53が求められ、ページデータの53ページ目が配置され、3X3=53項となる。
次に、右下領域(論理ページの12ページ目)に対して、上記処理によって、3X4=3X3+N=53+25=78が求められ、ページデータの77ページ目が配置され、3X4=78項となる。
以上、Nの枚数分の物理ページに論理ページを面付けする処理を繰り返し行うことにより、串刺し面付けを実現することができる。
次に、図7においてS1009にあたる、特定のページのRIP処理に時間が掛かっており、一定時間経過経した際に適用されるRIP済みのページの串刺し面付け再設定処理について説明する。この串刺し面付け再設定処理については、図11のフローチャートを用いて説明する。図11は、串刺し面付け再設定処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理で、Nは集約印刷に必要な記録紙の枚数である。mはページデータを集約配置する対象の記録紙の枚数番号である。nはページデータを集約配置する対象の記録紙の表面ページ上の集約数分の領域にそれぞれ割り当てた論理ページ番号である。mXnは記録紙m枚数目の表面ページ上のnページに配置したページデータのページ番号である。Lは集約数である。Pは断裁のページ枚数である。Sは処理区間の最初のページ番号である。Eは処理区間の最終ページ番号である。
S1201において、ジョブ制御部202は、処理区間の最初のページ番号から、最後のページ番号までに含まれるページ数を集約数で割った値を求め、その小数点以下を切り上げた整数値Nを求める。この整数値Nが再配置を行った集約印刷に必要な記録紙の枚数である。また、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号Eを処理区間のRIP済みのページの最大のページ番号に更新する。
これ以降の処理は、図7のS1005にあたる、串刺し面付け設定処理と同様である。串刺し面付け再設定処理において物理ページNページ目まで再配置が完了すると、この処理は終了する。
以上の処理でRIP済みのページだけを串刺し面付けすることができる。
図12は、上述したフローチャートの処理を説明するための図である。
図12の例では、処理対象の処理区間が101〜200となっている。
図7のS1005の処理によって、12Aで示されるような串刺し面付けの設定処理が行われる。
ここで、178ページ目のRIP処理が重く、RIP中になってから一定時間が経過した場合(つまり、一定時間経過してもRIPが未完の場合)、図7のS1009の処理(図11の処理)が実行される。つまり、12Bで示されるように、RIP済みのページが再び、串刺し面付けされる。そして、図7のS1010において、12Bの部分が先に印刷出力される。
なお、図12の例において、101〜176は、第一の処理区間の一例である。また、176ページは、第一の処理区間内の最後のページの一例である。また、177ページは、第一の処理区間内の最後のページの次のページの一例である。また、177〜276は、第二の処理区間の一例である。177〜276内の複数のページは、第二の処理区間内の複数のページの一例である。
以上、ジョブ制御部202によれば、特定のページのRIP処理に時間が掛っている場合、処理対象の処理区間内の複数のページのうち前記特定のページ以前のページの範囲でRIP処理済みのページに対して串刺し面付けの再設定を行い、出力する。そして、ジョブ制御部202は、残りの未出力のページに対しても再設定(再配置)を行い、出力する。つまり、本実施形態によれば、串刺し面付けした印刷ジョブで、特定のページの処理に時間がかかる場合であっても、断裁のページ枚数を動的に変えて再配置することができる。その結果、出力可能ページまでを出力することができるため、サイクルダウンを防ぎ、ジョブ全体としての処理時間が短縮される。
<実施形態2>
本実施形態では、基本アイディアである、串刺し面付けの再設定処理に加えて、印刷データがVDPデータであり、CPU1が、マルチコアCPU(Central Processing Unit)であり、並列処理を行う場合について説明する。
本実施形態のCPU1は、並列処理を実現するために、マイクロプロセッサとして複数のプロセッサコアを備えているマルチコアCPUを用いるものとする。但し、このことは本実施の形態を制限するものではない。例えば、CPUとして、プロセッサを複数有するマルチプロセッサシステムを用いてもよい。また、ハイパースレッディングのようなプロセッサ内のレジスタやパイプラインの空き時間を有効利用して1つのプロセッサをあたかも複数のプロセッサであるかのように見せる技術を用いてもよい。また、ネットワークを介して画像形成装置に接続されるホストコンピュータ上に多くの処理を分離実行させる構成として分散処理を実現してもよい。
本実施形態では、マルチコアCPUを用いてPDLインタプリタ203、レンダラ204を複数持つ構成をとり、並列処理を実現している。なお、並列処理をしている複数コアのうち、ジョブ全体の制御(図7参照)をするコアとPDLインタプリタにより印刷ジョブの解釈を担当するコアとは異なる。
図13は、実施形態2のRIP処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理で、Nは集約印刷に必要な記録紙の枚数である。Lは集約数である。Pは断裁のページ枚数である。Sは処理区間の最初のページ番号である。Eは処理区間の最終ページ番号である。eは印刷データの最終ページ番号である。
ここで、処理区間とは、例えば、全部で400ページの印刷データとすると、図2に示す1〜100や、101〜200、201〜300、301〜400等の印刷物として出力した際に同時に断裁する断裁の単位である。
まず始めに、S1301において、データ受信部201は、情報処理装置よりNetwork6を介して送信された印刷データを受信し、ジョブ制御部202に対してジョブ投入通知を行う。ジョブ制御部202は、受信した印刷データをジョブデータ管理部207にスプールする。
次にS1302において、ジョブ制御部202は、印刷データを串刺し面付けを行うかどうか判定する。S1302において、串刺し面付けを行わないと判定した場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1303に進める。S1302において、串刺し面付けを行うと判定した場合は、ジョブ制御部202は、ページのRIP状態等の情報を保持するページ情報テーブル(後述する図21参照)を作成する。ページ情報テーブルに関しては、この後詳しく説明する。その後、ジョブ制御部202は、処理をS1304に進める。
S1303において、ジョブ制御部202は、串刺し面付けを行わなくてよいので、通常の処理を行う。
S1304において、ジョブ制御部202は、印刷データを断裁の単位に分割し、処理区間とする。ジョブ制御部202は、処理区間の最初のページを、ジョブの最初のページ(1ページ目)にする。ジョブ制御部202は、処理区間の最後のページを、処理区間の最初のページに集約数と断裁のページ枚数とをかけ合せたものを加えたものに、1引いたページ番号までとする。
次にS1305において、ジョブ制御部202は、処理区間に含まれるページを串刺し面付けする。S1305の処理の詳細は、後述する図8等を用いて説明する。
次にS1306において、ジョブ制御部202は、処理区間内において、マルチコアCPUを用いた並列RIP処理のためのコア割当処理を行う。S1306の処理の詳細は、後述する図19を用いて説明する。コア割当処理の後、ジョブ制御部202は、処理をS1307に進める。
次にS1307において、ジョブ制御部202は、マルチコアCPUの各コアの状態を確認する。
S1307において、空いているコアが存在している場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1308に進める。S1307において、空いているコアがない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1309に進める。ここで、空いているコアとは、処理を行っていないコア(例えば、既にRIP処理を終えたコア等)のことである。
S1308において、ジョブ制御部202は、先行して処理区間外のページのRIP処理を行うための先行コア割当処理を行う。S1308の処理の詳細は、後述する図20等を用いて説明する。先行コア割当処理の後は、ジョブ制御部202は、処理をS1307に戻す。ここで、現在の処理区間が例えば、101〜200であった場合、前記処理区間外のページとは、201ページのことである。この例の場合、後述する先行コア割当処理によって、空いているコアに201ページ目が割り当てられ、新たな処理区間は、101〜201となる。本実施形態によれば、このように、断裁の単位(ページ枚数)を動的に変えて再配置することができる。その結果、出力可能ページまでを出力することができるため、サイクルダウンを防ぎ、ジョブ全体としての処理時間が短縮される。
次にS1309では、ジョブ制御部202は、処理区間に含まれるページが全てRIP済み(RIP処理済み)であるかどうかを判定する。S1309において、全てRIP済みである場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1311に進める。S1309において、全てRIP済みでない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1310に進める。
次にS1310において、ジョブ制御部202は、RIP中のページに対し、RIP処理時間が一定時間(例えば10秒)より経過しているか判定する。ジョブ制御部202は、ページ状態管理テーブルのRIP開始時刻の情報を用いて現在までのRIP処理時間を算出する。なお、ページ状態管理テーブル(図21参照)については、後ほど詳しく説明する。S1310において、RIP処理時間が一定時間以下である場合は、ジョブ制御部202は、S1307に処理を戻す。S1310において、RIP処理時間が一定時間より経過している場合は、ジョブ制御部202は、S1312に処理を進める。
S1311において、ジョブ制御部202は、S1305において設定された串刺し面付け設定に従い1からNページ目まで印刷出力を行う。こうして出力された出力物をオペレータが不図示の断裁機で断裁し、所定の順番で重ねることにより、オペレータは目的の成果物を得ることができる。本ステップの処理が終了すると、ジョブ制御部202は、処理をS1318に進める。なお、ここで、1からN目までとは、現在の処理区間中の物理ページの1からNページまでのことである。以下のS1314、S1317においても同様である。
S1312において、ジョブ制御部202は、処理区間の前半(断裁のページ枚数の前半部分)に含まれるページが全てRIP済みであるかどうかを判定する。S1312において、前半部分が全てRIP済みである場合は、ジョブ制御部202は、S1313に処理を進める。S1312において、前半部分がRIP済みでない場合は、ジョブ制御部202は、S1315に処理を進める。
S1313において、ジョブ制御部202は、串刺し面付け再設定処理を行う。S1313の処理の詳細は、後述する図14を用いて説明する。串刺し面付け再設定処理の後は、ジョブ制御部202は、処理をS1314に進める。
S1314において、ジョブ制御部202は、S1313において設定された串刺し面付け設定に従い印刷出力を行う。こうして出力された出力物をオペレータが不図示の断裁機で断裁し、所定の順番で重ねることにより、オペレータは目的の成果物を得ることができる。本ステップの処理が終了すると、ジョブ制御部202は、処理をS1319に進める。
S1315において、ジョブ制御部202は、処理区間の後半部分がRIP済みであるかどうかを判定する。S1315において、処理区間の後半部分がRIP済みでない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1307に戻し、上述した処理を繰り返す。S1315において、処理区間の後半部分がRIP済みである場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1316に進める。なお、本実施形態ではS1315において、ジョブ制御部202は、処理区間の後半部分がRIP済みであるかどうかを判定しているが、所定のページより後ろの部分がRIP済みか否かを判定するようにしてもよい。この場合、処理区間の所定のページより後ろの部分がRIP済みでない場合、ジョブ制御部202は、処理をS1307に戻し、上述した処理を繰り返す。そして、S1315において、処理区間の所定のページより後ろの部分がRIP済みである場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1316に進める。
次にS1316において、ジョブ制御部202は、Face Upで最終ページから串刺し面付け設定処理を行い、S1317に進む。S1316の処理の詳細は、後述する図15等を用いて説明する。ここで、Face Upとは、印刷面を上に向けて印刷出力することをいう。なお、特に言及しない限り、ジョブ制御部202は、Face Downで串刺し面付け設定を行うものとする。ここで、Face Downとは、印刷面を下に向けて印刷出力することをいう。
S1317において、ジョブ制御部202は、S1316において設定された串刺し面付け設定に従い印刷出力を行う。こうして出力された出力物をオペレータが不図示の断裁機で断裁し、所定の順番で重ねることにより、オペレータは目的の成果物を得ることができる。本ステップの処理が終了すると、ジョブ制御部202は、処理をS1318に進める。なお、本フローチャートでは、複数のコアのうちの1のコアによる串刺し面付けの設定処理や、他のコアへの割り当て処理を示しており、複数のコアによるRIP処理は説明の簡略化のため省略してある。例えば、処理対象の処理区間が101〜200であった場合、S1317において、後述する図18等に示すように、200〜101がFaceupで出力される。
次にS1318において、ジョブ制御部202は、現在担当している処理区間の最終ページ番号が、印刷データの最終ページ番号であるかどうか判定する。S1318において、印刷データ最終ページ番号である場合は、ジョブ制御部202は、全ページデータの処理が完了したことになるので、図13に示す処理を終了させる。S1318において、ジョブの最終ページ番号でない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1319に進める。
S1319において、ジョブ制御部202は、処理区間を更新する。ジョブ制御部202は、処理区間の最初のページを処理済みのページ番号の次のページ番号にする。ジョブ制御部202は、処理区間の最後のページ番号を集約数と断裁のページ枚数とをかけ合せたものに処理区間の最初のページ番号を加え、1引いたページ番号とする。
次にS1320において、ジョブ制御部202は、S1319において更新された処理区間の最終ページ番号が印刷データの最終ページ番号より小さい番号かどうか判定する。S1320において、処理区間の最終ページ番号が印刷データの最終ページ番号より小さい場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1305に戻し、上述した処理を繰り返す。S1320において、処理区間の最終ページ番号が印刷データの最終ページ番号以上である場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1321に進める。
S1321において、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号と断裁のページ枚数とを更新する。処理区間の最終ページ番号は、印刷データの最終ページ番号となる。断裁のページ枚数は、処理区間の最初のページから最終ページまでを集約数で割ったものに1加えた枚数となる。
S1321において、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページとページ枚数との更新が終わると、S1305に処理を戻し、上述した処理を繰り返す。
以上の処理を印刷データの最終ページまで繰り返すことで、串刺し面付けの再配置を含む集約印刷が実現できる。
次に、図13においてS1313にあたる、特定のページのRIP処理に時間が掛かっており、一定時間経過経した際に適用されるRIP済みの前半ページの串刺し面付け再設定処理について説明する。この串刺し面付け再設定処理については、図14のフローチャートを用いて説明する。図14は、串刺し面付け再設定処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理で、Nは集約印刷に必要な記録紙の枚数である。mはページデータを集約配置する対象の記録紙の枚数番号である。nはページデータを集約配置する対象の記録紙の表面ページ上の集約数分の領域にそれぞれ割り当てた論理ページ番号である。mXnは記録紙m枚数目の表面ページ上のnページに配置したページデータのページ番号である。Lは集約数である。Pは断裁のページ枚数である。Sは処理区間の最初のページ番号である。Eは処理区間の最終ページ番号である。
S1401において、ジョブ制御部202は、処理区間の最初のページ番号から、断裁のページ枚数の半分までに含まれるページ数を集約数で割った値を求め、その小数点以下を切り上げた整数値Nを求める。この整数値Nが再配置を行った集約印刷に必要な記録紙の枚数である。また、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号Eを処理区間の前半に含まれる最終ページのページ番号に更新する。
これ以降の処理は、図13のS1305にあたる、串刺し面付け設定処理と同様である。串刺し面付け再設定処理において物理ページNページ目まで再配置が完了すると、この処理は終了する。
次に図13においてS1316にあたる、特定のページのRIP処理に時間がかかっており、一定時間経過した際に適用されるRIP済みの後半ページを再設定する処理について説明する。この処理では処理区間に含まれる最終ページが含まれる物理ページから串刺し面付け設定処理を行い、FaceUpで出力していく。この串刺し面付け設定処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。図15は、串刺し面付け設定処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理で、Nは集約印刷に必要な記録紙の枚数である。mはページデータを集約配置する対象の記録紙の枚数番号である。nはページデータを集約配置する対象の記録紙の表面ページ上の集約数分の領域にそれぞれ割り当てた論理ページ番号である。mXnは記録紙m枚数目の表面ページ上のnページに配置したページデータのページ番号である。Lは集約数である。Pは断裁のページ枚数である。Sは処理区間の最初のページ番号である。Eは処理区間の最終ページ番号である。
この処理も図13におけるS1305にあたる、串刺し面付け設定処理とほぼ同様であるが、S1502とS1511との処理のみ異なる。
S1502において、ジョブ制御部202は 初期設定を行う。ジョブ制御部202は、データを面付け(配置)する記録紙の枚数番号をm=1枚目とする。また、ジョブ制御部202は、記録紙の裏面ページ上の集約数で分割した各領域のページ番号をn=1ページ目とする。更に、ジョブ制御部202は、1枚目の記録紙の裏面ページ内の1ページ目の領域に、印刷データの1ページ目のページ番号に集約印刷に必要な記録紙の枚数Nを加え1減算した値を設定してmXn=S+N−1とする。
また、S1511において、ジョブ制御部202は、mXn=m−1Xn−1とし、S1503に処理を戻す。
これ以降の処理は、図13におけるS1305にあたる串刺し面付け処理と同様なため、説明は省略する。
次に上述の処理について、処理区間の最終ページから串刺し面付け設定処理を行い、Face Upで出力する処理の一例を挙げてより具体的に説明する。この例では、処理区間に含まれるページ数が100ページであり、処理区間の最初のページ番号が101、最終ページ番号が200である印刷データの場合について説明する。図16は、集約印刷に必要な記録紙の枚数が25ページであり、ページデータを1枚の記録紙1項当たりに4ページを集約し、FaceUpで再配置した場合のページ配置の説明図である。
まず、集約印刷するページデータの項数が100、集約数が4に指定された場合、集約印刷に必要な記録紙の枚数は((100 − 1 + 1) ÷4 )) = 25であるため、N=25となる。
次に、記録紙25枚に出力し、重ねて断裁した結果が正しい項数となるような面付けをするには、記録紙を1/4にするために断裁が2回必要となる。ここでは、記録紙を垂直方向から断裁し、重ねた後に水平方向に断裁してまた重ねるという場合について説明する。
つまり、記録紙の1ページ上に4つのページデータを集約印刷するので、ページ上に4つの領域が設定され、1枚目の記録紙の左上領域を論理ページの1ページ目に、右上領域を2ページ目に、左下領域を3ページ目に、右下領域を4ページ目に設定する。このように、各記録紙の物理ページ毎の4つの領域にそれぞれ論理ページが割り当てられる。
そして、上述の処理により、図17の14aに示すように、1枚目の記録紙の裏面ページの左上領域(論理ページの1ページ目)に対して、初期設定としてページデータの1ページ目が配置され、1X1=S+N−1=101+25−1=125項となる。
次に右上領域(論理ページの2ページ目)に対して、上記処理によって、1X2=1X1+N=125+25=150が求められ、ページデータの125ページ目が配置され、1X2=150項となる。
また、左下領域(論理ページの3ページ目)に対して、上記処理によって、1X3=1X2+N=150+25=175が求められ、ページデータの175ページ目が配置され、1X3=175項となる。
更に、右下領域(論理ページの4ページ目)に対して、上記処理によって、1X4=1X3+N=175+25=200が求められ、ページデータの200ページ目が配置され、1X4=200項となる。
次に、図17の14bに示すように、2枚目の記録紙の裏面ページの左上領域(論理ページの5ページ目)に対して、上記処理によって、2X1=1X1−1=125−1=124が求められ、ページデータの2ページ目が配置され、2X1=124項となる。
また、右上領域(論理ページの6ページ目)に対して、上記処理によって、2X2=2X1+N=124+25=149が求められ、ページデータの149ページ目が配置され、2X2=149項となる。
更に、左下領域(論理ページの7ページ目)に対して、上記処理によって、2X3=2X2+N=149+25=174が求められ、ページデータの174ページ目が配置され、2X3=174項となる。
次に、右下領域(論理ページの8ページ目)に対して、上記処理によって、2X4=2X3+N=174+25=199が求められ、ページデータの199ページ目が配置され、2X4=199項となる。
次に、図17の14cに示すように、3枚目の記録紙の裏面ページの左上領域(論理ページの9ページ目)に対して、上記処理によって、3X1=2X1+1=124−1=123が求められ、ページデータの3ページ目が配置され、3X1=123項となる。
また、右上領域(論理ページの10ページ目)に対して、上記処理によって、3X2=3X1+N=123+25=148が求められ、ページデータの148ページ目が配置され、3X2=148項となる。
更に、左下領域(論理ページの11ページ目)に対して、上記処理によって、3X3=3X2+N=148+25=173が求められ、ページデータの173ページ目が配置され、3X3=173項となる。
次に、右下領域(論理ページの12ページ目)に対して、上記処理によって、3X4=3X3+N=173+25=198が求められ、ページデータの198ページ目が配置され、3X4=198項となる。
以上、Nの枚数分の物理ページに論理ページを面付けする処理を繰り返し行うことにより、処理区間の最終ページからFaceUpで串刺し面付けの再配置を実現することができる。
図18は、図13のS1315〜S1017の処理を説明するための図である。
図18の例では、処理対象の処理区間が101〜200となっている。
図13のS1315の処理によって、図18に示されるように処理区間の前半のページがRIP中で、後半ページがRIP済みと判断された場合、図13のS1316の処理によって、図18に示されるようにFaceup串刺し面付けの設定処理が行われる。
そして、図13のS1017の処理によって、既にRIP済みの18Aから先にFaceupで出力され、続けて18BがFaceupで出力される。
次に、図13におけるS1306にあたる、マルチコアCPUでのコア割当処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。図19は、コア割当処理の一例を示すフローチャートである。
まず、S1601において、ジョブ制御部202は、ページ状態管理テーブルを参照し、処理区間内に含まれるページのRIP処理状態を参照する。
次にS1602において、ジョブ制御部202は、区間内にRIPを開始していないページが存在しているか判断する。S1602において、区間内にRIPを開始していないページが存在しない場合は、ジョブ制御部202は、図19の処理を終了する。S1602において、区間内にRIPを開始していないページが存在する場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1603に進める。
次にS1603において、ジョブ制御部202は、マルチコアCPU内の各コアの状態を確認する。S1603において、空いているコアが存在しない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1604に進め、各コアの処理が完了するまで待機する。S1603において、空いているコアが存在する場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1605に進める。
次にS1605において、ジョブ制御部202は、コアに未RIPであるページを割り当てる。
次にS1606において、ジョブ制御部202は、ページのページ状態管理テーブルを更新する。ここでジョブ制御部202は、S1605においてコアに割り当てたページ番号のRIP処理状態を未RIPからRIP中に変更し、処理をS1601へ戻す。
各コアは、割り当てられたページを各自でRIP処理を行い、RIPが完了するとページ状態管理テーブルの担当していたページのRIP処理状態をRIP中からRIP済みに更新する。その後、各コアは、ジョブ制御部202から次の担当ページが割り振られるか、ジョブが終了するのを待機する。
以上の処理を繰り返すことで、処理区間に含まれるページを並列でRIPしていく。
次に、図13におけるS1308にあたる、マルチコアCPUでの先行RIP処理のための先行コア割当処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。図20は、先行コア割当処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理において、iは先行RIP対象のページ番号である。Nは集約印刷に必要な記録紙の枚数である。Sは処理区間の最初のページ番号である。Eは処理区間の最終ページ番号である。Lは集約数である。
上述したように、処理区間として、101〜200を例にとると、Sは101、Eは200となる。
S1701において、ジョブ制御部202は、初期設定として、iに最終ページ番号に1を加え、最終ページの次のページ番号を設定する。上述した例で説明すると、この処理によって、処理区間外のページとして201ページ目がiに設定される。
次にS1702において、ジョブ制御部202は、ページ状態管理テーブルを参照する。
次にS1703において、ジョブ制御部202は、iページ目がRIP開始済みかどうか判断する。S1703において、RIP開始済みである場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1704に進める。S1703において、RIP開始済みでない場合は、ジョブ制御部202は、処理をS1705に進める。
S1704において、ジョブ制御部202は、iに1を加え、次のページに設定した後、S1702に処理を戻し、処理を繰り返す。
S1705において、ジョブ制御部202は、コアにiページ目を割り当て、S1706に処理を進める。
S1706において、ジョブ制御部202は、ページ状態管理テーブルのiページ目のRIP処理状態を未RIPからRIP中に更新し、S1707に処理を進める。
S1707において、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号と集約印刷に必要な記録紙の枚数とを更新する。ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号をiに設定する。また、ジョブ制御部202は、集約印刷に必要な記録紙の枚数を(処理区間の最終ページ番号−処理区間の最初のページ番号)/集約数に1加えたものに設定し、図20の処理を終了する。
コアは、割り当てられたページを各自でRIP処理を行い、RIPが完了するとページ状態管理テーブルの担当していたページのRIP処理状態をRIP中からRIP済みに更新する。その後、コアは、ジョブ制御部202から次の担当ページが割り振られるか、ジョブが終了するのを待機する。
以上の処理により、処理区間内の特定ページのRIP処理に時間がかかっており、かつ、その他のページのRIP処理が全て完了している場合に、先行して処理区間外のページのRIP処理を行うことができる。
次に、図21を用いて、ページ状態管理テーブルについて説明する。図21は、実施形態2のページ状態管理テーブルの一例を示す図である。ページ状態管理テーブルは、RAM2又はHDD4等に記憶される。
ページ状態管理テーブルは、ページ番号、RIP処理状態、RIP開始時刻の情報を持っている。RIP処理状態は「未RIP」、「RIP中」、「RIP済み」の値をとることができ、ページの処理状態の情報を表す。ジョブ制御部202がコアに担当ページを割り振る際、又はコアがRIP処理を完了した際に、それぞれ値が更新される。
また、RIP開始時刻には該当するページのRIPが開始された時刻が記録されており、図13におけるS1310にあたるRIP処理時間の算出時に使用される。
ページ情報テーブルは、図13のS1303にあたる串刺し面付けジョブであるかどうかの判定時、ジョブ制御部202により作成される。
以上、ジョブ制御部202によれば、特定のページのRIP処理に時間が掛っている場合、処理対象の処理区間内の複数のページのうち前記特定のページ以前のページの範囲でRIP処理済みのページに対して串刺し面付けの再設定を行い、出力する。そして、ジョブ制御部202は、残りの未出力のページに対しても再設定(再配置)を行い、出力する。つまり、本実施形態によれば、串刺し面付けした印刷ジョブで、特定のページの処理に時間がかかる場合であっても、断裁のページ枚数を動的に変えて再配置することができる。その結果、出力可能ページまでを出力することができるため、サイクルダウンを防ぎ、ジョブ全体としての処理時間が短縮される。
<実施形態3>
上述した実施形態では、RIP処理を行い、特定のページでRIP処理時間が一定時間経過した場合に面付け再配置を動的に行なっていた。しかし、本実施形態ではVDPジョブ特有のプレパース処理の特性を活かして、事前にRIP時間を予測し、断裁区間を分割して串刺し面付けを行う。予め串刺し面付け設定処理を行うことになるので、オペレータは事前にレイアウトを確認できる。また、RIPが完了したページから即座に出力することができるため、1ページ目の成果物を実施形態1より早く出力することができる。
初めに、図22を用いて、本実施形態のRIP処理について説明する。図22は、実施形態3のRIP処理の一例を示すフローチャートである。
まず、S2001において、データ受信部201は、情報処理装置よりNetwork6を介して送信された印刷データを受信し、ジョブ制御部202に対してジョブ投入通知を行う。ジョブ制御部202は、受信した印刷データをジョブデータ管理部207にスプールする。
次にS2002において、ジョブ制御部202は、印刷データを串刺し面付けを行うかどうか判定する。S2002において、串刺し面付けを行わない場合は、ジョブ制御部202は、S2003に処理を進める。S2002において、串刺し面付けを行う場合は、ジョブ制御部202は、図24に示すページ情報テーブルを作成する。ページ情報テーブルについては後ほど詳しく説明する。ページ情報テーブルを作成した後は、ジョブ制御部202は、S2004に処理を進める。
S2003において、ジョブ制御部202は、串刺し面付けを行わないので、通常の処理を行い、図22に示す処理を終了する。
S2004では、ジョブ制御部202は、PDLインタプリタ203にプレパースの指示を出す。ジョブ制御部202からプレパースの指示を受けたPDLインタプリタ203は、印刷ジョブに対して、プレパース処理を行う。プレパース処理では、PDLインタプリタ203は、印刷データに含まれる各ページのリユーザブルオブジェクトと、バリアブルオブジェクトの数と、をそれぞれカウントする。それぞれのカウント結果は、ページ情報テーブルに格納される。
次にS2005において、ジョブ制御部202は、印刷データの断裁区間をページ情報テーブルの情報から決定する断裁区間分割処理を行う。断裁区間分割処理については、後ほど詳しく説明する。断裁区間分割処理の後は、ジョブ制御部202は、S2006に処理を進める。
次にS2006において、ジョブ制御部202は、ページ情報テーブルの情報から対象処理区間がFaceUpで処理する区間なのか判定する。S2006において、対象処理区間がFaceUpで出力する区間である場合は、ジョブ制御部202は、S2008に処理を進める。S2006において、対象処理区間がFaceUpで出力しない場合は、ジョブ制御部202は、S2007に処理を進める。
S2007において、ジョブ制御部202は、串刺し面付け設定処理をする。この串刺し面付け設定処理は実施形態1と同様の処理のため、詳細な説明は省略する。串刺し面付け設定処理の後は、ジョブ制御部202は、S2009に処理を進める。
S2008において、ジョブ制御部202は、FaceUpで最終ページから串刺し面付け設定処理を行い、S2009に処理を進める。串刺し面付け設定処理は実施形態1と同様の処理のため、詳細な説明は省略する。
次にS2009において、ジョブ制御部202は、コア割当処理を行う。コア割当処理についても、実施形態1における、図19に示される処理と同じである。よって、ここでは説明を省略する。コア割当処理の後は、ジョブ制御部202は、S2010に処理を進める。
次にS2010において、ジョブ制御部202は、マルチコアCPUに含まれるコアの状態を確認する。S2010において、空いているコアが存在する場合、ジョブ制御部202は、S2011に処理を進める。S2010において、空いているコアが存在しない場合は、ジョブ制御部202は、S2013に処理を進める。
S2011では、ジョブ制御部202は、空いているコアを使用した処理区間外のページの先行RIP処理を行うための先行コア割当処理を行う。この先行コア割当処理についても、実施形態1における、図20に示される処理と同じ処理である。よって、ここでは説明を省略する。先行コア割当処理の後は、ジョブ制御部202は、S2012に処理を進める。
S2012において、ジョブ制御部202は、ページ情報テーブルを更新する。ここでは、ジョブ制御部202は、先行コア割当処理によって割り当てられたページのページ情報テーブルにおけるRIP処理状態のステータスを未RIPからRIP中に更新する。更新処理が終わると、ジョブ制御部202は、S2010に処理を戻す。
S2013では、ジョブ制御部202は、処理区間内のページが全てRIP完了済みか判定する。S2013において、全てのページがRIP完了済みでない場合は、ジョブ制御部202は、S2010に処理を戻し、上述した処理を繰り返す。S2013において、全てのページがRIP完了済みである場合は、ジョブ制御部202は、S2014に処理を進める。
S2014において、ジョブ制御部202は、処理区間のページを印刷出力した後、S2015に処理を進める。
次にS2015において、ジョブ制御部202は、全区間の処理が完了しているか判定する。S2015において、全区間の処理が完了している場合は、ジョブ制御部202は、図22に示す処理を終了する。S2015において、全区間の処理が完了していない場合、ジョブ制御部202は、S2016に処理を進める。
S2016において、ジョブ制御部202は、対象とする処理区間を次の処理区間に更新する。その後、S2006に戻り、ジョブ制御部202は、面付け設定処理から出力印刷までを全区間繰り返す。
以上の処理により、印刷データのプレパース結果を利用した串刺し面付け再設定処理が実現できる。
次に、図22におけるS2005にあたる断裁区間分割処理について、図23を用いて説明する。図23は、断裁区間分割処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理で、Nは集約印刷に必要な記録紙の枚数である。Lは集約数である。Pは断裁のページ枚数である。Sは処理区間の最初のページ番号である。Eは処理区間の最終ページ番号である。eは印刷データの最終ページ番号である。jは処理対象となるページ番号である。TjはjページのRIP予測時間である。Iは対象とする処理区間の区間番号である。Rはリユーザブルオブジェクトの重み係数である。Vはバリアブルオブジェクトの重み係数である。
まずS2101において、ジョブ制御部202は、初期設定をする。ジョブ制御部202は、対象とする処理区間Iに1を、処理区間の最初のページ番号Sに1を設定する。ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号Eには断裁のページ枚数と集約数を掛け合せた値を設定する。
次にS2102において、ジョブ制御部202は、ページ情報テーブルを参照する。ジョブ制御部202は、このページ情報テーブルの情報からRIP予測時間Tを算出する。ジョブ制御部202は、RIP予測時間Tを(リユーザブルオブジェクトの数)×(重み係数R)の値と(バリアブルオブジェクトの数)×(重み係数V)の値との和とする。ジョブ制御部202は、Tの値を処理区間の最初のページ番号Sから最終ページ番号Eまで算出する。
次にS2103において、ジョブ制御部202は、処理区間に含まれる前半分のページのRIP予測時間Tが全て閾値より小さいか判定する。S2103において、前半分のRIP予測時間Tが閾値以上であるページが1ページ以上存在する場合、前半部分のRIP処理には時間がかかると予測されるため、ジョブ制御部202は、S2104に処理を進める。S2103において、前半分に含まれるページのRIP予測時間Tが全て閾値より小さい場合、ジョブ制御部202は、S2105に処理を進める。
S2104では、ジョブ制御部202は、処理区間の後半分のページのRIP予測時間Tが全て閾値より小さいか判定する。S2014において、後半分のRIP予測時間Tが全て閾値より小さい場合、前半分のRIP処理は時間がかかり、後半分のRIP処理は時間がかからないと予測される。したがって、この場合、ジョブ制御部202は、S2106に処理を進める。S2014において、後半分のRIP予測時間Tが閾値以上であるページが1ページ以上存在する場合、前半分と後半部共にRIP処理に時間がかかるページが存在すると予測される。したがって、この場合は通常処理として扱うことにするため、ジョブ制御部202は、S2109に処理を進める。
S2105において、ジョブ制御部202は、処理区間の後半分のページのRIP予測時間Tが全て閾値より小さいか判定する。S2105において、全てのRIP予測時間が閾値より小さい場合、SからEまでの区間のRIP処理は時間がかからないと予測される。したがって、この場合は、ジョブ制御部202は、S209に処理を進める。S2105において、後半分のRIP予測時間が閾値以上であるページが1ページ以上存在する場合、前半分のRIP処理には時間がかからず、後半分のRIP処理は時間がかかると予測される。したがって、この場合、ジョブ制御部202は、S2107に処理を進める。
S20106において、ジョブ制御部202は、SからEまでの処理区間は最終ページからFace Upで串刺し面付け出力する区間としてページ情報テーブルを更新する。ページ情報テーブルの更新の後は、ジョブ制御部202は、S2111に処理を進める。
S2107において、ジョブ制御部202は、処理区間に含まれるページのうち、RIIP処理に時間がかかると予測される最小のページ番号jを求める。
次にS2108に進み、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号Eの値を(j − (j / L の余り))に設定した後、S2109に処理を進める。
S2109では、ジョブ制御部202は、SからEまでの処理区間を串刺し面付けする処理区間としてページ情報テーブルを更新する。
次にS2110において、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページが印刷データの最終ページと同じ値か判定する。S2110において、同じ値である場合は、全てのページの処理区間の設定が完了したことになるので、ジョブ制御部202は、図23に示す処理を終了する。S2110において、異なる値である場合は、ジョブ制御部202は、S2111に処理を進める。
S2111において、ジョブ制御部202は、Sの値とEの値とを更新する。ジョブ制御部202は、処理区間の最初のページ番号Sには処理区間の最終ページ番号Eの値に1を加えたものを設定する。ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号Eの値には処理区間の最初のページ番号Sに断裁のページ枚数と集約数をかけ合わせたものを加え、1引いた値を設定する。
次にS2112に進み、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号Eが印刷データの最終ページ番号eより小さいかどうか判定する。S2112において、Eがeより小さい場合は、ジョブ制御部202は、処理をS2102に戻し、上述した処理を繰り返す。S2112において、Eがe以上である場合は、処理区間の最終ページ番号Eは印刷データに存在しないデータ範囲を処理区間にしていることになるため、ジョブ制御部202は、S2113に処理を進める。
S2113において、ジョブ制御部202は、Eの値と集約印刷に必要な記録紙の枚数Nの値とを更新する。また、ジョブ制御部202は、処理区間の最終ページ番号Eには印刷データの最終ページ番号eを設定する。ジョブ制御部202は、 集約印刷に必要な記録紙の枚数Nには(処理区間の最初のページ番号)−(処理区間の最終ページ番号)の値を集約数で割ったものに1加えた値を設定する。EとNの値の更新の後は、ジョブ制御部202は、処理をS2102に戻し、印刷データ処理の更新を繰り返す。
以上の処理を印刷データの最終ページまで繰り返すことで、プレパース結果を利用したRIP予測時間に基づく断裁区間の分割処理が実現する。
次に、図24を用いて、ページ情報テーブルについて説明する。図24は、実施形態3のページ状態管理テーブルの一例を示す図である。ページ状態管理テーブルは、RAM2又はHDD4等に記憶される。
ページ情報テーブルは、ページ番号、バリアブルオブジェクト数、リユーザブルオブジェクト数、RIP処理状態、処理区間ID、出力形式の情報を持っている。バリアブルオブジェクト数、リユーザブルオブジェクト数は、それぞれ1ページに含まれているそれぞれのオブジェクトの数の情報を持っている。RIP処理状態は「未RIP」、「RIP中」、「RIP済み」の値をとることができ、ページの処理状態の情報を表す。ジョブ制御部202がコアに担当ページを割り振る際、又はコアがRIP処理を完了した際に、それぞれ値が更新される。また、処理区間IDは、それぞれのページがどの処理区間に属しているか識別するIDである。出力形式は処理区間の最初のページから串刺し面付けし、Face Downで出力されるか、処理区間の最終ページから串刺し面付けし、Face Upで出力するかの情報を持っている。
上記ページ情報テーブルは図22のS2002にあたる、串刺し面付けジョブであるかどうかの判定時、ジョブ制御部202により作成される。
図25は、図22のS2005の処理を説明するための図である。
上述したように、プレパース処理によって、ページのRIP時間が予測できるため、予めレイアウトが変更され、断裁のページ数が切り替わっている。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、串刺し面付けした印刷ジョブで、特定のページの処理に時間がかかる場合であっても、断裁のページ枚数を予め変えて再配置することができる。その結果、RIP予測時間を考慮したスケジューリングができるため、サイクルダウンを防ぎ、ジョブ全体としての処理時間が短縮される。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、印刷データ全体の印刷出力時間を短縮することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (10)

  1. 印刷データを断裁の単位である所定のページ数の処理区間に分割する分割手段と、
    物理ページの1ページ内の領域に前記処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け設定手段と、
    前記串刺し面付け設定手段で串刺し面付けされた前記処理区間内の複数のページにRIP処理を行うRIP処理手段と、
    前記処理区間内の複数のページのうちの一のページのRIP処理の時間が一定時間経過し、前記一のページのRIP処理が未完で、かつ、前記一のページより前のページがRIP処理済みの場合、前記一のページより前のRIP処理済みのページのみを含む、前記所定のページ数よりページ数が少ない処理区間を設定する設定手段と、
    物理ページの1ページ内の領域に前記設定手段で設定された前記処理区間内のRIP処理済みの複数のページを配置するよう串刺し面付けの再設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け再設定手段と、
    前記再設定手段で再設定された串刺し面付けに基づいて、前記処理区間内の複数のページを印刷出力する出力手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記設定手段は、前記処理区間内の複数のページのうちの一のページのRIP処理の時間が一定時間経過し、前記一のページのRIP処理が未完の場合、前記一のページより前のRIP処理済みのページのみを含む、前記所定のページ数よりページ数が少ない第一の処理区間を設定すると共に、前記第一の処理区間内の最後のページの次のページから前記所定のページ数の第二の処理区間を設定し、
    前記串刺し面付け設定手段は、前記出力手段で前記第一の処理区間内の複数のページが印刷出力された後で、物理ページの1ページ内の領域に前記第二の処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記第二の処理区間内の複数のページに施し、
    前記RIP処理手段は、前記串刺し面付け設定手段で串刺し面付けされた前記第二の処理区間内の複数のページにRIP処理を行い、
    前記出力手段は、前記RIP処理手段でRIP処理された前記第二の処理区間内の複数のページを印刷出力する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記RIP処理手段は、並列処理で前記処理区間内の複数のページにRIP処理を行い、
    前記並列処理のうち一の処理で割り当てられたRIP処理が完了している場合、前記処理区間のページ数を増やし、前記一の処理でRIP処理を行うよう動的に前記処理区間を変更する変更手段を更に有する請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記処理区間内の複数のページのうちの一のページのRIP処理の時間が一定時間経過し、前記一のページのRIP処理が未完で、かつ、前記一のページより後のページがRIP処理済みの場合、物理ページの1ページ内の領域に前記処理区間内の複数のページのRIP処理済みの最後のページから順に配置するFaceup串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施すFaceup串刺し面付け設定手段を更に有し、
    前記出力手段は、前記Faceup串刺し面付け設定手段で設定されたFaceup串刺し面付けに基づいて、前記処理区間内の複数のページをFaceupで印刷出力する請求項1乃至3何れか1項記載の画像処理装置。
  5. 印刷データを断裁の単位である所定のページ数の処理区間に分割する分割手段と、
    前記処理区間内の複数のページのRIP処理時間を予測する予測手段と、
    前記予測手段で予測された各ページのRIP処理時間に基づいて、物理ページの1ページ内の領域に前記処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け設定手段と、
    前記串刺し面付け設定手段で串刺し面付けされた前記処理区間内の複数のページにRIP処理を行うRIP処理手段と、
    前記RIP処理手段でRIP処理されたページを印刷出力する出力手段と、
    を有する画像処理装置。
  6. 前記予測手段は、前記処理区間内の複数のページに含まれるリユーザブルオブジェクト及びバリアブルオブジェクトの数に基づいて、前記ページのRIP処理時間を予測する請求項5記載の画像処理装置。
  7. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    印刷データを断裁の単位である所定のページ数の処理区間に分割する分割ステップと、
    物理ページの1ページ内の領域に前記処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け設定ステップと、
    前記串刺し面付け設定ステップで串刺し面付けされた前記処理区間内の複数のページにRIP処理を行うRIP処理ステップと、
    前記処理区間内の複数のページのうちの一のページのRIP処理の時間が一定時間経過し、前記一のページのRIP処理が未完で、かつ、前記一のページより前のページがRIP処理済みの場合、前記一のページより前のRIP処理済みのページのみを含む、前記所定のページ数よりページ数が少ない処理区間を設定する設定ステップと、
    物理ページの1ページ内の領域に前記設定ステップで設定された前記処理区間内のRIP処理済みの複数のページを配置するよう串刺し面付けの再設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け再設定ステップと、
    前記再設定ステップで再設定された串刺し面付けに基づいて、前記処理区間内の複数のページを印刷出力する出力ステップと、
    を含む画像処理方法。
  8. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    印刷データを断裁の単位である所定のページ数の処理区間に分割する分割ステップと、
    前記処理区間内の複数のページのRIP処理時間を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップで予測された各ページのRIP処理時間に基づいて、物理ページの1ページ内の領域に前記処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け設定ステップと、
    前記串刺し面付け設定ステップで串刺し面付けされた前記処理区間内の複数のページにRIP処理を行うRIP処理ステップと、
    前記RIP処理ステップでRIP処理されたページを印刷出力する出力ステップと、
    を含む画像処理方法。
  9. コンピュータに、
    印刷データを断裁の単位である所定のページ数の処理区間に分割する分割ステップと、
    物理ページの1ページ内の領域に前記処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け設定ステップと、
    前記串刺し面付け設定ステップで串刺し面付けされた前記処理区間内の複数のページにRIP処理を行うRIP処理ステップと、
    前記処理区間内の複数のページのうちの一のページのRIP処理の時間が一定時間経過し、前記一のページのRIP処理が未完で、かつ、前記一のページより前のページがRIP処理済みの場合、前記一のページより前のRIP処理済みのページのみを含む、前記所定のページ数よりページ数が少ない処理区間を設定する設定ステップと、
    物理ページの1ページ内の領域に前記設定ステップで設定された前記処理区間内のRIP処理済みの複数のページを配置するよう串刺し面付けの再設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け再設定ステップと、
    前記再設定ステップで再設定された串刺し面付けに基づいて、前記処理区間内の複数のページを印刷出力する出力ステップと、
    を実行させるプログラム。
  10. コンピュータに、
    印刷データを断裁の単位である所定のページ数の処理区間に分割する分割ステップと、
    前記処理区間内の複数のページのRIP処理時間を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップで予測された各ページのRIP処理時間に基づいて、物理ページの1ページ内の領域に前記処理区間内の複数のページを配置するよう串刺し面付けの設定を前記処理区間内の複数のページに施す串刺し面付け設定ステップと、
    前記串刺し面付け設定ステップで串刺し面付けされた前記処理区間内の複数のページにRIP処理を行うRIP処理ステップと、
    前記RIP処理ステップでRIP処理されたページを印刷出力する出力ステップと、
    を実行させるプログラム。
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