JP2022050885A - ミシン - Google Patents

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【課題】ワークの縫製作業の進捗度合いをより正確に把握することにある。【解決手段】ワーク(W1,W2)を直接感知してその送り量を測定可能な複数又は単数のレーザードップラーセンサ(11等)と、複数又は単数のレーザードップラーセンサ(11等)から得られる測定情報を解析する解析部30とを有し、ワーク(W1,W2)の縫製作業の進捗度合いを把握するために、解析部30によって、縫製作業の際に常時得られる測定情報を解析して、ワーク(W1,W2)に形成された縫製線SEWの始点と終点の間の縫製距離D1をリアルタイムで算出する構成とされている。【選択図】図11

Description

本発明は、ベッドの上面に配置されたワークを、所定の方向に送りつつヘッドのミシン針で縫製する際に、このワークの縫製作業の進捗度合いを把握可能なミシンに関する。
この種のミシンによる縫製作業では、ワークの縫製作業が予定通りに進んでいるかを確認するため、縫製作業の進捗度合いを把握したいとの要請がある。例えば特許文献1に開示のミシンには、ミシン針を備えた針棒と、ワークを前後左右に移動させる移動機構と、移動機構の機械動作量を測定する測定手段とが設けられている。このミシンでは、測定手段の測定結果を基に、針棒の上下動と移動機構の移動のタイミングが制御されている。そしてミシンには、針棒を上下動させる主軸と、この主軸の回転角を測定する主軸エンコーダが設けられ、この主軸エンコーダによって針棒の上下の位置が測定される。また移動機構は、ワークを保持する保持部と、保持部を前後に移動させるX軸モータと、保持部を左右に移動させるY軸モータとを有している。そしてミシンは、上述の測定手段として、X軸モータの軸角度を検出するX軸位置センサと、Y軸モータの軸角度を検出するY軸位置センサとを有し、これら各位置センサによって移動機構の前後左右の位置が測定される。そこで公知技術のようにミシンの機械動作量からワークの送り量(送り方向の移動量)を推測し、この推測結果から、例えば縫製線の始点から終点の間の縫製距離を算出するなどして、縫製作業の進捗度合いを把握することが考えられる。
特開2009-112501号公報
ところで上述の縫製作業では、ワークの送り量や寸法が縫製の影響(例えばベッドから受ける摩擦等)で変化することがあり、その変化の程度はワークの素材毎に異なっている。このため縫製作業の進捗度合いは、ワーク毎の変化を顧慮して把握することが望ましいといえる。しかし公知技術のように機械動作量からワークの送り量を推測する場合、その推測結果は、ワーク毎の変化が顧慮されず一律になることから、ワークの実際の送り量との間に大きなズレが生じるおそれがあった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ワークの縫製作業の進捗度合いをより正確に把握することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明のミシンは、ベッドの上面に配置されたワークを、所定の方向に送りつつヘッドのミシン針で縫製する構成である。この種のミシンでは、ワークの縫製作業の進捗度合いをより正確に把握できることが望ましい。そこで本発明のミシンは、ワークを直接感知してその送り量を測定可能な複数又は単数のレーザードップラーセンサと、複数又は単数のレーザードップラーセンサから得られる測定情報を解析する解析部とを有している。そして本発明のミシンは、ワークの縫製作業の進捗度合いを把握するために、解析部によって、縫製作業の際に常時得られる測定情報を解析して、ワークに形成された縫製線の始点と終点の間の縫製距離をリアルタイムで算出する構成とされている。本発明では、レーザードップラーセンサによって、ワークを直接感知することにより、このワークの実際の送り量を極力正確に測定することができる。そして解析部によって、縫製作業の際に常時得られる測定情報を解析してワークの縫製距離をリアルタイムで算出することで、縫製作業の進捗度合いをより正確に把握することが可能となる。
第2発明のミシンは、第1発明のミシンにおいて、ミシン針を超えて送り出された下流のワーク部分を直接感知してその送り量を測定可能な下流側のレーザードップラーセンサを有している。そして本発明のミシンは、ワークの縫製作業の進捗度合いを把握するために、解析部によって、縫製作業の際に下流側のレーザードップラーセンサから常時得られる測定情報を解析して、縫製線を構成する縫目のピッチをリアルタイムで算出する構成とされている。本発明では、下流側のレーザードップラーセンサによって、縫製後の下流側のワーク部分を直接感知することができ、この下流側のワーク部分には、縫製作業が続くことで縫製線をなす縫目が順次形成されていく。そして解析部によって、縫製線の縫目のピッチをリアルタイムで算出することにより、縫製作業の進捗度合いを多角的に把握することが可能となる。
第3発明のミシンは、第2発明のミシンにおいて、ミシン針に至る前の上流側のワーク部分を直接感知してその送り量を測定可能な上流側のレーザードップラーセンサを有している。そして本発明のミシンは、ワークの縫製作業の進捗度合いを把握するために、解析部によって、縫製作業の際に上流側のレーザードップラーセンサ及び下流側のレーザードップラーセンサから常時得られる測定情報を解析して、縫製前後における同位置のワーク部分の寸法差をリアルタイムで算出する構成とされている。本発明では、上流側及び下流側の各レーザードップラーセンサにて同位置のワーク部分を縫製前と縫製後の双方で直接感知することができる。そして解析部によって、両レーザードップラーセンサの測定結果(送り量の差)から縫製前後のワークの寸法差をリアルタイムで算出することにより、縫製作業の進捗度合いをより多角的に把握することが可能となる。
第4発明のミシンは、第1発明~第3発明のいずれかのミシンにおいて、ワークの面方向における送り方向と直交する方向を直交方向とした場合に、ミシン針に対して直交方向に相対的に近接するワーク部分を直接感知してその送り量を測定可能な第一のレーザードップラーセンサと、ミシン針に対して直交方向に相対的に離れているワーク部分を直接感知してその送り量を測定可能な第二のレーザードップラーセンサとを有している。そして本発明のミシンは、ワークの縫製作業の進捗度合いを把握するために、解析部によって、縫製作業の際に第一のレーザードップラーセンサ及び第二のレーザードップラーセンサから常時得られる測定情報を解析して、ベッドの上面に対するワークの回転量をリアルタイムで算出する構成とされている。本発明では、ミシン針に対して近接及び離間して配置された一対のレーザードップラーセンサによって対応するワーク部分を直接感知することができる。そして解析部によって、両レーザードップラーセンサの測定結果(送り量の差)からワークの回転量をリアルタイムで算出することにより、縫製作業の進捗度合いを更に多角的に把握することが可能となる。
本発明に係る第1発明によれば、ワークの縫製作業の進捗度合いをより正確に把握することができる。また第2発明によれば、ワークの縫製作業の進捗度合いを多角的に把握することができる。また第3発明によれば、ワークの縫製作業の進捗度合いをより多角的に把握することができる。そして第4発明によれば、ワークの縫製作業の進捗度合いを更に多角的に把握することができる。
ミシンの斜視図である。 針板を示すミシンの拡大斜視図である。 ベッドの内部を部分的に示す概略斜視図である。 ベッドの下方を示すミシンの斜視図である。 第一のレーザードップラーセンサの位置を示すベッドの概略上面図である。 第二のレーザードップラーセンサの位置を示すベッドの概略上面図である。 他のレーザードップラーセンサの位置を示すベッドの概略上面図である。 縫製例(1)を示すワークとベッドの概略上面図である。 ワークとレーザードップラーセンサを示すミシンの概略断面図である。 ワークとしてのシートカバーの斜視図である。 縫製例(2)及び(3)を示すワークとベッドの概略上面図である。 縫製例(4)を示すワークとベッドの概略上面図である。 変形例1の支持機構とレーザードップラーセンサの拡大斜視図である。 変形例1の支持機構とレーザードップラーセンサの概略斜視図である。 変形例2の支持機構とレーザードップラーセンサの概略斜視図である。 変形例2の支持機構とレーザードップラーセンサの概略断面図である。 変形例3のミシンの概略断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1~図17を参照して説明する。各図には、ミシンの上下方向と左右方向と前後方向を示す矢線を適宜図示する。また図1、図2、図5~図9、図11及び図12では、解析部及びその配設位置を便宜的に図示している。そして各図では、各ワークの送り方向となる所定の方向を前後方向と規定し、縫製作業時の各ワークは、上流側となる前側から下流側となる後側に向けて送り出されていく。また各図の左右方向は、ワークの面方向における送り方向と直交する直交方向となる。
[実施例1]
図1に示すミシン2は、ワーク(W1,W2等)を縫製するための電動ミシンであり、その本体部をなすベッド4及びヘッド6と、ベッド4及びヘッド6をコントロールする制御部(図示省略)と、縫製台SBとを有している。そしてミシン2の本体部(4,6)は、作業者(図示省略)が対峙する縫製台SB上に設置されており、この縫製台SBの下方には、本体部(4,6)を操作するための操作ペダル(図示省略)が配置されている。
[ベッド]
図1に示すベッド4は、縫製台SBの上板に嵌装された略立方体状の部材であり、その下部に設けられたオイルパン400が縫製台SBの上板の下方に突出している。また縫製台SBの上面側には、ベッド4の概ね平坦な上面4aが配置されており、このベッドの上面4aには、後述する縫製時のワーク(W1,W2)を配置することが可能である。そしてベッドの上面4aには、図2に示すように、針板4bと、すべり板4cとが概ね面一となるように配置されている。針板4bは、上方視で前後に長尺な略矩形の平板部材であり、その左側には、上方視で矩形のすべり板4cが概ね面一となるように設けられている。また針板4bの右側には、ワーク(W1,W2)の縫い代を押し当て可能なガイド部材GMが配設されている。そして針板4bの矩形の開口4Hからは、ワーク(W1,W2)を後方に送り出す送り歯4dと、この送り歯4dに形成された針孔4eとが露出している。また図3に示すベッド4の内部には、送り歯4dを前後及び上下に移動(回転)させる送り機構の送り台4fや、図示しない残短用メスや下糸用の釜などの各種の内部部材が設置されている。
[ヘッド]
また図1に示すヘッド6は、ベッド4の右上から起立して左方に張出す立方体状の部材であり、ミシン針7と、送り脚8とを有している。ミシン針7は、図1及び図2を参照して、ベッド4側の針孔4eの直上に配置されており、ヘッド6に上軸(図示省略)を介して上下動可能に取付けられている。また送り脚8は、ベッド4上のワーク(W1,W2)を押え且つ後方に送り出す部材であり、ヘッド6の左下に昇降可能に取付けられている。
そして図1及び図2に示すミシン2による縫製作業(詳細後述)では、ベッド4の上面4a側に複数のワーク(W1,W2)を重ねて配置したのち、送り歯4d等で後方に送り出しつつミシン針7で縫製する。そして上述の縫製作業では、ワーク(W1,W2)の縫製作業が予定通りに進んでいるかを確認するため、縫製作業の進捗度合いを正確に把握したいとの要請がある。そこで本実施例のミシン2では、後述する各レーザードップラーセンサ11~14と解析部30とによって、ワーク(W1,W2)の縫製作業の進捗度合いをより正確に把握することとした。以下、各構成について詳述する。
[レーザードップラーセンサ]
ミシン2には、図1及び図2を参照して、後述する複数のレーザードップラーセンサ11~14の少なくとも一つを配設することができる(図2では、便宜上、各レーザードップラーセンサから照射されたレーザー光の照射位置(感知されるワーク部分)に対応する符号11~14を付す)。これら各レーザードップラーセンサ11~14は、いずれもレーザー光の干渉性を利用した非接触型の速度計であり、共通の基本構成として、ワークにレーザー光を照射する照射部と、ワークに反射した反射光を受光する受光部とを備えている。また各レーザードップラーセンサ11~14の制御(ON/OFF制御、出力制御等)は、後述する解析部30にて行うことができ、ミシン2の制御部や専用の操作部(図示省略)にて行うこともできる。そして各レーザードップラーセンサ11~14は、対応するワーク部分の送り量(前後方向の移動量)を所定の時間範囲において検出された速度から極力正確に測定することが可能となっている。
[レーザードップラーセンサの配設位置]
そして図2に示すミシン2においては、各レーザードップラーセンサ11~14を、縫製時のワーク(W1,W2)を直接的に感知可能な位置に配設することができる。これら各レーザードップラーセンサ11~14は、ベッド4側に取付けられることで針板4bやすべり板4cの下方に配置することができ、ヘッド6側に取付けられることで針板4b等の上方に配置することもできる。例えばミシン2では、図1~図3を参照して、ベッド4のオイルパン400側に、第一のレーザードップラーセンサ11が配設されている(ミシンに対する同センサの配設手法は後述)。この第一のレーザードップラーセンサ11は、その照射部及び受光部がベッド4の針板4bの下方に位置しており、針板4b上のワーク部分を直接臨めるような位置に配置されている。そして図5を参照して、針板4bには、針孔4eの左方にレーザー光の通過可能な貫通孔40Hが形成され、さらにオイルパン側にも同位置に貫通孔(図示省略)が形成されている。この貫通孔40H等は、針孔4eから左方に距離L1離れた位置に形成されており、後述する他のレーザードップラーセンサの位置よりも針孔4e(ミシン針7)に相対的に近接している。そして第一のレーザードップラーセンサ11は、その照射部及び受光部が貫通孔40H等を通じてワーク(W1,W2)を臨む位置に配置されることで、貫通孔40H上に位置するワーク部分を直接的に感知可能な状態となっている。
[ミシンに対するレーザードップラーセンサの配設手法]
ここで図1に示す第一のレーザードップラーセンサ11は、支持機構20を介して、ミシン2に対して前後左右の位置を調節可能な状態で配設されている。この支持機構20は、図4に示すように、縫製台SBの上板下面に固定される前後一対の固定レール部21,22と、第一のレーザードップラーセンサ11を保持する保持プレート24とを有している。各固定レール部(前固定レール部21、後固定レール部22)は、それぞれ左右方向に延びるレール状の部材であり、ベッド4の下部のオイルパン400の前側と後側に分かれて固定されている。そして前固定レール部21は、オイルパン400の前側でその左端付近から右方に延びている。また後固定レール部22は、前固定レール部21と前後対称となるように、オイルパン400の後側でその左端付近から右方に延びている。そして各固定レール部21,22の下面には、左右に延びる案内溝23が形成されており、この案内溝23に、保持プレート24が左右方向の位置を調節可能な状態で取付けられている。
そして図4に示す保持プレート24は、前後方向に長尺な平板状の部材であって、複数の取付け孔25が前後方向に適宜の間隔で形成されている(図4では、便宜上、各取付け孔に共通の符号25を付す)。この保持プレート24の前端部と後端部とはそれぞれ上方に突出しており、これら前端部と後端部とにはそれぞれ三角形状のブラケット26が固定されている。そして保持プレート24のいずれかの取付け孔25に第一のレーザードップラーセンサ11を取付けることで、この第一のレーザードップラーセンサ11の前後の位置を調節することができる。また保持プレート24の各ブラケット26を、その左右の位置を調節しつつ各固定レール部21,22の案内溝23にボルト止めすることで、第一のレーザードップラーセンサ11の左右の位置を調節することができる。なお第一のレーザードップラーセンサ11の前後左右の位置を調節する構成では、その位置に応じて図5に示す貫通孔40Hの位置を変更したり、あらかじめ複数の貫通孔を形成したりすることができる。
そして図2を参照して、ミシン2には、第一のレーザードップラーセンサ11のほかに、第二のレーザードップラーセンサ12と、下流側のレーザードップラーセンサ13と、上流側のレーザードップラーセンサ14を配設できる。第二のレーザードップラーセンサ12は、その照射部及び受光部が第一のレーザードップラーセンサ11よりも針孔4e(ミシン針7)から相対的に離れた位置に配置されている。すなわち図6を参照して、第二のレーザードップラーセンサ12は、その照射部及び受光部が針孔4eから左方に距離L2(L2>L1)離れた位置に配置されるように、すべり板4cの上方又は下方に配設される。なお第二のレーザードップラーセンサ12を下方に配置する際には、すべり板4cにレーザー光の通過可能な貫通孔(図示省略)が形成される。また図7を参照して、下流側のレーザードップラーセンサ13は、針孔4eの後側(送り方向における下流側)に配設され、上流側のレーザードップラーセンサ14は、針孔4eの前側(送り方向における上流側)に配設される。そして下流側及び上流側の各レーザードップラーセンサ13,14は、針孔4eから概ね等距離L3(L3>L1)離れた位置に配置されるように、針板4bの上方又は下方に配設される。
[解析部]
またミシン2の適宜の位置には、図1及び図2を参照して、各レーザードップラーセンサ11~14の測定情報を解析する解析部30が設けられている。この解析部30は、各レーザードップラーセンサ11~14及びミシン2の制御部と有線又は無線で情報のやり取りを行うことができ、測定情報や解析結果を記憶する記憶部と、測定情報や解析結果を出力する出力部とを有する。記憶部は、測定結果や解析結果のほか、ミシン2の本体部(4,6)の情報(直線縫いなどの縫製手法や上軸一回転の周期等)を記憶しておくことができる。また出力部として、例えばヘッド6側に後付けされたモニターやスピーカ等、ミシン2に予め設けられたモニター等を例示でき、測定情報や解析結果等を視聴覚的に出力することができる。そして解析部30は、後述するように縫製作業の際に常時得られる測定情報を解析して、ワークの縫製作業の進捗度合いをリアルタイムで作業者に知らせることが可能となっている(進捗度合いの解析項目は後述)。
[縫製作業の進捗度合いの解析項目]
ここで図8、図11及び図12を参照して、ワークの縫製作業の進捗度合いの解析項目として、ワークに形成された縫製線SEWの始点と終点の間の縫製距離D1を挙げることができる。そして縫製距離D1は、後述するように各レーザードップラーセンサ11~14の少なくとも一つの測定結果を解析部30で解析して算出することが可能である。また別の解析項目として、ワークの加工品質の保証の観点から、図11に示す縫目のピッチD2や縫製前後のワークの寸法差(SZ1/SSZ1)、図12に示すワークの回転量(回転角度θ)を例示できる。そして図11に示す縫目のピッチD2は、後述するように下流側のレーザードップラーセンサ13の測定結果から算出することが可能である。また図11及び図12を参照して、縫製前後のワークの寸法差やワークの回転量は、後述するように一対のレーザードップラーセンサ13,14(又は11,12)の測定結果から算出することが可能である。
[ワークの縫製作業(縫製例(1))]
図8及び図9に示す縫製例(1)では、第一ワークW1と第二ワークW2をミシン2で縫製する場合を説明する。ここで第一ワークW1と第二ワークW2は、いずれも略矩形の布材であり、図10に示す乗物用シートのシートカバーSCの天板メイン部S1を構成している。そして図8及び図9に示すミシン2による縫製の際には、第一ワークW1と第二ワークW2とを重ねてベッド4の上面4a側に配置しておく。この状態の各ワークW1,W2は、その縫い代となる各右縁端WEが、ガイド部材GMに押し当てられた状態で前後方向に延び、この各右縁端WE側に直線縫いを施していくこととなる。
そして図8及び図9に示すワーク同士W1,W2の縫製作業では、この縫製作業が予定通りに進んでいるかを確認するため、その縫製作業の進捗度合いを正確に把握したいとの要請がある。そこで本実施例のミシン2は、図1及び図2に示すように、ワークW1,W2を直接感知してその送り量を測定可能な複数又は単数のレーザードップラーセンサ(11~14)と、複数又は単数のレーザードップラーセンサから得られる測定情報を解析する解析部30とを有している。そしてミシン2では、ワークW1,W2の縫製作業の進捗度合いを把握するために、解析部30によって、縫製作業の際に常時得られる測定情報を解析して、各種の解析項目(縫製線SEWの縫製距離D1等)をリアルタイムで算出する構成とされている。そこで以下に、縫製作業の進捗度合いの解析項目毎に、使用すべきレーザードップラーセンサと解析項目の算出手法を説明する。
[縫製距離の算出]
まず、図8及び図9に示すようにミシン2による縫製作業を開始すると、各レーザードップラーセンサの少なくとも一つがワークW1,W2を直接感知してその送り量を測定する。例えば本実施例では、ミシン針7に近接する第一のレーザードップラーセンサ11が作動してワークW1,W2を直接感知し、感知されたワーク部分の実際の送り量(縫製の影響を受けた状態の送り量)を極力正確に測定する。そして図8に示すワークW1,W2に形成された縫製線SEWの縫製距離D1は、ミシン2が作動している間のワークW1,W2の送り量によって算出することができる。そこで解析部30によって、縫製作業の際に常時得られる測定情報を解析して、ワークW1,W2の縫製距離D1をリアルタイムで算出する。こうしてワークW1,W2の縫製距離D1をリアルタイムで算出し、その算出結果を常時出力することで、縫製作業の進捗度合いを作業者がより正確に把握することができる。なお縫製例(1)では、図2に示す複数のレーザードップラーセンサ11~14を作動させて、ワークW1,W2の異なる位置の送り量を測定し、複数の測定情報を総合的に解析部30で解析させることも可能である。
[縫製例(2)における縫目のピッチの算出]
また縫製例(2)では、図11を参照して、縫製線SEWを構成する縫目のピッチD2をリアルタイムで算出する手法を説明する。この縫製例(2)では、下流側のレーザードップラーセンサ13を作動させて、ミシン針7を超えて送り出された下流のワーク部分を直接感知してその送り量を測定する。そして下流側のワーク部分には、縫製作業が続くことで縫製線SEWをなす縫目が順次形成されていく。この縫製線SEWの一つの縫目(一針分の縫目)の形成期間は、ミシン針7を昇降させる際の上軸一回転の周期と一致し、当該周期は解析部30に予め入力されている。そこで解析部30にて、縫製作業の際に下流側のレーザードップラーセンサ13から常時得られる測定情報を解析することにより、縫目のピッチD2をリアルタイムで算出することが可能となる。また縫製例(2)では、解析部30によって、上述の第一のレーザードップラーセンサ11と下流側のレーザードップラーセンサ13の少なくとも一つから常時得られる測定情報を解析してワークW1,W2の縫製距離D1を算出できる。こうして解析部30によって縫製距離D1と縫目のピッチD2をリアルタイムで算出することにより、縫製作業の進捗度合いを多角的に把握することが可能となる。なお縫製例(2)では、上軸一回転の周期を、上軸の回転角を測定するエンコーダ(図示省略)で常時測定することもできる。そして解析部30が、下流側のレーザードップラーセンサ13及びエンコーダから常時得られる測定情報を解析して、縫目のピッチD2をリアルタイムで算出することも可能である。
[縫製例(3)におけるワークの寸法差の算出]
また縫製例(3)では、図11を参照して、縫製前後のワークW1,W2の寸法差をリアルタイムで算出する手法を説明する。ここで下流側のワーク部分は、その前後の寸法SZ1が、縫製線SEWの形成(例えば縫製線SEWによる引き締め)により変化することがあり、このときの変化量はワークの素材毎に異なっている。そしてワーク部分の寸法差(例えば縮み量)は、下流側のワーク部分の寸法SZ1(縫製後の寸法)と、このワーク部分の上流側での寸法SSZ1(縫製前の寸法)との比較で算出することができる。そこで縫製例(3)では、下流側のレーザードップラーセンサ13とともに、上流側のレーザードップラーセンサ14を作動させて、ミシン針7に至る前の上流側のワーク部分を直接感知してその送り量を測定する。そして解析部30が、縫製作業の際に下流側のレーザードップラーセンサ13及び上流側のレーザードップラーセンサ14から常時得られる測定情報を解析して、縫製前後における同位置のワーク部分の寸法差(SZ1/SSZ1)をリアルタイムで算出する。こうして解析部30によって、縫製前後のワークW1,W2の寸法差(SZ1/SSZ1)をリアルタイムで算出することにより、縫製作業の進捗度合いをより多角的に把握することが可能となる。なお縫製例(3)では、解析部30によって、第一のレーザードップラーセンサ11と上流側のレーザードップラーセンサ14と下流側のレーザードップラーセンサ13の少なくとも一つから常時得られる測定情報を解析してワークW1,W2の縫製距離D1を算出することができる。また下流側のレーザードップラーセンサ13から常時得られる測定情報を解析して、縫目のピッチD2をリアルタイムで算出することも可能である。
[縫製例(4)]
また図12を参照して、縫製例(4)では、第三ワークW3と第四ワークW4を一例に、各ワークW3,W4の回転量をリアルタイムで算出する手法を説明する。ここで第三ワークW3と第四ワークW4は、上下に長尺な長方形状の布材であり、図10に示す乗物用シートのシートカバーSCの天板サイド部S2を構成している。この天板サイド部S2は、シート幅方向における天板メイン部の側方部分を構成する箇所であり、各ワークW3,W4同士は前方に向けて凸の立体形状をなして配置されることとなる。そして第三ワークW3と第四ワークW4は互いに異形とされているとともに、各ワークW3,W4の下側の右縁端WEは円弧形状をなしている。このため図12に示すようにワーク同士W3,W4を縫製する場合には、ワークW3,W4の縫い代同士を適切に位置合わせするため、ベッド4の上面4aに対して各ワークW3,W4を回転させながらガイド部材GMに当接させておく必要がある。こうして各ワークW3,W4の右縁端WEが円弧形状をなしている場合、ミシン針7に対して各ワークW3,W4を回動させながら、曲線縫いを施していくこととなる。
[ワークの回転量の算出]
そして縫製例(4)では、図12を参照して、第一のレーザードップラーセンサ11とともに、第二のレーザードップラーセンサ12を作動させて、ミシン針7に対して直交方向に離れているワーク部分を直接感知してその送り量を測定する。そして解析部30が、縫製作業の際に第一のレーザードップラーセンサ11及び第二のレーザードップラーセンサ12から常時得られる測定情報を解析して、ベッド4の上面4aに対するワークW3,W4の回転量をリアルタイムで算出する。すなわち第一のレーザードップラーセンサ11の測定結果(送り量)と第二のレーザードップラーセンサ12の測定結果(送り量)の差から、各ワークW3,W4の回転量となる回転角度θを算出することができる。こうして各ワークW3,W4の回転量(回転角度θ)を算出することで、これら各ワークW3,W4同士が適切に曲線縫いされているか(どのようなRで縫われたか)を把握することができ、縫製作業の進捗度合いを更に多角的に把握することが可能となる。なお縫製例(4)では、解析部30によって、第一のレーザードップラーセンサ11と第二のレーザードップラーセンサ12の少なくとも一つから常時得られる測定情報を解析してワークW3,W4の縫製距離D1を算出することができる。
以上説明した通り本実施例では、各レーザードップラーセンサ11~14の少なくとも一つによって、ワークを直接感知することにより、このワークの実際の送り量を極力正確に測定することができる。そして解析部30によって、縫製作業の際に常時得られる測定情報を解析してワークの縫製距離をリアルタイムで算出することで、縫製作業の進捗度合いをより正確に把握することが可能となる。また本実施例では、下流側のレーザードップラーセンサ13によって、縫製後の下流側のワーク部分を直接感知することができ、この下流側のワーク部分には、縫製作業が続くことで縫製線SEWをなす縫目が順次形成されていく。そして解析部30によって、縫製線SEWの縫目のピッチをリアルタイムで算出することにより、縫製作業の進捗度合いを多角的に把握することが可能となる。また本実施例では、上流側及び下流側の各レーザードップラーセンサ13,14にて同位置のワーク部分を縫製前と縫製後の双方で直接感知することができる。そして解析部30によって、両レーザードップラーセンサ13,14の測定結果から縫製前後のワークの寸法差をリアルタイムで算出することにより、縫製作業の進捗度合いをより多角的に把握することが可能となる。そして本実施例では、ミシン針7に対して近接及び離間して配置された一対のレーザードップラーセンサ11,12によって対応するワーク部分を直接感知することができる。そして解析部30によって、両レーザードップラーセンサ11,12の測定結果からワークの回転量をリアルタイムで算出することにより、縫製作業の進捗度合いを更に多角的に把握することが可能となる。このため本実施例によれば、ワークの縫製の際に、その縫製作業の進捗度合いをより正確に把握することができる。
[変形例1]
ここでレーザードップラーセンサは、上述の支持機構のほか、各種の支持機構を使用してミシンに配設することができる。例えば図13及び図14に示す変形例1では、支持機構20Xとしての上下一対のレール部41,42に、本変形例のレーザードップラーセンサ15が組付けられている。これら上下一対のレール部(上レール部41,下レール部42)は、図13に示すように、いずれもヘッド側に固定された板状の部材であり、それぞれ上方視において左に凸の半円弧形に形成されている。また本変形例のレーザードップラーセンサ15は、上下一対の板状の回転ブラケット55及び回転ブラケット用の各軸56と、複数の上ローラ部50及び下ローラ部51とを介して、上レール部41と下レール部42の間に摺動可能に組付けられている(各図では、便宜上、各上ローラ部に共通の符号50を付し、各下ローラ部に共通の符号51を付し、各回転ブラケットに共通の符号55を付し、回転ブラケット用の各軸に共通の符号56を付す)。すなわちレーザードップラーセンサ15の上面の概ね中央には、回転ブラケット用の上側の軸56が上方に突設され、この回転ブラケット用の上側の軸56に、その軸線周りを回転可能な状態で上側の回転ブラケット55が取付けられている。また回転ブラケット55の上面には、左右一対の上ローラ部50が二組設けられており、各上ローラ部50は、上側の回転ブラケット55の上面から上方に突出する軸(図示省略)の周りに回転可能に取付けられている。そしてレーザードップラーセンサ15は、各組の左右の上ローラ部50が上レール部41を挟付けた状態で摺動可能に組付けられることで、この上レール部41に沿って移動可能となっている。またレーザードップラーセンサ15の下面の概ね中央にも、下側の回転ブラケット用の軸56が下方に突設され、この下側の回転ブラケット用の軸56に、その軸線周りを回転可能な状態で下側の回転ブラケット55が取付けられている。また下側の回転ブラケット55の下面にも、左右一対の下ローラ部51が二組設けられており、各下ローラ部51は、下側の回転ブラケット55の下面から下方に突出する軸(図示省略)の周りに回転可能に取付けられている。そしてレーザードップラーセンサ15は、各組の左右の下ローラ部51が下レール部42を挟付けるように摺動可能に組付けられることで、この下レール部42に沿って移動可能となっている。
そして図14に示す本変形例では、ヘッド側に固定された上レール部41と下レール部42とが、上方視においてベッド側の針孔4eを前後及び左方から囲むように配設されている。またレーザードップラーセンサ15は、図示しないワークの上方に位置した状態で上レール部41及び下レール部42に沿って移動することで、針孔4e(ミシン針7)の前側と左側と後側に順次位置変位することが可能となっている。さらにレーザードップラーセンサ15を、上下の各回転ブラケット55に対して回転ブラケット用の各軸56の軸線周りに回転させることで、ワークに対する方位性を調整することができる。なおレーザードップラーセンサ15の各回転ブラケット55に対する位置と各レール部41,42に対する位置は、位置調整の後において図示しない位置保持部によって保持される。このような構成であると、一つのレーザードップラーセンサ15を、針孔4eの前側と左側と後側にかけての部分に且つ常に向きをそろえた状態で配置することが可能となる。そして例えばレーザードップラーセンサ15を、実施例に示す第一のレーザードップラーセンサ(図示省略)と共に使用する。このような場合には、レーザードップラーセンサ15を、実施例に示す第一のレーザードップラーセンサの左方又は前方又は後方に適宜配置することで、上述の各種の解析項目の算出が可能となる。
[変形例2]
また図15及び図16に示す変形例2の支持機構20Yは、ベッド4側に固定されたレール部41Yと、針板4bのガイド孔53とを有している。そして本変形例では、針板4bの下方に配置されているレール部41Yに、本変形例のレーザードップラーセンサ16が摺動可能に組付けられている。この本変形例のレーザードップラーセンサ16の上面にも、回転ブラケット用の上側の軸56Yが上方に突設され、この上側の回転ブラケット用の軸56Yに、その軸線周りを回転可能な状態で上側の回転ブラケット55Yが取付けられている。また回転ブラケット55Yの上面には、左右一対のローラ部50Yが設けられており、この左右のローラ部50Yがレール部41Yを挟付けるように摺動可能に組付けられている。また上側の回転ブラケット55Yの上面には上方に突出するガイド軸52が設けられ、このガイド軸52は、レール部41Yに沿うように設けられた針板4bのガイド孔53に挿通されている。そして本変形例においては、レール部41Yとガイド孔53とが、上方視においてベッド側の針孔4eを前後及び左方から囲むように設けられている。このような構成であると、レーザードップラーセンサ16が、ガイド孔53に挿通されたガイド軸52によって姿勢を保持しつつ、レール部41Yに沿って針孔4eの周りを安定的に移動することができる。さらにレーザードップラーセンサ16を、回転ブラケット55Yに対して回転ブラケット用の軸56Yの軸周りに回転させることで、ワークに対する方位性を調整することができる。
[変形例3]
また各レーザードップラーセンサは、上述の配設位置に必ずしも配設する必要はなく、図17に示す反射板60を利用することでその配設位置の自由度を広げることが可能である。例えば変形例3においては、第一のレーザードップラーセンサ11を一例に反射板60を利用した場合を説明する。この第一のレーザードップラーセンサ11は、上述のように針板4bの下方に配置されるが、この針板4bの直下には、残短用メスなどのベッド4の内部部材IMが配設されていることがある。このため内部部材IMが邪魔となるなどして、第一のレーザードップラーセンサ11の照射部及び受光部を、ワークW1,W2を直接臨むように配置できない場合が想定される。このような場合には、第一のレーザードップラーセンサ11を、内部部材IMが邪魔とならない位置に配設し、その照射部から発せられるレーザー光を反射板60に反射させてワークW1,W2に直接当てるように構成することができる。
本実施形態のミシンは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、レーザードップラーセンサ11~14の構成(形状,寸法,配設位置,配設数、感知部位等)を例示したが、レーザードップラーセンサの構成を限定する趣旨ではない。ミシンには、複数の又は単数のレーザードップラーセンサを配設でき、その配設数は4未満であってもよく5以上であってもよい。また各レーザードップラーセンサは、ミシンに位置固定されていてもよく、位置変位可能な状態とされていてもよい。またレーザードップラーセンサは、ワークの適宜の位置を感知することができ、ワークの表裏面のほか、ワークの縫い代となる縁端を感知することもできる。そしてレーザードップラーセンサによって、ワークの縁端に設けられたノッチの数を測定し、その測定結果からワークの縫い終わりのタイミングを算出することもできる。なお実施例1と各変形例の構成は適宜組み合わせて用いることができる。また各変形例では、レーザードップラーセンサと回転ブラケットとを、軸連結のほか、ボールジョイントや自在継ぎ手を介して回転可能に連結することもできる。また回転ブラケットは、レーザードップラーセンサの照射部及び受光部を露出させる貫通部を有していてもよく、照射部及び受光部と重ならない位置に配置されていてもよい。
また本実施形態では、ミシンの本体部(4,6)や縫製台SBの構成を例示したが、本体部や縫製台の構成を限定する趣旨ではない。またワークとして、布帛や皮革製のワークのほか、玉縁(樹脂板)などの縫製可能な各種のワークを例示でき、ワークの使用用途も、乗物用シートのシートカバーのほかに衣類や小物などの各種の用途を想定できる。
2 ミシン
4 ベッド
4a (ベッドの)上面
4b 針板
4c すべり板
4d 送り歯
4e 針孔
4f 送り台
4H 開口
40H 貫通孔
400 オイルパン
6 ヘッド
7 ミシン針
8 送り脚
SB 縫製台
GM ガイド部材
IM 内部部材
11 第一のレーザードップラーセンサ
12 第二のレーザードップラーセンサ
13 下流側のレーザードップラーセンサ
14 上流側のレーザードップラーセンサ
20 支持機構
21 前固定レール部
22 後固定レール部
23 案内溝
24 保持プレート
25 取付け孔
26 ブラケット
30 解析部
S1 天板メイン部
S2 天板サイド部
SC シートカバー
W1 第一ワーク
W2 第二ワーク
W3 第三ワーク
W4 第四ワーク
WE 右縁端
SEW 縫製線
D1 縫製距離
D2 縫目のピッチ
θ 回転角度
15 変形例1のレーザードップラーセンサ
20X 変形例1の支持機構
41 上レール部
42 下レール部
50 上ローラ部
51 下ローラ部
55 回転ブラケット
56 回転ブラケット用の軸
16 変形例2のレーザードップラーセンサ
20Y 変形例2の支持機構
41Y 変形例2のレール部
50Y 変形例2のローラ部
52 ガイド軸
53 ガイド孔
55Y 変形例2の回転ブラケット
56Y 変形例2の回転ブラケット用の軸
60 変形例3の反射板

Claims (4)

  1. ベッドの上面に配置されたワークを、所定の方向に送りつつヘッドのミシン針で縫製するミシンにおいて、
    前記ワークを直接感知してその送り量を測定可能な複数又は単数のレーザードップラーセンサと、前記複数又は単数のレーザードップラーセンサから得られる測定情報を解析する解析部とを有し、
    前記ワークの縫製作業の進捗度合いを把握するために、前記解析部によって、縫製作業の際に常時得られる測定情報を解析して、前記ワークに形成された縫製線の始点と終点の間の縫製距離をリアルタイムで算出する構成とされているミシン。
  2. 前記ミシン針を超えて送り出された下流のワーク部分を直接感知してその送り量を測定可能な下流側のレーザードップラーセンサを有し、
    前記ワークの縫製作業の進捗度合いを把握するために、前記解析部によって、縫製作業の際に前記下流側のレーザードップラーセンサから常時得られる測定情報を解析して、前記縫製線を構成する縫目のピッチをリアルタイムで算出する構成とされている請求項1に記載のミシン。
  3. 前記ミシン針に至る前の上流側のワーク部分を直接感知してその送り量を測定可能な上流側のレーザードップラーセンサを有し、
    前記ワークの縫製作業の進捗度合いを把握するために、前記解析部によって、縫製作業の際に前記上流側のレーザードップラーセンサ及び前記下流側のレーザードップラーセンサから常時得られる測定情報を解析して、縫製前後における同位置のワーク部分の寸法差をリアルタイムで算出する構成とされている請求項2に記載のミシン。
  4. 前記ワークの面方向において送り方向と直交する方向を直交方向とした場合に、前記ミシン針に対して直交方向に相対的に近接するワーク部分を直接感知してその送り量を測定可能な第一のレーザードップラーセンサと、前記ミシン針に対して直交方向に相対的に離れているワーク部分を直接感知してその送り量を測定可能な第二のレーザードップラーセンサとを有し、
    前記ワークの縫製作業の進捗度合いを把握するために、前記解析部によって、縫製作業の際に前記第一のレーザードップラーセンサ及び前記第二のレーザードップラーセンサから常時得られる測定情報を解析して、前記ベッドの上面に対する前記ワークの回転量をリアルタイムで算出する構成とされている請求項1~3のいずれか一項に記載のミシン。
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