JP2022050289A - 送風装置および掃除機 - Google Patents

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陽和 藤原
Harukazu Fujiwara
基 澤▲崎▼
Motoi Sawazaki
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Abstract

【課題】容易にロータのバランスを修正できる送風装置を提供する。【解決手段】送風装置100Cは、上下に延びる中心軸に沿って配置されるシャフト111を有するロータ11および前記ロータと径方向に対向して配置されるステータ12を有するモータ10と、前記ステータよりも下方に配置されて前記シャフトに固定されるインペラ20と、前記インペラの径方向外方を囲むハウジング30と、を有する。前記インペラは、前記中心軸と交差する方向に広がるベース部21と、前記ベース部の上面において周方向に配列される複数のブレードと、を有する。前記シャフトの上端部には、環状部材113が固定されている。【選択図】図11

Description

本発明は、送風装置、および、送風装置を備えた掃除機に関する。
従来の電動送風機として、回転子と、固定子と、回転軸に取り付けられたインペラとを備え、平坦部材と、バランス調整部材とを有する構成が知られている。(特許文献1)
特開平6-233510号公報
しかしながら、上述の電動送風機においては、シャフトの上端部と下端部において、効率良くロータのバランスを修正することが困難である。
そこで本発明は、容易にロータのバランスを修正できる送風装置を提供することを目的とする。
本発明の例示的な実施形態にかかる送風装置は、上下に延びる中心軸に沿って配置されるシャフトを有するロータおよび前記ロータと径方向に対向して配置されるステータを有するモータと、前記ステータよりも下方に配置されて前記シャフトに固定されるインペラと、前記インペラの径方向外方を囲むハウジングと、を有し、前記インペラは、前記中心軸と交差する方向に広がるベース部と、前記ベース部の上面において周方向に配列される複数のブレードと、を有し、前記シャフトの上端部には、環状部材が固定されている。
本発明の例示的な実施形態にかかる送風装置においては、容易にロータのバランスを修正できる。
図1は、本実施形態にかかる掃除機の斜視図である。 図2は、送風装置の斜視図である。 図3は、図2に示す送風装置の断面図である。 図4は、送風装置の分解斜視図である。 図5は、送風装置の中心軸と直交する切断面で切断した断面図である。 図6は、突起部を拡大した断面図である。 図7は、モータの下方から見た斜視図である。 図8は、変形例の送風装置の中心軸と直交する切断面で切断した断面図である。 図9は、変形例の突起部を有するハウジングを有する送風装置の中心軸と直交する切断面で切断した断面図である。 図10は、変形例の突起部を有するハウジングを有する送風装置の中心軸と直交する切断面で切断した断面図である。 図11は、第2実施形態にかかる送風装置の縦断面図である。 図12は、図11に示す上側の破線部の拡大図である。 図13は、第2実施形態の環状部材の平面斜視図である。 図14は、第2実施形態のインペラの底面斜視図である。 図15は、図11に示す下側の破線部の拡大図である。 図16は、第2実施形態のモータハウジングの平面斜視図である。 図17は、第2実施形態のモータハウジングの底面斜視図である。 図18は、モータハウジング及びインペラの変形例とその近傍を示す拡大図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書では、送風装置100において、送風装置100の中心軸Cxと平行な方向を「軸方向」、送風装置100の中心軸Cxに直交する方向を「径方向」、送風装置100の中心軸Cxを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。また、本明細書では、送風装置100において、軸方向を上下方向とし、インペラ20に対してハウジング30の吸気側を上とする。上下方向は単に説明のための方向であって、送風装置100の使用状態における位置関係および方向を限定しない。また、「上流」および「下流」はインペラ20を回転させた際に発生する気流の上流および下流をそれぞれ示す。
さらに、送風装置100において、インペラ20は中心軸Cxを中心に周方向に回転する。本明細書では、インペラ20の回転方向Rtにおいて、回転する先を「回転方向前方」、回転する手前を「回転方向後方」とする。換言すると、インペラ20上のある点を基準としたとき、その点が所定時間経過後に到達する側を回転方向Rt前方とし、すでに通過した側を回転方向Rt後方とする。
<掃除機A>
図1は、本実施形態にかかる掃除機の斜視図である。図1に示すように、本実施形態にかかる掃除機Aは、いわゆる、スティック型の電気掃除機であり、内部に送風装置100が配置される空気通路(不図示)が形成された筐体101を有する。筐体101は、吸気部102および排気部103が開口する。吸気部102には筒状の吸引管104が接続される。なお、掃除機Aは、スティック型に限定されず、いわゆる、ロボット型、キャニスター型またはハンディ型の電気掃除機でもよい。すなわち、掃除機Aは、送風装置100を有する。これにより、掃除機Aに搭載される送風装置100において、送風効率の低下を抑制できる。
<送風装置100の全体構成>
図2は、送風装置100の斜視図である。図3は、図2に示す送風装置100の断面図である。図4は、送風装置100の分解斜視図である。図5は、送風装置100の中心軸Cxと直交する切断面で切断した断面図である。図6は、突起部34を拡大した断面図である。図7は、モータ10の下方から見た斜視図である。図2~図4に示すように、送風装置100は、モータ10と、インペラ20と、ハウジング30と、モータハウジング40と、回路基板Bdと、を備える。
<モータ10>
図3に示すように、モータ10は、インペラ20の上方に配置される。図4、図に示すように、モータ10は、いわゆる、インナーロータ型のモータである。モータ10は、ロータ11と、ステータ12とを有する。
<ロータ11>
図3に示すとおり、ロータ11は、シャフト111と、シャフト111の外周面に固定されるロータコア112とを有する。シャフト111は、円柱状である。シャフト111は、中心軸Cxに沿って配置される。つまり、ロータ11は、中心軸Cxに沿って配置されるシャフト111を有する。シャフト111の下端部に、インペラ20が固定される。シャフト111は、上軸受Br1および下軸受Br2を介して、モータハウジング40に回転可能に支持される。
<ステータ12>
ステータ12は、ロータ11の径方向外方を囲んで配置される。すなわち、ステータ12は、ロータ11と径方向に対向して配置される。ステータ12は、ステータコア121と、コイル122とを備える。ステータコア121は、環状のコアバック124と、コアバック124の内側面から径方向内方に延びる複数のティース125とを有する。ティース125にインシュレータ123を介して導線を巻きつけることでコイル122が形成される。本実施形態のステータ12は、3個のティース125を有する、つまり、3個のコイル122を有する。
<モータハウジング40およびモータカバー43>
図3、図4、図7に示すように、モータ10の下方は、モータハウジング40に保持される。また、モータ10の上方は、モータカバー43に保持される。モータハウジング40は、軸受保持部41と、3個のリブ42とを有する。
図7等に示すとおり、軸受保持部41は、ステータ12よりも下方に配置される。軸受保持部41には、下軸受Br2の外輪が直接的または間接的に固定される。すなわち、軸受保持部41は、ステータ12よりも下方に配置されて軸受Br2を介してシャフト111を回転可能に保持する。複数のリブ42は、軸受保持部41の外側面から径方向外方に延びる。本実施形態のモータハウジング40において、リブ42は3個である。しかしながら、3個に限定されない。3個のリブ42は、軸受保持部41の径方向外側面から径方向外方に延びる。3個のリブ42は、周方向、つまり、インペラ20の回転方向に配列される。すなわち、複数のリブ42は、周方向に配列されて軸受保持部41から径方向外方に延びる。各リブ42は、径方向外縁から軸方向上方に延びる柱部421を有する。柱部421は、軸方向に貫通する孔422を有し、ピン46が孔422を貫通する。
図4、図7等に示すとおり、モータカバー43は、上軸受保持部44と、複数の上リブ45と、を有する。上軸受保持部44は、モータ10の上方に配置される。上軸受保持部44には、上軸受Br1の外輪が直接的または間接的に固定される。上リブ45はリブ42と同数、つまり、3個である。3個の上リブ45は、上軸受保持部44の外側面から径方向外方に延びる。3個の上リブ45は、周方向に配列される。各上リブ45は、径方向外縁から軸方向下方に延びる上柱部451を有する。柱部421と上柱部451とは軸方向に対向する。上柱部451は、軸方向に貫通する孔452を有し、ピン46が孔452を貫通する。
図3、図4に示すように、柱部421の上端面と、上柱部451の下端面とは、ステータコア121の外側面から径方向外方に突出し、周方向に配列された3個のステータ突出部126を軸方向に挟む。ステータ突出部126の径方向外方の端面には、径方向内方に凹む溝127が構成される。ステータ突出部126の個数は、リブ42および上リブ45と同数である。
図3、図4に示すように、モータハウジング40およびモータカバー43は、ハウジング30の拡大部32の上方に配置されたモータハウジング固定部33に取り付けられる。モータハウジング固定部33は、周方向に配列された3つの固定部331を有する。各固定部331は、径方向に突出するとともに軸方向に延びる一対の取付凸部332を有する。一対の取付凸部332は、周方向に柱部421および上柱部451の幅と同じ間隔をあけて配置される。
モータ10の下方をモータハウジング40で、上方をモータカバー43でそれぞれ保持し、ピン46を柱部421の孔422および上柱部451の孔452に挿入する。このとき、ピン46は、ステータ突出部126の溝127にも挿入される。これにより、モータ10は、モータハウジング40およびモータカバー43にて保持される。そして、各柱部421および上柱部451をそれぞれ一対の取付凸部332の間に配置する。ピン46の下端をハウジング30に固定することで、モータ10を保持したモータハウジング40およびモータカバー43は、モータハウジング固定部33に固定される。すなわち、モータハウジング40は、ハウジング30に固定される。なお、ピン46のハウジング30への固定は、圧入、溶接、ねじ止め等、強固に固定できる方法を広く採用できる。
モータハウジング固定部33にモータハウジング40およびモータカバー43を取り付けることで、シャフト111の下端が、ハウジング30の下部に配置されるシュラウド部31の内部に配置される。インペラ20は、シュラウド部31の内部に配置されたシャフト111の下端に固定される。つまり、インペラ20は、ステータ12よりも下方に配置されてシャフト111に固定される。なお、柱部421と上柱部451とは、接続されてもよいし、一体であってもよい。
これにより、コアバック124の径方向の外面をモータハウジング40が保持する。すなわち、モータハウジング40はステータ12を保持する。そして、シャフト111のステータ12よりも上部および下部はそれぞれ、上軸受Br1および下軸受Br2を介してモータハウジング40に回転可能に支持される。このような構成とすることで、リブ42の間を空気が流れるため、流路を広くすることができ、ステータ12を効果的に冷却することが可能である。これにより、モータ10を効果的に冷却できる。
<インペラ20>
インペラ20は、ベース部21と、複数のブレード22と、を有する。ベース部21は、軸方向から見て円形である。すなわち、ベース部21は、中心軸Cxと交差する方向に拡がる。ベース部21の上面211は、軸方向上方に向かうにつれて中心軸Cxに接近する。また、軸方向から見て、ベース部21の中央には、軸方向に貫通する貫通孔212が設けられる。貫通孔212にシャフト111の下端が圧入されることで、シャフト111にインペラ20が固定される。なお、シャフト111とインペラ20との固定は、圧入に限定されず、接着、溶着、溶接、ねじ止め等を広く採用できる。複数枚のブレード22は、ベース部21の上面211に周方向に並んで配置される。すなわち、複数のブレード22はベース部21の上面において周方向に配列される。複数のブレード22は、ベース部21と単一の部材であってもよいし、ブレード22をベース部21と別部材とし、接着、圧入、溶接等の固定方法で固定してもよい。
<ハウジング30>
インペラ20は、シュラウド部31の内部に配置される。すなわち、ハウジング30は、インペラ20の径方向外方を囲む。図3、図4に示すように、ハウジング30は、筒状であり、上端および下端が開口している。ハウジング30において、上端の開口が気体を吸い込む吸込口301であり、下端の開口が気体を吐出する吐出口302である。ハウジング30は、シュラウド部31と、拡大部32と、を有する。また、ハウジング30は、モータハウジング固定部33と、突起部34と、を有する。
シュラウド部31は、インペラ20の径方向外方を囲む。すなわち、ハウジング30はブレード22の径方向外方に配置されるシュラウド部31を有する。シュラウド部31は、インペラ20によって発生する気流Fwを導く。図3に示すように、シュラウド部31は、上方に向かうにつれて中心軸Cxに接近するとともに、上方に向かうにつれて中心軸Cxに対する傾斜角度が緩くなる曲面形状である。これにより、シュラウド部31の内周面は、ブレード22の径方向外縁と一定の隙間を介して径方向に対向する。つまり、シュラウド部31の内周面は、インペラ20が回転したときに、効果的に気流Fwが発生する形状である。
拡大部32は、シュラウド部31の上方に配置される。拡大部32は、上方に向かうにつれて径方向外方に拡がる内側面を有する。すなわち、拡大部32は、シュラウド部31よりも上方に配置されて、上方に向かうにつれて中心軸Cxから離れる。つまり、拡大部32は、空気を吸い込むベルマウスとしての役割を果たす。そして、本実施形態のハウジング30において、拡大部32は、インペラ20の上端よりも上方に配置される。このように形成することで、インペラ20と突起部34との間に十分な距離を確保できる。これにより、インペラ20とシュラウド部31の内周面とを接近させることができ、このことからも送風効率(送風量)の低下を抑制できる。
図3に示すように、ハウジング30の拡大部32は、モータハウジング40のリブ42の下方に配置される。図5に示すように、拡大部32の内側面には、中心軸Cxに近づく方向に突出する複数の突起部34がインペラ20の回転方向に配列されている。突起部34は、気流Fwを中心軸Cx側に導く。
また、図3、図4に示すように、ハウジング30は、シュラウド部31の下方に整流部35を有する。整流部35は内部に静翼351を有し、内部を通過する気流Fwを整流する。整流部35の下端が、吐出口302を構成する。
<回路基板Bd>
図2に示すとおり、ハウジング30よりも上方に、回路基板Bdが配置される。回路基板Bdは、例えば、コイル122に電力を供給するドライバ回路(不図示)が実装されている。また、これ以外の回路、例えば、ロータ11の位置を検出する位置検出素子が実装される場合もある。
送風装置100では、モータ10に電力を供給することで、シュラウド部31の内部でインペラ20が回転する。インペラ20が回転することで、吸込口301から空気が吸い込まれ、ハウジング30の内部で気流Fwが発生し、気流Fwは、整流部35に向かって流れて吐出口302から吐出される。
回路基板Bdは、吸込口301に吸い込まれる空気によって冷却される。また、モータ10、上軸受Br1および下軸受Br2は、吸込口301から吸い込まれた空気によって、冷却される。回路基板Bd、モータ10、上軸受Br1および下軸受Br2は、インペラ20の吸込側に配置されており、圧縮されていない気流Fwによって冷却される。そのため、回路基板Bd、モータ10、上軸受Br1および下軸受Br2は、インペラ20の吐出側に配置されて、圧縮された気流Fwが吹き付けられる場合に比べて低温の気流Fwで冷却され、効率よく冷却される。
モータハウジング固定部33の下端には、モータハウジング40のリブ42が配置される。モータハウジング固定部33の内部の気流Fwの流れは、周方向に並んだリブ42の間の開口400から拡大部32に流入する。気流Fwは拡大部32からシュラウド部31の内部に流入する(図6参照)。
シュラウド部31の内部でインペラ20が回転するとき、ブレード22が空気を圧縮する。このとき、ブレード22の下方は上方よりも圧力が高い。そのため、シュラウド部31と拡大部32との境界領域において、ブレード22の径方向外縁とシュラウド部31の内周面との隙間では、ブレード22の下方から上方に空気が流れて渦が発生する場合がある。シュラウド部31および拡大部32の境界領域で発生した渦は、インペラ20の回転に伴って、周方向に移動するため、下方に流れにくく、送風効率を低下させる要因となる。
本実施形態の送風装置100では、拡大部32の内側面に設けられた突起部34で渦を形成する気流Fwの一部を径方向内方に導いている。突起部34で径方向内方に導かれた気流Fwは、インペラ20のブレード22によって下方に送られる。これにより、渦としてシュラウド部31の上部に滞留する気流Fwを減らし、送風効率の低下を抑制できる。以下に、突起部34の詳細について説明する。
突起部34の詳細について説明する。図5、図6に示すとおり、各突起部34は、インペラ20の回転方向Rt後方の面341(以下、後面341と称することがある)と、回転方向Rt前方の面342(以下、前面342と称することがある)と、を有する。突起部34の後面341、すなわち、突起部34の回転方向Rt後方の面341は、回転方向Rt前方に向かうにつれて中心軸Cxに近づく。
なお、後面341は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。曲面の場合、径方向外方に凹む形状であることが好ましい。突起部34の後面341が、インペラ20とシュラウド部31との隙間において、インペラ20の下方から上方に流れる気流Fwの一部を突起部34で中心軸Cx側に導く。これにより、渦を低減でき、送風効率(送風量)の低下を抑制できる。
図3、図5等に示すように、突起部34は、径方向内側、換言すると、回転方向Rt前方に向かうにつれて細くなる。すなわち、突起部34の径方向外端部における回転方向Rtの長さは、突起部34の径方向内端部における回転方向Rtの長さよりも長い。これにより、突起部34は、拡大部32と接続する部分の剛性を高めることができ、気流Fwを中心軸Cx側に導くときに突起部34が変形しにくい。これにより、渦を低減して、送風効率(送風量)の低下を抑制できる。
上述のとおり、拡大部32はモータハウジング40のリブ42の下方に配置される。気流Fwの一部は、周方向に並んだリブ42の間の開口400を通過してモータハウジング固定部33から拡大部32に流れるため、リブ42の直下においては気流Fwの流量が少ない。そのため、リブ42の直下では、ブレード22の上方と下方との圧力差が大きくなり、下方から上方に流れる気流の流量が多くなりやすく、渦が発生しやすい。
図5に示すように、本実施形態の送風装置100では、複数の突起部34と複数のリブ42とは同数である。そして、各リブ42の下方には、それぞれ、1個の突起部34が配置される。各突起部34の一部は、上方に配置されたリブ42と軸方向に重なって配置される。さらに、突起部34における回転方向Rt前方の端部が、上方に配置されたリブ42よりも回転方向Rt前方に配置される。このように配置することで、リブ42の下方でブレード22の下方から上方に流れた気流Fwを、効率よく中心軸Cxに向かって導くことができる。これにより、渦を低減して、送風効率の低下を抑制できる。また、各リブ42の下方に1つの突起部34が設けられるため、突起部34の数がリブ42の数よりも多い場合に比べて気流Fwから突起部34に作用する力が分散されるため、ハウジング30の振動も抑制できる。
また、送風装置100では、インペラ20の回転速度によって気流Fwの流速を変更できる。特に、流速が低いとき、流路抵抗の影響を受けやすい傾向がある。そのため、流路抵抗となる突起部34を、渦が発生しやすいリブ42の下方に、1個ずつ配置することで、流路抵抗の増加を抑制できる。特に、低流量時において流入する気流Fwが抑制されにくく、送風効率の低下を抑制できる。
モータハウジング固定部33からの気流Fwは、周方向に配列されたリブ42の間の開口400を通過して拡大部32に流入する。本実施形態においては、突起部34における回転方向Rt前方の面342は、回転方向Rt前方に向かうにつれて中心軸に近づく。このように構成することで、モータハウジング固定部33から拡大部32に流入する気流Fwの流路を広げ、気流Fwの流入量を向上できる。つまり、送風効率の低下を抑制できる。なお、前面342は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。後面341の形状に合わせて形成されてもよい。
また、突起部34は、開口400の下方において、回転方向Rtの中央Hf(図5参照)よりも回転方向Rt後方側の下方に配置されてもよい。すなわち、複数の突起部34と複数のリブ42とは同数であり、中心軸Cx方向から見て、各突起部34は、回転方向Rtに隣り合う2つのリブ42の回転方向Rtの間に配置され、各突起部34の回転方向Rt前方の端部が回転方向Rtに並んだ2つのリブ42における回転方向Rtの中央Hfよりも回転方向Rt後方に配置されてもよい。
このように構成することで、流入する気流Fwが多い部分である、周方向に隣り合う2つのリブ42の間の回転方向Rtの中央Hfよりも回転方向Rt前方に突起部34が配置されない。そのため、気流Fwに対する流路抵抗の増加を抑制し、送風効率の低下を抑制できる。特に、流路の形状の影響を受けやすい低流量時の送風効率の低下を抑制できる。
<変形例等>
図8は、変形例の送風装置1000の中心軸Cxと直交する切断面で切断した断面図である。図8に示す送風装置1000では、突起部34の数が、リブ42の数よりも少ないが、それ以外の部分について、図8に示す送風装置1000は、図5等に示す送風装置100と同じ構成を有する。そのため、送風装置1000において、送風装置100と実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図8に示すように、突起部34は2個であり、リブ42の個数よりも少ない。送風装置1000において、突起部34の数は、リブ42の数と同数ではない。この構成において、各突起部34は、それぞれ、異なるリブ42の下方に配置される。すなわち、少なくとも1つの突起部34の一部はリブ42と軸方向に重なり、突起部34における回転方向Rt前方の端部はリブ42よりも回転方向Rt前方に配置される。このように構成することで、リブ42の下方で発生しやすい渦を効果的に抑制でき、送風効率の低下を抑制できる。なお、1つのリブ42と軸方向に重なる突起部34は1つである。このように突起部34をリブ42毎に配置することで、隣り合うリブ42の間の開口400を広く保つことができる。これにより、送風効率の低下を抑制できる。
また、少なくとも1つの突起部34における回転方向Rtの前端が、回転方向Rtに並んだ2つのリブ42の間の回転方向Rtの中央Hfよりも回転方向Rt後方、かつ、回転方向Rt後方の直近に配置されたリブ42よりも前方に配置されてもよい。
このように構成することで、リブ42の下方で発生しやすいブレード22の下方から上方に流れる気流Fwを突起部34で中心軸Cx方向に向けることで、気流Fwに対する流路抵抗の増加を抑制し、送風効率の低下を抑制できる。また、回転方向Rtの中央Hfの前方に突起部34を配置しないことで、拡大部32に流入する気流Fwの流路を広くすることができる。よって、送風効率の低下を抑制できる。
なお、回転方向Rtに隣り合う2つのリブ42の回転方向Rtの間に配置される突起部34は1つである。このように構成することで、気流Fwが流入する流路を広くすることができる。よって、特に、流路の形状の影響を受けやすい低流量時の送風効率の低下を抑制できる。
図9は、変形例の突起部34aを有するハウジング30Aを有する送風装置100Aの中心軸Cxと直交する切断面で切断した断面図である。図9に示すように、ハウジング30Aにおいて、突起部34aの回転方向Rt前方の面343、つまり、前面343の形状が、図5に示す突起部34の前面342と異なる。突起部34aのこれ以外の部分については、突起部34と同じである。そのため、実質上、突起部34aの突起部34と同じ部分には同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明を省略する。
図9に示すように、突起部34aにおける回転方向Rt前方の面343は、回転方向Rt前方に向かうにつれて中心軸Cxから離れる。このように構成することで、突起部34aの剛性を高めることができる。また、突起部34aの回転方向Rt後方の面341の回転方向Rt前端から気流Fwが離れるときに発生する乱流を抑制でき、気流Fwの流入量、つまり、送風効率の低下を抑制できる。
図10は、変形例の突起部34bを有するハウジング30Bを有する送風装置100Bの中心軸Cxと直交する切断面で切断した断面図である。図10に示すように、ハウジング30Bにおいて、突起部34bの回転方向Rt前方の面344、つまり、前面344の形状が、図5に示す突起部34の前面342と異なる。突起部34bのこれ以外の部分については、突起部34と同じである。そのため、実質上、突起部34bの突起部34と同じ部分には同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明を省略する。
図10に示すように、突起部34bにおける回転方向Rt前方の面344は、中心軸Cxを含む平面と重なる。このように構成することで、突起部34bの剛性を高めることができる。また、突起部34bの回転方向Rt後方の面341の回転方向Rt前端から気流Fwが離れるときに発生する乱流を抑制でき、気流Fwの流入量、つまり、送風効率の低下を抑制できる。
図11は、第2実施形態にかかる送風装置100Cの縦断面図である。図11に示す通り、送風装置100Cは、後述するモータカバー43と、モータハウジング40の構造が、送風装置100の構造と異なり、その他の構造は、送風装置100の構造と同様である。そのため、実質上、送風装置100における構成と同じ部位には同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明を省略する。
図12は、図11に示す上側の破線部の拡大図である。図13は、第2実施形態の環状部材113の平面斜視図である。図14は、第2実施形態のインペラ20の底面斜視図である。図11から図14に示す通り、送風装置100Cは、モータ10と、インペラ20と、ハウジング30と、を有する。モータ10は、ロータ11およびステータ12、を有する。ロータ11は、上下に延びる中心軸Cxに沿って配置されるシャフト111を有する。ロータ11は、ロータコア112を有する。ステータ12は、ロータ11と径方向に対向して配置される。つまり、ロータコア112は、ステータ12と径方向に対向する。
ステータ12は、ステータコア121と、コイル122と、インシュレータ123と、を有する。ステータコア121は、環状のコアバック124と、複数のティース125と、を有する。コアバック124は、中心軸Cxを囲む。モータ10においては、コアバック124の中心は、中心軸Cx上に配置される。複数のティース125は、コアバック124から径方向に延びる。インシュレータ123は、ステータコア121の少なくとも一部を覆う。コイル122は、ティース125にインシュレータ123を介して導線が巻かれることによって形成される。
ハウジング30は、インペラ20の径方向外方を囲む。ハウジング30は、シュラウド部31と、拡大部32と、を有する。シュラウド部31は、インペラ20の径方向外方に配置される。シュラウド部31の径方向内側面は、上方に向かうにつれて径方向内方に延びる。すなわち、シュラウド部31の径方向内側面は、後述する複数のブレード22の上縁に沿って配置される。拡大部32は、シュラウド部31よりも上方に配置される。拡大部32の径方向内側面は、上方に向かうにつれて径方向外方に延びる。
シュラウド部31の径方向内側面の上端と、拡大部32の径方向内側面の下端は、滑らかに接続される。これにより、シュラウド部31の上端と拡大部32の下端が接続される領域において、気体が、拡大部32の径方向内側面とシュラウド部31の径方向内側面を上方から下方に向かって滑らかに流れる。よって、シュラウド部31の上端と拡大部32の下端が接続される領域において、乱流が発生することを抑制できる。
インペラ20は、シャフト111の下端部に固定される。送風装置100Cにおいては、インペラ20は、モータハウジング40よりも下方に配置されてシャフト111に固定される。インペラ20は、ベース部21と、複数のブレード22と、を有する。ベース部21は、中心軸Cxと交差する方向に広がる部位である。本実施形態においては、ベース部21の上面211は、下方に向かうにつれて径方向外方に広がる滑らかな曲面である。複数のブレード22は、ベース部21の上面211において周方向に配列される。なお、インペラは、中心軸と交差する方向に広がるシュラウドをさらに有し、複数のブレードの上端部がシュラウドに接続される構造でもよい。
シャフト111の上端部には、環状部材113が固定されている。環状部材113は、筒部114と、フランジ部115と、を有する。筒部114は、シャフト111に固定され、軸方向に延びる筒状である。フランジ部115は、筒部114の上端部から径方向外方に広がる。
送風装置100Cにおいては、環状部材113の少なくとも一部及びインペラ20の少なくとも一部の少なくとも一方を加工することによって、ロータ11のバランスを修正できる。特に、環状部材113がシャフト111の上端部に固定され、インペラ20がシャフト111の下端部に固定されているため、ロータ11の上端部と下端部の重量を調整することによってロータ11のバランス修正が容易になる。また、環状部材113がロータコア112よりも上方に配置され、インペラ20がロータコア112よりも下方に配置されているため、シャフト111にインペラ20が固定された状態で、ロータ11のバランス修正が可能であり、作業性が向上する。つまり、インペラ20がシャフト111に固定されていない状態でロータ11のバランスを修正し、インペラ20がシャフト111に固定された状態で再度ロータ11のバランスを修正する必要が無い。また、送風装置100Cを組み立てる際に、回路基板Bdと整流部材35以外の部材を全て組み立てた後でもバランス修正ができるため、できるだけ送風装置100Cの完成体に近い状態でロータ11のバランスを修正できる。
図1に記載の掃除機Aは、上述の送風装置100Cを有してもよい。これにより、掃除機Aに搭載される送風装置100Cにおいて、容易にロータ11のバランスを修正できる。
バランス修正をする際には、例えば、環状部材113の上面1152及び径方向外側面1154の少なくとも一方を削ればよい。つまり、環状部材113の上面1152及び径方向外側面1154の少なくとも一方には、凹部1153、1155が形成される。これにより、簡易な作業によってロータ11のバランス修正が可能である。送風装置100Cにおいては、上面1152の凹部1153と径方向外側面1154の凹部1155の両方が形成されているが、凹部1153と凹部1155のどちらか一方のみが形成されていてもよい。
また、バランス修正をする際には、ベース部21の下面213及びベース部21の径方向外縁214の少なくとも一方を削ることも可能である。つまり、ベース部21の下面213及びベース部21の径方向外縁214の少なくとも一方には、凹部2131、2141が形成される。これにより、簡易な作業によってロータ11のバランス修正が可能である。なお、環状部材113及びインペラ20の両方を削ることによって、効率良くロータ11の2面バランスを修正できる。送風装置100Cにおいては、下面213の凹部2131と径方向外縁214の凹部2141の両方が形成されているが、凹部2131と凹部2141のどちらか一方のみが形成されていてもよい。
送風装置100Cにおいては、環状部材113の上面1152は、シャフト111の上端1111と面一である。なお、環状部材113の上面1152は、シャフト111の上端1111よりも上方に配置されていてもよい。これにより、ロータ11のバランス修正の作業性が向上する。つまり、環状部材113の一部を削る際に、シャフト111の上端1111が環状部材113の上面1152よりも上方に突出し、作業性が損なわれることを抑制できる。また、環状部材113の上面1152は、シャフト111の上端1111よりも下方に配置されていてもよい。
送風装置100Cは、モータカバー43を有する。モータカバー43の少なくとも一部は、ステータ12の径方向外方に配置される。モータカバー43は、軸方向に延びる筒状の上軸受保持部44を有する。上軸受保持部44は、ステータ12よりも上方に配置される。モータカバー43は、複数の上リブ45を有する。複数の上リブ45は、上軸受保持部44から径方向外方に延び、周方向に配列される。
上リブ45の下面453には、上方に凹む凹部454が形成されている。これにより、上リブ45よりも上方の空気が、複数の上リブ45の周方向間を通って滑らかに下方に流れる。また、上リブ45を軽量化できる。つまり、送風装置100Cにおいては、インペラ20がステータ11よりも下方に配置され、シャフト111に固定される。よって、インペラ20よりも上方の気体が下方に向かって吸引される。その際に、上リブ45の上方の気体も、インペラ20によって下方に吸引される。ここで、上リブの上面に凹部が形成されている場合は、上リブの上面において気体の一部が凹部に入り込み、凹部の近傍で乱流が発生することがある。しかし、送風装置100Cにおいては、上リブ45の下面453に凹部454が形成されているため、気体が上リブ45の周方向間を下方に向かって流れる際に、気体が凹部454内に入ることが抑制されるため、上リブ45の周辺において乱流が発生することを抑制できる。また、上リブ45の下方にコイル122が配置される場合は、上リブ45の下面453に凹部454を形成することによって、コイル122と上リブ45との軸方向間に十分な間隙を確保することができる。
上軸受保持部44の径方向内方には、上軸受Br1が配置される。上軸受Br1は、シャフト111を中心軸Cx回りに回転可能に支持する。送風装置100Cにおいては、上軸受Br1は玉軸受であり、上軸受Br1の外輪が、上ブッシュ48を介して上軸受保持部44の径方向内側面に固定される。なお、上軸受は玉軸受以外の軸受であってもよく、上軸受保持部の径方向内側面に直接固定されてもよい。
送風装置100Cは、上軸受カバー47を有する。上軸受カバー47は、径方向に広がる天面部471と、天面部471の下面から下方に延びる突出部472と、を有する。突出部472は、上軸受保持部44の上面に固定される。つまり、上軸受カバー47は、上軸受保持部44に固定され、径方向に広がる天面部471を有する。なお、上軸受カバーは、天面部が直接上軸受保持部に固定される構成でもよく、他の部材を介して上軸受保持部に固定されてもよい。
筒部114の下面1142は、上軸受Br1の上面と軸方向に対向する。これにより、上軸受Br1に異物が侵入することを抑制できる。すなわち、上軸受Br1よりも上方において環状部材113がシャフト111に固定されており、筒部114が上軸受Br1の上方の空間を狭くすることによって、筒部114が無く、上軸受Br1の上方に広い空間がある場合に比べて、上軸受Br1に異物が侵入することを抑制できる。
天面部471の径方向内側面4711は、筒部114の径方向外側面1141と径方向に対向する。これにより、上軸受Br1に異物が侵入することを抑制できる。つまり、天面部471の径方向内側面4711と筒部114の径方向外側面1141との径方向間隙を狭くすることによって、天面部471の上方の空間から上軸受Br1に異物が侵入することを抑制できる。なお、筒部114が天面部471よりも上方に配置されており、天面部471の径方向内側面4711が上軸受Br1よりも上方においてシャフト111の径方向外側面と径方向に対向していてもよい。これにより、天面部471の上方の空間から上軸受Br1に異物が侵入することを抑制できる。
天面部471の上面4712は、フランジ部115の下面1151と軸方向に対向する。これにより、上軸受Br1に異物が侵入することを抑制できる。つまり、天面部471の上面4712とフランジ部115の下面1151との軸方向間隙を狭くすることによって、天面部471の上方の空間から天面部471の上面4712近傍を通過して上軸受Br1に異物が侵入することを抑制できる。
図15は、図11に示す下側の破線部の拡大図である。図16は、第2実施形態のモータハウジング40の平面斜視図である。図17は、第2実施形態のモータハウジング40の底面斜視図である。
図11、図15、図16、図17を参照して、送風装置100Cは、モータ10と、インペラ20と、ハウジング30と、モータハウジング40と、を有する。モータハウジング40は、ステータ11よりも下方に配置される。インペラ20は、モータハウジング40よりも下方に配置されて、シャフト111に固定される。
モータハウジング40は、軸受保持部41と、延伸部411と、を有する。軸受保持部41は、軸方向に延びる筒状である。延伸部411は、軸受保持部41から下方に延びる。送風装置100Cにおいては、モータハウジング40は、軸受保持部41と、複数のリブ42と、を有する。複数のリブ42は、軸受保持部41の径方向外側面から、中心軸Cxから離れる方向に延びる。軸受保持部41の径方向内方には軸受Br2が配置される。送風装置100Cにおいては、軸受Br2は玉軸受であり、軸受Br2の外輪は、下ブッシュ49を介して軸受保持部41の径方向内側面に固定される。軸受Br2は、シャフト111を中心軸Cx回りに回転可能に支持する。なお、軸受の外輪は直接軸受保持部の径方向内側面に固定されてもよく、軸受は玉軸受以外の軸受であってもよい。
リブ42の上面423には、下方に凹む凹部4231が形成されている。これにより、リブ42の重量を軽くできる。また、リブ42の周辺において乱流が発生することを抑制できる。送風装置100Cにおいては、リブ42の下方にある気体は、インペラ20によって、径方向内方かつ下方に向かって吸引される。その際に、リブの下面に上方に凹む凹部が形成されていると、リブの下方を流れる気体の一部が凹部内に入り、凹部の周辺で乱流が発生することがある。送風装置100Cにおいては、凹部4231がリブ42の上面423に形成されているため、リブ42の下方を流れる気流Fwにおいて乱流が発生しにくくなる。これにより、送風装置100Cの送風効率が低下することを抑制できる。
図1に記載の掃除機Aは、上述の送風装置100Cを有してもよい。これにより、掃除機Aに搭載される送風装置100Cにおいて、送風効率が低下することを抑制できる。また、送風装置100Cの重量を軽くできる。
凹部4231は、コイル122と軸方向に対向する。つまり、コイル122の下面は、凹部4231の底面4232と軸方向に対向する。これにより、コイル122とリブ42との間に十分な距離を確保しつつ、送風装置100Cの軸方向の長さが長くなることを抑制できる。送風装置100Cにおいては、ティース125及びリブ42は、それぞれ周方向等間隔に配置されている。つまり、3本のティース125は中心軸Cx回りに120度間隔で周方向に配列されている。3本のリブ42は中心軸Cx回りに120度間隔で周方向に配列されている。各々のティース125と各々のリブ42は、軸方向に対向する。つまり、3本のティース125と3本のリブ42は、それぞれ、軸方向に重なる。これにより、各コイル122の周方向間にリブ42が配置される場合に比べて、各コイル122の周方向間に気体が流れやすくなるため、コイル122を効率良く冷却できる。
図17に示す通り、リブ42の下面424は、インペラ20の回転方向R前方に向かうにつれて下方に延びる。送風装置100Cにおいては、リブ42の下面424における回転方向R後方側が、回転方向R前方に向かうにつれて下方に延びる。これにより、リブ42の下面424の周辺を流れる気体が、滑らかに下方かつ回転方向R前方に向かって案内される。よって、送風装置100Cの送風効率が向上する。なお、リブの下面の全域が、回転方向R前方に向かって下方に延びていてもよい。
上述の通り、ハウジング30は拡大部32を有する。拡大部32の径方向内側面は、上方に向かうにつれて径方向外方に延びる。リブ42の下面424は、拡大部32の径方向内側面と軸方向に対向する。つまり、リブ42の下面424は、拡大部32の径方向内側面と軸方向の間隙を介して対向する。これにより、リブ42の下方を流れる気体が、拡大部32の径方向内側面に沿って、下方かつ径方向内方に滑らかに案内される。よって、リブ42の下方において乱流が発生することを抑制できるため、送風装置100Cの送風効率が低下することを抑制できる。
図15に示す通り、凹部4231の底面4232とリブ42の下面424との軸方向距離H1は、リブ42の上面423とリブ42の下面424との軸方向距離H2の半分以下である。言い換えると、リブ42の上面423から凹部4231の底面4232までの軸方向距離、つまり、凹部4231の軸方向の深さは、リブ42の上面423とリブ42の下面424との軸方向距離H2の半分以上である。これにより、リブ42の凹部4231の軸方向の深さを十分に深くできるため、リブ42の重量を軽くできる。よって、送風装置100Cの重量を軽くできる。また、コイル122とリブ42との間に十分な間隙を確保できる。
延伸部411の径方向外側面4111は、下方に向かって径方向内方に延びる。これにより、延伸部411の径方向外方を流れる気体が、滑らかにインペラ20に向かって流れる。よって、送風装置100Cの送風効率が向上する。特に、延伸部411の径方向外側面4111は、下方に向かうにつれて径方向内方に延び、上方かつ径方向内方に凹である滑らかな曲面であることが好ましい。これにより、延伸部411の径方向外方を流れる気体が、より滑らかにインペラ20に向かって流れる。よって、送風装置100Cの送風効率がさらに向上する。
図1に記載の掃除機Aは、上述の送風装置100Cを有してもよい。これにより、掃除機Aに搭載される送風装置100Cにおいて、送風効率が向上する。
延伸部411の径方向外側面4111と拡大部32の径方向内側面との径方向間隙W1は、軸方向において略一定である。すなわち、延伸部411の径方向外側面4111と拡大部32の径方向内側面とが、ともに下方に向かうにつれて径方向内方に延びることによって、延伸部411の径方向外側面4111と拡大部32の径方向内側面との径方向間に構成される流路の径方向間隙W1が、軸方向において略一定になる。これにより、流路の径方向間隙W1が軸方向において急激に変化することがないため、流路内で乱流が発生することを抑制できる。
延伸部411の下面4112は、インペラ20の上面2111と軸方向に対向する。より詳細に述べると、延伸部411の下面4112は、ベース部21の上端2111と軸方向に対向する。これにより、延伸部411とインペラ20との軸方向間に他の部材が配置されないため、延伸部411の径方向外側面4111を下方に向かう気流Fwにおいて乱流が発生することを抑制できる。また、延伸部411の下面4112とベース部21の上端2111との軸方向間隙を狭くすることによって、延伸部411の径方向内方からインペラ20の径方向外方に向かって気体が流れることを抑制できるため、軸受Br2よりも上方から軸受Br2を通って延伸部411の径方向内方に気体が流れることも抑制できるので、軸受Br2に異物が侵入することを抑制できる。
延伸部411の径方向外側面4111の下端は、ベース部21の上面211の上端と、軸方向の間隙を介して滑らかに接続される。これにより、延伸部411の径方向外側面4111の径方向外方を流れる気体が、滑らかにベース部21の径方向外方に向かって流れるため、送風装置100Cの送風効率が向上する。
延伸部411の径方向内側面4113とシャフト111の径方向外側面は、径方向に対向する。延伸部411の径方向内面4113とシャフト111の径方向外側面との径方向間隙W2は、下端において最短となる。つまり、延伸部411の下端における延伸部411の径方向内側面4113とシャフト111の径方向外側面との径方向間隙W2は、延伸部411の上端における延伸部411の径方向内側面4113とシャフト111の径方向外側面との径方向間隙W2よりも狭い。これにより、延伸部411の径方向内側面4113とシャフト111の径方向外側面との径方向間隙W2を狭くすることで、軸受Br2の上方から軸受Br2を通ってインペラ20の径方向外方に流れる気流Fwを抑制できるため、軸受Br2に異物が侵入することを抑制できる。また、延伸部411の上端部における径方向厚みを薄くすることによって、延伸部411の重量を軽くできる。
図18は、モータハウジング40及びインペラ20の変形例とその近傍を示す拡大図である。図18に示す送風装置100Cは、モータハウジング40とインペラ20の構成が図15に示す送風装置100Cの構成と異なり、その他の構成は、図15と同じである。よって、以下では、上記相違点のみについて説明し、その他の部位については説明を省略する。
図18においては、ベース部21の上面211は、上方に突出する突出部213を有する。突出部213は、ベース部21の上面211の径方向内端部から上方に突出する部位である。延伸部411の径方向内側面4113は、突出部213の径方向外側面と径方向に対向する。これにより、延伸部411の径方向内側面4113の内方の気体が、インペラ20の径方向外方の空間に流れることを抑制できるため、送風装置100Cの送風効率が低下することを抑制できる。
図18においては、延伸部411の径方向内側面4113は、中心軸Cxと平行に延びる。また、突出部213の径方向外側面は、中心軸Cxと平行に延びる。よって、延伸部411の径方向内側面4113と突出部213の径方向外側面との径方向間隙W4は、軸方向において略一定である。これにより、延伸部411の径方向内側面4113よりも径方向内方にある気体が、インペラ20の径方向外方に流れることを抑制できるため、送風装置100Cの送風効率が低下することを抑制できる。
延伸部411の径方向内側面4113と突出部413の径方向外側面との径方向の間隙W4は、延伸部411の下面4112とインペラの上面2111との軸方向間隙W3よりも狭い。これにより、延伸部411の径方向内側面4113より径方向内方の気体がインペラ20の径方向外方に流れることを抑制できる。よって、送風装置100Cの送風効率が低下することを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
本発明は、送風装置およびそれを備えた掃除機に利用することができる。
A 掃除機
101 筐体
102 吸気部
103 排気部
104 吸引管
100 送風装置
10 モータ
11 ロータ
111 シャフト
112 ロータコア
113 環状部材
114 筒部
1141 径方向外側面
1142 下面
115 フランジ部
1151 下面
1152 上面
1153 凹部
1154 径方向外側面
1155 凹部
12 ステータ
121 ステータコア
122 コイル
123 インシュレータ
124 コアバック
125 ティース
126 ステータ突出部
127 溝
20 インペラ
21 ベース部
211 上面
2111 上面
212 貫通孔
213 下面
2131 凹部
214 径方向外縁
2141 凹部
22 ブレード
30 ハウジング
301 吸込口
302 吐出口
31 シュラウド部
32 拡大部
33 モータハウジング固定部
331 固定部
332 取付凸部
34 突起部
341 後面
342 前面
35 整流部
351 静翼
40 モータハウジング
400 開口
41 軸受保持部
411 延伸部
4111 径方向外側面
4112 下面
4113 径方向内側面
42 リブ
421 柱部
422 孔
423 上面
4231 凹部
4232 底面
424 下面
43 モータカバー
44 上軸受保持部
45 上リブ
451 上柱部
452 孔
453 下面
454 凹部
46 ピン
47 上軸受カバー
471 天面部
472 突出部
4711 径方向内側面
4712 上面
Br1 上軸受
Br2 下軸受
Bd 回路基板
100A 送風装置
30A ハウジング
34a 突起部
343 前面
100B 送風装置
30B ハウジング
34b 突起部
344 前面
1000 送風装置
100C 送風装置

Claims (9)

  1. 上下に延びる中心軸に沿って配置されるシャフトを有するロータおよび前記ロータと径方向に対向して配置されるステータを有するモータと、
    前記ステータよりも下方に配置されて前記シャフトに固定されるインペラと、
    前記インペラの径方向外方を囲むハウジングと、
    を有し、
    前記インペラは、
    前記中心軸と交差する方向に広がるベース部と、
    前記ベース部の上面において周方向に配列される複数のブレードと、
    を有し、
    前記シャフトの上端部には、環状部材が固定されている、送風装置。
  2. 前記環状部材の上面及び径方向外側面の少なくとも一方には、凹部が形成されている、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記ベース部の下面及び前記ベース部の径方向外縁の少なくとも一方には、凹部が形成されている、請求項1又は2に記載の送風装置。
  4. 前記環状部材の上面は、前記シャフトの上端と面一、又は、前記シャフトの上端よりも上方に配置されている、請求項1から3のいずれかに記載の送風装置。
  5. 少なくとも一部が前記ステータの径方向外方に配置され、前記ステータよりも上方において軸方向に延びる筒状の上軸受保持部を有するモータカバーを有し、
    前記上軸受保持部の径方向内方には前記シャフトを前記中心軸回りに回転可能に支持する上軸受が配置され、
    前記環状部材は、
    前記シャフトに固定され、軸方向に延びる筒状の筒部と、
    前記筒部の上端部から径方向外方に広がるフランジ部と、
    を有し、
    前記筒部の下面は、前記上軸受の上面と軸方向に対向する、請求項1から4のいずれかに記載の送風装置。
  6. 径方向に広がる天面部を有し、前記上軸受保持部に固定される上軸受カバーを有し、
    前記天面部の径方向内側面は、前記筒部の径方向外側面と径方向に対向する、請求項5に記載の送風装置。
  7. 前記天面部の上面は、前記フランジ部の下面と軸方向に対向する、請求項5又は6に記載の送風装置。
  8. 前記モータカバーは、前記上軸受保持部から径方向外方に延び、周方向に配列される複数の上リブを有し、
    前記上リブの下面には、上方に凹む凹部が形成されている、請求項5から7のいずれかに記載の送風装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の送風装置を有する、掃除機。

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