JP6855114B2 - 水位計 - Google Patents
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Description
特許文献1:特開2012−207396号公報
文献1には、水害発生時に危険箇所となりうる構造物に取り付けられて、水位の上昇に応じて当該危険箇所の位置を表示する水害時危険箇所表示システムであり、水位の上昇に応じて水面に浮上して危険箇所の存在を表示する表示ブロックと、水流により発電する発電ブロックと、水位の上昇に応じて表示ブロックの保持を解除し、表示ブロックに発電ブロックから配線ケーブルを介して電力を供給するとともに、配線ケーブルにより表示ブロックの流失を防止する水害時危険箇所表示システムが記載されている。
同文献に示される構成は、発電ブロックと表示ブロックを別構成とし、両者間を配線ケーブルで接続する構成であり、構造が複雑となり設置作業およびメンテナンスが困難である。
文献2には、地下施設の漏水を受けて発電する自己発電型漏水検知センサと、該自己発電型漏水検知センサからの発電電圧あるいは発生電流に基づいて漏水が生じたことを表示する表示装置と、漏水を受ける容器を備え、該漏水により電力を発生する電池を有することを特徴とする地下施設の自己発電型漏水検知装置が記載されている。
同文献は有害な出水を検知して報知するものであるが、その構成は、トンネル等地下施設の天井部に配置し、天井からの漏水を検知するものであり、河川等の増水を検知して洪水の危険性を報知する目的には使用できない。
文献3には、上側セルと下側セルからなり、上側セルは水が供給されることにより発電する陽電極と陰電極で構成され、海水中に投入すると上側のセルは水面上に保持され、下側のセルは水面下に没し、上側のセルの陽電極と陰電極の間に配置された吸水性素材が海水に浸され発電し、上側セルの先端に配置されたLEDを発光させる電池が記載されている。
同文献に記載される構成は海に投入されることにより自動的に発電を開始する発光浮きあるいは海難救助信号浮子に関するものであり、河川等の増水を検知するものではない。
文献4には、外部から液体が進入する容器本体に所要量の液体が収容されたことを感知するセンサ構造体を含むセンサ付きの液体保持容器であり、センサ構造体は前記液体によって発電する水電池である液体保持容器が記載されている。
当該容器は病院等で使用し、患者等から採取した尿が所定量を超えたことを検知して報知するものであり、河川等の増水を検知して洪水の危険性を報知する目的とは異なるものである。
文献5には、袋状の第1保持部を有する電気絶縁性であり透水性を有する外包シートと、負極電極板を有する負極端子と、第1保持部に挿入され負極電極板との間に正極活物質が介在されている正極電極板を有する正極端子からなる薄型の水電池が記載されている。
文献6には、正極端子を有する正極電極板と、負極端子を有する負極電極板と、正極電極板と負極電極板との間の正極活物質と、電気絶縁性及び透水性の外包シートを有し、正極電極板と前記負極電極板との間で正極電極板の内面に当接する正極活物質の層と、正極活物質の層と負極電極板の内面との間に外包シートにより形成された電気絶縁体の層が介在し、正極電極板と負極電極板の両外面が外包シートによって被包されている薄型で小型の水電池が記載されている。
文献7には、電池セルはマグネシウムよりイオン化傾向の小さい金属材料から構成される正極と、前記正極に電気的に接続された正極引出し電極と、マグネシウム合金材料から構成される負極と、該負極に電気的に接続された負極引出し電極と、前記正極の表面、又は前記正極と前記負極との間に設けられた吸水性及び保水性を有するシート材と、前記ハウジングに充填された水溶性の固体電解質とを備え、固体電解質は、1種又は複数種のクエン酸塩から構成されている水電池が記載されている。
文献8には、外枠体の内面に固定された正極体と、外枠体の内部に位置する負極体とを含み、外枠体は注入された液体を保持する注液域を有し、正極体部分が下となる方向の時は正極体と負極体が注液域に位置し、前記方向とは異なる方向の時は正極体と負極体のいずれか一方のみが注液域内に位置する水電池が記載されている。
水位の上昇を検知する従来の水位計は、微量ではあるが待機電力を必要とし、1次電池は自然放電をするため、浸水発生時の電池切れを防止するため、電池の交換等の保守が高頻度で必要であった。
また通信手段を備えることにより、装置の内部情報をセンター等に送信する構成とすることにより、発電能力等、内部状態の把握が可能となる。
図1(a)は本発明に係る水電池を用いた第1の水位計の概念図であり、水電池により構成された電源装置10とLED等からなる警告表示器11により構成されている。当該装置は河川の増水、道路の冠水等、水位が有意な水位まで上昇した時、河川等の水が電源装置10に侵入する高さに設置される。河川等の水位が有意な水位より低く、電源装置10に水が浸入していない状況では、電源装置10の水電池は発電を行わず警告表示器11が点灯することはない。河川等の水位が有意な水位に達すると水電池に水が浸入し、水電池が発電を開始して警告表示器11が点灯する。
他の構成としてマグネシウム空気電池がある。この電池は負極をマグネシウム、またはマグネシウム合金、正極を活性炭あるいは銅等の金属を活性炭で覆ったものとし、負極と正極の間に塩を含んだ粉末充填体を配置した構成である。粉末充填体に水を注入することにより、正極の活性炭は空気中の酸素を取り込んで水酸化イオンを塩水中に放出し、負極のマグネシウムは塩水中の水酸化イオンにより水酸化マグネシウムに変化して、電子が負極から正極に移動して発力を供給するものである。
いずれの形式の電池であっても、粉末充填体に水を注入するまでは自然放電は無く長期の保存が可能である。
本発明に係る水位計に用いる水電池の形式は問わない。
図2−1から図2−5は本発明の実施例1に係る水位計に用いる水電池100の図であり、図2−6から図2−9は実施例1に係る水位計120を示す図である。
図2−1の(a)は水電池100の上面図、(b)は上方からの斜視図、(c)は(e)の「A−A」断面図、(d)は左側面図、(e)は正面図、(f)は右側面図、(g)は背面図、(h)は下面図であり、図2−2は図2−1(c)の詳細図である。
図2−3は水電池100の構成要素の図であり、(a)は上方からの斜視図、(b)は下方からの斜視図である。
図2−4は水電池100の組立途中の図であり、(a)は上方からの斜視図、(b)は下方からの斜視図である。
正極集電体105は粉末充填体110中央の正極集電体用穴111(図2−4)、絶縁体106中央の正極集電体貫通穴107を通って、外筒体103の上面に設けられた外筒体突起部104に達している。外筒体突起部104内に位置する正極集電体105には正極端子101が正極集電体受け窪み102により固定されている(図2−3)。
外筒体103の下部には底板112を装着する外筒体下部109が設けられている。底板112には外水が浸入する複数の浸水穴113が開けられている(図2−4)。
図2−6は実施例1に係る水位計120の全体構造図であり、(a)は水位計の構成要素の分解図、(b)は水位計の外観図である。
水位計120の円筒形のケース131内に水電池100と水位計防水チューブ123が収納される。ケース131上面の開口部132に固定されるケース蓋125には水位計防水チューブ123と結合される穴128が開けられており、位置決めピン126が取り付けられている。
ケース蓋125の穴128の上にはLED取り付け部127が配置され、その中央部に開けられたLED取り付け穴129には水位計防水チューブ123内の正負の配線121、122に接続されたLED124が取り付けられている。
ケース131の側面下部には外水が浸入する複数の取水口133が開けられている。またケース131の底面134にも取水口135が開けられている(図2−7)。
同図において、131はケースであり、124はLED、127はLED取り付け部、125はケース蓋、123は水位計防水チューブである。100は水電池であり、121は正極配線、122は負極配線、101は正極端子、106は絶縁体、110は粉末充填体、103は外筒体、105は正極集電体、108は負極集電体、112は水電池100の底板、113は浸水穴である。133はケース側面の取水口であり、ケース131の底面134にはケース底面取水口135が開けられており、底面134の内部側には水電池100を設置する水電池設置部136が設けられている。
水位計120が設置されている河川等の水位が上昇し、ケース底面取水口135とケース側面の取水口133を超える水位141に達すると、外水がケース131内に浸入する。水位が更に上昇し水電池100の底板112に開けられた浸水穴113を超えると、粉末充填体110は水を吸収して発電を開始する(水位142)。この結果LED124が点灯して、水位計120が設置された場所の水位が有意な水位に達したことを報知する。
この構成により、水位計120は設置場所の水位が有意な水位に達したことの検知する機能と、有意な水位に達したことを近隣に報知する機能を一つの装置により同時に果たすことが可能となる。
図3−1から図3−4は本発明の実施例2に係る水位計160を示す図である。
図3−1は内部構成を示す図であり、(a)は上方からの斜視図、(b)は下方からの斜視図である。
水電池の形式や形状は問わないが、実施例2では実施例1に示される水電池100を用いた例であり、101は正極端子、102は正極集電体受け、103は外筒体、112は底板、113は浸水穴、121は正極配線、122は負極配線である。
162は回路基板でありマイクロコントローラ等の回路要素を搭載し、正極配線121と負極配線122を介して水電池100から駆動電力が供給される。回路基板162は水電池100の発電状態等の内部状態の情報を収集しアンテナ回路163を介してセンター等に送信する。また、GPS機能を持たせることにより水位計160が設置されている位置の情報を取得して送信する構成とすることも可能である。
LED164により有意な水位に達したことを警告表示する構成となっている。
161はスペーサであり、内部に回路基板162、アンテナ回路163を保持する手段を備えるともに、これら回路部に水が浸入することを防ぐ機能を有している。
水電池100の上方にスペーサ161が取り付けられており、内部には回路基板162、アンテナ回路163、LED164が収納されている。
167はケースの本体であり側面下部には外水が浸入する複数の取水口169が開けられている。またケース167の底面170にも取水口171が開けられている。
165はケース167上面の開口部に固定されるケース蓋であり、LED取り付け部166を介してLED164が取り付けられる。
同図において、167はケースであり、164はLED、166はLED取り付け部、165はケース蓋、161はスペーサ、169はケース側面の取水口である。100は水電池であり、121は正極配線、122は負極配線、101は正極端子、106は絶縁体、110は粉末充填体、103は外筒体、105は正極集電体、108は負極集電体も112は底板、113は浸水穴である。ケース167の底面170にはケース底面取水口171が開けられており、内部側には水電池100を設置する水電池設置部136が設けられている。
図4は本発明の実施例3に係る水位計180を示す図である。
本実施例は第1あるいは第2の実施例に示される水位計を複数直列に接続することにより、河川等の増水の進行に伴い警告あるいはセンター等に送信する情報を自動的に変更することを可能とするものである。
図4に示される水位計180は、実施例1に示される水位計120を三台(一段目の水位計120−1、二段目の水位計120−2、三段目の水位計120−3)直列に接続し、三つの水位に対して警告を発することを可能としたものであり、(a)は上方からの斜視図、(b)は透視図、(c)は各水位計120の水電池100を省略した図、(d)は二段目と三段目を分離した図である。
一段目の水位計120−1と二段目の水位計120−2の間は第1光透過性覆181により結合され、二段目の水位計120−2と三段目の水位計120−3の間は第2光透過性覆182により結合されている。覆の光透過性により、一段目のLED164−1の発光、および、二段目のLED164−2の発光を外部から視認することが可能となっている。
水位計180が設置された河川等の水位が上昇し、一段目の水位計120−1の取水口133−1を超えると、水位計120−1の水電池100−1が発電を開始しLED164−1を点灯する。更に水位が上昇し、水位計120−2の取水口133−2を超えると、LED164−2が点灯し、次に水位計120−3の取水口133−3を超えるとED164−3が点灯する。この構成により、水位の上昇の量に応じた警告の表示が可能となる。
図5−1から図5−5は本発明の実施例4に係る水位計220を示す図である。
本実施例に係る水位計220は電柱等に取り付けることが可能な形状とするものであり、図5−1と図5−2は実施例5に係る水位計に用いる水電池200を、図5−3から図5−5は水位計220の構成と使用例を示す図である。
図5−1は水電池200の外観と断面図であり、(a)は上面図、(b)は上方からの斜視図、(c)は左側面図、(d)は(e)の「A−A」断面図、(e)は正面図、(f)は右側面図、(g)は背面図、(h)は下面図であり、図5−2の(a)、(b)は、図3−3の(d)、(e)の詳細図である。
正極集電体205は粉末充填体210と絶縁体206の中央を貫通して、外筒体203の上面に設けられた外筒体突起部204に達している。正極集電体205の先端には正極端子201が取り付けられている。
外筒体203の下部には、外水が浸入する複数の浸水穴213が開けられている底板212が取り付けられている。浸水穴213から外水が浸入することにより水電池200は発電を開始する。
当該実施例に係る水電池200は、左右方向に対して前後方向が薄くされており、水電池200を収納するケースの形状の自由度が高くなる。図5−3から図5−5に前後方向に薄い水電池200を用いた水位計220の例が示されている。
(a)はケース231内の構成を示す図であり、LED224が、正の導線221を介して水電池200の正極端子201に、負の導線222を介して突起部204に接続される。正極端子201、突起部204、正負の導線221と222、LED224の接続部を浸入した水から保護する水位計防水ケース223がこれらを覆い固定される。
(b)はケース231を含む全体の構成を示す図である。ケース231上面の開口部232に固定されるケース蓋225には、防水ケース223と結合される穴228が開けられており、位置決めピン226が取り付けられている。
ケース231の下部側面には外水が浸入する複数の取水口233が開けられている。またケース231の底面にも取水口が開けられている。(図5−4)。
水位計220は柱235にねじあるいは結束用のベルト等により、任意の高さに取り付け可能である。
図5−5は動作の説明図である。水位計220は設置場所が浸水した場合、危険と判断される高さ236の近傍に取水口233が位置するように柱235に固定される。豪雨等により浸水の高さが236を超えると取水口233から外水が浸入し内部の水電池200が発電を開始しLED224が点灯して近傍に危険性を報知する。
図6−1から図6−3は図5−1と図5−2に示される薄型の水電池200を用いた本発明の実施例5に係る水位計250を示す図である。
図6−1は水位計250内の構成240を示す図であり、(a)は全体の斜視図、(b)は表示部を取り付ける際の前方からの斜視図、(c)は水電池200の下方からの全体の組立斜視図、(d)は水電池200の上方からの全体の組立斜視図、(e)は表示部を取り付ける際の後方からの斜視図である。
正極集電体205は粉末充填体210と絶縁体206の中央を貫通して、外筒体203の上面に設けられた外筒体突起部204に達している。正極集電体205の先端には正極端子201が固定されている。外筒体203の下部には、外水が浸入する複数の浸水穴213が開けられている底板212が取り付けられている。浸水穴213から外水が浸入することにより水電池200は発電を開始する。
後カバー244には正負一対の導線242、243を通す切り込み246が設けられており、構成体240を上方から被せる構造である。前カバー245は構成体240の前方からLED241を覆う構成である。前カバー245を装着した状態で、下部247は後カバー244の底部の前方のみを覆い、外筒体203の底板212に開けられている浸水穴213は露出した状態となる。
前カバー245の内側面には、水深等の情報が書かれており、(e)に示されるようにLED241が点灯すると書かれた情報が外部より視認可能となる。前カバー245を選択することにより、水位計250を設置する場所に対応して提示情報を変更することが可能となる。
図7−1と図7−2は本発明の実施例6に係る水位計300を示す図である。
図7−1は水位計300の構成要素を示す図であり、(a)は構成要素の上方からの斜視図、(b)は下方からの斜視図である。
図7−2は水位計300の全体構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は上方からの斜視図、(c)は(d)の「A−A」断面図、(d)は正面図、(e)は背面図、(f)は動作説明図である。
水電池100の底板112には外水が浸入する複数の浸水穴113が開けられている。また、正負の電極として機能する正極端子101と外筒体突起部104には、LED301の正負の導線302と303が接続されている。
下部ケース320の底板322には複数の取水口323が開けられており、内部には水電池100を載せる水電池設置部321が設けられている。
更に増水が進み水位が上がっても、下部ケース320の空間329内の水が上部ケース310の空間319に浸入することなく、この空間の浮力により水位計300は水面に浮いた状態となり、LED301は水面上で点灯し続けることが可能である。
図8は本発明の実施例7に係る水位計350を示す図である。
100は水電池、352と353は正負一対の導線、351はLED、360は上部ケース、363はLED固定部、366は下部ケースであり、各々図7−1と図7−2に示される水位計300の、水電池100、正負一対の導線302と303、LED301、上部ケース310、LED固定部313、下部ケース320に対応している。
水位が上昇しても水位計350が水没し、通信が不可能となることはなく、LED351が水面上で点灯し続けるとともに、情報をセンター等に送り続けることが可能である。
図9は本発明の実施例8に係る水位計を示す図である。
実施例7は豪雨等の増水によりマンホールの蓋が流出してマンホールの穴が道路の冠水中で開いた状態になった時、冠水面でLEDを点灯し、その下にマンホールの穴が存在することを示す、あるいはセンターにその旨通信するものである。実施例8で使用する水位計は、実施例6に示される水位計300、実施例7に示される水位計350等、水に浮くものであればその形状、形式を問わないが、本実施例8は実施例6の水位計300を用いた構成である。
図9(b)はマンホールの蓋が流出した状態である。水位計300はマンホール400内に設けられた梯子等の付属部402に取り付けられた水位計固定部403に納められている。図9(b)の状況ではマンホール内の水位は低く(水位410)、水位計300は水位計固定部403内に留まっている。
図9(c)は水位が更に増加し道路が冠水(水位411)した状態である。水位計300は自身の浮力により水位計固定部403から外れ、冠水面に浮遊する。このとき水位計300内には道路の水が浸入し水電池100は発電を行い、LED301が点灯する。水位計300は水位計固定部403に流出防止用の紐404により結ばれており、道路上の流水により流されることは無く、マンホール400の近傍に留まる。
図10−1から図10−3は本発明の実施例8に係る水位計500を示す図である。
実施例9は豪雨等によりマンホール内の水位が上昇し、更に道路が冠水した状態となっても、マンホールの位置を表示し続けることを可能とするものである。
図10−1はマンホールの蓋520と水位計500を示す図であり、(a)はマンホールの蓋520と水位計500の上方からの斜視図、(b)は(a)の下方からの斜視図であり、519は抜け止めである。(c)はマンホール内の水位が上昇し、蓋520の穴521に挿入された水位計500が蓋520から浮上した状態の上方からの斜視図であり、頭部のLED収納部511が示されている。(d)は(c)の下方からの斜視図であり、水位計500の下部の電池収納部513とマンホール内の水位525が示されている。
510はケースであり下部に電池を設置する電池設置部513、上部にLED設置部511があり、両設置部間はLED516の駆動ケーブルが通るケース筒512により結ばれている。LED設置部511にはLED516を固定するLED固定部502が設置される。LED設置部511の上面は光透過性の部材により作成された蓋501が被せられる。
ケース510に電気部508が組み込まれた水位計500は、マンホールの蓋520の中央に開けられた穴521に挿入され、抜け止め519を介して蓋の穴521の上部に搭載される。この状態でケース510のケース筒512は蓋の穴521内を上下に移動することが可能であるが、抜け止め519により水位計500が蓋の穴521から全て抜けることはない。
図11は本発明の実施例9に係る水位計を示す図であり、道路の冠水により側溝が水没した時に、側溝の位置を表示し危険を報知することを目的とするものである。
実施例10は実施例9に示される水位計500を用いた例であり、(a)は側溝に光透過性の導管620を設置した図、(b)は断面図、(c)は低水位の透視図、(d)は高水位の透視図である。
(c)に示されるように、側溝に水か無い、あるいは水位が所定値以下の場合、水位計500は導管620下部の電池100に水か浸入しないに高さに位置し、LED516は点灯しない。
(d)は側溝内の水位が上昇した状態であり、水位の上昇に伴い、水位計500は自身の浮力により導管620内を上昇する。また、側溝内の水あるいは道路に冠水した水が電池100内に浸入し、発電が開始されLED516は点灯する。これにより、冠水した道路の水面下に側溝があることを知らせることが可能となる。
101 正極端子
103 外筒体
105 正極集電体
106 絶縁体
108 負極集電体
109 外筒体下部
110 粉末充填体
113 水電池浸水穴
120 水位計
121 正極配線
122 負極配線
124 LED
123 防水チューブ
131 ケース
133 ケース取水口
Claims (11)
- 待機時には発電せず、外部の水の浸入により発電を開始する電源と、前記電源が発電したことにより外部の水位が上昇した事を検知する検知手段とを備え、
上昇した水の水面に浮く浮力を有することを特徴とする水位計。 - 請求項1記載の水位計であって、水位の上昇により浸入した水により起電する電池と、電池が起電したことによる発電電圧または電流により水位が上昇した事を検知する検知手段と、電池の起電電力により駆動される出力手段を備えることを特徴とする水位計。
- 請求項2記載の水位計であって、前記出力手段は発光手段であることを特徴とする水位計。
- 請求項2記載の水位計であって、前記出力手段は警告手段であることを特徴とする水位計。
- 請求項2記載の水位計であって、前記出力手段は水位計の状態を伝達する通信機能を備える事を特徴とする水位計。
- 請求項1から請求項5のいずれかの請求項記載の水位計であって、流失防止用の係留手段を有することを特徴とする水位計。
- 請求項1から請求項5のいずれかの請求項記載の水位計であって、構造物に取り付ける手段を備えることを特徴とする水位計。
- 請求項7記載の水位計であって、前記構造物は垂直な壁状の構造物であることを特徴とする水位計。
- 請求項7記載の水位計であって、前記構造物は柱状の構造物であることを特徴とする水位計。
- 請求項7記載の水位計であって、前記構造物に開けられた穴に挿入されて、前記浮力により前記穴内を上下移動可能とされていることを特徴とする水位計。
- 請求項7記載の水位計であって、前記構造物は筒状の構造物であり、前記筒状の構造物内に挿入されて、前記浮力により前記筒状の構造物内を上下移動可能とされていることを特徴とする水位計。
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