JP2021060268A - 水位検出システム、ポール型水感知センサ及び水位検出方法 - Google Patents

水位検出システム、ポール型水感知センサ及び水位検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冠水した道路等の広域の水位をリアルタイムで確認できるようにした水位検出システム等を提供する。【解決手段】水位検出システム1000は、第一収納部101と第二収納部102とに区画されたポール部110と、水電池10と、水感知信号を発信する発信機30とを備える複数のポール型水感知センサ100と、発信機30から水感知信号を収集する通信装置200と、水感知信号に基づいて水位検出情報を生成するエッジサーバ300とを備える。また、第一収納部101は、開口が形成された底面側側面107aと、連結受け部105とで構成され、第二収納部102は、先端側側面107bと、連結部106とで構成される。さらに、隣接する一方のポール型水感知センサ100の連結受け部105に、隣接する他方のポール型水感知センサ100の連結部106を挿入することにより、隣接するポール型水感知センサ100を連結している。【選択図】図1

Description

本発明は、水位検出システム、ポール型水感知センサ及び水位検出方法に関する。
近年の異常気象等に起因すると思われる集中豪雨やゲリラ豪雨といった大雨では、河川の氾濫等による洪水により、広い範囲で冠水する被害が相次いでいる。また、短時間の局地的大雨により、雨量が一時的に河川の氾濫危険水位を超え、一過性の洪水となって被害が生じる場合も少なくない。このような場合、大雨や洪水の注意報や警報が発表されない段階で突発的な増水となって、水が河川から溢れ出し、低い土地や道路が至る所で冠水してしまう。その結果、近隣の住民は急な状況変化に対応できずに様々な被害が引き起こされる。例えば、道路がどれくらい冠水しているか把握できず、冠水した道路に車両が進入し、立ち往生してしまったり、道路と排水路や側溝等との境界が分かりにくく、車両や歩行者が側溝等に落ちてしまったりする被害が後を絶たない。
一方で国や自治体は、洪水時の水位観測に特化した危機管理型水位計を河川に設置を進めている。国土交通省のWEBサイト「川の水位情報」(非特許文献1)では、危機管理型水位計の水位情報に加え、通常水位計の水位情報、河川の現況を配信する河川カメラの画像を見ることができる。
しかしながら、河川カメラを設置している河川は限られており、導入費用も高額である。近年では、流域が比較的小さい中小河川での洪水の増大しているため、全ての河川をカバーしようとすると、時間も費用もかかる。また、危機管理型水位計や河川カメラを設置することにより、河川の状態や周辺地域の大まかな状況は把握できるものの、河川が氾濫したことにより冠水した道路等の水位を現地でリアルタイム把握することは困難である。
このような冠水の状況を把握する一例として、アンダーパス内において冠水の水位を車両等から視認することを可能とするアンダーパス警告表示システムが提案されている(特許文献1)。しかしながら、このシステムはアンダーパス内という極めて限定的なエリアで使用されるものにすぎず、広い範囲で冠水した道路等の水位をリアルタイムで確認できるシステムは存在しなかった。
特開2018−189506号公報
国土交通省のホームページ<https://k.river.go.jp>
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的の一は、冠水した道路等の広域の水位をリアルタイムで確認できるようにした水位検出システム、ポール型水感知センサ及び水位検出方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の側面に係る水位検出システムによれば、水を感知することにより発電するポール型水感知センサを備えた水位検出システムであって、内部を中空とし、第一収納部と第二収納部とに区画されたポール部と、前記第一収納部に収納される、水と反応して発電する水電池と、前記第二収納部に収納される、前記水電池から電力供給を受けて、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信する発信機とを備える複数のポール型水感知センサと、前記複数のポール型水感知センサの各発信機と通信可能な通信範囲内に設置され、該発信機からの前記水感知信号を収集する一以上の通信装置と、前記通信装置と離間した位置に設置され、各通信装置で収集した前記水感知信号を受信し、前記水感知信号に基づいて水位検出情報を生成するエッジサーバとを備える水位検出システムであって、前記第一収納部は、底面側から延びる少なくとも1つの開口が形成された、前記ポール部の底面側側面と、前記底面側に設けられる連結受け部とで構成され、前記第二収納部は、前記ポール部の先端側側面と、先端側に設けられる連結部とで構成され、前記複数のポール型水感知センサのうち、隣接する一方のポール型水感知センサの第一収納部の連結受け部に、隣接する他方のポール型水感知センサの第二収納部の連結部を挿入することにより、前記複数のポール型水感知センサを連結することができる。上記ポール型水感知センサを広域エリア、例えば河川や道路沿い、市街地又は田畑等に広く設置しておくと各地域で冠水や浸水等が発生した場合、ポール型水感知センサを設置した部位において、第一収納部の側面に形成された開口を介して侵入した水に水電池が反応して発電し、水感知信号を送信する。このため、冠水した各地域の水位を水位検出情報として速やかに把握することができる。また、設置する場所に合わせて、ポール型水感知センサの数を調節できる。例えば、低い土地や水が貯まりやすい場所にポール型水感知センサを設置する場合、ポール型水感知センサの数を多くして連結すれば、高低差のある水位の検出が可能となる。また、あまり冠水しないような場所に設置する際は、ポール型水感知センサの数を少なくして連結する等して、検出可能な水位の範囲を任意に調整できる。さらに、ポール型水感知センサから水感知信号をエッジサーバに送信し、水位検出情報を生成することができるため、広い範囲での詳しい冠水の状況をリアルタイムで把握することができる。
また、第2の側面に係る水位検出システムによれば、上記構成に加えて、前記第一収納部の底面側側面に形成された開口を、スリットとすることができる。
さらに、第3の側面に係る水位検出システムによれば、上記構成に加えて、前記スリットは、ポール型水感知センサの長手方向に延びるように形成することができる。
さらにまた、第4の側面に係る水位検出システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記ポール型水感知センサを円筒状とすることができる。上記構成により、円筒状であればポール部の側面に角部がないため、ポール型水感知センサを複数連結しても、凹凸がなくスムーズな形状とできる。また、円筒状であれば、水の抵抗も角部がある場合に比して、より均一とすることができる。
さらにまた、第5の側面に係る水位検出システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記ポール型水感知センサがさらに、前記水電池と接続されて電力供給を受けて発光する発光体を備えることができる。上記構成により、水没の発生を歩行者や車両通行者に速やかに告知できる。また、発光により、水没しても、夜間でも視認し易い。その結果、冠水した道路に車両が進入し、立ち往生してしまったり、道路と排水路や側溝等との境界が分かりにくく、車両や歩行者が側溝等に落ちてしまうというような、冠水によるさらなる被害の拡大の回避を図ることができる。
さらにまた、第6の側面に係る水位検出システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記発光体を、前記第二収納部の先端側側面の上方に設けることができる。
さらにまた、第7の側面に係る水位検出システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記第一収納部の連結受け部には、ねじ溝を形成し、前記第二収納部の連結部には、前記ねじ溝と螺合するねじ山を形成することができる。上記構成により、隣接する一方のポール型水感知センサから他方のポール型水感知センサが外れないように、確実に連結することができる。
さらにまた、第8の側面に係る水位検出システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記第一収納部の連結受け部は、前記側部の内周に沿って設けられる弾性体を備え、前記第二収納部の連結部は、前記連結受け部に挿入される凸部を備えることができる。上記構成により、隣接する一方のポール型水感知センサから他方のポール型水感知センサが外れないように、確実に連結することができる。
さらにまた、第9の側面に係る水位検出システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記ポール型水感知センサがさらに、GPSを備えることができる。上記構成により、GPSで水を感知したポール型感知センサの設置位置を正確に把握することができる。
さらにまた、第10の側面に係る水位検出システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記ポール型水感知センサの発信機と前記通信装置を、無線で通信可能に接続することができる。上記構成により、通信部は、発信機から水感知信号を受信するために有線接続する必要がないため、配線が簡単となる
さらにまた、第11の側面に係る水位検出システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記エッジサーバと離間した位置に設置され、前記エッジサーバで生成された水位検出情報を受信し、ネットワーク回線を通じて接続された端末に対して閲覧可能としたクラウドサーバを備えることができる。上記構成により、エッジサーバで生成された水位検出情報をインターネット等を通じてユーザが取得することができる。この情報により、ユーザは冠水している危険な領域に近づくことを避け、車両の立ち往生や歩行者の側溝への転落など冠水によるさらなる被害の拡大の回避を図ることができる。
さらにまた、第12の側面に係るポール型水感知センサによれば、内部を中空とし、第一収納部と第二収納部に区画されたポール型水感知センサと、前記第一収納部に収納される、水と反応して発電する水電池と、前記第二収納部に収納される、前記水電池から電力供給を受けて、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信する発信機とを備えるポール型水感知センサであって、前記第一収納部は、底面側から延びる少なくとも1つの開口が形成された、前記ポール部の底面側側面と、前記底面側に設けられる連結受け部とで構成され、前記第二収納部は、前記ポール部の先端側側面と、先端側に設けられる連結部とで構成され、前記連結受け部は、他のポール型水感知センサの連結部と連結自在に構成することができる。上記ポール型水感知センサを広域エリア、例えば河川や道路沿い、市街地又は田畑等に広く設置しておくと各地域で冠水や浸水等が発生した場合、ポール型水感知センサを設置した部位において、第一収納部の側面に形成された開口を介して侵入した水に水電池が反応して発電し、水感知信号を送信する。このため、冠水した各地域の水位を水位検出情報として速やかに把握することができる。
さらにまた、第13の側面に係る水位検出方法によれば、所定の領域で冠水が発生した際に水位を検出する水位検出方法であって、ポール型水感知センサの側面に形成された開口を介して侵入した水と反応することで水電池が発電し、前記水電池と接続されて電力供給を受ける発信機が、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信し、前記水電池と接続されて電力供給を受ける発光体が発光される工程と、前記ポール型水感知センサの前記発信機と通信可能な通信範囲内に設置された通信装置が、前記発信機から前記水感知信号を収集し、該水感知信号を送信する工程と、前記通信装置と離間した位置に設置されるエッジサーバが、前記通信装置から前記水感知信号を受信し、前記水感知信号に基づいて水位検出情報を生成する工程と、前記エッジサーバと離間した位置に設置されたクラウドサーバが、前記エッジサーバから前記水位検出情報を受信する工程と、前記クラウドサーバと離間した位置に設置されたユーザ端末が、前記クラウドサーバから前記水位検出情報を受信する工程とを含むことができる。上記ポール型水感知センサを広域エリア、例えば河川や道路沿い、市街地又は田畑等に広く設置しておくと各地域で冠水や浸水等が発生した場合、ポール型水感知センサを設置した部位において、第一収納部の側面に形成された開口を介して侵入した水に水電池が反応して発電し、水感知信号を送信する。このため、冠水した各地域の水位を水位検出情報として速やかに把握することができる。また、発光体が発光することにより、水没の発生を歩行者や車両通行者に速やかに告知できる。また、発光により、水没しても、夜間でも視認し易い。その結果、冠水した道路に車両が進入し、立ち往生してしまったり、道路と排水路や側溝等との境界が分かりにくく、車両や歩行者が側溝等に落ちてしまうというような、冠水によるさらなる被害の拡大の回避を図ることができる。さらに、エッジサーバで生成された水位検出情報をインターネット等を通じてユーザが取得することができる。この情報により、ユーザは冠水している危険な領域に近づくことを避け、冠水によってさらなる被害が発生することの回避を図ることができる。
本発明の実施形態1に係るポール型水感知センサを備えた水位検出システムを示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係るポール型水感知センサを設置した状態を示す説明図である。 本発明の実施形態1に係るポール型水感知センサのポール型水感知センサを示す斜視図である。 図3のポール型水感知センサにおける、各部材の接続状態を示す回路図である。 発信機を駆動する駆動回路の一例を示す回路図である。 図2のポール型水感知センサの正面図である。 図3のポール型水感知センサの変形例を示す断面図である。 図3のポール型水感知センサの連結状態を示す断面図である。 図6のセンサ連結体の変形例を示す断面図である。 水位検出情報を表示させたイメージ図である。 実施形態2に係るポール型水感知センサの他の連結状態を示す断面図である。 実施形態3に係るポール型水感知センサの他の連結状態を示す斜視図である。 実施形態4に係るポール型水感知センサのスリットの他の例を示す斜視図である。 実施形態5に係るポール型水感知センサの開口の他の例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(実施形態1)
(水位検出システム)
本発明の実施形態に係る水位検出システム1000は、図1に示すように、複数のポール型水感知センサ100を連結して形成される複数のセンサ連結体120と、各ポール型水感知センサ100やセンサ連結体120から水感知信号を収集する複数の通信装置200と、複数の通信装置200から水感知信号を受信し、この水感知信号に基づいて水位検出情報を生成するエッジサーバ300と、エッジサーバで生成された水位検出情報を受信し、ネットワーク回線を通じて接続されたユーザ端末500に対して閲覧可能としたクラウドサーバ400とを備える。
水位検出システムは、ユーザ、例えば集中豪雨や河川の氾濫等により冠水した地域の住民が、冠水した道路等の水位を現地で、又はインターネット等を介してリアルタイムで把握できるようにしたものである。具体的には、広域エリア、例えば河川や道路沿い、市街地又は田畑等に、図2で示すように複数のポール型水感知センサを含むセンサ連結体を予め設置しておく。そして、ポール型水感知センサが水と反応して発電、発光することで、水位を現地で視覚的に把握できるようにしたものである。
また、ポール型水感知センサが水感知信号を発信し、この水感知信号に基づいて水位検出情報を生成し、クラウドサーバにアップすることで、ユーザが冠水した地域の状況や水位の情報をインターネット等を介して取得し、それに基づいて冠水した地域を避けて移動できるようにしたものである。
(ポール型水感知センサ100)
ポール型水感知センサ100は、図3に示すように、外形を円筒状としたポール部110で構成している。すなわちポール部110は、ポール型水感知センサ100の外形を規定する筐体を構成する。ポール部110は、内部を中空として、内壁103により第一収納部101と、第二収納部102に区画されている。このポール型水感知センサ100は、図3に示すように、水電池10を収納する第一収納部101と、発信機30及び発光体50を収納する第二収納部102とに区画されたポール部110を備える。
(ポール部110)
図3のポール部110は、筒状とした例を示しているが、形状は特に限定されない。例えば、概ね10cm〜50cmの柱状で、円筒状が好ましい。円筒状であればポール部110の側面107に角部がないため、後で述べるようにポール型水感知センサ100を複数連結しても、凹凸がなくスムーズな形状とできるからである。また、円筒状であれば、水の抵抗も角部がある場合に比して、より均一とすることができる。
ポール部110は、特に限定されないが、プラスチック製とするのが好ましい。プラスチック製とすれば、ポール部110を軽量で、取り扱い易くできる。また、プラスチックは耐食性を有し、水に浸かっても錆びないため、長期間使用することができる。さらに、ポール部110の全体、又は第二収納部102を透光性を有するプラスチック製とすれば、第二収納部102に収納された発光体50が発光した際に外部からより視認しやすくなる。一方で、ポール部110全体、又は第一収納部101を耐食性を有する金属製、例えばステンレススティール等として剛性を高める等、様々な材料を採用し得る。
(第一収納部101)
図3の第一収納部101は、底面側側面107aと、連結受け部105とを備える。底面側側面107aは、ポール部110の側面107の内、下方にあたる側面を構成する。また、底面側側面107aには、開口であるスリット104が形成される。連結受け部105は、後で述べる隣接するポール型水感知センサ100が連結する連結構造の一態様であって、ポール部110の底面側に設けられる。さらに、第一収納部101は、1つ以上の水電池10を収納する。この水電池10は、スリット104を介して第一収納部101の内部に侵入した水と反応すると発電する。
(スリット104)
上で述べたように、スリット104を介して、水がポール型水感知センサ100の外部から第一収納部101の内部に侵入してくる。スリット104はポール部110の底面側から長手方向に、つまり、ポール型水感知センサ100が設置された場合の縦方向に延びるようにしている。これにより、冠水場所の水位が上昇するにつれて第一収納部101に侵入した水の水位も上昇するようにしている。その結果、冠水場所の水位が正確に検出できる。また、本実施形態において、スリット104を複数形成して、水が浸入しやすいようにしている。ただ、スリット104の数は特に限定されない。例えば、水が浸入しやすいように幅を広くしたスリット104を1つ形成してもよい。
スリット104は、少なくとも水電池10を設けた位置まで延長して開口させる。好ましくは、水電池10は第一収納部101の底面に配置する。これによって水電池10を浸水させ易くできると共に、重量のある水電池10を底面に配置することでポール部110を直立させた際に重心を安定させることができる。
スリット104の位置は、検出可能な水位の高さを規定する。すなわち、ポール部110を直立させた姿勢で、ポール型水感知センサ100が冠水してスリット104から水が浸入すると、水電池10に起電力が生じて水感知信号を発信する。水がスリット104の下端に至ると、ポール部110内部に浸水が始まる。そして水位がスリット104の上端を越えると、水位がどの高さであってもポール型水感知センサ100では検知できない。したがって、一のポール型水感知センサ100で検知可能な水位は、ポール部110におけるスリット104を設けた高さとなる。なお、スリット104の下端や上端、中間といった水位の正確な検出は、本実施形態においてはそぐわない。すなわち浸水する水の速度や水電池10の配置位置、数や起電力によって、水感知信号の出力が可能となるタイミングが異なる。よって、概ねスリット104の位置に水位が達したことを感知するといったレベルでの感知となる。このように、水位検出の精度を、例えばミリ単位まで要求しないことで、システム全体の構成を簡易にできるため、本実施形態に係る水位検出システムを安価で導入することができる。また、本発明のポール型水感知センサは、ポール型を採用しているため、設置に係る費用も抑えることができる。例えば、水位を検出したい場所にポール型水感知センサを配置し、バンドで電信柱に止める等の簡単な方法で設置することができ、設置費用が高額となることを抑制することができる。
さらに、スリット104をポール部110の底面まで延長して開口することで、水が引いた際には水を外部に排出でき、ポール部110内部に水が残らないようにして、水電池10の発電を止め、再利用可能な状態とできる。
(第二収納部102)
図3の第二収納部102は、先端側側面107bと、連結部106を備える。先端側側面107bは、ポール部110の側面107の内、上方にあたる側面を構成する。連結部106は、ポール部110の先端側に設けられる。連結部106は、このポール型水感知センサ100を、図示しない他のポール型水感知センサと連結する際に、他のポール型水感知センサの連結受け部105と連結することができる。このように、同形状のポール型水感知センサを複数用意して、長さ方向に連結自在とでき、任意の数のポール型水感知センサを連結して、異なる長さのセンサ連結体120を構成できる。
第二収納部102は、第一収納部101の上方に設けられる。この第二収納部102は、制御ユニット40と、発光体50とを収納する。制御ユニット40と、発光体50とはワイヤ60で接続されている。制御ユニット40は、図4に示すように水電池10で発電した電力を昇圧する昇圧回路20と、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信する発信機30とを備える。発信機30は、特に限定されないが、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)通信モジュールを使用できる。BLE通信モジュールは極めて低い電力で通信が可能であるため、限られた起電力でも長時間の通信が可能となる。
この第二収納部102は、外部から水が浸入しないよう水密に封止されている。第二収納部102を水密に封止することにより、ポール型水感知センサ100が水没しても、第二収納部102に収納されている制御ユニット40や発光体50等の電子機器を保護することが可能となる。
(発光体50)
発光体50は、発光ダイオード(LED)や有機EL(O−LED)、半導体レーザ(LD)などの半導体発光素子が好適に利用できる。特にLEDは、安価で長寿命であり、耐衝撃性にも強く、好ましい。なお、発光体を省略してもよい。
図3は、第一収納部101に収納されている水電池10と、第二収納部102に収納されている制御ユニット40との接続状態の一例を示している。この図に示すように、水電池10と制御ユニット40はワイヤ60で接続されている。具体的には、内壁103に貫通孔を設け、水電池10に接続されたワイヤ60を貫通孔を介して制御ユニット40に接続することにより、水電池10と、制御ユニット40とを接続している。この際、貫通孔の内壁に弾性体を設けたり、ワイヤを通した後コーキングすることにより、第二収納部102の水密状態を維持しながら第一収納部101から第二収納部102に対し、有線で電力を供給することができる。ただ、本発明はこの構成に限らず、第一収納部101側から第二収納部102側に無線で電力供給を行ってもよい。例えば電磁誘導方式や磁界共鳴方式等のワイヤレス給電が適用できる。
ここで、各部材の接続状態及び動作を、図4の回路図により説明する。この図に示すように、水電池10は昇圧回路20と接続されている。なお水電池10は、水等の液体と化学反応して起電力を発生する素子である。水電池10は、例えば、2つの電極にマグネシウムと銅を採用し、これらの金属の酸化作用を利用して電力を得るような構成とすることができる。また水電池10は単数とするのみならず、複数本を並列や直列に接続して用いてもよい。
水電池10は、昇圧回路20を介して発信機30及び発光体50にそれぞれ接続されている。この水電池10が水と反応して発電し、電圧が一定の基準を超えるとスイッチSWをオン状態に切り替える。このような基準電圧の判定には、ツェナーダイオード等が利用できる。
次に、発電された電力が昇圧回路20で所定の電圧に昇圧される。所定の電圧とは、例えば発信機を駆動させたり発光体を発光させるのに必要な電圧である。そして、発信機30及び発光体50はそれぞれ、昇圧回路20を介して昇圧された電力の供給を受ける。発電機30は電力の供給を受けると、水を感知したこと示す水感知信号を後で述べる通信装置200に発信する。一方、発光体50は電力の供給を受けて発光する。このような動作により、冠水した情報をリアルタイムで外部に発信しつつ、冠水の現場では水位が一目で把握できるようになる。
このような発信機を駆動する駆動回路の一例を、図5の回路図に示す。この図に示す駆動回路は、水電池10と、スイッチSWと、昇圧回路20と、発信機30を備えている。水電池10は、保水材と一対の電極体を有している。保水材は、水分を含浸させるための部材である。この保水材は、絶縁体で構成される。また、含水性、通水性を有し、薄膜であることが好ましい。この例では保水材として不織布を用いている。不織布は、冠水時に水を含浸する。一対の電極体は異なる金属製としており、この例では銅とマグネシウムを用いている。このような水電池10により、不織布に含浸された水を用いた電極体の金属の酸化作用を利用して、起電力を発生させている。この例では、水電池10を一構成して、出力電圧を0.8V〜1.8V程度としている。なお、水分を含浸させる保水材として、不織布に代えて、他の材質、例えばスポンジなどの吸水性を有するマット、多孔質のブロック体、あるいは高分子シート等を用いてもよい。
またスイッチSWは、蓄電用コンデンサC1、遅延スイッチ用コンデンサC2、遅延時間決定抵抗R、ダイオードD、スイッチICであるSICを備えている。水電池10により生じた起電力は、蓄電用コンデンサC1に蓄えられる。この際、水電池10の電圧が一定値に達するまで、すなわち蓄電用コンデンサC1に一定量の電荷が溜まるまで、待つ必要がある。そこで、遅延スイッチ用コンデンサC2と遅延時間決定抵抗Rで決まる時定数により、スイッチICであるSICがONになるまでの時間を遅延させている。そしてSICのON/OFF端子にON信号が入力されると、SICがON状態となって、SICの入力側に入力された蓄電用コンデンサC1の電圧0.8V〜1.8Vを、出力側から出力して、昇圧回路20に入力する。昇圧回路20は、昇圧ICで構成される。昇圧ICは、入力側から入力される電圧0.8V〜1.8Vを、3.3Vに昇圧して、発信機30の駆動端子に入力する。発信機30は、無線発信モジュールで構成され、水感知信号を出力する。通信装置200では、この発信機30から水感知信号を受信する。
また、ポール型水感知センサ100はGPSを備えることもできる。ポール型水感知センサ100にGPSを設けることにより、各ポール型水感知センサ100の設置位置を正確に把握することができる。
(変形例)
本実施形態において、図3のポール型水感知センサ100のポール部110は、図6に示すように正面から見た場合、内壁103により、ポール部110の内部を、断面方向に平面で区画されている。ただ、本発明のポール型水感知センサは、内壁103によるポール部110内部の区画を平面状に限定されない。例えば、円筒状や円錐状、角柱状に区画してもよい。このようなポール型水感知センサの一例を変形例として、図7の断面図に示す。この図に示すように、ポール部110aは内壁103aにより区画されている。内壁103aは、内壁側部103aaと、内壁底部103abとを備える。内壁側部103aaは、ポール部110aの天面から、側面107の内面に沿って長さ方向に延長されており、円筒状や円柱状の側壁を構成する。また内壁底部103abは、内壁側部103aaの下端から断面方向に折曲されて、側面107まで延長されている。このように、内壁側部103aaの下端と、内壁底部103abの周囲を接合して、内壁103aを形成する。この内壁103aにより、ポール部110aの内部を第一収納部101aと第二収納部102aとに区画する。これにより、第一収納部101aをより広くして、水電池10の収納スペースを拡大することができる。その結果、水電池10の収納数を増やしたり、水電池10のサイズを大きくしたりして、発電量の向上を図ることが可能となる。なお図7の例では、内壁側部103aaをポール部110の天面まで延長しているが、天面の手前で側面107側に折曲させてもよい。あるいは内壁底部103abを側面107まで延長することに代えて、手面側に折曲させてもよい。第二収納部102aは、ポール部110の内部で閉塞空間を区画できれば足り、その形状は特定されない。
(センサ連結体120)
このポール型水感知センサ100を複数連結することにより、図6に示すように、センサ連結体120を形成することができる。ポール型水感知センサ100の接続数は、任意とできる。接続数を変えることで、センサ連結体120の全長を変化でき、このセンサ連結体120で検出可能な水深の範囲を変化できる。
(連結構造)
図8は、複数のポール型水感知センサ100を連結する連結構造の一例を示している。なお、ポール部110の内部に配置する部材の図示を省略している。この図に示すように、複数のポール型水感知センサ100のうち、隣接する一方のポール型水感知センサ100の第一収納部101の連結受け部105に、隣接する他方のポール型水感知センサ100の第二収納部102の連結部106を挿入する。本例において、連結受け部105にねじ溝105aを形成し、連結部106にねじ山106aを形成している。そして、ねじ溝105aとねじ山106aが螺合することにより、隣接する一方のポール型水感知センサ100から他方のポール型水感知センサ100が外れないように、確実に連結することができる。
このように、複数のポール型水感知センサ100を連結してセンサ連結体120を形成しているため、水感知センサ100を設置する場所に合わせてセンサ連結体120の長さを調節することができる。例えば、低い土地や水が貯まりやすい場所にセンサ連結体120を設置する場合、センサ連結体120を長くして、高低差のある水位の感知が可能となる。一方で、あまり冠水しないような場所に設置する際は、センサ連結体120を短くして、検出可能な水位の範囲を任意に調整できる。
また、第一収納部101と第二収納部102とに異なる色を着色するなど、センサ連結体120の外面に交互に異なる色、例えば、黄色と黒色や赤白が表れるようにすることもできる。このように目立つ態様とすることで、センサ連結体120をより視認しやすくできる。さらに、複数本のポール型水感知センサ100を連結してセンサ連結体120を構成する態様において、各ポール型水感知センサ100の発光体50の発光色や第二収納部102の色を全て異なる色にし、地表からの距離と対応させておくことで、どの色が光ったかによって大まかな水位を把握することもできる。このように水位に応じたカラーリングを採用することで、冠水した場所の大まかな水位を一目で把握しやすくできる。
センサ連結体120は、例えば、河川や道路沿い、市街地又は田畑など冠水した際に水位を検出するために広い範囲に渡って複数箇所に設置される。図2はセンサ連結体120の設置状態を示す一態様である。この図に示すように、センサ連結体120は、市街地の道路沿いに設置された複数の電信柱に取り付けられている。このように、複数個のセンサ連結体120を広い範囲に設置しておけば、冠水等が発生した際、広範囲での情報収集が可能となる。ただ、本発明のセンサ連結体120は広範囲に複数個設置する態様に限定されない。水位を検出したい特定の場所に1つ設置してもよい。
このようなセンサ連結体120を川沿いや側溝沿いに設置しておくと、道路等が冠水した際、センサ連結体120が即座に発光するため、道路と側溝の境界や道路と川の境界が視認でき、人や車両が誤って側溝や川に落ちることの回避を図ることができる。
(変形例)
本実施形態において、隣接するポール型水感知センサ100を連結してセンサ連結体120を形成している。ただ、本発明のセンサ連結体は、上記態様に限定されない。例えば、センサ連結体の変形例として、図9にセンサ連結体120aを示す。この図に示すように、センサ連結体120aは、隣接するポール型水感知センサ100の間に、ダミーDMを備える。ダミーDMは、ポール型水感知センサ100のポール部110と概ね同様の形状をしている。また、ダミーDMは、内部に発光素子、水電池等の電子機器を備えておらず、水を感知しても発光しない。このため、ポール型水感知センサ100よりも安価に製造できる。このようなダミーDMを備えることにより、ポール型水感知センサ100の数を大幅に増やすことなくセンサ連結体120aを長尺にできる。その結果、センサ連結体120aを長尺にする際のコストを抑制することも可能となる。例えばダミーDMをポール型水感知センサ100同士の間に適宜連結することで、センサ連結体120の全長を変化させたり、水位の検出位置を適宜変更できる。
また、ダミーDMは、空洞とする他、発光体を設けてもよい。例えば、水電池10で起電力を発生させて発光体を点灯させるダミーDMを設けることで、センサ連結体120を設置した部位において、発光体を発光させる位置や数を増すことができる。
さらに、ポール型水感知センサ100は、水電池以外に、乾電池や二次電池等の蓄電池を備えてもよい。このような蓄電池を設けることで、冠水時以外にもポール型水感知センサ100を動作させることが可能となる。例えば蓄電池で発信機30を動作させて、一定周期で信号(平常信号)をエッジサーバ300側に送信し、エッジサーバ300側で各ポール型水感知センサ100の動作状態を確認できる。一方で、冠水時には、通常時とは異なる周期で信号(水感知信号)をエッジサーバ300側に送信する。これにより、エッジサーバ300側では、異なる周期の信号を受信することで、冠水の発生を検知できる。すなわち、ポール型水感知センサ100は同じ信号を送信しつつ、エッジサーバ300側では受信する信号の周期の違いでもって、水感知信号と平常信号とを区別している。
(通信装置200)
通信装置200は、複数のポール型水感知センサ100の各発信機30と通信可能な通信範囲内に一以上設置され、発信機30から水感知信号を収集する。通信装置200は、発信機30と無線で接続されている通信モジュールである。無線接続方式は、既知の規格化された方式、例えばWiFiやBluetooth、ZigBee(いずれも商品名)等が利用できる。無線接続することにより、通信部200は、発信機30から水感知信号を収集するために有線接続する必要がなく、配線が簡単となる。
(エッジサーバ300)
エッジサーバ300は、図1に示すように、各通信装置200と離間した位置に設置される。そして、通信装置200から水感知信号を受信し、この水感知信号に基づいて水位検出情報を生成するようにしている。エッジサーバ300は、公衆回線を利用して、携帯電話会社が所有する基地局BSをアクセスポイントとして、通信装置200とデータ通信することができる。無線通信としては、例えば、3G、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)を利用できる。また、いわゆる格安SIMを使用することにより、安価な公衆回線を利用して、データ通信にかかる費用を削減することができる。このエッジサーバ300には、例えば、PCを使用することができる。
上で述べたように、エッジサーバ300は、通信装置200からの水感知信号に基づいて水位検出情報を生成する。水位検出情報の生成方法としては、例えば、水感知信号に基づいて水面形を作製する。次に、リアルタイム解析の初期水面を作製し、リアルタイム解析を開始する。そして、リアルタイム解析の結果を水位検出情報として表示部310に表示する。表示部310は、エッジサーバに接続されたモニタ等が利用できる。ただ、水位検出情報の作製は上記態様に限られないことはいうまでもない。また、表示部をクラウドサーバに設けてもよい。さらにユーザ端末500のモニタを表示部として、水位検出情報を確認できるようにしてもよい。
このようにして得られた水位検出情報を表示した表示部310の一例を図10のイメージ図に示す。図10には、大雨により水があふれ出た池P(画面右側)と、その周辺地域の状態が示されている。ポール型水感知センサ100は、縦方向に延びる道路RVと横方向に延びる道路RH沿いに設置されている。この図において、水位の高さを色の濃淡で表している。つまり、最も水位の高いエリアを濃く表示し、水位が下がるにつれて色が薄くなるように表示している。このように表示することにより、池Pの周辺地域の冠水状況を一目で把握することができる。ただ、水位検出情報を表示する画像は上記態様に限定されず、他の様々な表示方法を採用しえる。
(クラウドサーバ400)
クラウドサーバ400は、エッジサーバ300と離間した位置に設置され、エッジサーバ300で生成された水位検出情報を受信し、ネットワーク回線を通じて接続されたユーザ端末500に対して閲覧可能としている。これにより、ユーザは冠水地域と離れた場所にあっても、水位検出情報により冠水地域の状況をリアルタイム把握することができる。そして、ユーザが冠水している危険な領域に近づくことを避けることにより、車両の立ち往生や歩行者の側溝への転落など冠水によるさらなる被害の拡大の回避を図ることができる。
(水位検出方法)
本発明の水位検出方法は、所定の領域で冠水が発生した際に水位を検出する水位検出方法であって、ポール型水感知センサ100の側面に形成された開口を介して侵入した水と反応することで水電池10が発電し、水電池10と接続されて電力供給を受ける発信機30が、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信し、水電池10と接続されて電力供給を受ける発光体50が発光される工程と、ポール型水感知センサ100の発信機30と通信可能な通信範囲内に設置された通信装置200が、発信機30から水感知信号を収集し、この水感知信号を送信する工程と、通信装置200と離間した位置に設置されるエッジサーバ300が、通信装置200から水感知信号を受信し、この水感知信号に基づいて水位検出情報を生成する工程と、エッジサーバ300と離間した位置に設置されたクラウドサーバ400が、エッジサーバ300から水位検出情報を受信する工程と、クラウドサーバ400と離間した位置に設置されたユーザ端末500が、クラウドサーバ400から水位検出情報を受信する工程とを含む。
この方法により、ポール型水感知センサ100を広域エリア、例えば河川や道路沿い、市街地又は田畑等に広く設置しておくと各地域で冠水や浸水等が発生した場合、ポール型水感知センサ100を設置した部位において、第一収納部101の側面に形成された開口を介して侵入した水に水電池10が反応して発電し、水感知信号を送信する。このため、冠水した各地域の水位を水位検出情報として速やかに把握することができる。また、発光体50が発光することにより、水没の発生を歩行者や車両通行者に速やかに告知できる。また、発光により、水没しても、夜間でも視認し易い。その結果、冠水した道路に車両が進入し、立ち往生してしまったり、道路と排水路や側溝等との境界が分かりにくく、車両や歩行者が側溝等に落ちてしまうというような、冠水によるさらなる被害の拡大の回避を図ることができる。さらに、エッジサーバ300で生成された水位検出情報をインターネット等を通じてユーザが取得することができる。この情報により、ユーザは冠水している危険な領域に近づくことを避け、冠水によってさらなる被害が発生することの回避を図ることができる。
(水位検出システム構築方法)
本発明の水位検出システム構築方法は、所定の領域で冠水が発生した際に水位を検出する水位検出システムの構築方法であって、ポール型水感知センサ100の側面に形成された開口を介して侵入した水と反応することで水電池10が発電し、水電池10と接続されて電力供給を受ける発信機30が、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信し、水電池10と接続されて電力供給を受ける発光体50が発光される工程と、ポール型水感知センサ100の発信機30と通信可能な通信範囲内に設置された通信装置200が、発信機30から水感知信号を収集し、この水感知信号を送信する工程と、通信装置200と離間した位置に設置されるエッジサーバ300が、通信装置200から水感知信号を受信し、この水感知信号に基づいて水位検出情報を生成する工程と、エッジサーバ300と離間した位置に設置されたクラウドサーバ400が、エッジサーバ300から水位検出情報を受信する工程と、クラウドサーバ400と離間した位置に設置されたユーザ端末500が、クラウドサーバ400から水位検出情報を受信する工程とを含む方法がさらに、ポール型水感知センサ100の側面に形成された開口を介して侵入した水と反応することで水電池10が発電し、水電池10と接続されて電力供給を受ける発信機30が、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信し、水電池10と接続されて電力供給を受ける発光体50が発光される工程の前に、複数のポール型水感知センサ100を連結する工程を含む。
これにより、設置する場所に合わせて、ポール型水感知センサ100の数を調節できる。例えば、低い土地や水が貯まりやすい場所にポール型水感知センサ100を設置する場合、ポール型水感知センサ100の数を多くして連結すれば、高低差のある水位の感知が可能となる。また、あまり冠水しないような場所に設置する際は、ポール型水感知センサ100の数を少なくして連結する等して、検出可能な水位の範囲を任意に調整できる。
(実施形態2)
実施形態1において、ポール型水感知センサ100は底面を備えているが、本発明のポール型水感知センサは、上記態様に限定されない。例えば底面を一部又は全部開口していてもよい。このような例を実施形態2に係るポール型水感知センサ100Bとして図11に示す。この図に示すポール型水感知センサ100Bは、底面を開放しており、連結受け部105bを、ポール部110bの底面側の開口の、内面側に形成したねじ溝で形成している。一方、連結部106bは、このねじ溝に螺合するねじ山を形成している。これにより、連結部106bを連結受け部105bに螺合して、上述した実施形態1と同様にポール型水感知センサ100B同士をねじ込んで容易に連結し、分離することが可能となる。なお、ポール部110bの内部で、第一収納部101に配置される水電池10を支持するため、例えば格子状の底部をポール部110bの中間に設けて、その上に水電池10等を配置してもよい。
(実施形態3)
実施形態1において、ポール部110の連結受け部105にねじ溝105aを、連結部106にねじ山106aを形成し、ねじ山106aをねじ溝105に螺合することにより、複数のポール型水感知センサ100を連結している。ただ、本発明の連結受け部105及び連結部106は、この態様に限定されない。図12は、実施形態3に係るポール型水感知センサ100Cの連結状態示している。この図に示すように、連結受け部105cは、内壁に沿って設けられる弾性体caを備える。弾性体caは特に限定されないが、例えば、ゴムを使用できる。一方、ポール型水感知センサ100Cの連結部106cは側面にねじ山を設けず、スムーズな面にしている。そして、この連結部106cを連結受け部105cに挿入して、複数のポール型水感知センサ100Cを連結する。連結受け部105cに弾性体105caを設けているため、連結部106cと連結受け部105cとが密着し、確実に隣接するポール型水感知センサ100Cを連結することができる。
(実施形態4)
また、実施形態1において、第一収納部101に形成される開口を、ポール部110の底面側から長手方向に延びるスリット104とした。ただ、本発明の第一収納部に形成される開口は、上記態様に限定されない。例えば、図13に示す実施形態4に係るポール型水感知センサ100Dにおいて、第一収納部101dに形成される開口を、ポール型水感知センサ110の長手方向ではなく、長手方向と直交する方向に延びたスリット104dとしてもよい。この場合、スリット104dを複数、ポール型水感知センサ110Cの長手方向に並ぶように形成することで、水位の上昇に対応して検出することを可能とする。
(実施形態5)
また、第一収納部に形成される開口は、スリットに限定されない。例えば、図14に示す実施形態5に係るポール型水感知センサ100Eのように、スリットの代わりに概ね円形状の開口104eを複数、ポール型水感知センサ100Eの底面側から長手方向に並ぶように形成してもよい。
本発明のポール型水感知センサ、それを備えた水位検出システム、及び水位検出方法を使用して、河川の氾濫等により冠水した道路、市街地、田畑等の状況や水位を、現地で又はインターネット等を通して、リアルタイムで把握できるようにした。これにより、ユーザが冠水した領域に誤って侵入し、立ち往生したり、側溝等に落ちたりする事故を防止し、安全な避難経路の選択ができるなど、冠水によるさらなる被害の拡大の回避に役立てることができる。
1000…水位検出システム
100、100B、100C、100D、100E…ポール型水感知センサ
10…水電池
20…昇圧回路
30…発信機
40…制御ユニット
50…発光体
60、61…ワイヤ
101、101a、101d…第一収納部
102、102a…第二収納部
103、103a…内壁
103aa…内壁側部
103ab…内壁底部
104、104d、104e…スリット
105、105a、105b、105c…連結受け部
105ca…弾性体
106、106a、106b、106c…連結部
107…側面
107a…底面側側面
107b…先端側側面
110、110a、110b…ポール部
120、120a…センサ連結体
200…通信装置
300…エッジサーバ
310…表示部
400…クラウドサーバ
500…ユーザ端末
SW…スイッチ
C1…蓄電用コンデンサ
C2…遅延スイッチ用コンデンサ
D…ダイオード
R…遅延時間決定抵抗
SIC…スイッチIC
DM…ダミー
P…池
RV…縦方向に延びる道路
RH…横方向に延びる道路

Claims (13)

  1. 水を感知することにより発電するポール型水感知センサを備えた水位検出システムであって、
    内部を中空とし、第一収納部と第二収納部とに区画されたポール部と、
    前記第一収納部に収納される、水と反応して発電する水電池と、
    前記第二収納部に収納される、前記水電池から電力供給を受けて、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信する発信機と、
    を備える複数のポール型水感知センサと、
    前記複数のポール型水感知センサの各発信機と通信可能な通信範囲内に設置され、該発信機からの前記水感知信号を収集する一以上の通信装置と、
    前記通信装置と離間した位置に設置され、各通信装置で収集した前記水感知信号を受信し、前記水感知信号に基づいて水位検出情報を生成するエッジサーバと、
    を備える水位検出システムであって、
    前記第一収納部は、
    底面側から延びる少なくとも1つの開口が形成された、前記ポール部の底面側側面と、
    前記底面側に設けられる連結受け部と、
    で構成され、
    前記第二収納部は、
    前記ポール部の先端側側面と、
    先端側に設けられる連結部と、
    で構成され、
    前記複数のポール型水感知センサのうち、隣接する一方のポール型水感知センサの第一収納部の連結受け部に、隣接する他方のポール型水感知センサの第二収納部の連結部を挿入することにより、前記複数のポール型水感知センサを連結してなる水位検出システム。
  2. 請求項1に記載の水位検出システムであって、
    前記第一収納部の底面側側面に形成された開口は、スリットである水位検出システム。
  3. 請求項2に記載の水位検出システムであって、
    前記スリットは、ポール型水感知センサの長手方向に延びるように形成されてなる水位検出システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の水位検出システムであって、
    前記ポール型水感知センサは円筒状である水位検出システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の水位検出システムであって、
    前記ポール型水感知センサがさらに、
    前記水電池と接続されて電力供給を受けて発光する発光体を備えてなる水位検出システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の水位検出システムであって、
    前記発光体を、前記第二収納部の先端側側面の上方に設けてなる水位検出システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の水位検出システムであって、
    前記第一収納部の連結受け部には、ねじ溝が形成され、
    前記第二収納部の連結部には、前記ねじ溝と螺合するねじ山が形成されてなる水位検出システム。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の水位検出システムであって、
    前記第一収納部の連結受け部は、前記側部の内周に沿って設けられる弾性体を備え、
    前記第二収納部の連結部は、前記連結受け部に挿入される凸部を備える水位検出システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の水位検出システムであって、
    前記ポール型水感知センサはさらに、GPSを備える水位検出システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の水位検出システムであって、
    前記ポール型水感知センサの発信機と前記通信装置は、無線で通信可能に接続されてなる水位検出システム。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の水位検出システムがさらに、
    前記エッジサーバと離間した位置に設置され、前記エッジサーバで生成された水位検出情報を受信し、ネットワーク回線を通じて接続された端末に対して閲覧可能としたクラウドサーバを備える水位検出システム。
  12. 内部を中空とし、第一収納部と第二収納部に区画されたポール型水感知センサと、
    前記第一収納部に収納される、水と反応して発電する水電池と、
    前記第二収納部に収納される、前記水電池から電力供給を受けて、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信する発信機と、
    を備えるポール型水感知センサであって、
    前記第一収納部は、
    底面側から延びる少なくとも1つの開口が形成された、前記ポール部の底面側側面と、
    前記底面側に設けられる連結受け部と、
    で構成され、
    前記第二収納部は、
    前記ポール部の先端側側面と、
    先端側に設けられる連結部と、
    で構成され、
    前記連結受け部は、他のポール型水感知センサの連結部と連結自在に構成されてなるポール型水感知センサ。
  13. 所定の領域で冠水が発生した際に水位を検出する水位検出方法であって、
    ポール型水感知センサの側面に形成された開口を介して侵入した水と反応することで水電池が発電し、前記水電池と接続されて電力供給を受ける発信機が、水を感知したこと示す水感知信号を外部に発信し、前記水電池と接続されて電力供給を受ける発光体が発光される工程と、
    前記ポール型水感知センサの前記発信機と通信可能な通信範囲内に設置された通信装置が、前記発信機から前記水感知信号を収集し、該水感知信号を送信する工程と、
    前記通信装置と離間した位置に設置されるエッジサーバが、前記通信装置から前記水感知信号を受信し、前記水感知信号に基づいて水位検出情報を生成する工程と、
    前記エッジサーバと離間した位置に設置されたクラウドサーバが、前記エッジサーバから前記水位検出情報を受信する工程と、
    前記クラウドサーバと離間した位置に設置されたユーザ端末が、前記クラウドサーバから前記水位検出情報を受信する工程と、
    を含む水位検出方法。
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