JP2022046386A - センサシステム、センサ装置、及びセンシング方法 - Google Patents

センサシステム、センサ装置、及びセンシング方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022046386000001
【課題】
自立した電源で稼働するセンサを備えるセンサシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】
1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムであって、センサが、第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備え、第一導電部及び機能部は接続されており、第二導電部及び機能部は接続されており、第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、コンピュータ装置に信号を送信する、センサシステムに関する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、自立した電源で稼働するセンサを備えるセンサシステムに関する。
降雨などにより、河川が氾濫し、洪水が生じることがある。そして、洪水を予測するために、定点カメラを設置して河川の状態を観測することなどが行われている。
しかし、定点カメラの映像から洪水を予測するためには、人が河川の状態を監視する必要がある。また、定点カメラの設置や電力供給には費用がかかる。
このような理由から、定点カメラによって、多地点の河川の状態の観測を行うことは容易ではなかった。
本発明の少なくとも1つの目的は、自立した電源で稼働するセンサを備えるセンサシステムを提供することである。
本発明によれば、上記目的は、[1]~[17]により解決することができる。
[1]1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムであって、センサが、第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備え、第一導電部及び機能部は接続されており、第二導電部及び機能部は接続されており、第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、コンピュータ装置に信号を送信する、センサシステム;
[2]コンピュータ装置が、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位を特定する水位特定手段を備える、前記[1]に記載のセンサシステム;
[3]1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムであって、センサが、第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備え、第一導電部及び機能部は接続されており、第二導電部及び機能部は接続されており、第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、センサの設置箇所の水位を特定し、コンピュータ装置に信号を送信する、センサシステム;
[4]センサが、第一導電部及び第二導電部を2対以上備え、機能部が、少なくとも一部が水と接触した第一導電部及び第二導電部の対を識別する情報を、コンピュータ装置に送信する、前記[1]~[3]のいずれかに記載のセンサシステム;
[5]機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触したときに、センサの内部インピーダンス及び/又は電圧に関する情報を、コンピュータ装置に送信する、前記[1]~[4]のいずれかに記載のセンサシステム。
[6]コンピュータ装置が、受信した情報と特定された水位の情報を基に、センサの設置箇所の水位が上昇する速度を算出する水位上昇速度算出手段とを備える、前記[4]又は[5]に記載のセンサシステム;
[7]機能部が、昇圧回路又は降圧回路を備える、前記[1]~[6]のいずれかに記載のセンサシステム;
[8]センサシステムが、2つ以上のセンサを備え、コンピュータ装置が、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位に応じて、該センサの設置箇所の下流の水位が上昇すると予測する水位上昇予測手段を備える、前記[2]~[7]のいずれかに記載のセンサシステム;
[9]センサシステムが、2つ以上のセンサを備え、コンピュータ装置が、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位の情報を基に、該センサの設置箇所間の流水速度を算出する流水速度算出手段を備える、前記[2]~[8]のいずれかに記載のセンサシステム;
[10]センサシステムが、河川の同じ位置の両岸に各1つ以上のセンサを備え、コンピュータ装置が、該両岸の水位に差があるかを判定する水位差判定手段を備える、前記[2]~[9]のいずれかに記載のセンサシステム;
[11]コンピュータ装置が、受信した信号に関する情報を出力する出力手段を備える、前記[1]~[10]のいずれかに記載のセンサシステム;
[12]センサが、水の状態又は性質を検知する検知部を備え、機能部が、検知部により得た情報を、コンピュータ装置に送信する、前記[1]~[11]のいずれかに記載のセンサシステム;
[13]第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備え、第一導電部及び機能部は接続されており、第二導電部及び機能部は接続されており、第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作する、センサ装置;
[14]第一導電部及び第二導電部を2対以上備える、前記[13]に記載のセンサ装置;
[15]センサ装置の一部又は全部を被覆する被覆部材を備え、被覆部材に、センサ装置を設置箇所に設置するための孔が設けられている、前記[13]又は[14]に記載のセンサ装置;
[16]センサ装置の外観に、センサ装置の長手方向に対して垂直に、2色以上の彩色が施されている、前記[13]~[15]のいずれかに記載のセンサ装置;
[17]センサ装置が円筒状本体を有し、円筒の内部表面上にシート状の第一導電部及び第二導電部を備える、前記[13]~[16]のいずれかに記載のセンサ装置;
[18]センサ装置がタイル状本体を有し、タイルの平面上にシート状の第一導電部及び第二導電部を備える、前記[13]~[16]のいずれかに記載のセンサ装置;
[19]1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムにおけるセンシング方法であって、センサが、第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備え、第一導電部及び機能部は接続されており、第二導電部及び機能部は接続されており、第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、コンピュータ装置に信号を送信する、センシング方法;
[20]1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムにおけるセンシング方法であって、センサが、第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備え、第一導電部及び機能部は接続されており、第二導電部及び機能部は接続されており、第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、センサの設置箇所の水位を特定し、コンピュータ装置に信号を送信する、センシング方法。
本発明によれば、自立した電源で稼働するセンサを備えるセンサシステムを提供することができる。
本発明の実施の形態にかかる、センサの原理を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる、電力変換部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる、センサの内部インピーダンスの測定方法を説明するための回路図である。 本発明の実施の形態にかかる、センサ内のトランジスタのON-OFFを切り替えた場合における、時間と電流Iの関係を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる、センサ装置の外観を表す図である。 本発明の実施の形態にかかる、センサ装置の外観を表す図である。 本発明の実施の形態にかかる、センサの設置例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。
[センサの原理]
図1は、本発明の実施の形態にかかる、センサの原理を説明するためのブロック図である。図1に図示するように、センサは、第一導電部1と、第二導電部2と、機能部3とから構成される。第一導電部1及び機能部3、並びに、機能部3及び第二導電部2は、それぞれ電気的に接続されている。「電気的に接続」とは、例えば、導線等により通電可能に接続されることをいう。また、機能部3は、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が媒体4と接触することで生じた入力電圧により動作する。
第一導電部1及び第二導電部2は、互いに非接触である。「非接触」とは、例えば、第一導電部1と第二導電部2とが直接接触していない状態をいう。
第一導電部1が媒体4に接触する位置、及び、第二導電部2が媒体4に接触する位置の距離は、1cm以上離れていることが好ましく、10cm以上離れていることがより好ましく、100cm以上離れていることがさらに好ましく、1000cm(10m)以上離れていることが特に好ましい。
第一導電部1及び第二導電部2は、いずれも導電性を有することが好ましい。ここで、第一導電部1及び第二導電部2の素材として、例えば、金属、導電性ポリマー、カーボン等が挙げられる。第一導電部1及び第二導電部2の形状は、特に限定されない。第一導電部1及び第二導電部2の形状は、直方体状、円柱状(棒状)、角錐状、円錐状、板状、シート状、又は紐状であってもよく、形状を問わない。
第一導電部1及び第二導電部2に用いられる金属としては、例えば、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、ニッケル、白金、スズ、チタン、ステンレス、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、又は、その他上述の金属夫々の酸化物などから適宜選択して用いることができる。また、所定の金属に、所定の金属とは異なる他の金属や、他の導電性を有する材料が被膜されていてもよい。
第一導電部1と第二導電部2の素材は、異なる種類のものを用いてもよく、同じ種類のものを用いてもよい。例えば、第一導電部1に、ステンレス製の円柱状の棒材を用い、第二導電部2に亜鉛製の円柱状の棒材を用いることができる。この場合、第一導電部1及び第二導電部2は、機能部3または昇圧回路・降圧回路と導線により接続される。
交流インピーダンス法を用いて、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一方に対して分極抵抗を測定した場合に、測定値が100Ω以上であることが好ましい。
ここで、電流の起点となる導電部を第一導電部1として定義し、終点となる導電部を第二導電部2として定義する。いずれの導電部が第一導電部1として機能するかは、導電部の材質、又は、導電部を取り巻く環境(例えば、温度、湿度、気圧、pHなど)により決定される。第一導電部1又は第二導電部2と媒体4の界面で、化学反応が行われ、導電部に自由電子が発生する。
例えば、第一導電部1と第二導電部2において異なる金属を用いた場合には、標準電極電位が低い金属を用いた方が第一導電部1に、標準電極電位が高い金属を用いた方が第二導電部2になる。この場合、第二導電部2から機能部3へ向かって電子が移動し、機能部3から第一導電部1へ向かって電子が移動する。すなわち、第一導電部1側から機能部3を介して第二導電部2側へ電流が生じる。例えば、第二導電部2では、導電部を構成する金属が媒体4中に陽イオンとして溶出して、自由電子が発生し、第一導電部1では、媒体4の水中の陽イオンが電子と反応し、電気的に中和される。
標準電極電位の高低は、物質同士の標準電極電位の相対的な値(相対値)を比較して定められるものであって、標準電極電位の絶対値を用いて比較するものではない。例えば、標準電極電位が-5Vの物質Aと+2Vの物質Bとを比較した場合に、物質Aの標準電極電位は低く、物質Bの標準電極電位は高い。
一方、導電部に同一の金属を用いた場合でも、例えば、温度、湿度、気圧、pHなど、導電部の周辺環境の条件により、いずれかの導電部が第一導電部1として、他方の導電部が第二導電部2として機能し、電流が生じる。よって、2つの導電部の周囲温度、湿度、気圧、pHなどの条件が変われば、第一導電部として機能していたものが第二導電部として機能し、第二導電部として機能していたものが第一導電部として機能することもあり得る。
第一導電部1及び第二導電部2から生じる起電力は、0.9V以下であることが好ましく、0.35V以下であることがより好ましく、0.25V以下であることがさらに好ましい。また、第一導電部1及び第二導電部2から生じる起電力は、5mV以上であることが好ましい。
機能部3は、例えば、通電することで所定の機能を実行するものをいう。機能部3は、電力を消費して所定の機能を発揮する電力消費部、導電部にて発生した電気を蓄電する蓄電部、昇圧回路や降圧回路のように出力する電圧を変換する出力電圧変換部等、回路を制御するマイコン等の制御部、他の装置と無線による通信が可能な通信部等を含むことができる。
電力消費部としては、例えば、白熱電球や発光ダイオードなどの光源、熱を発する発熱体、音を発する発音体、又は、信号を発する発信体等のいずれかを採用することができる。蓄電部は、昇圧回路又は降圧回路に含まれていてもよい。マイコン等の制御部は、回路を制御して、蓄電部に蓄電した電気を所定の条件で放出させることができる。放出された電気は、電力消費部にて消費される。また、マイコン等の制御部においても、わずかではあるが電力が消費されるため、制御部を起動させるのに必要な電力を確保しつつ、蓄電した電気を放出するように制御することができる。
機能部3は、電力消費部、蓄電部、出力電圧変換部、通信部及び制御部のいずれか1つを備えていればよく、電力消費部、蓄電部、出力電圧変換部、通信部及び制御部のいずれか2つ以上を組み合わせて構成したものを機能部3としてもよい。また、機能部3は、電力消費部、蓄電部、出力電圧変換部、通信部及び制御部のいずれか2つ以上を一体に構成したものであってもよく、電力消費部、蓄電部、出力電圧変換部、通信部及び制御部のいずれかを、電気的に接続しつつ、それぞれ別々に構成したものであってもよい。
機能部3における入力インピーダンスは、1kΩ以上であることが好ましく、10kΩ以上であることがより好ましい。また、機能部3の入力インピーダンスは、非線形な電流-電圧特性(I-V特性)を有することが好ましい。非線形な電流-電圧特性とは、例えば、機能部3に電流を流した際の電圧変化において、電流値が大きくなるに従って電圧値が高くなるが、電流値が大きくなるに従って、電流値を大きくするために必要となる電圧値の上がり幅が大きくなり、電圧が電流に比例しないような場合をいう。言い換えると、機能部3に加えた電圧値が高くなるに従って電流値が大きくなるが、電圧値が高くなるに従って、電圧値を高くすることで電流値が大きくなる度合が小さくなり、電流値が電圧値に比例しないような場合をいう。機能部3における入力インピーダンスが非線形な電流-電圧特性を有することで、第一導電部1と第二導電部2との間で生じた起電力が維持しやすくなる。
機能部3は、出力インピーダンスを変換する機能を有することが好ましい。これにより、機能部3の入力信号に与える影響を制御することができる。
また、機能部3は、蓄電部を有し、第一導電部及び/又は第二導電部から供給される電荷を蓄積する。制御部は、電荷を蓄積するのに要した時間よりも短い時間で、蓄積した電荷を放出するように制御する。
機能部3の動作電圧の下限値は、0.9V以下で動作することが好ましい。0.35V以下で動作することがより好ましく、20mV以下で動作することがさらに好ましい。
媒体4として用いられる水は、純水だけでなく、電解質を含むものでもよい。また、媒体4として用いられる水には、土、砂、泥などが含まれていてもよい。さらに、水が含まれた土、砂、泥なども、媒体4として用いることができる。また、媒体4は、水分が含まれていれば、ゾル状、又はゲル状のものであってもよい。媒体4は、第一導電部1又は第二導電部2との界面で、化学反応を起こし得るものであれば、特に限定されない。
水に含まれる電解質のうち、陽イオンの濃度は、1mol/L以下であってもよく、0.6mol/L以下であってもよく、0.1mol/L以下であってもよく、0.01mol/L以下であってもよく、さらには、0.001mol/L以下であってもよい。媒体4は電池で用いられる電解液でなくても、問題がない。
媒体4の第一導電部1と第二導電部2間の抵抗値は、1kΩ以上であることが好ましく、10kΩ以上であることがより好ましい。
図2は、本発明の実施の形態にかかる、電力変換部の構成を示すブロック図である。図2(A)は、本発明の実施の形態にかかる、昇圧回路の回路図である。昇圧回路又は降圧回路は、機能部3の一例であり、蓄電部を備えている。
図示するように、インダクタL、ダイオードD、トランジスタTr、及びコンデンサCが電気的に接続されている。例えば、入力端子A1は、第一導電部1と接続され、入力端子A2は、第二導電部2と接続されている。出力端子B1及び出力端子B2は、電力消費部や制御部等と接続されている。なお、制御部は、昇圧回路と、第一導電部1及び第二導電部2との間で、昇圧回路と並列になるように接続されていてもよい。
トランジスタTrがONである場合に、入力電圧VINが印加されると、インダクタLに電気エネルギーが蓄電される。入力電圧VINは、接続点Pと接続点Pの電位差である。トランジスタTrがOFFである場合に、入力電圧VINに由来する電気エネルギーに、インダクタLに蓄電されたエネルギーが加算され、ダイオードDを介して出力される。その結果、入力電圧VINよりも接続点Pと接続点Pの電位差である出力電圧VOUTの方が高い電圧となる。昇圧回路は、入力電圧VINが所定の電圧よりも低い電圧であることを前提にするもので、所定の電圧よりも高い電圧では昇圧制御が実行されないようなものであってもよい。昇圧回路の入力電圧VINは、5mV以上であることが好ましい。なお、トランジスタTrのON/OFFは、制御部により制御される。
図2(B)は、本発明の実施の形態にかかる、降圧回路の回路図である。図示するように、トランジスタTr、インダクタL、ダイオードD、及びコンデンサCが電気的に接続される。例えば、入力端子A1は、第一導電部1と接続され、入力端子A2は、第二導電部2と接続されている。出力端子B1及び出力端子B2は、電力消費部や制御部等と接続されている。なお、制御部は、降圧回路と、第一導電部1及び第二導電部2との間で、降圧回路と並列になるように接続されていてもよい。
トランジスタTrがONの場合には、インダクタLに電気エネルギーが蓄電される。入力電圧VINは、接続点P11と接続点P12の電位差であり、出力電圧VOUTは、接続点P13と接続点P14の電位差である。この場合、入力電圧VINは、出力電圧VOUTとほぼ等しくなる。トランジスタTrがOFFとなると、インダクタLの左端にある接続点P15の電位が接続点P14の電位よりも低くなるため、出力電圧VOUTの方が低い電圧となる。降圧回路は、入力電圧VINが所定の電圧よりも高い電圧であることを前提にするもので、所定の電圧よりも低い電圧では降圧制御が実行されないようなものであってもよい。なお、トランジスタTrのON/OFFは、制御部により制御される。
次に、本発明のセンサの内部インピーダンスの測定方法について説明をする。図3は、本発明の実施の形態にかかる、センサの内部インピーダンスの測定方法を説明するための回路図である。第一導電部1及び第二導電部2の電位差をV INと定義し、接続点Pと接続点Pの電位差をV INと定義することができる。接続点Pと接続点Pの電位差をV OUTと定義し、接続点Pと接続点Pの電位差をV OUTと定義することができる。本発明のセンサにより発電が行われると、第一導電部1と第二導電部2との間で、起電力V INにより電流Iが接続点Pと接続点Pの方向に流れる。
図3に図示するように、第一導電部1は接続点Pにて、第二導電部2は接続点Pにて昇圧回路と接続されている。昇圧回路は、インダクタL、ダイオードD、トランジスタTr、及びコンデンサCが電気的に接続されている。
図4は、本発明の実施の形態にかかる、センサ内のトランジスタのON-OFFを切り替えた場合における、時間と電流Iの関係を示す図である。ここで、V OUTとV INの関係は、インダクタLに流れる電流IとインダクタンスL1を用いて、式(1):V OUT-V IN=-L1×dI/dtで表すことができる。トランジスタTrがONの場合は、V OUT=0なので、式(2):V IN=L1×dI/dtを導き出すことができる。この場合、dI/dtは正の値であり、時間と共に電流Iは増加する。一方で、トランジスタTrがOFFの場合は、V OUT>V INとなるから、式(1):V OUT-V IN=-L1×dI/dtから、dI/dtは負の値となることが分かる。この場合、時間と共に電流Iは減少する。トランジスタTrのONとOFFは定期的に繰り返される。
ここで、第一導電部1、第二導電部2及び媒体4を1種の電池として捉えると、起電力V INにより電流Iが流れると考えることができる。この場合に、媒体4により起因する内部インピーダンスをZと定義すると、入力電圧と内部インピーダンスとの関係は、式(3):V IN=Z×I+V INで表すことができる。
また、トランジスタTrがOFFとなっている間(以下、TOFF期間という)、電流IによってコンデンサCに電荷Qがチャージされる。TOFF期間中に、接続点Pにおいて上昇した電圧をΔVとし、コンデンサCのコンデンサ容量をC1とすると、式(4):Q=∫Idt=C1×ΔVが成立する。
式(2)と式(3)から、V IN=L1×dI/dt+Z×Iが導きだされる。この方程式を解くと、Aを積分定数として、式(5):I(t)=V IN/Z+A×e(-Z/L1×t)が導き出される。トランジスタTrがOFFからONに切り替わった時間をt=0とした場合、図4から明らかなように、t=0の時、電流Iはゼロである。そこで、t=0、I=0を式(5)に代入すると、A=-V IN/Zの関係が成立することが分かる。このA=-V IN/Zを式(5)に代入すると、式(6):I(t)=V IN/Z×(1-e(-Z/L1×t))を導きだすことができる。トランジスタTrがONとなっている間(以下、Ton期間という)の電流Iは、式(6)より算出できる。トランジスタTrがONになっている時間を十分にとると、電流Iの最大値はV IN/Zとなる。
on期間が終了し、Toff期間が開始した時(つまり、トランジスタTrがOFFからONに切り替わってから時間T1が経過した時)における電流Iは、式(6)にt=T1を代入することにより算出することができる。これは、図4からもわかるように、電流Iには、連続性があるためである。(1-e(-Z/L1×T1))=K(定数)と置き換えると、t=T1における電流Iは、I(T1)=V IN/Z×(1-e(-Z/L1×T1))=K×V IN/Zで表すことができる。なお、Kは0≦K<1の関係を満たし、Z/L1×T1の値が十分に大きくなると、Kは1に近似することができる。
次に、式(1)と式(3)により、式(7):L1×dI/dt+Z×I=V IN-V OUTを導きだすことができる。さらに、式(4)より、V OUTは、∫Idt/C1+Vstartで表すことができる。ここで、Vstartは、Toff期間の開始時(t=T1)のコンデンサCの電圧であり、定数である。ダイオードDの閾値電圧をVとすれば、式(8):V OUT=V OUT+V=∫Idt/C1+Vstart+V=∫Idt/C1+V´outを導きだすことができる。なお、ここでV´out=Vstart+Vは定数である。
さらに、式(7)及び式(8)から、式(9):∫Idt/C1+Z×I+L1×dI/dt=V IN-V´outを導きだすことができる。式(9)の微分方程式を解くことで、Toff期間の電流Iを時間t、コンデンサ容量C1、内部インピーダンスZ、インダクタンスL1、V IN、V´out、Kの関数で表すことができる。Toff期間の開始時間をt=0とした場合に、その時の電流Iの初期値I(0)はI(0)=K×V IN/Zである。Toff期間が終了した時(つまり、トランジスタTrがONからOFFに切り替わってから時間T2が経過し、電流Iがゼロとなった時)、I(T2)=0である。コンデンサ容量C1、インダクタンスL1、V´outは定数であり、I(0)、T2を測定すれば、V INとZの値をそれぞれ算出することができる。
Zについては、上で述べた方法と異なり、簡易的に求めることも可能である。Toff期間中、V OUTは、V INに比べて10倍ほど大きい電圧であるため、dI/dtも大きな値となる。この場合、式(4)における∫Idtは、図4において三角形Sの面積に相当する。従って、式(4)より式(9):∫Idt=K×V IN/Z×T2/2=C1×ΔVが導きさせる。ここで、Ton時間を十分に長くとればK≒1と近似できるから、式(9)にK=1を代入すると、式(10):V IN/Z×T2/2=C1×ΔVが導き出される。C1は定数であり、Toff期間を十分に長くとった時点(電流Iが最小値となった時点)でのΔV、Toff期間を十分に長くとった時点(電流Iが最小値となった時点)でのV IN、T2(V OUTがV INと等しくなったときの時間)から、Zを算出することができる。なお、Toff期間を十分に長くとった時点(電流Iが消費された時点)では、V IN=V INであるため、V INを測定することで、V INを特定することができる。
なお、内部インピーダンスZの算出は、制御部により実行される。
[センサ装置]
本発明の実施の形態にかかるセンサ装置は、上記構成、及び上記機能を備えるものである。センサ装置は、第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備える。また、第一導電部及び機能部は接続されており、第二導電部及び機能部は接続されており、第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触である。そして、機能部は、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作する。さらに、後述するように、センサ装置の機能部が動作することで、センサ装置の設置箇所の水位を特定することや、コンピュータ装置に信号、及び情報を送信することなどが可能である。
このように、センサ装置が上記構成、及び上記機能を備えることで、外部から電力の供給を行わなくても、設置箇所となる河川や用水路など(以下、河川等という)の水位が上昇したときには、センサ装置が自動的に動作することが可能である。
また、後述するように、センサ装置の機能部は、水の状態又は性質を検知する検知部を備えていることとしてもよい。そしてセンサ装置の機能部は、検知部により得た情報を、コンピュータ装置に送信することとしてもよい。
図5は、本発明の実施の形態にかかる、センサ装置の外観を表す図である。図5に表すように、センサ装置の外観には、センサ装置の長手方向に対して垂直に、2色以上の彩色が施されていることとしてもよい。図5(A)~(C)では、センサ装置の長手方向に対して垂直に、2色の彩色が施されている。センサ装置には、2色以上であれば何種類の、また、何色の彩色が施されていてもよく、適宜設計可能である。
センサ装置は、センサ装置の長手方向が、河川等の水面と垂直になるよう設置されることが好ましい。
このように、センサ装置の外観に、センサ装置の長手方向に対して垂直に、2色以上の彩色が施され、センサ装置の長手方向が、河川等の水面と垂直になるよう設置されることで、センサ装置の外観に施された彩色によって、河川等の水位がどれくらいかを、視覚的に把握しやすくなる。
また、センサ装置は、機能部が上側に、第一導電部及び第二導電部が下側になるよう設置されることが好ましい。
図5(A)は、第一導電部1、及び第二導電部2を1対備える、センサ装置10の外観を表している。センサ装置10は、第一導電部1、及び第二導電部2を1対と、機能部3を備えている。また、センサ装置10は、センサ装置10の一部を、被覆部材15に被覆されている。さらに、被覆部材15には、センサ装置10を設置箇所に設置するための孔16が設けられている。被覆部材15の素材、形状などは特に限定されず、適宜設計可能である。また、孔16の数、形状、位置などは特に限定されず、適宜設計可能である。
図5(B)は、第一導電部1、及び第二導電部2を2対備える、センサ装置11の外観を表している。また、図5(D)は、センサ装置11の第一導電部1、及び第二導電部2が目視できるよう、被覆部材15を外したときのセンサ装置11の外観を表している。
図5(D)に表すように、センサ装置11は、第一導電部1、及び第二導電部2を2対と、機能部3を備えている。そして、1の対の第一導電部及び第二導電部と、他の対の第一導電部及び第二導電部の長さは、異なるものである。図5(D)では、第一導電部1aと第二導電部2a、第一導電部1bと第二導電部2bが、それぞれ対になっている。また、第一導電部1aと第二導電部2aの対の長さと、第一導電部1bと第二導電部2bの対の長さは、異なるものである。
センサ装置11は、機能部3を、第一導電部1、及び第二導電部2の対の数と同じ数、備えることとしてもよい。つまり、この場合は、機能部3を2つ備えることとしてもよい。そして、機能部3は、どちらかの第一導電部1、及び第二導電部2の対と接続されており、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対が水と接触したかを識別できることとしてもよい。この場合、機能部3ごとに識別番号が付されており、識別番号によって、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対が水と接触したかを識別できることとしてもよい。
あるいは、センサ装置11は、機能部3を1つ備えることとしてもよい。また、1つの機能部3において、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対が水と接触したかを識別できることとしてもよい。この場合、第一導電部1、及び第二導電部2の対ごとに識別番号が付されており、識別番号によって、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対が水と接触したかを識別できることとしてもよい。
また、図5(B)に表すように、センサ装置11は、センサ装置11の全部を、被覆部材15に被覆されている。さらに、被覆部材15には、センサ装置11を設置箇所に設置するための孔16が設けられている。被覆部材15の素材、形状などは特に限定されず、適宜設計可能である。また、孔16の数、形状、位置などは特に限定されず、適宜設計可能である。
このように、センサ装置が、センサ装置の一部又は全部を被覆する被覆部材を備え、被覆部材に、センサ装置を設置箇所に設置するための孔が設けられていることで、センサ装置を橋桁、堤防、用水路の壁面などに設置することが容易となる。
図5(C)は、第一導電部1、及び第二導電部2を2対と、支柱17を備える、センサ装置12の外観を表している。また、図5(E)は、センサ装置12の第一導電部1、及び第二導電部2が目視できるよう、被覆部材15を外したときのセンサ装置13の外観を表している。
センサ装置12は、第一導電部1、及び第二導電部2を2対と、機能部3を備えている。そして、1の対の第一導電部及び第二導電部と、他の対の第一導電部及び第二導電部の長さは、異なるものである。ただし、第二導電部2bは、センサ装置12の支柱17を挟んで、第一導電部1aと反対の面に備えられているため、図5(E)には表されていない。図5(E)では、第一導電部1aと第二導電部2a、第一導電部1bと第二導電部2bが、それぞれ対になっている。また、第一導電部1aと第二導電部2aの対の長さと、第一導電部1bと第二導電部2bの対の長さは、異なるものである。
センサ装置12は、機能部3を、第一導電部1、及び第二導電部2の対の数と同じ数、備えることとしてもよい。つまり、この場合は、機能部3を2つ備えることとしてもよい。そして、機能部3は、どちらかの第一導電部1、及び第二導電部2の対と接続されており、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対が水と接触したかを識別できることとしてもよい。この場合、機能部3ごとに識別番号が付されており、識別番号によって、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対が水と接触したかを識別できることとしてもよい。
あるいは、センサ装置12は、機能部3を1つ備えることとしてもよい。また、1つの機能部3において、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対が水と接触したかを識別できることとしてもよい。この場合、第一導電部1、及び第二導電部2の対ごとに識別番号が付されており、識別番号によって、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対が水と接触したかを識別できることとしてもよい。
図5(C)に表すように、センサ装置12は、センサ装置12の一部を、被覆部材15に被覆されている。被覆部材15の素材、形状などは特に限定されず、適宜設計可能である。
また、図5(C)に表すように、センサ装置12は、支柱17を備えている。支柱17の素材、形状などは特に限定されず、適宜設計可能である。センサ装置12は、支柱17を備えているため、河川敷などの地中に支柱17を埋めるなどの方法で、地面に垂直に設置することが容易である。
なお、センサ装置は、第一導電部1、及び第二導電部2を2対以上備えるものであってもよい。2対以上とは、例えば、3対でも、4対でもよい。また、1の対の第一導電部及び第二導電部と、他の対の第一導電部及び第二導電部の長さが異なることが好ましい。
なお、センサが第一導電部、及び第二導電部を3対以上備える場合、全ての導電部の対の長さが異なっていることとしてもよく、少なくとも1つの導電部の対の長さが異なっていていることとしてもよい。
また、センサ装置が、第一導電部及び第二導電部を2対以上備える場合には、後述するように、機能部が、少なくとも一部が水と接触した第一導電部及び第二導電部の対を識別することが好ましい。
このように、センサ装置が、第一導電部及び第二導電部を2対以上備えることで、河川等の水位の上昇を、段階的に検知することが可能となる。
図5では3種類のセンサ装置の外観の例を挙げたが、センサ装置の外観は、適宜設計可能である。つまり、センサ装置の第一導電部、及び第二導電部の対の数、機能部の数、被覆部の形状、彩色、支柱の有無、センサ装置の長さ、センサ装置の第一導電部、及び第二導電部の長さなどは、適宜設計可能である。
例えば、センサ装置の外観は、全体として、パイプやタイルなどの、建造物などの部品のように見えるものであってもよい。図6は、本発明の実施の形態にかかる、センサ装置の外観を表す図である。図6(A)は、センサ装置の外観がパイプのように見えるものである。また、図6(B)は、センサ装置の外観がタイルのように見えるものである。
図6(A)に表すように、センサ装置13は、円筒状本体18を有している。そして、センサ装置13は、本体である円筒の内部表面上にシート状の第一導電部1及び第二導電部2を備えている。また、図示するように、センサ装置13の円筒の内部表面上には、機能部3が備えられていることとしてもよい。図6(A)では、センサ装置13は、第一導電部1及び第二導電部2を2対備えている。図6(A)では、第一導電部1aと第二導電部2a、第一導電部1bと第二導電部2bが、それぞれ対になっている。
センサ装置13は、円筒状本体18を有しているため、排水管などの配管に接続することができる。センサ装置13を配管に接続する際には、一般的に用いられる配管の接続用の部品を用いることとしてもよい。また、センサ装置13を配管に接続したときには、センサ装置13の内径が、接続した配管の内径と等しくなることが好ましい。
このように、センサ装置が円筒状本体を有し、円筒の内部表面上にシート状の第一導電部及び第二導電部を備えることで、センサ装置を配管に接続し、配管内の水位の上昇を検知することが可能となる。また、通常は水が流れている配管に、水が流れなくなったことを感知することも可能となる。配管に水が流れなくなったことを感知した場合には、配管に、詰まりや破損が生じているなど、何らかの異常が発生した可能性があることが分かる。
図6(B)に表すように、センサ装置14は、タイル状本体19を有している。そして、センサ装置14は、本体であるタイルの平面上にシート状の第一導電部1及び第二導電部2を備えている。また、図示するように、センサ装置14のタイルの内部には、機能部3が備えられていることとしてもよい。図6(B)では、センサ装置14は、第一導電部1及び第二導電部2を3対備えている。図6(B)では、第一導電部1aと第二導電部2a、第一導電部1bと第二導電部2b、第一導電部1cと第二導電部2cが、それぞれ対になっている。
センサ装置14は、タイル状本体19を有しているため、橋桁、堤防、及び用水路の壁面以外にも、様々な場所に設置することが容易である。例えば、センサ装置14は、家屋の軒下や家屋の壁などの、市中にも、設置することが容易である。
センサ装置14を設置する際には、第一導電部1及び第二導電部2の長手方向が、河川等の水面や、地面と垂直になるよう設置されることとしてもよい。センサ装置14が第一導電部1及び第二導電部2を2対以上備え、第一導電部1及び第二導電部2の長手方向が、河川等の水面や、地面と垂直になるよう設置されることで、河川等の水面が上昇したとき、あるいは地面の浸水の水面が上昇したときに、第一導電部1及び第二導電部2が水と接触する面積が多くなり、多くの電圧を発生させることが可能となる。
あるいは、センサ装置14を設置する際には、第一導電部1及び第二導電部2の長手方向が、河川等の水面や、地面と平行になるよう設置されることとしてもよい。センサ装置14が第一導電部1及び第二導電部2を2対以上備え、第一導電部1及び第二導電部2の長手方向が、河川等の水面や、地面と平行になるよう設置されることで、河川等の水面が上昇したとき、あるいは地面の浸水の水面が上昇したときに、水面の上昇を段階的に検知することが可能となる。
このように、センサ装置がタイル状本体を有し、タイルの平面上にシート状の第一導電部及び第二導電部を備えることで、センサ装置を様々な場所に設置し、様々な場所の浸水の状況を検知することが容易となる。
[センサシステム]
本発明の実施の形態にかかるセンサシステムは、上記センサを活用したセンサシステムである。センサシステムは、上記センサを少なくとも1つ以上備えるものである。また、センサは、上記構成、及び機能を備えるものである。
(センサシステムの第一の実施の形態)
本発明の第一の実施の形態にかかるセンサシステムは、上記センサを備えるものである。また、センサは、上記構成、及び上記機能を備えるものである。ここでは、センサシステムは、上記センサ装置10を備えることとする。センサ装置10は、第一導電部、及び第二導電部を1対備えるものである。
図7は、本発明の実施の形態にかかる、センサの設置例を示す図である。
本発明のセンサシステムにおいては、図7(A)に図示するように、センサを河川の上流から下流にかけて、複数設置することが好ましい。図7(A)において、〇の付されている箇所が、センサの設置されている箇所を表している。図7(A)では、河川20の上流から下流にかけて、センサ装置10が複数設置されている。
センサは、センサの長手方向が、河川の水面と垂直になるよう設置されることが好ましい。さらに、センサは、機能部3が上側に、第一導電部1及び第二導電部2が下側になるよう設置されることが好ましい。
センサの機能部3は、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が水に接触することで生じた入力電圧により動作する。そして、センサの機能部3が動作することで、センサの通信部から、コンピュータ装置に信号が送信される。コンピュータ装置は、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位を特定する。
ここで、コンピュータ装置は、通信部、及び制御部を備えるコンピュータ装置であれば特に限定されないが、例えば、サーバ装置、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータ、タブレット型端末、スマートフォン、従来型の携帯電話などが挙げられる。コンピュータ装置が、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータ、タブレット型端末、スマートフォン、従来型の携帯電話など(以下、端末装置という)の場合は、本発明のセンサシステムを利用するための専用のアプリケーション(以下、センサシステムアプリという)がインストールされていることが好ましい。
また、コンピュータ装置は記憶部を備えることが好ましい。そして、コンピュータ装置の記憶部には、センサの設置箇所ごとの、センサが動作するときの河川等の水位(以下、第一の実施の形態において、警戒水位という)に関する情報が記憶されていることが好ましい。コンピュータ装置に、センサの設置箇所ごとの警戒水位に関する情報が記憶されていることで、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位を特定することが容易となる。
コンピュータ装置において、受信した信号に対応するセンサを識別できることとしてもよい。例えば、センサに、それぞれを識別するための識別番号が付されており、センサからコンピュータ装置に信号が送信されるときには、識別番号に関する情報も送信されることとしてもよい。そして、コンピュータ装置において、受信した識別番号に関する情報を基に、受信した信号がどのセンサに対応するのかを特定できることとしてもよい。また、コンピュータ装置には、センサの識別番号に関連付けて、それぞれのセンサの設置箇所に関する情報、及びそれぞれのセンサの設置箇所の警戒水位に関する情報が記憶されていることとしてもよい。
例えば、降雨などにより、図7(A)のセンサ装置10aの設置箇所の河川20の水位が上昇し、センサ装置10aの第一導電部1及び第二導電部2が河川20の水に接触すると、センサ装置10aが動作し、コンピュータ装置に信号が送信される。そして、コンピュータ装置において、センサ装置10aの設置箇所の水位は、センサ装置10aの設置箇所の警戒水位に達していると特定される。
なお、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触していない状態から、水に接触した状態になったときに信号が送信されることとしてもよく、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触している間は継続的に信号が送信されることとしてもよい。
継続的に、とは、時間的に連続して、あるいは、一定の間隔で、という意味に限られない。例えば、センサの第一導電部1及び第二導電部2からの電力の供給状況に応じて、異なる頻度で信号が送信されることとしてもよい。
センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触している間は継続的に信号が送信されることで、センサの設置箇所の河川の水位が警戒水位以上であるか否かを、継続的に特定することができる。
このように、センサが、第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備え、機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、コンピュータ装置に信号を送信することで、人による監視や外部からの電力の供給を行わなくても、センサの設置箇所となる河川等の水位が上昇したときには、該センサの設置箇所の水位が上昇したことを検知することが可能である。
また、このように、コンピュータ装置が、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位を特定する水位特定手段を備えることで、センサの設置箇所となる河川等の水位が上昇したときには、該センサの設置箇所の水位を特定することが可能である。
あるいは、水位の特定をセンサの機能部3において行うこととしてもよい。この場合、センサの機能部3は、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が水に接触することで生じた入力電圧により動作し、センサの設置箇所の水位を特定する。そして、センサの通信部から、コンピュータ装置に信号が送信される。
水位の特定をセンサの機能部において行う場合には、センサが記憶部、制御部、及び通信部を備えていることとしてもよい。そして、センサの記憶部に、該センサの設置箇所の警戒水位に関する情報が記憶されており、センサの制御部が、該センサの設置箇所の水位を特定することとしてもよい。さらに、センサの通信部は、信号と共に、特定された該センサの設置箇所の水位に関する情報を送信することとしてもよい。
また、この場合も、コンピュータ装置において、受信した信号に対応するセンサを識別できることとしてもよい。例えば、前述のように、センサに識別番号が付されており、識別番号を基に、受信した信号がどのセンサに対応するのかを特定できることとしてもよい。
さらに、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触していない状態から、水に接触した状態になったときに信号、及び特定された該センサの設置箇所の水位に関する情報が送信されることとしてもよく、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触している間は継続的に信号、及び特定された該センサの設置箇所の水位に関する情報が送信されることとしてもよい。
継続的に、とは、前述のように、時間的に連続して、あるいは、一定の間隔で、という意味に限られない。例えば、センサの第一導電部1及び第二導電部2からの電力の供給状況に応じて、異なる頻度で信号が送信されることとしてもよい。
このように、センサが、第一導電部及び第二導電部と、機能部とを備え、機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、センサの設置箇所の水位を特定し、コンピュータ装置に信号を送信することで、人による監視や外部からの電力の供給を行わなくても、センサの設置箇所となる河川等の水位が上昇したときには、該センサの設置箇所の水位を特定することが可能である。
図7(B)は、図7(A)のセンサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の、河川20の水面と垂直の方向における断面図である。センサ装置10a、及びセンサ装置10bは、河川の堤防に設置されている。そして、センサ装置10aは、センサ装置10bよりも上流に設置されている。河川の水は上流から下流に流れていくため、河川の上流の水位が上昇した場合には、その後、下流の水位が上昇する可能性がある。
そのため、センサ装置10aの設置箇所の河川20の水位が警戒水位に達し、センサ装置10aからコンピュータ装置へ信号が送信されたときには、コンピュータ装置において、センサ装置10aの設置箇所の河川20の水位に応じて、センサ装置10aの設置箇所よりも下流の水位が上昇すると予測する。
例えば、センサ装置10aの設置箇所の水位が所定の値以上である場合に、コンピュータ装置において、センサ装置10aの設置箇所よりも下流の水位が上昇すると予測することとしてもよい。このとき、センサ装置10aの下流であり、かつ最寄りである、センサ装置10bの設置箇所の水位が上昇すると予測されることとしてもよく、センサ装置10aの下流であり、かつ所定の範囲内に設置されているセンサの設置箇所の水位が上昇すると予測されることとしてもよく、センサ装置10aの下流に設置されている全てのセンサの設置箇所の水位が上昇すると予測されることとしてもよい。
あるいは、センサ装置10aの設置箇所の水位、及び、センサ装置10aの設置箇所とセンサ装置10bの設置箇所の勾配に応じて、センサ装置10aの設置箇所よりも下流の水位が上昇すると予測することとしてもよい。例えば、センサ装置10aの設置箇所の水位が所定の値以上であり、かつ、センサ装置10aの設置箇所とセンサ装置10bの設置箇所の勾配が所定の値以上である場合に、センサ装置10aの設置箇所よりも下流の水位が上昇すると予測することとしてもよい。
また、センサ装置の設置箇所の水位、センサ装置の設置箇所の間の勾配以外にも、後述するセンサの設置箇所間の流水速度などの、様々な情報に応じて、下流の水位が上昇すると予測することとしてもよい。
このように、センサシステムが2つ以上のセンサを備え、コンピュータ装置が、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位に応じて、該センサの設置箇所の下流の水位が上昇すると予測する水位上昇予測手段を備えることで、実際に下流域の水位が上昇する前に、下流域の水位が上昇すると予測することができる。つまり、下流域に実際に洪水の被害が発生する前に、下流域の住民が避難することが可能となる。
また、図7(B)において、センサ装置10aの設置箇所の河川20が警戒水位に達した後に、センサ装置10bの設置箇所の河川20が警戒水位に達した場合には、コンピュータ装置において、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の水位の情報を基に、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所間の流水速度を算出することができる。
具体的には、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の水位に関する情報、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の間の距離に関する情報、センサ装置10aとセンサ装置10bのそれぞれから信号を受信した時間の差に関する情報、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の間の降雨量に関する情報、及び、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の間の水の損失量に関する情報などを基に、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の間の流水速度を算出することができる。
例えば、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の警戒水位が同じ値であり、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の間において降雨がなく、水の損失がない場合には、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の間の距離を、センサ装置10aとセンサ装置10bのそれぞれから信号を受信した時間の差で除することで、センサ装置10aとセンサ装置10bの設置箇所の間の流水速度を算出することができる。
この場合、コンピュータ装置において、センサの設置箇所の間の降雨量に関する情報、及び、センサの設置箇所の間の水の損失量に関する情報が記憶されていることが好ましい。
センサの設置箇所の間の流水速度が上昇している場合には、センサの下流域の水位の上昇が、より早く起こることが予測される。
このように、センサシステムが、2つ以上のセンサを備え、コンピュータ装置が、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位の情報を基に、該センサの設置箇所間の流水速度を算出する流水速度算出手段を備えることで、該センサの設置箇所よりも下流域の水位の上昇を、より正確に予測することができる。
図7(C)は、図7(A)のセンサ装置10cとセンサ装置10dの設置箇所の、河川20の水面と垂直の方向における断面図である。センサ装置10c、及びセンサ装置10dは、河川20の同じ位置の、堤防の両岸に設置されている。そして、センサ装置10cは、河川20のカーブの内側に、センサ装置10dは、河川20のカーブの外側に設置されている。
河川がカーブしている場合、河川の流水速度によっては、河川のカーブの外側の水位は、河川のカーブの内側の水位よりも高くなる可能性がある。そのため、図7(C)に図示するように、センサ装置10dの設置箇所は警戒水位に達しているが、センサ装置10cの設置箇所は警戒水位に達していないような場合が起こりうる。このような場合には、コンピュータ装置において、センサ装置10c、及びセンサ装置10dの設置箇所の河川20の両岸の水位に差があると判定される。
センサの設置箇所の河川の両岸の水位に差があると判定された場合には、該センサの設置箇所の河川の流水速度が加速している可能性が高く、また、河川の外側に洪水が発生する可能性が高いことが分かる。
このように、センサシステムが、河川の同じ位置の両岸に各1つ以上のセンサを備え、コンピュータ装置が、該両岸の水位に差があるかを判定する水位差判定手段を備えることで、センサの設置箇所の河川の流水速度が加速している可能性が高いことや、河川の外側に洪水が発生する可能性が高いことが分かる。そして、河川の外側の住民は、河川の内側の住民よりも優先的に避難するべきだということが判断できる。
本発明のセンサシステムにおいて、コンピュータ装置が信号を受信したときには、受信した信号に関する情報を出力することとしてもよい。
例えば、コンピュータ装置がサーバ装置である場合には、サーバ装置から、端末装置に、受信した信号に関する情報を送信することとしてもよい。そして、端末装置において、信号を受信したことを通知する音声が出力されることとしてもよく、信号を受信したことを通知する画面が表示されることとしてもよく、受信した信号に関する情報が表示されることとしてもよい。
あるいは、コンピュータ装置が端末装置である場合には、端末装置において、信号を受信したことを通知する音声が出力されることとしてもよく、信号を受信したことを通知する画面が表示されることとしてもよく、受信した信号に関する情報が表示されることとしてもよい。
受信した信号に関する情報には、センサから信号を受信したことに関する情報、受信した信号に対応するセンサの設置箇所に関する情報、該センサの設置箇所の水位に関する情報、水位上昇予測手段によって水位が上昇すると予測された流域に関する情報、流水速度算出手段によって算出された流水速度に関する情報、水位差判定手段により両岸の水位に差があると判定された箇所であるかに関する情報などが含まれることとしてもよい。また、受信した信号に関する情報には、後述するような、水位上昇速度算出手段によって算出された水位が上昇する速度に関する情報などが含まれることとしてもよい。
このように、コンピュータ装置が、受信した信号に関する情報を出力する出力手段を備えることで、受信した信号に対応するセンサの設置箇所における河川の状況を、容易に把握することが可能となる。
センサシステムの第一の実施の形態においては、センサシステムは、センサ装置10を備えることとしたが、センサ装置10とは異なる、他のセンサを備えることとしてもよい。センサ装置10とは異なる、他のセンサとは、例えば、第一導電部、及び第二導電部を2対以上備えるセンサでも、被覆部材にセンサ装置を設置箇所に設置するための孔が設けられていないセンサでもよい。あるいは、センサ装置10とは異なる、他のセンサとは、例えば、円筒状本体を有するセンサでも、タイル状本体を有するセンサでもよい。
また、後述するように、センサシステムが、第一導電部、及び第二導電部を2対以上備えるセンサ、及び/又はセンサの内部インピーダンス及び/又は電圧に関する情報を送信するセンサを備える場合には、コンピュータ装置において、センサの設置箇所の水位が上昇する速度を算出することが可能である。
また、センサシステムの第一の実施の形態においては、センサを河川に複数設置することとしたが、センサを設置する箇所や設置する個数は、これに限定されず、適宜設計可能である。
(センサシステムの第二の実施の形態)
本発明の第二の実施の形態にかかるセンサシステムは、上記センサを備えるものである。また、センサは、上記構成、及び上記機能を備えるものである。ここでは、センサシステムは、センサ装置11を備えることとする。センサ装置11は、第一導電部、及び第二導電部を2対備えるものであり、1の対の第一導電部及び第二導電部と、他の対の第一導電部及び第二導電部の長さは、異なるものである。
ここでは、センサ装置11は、機能部3において、どちらの第一導電部1、及び第二導電部2の対(以下、導電部の対という)が水と接触したかを識別できることとする。水と接触した導電部の対を識別する方法は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、前述のように、導電部の対ごとに識別番号が付されおり、センサからコンピュータ装置に信号が送信されるときには、識別番号に関する情報も送信されることとしてもよい。そして、コンピュータ装置において、受信した識別番号に関する情報を基に、受信した信号がどのセンサ、及び導電部の対に対応するのかを特定できることとしてもよい。以下、第二の実施の形態においては、導電部の対ごとに識別番号が付されていることとする。
センサは、河川等に設置されることが好ましい。また、センサは、センサの長手方向が、河川等の水面と垂直になるよう設置されることが好ましい。さらに、センサは、機能部3が上側に、第一導電部1及び第二導電部2が下側になるよう設置されることが好ましい。
図5(D)に表すように、センサ装置11の第一導電部1a、及び第二導電部2aの対(以下、導電部の対aという)は、第一導電部1b、及び第二導電部2bの対(以下、導電部の対bという)よりも長いため、センサ装置11が設置されている河川等の水位が上昇した際には、導電部の対bよりも、導電部の対aの方が早く水に接触することとなる。
センサ装置11の機能部3は、導電部の対aの少なくとも一部が河川等の水に接触することで生じた入力電圧により、動作する。そして、センサ装置11の機能部3が動作することで、センサ装置11の通信部から、コンピュータ装置に、信号、及び水と接触した導電部の対を識別する情報(この場合は、導電部の対aの識別番号に関する情報)が送信される。コンピュータ装置は、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位を特定する。
センサ装置11が設置されている河川の水位がさらに上昇し、導電部の対bの少なくとも一部が水に接触した場合には、センサ装置11の通信部から、コンピュータ装置に、水と接触した導電部の対を識別する情報(この場合は、導電部の対bの識別番号に関する情報)が送信される。そして、コンピュータ装置は、受信した情報に対応するセンサの設置箇所の水位を特定する。
ここで、コンピュータ装置は、通信部、及び制御部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されないが、例えば、サーバ装置、端末装置などが挙げられる。コンピュータ装置が、端末装置の場合は、センサシステムアプリがインストールされていることが好ましい。
また、コンピュータ装置は記憶部を備えることが好ましい。そして、コンピュータ装置の記憶部には、センサの設置箇所ごとの、センサの導電部のそれぞれの対が水に接触するときの河川等の水位に関する情報が記憶されていることが好ましい。
例えば、ここでは、センサ装置11の設置箇所の、導電部の対aが水に接触するときの河川等の水位(以下、第二の実施の形態において警戒水位という)に関する情報、及び、導電部の対bが水に接触するときの河川等の水位(以下、第二の実施の形態において氾濫危険水位という)に関する情報が記憶されていることが好ましい。
コンピュータ装置に、センサの設置箇所ごとの、センサの導電部のそれぞれの対が水に接触するときの河川等の水位に関する情報が記憶されていることで、受信した信号、及び受信した情報に対応するセンサの設置箇所の水位を特定することが容易となる。
あるいは、センサの機能部において、センサの設置箇所の水位の特定が行われることとしてもよい。この場合の水位の特定、及び情報の送信の仕方は、センサシステムの第一の実施の形態の記載を必要な範囲で採用できる。
なお、信号、及び水と接触した導電部の対を識別する情報は、センサの第導電部の対が水に接触していない状態から、水に接触した状態になったときに送信されることとしてもよく、センサの導電部の対が水に接触している間は継続的に送信されることとしてもよい。
継続的に、とは、時間的に連続して、あるいは、一定の間隔で、という意味に限られない。例えば、センサの第一導電部1及び第二導電部2からの電力の供給状況に応じて、異なる頻度で信号、及び水と接触した導電部の対を識別する情報が送信されることとしてもよい。
センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触している間は継続的に信号、及び水と接触した導電部の対を識別する情報が送信されることで、センサの設置箇所の河川の水位が、警戒水位、又は氾濫危険水位以上であるか否かを、継続的に特定することができる。
このように、センサが、第一導電部及び第二導電部を2対以上備え、機能部が、少なくとも一部が水と接触した第一導電部及び第二導電部の対を識別する情報を、コンピュータ装置に送信することで、センサの設置箇所の水位がどれくらい上昇したかを特定することができる。また、センサの設置箇所の近隣の住民は、河川等が警戒水位に達したときに避難の準備を始め、氾濫危険水位に達したときに実際に避難を始めるなど、河川等の状況に合わせた避難行動を取ることが可能となる。
また、センサの設置箇所の河川等の水位が警戒水位に達した時間、及びその水位の情報と、該センサの設置箇所の河川等の水位が氾濫危険水位に達した時間、及びその水位の情報を基に、コンピュータ装置において、該センサの設置箇所の河川等の水位が上昇する速度が算出されることとしてもよい。
センサの設置箇所の水位が上昇する速度は、例えば、センサの設置箇所の氾濫危険水位と警戒水位の差を、警戒水位から氾濫危険水位まで水位が上昇するのに要した時間で除することで算出することができる。このとき、該センサの設置箇所の降雨量に関する情報や、水の損失量に関する情報なども考慮され、該センサの設置箇所の水位が上昇する速度が算出されることとしてもよい。
このように、コンピュータ装置が、受信した情報と特定された水位の情報を基に、センサの設置箇所の水位が上昇する速度を算出する水位上昇速度算出手段とを備えることで、センサの設置箇所の水位が上昇する速度を特定することができる。センサの設置箇所の水位が上昇する速度が速いほど、センサの設置箇所の近隣の住民は、急いで避難をする必要があることが分かる。
本発明のセンサシステムにおいて、コンピュータ装置が信号を受信したときには、受信した信号に関する情報を出力することとしてもよい。
例えば、コンピュータ装置がサーバ装置である場合には、サーバ装置から、端末装置に、受信した信号に関する情報を送信することとしてもよい。そして、端末装置において、信号を受信したことを通知する音声が出力されることとしてもよく、信号を受信したことを通知する画面が表示されることとしてもよく、受信した信号に関する情報が表示されることとしてもよい。
あるいは、コンピュータ装置が端末装置である場合には、端末装置において、信号を受信したことを通知する音声が出力されることとしてもよく、信号を受信したことを通知する画面が表示されることとしてもよく、受信した信号に関する情報が表示されることとしてもよい。
また、受信した信号に関する情報には、センサから信号を受信したことに関する情報、受信した信号に対応するセンサの設置箇所に関する情報、該センサの設置箇所の水位に関する情報、水位上昇速度算出手段によって算出された水位が上昇する速度に関する情報などが含まれることとしてもよい。
さらに、センサシステムがセンサを2つ以上備える場合には、受信した信号に関する情報には、水位上昇予測手段によって水位が上昇すると予測された流域に関する情報、流水速度算出手段によって算出された流水速度に関する情報、水位差判定手段により両岸の水位に差があると判定された箇所であるかに関する情報などが含まれることとしてもよい。それぞれの情報の算出方法などは、センサシステムの第一の実施の形態の記載を必要な範囲で採用できる。
センサシステムの第二の実施の形態においては、センサシステムは、センサ装置11を備えることとしたが、センサ装置11とは異なる、他のセンサを備えることとしてもよい。センサ装置11とは異なる、他のセンサとは、例えば、第一導電部、及び第二導電部を3対以上備えるセンサでも、被覆部材にセンサ装置を設置箇所に設置するための孔が設けられていないセンサでも、円筒状本体を有するセンサでも、タイル状本体を有するセンサでもよい。また、後述するような、センサの内部インピーダンス及び/又は電圧に関する情報をコンピュータ装置に送信するセンサでもよい。
センサが第一導電部、及び第二導電部を3対以上備える場合、1の対の第一導電部及び第二導電部と、他の対の第一導電部及び第二導電部の長さが異なるものであることが好ましい。また、センサが第一導電部、及び第二導電部を3対以上備える場合、全ての導電部の対の長さが異なっていることとしてもよく、少なくとも1つの導電部の対の長さが異なっていていることとしてもよい。
また、センサシステムの第二の実施の形態において、センサを設置する箇所や設置する個数は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、センサシステムの第一の実施の形態のように、センサを河川に複数設置することとしてもよい。
(センサシステムの第三の実施の形態)
本発明の第三の実施の形態にかかるセンサシステムは、上記センサを備えるものである。また、センサは、上記構成、及び上記機能を備えるものである。ここでは、センサの制御部によって、該センサの内部インピーダンスZ、又は、昇圧回路若しくは降圧回路における入力電圧VIN若しくは出力電圧VOUT(以下、内部インピーダンスZ等という)が測定され、測定された内部インピーダンスZ等に関する情報が、コンピュータ装置に送信されることとする。
センサによって測定される入力電圧VINは、例えば、Toff期間を十分に長くとり、電流Iがゼロになった時点での入力電圧V INであり、センサによって測定される出力電圧VOUTは、例えば、Toff期間を十分に長くとり、電流Iがゼロになった時点での出力電圧V OUTであってもよい。また、センサによって測定される入力電圧VINは、例えば、Toff期間を開始した時点での入力電圧V INであり、センサによって測定される出力電圧VOUTは、例えば、Toff期間を開始した時点での出力電圧V OUTであってもよい。Toff期間が開始した時の入力電圧V INは、前述の式(3)から明らかなように、インピーダンスZに依存した値となる。逆に言えば、この入力電圧V INを測定することで、インピーダンスZを含めた入力電圧の変動を把握することができる。よって、Toff期間が開始した時の入力電圧V INは、測定データとして有効である。
センサは、河川等に設置されることが好ましい。また、センサは、センサの長手方向が、河川等の水面と垂直になるよう設置されることが好ましい。さらに、センサは、機能部3が上側に、第一導電部1及び第二導電部2が下側になるよう設置されることが好ましい。
センサの機能部3は、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が河川等の水に接触することで生じた入力電圧により、動作する。そして、センサの機能部3が動作することで、センサの通信部から、コンピュータ装置に、信号、及びセンサの内部インピーダンスZ等に関する情報が送信される。コンピュータ装置は、受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位を特定する。
センサによって測定される、センサの内部インピーダンスZ等は、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触する面積が変化することで変化する。つまり、センサの設置箇所の河川等の水位が上昇し、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触する面積が増えると、センサの内部インピーダンスZ等も変化する。そして、センサによって測定された、センサの内部インピーダンスZ等に関する情報は、センサの通信部から、コンピュータ装置に継続的に送信される。
継続的に、とは、時間的に連続して、あるいは、一定の間隔で、という意味に限られない。例えば、センサの第一導電部1及び第二導電部2からの電力の供給状況に応じて、異なる頻度でセンサの内部インピーダンスZ等に関する情報が送信されることとしてもよい。
なお、信号は、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触していない状態から、水に接触した状態になったときに送信されることとしてもよく、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触している間は継続的に送信されることとしてもよい。この場合も、継続的に、とは、時間的に連続して、あるいは、一定の間隔で、という意味に限られない。
コンピュータ装置は、通信部、及び制御部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されないが、例えば、サーバ装置、端末装置などが挙げられる。コンピュータ装置が端末装置の場合は、センサシステムアプリがインストールされていることが好ましい。
また、コンピュータ装置は記憶部を備えることとしてもよい。そして、センサの内部インピーダンスZ等と、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触する面積との関係は、予め測定され、コンピュータ装置に記憶されていることとしてもよい。センサの内部インピーダンスZ等と、センサの第一導電部1及び第二導電部2が水に接触する面積との関係が予めコンピュータ装置に記憶されていることで、センサの内部インピーダンスZ等に関する情報から、センサの第一導電部1及び第二導電部2がどれくらい水に接触しているのかを特定することが容易となる。つまり、センサの内部インピーダンスZ等に関する情報から、センサの設置箇所の水位を特定することが容易となる。
なお、コンピュータ装置において、受信した信号に対応するセンサを識別できることとしてもよい。例えば、前述のように、センサに識別番号が付されており、識別番号を基に、受信した信号がどのセンサに対応するのかを特定できることとしてもよい。
また、センサの機能部において、センサの設置箇所の水位の特定が行われることとしてもよい。この場合の水位の特定、及び情報の送信の仕方は、センサシステムの第一の実施の形態の記載を必要な範囲で採用できる。
このように、センサの機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触したときに、センサの内部インピーダンス及び/又は電圧に関する情報を、コンピュータ装置に送信することで、センサの設置箇所の水位を継続的に特定することができる。
また、センサの設置箇所の河川等の水位が第一の所定の水位に達した時間、及びその水位の情報と、該センサの設置箇所の河川等の水位が第二の所定の水位に達した時間、及びその水位の情報を基に、コンピュータ装置において、該センサの設置箇所の河川等の水位が上昇する速度が算出されることとしてもよい。その際には、第二の実施の形態に記載された水位が上昇する速度の算出方法を、必要な範囲で採用できる。
さらに、コンピュータ装置が信号を受信したときには、受信した信号に関する情報を出力することとしてもよい。
例えば、コンピュータ装置がサーバ装置である場合には、サーバ装置から、端末装置に、受信した信号に関する情報を送信することとしてもよい。そして、端末装置において、信号を受信したことを通知する音声が出力されることとしてもよく、信号を受信したことを通知する画面が表示されることとしてもよく、受信した信号に関する情報が表示されることとしてもよい。
あるいは、コンピュータ装置が端末装置である場合には、端末装置において、信号を受信したことを通知する音声が出力されることとしてもよく、信号を受信したことを通知する画面が表示されることとしてもよく、受信した信号に関する情報が表示されることとしてもよい。
また、受信した信号に関する情報には、センサから信号を受信したことに関する情報、受信した信号に対応するセンサの設置箇所に関する情報、該センサの設置箇所の水位に関する情報、水位上昇速度算出手段によって算出された水位が上昇する速度に関する情報などが含まれることとしてもよい。
さらに、センサシステムがセンサを2つ以上備える場合には、受信した信号に関する情報には、水位上昇予測手段によって水位が上昇すると予測された流域に関する情報、流水速度算出手段によって算出された流水速度に関する情報、水位差判定手段により両岸の水位に差があると判定された箇所であるかに関する情報などが含まれることとしてもよい。それぞれの情報の算出方法などは、センサシステムの第一の実施の形態の記載を必要な範囲で採用できる。
また、センサシステムの第三の実施の形態において、センサを設置する箇所や設置する個数は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、センサシステムの第一の実施の形態のように、センサを河川に複数設置することとしてもよい。
さらに、センサシステムの第三の実施の形態において、センサの外観は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、被覆部材にセンサ装置を設置箇所に設置するための孔が設けられていないセンサでも、円筒状本体を有するセンサでも、タイル状本体を有するセンサでもよい。
(センサシステムの第四の実施の形態)
本発明の第四の実施の形態にかかるセンサシステムは、上記センサを備えるものである。また、センサは、上記構成、及び上記機能を備えるものである。ここでは、センサが、水の状態又は性質を検知する検知部を備え、機能部3が、検知部により得た情報を、コンピュータ装置に送信することとする。検知部は、機能部3に備えられていることとしてもよい。
第四の実施の形態においては、センサは、降雨などがなく、河川等の水位が平常である際に、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が河川等の水に接触するように設置されることが好ましい。
センサの機能部3は、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が河川等の水に接触することで生じた入力電圧により、動作する。そして、センサの機能部3が動作することで、検知部により、第一導電部1及び第二導電部2に接触している水の状態又は性質が検知される。そして、センサの通信部から、コンピュータ装置に、信号、及び、検知された水の状態又は性質に関する情報が送信される。
水の状態又は性質に関する情報には、水の状態や性質を表す各種の数値が含まれることとしてもよい。例えば、水の状態又は性質に関する情報には、水の温度、溶存酸素濃度、塩分濃度、残留塩素濃度、pH、酸化還元電位(ORP)、濁度などが含まれることとしてもよい。
検知された水の状態又は性質に関する情報は、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が河川等の水に接触している間は、継続的にコンピュータ装置に送信されることが好ましい。
継続的に、とは、時間的に連続して、あるいは、一定の間隔で、という意味に限られない。例えば、センサの第一導電部1及び第二導電部2からの電力の供給状況に応じて、異なる頻度で水の状態又は性質に関する情報が送信されることとしてもよい。
また、水の状態又は性質に関する情報に含まれる、水の状態や性質を表す各種の数値が、所定の値と異なる値であった場合には、コンピュータ装置において、水の状態や性質が、異常な状態であると判定されることとしてもよい。そして、水の状態や性質が、異常な状態であると判定された場合には、コンピュータ装置において、水の状態や性質が、異常な状態であることが通知されることとしてもよい。
このように、センサが、水の状態又は性質を検知する検知部を備え、機能部が、検知部により得た情報を、コンピュータ装置に送信することで、外部から電力の供給を行わなくても、センサの設置箇所における河川等の水の状態又は性質を検知することができる。
コンピュータ装置は、通信部、及び制御部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されないが、例えば、サーバ装置、端末装置などが挙げられる。コンピュータ装置が端末装置の場合は、センサシステムアプリがインストールされていることが好ましい。
また、コンピュータ装置は記憶部を備えることとしてもよい。そして、記憶部には、センサの設置箇所における河川等の水の状態又は性質に関する情報が記憶されることが好ましい。記憶部にセンサの設置箇所における河川等の水の状態又は性質に関する情報が記憶されることで、センサの設置箇所の河川等の水の状態又は性質を長期的に観測することが可能となる。
さらに、コンピュータ装置において、受信した信号に対応するセンサを識別できることとしてもよい。例えば、前述のように、センサに識別番号が付されており、識別番号を基に、受信した信号がどのセンサに対応するのかを特定できることとしてもよい。
また、第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が河川等の水に接触した際には、コンピュータ装置に、信号、及び、水の状態又は性質に関する情報と共に、センサの設置箇所の水位に関する情報、並びに/又は、センサの内部インピーダンス及び/もしくは電圧に関する情報が送信されることとしてもよい。その際には、センサシステムの第一の実施の形態~センサシステムの第三の実施の形態の記載を、必要な範囲で採用できる。
そして、センサシステムがセンサを2つ以上備える場合には、コンピュータ装置において、センサの設置箇所の下流の水位の上昇の予測、センサの設置箇所間の流水速度の算出、両岸の水位に差があるかの判定が行われることとしてもよい。その際には、センサシステムの第一の実施の形態の記載を、必要な範囲で採用できる。
また、センサの設置箇所の河川等の水位が第一の所定の水位に達した時間、及びその水位の情報と、該センサの設置箇所の河川等の水位が第二の所定の水位に達した時間、及びその水位の情報を基に、コンピュータ装置において、該センサの設置箇所の河川等の水位が上昇する速度が算出されることとしてもよい。その際には、センサシステムの第二の実施の形態の記載を、必要な範囲で採用できる。
さらに、コンピュータ装置が水の状態又は性質に関する情報を受信したときには、受信した情報を出力することとしてもよい。情報の出力の方法は、センサシステムの第一の実施の形態~センサシステムの第三の実施の形態の記載を、必要な範囲で採用できる。
また、センサシステムの第四の実施の形態において、センサを設置する箇所や設置する個数は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、センサシステムの第一の実施の形態のように、センサを河川等に複数設置することとしてもよい。
さらに、センサシステムの第四の実施の形態において、センサの外観は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、被覆部材にセンサ装置を設置箇所に設置するための孔が設けられていないセンサでも、円筒状本体を有するセンサでも、タイル状本体を有するセンサでもよい。
本発明の実施の形態において、「導電部」とは、例えば、通電可能部材であればよく、材質を問わない。「機能部」とは、例えば、電流を流すことで所定の機能を実行するものをいう。機能は、電気を光や熱等のエネルギーに変換するもの、回路を制御するものであってもよい。
本発明の実施の形態において、「昇圧回路」とは、例えば、入力電圧を昇圧して出力する回路をいう。「降圧回路」とは、例えば、入力電圧を降圧して出力する回路をいう。「導電性ポリマー」とは、例えば、電気伝導性を持つ高分子化合物をいう。「カーボン」とは、例えば、導電性を有する炭素繊維をいう。「一体的に構成」とは、例えば、異なる物体同士を接合させることをいい、より具体的には、接着剤による接着、他の部材を使用した機械的接合、溶接、圧着等、化学的及び/又は物理的な力により接合させることが挙げられる。
[活用例]
以下、本発明の実施の形態にかかる活用例を記載する。本発明はこれらの活用例により何ら限定されるものではない。
本発明の実施の形態にかかるセンサは、外部から電力を供給しなくても動作するため、様々な場所に設置が可能であり、センサの維持にかかる費用も少ない。そのため、橋桁、堤防、及び用水路の壁面以外にも、市中の様々な場所に、センサを複数設置することが容易である。
河川が氾濫した際には、市中に浸水が広がっていく。市中の様々な場所に、センサを複数設置することで、市中の浸水の状況を把握することが可能となる。
例えば、市中の様々な場所に、センサを複数設置し、センサシステムアプリにおいて、センサの設置箇所を、地図上で把握できるように表示することとしてもよい。河川の氾濫などで、センサの第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が水に接触した際には、センサから信号が送信される。そして、地図上で、受信した信号に対応するセンサの設置箇所は、浸水していることが分かるように、異なる態様で表示することとしてもよい。
また、センサシステムアプリにおいて、ユーザの現在地から避難所まで、浸水していない経路を検索できることとしてもよい。この場合、センサシステムアプリをインストールしている端末装置には、GPSが搭載されていることが好ましい。また、経路の検索には、従来公知の方法を用いることができる。
このようなセンサシステムアプリを利用することで、ユーザは、地図上で、市中の浸水の状況をリアルタイムで把握することができる。そして、ユーザは、市中の浸水の状況を確認しながら、浸水していない経路で、避難をすることが可能となる。
あるいは、本発明の実施の形態にかかるセンサから信号が送信された際に、電動式の防水壁や防水板を稼働させることも可能である。
例えば、センサの第一導電部1及び第二導電部2の少なくとも一部が水に接触し、センサからコンピュータ装置に信号が送信された際には、信号を受信したコンピュータ装置が、該センサの周囲に設置された電動式の防水壁や防水板を稼働させることとしてもよい。
このように、センサから信号が送信された際に、電動式の防水壁や防水板を稼働させることで、センサの周囲から、さらに水が広がることを防ぐことができる。
[参考例]
以下、本発明の実施の形態にかかる参考例を記載する。本発明はこれらの参考例により何ら限定されるものではない。
(参考例1)
以下の試験は、常温、常圧で行った。図1に示す、第一導電部1、第二導電部2、機能部3及び媒体4を備える回路を用いた。第一導電部1として、ステンレス製(オーステナイト、SUS304系)の板状部材(0.5mm厚、10cm×15cm)を用い、第二導電部2として、亜鉛メッキ鋼板(鉄)製の板状部材(0.5mm厚、10cm×15cm)を用い、第一導電部1、第二導電部2及び機能部3を、それぞれ銅製の導線で接続した。機能部3は、電力消費部、出力電圧変換部、通信部及び制御部を備えている。機能部3の入力インピーダンスは1kΩ以上であり、非線形な電流-電圧特性を有するものを用いた。電力消費部には、2mA以上の電流が流れると点灯するLED電球を用いた。出力電圧変換部には図2(A)に示す昇圧回路を用い、図3のようなセンサを構成した。
第一導電部1を、出力電圧変換部の昇圧回路の入力端子A1に接続し、また、昇圧回路の出力端子B1をLED電球に接続した。さらに、第二導電部2を、昇圧回路の入力端子A2に接続し、また、昇圧回路の出力端子B2を、LED電球の出力端子B1と接続されている端子とは反対側の端子に接続した。
アクリル製容器(外径15cm×15cm×15cmの立方体、内径14.5cm)に高さ7.5cmまで、純水(古河薬品工業株式会社製、高純度精製水、温度25度:媒体4)を入れ、第一導電部1及び第二導電部2を浸してセンサを構築した。第一導電部1及び第二導電部2は非接触であり、第一導電部1及び第二導電部2の距離は12cmであり、第一導電部1と第二導電部2の板状の平面が平行になるように設置した。
構築したセンサについて、第一導電部1及び第二導電部2との間の電圧を測定した(測定1)。測定には、Agilent Technologies社製の34401Aマルチメーターを使用した。結果を表1に示す。参考例1に示したセンサでは、LED電球は270~330秒おきに点滅を繰り返した。すなわち、第一導電部1及び/又は第二導電部2から、起電していることを確認できた。
次に、第一導電部1及び第二導電部2を浸し、アクリル製容器(外径15cm×15cm×15cmの立方体、内径14.5cm)に高さ7.5cmまで、純水(古河薬品工業株式会社製、高純度精製水、温度25度:媒体4)を入れ、第一導電部1及び第二導電部2を浸した。第一導電部1及び第二導電部2は非接触であり、第一導電部1及び第二導電部2の距離は12cmであり、第一導電部1と第二導電部2の板状の平面は、平行になるように設置した。そして、第一導電部1及び第二導電部2が、電気的に接続されていない状態とした。そして、34401Aマルチメーターを用いて、第一導電部1及び第二導電部2との間の電圧を測定した(測定2)。さらに、この状態において、第一導電部1と第二導電部2との間の媒体4の抵抗値を測定した(測定3)。
(参考例2)
媒体4を、土(株式会社プロトリーフ製、観葉植物の土)に変更したこと以外は、参考例1と同様にして、測定1~3を実施した。結果を表1に示す。参考例2に示したセンサでは、LED電球は21~23秒おきに、略等間隔に点滅を繰り返した。すなわち、第一導電部1及び/又は第二導電部2から、起電していることを確認できた。
(参考例3)
純水(参考例1のものと同じ)50gに塩(伯方塩業株式会社製、伯方の塩)5gを溶かした水溶液に浸したウエスを、媒体4と接触する第一導電部1及び第二導電部2の面に貼り付け、媒体4を砂(トーヨーマテラン株式会社製、粒度ピーク(重量比)が、約0.9mmの珪砂)に変更したこと以外は、参考例1と同様にして、測定1~3を実施した。結果を表1に示す。参考例3に示したセンサでは、LED電球は80~100秒おきに点滅を繰り返した。すなわち、第一導電部1及び/又は第二導電部2から、起電していることを確認できた。
Figure 2022046386000002
(参考例4)
参考例1において、アクリル製容器に、高さ7.5cmまで純水を入れていたところ、高さ10cmまで純水を追加した。純水を追加することで、前述したセンサの内部インピーダンスの変化を確認できた。また、純水を追加することで、Toff期間が開始した時の入力電圧V INの変化を確認できた。なお、内部インピーダンスは、上述した算定方法により算定した。
(参考例5)
参考例2において、土に水を加え、含水率を高くしたところ、前述したセンサの内部インピーダンスの変化を確認できた。また、水を追加することで、Toff期間が開始した時の入力電圧V INの変化を確認できた。なお、内部インピーダンスは、上述した算定方法により算定した。
1 第一導電部、2 第二導電部、3 機能部、4 媒体、10~14 センサ装置、15 被覆部材、16 孔、17 支柱、18 円筒状本体、19 タイル状本体、20 河川

Claims (20)

  1. 1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムであって、
    センサが、
    第一導電部及び第二導電部と、
    機能部と
    を備え、
    第一導電部及び機能部は接続されており、
    第二導電部及び機能部は接続されており、
    第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、
    機能部が、
    第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、コンピュータ装置に信号を送信する、
    センサシステム。
  2. コンピュータ装置が、
    受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位を特定する水位特定手段
    を備える、
    請求項1に記載のセンサシステム。
  3. 1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムであって、
    センサが、
    第一導電部及び第二導電部と、
    機能部と
    を備え、
    第一導電部及び機能部は接続されており、
    第二導電部及び機能部は接続されており、
    第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、
    機能部が、
    第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、
    センサの設置箇所の水位を特定し、
    コンピュータ装置に信号を送信する、
    センサシステム。
  4. センサが、
    第一導電部及び第二導電部を2対以上備え、
    機能部が、
    少なくとも一部が水と接触した第一導電部及び第二導電部の対を識別する情報を、コンピュータ装置に送信する、
    請求項1~3のいずれかに記載のセンサシステム。
  5. 機能部が、
    第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触したときに、センサの内部インピーダンス及び/又は電圧に関する情報を、コンピュータ装置に送信する、
    請求項1~4のいずれかに記載のセンサシステム。
  6. コンピュータ装置が、
    受信した情報と特定された水位の情報を基に、センサの設置箇所の水位が上昇する速度を算出する水位上昇速度算出手段と
    を備える、
    請求項4又は5に記載のセンサシステム。
  7. 機能部が、
    昇圧回路又は降圧回路を備える、
    請求項1~6のいずれかに記載のセンサシステム。
  8. センサシステムが、
    2つ以上のセンサを備え、
    コンピュータ装置が、
    受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位に応じて、該センサの設置箇所の下流の水位が上昇すると予測する水位上昇予測手段
    を備える、
    請求項2~7のいずれかに記載のセンサシステム。
  9. センサシステムが、
    2つ以上のセンサを備え、
    コンピュータ装置が、
    受信した信号に対応するセンサの設置箇所の水位の情報を基に、該センサの設置箇所間の流水速度を算出する流水速度算出手段
    を備える、
    請求項2~8のいずれかに記載の洪水予測システム。
  10. センサシステムが、
    河川の同じ位置の両岸に各1つ以上のセンサを備え、
    コンピュータ装置が、
    該両岸の水位に差があるかを判定する水位差判定手段
    を備える、
    請求項2~9のいずれかに記載のセンサシステム。
  11. コンピュータ装置が、
    受信した信号に関する情報を出力する出力手段
    を備える、
    請求項1~10のいずれかに記載のセンサシステム。
  12. センサが、
    水の状態又は性質を検知する検知部を備え、
    機能部が、
    検知部により得た情報を、コンピュータ装置に送信する、
    請求項1~11のいずれかに記載のセンサシステム。
  13. 第一導電部及び第二導電部と、
    機能部と
    を備え、
    第一導電部及び機能部は接続されており、
    第二導電部及び機能部は接続されており、
    第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、
    機能部が、第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作する、
    センサ装置。
  14. 第一導電部及び第二導電部を2対以上備える、
    請求項13に記載のセンサ装置。
  15. センサ装置の一部又は全部を被覆する被覆部材を備え、
    被覆部材に、
    センサ装置を設置箇所に設置するための孔が設けられている、
    請求項13又は14に記載のセンサ装置。
  16. センサ装置の外観に、センサ装置の長手方向に対して垂直に、2色以上の彩色が施されている、
    請求項13~15のいずれかに記載のセンサ装置。
  17. センサ装置が円筒状本体を有し、
    円筒の内部表面上にシート状の第一導電部及び第二導電部を備える、
    請求項13~16のいずれかに記載のセンサ装置。
  18. センサ装置がタイル状本体を有し、
    タイルの平面上にシート状の第一導電部及び第二導電部を備える、
    請求項13~16のいずれかに記載のセンサ装置。
  19. 1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムにおけるセンシング方法であって、
    センサが、
    第一導電部及び第二導電部と、
    機能部と
    を備え、
    第一導電部及び機能部は接続されており、
    第二導電部及び機能部は接続されており、
    第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、
    機能部が、
    第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、コンピュータ装置に信号を送信する、
    センシング方法。
  20. 1つ以上のセンサと、該センサと通信接続が可能なコンピュータ装置とを備えるセンサシステムにおけるセンシング方法であって、
    センサが、
    第一導電部及び第二導電部と、
    機能部と
    を備え、
    第一導電部及び機能部は接続されており、
    第二導電部及び機能部は接続されており、
    第一導電部及び第二導電部は、互いに非接触であり、
    機能部が、
    第一導電部及び第二導電部の少なくとも一部が水と接触することで生じた入力電圧により動作し、
    センサの設置箇所の水位を特定し、
    コンピュータ装置に信号を送信する、
    センシング方法。
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