JP2022047041A - 電線と端子の接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気的な接続信頼性を保持することができる電線と端子の接続構造を提供する。【解決手段】電線3と、電線3に電気的に接続される端子5とを備えた電線と端子の接続構造1において、端子5が、ベース板7と、固定端9を介してベース板7と一体に設けられ少なくとも1つの頂部11を有し頂部11を押圧することによって自由端13が固定端9から離間する方向に変形可能な変形板15と、変形板15の固定端9と頂部11との間及び頂部11と自由端13との間に変形板15を貫通して設けられ電線3を挿通可能な複数の挿通孔17とを有し、電線3を、自由端13側から固定端9側に向けて複数の挿通孔17に挿通し、頂部11を押圧することによって変形した変形板15と接触させて端子5と電気的に接続した。【選択図】図3
Description
本発明は、電線と端子の接続構造に関する。
従来、電線と端子の接続構造としては、電線と、電線に電気的に接続される端子とを備えたものが知られている(特許文献1参照)。この電線と端子の接続構造では、端子に、ベース板の固定端としての折り返し部からベース板に向けて折り返された電線挿通孔を有する変形板としての弾性接続片が形成されている。
この弾性接続片は、折り返し部から山状に相対向に傾斜して一対設けられている。この一対の弾性接続片は、山状の頂部を加圧することによって、折り返し部と反対側の自由端が、折り返し部から離間する方向に変形する。
このような電線と端子の接続構造では、一対の弾性接続片の電線挿通孔に、折り返し部側から自由端側に向けて電線が挿通される。この状態で、山状の頂部を加圧することにより、一対の弾性接続片が変形し、電線が、ベース板と一対の弾性接続片とに接触して、電線と端子とが電気的に接続される。
ところで、上記特許文献1のような電線と端子の接続構造では、頂部を有する変形板において、変形する前の状態で、頂部から固定端に向けて延びる板部分と、頂部から自由端に向けて延びる板部分との間で成す角度が、最も小さくなっている。この頂部の角度は、頂部が押圧されて、変形板が変形すると、大きくなる。
このような変形板の変形において、変形板を貫通する挿通孔は、電線の挿通方向から見たときに、変形板が変形する前の状態で、径が最も大きく、変形板が変形した状態で、径が最も小さくなる。このため、挿通孔を挿通した電線は、変形板の頂部の角度が大きくなれば、挿通孔から抜けにくくなり、頂部の角度が小さくなれば、挿通孔から抜けやすくなる。
しかしながら、上記特許文献1の電線と端子の接続構造では、電線が、頂部を有する変形板の複数の挿通孔に対して、ベース板と一体の固定端側から自由端側に向けて挿通されている。この状態で、頂部を押圧することによって、変形板を変形させて、電線を端子に電気的に接続させている。
このため、電線に、挿通孔から抜け出るような引っ張り力が加わったとき、変形板には、自由端側を固定端側に向けて変形しようとする外力が加わる。自由端側が固定端側に向けて変形すると、頂部の角度が小さくなり、電線の挿通方向から見たときの挿通孔の径が大きくなる。このため、電線が、挿通孔から抜けやすくなり、電気的な接続信頼性が低下する可能性があった。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、電気的な接続信頼性を保持することができる電線と端子の接続構造を提供することにある。
本実施形態に係る電線と端子の接続構造は、電線と、前記電線に電気的に接続される端子と、を備え、前記端子は、ベース板と、固定端を介して前記ベース板と一体に設けられ少なくとも1つの頂部を有し前記頂部を押圧することによって自由端が前記固定端から離間する方向に変形可能な変形板と、前記変形板の前記固定端と前記頂部との間及び前記頂部と前記自由端との間に前記変形板を貫通して設けられ前記電線を挿通可能な複数の挿通孔とを有し、前記電線は、前記自由端側から前記固定端側に向けて複数の前記挿通孔を挿通し、前記頂部を押圧することによって変形した前記変形板と接触して前記端子と電気的に接続されている。
前記端子が収容されるハウジングと、前記ハウジングに組付けられるカバーと、を備え、前記カバーには、前記ハウジングに組付けられた状態で、前記頂部を押圧して前記変形板を変形させる押圧部が設けられていることが好ましい。
前記挿通孔の縁部には、前記変形板が変形されて前記電線と接触する部分に、曲面で形成された曲面部が設けられていることが好ましい。
前記変形板は、前記固定端から前記ベース板側に折り返すことによって、前記ベース板と対向して配置され、前記電線は、前記頂部を押圧することによって変形した前記変形板と前記ベース板とに接触して前記端子と電気的に接続されていることが好ましい。
本発明によれば、電気的な接続信頼性を保持することができる電線と端子の接続構造を提供することができる。
以下、図面を用いて本実施形態に係る電線と端子の接続構造について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1~図7を用いて第1実施形態について説明する。
図1~図7を用いて第1実施形態について説明する。
本実施形態に係る電線と端子の接続構造1は、電線3と、電線3に電気的に接続される端子5とを備えている。
また、端子5は、ベース板7と、固定端9を介してベース板7と一体に設けられ少なくとも1つの頂部11を有し頂部11を押圧することによって自由端13が固定端9から離間する方向に変形可能な変形板15とを有する。また、端子5は、変形板15の固定端9と頂部11との間及び頂部11と自由端13との間に変形板15を貫通して設けられ電線3を挿通可能な複数の挿通孔17を有する。
そして、電線3は、自由端13側から固定端9側に向けて複数の挿通孔17を挿通し、頂部11を押圧することによって変形した変形板15と接触して端子5と電気的に接続されている。
また、本実施形態に係る電線と端子の接続構造1は、端子5が収容されるハウジング19と、ハウジング19に組付けられるカバー21とを備えている。
そして、カバー21には、ハウジング19に組付けられた状態で、頂部11を押圧して変形板15を変形させる押圧部23が設けられている。
さらに、挿通孔17の縁部には、変形板15が変形されて電線3と接触する部分に、曲面で形成された曲面部25が設けられている。
図1~図7に示すように、電線と端子の接続構造1は、電線3と、端子5と、ハウジング19と、カバー21とを備えている。
図2~図5,図7に示すように、電線3は、導電性材料からなる芯線27と、芯線27の外周を覆う絶縁被覆29とを有する被覆電線からなる。なお、芯線27は、複数の素線が撚られた撚り線や1本の単線であってもよい。この電線3の一端側は、例えば、機器や電源などに電気的に接続されている。このような電線3の他端側は、絶縁被覆29が所定長さ剥がされ、芯線27が露出される端末処理が施される。この電線3の芯線27には、端子5が電気的に接続される。
図1~図7に示すように、端子5は、導電性材料からなり、ベース板7と、変形板15と、複数の挿通孔17とを備えている。なお、本実施形態においては、端子5は、複数の電線3を電気的に接続するジョイント端子となっている。
ベース板7は、長方形状に形成され、短辺が電線3の長さ方向に沿って配置され、長辺が複数の電線3の配列方向に沿って配置される。このベース板7の一方の長辺には、固定端9を介して複数の変形板15が連続する一部材で形成されている。
複数の変形板15は、それぞれ第1傾斜板31と、第2傾斜板33とを有する。
第1傾斜板31は、固定端9を介してベース板7と連続する一部材で形成されている。この第1傾斜板31は、固定端9から頂部11に向けて上り傾斜となるように、固定端9と頂部11とを連結している。
第2傾斜板33は、頂部11を介して第1傾斜板31と連続する一部材で形成されている。この第2傾斜板33は、頂部11から自由端13に向けて第1傾斜板31と対称形状の下り傾斜となるように、頂部11と自由端13とを連結している。
このような変形板15は、頂部11を押圧することによって、第1傾斜板31と第2傾斜板33との間で成す角度θが大きくなるように、自由端13が固定端9から離間する方向に変形する。なお、変形板15の変形は、頂部11を押圧して塑性変形することが好ましいが、頂部11を押圧した状態を保持できる構造であれば、弾性変形であってもよい。このような変形板15には、複数の挿通孔17が設けられている。
複数の挿通孔17は、変形板15において、第1傾斜板31と第2傾斜板33とに、それぞれ1つずつ貫通して形成され、変形板15の全体に一対設けられている。この挿通孔17の径D1は、変形板15が変形する前の状態で、電線3の挿通方向から見たときの径D2が、電線3の芯線27を挿通可能なように、芯線27の径Dより大きくなるように設定されている。また、複数の挿通孔17は、変形板15が変形する前の状態で、電線3の挿通方向から見たときに、一致するように第1傾斜板31と第2傾斜板33とに設けられている。
このような複数の挿通孔17には、変形板15の自由端13側から固定端9側に向けて電線3の芯線27が挿通して配置される。この状態で、頂部11を芯線27側に向けて押圧することにより、変形板15が、頂部11の角度θが大きくなるように変形する。このとき、挿通孔17の電線3の挿通方向から見たときの径D3は、芯線27の径Dよりも小さくなる。このため、挿通孔17の縁部が芯線27と接触し、電線3と端子5とが電気的に接続されると共に、電線3と端子5とが固定される。
このように電線3と端子5とが接続された状態では、電線3が、複数の挿通孔17に対して、自由端13側から固定端9側に向けて挿通されている。このため、電線3に、挿通孔17から抜け出るような引っ張り力が加わったとき、変形板15には、頂部11の角度θを大きくするように、自由端13を固定端9から離間させる方向に変形させる外力が加わる。
自由端13が固定端9から離間して、頂部11の角度θが大きくなれば、変形板15の形状は水平に近づく。変形板15の形状が水平に近づけば、挿通孔17の電線3の挿通方向から見たときの径は、径D3よりもさらに小さくなる。このため、挿通孔17の縁部と芯線27との接触圧が高くなり、電線3と端子5とがより強固に固定される。従って、芯線27が挿通孔17から抜け出にくくなり、電線3と端子5との電気的な接続信頼性を保持することができる。
ここで、挿通孔17の芯線27と接触する縁部が鋭利であると、変形板15が変形して、挿通孔17と芯線27とが接触したときに、芯線27が破断してしまう可能性がある。そこで、挿通孔17の芯線27と接触する縁部には、曲面で形成された曲面部25が設けられている。
図4,図5に示すように、曲面部25は、挿通孔17の縁部において、変形板15が変形したときに、芯線27と接触する部分(ここでは頂部11側と固定端9側及び自由端13側)に設けられている。この曲面部25は、挿通孔17の芯線27と接触する部分をフランジ状に形成し、フランジ状の部分に曲げ加工を施すことによって曲面状に形成されている。このように挿通孔17の芯線27と接触する部分を曲面部25とすることにより、変形板15の変形による芯線27の破断を防止することができる。
なお、曲面部25の曲げ加工は、変形板15が変形したときに、フランジ状の端部35が芯線27との干渉を避ける位置に配置されるように、曲げ方向が設定されている。詳細には、頂部11側の曲面部25は、端部35が、芯線27から離間するように、芯線27の長さ方向の外側に向けて曲げられている。また、固定端9側及び自由端13側の曲面部25は、端部35が、芯線27から離間するように、芯線27の長さ方向の内側に向けて曲げられている。このように曲げ加工を施すことにより、変形板15が変形したときに、端部35が芯線27と干渉することがなく、端部35による芯線27の破断を防止することができる。加えて、挿通孔17に芯線27を挿通するときにも、端部35が芯線27と干渉することがなく、挿通孔17に安定して芯線27を挿通することができる。
このような端子5は、ハウジング19に収容される。
図1,図6,図7に示すように、ハウジング19は、絶縁性材料からなり、端子5を挿入可能に一面側が開口された筐体状に形成されている。このハウジング19は、ベース板7を収容するベース収容部37と、隔壁によって区画され複数の変形板15をそれぞれ収容する複数の変形収容部39とを有する。
このようなハウジング19には、ベース収容部37に対して、複数の変形板15側から端子5が挿入され、ベース収容部37にベース板7が配置され、複数の変形収容部39に複数の変形板15がそれぞれ配置される。なお、ベース収容部37には、ベース板7に係合し、ハウジング19からの端子5の抜け止めを行う係止突起41が設けられている。また、ベース板7の複数の変形板15の間の側面は、複数の変形収容部39を区画する隔壁に対向して配置され、端子5の変形収容部39の開口側への移動が規制されている。加えて、変形収容部39の内部には、変形板15の自由端13の移動を規制する部分がなく、変形板15の変形スペースが確保されている。このようなハウジング19には、カバー21が組付けられ、一面側の開口が閉塞される。
図1,図7に示すように、カバー21は、絶縁性材料からなり、ハウジング19の一面側の開口を閉塞可能な形状に形成されている。このカバー21は、ハウジング19との間にそれぞれ形成された複数の係止部43,43を介してハウジング19に組付けられる。このようなカバー21のハウジング19との対向面側には、変形板15の頂部11を押圧して変形板15を変形させる押圧部23が設けられている。
押圧部23は、カバー21のハウジング19との対向面に、複数の変形収容部39と対応する位置に複数配置されている。この押圧部23は、カバー21のハウジング19との対向面からハウジング19側に向けてカバー21と連続する一部材で突設されている。このような押圧部23は、ハウジング19にカバー21を組付けた状態で、一面側の開口から変形収容部39内に挿入され、変形板15の頂部11を押圧し、変形板15を変形させる。
このような押圧部23による変形板15の変形により、挿通孔17の縁部(ここでは曲面部25)が芯線27と接触し、電線3と端子5とが電気的に接続される。この電線3と端子5との電気的な接続により、複数の電線3が、端子5を介して電気的に接続される。なお、押圧部23による頂部11の押圧状態は、カバー21がハウジング19に組付けられていれば保持されるので、変形板15の変形は弾性変形であってもよい。
このような電線と端子の接続構造1における組付は、まず、ハウジング19に端子5を収容させる。次に、変形収容部39の開口から変形板15の複数の挿通孔17に、電線3の芯線27を挿通させる。そして、カバー21をハウジング19に組付け、押圧部23によって頂部11を押圧して、変形板15を変形させ、電線3と端子5とを電気的に接続すると共に、電線3と端子5とを固定する。
このような電線と端子の接続構造1では、電線3が、自由端13側から固定端9側に向けて複数の挿通孔17を挿通し、頂部11を押圧することによって変形した変形板15と接触して端子5と電気的に接続されている。
このため、電線3に、挿通孔17から抜け出るような引っ張り力が加わったとき、変形板15には、頂部11の角度θを大きくするように、自由端13を固定端9から離間させる方向に変形させる外力が加わる。変形板15が自由端13を固定端9から離間させる方向に変形すれば、挿通孔17の電線3の挿通方向から見たときの径は、挿通孔17に電線3が接続されているときの径より小さくなる。このため、挿通孔17と電線3との接触圧が高くなり、電線3と端子5とがより強固に固定される。
従って、このような電線と端子の接続構造1では、電線3に引っ張り力が加わったときに、電線3が挿通孔17から抜け出にくくなり、電線3と端子5との電気的な接続信頼性を保持することができる。
また、カバー21には、ハウジング19に組付けられた状態で、頂部11を押圧して変形板15を変形させる押圧部23が設けられている。このため、カバー21をハウジング19に組付けることで、押圧部23によって、変形板15を変形させることができ、独立した変形板15の変形作業を伴うことがなく、組付性を向上することができる。加えて、カバー21をハウジング19に組付けた状態では、押圧部23によって、変形板15が変形した状態を保持することができ、電線3と端子5との電気的な接続信頼性を保持することができる。
さらに、挿通孔17の縁部には、変形板15が変形されて電線3と接触する部分に、曲面で形成された曲面部25が設けられている。このため、挿通孔17の電線3と接触する部分が鋭利となることがなく、変形板15と電線3とが接触した状態で、電線3の破断を防止することができる。
(第2実施形態)
図8,図9を用いて第2実施形態について説明する。
図8,図9を用いて第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る電線と端子の接続構造101は、変形板103が、固定端9からベース板7側に折り返すことによって、ベース板7と対向して配置されている。そして、電線3は、頂部11を押圧することによって変形した変形板103とベース板7とに接触して端子5と電気的に接続されている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図8,図9に示すように、変形板103は、固定端9からベース板7側に向けて折り返すことによって、ベース板7と対向して配置されている。この変形板103は、頂部11が、ベース板7から離間する位置に配置され、自由端13が、ベース板7と近接する位置に配置されている。このような変形板103は、頂部11をベース板7側に向けて押圧することにより、頂部11の角度θが大きくなるように、自由端13が固定端9から離間する方向に変形する。
このような変形板103には、電線3の芯線27が、複数の挿通孔17に対して、自由端13側から固定端9側に向けて挿通して配置される。この状態で、頂部11をベース板7側に向けて押圧することにより、変形板103が、自由端13が固定端9から離間し、ベース板7と平行となるように変形する。
この変形板103の変形により、芯線27が、ベース板7と変形板103との間に挟まれるように、ベース板7と変形板103とに接触し、電線3と端子5とが電気的に接続されると共に、電線3と端子5とが固定される。なお、挿通孔17の芯線27と接触する縁部に、曲面部25(図4参照)を設けてもよい。
ここで、変形板103が変形している状態では、変形板103がベース板7と平行となっているので、挿通孔17を、電線3の挿通方向から見たとき、挿通孔17が見えない。しかしながら、芯線27を、挿通孔17に対して、固定端9側から自由端13側に向けて挿通している場合、電線3に引っ張り力が加わったときに、変形板103には、自由端13が固定端9に近づくように変形させる外力が加わる。自由端13が固定端9に近づくように変形板103が変形すると、頂部11の角度θが小さくなり、挿通孔17を、電線3の挿通方向から見たとき、挿通孔17が見えてしまう。このため、挿通孔17と芯線27との接触圧が低くなり、挿通孔17から芯線27が抜け出てしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態においては、電線3の芯線27が、挿通孔17に対して、自由端13側から固定端9側に向けて挿通されている。この挿通状態では、電線3に引っ張り力が加わったとき、変形板103には、自由端13を固定端9から離間させる方向に変形させる外力が加わる。このため、変形板103は、頂部11の角度θを小さくするように変形することがなく、挿通孔17を、電線3の挿通方向から見たとき、挿通孔17が見えない。従って、挿通孔17と芯線27との接触圧が低くなることがなく、挿通孔17から芯線27を抜けにくくすることができ、電線3と端子5との固定を保持し、電線3と端子5との電気的な接続信頼性を保持することができる。
このような電線と端子の接続構造101では、変形板103が、固定端9からベース板7側に折り返すことによって、ベース板7と対向して配置されている。そして、電線3は、頂部11を押圧することによって変形した変形板103とベース板7とに接触して端子5と電気的に接続されている。
このため、電線3が変形板103とベース板7とに接触されているので、電線3と端子5との接触面積を増大でき、接触抵抗を低減させ、電線3と端子5との電気的な接続信頼性を向上することができる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、第2実施形態に係る電線と端子の接続構造では、端子がハウジングに収容されていないが、第2実施形態の端子をハウジングに収容し、カバーの押圧部で変形板を変形させるようにしてもよい。
また、ハウジングに端子を収容し、カバーの押圧部で、変形板を変形させるような、変形板の変形状態を保持できる構造では、変形板の変形を弾性変形としてもよい。このような場合には、変形板の押圧状態を解除することによって、変形板が復元することができ、端子を繰り返し使用することができる。
さらに、本実施形態に係る電線と端子の接続構造では、端子が、ジョイント端子となっているが、これに限るものではない。例えば、端子は、電線に電気的に接続される電線接続部と、相手端子に電気的に接続される電気接続部とを有した接続端子でもよく、電線接続部に、本実施形態に係る電線と端子の接続構造を適用してもよい。
また、曲面部は、挿通孔の電線と接触する縁部に、曲げ加工を施すことによって設けられているが、これに限らず、例えば、挿通孔の電線と接触する縁部に面取りを行って曲面部を設けるなど、曲面部をどのように設けてもよい。
さらに、変形板は、1つの頂部を有するように形成されているが、これに限らず、変形板は、2つ以上の頂部を有するように形成されてもよい。
1,101 電線と端子の接続構造
3 電線
5 端子
7 ベース板
9 固定端
11 頂部
13 自由端
15,103 変形板
17 挿通孔
19 ハウジング
21 カバー
23 押圧部
25 曲面部
3 電線
5 端子
7 ベース板
9 固定端
11 頂部
13 自由端
15,103 変形板
17 挿通孔
19 ハウジング
21 カバー
23 押圧部
25 曲面部
Claims (4)
- 電線と、
前記電線に電気的に接続される端子と、
を備え、
前記端子は、ベース板と、固定端を介して前記ベース板と一体に設けられ少なくとも1つの頂部を有し前記頂部を押圧することによって自由端が前記固定端から離間する方向に変形可能な変形板と、前記変形板の前記固定端と前記頂部との間及び前記頂部と前記自由端との間に前記変形板を貫通して設けられ前記電線を挿通可能な複数の挿通孔とを有し、
前記電線は、前記自由端側から前記固定端側に向けて複数の前記挿通孔を挿通し、前記頂部を押圧することによって変形した前記変形板と接触して前記端子と電気的に接続されている電線と端子の接続構造。 - 前記端子が収容されるハウジングと、
前記ハウジングに組付けられるカバーと、
を備え、
前記カバーには、前記ハウジングに組付けられた状態で、前記頂部を押圧して前記変形板を変形させる押圧部が設けられている請求項1に記載の電線と端子の接続構造。 - 前記挿通孔の縁部には、前記変形板が変形されて前記電線と接触する部分に、曲面で形成された曲面部が設けられている請求項1又は2に記載の電線と端子の接続構造。
- 前記変形板は、前記固定端から前記ベース板側に折り返すことによって、前記ベース板と対向して配置され、
前記電線は、前記頂部を押圧することによって変形した前記変形板と前記ベース板とに接触して前記端子と電気的に接続されている請求項1から3のいずれか1項に記載の電線と端子の接続構造。
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