JP2022045917A - 試薬カートリッジ及び自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試薬の分注精度を簡易な構成で向上させること。【解決手段】本実施形態に係る試薬カートリッジは、収容部と、筒状部材と、吐出部とを備える。前記収容部は、試薬を収容する。前記筒状部材は、前記収容部が収容する前記試薬を充填する。前記吐出部は、前記筒状部材から供給された前記試薬を吐出する。前記筒状部材は、弾力性を有し、側面部が圧縮されることにより、前記試薬を前記吐出部に供給する。【選択図】図3

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、試薬カートリッジ及び自動分析装置に関する。
例えば、自動分析システムでは、分注アームを回転及び上下移動させることにより、分注アームに取り付けられた分注プローブを試薬容器と反応容器との間で移動させ、ポンプを駆動することにより、分注プローブに試薬を分注させる。すなわち、分注プローブに試薬容器の試薬を吸引させ、当該試薬を反応容器に吐出させる。このように、自動分析装置では、試薬の分注精度を、分注プローブ、分注アーム及びポンプにより確保している。
特開2012-159503号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、試薬の分注精度を簡易な構成で向上させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決される課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
本実施形態に係る試薬カートリッジは、収容部と、筒状部材と、吐出部とを備える。前記収容部は、試薬を収容する。前記筒状部材は、前記収容部が収容する前記試薬を充填する。前記吐出部は、前記筒状部材から供給された前記試薬を吐出する。前記筒状部材は、弾力性を有し、側面部が圧縮されることにより、前記試薬を前記吐出部に供給する。
図1は、本実施形態に係る試薬カートリッジが適用される自動分析装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、図1の自動分析装置の分析装置の構成の一例を示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係る試薬カートリッジの構成の一例を示す図である。 図4は、本実施形態におけるクリップ部の一例を示す図である。 図5は、本実施形態における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図6は、本実施形態における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図7は、本実施形態における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図8は、本実施形態の第1の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図9は、本実施形態の第1の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図10は、本実施形態の第2の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図11は、本実施形態の第2の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図12は、本実施形態の第2の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図13は、本実施形態の第2の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図14は、本実施形態の第2の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図15は、本実施形態の第2の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。 図16は、本実施形態の第2の変形例における試薬の分注処理の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、試薬カートリッジ及び自動分析装置の実施形態について詳細に説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。
図1は、本実施形態に係る自動分析装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す自動分析装置100は、分析装置70と、駆動装置80と、処理装置90とを備えている。
分析装置70は、各検査項目の標準試料や被検体から採取された被検試料(血液や尿などの生体試料)と、各検査項目の分析に用いる試薬との混合液を測定して、標準データや被検データを生成する。分析装置70は、試料の分注、試薬の分注等を行う複数のユニットを備え、駆動装置80は、分析装置70の各ユニットを駆動する。処理装置90は、駆動装置80を制御して分析装置70の各ユニットを作動させる。
処理装置90は、入力装置50と、出力装置40と、処理回路30と、記憶回路60とを有する。
入力装置50は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、被検試料の被検識別情報及び検査項目を設定するための入力等を行う。
出力装置40は、プリンタと、ディスプレイとを備えている。プリンタは、処理回路30で生成されたデータの印刷を行う。ディスプレイは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶パネルなどのモニタであり、処理回路30で生成されたデータの表示を行う。
記憶回路60は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などである。
処理回路30は、システム全体を制御する。例えば、処理回路30は、図1に示すように、データ処理機能31及び制御機能32を実行する。制御機能32は、駆動装置80を制御して分析装置70の各ユニットを作動させる。ここで、制御機能32は、制御部の一例である。データ処理機能31は、分析装置70で生成された標準データや被検データを処理して各検査項目の検量データや分析データを生成する。
例えば、分析装置70により生成される標準データは、物質の量や濃度を判定するためのデータ(検量線あるいは標準曲線)を表し、分析装置70により生成される被検データは、被検試料を測定した結果のデータを表す。また、処理回路30から出力される検量データは、被検データと標準データとから導かれる物質の量や濃度などの測定結果を表すデータを表し、処理回路30から出力される分析データは、陽性又は陰性の判定結果を表すデータを表す。すなわち、検量データは、陽性又は陰性の判定結果を表す分析データを導くためのデータである。
ここで、例えば、処理回路30の構成要素が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路60に記録されている。処理回路30は、各プログラムを記憶回路60から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路30は、図1の処理回路30内に示された各機能を有することとなる。
なお、図1においては、単一の処理回路30にて、以下に説明する各処理機能が実現されるものとして説明するが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路60に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、記憶回路60にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
図2は、図1の自動分析装置100の分析装置70の構成の一例を示す斜視図である。
分析装置70は、複数の試料容器11を保持するサンプルディスク5を備えている。試料容器11は、各検査項目の標準試料や被検試料等の試料を収容する。
分析装置70は、更に、円周上に配置された複数の反応容器3と、複数の反応容器3の各々を回転可能に保持する反応ディスク4とを備えている。
分析装置70は、更に、試料分注プローブ16と、試料分注アーム10と、試料分注ポンプ16aと、試料検出器16bと、洗浄槽16cとを備えている。試料分注プローブ16は、試料の分注を行う。具体的には、試料分注プローブ16は、サンプルディスク5に保持された試料容器11内の試料を検査項目毎に吸引して、当該検査項目の分析パラメータとして設定された量の試料を反応容器3内へ吐出する。すなわち、試料分注プローブ16は、反応容器3に試料を分注する。試料分注プローブ16は、試料分注部の一例である。試料分注アーム10は、試料分注プローブ16を回転及び上下移動可能に支持する。試料分注ポンプ16aは、試料分注プローブ16に試料の吸引及び吐出を行わせる。試料検出器16bは、サンプルディスク5に保持された試料容器11内の試料の液面に、当該液面の上方から下降した試料分注プローブ16の先端部が接触したときに、試料容器11内の試料を検出したと判定する。具体的には、試料検出器16bは、試料分注プローブ16と電気的に接続され、試料分注プローブ16の先端部が試料容器11内の試料と接触したときの静電容量の変化により、試料容器11内の試料の液面を検出する。試料容器11内の試料の液面が検出されると、試料分注ポンプ16aは、試料分注プローブ16に試料の吸引及び吐出を行わせる。洗浄槽16cは、試料分注プローブ16を試料の分注終了毎に洗浄する。
分析装置70は、更に、複数の試薬カートリッジ6と、複数の試薬カートリッジ6の各々を格納する試薬庫1と、複数の試薬カートリッジ7と、複数の試薬カートリッジ7の各々を格納する試薬庫2とを備えている。試薬カートリッジ6、7は、試料に含まれる各検査項目の成分と反応する成分を含有する試薬を収容する。試薬庫1は、各検査項目の試薬カートリッジ6を回転可能に保持するターンテーブルである試薬ラック1aを備えている。試薬庫2は、各検査項目の試薬カートリッジ7を回転可能に保持するターンテーブルである試薬ラック2aを備えている。
ここで、輸送前において、試薬カートリッジ6、7に試薬が封入され、輸送後において、試薬カートリッジ6、7はそれぞれ試薬庫1、2に格納される。試薬カートリッジ6、7は、それぞれ、検査項目の分析パラメータとして設定された量の試薬を試薬供給プローブ6a、7aにより反応容器3内に吐出する。
分析装置70は、更に、測定部13と、反応容器洗浄ユニット12とを備えている。測定部13は、撹拌子17に撹拌された混合液を収容する反応容器3や、撹拌子19に撹拌された混合液を収容する反応容器3に、光を照射して混合液を測定する。具体的には、測定部13は、回転している測定位置の反応容器3に光を照射し、この照射により反応容器3内の試料及び試薬の混合液を透過した光を検出する。そして、測定部13は、検出した信号を処理してデジタル信号で表される標準データや被検データを生成して処理装置90の処理回路30に出力する。反応容器洗浄ユニット12は、測定部13による測定が終了した反応容器3内を洗浄する。
駆動装置80は、分析装置70の各ユニットを駆動する。
駆動装置80は、分析装置70のサンプルディスク5を駆動する機構を備え、各試料容器11を回転させる。また、駆動装置80は、試薬庫1の試薬ラック1aを駆動する機構を備え、各試薬カートリッジ6を回転させる。また、駆動装置80は、試薬庫2の試薬ラック2aを駆動する機構を備え、各試薬カートリッジ7を回転させる。また、駆動装置80は、反応ディスク4を駆動する機構を備え、各反応容器3を回転させる。
また、駆動装置80は、試料分注アーム10を回転及び上下移動させる機構を備え、試料分注プローブ16を試料容器11と反応容器3との間で移動させる。また、駆動装置80は、試料分注ポンプ16aを駆動する機構を備え、試料分注プローブ16に試料を分注させる。すなわち、試料分注プローブ16に試料容器11の試料を吸引させ、当該試料を反応容器3に吐出させる。
以上、本実施形態に係る試薬カートリッジが適用される自動分析装置100の全体構成について説明した。自動分析装置100において、試薬の分注精度を簡易な構成で向上させることができるように、本実施形態に係る試薬カートリッジは、収容部と、筒状部材と、吐出部とを備える。収容部は、試薬を収容する。筒状部材は、収容部が収容する試薬を充填する。吐出部は、筒状部材から供給された試薬を吐出する。筒状部材は、弾力性を有し、側面部が圧縮されることにより、試薬を吐出部に供給する。
図3は、本実施形態に係る試薬カートリッジ200の構成の一例を示す図である。図3では、試薬カートリッジ200のX-Z断面を示している。図3に示す試薬カートリッジ200は、図2に示す試薬カートリッジ6、7に相当する。
図3に示すように、本実施形態に係る試薬カートリッジ200は、ケース240に内蔵された試薬供給プローブ210及び試薬供給ユニット220を備えている。試薬供給プローブ210は、例えば、図2に示す試薬供給プローブ6a、7aに相当する。試薬供給プローブ210は、吐出部の一例である。
試薬供給ユニット220は、チェックバルブ221と、チューブ222と、チェックバルブ223と、チューブ224と、容器225とを備えている。チューブ222は、筒状部材の一例である。チェックバルブ221は、第1弁の一例であり、チェックバルブ223は、第2弁の一例である。容器225は、収容部の一例である。
容器225は、試薬を収容する。例えば、容器225は、金属又はポリマ材料によって形成されている。
チューブ224は、チェックバルブ223と容器225の底面部との間に設けられている。具体的には、チューブ224の先端部にはチェックバルブ223が接続され、チューブ224の先端部とは反対側の他端部には容器225の底面部が接続されている。
チューブ222は、チェックバルブ221とチェックバルブ223との間に設けられている。具体的には、チューブ222の先端部222aにはチェックバルブ221が接続され、チューブ222の先端部222aとは反対側の他端部222bにはチェックバルブ223が接続されている。チューブ222は、弾力性を有する部材で形成される。
チューブ222は、シリコンチューブやエリコン(登録商標)チューブなどの軟質チューブである。
チェックバルブ221は、チューブ222と試薬供給プローブ210との間に設けられている。具体的には、チェックバルブ221は、チューブ222の先端222aと、試薬供給プローブ210の先端部とは反対側の他端部側との間に設けられている。チェックバルブ221は、試薬供給プローブ210からチューブ222の方向への逆流を防止する逆止弁である。
チェックバルブ223は、チューブ222とチューブ224との間に設けられている。具体的には、チェックバルブ223は、チューブ222の先端部222aとは反対側の他端部222bと、チューブ224の先端部との間に設けられている。チェックバルブ223は、チューブ222からチューブ224を経由して容器225の方向への逆流を防止する逆止弁である。
チェックバルブ223は、容器225からチューブ224を経由してチューブ222の方向にのみ、試薬を流し、チェックバルブ221は、チューブ222から試薬供給プローブ210の方向にのみ、試薬を流す。例えば、容器225内の試薬は、チューブ224からチェックバルブ223を介してチューブ222に充填される。チューブ222に充填された試薬は、チューブ222の側面部222cが圧縮されることにより、チェックバルブ221を介して試薬供給プローブ210から吐出される。
具体的には、チューブ222の側面部222cが圧縮されたときに、チェックバルブ221は、チューブ222に充填された試薬を試薬供給プローブ210から吐出させる。チューブ222への圧縮が解除されたときに、チェックバルブ223は、容器225からチューブ224を介してチューブ222に試薬を充填させる。ここで、チューブ222は、側面部222cが圧縮されたときに形状が変形し、側面部222cへの圧縮が解除されたときに形状が復元する程度の弾力性を有する。例えば、側面部222cへの圧縮が解除されたときに、チューブ222の形状が復元することにより、チューブ222に試薬が自動的に充填される。
ここで、側面部222cの圧縮は、機械的または用手的に行われる。用手的の場合、例えば、ユーザの指により側面部222cの圧縮が行われる。また、機械的の場合、例えば、チューブ222の側面部222cには、当該側面部222cを圧縮するためのクリップ部300が設けられている。すなわち、クリップ部300により側面部222cの圧縮が行われる。以下、側面部222cの圧縮が機械的に行われる場合を例にして説明する。
図4は、本実施形態におけるクリップ部300の一例を示す図である。図4では、試薬カートリッジ200及びクリップ部300のY-Z断面を示している。クリップ部300は、チューブ222の側面部222cをY方向とは逆方向の第1の方向から圧縮するクリップ部300aと、チューブ222の側面部222cをY方向である第2の方向から圧縮するクリップ部300bとを有する。クリップ部300は、圧縮部の一例である。
次に、試薬の分注処理について、図5~図7を用いて説明する。図5~図7は、本実施形態における試薬の分注処理の一例を示す図である。
まず、試薬の分注が行われる場合、例えば、クリップ部300は、外部からクリップ部300を駆動するアームである外部クリッパー(図示しない)と接続される。具体的には、処理装置90の制御機能32は、外部クリッパーを移動させてクリップ部300に接続させるための制御信号を駆動装置80に出力する。この場合、駆動装置80は、当該制御信号に応じて、外部クリッパーを移動させてクリップ部300に接続させる。
次に、クリップ部300は、チューブ222の側面部222cが圧縮される程度に応じた量の試薬を試薬供給プローブ210から吐出させる。具体的には、処理装置90の制御機能32は、例えば、所定量の試薬を試薬カートリッジ200から吐出させる圧縮量でクリップ部300がチューブ222の側面部222cを圧縮するための制御信号を駆動装置80に出力する。この場合、駆動装置80は、当該制御信号に応じて、クリップ部300に接続された外部クリッパーを駆動させることにより、図5に示す圧縮量Fでクリップ部300がチューブ222の側面部222cを圧縮する。すなわち、駆動装置80は、チューブ222の側面部222cを圧縮することより、反応容器3に試薬を分注する。そして、上述したように、測定部13は、反応容器3内の試料と試薬との混合液を測定する。
ここで、圧縮量Fは、所定量の試薬を試薬カートリッジ200から吐出させるときの力及び速度等のパラメータを含む。例えば、分注される試薬の量は検査毎に予め設定されているため、圧縮量Fは、実施される検査に応じて決定される。
図6に示すように、側面部222cが圧縮量Fで圧縮されたとき、チューブ222の形状が変形する。このとき、チューブ222の内部が潰されない程度に側面部222cが圧縮量Fにより圧縮される。例えば、チューブ222の側面部222cが、圧縮量Fにより、1/2~2/3程度、圧縮される。また、図5に示すように、チューブ222の側面部222cが圧縮量Fで圧縮されることにより、チューブ222に充填された試薬は、チェックバルブ221を介して試薬供給プローブ210から吐出される。具体的には、チューブ222の側面部222cが圧縮される程度に応じた量の試薬が試薬供給プローブ210から吐出される。
次に、クリップ部300は、チューブ222の側面部222cへの圧縮を解除する。具体的には、処理装置90の制御機能32は、例えば、クリップ部300がチューブ222の側面部222cへの圧縮を解除するための制御信号を駆動装置80に出力する。この場合、図7に示すように、駆動装置80は、当該制御信号に応じて、クリップ部300に接続された外部クリッパーを駆動させることにより、チューブ222の側面部222cへの圧縮を解除する。
ここで、側面部222cへの圧縮が解除されたとき、チューブ222の形状が復元する。このとき、チューブ222の形状が復元することにより、チェックバルブ223は、容器225からチューブ224を介してチューブ222に試薬を充填させる。すなわち、チューブ222の形状が復元することにより、チューブ222に試薬が自動的に充填される。
試薬の分注が完了した場合、処理装置90の制御機能32は、例えば、外部クリッパーとクリップ部300との接続を解除させるための制御信号を駆動装置80に出力する。この場合、駆動装置80は、当該制御信号に応じて、外部クリッパーとクリップ部300との接続を解除させる。
なお、チューブ222の側面部222cの圧縮が機械的に行われる場合、上述した例では、チューブ222が直接押される場合について説明したが、チューブ222は間接的に押されても良い。
例えば、試薬カートリッジ200において、外力で凹むように形成されたチューブ収容部にチューブ222及びクリップ部300が収容され、外部のアーム等でチューブ収容部を押したときにクリップ部300が間接的に押されることによって、チューブ222の側面部222cを圧縮する。
具体的には、処理装置90の制御機能32は、外部のアームを移動させて試薬カートリッジ200のチューブ収容部に接触させるための制御信号を駆動装置80に出力する。この場合、駆動装置80は、当該制御信号に応じて、アームを移動させてチューブ収容部に接触させる。次に、処理装置90の制御機能32は、例えば、所定量の試薬を試薬カートリッジ200から吐出させる圧縮量でアームがクリップ部300を介してチューブ222の側面部222cを圧縮するための制御信号を駆動装置80に出力する。この場合、駆動装置80は、当該制御信号に応じて、アームを駆動させることにより、上記圧縮量でアームがクリップ部300を介してチューブ222の側面部222cを圧縮する。これにより、反応容器3に試薬が分注される。
以上、説明したとおり、本実施形態では、試薬カートリッジ200に試薬供給プローブ210と試薬供給ユニット220とを内蔵している。すなわち、本実施形態では、試薬供給ユニット220において、容器225は、試薬を収容し、チューブ222は、容器225が収容する試薬を充填する。試薬供給プローブ210は、チューブ222から供給された試薬を吐出する。チューブ222は、弾力性を有し、側面部222cが圧縮されることにより、試薬を試薬供給プローブ210に供給する。これにより、本実施形態によれば、試薬の分注精度を試薬カートリッジ200の内部で確保することができる。また、本実施形態によれば、試薬の分注精度を簡易な構成で向上させることにより、分注プローブに試薬容器の試薬を吸引させたり、分注プローブに当該試薬を反応容器に吐出させたりする高精度のポンプユニットが不要となり、システムの簡易化を図ることができる。
また、試薬の分注精度を分注プローブ、分注アーム及びポンプユニットにより確保するようなシステムでは、試薬容器は輸送後に開栓された状態で試薬庫に格納される。このため、当該システムでは、試薬が空気と接触し、劣化しやすい。一方、本実施形態では、試薬の分注精度を試薬カートリッジ200の内部で確保するため、試薬カートリッジ200は、輸送後に開栓されない状態で試薬庫に格納することができる。このため、本実施形態に係る試薬カートリッジ200によれば、試薬と空気との接触を避けることができ、試薬の寿命を長くすることができる。また、本実施形態に係る試薬カートリッジ200によれば、試薬と空気との接触を避けることで、試薬の常温保存が可能になり利便性が増す。常温保存は、製品の流通過程、使用場所での保管、試薬庫への保管時に適用されるため、利便性の観点において有効である。
(その他の実施形態)
これまで実施形態について説明したが、上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
(第1の変形例)
本実施形態では、クリップ部300は、チューブ222の側面部222cが圧縮される程度に応じた量の試薬を試薬供給プローブ210から吐出させているが、これに限定されない。例えば、本実施形態の第1の変形例では、クリップ部300は、チューブ222の側面部222cが圧縮されるときの側面部222cとクリップ部300との接触面積に応じた量の試薬を試薬供給プローブ210から吐出させてもよい。
図8及び図9を用いて、圧縮時の側面部222cとクリップ部300との接触面積に応じた量の試薬の分注の概念について説明する。例えば、図8及び図9において側面部222cを圧縮するときのクリップ部300の移動距離が同じと仮定した場合、側面部222cとクリップ部300との接触面積が図8より大きい図9では、圧縮量Fが大きいため、試薬の分注量を多くすることができる。すなわち、側面部222cとクリップ部300との接触面積と、分注される試薬の量とが比例関係であることにより、当該接触面積に応じた量の試薬が試薬供給プローブ210から吐出される。
(第2の変形例)
本実施形態では、チューブ222は、側面部222cが圧縮されたときに形状が変形し、側面部222cへの圧縮が解除されたときに形状が復元する程度の弾力性を有しているが、これに限定されない。例えば、本実施形態の第2の変形例では、複数回の吐出に伴うチューブ222の経年劣化(すなわち、復元力の低下)を抑制するために、チューブ222は、以下のように、当該チューブ222の塑性変形を抑制する部材を有してもよい。このような構成により、チューブの寿命を長くすることができる。
ここで、図10~図16を用いて、チューブ222の塑性変形を抑制する部材について説明する。
例えば、図10に示すように、チューブ222の側面部222cには、当該チューブ222の塑性変形を抑制する部材であるバネ241が設けられ、バネ241は、クリップ部300が設けられない位置に設けられたバネ部241a、241bを有する。そこで、例えば、クリップ部300によりチューブ222の側面部222cが、図面上の上から下に向かう方向である第1の方向、及び、図面上の下から上に向かう方向である第2の方向から圧縮されたものとする。この場合、図10に示すように、バネ部241a及びバネ部241bの付勢力により、それぞれ、チューブ222の断面において図面上の左から右に向かう方向である第3の方向、及び、図面上の右から左に向かう方向である第4の方向からチューブ222の塑性変形を抑制する。
例えば、図11に示すように、チューブ222の側面部222cには、当該チューブ222の塑性変形を抑制する部材である板バネ242が設けられ、板バネ242は、クリップ部300が設けられる位置に設けられた板バネ部242a、242bを有する。すなわち、クリップ部300は、板バネ242を介してチューブ222の側面部222cに設けられる。そこで、例えば、クリップ部300によりチューブ222の側面部222cが、図面上の上から下に向かう方向である第1の方向、及び、図面上の下から上に向かう方向である第2の方向から圧縮されたものとする。この場合、図11に示すように、板バネ部242a及び板バネ部242bの付勢力により、第1の方向から戻る方向である第2の方向、及び、第2の方向から戻る方向である第1の方向からチューブ222の塑性変形を抑制する。
ここで、チューブ222の塑性変形を、板バネ242等のアウタータイプのバネにより抑制しているが、例えば、図12に示すように、チューブ222の塑性変形を、板バネ243等のインナータイプのバネにより抑制してもよい。例えば、図12に示すように、チューブ222の側面部222c内には、当該チューブ222の塑性変形を抑制する部材である板バネ243が設けられ、板バネ243は、板バネ部243a、243bを有する。板バネ部243a、243bは、図11の板バネ部242a、242bに相当する。
また、図13に示すように、チューブ222の側面部222c内には、当該チューブ222の塑性変形を抑制する抑制部材244が内蔵されてもよい。
また、図14及び図15に示すように、チューブ222の塑性変形を抑制するために、チューブ222の断面の形状を変更してもよい。例えば、チューブ222の断面の形状を、円形状から、図14に示すように楕円形状に変更してもよいし、図15に示すように、四角形状等の多角形状に変更してもよい。
また、図16に示すように、チューブ222の側面部222cには、当該チューブ222の塑性変形を抑制する抑制部材250が取り付けられてもよい。抑制部材250は、クリップ部300が設けられない位置に設けられた部材250a、250bを有する。クリップ部300によりチューブ222の側面部222cが圧縮された際、抑制部材250により、クリップ部300が設けられた部分のみチューブ222が変形する。
このように、本実施形態の第2の変形例では、上述した図10~図16に示す部材をチューブ222が有することにより、複数回の吐出に伴うチューブ222の塑性変形を抑制することができる。また、本実施形態の第2の変形例では、チューブ222は、塑性変形を抑制する部材を有するため、例えば、側面部222cの圧縮を用手的に行う場合において特に有効である。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、試薬の分注精度を簡易な構成で向上させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
200 試薬カートリッジ
210 試薬供給プローブ
222 チューブ
222c 側面部
225 容器

Claims (12)

  1. 試薬を収容する収容部と、
    前記収容部が収容する前記試薬を充填する筒状部材と、
    前記筒状部材から供給された前記試薬を吐出する吐出部と、
    を備え、
    前記筒状部材は、弾力性を有し、側面部が圧縮されることにより、前記試薬を前記吐出部に供給する、
    試薬カートリッジ。
  2. 前記吐出部から前記筒状部材の方向への逆流を防止する第1弁と、
    前記筒状部材から前記収容部の方向への逆流を防止する第2弁と、
    を更に備える請求項1に記載の試薬カートリッジ。
  3. 前記筒状部材は、前記側面部が圧縮されたときに形状が変形し、前記側面部への圧縮が解除されたときに当該形状が復元する程度の弾力性を有する、
    請求項1又は2に記載の試薬カートリッジ。
  4. 前記側面部への圧縮が解除されたときに、前記筒状部材の形状が復元することにより、前記筒状部材に前記試薬が自動的に充填される、
    請求項3に記載の試薬カートリッジ。
  5. 前記筒状部材は、軟質チューブである、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の試薬カートリッジ。
  6. 前記側面部の圧縮は、機械的に行われる、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の試薬カートリッジ。
  7. 前記側面部の圧縮は、用手的に行われる、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の試薬カートリッジ。
  8. 前記筒状部材の前記側面部を圧縮する圧縮部、
    を更に備え、
    前記圧縮部は、前記筒状部材の前記側面部が圧縮される程度に応じた量の前記試薬を前記吐出部から吐出させる、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の試薬カートリッジ。
  9. 前記圧縮部は、前記筒状部材の前記側面部が圧縮されるときの前記側面部と前記圧縮部との接触面積に応じた量の前記試薬を前記吐出部から吐出させる、
    請求項8に記載の試薬カートリッジ。
  10. 前記筒状部材は、当該筒状部材の塑性変形を抑制する部材を有する、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の試薬カートリッジ。
  11. 反応容器と、
    前記反応容器に試料を分注する試料分注部と、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の試薬カートリッジの前記筒状部材の側面部を圧縮して、前記反応容器に試薬を分注する駆動装置と、
    前記反応容器内の前記試料と前記試薬との混合液を測定する測定部と、
    を備える自動分析装置。
  12. 所定量の試薬を前記試薬カートリッジから吐出させる圧縮量で前記筒状部材の前記側面部を圧縮するための制御信号を前記駆動装置に出力する制御装置、
    を更に備え、
    前記駆動装置は、前記制御信号に応じて、前記圧縮量で前記側面部を圧縮することにより、前記反応容器に試薬を分注する、
    請求項11に記載の自動分析装置。
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